JP2008146725A - トラッキング極性制御装置、トラッキング極性制御方法、集積回路及びディスク装置 - Google Patents

トラッキング極性制御装置、トラッキング極性制御方法、集積回路及びディスク装置 Download PDF

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浩平 中田
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宏 植田
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Abstract

【課題】グルーブトラックに記録を行うディスクと、ランドトラックに記録を行うディスクの両方が存在しても、装置の起動時間の増大を防止できるようにする。
【解決手段】ウォブル信号処理回路105は、トラッキングサーボをかけたトラックの形状に応じたウォブル信号を抽出し、アドレス再生回路106は、ウォブル信号からデジタル情報を再生し、トラッキング極性制御回路107は、アドレス再生回路106によるデジタル情報の再生結果のエラー数に基づいてグルーブトラックあるいはランドトラックのどちらにトラッキングサーボをかけるかを判別し、トラッキング極性の切替制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報記録媒体に記録された光学情報の再生を行う際のトラッキング極性を決定する技術に関するものである。
近年高密度の光ディスクの研究開発が盛んに行われ、最近ではDVDが実用化され、光ディスクは重要な記録媒体としての地位を築きつつある。DVDの規格の中でも、従来は再生専用のタイプが注目を集めてきたが、DVDレコーダの普及とともに記録可能なタイプも注目されるようになってきた。また更なる高密度化の流れとして最近、BD−REが提案、実用化され、デジタル放送の録画等に使用されている。
記録可能なタイプの光ディスクにおいて、記録膜の成膜方法に着目すると、大きく蒸着法と、スピンコート法に分けられる。図2を用いて2つの成膜方法を説明する。図2は光ディスクの断面図であり、図2(a)は蒸着法により相変化材料の記録膜が成膜されたBD−REディスクの一例を示し、図2(b)はスピンコート法により有機色素系の記録膜が成膜されたDVD−Rディスクの一例を示している。
図2(a)では、射出成型された基板201にスパッタ等により反射層202を積層し、蒸着法により記録層203を積層成し、接着層204を介してシート205を貼り合せてある。なお基板201の凹凸において、レーザ光が照射される光ピックに近い方をグルーブトラック、遠い方をランドトラックとすると、記録はグルーブトラックに行われる。図2(b)では、射出成型された基板206と基板210とを接着層209を介して貼り合せるが、その前に基板206にスピンコート法により記録層207を積層し、その上に反射層208をスパッタ等により堆積する。なお基板206の凹凸において、レーザ光が照射される光ピックに近い方をグルーブトラック、遠い方をランドトラックとすると、記録はグルーブトラックに行われる。図2(a)のBD−REディスクでは、高密度化を実現するためにレーザ光の波長をDVD系よりも短くし、高NA(Numerical Aperture)の対物レンズを使用するため、図2(b)のDVD−Rディスクの様に凹凸を有する基板側からレーザ光を入射せずに、基板よりも薄いシート側からレーザ光を入射している。
スピンコート法には記録層の形成時間を短くできるという利点があり、これをBD系に適応すると、図2(c)の様な構成が考えられる。図2(c)では、射出成型された基板211にスパッタ等により反射膜212を積層し、スピンコート法により記録層213を積層し、接着層214を介してシート205を貼り合せる。このとき、基板211の凹凸において、レーザ光が照射される光ピックに近い方をグルーブトラック、遠い方をランドトラックとすると、記録はランドトラックに行われることが望ましい。即ち、記録層には所定の膜厚が必要であり、グルーブトラックに記録を行うためには、図2(d)の様に、グルーブトラックの膜厚を厚くしなければならなくなり、図2(c)の場合よりも材料費がかかることになる。
一方でBD−REには、既に図2(a)のようなグルーブトラックに記録する方式があり、さらにランドトラックに記録を行うディスクが存在すると、ディスク装置は、どちらのトラックに記録するディスクであるのかを判断しなければならない。図3はBD−REディスクの平面図を示している。BD−REディスク301のコントロールデータ領域302やBCA領域305には、グルーブトラックに記録するディスクか、ランドトラックに記録するディスクかを示すトラッキング極性情報が記録されており、ディスク装置はトラッキング極性情報を再生することによりどちらの方式のディスクかを判断している。また、トラック303のウォブリングにより記録されているアドレス情報が再生できた場合は当該トラックが記録トラックと判断し、再生できない場合はもう一方のトラックが記録トラックと判断している。
国際公開番号WO2006/006458公報
しかしながら、前記従来のディスク装置におけるトラッキング極性の判断方法においては、コントロールデータ領域302やBCA領域305への移動、情報の再生、データ記録領域への移動を行うため、起動に時間がかかるという課題があった。また、コントロールデータ領域302やBCA領域305は、領域が少ないため、その領域のディスク表面に傷や指紋が付着した場合、情報の再生が困難となり、最悪の場合にはトラッキング極性の判断ができなくなってしまう。また、BCA領域305に情報が記録されていないディスクの場合、BCAの再生が困難なのか、BCAが存在しないのかの判断も必要となり、さらに起動に要する時間が増大してしまう。
一方、トラック303のウォブリングにより記録されているアドレス情報が再生できたか否かによる判断方法においては、当該トラックのウォブリングの位相と隣接トラックのウォブリングの位相との位相関係によって、ウォブリングを再生して得られるウォブル信号が良好な区間と劣悪な区間が存在し、それに応じてアドレス情報が再生できる区間やできない区間があるため、正確に判断することができず、起動に時間がかかるという課題があった。
本発明は上記課題に鑑み、グルーブトラックに記録を行うディスクと、ランドトラックに記録を行うディスクの両方が存在しても、装置の起動時間の増大を防止できるようなトラッキング極性制御装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明のトラッキング極性制御装置は、グルーブトラックおよびランドトラックを有し、前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらか一方のデータが記録されるトラックはデジタル情報を表わすように周波数変調あるいは位相変調されたウォブル信号に応じてウォブリングして形成されている情報記録媒体に対し、トラッキングサーボをかけるときの極性制御を行うトラッキング極性制御装置であって、トラッキングサーボをかけたトラックの形状に応じたウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出手段と、前記ウォブル信号から前記デジタル情報を再生する再生手段と、前記再生手段による前記デジタル情報の再生結果から前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらにトラッキングサーボをかけるかを判別し、トラッキング極性の切替制御を行う制御手段とから構成され、前記制御手段は、前記デジタル情報の再生結果のエラー数に基づいてトラッキング極性の判別を行うことを特徴とする。
また、前記制御手段は、前記情報記録媒体の複数の半径位置における前記デジタル情報の再生結果のエラー数からトラッキング極性の判別を行ってもよい。
また、前記制御手段は、前記情報記録媒体の複数の半径位置における前記デジタル情報の再生結果のエラー数が、全て所定の第1の閾値よりも少ない場合は当該トラックにトラッキングサーボをかけると判別し、一部が所定の第2の閾値よりも多い場合は当該トラックとは異なるトラックにトラッキングサーボをかけると判別してもよい。
また、前記制御手段は、前記グルーブトラックと前記ランドトラックの両方の前記デジタル情報の再生結果のエラー数を測定し、エラー数が少ない側のトラックにトラッキングサーボをかけると判別してもよい。
本発明のトラッキング極性制御装置は、グルーブトラックおよびランドトラックを有し、前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらか一方のデータが記録されるトラックはウォブリングして形成されている情報記録媒体に対し、トラッキングサーボをかけるときの極性制御を行うトラッキング極性制御装置であって、トラッキングサーボをかけたトラックの形状に応じたウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出手段と、前記ウォブル信号の振幅を検出する振幅検出手段と、 前記振幅検出手段による振幅検出結果から前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらにトラッキングサーボをかけるかを判別し、トラッキング極性の切替制御を行う制御手段とから構成され、前記制御手段は、所定時間内における前記振幅検出結果の変動量に基づいてトラッキング極性の判別を行うことを特徴とする。
また、前記制御手段は、1トラック以上にわたる前記振幅検出結果の変動量に基づいてトラッキング極性の判別を行ってもよい。
また、前記制御手段は、前記振幅検出結果が全て所定の第1の範囲内であれば当該トラックにトラッキングサーボをかけると判別し、一部が所定の第2の範囲外であれば当該トラックとは異なるトラックにトラッキングサーボをかけると判別してもよい。
また、前記制御手段は、前記グルーブトラックと前記ランドトラックの両方の前記振幅検出結果を測定し、全て所定の第1の範囲内である側のトラックにトラッキングサーボかけると判別してもよい。
本発明のトラッキング極性制御装置は、グルーブトラックおよびランドトラックを有し、前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらか一方のデータが記録されるトラックはウォブリングして形成されている情報記録媒体に対し、トラッキングサーボをかけるときの極性制御を行うトラッキング極性制御装置であって、トラッキングサーボをかけたトラックの形状に応じたウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出手段と、前記ウォブル信号に位相同期したウォブルクロックをPLLにより生成するクロック生成手段と、前記クロック生成手段のPLLにおける前記ウォブル信号と前記ウォブルクロックとの位相誤差から前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらにトラッキングサーボをかけるかを判別し、トラッキング極性の切替制御を行う制御手段とから構成され、前記制御手段は、所定時間内における前記位相誤差の変動量に基づいてトラッキング極性の判別を行うことを特徴とする。
また、前記制御手段は、1トラック以上にわたる前記位相誤差の変動量に基づいてトラッキング極性の判別を行ってもよい。
また、前記制御手段は、前記位相誤差が全て所定の第3の範囲内であれば当該トラックにトラッキングサーボをかけると判別し、一部が所定の第4の範囲外であれば当該トラックとは異なるトラックにトラッキングサーボをかけると判別してもよい。
また、前記制御手段は、前記グルーブトラックと前記ランドトラックの両方の前記位相誤差を測定し、全て所定の第3の範囲内である側のトラックにトラッキングサーボかけると判別してもよい。
本発明のトラッキング極性制御方法は、グルーブトラックおよびランドトラックを有し、前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらか一方のデータが記録されるトラックはデジタル情報を表わすように周波数変調あるいは位相変調されたウォブル信号に応じてウォブリングして形成されている情報記録媒体に対し、トラッキングサーボをかけるときの極性制御を行うトラッキング極性制御方法であって、トラッキングサーボをかけたトラックの形状に応じたウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出ステップと、前記ウォブル信号から前記デジタル情報を再生する再生ステップと、前記再生ステップによる前記デジタル情報の再生結果から前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらにトラッキングサーボをかけるかを判別し、トラッキング極性の切替制御を行う制御ステップとから構成され、前記制御ステップは、前記デジタル情報の再生結果のエラー数に基づいてトラッキング極性の判別を行うことを特徴とする。
本発明のトラッキング極性制御方法は、グルーブトラックおよびランドトラックを有し、前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらか一方のデータが記録されるトラックはウォブリングして形成されている情報記録媒体に対し、トラッキングサーボをかけるときの極性制御を行うトラッキング極性制御方法であって、トラッキングサーボをかけたトラックの形状に応じたウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出ステップと、前記ウォブル信号の振幅を検出する振幅検出ステップと、前記振幅検出ステップによる振幅検出結果から前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらにトラッキングサーボをかけるかを判別し、トラッキング極性の切替制御を行う制御ステップとから構成され、前記制御ステップは、所定時間内における前記振幅検出結果の変動量に基づいてトラッキング極性の判別を行うことを特徴とする。
本発明のトラッキング極性制御方法は、グルーブトラックおよびランドトラックを有し、前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらか一方のデータが記録されるトラックはウォブリングして形成されている情報記録媒体に対し、トラッキングサーボをかけるときの極性制御を行うトラッキング極性制御方法であって、トラッキングサーボをかけたトラックの形状に応じたウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出ステップと、前記ウォブル信号に位相同期したウォブルクロックをPLLにより生成するクロック生成ステップと、前記クロック生成ステップのPLLにおける前記ウォブル信号と前記ウォブルクロックとの位相誤差から前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらにトラッキングサーボをかけるかを判別し、トラッキング極性の切替制御を行う制御ステップとから構成され、前記制御ステップは、所定時間内における前記位相誤差の変動量に基づいてトラッキング極性の判別を行うことを特徴とする。
本発明の集積回路は、グルーブトラックおよびランドトラックを有し、前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらか一方のデータが記録されるトラックはデジタル情報を表わすように周波数変調あるいは位相変調されたウォブル信号に応じてウォブリングして形成されている情報記録媒体に対し、トラッキングサーボをかけるときの極性制御を行う集積回路であって、トラッキングサーボをかけたトラックの形状に応じたウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出回路と、前記ウォブル信号から前記デジタル情報を再生する再生回路と、前記再生回路による前記デジタル情報の再生結果から前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらにトラッキングサーボをかけるかを判別し、トラッキング極性の切替制御を行う制御回路とから構成され、前記制御回路は、前記デジタル情報の再生結果のエラー数に基づいてトラッキング極性の判別を行うことを特徴とする。
本発明の集積回路は、グルーブトラックおよびランドトラックを有し、前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらか一方のデータが記録されるトラックはウォブリングして形成されている情報記録媒体に対し、トラッキングサーボをかけるときの極性制御を行う集積回路であって、トラッキングサーボをかけたトラックの形状に応じたウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出回路と、前記ウォブル信号の振幅を検出する振幅検出回路と、前記振幅検出回路による振幅検出結果から前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらにトラッキングサーボをかけるかを判別し、トラッキング極性の切替制御を行う制御回路とから構成され、前記制御回路は、所定時間内における前記振幅検出結果の変動量に基づいてトラッキング極性の判別を行うことを特徴とする。
本発明の集積回路は、グルーブトラックおよびランドトラックを有し、前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらか一方のデータが記録されるトラックはウォブリングして形成されている情報記録媒体に対し、トラッキングサーボをかけるときの極性制御を行う集積回路であって、トラッキングサーボをかけたトラックの形状に応じたウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出回路と、前記ウォブル信号に位相同期したウォブルクロックをPLLにより生成するクロック生成回路と、前記クロック生成回路のPLLにおける前記ウォブル信号と前記ウォブルクロックとの位相誤差から前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらにトラッキングサーボをかけるかを判別し、トラッキング極性の切替制御を行う制御回路とから構成され、前記制御回路は、所定時間内における前記位相誤差の変動量に基づいてトラッキング極性の判別を行うことを特徴とする。
本発明のディスク装置は、グルーブトラックおよびランドトラックを有し、前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらか一方のデータが記録されるトラックはデジタル情報を表わすように周波数変調あるいは位相変調されたウォブル信号に応じてウォブリングして形成されている情報記録媒体に対し、データを記録あるいは再生するディスク装置であって、前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックにトラッキングサーボをかけるときの極性制御を行うトラッキング極性制御手段を備え、前記トラッキング極性制御手段は、トラッキングサーボをかけたトラックの形状に応じたウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出手段と、前記ウォブル信号から前記デジタル情報を再生する再生手段と、前記再生手段による前記デジタル情報の再生結果から前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらにトラッキングサーボをかけるかを判別し、トラッキング極性の切替制御を行う制御手段とから構成され、前記制御手段は、前記デジタル情報の再生結果のエラー数に基づいてトラッキング極性の判別を行うことを特徴とする。
本発明のディスク装置は、グルーブトラックおよびランドトラックを有し、前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらか一方のデータが記録されるトラックはウォブリングして形成されている情報記録媒体に対し、データを記録あるいは再生するディスク装置であって、前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックにトラッキングサーボをかけるときの極性制御を行うトラッキング極性制御手段を備え、前記トラッキング極性制御手段は、トラッキングサーボをかけたトラックの形状に応じたウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出手段と、前記ウォブル信号の振幅を検出する振幅検出手段と、前記振幅検出手段による振幅検出結果から前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらにトラッキングサーボをかけるかを判別し、トラッキング極性の切替制御を行う制御手段とから構成され、前記制御手段は、所定時間内における前記振幅検出結果の変動量に基づいてトラッキング極性の判別を行うことを特徴とする。
本発明のディスク装置は、グルーブトラックおよびランドトラックを有し、前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらか一方のデータが記録されるトラックはウォブリングして形成されている情報記録媒体に対し、データを記録あるいは再生するディスク装置であって、前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックにトラッキングサーボをかけるときの極性制御を行うトラッキング極性制御手段を備え、前記トラッキング極性制御手段は、トラッキングサーボをかけたトラックの形状に応じたウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出手段と、前記ウォブル信号に位相同期したウォブルクロックをPLLにより生成するクロック生成手段と、前記クロック生成手段のPLLにおける前記ウォブル信号と前記ウォブルクロックとの位相誤差から前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらにトラッキングサーボをかけるかを判別し、トラッキング極性の切替制御を行う制御手段とから構成され、前記制御手段は、所定時間内における前記位相誤差の変動量に基づいてトラッキング極性の判別を行うことを特徴とする。
本発明によれば、データ記録領域において、トラックのウォブリングの周波数変調や位相変調で表されたアドレス情報などのデジタル情報を再生した際のエラー数、あるいはウォブル信号の振幅の変動量、あるいはウォブル信号に位相同期したウォブルクロックを生成するPLLにおけるウォブル信号とウォブルクロックとの位相誤差の変動量に基づいて、トラッキングサーボをかけるべきトラックを判別するため、コントロールデータ領域やBCA領域への移動および情報再生を行う必要がなく、起動時間を短縮することが可能となる。
また、コントロールデータ領域やBCA領域は、領域が少ないため、その領域のディスク表面に傷や指紋が付着した場合、情報の再生が困難となり、最悪の場合にはトラッキング極性の判断ができなくなってしまうが、ディスク上でもっとも領域の広いデータ記録領域において判断を行うため、傷や指紋が付着していれば判断を行う半径位置を変更することにより判断不能に陥ることなく、容易に対応することが可能となる。
また、複数箇所においてデジタル情報のエラー数を測定することにより、当該トラックのウォブリングの位相と隣接トラックのウォブリングの位相との位相関係においてウォブル信号が良好な区間も劣悪な区間も測定されるため、全ての測定結果においてエラー数が少ない場合は当該トラックを選択し、一部でエラー数が多い場合は逆極性のトラックを選択することで、容易かつ正確にトラッキング極性を判別でき、起動時間を短縮することが可能となる。また、ウォブリングの変調部分の検出やデコード処理、エラー検出処理などを行った結果からの判断であるため、正誤が明確に区別でき、トラッキング極性を誤判別することがなくなり、起動時間を短縮することが可能となる。
また、1トラック以上にわたりウォブル信号の振幅の変動量、あるいはウォブル信号とウォブルクロックの位相誤差の変動量を測定することにより、ウォブリングによるデジタル情報をデコードすることなくウォブル信号のみからトラッキング極性を判別することができ、ウォブリングによるデジタル情報の同期位置検出に要する時間分だけ起動時間を短縮することが可能となる。また、半径位置を変えて複数点で測定しなくても判別することが可能であるため、さらに起動時間を短縮することも可能となる。
以下、本発明に係るトラッキング極性制御装置あるいはディスク装置の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
アドレスのエラーレートによる判断
図1は、本発明の実施の形態1におけるディスク装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すディスク装置は、光ディスク100からデータを再生したり、データを記録したりするものである。ディスク装置は、光ヘッド101と、モータ102と、サーボ回路103と、トラッキング極性判別回路104と、データ再生回路108と、データ記録回路109と、CPU110とを備える。
光ディスク100は、データ記録領域では所定の周期でウォブリングしたトラックを有し、トラック上には所定のデータフォーマットに従って情報が記録されている。また、光ディスク100の記録面の所定の位置に情報を記録するために、トラックに沿ってADIP(ADdress In Pregroove)が設けられている。このADIPは、MSK(Minimum Shift Keying)変調方式に基づいたMSKマークと、高調波重畳方式に基づいたSTW(Sawtooth Wobbles)を所定のフォーマットに従って配置することよりアドレス情報を表している。
図5に、光ディスク100に記録されているADIPのフォーマットを示す。
図5(A)は、MSKマークのウォブル波形を示している。MSK変調方式は、周波数変調の一種であり、非変調部分のウォブル波形Cos(ωt)に対し、MSK変調部分では、3キャリア周期において1キャリア周期毎にCos(1.5ωt)、−Cos(ωt)、−Cos(1.5ωt)というウォブル波形になる。
図5(B)は、STWのウォブル波形を示している。STWは、キャリア波形Cos(ωt)に対し、振幅が0.25倍で2倍周波数のSin波形を重畳したウォブル波形であり、Cos(ωt)+0.25Sin(2ωt)あるいはCos(ωt)−0.25Sin(2ωt)となる。
図5(C)は、MSKマークとSTWによるADIPのフォーマットを示している。アドレス情報は、アドレスワードと呼ばれる単位で記録されており、アドレスワードは83個のユニットから構成されている。ユニットは、56キャリア周期で同期パターン(SYNC)やデータビットを表しており、アドレスワードは、同期位置を示す8ユニットのSYNCパートと、アドレス値を示す75ユニットのデータパートに分けられる。SYNCパートは、モノトーンユニット、SYNC0ユニット、モノトーンユニット、SYNC1ユニット、モノトーンユニット、SYNC2ユニット、モノトーンユニット、SYNC3ユニットの順に並ぶ8ユニットからなる。各ユニットとも先頭にMSKマークが配置され、SYNC0ユニット、SYNC1ユニット、SYNC2ユニット、SYNC3ユニットには、それぞれ異なる位置にMSK変調マークが配置される。データパートは、モノトーンユニットとデータ1ユニット、データ0ユニットからなり、データ1ユニットとデータ0ユニットはMSKマークが配置される位置が異なり、かつSTWの2次高調波の位相が180°異なっており、これによりアドレスデータの1ビットが0であるか1であるかを示している。また、1つのモノトーンユニットと4つのデータ1ユニットあるいはデータ0ユニットの5ユニット単位で4bit(1Nibble)のアドレス値を表し、データパート15Nibbleはアドレスデータ9Nibbleとパリティ6Nibbleからなっており、これによりエラー訂正することができる。
光ヘッド101は、光ディスク100に光ビームを照射し、グルーブトラックあるいはランドトラックを走査しながら光ディスク100からの反射光量を検出して電気信号を出力する。
モータ102は、光ディスク100を指定された回転数で回転させる。
サーボ回路103は、前記電気信号から光ビームのトラックへの集光状態に応じたサーボエラー信号を抽出し、サーボエラー信号を用いて、光ヘッド101のグルーブトラックあるいはランドトラックにおける光ビームの集光状態、トラックの走査状態が最適な状態になるように制御を行う。また、光ビームを照射する光ディスク100上の半径位置およびモータ102の回転数を最適に制御する。
データ再生回路108は、前記電気信号から光ディスク100に記録されたデータに応じたデータ信号を抽出し、データ信号を復調して再生データを出力する。
データ記録回路109は、与えられた記録データを変調してデータ記録信号を生成し、データ記録信号に応じて光ヘッド101の光ビーム出力パワーを制御して、光ディスク100にデータを記録する。
ウォブル信号処理回路105は、前記電気信号から光ディスク100のトラックのウォブルに応じたウォブル信号を抽出する。
アドレス再生回路106は、前記ウォブル信号から、MSKマークおよびSTWを検出することによりアドレスデータビットを復調し、さらにエラー訂正を行うことによりアドレス値を再生する。
CPU110は、アドレス再生回路106によるアドレス値を参照しながら所定の場所からデータを再生したり、データを記録することができるよう、サーボ回路103、データ再生回路108、データ記録回路109の制御を行う。
トラッキング極性判別回路104は、ウォブル信号処理回路105とアドレス再生回路106とトラッキング極性制御回路107とから構成される。
トラッキング極性制御回路107は、アドレス再生回路106におけるアドレスデータのエラー訂正結果からエラー数の計測を行い、エラー数から光ディスク100に対しデータを記録するトラックがグルーブトラックかランドトラックかを判定し、判定結果に応じてトラッキングサーボをグルーブトラックあるいはランドトラックにかけるようにサーボ回路103を制御する。
次に、トラッキング極性判別回路104の詳細動作について説明する。
図7は、トラッキング極性判別回路104の動作を示すフローチャートである。トラッキング極性判別の処理は、光ディスク100の起動時に行われる。まず、はじめにグルーブトラックにトラッキングサーボをかける。この時点では、データ記録するトラックがグルーブトラックかランドトラックかは不明であり、逆の極性の場合はADIPが良好に再生できる保証はないため、特にアドレス位置は指定することなく現在位置を始点にNトラックの間にわたりSTWのエラー数のカウントを行う。Nトラック分計測後、外周側へ向けてMトラック分移動し、同様にNトラック分のSTWのエラー数のカウントを行う。これを繰り返して、L箇所分のSTWのエラー数EGn(n=1,2,・・・,L)をカウントする。次に、ランドトラックにトラッキングサーボをかけ、同様にしてL箇所分のSTWのエラー数ELn(n=1,2,・・・,L)をカウントする。グルーブトラックとランドトラックの両方のエラー数のカウントが終了したら、エラー数をチェックしどちらのトラックかを判別する。グルーブトラックのエラー総数(EG0+EG1+・・・+EGL)と、ランドトラックのエラー総数(EL0+EL1+・・・+ELL)を比較し、グルーブトラックのエラー総数が小さい場合はグルーブトラックを選択し、ランドトラックのエラー総数が小さい場合はランドトラックを選択する。また、どちらのエラー総数も所定の閾値(例えば、エラーレート50%)よりも大きい場合は、ADIPが記録されていない再生専用の光ディスクと判別する。
次に、エラー数を測定する区間、位置に関して説明する。
図4は、グルーブトラックにデータを記録する光ディスクのトラックのウォブル形状を示している。図4(A)に示すように、グルーブトラックは螺旋状に形成され、一定の周期でウォブリングされている。このため、隣接するグルーブトラックのウォブリングの位相が揃うところや逆位相になるところなど、隣接ウォブル位相が周期的に変化していく。図4(B)は隣接ウォブル位相が同位相の場合、図4(D)は逆位相の場合を示している。ウォブル周期の長さがWメートル、トラックピッチがVメートルである場合、1トラックの長さは1回転毎に2πVメートルずつ増加するので、W/(2πV)トラックの周期で隣接ウォブル位相は変化することになる。
図6は、MSKマーク、STWの隣接トラック間の関係を示した図である。図6(A)は、56ウォブル周期で構成されるデータユニットの位相が隣接トラック間でずれている場合、図6(B)は揃っている場合を示している。MSKマークについては、図6(A)のように隣接トラック間のデータユニット位相がずれている場合は図6(C)に示すように当該トラックのMSKマークは良好な波形となり、隣接トラックにMSKマークが存在する位置では、その影響によりウォブル信号の波形に歪みが発生する。逆に、図6(B)のようにデータユニット位相が揃っている場合は図6(D)に示すように当該トラックのMSKマークと隣接トラックのMSKマークの波形が干渉してウォブル信号の波形に歪みが発生し、当該トラックのMSKマークの検出に悪影響を与え、エラー発生の要因となる。STWについては、当該トラックの2次高調波位相と隣接トラックの2次高調波位相とがずれている場合は図6(E)のようにキャリア波形はあまり影響はないが2次高調波成分の振幅が打ち消されてしまい、揃っている場合は図6(F)のように振幅が強調されるようになる。2次高調波成分の振幅が小さくなると、STWの検出に悪影響を与え、エラー発生の要因となる。STWは、配置される位置が情報となるMSKマークとは異なり、2次高調波位相の位相が情報そのものであるため、記録されているアドレス情報も2次高調波位相関係の変動の要因となるが、少なくとも記録されるフォーマットはデータユニット単位であるため、MSKマークと同様に隣接トラック間のデータユニット位相による2次高調波位相の変動が存在する。前述のように、W/(2πV)トラックの周期で隣接ウォブル位相は変化することから、隣接トラック間のデータユニット位相は、56xW/(2πV)トラックの周期で変化することになり、この周期でMSKマークとSTWの検出が良好な箇所と悪影響のある箇所がある。
図6(C)と(D)に示すように、キャリア波形やMSKマークは振幅が大きいため、隣接トラックの影響を受けたとしても当該トラックのキャリア波形が検出できなくなったり、MSKマークが検出できなくなったりするまでには至らない。また、図6(C)と(D)はデータを記録するトラックにトラッキングサーボをかけている際のウォブル信号波形であるが、逆のトラックにトラッキングサーボをかけている場合には、トラッキングサーボの多少のずれによって内周側か外周側どちらかのウォブル波形が主として抽出され、特に図4(B)に示すように隣接ウォブル位相が同位相の区間では良好なウォブル信号波形となり、図4(D)に示すように隣接ウォブル位相が逆位相の区間では劣悪なウォブル信号波形となる。このため、隣接ウォブル位相が同位相の区間では、MSKマークのように振幅が大きいものであれば検出し、アドレス値を再生できる可能性が高くなる。しかし、STWはキャリア波形やMSKマークと異なり元々の振幅が小さく、データを記録するトラックにトラッキングサーボをかけている場合には良好に再生することが可能であるが、逆のトラックにトラッキングサーボをかけている場合には2次高調波の振幅が非常に小さくなってしまうため、隣接ウォブル位相がずれているところはほとんどSTWを検出することができなくなり、たとえ隣接ウォブルが同位相であったり、隣接トラック間データユニット位相が同位相の場合であってもSTWを検出は非常に困難な状態となる。
以上に基づいて、トラッキングサーボをかけているトラックがあっている場合と間違っているとで差が大きいSTWのエラー数を用い、また1連続のエラー数の測定区間は隣接ウォブル位相の変動範囲を覆うように、
N≧W/(2πV)
とし、測定位置の間隔は隣接トラック間データユニット位相の変動範囲を覆い、位相の揃う箇所も揃わない箇所も測定できるように、
M≦(56xW/(2πV))/4 かつ L≧4
とすればよい。
なお、上述の実施の形態において、トラッキング極性の判別において、それぞれのトラックのSTWのエラー総数の比較を行ったが、グルーブトラックのSTWエラー数EGnが全て所定の第1のエラー数閾値より小さい場合はグルーブトラックを選択し、ランドトラックのSTWエラー数ELnが全て所定の第1のエラー数閾値より小さい場合はランドトラックを選択するようにしてもよい。あるいは、グルーブトラックのSTWエラー数EGnが全て所定の第1のエラー数閾値より小さい場合はグルーブトラックを選択し、グルーブトラックのSTWエラー数EGnの一部が定の第2のエラー数閾値より大きい場合はランドトラックを選択するようにしてもよい。
なお、上述の実施の形態において、グルーブトラックから計測を行う手順としたが、ランドトラックから計測を行っても良い。
なお、上述の実施の形態において、ADIPのフォーマットを図6に示すMSKマークとSTWを用いたフォーマットしたが、これに限定されるものではない。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2におけるディスク装置の構成を示すブロック図である。図8において、図1に示す構成要素と同じ構成要素については、説明を省略する。
図8に示すディスク装置は、光ヘッド801と、モータ802と、サーボ回路803と、トラッキング極性判別回路804と、アドレス再生回路808と、データ再生回路809と、データ記録回路810と、CPU811とを備え、トラッキング極性判別回路804は、ウォブル信号処理回路805と、ウォブル振幅変動検出回路806と、トラッキング極性制御回路807とから構成される。
ウォブル振幅変動検出回路806は、ウォブル信号処理回路805により抽出されたウォブル信号のピーク値とボトム値からその振幅を検出し、所定の区間においての最大振幅と最小振幅を検出し、最大と最小の差分をウォブル信号振幅の変動量として出力する。
トラッキング極性制御回路807は、ウォブル振幅変動検出回路806におけるウォブル信号振幅の変動量の計測結果から光ディスク800に対しデータを記録するトラックがグルーブトラックかランドトラックかを判定し、判定結果に応じてトラッキングサーボをグルーブトラックあるいはランドトラックにかけるようにサーボ回路803を制御する。
次に、トラッキング極性判別回路804の詳細動作について説明する。
図9は、トラッキング極性判別回路804の動作を示すフローチャートである。トラッキング極性判別の処理は、光ディスク800の起動時に行われる。まず、はじめにグルーブトラックにトラッキングサーボをかける。この時点では、データ記録するトラックがグルーブトラックかランドトラックかは不明であり、逆の極性の場合はADIPが良好に再生できる保証はないため、特にアドレス位置は指定することなく現在位置を始点にPトラックの間において、ウォブル信号振幅の変動量の計測を行う。次に、ランドトラックにトラッキングサーボをかけ、同様にしてPトラックの間においてウォブル信号振幅の変動量の計測を行う。グルーブトラックとランドトラックの両方のウォブル信号振幅の変動量の計測が終了したら、変動量をチェックしどちらのトラックかを判別する。グルーブトラックの変動量と、ランドトラックの変動量を比較し、グルーブトラックの変動量が小さい場合はグルーブトラックを選択し、ランドトラックの変動量が小さい場合はランドトラックを選択する。また、どちらの変動量も所定の閾値よりも大きい場合は、トラックがウォブリングされていない再生専用の光ディスクと判別する。
次に、ウォブル信号振幅の変動量を測定する区間について説明する。
図4は、グルーブトラックにデータを記録する光ディスクのトラックのウォブル形状を示している。図4(A)に示すように、グルーブトラックは螺旋状に形成され、一定の周期でウォブリングされている。このため、隣接するグルーブトラックのウォブリングの位相が揃うところや逆位相になるところなど、隣接ウォブル位相が周期的に変化していく。図4(B)は隣接ウォブル位相が同位相の場合、図4(D)は逆位相の場合を示している。ウォブル周期の長さがWメートル、トラックピッチがVメートルである場合、1トラックの長さは1回転毎に2πVメートルずつ増加するので、W/(2πV)トラックの周期で隣接ウォブル位相は変化することになる。図4(C)は図4(B)に示すように隣接ウォブル位相が同位相の場合のウォブル信号の波形を示している。当該トラックのウォブル位相と隣接トラックのウォブル位相が同位相であるため強調し合う関係になり、再生されるウォブル信号の振幅が大きくなる。逆に図4(E)は図4(D)に示すように隣接ウォブル位相が逆位相の場合のウォブル信号の波形を示している。当該トラックのウォブル位相に対して隣接トラックのウォブル位相が逆位相であるため弱め合う関係になり、再生されるウォブル信号の振幅がやや小さくなってしまう。また、逆極性であるランドトラックにトラッキングサーボをかけた場合、図4(B)のように隣接ウォブル位相が同位相の場合には安定した振幅で良好なウォブル信号波形が得られるが、図4(D)のように隣接ウォブル位相が逆位相の場合には非常に小さい振幅の劣悪なウォブル信号波形しか得られない状態となる。
以上に基づいて、トラッキングサーボをかけているトラックがあっている場合と間違っているとで差が大きいウォブル信号振幅の変動量を用い、測定する区間は隣接ウォブル位相の変動範囲を覆うように
P≧W/(2πV)
とすればよい。
なお、上述の実施の形態において、トラッキング極性の判別において、それぞれのトラックのウォブル信号振幅の変動量の比較を行ったが、グルーブトラックのウォブル信号振幅の変動量が所定の変動量閾値より小さい場合はグルーブトラックを選択し、大きい場合はランドトラックを選択するようにしてもよい。
なお、上述の実施の形態において、グルーブトラックから計測を行う手順としたが、ランドトラックから計測を行っても良い。
(実施の形態3)
図10は、本発明の実施の形態3におけるディスク装置の構成を示すブロック図である。図10において、図1または図8に示す構成要素と同じ構成要素については、説明を省略する。
図10に示すディスク装置は、光ヘッド1001と、モータ1002と、サーボ回路1003と、トラッキング極性判別回路1004と、アドレス再生回路1009と、データ再生回路1010と、データ記録回路1011と、CPU1012とを備え、トラッキング極性判別回路1004は、ウォブル信号処理回路1005と、ウォブルPLL回路1006と、ウォブル位相誤差変動検出回路1007と、トラッキング極性制御回路1008とから構成される。
ウォブルPLL回路1006は、ウォブル信号処理回路1005により抽出されたウォブル信号に位相同期したウォブルクロック信号を生成するPLL(Phase Locked Loop)である。生成したウォブルクロック信号は、アドレス再生回路1009におけるADIP再生のためのタイミングクロックや、データ記録回路1011におけるデータ記録のためのタイミングクロックとして用いられる。
ウォブル位相誤差変動検出回路1007は、ウォブルPLL回路1006におけるウォブル信号とウォブルクロック信号の位相誤差を観測し、所定の区間においての最大位相誤差を検出し、ウォブル位相誤差変動量として出力する。
トラッキング極性制御回路1008は、ウォブル位相誤差変動検出回路1007におけるウォブル位相誤差変動量の計測結果から光ディスク1000に対しデータを記録するトラックがグルーブトラックかランドトラックかを判定し、判定結果に応じてトラッキングサーボをグルーブトラックあるいはランドトラックにかけるようにサーボ回路1003を制御する。
次に、トラッキング極性判別回路1004の詳細動作について説明する。
図11は、トラッキング極性判別回路1004の動作を示すフローチャートである。トラッキング極性判別の処理は、光ディスク1000の起動時に行われる。まず、はじめにグルーブトラックにトラッキングサーボをかける。この時点では、データ記録するトラックがグルーブトラックかランドトラックかは不明であり、逆の極性の場合はADIPが良好に再生できる保証はないため、特にアドレス位置は指定することなく現在位置を始点にPトラックの間において、ウォブル位相誤差変動量の計測を行う。次に、ランドトラックにトラッキングサーボをかけ、同様にしてPトラックの間においてウォブル位相誤差変動量の計測を行う。グルーブトラックとランドトラックの両方のウォブル位相誤差変動量の計測が終了したら、変動量をチェックしどちらのトラックかを判別する。グルーブトラックの変動量と、ランドトラックの変動量を比較し、グルーブトラックの変動量が小さい場合はグルーブトラックを選択し、ランドトラックの変動量が小さい場合はランドトラックを選択する。また、どちらの変動量も所定の閾値よりも大きい場合は、トラックがウォブリングされていない再生専用の光ディスクと判別する。
次に、ウォブル位相誤差変動量を測定する区間について説明する。
図4は、グルーブトラックにデータを記録する光ディスクのトラックのウォブル形状を示している。図4(A)に示すように、グルーブトラックは螺旋状に形成され、一定の周期でウォブリングされている。このため、隣接するグルーブトラックのウォブリングの位相が揃うところや逆位相になるところなど、隣接ウォブル位相が周期的に変化していく。図4(B)は隣接ウォブル位相が同位相の場合、図4(D)は逆位相の場合を示している。ウォブル周期の長さがWメートル、トラックピッチがVメートルである場合、1トラックの長さは1回転毎に2πVメートルずつ増加するので、W/(2πV)トラックの周期で隣接ウォブル位相は変化することになる。図4(C)は図4(B)に示すように隣接ウォブル位相が同位相の場合のウォブル信号の波形を示している。当該トラックのウォブル位相と隣接トラックのウォブル位相が同位相であるため、再生されるウォブル信号の振幅と位相に歪みはない。逆に図4(E)は図4(D)に示すように隣接ウォブル位相が逆位相の場合のウォブル信号の波形を示している。当該トラックのウォブル位相に対して隣接トラックのウォブル位相が逆位相であるため、再生されるウォブル信号は隣接トラックの干渉を受けて振幅と位相が歪んでしまう。また、逆極性であるランドトラックにトラッキングサーボをかけた場合、図4(B)のように隣接ウォブル位相が同位相の場合には歪みのない位相で良好なウォブル信号波形が得られるが、図4(D)のように隣接ウォブル位相が逆位相の場合には非常に小さい振幅で、かつ位相が大きく歪んでいる劣悪なウォブル信号波形しか得られない状態となる。このため、ウォブルPLL回路1006において、逆極性であるランドトラックにトラッキングサーボをかけた場合、図4(B)に示すように隣接ウォブル位相が同位相の場合は正常な位相誤差が得られPLLが安定して動作するが、図4(D)に示すように隣接ウォブル位相が逆位相の場合は異常な位相誤差しか得られずPLLが安定して動作しなくなる。
以上に基づいて、トラッキングサーボをかけているトラックがあっている場合と間違っているとで差が大きいウォブル位相誤差変動量を用い、測定する区間は隣接ウォブル位相の変動範囲を覆うように
P≧W/(2πV)
とすればよい。
なお、上述の実施の形態において、トラッキング極性の判別において、それぞれのトラックのウォブル位相誤差変動量の比較を行ったが、グルーブトラックのウォブル位相誤差変動量が所定の変動量閾値より小さい場合はグルーブトラックを選択し、大きい場合はランドトラックを選択するようにしてもよい。
なお、上述の実施の形態において、グルーブトラックから計測を行う手順としたが、ランドトラックから計測を行っても良い。
なお、上述の実施の形態1から3において、それぞれアドレスのエラー数、ウォブル信号振幅の変動量、ウォブル位相誤差変動量を用いてトラッキング極性の判別を行ったが、単独ではなく、複数の条件を組み合わせて用いてもよい。
なお、本発明のトラッキング極性判別回路は集積回路であるLSIとして実現され得る。トラッキング極性判別回路が備える構成要素は個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。
ここでは、集積回路をLSIと呼んだが、集積度の違いにより、IC、LSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、本発明の集積回路はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてあり得る。
本発明は、速やかな光ディスクの起動を実現する際に有用であり、トラッキング極性制御装置、トラッキング極性制御方法、集積回路、ディスク装置に利用できる。
本発明の実施の形態1におけるディスク装置の構成を示すブロック図である。 従来例における光ディスクの断面図である。 従来例における光ディスクの平面図である。 本発明の実施の形態1における光ディスクのトラックの説明図である。 本発明の実施の形態1における光ディスクのアドレス情報の説明図である。 本発明の実施の形態1における光ディスクのウォブル信号の説明図である。 本発明の実施の形態1におけるトラッキング極性判別のフローチャートである。 本発明の実施の形態2におけるディスク装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2におけるトラッキング極性判別のフローチャートである。 本発明の実施の形態3におけるディスク装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3におけるトラッキング極性判別のフローチャートである。
符号の説明
100 光ディスク
101 光ヘッド
102 モータ
103 サーボ回路
104 トラッキング極性判別回路
105 ウォブル信号処理回路
106 アドレス再生回路
107 トラッキング極性制御回路
108 データ再生回路
109 データ記録回路
110 CPU
201、206、210、211、216 基板
202、208、212、217 反射層
203、207、213、218 記録層
204、209、214、219 接着層
205、215、220 シート
301 光ディスク
302 コントロールデータ領域
303 トラック
304 データ記録領域
305 BCA領域
401 光ディスク
402 グルーブトラック
800 光ディスク
801 光ヘッド
802 モータ
803 サーボ回路
804 トラッキング極性判別回路
805 ウォブル信号処理回路
806 ウォブル振幅変動検出回路
807 トラッキング極性制御回路
808 アドレス再生回路
809 データ再生回路
810 データ記録回路
811 CPU
1000 光ディスク
1001 光ヘッド
1002 モータ
1003 サーボ回路
1004 トラッキング極性判別回路
1005 ウォブル信号処理回路
1006 ウォブルPLL回路
1007 ウォブル位相誤差変動検出回路
1008 トラッキング極性制御回路
1009 アドレス再生回路
1010 データ再生回路
1011 データ記録回路
1012 CPU

Claims (21)

  1. グルーブトラックおよびランドトラックを有し、前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらか一方のデータが記録されるトラックはデジタル情報を表わすように周波数変調あるいは位相変調されたウォブル信号に応じてウォブリングして形成されている情報記録媒体に対し、トラッキングサーボをかけるときの極性制御を行うトラッキング極性制御装置であって、
    トラッキングサーボをかけたトラックの形状に応じたウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出手段と、
    前記ウォブル信号から前記デジタル情報を再生する再生手段と、
    前記再生手段による前記デジタル情報の再生結果から前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらにトラッキングサーボをかけるかを判別し、トラッキング極性の切替制御を行う制御手段とから構成され、
    前記制御手段は、前記デジタル情報の再生結果のエラー数に基づいてトラッキング極性の判別を行うことを特徴とするトラッキング極性制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記情報記録媒体の複数の半径位置における前記デジタル情報の再生結果のエラー数からトラッキング極性の判別を行うことを特徴とする請求項1記載のトラッキング極性制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記情報記録媒体の複数の半径位置における前記デジタル情報の再生結果のエラー数が、全て所定の第1の閾値よりも少ない場合は当該トラックにトラッキングサーボをかけると判別し、一部が所定の第2の閾値よりも多い場合は当該トラックとは異なるトラックにトラッキングサーボをかけると判別することを特徴とする請求項2記載のトラッキング極性制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記グルーブトラックと前記ランドトラックの両方の前記デジタル情報の再生結果のエラー数を測定し、エラー数が少ない側のトラックにトラッキングサーボをかけると判別することを特徴とする請求項1記載のトラッキング極性制御装置。
  5. グルーブトラックおよびランドトラックを有し、前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらか一方のデータが記録されるトラックはウォブリングして形成されている情報記録媒体に対し、トラッキングサーボをかけるときの極性制御を行うトラッキング極性制御装置であって、
    トラッキングサーボをかけたトラックの形状に応じたウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出手段と、
    前記ウォブル信号の振幅を検出する振幅検出手段と、
    前記振幅検出手段による振幅検出結果から前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらにトラッキングサーボをかけるかを判別し、トラッキング極性の切替制御を行う制御手段とから構成され、
    前記制御手段は、所定時間内における前記振幅検出結果の変動量に基づいてトラッキング極性の判別を行うことを特徴とするトラッキング極性制御装置。
  6. 前記制御手段は、1トラック以上にわたる前記振幅検出結果の変動量に基づいてトラッキング極性の判別を行うことを特徴とする請求項5記載のトラッキング極性制御装置。
  7. 前記制御手段は、前記振幅検出結果が全て所定の第1の範囲内であれば当該トラックにトラッキングサーボをかけると判別し、一部が所定の第2の範囲外であれば当該トラックとは異なるトラックにトラッキングサーボをかけると判別することを特徴とする請求項5記載のトラッキング極性制御装置。
  8. 前記制御手段は、前記グルーブトラックと前記ランドトラックの両方の前記振幅検出結果を測定し、全て所定の第1の範囲内である側のトラックにトラッキングサーボかけると判別することを特徴とする請求項5記載のトラッキング極性制御装置。
  9. グルーブトラックおよびランドトラックを有し、前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらか一方のデータが記録されるトラックはウォブリングして形成されている情報記録媒体に対し、トラッキングサーボをかけるときの極性制御を行うトラッキング極性制御装置であって、
    トラッキングサーボをかけたトラックの形状に応じたウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出手段と、
    前記ウォブル信号に位相同期したウォブルクロックをPLLにより生成するクロック生成手段と、
    前記クロック生成手段のPLLにおける前記ウォブル信号と前記ウォブルクロックとの位相誤差から前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらにトラッキングサーボをかけるかを判別し、トラッキング極性の切替制御を行う制御手段とから構成され、
    前記制御手段は、所定時間内における前記位相誤差の変動量に基づいてトラッキング極性の判別を行うことを特徴とするトラッキング極性制御装置。
  10. 前記制御手段は、1トラック以上にわたる前記位相誤差の変動量に基づいてトラッキング極性の判別を行うことを特徴とする請求項9記載のトラッキング極性制御装置。
  11. 前記制御手段は、前記位相誤差が全て所定の第3の範囲内であれば当該トラックにトラッキングサーボをかけると判別し、一部が所定の第4の範囲外であれば当該トラックとは異なるトラックにトラッキングサーボをかけると判別することを特徴とする請求項9記載のトラッキング極性制御装置。
  12. 前記制御手段は、前記グルーブトラックと前記ランドトラックの両方の前記位相誤差を測定し、全て所定の第3の範囲内である側のトラックにトラッキングサーボかけると判別することを特徴とする請求項9記載のトラッキング極性制御装置。
  13. グルーブトラックおよびランドトラックを有し、前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらか一方のデータが記録されるトラックはデジタル情報を表わすように周波数変調あるいは位相変調されたウォブル信号に応じてウォブリングして形成されている情報記録媒体に対し、トラッキングサーボをかけるときの極性制御を行うトラッキング極性制御方法であって、
    トラッキングサーボをかけたトラックの形状に応じたウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出ステップと、
    前記ウォブル信号から前記デジタル情報を再生する再生ステップと、
    前記再生ステップによる前記デジタル情報の再生結果から前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらにトラッキングサーボをかけるかを判別し、トラッキング極性の切替制御を行う制御ステップとから構成され、
    前記制御ステップは、前記デジタル情報の再生結果のエラー数に基づいてトラッキング極性の判別を行うことを特徴とするトラッキング極性制御方法。
  14. グルーブトラックおよびランドトラックを有し、前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらか一方のデータが記録されるトラックはウォブリングして形成されている情報記録媒体に対し、トラッキングサーボをかけるときの極性制御を行うトラッキング極性制御方法であって、
    トラッキングサーボをかけたトラックの形状に応じたウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出ステップと、
    前記ウォブル信号の振幅を検出する振幅検出ステップと、
    前記振幅検出ステップによる振幅検出結果から前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらにトラッキングサーボをかけるかを判別し、トラッキング極性の切替制御を行う制御ステップとから構成され、
    前記制御ステップは、所定時間内における前記振幅検出結果の変動量に基づいてトラッキング極性の判別を行うことを特徴とするトラッキング極性制御方法。
  15. グルーブトラックおよびランドトラックを有し、前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらか一方のデータが記録されるトラックはウォブリングして形成されている情報記録媒体に対し、トラッキングサーボをかけるときの極性制御を行うトラッキング極性制御方法であって、
    トラッキングサーボをかけたトラックの形状に応じたウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出ステップと、
    前記ウォブル信号に位相同期したウォブルクロックをPLLにより生成するクロック生成ステップと、
    前記クロック生成ステップのPLLにおける前記ウォブル信号と前記ウォブルクロックとの位相誤差から前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらにトラッキングサーボをかけるかを判別し、トラッキング極性の切替制御を行う制御ステップとから構成され、
    前記制御ステップは、所定時間内における前記位相誤差の変動量に基づいてトラッキング極性の判別を行うことを特徴とするトラッキング極性制御方法。
  16. グルーブトラックおよびランドトラックを有し、前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらか一方のデータが記録されるトラックはデジタル情報を表わすように周波数変調あるいは位相変調されたウォブル信号に応じてウォブリングして形成されている情報記録媒体に対し、トラッキングサーボをかけるときの極性制御を行う集積回路であって、
    トラッキングサーボをかけたトラックの形状に応じたウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出回路と、
    前記ウォブル信号から前記デジタル情報を再生する再生回路と、
    前記再生回路による前記デジタル情報の再生結果から前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらにトラッキングサーボをかけるかを判別し、トラッキング極性の切替制御を行う制御回路とから構成され、
    前記制御回路は、前記デジタル情報の再生結果のエラー数に基づいてトラッキング極性の判別を行うことを特徴とする集積回路。
  17. グルーブトラックおよびランドトラックを有し、前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらか一方のデータが記録されるトラックはウォブリングして形成されている情報記録媒体に対し、トラッキングサーボをかけるときの極性制御を行う集積回路であって、
    トラッキングサーボをかけたトラックの形状に応じたウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出回路と、
    前記ウォブル信号の振幅を検出する振幅検出回路と、
    前記振幅検出回路による振幅検出結果から前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらにトラッキングサーボをかけるかを判別し、トラッキング極性の切替制御を行う制御回路とから構成され、
    前記制御回路は、所定時間内における前記振幅検出結果の変動量に基づいてトラッキング極性の判別を行うことを特徴とする集積回路。
  18. グルーブトラックおよびランドトラックを有し、前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらか一方のデータが記録されるトラックはウォブリングして形成されている情報記録媒体に対し、トラッキングサーボをかけるときの極性制御を行う集積回路であって、
    トラッキングサーボをかけたトラックの形状に応じたウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出回路と、
    前記ウォブル信号に位相同期したウォブルクロックをPLLにより生成するクロック生成回路と、
    前記クロック生成回路のPLLにおける前記ウォブル信号と前記ウォブルクロックとの位相誤差から前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらにトラッキングサーボをかけるかを判別し、トラッキング極性の切替制御を行う制御回路とから構成され、
    前記制御回路は、所定時間内における前記位相誤差の変動量に基づいてトラッキング極性の判別を行うことを特徴とする集積回路。
  19. グルーブトラックおよびランドトラックを有し、前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらか一方のデータが記録されるトラックはデジタル情報を表わすように周波数変調あるいは位相変調されたウォブル信号に応じてウォブリングして形成されている情報記録媒体に対し、データを記録あるいは再生するディスク装置であって、
    前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックにトラッキングサーボをかけるときの極性制御を行うトラッキング極性制御手段を備え、
    前記トラッキング極性制御手段は、
    トラッキングサーボをかけたトラックの形状に応じたウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出手段と、
    前記ウォブル信号から前記デジタル情報を再生する再生手段と、
    前記再生手段による前記デジタル情報の再生結果から前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらにトラッキングサーボをかけるかを判別し、トラッキング極性の切替制御を行う制御手段とから構成され、
    前記制御手段は、前記デジタル情報の再生結果のエラー数に基づいてトラッキング極性の判別を行うことを特徴とするディスク装置。
  20. グルーブトラックおよびランドトラックを有し、前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらか一方のデータが記録されるトラックはウォブリングして形成されている情報記録媒体に対し、データを記録あるいは再生するディスク装置であって、
    前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックにトラッキングサーボをかけるときの極性制御を行うトラッキング極性制御手段を備え、
    前記トラッキング極性制御手段は、
    トラッキングサーボをかけたトラックの形状に応じたウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出手段と、
    前記ウォブル信号の振幅を検出する振幅検出手段と、
    前記振幅検出手段による振幅検出結果から前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらにトラッキングサーボをかけるかを判別し、トラッキング極性の切替制御を行う制御手段とから構成され、
    前記制御手段は、所定時間内における前記振幅検出結果の変動量に基づいてトラッキング極性の判別を行うことを特徴とするディスク装置。
  21. グルーブトラックおよびランドトラックを有し、前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらか一方のデータが記録されるトラックはウォブリングして形成されている情報記録媒体に対し、データを記録あるいは再生するディスク装置であって、
    前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックにトラッキングサーボをかけるときの極性制御を行うトラッキング極性制御手段を備え、
    前記トラッキング極性制御手段は、
    トラッキングサーボをかけたトラックの形状に応じたウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出手段と、
    前記ウォブル信号に位相同期したウォブルクロックをPLLにより生成するクロック生成手段と、
    前記クロック生成手段のPLLにおける前記ウォブル信号と前記ウォブルクロックとの位相誤差から前記グルーブトラックあるいは前記ランドトラックのどちらにトラッキングサーボをかけるかを判別し、トラッキング極性の切替制御を行う制御手段とから構成され、
    前記制御手段は、所定時間内における前記位相誤差の変動量に基づいてトラッキング極性の判別を行うことを特徴とするディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010073450A1 (ja) * 2008-12-25 2010-07-01 パナソニック株式会社 信号処理回路および光ディスク再生装置

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