JP5039583B2 - 観察装置 - Google Patents

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本発明は、観察装置,レーザ加工装置および光ピンセット装置に関するものである。
特許文献1に開示されたレーザ加工装置が知られている。この文献に開示されたレーザ加工装置は、位相変調型の空間光変調器にホログラムを呈示し、この空間光変調器によりレーザ光を位相変調し、その位相変調後のレーザ光を結像レンズにより加工面に集光して、その加工面を加工する。
また、この文献に開示されたレーザ加工装置は、より高い精度でのレーザ加工を実現するために、上記レーザ光とは別の照明光を加工面に照射し、その照明光の照射に伴って加工面で発生した光(反射光、散乱光)を受光して、その加工面を観察している。この装置は、この観察により、加工面上の加工予定部位とレーザ光との間で位置合わせを高精度に行うこと可能としている。この観察−位置合わせ機能を実現するために特許文献1のレーザ加工装置は、レーザ光と照明光とを合分波するためのダイクロイックミラーを、空間光変調器と結像レンズとの間の光路上に備えている。
特開2006−113185号公報 Reicherter, M., Liesener, J.,Haist, T., Tiziani, H.J., "Advantages of holographic optical tweezers", Proceedings of SPIE,5143, pp.76-83 (2003).
上記の特許文献1に開示されたレーザ加工装置では、ダイクロイックミラーを空間光変調器と結像レンズとの間の光路上に配置した構成である為、空間光変調器と結像レンズとの間の距離が長くなる。この為、空間光変調器により位相変調されて回折されたレーザ光が結像レンズに達するときには、そのレーザ光の拡がりが結像レンズの有効範囲から外れて、レーザ光の利用効率が低下するだけでなく、加工面において所望のレーザ光の集光パターンが得られない場合がある。
空間光変調器と結像レンズとの間の距離が長い場合に、上記問題を回避するために、空間光変調器と結像レンズとの間にリレーレンズ系を挿入することが考えられる。すなわち、空間的な制御解像度や耐光性の観点から空間光変調器に入力される際のレーザ光のビーム径を大きくする一方で、結像レンズの入射瞳の大きさに合わせてレーザ光のビーム径を小さくするために、空間光変調器により位相変調されて出力されたレーザ光のビーム径をリレーレンズ系により小さくする。
リレーレンズ系は、例えば2つのレンズを組み合わせた4f光学系により構成され得る。この4f光学系を構成する前段のレンズの焦点距離をfとし、後段のレンズの焦点距離をfとすると、4f光学系による光ビーム径の変換の倍率Mは「M=f/f」なる式で表される。4f光学系は収差を小さく抑えることができるという特徴を有している。
このように空間光変調器と結像レンズとの間に4f光学系等のリレーレンズ系を挿入することで、空間光変調器と結像レンズとの間の距離を長くすることができる。更に4f光学系を構成する前段のレンズと後段のレンズとの間にダイクロイックミラーを挿入することで、レーザ光と照明光とを合分波することが可能となり、上記特許文献1に記載の観察機能を実現することができると思われる。
しかしながら、このような構成とした場合、空間光変調器と4f光学系の前段レンズとの間の距離、及び、4f光学系の前段レンズと照明光用レンズとの間の距離を、前段のレンズの焦点距離と等しくする必要がある。また、照明用光源からダイクロイックミラーへ向う照明光の光路と、ダイクロイックミラーからカメラ等の観察部へ向う光路とを、途中で分岐するためのハーフミラーが必要となる。このような構成の場合、結果的に前述の結像関係を充足する為には、空間光変調器とハーフミラーとの間の距離、及び、ハーフミラーと照明用レンズとの間の距離を等しくする必要がある。
また、観察機能の実現の為には、非特許文献1ではリレーレンズ系と結像レンズとの間にハーフミラーを配置している。この場合、観察用光学系はリレーレンズ系の前段のレンズの影響を受けないため、前述の問題は発生しないが、リレーレンズ系の後段のレンズの焦点距離を長くする必要が生じる。後段のレンズの焦点距離を長くした場合、前記「M=f/f」式に基づいて、同じ倍率を実現するには、前段のレンズの焦点距離も長くなり、その結果、光学系全体が大きくなってしまうという問題がある。
これらのように、リレーレンズ系,ダイクロイックミラー,ハーフミラー,照明用光源,観察部,レンズ等を含む各光学部品の配置に関して撮像の為の多くの制約が存在し、その配置上の制約により装置の小型化が困難となる。
一方、特許文献1に開示されたレーザ加工装置において、空間光変調器と結像レンズとの間の距離を長くせず、観察機能を実現するためには、観察光学系を空間光変調器と結像レンズとの間の光路上に配置するのではなく、空間光変調器の前段に配置することが考えられる。このようなアイディアに基づいて発明者らは実験を行ったところ、次のような問題が発生することが判った。
図5は、加工用レーザ光と照明光とを空間光変調器の前段で合分波する観察装置において観察部により観察される対象物の像を示す図である。この構成では、加工用レーザ光を発生する光源から出力されて空間光変調器に入力される光のうち、空間光変調器において位相変調されなかった光(0次光)は、対象物で反射された後に逆の経路を辿って空間光変調器において再度位相変調される。図5に示されるように、ハーフミラーが空間光変調器より前段に設けられた構成により観察される像は、上記0次光が空間光変調器51により位相変調されて、虚像が観察部31により観察されてしまい、鮮明でコントラストがよい像が得られない。
なお、以上のような問題点は、レーザ光により加工面を加工するとともに照明光により加工面を観察するレーザ加工装置だけでなく、レーザ光の集束時の圧力により対象物を捕捉するとともに照明光により対象物を観察する光ピンセット装置においても存在し、また、一般に、第1の光により対象物に対して何らかの操作をするとともに第2の光により対象物を観察する観察装置においても存在する。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、安定して所望の動作をすることが可能で小型化可能な観察装置,レーザ加工装置および光ピンセット装置を提供することを目的とする。
第1の発明に係る観察装置は、(1) 第1の方位の直線偏光のコヒーレントな第1の光を出力する第1の光源部と、(2)第1の方位の直線偏光の光を選択的に位相変調する複数の画素が2次元配列されており、第1の光源部から出力される第1の光を入力し、複数の画素それぞれにおいて第1の光の位相を変調するホログラムを呈示して、その位相変調後の第1の光を出力する位相変調型の空間光変調器と、(3)空間光変調器から出力される第1の光を入力して、その第1の光を結像させる結像光学系と、(4) 空間光変調器と結像光学系との間に設けられたリレーレンズ系と、(5)第1の方位に対して直交する第2の方位の直線偏光の第2の光を出力する第2の光源部と、(6) 第1の光源部から出力される第1の光と第2の光源部から出力される第2の光とを入力して、これら第1および第2の光を合波して空間光変調器へ出力する光合波部と、(7)空間光変調器とリレーレンズ系との間の光路上に設けられ、空間光変調器から出力される光をリレーレンズ系へ透過させるとともに、第2の光源部から出力される第2の光が結像光学系により対象物に照射されて生じる光のうち結像光学系およびリレーレンズ系を経た光を入力して所定方向へ出力する光分岐部と、(8)光分岐部から所定方向へ出力される第2の光を入力して、その入力光に基づいて対象物を観察する観察部と、を備えることを特徴とする。
この第1の発明に係る観察装置では、第1の光源部から出力される第1の方位の直線偏光のコヒーレントな第1の光は、偏光依存性を有する空間光変調器に呈示されたホログラムより画素毎に位相変調され、リレーレンズ系を経て、結像光学系により結像される。一方、第2の光源部から出力される第2の方位の直線偏光の第2の光は、第1の光源部から出力される第1方位の直線偏光の第1の光と光合波部により合波されて、空間光変調器に入力される。しかし、この第2の光は、空間光変調器により位相変調されることなくリレーレンズ系および結像光学系を経て対象物に照射される。そして、この第2の光が対象物に照射されて生じる光のうち結像光学系およびリレーレンズ系を経た光は、光分岐部により所定方向へ出力されて、空間光変調器を経ることなく、観察部に入力されて、この入力光に基づいて対象物が観察される。
第2の発明に係る観察装置は、(1) 第1の方位の直線偏光のコヒーレントな第1の光を出力する第1の光源部と、(2)第1の方位の直線偏光の光を選択的に位相変調する複数の画素が2次元配列されており、第1の光源部から出力される第1の光を入力し、複数の画素それぞれにおいて第1の光の位相を変調するホログラムを呈示して、その位相変調後の第1の光を出力する位相変調型の空間光変調器と、(3)空間光変調器から出力される第1の光を入力して、その第1の光を結像させる結像光学系と、(4) 空間光変調器と結像光学系との間に設けられたリレーレンズ系と、(5)第2の光を出力する第2の光源部と、(6) 第1の光源部から出力される第1の光と第2の光源部から出力される第2の光とを入力して、これら第1および第2の光を合波して空間光変調器へ出力する光合波部と、(7)空間光変調器とリレーレンズ系との間の光路上に設けられ、空間光変調器から出力される光をリレーレンズ系へ透過させるとともに、第2の光源部から出力される第2の光が結像光学系により対象物に照射されて生じる光のうち結像光学系およびリレーレンズ系を経た光を入力して所定方向へ出力する光分岐部と、(8)光分岐部から所定方向へ出力される第2の光を入力して、その入力光のうち第1の方位に対して直交する第2の方位の直線偏光の光を選択的に出力する偏光選択部と、(9) 偏光選択部から出力される光を入力して、その入力光に基づいて対象物を観察する観察部と、を備えることを特徴とする。
この第2の発明に係る観察装置では、第1の光源部から出力される第1の方位の直線偏光のコヒーレントな第1の光は、偏光依存性を有する空間光変調器に呈示されたホログラムより画素毎に位相変調され、リレーレンズ系を経て、結像光学系により結像される。一方、第2の光源部から出力される第2の光は、第1の光源部から出力される第1方位の直線偏光の第1の光と光合波部により合波されて、空間光変調器に入力される。空間光変調器に入力された第2の光は、第1方位の直線偏光成分については空間光変調器において位相変調されて出力され、第2方位の直線偏光成分については空間光変調器において位相変調されることなく出力されて、リレーレンズ系および結像光学系を経て対象物に照射される。そして、この第2の光が対象物に照射されて生じる光のうち結像光学系およびリレーレンズ系を経た光は、光分岐部により所定方向へ出力されて、空間光変調器を経ることなく、波長選択部に入力される。波長選択部に入力された第2の光のうち第2の方位の直線偏光の光は、波長選択部において選択的に出力されて観察部に入力され、この入力光に基づいて対象物が観察される。
第1または第2の発明に係る観察装置では、第2の光源部が、インコヒーレントな光を出力する光源を含むのが好適である。第2の光源部が、白色光を出力する光源を含むのが好適である。また、第2の光源部が、コヒーレントな光を出力する光源と、この光源から出力される光を散乱させる散乱板と、を含むのが好適である。この場合、第2の光源部が、光源から出力される光が結像光学系を経た後の集光深さを調整する集光深さ調整部を更に含むのが好適である。なお、第1の発明に係る観察装置では、光源から出力される光のうち第2の方位の直線偏光の光を第2の光として選択的に出力する偏光選択部が設けられる。
本発明に係るレーザ加工装置は、上記の第1または第2の発明に係る観察装置を備え、第1の光源部から出力される第1の光を、空間光変調器および結像光学系を経て対象物に集光させることで、その対象物を加工することを特徴とする。
本発明に係る光ピンセット装置は、上記の第1または第2の発明に係る観察装置を備え、第1の光源部から出力される第1の光を、空間光変調器および結像光学系を経て対象物に集束させ、その集束時の光の圧力によって、その集束位置にある対象物を捕捉することを特徴とする。
本発明によれば、対象物を虚像が観察されることなく、鮮明で、かつコントラストよく観察することができるため、安定して所望の動作をすることが可能であり、装置の小型化が可能である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
先ず、本発明に係る観察装置の第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る観察装置1Aの構成図である。この図に示される観察装置1Aは、光源11、光源21、偏光選択部22、観察部31、ダイクロイックミラー41、ハーフミラー42、プリズム43、空間光変調器51、駆動部52、制御部53、レンズ61〜65を備える。
光源11は、第1の方位の直線偏光のコヒーレントな第1の光を出力する第1の光源を構成していて、具体的にはレーザ光源を含む。光源21および偏光選択部22は、第1の方位に対して直交する第2の方位の直線偏光の第2の光を出力する第2の光源を構成している。光源21は、インコヒーレントな光を出力してもよいし、白色光を出力してもよい。光源21として例えばハロゲンランプが用いられる。偏光選択部22は、光源21から出力されてレンズ64を経たランダム偏光の光を入力して、その入力光のうち第2の方位の直線偏光の光を第2の光として選択的にハーフミラー41へ出力する。偏光選択部22としては偏光板や偏光ビームスプリッタが用いられる。
ダイクロイックミラー41は、光源11から出力されて到達する第1の光をプリズム43の第1反射面43aへ透過させるとともに、偏光選択部22から出力されて到達する第2の光をプリズム43の第1反射面43aへ反射させる。すなわち、ダイクロイックミラー41は、光源11から出力される第1の光と、光源21から偏光選択部22を経て出力される第2の光とを入力して、これら第1および第2の光を合波して空間光変調器43へ出力する光合波部を構成している。
プリズム43は、第1反射面43aおよび第2反射面43bを有する。第1反射面43aは、ダイクロイックミラー41から到達した光を空間光変調器51へ反射させ、また、空間光変調器51から到達した光をダイクロイックミラー41へ反射させる。第2反射面43bは、空間光変調器51から到達した光をハーフミラー42へ反射させ、また、ハーフミラー42から到達した光を空間光変調器51へ反射させる。
空間光変調器51は、位相変調型のものであって、第1の方位の直線偏光の光を選択的に位相変調する複数の画素が2次元配列されており、光源11から出力されプリズム43の第1反射面43aで反射されて到達する第1の光を入力し、複数の画素それぞれにおいて第1の光の位相を変調するホログラムを呈示して、その位相変調後の第1の光をプリズム43の第2反射面43bへ出力する。
この空間光変調器51に呈示される位相ホログラムは、数値計算により求められたホログラム(CGH: Computer Generated Hologram)であるのが好ましい。また、この空間光変調器51は、反射型のものであってもよいし、透過型のものであってもよい。透過型の空間光変調器を用いる場合には、プリズム43は不要である。図1では、反射型の空間光変調器51が示されている。反射型の空間光変調器51として例えばLCOS(Liquid Crystal on Silicon)型が好適に用いられる。
駆動部52は、空間光変調器51の2次元配列された複数の画素それぞれにおける位相変調量を設定するものであり、その画素毎の位相変調量設定のための信号を空間光変調器51に与える。駆動部52は、空間光変調器51の2次元配列された複数の画素それぞれにおける位相変調量を設定することで、空間光変調器51にホログラムを呈示させる。
制御部53は、例えばコンピュータで構成され、駆動部52の動作を制御することで、駆動部52から空間光変調器51へホログラムを書き込ませる。このとき、制御部53は、空間光変調器51から出力された第1の光を結像レンズ61により対象物91において所定の集光パターンで集光させるホログラムを空間光変調器51に呈示させる。
ハーフミラー42は、プリズム43の第2反射面43bから到達した光をレンズ63へ透過させるとともに、レンズ63から到達した光をレンズ65へ反射させる。レンズ62およびレンズ63は、ハーフミラー42と結像レンズ61との間に挿入されたリレーレンズ系としての4f光学系を構成している。このリレーレンズ系は、ハーフミラー42から到達した光のビーム径を縮小して、その光を結像レンズ61の入射瞳に入射させる。
結像レンズ61は、空間光変調器51から出力されプリズム43の第2反射面43bで反射されてハーフミラー42およびリレーレンズ系を経た第1の光を入力して、その第1の光をフーリエ変換して対象物91において結像させる結像光学系を構成している。また、結像レンズ61は、対象物91で生じる光を入力して、その光をハーフミラー42へ出力する。結像レンズ61として無限焦点対物レンズが好適に用いられる。
すなわち、ハーフミラー42は、空間光変調器51とリレーレンズ系との間の光路上に設けられ、空間光変調器51から出力される光をリレーレンズ系へ透過させるとともに、光源21から出力される第2の光が結像レンズ61により対象物91に照射されて生じる光のうち結像レンズ61およびリレーレンズ系を経た光を入力して所定方向へ出力する光分岐部を構成している。観察部31は、ハーフミラー42からレンズ65を経て到達した光を入力して、この入力光に基づいて対象物91を観察する。
本実施形態に係る観察装置1Aは以下のように動作する。制御部53により制御された駆動部52により、空間光変調器51の複数の画素それぞれにおける位相変調量が設定されて、これにより、空間光変調器51に位相ホログラムが呈示される。光源11から出力される第1の方位の直線偏光のコヒーレントな第1の光は、ダイクロイックミラー41で透過され、プリズム43の第1反射面43aで反射され、空間光変調器51に入力されて、この空間光変調器51において画素毎に位相変調されて出力される。空間光変調器51において位相変調されて出力された第1の光は、プリズム43の第2反射面43bで反射され、ハーフミラー42で透過され、レンズ62およびレンズ63からなるリレーレンズ系を経て結像レンズ61に入力され、この結像レンズ61によりフーリエ変換されて対象物91において結像される。
一方、光源21からレンズ64および偏光選択部22を経て出力される第2の方位の直線偏光の第2の光は、ダイクロイックミラー41で反射され、プリズム43の第1反射面43aで反射され、空間光変調器51に入力される。ここで、空間光変調器51は、偏光依存性を有していて、第1の方位の直線偏光の光に対しては選択的に位相変調することができるが、第1の方位に直交する第2の方位の直線偏光の光に対しては位相変調することができない。したがって、空間光変調器51に入力された第2の光は、空間光変調器51において位相変調されることなく出力される。空間光変調器51から出力された第2の光は、プリズム43の第2反射面43bで反射され、ハーフミラー42で透過され、レンズ62およびレンズ63からなるリレーレンズ系を経て結像レンズ61に入力され、この結像レンズ61を経て対象物91に照射される。
結像レンズ61により第2の光が対象物91に照射されて生じる光(反射光、散乱光)は、結像レンズ61およびリレーレンズ系を経て、ハーフミラー42で反射され、レンズ65を経て、観察部31に入力される。そして、観察部31では、この入力光に基づいて対象物91が観察される。
当初、発明者らは、本実施形態に係る観察装置1Aにおいて、光源21から出力される観察のための第2の光の偏光選択部を介さず、観察用の光が、空間光変調器51より前段に設けられたダイクロイックミラー41により、光源11から出力される第1の光と合波されて、空間光変調器51に入力され、結像レンズ61により第2の光が対象物91に照射されて生じる光(反射光、散乱光)は、結像レンズ61,リレーレンズ系,ハーフミラー42およびレンズ65を経て、観察部31に入力されるような構成、即ち第1実施形態に係る観察装置1Aにおいて偏光選択部22を除いた構成とすることにより、結像レンズ61から観察部31に到るまでの各光学部品の配置に関して撮像の為の制約が緩和されて、装置の小型化が可能となり、安定して所望の動作が可能になると考えていた。
そこで、第1実施形態に係る観察装置1Aにおいて偏光選択部22を除いた構成において観察部31により観察される対象物91の像を実験により確認した。図3は、第1実施形態に係る観察装置1Aにおいて偏光選択部22を除いた構成において観察部31により観察される対象物91の像である。図3に示されるように、第1実施形態に係る観察装置1Aにおいて偏光選択部22を除いた構成では、光源21から出力される観察のための第2の光をランダム偏光のまま空間光変調器51に入力させているため、この第2の光も空間光変調器51により位相変調されてしまい、位相変調された第2の光が観察部31に反射されるため、観察部31により観察される対象物91の像はコントラストを低下させたと考えた。
そこで、更に検討を加え、本実施形態に係る観察装置1Aは、偏光依存性を有する空間光変調器51を用いて、第1の光については空間光変調器51が位相変調することができる第1の方位の直線偏光として空間光変調器51に入力させる。このことから、第1の光は、空間光変調器51において画素毎に位相変調され、結像レンズ61によりフーリエ変換されて対象物91において結像される。
その一方で、第2の光については空間光変調器51が位相変調することができない第2の方位の直線偏光として空間光変調器51に入力させる。このことから、第2の光は、空間光変調器51において位相変調されることなく、結像レンズ61を経て対象物91に照射される。また、結像レンズ61により第2の光が対象物91に照射されて生じる光(反射光、散乱光)も、空間光変調器51において位相変調されることなく、観察部31に到達する。したがって、本実施形態に係る観察装置1Aは、第2の光を受光した観察部31により対象物91をコントラストよく観察することができ、第1の光により対象物91に対して所望の操作をすることができる。
図2は、第1実施形態に係る観察装置1Aにおいて観察部31により観察される対象物91の像である。前述のように第1実施形態に係る観察装置1Aにおいて偏光選択部22を除いた構成において観察部31により観察される対象物91の像は、この第2の光も空間光変調器51により位相変調されるので、観察部31により観察される対象物91の像はコントラストが悪い。これに対して、図2に示されるように、第2の光を第2の方位の直線偏光として空間光変調器51に入力させる本実施形態では、この第2の光は空間光変調器51により位相変調されないので、観察部31により観察される対象物91の像はコントラストがよい。
図4は、第1実施形態に係る観察装置1Aにおいて観察部31により観察される対象物91の像を示す図である。ハーフミラー42が空間光変調器43より後段に設けられた構成の本実施形態では、図4に示されるように、虚像が観察部31により観察されることが抑制される。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る観察装置の第2実施形態について説明する。図6は、第2実施形態に係る観察装置1Bの構成図である。図1に示された第1実施形態に係る観察装置1Aの構成と比較すると、この図6に示される第2実施形態に係る観察装置1Bは、光源21と偏光選択部22との間にフィルタ23を更に備える点で相違する。
フィルタ23は、光源21から出力される光のうち特定波長域の光を選択的に透過させる。このフィルタ23は、カラーフィルタであってもよいし、干渉フィルタであってもよい。偏光選択部22は、このフィルタ23から出力される特定波長域のランダム偏光の光を入力して、その入力光のうち第2の方位の直線偏光の光を第2の光として選択的にハーフミラー41へ出力する。この第2実施形態に係る観察装置1Bも、第1実施形態の場合と同様の作用・効果を奏することができる。
また、一般に、偏光選択部22として用いられる偏光板や偏光ビームスプリッタの偏光分離特性は波長依存性を有している。したがって、第2実施形態では、特定波長域の光が偏光選択部22に入力されることで、偏光選択部22から出力される第2の光において、第1の方位の直線偏光成分の割合を小さくすることができる。ひいては、第2の光を受光した観察部31により対象物91を更にコントラストよく観察することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る観察装置の第3実施形態について説明する。図7は、第3実施形態に係る観察装置1Cの構成図である。図1に示された第1実施形態に係る観察装置1Aの構成と比較すると、この図7に示される第3実施形態に係る観察装置1Cは、光源21と偏光選択部22との間に散乱板24を更に備える点で相違し、また、光源21がコヒーレントな光を出力する点で相違する。
この第3実施形態では、光源21は、コヒーレントな光を出力するものであり、好適にはレーザ光源である。散乱板24は、この光源21から出力される光を散乱させる。偏光選択部22は、この散乱板24により散乱されて出力される光を入力して、その入力光のうち第2の方位の直線偏光の光を第2の光として選択的にハーフミラー41へ出力する。この第3実施形態に係る観察装置1Cも、第1実施形態の場合と同様の作用・効果を奏することができる。
また、本実施形態では、レンズ64,65は、光源21から出力される光が結像レンズ61を経た後の集光深さを調整する集光深さ調整部を構成している。このような構成とすることにより、第2の光がコヒーレントな光である場合に、その第2の光を対象物81の広範囲に照射することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明に係る観察装置の第4実施形態について説明する。図8は、第4実施形態に係る観察装置1Dの構成図である。また、図9は、第4実施形態に係る観察装置1Dに含まれるコモンパス干渉計32の構成図である。図1に示された第1実施形態に係る観察装置1Aの構成と比較すると、この図8に示される第4実施形態に係る観察装置1Dは、光源21に替えて光源21Aおよび光源21Bを備える点、レンズ64に替えてレンズ64A,64Bを備える点、偏光選択部22に替えて偏光選択部22A,22Bを備える点、ダイクロイックミラー41に替えてダイクロイックミラー41A,41Bを備える点、レンズ66〜69を更に備える点、フィルタ25を更に備える点、ならびに、コモンパス干渉計32を更に備える点、で相違する。
この観察装置1Dでは、制御部53により制御された駆動部52により、空間光変調器51の複数の画素それぞれにおける位相変調量が設定されて、これにより、空間光変調器51に位相ホログラムが呈示される。光源11から出力される第1の方位の直線偏光のコヒーレントな第1の光は、ダイクロイックミラー41A,41Bで透過され、プリズム43の第1反射面43aで反射され、空間光変調器51に入力されて、この空間光変調器51において画素毎に位相変調されて出力される。空間光変調器51において位相変調されて出力された第1の光は、プリズム43の第2反射面43bで反射され、ハーフミラー42で透過され、レンズ62およびレンズ63を含んで構成されるリレーレンズ系を経て、結像レンズ61によりフーリエ変換されて対象物91において結像される。
光源21Aからレンズ64Aおよび偏光選択部22Aを経て出力される第2の方位の直線偏光の第2の光は、ダイクロイックミラー41Aで反射され、ダイクロイックミラー41Bで透過され、プリズム43の第1反射面43aで反射され、空間光変調器51に入力される。ここで、空間光変調器51は、偏光依存性を有していて、第1の方位の直線偏光の光に対しては選択的に位相変調することができるが、第1の方位に直交する第2の方位の直線偏光の光に対しては位相変調することができない。したがって、空間光変調器51に入力された第2の光は、空間光変調器51において位相変調されることなく出力される。空間光変調器51から出力された第2の光は、プリズム43の第2反射面43bで反射され、ハーフミラー42で透過され、リレーレンズ系および結像レンズ61を経て対象物91に照射される。
光源21Aから出力されて結像レンズ61により第2の光が対象物91に照射されて生じる光(反射光、散乱光)は、結像レンズ61,リレーレンズ系、ハーフミラー42およびレンズ65を経て、観察部31に入力される。そして、観察部31では、この入力光に基づいて対象物91が観察される。
また、光源21Bからレンズ64Bおよび偏光選択部22Bを経て出力される第2の方位の直線偏光の第2の光は、ダイクロイックミラー41Bで反射され、プリズム43の第1反射面43aで反射され、空間光変調器51に入力される。空間光変調器51に入力された第2の光は、空間光変調器51において位相変調されることなく出力される。空間光変調器51から出力された第2の光は、プリズム43の第2反射面43bで反射され、ハーフミラー42で透過され、リレーレンズ系および結像レンズ61を経て対象物91に照射される。光源21Bから出力されて結像レンズ61により第2の光が対象物91に照射されて透過した光は、無限焦点対物レンズ66,リレーレンズ67,リレーレンズ68、レンズ69およびフィルタ25を経て、コモンパス干渉計32に入力される。
コモンパス干渉計32は、図9に示されるように、グレーティング321、マスク322、レンズ323、レンズ324およびイメージセンサ325を含む、一般にコモンパス干渉計は振動に強い。
コモンパス干渉計32に到達した第2の光は、グレーティング321により互いに異なる回折次数の複数の回折光に分岐され、そのうちの或る次数の回折光と他の或る次数の回折光とがマスク322のピンホールを通過する。そして、マスク322のピンホールを通過した2つの回折光は、レンズ323およびレンズ324を経てイメージセンサ325の撮像面上で干渉して、その干渉パターンがイメージセンサ325により撮像される。
例えば、この観察装置において移動する細胞などを対象物91として、第1の光により細胞を光トラップして該細胞をコモンパス干渉計32により観察できる。また、細胞を第1の光により刺激するとともにその結果の測定(または検査)も同時に行うことができる。
(第5実施形態)
次に、本発明に係る観察装置の第5実施形態について説明する。図10は、第5実施形態に係る観察装置1Eの構成図である。図1に示された第1実施形態に係る観察装置1Aの構成と比較すると、この図10に示される第5実施形態に係る観察装置1Eは、偏光選択部22の挿入位置の点で相違する。すなわち、第1実施形態では光源21とダイクロイックミラー41との間に偏光選択部22が挿入されていたのに対して、この第5実施形態ではハーフミラー42と観察部31との間に偏光選択部22が挿入されている。
本実施形態に係る観察装置1Eは以下のように動作する。制御部53により制御された駆動部52により、空間光変調器51の複数の画素それぞれにおける位相変調量が設定されて、これにより、空間光変調器51に位相ホログラムが呈示される。光源11から出力される第1の方位の直線偏光のコヒーレントな第1の光は、ダイクロイックミラー41で透過され、プリズム43の第1反射面43aで反射され、空間光変調器51に入力されて、この空間光変調器51において画素毎に位相変調されて出力される。空間光変調器51において位相変調されて出力された第1の光は、プリズム43の第2反射面43bで反射され、ハーフミラー42で透過され、レンズ62およびレンズ63からなるリレーレンズ系を経て結像レンズ61に入力され、この結像レンズ61によりフーリエ変換されて対象物91において結像される。
一方、光源21からレンズ64から出力される第2の光は、ダイクロイックミラー41で反射され、プリズム43の第1反射面43aで反射され、空間光変調器51に入力される。ここで、空間光変調器51は、偏光依存性を有していて、第1の方位の直線偏光の光に対しては選択的に位相変調することができるが、第1の方位に直交する第2の方位の直線偏光の光に対しては位相変調することができない。したがって、空間光変調器51に入力された第2の光は、第1方位の直線偏光成分については空間光変調器51において位相変調されて出力され、第2方位の直線偏光成分については空間光変調器51において位相変調されることなく出力される。空間光変調器51から出力された第2の光は、プリズム43の第2反射面43bで反射され、ハーフミラー42で透過され、レンズ62およびレンズ63からなるリレーレンズ系を経て結像レンズ61に入力され、この結像レンズ61を経て対象物91に照射される。
結像レンズ61により第2の光が対象物91に照射されて生じる光(反射光、散乱光)は、結像レンズ61およびリレーレンズ系を経て、ハーフミラー42で反射されて、偏光選択部22に入力される。ハーフミラー42で反射されて偏光選択部22に入力された光のうち第2の方位の直線偏光の光は、偏光選択部22で選択的に透過され、レンズ65を経て、観察部31に入力される。そして、観察部31では、この入力光に基づいて対象物91が観察される。
以上のように、本実施形態に係る観察装置1Eでは、光源21から出力される観察のための第2の光は、空間光変調器51より前段に設けられたダイクロイックミラー41により、光源11から出力される第1の光と合波されて、空間光変調器51に入力される。また、結像レンズ61により第2の光が対象物91に照射されて生じる光(反射光、散乱光)は、結像レンズ61,リレーレンズ系,ハーフミラー42,偏光選択部22およびレンズ65を経て、観察部31に入力される。このような構成としたことにより、結像レンズ61から観察部31に到るまでの各光学部品の配置に関して撮像の為の制約が緩和されて、装置の小型化が可能となる。
また、本実施形態に係る観察装置1Eは、偏光依存性を有する空間光変調器51を用いて、第1の光については空間光変調器51が位相変調することができる第1の方位の直線偏光として空間光変調器51に入力させる。このことから、第1の光は、空間光変調器51において画素毎に位相変調され、結像レンズ61によりフーリエ変換されて対象物91において結像される。
その一方で、第2の光については空間光変調器51により位相変調されない第2の方位の直線偏光を偏光選択部22で透過させて観察部31に入力させる。このことから、本実施形態に係る観察装置1Eは、第2の光を受光した観察部31により対象物91をコントラストよく観察することができ、第1の光により対象物91に対して所望の操作をすることができる。
また、本実施形態に係る観察装置1Eは、第1実施形態において図2〜図5を用いて説明した効果と同様の効果を奏することができる。
なお、以上に説明した本実施形態と同様に、第2および第3の各実施形態(図6,図7)において光源21とダイクロイックミラー41との間に偏光選択部22が挿入されていたのに対して、ハーフミラー42と観察部31との間に偏光選択部が挿入されていてもよい。また、第4の実施形態(図8)において光源21A,21Bとダイクロイックミラー41A,41Bとの間に偏光選択部22A,22Bが挿入されていたのに対して、ハーフミラー42と観察部31との間に偏光選択部が挿入され、且つ、対物レンズ66とコモンパス干渉計32との間に偏光選択部が挿入されていてもよい。
(第6実施形態)
次に、本発明に係るレーザ加工装置の実施形態について説明する。図11は、本実施形態に係るレーザ加工装置2の構成図である。この図11に示されるレーザ加工装置2は、図1に示された第1実施形態に係る観察装置1の構成と同様の構成を有し、第1の光により加工対象物92を加工するとともに第2の光により加工対象物92を観察する。
このレーザ加工装置2では、加工対象物92において複数の位置に第1の光が同時に集光されるような位相ホログラムが空間光変調器51に呈示されるのが好適である。或いは、加工対象物91において列毎に1または複数の位置に第1の光が同時に集光されるとともに行方向に走査するような複数の位相ホログラムが順次に空間光変調器51に呈示されてもよい。加工に用いられる第1の光を出力する光源11として好適には、Nd:YAGレーザ光源などのピコ秒オーダー又はナノ秒オーダーのパルスレーザ光源であるのが好ましい。但し、結像光学系を真空にするような工夫を施すことで、エアブレイクダウンを防ぐような対策が講じてあればフェムト秒レーザであっても構わない。なお、レーザ加工装置は、第2〜第5の実施形態に係る観察装置と同様の構成であってもよい。
(第7実施形態)
次に、本発明に係る光ピンセット装置の実施形態について説明する。図12は、本実施形態に係る光ピンセット装置3の構成図である。この図12に示される光ピンセット装置3は、図1に示された第1実施形態に係る観察装置1の構成と同様の構成を有し、第1の光の集束時の圧力により捕捉対象物93を捕捉するとともに第2の光により捕捉対象物93を観察する。
この光ピンセット装置3でも、捕捉対象物93において複数の位置に第1の光が同時に集束されるような位相ホログラムが空間光変調器51に呈示されるのが好適である。捕捉に用いられる第1の光を出力する光源11は、例えば細胞を捕捉する場合、その細胞を傷付けないようなレーザ光を出力するものであるのが好ましい。なお、光ピンセット装置は、第2〜第5の実施形態に係る観察装置と同様の構成であってもよい。
第1実施形態に係る観察装置1Aの構成図である。 第1実施形態に係る観察装置1Aにおいて観察部31により観察される対象物91の像である。 第1実施形態に係る観察装置1Aにおいて偏光選択部22を除いた構成の比較例において観察部31により観察される対象物91の像である。 第1実施形態に係る観察装置1Aにおいて観察部31により観察される対象物91の像を示す図である。 第1実施形態に係る観察装置1Aにおいてハーフミラー42が空間光変調器43より前段に設けられた構成の比較例において観察部31により観察される対象物91の像を示す図である。 第2実施形態に係る観察装置1Bの構成図である。 第3実施形態に係る観察装置1Cの構成図である。 第4実施形態に係る観察装置1Dの構成図である。 第4実施形態に係る観察装置1Dに含まれるコモンパス干渉計32の構成図である。 第5実施形態に係る観察装置1Eの構成図である。 本実施形態に係るレーザ加工装置2の構成図である。 本実施形態に係る光ピンセット装置3の構成図である。
符号の説明
1A〜1E…観察装置、2…レーザ加工装置、3…光ピンセット装置、11…光源、21,21A,21B…光源、22,22A,22B…偏光選択部、23…フィルタ、24…散乱板、25…フィルタ、31…観察部、32…コモンパス干渉計、41…ダイクロイックミラー、42…ハーフミラー、43…プリズム、51…空間光変調器、52…駆動部、53…制御部、61…結像レンズ、62〜65…レンズ、66…対物レンズ、67〜69…レンズ。

Claims (8)

  1. 第1の方位の直線偏光のコヒーレントな第1の光を出力する第1の光源部と、
    第1の方位の直線偏光の光を選択的に位相変調する複数の画素が2次元配列されており、前記第1の光源部から出力される第1の光を入力し、前記複数の画素それぞれにおいて第1の光の位相を変調するホログラムを呈示して、その位相変調後の第1の光を出力する位相変調型の空間光変調器と、
    前記空間光変調器から出力される第1の光を入力して、その第1の光を結像させる結像光学系と、
    前記空間光変調器と前記結像光学系との間に設けられたリレーレンズ系と、
    第1の方位に対して直交する第2の方位の直線偏光の第2の光を出力する第2の光源部と、
    前記第1の光源部から出力される第1の光と前記第2の光源部から出力される第2の光とを入力して、これら第1および第2の光を合波して前記空間光変調器へ出力する光合波部と、
    前記空間光変調器と前記リレーレンズ系との間の光路上に設けられ、前記空間光変調器から出力される光を前記リレーレンズ系へ透過させるとともに、前記第2の光源部から出力される第2の光が前記結像光学系により対象物に照射されて生じる光のうち前記結像光学系および前記リレーレンズ系を経た光を入力して所定方向へ出力する光分岐部と、
    前記光分岐部から前記所定方向へ出力される第2の光を入力して、その入力光に基づいて前記対象物を観察する観察部と、
    を備えることを特徴とする観察装置。
  2. 第1の方位の直線偏光のコヒーレントな第1の光を出力する第1の光源部と、
    第1の方位の直線偏光の光を選択的に位相変調する複数の画素が2次元配列されており、前記第1の光源部から出力される第1の光を入力し、前記複数の画素それぞれにおいて第1の光の位相を変調するホログラムを呈示して、その位相変調後の第1の光を出力する位相変調型の空間光変調器と、
    前記空間光変調器から出力される第1の光を入力して、その第1の光を結像させる結像光学系と、
    前記空間光変調器と前記結像光学系との間に設けられたリレーレンズ系と、
    第2の光を出力する第2の光源部と、
    前記第1の光源部から出力される第1の光と前記第2の光源部から出力される第2の光とを入力して、これら第1および第2の光を合波して前記空間光変調器へ出力する光合波部と、
    前記空間光変調器と前記リレーレンズ系との間の光路上に設けられ、前記空間光変調器から出力される光を前記リレーレンズ系へ透過させるとともに、前記第2の光源部から出力される第2の光が前記結像光学系により対象物に照射されて生じる光のうち前記結像光学系および前記リレーレンズ系を経た光を入力して所定方向へ出力する光分岐部と、
    前記光分岐部から前記所定方向へ出力される第2の光を入力して、その入力光のうち第1の方位に対して直交する第2の方位の直線偏光の光を選択的に出力する偏光選択部と、
    前記偏光選択部から出力される光を入力して、その入力光に基づいて前記対象物を観察する観察部と、
    を備えることを特徴とする観察装置。
  3. 前記第2の光源部が、インコヒーレントな光を出力する光源を含む、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の観察装置。
  4. 前記第2の光源部が、白色光を出力する光源を含む、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の観察装置。
  5. 前記第2の光源部が、
    コヒーレントな光を出力する光源と、
    この光源から出力される光を散乱させる散乱板と、
    を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の観察装置。
  6. 前記第2の光源部が、前記光源から出力される光が前記結像光学系を経た後の集光深さを調整する集光深さ調整部を更に含む、ことを特徴とする請求項5に記載の観察装置。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の観察装置を備え、
    前記第1の光源部から出力される第1の光を、前記空間光変調器および前記結像光学系を経て対象物に集光させることで、その対象物を加工する、
    ことを特徴とするレーザ加工装置。
  8. 請求項1〜6の何れか1項に記載の観察装置を備え、
    前記第1の光源部から出力される第1の光を、前記空間光変調器および前記結像光学系を経て対象物に集束させ、その集束時の光の圧力によって、その集束位置にある対象物を捕捉する、
    ことを特徴とする光ピンセット装置。
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