JP5590963B2 - 光学装置および走査型顕微鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、光学装置および走査型顕微鏡に関するものである。
従来、光源と対物レンズとの間に光源から発せられる照明光に任意の波面変換を付与する波面変調素子を配置し、その波面変調素子を用いて、対物レンズによって集光する照明光の波面を補正する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、対物レンズを機械的に光軸方向に移動させて、標本内部の各面における光学像を順次取り込んでいくことにより、標本の3次元画像を作成するレーザ走査型顕微鏡が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特許文献1の方法において、波面変調素子の収差補正の作用を有効に機能させるためには、波面変調素子を対物レンズの入射瞳面またはこれと光学的に共役な位置に配置することが好ましい。もし、波面変調素子が対物レンズの入射瞳面と共役な位置に配置されていないとすると、収差が発生して対物レンズの性能を発揮することができないことになる。
特開平11−101942号公報 特開2005−24642号公報
しかしながら、特許文献2のように標本の3次元画像を作成する場合に、対物レンズを機械的に光軸方向に移動させると、その入射瞳位置が変動して波面変調素子と対物レンズの入射瞳面との共役な関係が維持できなくなるため、対物レンズの集光性能が劣化して高精度の観察を行うことができないという不都合がある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、対物レンズが光軸方向に移動しても、照射光を精度よく集光することができる光学装置および走査型顕微鏡を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、照射光の波面を変調する波面変調部と、該波面変調部により波面が変調された照射光を標本に集光する対物レンズと、該対物レンズを光軸方向に移動させる対物移動機構と、前記波面変調部により変調された波面を対物レンズにリレーするリレー光学系と、前記対物移動機構による前記対物レンズの移動に伴う光路長の増減を補償するように前記対物レンズと前記リレー光学系との間の光路長を調整する光路長調整部とを備え、該光路調整部は、少なくとも2つのミラーを有し、前記光路長を調整する前後で、前記2つのミラーを互いに異なる方向に移動した位置に配置する光学装置を提供する。
本発明によれば、波面変調部により波面が変調された照射光は、リレー光学系によって対物レンズによりリレーされ、対物レンズに入射される前に光路長調整部を通過させられる。対物移動機構の作動により対物レンズが光軸方向に移動させられると、光路長調整部が対物レンズとリレー光学系との間の光路長を調整して、対物レンズの移動に伴う光路長の増減を補償するので、波面変調部と対物レンズの入射瞳位置とを光学的に共役な状態に維持することができる。これにより、対物移動機構によって対物レンズを光軸方向の種々の位置に移動しても、集光性能を劣化させることなく、照射光を精度良く集光させることができ、標本の鮮明な3次元画像を取得することができる。
上記発明においては、前記光路長調整部が、光路長の異なる複数の光路長調整ユニットと、前記対物移動機構による対物レンズの移動量に基づいて、いずれかの前記光路長調整ユニットを選択的に光路上に配置するユニット切替機構とを備えていてもよい。
このようにすることで、照射光の集光位置を対物レンズの光軸方向に変化させるために、対物レンズを光軸方向に移動させたときには、ユニット切替機構の作動により、対物レンズの移動量に対応する光路長調整ユニットを選択的に光路上に配置することで、対物レンズの移動に伴って光路長が増減してもこれを補償して、波面変調部と対物レンズの入射瞳位置とを光学的にほぼ共役な状態に維持することができる。
また、上記発明においては、前記光路長調整部が、前記対物移動機構による対物レンズの移動量に基づいて、前記対物レンズと前記リレー光学系との間の光路長を連続的に調整してもよい。
このようにすることで、対物レンズの光軸方向の位置を任意の位置に移動しても、光路長調整部によって光路長を補償して、集光性能を劣化させることなく、照射光を精度良く集光させることができる。
本発明によれば、対物レンズが光軸方向に移動しても、照射光を精度よく集光することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る光学装置を示す模式図である。 図1の光学装置の光路長調整ユニットの変形例を示す図であり(a)光路長が長い場合、(b)光路長が短い場合をそれぞれ示している。 図2の光路長調整ユニットに、多光子蛍光観察の場合に用いられる偏光ビームスプリッタの透過率特性を示すグラフである。 図2の光路長調整ユニットに、一光子蛍光観察の場合に用いられる偏光ビームスプリッタの透過率特性を示すグラフである。 図1の光学装置の光路長調整ユニットの他の変形例を示す図である。 図1の光学装置の光路長調整ユニットの他の変形例を示す図である。 図1の光学装置の光路長調整ユニットの他の変形例を示す図である。 図1の光学装置の光路長調整ユニットの他の変形例を示す図である。 図1の光学装置の変形例を示す模式図である。 図1の光学装置の他の変形例を示す模式図である。 図1の光学装置の他の変形例を示す模式図である。
本発明の一実施形態に係る光学装置について、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る光学装置1は走査型顕微鏡であって、図1に示されるように、励起光、刺激光等の照射光を発生する光源装置2と、該光源装置2から射出された照射光によって標本Aを観察する顕微鏡本体3とを備えている。
光源装置2は、レーザ光Lを発生するレーザ光源4と、該レーザ光源4から発せられたレーザ光Lをコリメートするコリメートレンズ5とを備えている。
顕微鏡本体3は、光源装置2から発せられたレーザ光Lの波面を変調する波面変調部6と、波面変調部6により波面が変調されたレーザ光Lをリレーする第1のリレー光学系9および第2のリレー光学系10と、これら第1および第2のリレー光学系9,10の間に配置され、レーザ光Lを2次元的に走査するスキャナ11と、第2のリレー光学系10によってリレーされたレーザ光Lを通過させる光路長調整部12と、該光路長調整部12を通過したレーザ光Lを標本Aに集光する対物レンズ13と、標本Aにおいて発生し、対物レンズ13により集光され、レーザ光Lから分岐された蛍光F等の観察光を検出する光検出器14とを備えている。
波面変調部6は、レーザ光源4から発せられたレーザ光Lを反射して迂回させるプリズム7と、該プリズム7によって反射されたレーザ光Lを反射し、その際に、レーザ光Lの波面を変調してプリズム7に戻す反射型の液晶デバイス(LCOS:Liquid-Crystal on Silicon)8とを備えている。液晶デバイス8は、多くの画素に分かれていて、各画素毎にシリコン基板とこれに対向する透明基板との間に液晶分子を挟み込み、鏡面状のシリコン基板の背面に液晶分子に電圧を加えるための電極が形成された構造を有している。
液晶デバイス8は、電極に加える電圧を制御して入射光の位相を変えることによって、液晶分子の配向方向と一致した偏光方向の入射光に対して、自在に位相を変調することができるようになっている。
すなわち、レーザ光源4から射出されたレーザ光Lは液晶デバイス8の液晶分子の配向方向と一致する偏光方向を有することにより、液晶デバイス8によってその波面が変調されて反射される。液晶デバイス8によりレーザ光Lに付与する波面変調は、例えば、レーザ光源4から後述する対物レンズ13に至る種々の光学素子において発生する収差を補償して、対物レンズ13の前方にレーザ光Lを精度よく集光させるように行われるものである。
第1のリレー光学系9によって波面変調部6の液晶デバイス7とスキャナ11とが光学的に共役な位置関係に配置され、第2のリレー光学系10によってスキャナ11と対物レンズ13の入射瞳位置とが光学的に共役な位置に配置されている。
スキャナ11は、例えば、異なる軸線回りに揺動可能な2枚のガルバノミラー11a,11bを備え、入射されるレーザ光Lを2次元的に走査することができるようになっている。
光路長調整部12は、複数の光路長調整ユニット15と、該光路長調整ユニット15のいずれかを選択的に対物レンズ13の光軸上に配置するターレット16と、該ターレット16を制御する制御部17とを備えている。各光路長調整ユニット15は、第2のリレー光学系10から射出されたレーザ光Lを反射するミラー18と、該ミラー18によって反射されたレーザ光Lを反射して対物レンズ13に入射させる一方、対物レンズ13によって集光された蛍光Fを透過させるダイクロイックミラー19とを備えている。図中、符号16aはモータである。
各光路長調整ユニット15は、ミラー18およびダイクロイックミラー19の少なくとも一方の配置を異ならせている。これにより、対物レンズ13の光軸上に配置する光路長調整ユニット15を切り替えることで、第2のリレー光学系10から光路長調整ユニット15の出口までの光路長を切り替えることができるようになっている。図中、符号21は集光レンズである。
対物レンズ13には、該対物レンズ13の光軸方向位置を変更するための対物移動機構20が設けられている。対物移動機構20は、例えば、直動モータである。光路長調整部12の制御部17は、対物移動機構20による対物レンズ13の光軸方向位置の切替信号を受けて、対応する光路長調整ユニット15を選択し、選択された光路長調整ユニット15を対物レンズ13の光軸上に配置するようになっている。
制御部17には、例えば、対物レンズ13の光軸方向位置と光路長調整ユニット15の種類とを対応づけて記憶した対応テーブルが備えられており、対物レンズ13の光軸方向位置が設定されると、この対応テーブルから対応する光路長調整ユニット15が選択されるようになっている。これにより、対物レンズ13の移動によって対物レンズ13の入射瞳位置が変動しても、スキャナ11から対物レンズ13の入射瞳位置までの光路長の変化を抑えるように補償することができるようになっている。
このように構成された本実施形態に係る光学装置1の作用について以下に説明する。
レーザ光源4から発せられたレーザ光Lは、波面変調部6に入射され、プリズム7によって反射されて液晶デバイス7に入射される。レーザ光Lの偏光方向を液晶分子の配向方向に水平に設定しておくことにより、レーザ光Lの波面が液晶デバイス7によって変調される。
光源装置2により生成されたレーザ光Lが顕微鏡本体3に入射されると、第1のリレー光学系9によってリレーされ、スキャナ11によって2次元的に走査され、第2のリレー光学系10によってリレーされ、光路長調整部12を通過させられた後に、対物レンズ13によって標本Aに集光される。このとき、液晶デバイス7、スキャナ11および対物レンズ13の入射瞳位置は相互に光学的に共役な位置関係に配置されているので、液晶デバイス7によって変調された波面は対物レンズ13の入射瞳位置に正確にリレーされ、対物レンズ13によって標本Aにレーザ光Lを精度よく集光することができる。
また、レーザ光Lの集光位置において発生した蛍光F等の観察光は、対物レンズ13によって集光されて光路長調整部12内に備えられた光路長調整ユニット15のダイクロイックミラー19を通過して光検出器14により検出される。レーザ光Lが標本Aに精度よく集光されることにより、標本Aの鮮明な蛍光画像を取得することが可能となる。
この場合において、標本Aのさらに深い位置あるいはさらに浅い位置の蛍光画像を取得するために、対物移動機構20によって対物レンズ13を光軸方向に移動させると、制御部17がその移動量に応じた光路長調整ユニット15を選択し、ターレット16を回転させて、選択された光路長調整ユニット15を対物レンズ13の光軸上に配置する。これにより、対物レンズ13の移動による光路長の変動分(増減)を補償して、第2のリレー光学系10から対物レンズ13の入射瞳位置までの光路長をほぼ一定に維持することができる。つまり、対物レンズ13を光軸方向に移動させても、液晶デバイス7を対物レンズ13の入射瞳面と光学的にほぼ共役な位置に配置した状態を維持することができる。
このように、本実施形態に係る光学装置1によれば、対物レンズ13を光軸方向に移動させても、標本Aの深さ方向に異なる複数の位置において照射光を精度よく集光することができる。したがって、蛍光観察を行う場合には、標本Aの3次元的な蛍光観察を精度よく行うことができるという利点がある。特に、照射光の波面が変調されている場合には、波面変調部6と対物レンズ13の入射瞳位置との共役関係の有無が標本Aにおける照射光の集光精度に影響を与えやすいが、本実施形態に係る光学装置1によれば、その共役関係を良好に維持することができる。したがって、波面変調部6により照射光の波面が変調された場合であっても、標本Aに照射光を精度よく集光させて、標本Aの3次元的な蛍光観察を精度よく行うことができる。
なお、本実施形態においては、光路長調整ユニット15として、ミラー18とダイクロイックミラー19との組み合わせからなるものを採用したが、これに限定されるものではなく、図2に示されるように、偏光ビームスプリッタ22、λ/4板23およびミラー24の組み合わせからなるものを採用してもよい。
この場合、偏光ビームスプリッタ22としては、多光子蛍光観察の場合には、図3に示されるもの、一光子蛍光観察の場合には、図4に示されるように、それぞれ波長依存性のある透過率特性を有するものを採用すればよい。
すなわち、例えば、多光子蛍光観察の場合、レーザ光LとしてP偏光を有するものを使用し、第2のリレー光学系10から光路長調整ユニット15に入射させると、P偏光からなるレーザ光Lは偏光ビームスプリッタ22を透過した後、λ/4板23を通過して円偏光となり、ミラー24によって折り返されて再度λ/4板23を通過させられることによりS偏光となる。これにより、レーザ光Lは、偏光ビームスプリッタ22によって反射されて対物レンズ13に入射され、対物レンズ13によって標本Aに集光され、集光位置に存在する蛍光物質を励起して蛍光Fを発生させる。
発生した蛍光Fは、P偏光およびS偏光の両偏光成分を含んでいるが、レーザ光Lの波長に対して十分に低い波長を有しているので、図3に示される透過率特性を有する偏光ビームスプリッタ22を透過して集光レンズ21によって集光され光検出器14により検出されるようになる。
このように、偏光ビームスプリッタ22とミラー24との相対位置を異ならせることにより、図2(a),(b)に示されるように、第2のリレー光学系10から対物レンズ13の入射瞳位置までの光路長の異なる光路長調整ユニット15が構成されている。
また、ミラー18とダイクロイックミラー19とによって構成された光路長調整ユニット15に代えて、図5に示されるように、プリズム25の一面に反射膜25aを形成し、他の一面にダイクロイック膜25bを形成することにより構成された光路長調整ユニット15を採用してもよい。
また、複数の光路長調整ユニット15とこれら光路長調整ユニット15を選択的に光軸上に配置するターレット16とにより、光路長を段階的に切り替える光路長調整部12に代えて、図6〜図8に示されるように、光路長を連続的に調整する光路長調整部12を採用してもよい。
この光路長調整部12は、第2のリレー光学系10から射出されたレーザ光Lを反射するプリズム26と、該プリズム26により反射されたレーザ光Lを折り返してプリズム26に再入射させるミラー27と、該ミラー27とプリズム26との相対距離を連続的に変化させるミラー移動部28とを備えている。符号28aはモータである。
制御部17は、対物レンズ13を光軸方向に移動させる対物移動機構20による対物レンズ13の移動量に応じて、ミラー移動部28によってミラー27を移動させることにより、光路長を連続的に変化させて、第2のリレー光学系10から対物レンズ13の入射瞳位置までの光路長を一定に維持することができる。これにより、対物レンズ13を光軸方向に移動させても、液晶デバイス7を対物レンズ13の入射瞳面と光学的に共役な位置に配置した状態が維持されるので、標本Aの深さ方向に異なる複数の位置において照射光をより高精度に集光することができる。
ここで、プリズム26とミラー27に代えて、図7に示されるように、ミラー18およびダイクロイックミラー19をそれぞれ移動させるモータ18a,19aを備える光路長調整部12を採用してもよい。
また、図8に示されるように、図2に示した偏光ビームスプリッタ22を有する構造の光路長調整部12において、モータ24aによってミラー24を連続的に移動させることにより、光路長を連続的に変化させることにしてもよい。
また、本実施形態においては光学装置1として、走査型顕微鏡を例示したが、これに代えて、図9に示されるように、対物レンズ13によって標本Aに照射するレーザ光Lの位相パターンを液晶デバイス7で形成し、そのホログラム像を標本Aに投影するホログラム投影装置であってもよい。
この光学装置1としてのホログラム投影装置は、波面変調部6と光路長調整部12との間に単一のリレー光学系10を備えている点で、2つのリレー光学系9,10とスキャナ11とを備えている図1の走査型顕微鏡と相違している。また、液晶デバイス7で形成される位相パターンの例としては、標本Aに単一の集光点を形成するための位相パターンと、標本Aの焦点面内や光軸方向に複数の集光点を形成するための位相パターンとが挙げられる。そして、その位相パターンは、対物レンズ13の入射瞳位置にリレーされる。
このようにすることで、レーザ光源4から発せられたレーザ光Lは、液晶デバイス7により設定された位相パターンに対応した波面に変調されて対物レンズ13の入射瞳位置にリレーされ、標本Aの所望の位置あるいは領域を刺激する。このとき、標本A内で刺激される位置または領域は、液晶デバイス7により形成された位相パターンを標本Aに投影して得られるホログラム像に対応している。
そして、刺激された位置または領域から発生した蛍光F等の観察光は光検出器14により検出され、蛍光観察が行われる。この際に、対物レンズ13を光軸方向に移動させて刺激位置を標本Aの深さ方向に調節しても、リレー光学系10から対物レンズ13の入射瞳位置までの光路長を一定に維持することにより、液晶デバイス7を対物レンズ13の入射瞳面と光学的にほぼ共役な位置に配置した状態を維持することができる。
このように、本変形例に係るホログラム投影装置によれば、対物レンズ13を光軸方向に移動させても、位相パターンに基づいて標本Aに投影されたホログラム像に従って、照射光を用いて標本Aの所望の位置あるいは領域を精度よく刺激することができる。
なお、図10に示されるように、ホログラム投影装置として、観察用の励起光Eを照射する他の光源30を備える構成を採用してもよい。
光源30は水銀灯、キセノンランプあるいはLEDのような広帯域の照射光を発生する光源部31と、該光源部31から発せられた照射光の内、特定の波長帯域の励起光Eのみを選択的に透過する励起フィルタ32と、該励起フィルタ32を透過した励起光Eを反射し、蛍光Fおよびレーザ光源4からのレーザ光Lを透過するダイクロイックミラー33とを備えている。図中符号34はレンズ、符号35は蛍光Fを透過しそれ以外の波長の光を遮断する吸収フィルタである。
このようにすることで、レーザ光源4から発せられたレーザ光Lの波面を変調して標本Aの所望の位置あるいは領域を精度よく刺激しつつ、光源30からの励起光Eを標本Aの所定領域に照射して蛍光物質を励起し、発生した蛍光を撮影して蛍光観察を行うことができる。
また、図11に示されるように、観察用の照明光学系36として、レーザ光源37と、スキャナ38と、リレー光学系39とを備えるものを用意し、レーザ光源37から射出され、スキャナ38によって走査され、リレー光学系39によりリレーされたレーザ光L1を、ダイクロイックミラー40によって、リレー光学系10と光路長調整部12との間の光路に合流させることにしてもよい。図中、符号41はコリメートレンズである。
スキャナ38と対物レンズ13の焦点位置とは光学的に共役な位置関係に配置されている。これにより、レーザ光源4からのレーザ光Lを用いて標本Aの所望の位置あるいは領域を精度よく刺激しながら、照明光学系36から導いたレーザ光L1を標本A上で走査して、鮮明な蛍光画像を取得することができる。
また、他の光源30または照明光学系36が、ホログラム投影装置に代えて走査型顕微鏡に設けられることとしてもよい。
A 標本
L レーザ光(照射光)
1 光学装置
2 光源装置
3 顕微鏡本体
6 波面変調部
9 リレー光学系(第1のリレー光学系)
10 リレー光学系(第2のリレー光学系)
12 光路長調整部
13 対物レンズ
15 光路長調整ユニット
16 ターレット(ユニット切替機構)
20 対物移動機構

Claims (6)

  1. 照射光の波面を変調する波面変調部と、
    該波面変調部により波面が変調された照射光を標本に集光する対物レンズと、
    該対物レンズを光軸方向に移動させる対物移動機構と、
    前記波面変調部により変調された波面を対物レンズにリレーするリレー光学系と、
    前記対物移動機構による前記対物レンズの移動に伴う光路長の増減を補償するように前記対物レンズと前記リレー光学系との間の光路長を調整する光路長調整部とを備え
    該光路調整部は、少なくとも2つのミラーを有し、前記光路長を調整する前後で、前記2つのミラーを互いに異なる方向に移動した位置に配置する光学装置。
  2. 前記光路長調整部が、光路長の異なる複数の光路長調整ユニットと、前記対物移動機構による対物レンズの移動量に基づいて、いずれかの前記光路長調整ユニットを選択的に光路上に配置するユニット切替機構とを備える請求項1に記載の光学装置。
  3. 前記光路長調整部が、前記対物移動機構による対物レンズの移動量に基づいて、前記対物レンズと前記リレー光学系との間の光路長を連続的に調整する請求項1に記載の光学装置。
  4. 前記光路長調整部は、前記2つのミラーの各々を互いに直交する方向に独立に駆動するモータを備え、前記光路長を調整する前後で、前記2つのミラーを互いに直交する方向に移動した位置に配置する請求項3に記載の光学装置。
  5. 前記リレー光学系の光軸と前記対物レンズの光軸とが、互いに直交しており、
    前記2つのミラーのうちの一方は、前記リレー光学系から該リレー光学系の光軸と前記対物レンズの光軸との交点を越えた位置に配置され、前記リレー光学系からの照射光を、前記交点の前記対物レンズとは反対側において前記対物レンズの前記光軸と交わるように反射し、
    前記2つのミラーのうちの他方は、前記交点の前記対物レンズとは反対側において前記対物レンズの光軸上に配置され、前記一方のミラーからの照射光を前記対物レンズへ向かって反射する請求項1から請求項4のいずれかに記載の光学装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の光学装置と、
    光検出器と、
    前記対物レンズによって集光された前記標本からの光を前記光検出器に集光する集光レンズとを備える走査型顕微鏡。
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