JP4858472B2 - ホログラム記録装置及びホログラム再生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ホログラム記録媒体にシフト多重方式でデータの記録を行うホログラム記録装置及びシフト多重方式でデータの記録がされたホログラム記録媒体からデータの再生を行うホログラム再生装置に関する。
従来より、光ディスクへ記録するデータの容量を大きくするため、ホログラム記録媒体へ多重記録を行う研究が進められている。ホログラム記録媒体へ多重記録を行う方法としては、主に2光束干渉方式とコリニア方式があるが、この内コリニア方式は記録用のレーザ光の焦点をホログラム記録媒体の記録層に合わせた上で、記録層と平行に移動してシフト多重方式でホログラム記録媒体にデータの記録を行う方式である。
通常、コリニア方式におけるデータの記録においては、記録用のレーザ光とは別にサーボ用のレーザ光を照射してホログラム記録媒体の反射層に形成されたトラックからの反射光に基づく信号により、サーボ用のレーザ光の焦点がトラックの溝に合った上でトラックの溝を追従するようフォーカスサーボ制御とトラッキングサーボ制御とを行っており、これらのサーボ制御により記録用のレーザ光の焦点がホログラム記録媒体の記録層に合った上で、ホログラム記録媒体を螺旋状に移動するようになっている。
これらのサーボ制御は、例えば特許文献1に示されているように、DVDやCD等の光ディスクの記録再生におけるサーボ制御と同様、対物レンズをレーザ光の光軸方向(以下、フォーカス方向という)とこの方向の垂直方向であるホログラム記録媒体の半径方向(以下、半径方向という)とに駆動することで行う方法がある。しかしながら、この方法だと、対物レンズがレーザ光の光軸方向に駆動すると、対物レンズの入射瞳面の位置が変動し、対物レンズの入射瞳面の位置が変動すると、ホログラム記録媒体へのデータの記録精度やホログラム記録媒体に記録されたデータの再生精度が悪くなるという問題がある。
また、この方法には対物レンズがホログラム記録媒体の半径方向に駆動すると、対物レンズの光軸とレーザ光の光軸とがずれるため、空間光変調器の周辺で回折した光の対物レンズに入射する量が減ってしまい、記録の精度が悪くなるという問題がある。このため、対物レンズと立上ミラーとを一体にして半径方向に駆動して対物レンズの光軸とレーザ光の光軸とを常に一致させる方法があるが、このようにすると対物レンズがフォーカス方向に加えて半径方向に駆動しても、対物レンズの入射瞳面の位置が変動し、ホログラム記録媒体へのデータの記録精度やホログラム記録媒体に記録されたデータの再生精度が悪くなるという問題がある。
データの記録精度やデータの再生精度が悪くなる原因は、ホログラム記録媒体にデータを記録する場合においては、中立位置にある対物レンズの入射瞳面に空間光変調器(SLM:Spatial Light Modulatorなど)で形成されたドットパターンが結像するよう設定されているが、対物レンズの入射瞳面が変動すると、入射瞳面でのドットパターンはぼやけることになるためである。また、ホログラム記録媒体に記録されたデータを再生する場合においては、中立位置にある対物レンズの入射瞳面で結像したドットパターンが受光器の面で結像するよう設定されているが、対物レンズの入射瞳面が変動すると、受光器の面とは異なった位置でドットパターンが結像するようになるため受光器の面におけるドットパターンはぼやけることになるためである。
この問題を解決する方法として、例えば特許文献2に示されているように、対物レンズの駆動に合わせて、リレーレンズの片方のレンズ(第2移動部)と反射体の対(第3移動部)とを駆動させ、空間光変調器、受光器、リレーレンズ及び対物レンズの間の光路長を一定に保つようにする方法がある。この方法によれば、対物レンズの駆動により入射瞳面の位置が変動しても、データ記録においては対物レンズの入射瞳面にドットパターンが結像し、データ再生においては対物レンズの入射瞳面でのドットパターンが受光器の面に結像するため前述の問題は発生しない。
特開平11−311937号公報 特開2007−193874号公報
しかしながら、特許文献2に示された装置では、反射体の対などは重量が大きく、記録速度を上げていくと重量が大きいものを対物レンズの駆動に合わせて駆動させるのが困難になるためデータの記録精度やデータの再生精度が悪くなるという問題や、装置に大がかりな駆動機構を設ける必要があるため装置のコストがUPするという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、対物レンズの駆動に合わせて駆動させるのが容易で、大がかりな駆動機構を必要とせず、対物レンズの入射瞳面の位置と空間光変調器のドットパターンの結像位置及び対物レンズの入射瞳面の位置と受光器の面で再生したドットパターンを結像させるための位置とを常に一致させることが可能なホログラム記録装置及びホログラム再生装置を提供することにある。
請求項1記載のホログラム記録装置は、情報レーザ光の光路上であって対物レンズの入射瞳面の手前に情報レーザ光との成す角度をそれぞれ反対方向に同じ角度であるように設置され、屈折率が空気とは異なると共に同じ素材で且つ同じ厚さの2枚の板状物体と、サーボ手段による対物レンズのフォーカス方向における中立位置からの駆動量に相当する信号又はサーボ手段による対物レンズのホログラム記録媒体の半径方向における中立位置からの駆動量に相当する信号の少なくとも1つの信号を入力し、入力した信号に基づいて2枚の板状物体を軸方向が同一であり且つ情報レーザ光の光路に直角な回転軸で、それぞれ逆方向に等しい量回転駆動し、情報レーザ光の光路長を可変させる光路長可変手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2記載のホログラム再生装置は、再生光の光路上であって対物レンズの入射瞳面の手前に再生光との成す角度をそれぞれ反対方向に同じ角度であるように設置され、屈折率が空気とは異なると共に同じ素材で且つ同じ厚さの2枚の板状物体と、サーボ手段による対物レンズのフォーカス方向における中立位置からの駆動量に相当する信号又はサーボ手段による対物レンズのホログラム記録媒体の半径方向における中立位置からの駆動量に相当する信号の少なくとも1つの信号を入力し、入力した信号に基づいて2枚の板状物体を軸方向が同一であり且つ再生光の光路に直角な回転軸で、それぞれ逆方向に等しい量回転駆動し、再生光の光路長を可変させる光路長可変手段とを備えたことを特徴とする。
請求項3記載のホログラム記録装置及びホログラム再生装置は、サーボ手段におけるトラッキングサーボが、対物レンズを含む光学部品を駆動し、光路長可変手段が、対物レンズのフォーカス方向における中立位置からの駆動量に相当する信号と対物レンズのホログラム記録媒体の半径方向における中立位置からの駆動量に相当する信号とを入力し、入力した2つの信号に基づいて2枚の板状物体を駆動することを特徴とする。
請求項4記載のホログラム記録装置及びホログラム再生装置は、2枚の板状物体の素材が、ガラスであることを特徴とする。
請求項1及び請求項2の発明によれば、対物レンズの駆動量に基づいて対物レンズの入射瞳面の手前に設けた板状物体を駆動することで、対物レンズの移動により入射瞳面の位置が変化しても、変化した分、板状物体を駆動することにより光路長を変化させてドットパターンの結像位置又は受光器の面でドットパターンを結像させるための位置を変化させ、対物レンズの入射瞳面の位置とドットパターンの結像位置及び対物レンズの入射瞳面の位置と受光器の面でドットパターンを結像させるための位置とを常に一致させることができる。また、光路長可変手段における板状物体の駆動が板状物体を光路に直角な回転軸で回転する回転駆動であることから、簡単な駆動機構で駆動させることができるので、対物レンズの駆動に合わせて駆動させるのが容易であり、大がかりな駆動機構を必要としない。さらに、2つある板状物体がそれぞれ逆方向に等しい量回転することから、片方の板状物体で回転により光路長と共に光路位置まで変化しても、もう片方の板状物体の回転により光路位置を元の位置まで戻し、光路長のみを変化させることができる。
請求項3の発明によれば、対物レンズのフォーカス方向及び半径方向の2つの駆動量に基づいて2枚の板状物体を駆動することから、フォーカスサーボ及び対物レンズと立上ミラーとを一体としたトラッキングサーボの2つを行っても、対物レンズの入射瞳面の位置とパターンの結像位置及び対物レンズの入射瞳面の位置と受光器の面でパターンを結像させるための位置とを常に一致させることができる。
請求項4の発明によれば、2枚の板状物体の素材がガラスであることから、板状物体のコストを抑えることが可能である。
以下、本発明の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。本発明の形態におけるホログラム記録再生装置は、ホログラム記録媒体にシフト多重方式でデータの記録を行い、又シフト多重方式でデータの記録がされたホログラム記録媒体からデータの再生を行う装置である。
図1は、本発明に係るホログラム記録再生装置の第1の実施形態を示す構成図である。図2は、同ホログラム記録再生装置における空間光変調器、受光器、リレーレンズ、対物レンズ等の配置間隔を示す説明図である。図3は、対物レンズのフォーカス方向の移動に伴う回転ガラス板の回転を示した説明図である。図4は、回転ガラス板の回転による光路長の変化を示した説明図である。
図1において、ホログラム記録再生装置1は、ピックアップ装置200、表示装置302や入力装置304を備えたコントローラ300、記録用レーザ駆動回路202、記録用信号生成回路204、サーボ用レーザ駆動回路210、再生データ生成回路212、回転駆動回路216、ターンテーブル130、スピンドルモータ132、フィードモータ134、スピンドルモータ制御回路102、フィードモータ制御回路108、半径位置検出回路106、信号増幅回路110、トラッキングエラー信号生成回路112、トラッキングサーボ回路114、スレッドサーボ回路118、フォーカスエラー信号生成回路120、フォーカスサーボ回路122、ドライブ回路116,124等から構成されている。尚、この実施例においては対物レンズ40が単独でフォーカス方向及び半径方向に駆動するため、フォーカス方向への駆動による対物レンズ40の入射瞳面の位置の変動のみが考慮されている。
ピックアップ装置200は、従来のホログラム記録再生装置のようにレーザ光源10,30、コリメートレンズ12,32、ミラー14,28、空間光変調器(SLM:Spatial Light Modulator)16、リレーレンズ18,22,24、偏光ビームスプリッタ20、ダイクロイックプリズム38、集光レンズ48、フォトディテクタ26,52、対物レンズ40、ビームスプリッタ34、1/4波長板36、シリンドリカルレンズ50、トラッキングアクチュエータ46、フォーカスアクチュエータ44等から構成されると共に、リレーレンズ22と対物レンズ40との間の光路上に回転ガラス板60,62が設けられている。
レーザ光源10から出射されたレーザ光は、コリメートレンズ12で平行光になり、ミラー14で進行方向を変えられた後、空間光変調器16を透過する。空間光変調器16は、透過型のTFT液晶表示装置(LCD)のパネル等でできており、ホログラム記録媒体HKへのデータ記録時には、後述する記録用信号生成回路204が出力する2次元の2値化データを入力し、平面上に明暗のドットパターンを形成する。空間光変調器16は、中心領域に明暗のドットパターンを形成し、この箇所を透過した光は回折して2次元の2値化データに基づいた情報をもつ光(以下、情報レーザ光という)になる。そして、空間光変調器16は、周辺領域に明のドットのみを形成し、この箇所を透過した光は入射前と変化せず、情報を持たない光(以下、参照レーザ光という)のままとなる。尚、ホログラム記録媒体HKに記録されたデーダの再生時には、空間光変調器16は全領域に明のドットのみを形成し、入射したレーザ光をそのまま透過させる。
レーザ光は空間光変調器16を透過し、データ記録時においては情報レーザ光と参照レーザ光の2つが生成され、データ再生時においては参照レーザ光のみであるレーザ光はリレーレンズ18,22により光束径が変更され、ミラー28で進行方向を変えられて回転ガラス板60,62を透過し、ダイクロイックプリズム38に入射する。
回転ガラス板60,62は、同じ厚さTのガラス板60a,62aとこのガラス板60a,62aを駆動するモータ60b,62bとから構成される。ガラス板の厚さTは、対物レンズ40のフォーカス方向の駆動範囲と、回転ガラス板60,62の回転駆動範囲とから適切な値に設定される。この点は後述する。モータ60b,62bは、後述する回転駆動回路216から供給される駆動信号に基づいてそれぞれ反対方向に同じ回転量だけ回転するようになっている。ガラス板60a,62aの回転によりリレーレンズ22から対物レンズ40までの光路長は変化する。この変化が、対物レンズ40のフォーカス方向における中立位置からの駆動量に等しくなるようにすることで、対物レンズ40の入射瞳面の位置とドットパターンの結像位置及び対物レンズ40の入射瞳面の位置とフォトディテクタ26の面でドットパターンが結像するための位置は常に一致するようになる。対物レンズ40の駆動量と回転ガラス板60,62の回転量との関係は後述する。
リレーレンズ18,22の間には偏光ビームスプリッタ20があり、情報レーザ光及び参照レーザ光は偏光方向が偏光ビームスプリッタ20の透過軸と一致しているためほとんどが透過し、後述するようにホログラム記録媒体HK側からの再生光は、偏光方向が偏光ビームスプリッタ20の透過軸から90度の方向にあるためほとんどが反射して進行方向を変える。この偏光ビームスプリッタ20は、ホログラム記録媒体HKに記録されたデータの再生の際、ホログラム記録媒体HKからの再生光をリレーレンズ24を介してフォトディテクタ26に入射させるために配置されている。
ダイクロイックプリズム38は、レーザ光の波長により透過と反射が変わる特性を持っており、レーザ光源10から出射されたレーザ光は、ダイクロイックプリズム38を透過する波長の光であるため、情報レーザ光及び参照レーザ光は、ダイクロイックプリズム38を透過し、対物レンズ40によりホログラム記録媒体HKの記録層に集光する。そして、データ記録時においては集光位置で情報レーザ光と参照レーザ光とが干渉し、記録層に干渉縞によりデータの記録が行われ、データ再生時においてはデータ記録位置への参照レーザ光の集光により再生光が発生する。
1/4波長板36は、レーザ光源10から出射されるレーザ光の波長のレーザ光において直線偏光を円偏光に変え、円偏光を直線偏光に変える。このため、参照レーザ光は直線偏光から円偏光に変えられてホログラム記録媒体HKに照射され、データ記録箇所で発生する再生光も円偏光で発生する。そして、再生光が1/4波長板36を透過すると参照レーザ光の偏光方向とは90度偏光方向が異なる直線偏光になる。このため、再生光の偏光方向は偏光ビームスプリッタ20の透過軸から90度の方向にある。
レーザ光源30は、後述するフォーカスサーボ制御、トラッキングサーボ制御のために設けられている。レーザ光源30から出射されたレーザ光は、コリメートレンズ32で平行光になり、ビームスプリッタ34で半分程度が反射してダイクロイックプリズム38に入射する。レーザ光源30から出射されたレーザ光は、ダイクロイックプリズム38で反射する波長の光であるため、ビームスプリッタ34側から入射したレーザ光はダイクロイックプリズム38で反射し、1/4波長板36を透過して対物レンズ40によりホログラム記録媒体HKの反射層に形成されたトラックに集光する。そして、集光位置からの反射光は対物レンズ40により平行光になり、1/4波長板36を透過してダイクロイックプリズム38で反射してビームスプリッタ34で半分程度が透過し、集光レンズ48、シリンドリカルレンズ50により4分割フォトディテクタ52に集光する。
1/4波長板36は、レーザ光源10から出射されるレーザ光の波長のレーザ光において直線偏光を円偏光に変えるように設定された複屈折材であるため、レーザ光源30のレーザ光が透過すると直線偏光は楕円偏光に変えられ、ホログラム記録媒体HKで反射した後再度透過すると楕円偏光は別の楕円偏光に変えられるが、偏光状態が変わってもビームスプリッタ34に入射した光の透過と反射の比率は一定であるため4分割フォトディテクタ52での受光量には影響はない。
4分割フォトディテクタ52にレーザ光が入射する手前にシリンドリカルレンズ50が設けられているため、ホログラム記録媒体HKの反射層の位置からレーザ光の焦点がずれると、4分割フォトディテクタ52に形成された円状のスポットは4分割フォトディテクタ52の対角線上に長軸がある楕円光になり、後述するように4分割フォトディテクタ52のそれぞれのフォトディテクタが出力する信号を演算することにより、反対層の位置からのレーザ光の焦点のずれを信号として検出できる。このずれがなくなるようにフォーカスサーボ制御は行われる。本実施例では非点収差法によるフォーカスサーボ制御を用いている。
また、ホログラム記録媒体HKのトラックの溝位置からレーザ光の焦点がずれると、4分割フォトディテクタ52に形成された円状のスポットの片側の光量が落ち、後述するように4分割フォトディテクタ52のそれぞれのフォトディテクタが出力する信号を演算することによりレーザ光の焦点のトラックの溝位置からのずれを信号として検出できる。このずれがなくなるようにトラッキングサーボ制御は行われる。本実施例ではプッシュプル法によるフォーカスサーボ制御を用いている。
フォーカスアクチュエータ44は、フォーカスサーボ制御において後述するドライブ回路124からの駆動信号によりフォーカス方向に対物レンズ40を駆動する。トラッキングアクチュエータ46は、トラッキングサーボ制御において後述するドライブ回路116からの駆動信号により半径方向に対物レンズ40を駆動する。
空間光変調器16、フォトディテクタ26、リレーレンズ18,22,24、対物レンズ40等の系は図2に示すように、
・空間光変調器16からリレーレンズ18までの光路長
・リレーレンズ18及びリレーレンズ22からリレーレンズ18,22の中間位置までの光路長
・リレーレンズ22から対物レンズ40の入射瞳面までの光路長
・リレーレンズ18,22の中間位置からリレーレンズ24までの光路長
・リレーレンズ24からフォトディテクタ26までの光路長
がリレーレンズ18,22の焦点距離であるFlになるよう配置されている。
但し、リレーレンズ22から対物レンズ40の入射瞳面までの光路長がF1であるのは対物レンズ40が中立位置にあるとき(すなわちΔXが0のとき)である。このときは、データ記録時においては、空間光変調器16に形成されたドットパターンが対物レンズ40の入射瞳面で結像し、対物レンズ40によりフーリエ変換されてホログラム記録媒体HKにデータの記録が行われる。またデータ再生時においては、ホログラム記録媒体HKからの再生光が逆フーリエ変換されて対物レンズ40の入射瞳面でドットパターンが結像し、このドットパターンがフォトディテクタ26上に結像する。
しかし、リレーレンズ22から対物レンズ40の入射瞳面までの光路長は、対物レンズ40が中立位置から変動することによりF1から変化する。すなわち、光路長はF1+ΔXになる。詳細に説明すると、対物レンズ40から対物レンズ40の入射瞳面までの距離は対物レンズ40の焦点距離F2であり、これは一定である。そして、対物レンズ40は、フォーカスサーボ制御によるフォーカスアクチュエータ44の駆動によりフォーカス方向に駆動し、対物レンズ40からホログラム記録媒体HKの記録面までの距離が常に焦点距離F2になるよう制御される。これにより、対物レンズ40の入射瞳面の位置は変動する。
背景技術の箇所で述べたように、対物レンズ40の入射瞳面の位置が変動するとデータの記録時においては対物レンズ40の入射瞳面でのドットパターンがぼやけ、データの再生時においては、フォトディテクタ26の面におけるドットパターンがぼやけるため、そのままではデータの記録精度、データの再生精度とも悪くなる。よって、前述したように回転ガラス板60,62を回転させることで、対物レンズ40のフォーカス方向における中立位置からの移動量に等しい分光路長を変化させ、これによりドットパターンの結像位置を対物レンズ40の移動量に等しい分移動させて、対物レンズ40の入射瞳面の位置とドットパターンの結像位置および対物レンズ40の入射瞳面の位置とフォトディテクタ26の面でドットパターンが結像するための位置とを一致させるようにする。
具体的に説明すると、図3(a)のようにホログラム記録媒体HKが図示左側にΔX移動すると、対物レンズ40はフォーカスサーボ制御によりホログラム記録媒体HKの記録面までの距離を一定に保つよう制御されているため図示左側にΔX移動する。そして、対物レンズ40の入射瞳面も同様に図示左側にΔX移動する。これによりリレーレンズ22から対物レンズ40の入射瞳面までの距離はΔXだけ小さくなるが、回転ガラス板60,62を図のように点線の状態から実線の状態まで回転させると光路長は減少する。この光路長の減少分をΔXとすれば、ドットパターンの結像位置も図示左側にΔX移動し、対物レンズ40の入射瞳面の位置と一致する。
反対に図3(b)のようにホログラム記録媒体HKが図示右側にΔX移動すると、対物レンズ40も図示右側にΔX移動する。そして、対物レンズ40の入射瞳面も同様に図示右側にΔX移動する。これにより、リレーレンズ22から対物レンズ40の入射瞳面までの距離はΔXだけ大きくなるが、回転ガラス板60,62を図のように点線の状態から実線の状態まで回転させると光路長は増加する。この光路長の増加分をΔXとすれば、ドットパターンの結像位置も図示右側にΔX移動し、対物レンズ40の入射瞳面の位置と一致する。
またこのとき、ガラス板60a,62aの厚さを同じにし、ガラス板60a,62aのレーザ光の光軸に対する角度を反対方向に同じ角度とすることでガラス板60a,62aを通過した後のレーザ光の光軸位置を一定にすることができる。回転ガラス板60,62の回転量θに対する光路長の変化量ΔXは、ガラス板60a,62aの素材の屈折率nと、ガラス板60a,62aの厚さTと初期の回転位置θsを設定すれば、以下のように計算することができる。
図4に示すようにガラス板60aの面がレーザ光の光軸に対して垂直であるとき(点線の状態のとき)はA点からB点までの光路長は数1の数値である。
Figure 0004858472
ガラス板60aの面がレーザ光の光軸に対して角度θ回転したとき(実線の状態のとき)はA点からB点までの光路長は数2の数値である。
Figure 0004858472
数2−数1が光路長の変化ΔXになり、数3の式になる。
Figure 0004858472
この数3に屈折率nの式であるn=sinθ/sinφを代入すると数4になる。
Figure 0004858472
これは、ガラス板60aによる光路長の変化であるので、ガラス板60a,62aによる光路長の変化は数4の2倍で数5のようになる。
Figure 0004858472
これはθ=0のときからの光路長の変化ΔXであるが、初期の回転位置θsのときからの光路長の変化ΔXは数5から数5でθ=θsとした式を減算すればよいので数6の式になる。
Figure 0004858472
ΔXは、屈折率nと厚さTと角度θs,θが定まれば定まる。従って屈折率nと厚さTと初期回転角度θsを設定すればΔXは角度θにより定まる。反対にΔXが対物レンズ40の中立位置からの移動量として定まれば、そのときの角度θも定まることになる。従って、対物レンズ40の中立位置からの移動量ΔXを検出し、このΔXから数6の式により角度θを求め、回転ガラス板60,62を駆動させれば、対物レンズ40の入射瞳面の位置の変化に合わせてドットパターンの結像位置及びフォトディテクタ26の面でドットパターンが結像するための位置が変化することになる。尚、ガラス板60a,62aの屈折率nは、レーザ光の波長により僅かに変動するが1.54程度でほぼ定まっているので、ガラス板60a,62aの厚さTは、対物レンズ40の中立位置からの最大移動量のΔXとガラス板60a,62aの最大の回転角度θを数6の式に代入すれば求めることができる。
以下、回路の説明を行う。スピンドルモータ制御回路102は、スピンドルモータ132内のエンコーダから入力するパルス信号の単位時間あたりのパルス数がコントローラ300から入力される回転速度に相当するパルス数になるよう、スピンドルモータ132の回転を制御する。コントローラ300は、後述する半径位置検出回路106から入力される半径値から、所定の線速度になる回転速度を計算し、スピンドルモータ制御回路102に出力する。
半径位置検出回路106は、装置の電源が投入されると駆動開始し、フィードモータ134が内臓するエンコーダからのパルス信号の入力が停止したときを初期半径値として、それ以降入力するパルス信号のパルス数をカウントして移動距離を算出し、初期半径値に加減することで半径値を算出し、コントローラ300及び後述するフィードモータ制御回路108に出力する。
フィードモータ制御回路108は、以下の働きをする。
・装置の電源が投入されると駆動開始し、フィードモータ134を駆動限界位置(初期半径値である位置)まで駆動する。
・コントローラ300から半径値が入力すると、半径値検出回路106から入力する半径値から駆動方向を判定してフィードモータ134を駆動し、半径位置検出回路106から入力する半径値がコントローラ300から入力した半径値になるとフィードモータ134の駆動を停止する。
・コントローラ300からスレッドサーボ開始の指令が入力すると、フィードモータ134内のエンコーダから入力するパルス信号の単位時間あたりのパルス数が後述するスレッドサーボ回路118から入力される送り速度に相当するパルス数になるよう、フィードモータ134の回転を制御する。
記録用レーザ駆動回路202は、コントローラ300から作動開始の指令が入力すると、レーザ光源10から所定の強度のレーザ光が出射するための電圧及び電流の供給をレーザ光源10に対し行う。サーボ用レーザ駆動回路210は、コントローラ300から作動開始の指令が入力すると、レーザ光源30から所定の強度のレーザ光が出射するための電圧及び電流の供給をレーザ光源30に対し行う。
信号増幅回路110は、4分割フォトディテクタ52のそれぞれのフォトディテクタが出力する信号を入力し所定の増幅率で増幅して、それぞれをトラッキングエラー信号生成回路112とフォーカスエラー信号生成回路120に出力する。
トラッキングエラー信号生成回路112は、4分割フォトディテクタ52のそれぞれのフォトディテクタが出力し、信号増幅回路110で増幅された信号を、プッシュプル法における演算の式である(a+b)−(c+d)により生成したトラッキングエラー信号をトラッキングサーボ回路114に出力する。a,b,c,dはトラックの溝方向に4分割フォトディテクタ52を当てはめたとき右上のフォトディテクタから右回りにa,b,c,dである。
トラッキングサーボ回路114は、トラッキングエラー信号生成回路112からトラッキングエラー信号を入力し、入力したトラッキングエラー信号が0となるための対物レンズ40の駆動量に相当するトラッキングサーボ信号を作成し、ドライブ回路116に出力する。ドライブ回路116は、トラッキングサーボ回路114からトラッキングサーボ信号を入力し、この信号に基づいて対物レンズ40を半径方向に駆動するための信号をトラッキングアクチュエータ46に供給する。
4分割フォトディテクタ52,トラッキングエラー信号生成回路112,トラッキングサーボ回路114,ドライブ回路116,トラッキングアクチュエータ46によりトラッキングサーボ制御が行われる。
スレッドサーボ回路118は、トラッキングサーボ回路114からトラッキングサーボ信号を入力し、信号の直流成分を検出して、この直流成分が0になるためのフィードモータ134の送り速度に相当する信号を作成し、フィードモータ制御回路108に出力する。トラッキングサーボ信号の直流成分は、対物レンズ40の中立位置からのずれの所定時間内における平均に相当し、このずれがなくなるようフィードモータ134を駆動することでサーボ用レーザ光の焦点はホログラム記録媒体HKのトラックの溝を追従して半径方向に移動する。
フォーカスエラー信号生成回路120は、4分割フォトディテクタ52のそれぞれのフォトディテクタが出力し、信号増幅回路110で増幅された信号を、非点収差法における演算の式である(a+c)−(b+d)により生成したフォーカスエラー信号をフォーカスサーボ回路122に出力する。フォーカスサーボ回路122は、フォーカスエラー信号生成回路120からフォーカスエラー信号を入力し、入力したフォーカスエラー信号が0となるための対物レンズ40の駆動量に相当するフォーカスサーボ信号を作成し、ドライブ回路124に出力する。ドライブ回路124は、フォーカスサーボ回路122からフォーカスサーボ信号を入力し、この信号に基づいて対物レンズ40をフォーカス方向に駆動するための信号をフォーカスアクチュエータ44に供給する。
4分割フォトディテクタ52,フォーカスエラー信号生成回路120,フォーカスサーボ回路122,ドライブ回路124,フォーカスアクチュエータ44によりフォーカスサーボ制御が行われる。
記録用信号生成回路204は、コントローラ300から元データが入力すると、入力した元データを2次元の2値化データに変換し、回路内のメモリに記憶する。そして、コントローラ300から出力指令が入力すると、所定の時間間隔で記憶した2次元の2値化データを空間光変調器16へ出力する。尚、記録用信号生成回路204は、コントローラ300からデータ再生開始の指令が入力すると、メモリに記憶されている空間光変調器16のドット(ピクセル)がすべて明になるデータを出力する。
再生データ生成回路212は、コントローラ300から作動開始の指令が入力すると作動開始し、ホログラム記録媒体HKに参照レーザ光のみを照射したとき、ホログラム記録媒体HKからの再生光を受光することでフォトディテクタ26(例えばCCDやCMOSで形成されている)に形成された明暗のドット(データ記録において空間光変調器16に形成される明暗のドットに相当する)に基づく信号を入力し、この信号から2次元の2値化データ(記録用信号生成回路204が作成する信号に相当する)を作成し、さらにこのデータを記録用信号生成回路204が行うデータ変換とは逆の変換を行い、元データを復号してコントロ−ラ300に出力する。
回転駆動回路216は、コントロ−ラ300から作動開始の指令が入力すると作動開始し、対物レンズ40の中立位置からの移動量に相当する信号であるフォーカスサーボ回路122が出力する信号を入力し、回路内に設定された前述した数6の式の演算式又は相関のテーブルにより回転駆動量に相当する信号を作成し、回転ガラス板60,62に出力する。
このように構成されたホログラム記録再生装置1において、作業者はホログラム記録媒体HKをターンテーブル130にセットし、入力装置304からデータ記録開始又はデータ再生開始を指示すると、コントローラ300は各回路に作動開始指令を出力し、通常のホログラム記録再生装置と同様にデータの記録またはデータの再生が行われる。このとき、回転駆動回路216が回転ガラス板60,62を対物レンズ40の移動量に基づいて回転させるので、対物レンズ40の入射瞳面の位置とドットパターンの結像位置及び対物レンズ40の入射瞳面の位置とフォトディテクタ26の面でドットパターンが結像するための位置とは常に一致し、精度の良いデータ記録とデータの再生を行うことができる。
また、光路長可変手段における板状物体の駆動が板状物体であるガラス板60a,62aを光路に直角な回転軸で回転する回転駆動であることから、簡単な駆動機構で駆動させることができるので、対物レンズ40の駆動に合わせて駆動させるのが容易であり、大がかりな駆動機構を必要としない。
さらに、ガラス板60a,62aは2つあるものがそれぞれ逆方向に等しい量回転することから、片方の板状物体で回転により光路長と共に光路位置まで変化しても、もう片方の板状物体の回転により光路位置を元の位置まで戻し、光路長のみを変化させることができる。
さらに、板状物体の素材がガラスであることから、板状物体のコストを抑えることが可能である。
図5は、本発明に係るホログラム記録再生装置の第2の実施形態を示す構成図である。図6は、対物レンズと立ち上げミラーの半径方向の移動に伴う回転ガラス板の回転を示した説明図である。この実施例においては、対物レンズ40の光軸とレーザ光の光軸とを一致させるため、対物レンズ40が単独でフォーカス方向に駆動し、対物レンズ40と立上げミラー54が一体となって半径方向に駆動するようになっている。このため、フォーカス方向の駆動と半径方向の駆動とによる対物レンズ40の入射瞳面の位置の変動が考慮されている。
実施例1と異なっている点は、対物レンズ40と立上げミラー54が一体となって半径方向に駆動する点と、回転駆動回路216にフォーカスサーボ回路122とトラッキングサーボ回路114の信号が入力している点のみであり。これ以外の構成は実施例1と同じである。
回転駆動回路216は、対物レンズ40のフォーカス方向における中立位置からの移動量に相当する信号であるフォーカスサーボ回路122が出力する信号と、対物レンズ40の半径方向における中立位置からの移動量に相当する信号であるトラッキングサーボ回路114が出力する信号とを入力し、2つの信号をそれぞれ適切な増幅率で増幅して加算した信号(後述するΔX+ΔYに相当する信号)から回路内に設定された前述した数6の式の演算式又は相関のテーブルにより回転駆動量に相当する信号を作成し、回転ガラス板60,62に出力する。この場合のΔXは、図3に示すフォーカス方向における中立位置からの移動量であるΔXと図6に示す半径方向における中立位置からの移動量であるΔYを加算したΔX+ΔYである。
すなわち、図6(a),(b)はフォーカス方向における移動がない場合の半径方向における移動における入射瞳面の位置の変化ΔYに対する回転ガラス板60,62の回転の様子を示しているが、この場合も図3で示したフォーカス方向における移動と同様に入射瞳面の位置の変化ΔYに対して光路長をΔY変化させることで、対物レンズ40の入射瞳面の位置とドットパターンの結像位置及び対物レンズ40の入射瞳面の位置とフォトディテクタ26の面でドットパターンが結像するための位置とを一致させることができる。この半径方向における移動量ΔYにフォーカス方向における移動量ΔXがある場合は、入射瞳面の位置の変化はΔX+ΔYとなるので、数6の式の演算式のΔXをΔX+ΔYとすればよい。
尚、上記実施例1及び実施例2は、様々な変形が可能である。上記実施例では、対物レンズ40の中立位置からの変化量に相当する信号としてフォーカスサーボ回路122(フォーカスサーボ回路122とトラッキングサーボ回路114)が出力する信号を用いたが、これに替えて、ピックアップ装置200に対物レンズ40の駆動位置により出力する信号の状態が変化するポジションセンサ42,43を設け、このポジションセンサ42,43が出力する信号に基づいて変位量信号生成回路A214、(変位量信号生成回路A214と変位量信号生成回路B215)で対物レンズ40の変位量に相当する信号を作成し、この信号を用いるようにしてもよい。尚、括弧内は実施例2の場合を示している。ポジションセンサ42,43には、例えば発光素子とフォトディテクタとを組み合わせたようなものが使用できる。
また上記実施例2では、対物レンズ40のフォーカス方向と半径方向の駆動による対物レンズ40の入射瞳面の位置の変動を考慮したが、ホログラム記録媒体HKが回転によりほとんど面ぶれが起きないものであれば、対物レンズ40の半径方向の駆動による対物レンズ40の入射瞳面の位置の変動のみを考慮すればよい。この場合には、トラッキングサーボ回路114が出力する信号のみを回転駆動回路216に入力させればよい。
さらに、上記実施例1及び実施例2では、2つの対になった回転ガラス板60,62を反対方向に等しい量回転させたが、コスト面を重視しなければ、回転ガラス板は1つにし、レーザ光の進行方向を変えて正反対の方向から2回、回転ガラス板を透過させるようにしてもよい。これによればミラー等の光学部品の数は増えるが上記実施形態と同様の効果を得ることができる。また、上記実施例1及び実施例2では、回転させる板状物体にガラス板を用いたが、屈折率が適度のものであればガラス以外の素材の板を用いてもよい。
さらに、上記実施例1及び実施例2では、2つの対になった回転ガラス板60,62をモータにより回転させたが、図7に示すように、ガラス板60a,62aを取り付けた支持部材が円弧状になっているレールにセットされ、このレール上を移動するような構成にしてもよい。この場合、支持部材は移動方向の垂直方向におけるガラス板の中心線より移動方向側に取り付け、ガラス板が移動してもレーザ光の光軸がガラス板のいずれかの箇所と重なるようにすればよい。これによっても上記実施例と同様の効果を得ることができる。
さらに、上記実施例1では、空間光変調器16としてSLM(Spatial Light Modulator)を用いたが、これに換えてDMD(Degital Micro Mirror Device)やGLV(Grating Light Valve)を用いてもよい。これによっても上記実施例と同様の効果を得ることができる。
さらに、上記実施例1及び実施例2では、スピンドルモータ132及びターンテーブル130をフィードモータ134により移動することによりホログラム記録媒体HKにおけるレーザ光の焦点を半径方向に移動するようにしたが、ピックアップ装置200,220をフィードモータ134により移動させる構成にしてもよい。これによっても上記実施例と同様の効果を得ることができる。
さらに、上記実施例1及び実施例2では、フォーカスサーボ制御に非点収差法、トラッキングサーボ制御にプッシュプル法を用いたが、エッジナイフ法や差動プッシュプル法等、これ以外の制御方法を用いてもよい。これによっても上記実施形態と同様の効果を得ることができる。以上のように本発明の目的を逸脱しなければ様々な変形が可能である。
以上のように、本発明によれば、対物レンズの駆動に合わせて駆動させるのが容易で、大がかりな駆動機構を必要とせず、対物レンズの入射瞳面の位置と空間光変調器のドットパターンの結像位置及び対物レンズの入射瞳面の位置と受光器の面で再生したドットパターンを結像させるための位置とを常に一致させることが可能なホログラム記録装置及びホログラム再生装置を提供することができる。
本発明に係るホログラム記録再生装置の第1の実施形態を示す構成図である。 同ホログラム記録再生装置における空間光変調器、受光器、リレーレンズ、対物レンズ等の配置間隔を示す説明図である。 対物レンズのフォーカス方向の移動に伴う回転ガラス板の回転を示した説明図である。 回転ガラス板の回転による光路長の変化を示した説明図である。 本発明に係るホログラム記録再生装置の第2の実施形態を示す構成図である。 対物レンズと立ち上げミラーの半径方向の移動に伴う回転ガラス板の回転を示した説明図である。 ガラス板の他の駆動方法を示した説明図である。
符号の説明
1・・・・・ホログラム記録再生装置
2・・・・・ホログラム記録再生装置
10・・・・レーザ光源
12・・・・コリメートレンズ
14・・・・ミラー
16・・・・空間光変調器
18・・・・リレーレンズ
20・・・・偏光ビームスプリッタ
22・・・・リレーレンズ
24・・・・リレーレンズ
26・・・・フォトディテクタ
28・・・・ミラー
30・・・・レーザ光源
32・・・・コリメートレンズ
34・・・・ビームスプリッタ
36・・・・1/4波長板
38・・・・ダイクロイックプリズム
40・・・・対物レンズ
42・・・・ポジションセンサ
43・・・・ポジションセンサ
44・・・・フォーカスアクチュエータ
46・・・・トラッキングアクチュエータ
48・・・・集光レンズ
50・・・・シリンドリカルレンズ
52・・・・4分割フォトディテクタ
54・・・・立上げミラー
60・・・・回転ガラス板
60a・・・ガラス板
60b・・・モータ
62・・・・回転ガラス板
62a・・・ガラス板
62b・・・モータ
102・・・スピンドルモータ制御回路
106・・・半径位置検出回路
108・・・フィードモータ制御回路
110・・・信号増幅回路
112・・・トラッキングエラー信号生成回路
114・・・トラッキングサーボ回路
116・・・ドライブ回路
118・・・スレッドサーボ回路
120・・・フォーカスエラー信号生成回路
122・・・フォーカスサーボ回路
124・・・ドライブ回路
130・・・ターンテーブル
132・・・スピンドルモータ
134・・・フィードモータ
200・・・ピックアップ装置
202・・・記録用レーザ駆動回路
204・・・記録用信号生成回路
210・・・サーボ用レーザ駆動回路
212・・・再生データ生成回路
214・・・変位量信号生成回路
215・・・変位量信号生成回路
216・・・回転駆動回路
220・・・ピックアップ装置
300・・・コントローラ
302・・・表示装置
304・・・入力装置

Claims (4)

  1. ホログラム記録媒体を搭載するターンテーブルと、該ターンテーブルを回転するテーブル回転手段と、該テーブル回転手段による回転が行われている間、元データを2次元の2値化データに変換し、変換した2次元の2値化データに基づいて情報レーザ光を作成し、該作成した情報レーザ光を情報を有さない参照レーザ光と共に対物レンズを介して該ホログラム記録媒体に照射し、該ホログラム記録媒体にデータをシフト多重方式で記録するデータ記録手段と、該テーブル回転手段による回転が行われている間、該ホログラム記録媒体に形成された反射層に対して該対物レンズを介してサーボ用レーザ光を照射し、該反射層からの反射光に基づいて作成された信号により、該サーボ用レーザ光の該対物レンズによる焦点位置が該反射層に合うよう該対物レンズ若しくは該対物レンズを含む光学部品を駆動するフォーカスサーボ、又は該サーボ用レーザ光の該対物レンズによる焦点位置が該反射層に形成されたトラックの溝に合うよう該対物レンズ若しくは該対物レンズを含む光学部品を駆動するトラッキングサーボの少なくとも1つを行うサーボ手段とを有するホログラム記録装置において、
    該情報レーザ光の光路上であって該対物レンズの入射瞳面の手前に該情報レーザ光との成す角度をそれぞれ反対方向に同じ角度であるように設置され、屈折率が空気とは異なると共に同じ素材で且つ同じ厚さの2枚の板状物体と、
    該サーボ手段による該対物レンズのフォーカス方向における中立位置からの駆動量に相当する信号又は該サーボ手段による該対物レンズの該ホログラム記録媒体の半径方向における中立位置からの駆動量に相当する信号の少なくとも1つの信号を入力し、入力した信号に基づいて該2枚の板状物体を軸方向が同一であり且つ該情報レーザ光の光路に直角な回転軸で、それぞれ逆方向に等しい量回転駆動し、該情報レーザ光の光路長を可変させる光路長可変手段とを備えたことを特徴とするホログラム記録装置。
  2. ホログラム記録媒体を搭載するターンテーブルと、該ターンテーブルを回転するテーブル回転手段と、該テーブル回転手段による回転が行われている間、情報を有さない参照レーザ光を該ホログラム記録媒体のシフト多重方式で記録されたデータ記録箇所に照射し、該データ記録箇所からの再生光を受光し、該受光した再生光に基づいて、該データ記録箇所に記録されたデータを再生するするデータ再生手段と、該テーブル回転手段による回転が行われている間、該ホログラム記録媒体に形成された反射層に対して該対物レンズを介してサーボ用レーザ光を照射し、該反射層からの反射光に基づいて作成された信号により、該サーボ用レーザ光の該対物レンズによる焦点位置が該反射層に合うよう該対物レンズ若しくは該対物レンズを含む光学部品を駆動するフォーカスサーボ、又は該サーボ用レーザ光の該対物レンズによる焦点位置が該反射層に形成されたトラックの溝に合うよう該対物レンズ若しくは該対物レンズを含む光学部品を駆動するトラッキングサーボの少なくとも1つを行うサーボ手段とを有するホログラム再生装置において、
    再生光の光路上であって該対物レンズの入射瞳面の手前に該再生光との成す角度をそれぞれ反対方向に同じ角度であるように設置され、屈折率が空気とは異なると共に同じ素材で且つ同じ厚さの2枚の板状物体と、
    該サーボ手段による該対物レンズのフォーカス方向における中立位置からの駆動量に相当する信号又は該サーボ手段による該対物レンズの該ホログラム記録媒体の半径方向における中立位置からの駆動量に相当する信号の少なくとも1つの信号を入力し、入力した信号に基づいて該2枚の板状物体を軸方向が同一であり且つ該再生光の光路に直角な回転軸で、それぞれ逆方向に等しい量回転駆動し、該再生光の光路長を可変させる光路長可変手段とを備えたことを特徴とするホログラム再生装置。
  3. 前記サーボ手段におけるトラッキングサーボが、前記対物レンズを含む光学部品を駆動し、
    前記光路長可変手段が、該対物レンズのフォーカス方向における中立位置からの駆動量に相当する信号と該対物レンズの前記ホログラム記録媒体の半径方向における中立位置からの駆動量に相当する信号とを入力し、入力した2つの信号に基づいて前記2枚の板状物体を駆動することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のホログラム記録装置又はホログラム再生装置。
  4. 前記2枚の板状物体の素材が、ガラスであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のホログラム記録装置又はホログラム再生装置。
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