JP4770762B2 - 個人認証装置および個人認証方法 - Google Patents

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本発明は、複数の個人のバイオメ卜リクス情報に基づく2次元の2値化データを含む情報光を参照光と共にホログラム記録媒体に照射して記録を行い、記録箇所に特定の個人のバイオメ卜リクス情報に基づく2次元の2値化データを含む情報光を照射し、その際に発生する再生光により、ホログラム記録媒体に記録されたデータに対応する複数の個人の中から特定の個人を選択して認証する個人認証装置および個人認証方法に関する。
従来より、セキュリティシステムにおいて利用者を認証することが行われているが、その際、指紋、虹彩、顔などの各個人の身体が有する特有な情報(以下、バイオメ卜リクス情報という)により利用者を認証するシステムが、犯罪が発生しにくい認証システムとして使用されている。この認証システムにおいては、暗号コードなどと比較して圧倒的に扱うデータ量が多くなるため、多最のデータを記録または記憶する必要がある。
そこで例えば、特許文献1で紹介されているように、個人のバイオメ卜リクス情報に基づく2次元の2値化データを含む情報光を参照光と共にホログラム記録媒体に照射して記録を行い、記録箇所に利用者のバイオメトリクス情報に基づく2次元の2値化データを含む情報光を照射し、その際に所定の強度以上の再生光が発生するか否かにより利用者がホログラム記録媒体に記録されたデータに該当する個人であることを認証するシステムが研究されてぃる。
しかし、特許文献1で示されているシステムは、ホログラム記録媒体に複数の記録が行えるようなシステムにはなっておらず、複数の個人の中から特定の個人を認証するシステムとして、ホログラム記録媒体に複数の個人のバイオメ卜リクス情報に基づくデータを多重記録し、記録の中から特定の個人のバイオメトリクス情報に基づくデータを含む情報光を照射した際、所定の強度以上の再生光が発生する記録を検出して、記録に該当する個人を特定して認証するシステムが研究されている。そして、その際の多重記録方式としてコリニア方式のホログラム記録が適しているとされている(例えば、非特許文献1)。
コリニア方式のホログラム記録は、例えば特許文献2で示されているようにCDやDVDなどの一般的な光ディスクの記録再生と同様、ホログラム記録媒体を回転させながらレーザ光の照射位置を半径方向に移動し、シフト多重方式により記録を行う方式である。コリニア方式のホログラム記録を個人認証システムに適用した装置を示したものが図5である。まず、個人認証の対象となる複数の個人のバイオメトリクス情報を取得する。例えば、複数の個人の顔のデジタル画像を取得し、それぞれのデジタル画像データをコントローラ400内に記憶する。そして、ホログラム記録媒体4をセットして回転させた後、それぞれのデジタル画像データを2次元の2値化データに変換してDMD(デジタルマイクロミラーデバイス)58に供給し、このDMD58でレーザ光を反射することで情報を有するレーザ光(以下、情報光という)とその情報光の周りにDMD58のマイクロミラーをすべて同じ角度で反射させることで情報を持たないレーザ光(以下、参照光という)を作成してホログラム記録媒体4に照射して記録を行う。ホログラム記録媒体4における1つの記録が1人のバイオメトリクス情報に基づくデータになる。
そして、特定の利用者をホログラム記録媒体4に記録された複数の個人の中から認証する際には、利用者の顔のデジタル画像データを取得し、2次元の2値化データに変換してDMD58に供給し、情報光を作成してホログラム記録媒体4に照射する。このとき、参照光は作成せず情報光のみを作成する。そして、情報光がホログラム記録媒体4に記録した際の情報光と一致する記録箇所に照射されると、参照光と同じ光路上に強度の高い回折光(以下、再生光という)が生じる。よって、ホログラム記録媒体4を回転させながら記録領域に情報光を照射するとともに再生光をフォトディテクタ34で検出し、強度の高い再生光が得られたときに情報光が照射されている記録箇所に該当する個人が利用者であると認証する。
コリニア方式のホログラム記録を個人認証システムに適用した場合、複数の記録の中から利用者に該当する記録を検索する(すなわち情報光を照射した際、所定の強度以上の再生光が発生する記録を検出する)ことを高速で行うことができるというメリットがある。
特開2005−222151号公報 特開平11−311937号公報 小舘香椎子、"全光型超高速画像検索エンジンおよび高セキュアバイオメトリクス認証の開発"、[online]、2006年10月1日、CEATEC JAPAN、[平成19年3月1日検索]、インターネット〈URL:http://www.ceatec.com/2006/ja/visitor/ex_detail.html?id=6516〉
しかしながら、コリニア方式のホログラム記録の個人認証システムには、バイオメ卜リクス情報に顔の向き等の方向性の要素がある場合、認証性能が悪くなるという問題がある。コリニア方式のホログラム記録の個人認証システムでは、DMDのマイクロミラーによりレーザ光が反射すると情報光も参照光もマイクロミラーの周辺で光が回折するため、複数の方向にレーザ光は反射するようにする。これはSLM(Spatial Light Modulator)の場合も同様である。そして、ホログラム記録においては情報光と参照光が広い領域で重なり干渉することが必要であるため、図6に示すようにコリニア方式のホログラム記録ではホログラム記録媒体に情報光と参照光を集光する対物レンズのNA(開口数)を高くし、参照光の回折した光が広い領域で情報光と重なるようにしている。しかし、対物レンズのNA(開口数)を上げると焦点深度は反比例して狭くなる。即ちコリニア方式のホログラム記録の場合、情報光が対物レンズで完全にフーリエ変換される前に参照光と干渉して記録される領域が多い。これはバイオメトリクス情報に方向性の要素がある場合、認証性能を悪くする原因となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、シフト多重方式のホログラム記録を個人認証システムに適用した場合でも、バイオメ卜リクス情報に顔の向き等の方向性の要素があっても認証性能の低下を抑えることができる個人認証装置及び個人認証方法を提供することにある。
請求項1記載の個人認証装置は、複数の個人のバイオメ卜リクス情報に基づくデータを各個人ごとに2次元の2値化データに変換し、2次元の2値化データに基づく情報を含んだ情報光を対物レンズで集光してホログラム記録媒体に照射するとともに情報光の集光箇所に平行光である参照光を照射してホログラム記録媒体にデータを記録する記録手段と、特定の個人のバイオメトリクス情報に基づくデータを2次元の2値化データに変換し、ホログラム記録媒体の記録手段により記録された箇所に、2次元の2値化データに基づく情報を含んだ情報光を対物レンズで集光して照射し、ホログラム記録媒体から参照光と略等しい光路で発生する再生光を検出して、再生光に基づく信号に基づいてホログラム記録媒体に記録されたデータに対応する複数の個人の中から特定の個人を選択して認証する認証手段とを備え、記録手段が、ホログラム記録媒体において情報光が集光する箇所で情報光と交差するとともに、記録手段による記録の結果形成される複数の記録箇所に照射されるよう参照光を照射し、ホログラム記録媒体における情報光と参照光の照射位置を移動することによりホログラム記録媒体にシフト多重記録を行うことを特徴とする。
請求項2記載の個人認証装置は、ホログラム記録媒体に情報光と略等しい光路でサーボ用レーザ光を照射し、サーボ用レーザ光のホログラム記録媒体からの反射光に基づいてフォーカスサーボ又はトラッキングサーボの少なくとも1つを実施するサーボ手段を備えたことを特徴とする。
請求項3記載の個人認証装置は、記録がされたホログラム記録媒体に参照光を照射し、ホログラム記録媒体から情報光と略等しい光路で発生する再生光を検出し、再生光に基づく信号に基づいてホログラム記録媒体における記録領域を特定する記録領域特定手段を備えたことを特徴とする。
請求項4記載の個人認証装置は、ホログラム記録媒体における情報光の照射位置を半径値と回転角度値とにより検出し、検出した半径値と回転角度値とに基づきアドレス情報を作成するアドレス情報作成手段と、記録手段による記録の際に、ホログラム記録媒体に記録するそれぞれのバイオメトリクス情報に対応する個人を特定する情報をアドレス情報作成手段により作成したアドレス情報と対応づけて記憶し、認証手段による認証の際に、アドレス情報作成手段により作成したアドレス情報から個人を特定するアドレス個人対応手段とを備えたことを特徴とする。
請求項5記載の個人認証装置は、ホログラム記録媒体には、サーボ用レーザ光が反射する箇所にアドレス情報が予め記録され、サーボ用レーザ光のホログラム記録媒体からの反射光に基づいて作成した信号から該ホログラム記録媒体に記録されたアドレス情報を復号するアドレス情報取得手段と、記録手段による記録の際に、ホログラム記録媒体に記録するそれぞれのバイオメトリクス情報に対応する個人を特定する情報をアドレス情報取得手段により取得したアドレス情報と対応づけて記憶し、認証手段による認証の際に、アドレス情報取得手段により取得したアドレス情報から個人を特定するアドレス個人対応手段を備えたことを特徴とする。
請求項6記載の個人認証方法は、複数の個人のバイオメ卜リクス情報に基づくデータを各個人ごとに2次元の2値化データに変換し、2次元の2値化データに基づく情報を含んだ情報光を対物レンズで集光してホログラム記録媒体に照射するとともに情報光の集光箇所に平行光である参照光を照射してホログラム記録媒体にデータを記録し、特定の個人のバイオメトリクス情報に基づくデータを2次元の2値化データに変換し、ホログラム記録媒体の記録された箇所に、2次元の2値化データに基づく情報を含んだ情報光を対物レンズで集光して照射し、ホログラム記録媒体から参照光と略等しい光路で発生する再生光を検出して、再生光に基づく信号に基づいてホログラム記録媒体に記録されたデータに対応する複数の個人の中から特定の個人を選択して認証する個人認証方法において、ホログラム記録媒体への記録がホログラム記録媒体において情報光が集光する箇所で情報光と交差するとともに、ホログラム記録媒体への記録の結果形成される複数の記録箇所に照射されるよう参照光を照射し、ホログラム記録媒体における情報光と参照光の照射位置を移動することによりホログラム記録媒体にシフト多重記録で行われることを特徴とする。
請求項7記載の個人認証方法は、ホログラム記録媒体へのデータの記録と、特定の個人の認証の際、ホログラム記録媒体に情報光と略等しい光路でサーボ用レーザ光を照射し、サーボ用レーザ光のホログラム記録媒体からの反射光に基づいてフォーカスサーボ又はトラッキングサーボの少なくとも1つを実施することを特徴とする。
請求項8記載の個人認証方法は、特定の個人の認証の前に、記録がされたホログラム記録媒体に参照光を照射し、ホログラム記録媒体から情報光と略等しい光路で発生する再生光を検出し、再生光に基づく信号に基づいてホログラム記録媒体における記録領域を特定することを特徴とする。
請求項9記載の個人認証方法は、ホログラム記録媒体へのデータの記録と、特定の個人の認証の際、ホログラム記録媒体における前記情報光の照射位置を半径値と回転角度値により検出し、検出した半径値と回転角度値に基づきアドレス情報を作成することを行い、ホログラム記録媒体へのデータの記録の際に、ホログラム記録媒体に記録するそれぞれのバイオメトリクス情報に対応する個人を特定する情報を作成したアドレス情報と対応づけて記憶し、特定の個人の認証の際に、作成したアドレス情報から個人を特定することを特徴とする。
請求項10記載の個人認証方法は、ホログラム記録媒体へのデータの記録と、特定の個人の認証の際、ホログラム記録媒体には、サーボ用レーザ光が反射する箇所にアドレス情報が予め記録され、サーボ用レーザ光のホログラム記録媒体からの反射光に基づいて作成した信号からホログラム記録媒体に記録されたアドレス情報を復号することを行い、ホログラム記録媒体へのデータの記録の際に、ホログラム記録媒体に記録するそれぞれのバイオメトリクス情報に対応する個人を特定する情報を作成したアドレス情報と対応づけて記憶し、特定の個人の認証の際に、作成したアドレス情報から個人を特定することを特徴とする。
請求項1及び請求項6の発明によれば、ホログラム記録媒体において情報光が集光する箇所で情報光と交差するとともに、ホログラム記録媒体への記録の結果形成される複数の記録箇所に照射されるよう参照光を照射し、ホログラム記録媒体における情報光と参照光の照射位置を移動することによりホログラム記録媒体にシフト多重記録を行うことにより、対物レンズのNAを高くする必要がないので焦点深度は広くなり、情報光が完全にフーリエ変換されて参照光と干渉する領域が多くなるためバイオメトリクス情報に顔の向き等の方向性のある要素があっても、認証性能の低下を抑えることができる。
請求項2及び請求項7の発明によれば、サーボ用レーザ光によりフォーカスサーボ又はトラッキングサーボの少なくとも1つを行うようにしたことから、個人認証装置へのホログラム記録媒体の付け替えが行われ偏心や面ブレの仕方がその都度異なるようになっても、情報光の焦点位置をホログラム記録媒体の所定の記録箇所に沿って移動するようにすることができ、認証性能の低下を抑えることができる。
請求項3及び請求項8の発明によれば、参照光を照射して情報光と略等しい光路で発生する再生光を検出し、ホログラム記録媒体における記録領域を特定するようにしたことから、ホログラム記録媒体の途中から記録が行われている場合でも記録領域を特定してから認証を行うことができるので、余計な箇所への情報光の照射がなくなり、認証に要する時間を短縮することができる。
請求項4及び請求項9の発明によれば、情報光の照射位置における半径値と回転角度値に基づき、アドレス情報を作成し、記録の際には個人を特定する情報をアドレス情報と対応付け、認証の際には作成したアドレス精報から個人を特定するようにしたことから、再生光の強度が高くなったときのアドレス情報から個人が特定できるので認証を容易に行うことができる。
請求項5及び請求項10の発明によれば、ホログラム記録媒体のサーボ用レーザ光が反射する箇所にアドレス情報を記録し、サーボ用レーザ光のホログラム記録媒体からの反射光からアドレス情報を取得し、記録の際には個人を特定する情報をアドレス情報と対応づけ、認証の際には作成したアドレス情報から個人を特定するようにしたことから、再生光の強度が高くなったときのアドレス情報から個人が特定できるので認証を容易に行うことができる。
以下、本発明の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。本発明の形態における個人認証装置は、複数の個人のバイオメ卜リクス情報に基づく2次元の2値化データを含む情報光を参照光と共にホログラム記録媒体に照射して記録を行い、記録箇所に特定の個人のバイオメ卜リクス情報に基づく2次元の2値化データを含む情報光を照射し、その際に発生する再生光により、ホログラム記録媒体に記録されたデータに対応する複数の個人の中から特定の個人を選択して認証する装置である。
図1は、本発明に係る個人認証装置の第1の実施の形態を示す構成図である。図2の(a)は第1の実施の形態における記録時におけるホログラム記録媒体での情報光と参照光の状態を示す説明図で、図2の(b)は第1の実施の形態における認証時におけるホログラム記録媒体での情報光と再生光の状態を示す説明図である。
図1において、個人認証装置1は、ピックアップ装置200、表示装置402や入力装置404を備えたコントローラ400、記録用レーザ駆動回路202、記録用信号生成回路204、開閉制御回路206、再生光強度検出回路208、ターンテーブル120、スピンドルモータ122、フィードモータ124、スピンドルモータ制御回路102、フィードモータ制御回路108、回転位置検出回路104、半径位置検出回路106、及び生体情報取得装置300等から構成されている。
ピックアップ装置200は、レーザ光源10、コリメー卜レンズ12、ビームスプリッタ14、ミラー16,22,30、リレーレンズ18,24、空間光変換器(SLM:Spatial Light Modulator)20、集光レンズ26、シャッタ28等から構成されている。ビームスプリッタ14は、記録用レーザ光を2つに分割するもので、一方は空間光変換器20を透過させることで情報光となり、他方は参照光となる。空間光変換器20は、透過型のTFT液晶表示装置(LCD)のパネルなどでできており、後述する記録用信号生成回路204が出力する2次元の2値化データを受け取り、平面上に明暗のドットパターンを形成する。尚、空間光変換器20の代わりにDMD(デジタルマイクロミラーデバイス)を用いてもよい。ミラー16,22,30は、情報光または参照光の進行方向を変える。リレーレンズ18,24は、レーザ光の断面の径を変化させる。シャッタ28は、後述する開閉制御回路206により開閉が行われ、ホログラム記録媒体6への記録のときは開き、認証のときは閉じられる。集光レンズ26は、情報光をホログラム記録媒体6の記録層に集光する。参照光がホログラム記録媒体6を透過する位置には、フォトディテクタ40が設けられている。
このピックアップ装置200の構成により、図2(a)に示すようにホログラム記録媒体6には情報光に対して参照光が斜めから入射する。参照光を情報光に対して斜めから入射させることにより、対物レンズのNA(開口数)をコリニア方式のホログラム記録の場合と比べて小さくすることができる。これにより焦点深度が広くなるため、情報光が完全にフーリエ変換されて参照光と干渉する領域が広くなる。これにより、バイオメトリクス情報に顔の向きなどの方向性の要素があり、記録の際の情報光の状態と認証の際の情報光の状態が光軸回りにずれていても、ホログラム記録媒体6の記録領域では、記録時と認証時で情報光の状態が一致している領域が広くなる。すなわち認証性能を良くすることができる。
スピンドルモータ制御回路102は、スピンドルモータ122内のエンコーダから入力するパルス信号から回転速度を計算し、回転速度がコントローラ400から入力される回転速度になるよう、スピンドルモータ122の回転を制御する。コントローラ400は、後述する半径位置検出回路106から入力される半径値から、所定の線速度になる回転速度を計算し、スピンドルモータ制御回路102に出力する。また、コントローラ400は、算出した回転速度と設定されている半径方向のピッチとから送り速度を計算し、後述するフィードモータ制御回路108に出力する。
回転位置検出回路104は、スピンドルモータ122内のエンコーダが出力するインデックス信号とパルス信号を入力し、インデックス信号が入力してからのパルス信号のパルス数から回転角度を計算し出力する。半径位置検出回路106は、装置の稼動開始段階でフィードモータ124が半径値既知の初期位置に移動してからフィードモータ124内のエンコーダから入力するパルス信号のパルス数をカウントし、半径値を計算して出力する。フィードモータ制御回路108は、コントローラ400から半径値が入力されると、半径位置検出回路106から入力する半径値がコントローラ400から入力した半径値になるまでフィードモータ124を駆動する。また、コントローラ400から送り速度が入力されると、フィードモータ124内のエンコーダから入力するパルス信号から送り速度を計算し、送り速度がコントローラ400から入力される送り速度になるよう、フィードモータ124の回転を制御する。尚、実施例1においては、ホログラム記録媒体6はターンテーブル120に固定されており、取り外しはしない構成であるとする。
記録用レーザ駆動回路202は、コントローラ400からの指令により、レーザ光源10から所定の強度のレーザ光が出射するための電圧及び電流の供給を行う。記録用信号生成回路204は、コントローラ400から供給されるバイオメトリクス情報に関する元データを所定の変換により2次元の2値化データに変換して回路内のメモリに記憶し、コントローラ400から指令があるごとに空間光変換器20に供給する。
再生光強度検出回路208は、コントローラ400からの指令を受けるとフォトディテクタ40が出力する再生光の光量に相当する強度の信号を入力し、信号の強度の平均値をデジタルデータにしてコントローラ400に出力する。開閉制御回路206は、コントローラ400からの指令によりシャッタ28の開閉を行う。
生体情報取得装置300は、図1に示すように顔のデジタル画像データのようなバイオメトリクス情報のデジタルデータを取得し、データをコントローラ400に供給する。バイオメトリクス情報のデジタルデータは、これ以外に指紋や虹彩などのデジタル画像データなどでもよい。
このように構成された個人認証装置1において、作業者はまず生体情報取得装置300により、対象となる複数の個人のデジタル画像データを取得し、取得ごとに入力装置404から個人名を入力する。これにより複数の個人のデジタル画像データが個人名と対応づけられてコントローラ400内のメモリに記憶される。次に、ホログラム記録媒体6をターンテーブル120にセットし、入力装置404を操作して、記録開始を指示する。これにより、まずコントローラ400内のメモリに記憶された複数の個人のデジタル画像データが記録用信号生成回路204に供給され、2次元の2値化データに変換され回路内のメモリに記憶される。このとき、コントローラ400内のメモリに記憶された順で記憶される。
次に、コン卜ローラ400から記録開始半径位置がフィードモータ制御回路108に入力し、フィードモータ制御回路108の制御によりフィードモータが駆動し、設定された半径位置に移動する。そして、コントローラ400から回転速度がスピンドルモータ制御回路102に入力し、スピンドルモータ制御回路102の制御によりスピンドルモータ122が回転し、ホログラム記録媒体6の回転が行われる。回転が開始されると、回転位置検出回路104及び半径位置検出回路106は、回転角度値と半径値のデジタルデータをコントローラ400に出力し、フィードモータ制御回路108がコントローラ400から入力する送り速度でフィードモータ124の駆動を開始する。
次に、コントローラ400は、開閉制御回路206に指令してシャッタ28を開き、記録用信号生成回路204にデータの出力を指示し、記録用レーザ駆動回路202にレーザ照射を指示する。これにより、情報光と参照光がホログラム記録媒体6に照射され記録が行われる。照射時間及び照射の間の停止時間は、コントローラ400内に設定されており、コントローラ400は所定の照射時間が経過すると記録用レーザ駆動回路202にレーザ照射停止を指示し、記録用信号生成回路204に次のデータの出力を指示し、所定の停止時間が経過すると記録用レーザ駆動回路202にレーザ照射を指示する。これを繰り返すことで、ホログラム記録媒体6にはデータがシフト多重記録される。
照射時間がレーザ照射箇所の線速度に対して短時間であるため、ホログラム記録媒体6は停止した状態で記録が行われるとみてよい。そして、コントローラ400は、レーザ照射を指示した際、コントローラ400に入力した回転角度値と半径値を取り込み、回転角度値と半径値とに基づくアドレスデータを生成し、記憶する。または回転角度値と半径値をアドレスデータとしてもよい。
記録用信号生成回路204内のメモリにはコントローラ400内のメモリと同じ順に個人のデータが記憶され、同じ順にデータが空間光変換器20に出力されるので、取得したアドレスデータを取得した順に記憶することで、コントローラ400内のメモリに記憶されている個人のバイオメトリクス情報(デジタル画像データ)及び個人名とアドレスデータを対応づけることができる。
この情報光と参照光のホログラム記録媒体6への照射による記録は、コントローラ400内に記憶されているバイオメトリクス情報(デジタル画像データ)及び個人名とアドレスデータの対応が終了するまで(すなわち記録用信号生成回路204内のメモリに記憶されているデータがすべて出力されるまで)行われ、終了する。コントローラ400は、記録が終了すると、最初に作動させた回路および装置を停止する。このようにしてホログラム記録媒体6に複数の個人のバイオメトリクス情報に基づくデータが記録されれば、いつでも利用者の認証を行うことができる。
利用者が認証を受けたいときは、入力装置404から認証のための入力を行い、生体情報取得装置300の前に顔(又は指紋、虹彩などのバイオメトリクス情報を持つ箇所)を出す。これにより、コントローラ400は、生体情報取得装置300を作動させて利用者のデジタル画像データを取得し、コントローラ400内のメモリに入力させる。そして、デジタル画像データを記録用信号生成回路204に移動させ記録用信号生成回路204にデータの出力を指示する。これにより記録用信号生成回路204で2次元の2値化データに変換されたデータが、空間光変換器20に出力される。そして、上記のようにフィードモータ124を作動させて初期半径位置に移動し、スピンドルモータ122を作動させてホログラム記録媒体6を回転させ、フィードモータ124による送りを開始する。
次に、コントローラ400は、開閉制御回路206を介してシャッタ28を閉じ、記録用レーザ駆動回路202を作動させてレーザ照射を開始する。認証のときはレーザ光は常時発光される。そして、シャッタ28が閉じられているので、ホログラム記録媒体6には情報光のみが照射される。また、空間光変換器20には1つの2次元の2値化データのみが供給されるので、一定の情報光がホログラム記録媒体6に照射され、記録領域に沿って照射位置は移動していく。実施例1の構成においては、ホログラム記録媒体6はターンテーブル120に固定されており取り外しはしないので、レーザ光の照射開始半径位置と半径方向のピッチを一定にすれば、情報光は記録領域に沿って移動していく。尚、本発明においては集光レンズ26のNAが小さくでき、焦点深度が広いので、記録時と認証時の情報光の光軸方向における焦点位置が少々ずれていても問題にはならない。
そして、コントローラ400は、記録用レーザの照射開始と共に再生光強度検出回路208が出力する信号強度のデジタルデータの取り込みを開始し、回転位置検出回路104及び半径位置検出回路106が記録時と同様に回転角度値と半径値のデジタルデータのコントローラ400ヘの出力を開始する。そして、ホログラム記録媒体6の記録箇所での情報光がホログラム記録媒体6に記録したときの情報光と一致すると図2(b)に点線で示した光路に大きな強度の再生光が生じ、再生光強度検出回路208が出力する信号強度データは大きな値になる。コントローラ400は、再生光強度検出回路208から取り込んだ信号強度データが所定強度以上であると、回転位置検出回路104及び半径位置検出回路106が出力する回転角度値と半径値のデジタルデータを取り込み、アドレスデータを生成して、個人名と対応づけて記憶しているアドレスデータから個人名を検出することにより、利用者の認証が行われる。
前述のように、バイオメトリクス情報に顔の向き等の方向性の要素があり、記録の際の情報光と認証の際の情報光が光軸回りにずれていても、焦点深度の範囲内では完全にフーリエ変換が行われるため、記録時と認証時での情報光の状態が一致している。そして、本発明では、情報光に対して参照光が交差するように斜めから入射させることで集光レンズ26のNAを小さくし、焦点深度を広くしているので、ホログラム記録媒体6の記録領域で記録時と認証時で情報光の状態が一致している領域が広くなり、発生する再生光の強度は大きくなるため認証性能が良い。
尚、通常のホログラム記録媒体におけるデータ再生のようにホログラム記録媒体の記録箇所に参照光を照射して情報光に相当する回折光を得る場合は、このように参照光を情報光に対して所定の角度で照射しシフト多重方式でデータを記録する方法であると、参照光が複数の記録箇所に照射されるため1つの記録箇所の記録による回折光を得ることはできず、データの再生はできない。これに対し個人認証の場合は、情報光を照射して再生光を検出しているため、参照光を情報光に対して所定の角度で照射しシフト多重方式でデータを記録しても、認証においては情報光を1つの記録箇所ごとに照射することができ、1つの記録箇所ごとに再生光の強度を検出することができる。
図3は、本発明に係る個人認証装置の第2の実施の形態を示す構成図である。図4は、第2の実施の形態における認証時におけるホログラム記録媒体での情報光と再生光の状態を示す説明図である。
図3に示す個人認証装置2は、実施例1と同様に、複数の個人のバイオメ卜リクス情報に基づく2次元の2値化データを含む情報光を参照光と共にホログラム記録媒体に照射して記録を行い、記録箇所に特定の個人のバイオメ卜リクス情報に基づく2次元の2値化データを含む情報光を照射し、その際に発生する再生光により、ホログラム記録媒体に記録されたデータに対応する複数の個人の中から特定の個人を選択して認証するものである。尚、実施例1の個人認証装置1と異なっている点は、ホログラム記録媒体8がターンテーブル120から取り替えが可能になっている点、ホログラム記録媒体8にサーボ用レーザ光を反射する層が形成されている点、フォーカスサーボ、トラッキングサーボを行う回路及び装置を有している点、アドレスデータの取得をホログラム記録媒体8のサーボ用レーザ光が反射する層に記録されたアドレスデータを復号することで行う点である。
実施例2においては、ホログラム記録媒体8をターンテーブル120から取り替えると、そのままでは記録と認証のときでホログラム記録媒体8における情報光の焦点が移動する箇所が変化してしまうが、フォーカスサーボ及びトラッキングサーボを行うことにより、情報光の焦点が移動する箇所を一定にすることができる。
以下、実施例1の個人認証装置1と異なる点のみを説明する。まず、ピックアップ装置220は、実施例1の構成に、サーボ用レーザ光源42、コリメー卜レンズ44、偏光ビームスプリッタ46、1/4波長板48、ダイクロイックミラー50、集光レンズ52、シリンドリカルレンズ54、フォトディテクタ56が追加されて設けられている。尚、再生光が図4の1点鎖線で示す箇所に発生するため、フォトディテクタ40の場所がホログラム記録媒体8から参照光が反射する位置に設けられている。また、集光レンズ26を駆動するフォーカスアクチュエータ60とトラッキングアクチュエータ62が設けられている。
サーボ用レーザ光源42は、サーボ用レーザ光をホログラム記録媒体8に照射するための光源である。偏光ビームスプリッタ46は、光の偏光方向により透過と反射を分ける特性を持っており、サーボ用レーザ光源42からのレーザ光を反射し、ホログラム記録媒体4から反射したレーザ光を透過するものである。1/4波長板48は、偏光方向を変えるための光学素子であり、レーザ光が二回透過することにより、S偏光から円偏光、円偏光からP偏光のように偏光方向を変える。ダイクロイックミラー50は、入射した光の波長により透過と反射を分ける特性を持っており、サーボ用レーザ光と情報光とを合わせてホログラム記録媒体4に照射し、ホログラム記録媒体4から反射したレーザ光をサーボ用レーザ光と情報光とに分ける。集光レンズ52、シリンドリカルレンズ54、フォトディテクタ56は、フォーカスアクチュエータ60及びトラッキングアクチュエータ62を駆動するためのフォーカスサーボ用及びトラッキングサーボ用の信号を作成するための光学素子である。
ホログラム記録媒体8は、カバー層8a、ホログラム記録層8b、波長選択性層8c、ベース層8dの順に形成されている。波長選択性層8cは、記録用レーザ光(情報光及び参照光)を反射し、サーボ用レーザ光を透過する特性を持った層であり、ベース層8d上面はトラックが形成されサーボ用レーザ光が反射することにより、フォーサスサーボ及びトラッキングサーボを行うことができるようになっている。またトラックにはアドレス情報が記録されている。
サーボ用レーザ駆動回路210は、コントローラ400からの指令により、サーボ用レーザ光源42から所定の強度のレーザ光が出射するための電圧および電流の供給を行う。信号増幅回路110は、サーボ用レーザ光のホログラム記録媒体8のベース層8dからの反射光の強度に相当する信号をフォトディテクタ56から入力し、設定された増幅率で増幅し、出力する。
フォーカスサーボ回路112は、信号増幅回路110が出力する信号からCD、DVD等の光ディスクに記録または再生を行う一般の光ディスク装置の場合と同様にフォーカスエラー信号、フォーカスサーボ信号を作成し、フォーカスサーボ信号に基づいて集光レンズ26を駆動するフォーカスアクチュエータ60を駆動して、サーボ用レーザ光の焦点がベース層8d上面に合うようにする。これにより、情報光の焦点はホログラム記録層8bの下面に合うようになる。
トラッキングサーボ回路114は、信号増幅回路110が出力する信号からCD、DVD等の光ディスクに記録または再生を行う一般的な光ディスク装置の場合と同様にトラッキングエラー信号、トラッキングサーボ信号を作成し、トラッキングサーボ信号に基づいて集光レンズ26を駆動するトラッキングアクチュエータ62を駆動して、サーボ用レーザ光の焦点がベース層8d上面のトラックを追従するようにする。これにより、情報光の焦点はベース層8d上面のトラックの直上のホログラム記録層8b下面を追従するようになる。
アドレスデータ復号回路116は、信号増幅回路110が出力する信号からCD,DVD等の光ディスクに記録または再生を行う一般的な光ディスク装置の場合と同様にSUM信号生成、波形等価処理、2値化処理を行い、2値化データから複合処理によりアドレスデータを復号して、コントローラ400に供給する。
スレッドサーボ回路118は、トラッキングサーボ回路114が出力する信号を入力し、信号の直流成分を検出してこの直流成分が0になるよう、フィードモータ124の送り速度に相当する信号をフィードモータ制御回路108に出力する。
フィードモータ制御回路108は、コントローラ400から半径位置が入力されると、半径位置検出回路106から入力する半径値がコントローラ400から入力した半径値になるまでフィードモータ124を駆動する。またスレッドサーボ回路118から送り速度に相当する信号が入力されると、フィードモータ124内のエンコーダから入力するパルス信号から送り速度を計算し、送り速度が入力される送り速度になるよう、フィードモータ124の回転を制御する。
このように構成された個人認証装置2において、作業者はまず実施例1と同様に、対象となる複数の個人のデジタル画像データを取得し、個人名とともにコントローラ400内のメモリに記憶し、ホログラム記録媒体8に記録を行う。ホログラム記録媒体8ヘの記録において実施例1と異なっている点は、サーボ用レーザ光が照射され、フォーカスサーボ制御及びトラキングサーボ制御を行う点と、アドレスデータの取得をアドレスデータ復号回路116の出力データを取り込むことで行う点である。また、複数のホログラム記録媒体8をカセットに用意しておき、1つのホログラム記録媒体8の記録領域がなくなれば、自動搬送機構により新しいホログラム記録媒体8に取りかえて記録を行う点である。
そして、ホログラム記録媒体8に複数の個人のバイオメトリクス情報に基づくデータが記録されれば、実施例1と同様にいつでも利用者の認証を行うことができる。利用者の認証において実施例1と異なっている点は、記録の場合と同様にサーボ用レーザ光が照射されフォーカスサーボ制御及びトラッキングサーボ制御を行う点と、アドレスデータの取得をアドレスデータ復号回路116の出力データを取り込むことで行う点である。また、複数のホログラム記録媒体8に記録がされている場合は、1つのホログラム記録媒で個人を特定できなかった場合は自動搬送機構により新しいホログラム記録媒体8に取りかえて認証を行う点である。
尚、実施例2において、個々のホログラム記録媒体8の記録開始半径位置が異なっているときは、記録開始半径位置を検出した後、認証を開始する手段を設ければよい。この手段は次のようにすれば設けることができる。図3に点線で示すように、ピックアップ装置220の情報光の光路の途中にビームスプリッタ32を設け、ビームスプリッタ32での反射光を受光する位置にフォトディテクタ34を設け、再生光強度検出回路208にはフォトディテクタ34からの信号も入力させてフォトディテクタ34とフォトディテクタ40のどちらの信号強度データを出力するかをコントローラ400の指令により決める構成にする。
そして、認証の際、情報光を照射する前にシャッタ28を開け、再生光強度検出回路208がフォトディテクタ34の信号強度を出力するようにし、空間光変換器20を暗のドットのみにすることでレーザ光を遮断して、参照光のみをホログラム記録媒体8の最も内側の半径位置に照射し、照射位置を高速で移動して再生光強度検出回路208が出力するデジタルデータが所定の値以上になる半径位置を検出する。
次に、その半径位置からシャッタ28を閉じ、再生光強度検出回路208をフォトディテクタ40の信号強度値を出力するようにし、空間光変換器20に2次元の2値化データを供給して情報光をホログラム記録媒体8に照射するようにする。これによれば、余計な箇所に情報光を照射することがなくなるので、認証を効率的に行うことができる。
また、実施例2においてはアドレスデータの取得をホログラム記録媒体のトラックに記録されたアドレスデータを復号することで行ったが、ホログラム記録媒体DKを常に同じ状態で精度よくターンテーブル120にセットすることができる場合は、アドレスデータの取得を実施例1のように情報光照射位置の回転角度値と半径値とを取り込み、これらの値からアドレスデータを生成するようにしてもよい。これによっても同様の効果を得ることができる。
以下に、本発明による効果を、従来の個人認証装置の課題を詳細に説明した上で説明する。バイオメトリクス情報が、図1や図5のように顔のデジタル画像データである場合、顔が必ず同じ向きを向いているとは限らず、記録の際と認証の際では顔の向きに差が出るのが常である。この差は顔のデジタル画像データを2次元の2値化データに変換した際も現れ、簡単に示すと図7のように2次元の2値化データの配置関係は同じでも、配置自体が異なるようになってしまう。
図5の従来の個人認証装置3のように、この2次元の2値化データに基づいてマイクロミラーの向きが定まるDMD58でレーザ光が反射すると(または2次元の2値化データに基づいて明暗のピクセルが定まるSLMをレーザ光が透過すると)、記録の際の情報光と認証の際の情報光は、光軸回りにずれが生じていることになる。このずれは、対物レンズでのフーリエ変換が完全に行われれば、解消される。その理由はレンズによる光のフーリエ変換は端的に言えば光の角度情報を焦点の位置情報に変換する変換であるためである。即ち、図7の2次元の2値化データによるDMD58でレーザ光が反射した場合(またはSLMをレーザ光が透過した場合)、どちらの場合も回折したレーザ光が進む方向は同一であるため、どちらの場合もレンズによりレーザ光が集光した箇所(焦点深度の範囲内)では光の状態は同一となる。したがって、情報光が焦点深度の範囲内で参照光と干渉することによりホログラム記録媒体に記録がされている場合は、記録の際と認証の際の顔の向きのずれは問題にならない。しかし、コリニア方式のホログラム記録の場合、焦点深度が狭いため情報光が対物レンズで完全にフーリエ変換される前に参照光と干渉して記録される領域が多い。これは記録の際と認証の際に顔の向きにずれがあり、記録の際の情報光と認証の際の情報光が光軸回りにずれていると、ホログラム記録媒体の記録領域でも記録時と認証時で情報光が一致しない領域が多くなることを意味し、発生する再生光の強度が弱くなってしまう。即ち認証性能が悪くなる。
これに対し、上記2つの実施例で示した個人認証装置1,2によれば、ホログラム記録媒体において情報光が集光する箇所で情報光と交差するとともに、ホログラム記録媒体への記録の結果形成される複数の記録箇所に照射されるよう参照光を照射し、ホログラム記録媒体における情報光と参照光の照射位置を移動することによりホログラム記録媒体にシフト多重記録を行うことにより、対物レンズのNAを高くする必要がないので焦点深度は広くなり、情報光が完全にフーリエ変換されて参照光と干渉する領域が多くなるためバイオメトリクス情報に顔の向き等の方向性のある要素があっても、認証性能の低下を抑えることができる。
また、サーボ用レーザ光によりフォーカスサーボ又はトラッキングサーボの少なくとも1つを行うようにすることで、個人認証装置へのホログラム記録媒体の付け替えが行われ偏心や面ブレの仕方がその都度異なるようになっても、情報光の焦点位置をホログラム記録媒体の所定の記録箇所に沿って移動するようにすることができ、認証性能の低下を抑えることができる。
さらに、参照光を照射して情報光と略等しい光路で発生する再生光を検出し、ホログラム記録媒体における記録領域を特定するようにすることで、ホログラム記録媒体の途中から記録が行われている場合でも記録領域を特定してから認証を行うことができるので、余計な箇所への情報光の照射がなくなり、認証に要する時間を短縮することができる。
さらに、情報光の照射位置における半径値と回転角度値に基づき、アドレス情報を作成し、記録の際には個人を特定する情報をアドレス情報と対応付け、認証の際には作成したアドレス精報から個人を特定するようにすることで、再生光の強度が高くなったときのアドレス情報から個人が特定できるので認証を容易に行うことができる。
さらに、ホログラム記録媒体のサーボ用レーザ光が反射する箇所にアドレス情報を記録し、サーボ用レーザ光のホログラム記録媒体からの反射光からアドレス情報を取得し、記録の際には個人を特定する情報をアドレス情報と対応づけ、認証の際には作成したアドレス情報から個人を特定するようにすることで、再生光の強度が高くなったときのアドレス情報から個人が特定できるので認証を容易に行うことができる。
以上のように、本発明によれば、シフト多重方式のホログラム記録を個人認証システムに適用した場合でも、バイオメ卜リクス情報に顔の向き等の方向性の要素があっても認証性能の低下を抑えることができる個人認証装置及び個人認証方法を提供することができる。
本発明に係る個人認証装置の第1の実施の形態を示す構成図である。 (a)は第1の実施の形態における記録時におけるホログラム記録媒体での情報光と参照光の状態を示す説明図で、(b)は第1の実施の形態における認証時におけるホログラム記録媒体での情報光と再生光の状態を示す説明図である。 本発明に係る個人認証装置の第2の実施の形態を示す構成図である。 第2の実施の形態における認証時におけるホログラム記録媒体での情報光と再生光の状態を示す説明図である。 従来のコリニア方式のホログラム記録を適用した個人認証装置の構成図である。 従来のコリニア方式のホログラム記録におけるホログラム記録媒体での光の集光状態を示す説明図である。 同一のバイオメトリクス情報で向きが異なっている場合、2次元の2値化データに変換した際の違いを概念的に示す説明図である。
符号の説明
1・・・・・個人認証装置
2・・・・・個人認証装置
3・・・・・個人認証装置
4・・・・・ホログラム記録媒体
6・・・・・ホログラム記録媒体
8・・・・・ホログラム記録媒体
8a・・・・カバー層
8b・・・・ホログラム記録層
8c・・・・波長選択性層
8d・・・・ベース層
10・・・・レーザ光源
12・・・・コリメートレンズ
14・・・・ビームスプリッタ
16・・・・ミラー
18・・・・リレーレンズ
20・・・・空間光変換器
22・・・・ミラー
24・・・・リレーレンズ
26・・・・集光レンズ
28・・・・シャッタ
30・・・・ミラー
32・・・・ビームスプリッタ
34・・・・フォトディテクタ
40・・・・フォトディテクタ
42・・・・サーボ用レーザ光源
44・・・・コリメートレンズ
46・・・・偏光ビームスプリッタ
48・・・・1/4波長板
50・・・・ダイクロイックミラー
52・・・・集光レンズ
54・・・・シリンドリカルレンズ
56・・・・フォトディテクタ
58・・・・DMD
60・・・・フォーカスアクチュエータ
62・・・・トラッキングアクチュエータ
102・・・スピンドルモータ制御回路
104・・・回転位置検出回路
106・・・半径位置検出回路
108・・・フィードモータ制御回路
110・・・信号増幅回路
112・・・フォーカスサーボ回路
114・・・トラッキングサーボ回路
116・・・アドレスデータ復号回路
118・・・スレッドサーボ回路
120・・・ターンテーブル
122・・・スピンドルモータ
124・・・フィードモータ
200・・・ピックアップ装置
202・・・記録用レーザ駆動回路
204・・・記録用信号生成回路
206・・・開閉制御回路
208・・・再生光強度検出回路
210・・・サーボ用レーザ駆動回路
220・・・ピックアップ装置
230・・・ピックアップ装置
300・・・生体情報取得装置
400・・・コントローラ
402・・・表示装置
404・・・入力装置

Claims (10)

  1. 複数の個人のバイオメ卜リクス情報に基づくデータを各個人ごとに2次元の2値化データに変換し、該2次元の2値化データに基づく情報を含んだ情報光を対物レンズで集光してホログラム記録媒体に照射するとともに該情報光の集光箇所に平行光である参照光を照射してホログラム記録媒体にデータを記録する記録手段と、特定の個人の該バイオメトリクス情報に基づくデータを2次元の2値化データに変換し、該ホログラム記録媒体の該記録手段により記録された箇所に、該2次元の2値化データに基づく情報を含んだ情報光を対物レンズで集光して照射し、該ホログラム記録媒体から該参照光と略等しい光路で発生する再生光を検出して、該再生光に基づく信号に基づいて該ホログラム記録媒体に記録されたデータに対応する複数の個人の中から特定の個人を選択して認証する認証手段とにより構成される個人認証装置において、
    該記録手段が、該ホログラム記録媒体において該情報光が集光する箇所で該情報光と交差するとともに、該記録手段による記録の結果形成される複数の記録箇所に照射されるよう該参照光を照射し、該ホログラム記録媒体における該情報光と該参照光の照射位置を移動することにより該ホログラム記録媒体にシフト多重記録を行うことを特徴とする個人認証装置。
  2. 前記ホログラム記録媒体に前記情報光と略等しい光路でサーボ用レーザ光を照射し、該サーボ用レーザ光の該ホログラム記録媒体からの反射光に基づいてフォーカスサーボ又はトラッキングサーボの少なくとも1つを実施するサーボ手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の個人認証装置。
  3. 前記記録がされたホログラム記録媒体に参照光を照射し、該ホログラム記録媒体から前記情報光と略等しい光路で発生する再生光を検出し、該再生光に基づく信号に基づいて該ホログラム記録媒体における記録領域を特定する記録領域特定手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の個人認証装置。
  4. 前記ホログラム記録媒体における前記情報光の照射位置を半径値と回転角度値とにより検出し、検出した半径値と回転角度値とに基づきアドレス情報を作成するアドレス情報作成手段と、
    前記記録手段による記録の際に、該ホログラム記録媒体に記録するそれぞれのバイオメトリクス情報に対応する個人を特定する情報を該アドレス情報作成手段により作成したアドレス情報と対応づけて記憶し、前記認証手段による認証の際に、該アドレス情報作成手段により作成したアドレス情報から個人を特定するアドレス個人対応手段とを備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の個人認証装置。
  5. 前記ホログラム記録媒体には、前記サーボ用レーザ光が反射する箇所にアドレス情報が予め記録され、該サーボ用レーザ光の該ホログラム記録媒体からの反射光に基づいて作成した信号から該ホログラム記録媒体に記録されたアドレス情報を復号するアドレス情報取得手段と、
    前記記録手段による記録の際に、該ホログラム記録媒体に記録するそれぞれのバイオメトリクス情報に対応する個人を特定する情報を該アドレス情報取得手段により取得したアドレス情報と対応づけて記憶し、前記認証手段による認証の際に、該アドレス情報取得手段により取得したアドレス情報から個人を特定するアドレス個人対応手段を備えたことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の個人認証装置。
  6. 複数の個人のバイオメ卜リクス情報に基づくデータを各個人ごとに2次元の2値化データに変換し、該2次元の2値化データに基づく情報を含んだ情報光を対物レンズで集光してホログラム記録媒体に照射するとともに該情報光の集光箇所に平行光である参照光を照射してホログラム記録媒体にデータを記録し、特定の個人の該バイオメトリクス情報に基づくデータを2次元の2値化データに変換し、該ホログラム記録媒体の記録された箇所に、該2次元の2値化データに基づく情報を含んだ情報光を対物レンズで集光して照射し、該ホログラム記録媒体から該参照光と略等しい光路で発生する再生光を検出して、該再生光に基づく信号に基づいて該ホログラム記録媒体に記録されたデータに対応する複数の個人の中から特定の個人を選択して認証する個人認証方法において、
    該ホログラム記録媒体への記録が該ホログラム記録媒体において該情報光が集光する箇所で該情報光と交差するとともに、該ホログラム記録媒体への記録の結果形成される複数の記録箇所に照射されるよう該参照光を照射し、該ホログラム記録媒体における該情報光と該参照光の照射位置を移動することにより該ホログラム記録媒体にシフト多重記録で行われることを特徴とする個人認証方法。
  7. 前記ホログラム記録媒体へのデータの記録と、前記特定の個人の認証の際、該ホログラム記録媒体に前記情報光と略等しい光路でサーボ用レーザ光を照射し、該サーボ用レーザ光の該ホログラム記録媒体からの反射光に基づいてフォーカスサーボ又はトラッキングサーボの少なくとも1つを実施することを特徴とする請求項6記載の個人認証方法。
  8. 前記特定の個人の認証の前に、前記記録がされたホログラム記録媒体に参照光を照射し、該ホログラム記録媒体から前記情報光と略等しい光路で発生する再生光を検出し、該再生光に基づく信号に基づいて該ホログラム記録媒体における記録領域を特定することを特徴とする請求項6又は請求項7記載の個人認証方法。
  9. 前記ホログラム記録媒体へのデータの記録と、前記特定の個人の認証の際、該ホログラム記録媒体における前記情報光の照射位置を半径値と回転角度値により検出し、検出した半径値と回転角度値に基づきアドレス情報を作成することを行い、
    前記ホログラム記録媒体へのデータの記録の際に、該ホログラム記録媒体に記録するそれぞれのバイオメトリクス情報に対応する個人を特定する情報を該作成したアドレス情報と対応づけて記憶し、前記特定の個人の認証の際に、該作成したアドレス情報から個人を特定することを特徴とする請求項6〜請求項8のいずれかに記載の個人認証方法。
  10. 前記ホログラム記録媒体へのデータの記録と、前記特定の個人の認証の際、該ホログラム記録媒体には、前記サーボ用レーザ光が反射する箇所にアドレス情報が予め記録され、該サーボ用レーザ光の該ホログラム記録媒体からの反射光に基づいて作成した信号から該ホログラム記録媒体に記録されたアドレス情報を復号することを行い、
    前記ホログラム記録媒体へのデータの記録の際に、該ホログラム記録媒体に記録するそれぞれのバイオメトリクス情報に対応する個人を特定する情報を該作成したアドレス情報と対応づけて記憶し、前記特定の個人の認証の際に、該作成したアドレス情報から個人を特定することを特徴とする請求項7又は請求項8記載の個人認証方法。
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