JP5039083B2 - 画像作成方法、計算装置、画像作成プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

画像作成方法、計算装置、画像作成プログラムおよび記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、画像作成方法、計算装置、画像作成プログラムおよび記憶媒体に関し、特に、検査対象物の同一撮影部位を、連続的に撮影して良好な平均画像を得る技術に関する。
電子顕微鏡等、S/Nの低い条件下で画像を撮影して検査を行う検査装置では、ステージに乗せた検査対象物の同一部位を連続的に撮影して得られた複数の画像の平均画像を作ってS/Nを向上させ、異物や欠陥の有無等の検査や診断用に適した画像を提供するということが広く行われている。通常は、検査対象物の撮影中の動きは無視し、単純に動かないものとして同位置で積算して平均画像を作ることが多い。検査対象物の動きが無視できない場合は、動きを検知して動きに追従した撮影をしたり、一旦、連続撮影した画像をバッファに記憶させ、位置ずれを検知してその分補正して位置を合わせたりして、平均画像を作成することが行われる。後者の位置を検知して補正する方法として、特許文献1に開示した方法がある。
特許文献1では、検査対象物を乗せたステージの移動に伴い、ステージを静止させずに検査対象物を動かしたまま連続撮影する。連続撮影した全ての撮影画像はバッファ(画像メモリ)に記憶され、演算により移動量を検知して補正し、位置の合った画像の平均画像を作成する。位置を検知する基本演算は、例えばテンプレートマッチングによる。テンプレートマッチングで各画像の移動量を求め、更に移動量のモデル式にフィッティングさせることにより移動量を推定する。特許文献1の図7は、3点の移動量を求め、モデル式が2次の場合を例示している。
移動量を求める手段であるテンプレートマッチングは、広く知られ、例えば、下記の非特許文献1には、テンプレートマッチングの基本的な方法が記されている。非特許文献1の図5.6では、(a)少女の顔画像を原画とし、(b)左目部分をテンプレートにして切りだし、原画像を濃度変換して作られた画像を入力画像として、入力画像の各部分でテンプレートとの相関演算を施した結果を例示している。この場合、(c)相関係数のしきい値が0.99以上ではテンプレートとして切り出した左目の位置のみマッチングするが、(d)相関係数のしきい値が0.8の場合には左目だけでなく、右目にもいくつかマッチングする候補位置が現れることを例示している。
特開2006−308471号公報
著者:酒井幸市、書名:Visual C#.NET & Visual Basic.NETによるディジタル画像処理の基礎と応用−基本概念から顔画像認識まで−、5章3節、84ページ〜86ページ、発行所:CQ出版社、発行年:2003年9月1日初版発行
特許文献1には、モデル式を2次にした場合の例が記載されている。
しかしながら、この方法では、検査対象物が任意の平行移動をする場合に対応できない。また、最も単純な1次の移動の場合には、この方法は、移動量を検知する画像間の比較演算を最低2回行う必要があり、1次の場合に最低限必要な比較演算1回に対し不必要に演算時間を要してしまう。そのため、大量の検査対象物を短時間で効率よく検査することは困難である。
前記事情を鑑みて、本発明では、検査対象物の連続撮影をして作成した平均画像を用いた検査において、一定レベルの精度と所要時間の短縮との両立を実現することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明では、連続撮影して得られた第1の画像と、第1の画像よりも後に撮影した第2の画像のマッチングを行い、第1の画像から第2の画像迄の移動量を検知し、その間は線形に移動するとして他の画像の移動量を線形予測するようにした。つまり、連続撮影している間は、検査対象物は1次の等速度移動をしていると仮定している。また、平均画像を作成するのに必要となる画像は、第1の画像と第2の画像だけであるため、検査に必要な演算量は低減され、簡易な検査が実現できる。そして、簡易とはいっても一定レベルの精度は確保されている。
また、本発明では、連続撮影して得られたある一つの画像を基準にして、その他の各画像とマッチングし、各々の画像の移動量を検出するようにした。これにより、何らかの原因があって、前記した方法では対応しきれない場合であっても、任意の移動に対応して移動量を検知して補正した平均画像を作成することができる。
さらに、本発明では、連続撮影して得られた画像の移動量を検知する際に用いるマッチングの評価指標として、相関、または積和、または相関の式の分子の項を用いた。移動量を検知したときの相関値を所定の閾値と比較することにより、検査対象物の期待される構造を捕らえていない画像について、その画像から平均画像を作り所望の検査を行うには不適切な画像であるか否かを判定することができる。ここで、評価指標が、記憶部に記憶される閾値以上の値を、記憶部に記憶される個数分以上示したわけではないとき、撮影により取得した別の画像とある一つのおよび別の画像以外のすべての画像のそれぞれとのマッチングをし、マッチングによるそれぞれの第2の評価指標を算出する。そして、算出した第2の評価指標に基づいて、別の画像を取得してからある一つのおよび別の画像以外のすべての画像を取得するまでの当該検査対象物のそれぞれの移動量を算出し、算出した移動量に基づいて、撮影をした、ある一つの画像を除く複数の画像間の位置ずれを算出し、算出した位置ずれを補正して平均画像を作成する。
本発明によれば、検査対象物の連続撮影をして作成した平均画像を用いた検査において、一定レベルの精度と所要時間の短縮との両立を実現することができる。
本実施形態に関わる全体の構成を示した構成図である。 計算装置の構成と周辺機器の構成図である。 第1の実施形態における処理手順を記したフロー図である。 最初の画像をマッチングする際の基準画像の様子を示す図である。 相関画像の様子を示した図である。 第2の実施形態における処理手順を記したフロー図である。 第3の実施形態における処理手順を記したフロー図である。 ステップ411の相関値チェック1の仕方の詳細を示したフロー図である。 第4の実施形態における処理手順を記したフロー図である。 第5の実施形態における処理手順を記したフロー図である。 準備撮影画像および登録テンプレートの様子を示す図である。 各実施形態で共通して見られる処理の流れと、処理で利用されるデータについて示した図である。
次に、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)について、適宜図面を参照しながら説明する。
本発明は、検査装置や撮影装置の行なう画像処理に特徴があり、之を実施する形態は、様々な形態を取ることができる。
例えば、本発明の画像処理を実施する専用のハードウェアを作成することを実施形態とすることもでき、本発明の画像処理プロセスを記述したソフトウェアを作成し、之を汎用の計算機に実行させる形態も取ることもできる。
汎用の計算機を用いる場合、ソフトウェア(プログラム)を記憶した記憶媒体は、計算機を特定せず任意に実行可能なので、本発明全体を実行するための重要な普遍的要素であり、組み込み先が任意の部品となる本発明の一つの実施形態である。ソフトウェア(プログラム)を記憶した記憶媒体には、CD、DVD、メモリーカード、HD(ハードディスク)、インターネットで接続やダウンロード可能な外部記憶装置等がある。
汎用の計算機は、市販のパソコンを用いることができ、OS(Operating System)は市販のMicrosoft(登録商標)社製のWINDOWS(登録商標)や誰でも入手可能なパブリックドメインのLINUX(登録商標)等を用いることができる。ソフトウェアを作成する場合は、作成作業を支援するツールとして、市販のBorland(登録商標)社製のC++ BuilderやMicrosoft社製の Visual C++等を用いると、GUI(グラフィックユーザインターフェース)を伴ったソフト開発を容易に行うことができる。
(1)第1の実施形態
(1.1)構成
図1は、本実施形態(以下に説明するすべての実施形態)に関わる全体の構成を示した構成図であり、走査型電子顕微鏡を用いた半導体検査装置(検査装置)である。以下、全体の構成について説明する。
走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope)には、ステージ201があり、レジストの乗った半導体202が検査対象物となり、ステージ201が稼働すると、ステージ201上の半導体202が等速で移動し、撮影視野に運搬される。その後、撮影視野に運搬された半導体202に対して、電子銃203で電子が打ち出され、検査対象物である半導体202の所定領域を走査して、出てきた2次電子を2次電子検出部204で捉え、画像化部205で撮影画像の画像データとなる。
半導体検査装置が有する画像化部205は、撮影画像を得るため、ステージ201、電子銃203、2次電子検出部204を動作させる制御信号を送り、2次電子検出部204で検出される信号を順序良く適切に位置づけ、画像データに変換する。
半導体検査装置が有する計算装置206は、画像化部205で作成された撮影画像の画像データを受け取り、所定の画像処理をして、その結果を表示装置207に表示させる。なお、計算装置206は、走査型電子顕微鏡に内蔵しても良いし、外部に出しても良い。
図2に、計算装置の構成と周辺機器の構成を示す。CPU(Central Processing Unit:制御部)1201は、メモリ(記憶部)1202を参照してプログラムデータに基づいてプログラムを実行し、必要に応じてメモリ1202上の画像データ等の演算処理用のデータを参照して演算する。
メモリ1202は、CPU1201が参照するプログラムデータと画像データ等の演算処理用のデータが格納される。メモリ1202に格納された撮影画像データは、画像化部205で作成された画像データが、USB(Universal Serial Bus)インターフェース1209を通り、メモリ1202に格納されたものである。説明の便宜上、撮影画像データを、単に、画像データと称する場合がある。
CPU1201が演算処理し、メモリ1202に表示用の画像データが格納されると、グラフィックボード1210を通し、表示装置207に画像が表示される。
メモリ1202に格納されたプログラムデータは、ハードディスク(記憶部)1203に記憶されたプログラムデータを転送したものである。ハードディスク1203にプログラムデータ(以下、プログラムと略す)をコピーする方法は各種ある。例えば、CD1205に記憶されたプログラムをCDドライブ1204により、ハードディスク1203にコピーしたり、サーバ1208に格納されたプログラムをインターネット1207経由で、インターネットカード1206を通してハードディスク1203にコピーしたりすることができる。プログラムを記憶する記憶媒体は、ハードディスク、CD、DVD、MO(Magneto-Optical disk)、USBメモリ、SD(Secure Digital)メモリ等、各種あり、各種記憶媒体は、市販の計算機等を使い、容易にプログラムなどのデータをコピーできる。
以上の構成で、本実施形態では、一旦、計算装置206のメモリ1202に、半導体202を連続撮影した画像データ全てが取り込まれる。本発明は、取り込まれた連続画像データを計算装置206が処理する計算機処理方法に特徴がある。
次に、本発明の実施形態(以下に述べるすべての実施形態)の半導体検査装置で実行される処理として、主に、計算装置で実行される処理について説明する。以下に説明する処理の主体は、CPU1201であり、この処理は、CPU1201がメモリ1202に格納(記憶)されているプログラムを読み出すことにより実現される。つまり、前記プログラムには、当該処理を実現するためのコードが記述されている。
(1.2)第1の実施形態の処理
図3は、第1の実施形態における処理手順を記したフロー図である。以下、図3中の番号をステップ番号として説明する。
ステップ101:
ステージ201に半導体202を乗せ、撮影を所望する位置が撮影されるようステージ201を移動させる。移動させる速度は等速であることが好ましいが、これに限定しない。
ステップ102:
検査対象物である半導体202の同一部位を連続的に複数枚撮影(連続撮影)する。撮影した画像数をNとする。つまり、撮影領域に侵入した半導体202の移動中に一定の時間間隔でN枚分の撮影を行う。
ステップ103:
連続撮影した最初の画像と最後の画像をマッチングして、最初の画像から最後の画像までの移動量(第1の移動量)を求める。このとき、移動した位置での両画像の相関値が求まる。相関には、相関の分母の値と分子の値があり(詳細は後記)、分母が0の場合は、相関値は定義しない。相関値は、−1から1迄の値を取るため、例えば、分母が0の場合は、相関値を仮に100として、次のステップ104で相関の分母が0であるか判定できるようにすることができる。
ステップ104:
相関の分母の値が0(異常値)かどうか判定する。0であれば(ステップ104でYes)、画像が取得されていない例外処理1(ステップ110)に進む。0でなければ(ステップ104でNo)、ステップ105に進む。
ステップ105:
相関値があらかじめ定めた(メモリ1202が記憶した)所定の閾値(例:0.8)以上か判定する。閾値以上であれば(ステップ105でYes)、ステップ106に進む。閾値未満であれば(ステップ105でNo)、その後の検査に適さない画像と判断し、例外処理2(ステップ109)に進む。
ステップ106:
ステップ103で求まった、最初の画像から最後の画像までの移動量から各撮影画像の移動量(第2の移動量)を線形に、つまり1次の等速度運動を仮定して予測する。各移動量の最大と最小の中間値を中心として、位置ずれ量を求める。
ステップ107:
各画像の位置ずれを補正し、平均画像(各画像を積算し、積算した画像数で除した画像)を作成する。
ステップ108:
作成した平均画像を参照して、詳細な位置合わせや、所望の部位の長さを計る(測長)検査等、所望の処理を行い、処理全体を終了する。
ステップ109:
撮影して得られた画像が、ステップ108で行う所望の処理を行うに値しない画像であることを検査結果として出力して処理全体を終了する。例えば、表示装置207にその検査結果を表示する。
ステップ110:
撮影して得られた画像が、何らかの撮影上のトラブルで、何も映っていない画像であったため検査できなかったことを結果として出力して処理全体を終了する。例えば、表示装置207にその結果を表示する。
(1.3)ステップ103の詳細
連続撮影した最初の画像をマッチングする際の基準画像801とする。
図4に、マッチングする際の基準画像801の様子を示す。基準画像801の端の所定の長さを持った部分を0詰め領域802とする。0詰め領域802は、上下、左右、同じ長さだけあり、この長さが、後のマッチング時のサーチ範囲の長さに相当する。0詰め領域802は、元の画像の値(例:輝度値)が無視され、0が詰められる(画像の値を0とする)領域である。0詰めしなかった対比部803は、マッチングのテンプレートに相当する。
最初の画像をA0(x,y)といった2次元の、例えば画像の輝度値の関数で表記する。ここで、0<=x<=nx-1、0<=y<=ny-1、とし、0詰めする上下、左右の長さを L とすると、
0詰めしてできた画像A1(x,y)は、

A1(x,y) = A0(x,y) L<=x<=nx-1-L かつ L<=y<=ny-1-L
・・・ 式1

A1(x,y) = 0 x<L または x>nx-L または y<L または y>ny-L
・・・ 式2

となる。
A1(x,y)を、原点を中心に反転した画像A2(x,y)を作る。ただし、画像の左右、および上下はサイクリックに接続され、x=nxはx=0と同値で、y=nyはy=0と同値であり、以下のように表現できる。

A2(x,y) = A1(nx-x,ny-y) 1<=x<=nx-1 かつ 1<=y<=ny-1
・・・ 式3

A2(x,y) = A1(nx-x,ny-y) x=0 または y=0
・・・ 式4
A2(x,y)をフーリエ変換する。フーリエ変換をFT(・)と記すと、フーリエ変換後の画像は、FT(A2(x,y))となる。
次に、連続撮影した最後の画像をB0(x,y)とする。
そしてこのB0(x,y)をフーリエ変換する。フーリエ変換後の画像は、FT(B0(x,y))となる。
逆フーリエ変換をIFT(・)と記す。ここで、FT(A2(x,y))とFT(B0(x,y))の積を逆フーリエ変換すると、A1(x,y)をサイクリックにシフトした画像とB0(x,y)の積和T(a,b)が全てのシフト量[a,b]について一度に求まる。すなわち、

T(a,b) = IFT(FT(A2(x,y))・FT(B0(x,y)))[a,b] = ΣΣ A1(x-a,y-b)・B0(x,y)
・・・ 式5

ただし、ΣΣの変数と範囲は、xとyの全領域、即ち、0<=x<=nx-1、0<=y<=ny-1 である。また、両端はサイクリックな接続により、x=0とx=nx、y=0とy=ny は同一である。
なお、積和T(a,b)は、相関の分子でもある。即ち、0詰め領域802には0が詰まっているので、この部分の積和への寄与はなくなるため、対比部803と、B0(x,y)をサイクリックに[a,b]だけずらしたときの対比部803の位置に来る部分画像との積和になる。
ここで、以下の式6、式7の値を求める。

HA(a,b) = ΣΣ A1(x,y) / ((nx-2L)(ny-2L)) = ΣΣ A0(x,y) / ((nx-2L)(ny-2L))
・・・ 式6

HB(a,b) = ΣΣ B0(x-a,y-b) / ((nx-2L)(ny-2L))
・・・ 式7

ただし、式6、式7のΣΣの変数と範囲は、L<=x<=nx-1-L 、L<=y<=ny-1-L である。
以上の式5、式6、式7を用いると、対比部803と、B0(x,y)をサイクリックに[a,b]だけずらしたときの対比部803の位置に来る部分画像との相関の分子S1(a,b)は、以下となる。

S1(a,b) = T(a,b) - HA(a,b)・HB(a,b)・((nx-2L)(ny-2L))
・・・ 式8
対比部803と、B0(x,y)をサイクリックに[a,b]だけずらしたときの対比部803の位置に来る部分画像との相関の分母S2(a,b)は、以下の式9、式10、式11の計算で求まる。

S2(a,b) = MA(a,b)・MB(a,b)
・・・ 式9

MA(a,b) = sqrt((ΣΣ A1(x,y)・A1(x,y)) - (HA(a,b)・HA(a,b)・((nx-2L)(ny-2L))))
・・・ 式10

MB(a,b) = sqrt((ΣΣB0(x-a,y-b)・B0(x-a,y-b)) - (HB(a,b)・HB(a,b)・((nx-2L)(ny-2L))))
・・・ 式11

ただし、式10、式11のΣΣの変数と範囲は、L<=x<=nx-1-L 、L<=y<=ny-1-L であり、sqrt(・)は、平方根を意味する。
以上により、対比部803と、B0(x,y)をサイクリックに[a,b]だけずらしたときの対比部803の位置に来る部分画像との相関S(a,b)が求められる。

S(a,b) = S1(a,b) / S2(a,b)
・・・ 式12
図5は、以上により求まった相関値S(a,b)において、画像の中央(nx/2,ny/2)を原点902(a=0,b=0)に取り、相関値を持つ相関画像の様子を示した図である。相関画像901において、原点902から右側はaが正、左側はaが負、下側はbが正、上側はbが負である。
原点902を中心にサーチ領域903を取る。サーチ領域903は、0詰め領域802から決まり、n/nx-L+1<=x<=nx/2+L-1、かつ、n/ny-L+1<=x<=ny/2+L-1 の範囲である。 サーチ領域903の中で最も値の大きな値を取るピーク位置を小数以下補間して求める。
小数点以下のピーク位置を補間して求める補間方法は1次補間、2次補間など、数多くある。例えば、1次補間でピーク位置を求める場合、補間前の元データで最も大きな値を持つ点を中心に左右の値も取り、3点を通り、対称軸が鉛直な二等辺三角形の頂点の位置を左右方向(x方向)のピーク位置とする。上下方向(y方向)も同様に3点を通る二等辺三角形の頂点位置でピーク位置を求める。
以上によりサーチしたピーク位置を(nx/2+sx,ny/2+sy)とすると、(sx,sy)がx方向、y方向の移動量となる。これは、最初の画像A0(x,y)をx方向にsx、y方向にsyずらしたシフト画像SHIFT(A0(x,y),sx,sy)の対比部803と最後の画像B0(x,y)が、対比部803の領域で最も一致する(相関が最大になる)ことを意味し、A0(x,y)とB0(x,y)の移動量を検知したことを意味する。また、このような処理を一般にマッチングして移動量(位置ずれ)を求める(検知する)という。
なお、ここでは、マッチングの評価指標として相関S(a,b)を使う例を示したが、積和T(a,b)や相関の分子の項S1(a,b)を使う場合もある(各実施形態に共通)。相関の計算では、積和T(a,b)を求める計算が最も演算負荷が重いため、積和T(a,b)や積和の項を含んでいる相関の分子の項S1(a,b)を利用すると、相関値を比較的容易に求めることができる。
また、移動量を算出する方法は、相関を用いたものに限定されない(各実施形態に共通)。
(1.4)ステップ106の詳細
ステップ103で求まった最初の画像から最後の画像までのx方向、y方向の移動量を(sa,sb)とする。全部の画像をN枚とすると、1枚辺り、(sa,sb)/(N-1)の移動をしている。
最初の画像(1枚目)の移動量を0とし、最後の画像(N枚目)の移動量を(sa,sb)とすると、移動量を線形に予想すると、K枚目の移動量は、(K-1)・(sa,sb) / (N-1) となる。
以上の最初の画像の移動量を0として線形に予想した移動量では、移動量の最大は、N枚目の(sa,sb)、最小は1枚目の0であるが、中間の移動量(sa/2,sb/2)を中心に、新しく位置ずれ量を求めることにする。K枚目の位置ずれ量(psxK,psyK)は、以下となる。

(psxK,psyK) = ((K-1)・sx / (N-1) - sx/2 , (K-1)・sy / (N-1) - sy/2)
・・・ 式13
(1.5)ステップ107の詳細
画像I(x,y)を(u,v)だけ位置をずらしてできる画像をSHIFT(I(x,y),u,v)と記すと、K枚目の画像Ik(x,y)をステップ106(式13)で求めた位置ずれ量(psxK,psyK)だけ反対にずらして補正した画像は、SHIFT(Ik(x,y),psxK,psyK)である。
各画像の位置ずれ量を補正して作成する平均画像H(x,y)は以下のとおりである。

H(x,y) = (Σ SHIFT(Ik(x,y),psxK,psyK) )/ N
・・・ 式14

ただし、式14のΣの変数と範囲は、1<=K<=Nである。
(1.6)特徴
以上より、第1の実施形態を述べた、本発明の一つの特徴は、ステップ103で最初と最後の画像のみマッチングすることであり、他の画像は1次の等速度運動をするという仮定に基づいてその移動量を線形予測した。これにより、演算時間が最も早く、かつ、その中で最も精度が良い、つまりボケの無い平均画像が得られるという効果を持つ。
特許文献1では、検査において生じるステージの物理的要因や検査対象物であるウェーハの移動、回転等から生じる影響を考慮して2次のモデル式を用いているが、検査を短時間で行うのであれば、前記影響は微々たるものであり、1次の等速度移動と仮定しても問題ない。
また、ステップ105を設けたことにより、検査等、所望の処理(ステップ108)を行う価値のない画像を、ステップ103のマッチングの結果を用いて判断することができる。
電子顕微鏡等の検査装置では、撮影する検査対象物が所望の形態を有さない地の部分を撮影することがある。そのため、検査を行うに相応しい画像が撮影されたか、判定する必要がある。従来では、詳細な検査を行った後、大きな異常値が出た場合に、検査に適した画像が得られているかチェックしたり、事前に詳細な検査に行く前に、検査に値する画像かどうかチェックしたりする等、ケースバイケースで各々工夫して製品として広く提供されている。
本発明によれば、移動量を検知する演算を利用し、連続撮影画像から平均画像を作る前に、検査に不適切な画像か否かを早い段階で判定でき、その後の無駄な手順を行わないようにすることができるので検査時間を短縮し、かつ、検査結果の信頼性を向上することができる。
(2)第2の実施形態
(2.1)構成
第2の実施形態の全体の構成は、第1の実施形態の全体の構成と全く同じである。計算装置206で行う処理内容の一部が異なる。そこで、処理内容を説明するにあたり、第1の実施形態のものと同一になるステップについては、同一の符号を付し、その説明は省略する。
(2.2)本発明第2の実施形態の処理
図6は、第2の実施形態における処理手順を記したフロー図である。第1の実施形態のフロー図である図3と比較すると、ステップ109がなくなり、新たにステップ309ができ、ステップ309の後にステップ107に続いた部分が異なる。
以下、図6中の番号をステップ番号として説明する。
ステップ101〜ステップ104:第1の実施形態と同じ。

ステップ105:
相関値があらかじめ定めた所定の閾値以上か判定する。閾値以上であれば(ステップ105でYes)、ステップ106に進む。閾値未満であれば(ステップ105でNo)、その後の検査に適さない画像の可能性が高いが、ステップ309に進む。
ステップ106〜108:第1の実施形態と同じ。

ステップ110:第1の実施形態と同じ。

ステップ309:
ステップ103で求めた移動量を0として、ステップ107に進む。
(2.3)ステップ309の意味
ステップ105で相関値が所定の閾値未満であれば、その後の検査に適さない画像の可能性が高いが、とりあえず、相関が低いので、移動量の推定が信頼できないと判断して、ステップ309で移動量を0にし、ステップ106で全画像の移動量が0となり、ステップ107で、位置を移動せず単純に平均した画像をステップ108に渡し、ステップ108の所望の処理で、従来どうり処理が行われる。
(2.4)特徴
第2の実施形態は、ステップ105で、その後の検査に適さない画像の可能性が強いと判断しても、そのまま、所望の処理を行うことができるようにしたことに特徴がある。このようにして、旧来と同じ位置を合わせない平均画像を作成した旧来の方法を容易に導入することができる。
(3)第3の実施形態
(3.1)構成
第3の実施形態の全体の構成は、第1および第2の実施形態の全体の構成と全く同じである。計算装置206で行う処理内容の一部が異なる。そこで、処理内容を説明するにあたり、第1または第2の実施形態のものと同一になるステップについては、同一の符号を付し、その説明は省略する。
(3.2)第3の実施形態の処理
図7は、本発明の第3の実施形態における処理手順を記したフロー図である。
以下、図7中の番号をステップ番号として説明する。
ステップ101〜ステップ102:第1の実施形態と同じ。
ステップ102の次は、ステップ410に進む。
ステップ410:
連続撮影した最初の画像とその他の各画像とをマッチングして、最初の画像から各画像までの移動量を各々求める。このとき、移動した位置での各画像の相関値(相関:第1の評価指標)が求まる。相関には、相関の分母の値と分子の値があり、分母が0の場合は、相関値は定義しない。相関値は、−1から1迄の値を取るため、例えば、分母が0の場合は、相関値を仮に100として、次のステップ411で相関の分母が0であるか判定できるようにすることができる。なお、最初の画像の移動量は0で、相関値は、分母が0でなければ1である。
ステップ411:
最初の画像とその他の各画像とのマッチングに対する相関値のチェック、つまり相関値チェック1を行う。このステップ411では、後記するように3つのケースに分かれる。
図8は、各画像の相関値をチェックするステップ411の相関値チェック1の仕方の詳細を示したフロー図である。
はじめに、ステップ504で、相関の分母が0である画像が1つでもあるかどうかチェックする。1つでもある場合(ステップ504でYes)、ケース1に該当し、例外処理1(ステップ110)に進む。そうでなければ(ステップ504でNo)、ステップ505に進み、相関値が所定の閾値以上のものの個数をチェックする。相関値が所定の閾値以上のものの個数が、あらかじめ定めた(メモリ1202が記憶した)所定個数以上ある場合は(ステップ505でYes)、ケース3に該当し、ステップ407に進み、所定個未満の場合は(ステップ505でNo)、ケース2に該当し、ステップ420に進む。
ステップ420:
撮影した最初の画像に何らかの不備があったものと考えられるため、連続撮影した2番目の画像と各画像(最初の画像除く)とをマッチングして、2番目の画像から各画像までの移動量を各々求める。このとき、移動した位置での各画像の相関値(相関:第2の評価指標)が求まる。先のステップ410で求めた移動量や相関値は、ここで求めた移動量や相関値に置き換えられる。
ステップ421:
2番目の画像と各画像とのマッチングに対する相関値のチェック、つまり相関値チェック2を行う。相関値チェック2の方法は、相関値チェック1の方法よりも簡略化されている。つまり、まず、各画像の相関値が所定値以上のものの個数をチェックする。相関値が所定値以上のものの個数が、あらかじめ定めた(メモリ1202が記憶した)所定個数以上ある場合は、平均画像を作成することが可能(平均可)であるとし、ステップ407に進み、所定個数未満の場合は、平均画像を作成することが不可能(平均不可)であるとし、ステップ109に進む。
ステップ108〜109:第1の実施形態と同じ。

ステップ407:
ステップ410で、場合によってはステップ420で求めた、各画像(最初の画像は除く)の移動量と相関値を参照する。各画像の相関値が所定の閾値以上のものだけ選択する。選択された中で、移動量の最大と最小の中間値を中心として、位置ずれ量を求める。選択された画像の位置ずれを補正した画像を作り、それらの平均画像を作成する。
(3.3)特徴
第3の実施形態は、最初の1枚の画像と各画像をマッチングさせ、位置ずれ量を求め、平均画像を作ろうと試みた。その際、各画像の相関を見て、相関値の高いものが所定個未満の場合、最初の1枚の画像が他の画像と似ておらず、平均するには不適切な画像と判断し、2枚目の画像を基準画像として、各画像とマッチングさせ、再度、移動量と相関値を求めたことに一つの特徴がある。このようにすることで、第1または第2の実施形態のように線形予測をすることが適当でない場合であっても、任意の移動に対応して移動量を検知して補正した、ボケの無い平均画像を作成し、半導体等の検査対象物を検査することができる。
また、2枚目の画像を基準画像にしても、相関値の高いものが所定個未満の場合は、この撮影データは、平均画像を作成して、所望の処理を行うのに不適切な画像であると判断することができる。よって、その後の無駄な手順を行わないようにすることができる。
(4)第4の実施形態
(4.1)構成
第4の実施形態の全体の構成は、第1〜第3の実施形態の全体の構成と全く同じである。計算装置206で行う処理内容の一部が異なる。そこで、処理内容を説明するにあたり、第1〜第3の実施形態のものと同一になるステップについては、同一の符号を付し、その説明は省略する。なお、ここでは、最初の1枚の画像と2枚目の画像を基準画像に選んだ例を示したが、他の画像を基準画像に選ぶこともできる。例えば、中央の画像と、その次の画像を基準画像に選ぶこともできる。
(4.2)第4の実施形態の処理
図9は、第4の実施形態における処理手順を記したフロー図である。
図7の第3の実施形態と比較すると、第4の実施形態は、ステップ421がステップ621になり、ステップ109(例外処理2)がなくなっただけの違いである。
以下、この違いの部分のみ説明する。
ステップ621:
各画像の相関値が所定値以上のものの個数をチェックする。相関値が所定値以上のものの個数が、あらかじめ定めた所定個数以上ある場合は、そのまま、ステップ407に進み、所定個数未満の場合は、各移動量を0にし、相関値を1にしてステップ407に進む。
なお、相関値を1にする場合は、旧相関値を別の変数として保存し、相関値を1に変更した事を示すフラグを立てておくと、事後、旧相関値が所定の閾値以上のものが所定個未満であったことや、旧相関値を各々表示することもできる。
(4.3)特徴
第4の実施形態は、この撮影データが、平均画像を作成して、所望の処理を行うのに不適切な画像であると疑っても、とりあえず従来と同じ位置合わせをしない平均画像を作成し、その後の所望の処理(ステップ108)に回すことを特徴とする。位置合わせ可能と見たものは位置を合わせて平均画像を作成し、そうでないものは、旧来と同じ位置を合わせない平均画像を作成して旧来の流れに乗るようにした。このようにして、旧来の方法を容易に導入することができる。
(5)第5の実施形態
(5.1)構成
第5の実施形態の全体の構成は、第1〜第4の実施形態の全体の構成と全く同じである。計算装置206で行う処理内容の一部が異なる。そこで、処理内容を説明するにあたり、第1〜第4の実施形態のものと同一になるステップについては、同一の符号を付し、その説明は省略する。
(5.2)第5の実施形態の処理
図10は、第5の実施形態における処理手順を記したフロー図である。
第5の実施形態では、所謂テンプレートを登録し、登録したテンプレートとマッチングするテンプレートマッチングを用いる。以下、図10中の番号をステップ番号として説明する。
ステップ1000:
以後の半導体検査のレファレンスとなる半導体を選択してステージ201に乗せ、撮影を所望する部位が撮影されるようステージ201を移動させ、撮影する。この撮影は、前記実施形態1〜3のいずれかの方法で行い、平均画像がうまく取得できなければ、半導体や場所を変える等して、レファレンスとなる平均画像(準備撮影画像1101(図11参照))がうまく撮影される迄繰り返す。撮影条件は、以後の検査用の撮影と同じであり、撮影画像の分解能、画像サイズも同一にする。
図11は、このようにして撮影された準備撮影画像および登録テンプレートの様子を示す図である。準備撮影画像1101の中で特徴ある部位を選択し、登録テンプレート1102を登録する。ここで、準備撮影画像1101の登録テンプレート1102以外の領域に0を詰めた(0詰め領域として設定した)画像を第5の実施形態における基準画像とする。
ステップ1010:
ステップ1000で作成した基準画像と、ステップ102で連続撮影した各画像とをマッチングして、各画像の基準画像を基準とした移動量を求める。このとき、移動した位置での両画像の相関値(相関:評価指標)が求まる。相関には、相関の分母の値と分子の値があり、分母が0(異常値)の場合は、相関値は定義しない。相関値は、−1から1迄の値を取るため、例えば、分母が0の場合は、相関値を仮に100として、次のステップ1011で相関の分母が0であるか判定できるようにすることができる。
ステップ1011:
各画像の相関値をチェックする。はじめに、相関の分母が0である画像が1つでもあるかどうかチェックする。1つでもある場合、ケース1に該当し、例外処理1(ステップ110)に進む。そうでなければ、相関値が所定の閾値以上のものの個数をチェックする。相関値が所定の閾値以上のものの個数が、あらかじめ定めた所定個数以上ある場合は、ケース3に該当し、ステップ407に進み、所定個数未満の場合は、ケース2に該当し、例外処理2(ステップ109)に進む。
ステップ407:
ステップ1010で求めた、各画像の移動量と相関値を参照する。各画像の相関値が所定の閾値以上のものだけ選択する。選択された中で、移動量の最大と最小の中間値を中心として、位置ずれ量を求める。選択された画像の位置ずれを補正した画像を作り、それらの平均画像を作成する。
このとき、移動量の最大と最小の中間値が、この画像の登録テンプレート1102との位置の違いであり、この情報は、位置決めにも利用できる。

ステップ108〜ステップ110:第1の実施形態と同じ
(5.3)特徴
第5の実施形態は、あらかじめ登録したテンプレートとマッチングすることに特徴がある。また、検査用に連続撮影した画像にテンプレート登録と同じ構造を持った画像部位がなければ、相関値が低くなり、以後の検査に適さない画像部位を撮影したものであることが第1〜第4の実施形態よりも確度が高く判定できる特徴がある。
また、撮影した画像が検査に適していた場合は、位置決めまで同時に行っているという特徴がある。なお、準備撮影画像1101は、積算数を多くして撮影すると、より精度良くマッチングできるという特徴も生じる。
(6)第1〜第5の実施形態の違いの整理
図12は、各実施形態で共通して見られる処理の流れと、処理で利用されるデータについて示した図である。画像数は8枚、つまりN=8で例示した。図12を用いて、各実施形態の共通した流れと違いについて要点を述べる。
まず、各実施形態の共通した流れとしては、連続撮影画像701(画像1〜8)を撮影し、何らかの基準画像を元にマッチングして各画像の相関値702(相関1〜8)と、各画像の移動量703(移動量1〜8)とを求める。各画像の相関値702は所望の処理(つまり、ステップ108)が可能か判定する処理705に進み、判定される。各移動量703の最大と最小の中間を基準に各画像の位置ずれ704(位置ずれ1〜8)を求め、位置ずれを補正して平均画像706を作成する。
第1の実施形態では、最初の1枚と最後の1枚をマッチングし、相関値は、この一つで以後、所望の処理が可能か判定する。移動量も最初の1枚と最後の1枚の1つを検知するだけだが、最初の1枚を移動量0として、線形予測して各画像の移動量を求める。
第2の実施形態は第1の実施形態と大半が同じで、違いは、以後、所望の処理が可能か確定せずに疑うのみで、第1の実施形態では例外処理に向かうものを例外処理に行かず、とりあえず移動量を0にして、平均画像を作成してその後の所望の処理に行く。
第3の実施形態では、最初の画像を基準に、各画像をマッチングし、各相関値と移動量を求める。各画像がお互い似ていて、平均するのに(平均画像を作成するのに)相応しい画像か否か、相関値を見てチェックする。相関値が低いものが多い場合は、最初の画像が異質であると推定し、2枚目の画像を基準にマッチングし直す。
第4の実施形態は第3の実施形態と大半が同じで、違いは、以後、所望の処理が可能か確定せずに疑うのみで、第1の実施形態では特例処理に向かうものを例外処理に行かず、とりあえず移動量を0にして、平均画像を作成してその後の所望の処理に行く。
第5の実施形態では、基準の画像をあらかじめ撮影そして登録したテンプレート画像部を含み、それ以外に0を詰めた画像とする。テンプレートがあるので、テンプレートと同じ構造を持った部位が本当にあるのか、相関値でチェックできる。
なお、第5の実施形態では、基準の画像をあらかじめ撮影そして登録したテンプレート部を含み、それ以外に0を詰めた画像としたが、テンプレート部として、撮影画像ではなく、所望の形態の製造を行うためのCAD(computer-aided design)データやマスクデータ等から起こした人工的なパタン画像にしても、同様な処理を行うこともできる。
(7)その他
前記した各実施形態は、本発明を実施するために好適のものであるが、その実施形式はこれらに限定されるものでなく、本発明の要旨を変更しない範囲内において種々変形することが可能である。
第1の実施形態では、ステップ105で相関値をチェックして、相関値が所定の閾値以上の場合、ステップ106の移動量を線形予測するステップに進んだ。ここで、ステップ106、ステップ107を行わず、代わりに、移動量をチェックし、移動量が所定の値未満の場合は、移動量が0として、位置ずれ補正を行わないで平均画像を作成し、ステップ108の所望の処理に進み、移動量が所定の値以上の場合は、アラームを鳴らし、ここで処理した元の連続撮影画像を全ての枚数分、保存する(メモリ1202に記憶する)こともできる。この場合、移動量が所定の値以上あれば、保存データ(メモリ1202に記憶した連続撮影画像のデータ)から、どのようになっているか、後で連続撮影画像を見て確かめることができる。
また、第1の実施形態のステップ105の相関値をチェックするステップに進む前に、移動量をチェックし、所定値(メモリ1202に記憶される所定値)より移動量が小さければステップ105に進み、所定値より移動量が大きければ、例えば半導体検査装置が備える音出力デバイス(不図示)からアラームを鳴らし、ここで処理した元の連続撮影画像を全ての枚数分、保存することもできる。
その他にも、第1の実施形態のステップ105の相関値をチェックするステップに進む前に、移動量をチェックし、所定値より移動量が小さければステップ105に進み、所定値より移動量が大きければ、第3の実施形態のステップ410に進み、その後は、第3の実施形態の手順に従うようにすることができる。この場合、等速度を仮定できる所定の移動量の場合は、等速度移動を仮定した補正を行い、等速度移動を仮定できない所定の移動量以上の場合は、各枚毎に位置を検知して補正するようにできる。
第1の実施形態で、移動量を算出するために利用する画像は、最初の画像および最後の画像ではなく、任意に選択した2枚の画像であっても良く、他の画像の移動量は、その2枚の画像に基づいて線形予測しても良い。
次に、第1〜第5の実施形態で、位置を合わせた平均画像を作成するときの詳細について以下に記す。
移動量を補正するために画像の位置をシフトすると、画像の一方の端で、元々、画像の視野外であった場所が画像の視野に移るため、画像本来の値が分からない場所が出て来る。このような場所の処理の一例として、元々視野外だった場所は、その場所から最も近い視野内の場所の値で代用する方法がある。この方法は、平均画像は各枚の画像を単純に平均することで得られる利点がある。
また、別の処理の一例は、元々視野外だった場所は、あえて値を定義しない場所とし、平均画像を作成する時は、各点の値の定義されているものだけの平均を求めるようにすることもできる。この場合、視野外の画像値を無理に作らないことから、画像が自然に見える利点がある。
また、第1の実施形態では、最初の画像と最後の画像とのマッチングをするようにした。しかし、マッチングをする画像は連続撮影により取得した複数の画像のうちの少なくとも2つの画像(第1の画像、および第1の画像よりも後に撮影した第2の画像)であっても良い。
また、第3の実施形態では、最初の画像と各画像とのマッチングをするようにした。しかし、各画像とのマッチングをする画像は、連続撮影により取得した複数の画像のうちの1つであっても良い。
また、第3の実施形態では、最初の画像が基準画像(ある一つの画像)として不適切であったとして、2枚目の画像を新たな基準画像(別の画像)として各画像とのマッチングをするようにした。しかし、新たな基準画像は、連続撮影により取得した複数の画像のうちの1つ(不適切とした基準画像除く)であっても良い。
その他、ハードウェア、ソフトウェア、各フローチャート等の具体的な構成について、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。本実施形態で採り上げた処理の各ステップを適宜組み合わせた処理を実現することも可能である。ある実施形態で説明したステップと、別の実施形態で説明したステップとを組み合わせた処理を実現することも可能である。
本発明は、検査装置や観測撮影装置等、1回の撮影ではS/Nが低く、連続して撮影した画像の平均画像(積算画像)を作り、検査や画像提示などを行う装置に有効である。また、半導体の回路パタンのような、走査型電子顕微鏡を用いて観測する必要のある非常に小さなサイズの検査対象物を撮影しようとするときには、特に有効である。
201…ステージ
202…半導体(検査対象物)
203…電子銃
204…2次電子検出部
205…画像化部
206…計算装置
207…表示装置
1201…CPU(制御部)
1202…メモリ(記憶部)
1203…ハードディスク(記憶部)
1204…CDドライブ
1205…CD(記憶媒体)
1206…インターネットカード
1207…インターネット
1208…サーバ
1209…USBインターフェース
1210…グラフィックボード

Claims (12)

  1. 撮影視野内を移動する検査対象物を連続して撮影し、前記撮影により取得した複数の画像を用いて平均画像を作成する計算装置による画像作成方法において、
    前記計算装置の記憶部は、前記撮影による複数の画像を記憶しており、
    前記計算装置の制御部は、
    前記撮影により取得したある一つの画像と他のすべての画像のそれぞれとのマッチングをし、前記マッチングによるそれぞれの第1の評価指標を算出するステップと、
    前記算出した第1の評価指標に基づいて、前記ある一つの画像を取得してから前記他のすべての画像を取得するまでの当該検査対象物のそれぞれの移動量を算出するステップと、
    前記算出した移動量に基づいて、前記撮影をした複数の画像間の位置ずれを算出し、前記算出した位置ずれを補正して前記平均画像を作成するステップと、を実行し、
    前記制御部は、
    前記第1の評価指標が、前記記憶部に記憶される閾値以上の値を、前記記憶部に記憶される個数分以上示したわけではないとき、
    前記撮影により取得した別の画像と前記ある一つのおよび別の画像以外のすべての画像のそれぞれとのマッチングをし、前記マッチングによるそれぞれの第2の評価指標を算出するステップと、
    前記算出した第2の評価指標に基づいて、前記別の画像を取得してから前記ある一つのおよび別の画像以外のすべての画像を取得するまでの当該検査対象物のそれぞれの移動量を算出するステップと、
    前記算出した移動量に基づいて、前記撮影をした、前記ある一つの画像を除く複数の画像間の位置ずれを算出し、前記算出した位置ずれを補正して前記平均画像を作成するステップと、を実行する画像作成方法。
  2. 前記ある一つの画像は、前記撮影により取得した最初の画像であることを特徴とする請求項に記載の画像生成方法。
  3. 前記第1の評価指標は、前記ある一つの画像と前記他のすべての画像との相関、積和、または前記相関の分子の項である
    ことを特徴とする請求項または請求項に記載の画像作成方法。
  4. 前記第2の評価指標は、前記別の画像と前記ある一つのおよび別の画像以外のすべての画像との相関、積和、または前記相関の分子の項である
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画像作成方法。
  5. 撮影視野内を移動する検査対象物を連続して撮影し、前記撮影により取得した複数の画像を用いて平均画像を作成する計算装置において、
    前記撮影による複数の画像を記憶する記憶部と、
    前記撮影により取得したある一つの画像と他のすべての画像のそれぞれとのマッチングをし、前記マッチングによるそれぞれの第1の評価指標を算出する制御と、
    前記算出した第1の評価指標に基づいて、前記ある一つの画像を取得してから前記他のすべての画像を取得するまでの当該検査対象物のそれぞれの移動量を算出する制御と、
    前記算出した移動量に基づいて、前記撮影をした複数の画像間の位置ずれを算出し、前記算出した位置ずれを補正して前記平均画像を作成する制御と、を実行する制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記第1の評価指標が、前記記憶部に記憶される閾値以上の値を、前記記憶部に記憶される個数分以上示したわけではないとき、
    前記撮影により取得した別の画像と前記ある一つのおよび別の画像以外のすべての画像のそれぞれとのマッチングをし、前記マッチングによるそれぞれの第2の評価指標を算出し、
    前記算出した第2の評価指標に基づいて、前記別の画像を取得してから前記ある一つのおよび別の画像以外のすべての画像を取得するまでの当該検査対象物のそれぞれの移動量を算出し、
    前記算出した移動量に基づいて、前記撮影をした、前記ある一つの画像を除く複数の画像間の位置ずれを算出し、前記算出した位置ずれを補正して前記平均画像を作成することを特徴とする計算装置。
  6. 前記ある一つの画像は、前記撮影により取得した最初の画像であることを特徴とする請求項5に記載の計算装置
  7. 前記第1の評価指標は、前記ある一つの画像と前記他のすべての画像との相関、積和、または前記相関の分子の項である
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の計算装置。
  8. 前記第2の評価指標は、前記別の画像と前記ある一つのおよび別の画像以外のすべての画像との相関、積和、または前記相関の分子の項である
    ことを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれか1項に記載の計算装置。
  9. 撮影視野内を移動する検査対象物を連続して撮影し、前記撮影により取得した複数の画像を用いて平均画像を作成する計算装置による画像作成方法を実行させる画像作成プログラムにおいて、
    前記計算装置の記憶部は、前記撮影による複数の画像を記憶しており、
    前記計算装置の制御部に、
    前記撮影により取得した第1の画像と前記第1の画像よりも後に撮影した第2の画像とのマッチングをし、前記マッチングによる評価指標を算出する処理と、
    前記算出した評価指標に基づいて、前記第1の画像を取得してから前記第2の画像を取得するまでの当該検査対象物の第1の移動量を算出する処理と、
    前記第1の画像を取得してから前記第2の画像以外の画像のそれぞれを取得するまでの当該検査対象物のそれぞれの第2の移動量を、前記第1の移動量に基づく線形予測により算出する処理と、
    前記算出した第1の移動量および第2の移動量に基づいて、前記撮影をした複数の画像間の位置ずれを算出し、前記算出した位置ずれを補正して前記平均画像を作成する処理と、を実行させ
    前記第1の評価指標が、前記記憶部に記憶される閾値以上の値を、前記記憶部に記憶される個数分以上示したわけではないとき、
    前記撮影により取得した別の画像と前記ある一つのおよび別の画像以外のすべての画像のそれぞれとのマッチングをし、前記マッチングによるそれぞれの第2の評価指標を算出する処理と、
    前記算出した第2の評価指標に基づいて、前記別の画像を取得してから前記ある一つのおよび別の画像以外のすべての画像を取得するまでの当該検査対象物のそれぞれの移動量を算出する処理と、
    前記算出した移動量に基づいて、前記撮影をした、前記ある一つの画像を除く複数の画像間の位置ずれを算出し、前記算出した位置ずれを補正して前記平均画像を作成する処理とを実行させるための画像作成プログラム。
  10. 前記ある一つの画像は、前記撮影により取得した最初の画像であることを特徴とする請求項9に記載の画像作成プログラム。
  11. 前記第1の評価指標は、前記ある一つの画像と前記他のすべての画像との相関、積和、または前記相関の分子の項である
    ことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の画像作成プログラム。
  12. 前記第2の評価指標は、前記別の画像と前記ある一つのおよび別の画像以外のすべての画像との相関、積和、または前記相関の分子の項である
    ことを特徴とする請求項9ないし請求項11のいずれか1項に記載の画像作成プログラム。
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