JP5033996B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に加えられた不正な振動を精度良く検出するための技術に関する。
パチンコ機その他の遊技機に対して行われる不正行為の一つとして、遊技時に遊技者によって加えられる振動が挙げられる。振動は、遊技機をつかんで揺すったり、遊技機の一部を叩いたりすることによって加えられる。これらの振動が広い意味での不正行為の一つとなるのは、遊技球の動きが振動による影響を受け、入賞する可能性が高まることがあるからである。従来、遊技機においては、こうした不正行為を検出するため、上皿、下皿など遊技者がつかみやすい部分に、感振センサを設けることが提案されている(特許文献1、2参照)。
特開2004−223004号公報 特公平5−73433号公報
遊技機は、いわゆる大当たりを決定する機構の相違によって第1種、第2種に大別される。第1種は、入賞時に電子的に抽選を行うことによって大当たりか否かを決定するものである。第2種は、入賞時に電動役物を所定期間、所定回数だけ開口し、この電動役物内に入った遊技球の物理的な動きによって大当たりか否かを決定するものである。大当たりとなるために電動役物内の遊技球が通過すべき特別な入賞口は特定領域またはV入賞口などと呼ばれる。
遊技者による加振行為による影響は、第2種の遊技機においてより深刻である。第1種の遊技機では、加振によって入賞しやすくなったとしても、抽選の回数が増えるだけであるのに対し、第2種の遊技機では、大当たりとなるか否か自体が加振による影響を受けるからである。
しかし、従来の遊技機では、第2種における加振の検出については十分考慮されてはいなかった。第2種の遊技機では、遊技盤を覆うガラス面を叩くことで不正な加振が行われることが多いが、この他に、例えば、通称「ドル箱」と呼ばれる賞球の収納箱から遊技球を上皿に移す際に、手が上皿に当たっておきる振動など、不正な意図のない行為により振動が与えられる場合もある。上皿等に感振センサを設けた従来技術では、このような不正な意図のない行為による振動と区別して、不正な加振を検出することができなかった。上述の加振を検出するために、感振センサの感度を向上させると、周囲に配置された他の遊技機の枠の開閉に伴う振動まで検出してしまうおそれがあった。また、感振センサを設ける場合には、その出力を検出する回路に、断線や短絡などの接続異常が存在することにより、感振センサが実質的に機能しなくなったり、常に加振されているものと誤検出したりする事態を回避することも望まれる。本発明は、こうした課題に鑑み、第2種の遊技機など、電動役物内での遊技球の物理的な動きによって当たりはずれが決定されるタイプの遊技機において、不正な加振をその他の原因による振動と区別して検出可能とすることを目的とする。
本発明は、発射機によって打ち出された遊技球を所定の入賞口に入賞させる遊技に用いる遊技機を対象とする。この遊技機は、遊技盤と、電動役物と、入賞口の一つとして遊技盤の前面に設置された始動入賞口を備えている。電動役物は、遊技盤の前面に設置されており、始動入賞口を遊技球が通過すると開口する。電動役物には特定領域が設けられている。電動役物内に入った遊技球が、特定領域を通過すると大当たりとなる。かかる遊技機としては、いわゆる第2種と呼ばれる遊技機が該当する。
本発明の遊技機では、遊技機の振動を検出するための感振センサが、遊技盤の背面に設けられる。こうすることにより、遊技盤を覆うガラス面に加えられる加振を、不正な意図のない行為による振動と区別可能となる。
感振センサの出力は、遊技機の制御装置に入力される。制御装置は、感振センサの出力に応じて、加振を報知するなどの所定の動作を遊技機に行わせる。本発明では、感振センサと制御装置との間には、両者の接続状態の異常を検出するための異常検出回路を設けておく。接続状態の異常としては、例えば、接続ケーブルの断線、コネクタのはずれ、回路の短絡などが挙げられる。異常検出回路は、これらの異常の少なくとも一部を検出可能なものであればよい。かかる回路を設けることにより、接続ケーブルの断線等により実質的に感振センサが機能しなくなったり、加振されていないにも関わらず加振がなされているものと誤検出したりする事態を回避することが可能となる。
異常検出回路は、例えば、感振センサが振動を検出していない期間において、感振センサと制御装置との間に、規定の信号を継続的に出力する回路とすることができる。かかる回路によれば、振動の非検出時に出力される規定の信号の検出可否によって、感振センサと制御装置との間の断線や、コネクタのはずれを検出することができる。また、上記信号に影響を与える短絡についても検出可能である。
振動を検出している時にハイを出力する感振センサを例にとって上述の回路の一例を示す。かかる感振センサでは、振動の非検出時にはロウ、即ち何ら信号が出力されないことになる。従って、例えば、感振センサの出力側にインバータを設けることにより、非検出時でもハイを継続的に出力することが可能となる。この回路では、感振センサと制御装置との間が断線している場合には、本来検出されるべきハイの信号が検出されなくなるため、接続状態に異常があると検出することが可能となる。感振センサと制御装置との間には、トランジスタやサイリスタなど、感振センサの出力に応じてオン・オフするスイッチング素子を設けてもよい。
異常検出回路は、3値を出力可能な回路、即ち接続状態が正常時の感振センサからの検出信号を、接続状態に異常がある時の出力電圧とは異なる電圧で出力させる回路としてもよい。こうすることにより、異常接続の有無と、正常な振動検出結果とを区別することができる。3値を出力可能な回路としては、感振センサの出力側にプルアップ抵抗およびプルダウン抵抗を接続し、通常時には電源電圧よりも低い所定電圧(以下、「中間電圧」と呼ぶ)に保持しておく回路を用いることができる。正常な検出結果は、中間電圧の変化を、ウィンドウコンパレータ回路などで抽出することで得ることができる。
異常検出回路は、感振センサの出力と、発振パルスとの論理演算結果を出力する回路としてもよい。かかる回路によれば、感振センサの非検出時でも、発振パルスの出力に応じた信号が出力されるため、接続状態の異常の有無を検出することが可能となる。用いるべき論理演算は、感振センサの出力との関係で適宜、選択可能である。例えば、振動の非検出時にハイを出力する感振センサの出力に対しては、例えば、論理演算結果として論理積を用いることができる。この場合、非検出時には発振パルスと同様のパルスが出力され、振動が検出されている時には常にロウの信号が検出されることになる。従って、パルスの出力の有無を検出することにより、接続状態の異常の有無を検出することが可能となる。
異常検出回路は、上述したものに限らず、種々の回路を適用することが可能である。また、上述した回路等を組み合わせて用いるようにしてもよい。例えば、断線やコネクタのはずれに特化した検出回路と、短絡に特価した検出回路を並列的に設けるようにしてもよい。また、異常検出回路と併せて、異常な接続状態の発生を抑制し得る接続方法で、感振センサと制御装置とを接続するようにしてもよい。例えば、感振センサを制御装置が搭載された基板、または制御装置と周辺機器との接続用の基板などに直接搭載するようにしてもよい。こうすることで、ケーブルの断線やコネクタのはずれによる接続状態の異常を抑制することができる。
また、感振センサと制御装置との接続にフラットケーブルを用いるようにしてもよい。更に、このケーブルに含まれる複数の信号線を用いて感振センサの出力を多重的に送信するようにしてもよい。例えば、異常検出回路の出力を複数の信号線で並列的に送信したり、当該出力とその反転信号とを複数の信号線で並列的に送信したりしてもよい。こうすることで、いずれかの線に断線等の接続異常が生じた場合でも、他の信号線の出力を利用して、接続異常を精度良く検出することができ、また接続状態が正常と判断される信号線を有効活用して感振センサの出力を精度良く検出することが可能となる。別の態様として、上述した複数種類の異常検出回路を並列的に設け、これらの出力を複数の信号線で並列的に送信するようにしてもよい。こうすることにより、接続状態の異常検出の精度を向上させることが可能となる。この方法は、感振センサのみの出力を断線等させて、センサの機能を損なわせる不正行為に対しても有用である。
感振センサは、一例として電動役物の近傍、例えば下部に設けることができる。電動役物は奥行きのある部品であるため、この背面に感振センサを配置すると遊技機全体の奥行きが大きくなるのに対し、下部に配置すれば奥行きを抑えることが可能となる。下部とは、遊技盤を直立させた状態において、電動役物よりも下方の位置を意味する。感振センサの配置はかかる位置関係に限定されるものではなく、電動役物の近傍であれば、上部、側部、背面など、種々の位置に配置可能である。
遊技中は、役物付近への加振が行われることが多いと考えられるため、感振センサは、電動役物に可能な限り接近させて配置することが好ましい。例えば、電動役物の特定領域が、遊技盤の中央よりも左右いずれかに偏らせて設けられている場合、感振センサも同様に、遊技盤の中央よりも特定領域が設けられている側に偏らせて設けることが好ましい。こうすることにより、不正な加振をその他の原因による振動と区別することができる。以上より、感振センサの設置部位としては、電動役物の直下が最も好ましい。
感振センサは、単独で遊技機に取り付けることも可能であるが、遊技機に備え付けられる基板のいずれかに取り付けることが好ましい。こうすることにより、感振センサへの電源供給や出力信号用の配線を容易に行うことができる利点がある。遊技機には、ランプ、画像を表示するためのディスプレイ、音声出力用のスピーカなど演出用の出力装置が設けられており、この出力装置は、制御基板からの信号を駆動基板で中継して制御するよう構成されていることが多い。かかる構成においては、例えば、感振センサは制御基板や駆動基板に設けることができる。制御基板は、CPUその他の重要部品が設置されるとともに、不正防止のため個別のケースに封入されるのが通常であるため、感振センサは駆動基板に設置する方が簡易な構成となり好ましい。
駆動基板は、個別のケースで封入されないのが通常ではあるが、予め感振センサの機能を停止させておくなどの不正防止のためには、感振センサを何らかのカバーで覆うことが好ましい。一例として、遊技機の背面において、感振センサを覆うように、遊技球を流すための流路を形成する流路部材を設ける構造とすることができる。こうすることにより、簡易な構造で、感振センサを保護することが可能となる。
感振センサは、種々のタイプを利用可能であり、例えば、内部に組み込まれた硬球の転動に基づいて振動を検出するタイプとすることができる。本発明では、遊技球の動きに影響を与え得る振動を検出することが目的である。かかる振動は、上述した感振センサ内の硬球の動きにも同様に影響を与えやすい。従って、硬球を利用した感振センサを用いることにより、遊技機にとって不正な振動を、不正な意図のない行為による振動と区別することができる。
本発明の遊技機は、感振センサの検出信号を受けて、遊技機に不正な振動が加えられたか否かを判定する不正振動検出部を備える。不正振動検出部は、マイクロコンピュータによって検出信号をソフトウェア的に処理する機構としてもよいし、ハードウェア的に処理する回路としてもよい。不正振動の判断は、振動の強さ、振動の継続期間の長さなどに基づいて行うこともできるが、所定強さ以上の振動を表す検出信号の時間密度または累積回数に基づいて行うことが好ましい。時間密度または累積回数を用いることにより、振動の強さ、継続期間の双方を考慮して判定を行うことができるため、不正な加振と不正な意図のない行為による振動とを区別する際の判定精度を向上させることができる。また、継続期間を採用する場合に比較して、振動の検出信号がノイズその他の影響によって間欠的に検出されるような場合における判定精度を向上させることもできる。このような場合には、検出信号が分断されてしまうため継続期間は不正振動と判定されない程度の比較的小さな値にしかならないおそれがあるのに対し、時間密度または累積回数を用いればこうした影響を抑制することができるからである。
不正振動の検出は、始動入賞口への入賞を開始トリガとして行うことが好ましい。本発明では、遊技者による加振は、電動役物が開口している間に行われるおそれがある。従って、かかる期間に不正振動の検出を行うことにより、加振と無関係の振動を検出するという誤動作を回避することができる。不正振動の検出は、始動入賞口に入賞するだけでなく、電動役物内に遊技球が入ったことを開始トリガとして実行するようにしてもよい。遊技者による不正な加振は、電動役物内に遊技球が入ったときに行われるからである。一方、不正振動の検出は、特定領域に入賞する可能性がある遊技球が電動役物内に存在しなくなることを終了トリガとして、終了することが好ましい。これらの開始トリガおよび終了トリガは、併せて適用する必要はなく、いずれか一方のみを用いるようにしてもよい。また、検出の判定は、これらのトリガの直後に開始または終了させる必要はなく、トリガから所定時間経過後に開始等させるようにしてもよい。
感振センサの出力の検出回路は種々の構成が可能である。例えば、感振センサの出力を保持するためのラッチ保持部を有し、この保持部の状態を所定間隔で繰り返しサンプリングするようにしてもよい。サンプリングされた後、保持部はクリアされ、再び感振センサの出力を受け付けることになる。感振センサの出力は、遊技機の振動状況に応じて変動するため、単に、この出力をサンプリングした場合には、サンプリングのタイミングによっては、遊技機が振動しているにも関わらず十分な検出信号が得られないおそれがある。上述の構成によれば、感振センサの出力を保持するため、サンプリングする区間内に出力される検出信号を漏れなく検知することが可能となり、不正な加振をその他の振動から区別することができる。保持部は、感振センサ出力の立ち上がりまたは立ち下がりの一方のみを保持するようにしてもよいし、双方を保持するようにしてもよい。上述の保持部は、ラッチ回路等によってハードウェア的に構成してもよいし、RAM上の所定領域を保持用のバッファとして活用することによりソフトウェア的に構成してもよい。
本発明は、感振センサの出力に基づいて、遊技機に不正な振動が加えられた履歴を保持可能としてもよい。遊技機には、不正な振動が加えられたことを報知するための出力を行う報知出力部を設ける。報知出力部は、例えば、ランプ、ディスプレイ、音声などの出力装置とその出力を制御する制御装置の組み合わせで構成することができる。この報知出力部は、履歴に応じて、報知の態様を変化させる。例えば、不正振動の検出回数が増える程、より明瞭な表示または音声を用いた報知を行うようにすることができる。こうすることにより、遊技機が設置された店舗の従業員は、報知態様から不正振動の検出履歴を推測することができ、遊技者への対応を柔軟に変化させることが可能となる。
不正振動が検出された場合の報知は、ランプやディスプレイなどの視覚的な演出を行う出力装置および音声出力を行うための出力装置を用いて行うことが可能である。この際、音声での出力を控え、視覚的な演出のみにより検知を報知する方法が好ましい。音声出力は従業員だけでなく、他の遊技者にも異常を感づかれやすいという特徴があり、不正振動の検出が誤っていた場合には、遊技者に不快な思いをさせるおそれがある。本態様のように、不正振動の報知時に、音声出力を控えれば、こうした弊害を回避することができる。もっとも、報知の態様は、必ずしも一様である必要はない。例えば、先に説明した履歴に基づき、不正振動の検出回数が所定値を上回った場合には、音声出力を伴う報知に切り換えるようにしてもよい。
本発明は、上述した種々の特徴を必ずしも全て備えている必要はなく、一部を省略したり、適宜組み合わせたりしてもよい。また、本発明は、遊技機において、不正振動の検出を行うための不正振動検出方法として構成してもよい。更に、この検出方法を実現するためのコンピュータプログラム、および該コンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として構成することもできる。ここで、記録媒体としては、ICカード、ROMカートリッジ、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等、コンピュータが読取り可能な種々の媒体を利用できる。
本発明の一実施形態であるパチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)について以下の順序で説明する。 A.遊技機の構成: A1.全体構成: A2.遊技領域の構造: A3.役物の構造: A4.第一転動演出装置95の機構および動作: A5.第三転動演出装置101の構造および動作: A6.遊技盤5の構成:
A7.制御用ハードウェア構成:
B.主制御処理:
C.サブ制御処理:
D.加振判定:
E.異常検出回路:
F.効果および変形例:
A.遊技機の構成:A1.全体構成: 図1は実施例としてのパチンコ機1の全体構成を示す斜視図である。外枠2、本体枠3、前面枠4を開いた状態を示した。図の煩雑化を回避するため、遊技領域の装飾部材は図示を省略した。これらの枠は、ヒンジ機構7によって、開閉可能に連結されている。
外枠2は、上下左右の木製の枠材によって縦長四角形の枠状に形成されている。外枠2は、樹脂やアルミニウム等の軽金属によって形成してもよい。外枠2の前側下部には、本体枠3の下面を受ける下受板6が設けられている。
本体枠3は、下受板6の上側にはまる形状となっている。本体枠3の外形を規定する前枠体11は、合成樹脂材製の矩形枠である。前枠体11の前下部左側にはスピーカ装着板17およびスピーカ18が装着されている。下部には、遊技球の発射レール19が傾斜して装着されている。前枠体11の下には下部前面板30が装着されている。下部前面板30の略中央部には、遊技球を貯留する下皿31が設けられ、右側には操作ハンドル32が設けられ、左側寄りには灰皿33が設けられている。下皿31には、遊技球を下方に排出するための球排出レバー34が配設されている。
本体枠3には、遊技盤5が取り付けられている。遊技盤5は、本体枠3に前方から嵌込み可能な四角板状をなしている。遊技盤5の前面(以下、「盤面」と呼ぶこともある)には、遊技球をガイドする外レール76、内レール77を備えた案内レール78が設けられている。案内レールの内側が遊技領域37となる。発射レール19と案内レール78との間には、発射時の勢いが不十分で案内レール78を逆戻りしてきた遊技球を下皿31に排出するための隙間が設けられている。
前面枠4はヒンジ機構36によって開閉可能に装着されている。前面枠4には、遊技盤5の遊技領域37に合わせて略円形の開口窓38が形成されている。前面枠4の後側には開口窓38よりも大きな矩形の窓枠39が設けられ、ガラス板、透明樹脂板等の透明板50が装着されている。
前枠体11の自由端側には、外枠2、本体枠3、前面枠4を閉状態で施錠するための施錠装置70が装着されている。施錠装置70の本体枠施錠フック72は、外枠2の閉止具71に係合することで、外枠2と本体枠3とを施錠する。扉施錠フック74は、前面枠4の閉止具73と係合して、前面枠4と本体枠3とを施錠する。これらの施錠および解錠は、シリンダー錠75の鍵操作で可能である。
図2はパチンコ機1の正面図である。前面枠4、本体枠3、外枠2を閉じた状態を示した。本体枠3と外枠2は、図中左側の上下に示した外枠側ヒンジ具14および本体枠側ヒンジ具15を有するヒンジ機構7によって連結されている。
前面枠4の下部には上皿51が設けられ、その左側には、遊技者が操作するためのボタン60が設けられている。開口窓38の周囲には、左右両側部にサイド装飾装置52が、上部に音響電飾装置53が装着されている。サイド装飾装置52は、ランプ基板が内部に配置され、合成樹脂材で形成されたサイド装飾体54で覆った構成となっている。サイド装飾体54には、横長のスリットが複数配列されており、各スリットには、レンズ55が組み込まれている。音響電飾装置53は、透明カバー体56、スピーカ57、スピーカカバー58等で構成されたユニットである。
下部に設けられた下部前面板30には、先に説明した通り、球排出レバー34を備えた下皿31および灰皿33、操作ハンドル32が設けられている。その上方には、シリンダー錠75が設けられている。
A2.遊技領域の構造: 図3は遊技領域37の構成を示す拡大正面図である。遊技領域37内には適宜位置に風車90が設けられている。多数の障害釘もゲージ配列されているが、図示を省略した。遊技領域37のほぼ中央には、役物91が設けられている。
役物91は額縁状の装飾体を有し、その上縁部または左右側縁部には、遊技盤5に沿って流下する遊技球を役物91の裏側に取り込んだ後に、役物91の途中または下縁部から再び遊技盤面に放出するための通路(以下、「ワープ通路」と称する)が設けられている。
役物91の上方には、役物内に遊技球を取り込むための役物用入賞口92が開閉可能に備えられている。役物91の内部中央には、揺動可能な第一転動演出装置95が備えられている。役物用入賞口92から取り込まれた遊技球は、第一転動演出装置95の揺動に応じて図中左右いずれかの方向に転動し、右端または左端から放出される。
第一転動演出装置95の右端には、大当り入賞口93又はハズレ入賞口94、および回転しながら遊技球をこれらの入賞口93、94の何れかに導く第三転動演出装置101が備えられている。第一転動演出装置95の左端には、遊技球を図中右方向に向かって押打する第二転動演出装置100が設けられ、第一転動演出装置95の下側には、押打された遊技球を第三転動演出装置101に案内するための第四転動演出装置102が備えられている。
役物91の内側には演出表示装置115が配設されている。演出表示装置115には、動画等の画像、或いは可動部材の動作等による演出表示が行われる。演出表示装置115としては、液晶表示装置、EL表示装置、プラズマ表示装置、及びCRT等を用いることができる。
役物91の下方には、第二始動入賞口97と、その左右に配置された一対の第一始動入賞口96、一般入賞口98が設けられている。第一始動入賞口96に遊技球が入球すると役物用入賞口92は、所定間隔で一回開閉動作する。第二始動入賞口97に遊技球が入球すると役物用入賞口92は、所定間隔で二回開閉動作する。
A3.役物の構造: 図4は役物用入賞口92の拡大正面図である。役物用入賞口92は、大きく口を開けたキャラクタ体455の口を模して構成されており、遊技球がキャラクタ体455に飲み込まれるような雰囲気を醸し出している。キャラクタ体455の口の中央には遊技球を役物内部へと導く球入口457が設けられ、左右には一対の可動片456が設けられている。キャラクタ体455の背面には、球入口457を通過した遊技球を、受渡口458から排出するための通路が設けられている。この通路には、カウントセンサ459が設けられており、電動役物内に遊技球が入ったか否かを検出可能となっている。
可動片456は、主可動片472と副可動片474から構成される。役物91の裏面に配置された一対のソレノイドによって左右の各主可動片472を回動させると、主可動片472と副可動片474はそれぞれ図中実線で示した開状態、二点鎖線で示した閉状態をとることができる。主可動片472と副可動片474の回転軸は、ずれているため、回動に伴って、主可動片472が副可動片474に相対的にスライドする動きとなる。
A4.第一転動演出装置95の機構および動作: 図5は第一転動演出装置95の機構および動作を示す説明図である。第一転動演出装置95は、左右方向に延びたガイド部材491が、回動支持軸492を中心に揺動する機構である。
ガイド部材491の上面には、遊技球が転動可能な転動面490が設けられている。転動面490の前面側(遊技機に対して遊技者側)には、遊技球の落下を防止する堰部495が、ガイド部材491の全長にわたって設けられている。転動面490は前面側が低くなるように傾斜している。これにより、遊技球Bは、受渡口458などに当たってガイド部材491の揺動を妨げることなく、堰部495に沿って転動する。
ガイド部材491を揺動させるための回動駆動手段493は、ガイド部材491の左端に設けられている。回動駆動手段493は、モータの回転により作動するクランク部496と、クランク部496の動きをガイド部材491の一端に設けられたピン497に伝達させるリンク部498とから構成されている。図5(b)(c)に示すように、モータを回転させると、ガイド部材491は回動支持軸492を中心として揺動する。
ガイド部材491の右端には、揺動状況を検出する揺動検出センサ494が備えられている。ガイド部材491の右端には、揺動検出センサ494の検出対象となる揺動検出部499が取り付けられている。揺動検出センサ494は、ガイド部材491が略水平位置となった状態で揺動検出部499を検出する位置に配置されている。
図6は第一転動演出装置95での遊技球Bの動作を示す説明図である。説明の便宜上、反時計回りの揺動を正とし、時計回りの揺動を負として説明する。ガイド部材491が所定周期で揺動している状態で、転動面490に遊技球Bが供給されたとする。この時、例えばガイド部材491が図中右側に傾くと(図6(ア))、遊技球Bはガイド部材491の右端方向に転動する。
その後、ガイド部材491が正方向に揺動し、左側に傾くと(図6(イ))、遊技球Bの転動方向は左方向に変わる。但し、右側方向に転動している際の慣性力の影響があるため、遊技球Bの転動方向が左側に反転するのは、ガイド部材491の傾斜方向が変わった後、しばらく経ってからである。
以下、同様にして、ガイド部材491の揺動に応じ、遊技球Bは左右方向に転動しながら(図6(ウ)〜図6(カ))、ガイド部材491のいずれか一端に接近し、やがてガイド部材491の端部から放出される(同図(キ)参照)。ガイド部材491の揺動は、一定周期を保つ態様の他、周期を変動させたり、時々揺動を停止するたりする態様を採っても良い。
A5.第三転動演出装置101の構造および動作: 図7は第三転動演出装置101の構造を示す説明図である。図7(a)には正面図を示し、図7(b)には回転部分の分解斜視図を示した。第三転動演出装置101は、第一転動演出装置95又は第二転動演出装置100から送られた遊技球を、大当り入賞口93又はハズレ入賞口94の何れかに振り分けて導くものである。
図7(b)に示す通り、第三転動演出装置101には回転体552が設けられている。回転体552は、回転体用モータ326によって回転軸553周りに回転駆動される。回転体552の回転位置は、回転検出部554によって検出される。
回転体の周囲には、遊技球を収容する複数の収容部550が複数配置されている。収容部550は、前方側と半径方向外側が開口したU字状の溝となっている。収容部550としては、回転体552の外周からその中心部に向かって延びる長さの短い第一収容部550aと、長い第二収容部550bの2種類が用意されている。第二収容部550bと第一収容部550aの長さの差は、遊技球の直径以上である。第一収容部550aは90°間隔で周方向に4つ配置されている。第二収容部550bは、第一収容部550aで挟まれた中間に3つ配置されている。
第1収容部550aで挟まれた残り1つの領域(図中の最下部の領域)には、特定収容部550cが取り付けられる。特定収容部550cは、回転体552の前後方向ともに開口しているが、半径方向には塞がれた形状の収容部である。後述する通り、特定収容部550cは遊技球を大当り入賞口93へと導くよう作用する。第一収容部550a、第二収容部550bは、共に遊技球をハズレ入賞口94へと導くよう作用する。
回転体552には、軸方向前方側に突出した突出部560が取り付けられる。突出部560の外周は、第二収容部550bおよび特定収容部550cの形状に合わせてU字状に窪んでいる。本実施例では、回転体552、突出部560、および特定収容部550cは別部材としたが、これらを一体成形してもよい。
回転体552の背面側には、大当り入賞口93を有する大当り誘導部556が設けられている。大当り誘導部556には、大当り入賞口93に入球した遊技球を大当り入賞センサ330へ導くための通路が形成されている。
図7(a)に示す通り、第三転動演出装置101には仕切部561が設けられている。仕切部561は、遊技球が第一収容部550a、第二収容部550b、及び特定収容部550cのいずれにも入り得る第一収容領域と、第一収容部550aへの収容が妨げられる第二収容領域とを仕切る円環状の部材である。
仕切部561は、突出部560が嵌る挿通孔562が形成された円環状の仕切板564を有している。挿通孔562の周囲には、突出部560の外周の一部を覆う直立壁で構成された被覆部565が設けられている。挿通孔562の図中左側には、ガイド部材491からの遊技球を挿通孔562へ導く略L字形状の壁部566が、仕切板564に直立するように設けられている。仕切板564の下部には、第一収容部550aに相対する大きさで扇状の開口部563が設けられている。
仕切板564は、図7(b)に示したように、回転体552、突出部560および特定収容部550cを組み付けた状態で、取り付けられる。この時、仕切板564は、突出部560の外周部分で回転体552に前方から蓋をしたような状態となる。この結果、仕切板564よりも前面側において突出部560の近傍に供給された遊技球は、第二収容部550bまたは特定収容部550cのいずれかにのみ収容されることになる。先に説明した通り、特定収容部550cは遊技球を大当り入賞口93へと導くよう作用するから、この場合は4分の1の確率で大当たりが出ることになる。一方、下部の開口部563に供給された遊技球は、第一収容部550a、第二収容部550b、または特定収容部550cのいずれかに収容されることになる。この場合は、8分の1の確率で大当たりが出ることになる。
ガイド部材491の右側端部の右斜め下には、放出された遊技球を受けるとともに、その動きを整流する第二整流手段500bが備えられている。第二整流手段500bは、キャラクタ体504のどんぶりを模して形成されており、上部が開放されたカップ形状となっている。遊技球は、第二整流手段500b内で渦巻状の軌跡を描いて旋回落下しながら整流され、第三転動演出装置101に送られる。この整流作用によって、ガイド部材491から第三転動演出装置101への遊技球の円滑な受け渡しが実現可能である。
図7(a)中に第四転動演出装置102の概略構成を併せて示した。第四転動演出装置102は、第二転動演出装置100で押打された遊技球を第三転動演出装置101に案内するための機構である。第四転動演出装置102は、第二転動演出装置100側(以下、「上流側」と呼ぶこともある)から第三転動演出装置101側(以下、「下流側」と呼ぶこともある)へ緩く傾斜した案内面571を有している。案内面571の長さは、ガイド部材491と略同じである。案内面571の下流側先端には、第三転動演出装置101の開口部563の下縁に沿うようにして円弧状の揺動面572が設けられている。本実施例では、案内面571を滑らかな面としたものを示したが、案内面571に複数の凹凸を設けても良い。
図7(a)に基づいて、第三転動演出装置101の動作について説明する。まず、回転体552が、時計回りに所定速度で回転している状態で、ガイド部材491の右側端部から遊技球が放出されたとする。この遊技球は、第二整流手段500bを介して第三転動演出装置101に供給される。遊技球は、仕切部561によって第一収容部550aに入ることは妨げられるため、第二収容部550bまたは特定収容部550cのいずれかに収容される。遊技球は、当初は軸中心側に位置しているが、回転体552が90°以上回転すると、重力によって外周側に移動する。
第二転動演出装置100で押打された遊技球は、案内面571上を転動し、揺動面572上を左右に往復した後に、開口部563を経て、回転体552に備えられたいずれかの収容部550に収容される。
図8は収容部550内の遊技球の動きを示す説明図である。図8(a)は遊技球が特定収容部550cに収容され、最下端に位置している状態を示している。図8(b)は、この状態から回転体552が回転し、特定収容部550cが大当り入賞口93の開口位置に達した状態を示している。先に説明した通り、特定収容部550cの後方側は塞がれてはいない。従って、図8(b)の状態では、遊技球は大当り入賞口93に入球し、図中の矢印で示す通り、大当り誘導部556を通って大当り入賞センサ330に検出される。特定収容部550cは半径方向外側には開放されていないので、遊技球はハズレ入賞口94には入球し得ない。
図8(c)は特定収容部550c以外の収容部550に遊技球が収容された状態を示している。図8(d)は、この状態から回転体552が回転し、収容部550が筒状部558に開口するハズレ入賞口94に達した状態を示している。特定収容部550c以外の収容部550は半径方向に開放されているため、筒状部558および誘導部559からなるハズレ誘導部557を通ってハズレ入賞センサ329に検出される。特定収容部550c以外の収容部550は、後方側が開放されていないので、遊技球は大当り入賞口93には入球し得ない。
このように、第三転動演出装置101では、遊技球が特定収容部550c又はそれ以外の収容部550の何れに収容されるかに応じて、大当りまたはハズレが決定されることになる。つまり、本実施例では、大当たりか否かは、遊技球の動きに依存するところが大きい。従って、役物91内に遊技球がある状態で、透明板50を叩くなどの方法で遊技機に加振すると、その影響によって大当たりが出やすくなるおそれがある。特に、ガイド部材491上で遊技球が転動している際の加振による影響が大きい。本実施例では、後述する通り、かかる行為を広義の不正行為として報知するための機構を備えている。
A6.遊技盤5の構成: 遊技盤5の表面の状態は、先に図3に示した。図3で説明した通り、遊技盤5には、遊技領域37が設けられ、その中央に役物91が取り付けられている。その下方には、入賞口96〜98が設けられている。
図9は遊技盤5の背面図である。中央付近には、役物91を取り付けるための取付孔91hが形成されている。ここに役物91が取り付けられると、先に説明したガイド部材491、第三転動演出装置101がそれぞれ破線で示した位置に来ることになる。
取付孔91hの下部には、ランプ駆動基板370が取り付けられる。ランプ駆動基板370は、遊技機1に設けられた装飾用のランプを表示するための制御信号の中継基板である。図の下方にランプ駆動基板370の拡大図を示した。図中左側には、感振センサ371が取り付けられる。
感振センサ371としては、例えば、ファンヒータやガスメータなどに使用されるセンサを用いることができる。感振センサ371の内部には、硬球が備えられており、その周囲に電極が設けられている。振動によって硬球が電極に触れると、接点オンとなるため、遊技盤5を取り付けた状態で水平2方向の振動を検出することができる。感振センサ371に代えて、加速度センサや衝撃センサを用いることも可能である。但し、不正な加振を検出するという本実施例の目的に対しては、感振センサを用いることが好ましく、遊技球に影響のある振動を検出するという観点からは、本実施例のような硬球を用いた感振センサを用いることが好ましい。
本実施例では、感振センサ371は、遊技機1の透明板50を叩く加振行為を検出するために設けられている。本実施例では、大当たりとなるか否かが最終的に決まる第三転動演出装置101の近傍に加振される可能性が高い。感振センサ371は種々の部位に設置可能であるが、図示する位置によれば、不正な加振をその他の原因による振動と区別しやすくなる利点がある。
感振センサ371は、ランプ駆動基板370に取り付ける必要はなく、その他の制御基板に取り付けても良いし、独立に設置してもよい。ただし、ランプ駆動基板370またはその他の制御基板に取り付ければ、感振センサ371への電源供給線や検出信号線の配線が容易になるという利点がある。遊技機では、不正行為を回避するため、制御基板は個別のカバーで封印されるのが通常である。これに対し、ランプ駆動基板370は中継基板であるため、強固な封印がほどこされないことが多い。従って、ランプ駆動基板370は、感振センサ371のような新たな付加部品や、遊技機1を組み立てた後にも調整・点検が必要となる可能性がある部品の取付に適している。
ランプ駆動基板370には、その周囲およびその背面を覆うように透明樹脂製のカバー380が設けられている。図10はカバー380の構造を示す斜視図である。カバー380単体を遊技盤5側から見た状態を示した。カバー380の下部には、ランプ駆動基板370が収容される。この状態は、遊技盤5側から見た状態であるため、ランプ駆動基板370の裏側が見えることになる。感振センサ371は、この図では、右側の方に位置することになる。
カバー380の上部には、側断面がコの字状の上カバー部382が形成されている。上カバー部382は、役物91およびその背面に配置された制御基板を覆う。もっとも、不正防止のため、上カバー部382の他、個別のケースで密封しておくことが要求される。上カバー部382は、ランプ駆動基板370を収容する部分と一体構成としてもよいし、別体としてもよい。
カバー380の両側部分には、入賞口96〜98などに入賞した遊技球を流すための通路381が形成されている。かかる形状のカバー380を用いることにより、遊技球の通路と、ランプ駆動基板370のカバーとを兼用することができ、部品点数の削減、遊技機の構造の簡略化を図ることができる。
A7.制御用ハードウェア構成:
図11は実施例としての遊技機のハードウェア構成を示すブロック図である。遊技機の動作を制御する機構を中心に示した。本実施例では、遊技機の動作は、主制御基板300、払出制御基板310、サブ制御基板350、表示制御基板373などの各制御基板の分散処理によって制御される。主制御基板300、払出制御基板310、サブ制御基板350は、それぞれ内部にCPU、RAM、ROMなどを備えたワンチップマイクロコンピュータとして構成されており、ROMに記録されたプログラムに従って種々の制御処理を実現する。但し、CPUの処理能力は、サブ制御基板350および表示制御基板373の方が主制御基板300よりも高くなっている。こうすることにより、サブ制御基板350および表示制御基板373の処理能力が十分に確保されるため、主制御基板300の処理を比較的シンプルな判断処理およびコマンド出力などの負荷の軽い処理に制限することができる。表示制御基板373には、表示制御用のCPU、RAM、ROMおよび液晶ディスプレイ(LCD)374に表示する図柄を生成し、LCD374の各セルを駆動制御するVDP(Video Display Processor)が備えられている。
実施例の遊技機では、種々の不正を防止するため、主制御基板300への外部からの入力が制限されている。主制御基板300とサブ制御基板350とは4ビットのデータ線を有するパラレル電気信号で接続されており、主制御基板300と払出制御基板310とは、制御処理の必要上、双方向シリアル電気信号で接続されている。払出制御基板310、サブ制御基板350は、それぞれ主制御基板300からのコマンドに応じて動作する。表示制御基板373は、サブ制御基板350からのコマンドに応じて動作する。
主制御基板300には、入賞口96〜98への球の入賞を検出する入賞検出器301、および電動役物に遊技球が入ったことを検出するカウントセンサ459などの検出結果が入力されている。また、主制御基板300からは、役物91の役物用入賞口92を解放するためのソレノイド302の制御信号が出力される。
遊技時におけるその他の制御は、払出制御基板310、サブ制御基板350を介して行われる。払出制御基板310は、遊技中の球の発射および払い出しを次の手順で制御する。球の発射は、直接的には発射制御基板312によって制御される。即ち、遊技者が、操作ハンドル32を操作すると、発射制御基板312は、発射モータ313を制御し、球を発射する。払出制御基板310は、発射制御基板312に対して、発射可否の制御信号を送出することで、間接的に球の発射を制御する。
遊技中に入賞した旨のコマンドを主制御基板300から受信すると、払出制御基板310は、払出しモータ315を制御し、球数をカウントしながら規定数の球を払い出す。払出制御基板310は、払出し用に貯えられた球の不足の有無を球切れスイッチ314によって検出し、不足時には、球不足の検出信号を、主制御基板300経由でサブ制御基板350に出力する。サブ制御基板350は、この信号を受けて、枠装飾ランプ376の所定の部位を点灯させる。
サブ制御基板350は、遊技中における音声、表示、ランプ点灯などの演出を制御する。これらの演出は、通常時、入賞時、大当たり時など、遊技中のステータスに応じて変化する。主制御基板300から、各ステータスに応じた演出用のコマンドが送信されると、サブ制御基板350は、各コマンドに対応したプログラムを起動して、主制御基板300から指示された演出を実現する。
本実施例では、図示する通り、サブ制御基板350はスピーカ351を直接制御する。スピーカ351は、複数接続されていてもよい。液晶表示装置(以下、「LCD」と呼ぶ)374は、表示制御基板373を介して制御する。サブ制御基板350の制御対象となるランプには、遊技盤面に設けられたパネル装飾ランプ372と、枠に設けられた枠装飾ランプ376がある。サブ制御基板350は、ランプ駆動基板370、およびランプ中継基板375を介して、これらのランプ372、376と接続されており、各ランプを個別に点滅させることができる。
ランプ駆動基板370には、感振センサ371およびラッチ371aが取り付けられている。感振センサ371の検出信号の立ち上がりおよび立ち下がりは、ラッチ371aに保持される。いずれか一方のみを保持するようにしてもよい。サブ制御基板350のCPUは加振の検知処理を行う際に、このラッチ371aの状態をサンプリングすることで、感振センサ371の検出結果を読み込む。CPUは、ラッチ371aの状態を読み込む度に、ラッチ371aをクリアする。CPUは、こうして読み込まれた検出信号に基づいて、不正な加振の有無を判断し、不正行為が行われたと判断された場合には、後述する通り、枠装飾ランプ376を点灯して報知する。
B.主制御処理:
図12は主制御基板300の制御処理(以下、「主制御処理」と呼ぶ)のフローチャートである。主制御基板300のROMに記録されているプログラムに従って、CPUが実行する処理である。電源が投入されると、CPUは電源投入時処理を実行する(ステップS100)。電源投入時処理とは、電源が切断される前にバックアップされていた情報の読み込みや、周辺装置の初期化などを行って、遊技機1を稼働可能な状態にする処理である。
電源投入時処理が終了すると、CPUは遊技用の各処理を繰り返し実行するループを開始する。このループ開始時には、CPUは、まず停電予告信号が検知されているか否かを判定する(ステップS102)。外部電源が停電し、電源制御基板から停電予告信号が出力されている場合には、電源断発生時処理を実行する(ステップS104)。これは、停電後に電源が復旧した場合に、遊技機の動作を、停電前の状態から再開するため、RAMの情報を保持しておくための処理である。本実施例においては、電源断発生時処理は、割込処理ではなく、ループの開始直後に、停電予告信号の検知有無に応じて実行される分岐処理として主制御処理内に組み込まれている。このように電源断発生時処理をループの定位置で実行することにより、バックアップすべきレジスタやスタックポインタの情報量を低減することができ、電源断発生時処理を簡素化できる利点がある。
停電予告信号が検知されていない場合(ステップS102)、即ち外部電源からの電力が正常に供給されている場合には、CPUは遊技用の処理として、賞球制御処理(ステップS106)、電動役物制御(ステップS108)を実行する。賞球制御処理では、CPUは、入賞口への遊技球の入賞有無の検知や、入賞球数に応じた賞球払出コマンドの設定を行う。その他の処理は、各電動役物の動作可否の判定を行う処理である。これらの処理によって、払出制御基板310、サブ制御基板350に出力すべきコマンドや制御データが設定される。
CPUは、その後、ポート出力処理(ステップS110)を行って、これらのコマンドをサブ制御基板等に送信する。CPUは、以上のループ処理を、遊技終了まで繰り返し実行する。図中では、上述の各処理を、説明の便宜上、シーケンシャルに行われるものとして示したが、各処理は定期的な割込処理で実行されている。
C.サブ制御処理:
図13はサブ制御処理のフローチャートである。サブ制御基板350のCPUが繰り返し実行する処理である。サブ制御処理は、便宜上、シーケンシャルに行われているものとして説明するが、各処理は定期的な割込処理で実行されている。
サブ制御基板350のCPUは、遊技球が、第一始動入賞口96および第二始動入賞口97のいずれにも入賞していない時には(ステップS202)、CPUはサブ制御処理を終了し、所定期間経過後に、ステップS200から再度、処理を実行する。
遊技球が第一始動入賞口96または第二始動入賞口97内に入賞した時には(ステップS202)、CPUは以下の手順で加振の有無を検出する。第一始動入賞口96または第二始動入賞口97への入賞に代えて、カウントセンサ459によって、遊技球が役物91内に入賞したことが検出された時に(ステップS202)、加振の有無の検出を開始するようにしてもよい。まず、CPUは、演出制御処理を行うとともに、感振センサ371の出力をサンプリングする(ステップS203)。演出制御処理とは、主制御基板300からのコマンド内容に応じて、パネル装飾ランプ372、枠装飾ランプ376、LCD374の表示内容およびスピーカ351の音声出力を制御する処理である。これらの演出は、入賞の有無、大当たりか否かなど、遊技の状況に応じて変化する。感振センサ371の出力のサンプリングとしては、先に説明した通り、一定周期でラッチ371aの状態を読み込んでは、クリアするという処理を繰り返し実行する。本実施例では、16msec間隔で、サンプリングを行うものとした。
CPUは、遊技機1が振動している旨の検出信号が得られた累積回数(以下、カウント値)と呼ぶ)が所定値Thd以上となっているか否かを判定する(ステップS204)。所定値Thdは任意に設定可能であり、本実施例では5回とした。具体的な判定方法については、後述する。デューティ値が所定値Thd以上である場合には、不正な加振が行われているものと判断し、不正な加振が行われた旨の履歴をRAM上に記録する(ステップS205)。履歴は、単に加振の累積回数を保持するものとしてもよいし、加振が行われた時刻を保持するようにしてもよい。
CPUは、上述した履歴の更新と併せて、加振履歴を読み込み(ステップS205)、これに基づいて報知制御を実行する(ステップS206)。本実施例では、加振が行われた回数に応じて、次に示す3段階で加振が行われた旨の報知態様を変化させるものとした。
レベル1(加振回数=1):枠装飾ランプ376の一斉点灯;
レベル2(加振回数=2):枠装飾ランプ376の一斉点滅;
レベル3(加振回数=3):枠装飾ランプ376の一斉点滅および警告音の発生;
加振回数と各レベルとの対応関係は、上述の例に限らず、種々設定可能である。例えば、加振回数が1〜3回をレベル1に割り当てるなどのように、各レベルに対応すべき加振回数に幅を持たせても良い。この幅は、全レベルで統一してもよいし、異なる幅としてもよい。また、加振が行われた時刻を加振履歴として保持している場合には、加振の時間密度によってレベルを切り換えるようにしてもよい。もちろん、このようにレベルを設けることなく、常に一定の態様で報知を行うようにしても構わない。
CPUは、ステップS203〜S206までの加振判定を、所定の終了条件が成立するまで繰り返し実行する(ステップS207)。本実施例では、感振センサの立ち上がりまたは立ち下がりが検出された後のサンプリング回数が20回以上となること、または役物91内の全遊技球について大当たりか否かが決まることのいずれかの条件が成立した時に、加振判定を終了するものとした。終了条件は、これらの例に限らず、任意に設定可能である。
D.加振判定:
図14は加振判定の方法を示す説明図である。感振センサ371の出力、ラッチ371aの出力、CPUによるサンプリング結果、および振動が検出された回数の累積値(カウント値)の時間変化を示した。感振センサ371からは、振動の有無に応じてハイ・ロウの矩形波が出力される。本実施例では、この中で、1μsec以上の長さのパルスのみを検出対象とした。この結果、図中のパルスP1のような非常に短い出力は検出対象外とされ、パルスP2〜P5が検出対象となる。検出対象となるパルスの抽出は、例えばローパスフィルタを用いることによって実現可能である。
ラッチ371aは、検出対象となった各パルスの立ち上がりおよび立ち下がり(以下、エッジと呼ぶ)に応じてハイとなる。CPUは、16msec間隔で、ラッチ371aの状態を読み込んでは、ラッチ371aをクリアする。例えば、パルスP2については、CPUは、時刻t2の時点でハイ信号を検出しラッチ371aをクリアする。その後、ラッチ371aはパルスP2の立ち下がりで再びハイ状態となる。CPUは、時刻t3の時点でこのハイ信号を検出し、ラッチ371aをクリアする。パルスP3についても同様にして、立ち上がりの時点、立ち下がりの時点がそれぞれ時刻t4、t6でハイ信号として検出される。時刻t4でラッチ371aがクリアされるため、時刻t5では、ハイ信号は検出されない。
カウント値は、CPUによって検出されたハイ信号の累積値である。図示する通り、時刻t2、t3、t4、t6等において、ハイ信号が検出される度にカウント値が増加する。本実施例では、加振の有無を判定するための所定値Thdを5回と設定した。カウント値がこの所定値Thd以上となった時点、即ち図中の例では、時刻t7において、加振が行われたものと判定されることになる。
加振判定の感度は、所定値Thdの設定に応じて変化する。所定値Thdを小さく設定すれば感度が向上し、大きく設定すれば感度が低下する。遊技機には、遊技者によって大当たりを得やすくするという不正な意図で加えられた振動の他、遊戯中に興奮のあまり無意識に遊技機を叩くことで生じる振動、近傍に置かれた他の遊技機の枠を閉じた時に生じる振動など種々の振動が加えられる。所定値Thdは、不正な意図で加えられた振動のみをその他の原因による振動から区別して検出できるよう、遊技機1に応じて調整することが好ましい。
E.異常検出回路:
実施例の遊技機は、感振センサ371による上述の作用で不正に行われる加振をその他の原因による振動から区別して検出することができる。本実施例では、かかる機能の実現を保障するため、感振センサ371とサブ制御基板350のCPUとの間の接続回路に、断線やコネクタのはずれなどの異常が生じているか否かを検出するための異常検出回路を設けた。以下では、この異常検出回路の構成およびその変形例について説明する。
E1.異常検出回路の構成:
図15は異常検出回路の構成を示す回路図である。ランプ駆動基板370およびサブ制御基板350のうち、感振センサ371の検出信号の授受に関する部分のみを示した。感振センサ371は、ランプ駆動基板370に直付けされている。こうすることで、感振センサ371の検出信号を送信する信号線の断線等を回避しやすくなる利点がある。感振センサ371の出力は、ラッチ371aを経て、インバータ371bで反転された後、抵抗器371cを介してトランジスタ371eのベースに入力される。トランジスタ371eと抵抗器371cの間にはプルダウン抵抗371dを設ける。トランジスタ371eはオープンコレクタ接続となっている。コレクタは、ケーブル352を介して、サブ制御基板350に設けられたプルアップ抵抗350aと接続されている。その先には、サブ制御基板350のCPU350bが接続されている。
図の下方に示すように、感振センサ371は、振動を検出していない状態(非検出時)には、OFFとなっており、ラッチ371aの出力電圧V1はロウ(L)である。本実施例では、インバータ371bでこの信号が反転されるため、その出力電圧V2はハイ(H)となり、トランジスタ371eはオン状態となる。この結果、プルアップ抵抗350aから図中の矢印i0方向に電流が流れることとなり、CPU350bへの入力信号はロウ(L)となる。
次に、感振センサ371が振動を検出すると、ONとなり、ラッチ371aの出力電圧V1はハイ(H)となる。この時、インバータ371bの出力電圧V2はロウ(L)となり、CPUへの入力電圧はハイ(H)となる。ケーブル352に断線やコネクタのはずれが生じていない状態では、このように、感振センサ371の出力をCPU350bは検出することができる。
これに対し、ケーブル352に断線等が生じている場合には、非検出時であっても、電流i0は流れず、CPUへの入力信号はハイ(H)となる。従って、CPU350bは、ハイ(H)が所定時間以上、継続して検出された場合には、断線やコネクタのはずれなどの異常が生じていると判断することができる。本実施例では、先に説明した通り、始動入賞した後の所定のタイミングで感振センサ371の検出を行うこととしているから、異常有無の検出は、このタイミングを外して行うようにしてもよい。こうすることにより、本来は、ハイ(H)の信号が検出される可能性は比較的低い状態で異常の有無を検出することができるため、その検出精度を向上することができる。
E2.第1変形例としての異常検出回路:
図16は第1変形例としての異常検出回路の構成を示す回路図である。変形例としてのランプ駆動基板1370、サブ制御基板1350のうち、感振センサ1371の出力を授受する部分についての回路構成を示した。ランプ駆動基板1370においては、感振センサ1371の出力は、ラッチ1371a、抵抗器1372を介してトランジスタ1373のベースに接続される。トランジスタ1373は実施例と同様、オープンコレクタ接続となっているが、コレクタ側にはプルダウン抵抗1374が接続されている。
サブ制御基板1350側では、トランジスタ1373のコレクタに接続される部分に電源電圧12Vへのプルアップ抵抗1351が設けられている。トランジスタ1373からの出力信号は、二つに分離され、コンパレータ1352,1353に接続される。これらのコンパレータ1352,1353からは、トランジスタ1373の出力信号が、それぞれ6V±αの範囲内にある時にハイが出力されるウィンドウコンパレータ回路となっている。CPU1355には、このコンパレータ1352,1353からの信号が入力される。コンパレータ1352、1353とCPU1355との間にはプルアップ抵抗1354が設けられている。
図中にトランジスタ1373の出力電圧Vdtを併せて示した。感振センサ1371がOFFの時、トランジスタ1373もオフとなるから、電圧Vdtは、プルアップ抵抗1351、プルダウン抵抗1374の作用によって、電源電圧12Vの中間値の6Vとなる。この時、コンパレータ1352、1353の作用によって、CPU1355にはハイが入力される。感振センサ1371が振動を検出してONとなると、トランジスタ1373がオンとなるため、出力電圧Vdtは0Vに低下する。従って、CPU1355にはロウが入力される。このようにCPU1355は、感振センサ1371の出力結果を検出することができる。
次に、ランプ駆動基板1370とサブ制御基板1350の間のケーブルに断線やコネクタのはずれが生じている場合には、出力電圧Vdtはプルアップ抵抗1351で電源電圧にプルアップされ、12Vとなる。コンパレータ1352、1353は、このように6Vを大きくはずれる電圧に対しては、ロウを出力するため、CPU1355にはロウが入力される。回路のいずれかの部分に短絡が生じている場合には、出力電圧Vdtは0Vとなるため、CPU1355にはロウが入力される。
第1変形例の回路によれば、以上で説明した通り、接続状態が正常かつ振動を検出していない時にはCPU1355にはハイが入力されることになる。従って、CPU1355が所定時間以上、ロウを検出している時には、接続状態に断線等または短絡等の異常が生じていると判断することができる。図15で説明した異常検出回路と同様、接続状態の異常の有無の判断は、感振センサ1371の出力の検出タイミングと区別して行うことが好ましい。
E3.第2変形例としての異常検出回路:
図17は第2変形例としての異常検出回路の構成を示す説明図である。変形例としてのランプ駆動基板2370、サブ制御基板2350のうち、感振センサ2371の出力を授受する部分についての回路構成を示した。ランプ駆動基板2370においては、感振センサ2371の出力は、ラッチ2371aを介して、更にハイ・ロウ反転させてからアンドゲート2373に入力される。アンドゲート2373には、発信器2372から出力される矩形波パルスも入力される。感振センサ2371の出力と矩形波パルスの論理積としての出力信号は、抵抗器2374を介してトランジスタ2376のベースに入力される。トランジスタ2376と抵抗器2374の間には、プルダウン抵抗2375が接続されている。
トランジスタ2376は、実施例等と同様、オープンコレクタ接続されている。コレクタは、サブ制御基板2350のプルアップ抵抗2351に接続される。また、その先で、抵抗器2352およびコンデンサ2353からなる周波数/電圧変換回路を経た後、2つのコンパレータ2354,2355を有するウィンドウコンパレータ回路を介してCPU2357に入力される。CPU2357とウィンドウコンパレータ回路との間には抵抗2356が接続されている。
図18には、異常検出回路の各部位における電圧の時間的変化を例示した。図中には、アンドゲート2373の出力電圧Va、サブ制御基板2350への入力電圧Vb、周波数/電圧変換回路の出力電圧Vc、およびCPU2357への入力電圧Vdである。
まず、感振センサ2371が非検出時の状態を説明する。この時、感振センサ2371の出力はオフであるから、アンドゲート2373にはハイが入力される。従って、出力電圧Vaとしては矩形波パルスがそのまま出力される。感振センサ2371が振動を検出すると、アンドゲート2373にはロウが入力される。この結果、出力電圧Vaは矩形波パルスの状態に関わらずロウが継続的に出力されるようになる。図18の時間t1−t3、t4−t5、およびt6−t7の期間が、振動を検出している状態に相当する。
出力電圧Vcは、いわゆるRC回路の電圧であり、電圧Vbに応じて変化する。図18では、直線で変化の傾向を定性的に示したが、実際には抵抗器2352の抵抗値およびコンデンサ2353の静電容量で定まる時定数に応じた指数関数曲線状に変化することになる。電圧Vbが振動しない時には、出力電圧Vcは図示するように漸減する。図中に、ウィンドウコンパレータからハイが出力される電圧範囲Vthを示した。非検出状態では、出力電圧Vcは矩形波が出力されているため、約6V前後の電圧となっており、ウィンドウコンパレータからの出力電圧Vdはハイとなる。感振センサ2371が振動を検出すると、ランプ駆動基板2370からは矩形波が検出されなくなるため、出力電圧Vcが範囲Vthに入り、る時刻t2以降では、出力電圧Vdはロウとなる。その後、感振センサ2371が非検出状態となると、再び矩形波が検出されるようになり、出力電圧Vcが約6V程度となることによって、出力電圧Vdは再びハイとなる。このように、CPU2357は、出力電圧Vdのハイ・ロウによって、感振センサ2371による振動の検出結果を検出することができる。
これに対し、回路に断線が存在する場合、出力電圧Vbには矩形波パルスは印加されないため、プルアップ抵抗2351の作用によって、電圧Vcは継続的にハイとなり、CPU2357に入力される電圧Vdは継続的にロウとなる。また、回路に短絡が存在する場合、出力電圧Vbおよび電圧Vcは継続的に0Vとなるため、電圧Vdも継続的にロウとなる。従って、CPU2357は、所定時間以上、継続してロウを入力した場合には、断線や短絡など、接続状態に異常があるものと判断することができる。この検出は、感振センサ2371による振動の検出とは区分して行うことが好ましい。
以上で説明した異常検出回路は、いずれかを単独で用いるようにしてもよいし、組み合わせて適用してもよい。ランプ駆動基板とサブ制御基板との間のケーブルをフラットケーブルとし、複数種類の異常検出回路の信号を並列的に流すようにしてもよい。こうすることにより、接続状態の異常の検出精度を向上させることができるとともに、感振センサ2371を安定的に作動させることが可能となる。また、意図的に断線状態や短絡状態を生じさせ、感振センサ2371の機能を損なわせるような不正行為を精度良く検出することが可能となる。
F.効果および変形例:
以上で説明した実施例の遊技機によれば、いわゆる第二種電動役物に対して大当たりを得やすくするために不正に行われる加振をその他の原因による振動から区別して検出することができる。また、本実施例の遊技機は、少なくとも加振を初めて検出した時点では、音声出力を用いることなく加振を報知する。つまり、初期段階の検出時には、遊技者が不正行為を行っていることを周囲に知らせるかのような報知の仕方を回避する。こうすることによって、仮に加振の判定を誤ったとしても、遊技者にあらぬ疑いがかかるような報知を回避することができる利点がある。
本発明は、実施例の役物91に限らず、第2種の遊技機など、遊技球の物理的な動きに基づいて大当たりが決定する電動役物を有する遊技機一般に適用可能である。実施例では、感振センサ371を、第三転動演出装置101の近傍に配置したが、この位置は種々の設定が可能である。例えば、役物91の上や横に配置してもよいし、役物91の背面側に配置してもよい。ただし、遊技機の奥行きを抑えるという観点からは、役物91の背面を避けて配置することが好ましい。以上、本発明の種々の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができることはいうまでもない。
実施例としてのパチンコ機1の全体構成を示す斜視図である。 パチンコ機1の正面図である。 遊技領域37の構成を示す拡大正面図である。 役物用入賞口92の拡大正面図である。 第一転動演出装置95の機構および動作を示す説明図である。 第一転動演出装置95での遊技球Bの動作を示す説明図である。 第三転動演出装置101の構造を示す説明図である。 収容部550内の遊技球の動きを示す説明図である。 遊技盤5の背面図である。 カバー380の構造を示す斜視図である。 実施例としての遊技機のハードウェア構成を示すブロック図である。 主制御基板300の制御処理(以下、「主制御処理」と呼ぶ)のフローチャートである。 サブ制御処理のフローチャートである。 加振判定の方法を示す説明図である。 異常検出回路の構成を示す回路図である。 第1変形例としての異常検出回路の構成を示す回路図である。 第2変形例としての異常検出回路の構成を示す説明図である。 異常検出回路の各部位における電圧の時間的変化を示す説明図である。
符号の説明
1…遊技機
2…外枠
3…本体枠
4…前面枠
5…遊技盤
6…下受板
7…ヒンジ機構
11…前枠体
14…外枠側ヒンジ具
15…本体枠側ヒンジ具
17…スピーカ装着板
18…スピーカ
19…発射レール
30…下部前面板
31…下皿
32…操作ハンドル
33…灰皿
34…球排出レバー
36…ヒンジ機構
37…遊技領域
38…開口窓
39…窓枠
50…透明板
51…上皿
52…サイド装飾装置
53…音響電飾装置
54…サイド装飾体
55…レンズ
56…透明カバー体
57…スピーカ
58…スピーカカバー
60…ボタン
70…施錠装置
71…閉止具
72…本体枠施錠フック
73…閉止具
74…扉施錠フック
75…シリンダー錠
76…外レール
77…内レール
78…案内レール
90…風車
91h…取付孔
91…役物
92…役物用入賞口
93…大当り入賞口
94…ハズレ入賞口
95…第一転動演出装置
96…第一始動入賞口
97…第二始動入賞口
98…一般入賞口
100…第二転動演出装置
101…第三転動演出装置
102…第四転動演出装置
115…演出表示装置
300…主制御基板
301…入賞検出器
302…ソレノイド
310…払出制御基板
312…発射制御基板
313…発射モータ
314…球切れスイッチ
315…払出しモータ
326…回転体用モータ
329…ハズレ入賞センサ
330…大当り入賞センサ
350…サブ制御基板
350b…CPU
351…スピーカ
352…ケーブル
370…ランプ駆動基板
371…感振センサ
371a…ラッチ
371b…インバータ
371c、371d、350a…抵抗器
371e…トランジスタ
372…パネル装飾ランプ
373…表示制御基板
374…LCD
375…ランプ中継基板
376…枠装飾ランプ
380…カバー
381…通路
382…上カバー部
455…キャラクタ体
456…可動片
457…球入口
458…受渡口
459…カウントセンサ
472…主可動片
474…副可動片
490…転動面
491…ガイド部材
492…回動支持軸
493…回動駆動手段
494…揺動検出センサ
495…堰部
496…クランク部
497…ピン
498…リンク部
499…揺動検出部
500b…第二整流手段
504…キャラクタ体
550…収容部
550a…第一収容部
550b…第二収容部
550c…特定収容部
552…回転体
553…回転軸
554…回転検出部
556…誘導部
557…ハズレ誘導部
558…筒状部
559…誘導部
560…突出部
561…仕切部
562…挿通孔
563…開口部
564…仕切板
565…被覆部
566…壁部
571…案内面
572…揺動面
1370、2370…ランプ駆動基板
1371、2371…感振センサ
1371a、2371a…ラッチ
1372、1374、1351、1354、2374、2375、2351、2352、2356…抵抗器
1373、2376…トランジスタ
1352、1353、2354、2355…コンパレータ
1355、2357…CPU
2353…コンデンサ
2372…発信器

Claims (3)

  1. 発射機によって打ち出された遊技球を所定の入賞口に入賞させる遊技に用いる遊技機であって、
    遊技盤と、
    前記遊技盤の前面に設置され、所定条件下で開口する電動役物と、
    前記電動役物内に入った遊技球が、大当たりとなるために通過すべき特定領域と、
    前記入賞口の一つとして前記遊技盤の前面に設置され、遊技球が通過することによって前記電動役物を開口させる始動入賞口と、
    前記遊技盤の背面に設けられ、該遊技機の振動を検出するための感振センサと、
    前記感振センサと、異常検出回路および該異常検出回路にケーブルまたは回路で接続された中間電圧抽出回路を介して接続され、該感振センサの出力に応じて前記遊技機に加振が行われた旨の報知動作を行わせる制御装置とを備える遊技機であって、
    前記異常検出回路は、前記感振センサの出力に対応する電圧、および該感振センサと前記制御装置との間のケーブルまたは回路の接続状態が、断線状態または短絡状態のいずれかに対応する電圧を前記中間電圧抽出回路に出力し、
    前記感振センサの出力に対応する電圧は、前記接続状態が断線状態または短絡状態のいずれでもない状態において、該感振センサが振動を検出していない場合は第一の電源電圧よりも低く、かつ、該第一の電源電圧よりも低い電圧の第二の電源電圧よりも高い中間電圧であり、該感振センサが振動を検出している場合は第一の電源電圧または第二の電源電圧であり、
    前記断線状態または短絡状態のいずれかに対応する電圧は、前記接続状態が断線状態のときには第一の電源電圧であり、前記接続状態が短絡状態のときには第二の電源電圧であり、
    前記中間電圧抽出回路は入力に応じてハイまたはロウを出力し、該中間電圧抽出回路の入力が前記中間電圧の場合と、前記第一の電源電圧および第二の電源電圧の場合とでハイまたはロウを違えて出力し、
    前記制御装置は、前記中間電圧抽出回路の出力に基づきあらかじめ定められた所定時間以上ハイまたはロウを検出したときに、前記接続状態に断線状態または短絡状態の異常が生じていると判断することを特徴とする遊技機。
  2. 前記中間電圧抽出回路はウインドウコンパレータ回路で構成され、
    前記第二の電源電圧は接地電圧であり、前記感振センサが振動を検出している場合の出力に対応する電圧は接地電圧であり、
    前記ウインドウコンパレータ回路の出力は、該ウインドウコンパレータ回路の入力が前記中間電圧の場合ハイであり、
    該ウインドウコンパレータ回路の入力が第一の電源電圧または接地電圧の場合ロウであることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記制御装置は、
    所定強さ以上の振動を表わす前記感振センサの検出信号の時間密度または累積回数に基づいて不正振動の判定をする不正振動検出部をさらに備え、
    前記不正振動検出部は、前記始動入賞口への入賞を開始トリガとし、前記特定領域に入賞する可能性がある遊技球が前記電動役物内に存在しなくなることを終了トリガとして、不正振動の検出を行い、
    前記開始トリガから終了トリガの期間を外して、前記中間電圧抽出回路の出力に基づきあらかじめ定められた所定時間以上ハイまたはロウを検出したときに、前記接続状態に断線状態または短絡状態の異常が生じていると判断することを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の遊技機。
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