JP5029473B2 - カラーフィルタ積層用接着性組成物 - Google Patents
カラーフィルタ積層用接着性組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5029473B2 JP5029473B2 JP2008103237A JP2008103237A JP5029473B2 JP 5029473 B2 JP5029473 B2 JP 5029473B2 JP 2008103237 A JP2008103237 A JP 2008103237A JP 2008103237 A JP2008103237 A JP 2008103237A JP 5029473 B2 JP5029473 B2 JP 5029473B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- color filter
- adhesive composition
- adhesive
- dye
- colored layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
- Electroluminescent Light Sources (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Optical Filters (AREA)
Description
本発明による接着性組成物は、カラーフィルタとディスプレイ素子とを積層一体化する際に用いられる接着性組成物であって、接着剤および/または粘着剤と、抗酸化剤とを含むものである。
本発明によるカラーフィルタは、本発明の接着性組成物からなる接着層を介して、ディスプレイ素子と積層されるカラーフィルタであって、基材と、前記基材上に形成された透明着色層とを含んでなり、前記透明着色層が色材として染料を含むものである。なお、基材は光出射側にあるため、光透過性の高い透明基材が用いられる。例えば、ガラス、石英、または各種の樹脂等の光透過性の高い材料からなる透明基材が挙げられる。
本発明によるディスプレイ装置は、カラーフィルタと、ディスプレイ素子と、該カラーフィルタと該ディスプレイ素子の間に設けられた接着層とを含んでなるディスプレイ装置であって、該接着層が本発明の接着性組成物からなるものである。好ましい態様では、該カラーフィルタ中の透明着色層が色材として染料を含むものである。
本発明によるディスプレイ装置の製造方法は、特に限定されないが、以下に示される好ましい態様に従い行うことができる。すなわち、本発明の好ましい態様によれば、まず、基材上に染料フォトレジストを塗布し、減圧乾燥後、プリベークして、溶剤を除去する。染料フォトレジストの塗布には、従来公知の方法を用いることでき、例えばスピンコート法、印刷法、インクジェット法、バーコート法、スプレー法、ダイコート法、ビードコート法、およびスリット&スピンコート法等が挙げられる。いずれの手法であっても、均一な塗膜を得るため、塗布液が一定の粘度になるように、溶剤によって希釈/粘度調整してもよい。続いて、紫外線をベタ露光して、染料フォトレジストを硬化させる。さらに、焼成することで透明着色層を基材上に形成させることができる。なお、プリベークは70〜120℃、1〜10分間の条件で行うことが好ましく、紫外線のベタ露光は254〜360nmの発光ピークを有する紫外線により30〜3000mJ/cm2の露光量で行うことが好ましい。また、上記の染料フォトレジストは、染料と、モノマーと、ポリマーと、溶剤と、所望により分散剤、界面活性剤、および光重合開始剤等の少なくとも一種とを含むことができる。
擬似パネルの製造
まず、以下の組成物を用いて青色パターン用染料フォトレジストを調製した。
・青色染料(BASF社製のトリアリールメタン系染料、Basonyl Blue 636)…6.0重量部
・モノマー(サートマー(株)製、SR399)…4.0重量部
・ポリマー…5.0重量部
・光重合開始剤(チバガイギー社製、イルガキュア907)…1.4重量部
・光重合開始剤(2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4’,5’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダゾール)…0.6重量部
・溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)…80.0重量部
なお、上記ポリマーは、ベンジルメタクリレート:スチレン:アクリル酸:2−ヒドロキシエチルメタクリレート=15.6:37.0:30.5:16.9(モル比)の共重合体100モルに対して、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネートを16.9モル付加したものであり、重量平均分子量は42500である。
実施例2として、実施例1におけるジブチルジチオカルバミン酸ニッケル(II)の添加量を0.2質量%とした以外は、実施例1と同様にして擬似パネルを作成した。
実施例3として、実施例1におけるジブチルジチオカルバミン酸ニッケル(II)の添加量を6.3質量%とした以外は、実施例1と同様にして擬似パネルを作成した。
比較例1として、接着性組成物にジブチルジチオカルバミン酸ニッケル(II)を加えなかった以外は実施例1と同様にして擬似パネルを作成した。
比較例2として、実施例1におけるジブチルジチオカルバミン酸ニッケル(II)の添加量を0.01質量%とした以外は、実施例1と同様にして擬似パネルを作成した。
比較例3として、実施例1におけるジブチルジチオカルバミン酸ニッケル(II)の添加量を8.0質量%とした以外は、実施例1と同様にして擬似パネルを作成した。
次に上記の実施例1〜3および比較例1〜3で製造した擬似パネルの耐光性試験を行った。耐光性試験として、キセノンアークランプを用いたキセノンフェードメーター(東洋精機社製 商品名:サンテストXLS+)により、310Wの出力で78時間連続して色度の評価を行った。試験光の照射は、実際の使用を想定して、ガラス面より行った。色度は、ΔE*ab色差色で評価した。なお、色差は、数値が小さいほど耐光性が高いことを示す。また、耐光性試験前後の分光スペクトルを顕微分光測色機(オリンパス社製 型名:OSP−SP200)を用いて測定した。なお、光源には標準の光Cを用いた。
色差
紫外線防止フィルム 有 無
実施例1 18.6 28.8
実施例2 21.4 37.3
実施例3 12.7 23.0
比較例1 46.5 74.9
比較例2 42.2 71.4
比較例3 − −
−:測定不可
2 青色透明着色層
3 緑色透明着色層
4 赤色透明着色層
5 ブラックストライプ層
6 カラーフィルタ
7 青色発光体
8 緑色発光体
9 赤色発光体
10 発光素子
11 接着層
Claims (13)
- カラーフィルタとディスプレイ素子とを積層一体化する際に用いられる接着性組成物であって、
接着剤および/または粘着剤と、
抗酸化剤と
を含むことを特徴とする、接着性組成物。 - 前記抗酸化剤が一重項酸素クエンチャーである、請求項1に記載に記載の接着性組成物。
- 前記一重項酸素クエンチャーが金属錯体である、請求項2に記載の接着性組成物。
- 前記金属錯体が、ジアルキルホスフェート、ジアルキルジチオカルバネート、およびベンゼンジチオールもしくはその類似ジチオールの金属錯体からなる群から選択される少なくとも一種である、請求項3に記載の接着性組成物。
- 前記金属錯体が、ニッケル、銅、およびコバルトの金属錯体からなる群から選択される少なくとも一種である、請求項3または4に記載の接着性組成物。
- 前記接着剤および/または粘着剤の樹脂成分に対する前記抗酸化剤の質量比率が0.1〜7%である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の接着性組成物。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載の接着性組成物からなる接着層を介して、ディスプレイ素子と積層されるカラーフィルタであって、
基材と、
前記基材上に形成された透明着色層と
を含んでなり、前記透明着色層が色材として染料を含むことを特徴とする、カラーフィルタ。 - 前記透明着色層の青色着色層が、色材として、メチン系染料、アントラキノン系染料、アゾ系染料、含金属アゾ系染料、トリアリールメタン系染料、およびフタロシアニン系染料からなる群から選択される少なくとも一種を含む、請求項7に記載のカラーフィルタ。
- 前記透明着色層の赤色または緑色着色層が、色材として顔料および/または染料を含む、請求項7または8に記載のカラーフィルタ。
- 前記基材の、前記透明着色層と反対側の面に紫外線防止フィルムが積層されてなる、請求項7〜9のいずれか一項に記載のカラーフィルタ。
- カラーフィルタと、
ディスプレイ素子と、
前記カラーフィルタと前記ディスプレイ素子の間に設けられた接着層と
を含んでなるディスプレイ装置であって、
前記接着層が請求項1〜6のいずれか一項に記載の接着性組成物からなることを特徴とする、ディスプレイ装置。 - 前記カラーフィルタ中の透明着色層が色材として染料を含む、請求項11に記載のディスプレイ装置。
- 有機ELディスプレイまたは液晶ディスプレイである、請求項11または12に記載のディスプレイ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008103237A JP5029473B2 (ja) | 2008-04-11 | 2008-04-11 | カラーフィルタ積層用接着性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008103237A JP5029473B2 (ja) | 2008-04-11 | 2008-04-11 | カラーフィルタ積層用接着性組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009251560A JP2009251560A (ja) | 2009-10-29 |
JP5029473B2 true JP5029473B2 (ja) | 2012-09-19 |
Family
ID=41312294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008103237A Active JP5029473B2 (ja) | 2008-04-11 | 2008-04-11 | カラーフィルタ積層用接着性組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5029473B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016126305A (ja) * | 2015-01-08 | 2016-07-11 | 大日本印刷株式会社 | 有機エレクトロルミネッセンス表示装置、カラーフィルタ、及び、赤色着色層用材料 |
JP6536035B2 (ja) * | 2015-01-08 | 2019-07-03 | 大日本印刷株式会社 | 有機エレクトロルミネッセンス表示装置及びカラーフィルタ |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11223720A (ja) * | 1998-02-04 | 1999-08-17 | Kyodo Printing Co Ltd | カラーフィルタおよび色パターン材料 |
JP4712198B2 (ja) * | 2000-02-01 | 2011-06-29 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 表示装置の作製方法 |
JP2005293946A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Sanyo Electric Co Ltd | 有機el表示装置 |
JP2006090705A (ja) * | 2004-09-21 | 2006-04-06 | Hitachi Ltd | キャスク用緩衝体 |
JP2007234301A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Seiko Epson Corp | エレクトロルミネッセンス装置及び電子機器 |
JP2008083397A (ja) * | 2006-09-27 | 2008-04-10 | Fujifilm Corp | パターン形成材料、並びに、カラーフィルタおよびその製造方法 |
-
2008
- 2008-04-11 JP JP2008103237A patent/JP5029473B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009251560A (ja) | 2009-10-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5262258B2 (ja) | 染料カラーフィルタ | |
JP2010237568A (ja) | カラーフィルタおよび有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ装置 | |
JP5463911B2 (ja) | 有機el素子、カラーフィルター及び有機elディスプレイ | |
JP6314451B2 (ja) | カラーフィルタ形成基板および有機el表示装置 | |
JP5397741B2 (ja) | カラーフィルタおよび有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ装置 | |
JP5397737B2 (ja) | 着色組成物および有機el用カラーフィルタ | |
KR20150006425A (ko) | 색재 분산액, 컬러 필터용 착색 수지 조성물, 컬러 필터, 및 액정 표시 장치 및 유기 발광 표시 장치 | |
JP2009186657A (ja) | 染料顔料複合型カラーフィルタ及び有機elディスプレイ | |
JP6003329B2 (ja) | カラーフィルタ形成基板および有機el表示装置 | |
JP5935607B2 (ja) | カラーフィルタ形成基板および有機el表示装置 | |
JP6331275B2 (ja) | カラーフィルタ形成基板および有機el表示装置 | |
JP5463616B2 (ja) | 有機el素子、有機elディスプレイ及びカラーフィルター | |
JP5702934B2 (ja) | カラーフィルタ及び有機エレクトロルミネッセンス表示装置 | |
JP5446507B2 (ja) | レーキ顔料を含む樹脂組成物 | |
JP5029473B2 (ja) | カラーフィルタ積層用接着性組成物 | |
JP2010237374A (ja) | カラーフィルタ及び有機elディスプレイ | |
JP6163736B2 (ja) | カラーフィルタ形成基板および有機el表示装置 | |
JP4594579B2 (ja) | カラーフィルタ | |
KR20120120353A (ko) | 컬러 필터 및 컬러 액정 표시 소자 | |
JP2010237569A (ja) | カラーフィルタおよび有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ装置 | |
JP5293084B2 (ja) | 紫外線遮断層含有カラーフィルタ | |
JP5824855B2 (ja) | 白色発光ダイオード光源用のカラーフィルタおよびそれを用いた液晶表示装置 | |
JP2010037392A (ja) | 着色組成物およびカラーフィルタ | |
JP2010237566A (ja) | カラーフィルタおよび有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ装置 | |
JP6065503B2 (ja) | 着色層形成用樹脂組成物及びカラーフィルター |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110215 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120524 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120529 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120611 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5029473 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150706 Year of fee payment: 3 |