JP5029229B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、調理容器を誘導加熱する誘導加熱調理器に関する。特に、本発明は、赤外線センサと、プレート温度検出手段とを用いて、プレートを介して調理容器の温度を検知し加熱量を制御する機能を有する誘導加熱調理器に関する。
従来、この種の誘導加熱調理器は、図1示すように調理容器6を載置するトッププレート5と、調理容器6を加熱するために誘導磁界を発生させる加熱コイル4と、トッププレート5を介して調理容器6の温度を検出する赤外線センサ9aと、赤外線センサ9aの温度情報により加熱コイル4の高周波電流を制御して加熱電力量を制御する制御手段8を備えて加熱調理を行とともに、赤外線センサ9aに、調理容器6が高温時に放射する赤外線とは異なる、例えば室内電灯による外乱光に含まれる赤外線を誤検知した場合や、赤外線センサ9aへの配線が断線した場合など、赤外線センサ9aの異常を検出するセンサ異常検出手段9cと、プレート温度検出手段9bと、を備え、センサ異常検出手段9cによって赤外線センサ9aの異常を検出した際には、加熱停止、加熱低下、または異常報知の少なくとも一つを行う、或いはプレート温度検出手段9bによって急激な温度変化を伴わない制御、例えば自動調理といった制御は継続し、赤外線センサ9aの異常による調理中止を防止して、調理物の生煮えといった不具合を解消していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−216585号公報
しかしながら、前記従来の構成では、赤外線センサ9aが異常な出力値となると、赤外線センサ9aでの制御が困難になるため、制御手段8は、加熱量低下・加熱停止を行う、或いは自動調理を実行中の場合は、調理容器6の温度についてトッププレート5を介した熱伝導によりプレート温度検知手段9bを用いて検知して調理を継続していたが、調理容器6を周期的に振るなどして炒め物調理を行い、一時的に鍋ずれ状態(B)となり赤外線センサ9aが外乱光を誤検知するとすぐに、調理容器6を所定の位置に戻して鍋置き状態(A)となっても加熱量低下・加熱停止を行う、或いはプレート温度検知手段9bによる温度検知へと切替る制御を行うため、調理容器6の底面に凹凸が有る場合などは、調理容器6の温度検知の精度が劣化して、目標温度以上に加熱する、或いは目標温度以下となるまで加熱を停止する制御となり、正常に鍋を置いている鍋置き状態(A)にもかかわらず、所望の火力での調理が行えず、使い勝手が悪く、調理性能が劣化するという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、調理容器(鍋)を浮かす・振るといった鍋ずれ状態として、一時的に外乱光が入ってしまうような場合においても、調理容器を所定の位置へ戻すことにより、赤外線センサによる制御を再び行い、調理性能を維持した加熱調理を行う事ができる誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は、調理物を加熱する誘導加熱可能な調理容器と、前記調理容器を載置するトッププレートと、前記調理容器を加熱するために誘導磁界を発生させる加熱コイルと、前記トッププレートの温度を検出するプレート温度検出手段と、前記トッププレートを介して調理容器から放射された赤外線を検出して温度情報を出力する赤外線センサと、前記加熱コイルの高周波電流を制御して前記調理容器の加熱量を制御する加熱制御手段と、前記赤外線センサからの温度情報を加熱量の制御に用いるか判断する制御方式選択手段と、を備え、前記赤外線センサの出力が第1の設定値に達した場合、或いはプレート温度検知手段により検知温度が第2の設定値に達した場合に、前記制御手段が加熱量を低下、または加熱を停止し、所定時間経過しても赤外線センサの出力が第1の変化量より少ない場合には、制御方式選択手段は赤外線センサの出力情報を反映せずに加熱を制御する、ことを特徴とする。
これによって、調理容器(鍋)が所定の位置から一時的に外れて加熱され、例えば電灯といった機器の外部から乱入する赤外線(以下、外乱光と称す)を調理容器が高温となって放射する赤外線であると誤検知した場合においても、調理容器が所定の位置へと戻された場合には、加熱量の低減や加熱停止に伴って赤外線センサの出力が低下する事を検地して、調理容器の温度に追従して赤外線センサが温度情報を出力している事を確認し、再び制御手段が赤外線センサによる加熱量の制御を行う事を可能とする。
つまり、赤外線センサの異常を検出してプレート温度検知手段による加熱量の制御を行う場合、赤外線センサが正常に復帰した事が確認すると、再び制御手段は赤外線センサによる加熱量の制御を行う事で、例えば調理容器の底面にある凹凸によるトッププレートへの熱伝導の悪化など、調理容器の温度検知に時間的な遅れが発生するといったプレート温度検知手段がかかえる潜在的な課題の発生を防止し、赤外線センサの出力を再び有効に活用した加熱量の制御を実現する。よって、炒め物など調理容器を一時的に振動する調理など、外乱光が一時的に入るような赤外線センサの出力が不安定な調理状況においても、所定の位置に調理容器を設置することで、赤外線センサの出力を反映した加熱量の制御を行い、十分な火力を維持しつつ、かつ安全に調理することができる。
本発明の誘導加熱調理器は、炒め物といった調理容器を一時的に移動させ、調理容器をずらす、振るなどして外乱光が赤外線センサに入るなど、制御が不安定な場合においても、十分な火力を維持しつつ、かつ安全に調理することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
1.誘導加熱調理器の構成
図1に本発明の実施の形態の誘導加熱調理器の構成を示す。本実施の形態の誘導加熱調理器は交流電源1の出力を直流電力に変換して平滑する整流平滑手段2と、直流電力を高周波交流電力へ変換するインバータ3を有する。整流平滑手段2は、2aの整流器、2bのチョークコイル、2cの平滑コンデンサを構成要素に含む。インバータ3は、3aのスイッチング素子と3bの共振コンデンサを構成要素に含み、スイッチング素子3aはダイオードが逆向きで並列に接続されて内蔵している。スイッチング素子3aがオン/オフすることによって、加熱コイル4に高周波のコイル電流が供給される。加熱コイル4は、コイル電流が供給されると誘導磁界を発生し、トッププレート5に載置された調理容器6を誘導加熱する。加熱コイル4はトッププレート5の下方に設けられている。
誘導加熱調理器は、加熱量を検知するために入力電流検知手段7を有する。入力電流検知手段7は、交流電源1と整流平滑手段2との間に接続されて、入力電流を検出する。
制御手段8は、操作手段8aと表示手段8bを有する。操作手段8aによって加熱量の設定、及び加熱のオン/オフを使用者が操作して設定し、表示手段8bは、設定された内容や、誘導加熱調理器内部で発生した異常・不具合を表示する。制御手段8は、入力電流検知手段7による検出値に基づいて、操作手段8aによって設定された加熱量となるようにスイッチング素子3aのオン/オフ信号を出力し、インバータ3を動作する。
制御方式選択手段9は、赤外線センサ9aとプレート温度検知手段9bと、それぞれより温度情報を検出し、赤外線センサ9aの出力を反映した加熱量の制御を行うか、反映せずにプレート温度検知手段9bだけの温度情報を反映して加熱量の制御を行うかを判断する。また、判断条件としてセンサ異常検出手段9cの情報も有効に活用し、赤外線センサ9aとの接続不良が発生した場合など、制御手段8内部の表示手段8bにて異常を表示するする。
2.調理容器の配置状態
図2に例えば炒め物調理などで調理容器6を移動させた場合の、赤外線センサ9a、プレート温度検知手段9b、加熱コイル5、調理容器6との位置関係を示す。
調理容器6がトッププレート5を介して加熱コイル4の真上に置かれている鍋置き状態(A)の時、赤外線センサ9aとプレート温度検知手段9bは共にトッププレート5を介して調理容器6の温度を検知している。
しかしながら、炒め物調理などで鍋の位置を一時的に移動させた鍋ずれ状態(B)では、調理容器6の中心が加熱コイル5上から外れ、赤外線センサ9aが露出している。通常は、状態(B)は一時的であり、すぐに状態(A)に戻る場合が多いが、調理物の出来栄えや、使用者の都合や使用状況によっては、数分程度連続して状態(B)を継続する場合もある。
状態(B)の様に赤外線センサ9aが露出すると、図には特に記載していないが、電灯など調理器周辺の発光体から放射される外乱光に含まれる赤外線を検知し、調理容器6の温度に関わらず赤外線センサ9aの出力は一定の値を維持する。その後、状態(A)に戻ると調理容器6によって外乱光は遮断され、赤外線センサ9aの出力は低下し、調理容器6が高温時に放射する赤外線を検知して温度情報を出力する。
3.検知温度による加熱の抑止(状態A)
図3に、加熱を開始してから加熱量を低下する、または加熱停止するまでのフローを示し、
(表1)には赤外線センサ9aの検出温度と制御する加熱量の設定を、
(表2)にはプレート温度検知手段9bの検出温度と制御する加熱量の設定を示している。
また、図5に、調理容器6の位置が図2に示す鍋置き状態(A)に固定されている場合の、赤外線センサの検出温度51と、プレート温度検知手段の検知温度52の温度変化と、加熱量の変化を示す。なお、赤外線センサ9aの検出温度は、調理容器6の温度と概ね同等と考える。
図3において、使用者により、操作手段8aを介して設定加熱量(P0)での加熱を指示されると、加熱を開始し(S301)、入力電流検知手段7によって設定加熱量(P0)となる様に制御手段8はスイッチング素子3aをオン/オフする(S302)。
制御手段8は、加熱を開始すると、調理容器6が過度に発熱しない様に、赤外線センサ9aとプレート温度検知手段9bによって調理容器6の温度を検知しつつ加熱を継続する。
赤外線センサ9aによる検知温度が第1の設定値(H5)以上となるか(S303でYes)、或いはプレート温度検知手段9bの検知温度が第2の設定値(H2)以上となるか(S305でYes)、どちらか成立すると加熱量の上限がP1に抑制されるため、加熱量がP0→P1へ低下する(図5のT1時点)。図5のT1時点で、赤外線センサ9aの検出温度51と、プレート温度検知手段9bの検知温度52とは、表1と表2に定められた加熱量抑制の設定温度に同時に到達し、同じ加熱量の上限値P1へ抑制する設定値となっているが、どちらか一方が対応する設定値以上となった時点で、加熱量の上限値はP1に抑制される。
さらに述べれば、赤外線センサ9aの検出温度51による加熱量の上限値と、プレート温度検知手段9bの検知温度52による加熱量の上限値とが異なる場合、低い加熱量の上限値とすべく制御手段8は加熱制御を行う。
その後も、加熱量は抑制されつつも加熱手段8は加熱を継続し、加熱量が小さいと調理容器6の温度は低下するが、本実施の形態の様に加熱量が大きいと調理容器6の温度は上昇を続け、赤外線センサ9aによる検知温度が設定値(H6)以上となるか(S306でYes)、或いはプレート温度検知手段9bの検知温度が第2の設定値(H3)以上となるか(S308でYes)、どちらか成立すると加熱停止する(図5のT2時点)。
4.制御方式選択手段の判定(状態A)
図4(a)(b)に、調理容器6が高温となった事を検知して加熱停止した後に、赤外線センサ9aの振舞によって検知温度を反映した制御を行うか判断するまでのフローを示している。
図5に示した、T2時点以降の赤外線センサの検出温度51と、プレート温度検知手段の検知温度52の温度変化を含めて説明する。
図3の高温加熱停止(S307)に到達した時点が、図4(a)に記載の高温加熱停止(S401)、図4(b)に記載の高温加熱停止(S411)、及び図5のT2時点である。
図4(a)において、制御手段8は高温加熱停止(S401)後に△t1時間の経過間を計測し(S402)、△t1時間が経過後(図5のT3時点)、赤外線センサ9aの検知温度51はT5以上なので(S403でYes)、赤外線センサ9aの△t1時間における温度低下の変化量△S1が、予め設定された第1の変化量△h1以上であるかを確認し(S404)、△S1>△h1なので、加熱停止(図5のT2時点)による調理容器6の温度低下に追従して赤外線センサ9aの検知温度が低下したと判断できる(S404でYes)。よって、赤外線センサ9aによる検知温度51が有効であると判断し(S406)、図3記載のS309へ戻り、赤外線センサ9aの検知結果を含めて調理容器6を過度に加熱しない様に制御手段が加熱を抑止することができる(請求項1)。
また、図4(b)において、制御手段8は高温加熱停止(S411)後に、プレート温度検出手段9bの検知温度をモニターする。図5のT2時点で加熱停止(S411)すると、すぐに調理容器6の温度は低下するがトッププレート5の温度よりも高いため、プレート温度検知手段9bによって検出される温度は、調理容器6からの熱伝導により暫く上昇し、図5のT3時点から低下し始める。その後、図5のT3→T4の時間経過によって、プレート温度検知手段9bが検出した温度の低下変化量が、T4時点で第2の変化量△h2に達している(S412でYes)。
T4時点で、予め設定された第3の変化量△h3よりも、赤外線センサ9aが検出するT2→T4間における調理容器6の温度低下量が大きい(S404でYes)。
よって、加熱停止(図5のT2時点)による調理容器6の温度低下に追従し、外乱光の影響を受けずに調理容器6が放射する赤外線を検出して赤外線センサ9aの検知温度が低下していると見なし、赤外線センサ9aによる検知温度が有効であると判断できる(S414)(請求項2)。
図5のT4時点では、赤外線センサ9aによる検出温度がH5〜H6範囲内であり、プレート温度検出手段9bによって検知した温度がH2〜H3範囲内なので、表1、表2に従って加熱量の上限値P1で制御手段8は加熱を再び開始する。
図5のT5時点では、再び赤外線センサ9aの検出温度51がH6以上となり、加熱停止し、T6時点で検知温度51はH6以下となるが、プレート温度検知手段9bの検知温度52がH3以上となるため、加熱停止を継続する。検知温度52はT7まで上昇を続け、H4に達すると再び温度は低下する。
図5のT8時点で、再び赤外線センサ9aによる検出温度51がH5〜H6範囲内であり、プレート温度検出手段9bによって検知した温度52がH2〜H3範囲内となるので、加熱量の上限値をP1として、再び制御手段8は加熱を開始し、以降T4〜T8を繰り返す。
5.制御方式選択手段の判定(状態A→状態B)
図4(c)に、調理容器6が図2に示す鍋ずれ状態(B)となり、一旦、赤外線センサ9aの検出温度を無効とする制御を行った後、調理容器6が鍋置き状態(A)に戻り復帰するまでのフローを示す。
また、図6に、調理容器6の位置が図2に示す鍋置き状態(A)から鍋ずれ状態(B)へ移動して、再び鍋置き状態(A)へ戻した場合の、赤外線センサの検出温度61と、プレート温度検知手段の検知温度62と、調理容器6の底面温度63の温度変化と、加熱量の変化、鍋位置の推移を示す。
まず、設定火力P0で調理容器を図2(A)の如く加熱コイルの真上に配置して加熱を開始し、T1に達すると、図5と同様に、赤外線センサ9aによる検出温度61がH5〜H6範囲内であり、プレート温度検出手段9bによる検知温度62がH2〜H3範囲内となるので、加熱量の上限値をP1として制御手段8は加熱を継続する。
T2に達した場合も、図5と同様に、赤外線センサ9aによる検出温度61がH6以上となり、プレート温度検出手段9bによる検知温度62もH3以上となるので、加熱は停止する。
この時、使用者が調理容器を図2(A)から(B)へと徐々に移動させた場合には、外乱光に含まれる赤外線を誤認して、加熱は停止して調理容器6の底面温度63の温度は低下しているにも関わらず、赤外線センサ9aの検知温度61は上昇を続ける。
T2時点で加熱を停止して、△t1の時間が経過したT3時点では、プレート温度検知手段9bによる検知温度62はH3以上であり、表2に従って加熱停止は継続する。また、加熱停止後して△t1経過後に、赤外線センサ9aの検知温度61は外乱光によって低下しないため、△h1よりも温度低下の変化量が少なく、制御方式選択手段9は、赤外線センサ9aによる温度情報を無効と判断する(図4(a)S404でNo)。
やがて、T4時点でプレート温度検知手段9bによる検知温度62はH2〜H3の範囲内となるが、赤外線センサ9aの温度情報を無効と判定しているため、表2に従って加熱停止は継続する。また、プレート温度検知手段9bによる検知温度62が△h2に達している(図4(b)S412でYes)が、赤外線センサ9aの検出温度61が低下せず、温度低下の変化量が△h3よりも少ないため、赤外線センサ9aの検知温度61は無効となり(図4(b)S413でNo)、加熱制御に反映されない。
調理容器6はT5時点で図2(B)の鍋ずれ状態となり、赤外線センサ9aの検出温度61はH7程度で安定した出力となる。T5時点でも、赤外線センサ9aによる検知温度は無効と判断されており、プレート温度検知手段9bによる検知温度62はH2〜H3の範囲内なので加熱は停止を継続する。
やがて、T6時点でプレート温度検知手段9bによる検知温度62はH1〜H2の範囲内となり、加熱量の上限値をP2として制御手段8は加熱を開始する。赤外線センサ9aの検知データが有効である場合(図4(c)S423)での加熱再開時の加熱量(P1)と、無効である場合(図4(c)S421)での加熱再開時の加熱量(P2)とで、加熱量が異なるのは、調理容器6の温度が高温で加熱を再開する場合に、調理容器6の温度を赤外線センサ9aで確認できる場合は加熱量を高めのP1に設定し、赤外線センサ9aで確認ができないと判断される場合には、加熱量を低めのP2に設定している。これは、調理容器6の加熱量を抑制して温度上昇を緩やかにして、プレート温度検知手段9bによる温度検出62の精度を高めることができる(請求項5)。
T6時点から加熱量P2で加熱を開始して、プレート温度検知手段9bによる検知温度62がT7時点でH2〜H3の範囲内になると、再び加熱を停止し、検知温度62がT8時点でH1〜H2の範囲内に戻ると、再び加熱量P2で加熱を開始する。
6.制御方式選択手段の判定(状態B→状態A)
T9時点からT10時点の間に、図2(B)の鍋ずれ状態から図2(A)の鍋置き状態へと調理容器6を移動する状態について、図4(c)のフローチャートを用いて状態変化を説明する。
鍋ずれ状態から鍋置き状態へと調理容器6が移動すると、赤外線センサ9aの検出温度61は、単位時間△t2の間に第4の変化量△h4を超える温度低下△S2を外乱光の消失によって検知し(図4(c)S422でYes)、制御方式選択手段9は赤外線センサ9aによって検知した温度が有効であると判断する。
よって、T9〜T10、T10〜T11の間は何れも、プレート温度検知手段9bによる検出温度62はH1〜H2の範囲内、調理容器6の底面温度63はH4〜H5の範囲内である。しかしながら、調理容器6が状態(A)に戻るまでのT9〜T10は、赤外線センサ9aの検出温度61は無効(図4(c)S421)であり、加熱量の上限値P2にて抑制されているが、T10時点で△h4を超える△S2の温度が低下する変化量を認識する事が可能であり(図4(c)S422でYes)、加熱方式選択手段9は再び赤外線センサ9aの検知温度出力に基づいた加熱量の抑制、加熱停止が可能となる(請求項3)。
よって、赤外線センサ9aの検出温度は無効(S421)から有効(S423)へと変化して、T10〜T11の間は、プレート温度検知手段9bによる加熱量の抑制もなく、制御手段8は設定火力P0で加熱することができる(請求項4)。
7.赤外線センサの検知温度が低い場合に判定値を小さくする(状態A)
赤外線センサ9aの検知温度が低く、プレート温度検知手段9bが高温となって加熱停止した場合の動作について、図6及び図4(a)のフローチャートを用いて以下に説明する。赤外線センサ9aがトッププレート5の温度よりも低いという現象は、例えば、調理容器6について、調理中の調理容器6から調理前の調理容器16に置き換えられた場合に発生する。
T11時点において、プレート温度検知手段9bによる検出温度62はH2〜H3の範囲内、赤外線センサ9aの検出温度61はH4〜H5の範囲内となり、赤外線センサ9aのデータは有効であるため、表2に従い加熱量の上限値P1にて加熱を継続する。
T12〜T13の間では、調理中の調理容器6を、調理前の調理容器16と取り替えている。この時、一時的に外乱光を赤外線センサ9aは検知するが、検知温度61は直ぐ単位時間△t2以内に△h4以上の温度低下を認識するため、忽ち制御方法選択手段9は赤外線センサ9aが有効と判定する。
T13以降、調理前の調理容器16は加熱されて温度が上昇するが、T14時点でプレート温度検知手段9bがT3に達して加熱停止した場合(S401)でも、赤外線センサ9aの検知温度61は、H5を超える程度であり、加熱停止後に△t1時間経過したとき(S402でYes)、赤外線センサ9aの温度低下の度合いは、H6を超えて加熱停止した場合よりも減少している。
よって、加熱停止して△t1時間経過した時(S402でYes)に、赤外線センサ9aの検知温度がT5以上であるかどうか確認し(S403)、T5以下の場合には、赤外線センサ9aの△t1時間における温度低下の変化量△S2が、予め設定された第5の変化量△h5以上であるかを確認し(S405)、△S2>△h5なので、加熱停止(図5のT2時点)による調理容器6の温度低下に追従して赤外線センサ9aの検知温度が低下したと判断できる(S404でYes)。よって、赤外線センサ9aによる検知温度51が有効であると判断し(S408)、図3記載のS309へ戻り、赤外線センサ9aの検知結果を含めて、調理容器6を過度に加熱しない様に制御手段8が加熱を抑止することができる(請求項6)。
この時、△h1>△h5に設定している。
以上のように、本実施の形態においては、調理物を加熱する調理容器6と、調理容器6を載置するトッププレート5と、調理容器6を加熱するために誘導磁界を発生させる加熱コイル4と、トッププレート5の温度を検出するプレート温度検出手段9bと、トッププレート5を介して調理容器6から放射された赤外線を検出する赤外線センサ9aと、加熱コイル4の高周波電流を制御して調理容器6の加熱量を制御する制御手段8と、赤外線センサ9aの出力に基づいて加熱制御を行うか選択する制御方式選択手段9とを備え、赤外線センサ9aの出力が第1の設定値(H6)以上、或いはプレート温度検出手段9bの温度が第2の設定値(H3)以上となり、制御手段8が加熱停止したあと、所定時間(△t1)経過する前に、赤外線センサ9aの出力低下が第1の変化量(△h1)よりも少ない場合には、赤外線センサ9aからの温度検知情報を加熱量の制御に反映しない構成とする。
これにより、加熱停止(T2)時点による調理容器6の温度低下に追従して、赤外線センサ9aの検知温度が低下しない場合には、赤外線センサ9aの温度検知結果には、外乱光といったノイズ成分が含まれていると判断して加熱制御に使用せず、プレート温度検知手段9bによって制御手段8は加熱量の調整を行う様にすることで、調理容器6を過度に加熱しない、或いは加熱量が不足して調理性能が悪化する事態を防ぎ、十分な火力を維持しつつ、かつ安全に調理することが可能となる。
また、ステップS412及びステップS413を組合せる事により、確実に調理容器6の温度が低下している事をプレート温度検知手段9bによって確認し、赤外線センサ9aによって検出される温度が低下しない場合には、赤外線センサ9aの出力値の信頼性が薄い事が明確に判断可能であり、加熱制御の情報として無視する事ができる。
また、ステップS422により、加熱停止時において、赤外線センサ9aで検出される温度が低下しない場合においても、調理容器6が図2(B)の様な鍋ずれ状態から図2(A)の鍋置き状態へと移動して、正常に加熱コイル4の上に載置されると、赤外線センサ9aによる検出温度の低下量は、第4の変化量(△h4)よりも低下するため、正常に調理容器6の温度を検知する可能性が有り、再度、加熱停止時の調理容器6の温度低下に対する追従性を確認する必要があるため、制御方法選択手段9によって無効とされた判断を有効とする。
よって、第4の変化量(△h4)を超えて赤外線センサ9aの検知温度が低下した場合には、再度、加熱停止後に調理容器6の温度に追従するか確認し、追従すればプレート温度検知手段9bだけでなく赤外線センサ9aも用いた精度良い温度検知が可能となる。
また、表2に示す様に、赤外線センサ9aが有効である場合と、無効である場合とで、プレート温度検知手段9bが高温となった場合に、加熱量を低下する設定温度はH2→H1へ、加熱を停止する設定温度はH3→H2へと低い値に変更している。
これにより、調理容器6の底面に凹凸がある場合や、熱容量が小さく急峻に温度が上昇する場合でも、赤外線センサ9aが無効であっても過度加熱を継続する事態を防止する事が可能となる。
さらに、表2には、赤外線センサ9aが有効である場合と、無効である場合とで、同じプレート温度検知手段の温度範囲での加熱量が異なり、H1〜H2の範囲で加熱量P0→P2という様に、無効である場合の加熱量は小さく設定されている。
これにより、赤外線センサ9aの検知が無効である場合の加熱量を抑制し、プレート温度検知手段9bで調理容器6の温度が検知できるように、急峻な温度上昇となる事態を防止している。
また、調理中の調理容器6を、調理前の低温の調理容器16に置き換えた場合、プレート温度検知手段9bによって加熱量を低下する制御が、赤外線センサ9aよりも先に働く事になる。
赤外線センサ9aの検知温度が加熱量を低下するレベルまで上昇していない場合には、プレート温度検知手段9bの検知温度によって加熱量の低下や加熱停止となった場合に、赤外線センサ9aの温度低下が第1の変化量(△h1)よりも少なくなるため、温度が低い場合には第1の変化量(△h1)より小さい第5の変化量(△h5)と比較する。
これにより、赤外線センサ9aの検出温度が低い場合に、プレート温度検知手段9bによる加熱停止が発生しても、赤外線センサ9aの反応レベルに応じた閾値で、調理容器6の温度低下に追従しているかどうか、確認を行う事ができる。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱調理器は、赤外線センサの出力の状況により制御方式を切り換えることができるので、赤外線センサを用いたその他の各種の調理器等の用途にも適用できる。
本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の回路ブロック図 調理容器と、加熱コイル及び赤外線センサなどの位置関係を示す図 調理容器が高温となり加熱停止に至るフローチャート (a)〜(c)赤外線センサの有効/無効を判断するフローチャート 赤外線センサが有効に作用する場合の温度と加熱量を示す図 赤外線センサの有効/無効が切替る場合の温度と加熱量を示す図
符号の説明
1 交流電源
2 整流平滑手段
3 インバータ
3a スイッチング素子
3b 共振コンデンサ
4 加熱コイル
5 トッププレート
6 調理容器
7 入力電流検知手段
8 制御手段
8a 操作手段
8b 表示手段
9 制御方式選択手段
9a 赤外線センサ
9b プレート温度検知手段
9c センサ異常検知手段

Claims (6)

  1. 調理物を加熱する誘導加熱可能な調理容器と、調理容器を載置するトッププレートと、調理容器を加熱するために誘導磁界を発生させる加熱コイルと、前記トッププレートの温度を検出するプレート温度検出手段と、トッププレートを介して調理容器から放射された赤外線を検知して温度情報を出力する赤外線センサと、加熱コイルの高周波電流を制御して前記調理容器の加熱量を制御する制御手段と、赤外線センサの出力情報を用いて加熱を制御するか判断する制御方式選択手段と、を備え、前記赤外線センサの出力が第1の設定値以上、或いは前記プレート温度検出手段による検知温度が第2の設定値以上となり、前記制御手段が加熱量を低下、或いは加熱停止した後、所定時間経過以内に赤外線センサの出力低下が第1の変化量より少ない場合、前記制御方式選択手段は、赤外線センサの出力情報を反映せず加熱量を制御する誘導加熱調理器。
  2. 前記制御手段が加熱電力量を減少した後、前記プレート温度検知手段による検知温度が第2の変化量を超えて変化し、前記赤外線センサの出力の変化量が第3の変化量より少ない場合、前記制御方式選択手段は、赤外線センサの出力情報を反映せず、プレート温度検出手段によって加熱量を制御する請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 制御方式選択手段によって赤外線センサの出力情報を無効として加熱量を制御し、単位時間あたりの赤外線センサの出力低下が第4の変化量を超えた場合、赤外線センサの出力情報を加熱制御に有効とする請求項1または2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 制御方式選択手段によって赤外線センサの出力情報を有効として加熱量の制御を行う場合と、無効として加熱量の制御を行う場合とで、前記プレート温度検出手段が検出した温度によって加熱量を低下する制御を行う温度設定値を変更し、赤外線センサの出力情報を無効として加熱制御を行う場合の第3の設定値は、有効とし加熱制御を行う場合の第2の設定値より低く設定して、なる請求項1から3に記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記プレート温度検出手段が検出した温度毎に加熱量の上限を設定するとともに、同じプレート温度を検出した場合においても、制御方式選択手段によって赤外線センサの出力情報を無効として加熱量の制御を行う場合の加熱量の上限は、有効として加熱量の制御を行う場合の加熱量の上限よりも、低い値に設定されて加熱量を制御する請求項1から4に記載の誘導加熱調理器。
  6. プレート温度検出手段による検知温度が第2の設定値以上となり、前記制御手段が加熱電力量を低下、或いは加熱停止した場合、赤外線センサの出力が第1の設定値より小さい場合には、赤外線センサの出力が第1の変化量より少ない第5の変化量を超えて出力が低下すれば、制御方式選択手段は、赤外線センサの出力情報を有効と判断して、加熱量を制御する請求項1から5に記載の誘導加熱調理器。
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