JP2002367765A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JP2002367765A
JP2002367765A JP2001169229A JP2001169229A JP2002367765A JP 2002367765 A JP2002367765 A JP 2002367765A JP 2001169229 A JP2001169229 A JP 2001169229A JP 2001169229 A JP2001169229 A JP 2001169229A JP 2002367765 A JP2002367765 A JP 2002367765A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鍋底が反った鍋や少量油の状態で予熱完了後
に設定温度を大幅に高く変更しても過度に油温が上昇す
るのを防ぐ。 【解決手段】 通電制御手段17は、動作モードを初期
モードから揚げ物モードに変更してから、温度センサ4
の検知温度が設定温度に対応する制御温度に到達するま
での予熱期間中は目標温度設定手段17bによる過渡温
調動作にて加熱手段3を通電制御し、予熱が完了した後
は安定温調動作にて加熱手段3を通電制御し、予熱完了
した後に設定温度を高く変更すると、前記検知温度が変
更後の制御温度に到達するまでは再度過渡温調動作にて
加熱手段3を通電制御し、前記検知温度が変更後の設定
温度での制御温度に到達すると安定温調動作に移行する
ようにして、鍋底が反った鍋や少量油の状態で予熱完了
後に設定温度を大幅に上昇させても過度に油温が上昇す
るのを防ぐことができる加熱調理器が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭において
使用される加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下に従来構成の加熱調理器について図
7を用いて説明する。図7は従来構成の加熱調理器のブ
ロック図である。図7において、1は商用電源、2は
鍋、3は加熱手段で、整流器31、加熱コイル32、ス
イッチング素子33、インバータ回路34で構成させ
る。4は温度センサ、5は報知手段で、発光ダイオード
(LED)や液晶表示素子(LCD)で構成され視覚的
に報知する表示手段51と、ブザーなどで構成され聴覚
的に報知する音響手段52で構成されている。6は入力
手段、7は通電制御手段で、スイッチング素子33を数
十kHzでオンオフさせて加熱コイル32に高周波電流
を印加し加熱コイル32と磁気結合する鍋2を誘導加熱
する。なお、通電制御手段7は、スイッチング素子33
のオン時間を制御して加熱手段3の出力を制御する。
【0003】また、通電制御手段7は、140℃〜20
0℃で10℃刻みで7段階の設定温度を備えて入力手段
6より入力する信号に基づき前記7段階の設定温度の中
から任意のものを選択する。そして、通電制御手段7
は、選択された設定温度に対応する制御温度を目標温度
θcとし、温度センサ4で検知する温度θと目標温度θ
cとの関係に基づき加熱手段3を通電制御して、鍋2内
の油の温度が前記選択された設定温度で安定するように
制御する。
【0004】なお、各設定温度での制御温度を(表1)
に示す。
【0005】
【表1】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成では、例えば、鍋2内の油の温度が室温に馴染
んだ状態で200℃設定にて鍋2内の油を予熱開始す
る、あるいは140℃設定にて予熱完了した後に設定温
度を200℃設定まで大幅に上昇させるような場合、通
電制御手段7は、温度センサ4で検知する温度<<18
5℃(=200℃設定での制御温度)となるので、加熱
手段3を高出力で通電制御する。この場合、鍋底の反っ
た鍋2を使用したり、鍋2内の油量が少ない状態では、
鍋2内の油の温度上昇に対して温度センサ4で検知する
温度θの上昇が時間的に遅れてしまい、温度センサ4で
検知する温度θと鍋2内の油の温度との差が大きくなっ
て、温度センサ4で検知する温度θが185℃(=20
0℃設定での制御温度)に到達し予熱完了する頃には鍋
2内の油の温度が過度に高くなってしまうという課題が
あった。
【0007】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、温度センサで検知する温度が制御温度に到達するま
では温度センサで検知する温度と鍋内の油の温度との差
を抑制するように加熱手段を通電制御して鍋内の油の温
度が過度に上昇するのを防ぎ、温度センサで検知する温
度が制御温度に到達後は鍋内の油の温度が所定温度を維
持するように加熱手段を通電制御して鍋内の油の温度変
動を抑制しかつ調理性能を確保することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明の加熱調理器は、制御温度を選択する
入力手段と、前記制御温度と温度センサの検知結果を比
較して加熱手段の通電を制御する通電制御手段とを備
え、前記通電制御手段は、前記加熱手段に通電開始して
から前記温度センサで検知する温度が前記制御温度に到
達するまでは、目標温度を設定し、前記温度センサの検
知温度と前記目標温度との関係に基づき前記検知温度を
前記目標温度に対応した所定の温度に近づけるべく前記
加熱手段の通電を制御し、かつ前記目標温度を段階的に
高く変更する過渡温調動作を行い、前記温度センサで検
知する温度が前記制御温度に到達した後は、前記目標温
度を前記制御温度とする安定温調動作を行い、前記安定
温調動作中に前記入力手段より入力する信号に基づき前
記制御温度を高く変更すると、前記温度センサの検知温
度が、前記変更後の制御温度に到達するまでは前記過渡
温調動作を行い、到達後は前記安定温調動作に移行する
ようにしたものである。
【0009】これにより、通電制御手段は、加熱手段に
通電開始してから温度センサで検知する温度が制御温度
に到達するまでは過渡温調動作を行って温度センサで検
知する温度と鍋内の液体の温度との差を抑制するように
加熱手段を通電制御し、前記制御温度に到達後は安定温
調動作を行って鍋内の液体の温度が所定温度を維持する
ように加熱手段を通電制御し、前記制御温度に到達した
後に制御温度を上昇すると、再度過渡温調動作を行って
温度センサで検知する温度と鍋内の液体の温度との差を
抑制するように加熱手段を通電制御した後に安定温調動
作に移行して鍋内の液体の温度が所定温度を維持するよ
うに加熱手段を通電制御する。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、鍋を加
熱する加熱手段と、前記鍋の温度を検知する温度センサ
と、制御温度を選択する入力手段と、前記制御温度と前
記温度センサの検知結果を比較して前記加熱手段の通電
を制御する通電制御手段とを備え、前記通電制御手段
は、前記加熱手段に通電開始してから前記温度センサで
検知する温度が前記制御温度に到達するまでは、目標温
度を設定し、前記温度センサの検知温度と前記目標温度
との関係に基づき前記検知温度を前記目標温度に対応し
た所定の温度に近づけるべく前記加熱手段の通電を制御
し、かつ前記目標温度を段階的に高く変更する過渡温調
動作を行い、前記温度センサで検知する温度が前記制御
温度に到達した後は、前記目標温度を前記制御温度とす
る安定温調動作を行い、前記安定温調動作中に前記入力
手段より入力する信号に基づき前記制御温度を高く変更
すると、前記温度センサの検知温度が、前記変更後の制
御温度に到達するまでは前記過渡温調動作を行い、到達
後は前記安定温調動作に移行することにより、室温に馴
染んだ鍋および鍋内の液体を機器に設置して加熱手段に
通電開始すると、通電制御手段は、温度センサで検知す
る温度が制御温度に到達するまでは、過渡温調動作にて
目標温度と温度センサで検知する温度との関係に基づき
加熱手段の出力を抑制しながら通電制御するので、鍋底
が反った鍋を使用したり鍋内の液体量が少ない場合で
も、温度センサで検知する温度と鍋内の液体の温度との
差を小さくしかつ時間的なずれを防止して、制御温度に
到達したときの鍋内の液体の温度を低く抑えることがで
きる。
【0011】また、温度センサで検知する温度が制御温
度に到達した後は、通電制御手段は安定温調動作にて制
御温度と温度センサで検知する温度との関係に基づき加
熱手段を通電制御するので、制御温度に到達した後その
まま放置する間は、通電制御手段は温度センサで検知す
る温度≒制御温度より加熱手段の出力を抑制して、鍋内
の液体の温度変動を抑制し一定温度を維持するととも
に、鍋内の液体に調理物を投入し温度センサで検知する
温度が低下すると、通電制御手段は温度センサで検知す
る温度が制御温度より非常に低くなるので、加熱手段の
出力を大きくして、高火力にて調理を行うことができ
る。
【0012】さらに、温度センサで検知する温度が制御
温度に到達した後に制御温度を上昇すると、温度センサ
で検知する温度が変更後の制御温度に到達するまでは過
渡温調動作を再度行うので、鍋底が反った鍋を使用した
り鍋内の液体量が少ない状態にて制御温度を大幅に上昇
した場合でも、温度センサで検知する温度と鍋内の液体
温度の差を抑えたまま鍋内の液体を加熱し、制御温度に
到達したときに鍋内の液体の温度が過度に高くなるのを
防ぐとともに、温度センサで検知する温度が変更後の制
御温度に到達した後は安定温調動作に移行するので、変
更後の制御温度に到達した後は、鍋内の液体の温度変動
を抑制して一定温度を維持しかつ鍋内の液体に調理物を
投入すると高火力にて調理を行うことができる。
【0013】請求項2に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の通電制御手段は、温度センサで検知する温度が
制御温度に到達した後に入力手段より入力する信号に基
づき前記制御温度を高く変更すると、変更後の制御温度
が所定温度未満のときは安定温調動作のままで加熱手段
を通電制御し、前記変更後の制御温度が前記所定温度以
上のときは前記温度センサで検知する温度が前記変更後
の制御温度に到達するまでは過渡温調動作を再度行い、
前記温度センサで検知する温度が前記変更後の制御温度
に到達した後は前記安定温調動作に移行するようにし
て、変更後の制御温度が比較的低いときは安定温調動作
のまま加熱手段を通電制御するので、加熱手段を比較的
高出力にて通電制御し鍋内の液体を迅速に加熱できると
ともに、変更後の制御温度が比較的高いときは過渡温調
動作にて加熱手段を通電制御するので、温度センサで検
知する温度と鍋内の液体温度の差を抑たまま鍋内の液体
を加熱し、制御温度に到達したときに鍋内の液体の温度
が過度に高くなるのを防ぐことができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の通電制御手段は、温度センサで検知する温度が
制御温度に到達した後に入力手段より入力する信号に基
づき前記制御温度を高く変更すると、前記制御温度の変
更量が所定温度未満のときは安定温調動作のままで加熱
手段を通電制御し、前記変更量が前記所定温度以上のと
きは前記温度センサで検知する温度が前記変更後の制御
温度に到達するまでは過渡温調動作を再度行い、前記温
度センサで検知する温度が前記変更後の制御温度に到達
した後は前記安定温調動作に移行するようにして、温度
センサが制御温度に到達した後に制御温度を微調整した
ときは安定温調動作のまま加熱手段を通電制御するの
で、加熱手段を比較的高出力にて通電制御し鍋内の液体
を迅速に加熱できるとともに、制御温度を大幅に上昇さ
せたときは過渡温調動作にて加熱手段を通電制御するの
で、温度センサで検知する温度と鍋内の液体温度の差を
抑たまま鍋内の液体を加熱し、制御温度に到達したとき
に鍋内の液体の温度が過度に高くなるのを防ぐことがで
きる。
【0015】請求項4に記載の発明は、特に、鍋底の反
り量を検知する鍋反り量検知手段を備え、請求項1に記
載の通電制御手段が、温度センサで検知する温度が制御
温度に到達した後に入力手段より入力する信号に基づき
前記制御温度を上昇した場合に、前記鍋反り量検知手段
より入力する信号に基づき鍋底が平坦な鍋と検知すると
安定温調動作のままで加熱手段を通電制御し、前記鍋反
り量検知手段より入力する信号に基づき鍋底が反った鍋
と検知すると前記温度センサで検知する温度が前記変更
後の制御温度に到達するまでは過渡温調動作を再度行
い、前記温度センサで検知する温度が前記変更後の制御
温度に到達した後は前記安定温調動作に移行するように
して、温度センサで検知する温度が制御温度に到達した
後に制御温度を上昇した場合に、鍋底の平坦な鍋を使用
するときは安定温調動作のまま加熱手段を通電制御する
ので、加熱手段を比較的高出力にて通電制御し鍋内の液
体を迅速に加熱できるとともに、鍋底の反った鍋を使用
するときは過渡温調動作にて加熱手段を通電制御するの
で、温度センサで検知する温度と鍋内の液体温度の差を
抑たまま鍋内の液体を加熱し、制御温度に到達したとき
に鍋内の液体の温度が過度に高くなるのを防ぐことがで
きる。
【0016】請求項5に記載の発明は、特に、鍋内の液
体量を検知する液体量検知手段を備え、請求項1に記載
の通電制御手段が、温度センサで検知する温度が制御温
度に到達した後に入力手段より入力する信号に基づき前
記制御温度を高く変更すると、前記液体量検知手段より
入力する信号に基づき鍋内の液体量が多いと検知すると
安定温調動作のままで加熱手段を通電制御し、前記液体
量検知手段より入力する信号に基づき鍋内の液体が少な
いと検知すると前記温度センサで検知する温度が前記変
更後の制御温度に到達するまでは過渡温調動作を再度行
い、前記温度センサで検知する温度が前記変更後の制御
温度に到達した後は前記安定温調動作に移行するように
して、温度センサで検知する温度が制御温度に到達した
後に制御温度を上昇した場合に、鍋内の液体量が多いと
きは安定温調動作のまま加熱手段を通電制御するので、
加熱手段を比較的高出力にて通電制御し鍋内の液体を迅
速に加熱できるとともに、鍋内の液体量が少ないときは
過渡温調動作にて加熱手段を通電制御するので、温度セ
ンサで検知する温度と鍋内の液体温度の差を抑たまま鍋
内の液体を加熱し、制御温度に到達したときに鍋内の液
体の温度が過度に高くなるのを防ぐことができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0018】(実施例1)図1は本発明の実施例1にお
ける加熱調理器の通電制御手段17のブロック図を示し
たものであり、通電制御手段17以外は、図7に示す構
成と同様であるので、同様の部分は説明を省略する。図
7の従来例と同一の機能を有するものには同一の符号を
付与している。図1に示す構成で図7の構成と異なる点
は、通電制御手段17が、目標温度設定手段17bを有
しており、目標温度設定手段17bは入力手段6からの
信号および比較手段17aからの信号に基づき目標温度
を設定して比較手段17aに信号を出力するという点に
ある。
【0019】以下図1および図7を参照して説明する。
通電制御手段17は、動作モードとして、加熱手段3を
通電オフする初期モードと、140℃〜200℃にて1
0℃刻みで7通りの設定温度を備えて入力手段6より入
力する信号に基づき前記7通りの設定温度の中から任意
のものを選択し、温度センサ4で検知する温度θと選択
された設定温度に関連づけた目標温度θcとの関係に基
づき加熱手段3を通電制御する揚げ物モードの2種類を
備えて、入力手段6より入力する信号に基づき前記2種
類のモードを切り替える。そして、通電制御手段17
は、動作モード=揚げ物モードのときに加熱手段3を通
電制御する制御方法として、目標温度設定手段17bに
て過渡的な目標温度θkを設けてこれを目標温度θcと
して比較手段17aに出力し、かつ過渡的な目標温度θ
kを選択された設定温度に対応する制御温度に向けて段
階的に上昇させる過渡温調動作と、目標温度設定手段1
7bにて設定温度に対応する制御温度を目標温度θcと
して比較手段17aに出力する安定温調動作の2通りを
備える。
【0020】そして、通電制御手段17は、入力手段6
より入力する信号に基づき動作モードを初期モードから
揚げ物モードに変更してから、比較手段17aにて温度
センサ4で検知する温度θが選択された設定温度に対応
する制御温度に到達するのを検知し鍋2内の油の温度が
選択された設定温度に到達するまでの予熱期間中は、目
標温度設定手段17bから前記過渡温調動作で設定され
た目標温度を入力して比較手段17aにて加熱手段3を
通電制御し、比較手段17aにて前記予熱の完了を検知
した後は、目標温度設定手段17bから前記安定温調動
作で設定された目標温度を入力して比較手段17aにて
加熱手段3を通電制御し、前記予熱の完了を検知した後
に入力手段6より入力する信号に基づき設定温度を上昇
すると、比較手段17aにて温度センサ4で検知する温
度θが変更後の設定温度に対応する制御温度に到達する
のを検知するまでは、目標温度設定手段17bから前記
過渡温調動作で設定された目標温度を入力して比較手段
17aにて加熱手段3を通電制御し、比較手段17aに
て温度センサ4で検知する温度θが変更後の設定温度で
の制御温度に到達するのを検知すると、目標温度設定手
段17bにて前記安定温調動作に移行するようにしたこ
とである。
【0021】以上のように構成された加熱調理器につい
て、図2〜3を用いてその動作を説明する。図2は鍋底
の反った鍋2にて180℃設定で予熱したときの動作を
示す図、図3は鍋底の反った鍋2にて予熱完了後に設定
温度を上昇したときの動作を示す図である。
【0022】まず、機器、鍋2、および鍋2内の油が室
温に馴染んだ状態での予熱動作について説明する。
【0023】機器に商用電源1を印加すると、通電制御
手段17は動作モード=初期モードとして加熱手段3を
通電オフする。そして、入力手段6より入力する信号に
基づき、通電制御手段17が動作モードを初期モードか
ら揚げ物モードの180℃設定に変更すると、温度セン
サ4で検知する温度θ≧167℃(=180℃設定での
制御温度)になるまで過渡温調動作にて加熱手段3を通
電制御し、鍋2内の油を予熱する。
【0024】ここで、過渡温調動作について、図2を参
照してさらに詳しく説明する。通電制御手段17は、過
渡温調動作を開始すると、まず、目標温度設定手段17
bにて目標温度θc=過渡的な目標温度θk=140℃
とし、比較手段17aにて温度センサ4で検知する温度
θと目標温度θcとの関係に基づき、温度センサ4で検
知する温度θが140℃近くになるまでは、ほぼ最大出
力にて加熱手段3を通電制御する(図2の(a))。
【0025】そして、通電制御手段17は、比較手段1
7aにて温度センサ4で検知する温度θ≧140℃を検
知(図2のA点)すると、目標温度設定手段17bにて
過渡的な目標温度θk=過渡的な目標温度θk+シフト
温度とした後に目標温度θc=過渡的な目標温度θkを
行って目標温度θcをシフト温度だけ高く設定し、目標
温度θcが選択された設定温度に対応する制御温度に到
達するまで、シフト時間だけ時間経過する毎にこの動作
を繰り返し行う(図2の(b))。
【0026】以上の構成により、温度センサ4で検知す
る温度θが所定温度以上では比較的時間をかけて段階的
にゆっくり温度上昇させるので、鍋底の反った鍋2を使
用したり鍋2内の油が少ない状態でも、温度センサ4で
検知する温度θと鍋2内の油温との差を小さく抑えかつ
時間的なずれを防止して鍋2内の油温が過度に上昇する
のを防ぐことができる。
【0027】なお、シフト温度およびシフト時間は、過
渡的な目標温度θkが167℃(=180℃設定での制
御温度)に近くなるほどに、シフト温度が小さく、かつ
シフト時間が長くなるようにして、温度センサ4で検知
する温度θが選択された設定温度に対応する制御温度に
到達した直後に鍋2内の油温がオーバーシュートするの
を抑制している。
【0028】そして、通電制御手段17は、比較手段1
7aにて温度センサ4で検知する温度θ≧167℃(=
180℃設定での制御温度)を検知(図2のB点)する
と、報知手段5である表示手段51および音響手段52
を駆動して機器を使用する者に鍋2内の油が設定温度に
到達した旨の予熱完了報知を行うとともに、目標温度設
定手段17bにて安定温調動作に移行して目標温度θc
=167℃とし、比較手段17aにて温度センサ4で検
知する温度θ≒167℃を検知して比較的小さな出力に
て加熱手段3を通電制御し、鍋2内の油を設定温度近傍
に維持する(図2の(c))。
【0029】また、鍋2内へ調理物を投入すると、鍋2
内の油の温度が低下し、温度センサ4で検知する温度θ
も低下するので、通電制御手段17は、比較手段17a
にて温度センサ4で検知する温度θ<<167℃を検知
して、比較的大きな出力にて加熱手段3を通電制御す
る。
【0030】以上の構成により、予熱完了報知後は鍋2
内の油の温度を設定温度近傍にて安定させるとともに、
鍋2内へ調理物を投入すると、高火力で調理を行うこと
ができる。
【0031】次に、予熱完了後に設定温度を上昇したと
きの動作の一例として、140℃設定で一旦予熱を完了
した後に設定温度を180℃まで上昇する場合につい
て、図3を参照して説明する。
【0032】従来構成では、設定温度を上昇しても安定
温調動作のままなので、目標温度θcを130℃(=1
40℃設定での制御温度)から167℃(=180℃設
定での制御温度)にすぐ切り替え(図3のA点)、温度
センサ4で検知する温度θ<<167℃(=目標温度θ
c)より比較的大きな出力にて加熱手段3を通電制御し
てしまい、鍋底の反った鍋2を使用したり鍋2内の油量
が少ない状態では、温度センサ4で検知する温度θが1
67℃に到達(図3のB点)する頃には鍋2内の油温が
過度に上昇してしまう(図3の(1))。
【0033】本実施例では、予熱完了後に設定温度を上
昇すると、目標温度設定手段17bにて目標温度θc=
過渡的な目標温度θk=温度センサ4で検知する温度θ
+10Kに設定し再度過渡温調動作に戻す(図3のA
点)。
【0034】そして、通電制御手段17は、比較手段1
7aにて温度センサ4で検知する温度θ≧167℃を検
知(図3のC点)すると、報知手段5である表示手段5
1を駆動して機器を使用する者に鍋2内の油が設定温度
に到達した旨の予熱完了報知を行うとともに、目標温度
設定手段17bにて安定温調動作に移行する(図3の
(2))。
【0035】以上の構成により、予熱完了後に設定温度
を上昇しても、前記で示した室温状態からの予熱のとき
と同様に、鍋底の反った鍋2を使用したり鍋2内の油量
が少ない状態でも、温度センサ4で検知する温度θと鍋
2内の油温との差を小さく抑えかつ時間的なずれを防止
して鍋2内の油温が過度に上昇するのを防ぎ、変更後の
設定温度に到達した後は鍋2内の油の温度を変更後の設
定温度近傍にて安定させるとともに、鍋2内へ調理物を
投入した場合は高火力で調理を行うことができる。
【0036】なお、再度過渡温調動作に戻すときに、過
渡的な目標温度θk=温度センサ4で検知する温度θ+
10Kと10Kだけ高めに補正し初期設定しているの
は、設定温度を変更した直後では加熱手段3の出力を比
較的大きくして温度センサ4で検知する温度θが上昇基
調になるようにし、スムーズに過渡温調動作が行えるよ
うにするためであるが、前記補正値を小さくする、ある
いは0Kとしても同様の効果を得ることができる。
【0037】なお、鍋の温度は、直接測定してもよい
し、セラミックプレートなどの上に鍋を載置して加熱す
る場合にはセラミックプレートの裏面を測定する等間接
的に測定してもよい。セラミックプレートの裏面を測定
して鍋の温度を測定する場合には、本実施例の効果がよ
り大きくなる。
【0038】(実施例2)図1は本発明の実施例2にお
ける加熱調理器のブロック図を示したものであり、実施
例1と同一の構成要素である。
【0039】本実施例の実施例1と異なる点は、通電制
御手段17が、温度センサ4で検知する温度θが設定温
度に対応する制御温度に到達した後に入力手段6より入
力する信号に基づき設定温度を上昇した場合に、変更後
の設定温度が140℃〜170℃のときは目標温度設定
手段17bは安定温調動作のままで比較手段17aにて
加熱手段3を通電制御し、変更後の設定温度が180℃
〜200℃のときは、比較手段17aにて温度センサ4
で検知する温度θが変更後の設定温度に対応する制御温
度に到達するのを検知するまでは目標温度設定手段17
bは過渡温調動作を再度行い、比較手段17aにて温度
センサ4で検知する温度θが変更後の設定温度に対応す
る制御温度に到達するのを検知した後は目標温度設定手
段17bは安定温調動作に移行するようにしたことであ
る。
【0040】以上のように構成された加熱調理器につい
て、図3を用いてその動作を説明する。
【0041】例えば、140℃設定で一旦予熱を完了し
た後に設定温度を160℃まで上昇する場合では、温度
センサ4で検知する温度θが変更後の設定温度である1
60℃に対応する制御温度の149℃に到達するときの
鍋2内の油の温度は過度に高くならないので、通電制御
手段17は、図3の(1)で示した動作と同様に、目標
温度設定手段17bにて安定温調動作のままで目標温度
θcを130℃(=140℃設定での制御温度)から1
49℃(=160℃設定での制御温度)にすぐ切り替
え、比較手段17aにて温度センサ4で検知する温度θ
≧149℃を検知すると、報知手段5である表示手段5
1を駆動して機器を使用する者に鍋2内の油が設定温度
に到達した旨の予熱完了報知を行う。
【0042】また、例えば、140℃設定で一旦予熱を
完了した後に設定温度を200℃まで上昇する場合で
は、通電制御手段17は、図3の(2)で示した動作と
同様に、目標温度設定手段17bにて目標温度θc=過
渡的な目標温度θk=温度センサ4で検知する温度θ+
10Kとして再度過渡温調動作に戻し、比較手段17a
にて温度センサ4で検知する温度θ≧185℃(=20
0℃設定での制御温度)を検知すると、報知手段5であ
る表示手段51を駆動して機器を使用する者に鍋2内の
油が設定温度に到達した旨の予熱完了報知を行うととも
に、安定温調動作に移行する。
【0043】以上の構成により、予熱完了後に設定温度
を上昇したときに、変更後の設定温度が比較的低いとき
は、安定温調動作のままで加熱手段3を通電制御するの
で、鍋2内の油温が過度に高くならない状態を実現しつ
つ、設定温度を上昇してから温度センサ4で検知する温
度θが変更後の設定温度に対応する制御温度に到達する
までの時間を短くできる。
【0044】また、変更後の設定温度が比較的高いとき
は、再度過渡温調動作に戻して加熱手段3を通電制御
し、温度センサ4で検知する温度θが変更後の設定温度
に対応する制御温度に到達すると安定温調動作に移行す
るので、実施例1と同様に、温度センサ4で検知する温
度θが設定温度に対応する制御温度に到達したときの鍋
2内の油温が過度に上昇するのを防ぐことができる。
【0045】なお、本実施例では、予熱完了後に設定温
度を上昇したときの動作において、安定温調動作/過渡
温調動作に切り替える温度を170℃/180℃として
いる。これは、鍋底の反った鍋2を使用したり鍋2内の
油量が少ない状態において、140℃設定から設定温度
を上昇し安定温調動作にて加熱手段3を通電制御して、
温度センサ4で検知する温度θが設定温度に対応する制
御温度に到達した後の鍋2内の油のピーク温度が、14
0℃設定から200設定に設定温度を上昇し過渡温調動
作にて加熱手段3を通電制御して、温度センサ4で検知
する温度θが200℃設定に対応する制御温度に到達し
たときの鍋2内の油の温度を越えないよう決定してい
る。
【0046】(実施例3)図1は本発明の実施例3にお
ける加熱調理器のブロック図を示したものであり、実施
例1と同一の構成要素である。
【0047】本実施例の実施例1と異なる点は、通電制
御手段17が、温度センサ4で検知する温度θが設定温
度に対応する制御温度に到達した後に入力手段6より入
力する信号に基づき設定温度を上昇した場合に、設定温
度を1段階だけ上昇したときは目標温度設定手段17b
は安定温調動作のままで比較手段17aにて加熱手段3
を通電制御し、設定温度を2段階以上上昇したときは、
比較手段17aにて温度センサ4で検知する温度θが変
更後の設定温度に対応する制御温度に到達するのを検知
するまでは目標温度設定手段17bは過渡温調動作を再
度行い、比較手段17aにて温度センサ4で検知する温
度θが変更後の設定温度に対応する制御温度に到達する
のを検知した後は目標温度設定手段17bは安定温調動
作に移行するようにしたことである。
【0048】以上のように構成された加熱調理器につい
て、図3を用いてその動作を説明する。
【0049】例えば、190℃設定で一旦予熱を完了し
た後に設定温度を200℃まで上昇する場合では、温度
センサ4で検知する温度θが変更後の設定温度である2
00℃に対応する制御温度の185℃に到達したときの
温度センサ4で検知する温度θと鍋2内の油温との差は
比較的小さく、油温のピークは過度に高くならないの
で、通電制御手段17は、図3の(1)で示した動作と
同様に、目標温度設定手段17bにて安定温調動作のま
まで目標温度θcを176℃(=190℃設定での制御
温度)から185℃(=200℃設定での制御温度)に
すぐ切り替え、比較手段17aにて温度センサ4で検知
する温度θ≧185℃を検知すると、報知手段5である
表示手段51を駆動して機器を使用する者に鍋2内の油
が設定温度に到達した旨の予熱完了報知を行う。
【0050】また、例えば、140℃設定で一旦予熱を
完了した後に設定温度を200℃まで上昇する場合で
は、通電制御手段17は、図3の(2)で示した動作と
同様に、目標温度設定手段17bにて目標温度θc=過
渡的な目標温度θk=温度センサ4で検知する温度θ+
10Kとして再度過渡温調動作に戻し、比較手段17a
にて温度センサ4で検知する温度θ≧185℃(=20
0℃設定での制御温度)を検知すると、報知手段5であ
る表示手段51を駆動して機器を使用する者に鍋2内の
油が設定温度に到達した旨の予熱完了報知を行うととも
に、安定温調動作に移行する。
【0051】以上の構成により、予熱完了後に設定温度
を上昇したときに、設定温度の上昇幅が比較的小さいと
きは、安定温調動作のままで加熱手段3を通電制御する
ので、鍋2内の油温が過度に高くならない状態を実現し
つつ、設定温度を上昇してから温度センサ4で検知する
温度θが変更後の設定温度に対応する制御温度に到達す
るまでの時間を短くできる。
【0052】また、設定温度の上昇幅が比較的大きいと
きは、再度過渡温調動作に戻して加熱手段3を通電制御
し、温度センサ4で検知する温度θが変更後の設定温度
に対応する制御温度に到達すると安定温調動作に移行す
るので、実施例1と同様に、温度センサ4で検知する温
度θが設定温度に対応する制御温度に到達したときの鍋
2内の油温が過度に上昇するのを防ぐことができる。
【0053】(実施例4)図4は本発明の実施例4にお
ける加熱調理器のブロック図を示したものである。
【0054】本実施例の実施例1と異なる点は、まず、
通電制御手段27が動作モードを初期モードから揚げ物
モードに変更し加熱手段3を通電開始した直後に、温度
センサ4で検知する温度θの上昇勾配に基づき鍋2の鍋
底の反り量(sori)を1〜3の3段階にて検知する
鍋反り量検知手段8と、鍋反り量検知手段8にて反り量
(sori)を検知後に、鍋反り量検知手段8より入力
する反り量(sori)と、温度センサ4で検知する温
度θの上昇勾配に基づき鍋2内の油量(oil)を1〜
3の3段階にて検知する液体量検知手段9を新たに備え
る。
【0055】そして、通電制御手段27が、鍋反り量検
知手段8より入力する反り量(sori)と液体量検知
手段9より入力する油量(oil)に基づき、揚げ物モ
ードにおける7段階の設定温度に対応する制御温度を変
更する。
【0056】また、通電制御手段27は、温度センサ4
で検知する温度θ≧予熱完了温度θyにて過渡温調動作
から安定温調動作に移行する。
【0057】また、一旦予熱完了報知を行った後に設定
温度を上昇すると、通電制御手段27は、sori=1
かつoil=2、3のときは安定温調動作のままとし、
その他すなわちsori=2、3またはoil=1のと
きは再度過渡温調動作に戻すよにしたことである。
【0058】さて、鍋底の反り量および鍋2内の油量と
鍋2内の油の温度との関係について説明する。鍋底の反
り量が大きいほど、鍋2自身の温度に対する温度センサ
4で検知する温度θの感度および追随性が悪くなって、
温度センサ4で検知する温度θと鍋2内の油温との差が
大きくなる傾向にある。また、鍋2内の油量が少ないほ
ど、鍋2内の油の対流により短時間で鍋2自身の熱量が
鍋2内の油に伝達されて鍋2内の油温は上昇し、結果と
して温度センサ4で検知する温度θと鍋2内の油温との
差が大きくなる傾向にある。
【0059】したがって、鍋底の反り量が大きく、鍋2
内の油量が少ないほど、制御温度を低く設定して、鍋底
の反り量や鍋2内の油量に依らず鍋2内の油の温度が設
定温度近傍になるようにする。
【0060】また、鍋底の平坦な鍋2内に多量の油を入
れて使用した場合、室温に馴染んだ状態から180℃前
後といった高温まで予熱すると、油は低温では粘性があ
るので、鍋2自身の温度上昇に対して油の温度上昇が遅
れてしまい、また、温度センサ4で検知する温度θは鍋
2自身の温度を感度良く検知するので、温度センサ4で
検知する温度θと鍋2内の油の温度との差は、安定動作
のときに比べて相対的に小さくなってしまう。
【0061】したがって、加熱手段3を通電開始し初め
て予熱完了するまでは、予熱完了温度θyを選択された
設定温度に対応する制御温度よりも初期補正温度だけ幾
分高めに設定して、予熱完了する時には鍋2内の油温が
設定温度に到達させる。
【0062】以上のように構成された加熱調理器につい
て、図5〜6を参照してその動作を説明する。図5は鍋
底の平坦な鍋2にて180℃設定で予熱したときの動作
を示す図、図6は鍋底の平坦な鍋2にて予熱完了後に設
定温度を上昇したときの動作を示す図である。
【0063】機器に商用電源1を印加すると、通電制御
手段27は、動作モード=初期モードとして動作を開始
する。そして、入力手段6より加熱開始を示す信号を入
力すると、通電制御手段27は、動作モードを揚げ物モ
ードの180℃設定に変更し、以下の動作を行う。
【0064】まず、通電制御手段27は、加熱手段3の
目標出力Pc=1000Wとして加熱手段3を通電制御
する(図5の(a))。そして、鍋反り量検知手段8
は、通電制御手段27より入力する信号に基づき、動作
モードが初期モードから揚げ物モードに変更されて加熱
手段3の通電を開始したことを検知すると、加熱手段3
の通電開始から10秒毎の温度センサ4で検知する温度
θをそれぞれθ0、θ1、θ2、θ3、θ4にて測定
し、dθ2=(θ4−θ3)−(θ1−θ0)を算出し
て、dθ2に基づき鍋2の鍋底の反り量であるsori
を、sori=1〜3の3段階にて検知し、通電制御手
段27および液体量検知手段9に出力する。なお、鍋底
の反り量が大きいほどdθ2は小さな値となる。また、
鍋底の反り量とsoriの値との関係を(表2)に示
す。
【0065】
【表2】
【0066】そして、加熱手段3の目標出力Pc=10
00Wにて通電開始し40秒経過すると、通電制御手段
27は、鍋反り量検知手段8よりsoriの値を入力し
て鍋反り量検知が終了したことを検知し、加熱手段3の
目標出力Pc=1200Wに変更して通電制御を行う
(図5の(b))とともに、液体量検知手段9は、鍋反
り量検知手段8より入力するsoriの値と、温度セン
サ4で検知する温度θの上昇勾配に基づき鍋2内の油量
であるoilを、oil=1〜3の3段階にて検知し、
通電制御手段27に出力する。なお、鍋2内の油量とo
ilの値との関係を(表3)に示す。
【0067】
【表3】
【0068】そして、通電制御手段27は、液体量検知
手段9よりoilの値を入力して鍋2内の油量検知が終
了したことを検知(図5のA点)すると、選択された設
定温度である180℃設定での、soriおよびoil
に基づく制御温度および初期補正温度を求めて予熱完了
温度θy=制御温度+初期補正温度とし、目標温度θc
=過渡的な目標温度θk=温度センサ4で検知する温度
θ+シフト温度に設定して過渡温調動作を開始する(図
5の(c))。
【0069】つまり、通電制御手段27は、soriの
値が大きく、oilの値が小さいほど、制御温度が小さ
くなるように設定する。なお、各設定温度でのsori
およびoilに基づく具体的な制御温度を(表4)に示
す。
【0070】
【表4】
【0071】また、soriおよびoilに基づく初期
補正温度については、sori=1かつoil=3のと
きは初期補正温度=10K、sori=1かつoil=
2のときは初期補正温度=5K、その他すなわちsor
i=2、3またはoil=1のときは初期補正温度=0
Kとする。
【0072】そして、通電制御手段27は、温度センサ
4で検知する温度θ≧予熱完了温度θyを検知(図5の
B点)すると、報知手段5である表示手段51および音
響手段52を駆動して機器を使用する者に鍋2内の油が
設定温度に到達した旨の予熱完了報知を行うとともに、
目標温度θc=制御温度として安定温調動作に移行し、
温度センサ4で検知する温度θと目標温度θcとの関係
に基づき加熱手段3を通電制御する(図5の(d))。
【0073】具体的に説明すると、例えば、鍋底が1.
0mmだけ反った鍋2に油量500gを入れて180℃
設定にて予熱を開始した場合は、鍋反り量検知手段8に
てsori=2、液体量検知手段9にてoil=2と検
知し、通電制御手段27は、(表4)に示す180℃設
定、sori=2、oil=2での制御温度(135
℃)と、初期補正温度(0K)より、予熱完了温度θy
=制御温度+初期補正温度=135℃+0K=135℃
と設定し、目標温度θc=過渡的な目標温度θk=温度
センサ4で検知する温度θ+シフト温度に設定し過渡温
調動作を行う。
【0074】そして、通電制御手段27は、温度センサ
4で検知する温度θ≧135℃(=θy)を検知する
と、報知手段5である表示手段51および音響手段52
を駆動して機器を使用する者に鍋2内の油が設定温度に
到達した旨の予熱完了報知を行うとともに、目標温度θ
c=制御温度=135℃として安定温調動作に移行し、
温度センサ4で検知する温度θと目標温度θcとの関係
に基づき加熱手段3を通電制御する。
【0075】そして、予熱完了報知後に200℃設定ま
で設定温度を上昇すると、通電制御手段27は、予熱完
了温度θy=制御温度=153℃に設定し、図3の
(2)に示す動作と同様に、目標温度θc=過渡的な目
標温度θk=温度センサ4で検知する温度θ+10Kに
設定して再度過渡温調動作に戻り、温度センサ4で検知
する温度θ≧153℃(=θy)を検知すると、表示手
段51を駆動して機器を使用する者に鍋2内の油が設定
温度に到達した旨の予熱完了報知を行うとともに安定温
調動作に移行する。
【0076】また、例えば、鍋底が平坦な鍋2に油量9
00gを入れて180℃設定にて予熱を開始した場合
は、鍋反り量検知手段8にてsori=1、液体量検知
手段9にてoil=3と検知し、通電制御手段27は、
(表4)に示す180℃設定、sori=1、oil=
3での制御温度(167℃)と、初期補正温度(10
K)より、予熱完了温度θy=制御温度+初期補正温度
=167℃+10K=177℃と設定し、目標温度θc
=過渡的な目標温度θk=温度センサ4で検知する温度
θ+シフト温度に設定し過渡温調動作を行う(図5の
(c))。
【0077】そして、通電制御手段27は、温度センサ
4で検知する温度θ≧177℃(=θy)を検知(図5
のB点)すると、報知手段5である表示手段51および
音響手段52を駆動して機器を使用する者に鍋2内の油
が設定温度に到達した旨の予熱完了報知を行うととも
に、目標温度θc=制御温度=167℃として安定温調
動作に移行し、温度センサ4で検知する温度θと目標温
度θcとの関係に基づき加熱手段3を通電制御する(図
5の(d))。
【0078】そして、予熱完了報知後に200℃設定ま
で設定温度を上昇すると、通電制御手段27は、図6に
示すように、安定温調動作のまま目標温度θc=制御温
度=185℃に変更し(図6のA点)、温度センサ4で
検知する温度θ≧185℃(=θc)を検知(図6のB
点)すると、表示手段51を駆動して機器を使用する者
に鍋2内の油が設定温度に到達した旨の予熱完了報知を
行う。
【0079】以上の構成により、鍋底の反り量や鍋2内
の油量に依らず鍋2内の油温を設定温度近傍にて安定さ
せることができる。また、一旦予熱完了した後に設定温
度を上昇した場合、鍋底の平坦な鍋2を使用しかつ鍋2
内の油量が多いときは、安定温調動作のまま加熱手段3
を通電制御するので、加熱手段3を比較的高出力にて通
電制御し鍋2内の油を比較的短時間で加熱できるととも
に、鍋底の反った鍋2を使用したり鍋2内の油量が少な
いときは、再度過渡温調動作にて加熱手段3を通電制御
するので、温度センサ4で検知する温度θと鍋2内の油
温との差を小さく抑えたまま鍋2内の油を加熱し、変更
後の制御温度に到達したときの鍋2内の油温が過度に高
くなるのを防ぐことができる。
【0080】なお、実施例2において、過渡温調動作に
おけるシフト温度およびシフト時間について、通電制御
手段27にて、soriが大きく、oilが小さいほ
ど、シフト温度を小さく、シフト時間を長く設定する
と、鍋底の平坦な鍋2を使用したり鍋2内の油量が多い
ときの予熱時間の短縮と、鍋底の反った鍋2を使用した
り鍋2内の油量が少ないときの鍋2内の油温のオーバー
シュート抑制を両立することができる。
【0081】また、鍋反り量検知手段8は、温度センサ
4で検知する温度θに基づき鍋2の鍋底の反り量を検知
し、液体量検知手段9は、鍋反り量検知手段8より入力
する信号および温度センサ4で検知する温度θの上昇勾
配に基づき鍋2内の油量を検知する構成であるが、他の
手段・方法にて鍋底の反り量または鍋2内の油量を検知
する構成としても同様の効果を得ることができる。
【0082】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜5に記載の発
明によれば、鍋底の反りや、鍋内の液体量の影響を抑制
し、室温に馴染んだ状態から加熱手段に通電開始し予熱
しても、予熱完了したときの鍋内の液体の温度をオーバ
ーシュートを抑制しながら設定した温度に早く到達さ
せ、予熱完了した後そのまま放置する場合には、鍋内の
液体の温度変動を抑制して一定温度を維持し、かつ鍋内
の液体に調理物を投入すると高火力にてオーバーシュー
トを抑制しながら迅速に液体温度を回復し、予熱完了し
た後に制御温度を大幅に高く変更しても、変更後の制御
温度に到達したときに鍋内の液体の温度が過度に高くな
るのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1〜3における加熱調理器の通
電制御手段のブロック図
【図2】本発明の実施例1における加熱調理器で鍋底の
反った鍋にて180℃設定で予熱したときの動作を示す
【図3】本発明の実施例1〜3における加熱調理器で鍋
底の反った鍋にて予熱完了後に設定温度を高く変更した
ときの動作を示す図
【図4】本発明の実施例4における加熱調理器のブロッ
ク図
【図5】同、鍋底の平坦な鍋にて180℃設定で予熱し
たときの動作を示す図
【図6】同、鍋底の平坦な鍋にて予熱完了後に設定温度
を高く変更したときの動作を示す図
【図7】従来の加熱調理器のブロック図
【符号の説明】
2 鍋 3 加熱手段 4 温度センサ 6 入力手段 7、17、27 通電制御手段 8 鍋反り量検知手段 9 液体量検知手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋の温度
    を検知する温度センサと、制御温度を選択する入力手段
    と、前記制御温度と前記温度センサの検知結果を比較し
    て前記加熱手段の通電を制御する通電制御手段とを備
    え、前記通電制御手段は、前記加熱手段に通電開始して
    から前記温度センサで検知する温度が前記制御温度に到
    達するまでは、目標温度を設定し、前記温度センサの検
    知温度と前記目標温度との関係に基づき前記検知温度を
    前記目標温度に対応した所定の温度に近づけるべく前記
    加熱手段の通電を制御し、かつ前記目標温度を段階的に
    高く変更する過渡温調動作を行い、前記温度センサで検
    知する温度が前記制御温度に到達した後は、前記目標温
    度を前記制御温度とする安定温調動作を行い、前記安定
    温調動作中に前記入力手段より入力する信号に基づき前
    記制御温度を高く変更すると、前記温度センサの検知温
    度が、前記変更後の制御温度に到達するまでは前記過渡
    温調動作を行い、到達後は前記安定温調動作に移行する
    ようにした加熱調理器。
  2. 【請求項2】 通電制御手段は、温度センサの検知温度
    が制御温度に到達した後に入力手段より入力する信号に
    基づき前記制御温度を高く変更すると、変更後の制御温
    度が所定温度未満のときは安定温調動作のままで加熱手
    段を通電制御し、前記変更後の制御温度が前記所定温度
    以上のときは前記温度センサで検知する温度が前記変更
    後の制御温度に到達するまでは過渡温調動作を再度行
    い、前記温度センサで検知する温度が前記変更後の制御
    温度に到達した後は前記安定温調動作に移行する構成と
    した請求項1記載の加熱調理器。
  3. 【請求項3】 通電制御手段は、温度センサの検知温度
    が制御温度に到達した後に入力手段より入力する信号に
    基づき前記制御温度を高く変更すると、前記制御温度の
    変更量が所定温度未満のときは安定温調動作のままで加
    熱手段を通電制御し、前記変更量が前記所定温度以上の
    ときは前記温度センサの検知温度が前記変更後の制御温
    度に到達するまでは過渡温調動作を再度行い、前記温度
    センサで検知する温度が前記変更後の制御温度に到達し
    た後は前記安定温調動作に移行する構成とした請求項1
    記載の加熱調理器。
  4. 【請求項4】 鍋底の反り量を検知する鍋反り量検知手
    段を備え、通電制御手段が、温度センサの検知温度が制
    御温度に到達した後に入力手段より入力する信号に基づ
    き前記制御温度を高く変更すると、前記鍋反り量検知手
    段より入力する信号に基づき鍋底が平坦な鍋と検知する
    と安定温調動作のままで加熱手段を通電制御し、前記鍋
    反り量検知手段より入力する信号に基づき鍋底が反った
    鍋と検知すると前記温度センサの検知温度が前記変更後
    の制御温度に到達するまでは過渡温調動作を再度行い、
    前記温度センサで検知する温度が前記変更後の制御温度
    に到達した後は前記安定温調動作に移行する構成とした
    請求項1記載の加熱調理器。
  5. 【請求項5】 鍋内の液体量を検知する液体量検知手段
    を備え、通電制御手段が、温度センサで検知する温度が
    制御温度に到達した後に入力手段より入力する信号に基
    づき前記制御温度を高く変更すると、前記液体量検知手
    段より入力する信号に基づき鍋内の液体量が多いと検知
    すると安定温調動作のままで加熱手段を通電制御し、前
    記液体量検知手段より入力する信号に基づき鍋内の液体
    が少ないと検知すると前記温度センサの検知温度が前記
    変更後の制御温度に到達するまでは過渡温調動作を行
    い、前記温度センサの検知温度が前記変更後の制御温度
    に到達した後は前記安定温調動作に移行する構成とした
    請求項1記載の加熱調理器。
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