JP3254964B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

誘導加熱調理器

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JP3254964B2
JP3254964B2 JP12340395A JP12340395A JP3254964B2 JP 3254964 B2 JP3254964 B2 JP 3254964B2 JP 12340395 A JP12340395 A JP 12340395A JP 12340395 A JP12340395 A JP 12340395A JP 3254964 B2 JP3254964 B2 JP 3254964B2
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憲二 服部
勝 川邉
博文 野間
裕二 藤井
大象 緒方
章 片岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は温度調節機能を有する誘
導加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、誘導加熱調理器はその安全・清潔
・高効率という優れた特徴により一般家庭や業務用等に
広く普及されつつある。
【0003】以下に従来構成の誘導加熱調理器について
説明する。図4は従来構成の誘導加熱調理器のブロック
図である。図4において、1は交流電源、2は交流電源
1を直流に変換する整流回路、3は交流電源1からの入
力を検知する入力検知部、4は加熱コイル、5は加熱コ
イル4に高周波電流を供給するインバータ部、6は交流
電源1からの入力が所定の値となるようにインバータ部
5を制御する制御部、7は鍋15を載置するトッププレ
ート、8はトッププレート7の温度を測定する温度検知
部、9は温度検知部8の出力信号を検知して温度検知部
8の測定温度が第1の設定温度に達すると交流電源1か
らの入力を抑制し、第1の設定温度より低い第2の設定
温度付近で安定するように交流電源1からの入力を制御
する温度制御部である。
【0004】以上のように構成された従来構成の誘導加
熱調理器では被調理物の温度調節を行う際、鍋15を載
置するトッププレート7の温度を温度検知部8で測定す
ることにより被調理物の温度を間接的に検知していた。
しかし、油など被調理物と鍋15の鍋底の温度上昇速度
の違いから、鍋15および被調理物の温度が室温程度で
ある加熱開始時当初は鍋15の温度上昇に対して被調理
物の温度上昇は大幅に遅れるため、温度制御部9は温度
検知部8の測定温度が第1の設定温度に達すると交流電
源1からの入力を抑制し、第1の設定温度より低い第2
の設定温度付近で安定するように交流電源1からの入力
を制御して、加熱開始時当初の被調理物の温度上昇不足
を解消し、かつ温度安定時の被調理物の温度制御の精度
を向上させていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、第1の設定温度が予め決められているた
め、鍋15の材質や形状、被調理物の量等により異なる
被調理物と鍋底の温度上昇速度の違いに対応することが
できず、温度検知部の測定温度が第1の設定温度に達し
た時の被調理物の温度が鍋15の種類や被調理物の量に
より異なるため、使用者が所有する鍋15や使用者が行
う調理方法によっては、被調理物の温度を使用者が所望
する温度で安定させることが困難であった。
【0006】また、被調理物の温度はトッププレート7
の温度を測定することにより温度検知部8で間接的に測
定されているため、トッププレート7上の温度検知部8
の温度測定点に鍋15が接触しないような鍋底が反った
鍋15では、鍋底の温度上昇に対して温度検知部8の測
定温度の応答が遅くなるため、従来の温度制御方法では
被調理物の異常な温度上昇を引き起こすという問題点が
あった。
【0007】本発明は上記問題点を解決するもので、鍋
の種類や被調理物の量に応じて使用者が適宜最適な温度
制御のための調整を可能とする誘導加熱調理器を提供す
ることを第1の目的とする。
【0008】また、鍋の種類に応じて、使用者の温度制
御のための調整内容を適切に自動的に変更可能とする誘
導加熱調理器を提供することを第2の目的とする。
【0009】また、使用者が適切と判断した調整内容な
不適切である場合に、自動的に修正して適切な温度調整
を行なう誘導加熱調理器を提供することを第3の目的と
するまた、データの内容が不適当である場合に、自動的
に修正して適切な温度調整を行なう誘導加熱調理器を提
供することを第4の目的とするさらに、使用者が設定し
た温度調整の内容を表示して確認を容易とすることを第
5の目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の課題解決手段は、交流電源を直流に変
換する整流回路と、前記交流電源からの入力を検知する
入力検知部と、加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波
電流を供給するインバータ部と、前記交流電源からの入
力が所定の値となるように前記インバータ部を制御する
制御部と、鍋を載置するトッププレートと、前記トップ
プレートの温度を測定する温度検知部と、前記温度検知
部の出力信号を検知して前記温度検知部の測定温度が第
1の設定温度に達すると前記交流電源からの入力を抑制
し、前記第1の設定温度より低い第2の設定温度付近で
安定するように前記交流電源からの入力を制御する温度
制御部を備え、前記温度制御部は前記第1の設定温度を
記憶する初期設定温度記憶部と、前記初期設定温度記憶
部に記憶された前記第1の設定温度を使用者が変更可能
とした初期設定温度変更部を有する構成とするものであ
る。
【0011】また、上記目的を達成するための本発明の
第2の課題解決手段は、前記温度制御部は前記温度検知
部の測定結果から鍋の鍋底状態が平坦であるかどうか判
定する鍋判定部を備え、前記鍋判定部により平坦鍋と判
定された場合は使用者が変更した前記第1の設定温度と
前記第2の設定温度で温度制御を行い、前記鍋判定部に
より反り鍋と判定された場合は前記第1の設定温度は無
効として前記第2の設定温度のみで温度制御を行う構成
とするものである。
【0012】また、上記目的を達成するための本発明の
第3の課題解決手段は、前記温度制御部は前記初期設定
温度記憶部から出力されたデータが所定の範囲外のデー
タである場合には予め決められたデータを前記第1の設
定温度とする構成とするものである。
【0013】また、上記目的を達成するための本発明の
第4の課題解決手段は、前記初期設定温度記憶部は前記
第1の設定温度として同一データをN個記憶し、前記初
期設定温度変更部は前記初期設定温度記憶部の前記N個
のデータを同時に変更し、前記温度制御部は前記初期設
定温度記憶部から出力された前記変更後のN個のデータ
の有効、無効を判別して、有効と判別した場合は有効と
されたデータを前記第1の設定温度とし、無効と判別し
た場合は予め決められたデータもしくは変更前のデータ
を前記第1の設定温度とする構成とするものである。
【0014】また、上記目的を達成するための本発明の
第5の課題解決手段は、前記温度制御部は使用者が前記
初期設定温度変更部に所定の入力をして前記第1の設定
温度を変更するモードに入った場合に表示部にそのモー
ドに入ったことを示す表示あるいは前記第1の設定温度
の表示を行う構成とするものである。
【0015】
【作用】本発明の誘導加熱調理器は上記の目的を達成す
るための第1の課題解決手段により、温度制御部は温度
検知部の測定温度が第1の設定温度に達すると交流電源
からの入力を抑制し、かつ第1の設定温度より低い第2
の設定温度付近で安定するように交流電源からの入力を
制御するので、油など被調理物と鍋の鍋底の温度上昇速
度の違いによる調理開始時当初の被調理物の温度上昇不
足を解消し、かつ安定時の被調理物の温度制御の精度を
向上させることができる。
【0016】また、被調理物と鍋底の温度上昇速度の差
は鍋の材質や形状、被調理物の量等により異なり、また
鍋底の温度上昇に対する温度検知部の測定温度の応答速
度も鍋の形状により大きく異なるが、温度制御部は第1
の設定温度を記憶する初期設定温度記憶部と、初期設定
温度記憶部に記憶された第1の設定温度を使用者が変更
可能とした初期設定温度変更部を有するので、使用者が
所有する鍋の材質や形状、被調理物の量に応じて使用者
が第1の設定温度を変更し、被調理物の温度が所望の設
定温度付近で安定するように補正することができる。
【0017】さらに、初期設定温度記憶部に変更後の第
1の設定温度を記憶するので使用者が第1の設定温度を
一度変更すれば、再度第1の設定温度を変更する必要が
なく同一条件で調理を繰り返すことが可能となって操作
性の良い調理器を提供することができる。
【0018】また上記の目的を達成するための第2の課
題解決手段により、温度制御部は鍋の鍋底状態を判定す
る鍋判定部を有し、鍋の鍋底が平坦と判定された場合は
使用者が設定した第1の設定温度と第1の設定温度より
低い第2の設定温度で温度制御を行い、反り鍋と判定さ
れた場合は第1の設定温度は無効として第2の設定温度
で温度制御を行うので、使用者による第1の設定温度の
変更の有無あるいは変更の程度の大小にかかわらず鍋底
が反った鍋を使用する場合には、温度検知部で測定した
温度が第2の設定温度に達した時点で交流電源からの入
力を抑制して反り鍋時に生じやすい被調理物の異常な温
度上昇を防ぐことができる。
【0019】また上記の目的を達成するための第3の課
題解決手段により、初期設定温度記憶部から出力された
データが所定の範囲外のデータの場合は予め決められた
データを第1の設定温度とするので、異常な変更データ
が入力されるとそれを無視して所定のデータを第1の設
定温度とすることができる。従って、初期設定温度記憶
部にデータが記憶される場合や初期設定温度記憶部から
データが出力される場合に、雑音等の影響により使用者
が変更した第1の設定温度と大幅に異なるデータが第1
の設定温度として入力されそれに基づいて温度制御が実
行されるのを防ぐことができる。
【0020】また上記の目的を達成するための第4の課
題解決手段により、初期設定温度記憶部は第1の設定温
度として同一データをN個記憶し、初期設定温度変更部
は初期設定温度記憶部のN個のデータを同時に変更し、
温度制御部は温度記憶部から出力されたN個のデータの
有効、無効を判別して、有効と判別した場合は有効とさ
れたデータを第1の設定温度とし、無効と判別した場合
は予め決められたデータもしくは変更前のデータを第1
の設定温度とするので、初期設定温度記憶部から出力さ
れたデータの信頼度を判断することができ、外来雑音等
による回路の誤動作により誤った温度制御が実行される
のを低減させることができる。
【0021】また上記の目的を達成するための第5の課
題解決手段により、温度制御部は使用者が初期設定温度
変更部に所定の入力をして第1の設定温度を変更するモ
ードに入った場合に表示部にそのモードに入ったことを
示す表示あるいは第1の設定温度の表示を行うので、使
用者が設定変更モード状態にあることの確認や現在設定
されているもしくは変更しようとする第1の設定温度の
認識を確実にすることができ、第1の設定温度の変更作
業を容易に行うことができる。
【0022】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0023】図1において、1は交流電源、2は交流電
源1を直流に変換する整流回路、3は交流電源1からの
入力を検知する入力検知部、4は加熱コイル、5は加熱
コイルに高周波電流を供給するインバータ部、6は交流
電源1からの入力が所定の値となるようにインバータ部
5を制御する制御部、7は鍋15を載置するトッププレ
ート、8はトッププレート7の温度を測定する温度検知
部、9は温度検知部8の出力信号を検知して温度検知部
8の測定温度が第1の設定温度に達すると交流電源1か
らの入力を抑制し、第1の設定温度より低い第2の設定
温度付近で安定するように交流電源1からの入力を制御
する温度制御部、10は第1の設定温度を記憶する初期
設定温度記憶部、11は初期設定温度記憶部10に記憶
された第1の設定温度を使用者が変更可能とした初期設
定温度変更部、12は調理設定の操作を行う操作部、1
3は温度検知部8の測定結果より鍋15の鍋底が平坦で
あるか反り鍋であるかを判定しその判定結果を温度制御
部9に出力する鍋判定部、14は第1の設定温度の変更
を行うモードでその表示を行う表示部である。
【0024】以上のように構成された誘導加熱調理器に
ついてその動作を説明する。使用者が加熱コイル4の上
部に設置されたトッププレート7上に、鉄製の鍋15を
載置し、鍋15の内部には被調理物として油が入れられ
ている。また、初期状態では、第1の設定温度は第2の
設定温度に+20℃を加えたものを初期設定記憶部10
に記憶している。初期設定記憶部10には同一データを
3個記憶するように構成されている。ここで、操作部1
2の天ぷらキーを押すと初期設定温度記憶部10より第
1の設定温度が温度制御部9に入力される。温度制御部
9は入力された3データ中少なくとも2データが同一
で、かつ所定の範囲内のデータであれば初期設定温度記
憶部から入力されたデータを第1の設定温度として用
い、3データ全てが異なる場合、あるいはデータが所定
の範囲外である場合は予め決められたデータである第2
の設定温度+20℃を第1の設定温度としている。次に
温度制御部9はパワーが最大出力(本実施例では2K
W)となるように制御部6に信号を出力する。制御部6
は入力検知部3からの信号に応じてパワーが最大出力と
なるようにインバータ部5のスイッチング素子をオンオ
フして、加熱コイル4とインバータ部5の共振コンデン
サに発生する共振電流により高周波出力を変化させる。
高周波出力により鍋15が加熱されると鍋底、油、およ
びトッププレート7がそれぞれ温度上昇する。温度検知
部8にはサーミスタを用いてトッププレート7の温度を
測定し、温度検知部8の測定温度の温度上昇速度により
鍋判定部13にて鍋15の鍋底が平坦か反っているかを
判定する。温度制御部9は鍋判定部13で鍋底が平坦と
判定されると第1の設定温度と第2の設定温度で温度制
御を行い、反り鍋と判定されると第1の設定温度を無効
として第2の設定温度のみで温度制御を行う。この鍋1
5は鍋判定部13で平坦であると判定されるので、温度
検知部8の温度が前記第1の設定温度に達すると温度制
御部9は高周波出力が0Wとなるように制御部6に信号
を出力し、ブザーにて被調理物の温度が使用者の所望す
る温度に達したことを報知する。次に温度制御部9は、
温度検知部8の測定結果より出力が2KW、1.2K
W、800W、480W、370W、0Wの6段階のい
ずれかとなるように制御部6に信号を出力し、温度検知
部8の測定温度を第2の設定温度付近で安定させる。
【0025】図2は、調理開始時からの鍋底と油と温度
検知部8の測定温度の温度変化を示したものであり、油
の温度は鍋底の温度より温度上昇速度が遅いため第1の
設定温度により油の温度上昇不足を解消している。しか
し鍋底の形状が若干反っているため鍋底の温度上昇に対
して温度検知部8の測定温度の応答が遅れ、温度検知部
8の測定温度が第1設定温度(図2では170℃)に達
した時には油の温度が使用者が所望している温度(図2
では180℃)よりも高温となった状態(図2では約1
90℃)でブザー報知がされている。そこで使用者は、
図2の測定データを基に、この鍋15に対応した第1の
設定温度の変更を以下の手順により変更し、図3に示さ
れるような温度変化を得るように調整する。
【0026】初期設定温度変更部11より所定のキー入
力を行い設定温度を変更するモードに移行する。第1の
設定温度は第2の設定温度+0℃、+10℃、+20℃
の3段階で変更可能である。モード移行されると表示部
14に設定温度変更モードを示す表示が行われ、かつ現
在設定されている第1の設定温度が表示されている。図
2より温度検知部8の測定温度が第1の設定温度(図2
では170℃)に達した時、油の温度は使用者が所望す
る温度(図2では180℃)より約10℃高いことから
第1の設定温度を現在より10℃低くして、第1の設定
温度を第2の設定温度+10℃となるように初期設定温
度変更部11より変更する。この時、表示部14におけ
る第1の設定温度の表示は第2の設定温度+20℃から
第2の設定温度+10℃を表示する内容に変更される。
また初期設定温度変更部11は初期補正温度記憶部10
に記憶している同一の3データを同時に変更して、新た
に変更後の同一の3データを初期設定温度記憶部10に
記憶させる。初期設定温度記憶部10は初期設定温度変
更部11よりデータ変更されない限り、そのデータを第
1の設定温度として記憶し続ける。
【0027】以上の操作にて第1の設定温度を変更した
後、再度同一の調理条件にて加熱を行うと、調理開始時
からの鍋底と油と温度検知部8の測定温度の温度変化は
図3のようになり、温度検知部8の測定温度が第1設定
温度(図3では160℃)に達してブザー報知された時
には油の温度が使用者が所望している温度(図3では1
80℃)付近で安定した状態となる。初期設定温度記憶
部10には変更した第1の設定温度が記憶されているの
で再度第1の設定温度を変更する必要がなく、繰り返し
同一の条件で調理を行うことが可能である。
【0028】以上のように本実施例によれば、温度制御
部9は温度検知部8の測定温度が第1の設定温度に達す
ると交流電源1からの入力を抑制し、かつ第1の設定温
度より低い第2の設定温度付近で安定するように交流電
源1からの入力を制御するので、油など被調理物と鍋1
5の鍋底の温度上昇速度の違いによる調理開始時当初の
被調理物の温度上昇不足を解消し、かつ安定時の被調理
物の温度制御の精度を向上させることができる。
【0029】また、温度制御部9は第1の設定温度を記
憶する初期設定温度記憶部10と、初期設定温度記憶部
10に記憶された第1の設定温度を使用者が変更可能と
した初期設定温度変更部11を有するので、使用者が所
有する鍋15の材質や形状、被調理物の量に応じて使用
者が第1の設定温度を変更し、被調理物の温度が所望の
設定温度付近で安定するように補正することができる。
【0030】また、初期設定温度記憶部10に変更後の
第1の設定温度を記憶するので使用者が第1の設定温度
を一度変更すれば、再度第1の設定温度を変更する必要
がなく同一条件で調理を繰り返すことが可能となって操
作性の良い調理器を提供することができる。
【0031】また、温度制御部9は鍋15の鍋底状態を
判定する鍋判定部13を有し、鍋15の鍋底が平坦と判
定された場合は使用者が設定した第1の設定温度と第1
の設定温度より低い第2の設定温度で温度制御を行い、
反り鍋と判定された場合は第1の設定温度は無効として
第2の設定温度で温度制御を行うので、使用者による第
1の設定温度の変更の有無あるいは変更の程度の大小に
かかわらず鍋底が反った鍋15を使用する場合には、温
度検知部8で測定した温度が第2の設定温度に達した時
点で交流電源からの入力を抑制して反り鍋時に生じやす
い被調理物の異常な温度上昇を防ぐことができる。
【0032】また、初期設定温度記憶部10から出力さ
れたデータが所定の範囲外のデータの場合は予め決めら
れたデータを第1の設定温度とするので、異常な変更デ
ータが入力されるとそれを無視して所定のデータを第1
の設定温度とすることができる。従って、初期設定温度
記憶部10にデータが記憶される場合や初期設定温度記
憶部10からデータが出力される場合に、雑音等の影響
により使用者が変更した第1の設定温度と大幅に異なる
データが第1の設定温度として入力されそれに基づいて
温度制御が実行されるのを防ぐことができる。
【0033】また、初期設定温度記憶部10は第1の設
定温度として同一データをN個記憶し、初期設定温度変
更部11は初期設定温度記憶部10のN個のデータを同
時に変更し、温度制御部9は初期設定温度記憶部10か
ら出力されたN個のデータの有効、無効を判別して、有
効と判別した場合は有効とされたデータを第1の設定温
度とし、無効と判別した場合は予め決められたデータも
しくは変更前のデータを第1の設定温度とするので、初
期設定温度記憶部10から出力されたデータの信頼度を
判断することができ、外来雑音等による回路の誤動作に
より誤った温度制御が実行されるのを低減させることが
できる。
【0034】また、温度制御部9は使用者が初期設定温
度変更部11に所定の入力をして第1の設定温度を変更
するモードに入った場合に表示部14にそのモードに入
ったことを示す表示あるいは第1の設定温度の表示を行
うので、使用者が設定変更モード状態にあることの確認
や現在設定されているもしくは変更しようとする第1の
設定温度の認識を確実にすることができ、第1の設定温
度の変更作業を容易に行うことができる。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明は、温度検知部の出
力信号を検知して温度検知部の測定温度が第1の設定温
度に達すると交流電源からの入力を抑制し、第1の設定
温度より低い第2の設定温度付近で安定するように交流
電源からの入力を制御する温度制御部を備え、温度制御
部は前記第1の設定温度を記憶する初期設定温度記憶部
と、初期設定温度記憶部に記憶された第1の設定温度を
使用者が変更可能とした初期設定温度変更部を有するの
で、使用者が所有する鍋の材質や形状、被調理物の量に
応じて使用者が第1の設定温度を変更することができ、
かつ初期設定温度記憶部に変更後の第1の設定温度を記
憶するので、使用者が第1の設定温度を一度変更すると
再度第1の設定温度を変更する必要がなく、使用者が使
用する鍋や調理方法に応じた最適な温度制御にて繰り返
し調理を行うことが可能となり、操作性が良い調理性能
が向上した誘導加熱調理器を提供することができる。
【0036】また、鍋の鍋底状態を判定する鍋判定部を
有し、鍋の鍋底が平坦と判定された場合は使用者が設定
した第1の設定温度と第2の設定温度で温度制御を行
い、反り鍋と判定された場合は第2の設定温度のみで温
度制御を行うことにより、使用者による第1の設定温度
の変更の有無あるいは変更の程度の大小にかかわらず鍋
底が反った鍋を使用する場合には、温度検知部の測定温
度が第2の設定温度に達した時点で交流電源からの入力
を抑制して反り鍋時に生じやすい被調理物の異常な温度
上昇を防ぐことにより、油発火などの危険を回避するこ
とができ、より安全性の高い誘導加熱調理器を提供する
ことができる。
【0037】また、初期設定温度記憶部から出力された
データが所定の範囲外のデータの場合は予め決められた
データを第1の設定温度とすることにより、異常な変更
データが入力された場合にそれを無視して所定のデータ
を第1の設定温度とすることができ、初期設定温度記憶
部にデータが記憶される場合や初期設定温度記憶部から
データが出力される場合に、雑音等の影響により使用者
が変更した第1の設定温度と大幅に異なるデータが第1
の設定温度として入力され、それに基づいて温度制御が
実行されるのを防ぐことができるので、温度制御におい
て誤動作が少ない誘導加熱調理器を提供することができ
る。
【0038】また、複数の同一データを初期設定温度記
憶部に有し、初期設定温度変更部は前記初期設定温度記
憶部の複数個のデータを同時に変更し、温度制御部は前
記初期設定温度記憶部から出力された複数個のデータの
組合わせに応じてその有効性を判別し、無効と判別した
場合は予め決められたデータを前記第1の設定温度とし
てなることにより、初期設定温度記憶部から出力された
データの信頼度を判断することができ、外来雑音等によ
る回路の誤動作により誤った温度制御が実行されるのを
低減させることができるので、温度制御において信頼性
の高い誘導加熱調理器を提供することができる。
【0039】また本発明は、使用者が初期設定温度変更
部に所定の入力をして第1の設定温度を変更するモード
に入った場合に、表示部にそのモードに入ったことを示
す表示あるいは第1の設定温度の表示を行うので、使用
者が設定変更モード状態にあることの確認や、現在設定
されているデータもしくは変更しようとする第1の設定
温度を視覚的に認識することができ、第1の設定温度の
変更作業を容易に行うことができるので、使用者が安心
して設定変更を行える誘導加熱調理器を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における誘導加熱調理器を示す
ブロック図
【図2】同、調理中の鍋底、油、及び温度検知部の温度
変化を示した図
【図3】同、第1の設定温度変更後の調理中の鍋底、
油、及び温度検知部の温度変化を示した図
【図4】従来の誘導加熱調理器を示すブロック図
【符号の説明】
1 交流電源 2 整流回路 3 入力検知部 4 加熱コイル 5 インバータ部 6 制御部 7 トッププレート 8 温度検知部 9 温度制御部 10 初期設定温度記憶部 11 初期設定温度変更部 12 操作部 13 鍋判定部 14 表示部 15 鍋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野間 博文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 藤井 裕二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 緒方 大象 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 片岡 章 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−290966(JP,A) 特開 昭61−176090(JP,A) 特開 平5−326129(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 6/12 335

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を直流に変換する整流回路と、
    前記交流電源からの入力を検知する入力検知部と、加熱
    コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給するイン
    バータ部と、前記交流電源からの入力が所定の値となる
    ように前記インバータ部を制御する制御部と、鍋を載置
    するトッププレートと、前記トッププレートの温度を測
    定する温度検知部と、前記温度検知部の出力信号を検知
    して前記温度検知部の測定温度が第1の設定温度に達す
    ると前記交流電源からの入力を抑制し、前記第1の設定
    温度より低い第2の設定温度付近で安定するように前記
    交流電源からの入力を制御する温度制御部を備え、前記
    温度制御部は前記第1の設定温度を記憶する初期設定温
    度記憶部と、前記初期設定温度記憶部に記憶された前記
    第1の設定温度を使用者が変更可能とした初期設定温度
    変更部を有する誘導加熱調理器。
  2. 【請求項2】 温度制御部は温度検知部の測定結果から
    鍋底状態が平坦であるかどうか判定する鍋判定部を備
    え、前記鍋判定部により平坦鍋でないと判定された場合
    は初期設定温度記憶部に第2の設定温度を記憶してなる
    請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 【請求項3】 温度制御部は、初期設定温度記憶部から
    出力されたデータが所定の範囲外のデータである場合に
    予め決められたデータを前記第1の設定温度としてなる
    請求項1または2記載の誘導加熱調理器。
  4. 【請求項4】 初期設定温度記憶部は同一データを複数
    個有し、初期設定温度変更部は前記初期設定温度記憶部
    の複数個のデータを同時に変更し、温度制御部は前記初
    期設定温度記憶部から出力された複数個のデータの組合
    わせに応じてその有効性を判別し、無効と判別した場合
    は予め決められたデータを前記第1の設定温度としてな
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘導加熱調理
    器。
  5. 【請求項5】 第1の設定温度を表示する表示部を備え
    てなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の誘導加熱調
    理器。
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