JP2000058250A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

誘導加熱調理器

Info

Publication number
JP2000058250A
JP2000058250A JP22195998A JP22195998A JP2000058250A JP 2000058250 A JP2000058250 A JP 2000058250A JP 22195998 A JP22195998 A JP 22195998A JP 22195998 A JP22195998 A JP 22195998A JP 2000058250 A JP2000058250 A JP 2000058250A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
control
control temperature
heating coil
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22195998A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Noguchi
浩幸 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP22195998A priority Critical patent/JP2000058250A/ja
Publication of JP2000058250A publication Critical patent/JP2000058250A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、所定の温度制御常に適正に行なう
ことができるようにする。 【解決手段】 インバータ回路24は、調理容器を誘導
加熱する加熱コイル3に高周波電力を供給する。入力部
41には、調理のための温度を設定する調理温度設定手
段が含まれている。制御回路30はこの調理温度設定手
段により設定された調理温度に対し、加熱コイル3の出
力周波数に基づいて上側制御温度と下側制御温度とを設
定し、温度センサ5による検出温度が上側基準温度を上
回ったときには加熱コイル3に対する高周波電力供給を
停止させるようにインバータ回路24を制御し、下側基
準温度を下回ったときには高周波電力供給を開始するよ
うにインバータ回路24を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度制御機能を有
する誘導加熱調理器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】誘導加熱調理器は、周
知のように、鉄等の調理容器を配置するトッププレート
の下方に、加熱コイルを設けると共に、この加熱コイル
に高周波電力を供給する駆動回路を設ける構成としてい
る。この加熱コイルは、駆動回路から高周波電力が供給
されると、調理容器を誘導加熱するようになっている。
ところで、従来より誘導加熱調理器では、マイクロコン
ピュータ等を含んでなる制御回路に温度制御手段として
の機能を備えたものがあり、このものでは、調理容器の
温度を検出するために温度センサをトッププレート下方
に設けると共に、使用者が調理のための温度を設定する
調理温度設定スイッチを設けている。
【0003】調理温度設定スイッチにより調理温度が設
定されると、制御回路は、温度制御のための上側制御温
度と下側制御温度とを設定する。そして制御回路におけ
る温度制御手段は、前記温度センサによる検出温度が前
記上側制御温度を上回ったときには加熱コイルに対する
高周波電力供給を停止もしくは低下させるように前記駆
動回路を制御し、前記下側制御温度を下回ったときには
高周波電力供給を開始もしくは元に戻すように駆動回路
を制御するようになっている。このような構成により、
加熱対象物である調理容器の加熱温度ひいてはこの調理
容器に収容された調理物の調理温度を設定された温度に
制御するようにしている。
【0004】一方、最近の誘導加熱調理器においては、
鉄製の調理容器以外にも、アルミニウム製やステンレス
製の調理容器も誘導加熱することが考えられており、こ
の場合、アルミニウム製やステンレス製の調理容器で
は、鉄製の調理容器と同様の周波数を供給したのでは、
抵抗が小さいため発熱も小さい。そこで、抵抗を高める
ために表皮効果を利用する必要があり、周波数をかなり
高くする必要がある。
【0005】このように周波数を高くすると、加熱コイ
ルの抵抗も大きくなり、加熱コイルの自己発熱が大きく
なる。この結果、温度センサがこの加熱コイルの自己発
熱により加熱され易くなる。つまり、調理容器の温度よ
りも温度センサの検出温度が高くなってしまうことがあ
る。また、鉄製の調理容器であっても、その大きさや形
状あるいは調理物の種類によっては、出力周波数が変動
する(高くなる)ことがあり、この場合も同様に温度セ
ンサの検出温度が本来の検出対象物の温度よりも高くな
ってしまうことがある。このため、温度制御が不正確に
なってしまうといった不都合がある。
【0006】なお、温度制御機能としては、上述の調理
温度に対する温度制御ではなく、温度過昇防止のための
温度制御機能もある。すなわち、予め、制御回路に、温
度過昇防止(温度上がり過ぎ防止)のために、上側制御
温度(この場合、これ以上温度上昇させたくない温度)
と下側制御温度(この場合、加熱しても差し支えない温
度)とを設定しておき、温度センサの検出温度が上側制
御温度を上回ったときには加熱コイルに対する高周波電
力供給を停止もしくは低下させるように前記駆動回路を
制御し、また下側制御温度を下回ったときには高周波電
力供給を開始もしくは元に戻すように駆動回路を制御す
るようにしている。
【0007】この温度過昇防止機能による温度制御時に
おいて、加熱コイルの出力周波数が高くなると、温度セ
ンサの検出温度が実際の温度より高くなって、低い温度
域で温度過昇防止機能が動作してしまう不都合がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目
的は、所定の温度制御常に適正に行なうことができる誘
導加熱調理器を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、トッ
ププレート下方に配設され、該トッププレート上に配置
された調理容器を誘導加熱する加熱コイルと、この加熱
コイルに高周波電力を供給する駆動回路と、前記トップ
プレート下方に配設されて前記調理容器の温度を検出す
る温度センサと、調理のための温度を設定する調理温度
設定手段と、この調理温度設定手段により設定された調
理温度に対し、前記加熱コイルの出力周波数に基づいて
上側制御温度と下側制御温度とを設定する制御温度設定
手段と、前記温度センサによる検出温度が前記上側基準
温度を上回ったときには加熱コイルに対する高周波電力
供給を停止もしくは低下させるように前記駆動回路を制
御し、前記下側基準温度を下回ったときには高周波電力
供給を開始もしくは元に戻すように駆動回路を制御する
温度制御手段とを備えてなるところに特徴を有する。
【0009】上記構成において、調理温度設定手段によ
り調理温度が設定されると、制御温度設定手段は、調理
温度に対し、加熱コイルの出力周波数に基づいて上側制
御温度と下側制御温度とを設定する。そして、温度制御
手段は、温度センサによる検出温度が前記上側制御温度
を上回ったときには加熱コイルに対する高周波電力供給
を停止もしくは低下させるように駆動回路を制御し、下
側制御温度を下回ったときには高周波電力供給を開始も
しくは元に戻すように駆動回路を制御する。これによ
り、設定された調理温度となるように温度制御される。
【0010】ところで加熱コイルの出力周波数として
は、調理容器の材質に好適する周波数があり、また、調
理容器の材質が同じ場合でも、その大きさや形状あるい
は調理物の種類によっては、出力周波数が変動すること
がある。つまり、加熱コイルの出力周波数は画一的では
ない。そして、加熱コイルの出力周波数が異なると、温
度センサで検出する温度と実際の検出対象物の温度との
関係がずれてくる。
【0011】しかし、上記構成では、制御温度設定手段
により、加熱コイルの出力周波数に基づいて上側制御温
度と下側制御温度とを設定するから、その出力周波数の
影響により検出温度がずれるようなことがあっても検出
対象物の温度を適正に検出できるところとなり、結果的
には調理温度制御を良好に行なうことができるようにな
る。
【0012】請求項2の発明は、トッププレート下方に
配置され、該トッププレート上に配置された調理容器を
誘導加熱する加熱コイルと、この加熱コイルに高周波電
力を供給する駆動回路と、前記トッププレート下方に配
設されて前記調理容器の温度を検出する温度センサと、
前記加熱コイルの出力周波数に基づいて上側制御温度と
下側制御温度とを設定する制御温度設定手段と、前記温
度センサによる検出温度が前記上側制御温度を上回った
ときには加熱コイルに対する高周波電力供給を停止もし
くは低下させるように前記駆動回路を制御し、前記下側
制御温度を下回ったときには高周波電力供給を開始もし
くは元に戻すように駆動回路を制御する温度過昇防止手
段とを備えてなるところに特徴を有する。
【0013】上記構成において、温度過昇防止手段は、
温度センサによる検出温度が上側制御温度を上回ったと
きには加熱コイルに対する高周波電力供給を停止もしく
は低下させるように駆動回路を制御し、下側制御温度を
下回ったときには高周波電力供給を開始もしくは元に戻
すように駆動回路を制御する。これにより、調理容器の
温度ひいては調理物の温度が高くなり過ぎない温度帯で
加熱調理を継続できるようになる。そして、この場合、
前記上側制御温度及び下側制御温度は、制御温度設定手
段により、加熱コイルの出力周波数に基づいて設定され
るから、その出力周波数の影響で検出温度がずれるよう
なことがあっても検出対象物の温度を適正に検出できる
ところとなり、温度過昇防止のための温度制御を良好に
行なうことができるようになる。
【0014】請求項3の発明は、加熱コイルの出力周波
数を検出する周波数検出手段を備え、制御温度設定手段
が、この周波数検出手段により検出された出力周波数に
基づいて上側制御温度と下側制御温度とを設定するよう
になっているところに特徴を有するものである。加熱コ
イルの出力周波数としては、調理容器の材質によって適
正な値があるが、その材質が同じ場合でも、その大きさ
や形状あるいは調理物の種類によっては、出力周波数が
変動することがある。しかるに上記構成では、加熱コイ
ルの出力周波数を検出する周波数検出手段を設け、検出
された出力周波数に基づいて上側制御温度と下側制御温
度とを設定するようになっているから、出力周波数が変
化しても適正に各制御温度の設定ができ、良好に温度制
御できるようになる。
【0015】請求項4の発明は、入力電流を検出する入
力電流検出手段を備え、制御温度設定手段が、この入力
電流検出手段により検出された入力電流と加熱コイルの
出力周波数とに基づいて上側制御温度と下側制御温度と
を設定する構成となっているところに特徴を有する。加
熱コイルに流れる電流が大きくなると自己発熱も多くな
るものであり、これも温度検出誤差の一要因となる。し
かるに上記構成では、加熱コイルに流れる電流とほぼ等
価であるところの入力電流を検出する入力電流検出手段
を設け、制御温度設定手段により、この入力電流検出手
段により検出された入力電流と加熱コイルの出力周波数
とに基づいて上側制御温度と下側制御温度とを設定する
から、加熱コイルに流れる電流も加味して上側制御温度
と下側制御温度とを設定できるようになり、もって、温
度制御精度が向上する。
【0016】この場合、加熱コイルに流れる電流を検出
するコイル電流検出手段を設け、制御温度設定手段を、
このコイル電流検出手段により検出されたコイル電流と
加熱コイルの出力周波数とに基づいて上側制御温度と下
側制御温度とを設定する構成としても良く(請求項5の
発明)、これによっても同様の作用効果が得られる。請
求項6の発明は、調理中に駆動回路による高周波電力供
給が停止し、その後高周波電力供給が開始されたときに
は、この開始後の上側制御温度及び下側制御温度は停止
直前の上側制御温度及び下側制御温度を採用するように
したところに特徴を有する。駆動回路による高周波電力
供給が停止すると、加熱コイルの出力周波数がゼロとな
る。この状態での出力周波数に基づいて上側制御温度及
び下側制御温度を設定することは不適正である。また、
調理中は、調理容器が別の調理容器と交換されることも
ないので、つまり、高周波電力供給が開始されたときに
調理容器の材質が変わっていることもないので、加熱コ
イルの出力周波数に大きな変化もなく、従って、開始後
の上側制御温度及び下側制御温度として停止直前の上側
制御温度及び下側制御温度を採用することは最適であ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例につ
き図1ないし図8を参照しながら説明する。まず図2及
び図3において、例えば円形状をなす器本体1の上部に
は、調理容器を配置するためのトッププレート2が配設
されており、これの下方には加熱コイル3が支持板4を
介して配設されている。さらに、支持板4には、前記ト
ッププレート2下方の中央部に位置するように、調理容
器の温度を検出するための温度センサ5が配設されてい
る。
【0018】器本体1の側面には、操作パネル6が設け
られており、この操作パネル6には、メニュー選択スイ
ッチ兼調理開始スイッチとしての加熱スイッチ7及び揚
物スイッチ8が設けられていると共に、調理終了スイッ
チ9が設けられている。さらに、出力・温度を設定する
ための調理温度設定手段たるダウンスイッチ10及びア
ップスイッチ11が設けられている。また、調理形態が
「加熱」であることを表示するための加熱表示器12、
調理形態が「揚物」であることを表示するための揚物表
示器13、設定された出力・温度の目安を表示するため
の複数の出力・温度表示器14が設けられている。な
お、「加熱」なる調理形態は、煮物調理や、鉄板焼き等
が好適し、また「揚物」なる調理形態は、油を使用した
調理(てんぷら等の調理)が好適するものである。
【0019】次に、図1には電気的構成を示しており、
100Vの商用交流電源に接続される電源プラグ15に
は、整流回路16及び平滑コンデンサ17からなる直流
電源回路18が接続されており、この直流電源回路18
の出力側にはスイッチング電源である昇圧コンバータ1
9が接続されている。この昇圧コンバータ19は、チョ
ークコイル20と整流ダイオード21と、コンデンサ2
2と、例えば静電誘導トランジスタからなるスイッチン
グ素子23とを図示のように接続して構成されている。
この昇圧コンバータ19は、スイッチング素子23のオ
ン期間を長く制御するほど出力電圧も大きくなる構成で
ある。
【0020】この昇圧コンバータ19の出力は駆動回路
たるインバータ回路24に与えられるようになってい
る。このインバータ回路24は、昇圧コンバータ19の
出力側すなわちコンデンサ22の両端にそれぞれトラン
ジスタからなるスイッチング素子25及び26を図示の
ように直列接続し、両スイッチング素子25及び26の
共通接続点と、下側のスイッチング素子26のエミッタ
との間に、前記加熱コイル3と共振コンデンサ27との
直列回路を接続して構成されている。
【0021】前記電源プラグ15の一方の電源ライン1
5aには入力側変流器28aが設けられており、その出
力は、この入力側変流器28aとで入力電流検出手段2
9を構成する電流検出回路28bにより読取り可能な電
圧レベルに変換されて制御回路30の入力端子I1に与
えられるようになっている。
【0022】また、加熱コイル3と共振コンデンサ27
との間の通電路27aにはインバータ側変流器31が設
けられており、これの出力は周波数検出回路31aと電
流位相検出回路31bとに与えられるようになってい
る。上記インバータ側変流器31と周波数検出回路31
aとで周波数検出手段32が構成され、また、インバー
タ側変流器31と電流位相検出回路31bとで電流位相
検出手段33が構成されている。前記周波数検出回路3
1aは、インバータ側変流器31により検出した電流の
周波数を読取り可能な電圧レベルに変換して制御回路3
0の入力端子I2に与え、また電流位相検出回路31b
は、加熱コイル3と共振コンデンサ27で構成される共
振回路の電流の位相を検出して制御回路30の入力端子
I3に与えるようになっている。この電流位相は、安定
した共振作用が得られるタイミングで前記スイッチング
素子25、26をオンオフ制御するために用いられる。
【0023】前記昇圧コンバータ19のスイッチング素
子23は出力調整手段たる出力調整回路34によりオン
オフ制御されるものであり、この出力調整回路34は、
スイッチング周波数を決定する所定周波数の搬送信号で
ある三角波発生回路35と、PWM回路36と、ゲート
駆動回路37とから構成されており、PWM回路36
は、三角波発生回路35から与えられる搬送信号を、制
御回路30から与えられる出力指令(搬送信号に対する
変調信号)により変調してスイッチング素子23のオン
期間を決定し、決定されたオン期間に応じたPWM信号
をゲート駆動回路37に供給し、ゲート駆動回路37は
このPWM信号に応じてスイッチング素子23をオンオ
フ制御し、もって昇圧コンバータ19の出力電圧を調整
する。
【0024】インバータ駆動回路38は、発振回路39
とゲート駆動回路40とから構成されており、発振回路
39には制御回路30の出力端子O2から発振動作開始
信号と停止信号とが与えられると共に、出力端子O3か
ら周波数指令信号(25kHz、あるいは100kH
z)が与えられるものである。この周波数指令信号に
は、前記電流位相検出回路31bの電流位相に基づくス
イッチングタイミング信号も含まれており、すなわち、
インバータ駆動回路38は、加熱コイル3の周波数が基
本的にほぼ25kHz、あるいは100kHzとなるよ
うに周波数指令信号に基づいてスイッチング素子25、
26をオンオフ制御するが、この場合共振が安定的に行
なわれるように電流位相に基づくスイッチングタイミン
グ(例えば電流位相のゼロクロスでオン)を調整してい
る。従って、調理容器の大きさや形状等により基本的な
25kHz、あるいは100kHzといった周波数が若
干変動するものである。
【0025】また、制御回路30の入力端子I4には、
操作パネル6の各スイッチ7ないし11を含んでなる入
力部41が接続され、また出力端子O4には各表示器1
2ないし14を含んでなる表示部42が接続されてい
る。
【0026】前記制御回路30はマイクロコンピュータ
を含んで構成されており、これは、予め記憶した制御プ
ログラムに従って出力調整回路34及びインバータ駆動
回路48を制御して、インバータ回路24を制御すると
共に、温度制御手段及び制御温度設定手段並びに温度過
昇防止手段としても機能するものであり、以下、その制
御内容及び機能内容を述べる。制御回路30の制御コー
スとしては、大別して「揚物」コースと、「加熱」コー
スとがある。
【0027】(A)まず「揚物」コースについて述べ
る。揚物スイッチ8がオン操作されると、制御回路30
は、この「揚物」コースを以下の通り実行する。 (A1)初期設定・初期表示 調理温度Tを200℃に初期設定すると共に、揚物表示
器13を点灯表示し、且つ、パネル6の表示文字「20
0」に対応する出力・温度表示器14を点灯表示する。
【0028】(A2)調理容器の材質判定 昇圧コンバータ19の出力電圧を予め定めた出力電圧と
すべく出力調整回路34を制御した上で、一義的に加熱
コイル3に100kHzの高周波電流を流すべくインバ
ータ駆動回路38を制御する。このとき入力電流検出手
段29により検出された入力電流(電圧レベル)を読み
込んで、この入力電流が予め定められた材質判定用基準
値より低いか否かを判断する。低い場合には調理容器が
鉄製であると判定し、低くなければアルミニウム製もし
くはステンレス製と判定する。この判定方式は次の考え
方による。つまり、調理容器を100kHzという高い
周波数で誘導加熱すると、鉄製の場合には入力抵抗がき
わめて高くなり、結果的に入力電流が小さくなり、また
アルミニウム製もしくはステンレス製の場合は結果的に
入力電流が低くなるという現象に基づいている。
【0029】(A3)材質判定結果による周波数制御及
び駆動制御 調理容器が鉄製であると判定されると加熱コイル3に供
給する周波数を25kHzに設定し、また、調理容器が
アルミニウム製もしくはステンレス製であると判断され
ると加熱コイル3に供給する周波数をそのまま100k
Hzに設定する。そして、その設定周波数に応じてイン
バータ駆動回路38を制御し、ひいてはインバータ回路
24を制御する。
【0030】(A4)調理温度設定制御 ダウンスイッチ10あるいはアップスイッチ11(20
0℃以上は設定できない)の操作があるとこれに基づい
て調理温度Tを設定する。この操作がないと、設定調理
温度Tをそのまま200℃とする。なお、設定可能な調
理温度Tとしては、この200℃以外に、180℃、1
60℃及び150℃がある。
【0031】(A5)制御温度設定制御 上述の調理温度Tに対し、加熱コイル3の出力周波数に
基づいて上側制御温度Taと下側制御温度Tbとを設定
する。例えば、図5に示すように、調理設定温度が20
0℃である場合には、加熱コイル3の出力周波数が25
kHzであれば、上側制御温度Taを205℃に設定
し、下側制御温度Tbを195℃に設定する。また、加
熱コイル3の出力周波数が100kHzであれば、上側
制御温度Taを215℃に設定し、下側制御温度Tbを
205℃に設定する。
【0032】つまり、調理設定温度をT(このTは20
0℃、180℃、160℃及び150℃のいずれかであ
る)とすると、 25kHzのとき、上側制御温度Ta=T+5(℃) 下側制御温度Tb=T−5(℃) 100kHzのとき、上側制御温度Ta=(T+10)+5(℃)、 下側制御温度Tb=(T+10)−5(℃) となるように設定する。
【0033】(A6)加熱制御及び調理温度制御 昇圧コンバータ19が所定出力電圧となるように制御す
ると共に、加熱コイル3の出力周波数としてこの時点で
設定されている周波数(25kHzあるいは100kH
z)を得るようにインバータ駆動制御回路38を制御す
ると共に、電流位相検出手段33により検出される電流
位相に基づいて安定した共振状態を得るようにインバー
タ駆動回路38を調整制御する。
【0034】このインバータ駆動回路38の制御により
インバータ回路24が共振状態で発振して高周波電流が
加熱コイル3に流れる。このときの加熱コイル3の出力
周波数は、ほぼ設定された周波数(共振により若干異な
ってくる)となる。これにより、トッププレート2上の
調理容器が誘導加熱される。
【0035】このような誘導加熱により調理容器の温度
が高くなってゆく。これに伴って、温度センサ5による
検出温度も高くなってゆく。そして、その検出温度が上
側制御温度Taを上回ると、インバータ駆動回路38に
対する制御を停止してインバータ回路24の駆動を停止
し、もって誘導加熱を停止する。そして、検出温度が下
側制御温度Tbを下回ると、インバータ駆動回路38に
対する制御を再開してインバータ回路24の動作を再開
し、誘導加熱を再開する。このような温度制御の様子を
図4に示す。このような温度制御により設定調理温度T
を得るようになっている。
【0036】上述の調理中に、高周波電力供給が停止さ
れたとき(インバータ回路24の駆動が停止されたと
き)、制御回路30は、現時点で設定されている上側制
御温度Ta及び下側制御温度Tbを記憶するようになっ
ている。そして、その後高周波電力供給が開始されたと
きには、記憶された各温度Ta及びTbを読み出して使
用するものである。すなわち、開始後には、停止直前の
上側制御温度Ta及び下側制御温度Tbを採用するよう
にしている。
【0037】(A7)周波数検出制御・制御温度設定制
御 上述の誘導加熱時(温度制御時)において、周波数検出
手段32は、インバータ回路24の共振周波数である加
熱コイル3の出力周波数に応じた検出値を出力してお
り、制御回路30は、この周波数検出手段32からの周
波数検出値を読み込んでいる。そして、周波数検出値に
基づいて、調理温度の上側制御温度Ta及び下側設定温
度を再度設定する。
【0038】例えば、図6(a)に示すように、初期の
設定周波数が25kHzの場合、周波数検出値が20k
Hz超〜30kHz未満のときには、上側制御温度Ta
をそのまま205℃とし、下側制御温度Tbもそのまま
195℃に設定する。また、周波数検出値が20kHz
以下のときには、上側制御温度Taを203℃とし、下
側制御温度Tbを193℃に設定する。さらにまた、周
波数検出値が30kHz以上のときには、上側制御温度
Taを207℃とし、下側制御温度Tbを197℃に設
定する。
【0039】また、同図(b)に示すように、初期の設
定周波数が100kHzの場合、周波数検出値が20k
Hz超〜30kHz未満のときには、上側制御温度Ta
をそのまま215℃とし、下側制御温度Tbもそのまま
205℃に設定する。また、周波数検出値が20kHz
以下のときには、上側制御温度Taを213℃とし、下
側制御温度Tbを203℃に設定する。さらにまた、周
波数検出値が30kHz以上のときには、上側制御温度
Taを217℃とし、下側制御温度Tbを207℃に設
定する。上述の温度設定は、初期の設定調理温度Tが、
180℃、160℃及び150℃のいずれの場合でも同
様にして行なうものである。 (A8)停止制御 調理終了スイッチ9がオン操作されると、その時点で加
熱を停止する。
【0040】(B)次に「加熱」コースについて述べ
る。加熱スイッチ7がオン操作された場合、制御回路3
0は、「加熱」コースを以下の通り実行する。 (B1)初期設定・初期表示 加熱出力を6段階(「強」、「強と中との中間」、
「中」、「中と弱との中間」、「弱」、「微弱」)のう
ち、「強」に初期設定すると共に、加熱表示器12を点
灯表示し、且つ、パネル6の表示文字「強」に対応する
出力・温度表示器14を点灯表示する。
【0041】(B2)調理容器の材質判定 これは前記(A2)と同様の制御を行なって、調理容器
が鉄製であるか、あるいは、アルミニウム製もしくはス
テンレス製であるかを判定する。 (B3)材質判定結果による周波数制御及び駆動制御 これも前記(A3)と同様に、判定結果が鉄製であると
加熱コイル3に供給する周波数を25kHzに設定し、
また、アルミニウム製もしくはステンレス製であると判
定されると、周波数をそのまま100kHzに設定す
る。そして、その設定周波数に応じてインバータ駆動回
路38を制御し、ひいてはインバータ回路24を制御す
る。
【0042】(B4)加熱出力制御 ダウンスイッチ10あるいはアップスイッチ11
(「強」以上は設定できない)の操作があるとこれに基
づいて加熱出力を設定をする。この操作がないと、最初
の設定である「強」をそのまま設定する。
【0043】(B5)温度過昇防止のための制御温度設
定制御 図7に示すように、加熱コイル3の出力周波数が25k
Hzであれば、上側制御温度Kaを240℃に設定し、
下側制御温度Kbを230℃に設定する。また、加熱コ
イル3の出力周波数が100kHzであれば、上側制御
温度Kaを250℃に設定し、下側制御温度Kbを24
0℃に設定する。
【0044】(B6)加熱制御及び温度過昇防止制御 前記(A5)と同様、昇圧コンバータ19が所定出力電
圧となるように制御すると共に、加熱コイル3の出力周
波数としてこの時点で設定されている周波数(25kH
zあるいは100kHz)を得るようにインバータ駆動
制御回路38を制御すると共に、電流位相検出手段33
により検出される電流位相に基づいて安定した共振状態
を得るようにインバータ駆動回路38を調整制御する。
【0045】このような誘導加熱により調理容器の温度
が高くなってゆく。これに伴って、温度センサ5による
検出温度も高くなってゆく。そして、その検出温度が上
側制御温度Kaを上回ると、インバータ駆動回路38に
対する制御を停止してインバータ回路24の駆動を停止
し、もって誘導加熱を停止する。この後、検出温度が下
側制御温度Kbを下回ると、インバータ駆動回路38に
対する制御を再開してインバータ回路24の動作を再開
し、誘導加熱を再開する。このようにして、温度が過度
に上昇することを防止する。なお、温度の上がり過ぎ防
止のためだけであれば、上側制御温度Kaで誘導加熱を
停止したままとしても良いが、しかし、このまま停止を
継続してしまうと、鉄板焼き等の比較的高温度での調理
ができないので、ある程度温度が低下したら(下側制御
温度Kbを下回ったなら)、誘導加熱を再開するもので
ある。
【0046】上述の調理中に、高周波電力供給が停止さ
れたとき(インバータ回路24の駆動が停止されたと
き)、制御回路30は、現時点で設定されている上側制
御温度Ka及び下側制御温度Kbを記憶するようになっ
ている。そして、その後高周波電力供給が開始されたと
きには、記憶された各温度Ka及びKbを読み出して使
用するものである。すなわち、開始後には、停止直前の
上側制御温度Ka及び下側制御温度Kbを採用するよう
にしている。
【0047】(B7)周波数検出制御・制御温度設定制
御 上述の誘導加熱時(温度過昇防止制御時)において、制
御回路30は、この周波数検出手段32からの周波数検
出値を読み込んでいる。そして、周波数検出値に基づい
て、図8(a)、(b)に示すように、温度過昇防止の
ための上側制御温度Ka及び下側設定温度を再度設定す
る。
【0048】例えば、図8(a)に示すように、初期の
設定周波数が25kHzの場合、周波数検出値が20k
Hz超〜30kHz未満のときには、上側制御温度Ka
をそのまま240℃とし、下側制御温度Kbもそのまま
230℃に設定する。また、周波数検出値が20kHz
以下のときには、上側制御温度Kaを238℃とし、下
側制御温度Kbを228℃に設定する。さらにまた、周
波数検出値が30kHz以上のときには、上側制御温度
Kaを242℃とし、下側制御温度Kbを232℃に設
定する。
【0049】また、同図(b)に示すように、初期の設
定周波数が100kHzの場合、周波数検出値が20k
Hz超〜30kHz未満のときには、上側制御温度Ka
をそのまま250℃とし、下側制御温度Kbもそのまま
240℃に設定する。また、周波数検出値が20kHz
以下のときには、上側制御温度Kaを248℃とし、下
側制御温度Kbを238℃に設定する。さらにまた、周
波数検出値が30kHz以上のときには、上側制御温度
Kaを252℃とし、下側制御温度Kbを242℃に設
定する。 (B8)停止制御 前記(A8)と同様、調理終了スイッチ9がオン操作さ
れると、その時点で加熱を停止する。
【0050】このような本実施例によれば、設定調理温
度Tに対し、加熱コイル3の出力周波数に基づいて上側
制御温度Taと下側制御温度Tbとを設定する。そし
て、温度センサ5による検出温度が前記上側制御温度T
aを上回ったときには加熱コイル3に対する高周波電力
供給を停止させるようにインバータ回路24を制御し、
下側制御温度Tbを下回ったときには高周波電力供給を
開始するようにインバータ回路24を制御する。これに
より、設定された調理温度Tとなるように温度制御され
る。
【0051】ところで、上述した本実施例で述べたよう
に、調理容器の材質が鉄製の場合、加熱コイル3の出力
周波数としては25kHzが好適し、アルミニウム製や
ステンレス製の場合には100kHzが好適する。しか
して、100kHzという高い周波数にて誘導加熱する
ときには、加熱コイル3の自己発熱により温度センサ5
部分の温度が25kHzのときに比して高くなる。この
ため、温度センサ5で検出する温度と実際の検出対象物
の温度との関係がずれてくる。
【0052】しかし、上記実施例では、加熱コイル3の
出力周波数が100kHzの場合には、図5に示したよ
うに、上側制御温度Ta及び下側制御温度Tbを、25
kHzの場合に比して高く設定するから、検出対象物の
温度を適正に検出できるところとなり、結果的には調理
温度制御を良好に行なうことができる。
【0053】また、温度過昇防止のための温度制御時に
も、図7に示したように、上側制御温度Ka及び下側制
御温度Kb及とを25kHzの場合に比して高く設定す
るから、検出対象物の温度を適正に検出できるところと
なり、結果的にはこの温度過昇防止のための温度制御も
良好に行なうことができる。
【0054】ところで、調理容器が同じ材質の場合で
も、その大きさや形状あるいは調理物の種類によって
は、加熱コイル3の出力周波数(インバータ回路24の
共振周波数)が変動することがあり、これによっても、
温度センサ5で検出する温度と実際の検出対象物の温度
との関係がずれてくる。しかし、上記実施例では、図6
に示したように、加熱コイル3の出力周波数に基づいて
上側制御温度Taと下側制御温度Tbとを設定するか
ら、その出力周波数が変化しても適正に各制御温度の設
定ができ、調理温度制御を常に良好に行なうことができ
る。また、温度過昇防止のための温度制御時にも、図8
に示すように、加熱コイル3の出力周波数に基づいて上
側制御温度Kaと下側制御温度Kbとを設定するから、
出力周波数が変化しても各制御温度を適正に設定するこ
とができ、温度過昇防止のための温度制御を常に良好に
行なうことができる。
【0055】特にこの場合、加熱コイル3の出力周波数
を検出する周波数検出手段32を設けているから、出力
周波数を自動的に検出でき、この自動的に得た検出結果
に基づいて上側制御温度Ta(あるいはKa)と下側制
御温度Tb(あるいはKb)とを設定するようにしてい
るから、出力周波数に変化があっても、常に良好に温度
制御できる。
【0056】また、本実施例によれば、調理中に、高周
波電力供給が停止され、その後高周波電力供給が開始さ
れたときには、この開始後の上側制御温度上側制御温度
及び下側制御温度は、停止直前の上側制御温度Ta(あ
るいはKa)及び下側制御温度Tb(あるいはKb)を
採用するようにしたから、開始後の上側制御温度及び下
側制御温度として最適な温度となる。
【0057】すなわち、高周波電力供給が停止すると、
加熱コイル3の出力周波数がゼロとなる。この状態での
出力周波数に基づいて上側制御温度及び下側制御温度を
設定することは不適正である。また、調理中は、調理容
器が別の調理容器と交換されることもないので、つま
り、高周波電力供給が開始されたときに調理容器の材質
が変わっていることもないので、加熱コイル3の出力周
波数に大きな変化もなく、従って、本実施例のように、
開始後の上側制御温度及び下側制御温度として停止直前
の上側制御温度Ta(あるいはKa)及び下側制御温度
Tb(あるいはKb)を採用することは最適である。
【0058】図9は本発明の第2の実施例を示してい
る。この実施例では、入力電流検出手段29により検出
された入力電流と加熱コイル3の出力周波数とに基づい
て上側制御温度Ta(Ka)と下側制御温度Tb(K
b)とを設定する構成としている点に特徴がある。すな
わち、入力電流が、標準的な場合には、図5及び図7で
設定した上側制御温度Ta(Ka)と下側制御温度Tb
(Kb)とをそのまま採用し、入力電流が、この標準的
な場合よりも「大」であるときには、上側制御温度Ta
を205℃に対して1%アップして設定し、下側制御温
度Tbを195℃に対して1%アップして設定する。
「小」であるときには、上側制御温度Taを205℃に
対して1%ダウンして設定し、下側制御温度Tbを19
5℃に対して1%ダウンして設定する。
【0059】この実施例によれば、次の効果を得ること
ができる。すなわち、加熱コイル3に流れる電流が大き
くなると自己発熱も多くなるものであり、これも温度検
出誤差の一要因となる。しかるにこの実施例によれば、
加熱コイル3に流れる電流とほぼ等価であるところの入
力電流を検出するようにし、検出された入力電流と加熱
コイル3の出力周波数とに基づいて上側制御温度Ta
(Ka)と下側制御温度Tb(Kb)とを設定するか
ら、加熱コイル3に流れる電流も加味して各制御温度を
設定できるようになり、よって、温度制御精度が向上す
る。
【0060】この場合、入力電流ではなく、加熱コイル
3に流れる電流を検出するようにしても良い。この場合
の実施例(本発明の第3の実施例)を図10に示してい
る。インバータ回路24に設けたインバータ側変流器3
1に電流検出回路51を接続している。この電流検出回
路51はインバータ側変流器31とでコイル電流検出手
段52を構成している。この電流検出回路51の検出出
力は制御回路30に与えられるようになっている。そし
て、制御回路30は、上述と同様に、その検出出力と加
熱コイル3の出力周波数とに基づいて上側制御温度Ta
(Ka)と下側制御温度Tb(Kb)とを設定するもの
である。このようにしても第2の実施例と同様の効果を
得ることができる。
【0061】なお、上記各実施例では、温度センサ5に
よる検出温度が上側基準温度を上回ったときには加熱コ
イル3に対する高周波電力供給を停止させるようにイン
バータ回路24を制御したが、これは高周波電力供給を
低下させるようにインバータ回路24を制御するように
しても良く、この場合、下側基準温度を下回ったときに
は高周波電力供給を開始するのではなく元に戻すように
インバータ回路24を制御するようにすれば良い。ま
た、基本的な周波数は25KHz、100KHzに限定
されず、適宜変更しても良い。
【0062】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、次の効果を得ることができる。請求項1の発明によ
れば、調理温度制御のための上側制御温度と下側制御温
度とを、加熱コイルの出力周波数に基づいて設定するか
ら、その出力周波数の影響により検出温度がずれるよう
なことがあっても検出対象物の温度を適正に検出でき、
調理温度制御を良好に行なうことができる。
【0063】請求項2の発明によれば、温度過昇防止の
ための上側制御温度と下側制御温度とを、加熱コイルの
出力周波数に基づいて設定するから、その出力周波数の
影響で検出温度がずれるようなことがあっても検出対象
物の温度を適正に検出でき、温度過昇防止のための温度
制御を良好に行なうことができる。
【0064】請求項3の発明によれば、加熱コイルの出
力周波数を検出し、検出した出力周波数に基づいて上側
制御温度と下側制御温度とを設定するようになっている
から、出力周波数が変化しても適正に各制御温度の設定
でき、温度制御を常に良好に行なうことができる。
【0065】請求項4の発明によれば、入力電流を検出
し、この検出された入力電流と加熱コイルの出力周波数
とに基づいて上側制御温度と下側制御温度とを設定する
構成としているから、加熱コイルに流れる電流も加味し
て上側制御温度と下側制御温度とを設定でき、温度制御
精度が向上する。請求項5の発明によれば、加熱コイル
に流れる電流を検出し、この検出されたコイル電流と加
熱コイルの出力周波数とに基づいて上側制御温度と下側
制御温度とを設定するから、上記請求項4の発明と同様
の効果得ることができる。
【0066】請求項6の発明は、調理中に駆動回路によ
る高周波電力供給が停止し、その後高周波電力供給が開
始されたときには、この開始後の上側制御温度及び下側
制御温度は停止直前の上側制御温度及び下側制御温度を
採用するようにしたから、開始後の上側制御温度及び下
側制御温度を適正値に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気回路図
【図2】全体の斜視図
【図3】縦断正面図
【図4】インバータ回路の駆動状況と検出温度の変化状
況とを示す図
【図5】調理温度制御のための温度設定を示すための図
【図6】調理温度制御時の検出周波数に基づく温度設定
例を示すための図
【図7】調理過昇防止制御のための温度設定を示すため
の図
【図8】温度過昇防止制御時の検出周波数に基づく温度
設定例を示すための図
【図9】本発明の第2の実施例であって入力電流に基づ
く温度設定例を示すための図
【図10】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【符号の説明】
2はトッププレート、3は加熱コイル、5は温度セン
サ、10はダウンスイッチ(調理温度設定手段)、11
はアップスイッチ(調理温度設定手段)、18は直流電
源回路、19は昇圧コンバータ、24はインバータ回路
(駆動回路)、27は共振コンデンサ、28aは入力側
変流器、28bは電流検出回路、29は入力電流検出手
段、30は制御回路(制御温度設定手段、温度制御手
段、温度過昇防止手段)、31はインバータ側変流器、
31aは周波数検出回路、31bは電流位相検出回路、
32は周波数検出手段、33は電流位相検出手段、34
は出力調整回路、38はインバータ駆動回路、51は電
流検出回路、52はコイル電流検出手段を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K051 AA02 AA08 AB02 AB04 AB05 AC07 AC12 AC33 AD04 AD15 AD18 AD26 BD01 CD10 CD15 CD42 CD44

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トッププレート下方に配設され、該トッ
    ププレート上に配置された調理容器を誘導加熱する加熱
    コイルと、 この加熱コイルに高周波電力を供給する駆動回路と、 前記トッププレート下方に配設されて前記調理容器の温
    度を検出する温度センサと、 調理のための温度を設定する調理温度設定手段と、 この調理温度設定手段により設定された調理温度に対
    し、前記加熱コイルの出力周波数に基づいて上側制御温
    度と下側制御温度とを設定する制御温度設定手段と、 前記温度センサによる検出温度が前記上側基準温度を上
    回ったときには加熱コイルに対する高周波電力供給を停
    止もしくは低下させるように前記駆動回路を制御し、前
    記下側基準温度を下回ったときには高周波電力供給を開
    始もしくは元に戻すように駆動回路を制御する温度制御
    手段とを備えてなる誘導加熱調理器。
  2. 【請求項2】 トッププレート下方に配置され、該トッ
    ププレート上に配置された調理容器を誘導加熱する加熱
    コイルと、 この加熱コイルに高周波電力を供給する駆動回路と、 前記トッププレート下方に配設されて前記調理容器の温
    度を検出する温度センサと、 前記加熱コイルの出力周波数に基づいて上側制御温度と
    下側制御温度とを設定する制御温度設定手段と、 前記温度センサによる検出温度が前記上側制御温度を上
    回ったときには加熱コイルに対する高周波電力供給を停
    止もしくは低下させるように前記駆動回路を制御し、前
    記下側制御温度を下回ったときには高周波電力供給を開
    始もしくは元に戻すように駆動回路を制御する温度過昇
    防止手段とを備えてなる誘導加熱調理器。
  3. 【請求項3】 加熱コイルの出力周波数を検出する周波
    数検出手段を備え、制御温度設定手段は、この周波数検
    出手段により検出された出力周波数に基づいて上側制御
    温度と下側制御温度とを設定するようになっていること
    を特徴とする請求項1または2記載の誘導加熱調理器。
  4. 【請求項4】 入力電流を検出する入力電流検出手段を
    備え、制御温度設定手段は、この入力電流検出手段によ
    り検出された入力電流と加熱コイルの出力周波数とに基
    づいて上側制御温度と下側制御温度とを設定するように
    なっていることを特徴とする請求項1または2記載の誘
    導加熱調理器。
  5. 【請求項5】 加熱コイルに流れる電流を検出するコイ
    ル電流検出手段を備え、制御温度設定手段は、このコイ
    ル電流検出手段により検出されたコイル電流と加熱コイ
    ルの出力周波数とに基づいて上側制御温度と下側制御温
    度とを設定するようになっていることを特徴とする請求
    項1または2記載の誘導加熱調理器。
  6. 【請求項6】 調理中に駆動回路による高周波電力供給
    が停止し、その後高周波電力供給が開始されたときに
    は、この開始後の上側制御温度及び下側制御温度は停止
    直前の上側制御温度及び下側制御温度を採用するように
    したことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記
    載の誘導加熱調理器。
JP22195998A 1998-08-05 1998-08-05 誘導加熱調理器 Pending JP2000058250A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22195998A JP2000058250A (ja) 1998-08-05 1998-08-05 誘導加熱調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22195998A JP2000058250A (ja) 1998-08-05 1998-08-05 誘導加熱調理器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000058250A true JP2000058250A (ja) 2000-02-25

Family

ID=16774849

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22195998A Pending JP2000058250A (ja) 1998-08-05 1998-08-05 誘導加熱調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000058250A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007172964A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Mitsubishi Electric Corp 誘導加熱調理器
JP2007280941A (ja) * 2006-03-17 2007-10-25 Sanyo Electric Co Ltd 加熱調理器
JP2011108430A (ja) * 2009-11-16 2011-06-02 Panasonic Corp 誘導加熱調理器
JP2012024205A (ja) * 2010-07-21 2012-02-09 Mitsubishi Electric Corp 加熱調理器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007172964A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Mitsubishi Electric Corp 誘導加熱調理器
JP4494336B2 (ja) * 2005-12-21 2010-06-30 三菱電機株式会社 誘導加熱調理器
JP2007280941A (ja) * 2006-03-17 2007-10-25 Sanyo Electric Co Ltd 加熱調理器
JP2011108430A (ja) * 2009-11-16 2011-06-02 Panasonic Corp 誘導加熱調理器
JP2012024205A (ja) * 2010-07-21 2012-02-09 Mitsubishi Electric Corp 加熱調理器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2617279B2 (ja) 誘導加熱機能付電子レンジ及びその制御方法
US20130161317A1 (en) Induction heating cooker and control method thereof
JP2000058250A (ja) 誘導加熱調理器
JP5830710B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2009043587A (ja) 誘導加熱調理器
JP2012248499A (ja) 誘導加熱調理器
JP3899919B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2006120394A (ja) 誘導加熱装置
JP4973568B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2006196343A (ja) 加熱機器
JPH0662955A (ja) 炊飯器
JPH07106172B2 (ja) 電磁加熱容器
JP5029550B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP3254964B2 (ja) 誘導加熱調理器
JPH08117092A (ja) 誘導加熱装置
JP2004247237A (ja) 誘導加熱調理器
JPH0838045A (ja) 電磁誘導加熱飯釜を用いるヨーグルト製造方法
JP2011150796A (ja) 誘導加熱調理器、およびそのプログラム
CN111134533B (zh) 加热控制方法、装置、介质及液体加热容器
JPH02280716A (ja) 自動炊飯器
JP2714168B2 (ja) 誘導加熱調理器
JPH07275114A (ja) 炊飯器
JP2001167866A (ja) 誘導加熱調理器
JPH07211447A (ja) 誘導加熱調理器
JP2003017235A (ja) 誘導加熱調理器