JP3899919B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、誘導加熱調理器、特にアルミニウム、銅など低抵抗金属からなる負荷を誘導加熱する調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下従来の誘導加熱調理器について、図3に基づいて説明する。商用電源1を整流素子2で整流し、平滑手段3にて直流電力をインバータ4に供給して、インバータ4ではスイッチング素子7を駆動して高周波磁界を加熱コイル6に発生させ、負荷5を誘導加熱するものである。ここで、負荷5への電力制御を行うため、出力制御手段8によりスイッチング素子7の周波数制御が行われ、入力検知手段9により入力電流制御を行っていた。すなわち、周波数制御はスイッチング素子の駆動周波数を可変することにより電力制御を行っていた。そして負荷15の温度検知はサーミスタなどの温度検出素子を調理器のトッププレートに設けることで行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の誘導加熱調理器は、負荷5の温度検出を行うための温度検出部の熱時定数が大きく、負荷5の温度変化に対する検出遅れが発生していた。また負荷5がアルミニウムなど低融点の金属である場合、負荷5を空焼きするなど急速に負荷温度が上昇する場合に負荷の温度検知が遅れ、負荷5を損傷する可能性があるという課題を有している。
【0004】
本発明は前記従来の課題を解決するもので、負荷温度の検出の追従性がよい誘導加熱調理器を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の誘導加熱調理器は、加熱コイル、共振コンデンサ及びスイッチング素子を有し負荷を誘導加熱するインバータと、前記インバータの制御目標を検知する制御目標の検知手段と、前記スイッチング素子を駆動して前記インバータの出力を前記制御目標が設定値になるように前記スイッチング素子の駆動周波数、オンデューティまたは前記インバータの入力電圧を制御する出力制御手段と、負荷温度または温度変化を検知する負荷温度検知手段とを備え、前記負荷温度検知手段は、アルミニウムや銅など低抵抗の金属の負荷を誘導加熱する場合に、前記インバータが前記負荷の温度が上昇し前記負荷と磁気結合した状態での前記加熱コイルと共振コンデンサの共振のQが増大した状態で前記出力制御手段が前記制御目標を前記設定値とすることにより変わる前記駆動周波数、前記オンデューティまたは前記入力電圧の変化を検知して前記負荷の温度または温度変化を検知するものである。
【0006】
これによって、負荷温度の検出の追従性がよい誘導加熱調理器を提供することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載した発明は、加熱コイル、共振コンデンサ及びスイッチング素子を有し負荷を誘導加熱するインバータと、前記インバータの制御目標を検知する制御目標の検知手段と、前記スイッチング素子を駆動して前記インバータの出力を前記制御目標が設定値になるように前記スイッチング素子の駆動周波数、オンデューティまたは前記インバータの入力電圧を制御する出力制御手段と、負荷温度または温度変化を検知する負荷温度検知手段とを備え、前記負荷温度検知手段は、アルミニウムや銅など低抵抗の金属の負荷を誘導加熱する場合に、前記インバータが前記負荷の温度が上昇し前記負荷と磁気結合した状態での前記加熱コイルと共振コンデンサの共振のQが増大した状態で前記出力制御手段が前記制御目標を前記設定値とすることにより変わる前記駆動周波数、前記オンデューティまたは前記入力電圧の変化を検知して前記負荷の温度または温度変化を検知する誘導加熱調理器とすることにより、負荷の温度検出をサーミスタなどで行うものに比して、負荷温度の検出の追従性がよく、負荷を損傷することがない。
【0008】
請求項2に記載した発明は、負荷温度検知手段により検知した負荷温度を表示または報知する請求項1に記載の誘導加熱調理器とすることにより、負荷温度の検出の追従性がよく、使い勝手の良いものとなる。
【0009】
請求項3に記載した発明は、負荷温度に対応したインバータの出力制御を行う請求項1または2に記載の誘導加熱調理器とすることにより、負荷温度の検出の追従性がよく、調理性能のよいものとなる。
【0010】
請求項4に記載した発明は、負荷温度が異常高温となった場合にインバータを停止する請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器とすることにより、負荷温度の検出の追従性がよく、安全性が高いものとなる。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図1、図2を基に説明する。
【0012】
図に示すように、商用電源11を整流素子12で整流し、平滑手段13にて直流電力をインバータ14に供給する。インバータ14ではスイッチング素子17を駆動して高周波磁界を加熱コイル16に発生させ、負荷15を誘導加熱するものである。負荷15への電力制御を行うため、出力制御手段18により、スイッチング素子17の駆動周波数を可変し、入力電流を検知する入力検知手段21により入力電流制御を行う。すなわち、入力電流が設定値になるように駆動周波数をインバータ14の制御対象量として出力制御手段18を動作しているものである。負荷温度検知手段19は、出力制御手段18が制御する制御対象量またはその変化を検知することにより負荷温度または温度変化を検知しているものである。
【0013】
本実施例では加熱コイル16に直列に共振コンデンサを接続して、SEPPインバータとしている。加熱コイル16と共振コンデンサの共振周波数をピークとした入力電力特性となる。負荷15としてアルミニウムや銅など低抵抗の金属を誘導加熱する場合、負荷15を磁気結合した状態での加熱コイル16と共振コンデンサの共振のQが大きいため、図2の駆動周波数−入力電力特性に示すように、周波数に対して急峻に入力電力が変化する特性となる。負荷15の温度が上昇することにより、加熱コイル16と共振コンデンサの共振のQが小さくなり、温度変化に応じて図2の点線のように入力電力特性が変化してゆく。このため、入力電流が設定値になるように出力制御手段18は駆動周波数を変化させる。この駆動周波数の変化を負荷温度検知手段19で検知して負荷15の温度を検知している。
【0014】
特に負荷15としてアルミニウムや銅など低抵抗の金属を誘導加熱する場合、負荷15を磁気結合した状態での加熱コイル16と共振コンデンサの共振のQが大きいため、周波数に対して急峻に入力電力が変化する。このため駆動周波数の変化を検知することは容易に実現出来、温度検知の時間遅れが発生しない。すなわち、負荷温度の検出の追従性がよい誘導加熱調理器を実現している。
【0015】
また、負荷15の温度を図示しない液晶やLEDなどにより表示したり、アラーム音や合成音声により報知して使用者に負荷温度を高速に知らせることが出来、使い勝手の良い誘導加熱調理器を実現しているものである。
【0016】
また、負荷温度検知手段19の出力に応じて出力制御手段18によりインバータ14の出力制御をして、例えば負荷15を負荷温度が一定温度になるまで急速に加熱するなど調理性能のよい誘導加熱調理器を実現している。
【0017】
また、調理物がない状態で負荷15を加熱するなど負荷温度が異常に高温になったことを負荷温度検知手段19により検知して、インバータ14を停止し、負荷15への加熱を止めることにより、さらなる負荷温度の上昇を防止することでより安全な誘導加熱調理器を実現している。
【0018】
なお、本実施例ではインバータ構成をいわゆるSEPPとしたがこれにこだわる必要がないのはいうまでもない。また、制御対象量として本実施例では駆動周波数としたが、スイッチング素子のオンデューティやインバータの入力電圧などとしても本発明の効果は得られるものである。また入力電流を制御目標としたが出力電流や加熱コイル電圧や電流、共振コンデンサの電圧や電流などでも同様に効果が得られるものである。また、従来のサーミスタ、熱電対などの温度検出素子と併用して負荷温度検知精度を高めるなど出来ることはいうまでもない。
【0019】
【発明の効果】
以上のように、本発明の誘導加熱調理器は、負荷温度の検出の追従性がよく、負荷を損傷することがないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例である誘導加熱調理器のブロック図
【図2】 同誘導加熱調理器の駆動周波数−入力電力特性を表す図
【図3】 従来の誘導加熱調理器のブロック図
【符号の説明】
14 インバータ
15 負荷
16 加熱コイル
18 出力制御手段
19 負荷温度検知手段
21 入力検知手段
Claims (4)
- 加熱コイル、共振コンデンサ及びスイッチング素子を有し負荷を誘導加熱するインバータと、前記インバータの制御目標を検知する制御目標の検知手段と、前記スイッチング素子を駆動して前記インバータの出力を前記制御目標が設定値になるように前記スイッチング素子の駆動周波数、オンデューティまたは前記インバータの入力電圧を制御する出力制御手段と、負荷温度または温度変化を検知する負荷温度検知手段とを備え、前記負荷温度検知手段は、アルミニウムや銅など低抵抗の金属の負荷を誘導加熱する場合に、前記インバータが前記負荷の温度が上昇し前記負荷と磁気結合した状態での前記加熱コイルと共振コンデンサの共振のQが増大した状態で前記出力制御手段が前記制御目標を前記設定値とすることにより変わる前記駆動周波数、前記オンデューティまたは前記入力電圧の変化を検知して前記負荷の温度または温度変化を検知する誘導加熱調理器。
- 負荷温度検知手段により検知した負荷温度を表示または報知する請求項1に記載の誘導加熱調理器。
- 負荷温度に対応したインバータの出力制御を行う請求項1または2に記載の誘導加熱調理器。
- 負荷温度が異常高温となった場合にインバータを停止する請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
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