JP5028352B2 - 温度制御方法、温度補正値取得方法、半導体製造方法、基板処理装置 - Google Patents

温度制御方法、温度補正値取得方法、半導体製造方法、基板処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、半導体製造装置等による温度制御方法に関し、特に、複数の加熱ゾーンに分割したヒータを加熱手段とし、目標温度に従って被処理体の温度を制御する温度制御方法に関する。
多数の半導体ウェハに対して酸化、拡散、CVDなどの熱処理を行うバッチ型熱処理装置として、ウェハの投入、取り出し時における反応管内への空気の巻き込みが少なくて自然酸化膜の成長を抑えることができる点で、縦型炉が実用されている。
縦型炉等のバッチ型熱処理炉は、その熱処理の種類、膜種あるいはその膜種に期待される電気的特性等により、様々な熱処理工程に細分化されて使用されている。細分化された各熱処理工程では、熱処理後の半導体ウェハが期待された性能を有するよう、各工程に対応して厳密に設定された温度、ガス流量、圧力等が与えられている。従って熱処理炉は、温度制御という機能を採り上げれば、様々な値に設定された温度を目標温度として、熱処理中の全ての被処理体に均一に且つ高精度に温度制御することが重要な機能の一つとして求められている。
このようなことから、熱処理炉では熱処理を行うときの被処理体の温度が、与えられた目標温度に可能な限り一致するように温度制御されることが望まれる。
従来の縦型熱処理炉の概略について、図5を参照しながら説明する。図5は熱処理炉1の概略構成図であり、縦断面図として示されている。
熱処理炉1は円筒状のヒータ2を有しており、ヒータベース3に支持されることにより垂直に設置されている。ヒータ2の内側には、ヒータ2と同心円状に反応管4とインナーチューブ5が配設されている。反応管4は例えば石英からなり、内径がインナーチューブ5の外径よりも大きく上端が閉塞し下端が開口した円筒形状に形成されている。インナーチューブ5は例えば石英からなり、上端および下端が開口した円筒形状に形成されている。インナーチューブ5は反応管4の内側に設置され、その筒中空部には、後述するボート11によって水平姿勢で垂直方向に多段に整列した状態で被熱処理体としての半導体ウェハ(以下「処理基板」)が収納できるように構成されている。
反応管4の下方には同心円状に円筒フランジ6が配設され、反応管4とインナーチューブ5を支持するように設けられている。さらに排気管7が円筒フランジ6に支持され、反応管4とインナーチューブ5との隙間によって形成される筒状空間の下端部と連通しており、反応管4内のガスを排出できるようになっている。
円筒フランジ6の下方には円筒フランジ6の下端開口部を密閉可能なキャップ8が設けられている。キャップ8は図示しないエレベータと接続しており、エレベータが下がったときはボート11およびスペーサ12をインナーチューブ5の内側から搬出し、エレベータが上がったときはボート11およびスペーサ12をインナーチューブ5の内側へ搬入することができるようになっている。そして、反応管4と円筒フランジ6とキャップ8により、密閉された熱処理領域9が形成されるようになっている。
キャップ8にはガス導入ノズル10が熱処理領域9に連通されるように接続され、図示しないガス流量制御器に従って反応ガスを熱処理領域9内に導入する。
ボート11は例えば石英からなり、処理基板を水平姿勢かつ互いに中心を揃え縦列多段に整列させた状態で保持する。ボート11はスペーサ12を介してキャップ8上に設置されて支持されている。
ヒータ2は熱処理領域9をより高精度に温度制御するために、複数の加熱ゾーンに分割されており、図5では3つのゾーンに分割されている。以下ヒータ2をゾーンごとに個別に示す必要があるときはそれぞれに対応して20a、20b、20cと示す。また必要に応じ熱処理領域9のうち分割されたヒータの熱が影響する領域を、対応するヒータ20a、20b、20cに対してaゾーン、bゾーン、cゾーンと示す。ヒータ2には、それぞれ電力供給手段13a、13b、13c(総称するときは電力供給手段13と記す)が接続されている。電力供給手段13は、後述する温度コントローラ14が発する指示値により、所定の電力をヒータ2へ供給する。
反応管4とヒータ2の隙間には、加熱ゾーンに対応するように炉内温度センサ21a、21b、21c(総称するときは炉内温度センサ21と記す)が備え付けられ、反応管4内の温度を検出している(それぞれaゾーンの温度・bゾーンの温度・cゾーンの温度と呼ぶことがある)。温度コントローラ14には、炉内温度センサ21の検出温度が所望値に近づくような制御アルゴリズムが内包されており、それらのデータをもとに制御演算した結果を電力供給手段13へ出力するようになっている。
次に、上記構成に係る熱処理炉1を用いて、熱処理の一形態のCVD法により処理基板上に薄膜を形成する方法について説明する。
ボート11およびスペーサ12が熱処理領域9の外にある状態において複数の処理基板がボート11に装填されると、図示しないエレベータの上昇運動によってキャップ8およびスペーサ12を介してボート11が熱処理領域9へ搬入される。
次に熱処理領域9が所望の温度になるようにヒータ2によって加熱される。この際、まず、温度コントローラ14に目標温度が設定される。温度コントローラ14は炉内温度センサ21の検出温度と目標温度に基づき制御演算した結果を電力供給手段13へ出力する。電力供給手段13は指示された熱を発生するようにヒータ2を通電する。これら炉内温度センサ21による温度の検出、温度コントローラ14の制御演算、電力供給手段13のヒータ通電を十分短い周期で繰返し行うことにより、熱処理領域9が設定された目標温度になるように温度制御される。
ついで、ガス導入ノズル10から所望の流量に制御されたガスが熱処理領域9に導入される。導入されたガスはインナーチューブ5の内側を上昇し、インナーチューブ5の上端開口から反応管4とインナーチューブ5との隙間によって形成される筒状空間に流出して排気管7から排気される。ガスは熱処理領域9を通過する際に処理基板と接触し、この際にCVD反応によって処理基板上に薄膜が形成される。
予め設定された処理時間が経過すると、熱処理領域9内が不活性ガスに置換されると共に、熱処理領域9の温度を処理基板を搬出できる程度に十分低い温度に下げる。その後、図示しないエレベータの下降運動によってボート11が熱処理領域9から搬出される。
炉内温度センサ21は、通常、熱電対が用いられる。そのため、処理基板への金属汚染やパーティクルの発生を防ぐため、図5のように反応管4の外側に設置される。そのため、炉内温度センサ21は、熱処理領域9内にある処理基板の温度を直接検出することはできない。このため炉内温度センサ21の検出温度を制御することによって熱処理領域9内の処理基板の温度が所望値となることを期待するような温度制御システムとなっている。しかし、実際に熱処理を行う際の処理基板の温度と炉内温度センサ21の検出温度には誤差があるので、実際には目標温度とは違う温度で熱処理を行う蓋然性が高く、よって熱処理の品質を低下させてしまうことがある。
このような背景において、処理基板の温度をできるかぎり目標温度に近づけるよう温度制御するために、温度センサを処理基板に近づけて温度制御することが考えられる。
図6は、炉内温度センサ21の検出温度よりも処理基板に近い温度を検出するために、新たな温度検出手段(プロファイル温度センサ15)を付加したものである。プロファイル温度センサ15は、より処理基板に近い温度を検出するために、キャップ8を導通しインナーチューブ5の内側に設置される。そして熱処理領域9における温度制御をプロファイル温度センサ15で実現するために、プロファイル温度センサ15の検出点をヒータの分割数だけ用意し、通常は炉内温度センサ21と長軸方向に同じ位置に配置される。図6の例では3個設置され(これらを個別に扱うときは15a、15b、15cのように表記する)、検出された温度は温度コントローラ14に入力される。そして、温度コントローラ14では、プロファイル温度センサ15の検出温度を目標温度に近づくように制御する。
図7は図6からヒータ2と炉内温度センサ21とプロファイル温度センサ15を抜出して位置関係を明確にしたものであり、さらに熱処理領域9内長軸方向の温度分布の一例を示したものである。
図中、Ta、Tb、Tcはそれぞれプロファイル温度センサ15a、15b、15cの検出温度である。プロファイル温度センサ15の検出温度は、温度コントローラ14の制御アルゴリズムが適切であれば、目標温度Yにほとんど一致する。
しかし、図7に示した例では、TaとTbとの中間位置の温度、または、TbとTcとの中間位置の温度は、目標温度Yに達していない。この場合、むしろTa、Tb、Tcを目標温度Yに近づけるのではなく、目標温度より少し高い温度に近づけたほうが、熱処理領域9の全体を均一に目標温度に近づけるためにはよい場合もある。しかし、この例とは逆に中間地点の温度は目標温度を超えている場合もあり、上述の対処では不十分となる。
そこで、プロファイル温度センサ15をヒータ2の分割数だけ設けるのではなく、もっと詳細な温度分布を把握するために、図1に示すような熱処理炉1を用いる手段がある。
図1においてプロファイル温度センサ15は、熱処理領域9における温度分布を詳細に検出するために、ヒータの分割数を上回る数だけ用意され、処理基盤が存する領域を網羅するように配置される。図1の例では8個設置され(個別に示す必要があるときは、プロファイル温度センサ15−1のように表記する)、検出された温度は温度コントローラ14に入力される。
なお、本発明の関連ある従来技術として、所定位置での検出温度をその目標温度とするよう、少なくとも2つの加熱ゾーンを有する加熱装置を制御する温度制御方法であって、加熱ゾーンの数よりも多く、且つ各加熱ゾーンにおいて一つの所定位置での温度を検出し、検出された複数の所定位置における検出温度と、前記目標温度との差を縮小するように加熱装置を制御する手段が知られている(例えば特許文献1)。特許文献1によれば、本願発明の炉内温度センサ21に相当するカスケード熱電対と本願発明のプロファイル温度センサ15に相当する熱電対付きウェールやプロファイル熱電対との相関関係を予め求めておき、求められた相関関係から目標温度となるようにカスケード熱電対を制御していた。
特許第3834216号公報
従来技術においては、多くの検出点(所定位置)で温度検出しているが、温度制御の際には各ゾーン(もしくは、炉内温度センサ3)に対し、各検出点に設置されたプロファイル温度センサ15のうち1点を選択してその検出温度を制御する方法が採られている。
図2を用いてより具体的に説明する。図2は図1からヒータ2と炉内温度センサ21とプロファイル温度センサ15を抜出して位置関係を明確にしたものであり、さらにプロファイル温度センサ15についてはそれぞれの検出点について15−1〜15−8を明示したものである。図2において、従来技術では8個のプロファイル温度センサ15のうち、炉内温度センサ21aの検出温度の代わりに、最も近い位置にあるプロファイル温度センサ15−1の検出温度を、炉内温度センサ21bの検出温度の代わりに、最も近い位置にあるプロファイル温度センサ15−5の検出温度を、炉内温度センサ21cの検出温度代わりに、最も近い位置にあるプロファイル温度センサ15−7の検出温度を採用し、制御していた。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたもので、ヒータ分割数を上回る検出手段がある場合に、該検出手段から検出される検出温度を有効に利用する温度制御方法、温度補正値取得方法、半導体製造方法、基板処理装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、熱処理炉内で目標温度が与えられ、前記目標温度に従って複数のヒータを制御する温度制御方法であって、前記ヒータと前記熱処理炉内に備えられた複数のプロファイル温度センサとの相関関係を求め、前記各プロファイル温度センサのそれぞれの検出温度と前記相関関係から算出される重み係数に基づき仮想温度を算出し、該仮想温度を前記目標温度に一致させるよう前記ヒータを制御するものである。
また、上述した課題を解決するため、本発明は、熱処理炉内で目標温度が与えられ、前記熱処理炉の熱処理領域内の温度を前記目標温度と一致させるための補正値を取得する温度補正値取得方法であって、ヒータと前記熱処理炉内に備えられた複数のプロファイル温度センサとの相関関係を求め、前記各プロファイル温度センサのそれぞれの検出温度と前記相関関係から算出される重み係数に基づき仮想温度を算出し、該仮想温度を前記目標温度に一致させ、一致したときにおける前記熱処理炉の熱処理領域外に備えられた炉内温度センサの検出温度と前記目標温度との差を前記補正値として取得することを特徴とするものである。
また、上述した課題を解決するため、本発明は、熱処理炉内で目標温度が与えられ、前記目標温度に従って複数のヒータを制御することで半導体を製造する半導体製造方法であって、前記ヒータと前記熱処理炉内に設けられた複数のプロファイル温度センサとの相関関係を求め、前記各プロファイル温度センサのそれぞれの検出温度と前記相関関係から算出される重み係数に基づき仮想温度を算出し、該仮想温度を前記目標温度に一致させるよう前記ヒータを制御することで前記半導体を製造するものである。
また、上述した課題を解決するため、本発明は、熱処理炉内で目標温度が与えられ、前記目標温度に従って複数のヒータを制御することで基板を製造する基板処理装置であって、前記ヒータと前記熱処理炉内に設けられた複数のプロファイル温度センサとの相関関係を求め、前記各プロファイル温度センサのそれぞれの検出温度と前記相関関係から算出される重み係数に基づき仮想温度を算出する温度コントローラと、前記仮想温度を前記目標温度に一致させるように前記ヒータを制御する電力供給手段とを備えることを特徴とするものである。
上述した課題を解決するため、本発明は、熱処理炉において目標温度が与えられ、前記目標温度に従って複数のヒータを制御する温度制御方法であって、前記熱処理炉の熱処理領域内に備えられたプロファイル温度センサの検出温度に基づき仮想温度を算出し、前記仮想温度を前記目標温度に一致させるよう前記ヒータを制御するものである。
また、上述した課題を解決するため、本発明は、熱処理炉において温度勾配がついた目標温度が与えられ、前記目標温度に従って複数のヒータを制御する温度制御方法であって、前記熱処理炉の熱処理領域内に備えられたプロファイル温度センサの検出温度に基づき仮想温度を算出し、前記仮想温度を前記目標温度に基づく仮想目標温度に一致させるよう前記ヒータを制御するものである。
また、本発明は、上述に記載の温度制御方法において、前記仮想温度は複数の所定位置毎にて求められ、前記プロファイル温度センサの複数の検出位置が前記所定位置に近づくにつれ大きくなる重み係数と、前記検出位置にて検出された温度とを積算し、該積算値を総和した温度であることを特徴とするものである。
また、本発明は、上述に記載の温度制御方法において、前記仮想温度は複数の所定位置毎にて求められ、前記プロファイル温度センサの複数の検出位置のうち、前記所定位置から予め設定された範囲内の検出位置にて検出された温度を平均した温度であることを特徴とするものである。
また、本発明は、上述に記載の温度制御方法において、前記仮想目標温度は複数の所定位置毎に求められ、前記所定位置から予め設定された範囲内の前記目標温度を平均した温度であることを特徴とするものである。
また、本発明は、上述に記載の温度制御方法において、前記仮想目標温度は、複数の所定位置毎に求められ、前記目標温度が設定された複数の設定位置が前記所定位置に近づくにつれ大きくなる重み係数と、前記設定位置にて設定した目標温度とを積算し、該積算値を総和した温度であることを特徴とするものである。
また、上述した課題を解決するため、本発明は、熱処理炉において目標温度が与えられ、前記目標温度に従って複数のヒータを調節する熱処理装置であって、前記熱処理炉の熱処理領域内に備えられたプロファイル温度センサの検出温度に基づき仮想温度を算出する算出部と、前記仮想温度を前記目標温度に一致させるよう前記ヒータを制御する第1制御部とを備えるものである。
また、上述した課題を解決するため、本発明は、熱処理炉において温度勾配がついた目標温度が与えられ、前記目標温度に従って複数のヒータを調節する熱処理装置であって、前記熱処理炉の熱処理領域内に備えられたプロファイル温度センサの検出温度に基づき仮想温度を算出する算出部と、前記仮想温度を前記目標温度に基づく仮想目標温度に一致させるよう前記ヒータを制御する第2制御部とを備えるものである。
上述した課題を解決するため、本発明は、熱処理炉において目標温度が与えられ、前記目標温度に従って複数のヒータを制御することで半導体装置を製造する半導体製造方法であって、前記熱処理炉の熱処理領域内に備えられたプロファイル温度センサの検出温度に基づき仮想温度を算出し、前記仮想温度を前記目標温度に一致させるよう前記ヒータを制御することで前記半導体装置を製造するものである。
また、上述した課題を解決するため、本発明は、熱処理炉において温度勾配がついた目標温度が与えられ、前記目標温度に従って複数のヒータを制御すことで半導体装置を製造する半導体製造方法であって、前記熱処理炉の熱処理領域内に備えられたプロファイル温度センサの検出温度に基づき仮想温度を算出し、前記仮想温度を前記目標温度に基づく仮想目標温度に一致させるよう前記ヒータを制御することで前記半導体装置を製造するものである。
更に、上述した課題を解決するため、本発明は、熱処理炉において目標温度が与えられ、前記熱処理炉の熱処理領域内の温度を前記目標温度と一致させるための補正値を取得する温度補正値取得方法であって、前記熱処理領域内に備えられたプロファイル温度センサの検出温度に基づき仮想温度を算出し、前記仮想温度を前記目標温度に一致させ、一致したときにおける前記熱処理炉の熱処理領域外に備えられた炉内温度センサの検出温度と前記目標温度との差を前記補正値として取得するものである。
また、上述した課題を解決するため、本発明は、熱処理炉において温度勾配がついた目標温度が与えられ、前記熱処理炉の熱処理領域内の温度を前記目標温度と一致させるための補正値を取得する温度補正値取得方法であって、前記熱処理領域内に備えられたプロファイル温度センサの検出温度に基づき仮想温度を算出し、前記仮想温度を前記目標温度に基づく仮想目標温度に一致させ、一致したときにおける前記熱処理炉の熱処理領域外に備えられた炉内温度センサの検出温度と前記目標温度との差を前記補正値として取得するものである。
また、上述した課題を解決するため、本発明は、熱処理領域が複数のゾーンに区分けされ、前記ゾーン毎にヒータと、該ヒータの数を上回る温度センサとを有する熱処理炉を備える処理装置における前記ヒータに供給する電力を制御する電力制御方法であって、前記温度センサの位置が前記ゾーンの所定位置近傍になるにつれ大きくなる重み係数と、該重み係数と対応する温度センサにて検出された温度の変化量とをそれぞれ積算し、該積算値を総和することで算出される仮想温度を前記ゾーン毎に算出し、前記温度センサ毎および前記ゾーン毎の前記重み係数を要素とする行列と、前記ヒータへの電力供給量の変化量と前記温度センサの検出温度の変化量との割合を示す係数を温度センサ毎およびゾーン毎に求め、該係数を要素とする行列とを積算することで熱干渉行列を算出し、前記熱干渉行列に基づき、前記仮想温度の変化量と前記電力供給量の変化量との関係式を作成し、算出した前記ゾーン毎の仮想温度に基づく仮想温度の変化量と前記関係式とで前記ゾーン毎の電力供給量の変化量を算出し、該電力供給量の変化量に基づき前記仮想温度が目標温度になるよう前記ヒータに供給する電力を制御するものである。
本発明によれば、熱処理領域が複数のゾーンに分割され、各ゾーンを個別に加熱するヒータが設けられている処理装置における温度制御では、該分割された数(分割数)を上回る検出手段を備え、該検出手段から検出される検出温度を有効に利用することで、少なくとも熱処理領域の温度を目標温度に一致させることができる。
以下、実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1では、図1において、プロファイル温度センサ15の検出温度に基づく仮想温度を与えられた目標温度に一致させるよう制御する。実施の形態1における仮想温度とは、複数の炉内温度センサ21のそれぞれに対応して求められ、多数存在するプロファイル温度センサ15の検出温度のうち適切なものを選択し、それら温度を平均したものである。上記炉内温度センサ21は、ゾーン毎に設けられるので、各ゾーンに対応して、上記仮想温度が求められてもよい。
仮想温度について、より具体的に図2を用いて説明する。
仮想温度は、例えば、炉内温度センサ21aに対応するaゾーンの領域内に含まれるプロファイル温度センサ15−1、15−2の平均温度とし、炉内温度センサ21bに対応するbゾーンの領域内に含まれるプロファイル温度センサ15−3〜15−6の平均温度とし、炉内温度センサ21cに対応するcゾーンの領域内に含まれるプロファイル温度センサ15−7、15−8の平均温度とする。
実施の形態1において、プロファイル温度センサ15の検出温度が目標温度にどれだけ近づいたかを評価するための評価基準として、目標温度と各検出温度との差の2乗の和を評価式とする。例えばaゾーンにおける目標温度と各検出温度との差の2乗の和を評価する場合、評価式Jaは、Yを目標温度として、式1となる。
Figure 0005028352
ここで、プロファイル温度センサ15−1、15−2の検出温度P1、P2が与えられたと仮定して、P1、P2がどのような値のときJaが最小になるかについて考察する。Jaは目標温度Yと各検出温度との差が大きくなればなるほど2次関数的に増加し、目標温度Yの変化に対して下に凸の放物線を描くように変化する。そのため、JaをYで偏微分した結果を0とおくことによって、Jaが最小になる条件が求められる。
Figure 0005028352
ここで、∂Ja/∂Y=0とおくことにより、式2を得る。
Figure 0005028352
式2は、プロファイル温度センサ15−1、15−2の検出温度P1、P2が与えられた場合、それらの平均値が目標温度Yに一致したときJaは最小値を得ることを示している。逆にいえば、プロファイル温度センサ15−1、15−2の検出温度の平均値を仮想温度とし、その仮想温度を目標温度Yに一致するように制御すれば、その結果としてJaは最小値となることを示している。
bゾーン、cゾーンについても同じように考えることができる。すなわち、各ゾーンについて対象となるプロファイル温度センサ15の検出温度の平均値を仮想温度として目標温度Yに一致するように温度制御することにより、それぞれのゾーンについて、結果として目標温度と各検出温度との差の2乗の和の評価が最小になるように制御されることになる。尚、仮想温度に基づくヒータ2の制御方法に関しては実施の形態3にて説明する。
そして、プロファイル温度センサ15を各ゾーンに対応させることによって、全体として目標温度と各検出温度との差の2乗の和の評価が最小になるように制御されることになる。
(実施の形態2)
実施の形態1においては、各ゾーンの領域内に含まれるプロファイル温度センサ15の検出温度を各炉内温度センサ21に対応する仮想温度としたが、仮想温度を各炉内温度センサ21に影響を及ぼす範囲のプロファイル温度センサ15のそれぞれを選択し、選択された各プロファイル温度センサ15の平均温度としてもよい。
例えば炉内温度センサ21aに対応する仮想温度をヒータ20aの影響が及ぶと予想されるプロファイル温度センサ15−1〜15−4の平均温度とし、同様に炉内温度センサ21bに対応する仮想温度をヒータ20bの影響が及ぶと予想されるプロファイル温度センサ15−2〜15−7の平均温度とし、炉内温度センサ21cに対応する仮想温度をヒータ20cの影響が及ぶと予想されるプロファイル温度センサ15−6〜15−8の平均温度をそれぞれの仮想温度としてもよい。この場合、重複部分があってもプロファイル温度センサ15の全てを抜けなく選択することによって、全体として目標温度と各検出温度との差の2乗の和の評価が最小になるように制御されることになる。
しかしながら、上述の考え方を拡張して、仮想温度をプロファイル温度センサ15の全ての検出温度の平均値とすると、うまく制御できないことが明らかである。なぜなら、炉内温度センサ21に対応する全ての仮想温度がどれも同じ平均温度を示すことになるからである。この場合、加熱手段としてのヒータ20a、20b、20cがどれも同じ温度を制御するために調節されることになる。つまり、高精度のためにヒータ2を20a、20b、20cに3分割した意義が失われてしまう。そこで、実施の形態2では仮想温度を計算するために対象となるプロファイル温度センサ15の選択を適切にしなければならない。尚、適切に選択する指針および仮想温度に基づくヒータ2の制御方法に関しては、実施の形態3で説明する。
(実施の形態3)
実施の形態3おける仮想温度とは、複数の炉内温度センサ21のそれぞれに対応して求められ、プロファイル温度センサ15の検出温度それぞれの値と、各検出温度に対応する予め設定された重み係数(例えば炉内温度センサ21aの位置近傍のプロファイル温度センサ15−1、15−2に対しては数値を大きく、プロファイル温度センサ15−7、15−8等、遠くなるにつれ数値を小さくする係数)との積を求め、それらを総和したものである。
実施の形態3における仮想温度について、より具体的に説明する。図2においてプロファイル温度センサ15の検出温度をP1〜P8とすると、炉内温度センサ21aに対応する仮想温度Vaは式3で求める。
Figure 0005028352
ここで、αa,1からαa,8は、温度コントローラ14に予め設定され記憶されている重み係数であり、それらの総和は1に等しい(すなわち、αa,1+αa,2+…+αa,8=1)。αa,1からαa,8は、温度制御を行うに先立って読み出されて使用される。炉内温度21b、21cに対応する仮想温度Vb、Vcも同様に求められる。
上述の仮想温度が目標温度と一致するように、ヒータ2を制御する必要がある。次に仮想温度の変化量とヒータ2の制御量(電力供給量)の変化量との関係について説明する。
まず、ヒータ2への電力供給量の変化からプロファイル温度センサ15の検出温度の変化への熱干渉行列(相関関係)を取得しているものとする。干渉行列とは、上述の特許文献1において、一般的には複数の入力値の変化量に対する複数の出力値の変化量の度合いを数値化し行列として表現したもの、例えば本願において、炉内温度センサ21とプロファイル温度センサ15の双方の検出温度の変化量の関係をいう。実施の形態3においては、ヒータ2への電力供給量の変化からプロファイル温度センサ15の検出温度の変化への干渉行列を得るが、電力から温度への干渉行列という点で従来の温度から温度への干渉行列と区別するため、熱干渉行列と明示することとする。
熱干渉行列の取得は、次のように行われる。まず、プロファイル温度センサ15の検出温度が目標温度に近づくようなヒータ2への電力供給量を定めて、全てのプロファイル温度センサ15の検出温度が安定するまでその電力供給量を固定してヒータ2へ供給する。次に、全てのゾーンが安定した後に、1つのゾーン(例えばaゾーン)のヒータ20aへの電力供給量を数W(ワット)、又は数%(電力供給量の最大値に対する割合)加える。その後、十分に時間が経過し、温度が安定したときのプロファイル温度センサ15の検出温度の変化量を記録する。
この結果から、ヒータ20aへの電力供給量の変化量をΔHaとし、そのときのプロファイル温度センサ15の変化量をΔP1〜ΔP8とすると、
Figure 0005028352
となる。ここで、β1,a〜β8,aはaゾーンへの電力供給量の変化に対するプロファイル温度センサ15の検出温度の変化の度合い(割合)を示す係数である。同様な手順を行うことで、bゾーン、cゾーンについても同様な係数を得ることができる。すなわち、ヒータ20bへの電力供給量の変化量をΔHbとすると、
Figure 0005028352
となり、ヒータ20cへの電力供給量の変化量をΔHcとすると、
Figure 0005028352
となる。これらの結果をまとめると、プロファイル温度センサ15の検出温度の変化量は、
Figure 0005028352
となり、プロファイル温度センサ15の検出温度の変化量は、ヒータ2への電力供給量の変化量の定数倍の和として表すことができる。この関係式を行列を用いて表せば、
Figure 0005028352
となる。式4は右辺第1項を熱干渉行列Mβで表した。
次に、仮想温度について、式3を式4と同様に変化量として表現しなおす。プロファイル温度センサ15の検出温度P1〜P8が変化し、それぞれP1+ΔP1〜P8+ΔP8に変化したとき、仮想温度VaがVa+ΔVaに変化したとする。そのとき式3から、
Figure 0005028352
となるので、
Figure 0005028352
したがって、仮想温度の変化量ΔVaについて次式が成立する。
Figure 0005028352
同様に、仮想温度Vb、Vcについては、
Figure 0005028352
である。これらを、行列を用いて表現すると、
Figure 0005028352
となる。式5は右辺第1項をMαで表した。
次に、式4で示す電力供給量の変化量と、式5で示す仮想温度の変化量の関係について考える。式4を式5に代入すると、
Figure 0005028352
となる。ここで、式6の右辺第1項は、ヒータ2への電力供給量から仮想温度への熱干渉行列である。熱干渉行列の各要素は、式4で得られた熱干渉行列Mβの各要素と式5で仮想温度を定義するために与えた重み係数をそれぞれ掛けてそれらを足したものになっている。このことから、ヒータ2への電力供給量から仮想温度への熱干渉行列(式6にて示した熱干渉行列)で示される特性は、式5の重み係数を適当に設定することによって、都合の良いように変えることができる。
ところで、温度コントローラ14に内包されている制御アルゴリズムは、PID制御演算がよく用いられる。一般的によく知られているPID制御演算の方法を、図1において目標温度Yとして炉内温度センサ21aに対応する仮想温度Vaを制御する場合に当てはめると、次式となる(尚、Kp、Ki、Kdは係数である)。
Figure 0005028352
式7では、ヒータ20aへの電力供給量Haを決定するために、対応するaゾーンについての仮想温度Vaの値のみを使用している。広く使用されている一般的なPID制御演算は、このように、一入力一出力制御(1つの電力供給量を決定するために1つの温度を使用する)であることが特徴の1つとなっている。
次に、温度制御の容易さや妥当性の観点から、式6に示した熱干渉行列がどのようにあるべきかを一例を示しつつ考える。以下では、それぞれの場合において、炉内温度センサ21a、21b、21cの代わりに式5で求めた仮想温度Va、Vb、Vcを目標温度に一致するように制御し、その制御アルゴリズムが一般的なPID制御演算(式7)である場合を考える。
まず、式6に示した熱干渉行列を計算した結果、対角行列となった場合、その対角要素がγa、γb、γcである場合、次式となる。
Figure 0005028352
この場合、ヒータ20a、20b、20cそれぞれに供給された電力の影響が、対応するゾーンについてのそれぞれの仮想温度のみに及ぶ。aゾーンについて具体的にいえば、仮想温度Vaに影響を及ぼすのはヒータ20aへの電力供給量Haのみである。したがって、ヒータ2を3つに分割した意義が失われず、一入力一出力制御であるPID制御演算を使用しても制御パラメータが適切であれば高精度に制御する。
次に、式6に示した熱干渉行列を計算した結果、対角要素がγa、γb、γcとなり、その他の要素が対角要素より小さい値εである場合、次式となる。
Figure 0005028352
この場合、ヒータ20a、20b、20cそれぞれに供給された電力の影響が、対応するゾーンについてのそれぞれの仮想温度に及ぶが、他のゾーンに対しても少なからず及ぶ。aゾーンについて具体的にいえば、ヒータ20aへの電力供給量Haの影響は、仮想温度Vaに比較的強く及び、仮想温度Vb、Vcへも比較的弱く及ぶ。したがって、仮想温度Vaを制御する手段としてヒータ20aは有効であり、これもヒータ2を複数に分割した意義が失われない。また、別の視点から見ると、一入力一出力制御であるPID制御演算を使用したとき、仮想温度Vaを温度制御する手段として電力供給量Haを調節するしか方法がないため、電力供給量HbやHcからの影響は、仮想温度Vaの制御を妨害する影響、いわゆる外乱となる。しかし、εがγaに比較して十分小さいならば、外乱も小さいので、制御パラメータの適切な調整をすれば制御ができるようになる。
次に、式6に示した熱干渉行列の1列目から3列目がそれぞれγa、γb、γcとなったときを考える。
Figure 0005028352
この場合、ヒータ20a、20b、20cそれぞれに供給された電力の影響が、対応するゾーンと同じ程度にそれ以外のゾーンにも強く及ぶ。aゾーンについて具体的にいえば、ヒータ20aへの電力供給量Haの影響は、仮想温度Va、Vb、Vcに同じ強さで及ぶ。さらにその特性がbゾーン、cゾーンにおいても同様であるために、仮想温度Vaを制御する手段としてヒータ20aを使用することは適切でなく、もはやヒータ2を3分割した意義が失われている。一方、制御の妥当性に目を向けてみる。一入力一出力制御であるPID制御演算を使用した場合、もしγaの値がγbやγcの値より大きいなら、仮想温度Vaの制御については外乱が小さいため順調に制御できる。しかし、そのとき仮想温度Vbの制御についてはγaの値がγbの値より大きくなるため、外乱が大きくなってしまう。その結果、目標温度へ一致するために多くの時間を要するか、または、制御不能になってしまう。
以上のことから、式6のヒータ2への電力供給量から仮想温度への熱干渉行列を対角要素の値がそれ以外の値に比較して大きくなるようにすることが望ましく、このようにするために式5の重み係数を設定すれば、ヒータ2を3分割した意義を失うことなく高精度に制御できる。
次に、上述の実施の形態2における所定ゾーンの仮想温度として選択されるプロファイル温度センサ15の範囲の指針について説明する。
まず、実施の形態1および実施の形態2は、実施の形態3に含まれる関係にあり、実施の形態3によって表現することができる。例えば、実施の形態2について説明すると仮想温度Vaをヒータ20aの影響が及ぶと予想されるプロファイル温度センサ15−1〜15−4の平均温度とし、仮想温度Vbをヒータ20bの影響が及ぶと予想されるプロファイル温度センサ15−2〜15−7の平均温度とし、仮想温度Vcをヒータ20cの影響が及ぶと予想されるプロファイル温度センサ15−6〜15−8の平均温度とする方法を、実施の形態3によって実現するために式5に当てはめると、次式のようになる。
Figure 0005028352
すなわち、対象となるプロファイル温度センサ15の検出温度の変化量に対して平均の係数(選択数がNならば1/Nの値)を設定することにより、実施の形態2における仮想温度を表現できる。また同様の手法で、実施の形態1の仮想温度も表現することができる。
そして、上述のように式6のヒータ2への電力供給量から仮想温度への熱干渉行列の対角要素の値がそれ以外の値に比較して大きくなるように、式5の重み係数を設定すればよい。
次に、実施の形態2における式5の重み係数の設定方法の一例を数値例を用いて例示する。例えば式4の熱干渉行列Mβが次式の数値で表されたとする。
Figure 0005028352
式6の熱干渉行列の対角要素の値がそれ以外の値に比較して大きくなるようにするために、選択の基準を上述の数値が0.5以上のものを選択することとする。具体的には、仮想温度Vaについては、プロファイル温度センサ15−1と15−2(1行1列の0.9と2行1列の0.5)を選択し、仮想温度Vbについては、15−2から15−7(2行2列の0.6から2行7列の0.6)を選択し、仮想温度Vcについては、15−6から15−8(3行6列の0.5から3行8列の0.9)を選択する。すると式6の熱干渉行列は次式のようになる。
Figure 0005028352
この場合、熱干渉行列の1行2列(0.5)、3行2列(0.67)がやや大きいので、選択の基準を数値が0.6以上に変更する。同様に計算すると、
Figure 0005028352
となり、対角要素の値がそれ以外の値に比較して大きな値になる。したがって、この例では、仮想温度Vaについてはプロファイル温度センサ15−1を選択し、仮想温度Vbには15−2から15−7を選択し、仮想温度Vcには15−7とから15−8を選択すると、本発明の目的を達成できる。
次に、実施の形態3における重み係数をどのように設定するべきかについて説明する。
まず、前提として、炉内温度センサ21を目標温度Yに一致させるように制御し、十分な時間が経過して安定しているとする。このときのプロファイル温度センサ15の検出温度をP1〜P8、ヒータ2への電力供給量をHa、Hb、Hcとする。プロファイル温度センサ15の検出温度P1〜P8の目標温度Yに対する誤差(目標温度から検出温度を差し引いたもの)をベクトル表示としてP0とすると、上述の特許文献1によれば、プロファイル温度センサ15の検出温度を目標温度Yに近づけるために必要なヒータ2への電力供給量の変化量は次のように与えられる。
Figure 0005028352
ただし、特許文献1から、誤差P0の正負を反対にする修正を行っている。
次に、同じ前提で十分時間が経過した結果、実施の形態3の仮想温度がVa、Vb、Vcとなっているとする。仮想温度については、式9が成立している。
Figure 0005028352
その後、今度は仮想温度を目標温度Yに一致するように制御し十分時間が経過して、仮想温度がそれぞれVa+ΔVa、Vb+ΔVb、Vc+ΔVcになったとする。
Figure 0005028352
ここで、誤差P0と仮想温度の変化量ΔVa、ΔVb、ΔVcの関係について考える。仮にプロファイル温度センサ15の検出温度P1〜P8が誤差P0だけ変化して、全てのプロファイル温度センサ15の検出温度がすべて目標温度Yに一致したとき、式9から(Mαのそれぞれの行において重みの総和は1に等しいから)仮想温度もすべて目標温度Yに一致する。このことから、
Figure 0005028352
となり、以上から、誤差P0と仮想温度の変化量ΔVa、ΔVb、ΔVcの関係については式10が成立する。
Figure 0005028352
また、式6から、Mα×Mβが逆行列をもつようにMαにおいて重み係数を設定しているものとすると、
Figure 0005028352
となる。
ここまで準備した上で、
Figure 0005028352
とおく。ここで、μa、μb、μcは、Mαの各行の総和を1に等しくする係数であり、
Figure 0005028352
で与えられる。
式12を変形して、式8に代入すると
Figure 0005028352
となり、式11に一致する。なお、ここでは途中で式10を用いている。
以上のことから、プロファイル温度センサ15の全ての検出温度を目標温度Yに近づけるために必要なヒータ2への電力供給量の変化量は式8のように与えられるが、それは、実施の形態3において式12を満たすように重み係数を決定して仮想温度を求めることにより得られることがわかる。
尚、仮想温度を求める重み係数を決定する際に参考として使用すべき熱干渉行列Mβについては、厳密な値を取得しなくても、ある程度予測することが可能である。よって、Mβの値を本発明を実施する際に得られない場合においてもその予測値を使用することで実施の形態3や平均値を用いた実施の形態1および実施の形態2でも十分に実用に耐えられるだけの目的を達成できる。もしMβの値を取得することができれば、式12のように本発明を実施する際に有効に利用することができる。
尚、熱干渉行列Mβの各数値を予め準備し、熱干渉行列Mβは実際に温度制御を行うときにパラメータとして使用されるようにしてもよい。
(実施の形態4)
図1に示した熱処理炉1において、近年においては、熱処理領域9の全領域を単一の目標温度に温度制御するのではなく、長軸方向に勾配をつけた目標温度を設定して温度制御することがある。例えば、aゾーン、bゾーン、cゾーンの目標温度に勾配をつけてY+ΔYa、Y+ΔYb、Y+ΔYcとし、より具体的な例としてΔYa=1℃、ΔYb=0℃、ΔYc=−1℃とする。
上述のように目標温度に勾配をつける理由としては、以下のようなものがある。すなわち、図1において処理基板を熱処理する際、反応ガスがガス導入ノズル10から導入されインナーチューブ5の内側を上昇する。ガスは熱処理領域9を通過する際に処理基板と接触し、この際にCVD反応によって処理基板上に薄膜が形成されるが、その際に、ガスの上流ではガス濃度が高く、下流ではガス濃度が低いために、熱処理領域9の上側と下側で形成される薄膜に違いが生じる。そこで、その違いを是正し、全体として均一な薄膜が得られるようにするために、目標温度に熱処理領域9の上側と下側で勾配をつけるようにしている。
このような場合は、実施の形態1、実施の形態2および実施の形態3のように目標温度を単一の値とした態様では適用することができない。
実施の形態4では、図1において、プロファイル温度センサ15の検出温度に基づく仮想温度を、上述のように温度勾配のついた目標温度(以下、単に「勾配つき目標温度」)に基づく仮想目標温度に一致させるよう制御する。
実施の形態4において、仮想温度とは、実施の形態1、実施の形態2および実施の形態3で説明したものと同様であり、仮想目標温度も、仮想温度の算出方法と同じ手法にて求める。
仮想目標温度について、より具体的に図3を用いて説明する。図3は図2に加え、対応する勾配つき目標温度を図示したものである。
図中、R1からR8はプロファイル温度センサ15がそれぞれ制御されるべき勾配つき目標温度である。Y+ΔYa、Y+ΔYb、Y+ΔYcは炉内温度センサ21に対応する勾配つき目標温度である。
実施の形態1においては、炉内温度センサ21aに対応する仮想温度をプロファイル温度センサ15−1、15−2の平均温度とし、炉内温度センサ21bに対応する仮想温度をプロファイル温度センサ15−3〜15−6の平均温度とし、炉内温度センサ21cに対応する仮想温度をプロファイル温度センサ15−7、15−8の平均温度とした。そこで、実施の形態4では同様に、炉内温度センサ21aに対応する仮想目標温度をR1、R2の平均とし、炉内温度センサ21bに対応する仮想目標温度をR3からR6の平均とし、炉内温度センサ21cに対応する仮想目標温度をR7、R8の平均とする。
尚、実施の形態2の場合においても、上述と同様に適用することができる。
また、実施の形態3においては、仮想温度Vaを式3で求めた場合、炉内温度センサ21aに対応する仮想目標温度Waは次式で求める。
Figure 0005028352
炉内温度21b、21cに対応する仮想目標温度Wb、Wcも同様に求められる。
上述のように勾配つき目標温度から仮想目標温度を算出し、算出された仮想目標温度に仮想温度が一致するようにヒータ2を制御することで、勾配つき目標温度である場合でも適用することができる。尚、ヒータ2への制御方法は、実施の形態3と同様であるため、ここでの説明は省略する。
従来技術では、炉内温度センサ21とプロファイル温度センサ15との相関関係または炉内温度センサ21と熱電対付きウェーバとの相関関係を予め求めておき、求めた相関関係から目標温度となるように炉内温度センサ21を制御しているため、炉内温度センサ21で検出される温度が安定してから目標温度に安定されるまでに時間がかかっていたが、本願発明における実施の形態において、ヒータ2とプロファイル温度センサ15との相関関係を求めて、求められた相関関係から重み係数を求めて、仮想温度を算出し、目標温度となるように仮想温度を制御しているため、目標温度に安定させるまでの時間を早くすることができる。
また、実施の形態は、図1では炉内温度センサ21が設けられているが、プロファイル温度センサ15を利用して温度制御を行っているので、この限りではなく、例えば無くても良い。
(実施の形態5)
熱処理炉1において、熱処理領域9内に炉内温度センサ21とプロファイル温度センサ15がある場合、温度コントローラ14において行われる制御アルゴリズムにカスケード制御が用いられることがある。図4は、カスケード制御を使用したときの温度コントローラ内の機能構成について図示したものである。図4の101〜106は図では簡単のため1セットしか描いていないが、それぞれがaゾーン、bゾーン、cゾーンについて備わっており、電力供給手段13を介してヒータ20a、20b、20cのそれぞれに独立して電力を供給している。
次に、温度コントローラ14内に備えられた各機能について説明する。仮想温度コンバータ101は、プロファイル温度センサ15の検出温度を仮想温度に変換する。第1減算器102は、仮想温度と目標温度Yとの誤差(目標温度Yから仮想温度を差し引いた値)を出力する。第1演算器103は、仮想温度と目標温度Yとの誤差に基づき、炉内温度センサ21の検出温度についての目標温度の役割を果たすYfを出力する。第2減算器104は、炉内温度センサ21の検出温度とYfとの誤差(Yfから検出温度を差し引いた値)を出力する。第2演算器105は第2減算器104にて出力された誤差に基づき、電力供給量の演算を行い、リミッタ106は、第2演算器105の演算結果が現実的な電力供給量として適切になるように一定の範囲に値を制限する。
ここで、例えばaゾーンにおいて、炉内温度センサ21a、第2減算器104、第2演算器105、リミッタ106、電力供給手段13a、ヒータ20aの順で検出または演算、制御する集合を広義のヒータ30aとする。同様に、bゾーン、cゾーンに対応するものは広義のヒータ30b、30cとする(総称する場合は広義のヒータ30と呼ぶ)。すると、広義のヒータ30aは、aゾーンについて、炉内温度センサ21aに対する目標温度である第1演算器103の出力Yf(℃)を入力とし、その値にしたがって炉内温度センサ21aの温度を熱して制御する発熱集合体というべきものであると考えることができる。
したがって、温度コントローラ14において、図4で示すようなカスケード制御が用いられている場合も、実施の形態1から実施の形態4における電力または電力供給量を、炉内温度センサ21の温度と置き換えることによって、本発明を適用することができる。
具体的には、式4の電力供給量の変化量は炉内温度センサ21の検出温度の変化量に置換えられ、それに伴って式4の行列Mβは炉内温度センサ21の検出温度の変化量とプロファイル温度センサ15の検出温度の変化量の度合いを数値化した行列に置換えられる。また、式6の熱干渉行列は炉内温度センサ21の検出温度の変化量と仮想温度の変化量の度合いを数値化した干渉行列に置換えられる。
(実施の形態6)
熱処理炉1において、炉内温度センサ21で炉内の温度を検出する代わりに、ヒータ2の発熱体の温度またはそれに準じた温度を検出する温度検出手段を設けることがある。
この場合、炉内温度センサ21を上述の温度検出手段に置き換えた形態で、実施の形態1から実施の形態5と同様に説明できるが、繰返しとなるため省略する。
(実施の形態7)
プロファイル温度センサ15は、実際の熱処理において、常時設置することができれば高精度に温度を制御することができる。但し、ボート11とインナーチューブ5の隙間が狭くそれらと接触するリスクが大きいこと、また一定期間ごとに行われるメンテナンスの煩雑さ等の理由により、実際の熱処理を行う際においては設置されないこともある。
上述の理由によりプロファイル温度センサ15が熱処理中においては設置されない場合、実際の熱処理が行われる前の準備段階として、目標温度の補正値を得るため、および熱処理領域の温度分布を確認するために一時的にプロファイル温度センサ15は設置され、実際の熱処理が行われるときは、得られた目標温度の補正値を使用することで対応する。
上述の特許文献1においては、目標温度の補正値を得るためには、その前段として、干渉行列を取得することが必要とされる。干渉行列を得るためには、図5の熱処理炉の場合に当てはめて説明すると、まず、炉内温度センサ21の検出温度を目標温度(またはその近傍)と一致するように制御し安定させ、つぎに、1つのゾーン、例えばaゾーンの炉内温度センサ21aの目標温度を数℃加えて制御し安定させる。さらに、つぎに、先程とは別のもう1つのゾーン、例えばbゾーンの炉内温度センサ21bの目標温度を数℃加えて制御し安定させ、つぎに、別のもう1つのゾーン、例えばcゾーンの炉内温度センサ21cの目標温度を数℃加えて制御し安定させる、という手順が必要となる。この例では、ヒータを3分割しているために4回の温度設定と安定が必要だったが、ヒータを4分割すると5回の温度設定と安定が必要であり、5分割では6回の温度設定と安定が必要である。
つまり、ヒータの分割数に1を加えた回数だけ異なる目標温度を設定し、安定させなければならない。温度を安定させる為には、十分な時間の経過が必要であるので、これらの手順を遂行するには多くの時間が必要である。そのため干渉行列を得る手順そのものが煩わしいといった問題点がある。
そこで、熟練した技術者は勘と経験に頼って補正値をトライ・アンド・エラーで求める場合も少なくないが、そのような方法ではかえって調整のために時間を要したり、補正値の仕上がりにばらつきが生じたりすることがある。
以下、実施の形態7では、この目標温度の補正値を勘と経験に頼らず早期に取得する方法について説明する。
まず、上述の実施の形態1から実施の形態3における目標温度の補正値取得方法について説明する。
仮想温度を目標温度に一致するよう制御し(詳細は実施の形態1から実施の形態3参照)、仮想温度が安定するまで十分な時間が経過した後、炉内温度センサ21の検出温度と目標温度との差を補正値として記録する。図1に基づき具体的に説明すると、全ての仮想温度が安定するまで十分な時間が経過した後、aゾーンの温度(炉内温度センサ21aの検出温度)と目標温度との差をaゾーンの補正値として記録する。後に実際の熱処理のとき、目標温度が与えられたとき、aゾーンの温度に対する目標温度の補正はこの補正値に基づいて行う。bゾーン、cゾーンについても同様である。
次に、上述の実施の形態4における目標温度の補正値取得方法について説明する。
仮想温度を仮想目標温度に一致するよう制御し(詳細は実施の形態4参照)、仮想温度が安定するまで十分な時間が経過した後、炉内温度センサ21の検出温度と勾配つき目標温度との差を補正値として記録する。図3でより具体的に説明すると、全ての仮想温度が安定するまで十分な時間が経過した後、aゾーンの温度(炉内温度センサ21aの検出温度)と対応する勾配つき目標温度Y+ΔYaとの差をaゾーンの補正値として記録する。後に実際の熱処理で勾配つき目標温度が与えられたとき、aゾーンの温度に対する目標温度の補正はこの補正値に基づいて行う。bゾーン、cゾーンについても同様である。
また、aゾーンの仮想温度と目標温度Yとの差をaゾーンの補正値として記録しておいてもよい。この場合、後に行われる実際の熱処理では記録した補正値に対し目標温度YからY+ΔYaへの補正も考慮することになる。
尚、実施の形態は半導体製造装置に関して説明したが、例えばLCD装置のようなガラス基板を処理する装置でも適用可能である。
本発明の実施の形態に係るプロファイル温度センサを付加した場合の縦型熱処理炉の概略図である。 本発明の実施の形態に係るプロファイル温度センサ、炉内温度センサ、ヒータの位置を表す図である。 本発明の実施の形態に係るプロファイル温度センサ、炉内温度センサ、ヒータの位置と勾配つき目標温度を表す図である。 本発明の実施の形態に係るカスケード制御を使用したときの温度コントローラ内の機能構成図である。 縦型熱処理炉の概略図である。 従来技術におけるプロファイル温度センサを付加した場合の縦型熱処理炉の概略図である。 従来技術におけるプロファイル温度センサ等の位置と温度分布の関係を表す図である。
符号の説明
1 熱処理炉、2、20a、20b、20c ヒータ、3 ヒータベース、4 反応管、5 インナーチューブ、6 円筒フランジ、7 排気管、8 キャップ、9 熱処理領域、10 ガス導入ノズル、11 ボート、12 スペーサ、13、13a、13b、13c 電力供給手段、14 温度コントローラ、15、15a、15b、15c プロファイル温度センサ、21、21a、21b、21c 炉内温度センサ、101 仮想温度コンバータ、102 第1減算器、103 第1演算器、104 第2減算器、105 第2演算器、106 リミッタ、30、30a、30b、30c 広義のヒータ。

Claims (9)

  1. 熱処理炉内で目標温度が与えられ、前記目標温度に従って複数のヒータを制御する温度制御方法であって、
    前記ヒータと前記熱処理炉内に備えられた複数のプロファイル温度センサとの相関関係を求め、前記各プロファイル温度センサのそれぞれの検出温度と前記相関関係から算出される重み係数に基づき仮想温度を算出し、
    該仮想温度を前記目標温度に一致させるよう前記ヒータを制御する温度制御方法。
  2. 前記仮想温度は、複数のプロファイル温度センサから選択されたプロファイル温度センサの検出温度の平均値であることを特徴とする請求項1記載の温度制御方法。
  3. 前記仮想温度は、複数のゾーンに分割されたヒータに対向する複数のプロファイル温度センサの検出温度の平均値であることを特徴とする請求項2記載の温度制御方法。
  4. 前記仮想温度は、複数のプロファイル温度センサの検出温度と予め設定された重み係数との積を求め、求められた積の総和であることを特徴とする請求項1記載の温度制御方法。
  5. 前記重み係数は、前記相関関係と積算して算出される行列が対角行列になるように設定されることを特徴とする請求項4記載の温度制御方法。
  6. 前記重み係数は、作業者が任意に設定可能であることを特徴とする請求項4または請求項5記載の温度制御方法。
  7. 熱処理炉内で目標温度が与えられ、前記熱処理炉の熱処理領域内の温度を前記目標温度と一致させるための補正値を取得する温度補正値取得方法であって、
    ヒータと前記熱処理炉内に備えられた複数のプロファイル温度センサとの相関関係を求め、前記各プロファイル温度センサのそれぞれの検出温度と前記相関関係から算出される重み係数に基づき仮想温度を算出し、
    該仮想温度を前記目標温度に一致させ、一致したときにおける前記熱処理炉の熱処理領域外に備えられた炉内温度センサの検出温度と前記目標温度との差を前記補正値として取得することを特徴とする温度補正値取得方法。
  8. 熱処理炉内で目標温度が与えられ、前記目標温度に従って複数のヒータを制御することで半導体を製造する半導体製造方法であって、
    前記ヒータと前記熱処理炉内に設けられた複数のプロファイル温度センサとの相関関係を求め、前記各プロファイル温度センサのそれぞれの検出温度と前記相関関係から算出される重み係数に基づき仮想温度を算出し、
    該仮想温度を前記目標温度に一致させるよう前記ヒータを制御することで前記半導体を製造する半導体製造方法。
  9. 熱処理炉内で目標温度が与えられ、前記目標温度に従って複数のヒータを制御することで基板を製造する基板処理装置であって、
    前記ヒータと前記熱処理炉内に設けられた複数のプロファイル温度センサとの相関関係を求め、前記各プロファイル温度センサのそれぞれの検出温度と前記相関関係から算出される重み係数に基づき仮想温度を算出する温度コントローラと、
    前記仮想温度を前記目標温度に一致させるように前記ヒータを制御する電力供給手段と、
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
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