JP5019431B2 - インフルエンザ菌の検出方法、インフルエンザ菌検出用プライマーセット及びインフルエンザ菌検出用キット - Google Patents
インフルエンザ菌の検出方法、インフルエンザ菌検出用プライマーセット及びインフルエンザ菌検出用キット Download PDFInfo
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Description
一方、近年においては、特許文献1にも示されるように、PCR(polymerase chain reaction)法を用いた検出方法も採用されている。
前記プライマーセットとして、全てのプライマーが、インフルエンザ菌のP6蛋白遺伝子のうち90番目より下流塩基領域中の部分塩基配列と同一又は相補的な塩基配列からなり、かつ、少なくとも1つのプライマーが、インフルエンザ菌のP6蛋白遺伝子のうち、90番目から183番目、又は、337番目から462番目までの非相同領域中の部分塩基配列と同一又は相補的な塩基配列からなるLAMPプライマーセットを用いることを特徴とする。
ここで、プライマーの設定範囲を90番目より下流塩基領域としたのは、1〜90番目の領域は、配列中に、水素結合力の強いGCの含有率が低いため、プライマーの反応の安定性に劣り、インフルエンザ菌が存在しても検出しない等検出の信頼性に劣るので、検出に用いるプライマーとして適さない。90番より下流塩基領域の中でもより3’末端側の領域が好ましい。
(a)配列表の配列番号1〜4に記載の塩基配列と同一又は実質的に同一な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(b)上記(a)に記載の各塩基配列と相補的な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(c)配列番号6〜9に記載の塩基配列と同一又は実質的に同一な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(d)上記(c)に記載の各塩基配列と相補的な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(e)配列番号7〜9及び配列番号11に記載の塩基配列と同一又は実質的に同一な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(f)上記(e)に記載の各塩基配列と相補的な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(g)配列番号15〜18に記載の塩基配列と同一又は実質的に同一な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(h)上記(g)に記載の各塩基配列と相補的な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(i)配列番号20〜23に記載の塩基配列と同一又は実質的に同一な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(j)上記(i)に記載の各塩基配列と相補的な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(k)配列番号24〜27に記載の塩基配列と同一又は実質的に同一な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(l)上記(k)に記載の各塩基配列と相補的な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(m)配列番号26及び配列番号28〜30に記載の塩基配列と同一又は実質的に同一な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(n)上記(m)に記載の各塩基配列と相補的な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(o)配列番号26及び配列番号30〜32に記載の塩基配列と同一又は実質的に同一な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(p)上記(o)に記載の各塩基配列と相補的な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(q)配列番号33〜36に記載の塩基配列と同一又は実質的に同一な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(r)上記(q)に記載の各塩基配列と相補的な各塩基配列からなる4種のプライマー。
1)上記領域のP6蛋白遺伝子における対応位置が、1〜2塩基シフトしたもの(例えば、P6蛋白遺伝子の254番目−275番目に設定される領域と、255番目−276番目に設定される領域の関係)。
2)上記領域の5’末端及び3’末端のいずれか一方のP6蛋白遺伝子における対応位置が、1〜2塩基伸縮したもの(例えば、P6蛋白遺伝子における設定位置が254番目−275番目に設定される領域と、255番目−275番目のプライマーに設定される領域の関係)。
3)上記領域の5’末端及び3’末端の双方のP6蛋白遺伝子における対応位置が1塩基ずつ異なる方向に向かって伸びたもの(例えば、P6蛋白遺伝子における設定位置が255番目−275番目に設定される領域と、254番目−276番目に設定される領域の関係)、又は縮んだもの(例えば、P6蛋白遺伝子における設定位置が255番目−275番目に設定される領域と、256番目−274番目に設定される領域の関係)。
4)上記領域の1〜2塩基がP6蛋白遺伝子とは異なる塩基に置換され、又は1〜2塩基が欠失したものも含まれる。
上述のようなLAMPプライマーセットを用いれば、特異性、検出感度に優れる。
(s)請求の範囲第2項(a)に記載の4種のプライマー、及び、配列表の配列番号5に記載の塩基配列と同一又は実質的に同一な塩基配列からなるプライマー。
(t)請求の範囲第2項(b)に記載の4種のプライマー、及び、配列表の配列番号5に記載の塩基配列と相補的な塩基配列に同一又は実質的に同一な塩基配列からなるプライマー。
(u)請求の範囲第2項(c)に記載の4種のプライマー、及び、配列表の配列番号10に記載の塩基配列と同一又は実質的に同一な塩基配列からなるプライマー。
(v)請求の範囲第2項(d)に記載の4種のプライマー、及び、配列表の配列番号10に記載の塩基配列と相補的な塩基配列に同一又は実質的に同一な塩基配列からなるプライマー。
(w)請求の範囲第2項(g)に記載の4種のプライマー、及び、配列表の配列番号19に記載の塩基配列と同一又は実質的に同一な塩基配列からなるプライマー。
(x)請求の範囲第2項(h)に記載の4種のプライマー、及び、配列表の配列番号19に記載の塩基配列と相補的な塩基配列に同一又は実質的に同一な塩基配列からなるプライマー。
本発明のインフルエンザ菌の検出方法は、プライマーセットを用いた核酸増幅反応による核酸増幅の有無に基づいて莢膜b型インフルエンザ菌を検出する方法であって、前記プライマーセットとして、全てのプライマーが、莢膜b型インフルエンザ菌の莢膜遺伝子座第II領域の1〜6653番目の領域中の部分塩基配列と同一又は相補的な塩基配列からなるLAMPプライマーセットを用いることを特徴とする。
(A)配列表の配列番号43〜46に記載の塩基配列と同一又は実質的に同一な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(B)上記(A)に記載の各塩基配列と相補的な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(C)配列番号48〜51に記載の塩基配列と同一又は実質的に同一な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(D)上記(C)に記載の各塩基配列と相補的な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(E)配列番号53〜56に記載の塩基配列と同一又は実質的に同一な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(F)上記(E)に記載の各塩基配列と相補的な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(G)配列番号58〜61に記載の塩基配列と同一又は実質的に同一な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(H)上記(G)に記載の各塩基配列と相補的な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(I)配列番号62〜65に記載の塩基配列と同一又は実質的に同一な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(J)上記(I)に記載の各塩基配列と相補的な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(K)配列番号67〜70に記載の塩基配列と同一又は実質的に同一な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(L)上記(K)に記載の各塩基配列と相補的な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(M)配列番号71〜74に記載の塩基配列と同一又は実質的に同一な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(N)上記(M)に記載の各塩基配列と相補的な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(O)配列番号73〜76に記載の塩基配列と同一又は実質的に同一な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(P)上記(O)に記載の各塩基配列と相補的な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(Q)配列番号73,74,77及び配列番号78に記載の塩基配列と同一又は実質的に同一な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(R)上記(Q)に記載の各塩基配列と相補的な各塩基配列からなる4種のプライマー。
(S)請求の範囲第6項(A)に記載の4種のプライマー、及び、配列表の配列番号47に記載の塩基配列と同一又は実質的に同一な塩基配列からなるプライマー。
(T)請求の範囲第6項(B)に記載の4種のプライマー、及び、配列表の配列番号47に記載の塩基配列と相補的な塩基配列に同一又は実質的に同一な塩基配列からなるプライマー。
(U)請求の範囲第6項(C)に記載の4種のプライマー、及び、配列表の配列番号52に記載の塩基配列と同一又は実質的に同一な塩基配列からなるプライマー。
(V)請求の範囲第6項(D)に記載の4種のプライマー、及び、配列表の配列番号52に記載の塩基配列と相補的な塩基配列に同一又は実質的に同一な塩基配列からなるプライマー。
(W)請求の範囲第6項(E)に記載の4種のプライマー、及び、配列表の配列番号57に記載の塩基配列と同一又は実質的に同一な塩基配列からなるプライマー。
(X)請求の範囲第6項(F)に記載の4種のプライマー、及び、配列表の配列番号57に記載の塩基配列と相補的な塩基配列に同一又は実質的に同一な塩基配列からなるプライマー。
(Y)請求の範囲第6項(I)に記載の4種のプライマー、及び、配列表の配列番号66に記載の塩基配列と同一又は実質的に同一な塩基配列からなるプライマー。
(Z)請求の範囲第6項(J)に記載の4種のプライマー、及び、配列表の配列番号66に記載の塩基配列と相補的な塩基配列に同一又は実質的に同一な塩基配列からなるプライマー。
本発明のインフルエンザ菌検出用キットは、請求の範囲第1項〜第7項に記載のLAMPプライマーセットを含むことを特徴とする。
[第一実施形態]
本実施形態のインフルエンザ菌の検出方法は、検体中に含まれる核酸を鋳型としてLAMP法による核酸増幅を行い、この増幅産物の有無に基づいて、インフルエンザ菌の存在の有無を判別することで、インフルエンザ菌を検出するものである。
このように、LAMP法では、酵素活性を維持しうる温度で、等温のままインキュベートするだけで、増幅反応を進行させることが可能である。このため、PCR法のような温度調節のための設備が不要であり低コストかつ簡便に検出を行うことができるとともに、温度変化に伴う時間ロスもないので迅速に検出が可能である。
以下に実施例を挙げて第一実施形態を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(特異性確認試験について)
本実施形態にかかるインフルエンザ菌の検出方法を実施し、本実施形態の検出方法の特異性を確認したので説明する。
(1)染色体DNAの準備
まず、試験に供する各種の菌から染色体DNAを精製し、増幅反応の鋳型となるDNAを準備した。
(2)LAMP反応及びPCR反応について
次に、本実施形態の実施例1〜9及び比較例2,3のLAMPプライマーセット(図10参照)を用いて、(1)で調製した各種の菌由来の染色体DNAを鋳型にLAMP反応を行った。
この際、PCRプライマーセットは、P6蛋白質をコードするP6蛋白遺伝子を標的とする公知のもの(背景技術の項で示した参照文献1に示される)を用いた。その配列を、配列番号13及び14に示す(比較例1)。なお、このプライマーセットのターゲット位置(増幅される領域)は、122番目〜434番目である。
(3)増幅の有無の確認について
LAMP反応による増幅の有無は、反応チューブを直接目視し、LAMP反応液の白濁の有無を観察することで検出した。すなわち、複製配列が存在する場合には反応の副産物として複製配列の量に比例した量のピロリン酸マグネシウムが産生されるのでLAMP反応液が白濁し、一方存在しない場合にはLAMP反応液は透明のままである。
(4)試験結果について
上述の試験結果を図11に示す。結果は、60分間のインキュベーションにより目視によって増幅(白濁)が確認された場合を「+」、60分間のインキュベーション後目視によって増幅が確認できなかった場合を「−」とした。なお、図11中、上付きaは、菌の出所が日本大学歯学部細菌学講座であることを示し、上付きbは、菌の出所が岐阜大学医学部微生物学教室であることを示し、上付きcは、菌の出所が東京大学医科学研究所であることを示す。
(感度確認試験について)
次に、上記実施例及び比較例1〜3のプライマーセットを用いた場合の検出感度を確認したので説明する。
(1)染色体DNAの調製
本試験では、インフルエンザ菌IID984から特異性確認試験と同様にして染色体DNAを精製し、鋳型とした。反応液中の鋳型DNAの濃度(コピー数)は、Ultrospec 3300 Pro spectrophotometer(Amersham Pharmacia Biotech社製)を用い、分子サイズを1.9Mbpとして定量した。
上記(1)のように予め定量された鋳型DNA溶液を10倍ずつ希釈して1〜1,000,000倍の溶液を調製し、これをLAMP反応の鋳型DNA溶液として用いることで、検出限界を確認した。なお、LAMP反応液は、鋳型DNA溶液の濃度が異なる以外、鋳型DNA溶液の添加量及びその他の添加物の添加量において前記特異性確認試験と同様とした。また、LAMP反応は、63℃で35分間又は60分間インキュベートすることで反応を進行させ、最後に80℃で2分間加温することで反応を終了させた。
(3)増幅の有無の確認について
LAMP反応による増幅の有無は、Loopamp(登録商標)リアルタイム濁度測定装置(テラメックス株式会社製、型番LA−200)を用いて濁度を測定し、濁度が0.1以上のときに増幅が生じたと判定した。
また、前記特異性確認試験と同様に、白濁の有無を目視により確認、及び、電気泳動による確認も行った。
(4)試験結果について
試験結果は、上記のように増幅産物が確認された場合には「+」とし、増幅産物が確認されなかった場合は「−」とした。試験結果を、図12に示す。
実施例1及び比較例1について、臨床的な検出を行ったので説明する。
まず、口腔試料から9つの菌を分離した。その後、分離された9つの菌について、ウマ血液培地で培養しその溶血パターンを確認し、V因子(NAD)及びX因子(ヘミン)要求性を確認するとともに、API 20 NH(bio Merieux社製)を行うことにより、菌種の同定を行った。この結果、図13に示すように、3種のインフルエンザ菌、4種のパラインフルエンザ菌、2種のH.parahaemolyticusが同定された。また、公知文献3の方法により莢膜形成に関連するBex A蛋白遺伝子を標的としたPCRを行うことで、3種のインフルエンザ菌は無夾膜型であることを確認した(公知文献3:van Ketel, R. J., B. de Wever, and L. van Alphen. 1990. Detection of Haemophilus influenzae in cerebrospinal fluids by polymerase chain reaction DNA amplification. J. Med. Microbiol. 33:271−276)。
この結果、図13に示すように、実施例1では、インフルエンザ菌のみを検出したのに対し、比較例1では、パラインフルエンザ菌のほか、H.parahaemolyticusについてもポジティブ反応を示した。このことから、実施例1が、臨床的な検出においても、特異性に優れ、検出の信頼性に優れることが確認された。
(1)検出の迅速性について
実施例1〜9及び比較例2,3のプライマーセットについて、検出の迅速性を確認する試験を行った。本試験では、鋳型DNA濃度を106コピーとし、各プライマーセットを添加し、LAMP反応液組成及びLAMP反応条件を前述と同様としてLAMP反応を行った。そして、この反応の間、Loopamp(登録商標)リアルタイム濁度測定装置(テラメックス株式会社製)を用いて6秒毎に650nmの吸光度を読み取り、スレッシュホールドタイム(Tt:濁度が0.1を超えるまでの時間)を測定した。
次に、特異性、感度、迅速性に優れた実施例1について、次のような試験を行った。まず、反応チューブ1本当たりの鋳型DNAコピー数を0〜106に調製し、実施例1のLAMPプライマーセットをそれぞれ添加した。そして、LAMP反応液組成及びLAMP反応条件を前述と同様としてLAMP反応を行った。この反応の間、上記リアルタイム濁度測定装置を用いて6秒毎に650nmの吸光度を読み取った。
結果は、図8に示すように、鋳型DNAのコピー数が100コピー以上であれば、60分以内に濁度が0.1以上になることが確認され、この結果は前記感度試験における目視及び電気泳動による増幅の有無の判別結果と一致した。また、最初に用いた鋳型DNA量の増加に伴い、スレッシュホールドタイムが短くなることが確認された。
本実施形態の検出方法に用いるLAMPプライマーセットは、莢膜b型インフルエンザ菌の莢膜をコードする莢膜遺伝子座第II領域を標的とし、かつ、プライマーセットとして、全てのプライマーが、1〜6653番目の領域中の部分塩基配列と同一若しくは実質的に同一な塩基配列、又は、これらと相補的な塩基配列からなるLAMPプライマーセットである。例えば実施例11〜19に示すようなものがあげられる。
図14及び図15に本実施形態の一例である実施例11のLAMPプライマーセットの莢膜遺伝子座における対応位置及び各プライマーの構成を示す。また、図16に、各実施例のプライマーと、この塩基配列を示した配列表の配列番号と、の対応関係を示す。
[第二実施形態の実施例]
以下に実施例を挙げて第二実施形態を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(1)染色体DNAの準備
まず、試験に供する各種の菌から染色体DNAを精製し、増幅反応の鋳型となるDNAを準備した。
染色体DNAは、各種の菌体から、QIAamp(登録商標) DNAミニキット(キアゲン社製)を用いて抽出、精製することで得た。抽出及び精製の操作は、添付のマニュアルに従って行った。
次に、本実施形態の実施例11〜19のLAMPプライマーセット(図16参照)を用いて、(1)で調製した各種の菌由来の染色体DNAを鋳型にLAMP反応を行った。
LAMP反応液(25μl)は、FIP及びBIP各1.6μM,F3プライマー及びB3プライマー各0.2μM,LF0.4μM,8UのBstDNAポリメラーゼラージフラグメント(New England Biolabs製),デオキシヌクレオシド トリフォスフェート各1.4mM,ベタイン0.8M,Tris‐HCl緩衝液(pH8.8)20mM,KCl10mM,(NH4)2SO410mM,MgSO48mM,ツイーン20を0.1%,及び,上記(1)のようにして生成された鋳型DNA溶液2μl(鋳型DNA濃度106コピー)を添加して調製した。
そして、このLAMP反応液を、63℃で60分間インキュベートすることでLAMP反応を進行させ、最後に80℃で2分間加温することで反応を終了させた。
LAMP反応による増幅の有無は、反応チューブを直接目視し、LAMP反応液の白濁の有無を観察することで検出した。
また、LAMP反応による増幅の有無は、増幅産物のアガロースゲル電気泳動によっても確認した。この際、増幅産物を制限酵素Hpy188I(New England BioLabs社製)により消化し、これをそれぞれ3%のアガロースゲル中で電気泳動し、エチジウムブロマイドで染色して泳動パターンを確認した。増幅産物をそのまま電気泳動した場合には、複製配列はLAMP反応に特徴的なラダー状のパターンとして現われる。また、制限酵素により消化した産物について予想されるサイズの断片(125bp、135bp)を電気泳動で確認した。さらに、BigDye Terminator V3.1 cycle sequencing kit(Applied Biosystems社製)を用いてシークエンシング反応を行った後、ABI PRISM 377 DNA sequencer(Applied Biosystems社製)を用いてシークエンシング解析を行うことで、標的部分が増幅されたか否かを確認した。なお、このシークエンシング反応では、図14及び図15に示すF2及びB2の配列をプライマーとして用いた。
本実施形態に係る実施例との比較のために、インフルエンザ菌莢膜型別用免疫血清(デンカ生研株式会社製)を用い、スライド凝集法により、b型莢膜に対する抗体を含む血清とb型莢膜との抗原抗体反応により生じる凝集塊の有無を判定し、莢膜b型インフルエンザ菌の検出を行った。
また、非特許文献1に従ってPCR法に基づく莢膜b型インフルエンザ菌の検出も行い、これを基準に、上記LAMPプライマーセットを用いた検出結果と、血清型別による検出結果とを評価した。
上述の試験結果を図17及び図18に示す。結果は、60分間のインキュベーションにより目視によって増幅(白濁)が確認された場合を「+」、60分間のインキュベーション後目視によって増幅が確認できなかった場合を「−」とした。なお、図17中、上付きaは、非特許文献1の方法による判定結果を示し、上付きbは、スライド凝集法による試験結果を示し、上付きcは、菌の出所が東京大学医科学研究所であることを示し、「nt」は、無莢膜型であることを示す。また、図18中、上付きaは、菌の出所が日本大学歯学部細菌学講座であることを示し、上付きbは、菌の出所が岐阜大学医学部微生物学教室であることを示し、上付きcは、菌の出所が東京大学医科学研究所であることを示す。
以上の結果から、本実施形態に係る莢膜b型インフルエンザ菌の検出方法は、特異性が高く、検出の信頼性に優れることが確認された。
次に、上記実施例11及び14〜19のプライマーセットを用いた場合の検出感度を確認したので説明する。
(1)染色体DNAの調製
本試験では、インフルエンザ菌IID984から特異性確認試験と同様にして染色体DNAを精製し、鋳型とした。反応液中の鋳型DNAの濃度(コピー数)は、Ultrospec 3300 Pro spectrophotometerを用い、分子サイズを1.9Mbpとして定量した。
(2)LAMP反応について
上記(1)のように予め定量された鋳型DNA溶液を10倍ずつ希釈して1〜1,000,000倍の溶液を調製し、これをLAMP反応の鋳型DNA溶液として用いることで、検出限界を確認した。LAMP反応液は、鋳型DNA溶液の濃度が異なる以外、鋳型DNA溶液の添加量及びその他の添加物の添加量において前記特異性確認試験と同様とした。また、LAMP反応は、63℃で35分間又は60分間インキュベートすることで反応を進行させ、最後に80℃で2分間加温することで反応を終了させた。
(3)増幅の有無の確認について
LAMP反応による増幅の有無は、Loopamp(登録商標)リアルタイム濁度測定装置(テラメックス株式会社製、型番LA−200)を用いて濁度を測定し、濁度が0.1以上のときに増幅が生じたと判定した。
また、比較例におけるPCRによる増幅産物の有無も、増幅産物(2μl)を3%アガロースゲル中に電気泳動することで確認した。
(4)試験結果について
試験結果は、上記のように増幅産物が確認された場合には「+」とし、増幅産物が確認されなかった場合は「−」とした。試験結果を、図20に示す。
(1)検出の迅速性について
実施例11〜19のプライマーセットについて、検出の迅速性を確認する試験を行った。本試験では、鋳型DNA濃度を106コピーとして各プライマーセットを添加し、LAMP反応液組成及びLAMP反応条件を前述と同様にしてLAMP反応を行った。そして、この反応の間、前記したリアルタイム濁度測定装置を用いて6秒毎に650nmの吸光度を読み取り、スレッシュホールドタイムを測定した。
結果を図16に示す。図16に示すように、どの実施例においても比較的スレッシュホールドタイムは短かったが、特に実施例11が、他の実施例と比べて、スレッシュホールタイムが格段に短く、極めて迅速に莢膜b型インフルエンザ菌を検出できることが確認された。また、実施例11のプライマーセットについて、LFを添加した場合及び未添加の場合それぞれにおけるLAMP反応の違いを確かめるために行った試験の結果を図21に示す。図21に示すように、LFを添加することで、スレッシュホールドタイムが25分から16分へ短縮されることが確認された。
(2)定量性について
次に、特異性、感度、迅速性に優れた実施例11について、次のような試験を行った。まず、反応チューブ1本当たりの鋳型DNAコピー数を0〜106に調製し、実施例11のLAMPプライマーセットをそれぞれ添加した。そして、LAMP反応液組成及びLAMP反応条件を前述と同様としてLAMP反応を行った。この反応の間、上記リアルタイム濁度測定装置を用いて6秒毎に650nmの吸光度を読み取った。
図24には、実施例11の場合のスレッシュホールドタイムと当初の鋳型DNA量の常用対数の関係を示す。これらの間には線形性が認められ、相関係数r2=0.979と高い相関を示した。このことから、上述したように、実施例11が優れた定量性を有することが確認された。
配列番号13:合成DNA(比較例1)
配列番号14:合成DNA(比較例1)
配列番号79:莢膜b型インフルエンザ菌の莢膜遺伝子座第II領域
配列番号80:合成DNA(比較例11)
配列番号81:合成DNA(比較例11)
配列番号82:合成DNA(比較例11)
Claims (3)
- プライマーセットを用いた核酸増幅反応による核酸増幅の有無に基づいて莢膜b型インフルエンザ菌を検出する方法であって、
前記プライマーセットとして、配列表の配列番号43〜47に記載の塩基配列からなる5種のプライマーを備えたLAMPプライマーセットを用いることを特徴とする、莢膜b型インフルエンザ菌の検出方法。 - 配列表の配列番号43〜47に記載の塩基配列からなる5種のプライマーを備えたLAMPプライマーセットであることを特徴とする、莢膜b型インフルエンザ菌検出用プライマーセット。
- 配列表の配列番号43〜47に記載の塩基配列からなる5種のプライマーを備えたLAMPプライマーセットを含むことを特徴とする、莢膜b型インフルエンザ菌検出用キット。
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