以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
下記の実施例1〜実施例7の表示板は、ソーラーセルと、このソーラーセルの視認側に設ける反射型偏光板とを備えており、この反射型偏光板の表面に凹凸状の模様を形成することによって、ソーラーセルの発電に充分な光量を供給し、ソーラーセルの十字線や濃紫色が目に見えないようにするとともに、装飾性に優れた薄型の表示板を実現したものである。さらに、金属表示板と同様の金属感や、白さ、明るさのある鮮明な色彩を有し高級感のある表示板を実現したものである。
なお、以下の各実施例において、同様な構成部材については、同一参照番号を付し、その詳細説明は省略する。
(実施例1)
図1は実施例1の表示板を示し、図1(a)は平面図、図1(b)は図1(a)のA−A断面図である。図2は、反射型偏光板を示す斜視図、図3は表示板の光路図を示している。
図1に示したように、実施例1の表示板は、ソーラーセル17と、このソーラーセル17の視認側に設ける反射型偏光板11とを備えている。
なお、図1に示した実施例では、図示しないが、分針と時針を駆動する針軸を挿通する軸孔が、反射型偏光板11にのみ形成されている図を示しているが、ソーラーセル17にもその下方に配置されるムーブメントの針軸を挿通する軸孔が形成されているものであるが図においては便宜上、ソーラーセル17の軸孔を省略して示している(以下の実施例においても、反射型偏光板、光透過性基板、ソーラーセルの軸孔については同様である)。
反射型偏光板11の視認側の表面には、ストライプ状をなす凹凸状の模様13が形成されており、さらに時字15やマーク等が取り付けられている。
また、反射型偏光板11とソーラーセル17とは、互いの表面の外周部が粘着材または接着剤等の固定部材19で固定されている。
なお、反射型偏光板11とソーラーセル17とは、固定部材19を使用せずに、単に積層配置し時計用の中枠等で保持することもできる(以下の実施例においても同様である)。
また、反射型偏光板11とソーラーセル17との間、さらにこれらの部材と、後述する光透過性基板の各部材間の全面を上記固定部材で固定してもよいことはもちろんである(これについても、以下の実施例においても同様である)。
反射型偏光板11の材料としての反射型偏光板基材は、偏光性が異なる2種類のフィルムを交互に複数層積層した積層体が好ましく、この実施例においては、住友3M社製の商品名「DBEF−E」を用いた。
図2に示したように、「DBEF−E」からなる反射型偏光板基材10は、光反射軸Nと光透過容易軸Mを有していて、光反射軸Nと平行な振動面を持つ直線偏光成分の光は、反射し、光透過容易軸Mと平行な振動面を持つ直線偏光成分の光は、透過する特性を持っている。また、約50%の光を透過し、約50%の光を反射する特性を持っている。
この反射型偏光板基材10の厚さtの値は、130〜400μm程度のものが各種市販されており、必要に応じて選択可能である。
なお、反射型偏光板基材10の表面に、例えば、エンボスのような凹凸形状を有するものを用いれば、ソーラーセル17と反射型偏光板基材11を配置した際に、干渉縞を防ぐことも可能である。
この実施例においては、厚さtの値が、160μmの反射型偏光板基材10を用いた。この実施例においては、この反射型偏光板基材10の表面に、ストライプ状の凹凸状の模様13を形成し、その後、表示板形状に打ち抜き、図1に示す反射型偏光板11としたものである。
反射型偏光板11の表面に形成されているストライプ状の凹凸状の模様13は、切削加工等の機械加工によって彫刻して形成したものである。ストライプ状の凹凸状の模様13は、凹部の深さや幅、凸部の幅などは目に視認できる程度の大きさに形成してあり、上面側からははっきりと模様が視認できる。
この切削加工による凹凸状の模様13の幅bの値は、特に限定されるものではないが、40〜60μmの範囲に設定することが好ましい。また、模様の深さdの値についても適宜設定できるが、10〜20μmの範囲に設定することが好ましい。
さらに、このストライプ状の凹凸状の模様13は、下からの反射光を屈折させて散乱させる作用もある。この結果、反射型偏光板11の反射光によりストライプ模様と金属感が明るく鮮明に視認されてくる。また、ソーラーセルの十字線や濃紫色は全く消し去られて視認されなくなる。
この実施例の凹凸状の模様13は、ストライプ状に形成しているが、凹凸のある他のパターン模様を形成しても良い。例えば、サークル、渦巻、梨地模様、格子状模様、、略ピラミッド形状の模様、幾何学模様、編目模様、石調模様、砂目模様、波紋模様、旭光目付等、色々な模様が選択でき、それぞれ求めるデザインに応じて選択することができる。
また、ストライプ状の凹凸状の模様13は、切削加工等による機械加工で形成したが、この他、選択する模様によって熱転写加工、プレス加工、サンドブラスト加工等、様々な加工方法を用いることができる。また、凹凸状の模様の断面形状はV字状、U字状、角形形状等適宜選択することができる。
次に、反射型偏光板11の作用について、図3に基づいて説明する。
反射型偏光板11に入射した光P1は、第1の凹凸状の模様13を設けた反射型偏光板11に入射する。
反射型偏光板11に入射した光の内、反射型偏光板11の光反射軸と平行な振動面を持つ直線偏光成分の光n1は、反射型偏光板11から反射されて、反射光P2となって外に放射される。
反射型偏光板11の光透過容易軸と平行な振動面を持つ直線偏光成分の光m1は、反射型偏光板11を透過して、ソーラーセル17に入射する。
ソーラーセル17に入射した光は、そこで吸収される光と、そこから反射される光とに分けられる。ソーラーセル17から反射される光は、その内の反射型偏光板11の光透過容易軸と平行な振動面を持つ直線偏光成分の光m2は、反射型偏光板11を透過して反射光P3となって外に放射される。
一方、反射型偏光板11の光反射軸と平行な振動面を持つ直線偏光成分の光n2は、反射型偏光板11から反射されて、反射光P4となってソーラーセル17側に戻ってくる。このことによって、反射型偏光板11に入射した光で、ソーラーセル17から反射されて反射型偏光板11に戻ってくる光の量は非常に少なくなる。
さらに、反射型偏光板11の表面には、凹凸状の模様13が形成されているので、反射型偏光板11の表面での反射光P2や、ソーラーセル17で反射し反射型偏光板11を透過した反射光P3は、一様な方向への反射にならず、四方に分散・散乱した状態の反射光になって外に放射される。
このように、ソーラーセル17からの反射光が少なくなること、さらに凹凸状の模様13の作用で散乱が生じることによって、ソーラーセル17の十字線や濃紫色は完全に消し去られて全く視認されなくなる。
以上のように、この実施例の表示板によれば、ソーラーセル17の十字線や濃紫色を完全に消し去るとともに、金属表示板と同様の金属感が得られ鮮明な模様が視認されるので、装飾性に優れた表示板を得ることができる。さらに、この実施例においては反射型偏光板11の厚さの値を160μmとすることにより、薄型で高級感のある表示板を得ることができた。
(実施例2)
図4は、実施例2の表示板を示す断面図である。
図4に示したように、実施例2の表示板は、反射型偏光板21のソーラーセル17と対向する側の表面に、梨地状の凹凸状の模様23を、金型からの転写し形成した点が実施例1と異なっており、その他は実施例1と同様である。
なお、この実施例の反射型偏光板21の光の透過と反射の作用は、前述の実施例1で説明した反射型偏光板11と同様である。
この反射型偏光板21に設ける梨地状の凹凸状の模様23は、凹凸の大きさを変化させることによって、表示板の金属色感や白色感を調整することができる。
例えば、凹凸の大きさが、サンドペーパの粗さを表示する#180番以上であると、金属色感と白色感が半々に混ざり合った色感が得られ、#400番で白さの中に少し金属色が疎ら現れて綺麗な白色感が得られる。
さらに、凹凸の大きさを細かくするにしたがって白色感の効果が顕著になる。但し、#2000番を越えると模様が転写されず白色感よりも金属色感に曇りが生じたように視認される。
また、#120では白色感より金属色感が強く現れてくる。
従って、白色感を得るためには、凹凸の大きさを#180番から#2000番の粗さの範囲に設定することが好ましい。
また、金属色感を強調したい場合は、凹凸の大きさを#120番の粗さより粗く設定することが好ましい。
なお、金型に梨地模様を形成する場合、一般的に、砂などを高圧力で吹きかけるサンドブラスト法が用いられ、用いる砂の粒径の大きさを調整することによって梨地模様の粗さを選択することができる。
上記の状態、すなわち、反射型偏光板の熱転写の状態を、キーエンス社製のマイクロスコープで、断面(175倍)と表面(100倍)を、光学顕微鏡写真を用いて検証した実験例を、図46に示している。
また、反射型偏光板について、光透過率を測定した実験例を、図47の写真に示している。この結果から、模様を有していない反射型偏光板については、光透過率が48.8%であり、実施例2のように、熱転写を行った反射型偏光板(縦波模様)反射型偏光板では、模様を有していない反射型偏光板に比較しても、光透過率が48.8%で低下しなかった。
さらに、実施例1のように、マシニングによって、模様を作製した反射型偏光板(縦波模様)では、光透過率が64.6%であり、模様を有していない反射型偏光板の光透過率に比較して、光透過率が向上していることが分かる。
なお、この場合、光透過率は、一般に太陽電池時計用文字盤を透過した光により太陽電池が発電した発電量により求められる。すなわち、外光が入らないようにした装置内で、光源から一定の距離に置かれた太陽電池に光を当て、光エネルギーから電気エネルギーに変換したときの電流値をAoとし、前記太陽電池の上に太陽電池時計用文字板を載せ、上記と同様にして測定した電流値をA1として、A1をAoに対する百分率として表される。
この実施例の表示板は、反射型偏光板21のソーラーセル17と対向する側の表面に、凹凸状の模様23を梨地状に形成しているが、前述の実施例1に記載したように、凹凸のある他のパターン模様を形成しても良い。また、凹凸状の模様23は金型から転写し形成したが、この他、選択する模様によって切削加工、プレス加工、サンドブラスト加工等、様々な加工方法を用いることができる。
以上のようにこの実施例の表示板によれば、金属表示板と同様の白色感が得られる。また、この実施例においても、実施例1と同様の効果を得ることができる。さらに、凹凸状の模様を反射型偏光板21のソーラーセル17と対向する側の表面に設けることにより、透明感のある模様が視認されることにより高級感のある表示板を得ることができる。
(実施例3)
図5、図6は実施例3の表示板を示しており、反射型偏光板の両表面に凹凸状の模様を形成した実施例を示している。
図5に示したように、この実施例の表示板は、反射型偏光板31の視認側の表面に、格子状の凹凸状の模様33を形成し、ソーラーセル17と対向する側の表面に、サークル状または渦巻き状の凹凸状の模様43を形成した実施例であり、何れも金型から転写して形成したものであり、両面同時に加工することができる。
その他は、実施例1と同様であり、この実施例の反射型偏光板31の光の透過と反射の作用は、前述の実施例1で説明した反射型偏光板11と同様である。
反射型偏光板31の視認側の表面に形成されている格子状の凹凸状の模様33は、凹部の深さや幅、凸部の幅などは、目に視認できる程度の大きさに形成してあり、上面側からは、はっきりと模様が視認できる。
この凹凸状の模様33の幅bの値は、特に限定されるものではないが、40〜60μmの範囲に設定することが好ましい。また、模様の深さdの値についても適宜設定できるが、10〜20μmの範囲に設定することが好ましい。
反射型偏光板31のソーラーセル17と対向する側の表面に形成されているサークル状または渦巻き状の凹凸状の模様43は、断面形状が三角形の形状をなしており、サークル模様状または渦巻き模様状に形成する。三角形の角度は、凹部、凸部のいずれも、75〜100度の範囲内に形成している。また、高さhの値は、10〜20μm、ピッチpの値は、略100μm位に形成している。この高さやピッチは、金型の加工が容易で、且つ目に見える程度の寸法に形成するのが好ましい。
この実施例の表示板は、反射型偏光板31の両面のそれぞれに、格子状の凹凸模様と、サークル模様状または渦巻き模様状の凹凸模様を形成した例で説明したが、両面に形成する模様が互いに異なる模様であれば、他の凹凸模様を形成しても良い。
また、凹凸状の模様33、43は、いずれも金型から転写し形成したが、この他、選択する模様によって切削加工、プレス加工、サンドブラスト加工等、様々な加工方法を用いても良く、また組み合わせて用いることもできる。
以上のように、この実施例の表示板は、反射型偏光板31の両面にそれぞれ異なる凹凸状の模様33、43を形成すことにより、凹凸状の模様33、43が重なって視認される。さらに、この凹凸状の模様33、43は反射光を屈折させて散乱させる作用もある。
この結果、反射型偏光板31の反射光により、二つの模様が組み合わされた複雑な模様が、明るい金属色感を伴って表現がされ、表示板のデザインバリエーションを拡大させることができる。また、ソーラーセルの十字線や濃紫色は全く消し去られて視認されなくなる。
図6は、実施例3の表示板の他の実施例を示す断面図である。
図6に示したように、この実施例の表示板は、反射型偏光板41の視認側の表面に、格子状の凹凸状の模様33を形成し、ソーラーセル17と対向する側の表面にも、同じ格子状の凹凸状の模様53を形成した実施例である。
すなわち、凹凸状の模様33の凸部33aに対応する位置に、凹凸状の模様53の凹部53aが配置されるように、凹凸状の模様33、53を形成したものである。
その他は、実施例3と同様である。この実施例の表示板は、格子状の凹凸模様の深さが強調され、立体感のある凹凸模様が視認され、より高級感のある表示板を得ることができる。
(実施例4)
図7から図9は、実施例4の表示板を示しており、反射型偏光板に凹凸状の模様を形成するとともに、光透過性着色層または拡散層を設けた実施例を示している。
図7は、反射型偏光板の視認側の表面に凹凸状の模様を形成し、その表面に光透過性着色層を設けたものである。
図7に示したように、この実施例の表示板は、反射型偏光板51の視認側の表面に、サークル状の凹凸状の模様63を形成し、この凹凸状の模様63の表面に、光透過性着色層14を設けた例である。
サークル状の凹凸状の模様63は、金型から転写して形成したものであり、凹凸状の模様63の幅、深さの値は、特に限定されるものではないが10〜15μmの範囲に設定することが好ましい。
その他は、実施例1と同様であり、この実施例の反射型偏光板51の光の透過と反射の作用は、前述の実施例1で説明した反射型偏光板11と同様である。
光透過性着色層14は、銅金属粉を透明なウレタン樹脂に混ぜ合わせてインク化し、印刷方法で形成している。そして、反射型偏光板51の反射光と光透過性着色層14との色とで全体的に金色感が現れるように仕上げている。
このように、この実施例の表示板は、サークル状の凹凸状の模様63が視認側からはっきりと視認できる。また、このサークル状の凹凸状の模様63は、下からの反射光を屈折させて散乱させる作用もあり、反射型偏光板51の強い反射光によりサークル状の凹凸状の模様63と金色感が明るく鮮明に視認される。この結果、貴金属感を感じさせ、高級感のある表示板を得ることができる。また、ソーラーセル17の色は全く消し去られて視認されることはない。
図8は、反射型偏光板の視認側の表面に凹凸状の模様を形成し、ソーラーセル17と対向する側の表面に光透過性着色層を設けた実施例である。
図8に示したように、この実施例の表示板は、反射型偏光板61の視認側の表面に中心孔から放射状の凹凸状の模様73が形成されていて、いわゆる旭光目付が施されている。凹凸状の模様73は旭光目付専用装置を用いて形成した。
この凹凸状の模様73の幅、深さの値は、特に限定されるものではないが5μm程度に設定することが好ましい。また、反射型偏光板61のソーラーセル17と対向する側の表面には光透過性着色層24が設けられている。
この光透過性着色層24は、白色顔料を樹脂に混ぜ合わせ印刷方法で形成している。白色顔料を用いている理由は、表示板に白色感を出すためで、膜厚を厚くすると白さは出るが透過率が悪くなる。
従って、約7〜10μm程度の薄い膜厚にしてこれによる透過率が約10%程度低下する位にしてある。他の色を出したい場合は他の顔料を用いる。また、蒸着方法で非常に薄い金属膜を形成しても良く、求める色に応じて適宜選択するのが好ましい。
なお、光透過性着色層24の代わりに、拡散層を設けても同様の白色感を得ることができる。拡散層は粘着剤や接着剤等に入射した光を拡散する機能を有する拡散剤を混入したもので、拡散剤の材料としては粒状、粉末状、鱗片状、針状等のシリカ、ガラス、樹脂等を用いることができる。
このように、この実施例の表示板は、ソーラーセル17の色を完全に消し去るとともに、白さが一層増し白色感が強調され旭光目付を鮮明に視認することができる。この結果、高級感のある表示板を得ることができる。
図9は、反射型偏光板の視認側の表面に凹凸状の模様を形成し、視認側とソーラーセルに対抗する側との両表面に光透過性着色層を設けた実施例である。
図9に示したように、この実施例の表示板は、反射型偏光板71の視認側の表面に、石模様からなる凹凸状の模様83を形成し、この凹凸状の模様83の表面に、光透過性着色層34を設け、さらにソーラーセル17に対抗する側の表面に、拡散層12を設けたものである。
石模様からなる凹凸状の模様83は、金型から転写して形成したものであり、凹凸状の模様83の幅、深さの値は特に限定されるものではないが、10〜25μmの範囲に設定することが好ましい。
その他は、実施例1と同様であり、この実施例の反射型偏光板71の光の透過と反射の作用は、前述の実施例1で説明した反射型偏光板11と同様である。
第1の光透過性着色層34は、透明性の青色の塗料を用いて、石模様からなる凹凸状の模様83の凹部が完全に埋まる程度に塗装して、厚塗膜層を形成し、その後、厚塗膜層の表面を研磨して、平滑な表面を形成したものである。
また、拡散層12は、拡散剤の材料としては、鱗片状の樹脂を粘着剤に混入したものを用いた。
これによって、反射型偏光板71の反射光と、光透過性着色層34の青色と、拡散層12との拡散作用によって青色の石模様が明るく鮮明に現れてくる。
このように、この実施例の表示板は、青色の石模様からなる凹凸状の模様83が、視認側からはっきりと視認できる。また、光透過性着色層34の表面が平滑に研磨されているため、青色の石模様に奥行が生じ、高級感のある表示板を得ることができる。また、ソーラーセル17の色は全く消し去られて視認されることはない。
(実施例5)
図10から図11は、実施例5の表示板を示しており、2枚の反射型偏光板を積層配置し、視認側に配置されている反射型偏光板の表面に、凹凸状の模様を形成した実施例を示している。
図10に示したように、実施例5の表示板は、ソーラーセル17と、このソーラーセル17の視認側に設ける第1の反射型偏光板18と、ソーラーセル17に対向する側に設ける第2の反射型偏光板16とを備えている。
第1の反射型偏光板18の視認側の表面には、ストライプ状をなす凹凸状の模様13が形成されており、さらに時字15やマーク等が取り付けられている。また、第1の反射型偏光板18と第2の反射型偏光板16とは、互いに全面で透明性の粘着材または接着剤等からなる固定部材19aで固定されている。
さらに、第2の反射型偏光板16とソーラーセル17とは、互いの外周部が粘着材または接着剤等の固定部材19で固定されている。
第1の反射型偏光板18および凹凸状の模様13については、実施例1の反射型偏光板11、凹凸状の模様13と同様であるため説明を省略する。
また、第2の反射型偏光板16は、表面に凹凸状の模様が形成されていない点が異なるだけで、光の透過と反射の作用等、その他の点については、実施例1で説明した反射型偏光板11と同様であるため説明を省略する。
また、実施例1で記載したように、第1、第2の反射型偏光板18、16は、それぞれ光反射軸と光透過容易軸とを備えているが、この実施例においては、図14に示したように、第1、第2の反射型偏光板18、16のそれぞれの光透過容易軸18a、16aの方向が互いに異なる方向となるように積層配置されている。
この光透過容易軸18a、16aの交差角sの値を変化させることにより、第1、第2の反射型偏光板18、16の2枚の反射型偏光板を透過する光量を調整することができる。
この交差角sの値は、2枚の反射型偏光板を透過する光量を確保する必要から、5度から45度の範囲に設定することが好ましい。
この実施例においては、交差角sの値を約20度に設定した。なお、第1、第2の反射型偏光板18、16の形状は、円形形状であるが、図14においては、説明を分かり易くするため模擬的に四辺形形状で描いたものである。
この実施例の第1の反射型偏光板18は、実施例1同様に、反射型偏光板基材10の表面に、ストライプ状の凹凸状の模様13を形成し、その後、表示板形状に打ち抜いて形成した。
また、第2の反射型偏光板16も同様に、反射型偏光板基材10から表示板形状に打ち抜いて形成したものである。その後、第1の反射型偏光板18の凹凸状の模様13の形成されていない表面と、第2の反射型偏光板16の表面とを重ね合わせ、互いの全面で透明性を有する粘着材または接着剤等の固定部材19aで固定し、一体としたものである。
このようにこの実施例の表示板は、第1、第2の反射型偏光板18、16の2枚の反射型偏光板の光透過容易軸18a、16aの交差角sの値を変化させることにより、2枚の反射型偏光板を透過する光量を、簡単に、かつ容易に調整することができる。
この結果、製造コストを低減することができる。また、実施例1と同様に、ソーラーセル17の色を完全に消し去るとともに、ストライプ模様を鮮明に視認することができる。
図11は、この実施例の表示板の他の実施例を示しており、図11に示したように、第1、第2の反射型偏光板18、16は、互いの表面の外周部分で粘着材または接着剤等からなる固定部材19bで固定しても良い。
また、時字15に対応する位置で粘着または接着することもでき、これによって、不透明性の固定部材19bを用いた場合においても、2枚の反射型偏光板を透過する透過光量を確保することができる。
(実施例6)
図12は、実施例6の表示板の実施例を示し、第1、第2の反射型偏光板28、16を備え、第1の反射型偏光板28の第2の反射型偏光板16と対向する側の表面に、梨地状の凹凸状の模様23を設け、第1、第2の反射型偏光板28、16とソーラーセル17とを固定部材を使用せずに、単に積層配置し時計用の中枠等で保持したものである。
また、この実施例においては、凹凸状の模様23が梨地状であることを考慮して、透過光量を確保するために、交差角sの値を約15度に設定した。その他は、実施例5と同様である。
また、第1の反射型偏光板28および梨地状の凹凸状の模様23については、実施例2の反射型偏光板21、凹凸状の模様23と同様であるので、説明は省略する。
これによって、ソーラーセル17の色を完全に消し去るとともに、白さが一層増し白色感を視認することができる。この結果、高級感のある表示板を得ることができる。また、実施例5と同様の効果を得ることができる。
(実施例7)
図13は、実施例7の表示板の実施例を示しており、実施例5の第1の反射型偏光板18の凹凸状の模様13が形成されている視認側の表面に、光透過性着色層24を設け、第2の反射型偏光板16のソーラーセル17と対向する表面に、拡散層12を設けている。
また、第1、第2の反射型偏光板18、16とソーラーセル17とを、固定部材を使用せずに、単に積層配置し、時計用の中枠等で保持したものである。また、この実施例においては、交差角sの値を約15度に設定した。その他は、実施例5と同様である。
この光透過性着色層24は、実施例4の図8の実施例と同様に、白色顔料を樹脂に混ぜ合わせ印刷方法で形成している。白色顔料を用いている理由は、表示板に白色感を出すためであり、約7〜10μm程度の薄い膜厚にしたものである。
また、拡散層12は、拡散剤の材料としては、粒状のガラスを粘着剤に混入したものを用いた。
これによって、第1、第2の反射型偏光板18、16の反射光と、光透過性着色層24の白色と、拡散層12との拡散作用によって、白さが一層増し白色感が強調されたストライプ模様を鮮明に視認することができる。
この結果、高級感のある表示板を得ることができ、ソーラーセル17の色を完全に消し去ることができる。また、実施例5と同様の効果を得ることができる。
なお、実施例5から実施例7において、第1の反射型偏光板の視認側の表面、またはソーラーセルと対向する側の表面のいずれか一方の表面に凹凸状の模様を設けた実施例で説明したが、両表面に凹凸状の模様を設けても良い。
また、実施例5から実施例7において、同じ種類の反射型偏光板を2枚用いた実施例で説明したが、これに限定されるものではなく、3枚以上の複数の反射型偏光板を用いることもできる。また、複数の異なる種類の反射型偏光板を組み合わせて用いることも可能である。
以下の、実施例8〜実施例16の表示板は、ソーラーセルと、このソーラーセルの視認側に設ける光透過性基板と反射型偏光板とを備えており、この反射型偏光板の表面に、凹凸状の模様を形成することによって、ソーラーセルの発電に充分な光量を供給し、ソーラーセルの十字線や濃紫色が目に見えないようにするとともに、奥行きのある立体的な凹凸模様の表現が可能となり、装飾性に優れた表示板を実現したものである。
また、反射型偏光板は、光透過性基板の下層または上層に配置することが可能であり、反射型偏光板を、光透過性基板の下層に配置する場合は、光透過性基板を通した反射型偏光板の凹凸模様が視認でき、奥行きのある立体的な表現ができる。
この場合、光透過性基板16Aは、ポリカーボネイト、アクリル等の透明な樹脂材料、ガラス、サファイヤ、セラミックス等の無機材料、半透明カラー材料等、例えば、樹脂などから構成されるフィルムなどを用いることができ、鮮明な色彩を有する表示板を実現することができる。特に、ポリカーボネイト、アクリルを使用すると、耐光性をより向上させることが可能となる。さらに、紫外線カット(吸収)層を形成したり、紫外線カット(吸収)剤を含有させるとなお良い。
また、反射型偏光板を光透過性基板の上層に配置する場合は、前述の材料の他に、位相差板、光を透過する複数の小孔を有する金属板等を用い、凹凸模様を有する反射型偏光板との組み合わせより、金属色や明るさのある鮮明な色彩を有する表示板を実現することができる。
さらに、光透過性基板、反射型偏光板の表面に光透過性着色層、拡散層を設けることにより、鮮明な色彩や高級感のある白さを有する表示板を得ることができる。また、光透過性基板や反射型偏光板に着色剤や拡散剤を含有させることでも同様の効果が得られる。
(実施例8)
図15は、実施例8の表示板を示し、図15(a)は平面図、図15(b)は、図15(a)のA−A断面図である。図16は、表示板の光路図を示している。
図15に示したように、実施例8の表示板は、ソーラーセル17と、このソーラーセル17の視認側に設ける光透過性基板16Aと、ソーラーセル17と光透過性基板16Aとの間に配置される反射型偏光板11とを備えている。
光透過性基板16Aの視認側の表面には、時字15やマーク等が取り付けられている。反射型偏光板11の光透過性基板16Aと対向する側の表面には、ストライプ状をなす凹凸状の模様13が形成されている。
また、光透過性基板16Aと反射型偏光板11とは、互いの外周部が粘着材または接着剤等の固定部材19aで固定されている。さらに、反射型偏光板11とソーラーセル17とは、互いの外周部が粘着材または接着剤等の固定部材19で固定されている。
なお、光透過性基板16A、反射型偏光板11、ソーラーセル17は、全面で接着固定しても良く、固定部材19、19aを使用せずに、単に積層配置し時計用の中枠等で保持することもできる。また、光透過性基板16A、反射型偏光板11については熱圧着して固定することもできる。
光透過性基板16Aは、透明なポリカーボネイト樹脂やアクリル樹脂などを用いて、表示板形状に打ち抜き、図15に示す光透過性基板16Aとしたものである。
また、光透過性基板16Aの表面は、平滑に仕上げられており、厚さとしては、200から700μm程度のものが好ましく、この実施例においては、500μmとした。
反射型偏光板11の材料としての反射型偏光板基材は、実施例1と同様に、偏光性が異なる2種類のフィルムを、交互に複数層積層した積層体が好ましく、この実施例においては、住友3M社製の商品名「DBEF−E」を用いており、実施例1と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
この実施例においては、この反射型偏光板基材10の表面に、ストライプ状の凹凸状の模様13を形成し、その後、表示板形状に打ち抜き、図15に示す反射型偏光板11としたものである。
反射型偏光板11の表面に形成されているストライプ状の凹凸状の模様13は、実施例1と同様にして、切削加工等の機械加工によって彫刻して形成したものであり、実施例1と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
前述のように加工された光透過性基板16Aと、反射型偏光板11とを互いの外周部で、粘着材または接着剤等の固定部材19aで固定する。このとき、反射型偏光板11の凹凸状の模様13が、光透過性基板16Aの表面と対向するように配置して固定する。
その後、光透過性基板16Aと一体化された反射型偏光板11と、ソーラーセル17とを、互いの外周部で、粘着材または接着剤等の固定部材19で固定し、図15に示したようにこの実施例の表示板を形成した。
次に、反射型偏光板11の作用について、図16に基づいた説明する。
光透過性基板16Aに入射した光P1は、光透過性基板16A内で屈折して、光透過性基板16Aを透過し、反射型偏光板11に入射する。
反射型偏光板11に入射した光P1は、第1の凹凸状の模様13を設けた反射型偏光板11に入射する。
反射型偏光板11に入射した光の内、反射型偏光板11の光反射軸と平行な振動面を持つ直線偏光成分の光n1は、反射型偏光板11から反射されて、反射光P2となって外に放射される。
反射型偏光板11の光透過容易軸と平行な振動面を持つ直線偏光成分の光m1は、反射型偏光板11を透過して、ソーラーセル17に入射する。
ソーラーセル17に入射した光は、そこで吸収される光と、そこから反射される光とに分けられる。ソーラーセル17から反射される光は、その内の反射型偏光板11の光透過容易軸と平行な振動面を持つ直線偏光成分の光m2は、反射型偏光板11を透過して、光透過性基板16Aに入射する。そして、屈折して反射光P3となって外に放射される。
一方、反射型偏光板11の光反射軸と平行な振動面を持つ直線偏光成分の光n2は、反射型偏光板11から反射されて、反射光P4となってソーラーセル17側に戻ってくる。このことによって、光透過性基板16Aに入射した光で、ソーラーセル17から反射されて光透過性基板16Aに戻ってくる光の量は非常に少なくなる。
さらに、反射型偏光板11の表面には、凹凸状の模様13が形成されているので、反射型偏光板11の表面での反射光や、ソーラーセル17で反射し反射型偏光板11を透過した反射光は一様な方向への反射にならず、四方に分散・散乱した状態の反射光になって光透過性基板16Aに入射し、屈折されて外に放射される。
このように、ソーラーセル17からの反射光が少なくなること、さらに凹凸状の模様13の作用で散乱が生じることによってソーラーセル17の十字線や濃紫色は完全に消し去られて全く視認されなくなる。
以上のように、この実施例の表示板によれば、光透過性基板16Aとソーラーセル17との間に、反射型偏光板11を配置することにより、光透過性基板16Aを通した反射型偏光板11の反射光により、凹凸状の模様13としてのストライプ模様が明るく鮮明に視認でき、奥行きのある立体的な表現が可能となる。
また、ソーラーセル17の十字線や濃紫色を完全に消し去るとともに、金属表示板と同様の金属感のある鮮明な模様が視認されるので、装飾性に優れた表示板を得ることができる。
(実施例9)
図17は、実施例9の表示板を示す概略断面図である。
この実施例の表示板は、光透過性基板の反射型偏光板と対向する側の表面に、光透過性着色層を設けた点が実施例8と異なっており、その他は、実施例8と同様である。
図17に示したように、この実施例の表示板は、ソーラーセル17と、このソーラーセル17の視認側に設ける光透過性基板16Aと、ソーラーセル17と光透過性基板16Aとの間に設ける反射型偏光板11とを備えており、光透過性基板16Aの反射型偏光板11と対向する側の表面に、光透過性着色層14が設けられている。
この光透過性着色層14は、白色顔料を樹脂に混ぜ合わせ印刷方法で形成している。白色顔料を用いている理由は、表示板に白色感を出すためで、膜厚を厚くすると白さは出るが透過率が悪くなる。
従って、約7〜10μm程度の薄い膜厚にしてこれによる透過率が約10%程度低下する位にしてある。他の色を出したい場合は他の顔料を用いる。また、蒸着方法で非常に薄い金属膜を形成しても良く、求める色に応じて適宜選択するのが好ましい。
なお、その他の構成部材については、実施例8と同様であるので、説明を省略する。このように、この実施例の表示板は、ソーラーセル17の色を完全に消し去るとともに、白さが一層増し白色感が強調され、ストライプ状の凹凸状の模様13を鮮明に視認することができる。
また、光透過性着色層14の代わりに、拡散層を設けても同様の白色感を得ることができる。拡散層は粘着剤、接着剤、樹脂(透明インキ、透明塗料)等に入射した光を拡散する機能を有する拡散剤を混入したもので、拡散剤の材料としては粒状、粉末状、鱗片状、針状等のシリカ、ガラス、樹脂等を用いることができる。このように、この実施例の表示板は、ソーラーセル17の色を完全に消し去るとともに、白さが一層増し白色感が強調され高級感のある表示板を得ることができる。
(実施例10)
図18は、実施例10の表示板を示す断面図である。
実施例10の表示板は、反射型偏光板のソーラーセルと対向する側の表面に、梨地状の凹凸状の模様23を形成した点が、実施例8と異なっており、その他は、実施例8と同様である。
図18に示したように、この実施例の表示板は、ソーラーセル17と、このソーラーセル17の視認側に設ける光透過性基板16Aと、ソーラーセル17と光透過性基板16Aとの間に配置される反射型偏光板21とを備えており、反射型偏光板21のソーラーセル17と対向する側の表面に梨地状の凹凸状の模様23が設けられている。
なお、この実施例の反射型偏光板21の光の透過と反射の作用は、前述の実施例8で説明した反射型偏光板11と同様である。
この実施例の表示板の製造方法は、光透過性基板ブランク材と反射型偏光板ブランク材とを、熱圧着法によって圧着固定する。両ブランクは、いずれも両面は平滑な平面に仕上げられているものを用いた。
次に一体化されている反射型偏光板ブランク材の表面に、梨地状の凹凸状の模様23を形成し、その後、表示板形状に打ち抜き、一体化された光透過性基板16Aと反射型偏光板21とを形成した。
図18においては、光透過性基板16Aと反射型偏光板21との熱圧着された領域20を分かり易くするために、交差する斜線を施して示してある。このように平滑な平面同士の場合は、接着剤や粘着剤を用いずに、熱圧着法によって圧着固定することができる。
さらに、光透過性基板16Aと一体化された反射型偏光板21を、ソーラーセル17と互いの外周部で、粘着材または接着剤等の固定部材19で固定し、図18に示したように、この実施例の表示板を形成した。
この実施例の反射型偏光板21に設ける梨地状の凹凸状の模様23は、実施例2と同様に、凹凸の大きさを変化させることによって、表示板の金属色感や白色感を調整することができるものであって、実施例2と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
以上のように、この実施例の表示板によれば、ソーラーセル17の色を完全に消し去るとともに、反射型偏光板21に形成した梨地模様が、光透過性基板16Aの透明層を通して視認され、奥行きのある白色感が得られる。さらに、梨地模様とは異なる凹凸状の模様を、反射型偏光板21のソーラーセル17と対向する側の表面に設けることにより、透明感と奥行きのある模様が視認されることにより、高級感のある表示板を得ることができる。
(実施例11)
図19は、実施例11の表示板を示し、光透過性基板と反射型偏光板とのそれぞれの表面に、凹凸状の模様を形成した実施例を示している。
図19に示したように、この実施例の表示板は、光透過性基板26の視認側の表面に、格子状の凹凸状の模様18Aを形成し、反射型偏光板31の光透過性基板26と対向する側の表面に、同じ格子状の凹凸状の模様33を形成した実施例であり、この模様は、いずれも金型から転写して形成したものである。
その他は、実施例8と同様であり、この実施例の反射型偏光板31の光の透過と反射の作用は、前述の実施例8で説明した反射型偏光板11と同様である。
また、光透過性基板26は、表面に凹凸状の模様18Aが形成されている点が、実施例8の光透過性基板16Aと異なっており、その他は同様である。
光透過性基板26の格子状の凹凸状の模様18Aは、凹部の深さや幅、凸部の幅などが、目に視認できる程度の大きさに形成してあり、上面側からは、はっきりと模様が視認できる。
また、反射型偏光板31の格子状の凹凸状の模様33は、光透過性基板26の格子状の凹凸状の模様18Aと同じ大きさの格子が形成されている。
また、光透過性基板26の凹凸状の模様18Aの凸部18Bに対応する位置に、反射型偏光板31の凹凸状の模様33の凹部33bが配置されるように、光透過性基板26と反射型偏光板31とが積層配置されている。
反射型偏光板31の格子状の凹凸状の模様33の幅bの値は、特に限定されるものではないが、40〜60μmの範囲に設定することが好ましい。また、模様の深さdの値についても、適宜設定できるが、10〜20μmの範囲に設定することが好ましい。
なお、光透過性基板26の格子状の凹凸状の模様18Aは、前述の反射型偏光板31の凹凸状の模様33と同様であるので、説明は省略する。また、光透過性基板26は、表面に凹凸状の模様18Aが形成されている点が、実施例8の光透過性基板16Aと異なっており、その他は同様である。
以上のように、この実施例の表示板は、格子状の凹凸模様の深さが強調され、立体感のある凹凸模様が視認され、より高級感のある表示板を得ることができる。また、ソーラーセルの十字線や濃紫色は全く消し去られて視認されなくなる。
なお、この実施例の表示板は、光透過性基板26と反射型偏光板31とに、同じ格子状の凹凸模様を形成した実施例で説明したが、光透過性基板と反射型偏光板とのそれぞれの表面に、互いに異なる模様を形成しても良い。
この場合は、互いに異なる凹凸状の模様が重なって視認される。この結果、異なる二つの模様が組み合わされた複雑な模様が、明るい金属色感を伴って表現され、表示板のデザインバリエーションを拡大させることができる。
図20は、実施例11の表示板の他の実施例を示している。
この実施例は、光透過性基板と反射型偏光板とのそれぞれの表面に、凹凸状の模様を形成した実施例であるが、反射型偏光板のソーラーセル17と対向する側の表面に、凹凸状の模様を形成した点が異なる点である。
図20に示したように、この実施例の表示板は、光透過性基板26の視認側の表面に、格子状の凹凸状の模様18Aを形成し、反射型偏光板41のソーラーセル17と対向する側の表面に、サークル状または渦巻き状の凹凸状の模様43を、金型から転写して形成したものである。
この実施例においては、光透過性基板ブランク材と、反射型偏光板ブランク材とを、接着剤からなる固定部材19bで全面を接着固定した後、一体化されている光透過性基板ブランク材と反射型偏光板ブランク材とのそれぞれの表面に、同時に凹凸模様18A、43を形成し、その後、表示板形状に打ち抜いて、一体化された光透過性基板26と反射型偏光板41としたものである。
さらに、光透過性基板26と一体化された反射型偏光板41と、ソーラーセル17とを、互いの外周部で、粘着材または接着剤等の固定部材19で固定し、図20に示したように、この実施例の表示板を形成したものである。
その他は、実施例11と同様であり、この実施例の反射型偏光板41の光の透過と反射の作用は、前述の実施例8で説明した反射型偏光板11と同様である。
反射型偏光板41のソーラーセル17と対向する側の表面に形成されている、サークル状または渦巻き状の凹凸状の模様43は、断面形状が、三角形の形状をなしており、サークル模様状または渦巻き模様状に形成する。
三角形の角度は、凹部、凸部ともに、75〜100度の範囲内に形成している。また、高さhの値は、10〜20μm、ピッチpの値は、略100μm位に形成している。この高さやピッチは、金型の加工が容易で、且つ目に見える程度の寸法に形成するのが好ましい。なお、光透過性基板26については、実施例11と同様であるので、説明を省略する。
この実施例の表示板は、光透過性基板26に、格子状の凹凸状の模様18Aを形成し、反射型偏光板41に、サークル模様状または渦巻き模様状の凹凸模様43を形成した実施例で説明したが、両者に形成する模様が、互いに異なる模様であれば、他の凹凸模様を形成しても良い。
以上のように、この実施例の表示板は、光透過性基板26と反射型偏光板41とに、それぞれ異なる凹凸状の模様18A、43を形成すことにより、凹凸状の模様18A、43が、重なって視認される。
さらに、この凹凸状の模様18A、43は、反射光を屈折させて散乱させる作用もある。この結果、反射型偏光板41の反射光により、二つの模様が組み合わされた複雑な模様が、明るい金属色感を伴って表現がされる。
さらに、反射型偏光板41の凹凸状の模様43が、光透過性基板26の透明層を通して視認されることにより、塗装風で、奥行きのある立体的な表現ができる。また、ソーラーセルの十字線や濃紫色は、全く消し去られて視認されなくなる。
(実施例12)
図21は、実施例12の表示板を示す断面図である。
この実施例の表示板は、光透過性基板と反射型偏光板との積層の順番が、前述の実施例8から実施例11の表示板と異なっており、その他は同様である。
また、反射型偏光板11の光と透過の作用についても、基本的には実施例8と同様であるので、説明は省略する。
図21に示したように、この実施例の表示板は、ソーラーセル17と、このソーラーセル17の視認側に設ける反射型偏光板11と、ソーラーセル17と反射型偏光板11との間に配置される光透過性基板36とを備えている。
反射型偏光板11の視認側の表面には、ストライプ状をなす凹凸状の模様13が形成されており、さらに、時字15やマーク等が取り付けられている。
光透過性基板36のソーラーセル17と対向する側の表面には、サークル状または渦巻き状の凹凸状の模様27が形成されている。
この凹凸状の模様13、28は、いずれも金型から転写して形成したものである。また、反射型偏光板11と光透過性基板36とは、その全面が粘着材または接着剤等の固定部材19bで固定されている。
さらに、光透過性基板36とソーラーセル17とは、互いの外周部が、粘着材または接着剤等の固定部材19で固定されている。
この実施例においては、光透過性基板ブランク材と、反射型偏光板ブランク材とを、接着剤からなる固定部材19bで全面を接着固定した後、一体化されている光透過性基板ブランク材と反射型偏光板ブランク材とのそれぞれの表面に、同時に凹凸模様27、13を形成し、その後、表示板形状に打ち抜いて、一体化された反射型偏光板11と光透過性基板36としたものである。
さらに、反射型偏光板11と一体化された光透過性基板36と、ソーラーセル17とを、互いの外周部で、粘着材または接着剤等の固定部材19で固定し、図21に示したようにこの実施例の表示板を形成したものである。
光透過性基板36のソーラーセル17と対向する側の表面に形成されている、サークル状または渦巻き状の凹凸状の模様27は、断面形状が三角形の形状をなしており、サークル模様状または渦巻き模様状に形成する。
三角形の角度は、凹部、凸部ともに、75〜100度の範囲内に形成している。また、高さhの値は、10〜20μm、ピッチpの値は略100μm位に形成している。
この高さやピッチは、金型の加工が容易で且つ目に見える程度の寸法に形成するのが好ましい。また、光透過性基板36は表面に、凹凸状の模様27が形成されている点が、実施例8の光透過性基板16Aと異なっており、その他は同様である。
なお、反射型偏光板11については、実施例8と同様であるので、説明を省略する。
この実施例の表示板は、反射型偏光板11に、格子状の凹凸状の模様27を形成し、光透過性基板36に、サークル模様状または渦巻き模様状の凹凸模様を形成した実施例で説明したが、両者に形成する模様が、互いに異なる模様であれば、他の凹凸模様を形成しても良い。
以上のように、この実施例の表示板は、反射型偏光板11と光透過性基板36とに、それぞれ異なる凹凸状の模様13、28を形成すことにより、凹凸状の模様13、28が、重なって視認される。
この結果、二つの模様が組み合わされた複雑な模様が、明るい金属色感を伴って表現がされる。また、ソーラーセルの十字線や濃紫色は、全く消し去られて視認されなくなる。
(実施例13)
図22は、実施例13の表示板を示す断面図である。
図22に示したように、この実施例の表示板は、ソーラーセル17と、このソーラーセル17の視認側に設ける反射型偏光板21と、ソーラーセル17と反射型偏光板21との間に配置される光透過性基板16Aとを備えている。また、反射型偏光板21の光透過性基板16Aと対向する側の表面に、梨地状の凹凸状の模様23が設けられている。
光透過性基板16Aは、前述の実施例8と同様であるので、詳細な説明は省略するが、透明な樹脂材料からなり、両表面が平滑に仕上げられている。
また、光透過性基板16Aのソーラーセル17に対抗する側の表面には、拡散層12が設けられている。なお、光透過性基板16A、反射型偏光板21、ソーラーセル17は、固定部材を使用せずに、積層配置し、時計用の中枠等で保持されている。
反射型偏光板21に設ける梨地状の凹凸状の模様23は、凹凸の大きさを変化させることによって、表示板の金属色感や白色感を調整することができる。
なお、反射型偏光板21は、前述の実施例10と同様であるので、詳細な説明は省略する。
拡散層12は、粘着剤、接着剤、樹脂(透明インキ、透明塗料)等に、入射した光を拡散する機能を有する拡散剤を混入したもので、拡散剤の材料としては、粒状、粉末状、鱗片状、針状等のシリカ、ガラス、樹脂等を用いることができる。
このように、この実施例の表示板は、ソーラーセル17の色を完全に消し去るとともに、白さが一層増し、白色感が強調され、旭光目付を鮮明に視認することができる。この結果、高級感のある表示板を得ることができる。また、ソーラーセルの十字線や濃紫色は、全く消し去られて視認されなくなる。
(実施例14)
図23は、実施例14の表示板を示し、反射型偏光板に、凹凸状の模様を形成するともに光透過性着色層を設けた実施例である。
図23に示したように、この実施例の表示板は、ソーラーセル17と、このソーラーセル17の視認側に設ける反射型偏光板31と、ソーラーセル17と反射型偏光板31との間に配置される光透過性基板46とを備えている。
そして、反射型偏光板31の視認側の表面に、格子状の凹凸状の模様33を形成し、この凹凸状の模様33の表面に、光透過性着色層24を設けたものである。
反射型偏光板31と格子状の凹凸状の模様33については、実施例11と同様であるので、詳細な説明は省略する。また、反射型偏光板31と光透過性基板46とは、互いの外周部が、粘着材または接着剤等の固定部材19aで固定されている。
さらに、光透過性基板46とソーラーセル17とは、互いの外周部が、粘着材または接着剤等の固定部材19で固定されている。
また、光透過性着色層24は、銅金属粉を透明なウレタン樹脂に混ぜ合わせてインク化し、印刷方法で反射型偏光板31の格子状の凹凸状の模様33の表面に形成している。
光透過性基板46のソーラーセル17と対向する側の表面には、プリズム反射面である凹凸状の模様38が形成されている。光透過性基板46は射出成形で成形するが、その時、プリズム反射面である凹凸状の模様38も、金型から転写して同時に成形する。
このプリズム反射面である凹凸状の模様38は、三角形のプリズム形状をなしており、サークル模様状または渦巻き模様状に形成する。
三角形の角度は、凹部、凸部ともに、75〜100度の範囲内に形成している。また、高さhの値は、15〜100μm、ピッチpの値は、略150μm位に形成している。
この高さやピッチは、金型の加工が容易で、且つ目に見える程度の寸法に形成するのが好ましい。
この光透過性基板46のプリズム反射面である、凹凸状の模様38で反射される光や、ソーラーセル17からの反射光で、プリズム反射面である凹凸状の模様38を透過する光は、プリズム反射面が、サークル状や渦巻き状に形成されているので、一様な方向への反射にならず、四方に分散・散乱した状態の反射光になって、反射型偏光板31を透過して外に放射される。
なお、光透過性基板46は、表面にプリズム反射面である凹凸状の模様38が形成されている点が、実施例8の光透過性基板16Aと異なっており、その他は同様である。
このようにこの実施例の表示板は、反射型偏光板31の反射光および光透過性基板46のプリズム反射面である凹凸状の模様38の反射光と、光透過性着色層24との色とで、全体的に金色感が現れるように仕上げられている。
また、視認側から反射型偏光板31の格子状の凹凸状の模様33が、はっきりと視認できる。さらに、この格子状の凹凸状の模様33は、下からの反射光を屈折させて散乱させる作用もある。
光透過性基板46のプリズム反射面である凹凸状の模様38と、反射型偏光板31との反射光により、格子状の凹凸状の模様33と金色感が、明るく鮮明に視認される。
この結果、貴金属感を感じさせ、高級感のある表示板を得ることができる。また、ソーラーセル17からの反射光が少なくなること、プリズム反射面である凹凸状の模様38の作用で散乱が生じることなどによって、ソーラーセル17の濃紫色や十字線は、完全に消し去られて視認されることはない。
図24は、実施例14の表示板の他の実施例を示す断面図である。
図24に示したように、この実施例の表示板は、反射型偏光板51の視認側の表面に、石模様からなる凹凸状の模様53を形成し、この凹凸状の模様53の表面に、光透過性着色層34を設けた実施例で、その他は同様である。
反射型偏光板51の石模様からなる凹凸状の模様53は、金型から転写して形成したものであり、凹凸状の模様53の幅、深さの値は、特に限定されるものではないが、10〜25μmの範囲に設定することが好ましい。
この実施例の反射型偏光板51の光の透過と反射の作用は、前述の実施例8で説明した反射型偏光板11と同様である。また、光透過性基板46は、ソーラーセル17に対抗する側の表面に、プリズム反射面である凹凸状の模様38を設けたものであるが、実施例14と同様であるので、説明を省略する。
光透過性着色層34は、透明性の青色の塗料を用いて、反射型偏光板51の石模様からなる凹凸状の模様53の凹部が、完全に埋まる程度に塗装して、厚塗膜層を形成し、その後、厚塗膜層の表面を研磨して、平滑な表面を形成したものである。
これによって、反射型偏光板51の反射光と、光透過性着色層34の青色と、光透過性基板46のプリズム反射面である、凹凸状の模様38との反射作用によって、青色の石模様が明るく鮮明に現れてくる。
このように、この実施例の表示板は、青色の石模様からなる凹凸状の模様53が、視認側からはっきりと視認できる。
また、光透過性着色層34の表面が、平滑に研磨されているため、青色の石模様に奥行が生じ、高級感のある表示板を得ることができる。
また、光透過性基板46のプリズム反射面である、凹凸状の模様38の反射作用によって、青色の石模様が明るく鮮明に現れてくるとともに、ソーラーセル17の濃紫色や十字線は、全く消し去られて視認されることはない。
(実施例15)
図25は、実施例15の表示板の他の実施例を示す断面図である。
この実施例の表示板は、光透過性基板として、多数の小孔が形成された薄い金属板を設けた点が、実施例12と異なり、その他は、実施例12と同様である。
図25に示したように、この実施例の表示板は、ソーラーセル17と、このソーラーセル17の視認側に設ける反射型偏光板11と、ソーラーセル17と反射型偏光板11との間に配置される光透過性基板56とを備えている。反射型偏光板11は、実施例12と同様であるので、説明は省略する。
光透過性基板56は、薄い金属板で出来ており、この金属板を貫通する小孔56aが多数形成されている。小孔56aの孔径は、5〜30μmの大きさで、目視では認識できない程度で均一な密度に形成され、そして、この小孔56aの占める全面積は、表示板が表から見える部分(見切り内)面積の20〜50%の範囲内で形成されているものである。
この小孔56aの形状は、丸孔、四角孔または長孔形状でも良く、特に形状は限定されるものではない。
また、この薄い金属板からなる光透過性基板56には、反射型偏光板11と対向する側の表面に、模様56bが形成されている。この模様56bは、旭光模様、ストライプ模様、放射模様、格子状模様等各種の模様が形成できる。
この実施例おいては、中心孔から放射模様とした。また、光透過性基板56の厚みは、特に限定するものではなく、上記模様56bが十分施される厚みがあれば良いものである。
小孔56aを有する金属板は、ニッケル(Ni)、銅(Cu)等の金属材料からなり、エレクトロフォーミング法(電鋳法)で製作した。その後、この金属板の表面に模様56bを、機械的加工方法によって形成し、光透過性基板56とした。
この光透過性基板56は、その全面が、粘着材または接着剤等の固定部材19bを介して、反射型偏光板11と固定される。さらに、光透過性基板56とソーラーセル17とは、互いの外周部が、粘着材または接着剤等の固定部材19で固定される。
光透過性基板56の小孔56aの大きさが、5〜30μmの場合、小孔は目視できず、その目に見えない小孔56aから、光を透過させることができ、ソーラーセルの発電機能を果たすことが出来る。
また、小孔56aの形成密度を変えることによって、透過光量を調節することができる。さらに、金属板による金属独特の金属色が出現するので、金属感が出て、高級感が現れてくる。
以上のように、この実施例の表示板は、反射型偏光板11と光透過性基板56とに、それぞれ異なる凹凸状の模様13、56bを形成すことにより、凹凸状の模様13、56bが重なって視認される。
この結果、光透過性基板56の反射光により、二つの模様が組み合わされた複雑な模様が、明るい金属色感を伴って表現がされる。また、ソーラーセルの十字線や濃紫色は、全く消し去られて視認されなくなる。
(実施例16)
図26は、実施例16の表示板の他の実施例を示す断面図である。
この実施例の表示板は、光透過性基板として、位相差板を設けた点が、実施例12と異なり、その他は実施例8と同様である。
図26に示したように、この実施例の表示板は、ソーラーセル17と、このソーラーセル17の視認側に設ける反射型偏光板11と、ソーラーセル17と反射型偏光板11との間に配置される位相差板からなる光透過性基板66とを備えている。
そして、光の入射方向に対して、反射型偏光板、位相差板の順序で積層して配設することにより、ソーラーセル表面で反射してきた光を反射し、ソーラーセルの十字線や濃紫色が見えなくしたものである。反射型偏光板11は、実施例12と同様であるので、説明は省略する。
反射型偏光板11の透過容易軸と、光透過性基板66としての位相差板の遅延軸とは、45°をなすように配置する。これにより、位相差板は1/4λ板として機能し、反射型偏光板11と光透過性基板66とが組み合わされて、円偏光板として作用する。
円偏光板の作用は周知であるので、詳細な説明は省略するが、簡単に説明する。
反射型偏光板11を透過した直線偏光は、光透過性基板66(1/4λ板)を通過して、直線偏光から円偏光に変換される。円偏光した光は、ソーラーセル17の表面で反射し、今度は進行方向に対して、逆回転となり、再度、光透過性基板66(1/4λ板)に入射する。
このとき、行きの光透過性基板66(1/4λ板)に入射した時と垂直方向の振動面を有する光に変換され、その光は、反射型偏光板11の透過容易軸と垂直となるので、反射型偏光板11で反射され通過できず、その結果、反射光は遮断される。
以上のように、この実施例の表示板は、反射型偏光板11の凹凸状の模様13が、明るい金属色感を伴って視認される。表示板のデザインの幅が広がり、商品として見た目に高級感が得られる。
また、ソーラーセル17の表面で反射した光は、光透過性基板66(1/4λ板)を透過した後、反射型偏光板11で反射され遮断されるので、ソーラーセルの十字線や濃紫色は、視認されなくなる。
なお、実施例8から実施例14において、光透過性基板の一方の表面に、凹凸状の模様を設けた実施例で説明したが、両表面に凹凸状の模様を設けても良い。
また、各実施例において、光透過性着色層または拡散層を、反射型偏光板または光透過性基板の一方の表面に設けた実施例で説明したが、両表面に設けても良い。
また、光透過性基板に着色剤、拡散剤の内少なくとも一つを含有させても良く、光透過性着色層や拡散層を設けたものと同様の効果があることは言うまでもない。
以下の、実施例17〜実施例27の表示板は、ソーラーセルと、このソーラーセルの視認側に設ける光透過性基板と複数の反射型偏光板とを備えており、この複数の反射型偏光板のうちの少なくとも1枚の反射型偏光板の表面に、凹凸状の模様を形成することによって、ソーラーセルの発電に充分な光量を供給し、ソーラーセルの十字線や濃紫色が目に見えないようにするとともに、奥行きのある立体的な凹凸模様の表現が可能となり、装飾性に優れた表示板を実現したものである。
また、光透過性基板は、透明な樹脂材料、ガラス、サファイヤ、セラミックス等の無機材料、半透明カラー材料等を用いることができ、鮮明な色彩を有する表示板を実現することができる。
また、光透過性基板、反射型偏光板の表面に、光透過性着色層、拡散層を設けることにより、鮮明な色彩や高級感のある白さを有する表示板を実現することができる。
また、光透過性基板に着色剤や拡散剤を含有させることでも、同様の効果が得られる。さらに、複数の反射型偏光板のそれぞれの光透過容易軸の方向が、互いに異なる方向となるように配置することによって、ソーラーセルに供給する光量を容易に調整することを可能としたものである。
また、光透過性基板は複数の反射型偏光板の下層、上層または互いに対向する2枚の反射型偏光板の間に配置することが可能である。
実施例17から実施例20は、互いに対向する2枚の反射型偏光板の間に、光透過性基板を配置した実施例である。
この実施例においては、光透過性基板に、プリズム状の凹凸模様を形成し、この反射光によって、金属色や明るさのある鮮明な色彩を有する表示板を実現することができる。特に、光透過性基板として、位相差板を用いることで、所望の色彩を有する表示板を実現することが可能となる。
実施例21から実施例23は、光透過性基板を、複数の反射型偏光板の下層、すなわち、複数の反射型偏光板とソーラーセルとの間に配置した実施例である。
この実施例においても、光透過性基板にプリズム状の凹凸模様を形成し、この反射光によって、金属色や明るさのある鮮明な色彩を有する表示板を実現することができる。
また、反射型偏光板同士を固定する固定部材として、基材入りの粘着剤を用いることにより、鮮明な色彩を有する表示板を実現することができる。
実施例24から実施例27は、光透過性基板を、複数の反射型偏光板の上層、すなわち、最も視認側に配置した実施例である。
この実施例においては、光透過性基板を通した反射型偏光板の凹凸模様が視認でき、奥行きのある立体的な表現ができる。また、この実施例においても、反射型偏光板同士を固定する固定部材として、基材入りの粘着剤を用いることにより、鮮明な色彩を有する表示板を実現することができる。
(実施例17)
図27は、実施例17の表示板を示し、図27(a)は平面図、図27(b)は図27(a)のA−A断面図である。図28は、表示板の光路図、図29は、第1、第2の反射型偏光板を示す斜視図である。
図27に示したように、実施例17の表示板は、ソーラーセル17と、このソーラーセル17の視認側に設ける第1、第2の反射型偏光板11A、11Bと、第1の反射型偏光板11Aと第2の反射型偏光板11Bとの間に配置される光透過性基板16とを備えている。
第1の反射型偏光板11Aは、最も視認側に配置され、第2の反射型偏光板11Bは、ソーラーセル17と対向する側に配置されている。
第1の反射型偏光板11Aの視認側の表面には、ストライプ状をなす凹凸状の模様13が形成されており、さらに時字15やマーク等が取り付けられている。
第2の反射型偏光板11Bには、模様は形成されておらず、表裏いずれの表面も平滑に仕上げられている。また、光透過性基板16の第2の反射型偏光板と対向する側の表面には、サークル状または渦巻き状のプリズム状の模様18が形成されている。
また、反射型偏光板11と光透過性基板16とは、互いに全面で、透明性の粘着材または接着剤等からなる固定部材19bで固定されており、光透過性基板16と第2の反射型偏光板11Bとは、互いの外周部が、粘着材または接着剤等の固定部材19aで固定されている。
さらに、第2の反射型偏光板11Bとソーラーセル17とは、互いの外周部が、粘着材または接着剤等の固定部材19で固定されている。
なお、第1、第2の反射型偏光板11A、11B、光透過性基板16、ソーラーセル17は、固定部材19、19a、19bを使用せずに、単に積層配置し、時計用の中枠等で保持することもできる。
また、第1、第2の反射型偏光板11A、11B、光透過性基板16については熱圧着して固定することもできる。
光透過性基板16は、透明なポリカーボネイト樹脂やアクリル樹脂などからなり、第1の反射型偏光板11Aと対向する側の表面は、平滑に仕上げられており、第2の反射型偏光板11Bと対向する側の表面には、サークル状または渦巻き状のプリズム状の模様18が形成されている。
光透過性基板16の厚さとしては、200から700μm程度のものが好ましく、この実施例においては、500μmとした。
光透過性基板16は、射出成形で成形するが、その時、プリズム反射面である凹凸状の模様18も、金型から転写して同時に成形する。このプリズム反射面である凹凸状の模様18は、三角形のプリズム形状をなしており、サークル模様状または渦巻き模様状に形成する。
三角形の角度は、凹部、凸部ともに、75〜100度の範囲内に形成している。また、高さhの値は、15〜100μm、ピッチpの値は、略150μm位に形成している。
この高さやピッチは、金型の加工が容易で、且つ目に見える程度の寸法に形成するのが好ましい。
この光透過性基板16のプリズム反射面である、凹凸状の模様18で反射される光や、第2の反射型偏光板11Bおよびソーラーセル17からの反射光で、プリズム反射面である凹凸状の模様18を透過する光は、プリズム反射面がサークル状や渦巻き状に形成されているので、一様な方向への反射にならず、四方に分散・散乱した状態の反射光になって、第1の反射型偏光板11Aを透過して外に放射される。
第1、第2の反射型偏光板11A、11Bの材料としての反射型偏光板基材は、実施例1と同様に、偏光性が異なる2種類のフィルムを交互に複数層積層した積層体が好ましく、この実施例においては、住友3M社製の商品名「DBEF−E」を用いており、実施例1と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
この実施例においては、この反射型偏光板基材10の表面にストライプ状の凹凸状の模様13を形成し、その後表示板形状に打ち抜き、図27に示した第1の反射型偏光板11Aとしたものである。なお、第2の反射型偏光板11Bについては、模様が形成されていない点が異なるだけで他は同様である。
また、第1、第2の反射型偏光板11A、11Bは、それぞれ光反射軸と光透過容易軸とを備えているが、この実施例においては、図29に示したように、第1、第2の反射型偏光板11A、11Bのそれぞれの光透過容易軸11a、12aおよび光反射軸11b、12bの方向が、互いに異なる方向となるように配置されている。
この光透過容易軸11a、12aの交差角sの値を変化させることにより、第1、第2の反射型偏光板11A、11Bの2枚の反射型偏光板を透過する光量を調整することができる。
この交差角sの値は、2枚の反射型偏光板を透過する光量を確保する必要から、5度から45度の範囲に設定することが好ましい。
この実施例においては、交差角sの値を約20度に設定した。なお、この実施例の第1、第2の反射型偏光板11A、11Bの形状は、円形形状であるが、図29においては、説明を分かり易くするために、模擬的に四辺形形状で描いたものである。
第1の反射型偏光板11Aの表面に形成されているストライプ状の凹凸状の模様13は、切削加工等の機械加工によって彫刻して形成したものである。ストライプ状の凹凸状の模様13は、凹部の深さや幅、凸部の幅などは目に視認できる程度の大きさに形成してあり、上面側からははっきりと模様が視認できる。
この切削加工による凹凸状の模様13の幅bの値は、特に限定されるものではないが、40〜60μmの範囲に設定することが好ましい。また、模様の深さdの値についても、適宜設定できるが、10〜20μmの範囲に設定することが好ましい。
この実施例の凹凸状の模様13は、ストライプ状に形成しているが、凹凸のある他のパターン模様を形成しても良い。例えば、サークル、渦巻、梨地模様、格子状模様、略ピラミッド形状の模様、幾何学模様、編目模様、石調模様、砂目模様、波紋模様、旭光目付等、色々な模様が選択でき、それぞれ求めるデザインに応じて選択することができる。
また、ストライプ状の凹凸状の模様13は、切削加工等による機械加工で形成したが、この他、選択する模様によって熱転写加工、プレス加工、サンドブラスト加工等、様々な加工方法を用いることができる。また、凹凸状の模様の断面形状は、V字状、U字状、角形形状等適宜選択することができる。
前述のように加工された第1の反射型偏光板11Aと光透過性基板16とを、互いに全面で、透明性の粘着材または接着剤等からなる固定部材19bで固定する。
このとき第1の反射型偏光板11Aの平滑面が、光透過性基板16の平滑な表面と対向するように配置して固定する。その後、光透過性基板16のプリズム状の模様18が、第2の反射型偏光板11Bと対向するように配置し、互いの外周部で、粘着材または接着剤等の固定部材19aで固定する。
その後、光透過性基板16と一体化された第1、第2の反射型偏光板11A、11Bと、ソーラーセル17とを、互いの外周部で、粘着材または接着剤等の固定部材19で固定し、図27に示したように、この実施例の表示板を形成した。
次に、第1、第2の反射型偏光板11A、11Bの作用について、図28、図29に基づいて説明する。
第1の反射型偏光板11Aに入射した光P1のうち、第1の反射型偏光板11Aの光反射軸11bと平行な振動面を持つ直線偏光成分の光は、第1の反射型偏光板11Aから反射されて、反射光P2となって外に放射される。
第1の反射型偏光板11Aの光透過容易軸11aと平行な振動面を持つ直線偏光成分の光k1は、第1の反射型偏光板11Aを透過して、光透過性基板16に入射する。
光透過性基板16に入射した光k1は、光透過性基板16内で屈折して、光透過性基板16を透過し、第2の反射型偏光板11Bに入射する。
第2の反射型偏光板11Bに入射した光k1のうち、第2の反射型偏光板11Bの光反射軸12bと平行な振動面を持つ直線偏光成分の光n1は、第2の反射型偏光板11Bから反射されて、光透過性基板16、第1の反射型偏光板11Aを透過して、反射光P3となって外に放射される。
第2の反射型偏光板11Bの光透過容易軸12aと平行な振動面を持つ、直線偏光成分の光m1は、第2の反射型偏光板11Bを透過して、ソーラーセル17に入射する。
この第2の反射型偏光板11Bの光透過容易軸12aは、前述のように、第1の反射型偏光板11Aの光透過容易軸と互いに異なるように配置され、ソーラーセル17に入射する光量が、所望の大きさとなるように調節されている。
ソーラーセル17に入射した光は、そこで吸収される光と、そこから反射される光とに分けられる。ソーラーセル17から反射される光は、その中の第2の反射型偏光板11Bの光透過容易軸12aと平行な振動面を持つ、直線偏光成分の光m2が、第2の反射型偏光板11B、光透過性基板16、第1の反射型偏光板11Aを透過、屈折して、反射光P4となって外に放射される。
一方、第2の反射型偏光板11Bの光反射軸12bと平行な振動面を持つ、直線偏光成分の光n2は、第2の反射型偏光板11Bから反射されて、反射光P5となって、ソーラーセル17側に戻ってくる。
このことによって、第1の反射型偏光板11Aに入射した光で、ソーラーセル17から反射されて第1の反射型偏光板11Aに戻ってくる光の量は、非常に少なくなる。
さらに、第1の反射型偏光板11Aの表面には、凹凸状の模様13が形成されているので、第1の反射型偏光板11Aの表面での反射光は、一様な方向への反射にならず、四方に分散・散乱した状態の反射光になって、外に放射される。
また、ソーラーセル17で反射し、第2の反射型偏光板11B、光透過性基板16を透過した反射光は、光透過性基板16の表面にプリズム反射面である、凹凸状の模様18が形成されているので、一様な方向への反射にならず、四方に分散・散乱した状態の反射光になって、第1の反射型偏光板11Aに入射し、屈折されて外に放射される。
このように、ソーラーセル17からの反射光が少なくなること、さらに、第1の反射型偏光板11Aの凹凸状の模様13、光透過性基板16の凹凸状の模様18の作用で散乱が生じることによって、ソーラーセル17の十字線や濃紫色は、完全に消し去られて全く視認されなくなる。
以上のように、この実施例の表示板によれば、ソーラーセル17の視認側に、第1、第2の反射型偏光板11A、11Bを設け、第1の反射型偏光板11Aと第2の反射型偏光板11Bとの間に光透過性基板16を配置し、第1の反射型偏光板11Aにストライプ状の凹凸状の模様13を設け、光透過性基板16にプリズム反射面である凹凸状の模様18を設けることにより、プリズム反射面である凹凸状の模様18の反射光によって、第1の反射型偏光板11Aのストライプ模様と金属色感が明るく鮮明に視認されてくる。
さらに、第1、第2の反射型偏光板11A、11Bのそれぞれの光透過容易軸11a、12aの方向が、互いに異なる方向となるように配置することによって、ソーラーセル17に供給する光量を簡単、かつ容易に調整することができ、製造コストを低減することができる。
さらに、表示板に形成する金属色および白色が、より強く現れるまでの調整が可能となる。また、ソーラーセル17の十字線や濃紫色を、完全に消し去ることができる。
(実施例18)
図30は、実施例18の表示板を示す概略断面図である。
図30に示したように、この実施例の表示板は、ソーラーセル17と、このソーラーセル17の視認側に設ける第1、第2の反射型偏光板11A、11Bと、第1の反射型偏光板11Aと第2の反射型偏光板11Bとの間に配置される光透過性基板26とを備えている。
また、第1の反射型偏光板11Aのストライプ状の凹凸状の模様13が形成されている、視認側の表面に、光透過性着色層14が設けられ、第2の反射型偏光板11Bのソーラーセル17のと対向する側の表面には、拡散層24Aが設けられている。
また、光透過性基板26は、表裏両面が平滑な平面となっており、第1、第2の反射型偏光板11A、11B、光透過性基板26は、全面で互いに熱圧着されている。その他の点は、実施例17と同様である。
この実施例の表示板の製造方法は、2枚の反射型偏光板基材の間に、光透過性基板ブランク材を積層配置し、光透過性基板ブランク材と2枚の反射型偏光板基材とを、熱圧着法によって圧着固定し一体化する。
光透過性基板ブランク材および反射型偏光板基材は、いずれも両面は、平滑な平面に仕上げられているものを用いた。
次に、一体化されている第1の反射型偏光板基材の表面に、ストライプ状の凹凸状の模様13を形成し、その後、表示板形状に打ち抜き、一体化された第1、第2の反射型偏光板11A、11Bと、光透過性基板26とを形成した。
図30においては、第1の反射型偏光板11Aと、光透過性基板26および第2の反射型偏光板11Bと、光透過性基板26の熱圧着された領域20を、分かり易くするために、交差する斜線を施して示してある。
このように平滑な平面同士の場合は、接着剤や粘着剤を用いずに、熱圧着法によって圧着固定することができる。さらに、一体化された第2の反射型偏光板11Bを、ソーラーセル17と、互いの外周部で、粘着材または接着剤等の固定部材19で固定し、図30に示したように、この実施例の表示板を形成した。
第1の反射型偏光板11Aの凹凸状の模様13の表面に設ける、光透過性着色層14は、白色顔料を樹脂に混ぜ合わせ印刷方法で形成している。白色顔料を用いている理由は、表示板に白色感を出すためで、膜厚を厚くすると白さは出るが、透過率が悪くなる。
従って、約7〜10μm程度の薄い膜厚にして、これによる透過率が、約10%程度低下する位にしてある。
他の色を出したい場合は他の顔料を用いる。また、蒸着方法で非常に薄い金属膜を形成しても良く、求める色に応じて適宜選択するのが好ましい。
また、第2の反射型偏光板11Bの表面に設けた拡散層24Aは、粘着剤、接着剤、樹脂(透明インキ、透明塗料)等に、入射した光を拡散する機能を有する拡散剤を混入したもので、拡散剤の材料としては、粒状、粉末状、鱗片状、針状等のシリカ、ガラス、樹脂等を用いることができる。
また、この実施例においては、第1、第2の反射型偏光板11A、11Bの光透過容易軸11a、12aの交差角sの値を、約15度に設定した。なお、その他の構成部材については、実施例17と同様であるので、説明を省略する。
このように、この実施例の表示板は、光透過性着色層14、拡散層24Aを設けることにより、ソーラーセル17の色を完全に消し去るとともに、白さが一層増し、白色感が強調され、ストライプ状の凹凸状の模様13を、鮮明に視認することができる。
この結果、高級感のある表示板を得ることができる。また、ソーラーセルの十字線や濃紫色は、全く消し去られて視認されなくなる。
なお、この実施例においても、実施例17と同様に、ソーラーセル17に供給する光量を簡単、かつ容易に調整することができ、製造コストを低減することができるとともに、表示板に形成する金属色および白色が、より強く現れるまでの調整が可能となる。
(実施例19)
図31は、実施例19の表示板を示す断面図である。
図31に示したように、この実施例の表示板は、ソーラーセル17と、このソーラーセル17の視認側に設ける第1、第2の反射型偏光板21、11Bと、第1の反射型偏光板21と第2の反射型偏光板11Bとの間に配置される光透過性基板16とを備えている。
第1の反射型偏光板21の視認側の表面には、梨地状の凹凸状の模様23が形成されており、光透過性基板と対向する側の表面には、ストライプ状の凹凸状の模様13が形成されている。
また、第1、第2の反射型偏光板21、11B、光透過性基板16、ソーラーセル17は、固定部材を使用せずに積層配置し、時計用の中枠等で保持されている。
なお、この実施例の第1、第2の反射型偏光板21、11Bの光の透過と反射の作用は、前述の実施例17で説明した第1、第2の反射型偏光板11A、11Bと同様である。
また、光透過性基板16は、第2の反射型偏光板11Bと対向する側の表面に、プリズム反射面である凹凸状の模様18が形成されているが、第1の実施例と同様であるので、説明を省略する。その他は、実施例17と同様であり説明を省略する。
この実施例の反射型偏光板21に設ける、梨地状の凹凸状の模様23は、実施例2の反射型偏光板11と同様に、凹凸の大きさを変化させることによって、表示板の金属色感や白色感を調整することができるものであって、実施例2の反射型偏光板11と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
なお、この実施例においては、白色感を得るためには凹凸の大きさを#600番の粗さに設定した。なお、実施例2の反射型偏光板11と同様に、金型に梨地模様を形成する場合、一般的に、砂などを高圧力で吹きかけるサンドブラスト法が用いられ、用いる砂の粒径の大きさを調整することによって梨地模様の粗さを選択することができる。
以上のように、この実施例の表示板によれば、光透過性基板16のプリズム反射面である、凹凸状の模様18の反射光によって、第1の反射型偏光板21の光透過性基板と対向する側の表面に形成した、ストライプ状の凹凸模様13が、明るく鮮明に視認されてくる。
さらに、第1の反射型偏光板21の視認側の表面に、梨地状の凹凸状の模様23を形成することによって、白さが一層増した白色感を有する表示板を得ることができる。
また、この実施例においては、第1の反射型偏光板21の視認側の表面に、梨地状の凹凸状の模様23が形成されていることを考慮して、透過光量を確保するために、第1、第2の反射型偏光板21、12のそれぞれの光透過容易軸の交差角の値を、約15度に設定した。
これによって、ソーラーセル17の色を完全に消し去るとともに、白さが一層増し、白色感を視認することができる。この結果、高級感のある表示板を得ることができる。また、実施例17と同様の効果を得ることができる。
(実施例20)
実施例20の表示板は、光透過性基板として位相差板を配置した実施例である。
図32は、実施例20の表示板を示す断面図、図33は、実施例20の第1、第2の反射型偏光板および位相差板の各光学軸の配置を示す平面図、図34は、実施例20の第1、第2の反射型偏光板および位相差板の配置と表示板の表示色との関係を示す図である。
図32に示したように、この実施例の表示板は、ソーラーセル17と、このソーラーセル17の視認側に設ける第1、第2の反射型偏光板11A、11Bと、第1の反射型偏光板11Aと第2の反射型偏光板11Bとの間に配置される、光透過性基板36としての位相差板とを備えている。
また、反射型偏光板11と光透過性基板(位相差板)36とは、互いに全面で、透明性の粘着材または接着剤等からなる固定部材19bで固定されており、光透過性基板(位相差板)36と第2の反射型偏光板11Bとは、互いに全面で、粘着材または接着剤等の固定部材19bで固定されている。
さらに、第2の反射型偏光板11Bとソーラーセル17とは、互いの外周部が、粘着材または接着剤等の固定部材19で固定されている。
第1、第2の反射型偏光板11A、11Bは、実施例17と同様であるので、説明は省略するが、第1、第2の反射型偏光板11A、11Bは、それぞれの光学軸(光透過容易軸、または光反射軸)を、光透過性基板(位相差板)36の光学軸(進相軸または遅相軸)に対して、所定の角度斜めにずらした状態で配置されている。
図33は、表示板の第1、第2の反射型偏光板11A、11Bの光透過容易軸11a、12aおよび光反射軸11b、12bと、光透過性基板(位相差板)36の遅相軸36aとを示す平面図で、模式的に示したものである。
なお、図33の一点鎖線で示す直線は、表示面の左右方向に沿う基準線Bであり、説明のために設けたものである。
図33においては、光透過性基板(位相差板)36の遅相軸36aを、基準線Bに対して、所定の傾き角bで斜めに交差させており、第1、第2の反射型偏光板11A、11Bの光透過容易軸11a、12aは、それぞれ基準線Bに対して、所定の傾き角a、cで斜めに交差させている。
なお、光反射軸11b、12bの基準線Bに対する傾き角は、それそれ(a+90°)、(c+90°)となる。
この実施例では、第1、第2の反射型偏光板11A、11Bの光透過容易軸11a、12aを、互いにほぼ平行または直交するように配置するとともに、これらの第1、第2の反射型偏光板11A、11Bの光透過容易軸11a、12aを、光透過性基板(位相差板)36の遅相軸36aに対して、45°斜め方向にずらしている。
この実施例の表示板は、光透過性基板(位相差板)36の偏光作用によって、着色された表示色を得たものである。
以下、簡単に光透過性基板(位相差板)36の偏光作用による着色について説明する。
外部からの光(自然光または照明光源からの光)が、第1の反射型偏光板11A入射すると、光透過容易軸11aと平行な振動面を持つ、直線偏光成分の光は、透過し、光反射軸11bと平行な振動面を持つ、直線偏光成分の光は、反射する。
第1の反射型偏光板11Aにより直線偏光されて透過した光は、光透過容易軸11aに対して、遅相軸40aがほぼ45°ずれている光透過性基板(位相差板)36に入射し、光透過性基板(位相差板)36を通る過程で、光透過性基板(位相差板)36のリタデーションReの値に応じた偏光作用を受けて、楕円偏光となる。
光透過性基板(位相差板)36を出射した楕円偏光が、第2の反射型偏光板11Bに入射すると、この楕円偏光のうち、第2の反射型偏光板11Bの光透過容易軸12aに平行な振動面を持つ、直線偏光成分の波長光が、第2の反射型偏光板11Bを透過し、第2の反射型偏光板11Bを通った光(直線偏光)が着色光になる。
また、第2の反射型偏光板11Bの光反射軸と平行な振動面を持つ、直線偏光成分の波長光が、第2の反射型偏光板11Bで反射され、この反射光も着色光となる。
この第2の反射型偏光板11Bで反射された着色光が、上述した光経路と逆の経路で表示板の上面側に出射するため、この着色された出射光の色による表示が得られ、この表示色が視認される。
また、第2の反射型偏光板11Bを透過した着色光は、ソーラーセル17に入射し、その一部が反射されて、上述した光経路と逆の経路で表示板の上面側に向かうが、その光量は極めて少ないため、この着色光が視認されることはない。
なお、光透過性基板(位相差板)36のリタデーションReは、光透過性基板(位相差板)36のΔn・d(位相差板の屈折率異方性Δnと板厚dとの積)によって決まる。
図34は、この実施例の表示板の表示色の例を示している。
図34(a)は、光透過性基板(位相差板)36として、リタデーションReの値が、620nmと380nmとの2種類の位相差板のうち、いずれか1枚の位相差板を配置した場合の例を示している。
また、図34(b)は、リタデーションReの値が620nmと380nmとの2枚の位相差板を配置した例である。
図34(a)、図34(b)の数値は、図33の基準線Bに対する第1、第2の反射型偏光板および位相差板の光学軸の配置角度を示しており、配置角度とリタデーションReの値を変化させることにより、所望の表示色を得ることができる。以下、表示色の具体例について、図33、図34に基づいて説明する。
図34(a)の例1は、第1の反射型偏光板11Aの光透過容易軸11aの配置角度aを、基準線Bに対して、0°に設定し、光透過性基板(位相差板)36として、リタデーションReの値が、620nmの位相差板を用い、その遅相軸36aの配置角度bを、基準線Bに対して45°に設定し、第2の反射型偏光板11Bの光透過容易軸12aの配置角度cを、基準線Bに対して、0°に設定した場合の例で、表示板の表示色は青色となる。
例2は、第2の反射型偏光板11Bの光透過容易軸12aの配置角度cの値を、90°に設定した場合であり、表示色は黄色となる。
例3,例4は、光透過性基板(位相差板)36として、リタデーションReの値が、380nmの位相差板を用いた例を示しており、第2の反射型偏光板11Bの光透過容易軸12aの配置角度cの値(0°または90°)に応じて、表示色が黄色、青色と変化する。
図34(b)の例1、例2は、光透過性基板(位相差板)36として、リタデーションReの値が、620nmの位相差板を、2枚配置した例を示しており、第2の反射型偏光板11Bの光透過容易軸12aの配置角度cの値(0°または90°)に応じて、表示色が緑色、赤色と変化する。
また、例3、例4は、光透過性基板(位相差板)36として、リタデーションReの値が、380nmの位相差板を、2枚配置した例を示しており、第2の反射型偏光板11Bの光透過容易軸12aの配置角度cの値(0°または90°)に応じて、表示色が緑色、赤色と変化する。
また、例5、例6は、光透過性基板(位相差板)36として、リタデーションReの値が、620nmと380nmとの位相差板を配置した例を示しており、第2の反射型偏光板11Bの光透過容易軸12aの配置角度cの値(0°または90°)に応じて、表示色が赤色、緑色と変化する。
このように、光透過性基板(位相差板)36として、リタデーションReの値、第1、第2の反射型偏光板または光透過性基板(位相差板)36の光学軸の配置角度を、所定の値に設定することにより、所望の表示色を有する表示板を得ることができる。
以上のように、この実施例の表示板は、光の入射方向に対して、第1の反射型偏光板11A、光透過性基板(位相差板)36、第2の反射型偏光板の順序で積層して配設し、図33に示したように、第1、第2の反射型偏光板11A、11Bのそれぞれの透過容易軸11a、12a、光透過性基板(位相差板)36の遅相軸36aを、所定の角度をなすように配置している。
これによって、第1の反射型偏光板11A、光透過性基板(位相差板)36を透過して、第2の反射型偏光板11Bに入射した光を、第2の反射型偏光板11Bで反射し、この反射光を上述した光経路と逆の経路で第1の反射型偏光板11Aの上面側に出射し、この出射光の分光強度が、ピークを示す波長の表示色を得ることが出来る。
この結果、所望の色に着色されたストライプ状の凹凸状の模様13を、鮮明に視認することができ、高級感のある表示板を得ることができる。また、ソーラーセルの十字線や濃紫色は、全く消し去られて視認されなくなる。
なお、光透過性基板(位相差板)の枚数などは任意である。さらに、第1、第2の反射型偏光板の光学軸、光透過性基板(位相差板)の光学軸などの配置は、図34に示す例に限定されず、任意に設定することができる。
(実施例21)
実施例21の表示板は、互いに対向配置された第1、第2の反射型偏光板の間に、所定の厚さの基材入り粘着材を介在させることによって、表示板に所望の表示色を得た例である。
図35は実施例21の表示板を示し、図35(a)は概略断面図、図35(b)は、第1の反射型偏光板と第2の反射型偏光板との間に介在させる透明性の基材入り粘着材の平面図、図35(c)は基材入り粘着材の断面図である。
図36は、実施例21の第1、第2の反射型偏光板および基材入り粘着材の配置と表示板の表示色との関係を示す図である。
図35に示したようにこの実施例の表示板は、ソーラーセル17と、このソーラーセル17の視認側に設ける第1、第2の反射型偏光板11A、11Bと、第2の反射型偏光板11Bとソーラーセル17との間に配置される光透過性基板16とを備えている。
第1の反射型偏光板11Aは、最も視認側に配置され、この第1の反射型偏光板11Aと第2の反射型偏光板11Bとの間に、透明性の基材入り粘着材を介在させ、この基材入り粘着材からなる固定部材19cで、第1、第2の反射型偏光板11A、11Bの全面が固定されている。
第2の反射型偏光板11Bと光透過性基板16とは、互いの外周部が、粘着材または接着剤等の固定部材19aで固定されている。
また、光透過性基板16とソーラーセル17とは、互いの外周部が、粘着材または接着剤等の固定部材19で固定されている。
なお、この実施例においては、第1、第2の反射型偏光板11A、11Bの光透過容易軸11a、12aの交差角sの値を、約20度に設定した。
ストライプ状の凹凸状の模様13を有する第1の反射型偏光板11A、第2の反射型偏光板、プリズム状の模様18が形成されている光透過性基板16は、第1の実施例と同様であるので、説明を省略する。
基材入り粘着材からなる固定部材19cとしては、日東電工によって製造された両面テープ(#5603)25を、2枚を用いて積層配置した。この両面テープ(#5603)25は、基材25aが透明性のポリエステルフィルムからなり、その両面に透明性を有するアクリル系の粘着材25b、25cが形成さている。なお、両面テープ(#5603)25の厚さfの値は、30μmである。
図36は、この実施例の表示板の表示色の例を示している。図36の数値は、図33の基準線Bに対する第1の反射型偏光板の光学軸の配置角度aおよび第2の反射型偏光板の光学軸の配置角度cと、図35(b)の両面テープ(#5603)25の矢印aで示す長手方向の基準線Bに対する配置角度eを示している(図33には記載していない)。以下、表示板の表示色の具体例について図36に基づいて説明する。
図36の例1、2は、第1、第2の反射型偏光板11A、11Bの光透過容易軸11a、12aの配置角度a、cを、基準線Bに対して、0°に設定し、両面テープ(#5603)25の長手方向の基準線Bに対する配置角度eを、90°または0°に設定した場合の例で、表示板の表示色は、いずれも黄色となる。
例3、4は、例1、例2に対して、第2の反射型偏光板11Bの光透過容易軸12aの配置角度cの値を、90°に設定した場合であり、表示色はいずれも青色となる。
例5、6は、第1、第2の反射型偏光板11A、11Bの光透過容易軸11a、12aの配置角度a、cを、基準線Bに対して、それぞれ0°、45°に設定し、両面テープ(#5603)25の長手方向の基準線Bに対する配置角度eを、45°または−45°に設定した場合の例で、表示板の表示色は、いずれも黄色となる。
例7、8は、例5、例6に対して、第2の反射型偏光板11Bの光透過容易軸12aの配置角度cの値を、−45°に設定した場合であり、表示色はいずれも青色となる。
このように、両面テープ(#5603)25の長手方向の配置角度eの値、第1、第2の反射型偏光板11A、11Bの光学軸の配置角度a、cを所定の値に設定することにより、所望の表示色を有する表示板を得ることができる。
以上のように、この実施例の表示板は、固定部材19cとして、両面テープ(#5603)25を、2枚を積層して用い、第1、第2の反射型偏光板11A、11Bの間に介在させることによって、第1、第2の反射型偏光板11A、11Bの境界において、複雑な屈折、反射が繰り返され種々の色に着色された表示色が得られる。
この表示色は、光透過性基板16のプリズム状の模様18の反射光により、鮮明に視認される。
この結果、鮮明に着色されたストライプ状の凹凸状の模様13を、視認することができ、高級感のある表示板を簡単な方法で得ることができる。また、ソーラーセルの十字線や濃紫色は、全く消し去られて視認されなくなる。なお、この実施例においては、2枚の両面テープ(#5603)を用いた実施例で説明したが、この枚数に限定されるものではなく、自由に選択できる。また、基材として他の透明性のフィルムを用いても良い。
(実施例22)
図37は、実施例22の表示板を示す概略断面図である。
この実施例は、第1、第2の反射型偏光板のそれぞれの表面に、凹凸状の模様を形成した実施例を示している。
図37に示したように、この実施例の表示板は、ソーラーセル17と、このソーラーセル17の視認側に設ける第1、第2の反射型偏光板31、22と、第2の反射型偏光板22とソーラーセル17との間に配置される光透過性基板16とを備えている。
また、第1、第2の反射型偏光板31、22、光透過性基板16、ソーラーセル17は、固定部材を使用せずに積層配置し、時計用の中枠等で保持されている。また、第1、第2の反射型偏光板31、22の光透過容易軸の交差角sの値は、約20度に設定した。
第1の反射型偏光板31は、最も視認側に配置され、視認側の表面には、格子状の凹凸状の模様33が形成され、さらに時字15やマーク等が取り付けられている。
第2の反射型偏光板22は、第1の反射型偏光板31と対向する側の表面に、同じ格子状の凹凸状の模様43が形成されている。これらの模様は、いずれも金型から転写して形成したものである。
この実施例の第1、第2の反射型偏光板31、22の光の透過と反射の作用は、基本的に、前述の実施例17で説明した第1、第2の反射型偏光板11A、11Bと同様である。また、光透過性基板16のソーラーセル17と対向する表面には、凹凸状の模様18が形成されており、実施例17と同様であるので、説明を省略する。
第1の反射型偏光板31の格子状の凹凸状の模様33は、凹部の深さや幅、凸部の幅などは目に視認できる程度の大きさに形成してあり、上面側からは、はっきりと模様が視認できる。
また、第2の反射型偏光板22の格子状の凹凸状の模様43は、第1の反射型偏光板31の格子状の凹凸状の模様33と同じ大きさの格子が形成されている。
また、第1の反射型偏光板31の凹凸状の模様33の凸部33aに対応する位置に、第2の反射型偏光板22の凹凸状の模様43の凹部43aが配置されるように、第1の反射型偏光板31と第2の反射型偏光板22とが積層配置されている。
第1の反射型偏光板31の格子状の凹凸状の模様33の幅bの値は、特に限定されるものではないが、40〜60μmの範囲に設定することが好ましい。また、模様の深さdの値についても、適宜設定できるが、10〜20μmの範囲に設定することが好ましい。
なお、第2の反射型偏光板22の格子状の凹凸状の模様43は、前述の第1の反射型偏光板31の凹凸状の模様33と同様であるので、説明は省略する。
以上のように、この実施例の表示板は、格子状の凹凸模様の深さが強調され、立体感のある凹凸模様が視認され、より高級感のある表示板を得ることができる。
また、第2の反射型偏光板22の反射光および光透過性基板16のプリズム反射面である凹凸状の模様18の反射光で、全体的に金属色感が現れるように仕上げられている。
また、ソーラーセル17からの反射光が少なくなること、プリズム反射面である凹凸状の模様18の作用で散乱が生じることなどによって、ソーラーセル17の濃紫色や十字線は、完全に消し去られて視認されることはない。
なお、この実施例の表示板は第1の反射型偏光板31と、第2の反射型偏光板22とに、同じ格子状の凹凸模様を形成した実施例で説明したが、第1の反射型偏光板と第2の反射型偏光板とのそれぞれの表面に、互いに異なる模様を形成しても良い。
この場合は、互いに異なる凹凸状の模様が重なって視認される。この結果、異なる二つの模様が組み合わされた複雑な模様が、明るい金属色感を伴って表現され、表示板のデザインバリエーションを拡大させることができる。
(実施例23)
図38は、実施例23の表示板を示す概略断面図である。
図38に示したように、この実施例の表示板は、ソーラーセル17と、このソーラーセル17の視認側に設ける第1、第2の反射型偏光板41、12と、第2の反射型偏光板11Bとソーラーセル17との間に配置される光透過性基板16とを備え、第1の反射型偏光板41の視認側の表面には、光透過性着色層34が設けられている。
また、第1の反射型偏光板41、第2の反射型偏光板11B、光透過性基板16は、互いの外周部が、粘着材または接着剤等の固定部材19aで固定されている。
さらに、光透過性基板16、ソーラーセル17は、互いの外周部が、粘着材または接着剤等の固定部材19で固定されている。なお、第1、第2の反射型偏光板41、12の光透過容易軸の交差角sの値は、約15度に設定した。
第1の反射型偏光板41の視認側の表面には、石模様からなる凹凸状の模様53が形成されており、この凹凸状の模様53の表面に、光透過性着色層34が設けられている。
また、第1の反射型偏光板41の視認側の表面には、光透過性着色層34を介して、時字15、マーク等が設けられている。
第1の反射型偏光板41の石模様からなる凹凸状の模様53は、金型から転写して形成したものであり、凹凸状の模様53の幅、深さの値は特に限定されるものではないが、10〜25μmの範囲に設定することが好ましい。
この実施例の第1の反射型偏光板41の光の透過と反射の作用は、前述の実施例17で説明した反射型偏光板11と同様である。
第2の反射型偏光板11Bは平板状であり、実施例17と同様である。また、光透過性基板16は、ソーラーセル17に対抗する側の表面にプリズム反射面である凹凸状の模様18を設けたものであり、実施例17と同様であるので、説明を省略する。
光透過性着色層34は、透明性の青色の塗料を用いて、第1の反射型偏光板41の石模様からなる、凹凸状の模様53の凹部が完全に埋まる程度に塗装して、厚塗膜層を形成し、その後、厚塗膜層の表面を研磨して、平滑な表面を形成したものである。
これによって、第1の反射型偏光板41の反射光と、光透過性着色層34の青色と、光透過性基板16のプリズム反射面である凹凸状の模様18との反射作用によって、青色の石模様が、明るく鮮明に現れてくる。
このように、この実施例の表示板は、青色の石模様からなる凹凸状の模様53が、視認側からはっきりと視認できる。また、光透過性着色層34の表面が、平滑に研磨されているため、青色の石模様に奥行が生じ、高級感のある表示板を得ることができる。
また、光透過性基板16のプリズム反射面である、凹凸状の模様18の反射作用によって、青色の石模様が、明るく鮮明に現れてくる。
また、第1、第2の反射型偏光板41、12の光透過容易軸の交差角sの値は、約15度に設定したことにより、ソーラーセル17の発電に充分な光量を供給することが出来る。さらに、ソーラーセル17の濃紫色や十字線は全く消し去られて視認されることはない。
(実施例24)
図39は、実施例24の表示板を示す概略断面図である。
図39に示したように、実施例24の表示板は、ソーラーセル17と、このソーラーセル17の視認側に設ける光透過性基板26と、ソーラーセル17と光透過性基板26との間に配置される第1、第2の反射型偏光板11A、11Bとを備えている。
光透過性基板26の視認側の表面には、時字15やマーク等が取り付けられている。第1の反射型偏光板11Aは、光透過性基板26と対向する側に配置され、第2の反射型偏光板11Bは、ソーラーセル17と対向する側に配置されている。
第1の反射型偏光板11Aの光透過性基板26と対向する側の表面には、ストライプ状をなす凹凸状の模様13が形成されている。また、光透過性基板26、第1、第2の反射型偏光板11A、11Bは、互いの外周部が、粘着材または接着剤等の固定部材19aで固定されている。
さらに、第2の反射型偏光板11Bとソーラーセル17とは、互いの外周部が、粘着材または接着剤等の固定部材19で固定されている。第1、第2の反射型偏光板11A、11Bは、実施例17と同様であるので、説明は省略する。
また、光透過性基板26は、前述の実施例18と同様であるので、詳細な説明は省略するが、透明な樹脂材料からなり、両表面が平滑に仕上げられている。なお、第1、第2の反射型偏光板11A、11Bの光透過容易軸の交差角sの値は、約25度に設定した。
以上のように、この実施例の表示板によれば、光透過性基板26とソーラーセル17との間に第1、第2の反射型偏光板11A、11Bを配置することにより、光透過性基板26を通して、第1の反射型偏光板11Aの凹凸状の模様13としてのストライプ模様が、明るく鮮明に視認でき、奥行きのある立体的な表現が可能となる。
また、ソーラーセル17の十字線や濃紫色を完全に消し去るとともに、金属表示板と同様の金属感のある鮮明な模様が視認されるので、装飾性に優れた表示板を得ることができる。
(実施例25)
図40は、実施例25の表示板を示す概略断面図である。
この実施例の表示板は、光透過性基板の第1の反射型偏光板と対向する側の表面に、光透過性着色層を設けた点が、実施例24と異なっており、その他は、実施例24と同様である。
図40に示したように、この実施例の表示板は、ソーラーセル17と、このソーラーセル17の視認側に設ける光透過性基板26と、ソーラーセル17と光透過性基板26との間に設ける第1、第2の反射型偏光板11A、11Bとを備えており、光透過性基板26の第1の反射型偏光板11Aと対向する側の表面に、光透過性着色層44が設けられている。
第1、第2の反射型偏光板11A、11Bは、互いに熱圧着によって固定されている。この熱圧着された領域20は、分かり易くするために、交差する斜線を施して示してある。
なお、熱圧着の方法については、実施例18と同様であるので、説明を省略する。光透過性基板26と第1の反射型偏光板11Aとは、互いの外周部が、粘着材または接着剤等の固定部材19aで固定されている。
さらに、反射型偏光板12とソーラーセル17とは、互いの外周部が、粘着材または接着剤等の固定部材19で固定されている。なお、第1、第2の反射型偏光板11A、11Bの光透過容易軸の交差角sの値は、約15度に設定した。
光透過性着色層44は、白色顔料を樹脂に混ぜ合わせ印刷方法で形成しているが、その詳細については、前述の実施例18の光透過性着色層14と同様であるので、説明を省略する。
また、その他の構成部材については、実施例24と同様であるので、説明を省略する。このように、この実施例の表示板は、ソーラーセル17の色を完全に消し去るとともに、白さが一層増し、白色感が強調され、ストライプ状の凹凸状の模様13を鮮明に視認することができる。さらに、実施例24と同様に、ストライプ状の凹凸状の模様13の奥行きのある立体的な表現が可能となる。
(実施例26)
図41は、実施例26の表示板を示す概略断面図である。
この実施例は、第1の反射型偏光板に、凹凸状の模様を形成するとともに、光透過性着色層を設けた実施例であり、その他の構成は、実施例24と同様である。
図41に示したように、この実施例の表示板は、ソーラーセル17と、このソーラーセル17の視認側に設ける光透過性基板26と、ソーラーセル17と光透過性基板26との間に配置される第1、第2の反射型偏光板11A、11Bとを備えている。
第1の反射型偏光板11Aの光透過性基板26と対向する側の表面に、ストライプ状の凹凸状の模様13を形成し、この凹凸状の模様13の表面に、光透過性着色層54を設けたものである。
光透過性着色層54は、銅金属粉を透明なウレタン樹脂に混ぜ合わせてインク化し、印刷方法で、第1の反射型偏光板11Aのストライプ状の凹凸状の模様13の表面に形成している。
また、光透過性基板26、第1、第2の反射型偏光板11A、11B、ソーラーセル17は、固定部材を使用せずに積層配置し、時計用の中枠等で保持されている。また、第1、第2の反射型偏光板11A、11Bの光透過容易軸の交差角sの値は、約15度に設定した。
このように、この実施例の表示板は、第1の反射型偏光板11Aの反射光および第2の反射型偏光板11Bの反射光と、光透過性着色層54との色とで、全体的に金色感が現れるように仕上げられている。
また、反射光により、ストライプ状の凹凸状の模様13と、金色感が明るく鮮明に視認される。さらに、第1の反射型偏光板11Aのストライプ状の凹凸状の模様13が、光透過性基板26の透明層を通して視認されることにより、塗装風で、奥行きのある立体的な表現ができる。
この結果、貴金属感を感じさせ、高級感のある表示板を得ることができる。また、ソーラーセル17からの反射光が少なくなることにより、ソーラーセル17の濃紫色や十字線は完全に消し去られて、視認されることはない。
(実施例27)
図42は、実施例27の表示板を示す概略断面図である。
この実施例は、第2の反射型偏光板のソーラーセルと対向する側の表面に、拡散層を設けた実施例であり、その他の構成は、実施例24と同様である。
図42に示したように、この実施例の表示板は、ソーラーセル17と、このソーラーセル17の視認側に設ける光透過性基板26と、ソーラーセル17と光透過性基板26との間に配置される第1、第2の反射型偏光板11A、11Bとを備えている。
第2の反射型偏光板11Bのソーラーセル17と対向する側の表面に、拡散層24Aが設けられている。拡散層24Aは、粘着剤、接着剤、樹脂(透明インキ、透明塗料)等に入射した光を拡散する機能を有する拡散剤を混入したもので、拡散剤の材料としては、粒状、粉末状、鱗片状、針状等のシリカ、ガラス、樹脂等を用いることができる。
光透過性基板26、第1、第2の反射型偏光板11A、11Bについては、実施例24と同様であり、これらを互いに固定する固定部材も、実施例24と同様である。また、この実施例においては、第1、第2の反射型偏光板11A、11Bの光透過容易軸11a、12aの交差角sの値を、約15度に設定した。
このように、この実施例の表示板は、第2の反射型偏光板11Bの反射光と、拡散層24Aの反射光とで、全体的に白さが一層増し、白色感が強調され、ストライプ状の凹凸状の模様13を鮮明に視認することができる。
さらに、第1の反射型偏光板11Aのストライブ状の凹凸状の模様13が、光透過性基板26の透明層を通して視認されることにより、奥行きのある立体的な表現ができる。この結果、高級感のある表示板を得ることができる。また、ソーラーセル17からの反射光が少なくなることにより、ソーラーセル17の濃紫色や十字線は、完全に消し去られて、視認されることはない。
(実施例28)
図43は、本発明の実施例28の表示板を示す断面図である。
この実施例は、反射型偏光板11の上下面に、光透過性基板を配置した実施例であり、反射型偏光板11の視認側に第1の光透過性基板26Aが設けられているとともに、反射型偏光板11のソーラーセル17と対向する側の表面に第2の光透過性基板26Bが設けられている。
なお、第1の光透過性基板26Aの視認側の表面には、時字15やマーク等が取り付けられている。
そして、反射型偏光板11の視認側の表面には、模様13が形成されており、第1の光透過性基板26Aの視認側の表面に、凹凸状の模様18Cを形成している。
なお、図43の実施例では、第2の光透過性基板26Bの表面には模様を形成していないが、第2の光透過性基板26Bの表面、反射型偏光板11のソーラーセル17側の表面などにも、凹凸状の模様を形成してもよい。
なお、これらの反射型偏光板11の模様13、第1の光透過性基板26Aの模様18C、第2の光透過性基板26Bの模様については、上記の実施例で説明した模様を適用することができる。
この実施例の表示板は、第1の光透過性基板26A、反射型偏光板11、第2の光透過性基板26Bを、例えば、熱圧着などで固定した後、凹凸状の模様13、18Cを形成すると良い。模様13、18Cは、切削加工等による機械加工の他、選択する模様によって熱転写加工、プレス加工、サンドブラスト加工等、様々な加工方法を用いることができる。
また、凹凸状の模様の断面形状はV字状、U字状、角形形状等適宜選択することができる。もちろん、各基板に模様13形成後、各基板を積層することも可能である。
さらに、第1の光透過性基板26A、反射型偏光板11を積層して、模様13を形成した後、第2の光透過性基板26Bを積層することも可能である。
さらに、光透過性基板26A、26Bおよび/または反射型偏光板11には、上記の実施例で説明したように、光透過性着色層、拡散層を有していても良いし、着色剤、拡散剤を含有していても良い。また、各基板間は固定部材19により固定してもよい。
また、これらの反射型偏光板11、第1の光透過性基板26A、第2の光透過性基板26Bは、それぞれ打ち抜いてから積層して構成しても良く、また、これらの反射型偏光板11、第1の光透過性基板26A、第2の光透過性基板26Bを積層した後、プレス加工などによって打ち抜いて構成しても良い。
このように、この実施例の表示板は、反射型偏光板11の反射光で、全体的に白さが増し、白色感が強調され、凹凸状の模様13を鮮明に視認することができる。
さらに、第1の光透過性基板26Aの模様18C、反射型偏光板11の凹凸状の模様13が、第1の光透過性基板26Aの透明層を通して視認されることにより、奥行きのある立体的な表現ができる。この結果、高級感のある表示板を得ることができる。また、ソーラーセル17からの反射光が少なくなることにより、ソーラーセル17の濃紫色や十字線は、完全に消し去られて、視認されることはない。
なお、各実施例において、光透過性基板の一方の表面に凹凸状の模様を設けた実施例で説明したが、表裏いずれの表面に凹凸状の模様を設けても良く、また両表面に設けても良い。
また、各実施例において、光透過性着色層または拡散層を、反射型偏光板または光透過性基板の一方の表面に設けた実施例で説明したが、表裏いずれの表面に凹凸状の模様を設けても良く、また両表面に設けても良い。
また、光透過性基板に、着色剤、拡散剤の内少なくとも一つを含有させても良く、光透過性着色層や拡散層を設けたものと同様の効果があることは言うまでもない。
また、各実施例においては、光透過性基板を一つ用いた実施例で説明したが、これに限定されるものではなく、複数の光透過性基板を用いることもできる。
また、各実施例において同じ種類の反射型偏光板を、2枚用いた実施例で説明したが、これに限定されるものではなく、3枚以上の複数の反射型偏光板を用いることもできる。また、複数の異なる種類の反射型偏光板を組み合わせて用いることも可能である。
以上の実施例で説明した表示板は、例えば、図44、図45で示したような無線機能付き時計に適用することが可能である。
図44は、本発明の表示板を無線機能付き時計に適用した分解斜視図、図45は、図44の無線機能付き時計を組み立てた状態のA−A線の部分断面図である。
図44、図45において、符号150は、全体で無線機能付き時計を示している。この無線機能付き時計150は、時刻情報を含む長波標準電波(搬送波)を受信し、その時刻情報に基づいて時刻を修正する無線機能を備えた電波腕時計であり、図44、図45に示したように、ハウジング152を備えている。
このハウジング152は、導電性の略円筒形状の枠体を構成する時計ケース153と、時計ケース153の下面開口部を覆うように密封状態で装着される導電性の裏蓋154と、この時計ケース153の上面開口部を覆うように密封状態で装着される風防(ガラス)58とを備えている。
このハウジング152内には、時計駆動部を構成するムーブメント156が配置され、このムーブメント156の上面には、ムーブメント156を光の起電力によって駆動するためのソーラーセル157が配置されている。
このソーラーセル157の上面には、ソーラーセルの発電に寄与する波長の外光を、少なくともムーブメント156の駆動に足るだけ透過させる透光機能を有する表示板158が配置されている。
さらに、このムーブメント156の側部下方の小径部156aには、標準電波を受信するためのアンテナ159が付設されている。アンテナ159は、コアとなる棒状の磁芯部材と、この磁芯部材の外周に巻かれたコイルとからなるバーアンテナとして図示される。
図44に示したように、時計ケース153は、外方に突出する2組のバンド取り付け部160を備えており、これらのバンド取り付け部160にはそれぞれ、互いに対向するように、一定間隔離間して配置され、時計ケース153より延設された脚部161が設けられている。
そして、これらの脚部161の間に、図示しない腕時計のバンドが連結されるようになっている。なお、ムーブメント156より突出して、ソーラーセル157と表示板158とを貫通する図44の針軸162には、図示しないが、分針と時針とが配置される。これら分針と時針とは、表示板158と風防155との間に位置して時刻を表示するようになっている。
図45に示したように、時計ケース153は、複数の部品に分割されており、この実施例では、時計ケース胴体151と、導電性の見返しリング165とに分割されている。
そして、時計ケース胴体151の内周側には、フランジ形状の見返し受け部163が環状に突設されており、この見返し受け部163によって形成される段部164上に、導電性の見返しリング165が装着されている。
この見返しリング165は、見返し受け部163上に配置される見返しリング本体部166と、見返しリング本体部166から、表示板158上に延設され、表示板158上に配置される延設部167とを備えている。また、見返しリング165の内面側には、下方に向かって径が小さくなるテーパー面168が形成され、このテーパー面168上に、時字などの指標が形成される。
また、見返しリング165の上端と、時計ケース胴体151の上端内周側には、風防155を密封状態で固定するための固定(防水)パッキン169が介装されている。一方、裏蓋154には、内側に突設する中子部材170が形成されており、この中子部材170の外周側には、離間して形成された複数の係合突設部171が突設されている。そして、時計ケース胴体151の下端近傍の内周側には、この裏蓋154の中子部材170の係合突設部171が係合する係合用凹部172が形成されている。
また、ムーブメント156の側部上方の大径部156bと、中子部材170の上端部との間には、支持枠173が介装されている。支持枠173は、合成樹脂などの非導電性材料からなり、導電性の時計ケース胴体151とアンテナ159との平面方向に沿った隙間を確保し、アンテナ159の受信性能を高く維持する。
裏蓋154の中子部材170の係合突設部171を、時計ケース胴体151の係合用凹部172に係合することによって、時計ケース胴体151の内周側に形成されたフランジ形状の見返し受け部163と、裏蓋154の中子部材170の上端部との間で、支持枠173を介して、ムーブメント156、ソーラーセル157、表示板158が、時計ケース胴体151の内部に固定され、収容されるようになっている。
なお、図45において、符号174は、裏蓋154と時計ケース胴体151との間を、密封状態で封止するための防水パッキンである。
本発明の表示板は、このようなソーラーセル駆動の無線機能付き時計において、表示板(文字板)として用いた場合に、特に、デザインバリエーションの拡大を図ることができる。
すなわち、本発明の表示板は、上記のようにソーラーセル駆動の無線機能付き時計などに用いた場合に、ソーラーセルの発電に充分な光量を供給し、ソーラーセルの十字線や濃紫色が目に見えないようにすることができる。
しかも、本発明の表示板を構成する反射型偏光板、光透過性基板などが、例えば、透明なポリカーボネイト樹脂やアクリル樹脂などの非導電性材料から構成されるので、電波受信を阻害することがなく、アンテナ159の受信性能を高く維持することができ、無線機能付き時計としての機能を確保することができる。
なお、上記の無線機能付き時計では、見返しリング165を有するタイプの無線機能付き時計について説明したが、見返しリング165を有しないタイプの無線機能付き時計にも適用できる。
また、ソーラーセル157を有しない通常の腕時計にも、また、無線機能を有しない、ソーラーセルを有するソーラー駆動タイプの腕時計にも適用することができる。
さらに、本発明の表示板を適用する無線機能付き時計の構造は、腕時計に適用された場合に上述の顕著な効果を発揮する。しかしながら、本発明の表示板を適用する無線機能付き時計の構造は、腕時計以外に、置き時計や掛け時計にも適用され得る。
上述した実施例では、時刻情報を含む長波標準電波(搬送波)を受信し、その時刻情報に基づいて時刻を修正する無線機能を備えた電波時計について説明したが、本発明の表示板を適用する無線機能付き時計の構造は、パソコン通信機能、携帯電話機能や非接触式ICカード機能などの無線機能を備える時計にも適用され得る。
さらに、本発明は、上記表示板を、例えば、時計用の表示板、卓上計算機、自動車、飛行機の計器パネル、携帯電話などのモバイル機器などの機器類の表示板として用いた機器類に適用することも可能である。