JP5392018B2 - 時計用文字板および時計 - Google Patents
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Description
その一方で、より優れた美的外観を有する時計用文字板、単なる金属板や金属めっきでは得られないような外観を呈する時計用文字板を求める声も大きい。
ソーラー時計(太陽電池を備えた時計)用の文字板には、太陽電池が十分な起電力を発生するのに十分な光量の光を透過させる機能(光透過性)が求められる。このため、従来から、ソーラー時計用文字板としては、透明性の高いプラスチック性の部材が用いられてきた。ところが、プラスチックは、一般に、Au、Ag等の金属材料等に比べて、高級感に欠け、美的外観に劣っている。このため、プラスチック製の基板上に、接着剤を介して、金属材料で構成され開口部が設けられた金属膜を貼着して得られる文字板が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
本発明の時計用文字板は、光透過性を有する材料で構成された基板を備えた時計用文字板であって、
前記基板の一方の主面である第1の面に、光を反射させる機能を有する反射面として機能する側面を有する複数個の角錐状の突部がマトリックス状に配置されており、
前記第1の面に設けられた複数個の前記角錐の前記側面のうち一部についての前記基板に対する傾斜角度が、他の前記側面の前記基板に対する傾斜角度と異なるものであることを特徴とする。
これにより、キラキラした光沢感のある(ラメ調の)優れた外観を呈する時計用文字板を提供することができる。また、時計用文字板全体としての光透過性を十分に優れたものとすることができるため、ソーラー時計(太陽電池を備えた時計)等に好適に適用することができる。
これにより、時計用文字板の美的外観(キラキラした光沢感)を特に優れたものとすることができる。
これにより、時計用文字板の美的外観(キラキラした光沢感)を特に優れたものとすることができる。
本発明の時計用文字板では、互いに高さの異なる前記突部を備えることが好ましい。
これにより、時計用文字板の美的外観(キラキラした光沢感、時計用文字板自体の奥行き感・立体感)を特に優れたものとすることができる。
これにより、時計用文字板は、光の入射方向、観察する方向による外観の変化がより大きいものとなり、観察者に動的な印象を与える外観を呈するものとなる。
本発明の時計は、本発明の時計用文字板を備えたことを特徴とする。
これにより、キラキラした光沢感のある(ラメ調の)優れた外観を呈する時計用文字板を備えた時計を提供することができる。特に、時計用文字板の背面側の様子が観察者に認識されることが効果的に防止された、美的外観に優れた時計を提供することができる。
本発明によれば、時計用文字板の背面側に、反射板(例えば、反射型偏光板や、金属板、金属膜等)を備えていなくても、時計に組み込まれた時計用文字板の外観を、十分に光沢感のあるものとすることができる。このため、時計の厚型化を防止することができる。また、時計用文字板の背面側に、反射板を配する必要がないことから、例えば、時計用文字板の背面側に太陽電池が配されたソーラー時計等に好適に適用することができる。
<時計用文字板>
まず、本発明の時計用文字板の好適な実施形態について説明する。
図1は、本発明の時計用文字板の好適な実施形態を示す断面図、図2は、図1に示す時計用文字板の平面図、図3、図4は、本発明の時計用文字板の他の実施形態を示す平面図、図5は、本発明の時計用文字板の他の実施形態を示す平面図である。以下の説明では、図1中の上側を「上側」、図1中の下側を「下側」といい(図6についても同様)、図1中の上側が、観察者側(外表面側)を向くものとして説明する。また、図2、図3、図4、図5中、鎖線は、突部(角錐)の辺(稜線)を示す。
また、時計用文字板10は、図1に示すように、互いに高さの異なる突部13を備えるものであるのが好ましい。これにより、時計用文字板の美的外観(キラキラした光沢感、時計用文字板自体の奥行き感・立体感)を特に優れたものとすることができる。
また、第1の面11に設けられた多数個の突部13のうち、第1の面11に設けられた多数個の突部13の平均高さとの差の絶対値が100μm以上である高さを有するものの割合は、10%以上70%であるのが好ましく、20%以上50%であるのがより好ましい。これにより、時計用文字板10の美的外観を特に優れたものとすることができる。
また、時計用文字板10は、図5に示すように、多数個の突部13が散点状に配置されたものであってもよい。これにより、時計用文字板10は、光の入射方向、観察する方向による外観の変化がより大きいものとなり、観察者に動的な印象を与える外観を呈するものとなる。なお、本明細書中において、散点状とは、基板1を平面視した際に、多数個の突部13が行列状に配置されていない状態(ランダムに配置された状態)のことを示す。
また、基板1を平面視した際の、各突部13の平均面積は、1×103μm2以上1×1010μm2以下であるのが好ましく、1×104μm2以上1×108μm2以下であるのがより好ましい。これにより、時計用文字板10全体としての光の透過性を十分に優れたものとしつつ、時計用文字板10の美的外観を特に優れたものとすることができる。
なお、基板1は、上記以外の成分を含むものであってもよい。このような成分としては、例えば、可塑剤、酸化防止剤、着色剤(各種発色剤、蛍光物質、りん光物質等を含む)、光沢剤、フィラー等が挙げられる。例えば、基板1が着色剤を含む材料で構成されたものであると、時計用文字板10の色のバリエーションを広げることができる。
また、基板1の形状、大きさは、特に限定されず、通常、製造すべき時計用文字板10の形状、大きさに基づいて決定される。なお、図示の構成では、時計用文字板10は、平板状をなすものであるが、例えば、湾曲板状等をなすものであってもよい。
基板1の平均厚さは、特に限定されないが、150μm以上700μm以下であるのが好ましく、200μm以上600μm以下であるのがより好ましく、250μm以上500μm以下であるのがさらに好ましい。
着色層2は、通常、着色剤を含むものである。着色剤としては、各種顔料、各種染料等を用いることができる。
着色層2の平均厚さは、0.01μm以上80μm以下であるのが好ましく、0.03μm以上50μm以下であるのがより好ましい。
また、時計用文字板10は、例えば、ハードコート層、耐摩耗性層、帯電防止層、紫外線吸収層、印刷層、金属層、透明導電層、ガスバリア層等の機能層を有するものであってもよい。
次に、上述したような本発明の時計用文字板10を備えた本発明の時計の一例、特に、ソーラー時計の一例について説明する。
本発明の時計は、上述したような本発明の時計用文字板を有するものである。上述したように、本発明の時計用文字板は、装飾性(美的外観)に優れたものである。時計用文字板は時計を構成する各種部材の中でも、時計全体の外観に特に大きな影響を与える部材である。このため、上述したような時計用文字板を備えた時計は、全体としての美的外観が優れたものとなる。また、上述したように、本発明の時計用文字板は、光の透過性にも優れている。このため、上述したような時計用文字板を備えた本発明の時計は、ソーラー時計としての求められる要件を十分に満足することができる。なお、本発明の時計を構成する時計用文字板(本発明の時計用文字板)以外の部品としては、公知のものを用いることができるが、以下に、本発明の時計の構成の一例について説明する。
図6に示すように、本実施形態のソーラー時計としての腕時計(携帯時計)100は、胴(ケース)82と、裏蓋83と、ベゼル(縁)84と、ガラス板(カバーガラス)85とを備えている。また、ケース82内には、前述したような本発明の時計用文字板10と、太陽電池94と、ムーブメント81とが収納されており、さらに、図示しない針(指針)等が収納されている。時計用文字板10は、太陽電池94と、ガラス板(カバーガラス)85との間に設けられている。このように、腕時計(携帯時計)100は、時計用文字板10を備えることにより、キラキラした光沢感のある(ラメ調の)優れた外観を呈することができる。特に、時計用文字板10の背面側の様子(太陽電池94等)が観察者に認識されることが効果的に防止され、腕時計100全体としての美的外観を優れたものとすることができる。
ムーブメント81は、太陽電池94の起電力を利用して、指針を駆動する。
図6中では省略しているが、ムーブメント81内には、例えば、太陽電池94の起電力を貯蔵する電気二重層コンデンサー、リチウムイオン二次電池や、時間基準源として水晶振動子や、水晶振動子の発振周波数をもとに時計を駆動する駆動パルスを発生する半導体集積回路や、この駆動パルスを受けて1秒毎に指針を駆動するステップモーターや、ステップモーターの動きを指針に伝達する輪列機構等を備えている。
太陽電池94は、光エネルギーを電気エネルギーに変換する機能を有する。そして、太陽電池94で変換された電気エネルギーは、ムーブメントの駆動等に利用される。
太陽電池94は、例えば、非単結晶シリコン薄膜にp型の不純物とn型の不純物とが選択的に導入され、さらにp型の非単結晶シリコン薄膜とn型の非単結晶シリコン薄膜との間に不純物濃度の低いi型の非単結晶シリコン薄膜を備えたpin構造を有している。
胴82とベゼル84とは、プラスチックパッキン88により固定され、ベゼル84とガラス板85とはプラスチックパッキン89により固定されている。
また、胴82に対し裏蓋83が嵌合(または螺合)されており、これらの接合部(シール部)93には、リング状のゴムパッキン(裏蓋パッキン)92が圧縮状態で介挿されている。この構成によりシール部93が液密に封止され、防水機能が得られる。
なお、上記の説明では、時計の一例として、ソーラー電波時計としての腕時計(携帯時計)を挙げて説明したが、本発明は、腕時計以外の携帯時計、置時計、掛け時計等の他の種類の時計にも同様に適用することができる。また、本発明は、ソーラー電波時計を除くソーラー時計にも適用することができる。
例えば、本発明の時計用文字板、時計では、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。
また、前述した実施形態では、着色層が上側、すなわち、基板よりも観察者側に設けられた構成について説明したが、着色層が基板の背面に設けられ、基板の第1の面が観察者側に配されたものであってもよい。
また、前述した実施形態では、着色層が基板上(第2の面)の全面にわたって設けられた場合について説明したが、着色層は、基板上(第2の面)の一部にのみ設けられたものであってもよい。
また、前述した実施形態では、時計用文字板が、傾斜角度の異なる2種類の反射面を有する場合について説明したが、時計用文字板は、3種以上の異なる傾斜角度の反射面を有するものであってもよい。
また、前述した実施形態では、突部が基板の一部を構成する場合について説明したが、突部は、基板に対して接合されたものであってもよい。
Claims (7)
- 光透過性を有する材料で構成された基板を備えた時計用文字板であって、
前記基板の一方の主面である第1の面に、光を反射させる機能を有する反射面として機能する側面を有する複数個の角錐状の突部がマトリックス状に配置されており、
前記第1の面に設けられた複数個の前記角錐の前記側面のうち一部についての前記基板に対する傾斜角度が、他の前記側面の前記基板に対する傾斜角度と異なるものであることを特徴とする時計用文字板。 - 隣接する前記突部の前記反射面同士が、前記基板に対する傾斜角度が異なるものである請求項1に記載の時計用文字板。
- 前記突部として、三角錐および/または四角錐をなすものを備える請求項1または2に記載の時計用文字板。
- 互いに高さの異なる前記突部を備える請求項1ないし3のいずれかに記載の時計用文字板。
- 複数個の前記突部が散点状に配置されている請求項1ないし4のいずれかに記載の時計用文字板。
- 請求項1ないし5のいずれかに記載の時計用文字板を備えたことを特徴とする時計。
- 前記時計用文字板の背面側に、反射板を備えていない請求項6に記載の時計。
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