JP2012159380A - ソーラー時計用文字板およびソーラー時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】光の透過性に優れるとともに、立体感に溢れ、美的外観に優れたソーラー時計用文字板を提供すること。
【解決手段】本発明のソーラー時計用文字板1は、平面視した際に複数個のマイクロレンズ111が規則的に配置されたマイクロレンズ層11と、マイクロレンズ111と同種の配置で、かつ、マイクロレンズ111とはピッチが異なる繰り返し模様121が設けられた装飾層12と、複数個の金属粒子131が分散した分散膜13とを備えるものである。ソーラー時計用文字板1を平面視した際に、マイクロレンズ層11と装飾層12とは重なり合うものである。分散膜13中において、複数個の金属粉末131は、分散膜13の厚さ方向に、所定の間隔をあけて配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ソーラー時計用文字板およびソーラー時計に関する。
ソーラー時計(太陽電池を備えた時計)用の文字板には、太陽電池が十分な起電力を発生するのに十分な光量の光を透過させる機能(光透過性)が求められる。このため、従来から、ソーラー時計用文字板としては、透明性の高いプラスチック性の部材が用いられてきた。ところが、プラスチックは、一般に、Au、Ag等の金属材料等に比べて、高級感に欠け、美的外観に劣っている。このため、プラスチック製の基板上に、接着剤を介して、金属材料で構成され開口部が設けられた金属膜を貼着して得られる文字板が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような文字板では、優れた光透過性と、美的外観とを両立することが困難であった。すなわち、光の透過性を確保するために、金属膜の開口率(金属膜を平面視したときにおける、金属膜全体に対して開口部の占める面積の割合)を比較的高くすると、開口部の存在が目立ってしまい、金属材料(金属膜)を用いているにもかかわらず、十分に優れた美的外観が得られない。ソーラー時計においては、一般に、太陽電池として黒色や暗紫色等の暗色を呈するものが用いられているが、ソーラー時計がこのような太陽電池を備えたものである場合、金属膜の開口部と開口部以外の部位(金属膜で被覆されている部位)との色調、明るさの違いが顕著となり、その結果、開口部の存在が非常に目立ち易くなり、時計に適用した場合における時計用文字板の美的外観は特に劣ったものとなる。一方、美的外観を向上させる目的で、金属膜の開口率を低くすると、光の透過率が低下し、太陽電池の発電効率が著しく低下する。
また、特に、上記のような方法では、金属膜を基体上に貼着する際に、金属膜にしわが生じ易く、このようなしわの発生を防止するために、慎重に貼着作業を行う必要があり、文字板の生産性は極端に低いものとなる。また、十分慎重に貼着作業を行った場合でも、比較的小さなしわ等は、その発生を十分に防止するのが困難であり、金属膜の開口率が低い場合であっても、得られる文字板の美的外観を十分に優れたものとするのが極めて困難であった。また、上記のような方法では、比較的高い割合で不良品が発生してしまうため、生産の歩留り、省資源の観点からも好ましくない。上記のような問題は、金属膜が比較的薄いもの(例えば、10μm以下)である場合に、特に顕著になる。また、金属膜が比較的薄いもの(例えば、10μm以下)である場合、貼着作業を行う際に、金属膜が破れ易く、文字板の生産性、生産コスト、省資源の観点から不利であるとともに、破れた金属膜の一部が微粒子として雰囲気中に飛散することがあり、人体の健康に対する懸念もある。
また、様々な形態の文字板に対する需要者のニーズがあるにもかかわらず、従来の時計用文字板では、表現することのできる外観の範囲が限られており、需要者のニーズに十分に対応することができなかった。
特開平11−326549号公報(第3頁右欄第35行目〜第4頁左欄第11行目参照)
本発明の目的は、光の透過性に優れるとともに、立体感に溢れ、美的外観に優れたソーラー時計用文字板を提供すること、前記ソーラー時計用文字板を備えたソーラー時計を提供すること、太陽電池の発電効率に優れるとともに、立体感に溢れ、美的外観に優れたソーラー時計を提供することにある。
本発明によれば、光の透過性に優れるとともに、立体感に溢れ、美的外観に優れたソーラー時計用文字板を提供すること、前記ソーラー時計用文字板を備えたソーラー時計を提供すること、太陽電池の発電効率に優れるとともに、立体感に溢れ、美的外観に優れたソーラー時計を提供することができる。
このような目的は下記の本発明により達成される。
本発明のソーラー時計用文字板は、太陽電池を備えたソーラー時計に用いられるソーラー時計用文字板であって、
平面視した際に複数個のマイクロレンズが規則的に配置されたマイクロレンズ層と、
前記マイクロレンズと同種の配置で、かつ、前記マイクロレンズとはピッチが異なる繰り返し模様が設けられた装飾層と、
前記装飾層の背面側に設けられた、複数個の金属粒子が分散した分散膜とを備え、
平面視した際に、前記マイクロレンズ層と前記装飾層とが重なり合うものであり、
前記分散膜中において、複数個の前記金属粉末が、前記分散膜の厚さ方向に、所定の間隔をあけて配置されていることを特徴とする。
これにより、光の透過性に優れるとともに、立体感に溢れ、美的外観に優れたソーラー時計用文字板を提供することができる。
本発明のソーラー時計用文字板では、前記金属粉末は、平均粒径が5μm以上20μm以下であり、かつ、平均厚さが30nm以上50nm以下であり、
前記分散膜の平均厚さは、0.5μm以上3.0μm以下であることが好ましい。
これにより、ソーラー時計用文字板全体としての光の透過性を十分に優れたものとしつつ、ソーラー時計用文字板の美的外観を特に優れたものとすることができる。
本発明のソーラー時計用文字板では、前記分散膜中における厚さ方向の前記金属粉末の間隔の平均値は、0.05μm以上1.2μm以下であることが好ましい。
これにより、ソーラー時計用文字板全体としての光の透過性を十分に優れたものとしつつ、ソーラー時計用文字板の美的外観を特に優れたものとすることができる。
本発明のソーラー時計用文字板では、ソーラー時計用文字板を平面視した際の隣接する前記マイクロレンズの中心を直線で結んだ場合に、当該直線により複数個の三角形が規則的に配置されたものとなることが好ましい。
これにより、ソーラー時計用文字板の美的外観を特に優れたものとすることができる。
本発明のソーラー時計用文字板では、前記三角形は、正三角形であることが好ましい。
これにより、ソーラー時計用文字板の美的外観をさらに優れたものとすることができる。
本発明のソーラー時計用文字板では、ソーラー時計用文字板を平面視した際の隣接する前記マイクロレンズの中心を直線で結んだ場合に、当該直線により複数個の四角形が規則的に配置されたものとなることが好ましい。
これにより、ソーラー時計用文字板の美的外観を特に優れたものとすることができる。
本発明のソーラー時計用文字板では、前記四角形は、正方形であることが好ましい。
これにより、ソーラー時計用文字板の美的外観をさらに優れたものとすることができる。
本発明のソーラー時計用文字板では、前記マイクロレンズのレンズ面から前記装飾層の表面までの距離が100μm以上1000μm以下であることが好ましい。
これにより、ソーラー時計用文字板の外観をより立体感に溢れるものとすることができ、ソーラー時計用文字板の美的外観を特に優れたものとすることができる。
本発明のソーラー時計用文字板では、前記マイクロレンズの焦点距離が100μm以上1000μm以下であることが好ましい。
これにより、ソーラー時計用文字板の美的外観を特に優れたものとすることができる。
本発明のソーラー時計用文字板では、前記マイクロレンズのピッチが50μm以上500μm以下であることが好ましい。
これにより、ソーラー時計用文字板の美的外観を特に優れたものとすることができる。
本発明のソーラー時計用文字板では、前記繰り返し模様の構成単位のピッチが40μm以上550μm以下であることが好ましい。
これにより、ソーラー時計用文字板の美的外観を特に優れたものとすることができる。
本発明のソーラー時計用文字板では、前記マイクロレンズの焦点距離をL[μm]、前記マイクロレンズのレンズ面から前記装飾層の表面までの距離をL[μm]としたとき、0.5≦L/L≦1.5の関係を満足することが好ましい。
これにより、ソーラー時計用文字板の外観をより立体感に溢れるものとすることができ、ソーラー時計用文字板の美的外観を特に優れたものとすることができる。
本発明のソーラー時計用文字板では、前記マイクロレンズのピッチをPML[μm]、前記繰り返し模様の構成単位のピッチをP[μm]としたとき、0.5≦P/PML≦1.5の関係を満足することが好ましい。
これにより、ソーラー時計用文字板の外観をより立体感に溢れるものとすることができ、ソーラー時計用文字板の美的外観を特に優れたものとすることができる。
本発明のソーラー時計用文字板では、ソーラー時計用文字板を平面視した際に、時字が設けられていない部分の少なくとも一部に、前記装飾層の前記繰り返し模様および前記マイクロレンズ層の前記マイクロレンズが設けられており、時字が設けられている部分には、前記装飾層の前記繰り返し模様および/または前記マイクロレンズ層の前記マイクロレンズが設けられていないことが好ましい。
これにより、時刻の視認性を特に優れたものとしつつ、ソーラー時計用文字板の外観を特に優れたものとすることができ、実用品としての実用性と、装飾品としての美的外観とを、より高いレベルで両立することができる。
本発明のソーラー時計は、本発明のソーラー時計用文字板と、太陽電池とを備えたことを特徴とする。
これにより、太陽電池の発電効率に優れるとともに、立体感に溢れ、美的外観に優れた時計を提供することができる。
本発明のソーラー時計用文字板の第1実施形態を示す平面図である。 図1に示すソーラー時計用文字板の断面図である。 本発明のソーラー時計用文字板の第2実施形態を示す平面図である。 本発明のソーラー時計(携帯時計)の好適な実施形態を示す部分断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
まず、本発明のソーラー時計用文字板の好適な実施形態について説明する。
<ソーラー時計用文字板>
(第1実施形態)
図1は、本発明のソーラー時計用文字板の第1実施形態を示す平面図、図2は、図1に示すソーラー時計用文字板の断面図である。
図に示すように、ソーラー時計用文字板1は、マイクロレンズ層11と、装飾層12と、分散膜13とを備えている。マイクロレンズ層11は、複数個のマイクロレンズ111を備えるものであり、当該マイクロレンズ111は、ソーラー時計用文字板1(マイクロレンズ層11)を平面視した際に規則的に配置されたものである。装飾層12は、ソーラー時計用文字板1(装飾層12)を平面視した際に規則的に配置された繰り返し模様121を有するものである。繰り返し模様121は、マイクロレンズ111と同種の配置で、かつ、マイクロレンズ111とは異なるピッチで設けられたものである。そして、ソーラー時計用文字板1を平面視した際に、マイクロレンズ層11と装飾層12とが重なり合うものである。また、分散膜13は、複数個の金属粉末131が分散媒132中に分散したものであり、装飾層12の背面側に設けられている。すなわち、装飾層12は、マイクロレンズ層11と分散膜13との間に設けられている。
ソーラー時計用文字板の構成をこのようなものとすることにより、ソーラー時計用文字板全体としての光の透過性を十分に優れたものとしつつ、光の干渉(モアレ)を視覚的に使用し、立体感に溢れる外観を呈するソーラー時計用文字板を提供することができること、特に、観察者の錯覚を利用するにより、ソーラー時計用文字板の厚みを、現実の厚み以上のものとして、観察者に認識させることができるソーラー時計用文字板を提供することができることを、本発明者は鋭意研究の結果見出した。
ソーラー時計用文字板1は、マイクロレンズ層11が装飾層よりも観察者側(外表面側)に配されるようにして用いられるものである。
[マイクロレンズ層]
マイクロレンズ層11は、複数個のマイクロレンズ111が規則的に配置されたものである。
特に、本実施形態では、ソーラー時計用文字板1を平面視した際の隣接するマイクロレンズ111の中心を直線で結んだ場合に、当該直線により複数個の三角形が規則的に配置されたものとなるように、複数個のマイクロレンズ111が配置されている。これにより、ソーラー時計用文字板1の美的外観を特に優れたものとすることができる。
また、図示の構成では、前記三角形が正三角形である。これにより、ソーラー時計用文字板1の美的外観をさらに優れたものとすることができる。
マイクロレンズ111の焦点距離は、100μm以上1000μm以下であるのが好ましく、150μm以上500μm以下であるのがより好ましい。これにより、ソーラー時計用文字板1の美的外観を特に優れたものとすることができる。
マイクロレンズ111のピッチ(ソーラー時計用文字板1を平面視した際のピッチ)PMLは、50μm以上500μm以下であるのが好ましく、60μm以上300μm以下であるのがより好ましい。これにより、ソーラー時計用文字板1の美的外観を特に優れたものとすることができる。
マイクロレンズ層11は、光透過性を有する材料で構成されたものである。本発明において、「光透過性を有する」とは、可視光領域(380〜780nmの波長領域)の光の少なくとも一部を透過する性質を有することを指し、好ましくは可視光領域の光の透過率が50%以上であり、より好ましくは可視光領域の光の透過率が60%以上である。このような光の透過率は、例えば、光源として、白色蛍光灯(東芝社製、検査用蛍光灯 FL20S−D65)を用い、1000ルクス下で、測定対象の部材(またはソーラー時計用文字板)と同一形状のソーラーセル(太陽電池)のみで発電した際の電流値(X)に対する、当該ソーラーセルの光源側の面に測定対象である部材(またはソーラー時計用文字板)を載せた以外は、前記と同一の状態で発電した際の電流値(Y)の比率((Y/X)×100[%])を、採用することができる。以下、本明細書中において、特に断りのない限り、「光の透過率」とは、このような条件で求められる値のことを指す。
マイクロレンズ層11を構成する材料としては、例えば、各種プラスチック材料、各種ガラス材料等が挙げられるが、マイクロレンズ層11は、主としてプラスチック材料で構成されたものであるのが好ましい。プラスチック材料は、一般に、成形性(成形の自由度)に優れており、種々の形状のソーラー時計用文字板1の製造に好適に適用することができる。また、マイクロレンズ層11がプラスチック材料で構成されたものであると、ソーラー時計用文字板1の製造コスト低減に有利である。また、プラスチック材料は、一般に、光(可視光)の透過性に優れるため、マイクロレンズ層11がプラスチック材料で構成されたものであると、ソーラー時計用文字板1全体としての光の透過性を特に優れたものとすることができる。また、プラスチック材料は、電波の透過性にも優れているため、マイクロレンズ層11がプラスチック材料で構成されたものであると、ソーラー時計用文字板1を、電波時計に好適に適用することができる。以下の説明では、マイクロレンズ層11が主としてプラスチック材料で構成された例を、中心に説明する。なお、本発明では、「主として」とは、対象としている部位(部材)を構成する材料のうち最も含有量の多い成分を指し、その含有量は特に限定されないが、対象としている部位(部材)を構成する材料の60wt%以上であることが好ましく、80wt%以上であることがより好ましく、90wt%以上であることがさらに好ましい。
マイクロレンズ層11を構成するプラスチック材料としては、各種熱可塑性樹脂、各種熱硬化性樹脂等が挙げられ、例えば、ポリカーボネート(PC)、アクリロニトリル−ブタジエンースチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)等のアクリル系樹脂、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂等、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて(例えば、ブレンド樹脂、ポリマーアロイ、積層体等として)用いることができる。特に、マイクロレンズ層11は、主として、ポリカーボネートで構成されたものであるのが好ましい。これにより、マイクロレンズ111をより透明性の高いものとすることができるとともに、マイクロレンズ111の屈折率を最適なものとすることができるため、ソーラー時計用文字板1全体としての美的外観を特に優れたものとすることができる。また、ソーラー時計用文字板1全体としての強度を特に優れたものとすることができるとともに、マイクロレンズ111の寸法精度をより高いものとすることができ、また、マイクロレンズ111の不本意な変形等をより確実に防止することができるため、ソーラー時計用文字板1の信頼性を特に優れたものとすることができる。また、マイクロレンズ層11が、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂で構成されたものである場合、印刷法(特に、インクジェット法のような液滴吐出法)によるマイクロレンズ111の形成をより好適に行うことができる。
なお、マイクロレンズ層11は、プラスチック材料以外の成分を含むものであってもよい。このような成分としては、例えば、可塑剤、酸化防止剤、着色剤(各種発色剤、蛍光物質、りん光物質等を含む)、光沢剤、フィラー等が挙げられる。例えば、マイクロレンズ層11が着色剤を含む材料で構成されたものであると、ソーラー時計用文字板1の色のバリエーションを広げることができる。
マイクロレンズ層11は、各部位でその組成が実質的に均一な組成を有するものであってもよいし、部位によって組成の異なるものであってもよい。
マイクロレンズ層11の屈折率(絶対屈折率)は、1.500以上1.650以下であるのが好ましく、1.550以上1.600以下であるのがより好ましい。これにより、ソーラー時計用文字板1の美的外観を特に優れたものとすることができる。
なお、図示の構成では、マイクロレンズ111は、略半球状をなすものであり、平面視した際の形状が円形をなす球面レンズであるが、マイクロレンズ111の形状は、特に限定されるものでなく、例えば、平面視した際の形状が俵型形状(略楕円形状、長円形状)をなすものであってもよい。
また、マイクロレンズ基板(マイクロレンズ層)11の形状、大きさは、特に限定されず、通常、製造すべきソーラー時計用文字板1の形状、大きさに基づいて決定される。なお、図示の構成では、マイクロレンズ基板11は、平板状をなすものであるが、例えば、湾曲板状等をなすものであってもよい。
また、マイクロレンズ基板11は、いかなる方法で成形されたものであってもよいが、マイクロレンズ基板11の製造方法としては、例えば、圧縮成形、押出成形、射出成形、光造形、2P法等が挙げられる。また、マイクロレンズ基板11は、例えば、マイクロレンズ111を有していない板状部材に、インクジェット法等の液滴吐出法により、マイクロレンズ111の構成材料を含む液状材料を吐出することにより、マイクロレンズ111を形成して得られたものであってもよい。また、マイクロレンズ111は、オフセット印刷、グラビア印刷等の各種印刷法を用いて形成されたものであってもよい。
[装飾層]
装飾層12は、ソーラー時計用文字板1(装飾層12)を平面視した際に規則的に配置された繰り返し模様121を有するものである。特に、本実施形態のソーラー時計用文字板1では、装飾層(装飾板)12は、基板122上に繰り返し模様121が設けられた構成を有している。これにより、繰り返し模様121を確実に固定することができ、その結果、ソーラー時計用文字板1は、長期間にわたって確実に優れた美的外観を発揮することができる。すなわち、ソーラー時計用文字板1の信頼性を特に優れたものとすることができる。
繰り返し模様121は、マイクロレンズ111と同種の配置で、かつ、マイクロレンズ111とは異なるピッチで設けられたものである。
繰り返し模様121の構成単位のピッチ(ソーラー時計用文字板1を平面視した際のピッチ)Pは、40μm以上550μm以下であるのが好ましく、50μm以上350μm以下であるのがより好ましい。これにより、ソーラー時計用文字板1の美的外観を特に優れたものとすることができる。
マイクロレンズ111のピッチをPML[μm]、繰り返し模様121の構成単位のピッチをP[μm]としたとき、0.5≦P/PML≦1.5の関係を満足するのが好ましく、0.7≦P/PML≦1.3の関係を満足するのがより好ましい。これにより、ソーラー時計用文字板1の外観をより立体感に溢れるものとすることができ、ソーラー時計用文字板1の美的外観を特に優れたものとすることができる。
なお、繰り返し模様121のピッチの方がマイクロレンズ111のピッチよりも小さい場合には模様が沈んで見え、一方、繰り返し模様121のピッチの方がマイクロレンズ111のピッチよりも大きい場合には模様が浮かんで見える。
繰り返し模様121の構成単位は、図示の構成では円形状をなすものであるが、いかなる形状のものであってもよく、例えば、多角形状、楕円形状、星型形状、アルファベット等の文字のほか、漫画のキャラクター等のより複雑な形状をなすものであってもよい。
繰り返し模様121は、いかなる材料で構成されたものであってもよく、例えば、各種顔料、各種染料等の着色剤や、金属材料を含む材料で構成されたものであってもよい。また、繰り返し模様121は、樹脂材料を含む材料で構成されたものであってもよい。これにより、繰り返し模様121の基板122に対する密着性を特に優れたものとすることができる。
繰り返し模様121は、いかなる方法で形成されたものであってもよく、例えば、スクリーン印刷法、グラビア印刷法、タコ印刷法、インクジェット法等の各種印刷法を用いて形成されたものであってもよい。また、基板122上に形成された膜に対してエッチング処理を施し、残存した部分を、繰り返し模様121としてもよい。
基板122は、繰り返し模様121を保持する機能を有するものであればよく、いかなる材料で構成されたものであってもよいが、ソーラー時計用文字板1の耐久性、取扱いの容易性等から、プラスチック材料で構成されたものであるのが好ましい。また、プラスチック材料は、一般に、光(可視光)の透過性に優れるため、基板122がプラスチック材料で構成されたものであると、ソーラー時計用文字板1全体としての光の透過性を特に優れたものとすることができる。また、プラスチック材料は、電波の透過性にも優れているため、基板122がプラスチック材料で構成されたものであると、ソーラー時計用文字板1を、電波時計に好適に適用することができる。
基板122を構成するプラスチック材料としては、各種熱可塑性樹脂、各種熱硬化性樹脂等が挙げられ、例えば、ポリカーボネート(PC)、アクリロニトリル−ブタジエンースチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)等のアクリル系樹脂、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル系樹脂等、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて(例えば、ブレンド樹脂、ポリマーアロイ、積層体等として)用いることができる。特に、基板122は、主として、ポリカーボネートで構成されたものであるのが好ましい。これにより、ソーラー時計用文字板1全体としての強度を特に優れたものとすることができるとともに、繰り返し模様121の不本意な変形等をより確実に防止することができるため、ソーラー時計用文字板1の信頼性を特に優れたものとすることができる。
なお、基板122は、プラスチック材料以外の成分を含むものであってもよい。このような成分としては、例えば、可塑剤、酸化防止剤、着色剤(各種発色剤、蛍光物質、りん光物質等を含む)、光沢剤、フィラー等が挙げられる。例えば、基板122が着色剤を含む材料で構成されたものであると、ソーラー時計用文字板1の色のバリエーションを広げることができる。
基板122は、各部位でその組成が実質的に均一な組成を有するものであってもよいし、部位によって組成の異なるものであってもよい。
マイクロレンズ111のレンズ面(図2中の上側の面)から後述する装飾層12の表面(図2中の上側の面)までの距離は、100μm以上1000μm以下であるのが好ましく、150μm以上500μm以下であるのがより好ましい。これにより、ソーラー時計用文字板1の外観をより立体感に溢れるものとすることができ、ソーラー時計用文字板1の美的外観を特に優れたものとすることができる。
特に、本実施形態のように、ソーラー時計用文字板1を平面視した際の隣接するマイクロレンズ111の中心を直線で結んだ場合に、当該直線により複数個の三角形が規則的に配置されたものとなるように、複数個のマイクロレンズ111が配置されている場合、マイクロレンズ111のレンズ面(図2中の上側の面)から装飾層12の表面(図2中の上側の面)までの距離は、150μm以上500μm以下であるのが好ましく、150μm以上300μm以下であるのがより好ましい。これにより、ソーラー時計用文字板1の外観をより立体感に溢れるものとすることができ、ソーラー時計用文字板1の美的外観を特に優れたものとすることができる。
マイクロレンズ111の焦点距離をL[μm]、マイクロレンズ111のレンズ面から装飾層12の表面までの距離をL[μm]としたとき、0.5≦L/L≦1.5の関係を満足するのが好ましく、0.6≦L/L≦1.4の関係を満足するのがより好ましい。これにより、ソーラー時計用文字板1の外観をより立体感に溢れるものとすることができ、ソーラー時計用文字板1の美的外観を特に優れたものとすることができる。
また、装飾板(装飾層)12の形状、大きさは、特に限定されず、通常、製造すべきソーラー時計用文字板1の形状、大きさに基づいて決定される。なお、図示の構成では、装飾板12は、平板状をなすものであるが、例えば、湾曲板状等をなすものであってもよい。
[分散膜]
装飾層12の背面側(マイクロレンズ層11に対向する面とは反対の面側)には、複数個の金属粉末131が固形状の分散媒132中に分散した分散膜13が設けられている。そして、分散膜13中においては、複数個の金属粉末131が、分散膜13の厚さ方向に、所定の間隔をあけて配置されている。このような構成であることにより、前記厚さ方向の間隔を利用して、マイクロレンズ層11側から入射した光を、十分な透過率で透過させつつ、複数の金属粉末131による光の乱反射を防止することができ、例えば、鏡面を得ることができる。その結果、上述したマイクロレンズ層11および繰り返し模様121を備えることによる立体感が得られることによる効果と相まって、ソーラー時計用文字板1の外観を非常に優れたものとすることができる。
また、上記のような分散膜13を備えることにより、ソーラー時計用文字板1全体としての耐久性を優れたものとすることができる。
また、上記のような分散層を備えるものとすることにより、めっきを施す必要がないため、めっき液の廃液が発生することなく、時計用文字板の製造に伴う環境への負荷を軽減することができる。
このような優れた効果は、単なる金属めっき層を設けた場合や、金属膜に機械的方法や化学的方法により開口部を形成した場合には、得られない。
特に、図示の構成では、基板122の表面(装飾板12の繰り返し模様121が設けられた面とは反対側の面)に、分散膜13が設けられている。これにより、ソーラー時計用文字板1全体としての厚みが大きくなることをより好適に防止することができる。また、装飾板12と分散膜13との不本意な位置ずれをより効果的に防止することができるため、ソーラー時計用文字板1の耐久性、信頼性を特に優れたものとすることができる。
分散膜13は、平均粒径が5μm以上20μm以下であり、かつ、平均厚さが30nm以上50nm以下である金属粉末131が複数個分散したものであり、その平均厚さが0.5μm以上3.0μm以下であるのが好ましい。このような構成であることにより、分散膜13中において、金属粉末131が立ち上がることを確実に防止することができ、分散膜13を構成する複数の金属粉末131を、確実に、分散膜13の面方向に対して略平行に配置させることができる。その結果、上述したような効果をより顕著に、また、より確実に発揮させることができる。
上記のように、金属粉末131の平均粒径は、5μm以上20μm以下であるのが好ましいが、6μm以上18μm以下であるのがより好ましく、7μm以上15μm以下であるのがさらに好ましい。これにより、上述したような効果はより顕著に発揮される。なお、平均粒径とは、複数の金属粉末について、平面視した際の平均面積と同一の面積を有する真円の直径のことを指す。
上記のように、金属粉末131の平均厚さは、30nm以上50nm以下であるのが好ましいが、35nm以上45nm以下であるのがより好ましい。これにより、上述したような効果はより顕著に発揮される。
また、上記のように、分散膜13の平均厚さは、0.5μm以上3.0μm以下であるのが好ましいが、0.6μm以上2.2μm以下であるのがより好ましく、0.7μm以上1.0μm以下であるのがさらに好ましい。これにより、上述したような効果はより顕著に発揮される。
また、ソーラー時計用文字板1においては、上記のように、複数個の金属粉末131が、分散膜13の厚さ方向に、所定の間隔をあけて配置されているが、分散膜13中における厚さ方向の金属粉末131の間隔Xの平均値は、0.05μm以上1.2μm以下であるのが好ましく、0.1μm以上1.1μm以下であるのがより好ましい。これにより、ソーラー時計用文字板1全体としての光の透過性を十分に優れたものとしつつ、ソーラー時計用文字板1の美的外観を特に優れたものとすることができる。
ソーラー時計用文字板1を平面視した際に金属粉末131が配置されていない部位の占める面積の割合が5%以上42%以下であるのが好ましく、5%以上26%以下であるのがより好ましい。これにより、ソーラー時計用文字板1全体としての光の透過性を十分に優れたものとしつつ、ソーラー時計用文字板1の美的外観を特に優れたものとすることができる。このような条件は、上記のような条件を満たす金属粉末を用いて、所定の厚みの分散膜とすることにより、容易かつ確実に実現することができる。
金属粉末131の平面視した際の形状は、いかなるものであってもよいが、長方形状をなすものであるのが好ましく、正方形状をなすものであるのがより好ましい。これにより、ソーラー時計用文字板1の美的外観を特に優れたものとすることができる。
金属粉末131を構成する金属材料としては、例えば、Fe、Cu、Zn、Ni、Mg、Cr、Mn、Mo、Nb、Al、V、Zr、Sn、Au、Pd、Pt、Agや、これらのうち少なくとも1種を含む合金(例えば、青銅、真鍮、洋白等)等が挙げられるが、中でも、Cu、Al、Au、Pt、Agが好ましい。金属粉末がこのような材料で構成されたものであると、ソーラー時計用文字板1の美的外観を特に優れたものとすることができる。
分散膜13中における金属粉末131の含有率は、5vol%以上40vol%以下であるのが好ましく、7vol%以上35vol%以下であるのがより好ましく、10vol%以上33vol%以下であるのがさらに好ましい。分散膜13中における金属粉末131の含有率が前記範囲内の値であると、分散膜13の基板122に対する密着性を十分に優れたものとし、ソーラー時計用文字板1の耐久性を十分に優れたものとしつつ、ソーラー時計用文字板1の美的外観および光透過性を特に優れたものとすることができる。
分散膜13を構成する分散媒132は、固体状をなしており、複数個の金属粉末131を分散させる機能を有している。
分散媒132は、光透過性を有する材料で構成されたものであるが、樹脂材料で構成されたものであるのが好ましく、硬化性樹脂の硬化物で構成されたものであるのがより好ましい。これにより、分散膜13の基板122との密着性を特に優れたものとし、ソーラー時計用文字板1の耐久性を特に優れたものとすることができる。
少なくとも、基板122の分散膜13と接触する部位が、ポリカーボネートおよび/またはアクリル系樹脂で構成されたものである場合、分散膜13は、分散媒132として、アクリル系樹脂および/またはウレタン系樹脂を含むものであるのが好ましい。これにより、基板122と分散膜13との密着性を特に優れたものとすることができ、ソーラー時計用文字板1の耐久性を特に優れたものとすることができる。
本発明において、分散膜13は、繰り返し模様121に接触するものであってもよいが、図示の構成では、繰り返し模様121と分散膜13との間に、基板122が存在している。これにより、繰り返し模様121と分散膜13とを、好適に所定距離だけ離間したものとすることができ、ソーラー時計用文字板1の奥行き感(立体感)を特に優れたものとすることができる。
ソーラー時計用文字板1の光(可視光)の透過率は、10%以上40%以下であるのが好ましく、12%以上35%以下であるのがより好ましく、15%以上30%以下であるのがより好ましい。これにより、ソーラー時計用文字板1を、太陽電池を備えたソーラー時計に好適に適用することができる。すなわち、透過する光を太陽電池による発電に好適に利用しつつ、ソーラー時計用文字板1の美的外観を十分に優れたものとすることができる。
ソーラー時計用文字板1は、ソーラー時計用文字板1を平面視した際に、時字が設けられていない部分の少なくとも一部に、繰り返し模様121およびマイクロレンズ111が設けられており、時字が設けられている部分には、繰り返し模様121および/またはマイクロレンズ111が設けられていないものであるのが好ましい。これにより、時刻の視認性を特に優れたものとしつつ、ソーラー時計用文字板1の外観を特に優れたものとすることができ、実用品としての実用性と、装飾品としての美的外観とを、より高いレベルで両立することができる。
また、図示の構成では、マイクロレンズ層(マイクロレンズ基板)11と装飾層(装飾板)12とが密着している。これにより、マイクロレンズ111と繰り返し模様121との距離を一定に保つことができ、ソーラー時計用文字板1の外観を安定的に優れたものとすることができる。
また、ソーラー時計用文字板1は、携帯時計(例えば、腕時計)に適用されるものであるのが好ましい。携帯時計は、各種時計の中でも、特に、薄型化が要求されるものであるが、本発明によれば、ソーラー時計用文字板の厚さを十分に薄いものとしつつ、ソーラー時計用文字板の立体感を十分に優れたものとすることができる。すなわち、本発明のソーラー時計用文字板が携帯時計に適用された場合、本発明の効果がより顕著に発揮される。
(第2実施形態)
図3は、本発明のソーラー時計用文字板の第2実施形態を示す平面図である。以下、第2実施形態のソーラー時計用文字板について、前記実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項の説明は省略する。
本実施形態のソーラー時計用文字板1では、ソーラー時計用文字板1を平面視した際の隣接するマイクロレンズ111の中心を直線で結んだ場合に、当該直線により複数個の四角形が規則的に配置されたものとなっている。そして、これに対応するように、繰り返し模様121の配置パターンも、ソーラー時計用文字板1を平面視した際の隣接する繰り返し模様121の中心を直線で結んだ場合に、当該直線により複数個の四角形が規則的に配置されたものとなっている。このように、本発明においては、マイクロレンズおよび繰り返し模様の配置パターンは、第1実施形態で説明したようなものに限定されず、本実施形態のような配置パターンであっても、前述したのと同様な効果が得られる。また、本実施形態のような配置パターンであると、ソーラー時計用文字板1の美的外観を特に優れたものとすることができる。
また、図示の構成では、前記四角形が正方形である。これにより、ソーラー時計用文字板1の美的外観をさらに優れたものとすることができる。
特に、本実施形態のように、ソーラー時計用文字板1を平面視した際の隣接するマイクロレンズ111の中心を直線で結んだ場合に、当該直線により複数個の四角形が規則的に配置されたものとなるように、複数個のマイクロレンズ111が配置されている場合、マイクロレンズ111のレンズ面から装飾層12の表面までの距離は、100μm以上1000μm以下であるのが好ましく、250μm以上600μm以下であるのがより好ましい。これにより、ソーラー時計用文字板1の外観をより立体感に溢れるものとすることができ、ソーラー時計用文字板1の美的外観を特に優れたものとすることができる。
<ソーラー時計>
次に、上述したような本発明のソーラー時計用文字板を備えた本発明のソーラー時計について説明する。
本発明のソーラー時計は、上述したような本発明のソーラー時計用文字板と太陽電池とを備えたものである。上述したように、本発明のソーラー時計用文字板は、立体感に溢れる外観を呈するものであり、特に、観察者の錯覚を利用するにより、ソーラー時計用文字板の厚みを、現実の厚み以上のものとして、観察者に認識させることができるものであり、装飾性(美的外観)に優れたものである。また、上記のような優れた外観を確保しつつ、ソーラー時計用文字板1全体としての光透過性を優れたものとすることができるため、このようなソーラー時計用文字板を備えた本発明のソーラー時計は、ソーラー時計としての求められる要件を十分に満足することができる。なお、本発明のソーラー時計を構成するソーラー時計用文字板(本発明のソーラー時計用文字板)以外の部品としては、公知のものを用いることができるが、以下に、本発明のソーラー時計の構成の一例について説明する。
図4は、本発明のソーラー時計(腕時計)の好適な実施形態を示す断面図である。
図4に示すように、本実施形態の腕時計(携帯時計)100は、胴(ケース)82と、裏蓋83と、ベゼル(縁)84と、ガラス板(カバーガラス)85とを備えている。また、ケース82内には、前述したような本発明のソーラー時計用文字板1と、太陽電池94と、ムーブメント81とが収納されており、さらに、図示しない針(指針)等が収納されている。ソーラー時計用文字板1は、太陽電池94と、ガラス板(カバーガラス)85との間に設けられており、マイクロレンズ層11が、ガラス板(カバーガラス)85側を向くように配置されている。
ガラス板85は、通常、透明性の高い透明ガラスやサファイア等で構成されている。これにより、本発明のソーラー時計用文字板1の審美性を十分に発揮させることができるとともに、太陽電池94に十分な光量の光を入射させることができる。
ムーブメント81は、太陽電池94の起電力を利用して、指針を駆動する。
図4中では省略しているが、ムーブメント81内には、例えば、太陽電池94の起電力を貯蔵する電気二重層コンデンサー、リチウムイオン二次電池や、時間基準源として水晶振動子や、水晶振動子の発振周波数をもとに時計を駆動する駆動パルスを発生する半導体集積回路や、この駆動パルスを受けて1秒毎に指針を駆動するステップモーターや、ステップモーターの動きを指針に伝達する輪列機構等を備えている。
また、ムーブメント81は、図示しない電波受信用のアンテナを備えている。そして、受信した電波を用いて時刻調整等を行う機能を有している。
太陽電池94は、光エネルギーを電気エネルギーに変換する機能を有する。そして、太陽電池94で変換された電気エネルギーは、ムーブメントの駆動等に利用される。
太陽電池94は、例えば、非単結晶シリコン薄膜にp型の不純物とn型の不純物とが選択的に導入され、さらにp型の非単結晶シリコン薄膜とn型の非単結晶シリコン薄膜との間に不純物濃度の低いi型の非単結晶シリコン薄膜を備えたpin構造を有している。
胴82には巻真パイプ86が嵌入・固定され、この巻真パイプ86内にはりゅうず87の軸部871が回転可能に挿入されている。
胴82とベゼル84とは、プラスチックパッキン88により固定され、ベゼル84とガラス板85とはプラスチックパッキン89により固定されている。
また、胴82に対し裏蓋83が嵌合(または螺合)されており、これらの接合部(シール部)93には、リング状のゴムパッキン(裏蓋パッキン)92が圧縮状態で介挿されている。この構成によりシール部93が液密に封止され、防水機能が得られる。
りゅうず87の軸部871の途中の外周には溝872が形成され、この溝872内にはリング状のゴムパッキン(りゅうずパッキン)91が嵌合されている。ゴムパッキン91は巻真パイプ86の内周面に密着し、該内周面と溝872の内面との間で圧縮される。この構成により、りゅうず87と巻真パイプ86との間が液密に封止され防水機能が得られる。なお、りゅうず87を回転操作したとき、ゴムパッキン91は軸部871と共に回転し、巻真パイプ86の内周面に密着しながら周方向に摺動する。
上記のような携帯時計(腕時計)は、各種時計の中でも特に、薄型化が求められるものであるため、ソーラー時計用文字板の薄型化と優れた美的外観との両立を図ることができる本発明をより好適に適用することができる。
なお、上記の説明では、時計の一例として、ソーラー電波時計としての腕時計(携帯時計)を挙げて説明したが、本発明は、腕時計以外の携帯時計、置時計、掛け時計等の他の種類の時計にも同様に適用することができる。また、本発明は、ソーラー電波時計を除くソーラー時計にも適用することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記のようなものに限定されるものではない。
例えば、本発明のソーラー時計用文字板、時計では、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。例えば、各種印刷法により形成された印刷部を有するものであってもよい。また、マイクロレンズ層および/または装飾層の表面には、少なくとも1つの層が設けられていてもよい。このような層は、例えば、ソーラー時計用文字板の使用時等において除去されるものであってもよい。
また、前述した実施形態では、マイクロレンズ層には、同一のパターンでマイクロレンズが設けられている場合について代表的に説明したが、マイクロレンズ層は、マイクロレンズの配置パターンの異なる複数の領域を有するものであってもよい。同様に、装飾層には、同一のパターンで繰り返し模様が設けられている場合について代表的に説明したが、装飾層は、繰り返し模様の配置パターンの異なる複数の領域を有するものであってもよい。また、装飾層は、繰り返し模様の構成単位の形状が異なる複数の領域を有するものであってもよい。
また、前述した実施形態では、ソーラー時計用文字板を平面視した際に、時字が設けられている部分には、繰り返し模様および/またはマイクロレンズが設けられていない場合について中心的に説明したがソーラー時計用文字板を平面視した際に、時字が設けられている部分に、繰り返し模様およびマイクロレンズが設けられていてもよい。
また、前述した実施形態では、マイクロレンズ層が、マイクロレンズとして凸レンズを備えるものである場合について代表的に説明したが、マイクロレンズは、装飾層の設けられた面側で焦点を結ぶものであればよく、凹レンズであってもよい。
また、前述した実施形態では、繰り返し模様は、基板の表面に設けられたものとして説明したが、繰り返し模様は、マイクロレンズ層の表面に直接設けられたものであってもよい。
また、前述した実施形態では、マイクロレンズを備えるマイクロレンズ層と、繰り返し模様を備える装飾層とが、密着した構成である場合について代表的に説明したが、マイクロレンズ層と装飾層とは、密着していなくてもよい。
また、前述した実施形態では、分散膜が装飾板の基板の表面に設けられた場合について説明したが、分散膜は、装飾板の基板に支持されていないものであってもよい。たとえば、ソーラー時計用文字板中において、分散膜は、装飾板の基板とは異なる基板(支持基板)に支持されたものであってもよいし、他の部材によって支持されていないものであってもよい。
次に、本発明の具体的実施例について説明する。
1.ソーラー時計用文字板の製造
以下に示すような方法で、各実施例および各比較例について、ソーラー時計用文字板(腕時計用文字板)を製造した。
(実施例1)
まず、ポリカーボネート(絶対屈折率:1.585)を用いて、射出成形により、腕時計用文字板の形状を有する母材を作製し、その後、必要箇所を型抜きし、不要なバリ等を切削、研磨することにより、半球状のマイクロレンズが複数個形成されたマイクロレンズ基板を得た。得られたマイクロレンズ基板は、略円盤状をなし、直径:27mm×平均厚さ:250μmであった。また、得られたマイクロレンズ基板は、一方の主面である第1の面の全体にわたって(ただし、時字を形成すべき部位を除く)、マイクロレンズが設けられたものであった。また、得られたマイクロレンズ基板は、マイクロレンズ基板を平面視した際の隣接するマイクロレンズの中心を直線で結んだ場合に、当該直線により複数個の正三角形が規則的に配置されたものであった(図1参照)。マイクロレンズの焦点距離は、250μmであった。マイクロレンズのピッチPMLは、120μmであった。また、マイクロレンズ基板は、第1の面とは反対側の主面である第2の面が平坦で、第1の面の表面粗さRaが0.07μmであった。
その後、マイクロレンズ基板の第1の面のマイクロレンズが設けられていない領域に、時字、マークを接着剤で貼り付けた。
次に、ポリカーボネートを用いて、射出成形により、腕時計用文字板の形状を有する母材を作製し、その後、必要箇所を型抜きし、不要なバリ等を切削、研磨することにより平板状の基板を得た。得られた基板は、略円盤状をなし、直径:27mm×平均厚さ:250μmであった。また、得られた基板は、両側の主面が平坦で、これらの表面粗さRaが0.07μmであった。
上記のようにして得られた基板の一方の主面である第1の面にインクジェット法により、アクリル系樹脂と顔料としてのC.I.ピグメントレッド254とを含むインクを用いて、多数個の円形状の構成単位が規則的に配置されてなる繰り返し模様を形成し、装飾板を得た。形成された繰り返し模様は、基板を平面視した際の隣接する構成単位(円)の中心を直線で結んだ場合に、当該直線により複数個の正三角形が規則的に配置されたものであった(図1参照)。繰り返し模様の構成単位のピッチPは、115μmであった。ただし、最終的に得られるソーラー時計用文字板を平面視した際に、時字と重なり合う領域には、繰り返し模様を形成しなかった。
次に、上記のようにして得られた装飾板の繰り返し模様が形成された面とは反対側の面に、スプレー塗装により、平面した際の形状が正方形状のAl粉末(金属粉末)が分散した分散液を、3回にわたって付与した。
スプレー塗装は、基板の法線方向から45°だけ傾斜した方向から分散液を付与することにより行った。分散液としては、Al粉末(平均厚さ:40nm、平均粒径:10μm):1wt%、アクリル樹脂:1wt%、イソプロピルアルコール:1wt%、酢酸エチル:40wt%、酢酸nブチル:20wt%、酢酸イソプロピル:2wt%、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート:5wt%、ブチルセルソルブ:30wt%という組成を有する組成物を用いた。1回当たりの塗装厚みの目安を約0.3μmとし、上記のような3回にわたるスプレー塗装を行った後、分散液が付与された基板に対し、60℃×30分間の熱処理を施した。これにより、分散膜が形成された。分散膜の平均厚さは0.9μmであった。また、分散膜中における厚さ方向のAl粉末の間隔の平均値は0.3μmであった。
その後、マイクロレンズ基板の第2の面と、装飾板の第1の面とが接触するように重ね合わせることにより、ソーラー時計用文字板を得た。
(実施例2〜13)
マイクロレンズ基板、装飾板、分散膜の条件を表1に示すものとなるようにした以外は、前記実施例1と同様にして、腕時計用文字板を製造した。
(比較例1)
マイクロレンズ基板を製造せず、装飾板と分散膜とで構成されるものとした以外は、前記実施例1と同様にしてソーラー時計用文字板を製造した。なお、装飾板に対しては、実施例1においてマイクロレンズ基板に対して行ったのと同様にして、時字、マークの貼り付けを行った。
(比較例2)
繰り返し模様を形成せず、マイクロレン基板と分散膜とで構成されるものとした以外は、前記実施例1と同様にしてソーラー時計用文字板を製造した。
(比較例3)
分散膜を形成せず、マイクロレン基板と装飾板とで構成されるものとした以外は、前記実施例1と同様にしてソーラー時計用文字板を製造した。
(比較例4)
インクジェット法により、アクリル系樹脂と顔料としてのC.I.ピグメントレッド254とを含むインクを用いて、装飾板の第2の面に、多数個の円形状の構成単位が規則的に配置されてなる繰り返し模様を設け、その後、装飾板の第2の面に、実施例1において基板に対して行ったのと同様にして、分散膜を形成し、さらに、装飾板の第1の面に対して、実施例1においてマイクロレンズ基板に対して行ったのと同様にして、時字、マークの貼り付けを行った以外は、前記比較例1と同様にしてソーラー時計用文字板を製造した。装飾板の第2の面に設けられた繰り返し模様は、基板を平面視した際の隣接する構成単位(円)の中心を直線で結んだ場合に、当該直線により複数個の正三角形が規則的に配置されたものであり、当該繰り返し模様の構成単位のピッチは、110μmであった。
(比較例5)
基板の厚さを500μmに変更した以外は、前記比較例4と同様にしてソーラー時計用文字板を製造した。
各実施例および各比較例のソーラー時計用文字板の構成を表1にまとめて示す。なお、表中、マイクロレンズの焦点距離をL[μm]、マイクロレンズのレンズ面から装飾層の表面までの距離をL[μm]、マイクロレンズのピッチをPML[μm]、繰り返し模様の構成単位のピッチをP[μm]で示した。また、表中、ポリカーボネートをPCで示し、ポリエステル系樹脂をPEs、アクリル系樹脂をAcで示した。なお、表1中、マイクロレンズ、繰り返し模様についての「配置パターン」の欄には、図1に示すように、ソーラー時計用文字板を平面視した際の隣接するマイクロレンズまたは繰り返し模様の構成単位の中心を直線で結んだ場合に、当該直線により複数個の三角形が規則的に配置されたパターンを「a」で示し、図3に示すように、ソーラー時計用文字板を平面視した際の隣接するマイクロレンズまたは繰り返し模様の構成単位の中心を直線で結んだ場合に、当該直線により複数個の四角形が規則的に配置されたパターンを「b」で示した。また、表中、分散膜中における厚さ方向の金属粉末の間隔を「X」、ソーラー時計用文字板を平面視した際に金属粉末が配置されていない部位の占める面積の割合を「Y」で示した。また、ソーラー時計用文字板の各部位は、いずれも、表1に示す成分を主成分として構成されたものであり、それ以外の成分の含有率が0.1wt%未満であった。
Figure 2012159380
2.腕時計用文字板の外観評価(立体感の評価)
前記各実施例および各比較例で製造した各腕時計用文字板について、時字が設けられた面側から目視による観察を行い、これらの外観を以下の7段階の基準に従い、評価した。
A:立体感に溢れた極めて優れた外観を有している。
B:立体感に溢れた非常に優れた外観を有している。
C:立体感のある優れた外観を有している。
D:立体感のある良好な外観を有している。
E:立体感が不十分で外観がやや不良。
F:立体感に劣り外観が不良。
G:立体感に劣り外観が極めて不良。
3.腕時計用文字板の光透過性評価
前記各実施例および各比較例で製造した各腕時計用文字板について、以下のような方法により、光透過性を評価した。
まず、太陽電池と各腕時計用文字板とを暗室にいれた。その後、太陽電池単体でその受光面に対し、所定距離離間した白色蛍光灯(光源)からの光を入射させた。この際、太陽電池の発電電流をA[mA]とした。次に、前記太陽電池の受光面の上面に、腕時計用文字板を重ね合わせた状態で、前記と同様に所定距離離間した白色蛍光灯(光源)からの光を入射させた。この状態での、太陽電池の発電電流をB[mA]とした。そして、(B/A)×100で表されるソーラー時計用文字板の光透過率を算出し、以下の5段階の基準に従い、評価した。光透過率が大きいほど、ソーラー時計用文字板の光透過性は優れたものであるといえる。なお、各実施例および各比較例のソーラー時計用文字板については、時字が設けられた面が白色蛍光灯(光源)側を向くように、太陽電池に重ね合わせた。
A:40%以上。
B:32%以上40%未満。
C:25%以上32%未満。
D:17%以上25%未満。
E:17%未満。
4.電波透過性の評価
前記各実施例および各比較例で製造した各ソーラー時計用文字板について、以下に示すような方法で電波透過性を評価した。
まず、時計ケースと、電波受信用のアンテナを備えた腕時計用内部モジュール(ムーブメント)とを用意した。
次に、時計ケース内に、腕時計用内部モジュール(ムーブメント)および、腕時計用文字板を組み込み、この状態での電波の受信感度を測定した。このとき、各実施例および各比較例のソーラー時計用文字板については、時字が設けられた面が外表面側を向くようにした。
腕時計用文字板を組み込まない状態での受信感度を基準とし、腕時計用文字板を組み込んだ場合における受信感度の低下量(dB)を以下の4段階の基準に従い、評価した。電波の受信感度の低下が低いものほど、腕時計用文字板の電波透過性は優れたものであるといえる。
A:感度の低下が認められない(検出限界以下)。
B:感度の低下が0.7dB未満で認められる。
C:感度の低下が0.7dB以上1.0dB未満。
D:感度の低下が1.0dB以上。
これらの結果を表2に示す。
Figure 2012159380
表2から明らかなように、本発明のソーラー時計用文字板は、いずれも立体感に溢れた優れた美的外観を有していた。また、本発明のソーラー時計用文字板は、光の透過性、電波の透過性にも優れていた。これに対し、比較例では、満足な結果が得られなかった。
また、各実施例および各比較例で得られたソーラー時計用文字板を用いて、図4に示すような時計を組み立てた。このようにして得られた各時計について、上記と同様の試験、評価を行ったところ、上記と同様の結果が得られた。
1…ソーラー時計用文字板 11…マイクロレンズ層(マイクロレンズ基板) 111
…マイクロレンズ 12…装飾層(装飾板) 121…繰り返し模様 122…基板 13…分散膜 131…金属粉末 132…分散媒 94…太陽電池 81…ムーブメント 82…胴(ケース) 83…裏蓋 84…ベゼル(縁) 85…ガラス板(カバーガラス) 86…巻真パイプ 87…りゅうず 871…軸部 872…溝 88…プラスチックパッキン 89…プラスチックパッキン 91…ゴムパッキン(りゅうずパッキン) 92…ゴムパッキン(裏蓋パッキン) 93…接合部(シール部) 100…腕時計(携帯時計) PML…ピッチ P…ピッチ

Claims (15)

  1. 太陽電池を備えたソーラー時計に用いられるソーラー時計用文字板であって、
    平面視した際に複数個のマイクロレンズが規則的に配置されたマイクロレンズ層と、
    前記マイクロレンズと同種の配置で、かつ、前記マイクロレンズとはピッチが異なる繰り返し模様が設けられた装飾層と、
    前記装飾層の背面側に設けられた、複数個の金属粒子が分散した分散膜とを備え、
    平面視した際に、前記マイクロレンズ層と前記装飾層とが重なり合うものであり、
    前記分散膜中において、複数個の前記金属粉末が、前記分散膜の厚さ方向に、所定の間隔をあけて配置されていることを特徴とするソーラー時計用文字板。
  2. 前記金属粉末は、平均粒径が5μm以上20μm以下であり、かつ、平均厚さが30nm以上50nm以下であり、
    前記分散膜の平均厚さは、0.5μm以上3.0μm以下である請求項1に記載のソーラー時計用文字板。
  3. 前記分散膜中における厚さ方向の前記金属粉末の間隔の平均値は、0.05μm以上1.2μm以下である請求項1または2に記載のソーラー時計用文字板。
  4. ソーラー時計用文字板を平面視した際の隣接する前記マイクロレンズの中心を直線で結んだ場合に、当該直線により複数個の三角形が規則的に配置されたものとなる請求項1ないし3のいずれかに記載のソーラー時計用文字板。
  5. 前記三角形は、正三角形である請求項4に記載のソーラー時計用文字板。
  6. ソーラー時計用文字板を平面視した際の隣接する前記マイクロレンズの中心を直線で結んだ場合に、当該直線により複数個の四角形が規則的に配置されたものとなる請求項1ないし5のいずれかに記載のソーラー時計用文字板。
  7. 前記四角形は、正方形である請求項6に記載のソーラー時計用文字板。
  8. 前記マイクロレンズのレンズ面から前記装飾層の表面までの距離が100μm以上1000μm以下である請求項1ないし7のいずれかに記載のソーラー時計用文字板。
  9. 前記マイクロレンズの焦点距離が100μm以上1000μm以下である請求項1ないし8のいずれかに記載のソーラー時計用文字板。
  10. 前記マイクロレンズのピッチが50μm以上500μm以下である請求項1ないし9のいずれかに記載のソーラー時計用文字板。
  11. 前記繰り返し模様の構成単位のピッチが40μm以上550μm以下である請求項1ないし10のいずれかに記載のソーラー時計用文字板。
  12. 前記マイクロレンズの焦点距離をL[μm]、前記マイクロレンズのレンズ面から前記装飾層の表面までの距離をL[μm]としたとき、0.5≦L/L≦1.5の関係を満足する請求項1ないし11のいずれかに記載のソーラー時計用文字板。
  13. 前記マイクロレンズのピッチをPML[μm]、前記繰り返し模様の構成単位のピッチをP[μm]としたとき、0.5≦P/PML≦1.5の関係を満足する請求項1ないし12のいずれかに記載のソーラー時計用文字板。
  14. ソーラー時計用文字板を平面視した際に、時字が設けられていない部分の少なくとも一部に、前記装飾層の前記繰り返し模様および前記マイクロレンズ層の前記マイクロレンズが設けられており、時字が設けられている部分には、前記装飾層の前記繰り返し模様および/または前記マイクロレンズ層の前記マイクロレンズが設けられていない請求項1ないし13のいずれかに記載のソーラー時計用文字板。
  15. 請求項1ないし14のいずれかに記載のソーラー時計用文字板と、太陽電池とを備えたことを特徴とするソーラー時計。
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