JP2002250779A - 時計用文字板 - Google Patents

時計用文字板

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JP2002250779A
JP2002250779A JP2001047479A JP2001047479A JP2002250779A JP 2002250779 A JP2002250779 A JP 2002250779A JP 2001047479 A JP2001047479 A JP 2001047479A JP 2001047479 A JP2001047479 A JP 2001047479A JP 2002250779 A JP2002250779 A JP 2002250779A
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dial
coating layer
timepiece dial
timepiece
glitter
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JP2001047479A
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English (en)
Inventor
Teiichi Watanabe
禎一 渡辺
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Kawaguchiko Seimitsu Co Ltd
Kawaguchiko Seimitsu KK
Original Assignee
Kawaguchiko Seimitsu Co Ltd
Kawaguchiko Seimitsu KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 時計用文字板に施した光輝部材の輝きにムラ
が発生するのを防止し、時計用文字板の全面を均一に輝
かせると共に、立体感をもって鋭く光り輝くような時計
用文字板を提供するものであり、特にソーラセルやエレ
クトロルミネッセンス(EL発光体)を用いた時計に好
適な時計用文字板を提供すること。 【解決手段】 光透過性を有する文字板本体部22の下
面に微小なガラスビーズ25などからなる光輝部材を多
数分散させた光輝塗膜層23を形成すると共に、前記文
字板本体部22の上面に凸状で直径が100〜200μ
m、厚みが5μm以上の微小レンズ体24を多数マトリ
ックス状に配列させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光透過性を有する
文字板本体部に光輝塗膜層を備えた時計用文字板に係
り、特に光輝塗膜層に光輝部材を用いて文字板の輝きを
一層高めるようにした時計用文字板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、時計の表示面をキラキラ
輝かせて光輝感が得られるようにした時計用文字板が知
られている(実用新案登録 第2535289号)。こ
の時計用文字板1は図6及び図7に示すように、一定の
厚みを有するステンレス板2と、このステンレス板2の
上に形成される光輝部材層3と、該光輝部材層3を被覆
する透明な保護膜層6とで構成されている。前記光輝部
材層3は、光輝粉末4を所定の模様パターンに沿って透
明樹脂5に塗布して形成されたものである。前記光輝粉
末4は、金属メッキが施されたガラスを鱗片状に粉砕し
て形成される。また、保護膜層6は前記光輝粉末4によ
って模様パターンが形成された光輝部材層3の表面を保
護するために設けられる。このようにして形成された時
計用文字板1は、表面が光輝粉末4の模様パターンに沿
ってキラキラと光り輝くといった装飾効果を有してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
時計用文字板1にあっては、前記光輝部材層3が透明樹
脂5に光輝粉末4を付着させたものであるため平面的な
輝きとなり、立体感のある鋭くキラキラしたような輝き
は得られなかった。
【0004】また、前記光輝粉末4をスプレー等によっ
て吹き付けて透明樹脂5に塗布させるため、噴出時間や
噴出量の加減で塗布量にムラが発生し、輝きが不均一と
なる原因となっていた。そのために見る角度によって輝
きにバラツキが生じ、模様パターンの輪郭が薄れるなど
して装飾効果が低下してしまう。また、同様な模様パタ
ーンを施した時計用文字板を大量生産する場合に、製品
ごとに輝度や模様の形状がばらついてしまい一定の品質
が得られなかった。
【0005】そこで、本発明は、時計用文字板に施した
光輝部材の輝きにムラが発生するのを防止し、時計用文
字板の全面を均一に輝かせると共に、立体感をもって鋭
く光り輝くような時計用文字板を提供するものであり、
特にソーラセルやエレクトロルミネッセンス(EL発光
体)を用いた時計に好適な時計用文字板を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る時計用文字板は、光透過性
を有する文字板本体部の下面に微小な光輝部材を多数分
散させた光輝塗膜層を形成すると共に、前記文字板本体
部の上面に凸状の微小レンズ体を多数形成したことを特
徴とする。
【0007】この発明によれば、文字板本体部の上面に
凸状の微小レンズ体が多数形成されているため、光輝塗
膜層で反射された光が文字板本体部を通過して前記微小
レンズ体によって屈折して放射され、一段と鋭くキラキ
ラ輝くといった装飾効果の向上が図られる。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1記載の時
計用文字板において、前記微小レンズ体は、直径が10
0〜200μm、厚みが5μm以上であることを特徴と
する。
【0009】この発明によれば、微小レンズ体の直径を
100〜200μmに形成することによって、一つ一つ
の微小レンズ体の外形が目立つことなく光を放射するこ
とができる。また、厚みを5μm以上にすることで、前
記放射した光を多様な方向に屈折するため、立体感のあ
る輝きが得られる。
【0010】請求項3に係る発明は、請求項1記載の時
計用文字板において、前記微小レンズ体が、文字板本体
部の上面にマトリックス状に配列されていることを特徴
とする。
【0011】この発明によれば、前記微小レンズ体が一
定間隔でマトリックス状に配列させることによって、そ
れぞれの微小レンズ体で同様の光の屈折現象を起こし、
文字板本体部全体に亘ってムラなく一様にキラキラと輝
いて装飾効果を高めることができる。
【0012】請求項4に係る発明は、請求項1記載の時
計用文字板において、前記文字板本体部は、厚みが30
0〜500μmであることを特徴とする。
【0013】文字板本体部の厚みが300μm以下であ
ると、光輝塗膜層で反射した光が平面的にしか見えない
が、300μm以上の厚みにすると、文字板本体部の底
面から発するような深みを持った立体的な輝きが得られ
る。ただし、時計用文字板としての設計上の制約を受け
ることから300〜500μmの範囲が最も適した厚み
である。
【0014】請求項5に係る発明は、請求項1記載の時
計用文字板において、前記光輝塗膜層が、1層又は種類
の異なった光輝部材をそれぞれ分散させた2層構造であ
ることを特徴とする。
【0015】この発明によれば、光輝塗膜層が1層構造
であってもキラキラした輝きを得ることができるが、種
類の異なった光輝部材による2層構造にすることによっ
て、それぞれの光輝部材の色の異なるキラキラ感が混ざ
り合って、バリエーションに富んだキラキラ感が現れ
る。
【0016】請求項6に係る発明は、請求項1又は5記
載の時計用文字板において、前記光輝部材が、40〜8
0μmの粒径を有するガラスビーズであることを特徴と
する。
【0017】この発明によれば、光輝部材としてガラス
ビーズを使用することで、透明感のある輝きが得られ
る。また、使用するガラスビーズの粒径が40〜80μ
mの範囲であれば、肉眼では僅かに視認できる程度であ
るので、一つ一つのガラスビーズの形が文字板本体部の
表面に現れずに、キラキラした乱反射光による輝きが強
調される。
【0018】請求項7に係る発明は、請求項1又は6記
載の時計用文字板において、前記光輝塗膜層は、透明な
樹脂バインダ1に対してガラスビーズを0.5〜1.5
の重量割合で分散させ、所定の厚みに形成したものであ
ることを特徴とする。
【0019】光輝塗膜層を構成するガラスビーズの重量
割合が少なすぎると輝きがまばらとなり、逆に多すぎる
と全体がキラキラと輝きすぎて、却って装飾的な価値観
を低下させてしまう。この点、本発明によれば、前記光
輝塗膜層が透明な樹脂バインダ1に対して0.5〜1.
5の重量割合で分散されているので、キラキラとした輝
きがバランスよく文字板本体部の表面に現れ、装飾的な
価値観が高められる。また、光透過率に関しては、前記
重量割合でも25%以上は確保できるので、ソーラセル
上に載置しても十分な発電能力が得られる。
【0020】請求項8に係る発明は、請求項1又は7記
載の時計用文字板において、前記光輝塗膜層が40〜8
0μmの厚みであることを特徴とする。
【0021】この発明によれば、前記光輝塗膜層の厚み
をガラスビーズの粒径と略同じ40〜80μmに設定し
たため、ガラスビーズ同士が重なることなく、均等に配
列される。このため、光の屈折が均等で規則正しい輝き
を得ることができる。
【0022】請求項9に係る発明は、請求項1又は5記
載の時計用文字板において、前記光輝部材が、15〜5
0μmの鱗片状のガラス片、金属片、貝殻片あるいは貴
石片であることを特徴とする。
【0023】この発明によれば、前記光輝部材に15〜
50μmの鱗片状のガラス片や金属片等を使用している
ため、スクリーン印刷によって所定厚みに形成すること
ができる。このため、光輝感や光透過性に応じて容易に
厚みを調整することが可能である。また、金属片や貝殻
片、貴石片など色彩に富んだ材料を利用することで、そ
れ自体の持つ色の輝きを得ることができる。
【0024】請求項10に係る発明は、請求項1又は9
記載の時計用文字板において、前記光輝塗膜層は、透明
な樹脂バインダ1に対して鱗片状の光輝部材を0.1〜
0.5の重量割合で分散させ、所定の厚みに形成したも
のであることを特徴とする。
【0025】この発明によれば、前記鱗片状の光輝部材
が、透明な樹脂バインダ1に対して0.1〜0.5の重
量割合で分散されているので、全体的にキラキラした輝
きが得られると共に、光輝部材同士の重なりが少なくな
ることで十分な光透過率が確保される。
【0026】請求項11に係る発明は、請求項1又は1
0記載の時計用文字板において、前記光輝塗膜層が10
〜15μmの厚みであることを特徴とする。
【0027】前記光輝部材が鱗片状の場合は、スクリー
ン印刷法等で塗布形成するが、この形成する厚みによっ
て輝きや光透過率に影響を及ぼす。厚みが薄くなると光
透過率は高くなるものの光輝部材の分散がまばらとなっ
てキラキラ感が薄れ、逆に厚く塗布形成すると光輝部材
の重なりが増すため、光透過率が低下してソーラセルを
組み込んだ場合に十分な発電を得ることが難しくなる。
したがって、本発明のように、鱗片状の光輝部材を使用
した場合は、10〜15μmの範囲に設定することで、
キラキラした光輝感が得られると共に、光透過率も十分
得ることができる。
【0028】請求項12に係る発明は、請求項1記載の
時計用文字板において、前記光輝塗膜層の下面に有色の
塗膜層を形成したことを特徴とする。
【0029】この発明によれば、前記光輝塗膜層と合わ
せて様々な色でキラキラ輝く時計用文字板が形成でき
る。また、光輝塗膜層の色と混ざってバリエーションに
富んだ時計用文字板となり、特にソーラセルを配設した
場合には、光透過率を低下させることなく、ソーラセル
特有の濃紫色を目立たなくするといった効果もある。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明に係る時計用文字板の実施の形態を説明する。図1は
本発明の時計用文字板の斜視図、図2は前記時計用文字
板の第1実施形態を示す断面図、図3は前記時計用文字
板における光輝塗膜層の他の実施例を示す断面図であ
る。
【0031】本発明に係る時計用文字板21は図1及び
図2に示すように、光透過性を有する文字板本体部22
の下面に光輝塗膜層23を備え、上面には凸状の微小レ
ンズ体24を多数散りばめた構造となっている。以下に
示す実施形態では、ソーラセルによって駆動する時計の
文字板を例に説明する。
【0032】前記文字板本体部22は、光透過性を有す
る透明なプラスチック板やガラス板等で形成され、下面
側にソーラセル31を備える。文字板本体部22の中心
部には指針を通す貫通孔29が開設され、また、表面に
は時字文字30が配設される。文字板本体部22は無色
透明またはソーラセル31の駆動に影響を及ぼさない程
度に着色された有色透明である。文字板本体部22の厚
みは、その下に配設される光輝塗膜層23の輝きを引き
立たせる上で重要な要素である。この厚みが増すほど深
みのある輝きを得ることができるが、ソーラセル31や
その他の駆動機構(図示せず)を組み込む必要があるた
め、文字板本体部22として許容できる最大の厚みは設
計上500μm以下が好ましい。一方、厚みが300μ
m以下になると、深みのある立体的な輝きが減少して平
面的な輝きとなってしまう。したがって、設計上許容で
きる範囲で最大の効果を得るためには、300〜500
μmの範囲で厚みを設定するのが好ましい。また、文字
板本体部22の形状は、時計の枠体の形状及び大きさに
合わせて円形状あるいは四角形状等をとることができ
る。
【0033】前記光輝塗膜層23は、微小な光輝部材を
透明な樹脂に混ぜ合わせて所定の厚みになるように塗布
形成されたものである。本実施形態においては、前記光
輝部材に粒径が40〜80μm程度のガラスビーズ25
を使用している。ガラスビーズ25の粒径は肉眼で僅か
に確認できる40〜80μmのものが適当である。この
サイズよりも大きくなると、ガラスビーズ25の一つ一
つが前記文字板本体部22を通して目立ってしまい、外
観的に好ましくない。一方、上記サイズよりも小さい
と、乱反射が多くなるため、白色気味の色合いとなっ
て、キラッキラッとしたような鋭い輝きが現れない。こ
のガラスビーズ25は粒径を揃えて分散してもよいし、
40〜80μmの範囲内で大小様々な粒径のものを混ぜ
合わせて使用してもよい。また、前記ガラスビーズ25
は透明なものの他に、図3に示すように、半球面を金属
蒸着膜27で被覆したガラスビーズ26も使用できる。
透明なガラスビーズ25を使用した場合は文字板本体部
22の表面が白色系に輝くが、前記金属蒸着膜27で被
覆したガラスビーズ26を使用した場合は金属色の輝き
が得られる。これらガラスビーズ25,26はそれぞれ
単体で使用してもよいし、適宜混ぜ合わせて使用しても
よい。
【0034】前記ガラスビーズ25,26は、透明な樹
脂バインダ28に均一に分散される。前記樹脂バインダ
28としては、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポ
キシ樹脂等の各種の透明な樹脂材が使用できる。この樹
脂バインダ28に混入するガラスビーズ25,26の比
率によってキラキラ輝く度合いが変化する。前記ガラス
ビーズ25,26の比率が少なすぎると、輝きがまばら
となって、キラキラとした光輝感が得られず、逆に多す
ぎると全体がキラキラ輝きすぎて、却って装飾的な価値
を低下させてしまう。また、ガラスビーズ25,26の
分量が多すぎると、文字板本体部22からの入射光32
の透過率が低下し、ソーラセル31に十分な光を供給で
きなくなるおそれがある。これらのことから両者の重量
割合は、樹脂バインダ28を1.0とした場合にガラス
ビーズ25,26が0.5〜1.5の範囲が好ましい。
このようにして形成された光輝塗膜層23においては、
入射光32が均等にソーラセル31及びガラスビーズ2
5に照射される。そして、前記ガラスビーズ25に照射
した光は反射光33となって文字板本体部22の上面に
向けて進行し、後述する微小レンズ体24から四方に拡
散光34として放射されることになる。
【0035】前記文字板本体部22上に形成される多数
の微小レンズ体24の一つ一つは、中心部が丸く膨らん
だ凸状の透明樹脂でできている。透明樹脂の材質として
は、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリ
カーボネイト樹脂などから選択できる。一つの微小レン
ズ体24の直径は前記ガラスビーズ25,26と同様に
肉眼で僅かに確認できる程度の大きさがよい。この微小
レンズ体24は厚く形成するほど多様な方向に光を屈折
するので、キラキラとした輝きがより一層強く現れる。
このため、前記ガラスビーズ25に当たって反射した反
射光33が文字板本体部22の表面から強くキラキラし
た拡散光34が放射されることになる。本実施形態で
は、微小レンズ体24の直径を100〜200μm、中
心部の厚みを約5μmに形成してある。この程度の大き
さであれば、正面から見たときに、微小レンズ体24の
外形が目に入ることなく、微小レンズ体24の配列に沿
った光のみが輝いて見える。各微小レンズ体24の外形
形状は、円形、四角形、三角形、その他どのような形状
でもかまわないが、光の屈折効果を得るために、中心部
が隆起した凸状のレンズ体になっていることが必要であ
る。この微小レンズ体24は図1に示すように、文字板
本体部22の上面にマトリックス状に一定間隔で均等に
設けることによって、全体的に一様なキラキラした輝き
が得られる。この配列間隔は狭すぎると配列パターン自
体が目立ってしまい、外観的に好ましくなく、また、配
列間隔が開きすぎると、微小レンズ体24によって強く
光る部分と谷間の弱く光る部分との境目が目立ちキラキ
ラした輝きにムラが生じて装飾効果が薄れてしまう。本
実施形態では、配列間隔を微小レンズ体24の大きさと
同じく、100〜200μmの範囲で形成したことによ
って、配列パターンに沿ってキラキラとした輝きが得ら
れると共に、その輝き自体にもムラが発生しない。な
お、このような配列パターンは図1のような文字板本体
部22の全面に亘って規則的に配列したものの他、ある
特定の模様や図柄に沿って形成することも可能であり、
さらにはランダムに設けることもできる。
【0036】前記微小レンズ体24は、パッド印刷やス
クリーン印刷によって形成することができる。前記パッ
ド印刷法では所定の形状及びサイズに精度よく形成でき
るが、厚みを持たせて形成することができない。一方の
スクリーン印刷法では、前記パッド印刷法に比べて厚み
を持たせて形成することができるが、所定の形状及びサ
イズに加工する場合の精度が若干劣る。したがって、形
成する模様パターンが細かいものについてはパッド印刷
法で、逆に模様パターンが大きく粗いものについてはス
クリーン印刷法を選択するとよい。なお、微小レンズ体
24の厚みは、透明樹脂塗料の粘性を変えることによっ
ても調整が可能である。
【0037】上記第1実施形態では、光輝部材として球
状のガラスビーズ25,26を使用した例を示したが、
このような球状の光輝部材に限らず、薄い鱗片状の光輝
部材を用いても同様のキラキラした光輝感を得ることが
できる。このような光輝部材としては、真鍮、ステンレ
ス、アルミニウム、ニッケル等の金属片やガラス片、貝
殻片、貴石片等の微細片が使用可能である。また、前記
金属片にメッキ処理を施して貴金属色を出すような装飾
性に富んだ表示をさせることもできる。
【0038】図4は本発明の第2実施形態を示したもの
であり、前記ガラスビーズ25で形成された光輝塗膜層
23と同様な第1の光輝塗膜層43を形成し、さらにそ
の下に微小な鱗片状の真鍮片45を分散した第2の光輝
塗膜層44を形成した2層の光輝塗膜層による時計用文
字板41である。前記第1の光輝塗膜層43は上記第1
実施形態の光輝塗膜層23と同様の構成である。また、
第2の光輝塗膜層44は、直径15〜50μmの鱗片状
の真鍮片45を均等に樹脂バインダ48に分散させたも
ので、真鍮片45の混入量は樹脂バインダ48を1.0
とした場合に0.1〜0.5の重量比となるようにする
のが好ましい。前記ガラスビーズ25に比べて真鍮片4
5の重量比を低く設定したのは、ガラスビーズ25の場
合には球形であるため多少密集させても隙間ができて光
を透過させることができるが、鱗片状の真鍮片45の場
合には密集させることで重なり合う面積が多くなり、光
の透過率が低下するからである。この第2の光輝塗膜層
44は前記配合量による樹脂塗料を前記第1の光輝塗膜
層43の下面にスクリーン印刷によって10〜15μm
の厚みになるように塗布形成する。なお、文字板本体部
22及びこの上に形成する微小レンズ体24は、前記第
1実施形態における時計用文字板21と同様であるので
詳細な説明は省略する。
【0039】上述のような構成からなる時計用文字板4
1は、前記第1の光輝塗膜層43による白色系の光と、
第2の光輝塗膜層44による真鍮片45からの反射光が
入り混じって全体として明るい金属色でキラキラと光り
輝くといった装飾効果を得ることができる。なお、本実
施形態では、第2の光輝塗膜層44に光輝部材として真
鍮片45を使用したが、その他の金属片やガラス片、貝
殻片、貴石片を使用した場合は、そのものの持つ色とガ
ラスビーズの色が混ざってキラキラと光り輝く。
【0040】図5は本発明の第3実施形態を示したもの
で、文字板本体部22の下面に鱗片状のアルミニウム片
46を分散した光輝塗膜層53と、黒色系の有色の塗膜
層54とを形成した時計用文字板51の構成例である。
このような時計用文字板51によれば、塗膜層54の黒
色と光輝塗膜層53のアルミニウム片46の金属色が混
じり合って黒色の地の中にシルバー色がキラキラと輝く
といった装飾効果を得ることができる。前記塗膜層54
は、黒色の他に白色、青色、赤色等の所望の色調を選択
することができるが、例えば、塗膜層54に白色系の塗
料を使用した場合はゴールド色の金属片を、青色系の塗
料を選択した場合はシルバー色の金属片を選択すること
でキラキラした輝きが一層映えることになる。なお、文
字板本体部22及びこの文字板本体部22上に形成する
微小レンズ体24については前記第1実施形態における
時計用文字板21と同様であり、時計用文字板51全体
の光透過率も25%以上を確保する必要があることか
ら、有色の塗膜層54を含めた全体の厚みを調整するこ
とが必要である。
【0041】上記で示したそれぞれの実施形態は代表的
な構成例であるが、これら以外にも文字板本体部22の
下面に形成される光輝塗膜層や有色の塗膜層の組み合わ
せを自由に選択することができ、光輝塗膜層に分散され
る光輝部材も球状のガラスビーズや鱗片状の金属片やガ
ラス片などを混ぜ合わせて使用することもできる。ま
た、文字板本体部22の表面に形成する凸状の微小レン
ズ体24の配列パターンも様々な模様パターンや図柄に
沿って配列させることで、バリエーションに富んだ時計
用文字板となる。
【0042】なお、上記実施形態はソーラセル対応の時
計用文字板について説明したが、前記ソーラセルの代わ
りにEL発光体を組み込んだ時計にも応用することがで
きる。このようなEL発光体を組み込むことで、EL発
光体が発する様々な光と本発明の時計用文字板のキラキ
ラした光輝感とが混じり合って一層きらびやかな装飾効
果を得ることができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る時計
用文字板によれば、文字板本体部の上面に凸状の微小レ
ンズ体を多数形成したので、光輝塗膜層で反射された光
が文字板本体部を通過して前記微小レンズ体によって屈
折して放射され、一段と鋭くキラキラ輝くといった装飾
効果の向上が図られる。
【0044】また、前記光輝塗膜層が、樹脂材に微小な
光輝部材を多数分散させて形成されているので、正面か
ら見たときには平面的な輝きになるが、ある角度で文字
板本体部を見たときに、多数の微細な光の点滅現象に似
たようなキラキラとした立体的な輝きとなる。
【0045】また、前記文字板本体部の上面に微小レン
ズ体を配設して輝きを増しているため、ガラスビーズや
鱗片状の金属片等からなる光輝部材の印刷ムラが多少あ
ったとしても目立たなくなる。
【0046】さらに、前記光輝塗膜層と合わせて様々な
色でキラキラ輝く時計用文字板が形成できると共に、光
輝塗膜層の色と混ざってバリエーションに富んだ時計用
文字板となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る時計用文字板の斜視図である。
【図2】図1に示す時計用文字板の第1実施形態の断面
図である。
【図3】図2に示す時計用文字板の他の構成を示す断面
図である。
【図4】本発明に係る時計用文字板の第2実施形態の断
面図である。
【図5】本発明に係る時計用文字板の第3実施形態の断
面図である。
【図6】従来の時計用文字板の断面図である。
【図7】上記従来の時計用文字板の斜視図である。
【符号の説明】
21,41,51 時計用文字板 22 文字板本体部 23 光輝塗膜層 24 微小レンズ体 25 ガラスビーズ 26 ガラスビーズ 28 樹脂バインダ 45 真鍮片 46 アルミニウム片 54 塗膜層

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過性を有する文字板本体部の下面に
    微小な光輝部材を多数分散させた光輝塗膜層を形成する
    と共に、前記文字板本体部の上面に凸状の微小レンズ体
    を多数形成したことを特徴とする時計用文字板。
  2. 【請求項2】 前記微小レンズ体は、直径が100〜2
    00μm、厚みが5μm以上であることを特徴とする請
    求項1記載の時計用文字板。
  3. 【請求項3】 前記微小レンズ体が、文字板本体部の上
    面にマトリックス状に配列されていることを特徴とする
    請求項1記載の時計用文字板。
  4. 【請求項4】 前記文字板本体部は、厚みが300〜5
    00μmであることを特徴とする請求項1記載の時計用
    文字板。
  5. 【請求項5】 前記光輝塗膜層が、1層又は種類の異な
    った光輝部材をそれぞれ分散させた2層構造であること
    を特徴とする請求項1記載の時計用文字板。
  6. 【請求項6】 前記光輝部材が、40〜80μmの粒径
    を有するガラスビーズであることを特徴とする請求項1
    又は5記載の時計用文字板。
  7. 【請求項7】 前記光輝塗膜層は、透明な樹脂バインダ
    1に対してガラスビーズを0.5〜1.5の重量割合で
    分散させ、所定の厚みに形成したものであることを特徴
    とする請求項1又は6記載の時計用文字板。
  8. 【請求項8】 前記光輝塗膜層が40〜80μmの厚み
    であることを特徴とする請求項1又は7記載の時計用文
    字板。
  9. 【請求項9】 前記光輝部材が、15〜50μmの鱗片
    状のガラス片、金属片、貝殻片あるいは貴石片のいずれ
    かであることを特徴とする請求項1又は5記載の時計用
    文字板。
  10. 【請求項10】 前記光輝塗膜層は、透明な樹脂バイン
    ダ1に対して鱗片状の光輝部材を0.1〜0.5の重量
    割合で分散させ、所定の厚みに形成したものであること
    を特徴とする請求項1又は9記載の時計用文字板。
  11. 【請求項11】 前記光輝塗膜層が10〜15μmの厚
    みであることを特徴とする請求項1又は10記載の時計
    用文字板。
  12. 【請求項12】 前記光輝塗膜層の下面に有色の塗膜層
    を形成したことを特徴とする請求項1記載の時計用文字
    板。
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