JP2010217053A - 時計用文字板の製造方法、時計用文字板および時計 - Google Patents

時計用文字板の製造方法、時計用文字板および時計 Download PDF

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Abstract

【課題】光沢感のある優れた外観を呈する時計用文字板を提供し、当該時計用文字板を生産性よく好適に製造することができる製造方法を提供し、また、当該時計用文字板を備えた時計の提供。
【解決手段】時計用文字板1の製造方法は、スクリーン印刷法により、光を反射する機能を有する小片31および硬化性樹脂32を含み、流動性を有する組成物を基材2上に付与する組成物付与工程と、前記硬化性樹脂32を硬化させる硬化工程とを有する。前記小片31は、スリットが設けられたものである。前記小片31は、前記スリットの開口の大きさが可変なものであるのが好ましい。また、前記小片31は、交差する複数のスリットが設けられたものであるのが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、時計用文字板の製造方法、時計用文字板および時計に関する。
時計用文字板には、視認性等の実用性が求められるとともに、装飾性(美的外観)も求められる。従来、時計用文字板としては、金属板を加工したものや、プラスチック製の基板上に塗装や金属めっき等を施したものが用いられてきた。
また、一般に、時計用の文字板には、時刻を示す等の機能を有する文字・数字(いわゆる時字等)、目盛、記号や、各種マーク等の指標が用いられている。このような指標の形成方法としては、広く、印刷法や、植字と称される植設材を取り付け固定する方法が用いられている。
その一方で、より優れた美的外観を有する時計用文字板、新規な外観を呈する時計用文字板を求める声も大きい。
また、メンテナンスの容易性や、省資源、省資源の観点から、ソーラー時計(太陽電池を備えた時計)の評価が高まっている。
ソーラー時計(太陽電池を備えた時計)用の文字板には、太陽電池が十分な起電力を発生するのに十分な光量の光を透過させる機能(光透過性)が求められる。このため、従来から、ソーラー時計用文字板としては、透明性の高いプラスチック性の部材が用いられてきた。ところが、プラスチックは、一般に、Au、Ag等の金属材料等に比べて、高級感に欠け、美的外観に劣っている。このため、プラスチック製の基板上に、接着剤を介して、金属材料で構成され開口部が設けられた金属膜を貼着して得られる文字板が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような文字板では、優れた光透過性と、美的外観とを両立することが困難であった。すなわち、光の透過性を確保するために、金属膜の開口率(金属膜を平面視したときにおける、金属膜全体に対して開口部の占める面積の割合)を比較的高くすると、開口部の存在が目立ってしまい、金属材料(金属膜)を用いているにもかかわらず、十分に優れた美的外観が得られない。ソーラー時計においては、一般に、太陽電池として黒色や暗紫色等の暗色を呈するものが用いられているが、ソーラー時計がこのような太陽電池を備えたものである場合、金属膜の開口部と開口部以外の部位(金属膜で被覆されている部位)との色調、明るさの違いが顕著となり、その結果、開口部の存在が非常に目立ち易くなり、時計に適用した場合における時計用文字板の美的外観は特に劣ったものとなる。一方、美的外観を向上させる目的で、金属膜の開口率を低くすると、光の透過率が低下し、太陽電池の発電効率が著しく低下する。また、上記のような文字板の製造方法は、生産性にも劣っている。
特開平11−326549号公報(第3頁右欄第35行目〜第4頁左欄第11行目参照)
本発明の目的は、光沢感のある優れた外観を呈する時計用文字板を提供すること、当該時計用文字板を生産性よく好適に製造することができる製造方法を提供すること、また、当該時計用文字板を備えた時計を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の時計用文字板の製造方法は、スクリーン印刷法により、光を反射する機能を有する小片および硬化性樹脂を含み、流動性を有する組成物を基材上に付与する組成物付与工程と、
前記硬化性樹脂を硬化させる硬化工程とを有し、
前記小片は、スリットが設けられたものであることを特徴とする。
これにより、光沢感のある優れた外観を呈する時計用文字板を生産性よく好適に製造することができる製造方法を提供することができる。
本発明の時計用文字板の製造方法では、前記小片は、前記スリットの開口の大きさが可変なものであることが好ましい。
これにより、時計用文字板の生産性を特に優れたものとすることができる。
本発明の時計用文字板の製造方法では、前記小片は、交差する複数の前記スリットが設けられたものであることが好ましい。
これにより、時計用文字板の生産性を特に優れたものとすることができるとともに、製造される時計用文字板の美的外観を特に優れたものとすることができる。
本発明の時計用文字板の製造方法では、前記小片の平均粒径をD[μm]、前記スリットの長さをL[μm]としたとき、0.30≦L/D≦0.85の関係を満足することが好ましい。
これにより、時計用文字板の生産性を特に優れたものとすることができるとともに、製造される時計用文字板の美的外観を特に優れたものとすることができる。
本発明の時計用文字板の製造方法では、前記小片の平均粒径をD[μm]、前記小片の平均厚さをT[μm]としたとき、0.04≦T/D≦0.35の関係を満足することが好ましい。
これにより、時計用文字板の生産性を特に優れたものとすることができるとともに、製造される時計用文字板の美的外観を特に優れたものとすることができる。
本発明の時計用文字板の製造方法では、前記小片は、平面視した際の形状が略正方形状のものであることが好ましい。
これにより、時計用文字板の美的外観を特に優れたものとすることができる。
本発明の時計用文字板は、本発明の方法を用いて製造されたことを特徴とする。
これにより、光沢感のある優れた外観を呈する時計用文字板を提供することができる。
本発明の時計用文字板は、樹脂材料で構成された分散媒中に、光を反射する機能を有する小片が分散した分散相を有し、
前記小片は、開口部と、当該開口部の縁部から突出した突出片とを有するものであることを特徴とする。
これにより、光沢感のある特に優れた外観を呈する時計用文字板を提供することができる。また、時計用文字板の美的外観を特に優れたものとしつつ、時計用文字板全体としての光透過性を特に優れたものとすることができる。このため、時計用文字板をソーラー時計に好適に適用することができる。
本発明の時計用文字板の光の透過率は、20%以上であることが好ましい。
これにより、時計用文字板をソーラー時計に好適に適用することができる。
本発明の時計は、本発明の時計用文字板を備えたことを特徴とする。
これにより、光沢感のある優れた外観を呈する時計用文字板を備えた時計を提供することができる。また、時計用文字板は、時計全体としての外観に大きな影響を与えるため、上記のような時計用文字板を備えた時計は、全体としての美的外観に優れたものとなる。
本発明によれば、光沢感のある優れた外観を呈する時計用文字板を提供すること、当該時計用文字板を生産性よく好適に製造することができる製造方法を提供すること、また、当該時計用文字板を備えた時計を提供することができる。
本発明の時計用文字板の好適な実施形態を示す断面図である。 分散相中に含まれる小片の形状の一例を示す図であり、(a)は断面図、(b)は平面図である。 本発明の時計用文字板の製造方法の好適な実施形態を示す断面図である。 組成物中に含まれる小片の形状の一例を示す図であり、(a)は断面図、(b)は平面図である。 本発明の時計(腕時計)の好適な実施形態を示す断面図である。 組成物中に含まれる小片の形状の一例を示す図であり、(a)は断面図、(b)は平面図である。 組成物中に含まれる小片の形状の一例を示す図であり、(a)は断面図、(b)は平面図である。 分散相中に含まれる小片の形状の一例を示す図であり、(a)は断面図、(b)は平面図である。 分散相中に含まれる小片の形状の一例を示す図であり、(a)は断面図、(b)は平面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。なお、本明細書で参照する図面は、構成の一部を強調して示したものであり、実際の寸法等を正確に反映したものではない。
<時計用文字板>
図1は、本発明の時計用文字板の好適な実施形態を示す断面図、図2は、分散相中に含まれる小片の形状の一例を示す図であり、(a)は断面図、(b)は平面図である。
図1に示すように、本実施形態の時計用文字板1は、基板2と、光を反射する機能を有する複数の小片(光沢性小片)31が分散した分散相3とを有している。
通常、時計用文字板1は、時計に組み込まれた状態において、図1中の上側が観察者側(外表面側)を向き、図1中の下側が内面側を向くようにして用いられるものである。以下の説明では、図1中の上側を「上側」、図1中の下側を「下側」という(図3についても同様)。
[基板]
基板2は、後に詳述するような小片31を含む分散相3を保持する機能を有するものであり、時計用文字板1の主要部をなすものである。
基板2は、いかなる材料で構成されたものであってもよいが、光透過性を有するものであるのが好ましい。これにより、時計用文字板1の優れた美的外観とともに、優れた光透過性を有効に利用するソーラー時計用文字板(太陽電池を備えた時計が備える文字板)に好適に適用することができる。本発明において、「光透過性を有する」とは、可視光領域(380〜780nmの波長領域)の光の少なくとも一部を透過する性質を有することを指し、好ましくは可視光領域の光の透過率が50%以上であり、より好ましくは可視光領域の光の透過率が60%以上である。上記のような光の透過率は、例えば、光源として、白色蛍光灯(東芝社製、検査用蛍光灯 FL20S−D65)を用い、1000ルクス下で、測定対象の基板と同一形状のソーラーセル(太陽電池)で発電した際の電流値(A)に対する、当該ソーラーセルの光源側の面に測定対象である基板を載せた以外は、前記と同一の状態で発電した際の電流値(B)の比率((B/A)×100[%])を、採用することができる。また、後述する時計用文字板についての光の透過率についても、上記と同様にして求めることができる。以下、本明細書中において、特に断りのない限り、「光の透過率」とは、このような条件で求められる値のことを指す。
基板2の構成材料としては、例えば、各種プラスチック材料、各種ガラス材料等が挙げられるが、基板2は、主としてプラスチック材料で構成されたものであるのが好ましい。プラスチック材料は、一般に、成形性(成形の自由度)に優れており、種々の形状の時計用文字板1の製造に好適に適用することができる。また、基板2がプラスチック材料で構成されたものであると、時計用文字板1の製造コスト低減に有利である。また、プラスチック材料は、一般に、光(可視光)の透過性に優れるとともに、電波の透過性にも優れているため、基板2がプラスチック材料で構成されたものであると、時計用文字板1を、後述するような電波時計に好適に適用することができる。以下の説明では、基板2が主としてプラスチック材料で構成された例を、中心に説明する。なお、本発明では、「主として」とは、対象としている部位(部材)を構成する材料のうち最も含有量の多い成分を指し、その含有量は特に限定されないが、対象としている部位(部材)を構成する材料の60wt%以上であることが好ましく、80wt%以上であることがより好ましく、90wt%以上であることがさらに好ましい。
基板2を構成するプラスチック材料としては、各種熱可塑性樹脂、各種熱硬化性樹脂等が挙げられ、例えば、ポリカーボネート(PC)、アクリロニトリル−ブタジエンースチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)等のアクリル系樹脂、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル系樹脂等、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて(例えば、ブレンド樹脂、ポリマーアロイ、積層体等として)用いることができる。特に、基板2は、主として、ポリカーボネートおよび/またはアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体で構成されたものであるのが好ましい。これにより、時計用文字板1全体としての強度を特に優れたものとすることができる。また、基板2の成形の自由度が増す(成形のし易さが向上する)ため、より複雑な形状の時計用文字板1であっても、容易かつ確実に製造することができる。また、基板2がポリカーボネート(PC)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)から選択される少なくとも1種を含む材料で構成されたものであると、基板2と分散相3との密着性を特に優れたものとすることができる。また、ポリカーボネートは、各種プラスチック材料の中でも比較的安価で、時計用文字板1の生産コストのさらなる低減に寄与することができる。また、ABS樹脂は、特に優れた耐薬品性も有しており、時計用文字板1全体としての耐久性をさらに向上されることができる。
なお、基板2は、上記以外の成分を含むものであってもよい。このような成分としては、例えば、可塑剤、酸化防止剤、着色剤(各種発色剤、蛍光物質、りん光物質等を含む)、光沢剤、フィラー等が挙げられる。例えば、基板2が着色剤を含む材料で構成されたものであると、時計用文字板1の色のバリエーションを広げることができる。
基板2は、各部位でその組成が実質的に均一な組成を有するものであってもよいし、部位によって組成の異なるものであってもよい。
また、基板2の形状、大きさは、特に限定されず、通常、製造すべき時計用文字板1の形状、大きさに基づいて決定される。なお、図示の構成では、基板(基材)2は、平板状をなすものであるが、例えば、湾曲板状等をなすものであってもよい。
基板2の平均厚さは、特に限定されないが、150〜700μmであるのが好ましく、200〜600μmであるのがより好ましく、250〜500μmであるのがさらに好ましい。基板2の平均厚さが前記範囲内の値であると、時計用文字板1をソーラー時計に適用する場合に、時計用文字板1の光透過性を十分に高いものとしつつ、太陽電池の自色が透けて見えるのをより効果的に防止することができ、美的外観(高級感)を特に優れたものとすることができる。また、基板2の厚さが前記範囲内の値であると、時計用文字板1が適用される時計が、厚型化するのを効果的に防止しつつ、時計用文字板1の機械的強度、形状の安定性等を十分に優れたものとすることができる。
また、基板2は、いかなる方法で成形されたものであってもよいが、基板2の成形方法としては、例えば、圧縮成形、押出成形、射出成形、光造形等が挙げられる。
[分散相]
基板2上には、光を反射する機能を有する複数の小片31が分散媒32中に分散した分散相(分散部)3が設けられている。
分散相3に含まれる小片31は、図2に示すように、開口部3111を有する本体部311と、開口部3111の縁部から突出した突出片312とを備えている。
このように、本発明において、時計用文字板は、突出片を備え、光を反射する機能を有する小片が分散した分散相を有するものである。これにより、光を反射する機能を有する小片の反射面が様々な方向を向き、時計用文字板の美的外観は優れたものとなる。より具体的には、小片の反射面が様々な方向を向くことにより、時計用文字板に照射された光を様々な方向に反射することができ、ダイヤモンドやカットガラスが呈するような光沢感(キラキラ感)のある高級感にあふれた外観を呈するものとなる。また、単に、光を反射する材料を平面的に配した場合には、観察方向によって、その外観が著しく異なるものとなる(美的外観の視角依存性が大きいものとなる)が、本発明のように、突出片を備えた小片が分散相中に分散することにより、時計用文字板の視角依存性を小さくすることができ、様々な方向、様々な角度から観察された場合であっても、安定して優れた美的外観を発揮することができる。また、突出片を備えた小片を含むことにより、分散相中における小片と分散媒との密着性を優れたものとすることができる。これにより、時計用文字板の耐久性を特に優れたものとすることができる。また、突出片を備えた小片を含むことにより、時計用文字板全体としての光透過性を十分に高いものとした場合であっても、観察者に、時計用文字板の背面側の様子を認識されてしまうのを効果的に防止することができる。より詳しく説明すると、分散相中で小片同士が密着、凝集してしまうことを確実に防止し、複数の小片間の距離(ギャップ)を確実に確保することができ、分散相中において、効率よく光を反射させること(複数の小片間で繰り返し光を反射させること)ができるため、時計用文字板の背面側の様子が直接的に視認されるのを防止することができ、時計用文字板の美的外観を優れたものとしつつ、入射した光を入射面とは反対側の面から効率よく出射することができ、時計用文字板全体としての光透過性を十分に高いものとすることができる。したがって、本発明の時計用文字板は、時計に組み込まれた際に、背面側に太陽電池が配されるソーラー時計等に適用した場合であっても、時計全体としての美的外観を確実に優れたものとすることができる。このため、本発明の時計用文字板は、ソーラー時計に好適に適用することができる。
このように突出片312を備えた小片31を含む時計用文字板1は、後に詳述するような方法により生産性よく好適に製造することができる。
小片31は、突出片312を開口部3111に収納した状態における形状が、略直方体状のものであり、平面視した際の形状が略正方形であるのが好ましい。これにより、時計用文字板1の美的外観を特に優れたものとすることができる。
小片31の平均粒径は、35〜210μmであるのが好ましく、50〜200μmであるのがより好ましく、70〜180μmであるのがさらに好ましい。小片31の平均粒径が前記範囲内の値であると、光の透過性を十分に優れたものとしつつ、時計用文字板1の美的外観を特に優れたものとすることができる。また、時計用文字板1の耐久性も特に優れたものとすることができる。本発明において、小片の粒径とは、小片を平面視したときの周囲長と同じ長さの周囲長を有する真円の直径の値を指す。
小片31の平均厚さ(本体部311の平均厚さ)は、8.0〜33μmであるのが好ましく、9.5〜29μmであるのがより好ましく、14〜27μmであるのがさらに好ましい。小片31の平均厚さが前記範囲内の値であると、小片31において、入射した光を効率よく反射することができ、時計用文字板1の美的外観を特に優れたものとすることができる。
そして、本実施形態において、小片31は、樹脂材料で構成された樹脂層313と、金属材料で構成された金属層314とを有するものである。小片31がこのような構成のものであることにより、小片31と分散媒32との密着性を特に優れたものとしつつ、時計用文字板1の美的外観を特に優れたもの(きわめて優れた高級感のある外観を呈するもの)とすることができる。
樹脂層313は、樹脂材料を含む材料で構成されたものであればよく、例えば、顔料、染料等の着色剤や、酸化防止剤、可塑剤等の添加物を含むものであってもよい。
樹脂層313の平均厚さは、7.5〜32.9μmであるのが好ましく、8.3〜28.8μmであるのがより好ましい。これにより、時計用文字板1の生産性を特に優れたものとしつつ、時計用文字板1の美的外観および光透過性を特に優れたものとすることができる。
金属層314を構成する金属材料としては、例えば、Fe、Cu、Zn、Ni、Mg、Cr、Mn、Mo、Nb、Al、V、Zr、Sn、Au、Pd、Pt、Agや、これらのうち少なくとも1種を含む合金(例えば、青銅、真鍮、洋白等)等が挙げられるが、中でも、Cu、Al、Au、Pt、Agが好ましい。これにより、製造される時計用文字板1の美的外観を特に優れたものとすることができる。
金属層314の平均厚さは、0.01〜4.5μmであるのが好ましく、0.02〜3.2μmであるのがより好ましい。金属層314の平均厚さが前記範囲内の値であると、樹脂層313の厚さが相対的に薄くなってしまうのを効果的に防止しつつ、小片31において金属層314を構成する金属材料の質感を十分に発揮させることができる。これにより、時計用文字板1の生産性を特に優れたものとしつつ、時計用文字板1の美的外観を特に優れたものとすることができる。また、時計用文字板1の光透過性を特に優れたものとすることができる。
分散相3中における小片31の含有率は、5〜40vol%であるのが好ましく、7〜35vol%であるのがより好ましく、10〜33vol%であるのがさらに好ましい。分散相3中における小片31の含有率が前記範囲内の値であると、光の透過性を十分に優れたものとしつつ、時計用文字板1の美的外観を特に優れたものとすることができる。また、分散相3の基板2に対する密着性を特に優れたものとすることができる。
分散相3を構成する分散媒32は、固体状をなしており、複数個の小片31が凝集してしまうのを防止する機能を有している。
分散媒32は、硬化性樹脂の硬化物で構成されたものである。これにより、分散相3の基板2との密着性、分散媒32と小片31との密着性を特に優れたものとし、時計用文字板1の耐久性を優れたものとすることができる。
分散媒32は、樹脂材料以外の成分を含むものであってもよいが、光透過性を有するものであるのが好ましい。これにより、時計用文字板1の優れた美的外観とともに、優れた光透過性を有効に利用するソーラー時計用文字板(太陽電池を備えた時計が備える文字板)に好適に適用することができる。
分散相3を構成する分散媒32の屈折率をn、基板2の構成材料の屈折率をnとしたとき、|n−n|≦0.18の関係を満足するのが好ましく、|n−n|≦0.07の関係を満足するのがより好ましく、|n−n|≦0.04の関係を満足するのがさらに好ましい。このような関係を満足することにより、時計用文字板1の美的外観を特に優れたものとすることができる。
また、分散相3を構成する分散媒32の屈折率をn、小片31の樹脂層313の構成材料の屈折率をnとしたとき、|n−n|≦0.18の関係を満足するのが好ましく、|n−n|≦0.07の関係を満足するのがより好ましく、|n−n|≦0.04の関係を満足するのがさらに好ましい。このような関係を満足することにより、時計用文字板1の美的外観を特に優れたものとすることができる。
分散相3の平均厚さは、25〜500μmであるのが好ましく、30〜400μmであるのがより好ましく、40〜350μmであるのがさらに好ましい。
時計用文字板1の光の透過率は、20%以上であるのが好ましく、30%以上であるのがより好ましく、35%以上であるのがさらに好ましい。これにより、時計用文字板をソーラー時計に好適に適用することができる。
<時計用文字板の製造方法>
次に、上述した時計用文字板1の製造方法について説明する。
図3は、本発明の時計用文字板の製造方法の好適な実施形態を示す断面図、図4は、組成物中に含まれる小片の形状の一例を示す図であり、(a)は断面図、(b)は平面図である。
本実施形態の製造方法は、基板(基材)2を準備する基板準備工程(1a)と、スクリーン印刷法により、光を反射する機能を有する小片(光沢性小片)31’および硬化性樹脂32’を含み流動性を有する組成物を基板(基材)2上に付与する組成物付与工程(1b)と、硬化性樹脂32’を硬化させ固形状の分散媒32とする硬化工程(1c)とを有している。
[基板準備工程]
まず、基板2を準備する(1a)。
基板2としては、前述したようなものを用いることができる。
また、基板2の表面に対しては、後述する工程に先立ち、各種洗浄処理を施してもよい。これにより、例えば、基板2と分散相3との密着性を特に優れたものとすることができる。
[組成物付与工程]
次に、小片31’と硬化性樹脂32’とを含む組成物、および、スクリーン版6を用いて、基板2の表面にスクリーン印刷を施す(1b)。これにより、時計用文字板1の生産性を優れたものとしつつ、得られる時計用文字板1の美的外観を優れたものとすることができる。また、基板2上において所定のパターンで分散相3を形成する場合(分散相3を基板2上の一部に選択的に形成する場合)においては、所望の形状、パターンの分散相3を容易かつ確実に形成することができる。また、複数個の時計用文字板1を製造する場合において、個体間でのばらつきを防止しつつ、所定のパターンで繰り返し組成物を付与することができるため、品質の安定性に優れた時計用文字板1の大量生産に好適に適用することができる。また、スクリーン印刷法を用いることにより、品質の安定性に優れた時計用文字板1の大量生産にも好適に適用することができる。
スクリーン版6は、ワイヤー611により構成されたメッシュ61を備えたものである。
本工程では、ワイヤー611により構成されたメッシュ61を有するスクリーン版6上に、組成物を配した状態で、スクリーン版6の上面(組成物が配された面)を、スキージ7で押圧することにより行う。
本工程で用いる組成物は、小片31’と硬化性樹脂32’とを含むものである。
小片31’は、樹脂材料で構成された樹脂層313’と、金属材料で構成された金属層314’とを有するものである。小片31’がこのような構成のものであることにより、組成物中における小片31’の分散安定性を特に優れたものとすることができ、長期間にわたって、安定的に時計用文字板1の製造を行うことができる。また、小片31’が上記のような構成を有することにより、上述したような小片31を含む時計用文字板1を容易かつ確実に製造することができる。また、製造される時計用文字板1においては、小片31と分散媒32との密着性を特に優れたものとし、時計用文字板1全体としての耐久性を特に優れたものとすることができる。
ところで、多数の小片および硬化性樹脂を含む組成物は、一般に、粘度が高く、スクリーン印刷を安定的に行うことが困難である。このため、単に、光沢性の小片および硬化性樹脂を含む組成物を用いて上述したような分散相を備える時計用文字板を製造しようとした場合、印刷時における押圧力を大きくする必要があり、時計用文字板の生産性を十分に優れたものとすることが困難である。また、印刷時に大きな負荷がかかるため、スクリーン版の寿命が著しく短くなる等の問題もあった。また、このような問題を解決するために、小片の含有率を小さくしたり、小片の大きさを小さくすることも考えられるが、このような場合、得られる時計用文字板の美的外観を十分に優れたものとすることができなかった。そこで、本発明者は、上記のような問題を解消する目的で、鋭意研究を行った結果、スクリーン印刷に供する組成物に、スリットが設けられた小片を含ませることにより、上記のような問題が解決することを見出した。これは、以下のような理由によるものであると考えられる。
すなわち、小片(特に、板状の小片)および硬化性樹脂を含む、一般に、高粘度の組成物をスクリーン印刷に供する場合、組成物中に含まれる小片が、スクリーン印刷の際の抵抗を大きくする要因となり、大きな押圧力が必要となるが、本発明のように、組成物中に含まれる小片がスリットを有するものであると、押圧力が作用した際に、分散媒の一部が小片のスリットを通過することとなり、スクリーン印刷の際の抵抗を低減させることができるとともに、小片は組成物中で移動しやすくなり、メッシュの目詰まり等が効果的に防止され、形成される分散相は、小片が均一に分散したものとなる。以上のようなことから、時計用文字板の生産性の向上するとともに、得られる時計用文字板の美的外観を優れたものとすることができる。
本実施形態でも、小片31’として、スリット315’が設けられたものを用いる(図4参照)。
また、小片31’は、スリット315’の開口の大きさが可変なものであるのが好ましい。これにより、スクリーン印刷時にスリット315’の開口の大きさが変化(小片31’が小片31に変形)することとなり、スクリーン印刷の際の抵抗をより効果的に低減させることがで、時計用文字板1の生産性をより優れたものとすることができる。また、上述したような形状の小片31(突出片312を有する小片31)が含まれる分散相3を容易かつ確実に形成することができる。その結果、製造される時計用文字板1の美的外観を、容易かつ確実に優れたものとすることができる。
また、本実施形態においては、図4に示すように、小片31’は、交差する複数のスリット315’が設けられたものである。これにより、スクリーン印刷時にスリット315’の開口の大きさが好適に変化(小片31’が小片31に好適に変形)することとなり、スクリーン印刷の際の抵抗をさらに効果的に低減させることがで、時計用文字板1の生産性をさらに優れたものとすることができる。また、突出片312を有する小片31が含まれる分散相3を容易かつ確実に形成することができる。その結果、製造される時計用文字板1の美的外観を、容易かつ確実に優れたものとすることができる。
特に、図4に示す構成では、2本のスリット315’が直交するように設けられている。これにより、上述した効果はより顕著に発揮される。
小片31’の平均粒径をD[μm]、スリット315’の長さをL[μm]としたとき、0.30≦L/D≦0.85の関係を満足するのが好ましく、0.35≦L/D≦0.75の関係を満足するのがより好ましい。このような関係を満足することにより、時計用文字板1の生産性を特に優れたものとすることができるとともに、製造される時計用文字板1の美的外観を特に優れたものとすることができる。なお、小片31’が複数のスリット315’を有するものである場合、このうち最長の長さを有するスリット315’が上記のような関係を満足するのが好ましく、全てのスリット315’が上記のような関係を満足するのがより好ましい。
また、図示の構成では、小片31’は、平面視した際の形状が略正方形状のものである。これにより、上述したスリット315’を有することによる効果をより顕著に発揮させることができ、時計用文字板1の生産性、美的外観を特に優れたものとすることができる。
また、小片31’の平均粒径をD[μm]、小片31’の平均厚さをT[μm]としたとき、0.04≦T/D≦0.35の関係を満足するのが好ましく、0.06≦T/D≦0.31の関係を満足するのがより好ましく、0.07≦T/D≦0.28の関係を満足するのがさらに好ましい。このような関係を満足することにより、時計用文字板1の生産性を特に優れたものとすることができるとともに、製造される時計用文字板1の美的外観を特に優れたものとすることができる。
小片31’は、上記のようなスリット315’を有することにより、通常、突出片312を有する小片31となる(特に、上述したような条件を満足する組成物およびスクリーン版を用いることにより、確実に、突出片312を有する小片31となる)が、例えば、小片31’について、一方のスリット315’の端部と他方のスリット315’の端部との間の部位(小片31の開口部の縁部となるべき部位)の膜厚(例えば、樹脂層313’の厚さ)を、他の部位の膜厚に比べて小さいものとする(一方のスリット315’の端部と他方のスリット315’の端部との間の部位に溝部を設ける)ことにより、より確実に、小片31’を小片31(突出片312を有する小片31)とすることができる。
上述した小片31が突出片312を有していたのに対し、小片31’は、突出片を有しておらず、平板状をなすものである以外は、上述した小片31と同様の構成を有する。すなわち、小片31’は、樹脂材料で構成された樹脂層313’と、金属材料で構成された金属層314’とを有するものである。
樹脂層313’は、樹脂層313について述べたのと同様の条件を満足するのが好ましい。
また、金属層314’は、金属層314について述べたのと同様の条件を満足するが好ましい。
また、小片31’の平均粒径は、35〜210μmであるのが好ましく、50〜200μmであるのがより好ましく、70〜180μmであるのがさらに好ましい。
また、小片31’の平均厚さは、8.0〜33μmであるのが好ましく、9.5〜29μmであるのがより好ましい。
硬化性樹脂32’は、未硬化または半硬化の状態のものである。
硬化性樹脂32’としては、エネルギー線(例えば、熱(熱線)、光(紫外線等の可視光以外の光を含む)、電子線)により硬化する樹脂材料を用いることができ、例えば、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂等を用いることができる。
硬化性樹脂32’として光硬化性樹脂を用いた場合、時計用文字板1の生産性を特に優れたものとすることができる。また、製造時における、時計用文字板1の構成材料の劣化等をより確実に防止することができ、製造される時計用文字板1の信頼性を特に優れたものとすることができる。
また、硬化性樹脂32’として熱硬化性樹脂を用いた場合、大掛かりな装置、施設、高価な装置、施設を必要とせずに、生産性よく時計用文字板1を製造することができる。
組成物は、上述した小片31’および硬化性樹脂32’以外の成分を含むものであってもよい。このような成分としては、例えば、各種溶剤(小片31’を分散(固/液分散)する分散媒や硬化性樹脂32’を溶解する溶媒として機能するもの)、分散剤、熱可塑性樹脂等が挙げられる。
そして、小片31’および硬化性樹脂32’を含む組成物の25℃における粘度は、8000〜20000cpsであるのが好ましく、12000〜19000cpsであるのがより好ましく、15000〜18000cpsであるのがさらに好ましい。組成物の粘度が前記範囲内の値であることにより、スクリーン印刷時にスリット315’の開口の大きさが好適に変化(小片31’が小片31に好適に変形)することとなり、スクリーン印刷の際の抵抗をさらに効果的に低減させることがで、時計用文字板1の生産性をさらに優れたものとすることができる。また、突出片312を有する小片31が含まれる分散相3を容易かつ確実に形成することができる。その結果、製造される時計用文字板1の美的外観を、容易かつ確実に優れたものとすることができる。また、組成物の粘度が前記範囲内の値であることにより、比較的厚みの大きい分散相3を好適に形成することができる。その結果、例えば、基板2上に、所定のパターンで分散相3を形成する場合(分散相3を基板2上の一部に選択的に形成する場合)等には、時計用文字板1の立体感を特に優れたものとすることができ、また、時計用文字板1をソーラー時計に適用する場合には、分散相3内部で、好適に光の反射を反射させることができるため、時計用文字板1の美的外観を優れたものとしつつ、時計用文字板1全体としての光透過性を特に優れたものとすることができる。
そして、本工程で用いるスクリーン版6は、少なくとも表面付近がポリ四フッ化エチレンで構成されたワイヤー611を備え、メッシュ粗さが20〜120番であり、かつ、ワイヤー611の直径が50〜120μmであるものであるのが好ましい。これにより、スクリーン印刷時にスリット315’の開口の大きさが好適に変化(小片31’が小片31に好適に変形)することとなり、スクリーン印刷の際の抵抗をさらに効果的に低減させることがで、時計用文字板1の生産性をさらに優れたものとすることができる。また、突出片312を有する小片31が含まれる分散相3を容易かつ確実に形成することができる。その結果、製造される時計用文字板1の美的外観を、容易かつ確実に優れたものとすることができる。
上記のように、本工程で用いるスクリーン版6は、少なくとも表面付近がポリ四フッ化エチレンで構成されたワイヤー611を備えたものであるのが好ましいが、ワイヤー611全体が、ポリ四フッ化エチレンで構成されたものであるのがより好ましい。これにより、上述したような効果はより顕著に発揮される。
また、上記のように、本工程で用いるスクリーン版6のメッシュ粗さは、20〜120番であるのが好ましいが、30〜100番であるのがより好ましく、50〜70番であるのがさらに好ましい。これにより、上述したような効果はより顕著に発揮される。
また、上記のように、本工程で用いるスクリーン版6を構成するワイヤー611の直径は、50〜120μmであるのが好ましいが、50〜90μmであるのがより好ましく、60〜70μmであるのがさらに好ましい。これにより、上述したような効果はより顕著に発揮される。
スキージ7の構成材料としては、例えば、ウレタン系ゴム、シリコーン系ゴム、各種合成ゴム、各種金属等を用いることができるが、中でも、ウレタン系ゴムが好ましい。
[硬化工程]
次に、硬化性樹脂32’を硬化させ、固形状の分散媒32とし、固体状の分散媒32中に多数の小片31が分散(固/固分散)した分散相3とする(1c)。これにより、時計用文字板1が得られる。このようにして形成される分散相3は、複数の小片31の反射面が様々な方向を向いており、得られる時計用文字板1の美的外観は優れたものとなる。また、分散相3は、突出片312を有する小片31が分散したものであるため、小片31が分散媒(硬化部)32に確実に固定されており、時計用文字板1の使用時に小片31が脱落してしまうことが効果的に防止されている。したがって、時計用文字板1は、耐久性、信頼性にも優れたものとなる。
硬化性樹脂の硬化は、硬化性樹脂の種類に応じた方法により行う。例えば、硬化性樹脂が熱硬化性樹脂である場合には加熱により行うことができ、硬化性樹脂が光硬化性樹脂である場合には、光(エネルギー線)の照射により行うことができる。
特に、硬化性樹脂が光硬化性樹脂であり、本工程を光照射により行う場合、時計用文字板1の生産性を特に優れたものとすることができるとともに、製造時における、時計用文字板1の構成材料の劣化等をより確実に防止することができ、製造される時計用文字板1の信頼性を特に優れたものとすることができる。
また、硬化性樹脂が熱硬化性樹脂であり、本工程を加熱により行う場合、大掛かりな装置、施設、高価な装置、施設を必要とせずに、生産性よく時計用文字板1を製造することができる。
<時計>
次に、上述したような本発明の時計用文字板1を備えた本発明の時計の一例、特に、ソーラー時計の一例について説明する。
本発明の時計は、上述したような本発明の時計用文字板を有するものである。上述したように、本発明の時計用文字板は、装飾性(美的外観)に優れたものである。時計用文字板は時計を構成する各種部材の中でも、時計全体の外観に特に大きな影響を与える部材である。このため、上述したような時計用文字板を備えた時計は、全体としての美的外観が優れたものとなる。また、上述したように、本発明の時計用文字板は、光の透過性にも優れている。このため、上述したような時計用文字板を備えた本発明の時計は、ソーラー時計としての求められる要件を十分に満足することができる。なお、本発明の時計を構成する時計用文字板(本発明の時計用文字板)以外の部品としては、公知のものを用いることができるが、以下に、本発明の時計の構成の一例について説明する。
図5は、本発明の時計(腕時計)の好適な実施形態を示す断面図である。
図5に示すように、本実施形態のソーラー時計としての腕時計(携帯時計)100は、胴(ケース)82と、裏蓋83と、ベゼル(縁)84と、ガラス板(カバーガラス)85とを備えている。また、ケース82内には、前述したような本発明の時計用文字板1と、太陽電池94と、ムーブメント81とが収納されており、さらに、図示しない針(指針)等が収納されている。時計用文字板1は、太陽電池94と、ガラス板(カバーガラス)85との間に設けられている。
ガラス板85は、通常、透明性の高い透明ガラスやサファイア等で構成されている。これにより、本発明の時計用文字板1の審美性を十分に発揮させることができるとともに、太陽電池94に十分な光量の光を入射させることができる。
ムーブメント81は、太陽電池94の起電力を利用して、指針を駆動する。
図5中では省略しているが、ムーブメント81内には、例えば、太陽電池94の起電力を貯蔵する電気二重層コンデンサー、リチウムイオン二次電池や、時間基準源として水晶振動子や、水晶振動子の発振周波数をもとに時計を駆動する駆動パルスを発生する半導体集積回路や、この駆動パルスを受けて1秒毎に指針を駆動するステップモーターや、ステップモーターの動きを指針に伝達する輪列機構等を備えている。
また、ムーブメント81は、図示しない電波受信用のアンテナを備えている。そして、受信した電波を用いて時刻調整等を行う機能を有している。
太陽電池94は、光エネルギーを電気エネルギーに変換する機能を有する。そして、太陽電池94で変換された電気エネルギーは、ムーブメントの駆動等に利用される。
太陽電池94は、例えば、非単結晶シリコン薄膜にp型の不純物とn型の不純物とが選択的に導入され、さらにp型の非単結晶シリコン薄膜とn型の非単結晶シリコン薄膜との間に不純物濃度の低いi型の非単結晶シリコン薄膜を備えたpin構造を有している。
胴82には巻真パイプ86が嵌入・固定され、この巻真パイプ86内にはりゅうず87の軸部871が回転可能に挿入されている。
胴82とベゼル84とは、プラスチックパッキン88により固定され、ベゼル84とガラス板85とはプラスチックパッキン89により固定されている。
また、胴82に対し裏蓋83が嵌合(または螺合)されており、これらの接合部(シール部)93には、リング状のゴムパッキン(裏蓋パッキン)92が圧縮状態で介挿されている。この構成によりシール部93が液密に封止され、防水機能が得られる。
りゅうず87の軸部871の途中の外周には溝872が形成され、この溝872内にはリング状のゴムパッキン(りゅうずパッキン)91が嵌合されている。ゴムパッキン91は巻真パイプ86の内周面に密着し、該内周面と溝872の内面との間で圧縮される。この構成により、りゅうず87と巻真パイプ86との間が液密に封止され防水機能が得られる。なお、りゅうず87を回転操作したとき、ゴムパッキン91は軸部871と共に回転し、巻真パイプ86の内周面に密着しながら周方向に摺動する。
上記のような携帯時計(腕時計)は、各種時計の中でも特に優れた耐久性(例えば、耐衝撃性等)が求められるものである。このため、優れた美的外観とともに、優れた耐久性が得られる時計用文字板1を、より好適に適用することができる。
なお、上記の説明では、時計の一例として、ソーラー電波時計としての腕時計(携帯時計)を挙げて説明したが、本発明は、腕時計以外の携帯時計、置時計、掛け時計等の他の種類の時計にも同様に適用することができる。また、本発明は、ソーラー電波時計を除くソーラー時計にも適用することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、これらに限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態では、分散相3を形成する基板2として、時計用文字板1に対応する形状、大きさのものを用いる場合について中心的に説明したが、基板としてシート状の部材上に分散相を形成した後に、打ち抜き成形等により、前記シート状の部材を時計用文字板に加工してもよい。
また、本発明の時計用文字板を製造する際には、上述した以外の工程を設けてもよい。例えば、コート層を形成する工程を設けてもよい。これにより、例えば、色調等を調整し、時計用文字板の美的外観をさらに優れたものにしたり、時計用文字板全体としての、耐候性、耐水性、耐油性、耐擦傷性、耐摩耗性、耐変色性等の各種特性を向上させたりすることができる。なお、このようなコート層は、例えば、時計用文字板の使用時等において除去されるものであってもよい。
また、本発明にかかる製造方法は、スクリーン印刷に、光を反射する機能を有し、かつ、スリットが設けられた小片を含む組成物を用いるものであればよく、最終的に得られる時計用文字板において、小片は突出片を有するものでなくてもよい。
また、本発明にかかる時計用文字板は、あらかじめ突出片が設けられた小片を含む組成物を用いて製造されたものであってもよい。
また、本発明の時計用文字板は、上述したような製造方法で用いた基材を、その構成部分として備えていないものであってもよい。例えば、本発明の時計用文字板は、上述したように、基材上に分散相を形成した後、基材を取り除いたもので構成されるものであってもよい。
また、前述した実施形態では、分散相3が基板2の一方の面の全体に設けられる場合について中心的に説明したが、分散相3は、基板2の一部(例えば、時字等の指標に対応する部位)にのみ設けられるものであってもよい。また、分散相3は、基板2の両面側に設けられるものであってもよい。
また、本発明にかかる時計用文字板は、その少なくとも一部が、樹脂材料で構成された分散媒中に光を反射する機能を有し、突出片が設けられた小片が分散した分散相で構成されたものであればよく、時計用文字板全体が、分散相で構成されたものであってもよい。また、時計用文字板を構成する一部の部品(例えば、時字等の指標として用いられる植設材)が上述したような分散相を有するものであってもよい。
また、前述した実施形態では、組成物中に含まれる小片は、直線状の交差する2本のスリットが設けられたものとして説明したが、組成物中に含まれる小片は、1本のスリットを有するものであってもよいし、3本以上のスリットを有するものであってもよい。また、スリットは、小片を平面視した際の形状が、湾曲および/または屈曲したものであってもよい。このようなスリットを有する小片としては、例えば、図6、図7に示すようなものが挙げられる。このような小片を含む組成物を用いた場合、最終的に得られる時計用文字板においては、小片の反射面が様々な方向を向くことにより、時計用文字板に照射された光を様々な方向に反射することができ、ダイヤモンドやカットガラスが呈するような光沢感(キラキラ感)のある高級感にあふれた外観を得ることができる。なお、組成物として、図6、図7に示すような小片を含むものを用いた場合、製造される時計用文字板の分散相中に含まれる小片は、それぞれ、図8、図9に示すような構造を有するものとなる。
次に、本発明の具体的実施例について説明する。
1.時計用文字板の製造
(実施例1)
以下に示すような方法により、腕時計用文字板(ソーラー時計用文字板)を製造した。
まず、ポリカーボネートを用いて、射出成形により、腕時計用文字板(ソーラー時計用文字板)の形状を有する母材を作製し、その後、必要箇所を型抜きし、不要なバリ等を切削、研磨することにより基板を得た。得られた基板は、略円盤状をなし、直径:27mm×厚さ:300μmであった。
次に、この基板を洗浄した。基板の洗浄としては、まず、プラスチック用中性洗剤で30秒間洗浄を行い、その後、中和を10秒間、水洗を30秒間、純水洗浄を60秒間行った。その後、オーブン(80℃)で20分間乾燥した。
このようにして洗浄を行った基板の一方の主面に、スクリーン印刷により、小片(光沢性小片)と未硬化の硬化性樹脂(光硬化性樹脂)とを含む組成物を付与した(組成物付与工程)。組成物を構成する光沢性小片としては、ポリエステル樹脂(PET)で構成された樹脂層(平均厚さ:22.0μm)の一方の主面に、Alで構成された金属層(平均厚さ:1.0μm)が設けられたものを用いた。小片の平面視した際の形状は正方形状であり、小片の平均粒径は120μm、小片の平均厚さは23.0μmであった。また、小片は、図4に示すように、正方形の2つの対角線上にスリットが設けられたものであった。スリットの長さは、いずれも、70μmであった。また、組成物を構成する小片としては、樹脂層の金属層に対向する面とは反対側の面において、一方のスリットの端部と他方のスリットの端部との間の部位に溝部(平均深さ:4.0μm)を設けられたもの(小片を平面視した際に、溝部が正方形状に設けられたもの)を用いた。また、樹脂層中におけるポリエステル樹脂(PET)の含有率は、99.9wt%以上であった。また、金属層中におけるAl含有率は、99.9wt%以上であった。また、本工程で用いた組成物の25℃における粘度は、17000cpsであった。また、スクリーン版としては、ポリ四フッ化エチレンからなるワイヤーで構成されたメッシュを備え、メッシュ粗さが70番、ワイヤーの直径が60μmのものを用いた。また、スキージとしては、ウレタン系ゴムで構成されたものを用いた。上記のようなスクリーン印刷により、組成物中に含まれる小片は、突出片を有するものとなった。
次に、基板の組成物が付与された面側から、紫外線を照射することにより、硬化性樹脂を硬化させ、突出片を有する小片が硬化性樹脂の硬化物(分散媒)中に分散した分散相を形成した(硬化工程)。これにより、図1に示すような腕時計用文字板(ソーラー時計用文字板)が得られた。形成された分散相の平均厚さは、200μmであった。
なお、基板、分散相、小片(樹脂層、金属層)の厚さ等は、JIS H 5821で規定される顕微鏡断面試験方法に従い測定した。
(実施例2〜5)
表1に示すような構成となるようにした以外は、前記実施例1と同様にして腕時計用文字板(ソーラー時計用文字板)を製造した。
(実施例6)
分散相形成用の組成物を構成する硬化性樹脂として、光硬化性樹脂(紫外線硬化性樹脂)の代わりに熱硬化性樹脂を用い、さらに、硬化工程において、紫外線照射の代わりに、150℃×10分間の熱処理を施した以外は、前記実施例1と同様にして時計用文字板(ソーラー時計用文字板)を製造した。
(実施例7〜9)
表1に示すような構成となるようにした以外は、前記実施例6と同様にして腕時計用文字板(ソーラー時計用文字板)を製造した。
(比較例1)
分散相形成用の組成物中に含まれる小片として、スリットおよび溝部が設けられていないものを用いた以外は、前記実施例1と同様にして時計用文字板(ソーラー時計用文字板)を製造した。
なお、前記各実施例および比較例で用いた基板は、光源として白色蛍光灯(東芝社製、検査用蛍光灯 FL20S−D65)を用いた際の、可視光の透過率が、いずれも、80%以上であった。
各実施例および比較例の腕時計用文字板(ソーラー時計用文字板)の構成等を表1にまとめて示す。なお、表中、ポリカーボネートをPC、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)をABS、ポリエステル樹脂(PET)をPET、アクリル系樹脂をPMMAで示した。また、表中、小片の平均厚さの欄においては、小片全体としての平均厚さ(本体部の厚さ)の後に、樹脂層および金属層の厚さを、括弧内にこの順で示した。また、分散相の分散媒の屈折率をn、基板の構成材料の屈折率をn、分散相に含まれる小片の樹脂層の構成材料の屈折率をnで示した。また、時計用文字板の各部位における表1に示した材料の含有率は、いずれも、99wt%以上であった。また、前記各実施例(本発明)では、いずれも、組成物を構成する小片として、一方のスリットの端部と他方のスリットの端部との間の部位に溝部が設けられたものを用いた。また、前記各実施例(本発明)では、いずれも、時計用文字板の分散相中に含まれる小片が、開口部の縁部から突出した突出片を有するものであった。これに対し、比較例では、このような突出片は存在しなかった。また、前記各実施例および比較例では、いずれも、組成物中に含まれる小片(原料としての小片)と分散相中に分散した小片とについて、平均粒径および平均厚さ(各層の平均厚さ)が同一であることを確認した。
Figure 2010217053
2.時計用文字板の生産性評価
前記各実施例および比較例について、上記のような方法を繰り返し行うことにより、各100個の時計用文字板の製造を試み、時計用文字板の生産性を以下の3段階の基準に従い、評価した。
A:生産性に優れている。
B:生産性がやや劣っている。
C:生産性が劣っている。
3.腕時計用文字板(ソーラー時計用文字板)の外観評価
前記各実施例および比較例で製造した各時計用文字板について、黒色の太陽電池上に、基板の分散相が設けられた面とは反対側の面が対向するように配置し、このような状態で、基板の分散相が設けられた面側から、目視による観察を行い、これらの外観を以下の7段階の基準に従い、評価した。目視による観察は、基板の法線方向(視角0°の方向)、基板の法線から73°だけ傾斜した方向(視角73°の方向)から行い、それぞれの方向について評価した。
A:極めて優れた外観を有している。
B:非常に優れた外観を有している。
C:優れた外観を有している。
D:良好な外観を有している。
E:外観がやや不良。
F:外観が不良。
G:外観が極めて不良。
4.腕時計用文字板(ソーラー時計用文字板)の外観の視角依存性
まず、前記各実施例および比較例で製造した各時計用文字板について、黒色の太陽電池上に、基板の分散相が設けられた面とは反対側の面が対向するように配置した。このような状態で、基板の分散相が設けられた面側の基板の法線方向(視角0°の方向)についての輝度L[cd/m]、基板の法線から73°だけ傾斜した方向(視角73°の方向)についての輝度L73[cd/m]を測定し、時計用文字板の外観の視角依存性を以下の5段階の基準に従い、評価した。
A:L73/Lが0.90以上。
B:L73/Lが0.85以上0.90未満。
C:L73/Lが0.80以上0.85未満。
D:L73/Lが0.70以上0.80未満。
E:L73/Lが0.70未満。
5.腕時計用文字板(ソーラー時計用文字板)の光透過性評価
前記各実施例および比較例で製造した各時計用文字板について、以下のような方法により、光透過性を評価した。
まず、太陽電池と各腕時計用文字板とを暗室にいれた。その後、太陽電池単体でその受光面に対し、所定距離離間した白色蛍光灯(光源)からの光を入射させた。この際、太陽電池の発電電流をA[mA]とした。次に、前記太陽電池の受光面の上面に、腕時計用文字板を重ね合わせた状態で、前記と同様に所定距離離間した白色蛍光灯(光源)からの光を入射させた。この状態での、太陽電池の発電電流をB[mA]とした。そして、(B/A)×100で表される時計用文字板の光透過率を算出し、以下の6段階の基準に従い、評価した。光透過率が大きいほど、時計用文字板の光透過性は優れたものであるといえる。なお、時計用文字板は、基板の分散相が設けられた面側が白色蛍光灯(光源)側を向くように、太陽電池に重ね合わせた。また、白色蛍光灯としては、白色蛍光灯(東芝社製、検査用蛍光灯 FL20S−D65)を用いた。
A:36%以上。
B:32%以上36%未満。
C:26%以上32%未満。
D:20%以上26%未満。
E:15%以上20%未満。
F:15%未満。
6.電波透過性の評価
前記各実施例および比較例で製造した各時計用文字板について、以下に示すような方法で電波透過性を評価した。
まず、時計ケースと、電波受信用のアンテナを備えた腕時計用内部モジュール(ムーブメント)とを用意した。
次に、時計ケース内に、腕時計用内部モジュール(ムーブメント)および、腕時計用文字板を組み込み、この状態での電波の受信感度を測定した。このとき、時計用文字板は、基板の分散相が設けられた側の面が外表面側を向くようにした。
腕時計用文字板を組み込まない状態での受信感度を基準とし、腕時計用文字板を組み込んだ場合における受信感度の低下量(dB)を以下の4段階の基準に従い、評価した。電波の受信感度の低下が低いものほど、腕時計用文字板の電波透過性は優れたものであるといえる。
A:感度の低下が認められない(検出限界以下)。
B:感度の低下が0.7dB未満で認められる。
C:感度の低下が0.7dB以上1.0dB未満。
D:感度の低下が1.0dB以上。
7.耐久性評価
前記各実施例および比較例で製造した各腕時計用文字板について、以下に示すような熱サイクル試験を行い、耐久性を評価した。
まず、腕時計用文字板を、15℃の環境下に1時間、次いで、75℃の環境下に2時間、次いで、15℃の環境下に1時間、次いで、−25℃の環境下に2時間静置した。その後、再び、環境温度を15℃に戻し、これを1サイクル(6時間)とし、このサイクルを合計8回繰り返した(合計48時間)。
その後、腕時計用文字板の外観を目視により観察し、これらの外観を以下の4段階の基準に従い、評価した。
A:分散相、小片の浮き、剥がれ等が全く認められない。
B:分散相、小片の浮きがほとんど認められない。
C:分散相、小片の浮きがはっきりと認められる。
D:分散相、小片のひび割れ、剥離がはっきりと認められる。
これらの結果を表2に示す。
Figure 2010217053
表2から明らかなように、本発明の時計用文字板は、いずれも、優れた美的外観を有するとともに、視角依存性が小さく、さまざまな方向、角度から観察した場合においても優れた美的外観を呈するものであった。また、本発明の時計用文字板は、光の透過性にも優れていた。また、本発明の時計用文字板は、耐久性にも優れていた。また、本発明の時計用文字板は、電波の透過性にも優れていた。また、本発明では、優れた生産性で時計用文字板を製造することができた。
これに対し、比較例では、満足な結果が得られなかった。
また、各実施例および比較例で得られた時計用文字板を用いて、図5に示すような時計(ソーラー時計)を組み立てた。このようにして得られた各時計について、上記と同様の試験、評価を行ったところ、上記と同様の結果が得られた。
1…時計用文字板 2…基板(基材) 3…分散相 31…小片(光沢性小片) 311…本体部 3111…開口部 312…突出片 313…樹脂層 314…金属層 32…分散媒(硬化部) 31’…小片(光沢性小片) 313’…樹脂層 314’…金属層 315’…スリット 32’…硬化性樹脂 6…スクリーン版 61…メッシュ 611…ワイヤー 7…スキージ 94…太陽電池 81…ムーブメント 82…胴(ケース) 83…裏蓋 84…ベゼル(縁) 85…ガラス板(カバーガラス) 86…巻真パイプ 87…りゅうず 871…軸部 872…溝 88…プラスチックパッキン 89…プラスチックパッキン 91…ゴムパッキン(りゅうずパッキン) 92…ゴムパッキン(裏蓋パッキン) 93…接合部(シール部) 100…腕時計(携帯時計)

Claims (10)

  1. スクリーン印刷法により、光を反射する機能を有する小片および硬化性樹脂を含み、流動性を有する組成物を基材上に付与する組成物付与工程と、
    前記硬化性樹脂を硬化させる硬化工程とを有し、
    前記小片は、スリットが設けられたものであることを特徴とする時計用文字板の製造方法。
  2. 前記小片は、前記スリットの開口の大きさが可変なものである請求項1に記載の時計用文字板の製造方法。
  3. 前記小片は、交差する複数の前記スリットが設けられたものである請求項1または2に記載の時計用文字板の製造方法。
  4. 前記小片の平均粒径をD[μm]、前記スリットの長さをL[μm]としたとき、0.30≦L/D≦0.85の関係を満足する請求項1ないし3のいずれかに記載の時計用文字板の製造方法。
  5. 前記小片の平均粒径をD[μm]、前記小片の平均厚さをT[μm]としたとき、0.04≦T/D≦0.35の関係を満足する請求項1ないし4のいずれかに記載の時計用文字板の製造方法。
  6. 前記小片は、平面視した際の形状が略正方形状のものである請求項1ないし5のいずれかに記載の時計用文字板の製造方法。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の方法を用いて製造されたことを特徴とする時計用文字板。
  8. 樹脂材料で構成された分散媒中に、光を反射する機能を有する小片が分散した分散相を有し、
    前記小片は、開口部と、当該開口部の縁部から突出した突出片とを有するものであることを特徴とする時計用文字板。
  9. 時計用文字板の光の透過率は、20%以上である請求項7または8に記載の時計用文字板。
  10. 請求項7ないし9のいずれかに記載の時計用文字板を備えたことを特徴とする時計。
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