JP5412312B2 - 文字板および時計 - Google Patents
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Description
本発明は、文字板に光を拡散する機能を付与した場合でも文字板の装飾性に制限が生じにくく、良好な美的外観を得ることができる文字板等を提供することを目的とする。
また第2の凹凸構造は、単一の規則性を有して形成されることが好ましく、光透過性反射部材は、一部に第2の凹凸構造が形成されていることが好ましい。
更に、光透過性基材と光透過性反射部材とは、予め定められた空間を介して配されることが好ましく、第2の凹凸構造は、第1の凹凸構造に対し空間を介して対向して形成される部分を有することが更に好ましい。
〔電子時計の全体構成〕
図1は、本実施の形態が適用される電子時計の時計本体10を示した断面図である。図1に示す時計本体10は、胴部材11と、この胴部材11の視認側に設けられる透明ガラスからなる風防12と、胴部材11および風防12とともに外装を構成する裏蓋13とを備えている。
図2(a)〜(b)は、本実施の形態が適用される文字板100の第1の形態を説明した図である。ここで図2(a)は、本実施の形態の文字板100の断面形状を模式的に示した断面図であり、図2(b)は、図2(a)の一部を拡大した図である。
光透過性基材110は、光反射性より光透過性を主とする特性を有する部材であり、一般に可視光に対し透明である材料から形成される。具体的には、例えばポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂などの樹脂材を用いることが好ましいが、ガラス素材を用いることもできる。また光透過性基材110の厚さは、例えば、200μm〜700μmとすることができる。
このような特性を実現する具体的な部材としては、例えば、反射型偏光板が挙げられる。この反射型偏光板は、例えば、偏光性が異なる2種類のフィルムを交互に複数層積層した積層体を形成することで製造できる。このようにすることで、光反射軸と光透過容易軸を有するフィルムの積層体が形成される。そして光反射軸と平行な振動面を持つ直線偏光成分の光は反射し、光透過容易軸と平行な振動面を持つ直線偏光成分の光は透過する。本実施の形態において、光透過性反射部材120の厚さは、例えば、130μm〜400μmとすることができる。
また凹凸部121により視認できる模様としては、例えば、ストライプ状とすることができるが、その他にもサークル状、渦巻状、梨地模様状、格子状模様状、ピアジカット模様状、幾何学模様状、編目模様状、石調模様状、砂目模様状、波紋模様状、旭光目付等、色々な模様が選択でき、それぞれ求めるデザインに応じて選択することができる。ただし、凹凸部121の形成の容易性の観点から凹凸部121は、単一の規則性を有して形成されることが好ましい。なおその結果、凹凸部121により認識される模様は、全体として一様となる。
まず光透過性基材110および光透過性反射部材120を設けることで、ソーラーセル19(図1参照)を視認することが困難となる。
図6は、ソーラーセル19を視認側から見た概略図である。
図6に示すようにソーラーセル19は、4等分された4面のソーラーセル19a,19b,19c,19dからなる。このソーラーセル19a,19b,19c,19dは予め定められた間隔で配置され、各々の間には配線等が配されている。つまりソーラーセル19を視認する側から直接見た場合は、十字形状の模様が視認されることになる。またこのソーラーセル19は、通常黒っぽい紫色をしている。しかしながらこのような模様および色彩は、美的外観という観点からは好ましいとは言えない。そのためこの模様および色彩を視認側からは認識されにくくした方が好ましい。そしてそのためには、ソーラーセル19の視認側に配置される文字板にこのような機能を付与することが好ましい。
図7に示した文字板200は、光透過性を有する透過性文字板210と、透過性文字板210の視認する側の面とは反対側の面の側に配置される反射型偏光板220とを備えている。なお説明の都合上ソーラーセル19を点線にて示している。
ここで、透過性文字板210の視認する側の面とは反対側の面には、全面にプリズム反射面211が形成されている。
このような文字板200において、視認側から入射した光は、まず透過性文字板210を透過し、反射型偏光板220に到達する。この反射型偏光板220は、一部の光を反射する偏光板であるため、例えば、50%の光が反射する。また透過する残りの50%の光は、反射型偏光板220を透過してソーラーセル19に到達するが、前述の通り、ソーラーセル19は黒っぽい紫色であるためその反射率は非常に低い。そのためソーラーセル19に反射して視認する側に戻る光は、わずかである。一方、反射型偏光板220において反射した光の量はこれに比べはるかに多い。また、反射型偏光板220を反射した光は、再び透過性文字板210を透過して視認側に戻るが、このとき透過性文字板210に形成されたプリズム反射面211により屈折、散乱される。その結果、視認側からこの文字板200を見る者は、ソーラーセル19の色彩や模様を認識することが困難となる。
しかしながら、美的外観を求められる文字板の機能としては、ソーラーセル19の色彩や模様を認識しにくくすることだけでは、不十分である。さらにこの形態では、文字板200の上面側に配される時字印刷等が全体として、ぼけて見えることがある。また金属文字板のような金属色感を表現することは困難である。
即ち、上述した構造を採ることで、複数の異なった印象を与える部分を有する文字板100を作成することができる。また上述したように光透過性反射部材120の凹凸部121により視認される模様は、種々のものが考えられる。そのため文字板を作成するにあたりデザインバリエーションが豊富になる。なお本実施の形態においてソーラーセル19に入射する光の光量は、最初に光透過性基材110に入射する光の光量の約15%〜30%である。しかしながらこの程度の透過率であっても、ソーラーセル19は、時計本体10(図1参照)を動作させるために十分な量の電力を発電することが可能である。
上述した例では、光透過性反射部材120に形成される凹凸部121は、全面に形成されていたが、これに限られるものではなく、一部分に形成する形態でもよい。
図3は、本実施の形態が適用される文字板100の第2の形態を説明した図である。
図3に示した文字板100は、光透過性基材110と光透過性反射部材120とが積層する構造にて主要部を構成するという点では、図2で示した文字板100と同様である。更に光透過性基材110の視認する側の面とは反対側の面の外周部に凹凸部111が形成されている点でも図2で示した文字板100と同様である。しかしながら図2では、光透過性反射部材120に形成される凹凸部121は、視認側の表面全体に形成されていたのに対し、図3に示した文字板100では、内周部に形成され、外周部には形成されていない。即ち、光透過性反射部材120は、一部に凹凸部121が形成されている。
なお図3に示した文字板100では、第3の凹凸構造として凹凸部112を光透過性基材110の視認側に設けている。凹凸部112の凹部および凸部は、凹凸部111の凹部および凸部より更に小さく形成されており、プリズム構造体であってもよいが、他の形態であってもよい。そして凹凸部112を視認する者は、これをパターン模様として認識することができる。このパターン模様は、例えば、螺旋状、円環状とすることができる。凹凸部112は、例えば、印刷により形成することもできる。
図4は、本実施の形態が適用される文字板100の第3の形態を説明した図である。
図4に示した文字板100は、図3に示した文字板100と比較して、光透過性基材110に形成される凹凸部111が、視認側の内周部に形成されている。また、光透過性反射部材120に形成される凹凸部121は、外周部に形成され、内周部には形成されていない。即ち、この形態においても光透過性反射部材120は、一部に凹凸部121が形成されている。なお図3のような凹凸部112は設けていないが、設けることもできる。
また上述した例では、光透過性反射部材120に形成される凹凸部121は、視認する側の面に設けられていたが、これに限られるものではなく、光透過性反射部材120の少なくとも一方の表面に設ければよい。
図5は、本実施の形態が適用される文字板100の第4の形態を説明した図である。
図5に示した文字板100は、図2に示した文字板100と比較して、光透過性反射部材120に形成される凹凸部121について相違点を有する。即ち、図2に示した文字板100では、凹凸部121は、光透過性反射部材120の視認する側の全面に設けられていたが、視認する側とは反対側の面には、設けられていなかった。対して、図5に示した文字板100では、光透過性反射部材120の視認する側の面、および視認する側とは反対側の面の双方に凹凸部121を設けている。このうち視認する側とは反対側の面に設けられる凹凸部121bは、図2で説明を行なった凹凸部121と同様の構成を採る。即ち、図5における凹凸部121bは、凹部の深さや幅、凸部の幅などは目に視認できる程度の大きさに形成してあり、視認した場合に模様として認識することができる。そしてこの模様もストライプ状等種々の模様を採ることができる。一方、光透過性反射部材120の視認する側に設けられる凹凸部121aは、目に視認できるより細かいパターンで形成されており、そのパターンは、例えば梨地状とすることができる。
Claims (7)
- 時計に用いられ、光透過性基材と該光透過性基材に対し視認側とは反対側に設けられる光透過性反射部材とを有し、太陽電池の視認側に配置される文字板であって、
前記光透過性基材は、視認する側の面とは反対側の面の一部に第1の凹凸構造が形成され、
前記光透過性反射部材は、少なくとも一方の表面に第2の凹凸構造が形成され、
前記第1の凹凸構造は、前記光透過性基材の外周部に形成され、
前記第2の凹凸構造を、前記光透過性反射部材の表面全体又は内周部に形成した、
ことを特徴とする文字板。 - 前記第2の凹凸構造は、前記光透過性反射部材の内周部に形成され、
前記第1の凹凸構造と前記第2の凹凸構造とが重複する部分を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の文字板。 - 前記第1の凹凸構造は、プリズム構造体を配列することで形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の文字板。
- 前記第2の凹凸構造は、単一の規則性を有して形成されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の文字板。
- 前記光透過性基材と前記光透過性反射部材とは、予め定められた空間を介して配されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の文字板。
- 前記第2の凹凸構造は、前記第1の凹凸構造に対し前記空間を介して対向して形成される部分を有することを特徴とする請求項5に記載の文字板。
- 太陽電池と、
前記太陽電池の視認側に設けられ、光透過性基材と該光透過性基材に対し視認側とは反対側に設けられる光透過性反射部材とを有する文字板とを有し、
前記文字板の前記光透過性基材は、視認する側の面とは反対側の面の一部に第1の凹凸構造が形成され、
前記文字板の前記光透過性反射部材は、少なくとも一方の表面に第2の凹凸構造が形成され、
前記第1の凹凸構造は、前記光透過性基材の外周部に形成され、
前記第2の凹凸構造を、前記光透過性反射部材の表面全体又は内周部に形成した、
ことを特徴とする時計。
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