JP2017129421A - 太陽電池付き電子時計 - Google Patents

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隆行 和瀬田
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隆行 和瀬田
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Abstract

【課題】太陽電池付き電子時計において、製造容易で、外観品質を安定させる。【解決手段】太陽電池付き電子時計1は、文字板5と、文字板5の外縁部5aに沿って配置された光透過性の見返しリング10と、見返しリング10の外周面10aよりも外側に配置された、見返しリング10の外周面10aに向いた内周面8aに発電領域を有する太陽電池8と、を備え、見返しリング10の外周面10aに、内周面10bの側から見返しリング10の内部に入射した光(L)の一部を内周面10bの側に反射するプリズム部11が一体に形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、太陽電池を時計の駆動に利用した太陽電池付き電子時計に関する。
太陽電池付き電子時計は、内蔵する太陽電池によって、光エネルギーを電気エネルギーに変換して時計の駆動に利用する。つまり、太陽電池付き電子時計は、光エネルギーがある限り発電を続けて時計を駆動することができる。このため、太陽電池付き電子時計は、内蔵電池の交換が不要であり、使用済みの廃棄電池が発生することもない。
従来、太陽電池は、文字板の背面に配置された構造のものであったが、光を太陽電池に供給するためには光を透過する文字板を用いる必要があり、使用される文字板に制約があった。
近年、リング状の太陽電池を内部に備えた、太陽電池付き電子時計が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この太陽電池は、フレキシブルプリント基板上に発電層が形成され、それを短冊状に切り出してリング状に形成されている。そして、この太陽電池は、光を透過する見返しリングの外側に、見返しリングの外周面に対向して直立した状態で配置されている。したがって、このリング状の太陽電池を用いた電子時計では、使用される文字板に制約が無い。
リング状の太陽電池を見返しリングの外側に配置した構成では、外部からの光を、見返しリングを通して太陽電池に供給する必要があるため、見返しリングは光を透過する特性を有する必要がある。一方、太陽電池で反射した光は、太陽電池の濃柴色を呈しているため、この反射光が見返しリングを介して外部に出射するのを抑制することが求められる。そこで、特許文献1の太陽電池付き電子時計は、見返しリングの内周面又は外周面に金属薄膜や光学干渉膜などの半透過性の膜(以下、半透過性膜という。)を形成することにより、太陽電池への光の供給と太陽電池からの反射光の出射の抑制とを両立している。
特開2001−305249号公報
ところで、見返しリングに形成される半透過性膜は、膜厚の調整が非常に難しいため、膜厚のばらつきによる外観品質のばらつきを抑えることが求められている。しかも、半透過性膜を形成する工程では半透過性膜を形成しない部分にマスク処理などを施す必要があるため、製造を容易にすることも求められている。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、製造が容易で、外観品質を安定させた太陽電池付き電子時計を提供することを目的とする。
本発明は、文字板と、前記文字板の外縁部に沿って配置された光透過性の見返しリングと、前記見返しリングの外周面よりも外側に配置された、前記外周面に向いた発電領域を有する太陽電池と、を備え、前記外周面に、前記見返しリングの内周面側から前記見返しリングの内部に入射した光の一部を前記内周面側に反射するプリズム部が一体に形成されている太陽電池付き電子時計である。
本発明に係る太陽電池付き電子時計によれば、製造が容易で、外観品質を安定させることができる。
本発明に係る太陽電池付き電子時計の一実施形態である例えば腕時計などの太陽電池付き電子時計を示す平面図である。 図1におけるI−I線に沿った断面を示す断面図である。 ケース及び風防ガラスを除いた状態の太陽電池付き電子時計の平面図である。 プリズムを含む見返しリングを拡大した平面図である。 観察者の目に入射する光の光路を、図2相当の断面図で説明した図である。 文字板の上面に垂直な面による断面が太陽電池の側に頂点が突出した三角形となるプリズム部が形成された太陽電池付き電子時計を示す図2相当の断面図である。 図6に示したプリズム部及び見返しリングから観察者の目に入射する光の光路を示す模式図である。 観察者が、文字板の中心を通らない視線方向で、かつ小さな俯角で電子時計を見たときの、見返しリングの内周面から出射する光の光路の一例を示す、図4相当の模式図である。 見返しリングの高さ方向の両端部に対応するプリズム部の部分(文字板から遠い側である上端部と文字板に近い側である下端部)が形成されていない見返しリングを示す図2相当の断面図である。 内周面の輪郭形状がたる型で、全体が環状の見返しリングを示す平面図である。 内周面の輪郭形状が矩形状で、全体が環状の見返しリングを示す平面図である。 図11に示した見返しリングにおける外周面の輪郭形状をたる型にした見返しリングを示す平面図である。
以下、本発明に係る太陽電池付き電子時計の実施形態について、図面を参照して説明する。
<太陽電池付き電子時計の構成>
図1は、本発明に係る太陽電池付き電子時計の一実施形態である例えば腕時計などの携帯用時計である太陽電池付き電子時計1(以下、電子時計1という。)を示す平面図、図2は、図1におけるI−I線に沿った断面を示す断面図である。
電子時計1は、図1,2に示すように、ケース2、風防ガラス3及び裏蓋4で囲まれた内部空間に、文字板5、ムーブメント6、指針7、太陽電池8、太陽電池保持部材9及び見返しリング10が備えられている。
電子時計1は、円形の文字板5の背面側に配置されたムーブメント6から軸7aが文字板5の中心Cを表面側に貫通していて、この軸7aに、時針、分針及び秒針という指針7が固定されている。
見返しリング10は、文字板5の上面に平行な面による断面が中心Cから等距離の円環(リング)状に形成されていて、文字板5の外縁部5aに沿って配置されている。また、見返しリング10は、太陽電池保持部材9とケース2の後述する鍔部2aとの間に配置されている。見返しリング10は、アクリル又はポリカーボネートなどの無色透明な樹脂で形成されている。なお、見返しリング10は、可視光線に対して光透過性を有するものであれば、無色透明に限らず有色透明であってもよい。また、見返しリング10は、樹脂でなくてもよく、例えばガラスであってもよい。
見返しリング10は、中心Cを通る鉛直面による断面が略矩形であり、外周面10aは、文字板5の上面に対して垂直な方向に延びている。一方、見返しリング10の内周面10bは、図示の上方に向かうにしたがって中心Cから遠くなるように、傾斜して形成されている。したがって、内周面10bは斜め上方を向いている。
太陽電池保持部材9は、文字板5の外縁部5aからケース2に亘る空間に配置されている。太陽電池保持部材9も、中心Cから等距離の円環状に形成されている。太陽電池保持部材9は、中心Cを含む鉛直面による断面が略L字状で、L字の横板部9aには、L字の縦板部9bの内面に沿った溝9cが形成されている。この溝9cは、後述する太陽電池8を縦板部9bの内面に平行に立てた状態で支持するものである。
横板部9aの上面には、横板部9aの先端側に文字板5の外縁部5aが載せられ、横板部9aの上面に載った見返しリング10とで文字板5の外縁部5aを挟んでいる。縦板部9bと見返しリング10との間には、太陽電池8が配置される隙間が形成されている。
太陽電池8は、細長い短冊状に形成されている。太陽電池8の長手方向の長さは、見返しリング10の外周面10aの長さよりもわずかに長く、太陽電池8が外周面10aに沿って配置された状態では、太陽電池8の長手方向の両端部が重なる。また、太陽電池8の短手方向の長さは、ケース2の鍔部2aにおける文字板5に向いた面(図2においては下面)と、太陽電池保持部材9の溝9cにおける底部との間の距離よりもわずかに短い長さである。
太陽電池8は、下端部が太陽電池保持部材9の溝9cに挿入され縦板部9bに支持されて、縦板部9bに沿って立てられた姿勢で円環状に保持されている。つまり、太陽電池8は、見返しリング10の外周面10aよりも、中心Cからの半径方向の外側であって、太陽電池保持部材9の縦板部9bよりも内側に配置されている。太陽電池8の内周面8aには、光を受けて電気を発電する発電領域を有している。内周面8aの図示上下の端部及び長手方向の端部には、それぞれ、太陽電池8の長さ方向及び幅方向に一定の幅の非発電領域がある。このように、内周面8aは、上下の端部と左右の端部が非発電領域に縁取られ、この非発電領域に囲まれた中央部に発電領域がある。
したがって、太陽電池8の内周面8a内に形成された発電領域は、見返しリング10の外周面10aに向いている。なお、太陽電池8は、その剛性により、円環状から平板状に戻ろうとするため、外周面の側が太陽電池保持部材9の縦板部9bの内面に接する状態ともなり得る。
図3は、ケース2及び風防ガラス3を除いた状態の電子時計1の平面図、図4は、プリズム部11を含む見返しリング10を拡大した平面図である。見返しリング10は、太陽電池8の内周面8aに対向する外周面10aに、図3,4に示すように、見返しリング10の内周面10bの側から見返しリング10の内部に入射した光Lの一部を内周面10bの側に反射するプリズム部11が一体に形成されている。
プリズム部11は、文字板5の上面に平行な面による断面が、太陽電池8の側に頂点11aが突出した三角形で、文字板5に垂直な方向に延びた三角柱形状である。つまり、頂点11aに対応した稜線11e、頂点11aを挟んだ2つの辺11b,11cにそれぞれ対応した面11f,11gは、文字板5に垂直な方向に延びている。
プリズム部11は、詳しくは、断面における三角形が、頂点11aを挟んだ2つの辺11b,11cの長さが等しい二等辺三角形となる三角柱形状である。プリズム部11は、さらに詳しくは、断面における三角形が、2つの辺11b,11cで挟まれた頂点11aの角度(頂角)αが90[度]である直角二等辺三角形となる三角柱形状である。プリズム部11は、その断面形状である二等辺三角形が、頂点11aを通る二等辺三角形の中心線(頂角αの二等分線)Sが文字板5の中心Cを向いた姿勢で形成されている。プリズム部11のピッチは、例えば、25[μm]程度である。
なお、断面における辺11dは曲面であり、厳密な二等辺三角形ではないが、これを二等辺三角形と見なす。同様に、辺11b,11cも、正確な直線でなくてもよく、後述する光学的な作用が二等辺三角形の場合と同様であれば、二等辺三角形と見なすことができる。
プリズム部11は、見返しリング10の一部として、見返しリング10に一体的に形成される。したがって、プリズム部11は、見返しリング10と同じ材料(アクリル又はポリカーボネートなどの無色透明な樹脂)で、例えば射出成形によって形成されている。
見返しリング10は、プリズム部11の三角柱形状の一面(断面における三角形の頂点11aに向かい合う辺11dに対応した面)11hが外周面10aに結合した形態であるが、上述したように、プリズム部11は見返しリング10に一体的に形成されるため、見返しリング10の外周面10a及び三角柱形状のプリズム部11の一面11hは、図4の想像線(二点鎖線)で示すように、仮想面として現れ、実体的な面としては現れない。
本実施形態における電子時計1は、外周面10aの全周に亘って隙間なくプリズム部11が形成されているため、実体の外周面10aが現れていないが、プリズム部11を外周面10aの一部(太陽電池8を一部にしか設けない場合における、その太陽電池8が設けられた位置に対応する部分)にのみ設けた電子時計の場合は、プリズム部11が形成されていない部分に、実体の外周面10aが現れる。また、プリズム部11間に隙間を空けてプリズム部11を形成した電子時計の場合は、その隙間の部分に、実体の外周面10aが現れる。
例えば、プリズム部11を、外周面10aにおける12時側と6時側、及び3時側と9時側の各一部の範囲だけに形成したり、外周面10aに一定間隔で離間して全周に形成したりすることにより、プリズム部11が形成されていない箇所やプリズム部11間の隙間で太陽電池8の色を視認させ、電子時計1のデザインに利用してもよい。なお、本発明における見返しリングの外周面は、上述した実体的な面に限るものではなく本実施形態における仮想面も含む。
なお、本実施形態においては、仮想面としての外周面10aは、内周面10bと同心円となる面としている。このように、外周面10aは外側に凸となる円周面であるため、図4に示すように、任意の隣り合う2つのプリズム部11,11について、一方のプリズム部11の辺11cに対応した面11gと他方のプリズム部11の辺11bに対応した面11fとがなす角度βは、90[度]を超えた角度となる。
<電子時計の作用>
以上のように構成された電子時計1は、図4に示すように、見返しリング10の外周面10aに、見返しリング10の内周面10bの側から見返しリング10の内部に入射した光Lの一部を内周面10bの側に反射するプリズム部11が見返しリング10と一体に形成されている。見返しリング10の内周面10bの側から電子時計1を観察した観察者の視線は、この方向に入射した光Lと反対方向となる。すなわち、観察者が見返しリング10を見たとき、図4に示すように、見返しリング10の内周面10bからは、内周面10bの側から見返しリング10の内部に入射しプリズム部11の面,11f,11gで反射して見返しリング10の内周面10bから出射した光Lが視認される。
図5は、観察者の目に入射する光Lの光路を、図2相当の断面図で説明した図である。ここで、観察者が電子時計1で時刻を確認するときは、観察者は、文字板5の上方から文字板5及び指針7を見る。このとき、観察者の視界に入る見返しリング10の内周面10bからは、観察者の斜め下方から斜め上方に向けて出射する光Lが入射することになる。このように、時刻を確認する観察者の目には、図5に示すように観察者の斜め下方の文字板5から斜め上方に出射し図4,5に示すように見返しリング10の内周面10bから見返しリング10の内部に入射しプリズム部11の面11f,11gで反射して内周面10bから出射した光Lが入射する。
このように、時刻を確認した観察者には、見返しリング10の内周面10bが視界に入っても、見返しリング10の内周面10bからは、文字板5の色を担持した光Lが見えるだけであり、見返しリング10の外側に配置されている太陽電池8の色を担持した光は視認され難くなる。
そして、本実施形態の電子時計1によれば、見返しリング10に半透過性膜を形成するものではなく、プレス成型や射出成形でプリズム部11を一体に形成したものであるため、半透過性膜を形成するものよりも製造を容易にするとともに、半透過性膜を形成した場合の膜厚のばらつきがないため、外観品質を安定させることができる。
本実施形態の電子時計1は、見返しリング10の内周面10bの側から見返しリング10の内部に入射した光の一部を内周面10bの側に反射するプリズム部11が、見返しリング10と一体となっているため、見返しリング10にプリズム部11を固定するための構造や固定するための部材等を必要とせず、両者が別体であるものに比べて、製造をさらに容易にすることができる。
なお、本実施形態の電子時計1は、上述した文字板5から見返しリング10の内周面10bに入射した光であっても、図4に示した文字板5の中心Cの反対向きとは異なる斜め方向からの光の場合は、プリズム部11の面11f,11gに対する入射角度が小さくなるため面11f,11gで反射するよりも透過する光量が増えて、太陽電池8に、電子時計1を駆動するのに必要とされる光を供給することができる。
一般に、観察者が電子時計1で時刻を確認する場合、観察者は指針7と文字板5の全体を視界に捉えるため、その電子時計1に投じられる視線は、自然に、文字板5の中心Cを通る向きになる。この視線の向きは、文字板5に対して斜め上方から見下ろす場合も同じである。この場合、プリズム部11が三角形の断面で形成されている電子時計1では、断面の三角形の辺11b,11cに対応した面11f,11gは、文字板5の中心C方向から見る視線に対して、例えば、45[度]程度(90[度]未満の所定の角度)に形成されているため、文字板5の中心Cを通る視線方向の目に対して、面11f,11gで反射された沢山の光量の光Lが入射され易い。
これは、プリズム部11が二等辺三角形の断面で形成されている場合、それぞれの三角形の頂角が90[度]であれば、頂角に対向する底辺の側から中心線Sに平行な向きでプリズム部11内に入射する光Lが、三角形内の二辺11b,11cにそれぞれ対応する面11f,11gでの反射により、全反射する性質があるためである。この全反射は、隣り合う2つのプリズム部11,11の辺11bと辺11cとの間の角度がどのような角度であっても起こる。
なお、観察者の視線は、文字板5の中心Cから中心線Sに沿う向きとは限らず、少しずれた方向になる場合もある。また、このように、文字板5の中心C側から中心線Sに平行な向きから少しずれた向きの視線では、空気と見返しリング10を構成する部材との屈折率の違いに応じて、屈折の影響を受ける場合もある。したがって、文字板5の中心Cを通る視線方向の目には、プリズム部11で完全に全反射した光Lが入射するとは限らないが、全反射に近い反射条件で反射した光Lが入射するため、沢山の光量の光Lが面11f,11gで反射される効果を得ることができる。
本実施形態の電子時計1は、図3,4に示すように、文字板5の上面に平行な面による断面が、太陽電池8の側に頂点11aが突出した三角形となる三角柱形状で形成されているため、文字板5の中心Cを通る視線は面11f,11gで反射されて、文字板5の方に向かい易くすることができる。
また、本実施形態の電子時計1は、プリズム部11は、三角形の頂点11aに対応した稜線11eが文字板5に垂直な方向に沿って延びている。ここで、観察者が時刻の確認のために文字板5を見下ろしたとき、文字板5から目までの高さに応じて、見返しリング10の内周面10bに対する視線の見下ろし角度(俯角)は変化する。
しかし、本実施形態の電子時計1は、プリズム部11が文字板5の垂直な方向に沿って延びているため、俯角が変化しても、文字板5に垂直な面内での、プリズム部11の面11f、11gでの視線の反射角度は変化しない。したがって、本実施形態の電子時計1は、電子時計1に対する観察者の視線の高さの高低に拘わらず、見返しリング10からの出射光として、文字板5から出射した光Lを安定して観察者に視認させることができる。
また、本実施形態の電子時計1は、見返しリング10が文字板5の上面に平行な面による断面が円環状であり、プリズム部11が、断面が二等辺三角形となる形状であり、この二等辺三角形は、頂点11aを通る二等辺三角形の中心線(頂点11aの頂角の二等分線)Sが文字板5の中心Cを向いた姿勢に形成されている。したがって、電子時計1は、文字板5から、中心Cとは反対向きに進む光を、各プリズム部11の面11f,11gで2回反射させて、見返しリング10の内周面10bの側に反射させる確率を高めることができる。
なお、頂点11aの角度を90[度]に設定していることで、文字板5の中心Cと反対向きに進んで面11f,11gに入射した光Lを、図4に示すように、入射方向と平行に、全反射させることができる。したがって、2つの面11f,11gで2回反射させて内周面10bから外部に出射させる光量を最大にすることができる。これにより、観察者が電子時計1で時刻を確認する場合、内周面10bから出射して、電子時計1に自然に投じられる視線方向の目に対して入射する光Lの光量を最大することができ、又は最大に近づけることができる。
このように、本実施形態の電子時計1のプリズム部11は、頂角を90[度]に設定し、かつ頂点11aを通る二等辺三角形の中心線Sが文字板5の中心Cを向いた姿勢で形成されている。これに対し、頂角を90[度]超え又は90[度]未満にしたり、頂点11aを通る二等辺三角形の中心線Sを文字板5の中心Cに一致させていなくても、頂角の大きさや頂点11aの向きに応じた効果を得ることができ、目的に応じてこれらの値を適宜設定することができる。
また、プリズム部11が文字板5の垂直な方向に沿って延びているため、見返しリング10を射出成形で形成することも容易である。すなわち、射出成形用の金型は、見返しリング10の形状に対応したキャビティが形成され、プリズム部11が延びる方向に沿って分離された単純な構造で構成することができる。射出成形用の金型に樹脂を充填して見返しリング10を成形した後、プリズム部11が延びる方向に沿って型を開いたり、成形品である見返しリング10を取り出したりすることができる。
これに対し、プリズム部11が、文字板5に垂直な方向に沿って延びた形状でない場合は、射出成形用の金型に樹脂を流し込んで見返しリング10を成形した後に、見返しリング10を金型から取り出せるようにするため、金型を左右方向に分割して開く構造にするなどの工夫が必要であり、金型が複雑な構造となって製造コストの上昇を招くおそれがある。
<変形例>
図6は、文字板5の上面に垂直な面による断面が太陽電池8の側に頂点111aが突出した三角形となるプリズム部111が形成された電子時計101を示す図2相当の断面図、図7は、図6に示したプリズム部111及び見返しリング10から観察者の目に入射する光の光路の一例を示す模式図である。図6,7に示した電子時計101は、プリズム部111が、頂点111aに対応した稜線111e及び頂点111aを挟む三角形の2つの辺111b,111cに対応した面111f,111gが見返しリング10の外周面10aの周方向に延びたものとなっていて、三角柱形状のプリズム部111が見返しリング10の高さ方向に並んだものである。
そして、電子時計101は、図2に示した電子時計1に対して、プリズム部11に代えてプリズム部111を、見返しリング10に一体に形成したものである以外は電子時計1と同じであり、この電子時計101も、本発明に係る電子時計の一実施形態である。
このように、稜線111e及び面111f,111gが見返しリング10の周方向に延びたプリズム部111が見返しリング10に形成された実施形態の電子時計101は、時刻を確認した観察者には、見返しリング10の内周面10bが視界に入っても、見返しリング10の内周面10bからは、近傍周囲から観察者の視線方向に対して平行にプリズム部111に入射してプリズム部111で全反射した光L1が見える。したがって、見返しリング10の外側に配置されている太陽電池8は視認され難くなる。
そして、この電子時計101によれば、見返しリング10に半透過性膜を形成するものではなく、プレス成型や射出成形でプリズム部111を一体に形成したものであるため、半透過性膜を形成するものよりも製造を容易にするとともに、半透過性膜を形成した場合の膜厚のばらつきがないため、外観品質を安定させることができる。
ただし、この電子時計101は、観察者が電子時計1を見るときの視線方向の角度(水平面に対する見下ろした角度である俯角)が、見返しリング10の高さ方向の位置に対応したプリズム部111ごとに、例えばθ1、θ2と変化する。θ2は、プリズム部111の面111fに対して垂直に近い俯角の例を示している。プリズム部111の外側から、プリズム部111の面111f,111gに垂直に近い角度で入射する光L2は、これらの面111f,111gを透過し易いため、見返しリング10の内部を透過して、内周面10bから出射し易くなる。
したがって、電子時計101に対する観察者の目の高さが変わるなどすると、見返しリング10からの出射光として、観察者の周囲の光L1だけでなく、太陽電池8の色を担持した光L2が観察者の目に入射することが生じ得る。さらに、プリズム部111の面111f,111gで反射する光L1と、プリズム部111の面111fから入射する光L2の両方が観察者の目に届くことにより、観察者には、見返しリング10が疑似的に虹色に見えたり、干渉模様が見えたりすることも生じ得る。
これらの現象は、見返しリング10の高さ方向に対するプリズム部111の面111f,111gの傾斜角度を調整することにより、軽減することが可能である。これに対し、電子時計1に示した見返しリング10のプリズム部11は、稜線11eが見返しリング10の高さ方向に延びる方向に形成されているため、観察者が電子時計1を見るときの俯角が変わっても、常に、プリズム部11の面11f,11gを斜め上方から見下ろすこととなって、これらの面11f,11gに対する視線方向が垂直に近くなり難い。このため、プリズム部11の外側、つまり太陽電池8の色を担持した光が観察者の目に入射し難い。したがって、電子時計101よりも電子時計1の方が安定した外観品質を得ることができる。
また、プリズム部11は、文字板5に平行な面による断面が三角形で、かつ文字板5に垂直な面による断面も三角形となるピラミッド形状であってもよい。ただし、ピラミッド形状のプリズム部は、上述したプリズム部111と同様に、観察者が電子時計を見るときの俯角が、見返しリングの高さ方向の位置に対応したプリズム部ごとに変化する。したがって、ピラミッド形状のプリズム部が形成された見返しリングを有する太陽電池付き電子時計よりも、電子時計1の方が安定した外観品質を得ることができる。
図8は、観察者が、文字板5の中心Cを通らない視線方向で、かつ小さな俯角で電子時計1を見たときの、見返しリング10の内周面10bから出射する光の光路の一例を示す、図4相当の模式図である。
観察者が、図8に示すように、文字板5の中心Cを通らない視線方向で、かつ小さな俯角で電子時計1を見たとき、観察者の目には、文字板5から出射し、見返しリング10の内周面10bで反射した光L3が入射する。一方、プリズム部11の外側からプリズム部11の面11fに垂直に近い角度で入射した光L4,L5は、太陽電池8の色を担持してプリズム部11及び見返しリング10の内部を進み、内周面10bから出射するものと、内周面10bで全反射するものとになる。内周面10bから出射する光L4は、屈折により、文字板5から出射し内周面10bで反射した光L3よりも、内周面10bの周方向に沿うような方向に出射する。このようにプリズム部11の外側からプリズム部11の面11fに入射する光の量は、プリズム部11の面11fに垂直に近づくほど、すなわち、文字板5の中心Cの方向に対して大きな角度になるほど多くなる。
したがって、観察者が電子時計1で時刻を確認する際に、通常行われないような内周面10bに沿う方向から不自然に視線を投じない限り、観察者の目には、文字板5から出射した光L3のみが入射し、太陽電池8の色を担持した光L4は観察者の目に入射し難い。また、内周面10bに入射する角度が光L4よりも大きい光L5は、内周面10bで全反射して見返しリング10から出射しないため、この光L5は観察者の目に入射することはない。
なお、観察者が小さな俯角で電子時計1を見た場合、見返しリング10の内周面10bは、観察者の視線の先の位置から、弧を描きながら観察者に近づくように延在し、さらに、観察者の前を通って弧を描きながら視線の先の位置まで戻るように延在する。したがって、観察者が不自然な視線方向となるように、俯角をより小さくして電子時計1を見ようとしても、弧を描きながら観察者に近づく内周面10bや、観察者の前を通る内周面10bの上部を覆うケース2が、視線に近い範囲で視野に入り、これらが、視線の先にあるプリズム部11の面11f,11gの凝視を妨げることとなる。これにより、電子時計1は、観察者がより小さな俯角で電子時計1を見ることを妨ぐことができる。
このように、電子時計1は、プリズム部11の三角形の辺11b,11cの向きが見返しリング10の内周面10bの向きとは異なっていて、プリズム部11の外側から面11f,11gに入射し易い光Lの向きが、見返しリング10の内周面10bで反射し易い向き(透過し難い向き)になっている。このような、辺11b,11cと見返しリング10の内周面10bとの位置関係は、プリズム部11の形状を、文字板5の上面に平行な面による断面が、太陽電池8の側に頂点11aが突出した三角形としたことにより実現されている。
図9は、見返しリング10の高さ方向の両端部に対応するプリズム部11の部分(文字板5から遠い側である上端部11mと文字板5に近い側である下端部11n)が形成されていない見返しリング10を示す図2相当の断面図である。電子時計1は、見返しリング10の高さ方向の両端部に対応するプリズム部11の部分(文字板5から遠い側である上端部11mと文字板5に近い側である下端部11n)が形成されていなくてもよい。
プリズム部11の上端部11mは、図2に示すようにケース2の鍔部2aによって覆われるため、光Lが入射し難く、また、仮に、この部分から出射した場合にも、その出射した光は観察者に視認される向きに出射し難く観察者の目に届き難いため、本発明の効果を十分に発揮する部分ではない。さらに、前述のように、太陽電池8の内周面8aにおける上下の各端部には、一定の幅で非発電領域が形成されることからも、本発明の効果を十分に発揮する部分ではない。一方、この上端部11mは、見返しリング10としては最外周の角部11pに相当するため、搬送中に障害物に当たって損傷するおそれがある。したがって、プリズム部11の上端部11mを予め形成しないことにより、上端部11mの損傷を回避することができる。
また、プリズム部11の下端部11nは、プリズム部11の下端部11nに向けて延びた視線が、見返しリング10の内周面10bに対して大きな角度となり、文字板5から反射する光が到達し難い位置であるため、本発明により得られる効果が小さな部分である。一方、この下端部11nも、見返しリング10としては最外周の角部11qに相当するため、搬送中に障害物に当たって損傷するおそれがある。したがって、プリズム部11の下端部11nを予め形成しないことにより、下端部11nの損傷を回避することができる。なお、プリズム部11の上端部11m及び下端部11nのうち一方のみを形成しないものとしてもよい。
また、上端部11mや下端部11nは、見返しリング10の上端及び下端に近づくにしたがって、プリズム部11の稜線11eが内周面10bに近づく形状としてもよい。この場合、例えば、図9の断面図において、上端部11m及び下端部11nは、例えば、円弧や斜面の形状に形成するとよい。
上述した各実施形態の電子時計1,101は、見返しリング10がいずれも円環状に形成されたものであるが、文字板が、いわゆるたる型や矩形状の太陽電池付き電子時計では、見返しリングの形状が円環状ではなく、見返しリングの内周面の輪郭形状は、文字板の形状に対応してたる型や矩形状に形成されたものとなる。
ここで、たる型は、主に12時の位置を含む上縁と6時の位置を含む下縁とがそれぞれ横方向に延びた直線で、主に3時の位置を含む右側縁と9時の位置を含む左側縁とがそれぞれ外側に凸の曲線となり、これら2本の直線と2本の曲線で囲まれた形状である。
図10は、内周面210bの輪郭形状がたる型で、全体が環状の見返しリング210を示す平面図であり、図11は、内周面310bの輪郭形状が矩形状で、全体が環状の見返しリング310を示す平面図である。太陽電池付き電子時計の文字板がたる型の場合は、図10に示した内周面210bの輪郭形状がたる型となる環状の見返しリング210の外周面210aに、プリズム部11と同様の、見返しリング210の内周面210b側から見返しリング210の内部に入射した光の一部を内周面210b側に反射するプリズム部211を一体に形成したものとすることにより、見返しリング210を備えた太陽電池付き電子時計は、電子時計1と同様の作用、効果を得ることができ、本発明の太陽電池付き電子時計の一実施形態とすることができる。
なお、図10の例では、見返しリング210の外周面210aの輪郭形状を内周面210bの輪郭形状と同様にたる型としているが、外周面210aの輪郭形状はたる型に限定されず、円形状であってもよいし、矩形状であってもよいし、多角形状であってもよい。外周面210aの輪郭形状をたる型にする場合は、曲線となる部分を、内周面210bの輪郭形状において曲線となる部分よりも、曲率を大きく(曲率半径を小さく)形成するのが好ましい。
このように、外周面210aの曲線となる部分を内周面210bの曲線となる部分よりも、曲率を大きく形成することにより、時刻の12時、3時、6時及び9時を除いた方向、例えば1時から5時の間及び7時から11時の間の外周面210aに形成されるプリズム部211の頂点を通る中心線Sが、文字板の中心Cに近づくように傾いて形成される。これにより、たる型の文字板を有する太陽電池付き電子時計も、これらの部分のプリズム部211が、文字板からの光を、観察者が時刻を確認するために文字板の中心Cを通る向きに投じられる視線の向きに対して、一層反射させ易くなる。なお、時刻の12時、3時、6時及び9時の方向に形成されるプリズム部211を除いた理由は、これらの方向のプリズム部211が、予め文字板5の中心Cを向いているためである。
また、太陽電池付き電子時計の文字板が矩形状の場合は、図11に示した内周面310bの輪郭形状が矩形状となる環状の見返しリング310の外周面310aに、プリズム部11と同様の、見返しリング310の内周面310b側から見返しリング310の内部に入射した光の一部を内周面310b側に反射するプリズム部311を一体に形成したものとすることにより、見返しリング310を備えた太陽電池付き電子時計は、電子時計1と同様の作用、効果を得ることができ、本発明の太陽電池付き電子時計の一実施形態とすることができる。
なお、図11の例では、見返しリング310の外周面310aの輪郭形状を内周面310bの輪郭形状と同様に矩形状としているが、外周面310aの輪郭形状は矩形状に限定されず、円形状であってもよいし、多角形状であってもよいし、たる型であってもよい。
図12は、図11に示した見返しリング310における外周面310aの輪郭形状をたる型にした見返しリング410を示す平面図である。図示の見返しリング410は、外周面410aに、プリズム部11と同様の、見返しリング410の矩形状の輪郭形状である内周面410b側から見返しリング410の内部に入射した光の一部を内周面410b側に反射するプリズム部411が一体に形成されている。このプリズム部411が一体に形成された見返しリング410を備えた太陽電池付きの電子時計は、電子時計1と同様の作用、効果を得ることができ、本発明の太陽電池付き電子時計の一実施形態とすることができる。
また、この見返しリング410は、外周面410aの輪郭形状において曲線となる部分は外側に凸状で、内周面410bの輪郭形状において、曲率がゼロである直線となる部分よりも、曲率が大きく(曲率半径を小さく)形成されている。
このように、外周面410aの曲線となる部分を内周面410bの直線又は曲線となる部分よりも、曲率を大きく形成することにより、時刻の12時、3時、6時及び9時を除いた方向、例えば1時から5時の間及び7時から11時の間の外周面410aに形成されるプリズム部411の頂点を通る中心線Sが、文字板の中心Cに近づくように傾いて形成される。これにより、矩形状の文字板を有する太陽電池付き電子時計も、これらの部分のプリズム部411が、文字板からの光を、観察者が時刻を確認するために文字板の中心Cを通る向きに投じられる視線の向きに対して、一層反射させ易くなる。
なお、上述した各実施形態における太陽電池8は、見返しリング10,210,310,410の外周面10a,210a,310a,410aの全周に対向する形状であるが、本発明はこの形態に限らず、外周面10a,210a,310a,410aの一部に対向して配置される形状でもよい。また、図2、図5、図6において太陽電池8は、文字板5の上面に対して垂直となる方向に配置されているが、本発明における太陽電池は、この形態に限らず、文字板5の上面に対して垂直ではなく傾斜させて配置されていてもよい。
また、上述した各実施形態におけるプリズム部11は、見返しリング10,210,310,410における外周面10a,210a,310a,410aのどの部位も同じ形状に形成したが、外周面10a,210a,310a,410aの各部位毎に異なる形状に形成してもよい。
例えば、図12に示した見返しリング410の外周面410aのうち、時刻の12時側及び6時側の外周面に形成するプリズム部11と、3時側と9時側の外周面に形成するプリズム部11とで形状が異なるものとし、これらの部位に対応する見返しリング410の内周面410bが、観察者に互いに異なる外観で視認されるようにしてもよい。
この場合、例えば、外周面10a,210a,310a,410aの各部位毎に、プリズム部11の大きさや頂角を異ならせることができる。
また、プリズム部11の形状を異ならせずに、外周面10a,210a,310a,410aの各部位毎に、観察者に互いに異なる外観で見返しリング10の内周面10bが視認される程度に、プリズム部11の向きを変えて形成することもできる。さらに、各実施形態におけるプリズム部11は、図4における頂点11aを曲面形状や面取り形状に形成することにより、これに対向する太陽電池8を傷つけないようにしてもよい。
この場合、頂点11aの曲面形状や面取り形状は、プリズム部11が三角柱形状と同様な光学特性を有する程度の微小な大きさに形成することができる。さらに、この場合、頂点11aの曲面形状や面取り形状に形成する範囲を広げて見返しリング10の外観に反映させ、デザインに利用することも可能である。
1 太陽電池付き電子時計
5 文字板
5a 外縁部
8 太陽電池
8a 内周面
9 太陽電池保持部材
10 見返しリング
10a 外周面
10b 内周面
11 プリズム部
C 中心
L 光
S 中心線(二等分線)

Claims (7)

  1. 文字板と、
    前記文字板の外縁部に沿って配置された光透過性の見返しリングと、
    前記見返しリングの外周面よりも外側に配置された、前記外周面に向いた発電領域を有する太陽電池と、を備え、
    前記外周面に、前記見返しリングの内周面側から前記見返しリングの内部に入射した光の一部を前記内周面側に反射するプリズム部が一体に形成されている太陽電池付き電子時計。
  2. 前記プリズム部は、前記文字板の上面に平行な面による断面が、前記太陽電池の側に頂点が突出した三角形となる三角柱形状である請求項1に記載の太陽電池付き電子時計。
  3. 前記見返しリングは、前記文字板の上面に平行な面による断面が円環状であり、
    前記プリズム部は、前記三角形が二等辺三角形となる形状であり、
    前記二等辺三角形は、前記頂点を通る中心線が前記文字板の中心を向いた姿勢に形成されている請求項2に記載の太陽電池付き電子時計。
  4. 前記見返しリングは、前記文字板の上面に平行な面による断面における内周面の輪郭形状がたる型又は矩形であり、
    前記プリズム部のうち、前記文字板の中心から、前記文字板の12時、3時、6時及び9時にそれぞれ対応した方向を除いた方向に対応する少なくとも一部は、前記頂点を通る中心線が前記文字板の中心側に傾いて形成されている請求項2に記載の太陽電池付き電子時計。
  5. 前記見返しリングの外周面の曲率が前記内周面の曲率よりも大きい請求項4に記載の太陽電池付き電子時計。
  6. 前記プリズムは前記頂点の角度が90[度]に設定され、任意の1つの前記プリズムの面と前記任意の1つの前記プリズムに隣り合う他の1つの前記プリズムの面とのなす角度が90[度]を超えた角度に設定されている請求項2から5のうちいずれか1項に記載の太陽電池付き電子時計。
  7. 前記見返しリングの外周面のうち、高さ方向の両端部のうち少なくとも一方の端部には、前記プリズム部が形成されていない領域がある請求項1から6のうちいずれか1項に記載の太陽電池付き電子時計。
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