JP2006184059A - 太陽電池付時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】 太陽電池の濃紫色が見えず、且つ、金属感を持つ見返しリングが付いた太陽電池付時計を提供する。
【解決手段】 風防ガラスと文字板との間で、文字板の外周縁部に配設した見返しリングと太陽電池とを有する太陽電池付時計において、見返しリングは、一部に開口部を有する非透光性部材からなる第1の見返しリング33と透光性部材からなる第2の見返しリング34の複数の部材で構成し、第1の見返しリング33の複数の開口部33aは見返し面に模様、数字、文字、マークなどの形状で形成し、第2の見返しリング34は第1の見返しリング33の外周側に配設する。また、太陽電池32は第2の見返しリング34の外周側に配設する。また、第1の見返しリング33と第2の見返しリング34との間に反射膜33bを設けると共に、第2の見返しリング34の下面にも反射膜34aを設ける。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光エネルギーを電気エネルギーに変換して時計を駆動する太陽電池付時計に関するものである。
従来の太陽電池付時計の一般的な構造は、多くの発電効率を得るために、文字板の裏面に太陽電池を配置していた。文字板は太陽光を透過させるため、少なくとも半透過性であることが必要であり、材料が限定されると同時に、文字板を通して太陽電池本来の濃紫色の色調が視認され、外観品質を損なうという問題があった。また、文字板の下に日板、曜板を配設するカレンダー時計においては、文字板と日板、曜板の間に太陽電池を配設するために曜、日の視認性も極めて悪く、発電効率への影響を考慮すると日窓、曜窓の位置に自由度がないものとなっていた。
しかし、これらの問題点に鑑みて成された太陽電池付時計の構造として、風防ガラスと文字板との間の隙間に、文字板の外周周縁に位置する見返しリングの外周部に直立したリング状の太陽電池を配設した構造のものが既に下記の特許文献1に開示されている。
特開2001−305249号公報
上記した特許文献1に開示された太陽電池付時計を図14〜図16を用いて簡単に説明する。ここで、図14は上記の特許文献1に示された太陽電池付時計の平面図、図15は図14における太陽電池付時計の要部断面図、図16は図15におけるA部の拡大断面図を示している。図14、図15において、1は透明な風防ガラス、2はリング状の太陽電池、3は透光性の見返しリング、4は指針、5は文字板、5aは文字板5に設けられた時字、6は指針を駆動するムーブメント、7は時計ケースを示している。
これから、風防ガラス1と文字板5との間の隙間で、文字板5の外周周縁に位置する透光性の見返しリング3の外周部に、文字板5に対して直立したリング状の太陽電池2を配設した構造を取っている。また、リング状の太陽電池2はその受光面が時計中心側に向かって配設されている。また、リング状の太陽電池2は、図16より、フレキシブルプリント基板10上にアルミニウム薄膜等からなる金属電極膜である第1の電極11、アモルファスシリコン薄膜からなる光電変換層12、ITOなどの透明導電膜である第2の電極13、透明な保護膜14を積層した構成になっている。
風防ガラス1を透過して見返しリング3を介して直接入射する光、文字板5の表面で反射を繰り返した光が見返しリング3を介して入射する光などを太陽電池2に導き、そこで得た光を光電変換し電流としてムーブメント内に配した二次電池に供給するようになっている。
上記のような構成を取る太陽電池付時計においては、文字板5は金属などを用いることができるので色々な装飾を施して外観的な装飾を高めることができる。しかしながら、見返しリングは、材質が透光性材料で構成されるために、太陽電池本来の濃紫色の色調が透視され、外観品質がどうしても損なわれてしまう。また同時に、見返しリングが透光性を持たせる理由で金属が使用できず、金属色の持つ重厚さや、高級感の表現が極めて困難であった。また、入射効率を上げるため、見返しリングに切分などのデザインができなくな
る等の問題があった。
本発明の目的は、上記の問題点を解決すると共に、従来から使用している金属材料からなる見返しリングと略同等の外観品質が得られ、且つ、デザインバリエーションの拡大が図れ、時計の駆動に必要な光を太陽電池に導くことのできる太陽電池付時計を提供することにある。
上記課題を解決するための手段として、本発明の請求項1に記載の太陽電池付時計は、風防ガラスと文字板との間で、文字板の外周部に位置する見返しリングと、この見返しリングの外周に配設した太陽電池とを有する太陽電池付時計において、前記見返しリングは、一部に開口部を有する非透光性部材からなる第1の見返しリングと透光性部材からなる第2の見返しリングの複数の部材で構成され、前記第1の見返しリングの開口部は見返し面に設けられ、前記第2の見返しリングは前記第1の見返しリングの外周側に配設されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載の太陽電池付時計は、前記風防ガラスは前記見返しリングの上面側に載置されて時計ケースに固定されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に記載の太陽電池付時計は、前記第2の見返しリングはその上面側外周に突出部を有し、この突出部が風防ガラスを固定する時計ケースの上面突起部の下面に当接していることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4に記載の太陽電池付時計は、前記第1の見返しリングと前記第2の見返しリングの内の少なくとも第2の見返しリングは、前記風防ガラスを載置する風防ガラス受け面を有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項5に記載の太陽電池付時計は、前記第2の見返しリングは、前記風防ガラスを載置する前記時計ケースの突出部の下面に当接していることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項6に記載の太陽電池付時計は、前記第1の見返しリング及び第2の見返しリングは、中枠を介して固定された文字板上の外周部に載置固定されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項7に記載の太陽電池付時計は、前記第1の見返しリングの材質は、金属、プラスチックもしくはセラミックであり、第2の見返しリングの材質は透光性樹脂であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項8に記載の太陽電池付時計は、前記第2の見返しリングは、内面または上面の少なくとも一面に透過性の被膜が施されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項9に記載の太陽電池付時計は、前記第2の見返しリングは、透過性のカラー樹脂からなることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項10に記載の太陽電池付時計は、前記第1の見返しリングの上面が、前記第2の見返しリングの上面の一部を覆うように構成したことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項11に記載の太陽電池付時計は、前記第2の見返しリングの上面が、前記第1の見返しリングの上面の一部を覆うように構成したことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項12に記載の太陽電池付時計は、前記第1の見返しリングと前記第2の見返しリングとが、接着剤、粘着テープまたは一体成形により一体となっていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項13に記載の太陽電池付時計は、前記第1の見返しリングに設けられた開口部は、貫通孔からなり、この貫通孔が模様、数字、文字、マークの中の少なくとも1つからできていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項14に記載の太陽電池付時計は、前記第2の見返しリングの外周部に略リング状に太陽電池を配設すると共に、太陽電池の受光面が、前記文字板に対して、90から180度の範囲の傾斜角で配設されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項15に記載の太陽電池付時計は、前記太陽電池は、可撓性部材であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項16に記載の太陽電池付時計は、前記第2の見返しリングと太陽電池は、接着により接合したことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項17に記載の太陽電池付時計は、前記第2の見返しリングと前記第1の見返しリングとの境界面、前記第2の見返しリングの底面のいずれか一方または両方に反射膜を形成したことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項18に記載の太陽電池付時計は、前記第2の見返しリングに、蛍光材、光分散材、光反射材の少なくとも1つを混合したことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項19に記載の太陽電池付時計は、前記第1の見返しリングと前記第2の見返しリングの間に、蛍光部材、光分散部材、光反射部材の少なくとも1つを配設したことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項20に記載の太陽電池付時計は、前記複数の見返しリングは、3つの部材で構成され、文字板の中心から外縁部に向かって、第1の見返しリング、第2の見返しリング、第3の見返しリングの順に配設し、第2の見返しリングと第3の見返しリングの間に、太陽電池を介在させたことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項21に記載の太陽電池付時計は、前記第3の見返しリングは反射手段を有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項22に記載の太陽電池付時計は、前記第3の見返しリングの反射手段は、金属表面であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項23に記載の太陽電池付時計は、前記第3の見返しリングの反射手段は、第3の見返しリングの表面に設けた反射膜であることを特徴とするものである。
本発明の効果として、本発明の請求項1に記載の発明の下では、見返しリングを一部に開口部を有する非透光性部材からなる第1の見返しリングと透光性部材からなる第2の見
返しリングの複数の部材で構成している。これにより、第1の見返しリングに、請求項7に記載の如く、金属などの材料が使用できて文字板と同じような加工と装飾が施せるので、文字板と同等の外観仕上がりを得ることができ、文字板と一体となった装飾ある太陽電池付時計が得られる。また、第1の見返しリングに設けた開口部より採光して太陽電池に発電作用を起こさせることができると共に、開口部を、請求項13に記載の如く、模様や数字、文字、マークなどにより形成することにより装飾が施されてデザインバリエーションの拡大も図ることができる。更に、請求項8、9に記載の如く、第2の見返しリングの内面に透過性の被膜を施したり、第2の見返しリングをカラー樹脂で形成したりすることにより開口部からその色が見え、装飾性を一層高めることができる。
また、本発明の請求項2、3、4に記載の発明の下では、第1の見返しリングの開口部のみならず、風防ガラスを介して第2の見返しリングからも光を採光することができる。よって、採光量が増えると共に、女持ち時計のように小型で見返しリングが小さいときには有効に作用する。
このような構成を取ることにより、太陽電池は非透光性部材からなる第1の見返しリングの裏に隠れたようになり、太陽電池独特の色調は見えなくなる。
また、第1の見返しリング並びに第2の見返しリングは、請求項2、3、5、6に記載の発明の下で、文字板、風防ガラス、時計ケースなどで固定されて容易に動くことがない。
また、本発明の請求項10、及び請求項11に記載の発明の下では、デザイン的な変化が生まれる。デザインバリエーションを増やす効果を生む。
また、本発明の請求項12に記載の発明の下では、第1の見返しリングと第2の見返しリングが一体となっているので、組立、持ち運び等に効率の良い作業ができる。
また、本発明の請求項14に記載の発明の下では、太陽電池の受光面が文字板面に対して90〜180度の範囲で傾斜している。このことは、風防ガラス面に向かって傾斜して配設されている。これにより、風防ガラス方向からの直接入射光を第1の見返しリングの開口部、更には第2の見返しリングを介して入射光量を多く採光することができる。
また、本発明の請求項15に記載の発明の下では、平面形状で形成した太陽電池を立体形状に変形させることができ、前述の請求項14に記載の如く角度を持たせた配設も可能となる。また、請求項14、15に記載の発明の下では、太陽電池を文字板上面外縁部に設ける構造を取るので、日・曜日を表示する時計にあっては文字板の直ぐ下面にそれらの機構を配設することができ、その視認性も高められる。
また、本発明の請求項16に記載の発明の下では、第2の見返しリングと太陽電池は接着によって固定されるので、太陽電池が振動などによって移動することがなくなり、安定した位置状態で保持される。このことは、絶えず一定の安定した光電変換が得られることになり、変換効率を一定の状態に保持することになる。
また、本発明の請求項17に記載の発明の下では、反射膜を設けることで、太陽電池以外の部品での吸収光や逃げる光などが少なくなり、多くの光量を太陽電池に照射することができる。
また、本発明の請求項18並びに請求項19に記載の発明の下では、蛍光材は外光の光を受けて発光するので、その発光した光が太陽電池に照射するので外光以外の光も得られ
る。また、光分散材で光を分散させることによって、逃げる光や太陽電池以外の部品での吸収光を少なくする。それだけ多くの光量が太陽電池に照射する。光反射部材も同様な効果を得る。また、請求項19に記載の如く、蛍光部材や光分散部材、光反射部材を第1の見返しリングと第2の見返しリングの間に設けることによっても同様な効果を得る。
また、請求項20に記載の如く、第3の見返しリングを設け、第2の見返しリングと第3の見返しリングの間に太陽電池を配設し、そして、請求項21記載の如く、第3の見返しリングに反射手段を持たせれば、太陽電池の裏側に逃げた光などもその反射手段によって太陽電池の受光面側に再帰させることができる。従って、光の利用効率を高める効果を得る。
そして、第3の見返しリングとして、請求項22に記載の如く、反射率の高い金属を用いると反射効率を非常に高めることができる。また、請求項23に記載の如く、反射率の高い反射膜を用いると、金属を用いるより安いコストで形成できるメリットがある。
以上述べたことにより、太陽電池本来の濃紫色の色調が透視されないで、光の入射効率を上げ発電効率をアップし、デザインバリエーションも豊富に得られると共に、そのデザイン性に優れた太陽電池付時計を提供することができる。更にまた、太陽電池を文字板上面外縁部に配設したことで、日・曜日を表示する時計にあっては文字板の直ぐ下面にそれらの機構を配設することができ、その視認性も高められる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図1、図2、図3をもって説明する。ここで、図1は本発明の実施形態に係る太陽電池付時計の要部断面図、図2は図1におけるB部の拡大図、図3は図1おける第1の見返しリングと第2の見返しリングの斜視図を示している。尚、図1は本発明の太陽電池付時計の構成が良く分かるようにするために風防ガラスと文字板との隙間を大きく取って少し誇張して描いてある。
本発明の実施形態に係る太陽電池付時計20は、図1に示すように、時計ケース27の内部に文字板25、ムーブメント26が中枠29を介して固定されている。また、文字板25の外周周縁には、内側から非透過性の第1の見返しリング33、次に、透過性の第2の見返しリング34、そして、この第2の見返しリングの外側に太陽電池32が設けられている。そして、これらの構成部品を封止するようにして表面側に風防ガラス21が防水パッキン22を介して時計ケース27に取り付けられ、裏面側に裏蓋28が時計ケース27に取れ付けられた構成になっている。また、文字板25の上面側にはムーブメント26から突出した指針軸に時針や分針などの指針24が取り付いた構成になっている。ここで、第1の見返しリング33、第2の見返しリング34及び太陽電池32の取付け構造については図2を用いて詳しく説明する。尚、図示はしていないが、文字板25は金属で形成されていて、上面側には模様や表面処理などが施されて時字などの指標が設けられたものとなっている。
図2より、本発明の見返しリングは2つの部材からなっていて、金属からなり一部分に開口部33aを持つ第1の見返しリング33と、透明なプラスチックからなる第2の見返しリング34とを接着剤などを介して接合したものからなっている。この開口部33aは貫通孔からできている。そして、透明な第2の見返しリング34の外側に太陽電池32を配設した構造を取っている。この第1の見返しリング33、第2の見返しリング34、及び太陽電池32は文字板25と時計ケース27に設けられている突出部27aとの間に挟まれて、内側から第1の見返しリング33、次に、第2の見返しリング34、そして、この第2の見返しリング34の外側に太陽電池32を文字板25の外周周縁に配設した構造を取っている。時計ケース27の突出部27aは防水パッキン22を介して時計ケース2
7に固定した風防ガラス21の受け面とするために設けている。尚、図2の中では示していないが、文字板25、太陽電池32は中枠29を介して時計ケース27に固定された状態になっている(図1参照)。
金属からなる第1の見返しリング33は、50〜300μm厚みの黄銅板やステンレス板、洋白板などを用いて、板材の表面にプレス抜き、エッチングなどにより開口部33aを設け、その後にプレス加工方法などで傾斜を持った逆円錐形状に形成し、その見返し面33cに梨地模様や筋目模様などの各種模様やメッキ、塗装などの表面処理を施して文字板25の装飾と同質感を感じさせる装飾に仕上げている。また、図3に示すように、第1の見返しリング33は見返し面33cの一周の部分に、5、10、15、・・・55、60なる数字からなる開口部33a1と、各数字からなる開口部33a1のそれぞれの間に設けた4つのマークからなる開口部33a2を設けていて、一周に渡って、数字からなる複数の開口部33a1とマークからなる複数の開口部33a2とから構成された開口部33aを設けている。そして、この複数の開口部33aは貫通孔をなしており、時計の切分目盛りを表している。これら見返し面33c一周に渡って設ける複数の開口部33aはプレス加工などによって形成することができる。また、開口部33aが数字の0、6などの場合、島となる部分が脱落しないように数カ所ブリッジを設けるようにする。また、この第1の見返しリング33は電鋳法で作ることも可能である。この第1の見返しリング33は開口部33aの所は光を透過し、それ以外の所は光を透過しない。更に、この第1の見返しリング33の外周面には反射膜33bを設けている。この反射膜33bは反射率の高い金属膜や塗料膜などが効果的に用いられる。例えば、アルミニウム、クロム、パラジウム、ロジウム、銀、プラチナ、金などの可視光域での光に対して反射率の高い金属膜や白色塗料膜などが反射膜として効果的に使用することができる。尚、第1の見返しリング33の最表面の仕上げ膜がアルミニウム、クロム、パラジウム、ロジウム、銀、プラチナ、金などの金属膜であるならばそれをそのまま反射膜として用いて、反射膜33bを省くことができる。また、この第1の見返しリング33は本実施形態では金属板を用いて形成している。金属板であると、種々の機械加工が容易であること、また、模様付けやメッキ、塗装などの表面処理が行えること、などによって色々な装飾バリエーションが設けられること、そして、コスト的に安くできること、また、非透光性であることから太陽電池を見えないようにするのに効果的であると云うメリットがある。しかしながら、本発明においては特に金属に限定するものではない。非透光性の部材で表面処理などを施したものであっても良く、例えば、透光性を有しないセラミック材やプラスチック材などを用いて成型方法で形成しても良い。また、メッキや塗装などの表面処理によって透光性を有しない部材に仕立てて用いても良い。この第1の見返しリング33は文字板25と同等な質感を得るためとソーラセルの色調が視認できないようにするために設けている。
第1の見返しリング33に設ける開口部33aは光を採光するために設けている。開口部33aの大きさは特に限定するものではないが、開口部33aから採光した光で太陽電池32に所要の発電量を起こさせる。このため開口部33aの総面積に一定の面積を必要とする。近年の太陽電池は変換効率が非常に良くなり、15%の光量で十分満足な発電量が得られるのが現れてきている。このことから、開口部33aの総面積が少なくとも15%の光量が得られる面積を確保している。また、本実施形態における開口部33aは切分目盛りを表すために数字からなる複数の開口部33a1とマークからなる複数の開口部33a2とで構成した。しかしながら、特に数字やマークなどに限定するものではなく、文字や模様などを用いたものでも良く、また、これらを組み合わせて開口部を構成しても良い。
透明なプラスチックからなる第2の見返しリング34はポリカーボネイト、ポリエーテルサルフォン、環状非昌質ポリオレフィン、アクリルなどの透明な樹脂からなっている。内周面は傾斜した面をなしていて、第1の見返しリング33の外周面と同一形状に形成し
てある。この第2の見返しリング34の下面には反射膜34aが設けられている。この反射膜34aは反射率の高い金属膜や塗料膜などが用いられる。例えば、アルミニウム、クロム、パラジウム、ロジウム、銀、プラチナ、金などの可視光域での光に対して反射率の高い金属膜や白色塗料膜などが反射膜として使用することができる。尚、文字板25の最表面の仕上げ膜がアルミニウム、クロム、パラジウム、ロジウム、銀、プラチナ、金などの金属膜であるならばそれをそのまま反射膜として用いることができる。そして、反射膜34aを省くことができる。また、この第2の見返しリング34は本実施形態では透明な樹脂で形成したが、カラー着色のある透過性を持つプラスチックで形成しても良い。第2の見返しリング34にカラー着色が施されていると、第1の見返しリング33の開口部33aからそのカラー色が見える。見返しリングの装飾機能も果たしてその質感を高めることができる。カラー色は見返しリング33の装飾を見て適宜に選定すると良い。また、第2の見返しリング34のカラー色によって太陽電池の濃紫色色調を和らげて尚一層見え難くなる。
本発明の見返しリングは第1の見返しリング33と第2の見返しリング34との2つの部材から構成し、それを接着剤によって接合している。これにより、第1の見返しリング33に設けた反射膜33bは第2の見返しリング34との境界面に位置することになり、第2の見返しリング34から戻ってくる光をこの反射膜33bで再度第2の見返しリング34側に反射させる働きをさせている。反射膜33bは、本実施形態においては、第1の見返しリング33側に一体的に設けたが、第2の見返しリング34側に設けても良く、また、第1の見返しリング33と第2の見返しリング34との間に別体で、例えば、開口部33aと同一形状、同一大きさの開口部を設けた反射シートを設けても良いものである。反射膜の形成は開口部33aを設けた第1の見返しリング33側に一体的に形成する方が精度良く、コスト的に安くできる。第1の見返しリング33と第2の見返しリング34とを接合する接着剤は、熱硬化型の接着剤や紫外線硬化型の接着剤などのものが使用できる。また、粘着テープを用いて接合を図っても良い。また、第1の見返しリング33と第2の見返しリング34との接合は部分的な接着接合でも時計機能上何ら支障は生じない。また、一体成形の成形機を用いて一体成形で形成しても良い。
太陽電池32はフレキシブルプリント基板上にアルミニウム薄膜等からなる金属電極膜である第1の電極、アモルファスシリコン薄膜からなる光電変換層、ITOなどの透明導電膜である第2の電極、透明な保護膜を積層した構成を取り、100〜150μmの厚みに形成している。従って、薄いが故に可撓性を持っていて、平面状に形成したものを湾曲させて筒状に成形することができる。この湾曲して筒状に形成した太陽電池32を第2の見返しリング34の外側に、その受光面32aが文字板25に対して直角になるようにして配設する。そして、その受光面32aと第2の見返しリング34の外周面34bとを向き合わせて熱硬化型の接着剤などで接合する。
第2の見返しリング34と太陽電池32を接着することで、接着しない場合と比較して、発電効率が相当向上することが確認されている。接着剤は熱硬化型に限るものではなく、例えば紫外線硬化型のものなどを使用しても同じ効果が得られるので特に接着剤の種類に限定はない。また、粘着剤を使用しても良いことは言うまでもない。しかしながら、使用する接着剤や粘着剤は光学的劣化の少ないものが望ましい。また、第2の見返しリング34と太陽電池32の接着は部分的な接着のみでも時計を携帯する上での発電効率には何ら問題ない。
上記の構成を取る太陽電池付時計20は、風防ガラス21を通して第1の見返しリング33の開口部33aより入射する光L1、L2を利用して太陽電池32に発電機能を起こさせる。開口部33aから入射した光で直接太陽電池32の受光面32aに入射する光L1や第2の見返しリング34の下面に設けた反射膜34aで反射されて太陽電池32の受
光面32aに入射する光L2の光、更には、第1の見返しリング33の反射膜33bによって反射されて太陽電池32の受光面32aに入射する光などでもって発電がなされる。第1の見返しリング33の開口部33aから第2の見返しリング34に入射した光は、第1の見返しリング33の外周面に設けた反射膜33bや第2の見返しリング34の下面に設けた反射膜34aの作用を受けて、その大半の光が太陽電池32の受光面32aに入射する。そして、開口部33aからの入射光を効率良く利用して太陽電池32に発電作用を起こさせる。また、太陽電池32は第1の見返しリング33によって隠されて太陽電池32の濃紫色色調は殆ど視認されない。
また、上記の構成を取る太陽電池付時計20は、文字板25と併せて第1の見返しリング33を金属で形成している。金属で形成した第1の見返しリング33は見返し面33cに各種の模様加工やメッキ、塗装などの表面処理を施すことができる。色々な装飾を施して文字板25と同質感を持たせた高級感のある時計に仕立てることができる。また、第1の見返しリング33の開口部33aから見える第2の見返しリング34に第1の見返しリング33の装飾と調和するようなカラー色を施すことによって同質感の現れた見返しリングが得られる。また更に、第1の見返しリング33の開口部33aの形状を切分目盛りを表すデザイン形状のみならず、他のデザイン形状も可能であることから、色々なデザインを形取ることができ、デザインバリエーションを豊富にすることができる。また、日・曜日付の時計にあっては、文字板25のすぐ下に日板、曜板を配設する構造を取ることができるため、日・曜日の視認性も格段と向上させることができる。
以下、本発明の太陽電池付時計の実施例を説明するが、以降の実施例説明は、太陽電池付時計の構成で本発明の論主とする構成の部分のみを取り上げて説明することにする。
最初に、本発明の実施例1に係る太陽電池付時計について図4を用いて説明する。図4は本発明の実施例1に係る太陽電池付時計の要部断面図を示している。本実施例1の見返しリングは、金属からなって一部分に開口部43aを持つ第1の見返しリング43と、光分散材45を分散した透明なプラスチックからなる第2の見返しリング44との2つの部材を接着剤などを介して接合したものからなっている。そして、透明な第2の見返しリング44の外側に太陽電池32を配設し、内側から第1の見返しリング43、第2の見返しリング44、太陽電池32を順次並べて文字板25の外周周縁に配設した構造を取っている。また、この第1の見返しリング43、第2の見返しリング44、及び太陽電池32は文字板25と時計ケース47に設けられている風防ガラス21の受け面となる突出部47aとの間に挟さまれて固定される構造を取っている。
金属からなる第1の見返しリング43は、50〜300μm厚みの黄銅板やステンレス板などを用いてプレス加工方法などで傾斜を持った逆円錐形状に形成し、その見返し面43cに梨地模様や筋目模様などの各種模様やメッキ、塗装などの表面処理を施して文字板25の装飾と同一質感を感じさせる表面に仕上げている。また、第1の見返しリング43は見返し面43cを成した一周の部分に、前述の図3をもって説明した実施形態と同じ形状で(図3参照)数字とマークの形状での複数の開口部43aを一周に渡って設けていて、その開口部43aの形状で切分目盛りを表示している。また、この第1の見返しリング43の外周面には白色塗料を用いての反射膜43bを設けている。この反射膜43bは反射率の高いものであれば良いので白色塗料膜に限定するものではなく、例えば、第1の見返しリング43の仕上げメッキ金属が銀、クロム、パラジウム、ロジウム、プラチナ、金などの可視光域の光に対して反射率の高い金属であるならばそれをそのまま反射膜として用いても良く、また、新たにアルミニウム、クロム、パラジウム、ロジウム、銀、プラチナ、金などの金属膜を設けて反射膜としても良い。ここで、第1の見返しリング43に設けている複数の開口部43aは、その開口部43aの大きさを特に限定するものではない
が、その開口部43aの総面積は太陽電池32に所要の発電量が得られるのに充分な光量が得られる面積をなしている。近年の太陽電池は変換効率が非常に良くなり、15%の光量で十分満足な発電量が得られるのが現れてきている。このことから、開口部43aの総面積が少なくとも15%の光量が得られる面積を確保している。
第2の見返しリング44はポリカーボネイト、ポリエーテルサルフォン、環状非昌質ポリオレフィン、アクリルなどの透明な樹脂の中に光分散材45を混ぜ合わせたものからなっている。内周面は傾斜した面をなしていて、第1の見返しリング43の外周面と同一形状に形成してある。光分散材45としては、本実施例1では酸化シリコン粉末を用いているが、酸化シリコン粉末に限らず炭酸カルシウム粉末、リン酸カルシウム粉末、チタン酸バリウム粉末などの光分散材を用いることができる。この光分散材45を樹脂の中に配合してペレット化し、射出成形機を用いて射出成形方法で形成する。尚、本実施例1においては、第2の見返しリング44は樹脂の中に光分散材45を分散したものからなっているが、光分散材45に代えて酸化チタン粉末や酸化亜鉛粉末などの光反射材を用いることもできる。光反射材は反射と分散作用をもたらすので同様な効果を得ることができる。更に、第2の見返しリング44の下面には白色塗料で形成した反射膜44aを設けている。この反射膜は白色塗料に限定するものではなく、例えば、アルミニウム、クロム、パラジウム、ロジウム、銀、プラチナ、金などの可視光域での光に対して反射率の高い金属膜を用いても良い。金属膜を設ける方法としては真空蒸着法、スパッタリング法などの乾式メッキ法を用いて形成する。尚、文字板25の最表面の仕上げ膜がアルミニウム、クロム、パラジウム、ロジウム、銀、プラチナ、金などの金属膜であるならばそれをそのまま反射膜として用いることができ、そして、反射膜44aを省くことができる。
以上の構成を取る第1の見返しリング43と第2の見返しリング44とを接着剤を介して接合する。これにより、第1の見返しリング43に設けた反射膜43bは第2の見返しリング44との境界面に位置して、第2の見返しリング44から戻ってくる光をこの反射膜43bで再度第2の見返しリング44側に反射させる働きをする。反射膜43bは、本実施例1においては、第1の見返しリング43側に一体的に設けたが、第2の見返しリング44側に設けても良く、また、第1の見返しリング43と第2の見返しリング44との間に別体で、例えば、開口部43aと同一形状、同一大きさの開口部を設けた反射シートを設けても良いものである。反射膜の形成は開口部43aを設けた第1の見返しリング43側に一体的に形成する方が精度良く出来上がり、しかも、コスト的に安くできる。第1の見返しリング43と第2の見返しリング44とを接合する接着剤としては熱硬化型の接着剤や紫外線硬化型の接着剤などのものが使用でき、また、粘着テープを用いて接合を図っても良い。また、第1の見返しリング43と第2の見返しリング44との接合は部分的な接着接合でも時計機能上何ら支障は生じない。
太陽電池32は、フレキシブルプリント基板上にアルミニウム薄膜等からなる金属電極膜である第1の電極、アモルファスシリコン薄膜からなる光電変換層、ITOなどの透明導電膜である第2の電極、透明な保護膜を積層して100〜150μmの厚みに形成されたものを用い、湾曲させて筒状に成形したものを用いている。太陽電池32の受光面32aを第2の見返しリング44の外周面44bに対面させて熱硬化型の接着剤を介して第2の見返しリング44と接合している。
この太陽電池32を第2の見返しリング44と接着することで、接着しない場合と比較して発電効率が相当向上することが確認されている。接着剤は熱硬化型に限るものではなく、紫外線硬化型の接着剤や粘着剤を使用しても良いことは言うまでもない。また、第2の見返しリング44と太陽電池32の接着は部分的な接着のみでも時計を携帯する上での発電効率には何ら問題ない。
上記の構成を取る太陽電池付時計は、風防ガラス21を通して第1の見返しリング43の開口部43aより入射する光を利用して太陽電池32に発電機能を起こさせる。第1の見返しリング43の開口部43aから第2の見返しリング44に入射した光は、第2の見返しリング44に分散させた分散材45によって光散乱作用を起こし、散乱した光が第1の見返しリング43の反射膜43bや第2の見返しリング44の反射膜44aなどによって反射されて太陽電池32の受光面32aに入射する。散乱した多くの光量が太陽電池32の受光面32aに入射することから開口部43aから入射光をムダなく効率的に利用して太陽電池32の発電効率を高める効果を生む。尚、分散材45に代えて光反射材を用いても、光反射と光分散が発生するので同様な効果が得られる。光反射材としては酸化チタン粉末や酸化亜鉛粉末などを挙げることができる。また、本実施例1においては、第1の見返しリング43の反射膜43bと第2の見返しリング44の反射膜44aは白色塗料膜でもって形成した。この反射膜は高反射率の金属膜でも良いことは既に述べた通りであるが、この白色塗料膜や金属膜に代えて光分散材や光反射材を分散した塗料膜を用いても光反射作用が生まれ反射効果が現れる。従って、光分散材や光反射材を分散した塗料膜を反射膜として使用しても良い。光分散材や光反射材は光を散乱させる働きと光を反射させる働きの両方の働きを持っている。
また、太陽電池32は金属からできた非透過性の第1の見返しリング43によって隠れてしまう。また、開口部43aの見える所であっても、太陽電池32からの反射光が分散材45によって散乱してしまうのでうので太陽電池32の濃紫色色調は視認されない。
また、上記の構成を取る太陽電池付時計は、文字板25と併せて第1の見返しリング43を金属で形成している。金属で形成した第1の見返しリング43はその見返し面43cに各種の模様加工や各種の表面処理を施すことができる。色々な装飾を施して文字板25と同質感を持たせた高級感のある時計に仕立てることができる。また、第1の見返しリング43の開口部43aの形状を切分目盛りを表すデザイン形状のみならず、他のデザイン形状で設けることも可能であることから、色々なデザインを形取ることができ、デザインバリエーションを豊富にすることができる。
次に、本発明の実施例2に係る太陽電池付時計を図5を用いて説明する。図5は本発明の実施例2に係る太陽電池付時計の要部断面図を示している。本発明の実施例2に係る太陽電池付時計の見返しリング周辺の構造は、図5に示すように、文字板25の外周周縁に、内側から、金属からなって複数の開口部53aを持つ第1の見返しリング53、次に、カラー着色を施して透過性を有する第2の見返しリング54、そして、この第2の見返しリング54の外側に太陽電池32を配設した構造を取っている。また、第2の見返しリング54は、その上面54c側には外側に向かって突出した突出部54fが設けられており、この突出部54fの先端側が時計ケース57の上面突起部57aの下面に当接している。時計ケース57の上面突起部57aは防水パッキン22を介して風防ガラス21を固定するようになっている。そして、第2の見返しリング54の上面54cは、風防ガラス21や防水パッキン22を載置する受け面にもなっていると共に、光を採光する採光面になっている。
本実施例2の見返しリングは第1の見返しリング53と第2の見返しリング54とを接着剤を介して接合した構成を取る。金属からなる第1の見返しリング53は、前述の実施例1と同様に、黄銅板やステンレス板などを用いてプレス加工方法などで傾斜を持った逆円錐形状に形成し、その傾斜を持った見返し面53cに梨地模様や筋目模様などの各種の模様やメッキ、塗装などの表面処理を施して文字板25の装飾と同一質感を感じさせる表面に仕上げている。また、第1の見返しリング53は見返し面53cを成した一周の部分に、前述の図3をもって説明した実施形態と同じ形状で(図3参照)数字とマークの形状
での複数の開口部53aを一周に渡って設けていて、その開口部53aの形状で切分目盛りを表示している。また、この第1の見返しリング53の外周面には銀メッキによる銀金属の反射膜53bを設けている。この反射膜53bは反射率の高いものであれば良いので、銀金属の他にアルミニウム、クロム、パラジウム、ロジウム、プラチナ、金などの可視光域の光に対して反射率の高い金属などを用いて形成しても良い。また、白色塗料膜を設けて反射膜としても良いものである。
第2の見返しリング54はポリカーボネイト、ポリエーテルサルフォン、環状非昌質ポリオレフィン、アクリルなどの透明な樹脂の中にカラー顔料を混ぜ合わせてカラー色調を持たせたものからなっていて透過性を持っている。内周面は傾斜した面をなしていて、第1の見返しリング53の外周面と同一形状に形成してある。また、第2の見返しリング54の下面には銀蒸着膜からなる反射膜54aを設けている。この反射膜54aは光を反射させる目的で設けるものであるので、銀蒸着膜に限るものではなく、例えば、アルミニウム、クロム、パラジウム、ロジウム、プラチナ、金などの可視光域での光に対して反射率の高い金属の蒸着膜を用いても良い。また、白色塗料膜を設けて反射膜としても良い。ここで、第2の見返しリング54の上面54cは風防ガラス21の風防ガラス受け面をなしている。風防ガラス21を通して第2の見返しリング54がリング状に見えてくる。そして、このリング状の幅が大きな幅になってくると目立って見えてくる。従って、目立たなくするために風防ガラス21の風防ガラス受け面の幅を2mm以下に押さえることが望ましい。2mm以下の下では、第2の見返しリング54のカラー色を第1の見返しリング53の装飾と調和するようなカラー色を選択することによって第2の見返しリング54の存在が殆ど目立たなくなる。
太陽電池32は前述の実施例1と同じ仕様で湾曲させて筒状に成形したものを用いている。太陽電池32の受光面32aを第2の見返しリング54の外周面54bに対面させて熱硬化型の接着剤を介して第2の見返しリング54と接合している。
上記の構成を取る第1の見返しリング53と第2の見返しリング54と太陽電池32とが接着剤によって一体化され、文字板25の外周周縁に配設される。そして、中枠(図5に図示はしていない)を介して文字板25を時計ケース57内で上方に押しつけることによって、第2の見返しリング54に設けた突出部54fが時計ケース57の上面突起部57aの下面に当接して第1の見返しリング53、第2の見返しリング54、太陽電池32が固定される構造になっている。
上記の構成を取る太陽電池付時計は、第1の見返しリング53の開口部53aから光L1、L2が第2の見返しリング54に入り、また、第2の見返しリング54の上面54cからも光L3が直接入ってくる。これらの光が第1の見返しリング53の反射膜53bや第2の見返しリング54の反射膜54aなどの反射作用も受けて太陽電池32の受光面32aに入射する。これにより、第1の見返しリング53の開口部53aと第2の見返しリング54の上面54cとから採光するので太陽電池32への受光量を増やすことができ、十分な発電が行われる。女持ちの太陽電池付時計にあっては見返しリングも小さく、また、開口部も大きく取れない。このように、第1の見返しリング53の開口部53aと第2の見返しリング54の上面54cとの両方から採光することで効果的に太陽電池付時計としての機能を果たすことができる。また、太陽電池32は金属から形成された第1の見返しリング53や時計ケース57の上面突起部57aから隠れた位置に配されることや、第2の見返しリング54にカラー着色が施されていることから太陽電池32の濃紫色は殆ど視認されない。
また、上記の構成を取る太陽電池付時計は、文字板25と併せて第1の見返しリング53を金属で形成している。第1の見返しリング53はその見返し面53cに各種の模様加
工や各種の表面処理を施すことができるので、色々な装飾を施して文字板25と同質感を持たせた高級感のある時計に仕立てることができる。また、第1の見返しリング53の開口部53aから第2の見返しリング54のカラー色が見える。カラー色を第1の見返しリング53の装飾と調和するようなカラー色を用いることで装飾性を更に豊かにすることができる。また、第1の見返しリング53の開口部53aの形状を切分目盛りを表すデザイン形状のみならず、他のデザイン形状を設けることも可能であることから、色々なデザインを形取ることができ、デザインバリエーションを豊富にすることができる。
次に、本発明の実施例3に係る太陽電池付時計を図6を用いて説明する。図6は本発明の実施例3に係る太陽電池付時計の要部断面図を示している。本発明の実施例3に係る太陽電池付時計の見返しリング周辺の構造は、図6に示すように、文字板25の外周周縁に、内側から、金属からなって複数の開口部63aを持つ第1の見返しリング63、次に、蛍光材65を分散して透過性を有する第2の見返しリング64、そして、この第2の見返しリング64の外側に太陽電池32を配設した構造を取っている。また、第2の見返しリング64は、その上面64c側には外側に向かって突出した突出部64fが設けられており、この突出部64fの先端側が時計ケース57の上面突起部57aの下面に当接している。時計ケース57の上面突起部57aは防水パッキン22を介して風防ガラス21を固定するようになっている。そして、第2の見返しリング64の上面64cは、風防ガラス21や防水パッキン22を載置する受け面にもなっていると共に、光を採光する採光面になっている。
本実施例3の見返しリングは第1の見返しリング63と第2の見返しリング64とを接着剤を介して接合した構成を取る。金属からなる第1の見返しリング63は、前述の実施例1と同様に、黄銅板やステンレス板などを用いてプレス加工方法などで傾斜を持った形状に形成し、その傾斜を持った見返し面63cに梨地模様や筋目模様などの各種の模様やメッキ、塗装などの表面処理を施して文字板25の装飾と同一質感を感じさせる表面に仕上げている。また、第1の見返しリング63は見返し面63cの一周の部分に、前述の図3をもって説明した実施形態と同じ形状で(図3参照)数字とマークの形状での複数の開口部63aを一周に渡って設けていて、その開口部63aの形状で切分目盛りを表示している。また、この第1の見返しリング63の外周面には酸化チタン粉末からなる光反射部材を分散させた反射膜63bを設けている。この反射膜63bは、透明な樹脂に酸化チタン粉末を配合して塗料化し、吹付け塗装方法などによって形成することができる。また、光反射部材は酸化チタン粉末に限らず酸化亜鉛粉末なども選択することができる。
第2の見返しリング64はポリカーボネイト、ポリエーテルサルフォン、環状非昌質ポリオレフィン、アクリルなどの透明な樹脂の中に蛍光材65を混ぜ合わせて形成したものからなっていて透過性を持っている。透明な樹脂に蛍光材65を配合してペレット化し、射出成形機を用いて射出成形方法で形成する。また、第2の見返しリング64の下面には酸化チタン粉末からなる光反射部材を分散させた反射膜64aを設けている。
太陽電池32は前述の実施例1と同じ仕様で湾曲させて筒状に成形したものを用いている。太陽電池32の受光面32aを第2の見返しリング64の外周面64bに対面させて熱硬化型の接着剤を介して第2の見返しリング64と接合している。
上記の構成を取る第1の見返しリング63と第2の見返しリング64と太陽電池32とが接着剤によって一体化され、文字板25の外周周縁に配設される。そして、中枠(図6に図示はしていない)を介して文字板25を時計ケース57内で上方に押しつけることによって、第2の見返しリング64に設けた突出部64fが時計ケース57の上面突起部57aの下面に当接して第1の見返しリング63、第2の見返しリング64、太陽電池32
が固定される構造になっている。
上記の構成を取る太陽電池付時計は、第1の見返しリング63の開口部63aと第2の見返しリング64の上面64cから光が第2の見返しリング64内に入射する。そして、この入射光が蛍光材65を発光させ、入射光と蛍光材65の発光した光でもって太陽電池32の発電を行わせる。また、第1の見返しリング63の外周面には光反射部材を分散させた反射膜63bを設けている。また、第2の見返しリング64の下面にも光反射部材を分散させた反射膜64aを設けていることによって、反射膜63b及び反射膜64aに当たった光は再び反射して第2の見返しリング64内に進む。このとき、光反射部材によって光の反射と共に光の分散も起きるので多くの光量が太陽電池32の受光面32aに入射する。そして、発電効率を高める効果を生む。尚、本実施例3においては第2の見返しリング64に蛍光材を分散させたが、蓄光材を分散させても同様な効果を生む。蓄光材を分散させた場合は暗いところでも発光するので照明の効果も生む。また、本実施例3においては、第1の見返しリング63の反射膜63bと第2の見返しリング64の反射膜64aは光反射部材を配合した塗料膜で形成した。光反射部材に代えて光分散材や蛍光材を配合した塗料膜で形成しても光反射と光分散が得られ、光反射部材に近い効果が得られる。
また、第2の見返しリング64に蛍光材65が入っていることによって、第1の見返しリング63の開口部63aの部分は蛍光材65の発光によって明るくなる。開口部63aで表示した切分目盛りが鮮明に視認されるようになる。
また、前述の実施例1と同様に、見返しリングに色々な装飾を施こしたり、デザインバリエーションを豊富にする効果も得れることは云うまでもない。
次に、本発明の実施例4に係る太陽電池付時計について図7、図8を用いて説明する。図7は本発明の実施例4に係る太陽電池付時計の要部断面図を示していて、図8は図7における見返しリングの要部斜視図を示している。本実施例4の見返しリングは、金属からなって一部分に開口部73aを持つ第1の見返しリング73と、光分散材75を分散した透明なプラスチックからなる第2の見返しリング74との2つの部材を一体成形(インサート成形)で接合したものからなっている。そして、透明な第2の見返しリング74の外側に太陽電池32を配設し、内側から第1の見返しリング73、第2の見返しリング74、太陽電池32を順次並べて文字板25の外周周縁に配設した構造を取っている。また、第2の見返しリング74はその下面側の内周に内側に向かって突出した突出部74dが設けてあり、その突出部74d上に第1の見返しリング73が配設されている。そして、第1の見返しリング73、第2の見返しリング74、及び太陽電池32は文字板25と時計ケース47に設けられている風防ガラス21の受け面となる突出部47aとの間に挟さまれて固定される構造を取っている。
金属からなる第1の見返しリング73は、黄銅板やステンレス板などを用いてプレス加工方法などで傾斜を持った形状に形成し、その見返し面73cに梨地模様や筋目模様などの各種模様やメッキ、塗装などの表面処理を施して文字板25の装飾と同一質感を感じさせる表面に仕上げている。また、第1の見返しリング73は見返し面73cの一周の部分に、図8に示すような複数の開口部73aを一周に渡って設けている。また、この第1の見返しリング73の外周面には反射率の高い金属を用いての反射膜73bを設けている。この反射膜73bに用いる金属は、アルミニウム、銀、クロム、パラジウム、ロジウム、プラチナ、金などの可視光域の光に対して反射率の高い金属を用いるのが良く、湿式メッキ方法や乾式メッキ方法などで形成する。また、白色塗料を塗布して反射膜73bとしても良い。ここで、複数の開口部73aは、図8に示すように、V字型と逆台形型の形状をした開口部73a1と細長くスリット型をした開口部73a2との2種類によって構成し
ている。V字型の開口部73a1は時計として60分を指す位置にあり、逆台形型の開口部73a1は5分飛びの5、10、15、・・・55分を指す位置に設けている。また、スリット型の開口部73a2はそれ以外の分を指す位置に設けている。そして、V字型、逆台形型、スリット型のマーク形状で切分目盛りを表示している。
第2の見返しリング74はポリカーボネイト、ポリエーテルサルフォン、環状非昌質ポリオレフィン、アクリルなどの透明な樹脂の中に光分散材75を混ぜ合わせたものからなっている。内周面は傾斜した面をなしていて、その傾斜の下面側に近い部分において内側に向かって飛び出した突出部74dが設けられている。光分散材75としては、本実施例1では酸化シリコン粉末を用いているが、酸化シリコン粉末に限らず炭酸カルシウム粉末、リン酸カルシウム粉末、チタン酸バリウム粉末などの光分散材を利用することができる。この光分散材75を樹脂の中に配合してペレット化し、射出成形の金型内に第1の見返しリング73をセットし、射出成形機を用いて射出成形方法で形成する。また、第2の見返しリング74の下面には反射膜74aを設けている。この反射膜74aは反射率の高い金属の膜や白色塗料の塗膜などによって構成する。反射率の高い金属としてはアルミニウム、銀、クロム、パラジウム、ロジウム、プラチナ、金などが挙げられ、乾式メッキ方法などで金属膜を形成することができる。尚、文字板25の仕上げ表面が反射率の高い金属膜で形成されている時にはその金属膜を反射膜として使用し、第2の見返しリング74の反射膜74aを省くことができる。
以上の構成を取る第1の見返しリング73と第2の見返しリング74は、一体成形でできているので、後から接着剤などで第1の見返しリング73と第2の見返しリング74とを接着する必要がない。
太陽電池32は前述の実施例1に用いた仕様と同じ仕様のものを用いる。筒状にした太陽電池32をその受光面32aを第2の見返しリング74の外周面74bに対面させて熱硬化型の接着剤を介して第2の見返しリング74と接合する。この太陽電池32を第2の見返しリング74と接着することで、接着しない場合と比較して発電効率が相当向上することが確認されている。接着剤は熱硬化型に限るものではなく、紫外線硬化型の接着剤や粘着剤を使用しても良いことは言うまでもない。また、第2の見返しリング74と太陽電池32の接着は部分的な接着のみでも時計を携帯する上での発電効率には何ら問題ない。
第1の見返しリング73及び第2の見返しリング74と太陽電池32は接着剤を介して繋がって一体となり、文字板25の外周縁部に配設される。このような構造を取ると、文字板25と第1の見返しリング73との間に透過性を有する第2の見返しリング74の突出部74dが介在し、そこに光の進入道ができる。そして、文字板25からの反射光が光の進入道となる突出部74dを通って第2の見返しリング74の奥の方に進んでいく。
上記の構成を取る太陽電池付時計は、第2の見返しリング74には第1の見返しリング73の開口部73aより入射する光L1と文字板25から反射した光で第2の見返しリング74の突出部74dから入射する光L4とが入射する。そして、第2の見返しリング74の中にある光分散材75によって光が散乱し、その散乱した光が太陽電池32に入射して太陽電池32に発電を起こさせる。2方向からの多くの光量を採光し、第1の見返しリング73の反射膜73bと第2の見返しリング74の反射膜74aの反射効果も作用して多くの光量が太陽電池32に入射する。そして、発電効率を高める効果を得る。尚、本実施例4においては、第2の見返しリング74は樹脂の中に光分散材75を分散したものからなっているが、光分散材75に代えて酸化チタン粉末などの光反射材を用いることもできる。光反射材は反射と分散作用をもたらすので同じ様な効果を得ることができる。
また、太陽電池32は金属からできた非透過性の第1の見返しリング73によって隠れ
てしまう。また、開口部73aの見える所であっても、太陽電池32からの反射光が分散材75によって散乱してしまうので太陽電池32の濃紫色色調は視認されない。また、第2の見返しリング74の突出部74dの所は文字板25に近い位置にあるので、そこからは太陽電池32を殆ど確認することはできない。
また、本実施例4においては、開口部73aをV字型、逆台形型、スリット型のマーク形状で形成し、それを切分目盛りの表示とした。デザイン的にも前述の実施例1で用いた開口部の形状と異なることからデザインバリエーションを増やす効果を生む。このように、開口部の形状を数字、文字、模様、マークなどの形状を用いて行えばデザインバリエーションを豊富に得ることができる。
次に、本発明の実施例5に係る太陽電池付時計を図9を用いて説明する。図9は本発明の実施例5に係る太陽電池付時計の要部断面図を示している。本発明の実施例5に係る太陽電池付時計の見返しリングの構造は、前述の実施例2における見返しリングの構造と一部分において異なる構造を取っている。その異なる所の構造は、図9に示すように、複数の開口部83aを持つ第1の見返しリング83は外周上部側において外側に向かって突き出したオーバーハング部83dを形成し、第2の見返しリング84は内周上部側において段部84eを形成し、この段部84eに第1の見返しリング83のオーバーハング部83dが覆った構造をなしている。
本実施例5の見返しリングは、図9に示すように、第1の見返しリング83と第2の見返しリング84とを接着剤を介して接合した構成を取る。第1の見返しリング83は、50〜300μm厚みの黄銅板やステンレス板などを用いてプレス加工方法などで傾斜を持った形状に形成し、外周上部側において外側に向かって突き出したオーバーハング部83dを形成している。また、傾斜面である見返し面83cとオーバーハング部83dの上面は梨地模様や筋目模様などの各種の模様やメッキ、塗装などの表面処理を施して、文字板25の装飾と同一質感を感じさせる表面に仕上げている。また、見返し面83cには一周に渡って、前述の図3をもって説明した実施形態と同じ形状で(図3参照)、数字とマークの形状での複数の開口部83aを設けている。また、この第1の見返しリング83の外周面(オーバーハング部83dの下面も含む)には乾式メッキまたは湿式メッキ法によって反射率の高い金属での反射膜83bを設けている。反射率の高い金属としてはアルミニウム、クロム、銀、パラジウム、ロジウム、プラチナ、金などの金属が用いられる。尚、白色塗料膜を反射膜83bとして用いても良い。
第2の見返しリング84はポリカーボネイト、ポリエーテルサルフォン、環状非昌質ポリオレフィン、アクリルなどの透明な樹脂の中にカラー顔料を混ぜ合わせてカラー色調を持たせたものからなっていて透過性を持っている。内周面は第1の見返しリング83の外周面と同一形状に形成してあり、傾斜面をなして、内周上部側において段部84eを形成している。また、上部外周側には外側に向かって突き出した突出部84fを持っている。また、第2の見返しリング84の下面には乾式メッキ方法によって反射率の高い金属での反射膜84aを設けている。反射率の高い金属としてはアルミニウム、クロム、銀、パラジウム、ロジウム、プラチナ、金などの金属が用いられる。尚、白色塗料膜を反射膜84aとして用いても良い。
太陽電池32は前述の実施例1と同じ仕様で湾曲させて筒状に成形したものを用いている。太陽電池32の受光面32aを第2の見返しリング84の外周面84bに対面させて熱硬化型の接着剤を介して第2の見返しリング84と接合している。
上記の構成を取る第1の見返しリング83と第2の見返しリング84と太陽電池32と
が接着剤によって一体化され、文字板25の外周周縁に配設される。そして、中枠(図9に図示はしていない)を介して文字板25を時計ケース57内で上方に押しつけることによって、第2の見返しリング84に設けた突出部84fが時計ケース57の上面突起部57aの下面に当接して第1の見返しリング83、第2の見返しリング84、太陽電池32が固定される構造になっている。尚、第1の見返しリング83のオーバーハング部83dの上面と第2の見返しリング84の上面84cは水平な面をなしており、風防ガラス21の受け面にもなっている。
このような構成を取ることにより、見返しリング部のデザインに変化をもたすことができる。そして、新たなデザインバリエーションが得られる。また、前述の実施例2で得られた効果と同じ効果が本実施例5でも得られることは云うまでない。。
次に、本発明の実施例6に係る太陽電池付時計を図10を用いて説明する。図10は本発明の実施例6に係る太陽電池付時計の要部断面図を示している。本実施例6における太陽電池付時計の見返しリングは、図10に示すように、第1の見返しリング93と第2の見返しリング94とが接着剤を介して接合した構成を取るが、第2の見返しリング94は内周上部において内側に向かって張り出した張出部94dが形成されており、その張出部94dが第1の見返しリング93の上部の一部分を覆う構造を取っている。
ここでの第1の見返しリング93は、50〜300μm厚みの黄銅板やステンレス板などからできていて、見返し面93cは梨地模様や筋目模様などの各種の模様やメッキ、塗装などの表面処理を施して文字板25の装飾と同一質感を感じさせる表面に仕上げている。また、見返し面93cには一周に渡って、前述の図3をもって説明した実施形態と同じ形状で(図3参照)、数字とマークの形状での複数の開口部93aを設けている。また、この第1の見返しリング93の外周面には乾式メッキまたは湿式メッキ法によって反射率の高い金属での反射膜93bを設けている。
一方、第2の見返しリング94はポリカーボネイト、ポリエーテルサルフォン、環状非昌質ポリオレフィン、アクリルなどの透明な樹脂から形成されていて、内周面は第1の見返しリング93の外周面と同一形状に形成してあり、内周上部には内側に向かって張出部94dが形成され、外周上部には外側に向かって突出部94fが形成されている。また、第2の見返しリング94の下面には乾式メッキ方法によって反射率の高い金属での反射膜94aが形成されている。更に、上面(この上面は風防ガラス21の受け面にもなっている)に透過性を持った金属薄膜94gが形成され、また、第1の見返しリング93と接合される内周面で第1の見返しリング93の開口部93aが位置する面に透過性の金属薄膜94hが形成されている。この金属薄膜94g、94hは真空蒸着法、スパッタリング法などの乾式メッキ法で50〜100Åの厚みに形成して50〜70%近くの光透過性を持たせている。そして、金属色が薄っすらと視認されるようにしている。使用する金属は限定するものではなく、この金属薄膜94gと94hとは同一金属で形成しても良く、また、異なった金属で形成して異なる色調を出しても良い。第1の見返しリング93の装飾色仕様に合わせて適宜に金属を設定すると良い。第1の見返しリング93の開口部93aが位置する面に形成する金属薄膜94hは開口部93aの所に部分的に形成しても良く、或いは、全ての開口部93aが納まるようにベルト状に内周面一周に渡って形成しても良い。
上記構成の第1の見返しリング93と第2の見返しリング94は接着剤によって接合し、更に、筒状に形成した太陽電池32をその受光面32aと第2の見返しリング94の外周面94bとを対面させて第2の見返しリング94と接着剤で接合する。そして、これら一体的に繋がった第1の見返しリング93と第2の見返しリング94と太陽電池32とを
文字板25の外周縁部に配設する構造を取る。
以上の構成を取る太陽電池付時計は、第1の見返しリング93の開口部93aと第2の見返しリング94の上面とから金属薄膜94g、94hを透過して光が入り、太陽電池32の発電が行われる。太陽電池32の濃紫色の色調は、金属薄膜94g、94hの色調の影響を受けて消し去られ、濃紫色色調は視認されなくなる。
また、このような構成を取ることにより、見返しリング部のデザインに変化をもたすことができる。そして、新たなデザインバリエーションが得られる。
次に、本発明の実施例7に係る太陽電池付時計を図11を用いて説明する。図11は本発明の実施例7に係る太陽電池付時計の要部断面図を示している。本実施例7に係る太陽電池付時計においては、図11に示すように、文字板25の外周縁部に内側から第1の見返しリング103、第2の見返しリング104、太陽電池32、第3の見返しリング106の順に並んで配設されていて、文字板25と時計ケース47の突出部47aの間に挟設されて固定されている。太陽電池32は第2の見返しリング104と第3の見返しリング106の間に挟まれて、これらは接着剤を介して一体的に組付いている。
第1の見返しリング103は50〜300μm厚みの黄銅板やステンレス板などの金属板を用いてプレス加工方法などで傾斜を持った形状に形成し、その見返し面103cに梨地模様や筋目模様などの各種模様やメッキ、塗装などの表面処理を施して文字板25の装飾と同一質感を感じさせる表面に仕上げている。また、第1の見返しリング103は見返し面103cを成した一周の部分に、前述の図3をもって説明した実施形態と同じ形状で(図3参照)数字とマークの形状での複数の開口部103aを一周に渡って設けていて、その開口部103aの形状で切分目盛りを表示している。また、この第1の見返しリング103の外周面には反射膜103bを設けている。この反射膜103bは反射率の高いものであれば良いので、白色塗料で形成した白色塗料膜やアルミニウム、銀、クロム、パラジウム、ロジウム、プラチナ、金などの可視光域の光に対して反射率の高い金属で形成した金属膜などが用いられる。尚、第1の見返しリング103の最表面の仕上げ膜がアルミニウム、クロム、パラジウム、ロジウム、銀、プラチナ、金などの金属膜であるならばそれをそのまま反射膜として用いて、反射膜103bを省くことができる。
第2の見返しリング104はポリカーボネイト、ポリエーテルサルフォン、環状非昌質ポリオレフィン、アクリルなどの透明な樹脂の中に光分散材105を混ぜ合わせたものからなっている。内周面は傾斜した面をなしていて、第1の見返しリング103の外周面と同一形状に形成してある。光分散材105としては酸化シリコン粉末、炭酸カルシウム粉末、リン酸カルシウム粉末、チタン酸バリウム粉末などのものを用いることができる。更に、第2の見返しリング104の下面には反射膜104aを設けている。この反射膜104aは反射率の高いものであれば良いので、白色塗料で形成した白色塗料膜やアルミニウム、銀、クロム、パラジウム、ロジウム、プラチナ、金などの可視光域の光に対して反射率の高い金属で形成した金属膜などが用いられる。尚、文字板25の最表面の仕上げ膜がアルミニウム、クロム、パラジウム、ロジウム、銀、プラチナ、金などの金属膜であるならばそれをそのまま反射膜として用いて、反射膜104aを省くことができる。また、光分散材105に代えて酸化チタン粉末などの光反射材を用いても良く、光反射材は光反射と光散乱の働きをなすので同様な効果を生む。
太陽電池32は、フレキシブルプリント基板上にアルミニウム薄膜等からなる金属電極膜である第1の電極、アモルファスシリコン薄膜からなる光電変換層、ITOなどの透明導電膜である第2の電極、透明な保護膜を積層して100〜150μmの厚みに形成され
たものを用い、湾曲させて筒状に成形したものを用いる。その受光面32aを第2の見返しリング104の外周面に向けて配設する。
第3の見返しリング106は反射手段を持つものであって、太陽電池32の裏側に回り込んだ光を受光面32a側に反射させるために設けている。従って、反射率が高い材料を用いたものが選ばれる。例えば、薄い金属板にクロム、パラジウム、ロジウム、銀、プラチナ、金などの反射率の高い金属メッキを施して筒状にしたもの、プラスチックフィルムにアルミニウムクロム、クロム、パラジウム、ロジウム、銀、プラチナ、金など金属膜を形成して筒状にしたもの、薄い金属板やプラスチックフィルムなどに白色樹脂膜を形成して筒状にしたもの、筒状に成形した白いプラスチック部材などが第3の見返しリング106として用いることができる。
以上の構成を取る第1の見返しリング103、第2の見返しリング104、太陽電池32、第3の見返しリング106の4つの部品をそれぞれ接着剤や粘着テープを介して接合して、内側から第1の見返しリング103、第2の見返しリング104、太陽電池32、第3の見返しリング106の順に繋げて並べ、文字板25の外周縁部に配設される。
以上の構成を取った太陽電池付時計は、第1の見返しリング103の開口部103aから入射した光は光分散材105によって散乱され、散乱した光が太陽電池32に入射する。また、太陽電池32の裏側に回り込んだ光は第3の見返しリング106の反射手段によって太陽電池32の受光面32a側に反射されて戻ってくる。そして、第1の見返しリング103の反射膜103bや第2の見返しリング104の反射膜104aからの反射作用の働きを受けて、多くの散乱光が太陽電池32の受光面32aに入射する。そして、滅光する光のロスを少なくして発電効率を高める効果を生む。
次に、本発明の実施例8に係る太陽電池付時計を図12を用いて説明する。図12は本発明の実施例8に係る太陽電池付時計の要部断面図を示している。本実施例8に係る太陽電池付時計の見返しリング周辺の構造は、前述の実施例2の構造に対して太陽電池の配設位置を変えた構造を取っている。図12に示すように、太陽電池112は第2の見返しリング54に対して傾斜角θを持って配設されている。第1の見返しリング53、第2の見返しリング54は前述の実施例2で用いた部品と同一部品を用いているので同一符号を付して表している。従って、ここでは相異するところの構成と構造についてのみ詳しく説明することにする。
太陽電池112は、前述したように、フレキシブルプリント基板上にアルミニウム薄膜等からなる金属電極膜である第1の電極、アモルファスシリコン薄膜からなる光電変換層、ITOなどの透明導電膜である第2の電極、透明な保護膜を積層して100〜150μmの厚みに形成されたものからなる。従って、100〜150μmと薄いが故に湾曲させて筒状に成形することも、先広がりのラッパ状に成形することも可能である。本実施例8で用いる太陽電池112は受光面112aが内周面側にあってラッパ状に先広がりの形状に形成されたものを使用する。そして、第2の見返しリング54の外周側に配設する。この太陽電池112は中枠(図12には図示していないが)を介して時計ケース57と第2の見返しリング54との隙間の間に配設・固定される。
太陽電池112を組み付けた状態は、図12に示すように、風防ガラス21の方に近づくに従って先広がりの傾斜をなす。従って、太陽電池112の受光面112aが風防ガラス21の方向を向いた状態に配置される。カラー着色されて透過性を持つ第2の見返しリング54に入射する光は、第1の見返しリング53の複数の開口部53aから入ってくる光L1と、第2の見返しリング54の上面54cから入ってくる光L3との二方向から入
射するが、何れの方向に対しても太陽電池112の受光面112aが向いている。このため、受光面112aで多くの直接入射光を採光することができる。そして、直接入射光の採光量が多くなって発電効率を高める効果を得る。太陽電池112の傾ける傾斜角θは文字板に対して、90〜180度の範囲の中で設計することができる。傾斜角θが大きくなると第1の見返しリング53や第2の見返しリング54の高さを小さくすることができるので薄型化が可能となる。しかし反面、時計ケースを大きくする必要が出てくる。傾斜角θは時計の薄さ、大きさなどを考慮して適宜に設計することが望ましい。
一方、太陽電池112を傾けることによって、太陽電池112の濃紫色色調が視認され易くなる。しかしながら、第2の見返しリング54にカラー着色を施してあることによって濃紫色の色調が和らいで、殆ど目立たたなくなる。その他の効果については前述の実施例2で述べた効果と同じ効果を得る。
次に、本発明の実施例9に係る太陽電池付時計を図13を用いて説明する。図13は本発明の実施例9に係る太陽電池付時計の要部断面図を示している。本実施例9に係る太陽電池付時計の見返しリング周辺の構造は、図13に示すように、内側から第1の見返しリング123と第2の見返しリング124とが接着剤で接合して構成された見返しリングがあり、更に、第2の見返しリング124の外周側に接着剤で接合された太陽電池32が並んでいる。そして、文字板25の外周縁部に配設されて、文字板25と風防ガラス21に挟まれた形で固定されている。風防ガラス21は時計ケース127の上部にある突起部127a上で防水パッキン22を介して固定されていて、第2の見返しリング124の上面124cは風防ガラス21の受け面にもなっている。
上記、第1の見返しリング123は、50〜300μm厚みの黄銅板やステンレス板などの金属板をプレス加工方法などで傾斜を持った形状に形成し、その傾斜を持った見返し面123cに梨地模様や筋目模様などの各種の模様やメッキ、塗装などの表面処理を施して文字板25の装飾と同一質感を感じさせる表面に仕上げている。また、第1の見返しリング123は見返し面123cを成した一周の部分に、前述の図3をもって説明した実施形態と同じ形状で(図3参照)数字とマーク形状での複数の開口部123aを一周に渡って設けていて、その開口部123aの形状で切分目盛りを表示している。また、この第1の見返しリング123の外周面には反射膜123bを設けている。この反射膜123bは反射率の高いものであれば良いので、白色塗料で形成した白色塗料膜やアルミニウム、銀、クロム、パラジウム、ロジウム、プラチナ、金などの可視光域の光に対して反射率の高い金属で形成した金属膜などが用いられる。尚、第1の見返しリング123の最表面の仕上げ膜がアルミニウム、クロム、パラジウム、ロジウム、銀、プラチナ、金などの金属膜であるならばそれをそのまま反射膜として用いて、反射膜123bを省くことができる。
また、第2の見返しリング124はポリカーボネイト、ポリエーテルサルフォン、環状非昌質ポリオレフィン、アクリルなどの透明な樹脂の中にカラー顔料を混ぜ合わせてカラー色調を持たせたものからなっていて透過性を持っている。内周面は傾斜した面をなしていて、第1の見返しリング123の外周面と同一形状に形成してある。また、第2の見返しリング124の下面には反射膜124aを設けている。この反射膜124aは反射率の高いものであれば良いので、白色塗料で形成した白色塗料膜やアルミニウム、銀、クロム、パラジウム、ロジウム、プラチナ、金などの可視光域の光に対して反射率の高い金属で形成した金属膜などが用いられる。尚、文字板25の最表面の仕上げ膜がアルミニウム、クロム、パラジウム、ロジウム、銀、プラチナ、金などの金属膜であるならばそれをそのまま反射膜として用いて、反射膜124aを省くことができる。第2の見返しリング124の上面124cは風防ガラス21の落着面をなしており、平坦な面に仕上げられている。ここで、第2の見返しリング124に混ぜ合わせるカラー顔料の色は第1の見返しリン
グ123の見返し面123cの装飾色の仕様に基づいて適宜に設定するようにすると良い。
太陽電池32は前述の実施例1と同じ仕様で湾曲させて筒状に成形したものを用いる。太陽電池32の受光面32aを第2の見返しリング124の外周面に向かせて接着剤などを介して第2の見返しリング124と接合する。
以上の構成を取った太陽電池付時計においては、第1の見返しリング123の開口部から入射する光L1と第2の見返しリング124の上面124cから入射する光L3によって太陽電池32の発電が行われる。ここで、第2の見返しリング124の上面124cへの風防ガラス21の風防ガラス受け面の幅が広いと風防ガラス21を通して第2の見返しリング124、太陽電池32が見えてくる。従って、風防ガラス21の風防ガラス受け面の幅を2mm以下に押さえることが望ましい。2mm以下の下では、第2の見返しリング124のカラー色によって太陽電池32の存在が殆ど目立たなくなる。
また、本実施例9における見返しリングは、第2の見返しリング124を文字板25に接着固定して風防ガラス21に力が加わることを防止している。尚、文字板25は、裏面に設けられた足がムーブメントに固定され、ムーブメントは中枠を介して時計ケース127に固定されている(図示せず)。
また、本実施例9においても、見返しリングの装飾性を高めると共に、デザインバリエーションを豊富にする効果が得られることは云うまでもない。
以上、本発明の太陽電池付時計の見返しリングと太陽電池との構成を詳細に説明した。全ての実施例において、第1の見返しリングの材質は金属に限らずプラスチック材料やセラミック材料で構成しても良く、透過性をなくす加工を施すことによって使用することができる。また、第1の見返しリングの外周面に設ける反射膜、並びに、第2の見返しリングの下面に設ける反射膜は、そこで光を反射させて再び第2の見返しリング内に光を戻す目的で設けている。金属膜や白色塗料膜からなる反射膜に限らず、光分散材や光反射材を分散した塗料膜であっても光の分散と併せて光の反射作用が起きるので、反射膜に代えて光分散材や光反射材を分散した塗料膜を用いても効果は出る。
また、上記で説明した各実施例に限らず色々な構成の組み合わせも可能で、組み合わせ可能なものは適宜に組合せして使用すると良い。また、時計ケースや見返しリングの形状にも制限はなく、これらの形状に合わせて太陽電池を配設すればよい。さらに、時計を携帯する上での発電効率に問題がなければ、太陽電池を第2の見返しリングの外周部の一部にのみ配置するだけでも問題ないことは言うまでもない。
以上述べた太陽電池付時計は、太陽電池本来の濃紫色の色調が透視されず、金属の見返しリングは装飾性を高めて高級感を向上させると同時に、色々なデザイン設計ができる。そして、デザイン性に優れた太陽電池付時計を提供することができる。また、太陽電池を文字板の上面外周縁部に配設したことで日・曜日付の時計にあっては、日板、曜日板を文字板の直ぐ下面に配設することができ、その視認性を高めることができる。
本発明の実施形態に係る太陽電池付時計の要部断面図である。 図1におけるB部の拡大図である。 図1おける第1の見返しリングと第2の見返しリングの斜視図である。 本発明の実施例1に係る太陽電池付時計の要部断面図である。 本発明の実施例2に係る太陽電池付時計の要部断面図である。 本発明の実施例3に係る太陽電池付時計の要部断面図である。 本発明の実施例4に係る太陽電池付時計の要部断面図である。 図7における見返しリングの要部斜視図である。 本発明の実施例5に係る太陽電池付時計の要部断面図である。 本発明の実施例6に係る太陽電池付時計の要部断面図である。 本発明の実施例7に係る太陽電池付時計の要部断面図である。 本発明の実施例8に係る太陽電池付時計の要部断面図である。 本発明の実施例9に係る太陽電池付時計の要部断面図である。 特許文献1に示された太陽電池付時計の平面図である。 図14における太陽電池付時計の要部断面図である。 図15におけるA部の拡大断面図である。
符号の説明
20 太陽電池付時計
21 風防ガラス
22 防水パッキン
24 指針
25 文字板
26 ムーブメント
27、47、57、127 時計ケース
27a、47a 突出部
28 裏蓋
29 中枠
32、112 太陽電池
32a、112a 受光面
33、43、53、63、73、83、93、103、123 第1の見返しリング
33a、43a、53a、63a、73a、83a、93a、103a,123a 開口部
33b、43b、53b、63b、73b、83b、93b、123b 反射膜
33c、43c、53c、63c、73c、83c、93c、103c、123c 見返し面
34、44、54、64、74、84、94、104、124 第2の見返しリング34a、44a、54a、64a、74a、84a、94a、104a、124a 反射膜
34b、44b、54b、64b、74b、84b、94b 外周面
45、105 光分散材
54c、64c、84c、124c 上面
54f、64f、84f、94f 突出部
57a、127a 突起部
65 蛍光材
83d オーバーハング部
84e 段部
94d 張出部
94g、94h 金属薄膜
106 第3の見返しリング

Claims (23)

  1. 風防ガラスと文字板との間で、前記文字板の外周部に位置する見返しリングと、該見返しリングの外周に配設した太陽電池とを有する太陽電池付時計において、前記見返しリングは、一部に開口部を有する非透光性部材からなる第1の見返しリングと透光性部材からなる第2の見返しリングの複数の部材で構成され、前記第1の見返しリングの開口部は見返し面に設けられ、前記第2の見返しリングは前記第1の見返しリングの外周側に配設されていることを特徴とする太陽電池付時計。
  2. 前記風防ガラスは前記見返しリングの上面側に載置されて時計ケースに固定されていることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池付時計。
  3. 前記第2の見返しリングはその上面側外周に突出部を有し、該突出部が前記風防ガラスを固定する前記時計ケースの上面突起部の下面に当接していることを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池付時計。
  4. 前記第2の見返しリングと前記第1の見返しリングの内の少なくとも第2の見返しリングは、前記風防ガラスを載置する風防ガラス受け面を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の太陽電池付時計。
  5. 前記第2の見返しリングは前記風防ガラスを載置する前記時計ケースの突出部の下面に当接していることを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池付時計。
  6. 前記第1の見返しリング及び前記第2の見返しリングは、中枠を介して固定された前記文字板上の外周部に載置固定されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の太陽電池付時計。
  7. 前記第1の見返しリングの材質は、金属、プラスチックもしくはセラミックであり、前記第2の見返しリングの材質は透光性樹脂であることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項に記載の太陽電池付時計。
  8. 前記第2の見返しリングは、内面又は上面の少なくとも一面に透過性の被膜が施されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の太陽電池付時計。
  9. 前記第2の見返しリングは、透過性のカラー樹脂からなることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の太陽電池付時計。
  10. 前記第1の見返しリングの上面が、前記第2の見返しリングの上面の一部を覆うように構成したことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の太陽電池付時計。
  11. 前記第2の見返しリングの上面が、前記第1の見返しリングの上面の一部を覆うように構成したことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の太陽電池付時計。
  12. 前記第1の見返しリングと前記第2の見返しリングとが、接着剤、粘着テープ又は一体成形により一体となっていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の太陽電池付時計。
  13. 前記第1の見返しリングに設けられた開口部は、貫通孔からなり、該貫通孔が模様、数字、文字、マークの中の少なくとも1つからできていることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の太陽電池付時計。
  14. 前記第2の見返しリングの外周部に略リング状に太陽電池を配設すると共に、太陽電池の受光面が、前記文字板に対して、90から180度の範囲の傾斜角で配設されていることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の太陽電池付時計。
  15. 前記太陽電池は、可撓性部材であることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の太陽電池付時計。
  16. 前記第2の見返しリングと前記太陽電池は、接着により接合したことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の太陽電池付時計。
  17. 前記第2の見返しリングと前記第1の見返しリングとの境界面、前記第2の見返しリングの底面のいずれか一方または両方に反射膜を形成したことを特徴とす
    る請求項1乃至16のいずれか1項に記載の太陽電池付時計。
  18. 前記第2の見返しリングに、蛍光材、光分散材、光反射材の少なくとも1つを混合したことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の太陽電池付時計。
  19. 前記第1の見返しリングと第2の見返しリングの間に、蛍光部材、光分散部材、光反射部材の少なくとも1つを配設したことを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項に記載の太陽電池付時計。
  20. 前記複数の見返しリングは、3つの部材で構成され、文字板の中心から外縁部に向かって、第1の見返しリング、第2の見返しリング、第3の見返しリングの順に配設し、前記第2の見返しリングと前記第3の見返しリングの間に、太陽電池を介在させたことを特徴とする請求項1乃至19のいずれか1項に記載の太陽電池付時計。
  21. 前記第3の見返しリングは、反射手段を有することを特徴とする請求項20に記載の太陽電池付時計。
  22. 前記第3の見返しリングの反射手段は、金属表面であることを特徴とする請求項21に記載の太陽電池付時計。
  23. 前記第3の見返しリングの反射手段は、第3の見返しリングの表面に設けた反射膜であることを特徴とする請求項21又は請求項22に記載の太陽電池付時計。
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