JP5177729B2 - 計器類用表示板および計器類用表示板の製造方法 - Google Patents

計器類用表示板および計器類用表示板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、各種の計器類(例えば自動車のメーターパネル)の表面側(上面側)に配設される計器類用表示板(文字板)に関する。
さらに詳しくは、時計に内蔵され光エネルギーを電気エネルギーに返還して使用するソーラーセル(太陽電池)、または、時計に内蔵されたバックライト照明用のエレクトロルミネッセンス(EL)、またはその両方の表面側(上面側)に配設される時計用表示板(文字板)に関する。
従来より計器類の表面側(上面側)に配設される計器類用表示板(文字板)には、各種の文字、数字、図形などが付与されている。
特に時計の表面側(上面側)に配設される時計用表示板(文字板)は、文字、数字、図形などが複数付与されており、また、ソーラーセル(太陽電池)付時計においても同様、時計用表示板(文字板)には、文字、数字、図形などが複数付与されており、これらの組み合わせにより、視認性・デザイン性の向上、高級感の演出などが行われている。
例えば、このような時計用文字板100としては、特許文献1の従来技術として図13に示したように、1枚の円盤状の板102から切削加工によりサブダイヤル部104を形成する方法が従来より採られている。
このような時計用文字板100は、サブダイヤル部104が時計用文字板100の他の部分よりも低くなっているため、実際に時計用文字板100のサブダイヤル部104とその他の部分との高低差により立体感を有している。
しかしながら、切削加工によるサブダイヤル部104の形状の制限、加工工数が多工数であるなどの問題があり、また時計用文字板100にある程度の厚みを持たせなければならないなどの課題があった。
このため、図14に示した特許文献1の時計用文字板200では、サブダイヤル部204を構成する下板206と文字板ベースを構成する上板202とを別工程により製作し、これらを重ね合わせて形成する方法がなされている。
このような方法によれば、サブダイヤル部204を構成する下板206と、文字板ベースを構成する上板202とが別々の部材であるため、立体感を演出できるとともに、下板206と上板202とを異色にしてデザイン性を向上することもできる。
また、ソーラーセル付時計用表示板やバックライト付時計用表示板においては、光の透過性が要求されるため、樹脂材からなる時計用表示板が用いられている。
このような樹脂材からなるソーラーセル付時計用表示板やバックライト付時計用表示板も、図14に示した時計用文字板200と同様、樹脂材よりなるそれぞれ2枚の別体を接着剤を介して貼り合わせて時計用表示板を構成することにより、立体感を演出できるとともにデザイン性を向上することができる。
実開昭49−94664号公報
しかしながら、このような下板206と上板202とを重ね合わせて形成された時計用
文字板200、または樹脂材よりなる2枚の別体を重ね合わせて形成された時計用表示板は、立体感を演出するために、複数の板部材を積層させており、使用される部材も多く、煩雑な作業工程は増える一方であり、これらの問題の解決が求められていた。
本発明は、このような現状に鑑み、複数の板部材を用いることなく、煩雑な作業を低減するとともに立体感を演出することができ、今までにない、色調変化、金属質感、光の輝きなどが醸し出された、極めて、高級感、デザインバリエーションに優れ、外観品質が良好で、商品性を高めることのできる計器類用表示板および計器類用表示板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明の計器類用表示板は、
光透過性基板と、
前記光透過性基板の裏面に、
少なくとも1つの部分印刷層と、
前記部分印刷層の色調とは異なる色調で設けられた異色印刷層と、
が設けられ、
前記光透過性基板の表面に、
前記部分印刷層の印刷部分の外周部の一部または全周を囲む位置と対応した位置に遮蔽部材が設けられ、
前記部分印刷層と対応する部分の前記光透過性基板が透明層であることを特徴とする。
また、本発明の計器類用表示板の製造方法は、
少なくとも部分印刷層と対応する部分が透明である光透過性基板を用意する工程と、
前記光透過性基板の裏面に、
少なくとも1つの部分印刷層を形成する工程と、
前記光透過性基板の裏面に、
前記部分印刷層の色調とは異なる色調の異色印刷層を形成する工程と、
前記光透過性基板の表面に、
前記部分印刷層の印刷部分の外周部の一部または全周を囲む位置と対応した位置に遮蔽部材を設ける工程とを備えることを特徴とする。
このように、構成することによって、上部より計器類用表示板を見た際、光透過性基板の少なくとも遮蔽部材で囲まれた内側は透明層であるため、光透過性基板の裏面に設けられた部分印刷層が光透過性基板の表面に見え、さらに光透過性基板の表面に遮蔽部材が設けられているとともに、部分印刷層が遮蔽部材に囲まれて見えることとなり、あたかも遮蔽部材が立体的に付与されているように見え、立体感を演出することができる。
また、光透過性基板の裏面に設けられた異色印刷層は、光透過性基板の裏面と表面との奥行きの差と、異色印刷層と部分印刷層との色の違いにより遮蔽部材の外側部分より見えるため、遮蔽部材の立体感をより演出することができる。
また、今までにない、色調変化、金属質感、光の輝きなどが醸し出された、極めて、高級感、デザインバリエーションに優れ、外観品質が良好で、商品性を高めることのできる計器類用表示板を提供することができる。
また、本発明の計器類用表示板は、
前記光透過性基板の全体が透明層であることを特徴とする。
このように、構成することによって、上部より計器類用表示板を見た際に、光透過性基板
の全体が透明層であるため、光透過性基板の裏面に設けられた部分印刷層が光透過性基板の表面に見え、さらに光透過性基板の表面に遮蔽部材が設けられているとともに、部分印刷層は遮蔽部材に囲まれて見えることとなり、あたかも遮蔽部材が立体的に付与されているように見え、立体感を演出することができる。
また、光透過性基板の裏面に設けられた異色印刷層が、光透過性基板の裏面と表面との奥行きの差と、異色印刷層と部分印刷層との色の違いにより遮蔽部材の外側部分より見えるため、遮蔽部材の立体感をより演出することができる。
また、今までにない、色調変化、金属質感、光の輝きなどが醸し出された、極めて、高級感、デザインバリエーションに優れ、外観品質が良好で、商品性を高めることのできる計器類用表示板を提供することができる。
さらに、ソーラーセル(太陽電池)付時計の表示板であれば、所定の光透過率を確保することができ、ソーラーセルの発電に寄与する光透過率を有し、ソーラー時計自体の機能を阻害することがなく、常時時計を作動することができる。
また、本発明の計器類用表示板は、
前記光透過性基板の透明層が、
無色透明層であることを特徴とする。
このように光透過性基板が無色透明層であれば、上部より計器類用表示板を見た際に、光透過性基板が無色透明層であるため、光透過性基板の裏面に設けられた部分印刷層が光透過性基板の表面に見え、さらに光透過性基板の表面に遮蔽部材が設けられているとともに、部分印刷層は遮蔽部材に囲まれて見えることとなり、あたかも遮蔽部材が立体的に付与されているように見え、立体感を演出することができる。
また、光透過性基板の裏面に設けられた異色印刷層が、光透過性基板の裏面と表面との奥行きの差と、異色印刷層と部分印刷層との色の違いにより遮蔽部材の外側部分より見えるため、遮蔽部材の立体感をより演出することができる。
また、計器類用表示板の上面より、下面に設けられた部分印刷層と異色印刷層とがはっきりと見え、視認性が高まる。
また、今までにない、色調変化、金属質感、光の輝きなどが醸し出された、極めて、高級感、デザインバリエーションに優れ、外観品質が良好で、商品性を高めることのできる計器類用表示板を提供することができる。
また、本発明の計器類用表示板は、
前記光透過性基板の透明層が、
有色透明層であることを特徴とする。
このように光透過性基板が有色透明層であれば、上部より計器類用表示板を見た際に、光透過性基板が有色透明層であるため、光透過性基板の裏面に設けられた部分印刷層が光透過性基板の表面に見え、さらに光透過性基板の表面に遮蔽部材が設けられているとともに、部分印刷層は遮蔽部材に囲まれて見えることとなり、あたかも遮蔽部材が立体的に付与されているように見え、立体感を演出することができる。
また、光透過性基板の裏面に設けられた異色印刷層が、光透過性基板の裏面と表面との奥行きの差と、異色印刷層と部分印刷層との色調の違いにより遮蔽部材の外側部分より見えるため、遮蔽部材の立体感をより演出することができる。
さらに、計器類用表示板の上面より、下面に設けられた部分印刷層と異色印刷層とがはっきりと見え、視認性が高まる。
また、今までにない、色調変化、金属質感、光の輝きなどが醸し出された、極めて、高級感、デザインバリエーションに優れ、外観品質が良好で、商品性を高めることのできる計器類用表示板を提供することができる。
また、様々な色を有する光透過性基板を製造することができ、その上、部分印刷層と有色透明層との組み合わせにより、いろいろな表現が可能となりバリエーション豊かな計器類用表示板を提供することができる。
また、本発明の計器類用表示板は、
前記透明層である前記光透過性基板の上面に、
部分的に前記透明層とは異なる色調の透明層を有することを特徴とする。
このように構成することによって、例えば光透過性基板が無色透明層からなり、その上面の、光透過性基板を上面より見た際に見える部分印刷層と一致する位置に有色透明層が形成されていれば、無色透明層の裏面に形成された部分印刷層と、有色透明層とが重なり合って、新たな色調を醸し出すことができる。
また、光透過性基板が無色透明層からなり、その上面の、光透過性基板を上面より見た際に見える部分印刷層以外の部分に有色透明層が形成されていてもよい。
さらに、光透過性基板が無色透明層または有色透明層からなり、その上面の光透過性基板を上面より見た際に見える部分印刷層に部分的に一致する位置に、部分印刷層と異なる色調を有する有色透明層が形成されてもよい。
また、光透過性基板が有色透明層からなり、その上面の、光透過性基板を上面より見た際に見える部分印刷層と一致する位置に光透過性基板の基材となる有色透明層とは異なる色調を有する有色透明層が形成されていてもよい。
このように部分印刷層、透明層よりなる光透過性基板、光透過性基板の上面に形成される透明層の組み合わせにより、いろいろな色調表現が可能となりバリエーション豊かな計器類用表示板を提供することができる。
また、本発明の計器類用表示板は、
前記光透過性基板が、
その表面に少なくとも1つの模様が設けられていることを特徴とする。
このように光透過性基板の表面に少なくとも1つの模様が設けられていれば、上部より計器類用表示板を見た際に、光透過性基板の裏面に設けられた部分印刷層が光透過性基板の表面に見え、さらに光透過性基板の表面に遮蔽部材が設けられているとともに、部分印刷層は遮蔽部材に囲まれて見えることとなり、あたかも遮蔽部材が立体的に付与されているように見え、立体感を演出することができる。
さらに、光透過性基板の表面の模様に光を受けた際には光を反射し、美しい外観を提供するとともに、この模様有無の部位によって、光を受けた際の光透過性基板表面の輝き方が異なるため、これによっても立体感を演出することができる。
また、光透過性基板の裏面に設けられた異色印刷層が、光透過性基板の裏面と表面との奥行きの差と、異色印刷層と部分印刷層との色調の違いにより遮蔽部材の外側部分より見
えるため、遮蔽部材の立体感をより演出することができる。
さらに、光透過性基板の表面に模様を設けることにより、今までにない、色調変化、金属質感、光の輝きなどが醸し出された、極めて、高級感、デザインバリエーションに優れ、外観品質が良好で、商品性を高めることのできる計器類用表示板を提供することができる。
また、本発明の計器類用表示板は、
前記光透過性基板が、
その裏面に少なくとも1つの模様が設けられていることを特徴とする。
このように光透過性基板の裏面に少なくとも1つの模様が設けられていれば、上部より計器類用表示板を見た際に、光透過性基板の裏面に設けられた部分印刷層が光透過性基板の表面に見え、さらに光透過性基板の表面に遮蔽部材が設けられているとともに、部分印刷層は遮蔽部材に囲まれて見えることとなり、あたかも遮蔽部材が立体的に付与されているように見え、立体感を演出することができる。
さらに光透過性基板の裏面の模様に光が当たった際、光透過性基板の奥で光を反射し、美しい外観を提供するとともにの模様有無の部位によって、光を受けた際の光透過性基板表面の輝き方が異なるため、これによっても立体感を演出することができる。
さらに、光透過性基板の表面に模様を設けることにより、今までにない、色調変化、金属質感、光の輝きなどが醸し出された、極めて、高級感、デザインバリエーションに優れ、外観品質が良好で、商品性を高めることのできる計器類用表示板を提供することができる。
また、本発明の計器類用表示板は、
前記光透過性基板に設けられた模様が、
前記光透過性基板の一部に設けられた部分模様であることを特徴とする。
このように光透過性基板の一部に部分模様が設けられていれば、上部より計器類用表示板を見た際に、光透過性基板の裏面に設けられた部分印刷層が光透過性基板の表面に見え、さらに光透過性基板の表面に遮蔽部材が設けられているとともに、部分印刷層は遮蔽部材に囲まれて見えることとなり、あたかも遮蔽部材が立体的に付与されているように見え、立体感を演出することができる。
さらに光透過性基板の表面の模様に光が当たった際、光を反射し、美しい外観を提供するとともにの模様有無の部位によって、光を受けた際の光透過性基板表面の輝き方が異なるため、これによっても立体感を演出することができる。
また、部分的に模様を設けることにより、模様の有る部位と無い部位とで、異なる高さの面であるように見せることができる。
また、光透過性基板の裏面に設けられた部分印刷層が光透過性基板の表面に設けられた遮蔽部材に囲まれて見え、さらに光透過性基板の裏面に設けられた異色印刷層は遮蔽部材の外側部分より見えるため、光透過性基板の裏面と表面との奥行きの差と、異色印刷層と部分印刷層との色調の違いにより、立体感を演出することができる。
さらに、光透過性基板の表面の一部に部分模様を設けることにより、今までにない、色調変化、金属質感、光の輝きなどが醸し出された、極めて、高級感、デザインバリエーションに優れ、外観品質が良好で、商品性を高めることのできる計器類用表示板を提供する
ことができる。
また、本発明の計器類用表示板は、
前記部分模様が、
前記部分印刷層に対応する部分に設けられていることを特徴とする。
このように光透過性基板の裏面に設けられた部分印刷層に対応する部分に部分模様が設けられていれば、上部より計器類用表示板を見た際に、光透過性基板の裏面に設けられた部分印刷層が光透過性基板の表面に見え、さらに光透過性基板の表面に遮蔽部材が設けられているとともに、部分印刷層は遮蔽部材に囲まれて見えるとともに、模様の有る部位と無い部位とによって、あたかも遮蔽部材が立体的に付与されているように見え、立体感を演出することができる。
さらに光透過性基板の表面の部分模様に光が当たった際、光を反射し、美しい外観を提供するとともにの模様有無の部位によって、光を受けた際の光透過性基板表面の輝き方が異なるため、これによっても立体感を演出することができる。
さらに、光透過性基板の裏面に設けられた部分印刷層に対応する部分に部分模様が設けられていれば、今までにない、色調変化、金属質感、光の輝きなどが醸し出された、極めて、高級感、デザインバリエーションに優れ、外観品質が良好で、商品性を高めることのできる計器類用表示板を提供することができる。
また、光透過性基板の裏面に設けられた部分印刷層と異色印刷層に対応する部分に部分模様が設けてあれば、遮蔽部材で囲まれた部分印刷層部分を際立たせることができるため、より立体感を演出することができる。
また、本発明の計器類用表示板は、
前記異色印刷層が、
前記光透過性基板の裏面に設けられた部分印刷層とその他の部分とを覆うよう設けられていることを特徴とする。
このように部分印刷層を異色印刷層で覆うように設けられていれば、部分印刷層と異色印刷層との重なりにより新たな色合いが生まれるとともに、上部から計器類用表示板を見たときに、色のコントラストを楽しみながら立体感を演出することができる。
また、部分印刷層と異色印刷層の重なり合う部分(特に遮蔽部材で囲まれた部分)と、異色印刷層のみの部分とでは層の厚みが異なるため、光透過性基板に光を受けた際に輝き方が部分的に異なり、遮蔽部材をより立体的に見せることができる。
また、本発明の計器類用表示板は、
前記異色印刷層が、
前記光透過性基板の裏面の前記部分印刷層を除いた部分に設けられていることを特徴とする。
このように構成することによって、部分印刷層と異色印刷層との違いをはっきりさせることができ、上部から計器類用表示板を見たときに遮蔽部材の内側に囲まれた部分印刷層が強調されて見えることとなるため、より立体感を演出することができる。
また、本発明の計器類用表示板は、
前記異色印刷層が、
前記光透過性基板の裏面の前記部分印刷層の外周部に接するように設けられていることを特徴とする。
このように構成することによって、光透過性基板の裏面の部分印刷層と異色印刷層との色の違いを際立たせるとともに色と色との境界が明確となり、遮蔽部材による立体感の演出を更なるものとすることができる。
また、本発明の計器類用表示板は、
前記部分印刷層と前記異色印刷層との色調関係が、
略補色の関係であることを特徴とする。
このように部分印刷層と異色印刷層の色調関係を略補色の関係にすることによって、色と色との違いが鮮明となり、部分印刷層と異色印刷層の違いを際立たせることができる。
さらに、上部より計器類用表示板を見ると、光透過性基板の裏面に設けられた部分印刷層が光透過性基板の表面に設けられた遮蔽部材に囲まれて見え、さらに光透過性基板の裏面に設けられた異色印刷層は遮蔽部材の外側部分より見えるため、光透過性基板の裏面と表面との奥行きの差と、異色印刷層と部分印刷層との色調の違いにより、立体感を演出することができる。
また、今までにない、色調変化、金属質感、光の輝きなどが醸し出された、極めて、高級感、デザインバリエーションに優れ、外観品質が良好で、商品性を高めることのできる計器類用表示板を提供することができる。
また、本発明の計器類用表示板は、
前記部分印刷層が、
メタリック調の色調を有することを特徴とする。
このように部分印刷層がメタリック調の色調を有すると、部分印刷層に光が当たった際に光が反射して、美しさを演出することができる。
また、他の立体感を出す演出との相乗効果により、より立体感のある計器類用表示板を提供することができる。
さらに、今までにない、色調変化、金属質感、光の輝きなどが醸し出された、極めて、高級感、デザインバリエーションに優れ、外観品質が良好で、商品性を高めることのできる計器類用表示板を提供することができる。
また、計器類用表示板が時計用表示板であれば、光透過性基板の表面に印刷された数字や文字などの情報が際立って見え、時計の文字板上にある情報を確実に見る人に伝えることができる。
また、本発明の計器類用表示板は、
前記異色印刷層が、
メタリック調の色調を有することを特徴とする。
このように異色印刷層がメタリック調の色調を有すると、異色印刷層に光が当たった際に光が反射して、美しさを演出することができる。
また、他の立体感を出す演出との相乗効果により、より立体感のある計器類用表示板を提供することができる。
また、計器類用表示板が時計用表示板であれば、光透過性基板の表面に印刷された数字
や文字などの情報が際立って見え、時計の文字板上にある情報を確実に見る人に伝えることができる。
また、本発明の計器類用表示板は、
前記光透過性基板に、
表示印刷層が設けられていることを特徴とする。
このように光透過性基板に表示印刷層が設けられていれば、様々なデザインを演出することができるとともに、使用者に必要な情報を確実に伝えることができる。
また、多種多様なデザインとすることにより、ニーズに合わせた計器類用表示板を提供することができる。
さらに、他の立体感を出す演出との相乗効果により、より立体感のある計器類用表示板を提供することができる。
また、計器類用表示板が時計用表示板であれば、表示印刷層に印刷された数字や文字などの情報により、時計の文字板上にある情報を確実に見る人に提供することができる。
また、本発明の計器類用表示板は、
前記遮蔽部材に、
表示印刷層が設けられていることを特徴とする。
このように遮蔽部材に表示印刷層が設けられていれば、様々なデザインを演出することができるとともに、使用者に必要な情報を確実に伝えることができる。
また、多種多様なデザインとすることにより、ニーズに合わせた計器類用表示板を提供することができる。
さらに、他の立体感を出す演出との相乗効果により、より立体感のある計器類用表示板を提供することができる。
また、計器類用表示板が時計用表示板であれば、表示印刷層に印刷された数字や文字などの情報により、時計の文字板上にある情報を確実に見る人に提供することができる。
また、本発明の計器類用表示板は、
前記表示印刷層が、
色調の異なるインキでそれぞれのインキが部分的に重なるように設けられていることを特徴とする。
このように構成することによって、インキとインキの色の違いが陰影のように見え、立体感を演出することができる。
また、インキとインキとが重なり合っているため、立体感を演出することができる。
さらに、計器類用表示板が時計用表示板であれば、表示印刷層に印刷された数字や文字などの情報が際立って見え、時計の文字板上にある情報を確実に見る人に提供することができる。
また、本発明の計器類用表示板は、
前記表示印刷層が、
色調の異なるインキでそれぞれのインキが部分的に接するように設けられていることを特徴とする。
このように構成することによって、インキとインキの色の違いが陰影のように見え、立
体感を演出することができる。
また、インキとインキとが重なり合っているため、立体感を演出することができる。
さらに、色調の異なるインキとインキとが接しているため、インキとインキの境界線が際立ち、はっきりした表示印刷層を有する計器類用表示板を提供することができる。
また、計器類用表示板が時計用表示板であれば、表示印刷層に印刷された数字や文字などの情報が際立って見え、時計の文字板上にある情報を確実に見る人に提供することができる。
また、本発明の計器類用表示板は、
前記遮蔽部材の表面に、
装飾被膜と前記表示印刷層を備えることを特徴とする。
このように、遮蔽部材の表面に装飾被膜と表示印刷層を備えれば、装飾被膜と表示印刷層の色の違いにより装飾被膜の上面に設けられた表示印刷層が際立つとともに、新たなコントラストが生まれ、デザイン性を向上することができる。
また、装飾被膜と表示印刷層により遮蔽部材全体が際立つため、遮蔽部材の立体感をより演出することができる。
また、装飾被膜を光の反射し易い色調とすれば、遮蔽部材の表面の装飾被膜に光が反射して、美しさを演出するとともに、高級感を演出することができる。
また、計器類用表示板が時計用表示板であれば、遮蔽部材の表面に設けられた装飾被膜によって表示印刷層に印刷された数字や文字などの情報がさらに際立って見え、時計の文字板上にある情報を確実に見る人に提供することができる。
また、本発明の計器類用表示板は、
前記遮蔽部材が、
インキ被膜または金属被膜により形成されていることを特徴とする。
このように遮蔽部材をインキ被膜または金属被膜により形成すれば、新たに部材を用意する煩雑な作業が無くなるため、コストを低減することができる。
また、インキ被膜または金属被膜を用いれば、複雑な形状を作成することも可能であるとともに、様々な色に塗装することができるためデザイン性を飛躍的に向上させることができる。
さらに、デザイン性を飛躍的に向上させた遮蔽部材は、際立つこととなるため、立体感が生ずることとなる。
また、本発明の計器類用表示板は、
前記遮蔽部材が、
電着法により作られることを特徴とする。
このように電着法を用いることにより、複雑な形状の遮蔽部材を作成することも可能であるとともに、高精度な遮蔽部材を作成することができるためデザイン性を飛躍的に向上させることができるとともに、計器類などの文字情報を確実に見るひとに提供することができる。
また、新たに部材を用意する煩雑な作業が無くなるため、コストを低減することができる。
また、精度、美観性、繊細性などが要求される腕時計などに用いられる計器類用表示板
であっても、確実に遮蔽部材を光透過性基板に電着し、立体感を演出することができる。
また、本発明の計器類用表示板は、
前記遮蔽部材が、
金属板の外形抜きまたはケミカルエッチングによって作られることを特徴とする。
このように構成することによって、精度、美観性、繊細性などが要求される腕時計などに用いられる計器類用表示板を、確実に形成するとともに効果的に立体感を演出することができる。
また、金属板の外形抜きにより遮蔽部材が作られる場合には、プレス機のみで作ることができるため、製作コストを抑えることができる。
さらに、ケミカルエッチングにより遮蔽部材が作られる場合には、一度に大量(例えば200個)の遮蔽部材を作ることができる。
また、本発明の計器類用表示板は、
前記遮蔽部材の厚みが、
0.03μm〜50μmであることを特徴とする。
このように遮蔽部材の厚みが僅か0.03μm〜50μmの範囲幅であっても、例えば光透過性基板、光透過性基板の上面に設けられた遮蔽部材、計器類用表示板を上部より見た際に遮蔽部材の内側に見える光透過性基板の裏面に設けられた部分印刷層などの相乗効果により、遮蔽部材の立体感を演出することができる。
また、本発明の計器類用表示板は、
前記遮蔽部材が、
前記光透過性基板の表面に接着剤または粘着剤を介して固定されていることを特徴とする。
このように接着剤または粘着剤を用いることにより、確実に光透過性基板の表面に遮蔽部材を接着することができる。
また、特に激しい動作環境下で使用される腕時計に計器類用表示板が用いられても、遮蔽部材は光透過性基板に確実に接着されているため故障の原因を生ずることを確実に防止できる。
また、本発明の時計用表示板は、
前記計器類用表示板を、
時計用表示板として用いたことを特徴とする。
このように計器類用表示板を時計用表示板として用いれば、デザイン性が高く、立体感・高級感があり、視認性が良好な時計用表示板を提供することができる。
また、特にソーラーセルを用いたソーラー時計用表示板に用いれば、所定の光透過率を確実に確保することができ、ソーラーセルの発電に寄与する光透過率を有し、ソーラー時計自体の機能を阻害することがなく、常時時計を作動することができる。
さらに、時計用表示板上の数字や文字からなる情報を確実に見る人に提供することができるとともに、上記の様々な作用により遮蔽部材が立体的に見えるため、視認性も良く、デザイン性も良好な時計用表示板を提供することができる。
本発明によれば、複数の板部材を用意する煩雑な作業が無く、多種多様なデザインを採用でき、立体感・高級感を演出することができ、また、今までにない、色調変化、金属質感、光の輝きなどが醸し出された、極めて、高級感、デザインバリエーションに優れ、外観品質が良好で、商品性を高めることのできる計器類用表示板および計器類用表示板の製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
図1(a)は、本発明の第1の実施例である計器類用表示板の概略正面図、図1(b)は図1(a)のA−A線による断面図、図2は、本発明の第1の実施例である計器類用表示板の部分印刷層と異色印刷層の関係を説明するために用いる色相環の図である。
図1(a)、図1(b)に示したように、10は全体で本発明の計器類用表示板を示している。
なお、以下の実施例では、全て本発明の計器類用表示板をソーラー時計用表示板として適用した実施例について説明するが、これ以外にも、自動車のメーターパネルなど各種の計器類の表示板、時計用表示板、電波時計用表示板、置き時計用表示板、掛け時計用表示板など、あらゆる計器類用表示板として適用できるものである。
図1(a)、図1(b)に示したように計器類用表示板10は、光が透過可能な樹脂からなる光透過性基板12を基材として構成されている。
この光透過性基板12の裏面には、部分印刷層14が部分的に設けられている。
さらに、部分印刷層14の上からは異色印刷層16が重ねて設けられており、異色印刷層16は光透過性基板12の全面に設けられている。
一方、光透過性基板12の表面には、接着剤34を介してリング状またはリングを部分的に切断した形状から成る遮蔽部材18が設けられている。
この遮蔽部材18の上面には金属的な光沢を有する装飾被膜32が設けられ、その上から必要に応じて文字や記号などから成る表示印刷層26が印刷されている。
また、部分印刷層14と遮蔽部材18とは、上方より計器類用表示板10を見た際に、遮蔽部材18の内周側に部分印刷層14が見えるような位置関係となっている。
さらに、部分印刷層14と遮蔽部材18とは、光透過性基板12を挟んで光透過性基板12の表面と裏面に設けられているため、上方より計器類用表示板10を見た際に、部分印刷層14が遮蔽部材18の内周側より深い位置に見えるため、結果として、遮蔽部材18が光透過性基板12の表面に立体的に見えることとなる。
また、計器類用表示板10の裏面に設けられた異色印刷層16は、上方より計器類用表示板10を見た際に遮蔽部材18の内周側に見える部分印刷層14と異なる色調の色合いであるため、遮蔽部材18の内側と外側とで色が異なり、より遮蔽部材が光透過性基板12の表面に立体的に見えることとなる。
このような時計用表示板10の核となる光透過性基板12は、その基材が合成樹脂からなるのが一般的である。
光透過性基板12の基材を構成する合成樹脂としては、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリアセタール樹脂、ABS樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、またはポリエチレンテレフタレート樹脂からから選択した少なくとも1種の樹脂からなるのが好ましい。
このような、光透過性基板12は射出成形によって成形され、腕時計などの各種計器類の寸法に応じた所定寸法に外形抜きによって作製すればよく、その厚さとしては、300〜500μmの厚さであるのが好ましい。
さらに、光透過性基板12として、他種類の樹脂をブレンドした、いわゆるポリマーアロイを用いてもよく、例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリアセタール樹脂、ABS樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、またはポリエチレンテレフタレート樹脂から選択した少なくとも2種の樹脂を組み合わせてなるポリマーアロイを用いることができる。
この場合、樹脂のブレンドの割合は、成形性、金属メッキなどの表面処理性、吸湿性などを考慮して適宜変更可能であって特に限定されるものではなく、例えば、主成分樹脂として、ポリカーボネート樹脂を用い、副樹脂としてABS樹脂用いた場合には、ABS樹脂の有する表面処理性、成形性などが発現することになるので、主樹脂に対して、一例を挙げれば、20重量%にするなど適宜変更することができる。
このようなポリマーアロイとして、例えば、「ダイヤアロイ(商品名)」三菱レーヨン株式会社製などが使用可能である。
この場合にも、光透過性基板12は射出成形によって成形され、計器類寸法に応じた所定寸法に外形抜きによって作製すればよく、その厚さとしては、300〜500μmの厚さであるのが好ましい。
このようなポリマーアロイを用いることによって、表示印刷層26や遮蔽部材18との密着性、表面処理性、成形性、吸湿性などを向上することが可能となる。
なお、光透過性基板12には、光透過性基板12の基材自体に、通常の顔料、染料を含むこともできる。
このような顔料、染料としては、特に限定されるものではないが、白色顔料として、チタン酸化物、赤色顔料として、ベンガラ(酸化第二鉄)などを含むことができる。
このような原料の割合としては、光透過性基板12の基材に対して、0.5〜3.5重量%含むのが好ましい。
上記のように、光透過性基板12が透明層の際に、光透過性基板12に顔料や染料を含有させれば、透明層全体を有色透明層としたり、部分的に印刷を施すことにより有色透明層12bとすることができるため、デザインバリエーションに優れ、外観品質が良好な計器類用表示板10を提供することができる。
また、このような光透過性基板12の裏面に設けられた部分印刷層14は、光透過性基板12の表面に設けられた遮蔽部材18の内側と対応する位置に設けられている。
さらに、その上から部分印刷層14と異なる色調を有する異色印刷層16が積層されている。
このような部分印刷層14と異色印刷層16との色調関係は、図2に示した公知の色相環50で円の中心にある白色点を挟んで互いに反対側となる補色関係であると良い。
色相環50について簡単に説明すると、代表的な色相を系統的に環状に並べたものであり、図2においては、日本色研配色体系(P.C.C.S)を例としたものである。
このような色相環50は、紫かかった赤を色相番号1番とし、2番に赤、3番に黄みの赤、4番に赤橙と、順次、黄、緑、青、紫、赤紫へと一巡し、最後の赤紫が色相番号24番となるようになっている。
なお、色相番号に対応した色は色相番号2番赤52より1つおきに赤橙54、黄橙56
、黄58、黄緑60、緑62、緑青64、青緑66、青68、青紫70、紫72、赤紫74となっており各色と色の間の色(色相番号が奇数番号の色)は、それらの中間色である。
このような色相環50において、互いに向かい合った位置にある色と色(例えば色相番号20番と色相番号8番)は補色の関係といい、色相環50の中での色と色の差が一番大きな関係であるため、色と色との差が鮮明である。
このような補色の関係に本発明の計器類用表示板10の部分印刷層14と異色印刷層16とをすれば、部分印刷層14と異色印刷層16との色の違いがはっきりするため、遮蔽部材18の内側と外側で異なる部分印刷層14と異色印刷層16の補色関係の作用、光透過性基板12の厚みによる表面と裏面との高低差、遮蔽部材18による部分印刷層14の際立ちなどの相乗効果により、遮蔽部材18が立体的に演出され、今までにない、色調変化、金属質感、光の輝きなどが醸し出された、極めて、高級感、デザインバリエーションに優れ、外観品質が良好で、商品性を高めることのできる計器類用表示板10を提供することができる。
また、部分印刷層14と異色印刷層16との色調関係はこれに限定されるものではなく、例えば補色の関係に近い近似の補色関係(例えば色相番号8番に対して色相番号19番、21番)、部分的に濃淡を変えた異濃淡関係などとすれば、本発明の計器類用表示板10に立体感を演出することができる。
また、このような部分印刷層14と異色印刷層16は、インキまたは塗料より構成されているのが望ましい。
この場合、このようなインキまたは塗料の基材が、アルキッド樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニール樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂から選択した少なくとも1種の樹脂、またはこれらの変成樹脂からなるのが望ましい。
このように部分印刷層14と異色印刷層16を、インキまたは塗料から構成することによって、色調を付与することができるとともに、光透過性基板12の下面側に部分印刷層14と異色印刷層16を、例えば、スクリーン印刷などによって、容易に形成することができる。
さらに、光透過性基板12の下面側に形成された部分印刷層14と異色印刷層16は、厚さが5〜15μmであるのが望ましい。
一方、光透過性基板12の表面に接着剤34を介して設けられた遮蔽部材18は、電着法(電鋳法)、金属板の外形抜きまたはケミカルエッチングによって作成されると良い。
特に、電着法(電鋳法)は、母型表面に電着により部品を作る技術であり、電気めっきと同じ操作で金属塩溶液の電気分解によって、母型と同じ形状寸法の遮蔽部材18を得ることができる方法である。
また、遮蔽部材18は、インキ被膜でも作成することができる。
このようなインキ被膜は、各種色調のインキから適宜選び、選んだインキを使用しスクリーン印刷、パッド印刷等で形成する。
また、遮蔽部材18は、金属被膜で形成することができる。
このような金属被膜は、金属被膜または金属酸化物被膜であることが望ましく、光透過
性基板12の光屈折率と異なる光屈折率を有する金属被膜または金属酸化物被膜であることが望ましい。
このように、光透過性基板12の上面側に形成された金属被膜または金属酸化物被膜の光屈折率と、光透過性基板12の光屈折率が異なることによって、観察者の見る角度によって異なった色調、金属質感となり、従来にない極めて斬新なデザインの計器類用表示板10を提供することができる。
また、光透過性基板12の表面に形成された金属被膜または金属酸化物被膜は、単層の金属被膜または金属酸化物被膜から形成することができる。
このように光透過性基板12の表面に形成された金属被膜または金属酸化物被膜、単層の金属被膜または金属酸化物被膜から形成することによって、この単層の金属被膜または金属酸化物被膜によって、金属質感有する遮蔽部材18を計器類用表示板10に付与することができる。
この場合、光透過性基板12の表面に形成された単層の金属被膜または金属酸化物被膜の膜厚が、300〜1000Åであるのが望ましい。
さらに、このような範囲で、単層の金属被膜または金属酸化物被膜の膜厚を変化させることによって、同一の単層の金属被膜または金属酸化物被膜であっても種々の金属色が得ることが可能で、光透過率も変化させることができる。
また、光透過性基板12の表面に形成された金属被膜または金属酸化物被膜が、複数層の金属被膜または金属酸化物被膜から積層形成することもできる。
このように光透過性基板12の表面に形成された金属被膜または金属酸化物被膜を、複数層の金属被膜または金属酸化物被膜から形成することによって、それぞれの金属被膜または金属酸化物被膜が有する金属質感が組み合わされて、従来にない斬新な金属質感をもった遮蔽部材18を計器類用表示板10に付与することができる。
この場合、このような複数層の金属被膜または金属酸化物被膜が、光屈折率がそれぞれ異なるのが望ましい。
このように、複数層の金属被膜または金属酸化物被膜のそれぞれの光屈折率が異なることによって、観察者の見る角度によって、金属被膜または金属酸化物被膜のそれぞれの異なった色調、パールのような光沢、金属質感となり、従来にない極めて斬新なデザインを有する計器類用表示板10を提供することができる。
この場合、光透過性基板12の上面側に形成された複数の積層された金属被膜または金属酸化物被膜のそれぞれの膜厚が、300〜1000Åであるのが望ましい。
さらに、このような範囲で、複数の積層された金属被膜または金属酸化物被膜の膜厚を変化させることによって、同一の複数の積層された金属被膜または金属酸化物被膜であっても種々の金属色が得ることが可能で、光透過率も変化させることができる。
また、この場合、光透過性基板12の表面に形成された金属被膜として、Au、Ag、Al、Cu、Co、Cr、Fe、In、Ni、Pd、Pt、Rh、Sn、Tiからから選択した1種の金属、またはこれらの金属の2種以上の合金金属から構成することができる。
例えば、二元系合金としては、Au−Ag、Au−Cu、Au−Ni、Ag−Pd、Au−Al、Cu−Al、Au−Cr、Au−Co、Au−In、Pd−Niなどが使用可能であり、三元系合金としては、Au−Cu−Pd、Au−Ag−Cu、Au−In−Coなどが使用可能である。
このように、二元系合金、三元系合金を用いることによって、単一金属にはない種々の金属色とすることが可能となり、デザインバリエーションが拡大する。
例えば、Au−Agの場合には、イエローゴールド色を、Au−Cu合金の場合には、レッドゴールド色となる。
さらに、光透過性基板12の表面に形成された金属酸化物被膜として、酸化シリコン、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化スズからから選択した少なくとも1種の金属酸化物から構成することができる。
また、光透過性基板12の表面に形成された金属被膜または金属酸化物被膜が、ドライメッキ処理、例えば、蒸着、スパッタリング、またはイオンプレーティングで形成するのが望ましい。
また、光透過性基板12の表面には、接着剤34を介して接着された遮蔽部材18の他に、表示印刷層26が形成されている。
このような表示印刷層26は、所望のデザインで光透過性基板12の表面にパット印刷により設けられている。
このようにして、本発明の計器類用表示板10を構成すれば、複数の板部材を用意する煩雑な作業が無く、多種多様なデザインを採用でき、立体感を演出することができ、また、今までにない、色調変化、金属質感、光の輝きなどが醸し出された、極めて、高級感、デザインバリエーションに優れ、外観品質が良好で、商品性を高めることのできる計器類用表示板10および計器類用表示板10の製造方法を提供することができる。
図3(a)は、本発明の計器類用表示板10の他の実施例を示す概略正面図、図3(b)は図3(a)のA−A線による断面図である。
図3の計器類用表示板10は、基本的には、図1に示した実施例の計器類用表示板10と同じ構成であるので、同じ構成部材には、同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
このような計器類用表示板10は、光透過性基板12が無色透明層12aからなり、光透過性基板12上面に設けられた遮蔽部材18の内側に位置する箇所に有色透明層12bが設けられている。
このような、無色透明層12aの光透過性基板12の上面に設けられた有色透明層12bは、遮蔽部材18の内側に遮蔽部材18と接するよう構成されているが、有色透明層12bの外輪を遮蔽部材18が覆い重なるよう構成してもよい。
また、図3に示した実施例においては、光透過性基板12が無色透明層12aであり、その上面に有色透明層12bを設けた場合を例としたが、これに限定されるものではなく、光透過性基板12を有色透明層12bとし、その上面に透明インキを使用し、印刷で無色透明層12aを部分的に設けたり、また光透過性基板12を有色透明層12bとし、その上面に光透過性基板12の有色透明層12bに使用した色と異なる色調のインキを使用し、印刷で有色透明層12bを設けても良い。
さらに、遮蔽部材18の内側に位置する部分に無色透明層12aまたは有色透明層12bを設けるだけでなく、例えばこれ以外である遮蔽部材18の外側に位置する部分に無色透明層12aまたは有色透明層12bを設けても良い。
以上のように、例えば光透過性基板12が無色透明層12aからなり、その上面の、光透過性基板12を上面より見た際に見える部分印刷層14と一致する位置に有色透明層12bが形成されていれば、無色透明層12aの裏面に形成された部分印刷層14と、有色透明層12bとが重なり合って、新たな色調を醸し出すことができる。
図4(a)は、本発明の他の実施例である計器類用表示板の概略正面図、図4(b)は図4(a)の要部拡大図、図4(c)は図4(a)の要部拡大図である。
図4の計器類用表示板10は、基本的には、図1に示した実施例の計器類用表示板10と同じ構成であるので、同じ構成部材には、同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
図4の計器類用表示板10は、光透過性基板12の表面に複数の模様20、21、22、23が設けられている。
このような模様20、21、22、23は、光透過性基板12を射出成形するときに用いられる金型に予め加工することにより、成形された光透過性基板12の表面にこれらの模様20、21、22、23が転写されるものである。
なお、これらの模様は、計器類用表示板10のデザインに併せて複数種類設けたり、図5(a)、図5(b)に示した実施例のように、模様を部分的に設けた部分模様としたりすることができ、特に限定されるものではない。
また、模様は、図6(a)、図6(b)に示したように光透過性基板12の表面と裏面の表面に設けることもできる。
この場合には、表面の模様22と裏面の模様24とが重なるように設けたり、表面の模様22と裏面の模様24とが重なり合わないように設けたりすることができる。
また、図4に示した実施例のように、局所的に模様を変えることもでき、また、模様は光透過性基板12の裏面のみに設けても良く、これら模様の付け方は、計器類用表示板10によって適宜選択すると良い。
このように光透過性基板12の表面や裏面に模様を設ければ、効果的に立体感を演出することができ、また、今までにない、色調変化、金属質感、光の輝きなどが醸し出された、極めて、高級感、デザインバリエーションに優れ、外観品質が良好で、商品性を高めることができる。
図7(a)は、本発明の計器類用表示板10の他の実施例を示す概略正面図、図7(b)は図7(a)のA−A線による断面図である。
図7の計器類用表示板10は、基本的には、図1に示した実施例の計器類用表示板10と同じ構成であるので、同じ構成部材には、同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
図7は、光透過性基板12の裏面に設けられた部分印刷層14と異色印刷層16とが互いに重なり合うことなく設けられている。
このように部分印刷層14と異色印刷層16とが互いに重なり合うことなく設けられていれば、部分印刷層14と異色印刷層16との境界が鮮明となり、効果的に立体感を演出することができる。
また、今までにない、色調変化、金属質感、光の輝きなどが醸し出された、極めて、高級感、デザインバリエーションに優れ、外観品質が良好で、商品性を高めることができる。
図8(a)は、本発明の計器類用表示板10の他の実施例を示す概略正面図、図8(b)は図8(a)のA−A線による断面図である。
図8の計器類用表示板10は、基本的には、図1に示した実施例の計器類用表示板10と同じ構成であるので、同じ構成部材には、同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
図8の計器類用表示板10は、計器類用表示板10の上方より計器類用表示板10を見た際に、部分印刷層14と異色印刷層16との境界が遮蔽部材18によって、見えないよう構成されている。
このように構成された計器類用表示板10は、計器類用表示板10を真上から見た際や、斜めから見た際にも遮蔽部材18で部分印刷層14と異色印刷層16の境界が隠れているため、境界部分が目に映ることが無く、デザイン性が良好である。
また、このような計器類用表示板10は、図7に示した実施例の計器類用表示板10のように、部分印刷層14と異色印刷層16とが重なり合うことなく設けられていても良い。
また、この場合においても、計器類用表示板10を真上から見た際や、斜めから見た際にも遮蔽部材18で部分印刷層14と異色印刷層16の境界が隠れているため、境界部分が目に映ることが無く、デザイン性が良好である。
図9(a)は、本発明の計器類用表示板10の他の実施例を示す概略正面図、図9(b)は図9(a)のA−A線による断面図である。
図9の計器類用表示板10は、基本的には、図1に示した実施例の計器類用表示板10と同じ構成であるので、同じ構成部材には、同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
図9の計器類用表示板10は、部分印刷層14と異色印刷層16の中に、光が当たると反射して光沢を発する光反射粉36が分散されている。
このような光反射粉36としては、光反射粉36のコアとなるマイ力(雲母)の表面に金属または金属酸化物が被覆された光反射粉36から構成することが好ましい。
このようなマイカ(雲母)としては、特に限定されるものではないが、例えば、透明または淡い黄色を呈する硬質マイカ(Muscovite)(Kal2(Si3Al)O10(OH)2)、褐色または暗緑色を呈する軟質マイカ(Phlogopite)(KMg(Si3Al)O10(OH)2)を用いることができる。
また、この場合、マイ力(雲母)の表面に被覆される金属としては、ニッケル、アルミニウム、金、銀、銅、パラジウムから選択した1種の金属、またはこれら金属の2種以上の合金金属から構成することができる。
例えば、二元系合金としては、Au−Ag、Au−Cu、Au−Ni、Ag−Pd、Au−Al、Cu−Al、Au−Cr、Au−Co、Au−In、Pd−Niなどが使用可能であり、三元系合金としてはAu−Cu−Pd、Au−Ag−Cu、Au−In−Coなどが使用可能である。
このように、二元系合金、三元系合金を用いることによって、単一金属にはない種々の金属色とすることが可能となり、デザインバリエーションが拡大する。
例えば、Au−Agの場合には、イエローゴールド色を、Au−Cu合金の場合には、レッドゴールド色となる。
また、マイ力(雲母)の表面に被覆される金属酸化物としては、酸化チタン、酸化鉄、酸化スズ、酸化シリコン、酸化アルミニウム、または酸化ジルコニウムから選択した少なくとも1種の金属酸化物から構成することができる。
さらに、部分印刷層14と異色印刷層16の中に含まれる光沢を有する光反射粉36が、マイカ(雲母)を、40〜80重量%、金属または金属酸化物を、20〜60重量%含むのが好ましい。
このような割合であれば、マイカ(雲母)の有する色調、光沢と、金属または金属酸化物の有する金属色が重なり合って、パールのような光沢を有し、しかも金属光沢をも有するような光沢を部分印刷層14と異色印刷層16に付与することができる。
また、部分印刷層14と異色印刷層16に含まれる光沢を有する光反射粉36として、酸化アルミニウムまたは酸化シリコンからなるフレーク(薄片)の表面に金属または金属酸化物が被覆された光反射粉36から構成することが好ましい。
この場合、フレーク(薄片)の表面に被覆される金属が、ニッケル、アルミニウム、金、銀、銅、パラジウムから選択した1種の金属、またはこれら金属の2種以上の合金金属から構成することができる。
例えば、二元系合金としてはAu−Ag、Au−Cu、Au−Ni、Ag−Pd、Au−Al、Cu−Al、Au−Cr、Au−Co、Au−In、Pd−Niなどが使用可能であり、三元系合金としては、Au−Cu−Pd、Au−Ag−Cu、Au−In−Coなどが使用可能である。
このように、二元系合金、三元系合金を用いることによって、単一金属にはない種々の金属色とすることが可能となり、デザインバリエーションが拡大する。
例えば、Au−Agの場合には、イエローゴールド色を、Au−Cu合金の場合には、レッドゴールド色となる。
また、フレーク(薄片)の表面の表面に被覆される金属酸化物としては、酸化チタン、酸化鉄、酸化スズ、酸化シリコン、酸化アルミニウム、または酸化ジルコニウムから選択した少なくとも1種の金属酸化物から構成することができる。
この場合、フレーク(薄片)として、Al23、金属酸化物として、Fe23を用いて、金属酸化物の膜厚を変化させることによって、銅色から赤へと色調を自由に変化させることができる。
また、フレーク(薄片)として、Al23、金属酸化物として、SnO2とTiO2の2層構造を用いて、それぞれの金属酸化物の膜厚を変化させることによって、銀色、金色、赤、青、から緑と色調を自由に変化させることができる。
さらに、フレーク(薄片)として、SiO2、金属酸化物として、Fe23用いることによって、見る角度によって赤色から緑色まで変化する色調が得られる。
また、フレーク(薄片)として、SiO2、金属酸化物として、SnO2とTiO2の2層構造を用いることによって、見る角度によって紫色から緑色まで変化する色調が得られる。
さらに、部分印刷層14と異色印刷層16の中に含まれる光沢を有する光反射粉36が
、フレーク(薄片)を、40〜80重量%、金属または金属酸化物を、20〜60重量%含むのが好ましい。
このような割合であれば、フレーク(薄片)の有する色調、光沢と、金属または金属酸化物の有する金属色があいまって、パールのような光沢を有し、しかも金属光沢をも有するような光沢を部分印刷層14と異色印刷層16に付与することができる。
また、本発明では、光沢を有する光反射粉36は、粒径が5〜50μmであるのが望ましい。
すなわち、光沢を有する光反射粉36の粒径がこのような範囲にあれば、部分印刷層14と異色印刷層16の中に光が入射した際に、光沢を有する光反射粉36がきらきらと輝きを放ち、部分印刷層14と異色印刷層16が、輝きをもった光沢を醸し出すことができる。
また、部分印刷層14と異色印刷層16が、光沢を有する光反射粉36を、部分印刷層14または異色印刷層16の基材に対して0.5〜5重量%含むのが望ましい。
このような範囲にパールのような光沢を有する光反射粉36があれば、部分印刷層14と異色印刷層16の中に光が入射した際に、光沢を有する光反射粉36がきらきらと輝きを放ち、部分印刷層14と異色印刷層16が輝きをもった光沢を醸し出すことができる。
また、光反射粉36は、部分印刷層14の中のみに含有されても良いし、さらに異色印刷層16の中のみに含有されても良い。
また、例えば計器類用表示板10の外周部の部分に対応する部分印刷層14または異色印刷層16のみに光反射粉36を設けるなど、デザインなどに併せて適宜選択すると良い。
さらに、このような光反射粉36は、光透過性基板12中に含有しても良い。
このような光透過性基板12は、ペレット状にした基材を構成する合成樹脂と、光沢を有する光反射粉36とを、射出成形によって成形することによって作製することが可能である。
図10(a)は、本発明の他の実施例である計器類用表示板の概略正面図、図10(b)は図10(a)の要部拡大図である。
図10の計器類用表示板10は、基本的には、図1に示した実施例の計器類用表示板10と同じ構成であるので、同じ構成部材には、同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
図10(a)に示した計器類用表示板10の光透過性基板12の表面に設けられた表示印刷層26は、図10(b)に示したように色調の異なるインキ28とインキ30により印刷されている。
このような表示印刷層26は、メインとなるインキ28の周囲を色調の異なるインキ30で縁取りしたように印刷がなされ、これによりメインとインキ28の色がはっきりと表示されるとともに、効果的に立体感・高級感を演出することができる。
また、今までにない、色調変化、金属質感、光の輝きなどが醸し出された、極めて、高級感、デザインバリエーションに優れ、外観品質が良好で、商品性を高めることができる。
また、このような表示印刷層26は、図11(a)、図11(b)に示したように、メ
インのインキ28と接するようにインキ30が印刷されている。
また、図12(a)、図12(b)に示した表示印刷層26では、光透過性基板12の表面にインキ30(太い線幅)を先に印刷し、そこにメインとなるインキ28(細い線幅)を重ねて印刷している。
さらに、インキ28とインキ30とを部分的に重ね合わせれば、表示印刷層26に陰影ができているように見せることができ、これによって効果的に立体感・高級感を演出することができる。
このように上記実施例では、本発明の計器類用表示板の一例を示したが、本発明は何らこれに限定されるものではなく、これらの実施例を組み合わせて実施することも可能であり、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
基材の樹脂として、ポリカーボネート樹脂を用いて射出成形を行い、厚さ500μmの光透過性基板12を得た。
光透過性基板12として使用されるポリカーボネート樹脂には、粒径が5μm〜50μmの光反射粉36が含有され、マイカ(Al23)の表面にTiO2とFe23を層状に
被覆してゴールド色の色調とした(メタリック調の色調)。
また、射出成形に用いられる金型のキャビ側(光透過性基板12の表面に該当)には予め、部分印刷層14に対応する箇所に旭光目の模様が加工され、それ以外の箇所には部分印刷層14に対応する箇所とは異なるピアジェカットの模様が加工され、この金型を用いて成形された光透過性基板12には、表面にこれらの模様が施された。
この光透過性基板12の裏面に、青(色調番号18)色の顔料を混ぜたアクリル樹脂より成るインキで厚さ5μm〜15μmの部分印刷層14と、さらにこの上から黄橙(色調番号6)色の顔料を混ぜたアクリル樹脂より成るインキで厚さ5μm〜15μmの異色印刷層16がスクリーン印刷により印刷された。
また、光透過性基板12の表面には、光透過性基板12の裏面に設けられた部分印刷層14と対応する部分に、電着法(電鋳法)にて作られた厚さ30μmの遮蔽部材18が設けられた。
なお、遮蔽部材18の上面には、装飾被膜32として厚さ0.5μmのロジウムめっきが施され、さらにその上にはパット印刷により表示印刷層26が印刷された。
また、光透過性基板12の表面には、表示印刷層26(切分、メーカー名等)がパット印刷により印刷され、計器類用表示板10が作成された。
このように得られた計器類用表示板10は、立体感・高級感を演出することができ、また、今までにない、色調変化、金属質感、光の輝きなどが醸し出された、極めて、高級感、デザインバリエーションに優れ、外観品質が良好で、商品性を高めることができた。
なお、マイカは、計器類用表示板10の下地の色調によって見え方が異なるため、実施例では、計器類用表示板10のみを見た際の評価をした。
また、この計器類用表示板10を、ソーラー時計用表示板に用いたところ、ソーラーセルの発電に寄与する光透過率20〜40%を有し、ソーラー時計自体の機能を阻害することがなかった。
基材の樹脂として、ポリカーボネート樹脂を用いて射出成形を行い、厚さ400μmの無色透明の光透過性基板12を得た。
また、射出成形に用いられる金型のキャビ側(光透過性基板12の表面に該当)とコア側(光透過性基板12の裏面に該当)には予め、部分印刷層に対応する箇所に旭光目の模様が加工され、それ以外の箇所には部分印刷層14に対応する箇所とは異なるピアジェカットの模様が加工され、この金型を用いて成形された光透過性基板12には、表面と裏面にこれらの模様が施された。
この光透過性基板12の裏面に、青(色調番号18)色の顔料を混ぜたウレタン樹脂より成るインキで厚さ5μm〜15μmの部分印刷層14と、さらにこの上から黄橙(色調番号6)色の顔料を混ぜたウレタン樹脂より成るインキで厚さ5μm〜15μmの異色印刷層16がスクリーン印刷により印刷された。
また、光透過性基板12の表面には、光透過性基板12の裏面に設けられた部分印刷層14と対応する部分に、電着法(電鋳法)にて作られた厚さ30μmの遮蔽部材18が設けられた。
なお、遮蔽部材18の上面には、装飾被膜として厚さ0.5μmの金めっきが施され、さらにその上にはパット印刷により表示印刷層26が印刷された。
また、光透過性基板12の表面には、表示印刷層26がパット印刷により印刷され、計器類用表示板10が作成された。
このように得られた計器類用表示板10は、立体感・高級感を演出することができ、また、今までにない、色調変化、金属質感、光の輝きなどが醸し出された、極めて、高級感、デザインバリエーションに優れ、外観品質が良好で、商品性を高めることができた。
また、この計器類用表示板10を、ソーラー時計用表示板に用いたところ、ソーラーセルの発電に寄与する光透過率20〜40%を有し、ソーラー時計自体の機能を阻害することがなかった。
基材の樹脂として、ポリカーボネート樹脂を用いて射出成形を行い、厚さ300μmの無色透明の光透過性基板12を得た。
また、射出成形に用いられる金型のキャビ側(光透過性基板12の表面に該当)には予め、部分印刷層14に対応する箇所に旭光目の模様が加工され、それ以外の箇所には部分印刷層14に対応する箇所とは異なるピアジェカットの模様が加工され、この金型を用いて成形された光透過性基板12には、表面にこれらの模様が施された。
この光透過性基板12の裏面に、黄橙(色調番号6)色の顔料を混ぜたアクリル樹脂より成るインキで厚さ5μm〜15μmの部分印刷層14と、さらにこの上から光反射粉36として粒径が5μm〜50μmであり、マイカ(Al23)の表面にTiO2を層状に
被覆して緑みかかった青(色調番号17)の色調とした顔料を混ぜたアクリル樹脂より成るインキで厚さ5μm〜15μmの異色印刷層16がスクリーン印刷により印刷された(メタリック調の色調)。
また、光透過性基板12の表面には、光透過性基板12の裏面に設けられた部分印刷層14と対応する部分に、電着法(電鋳法)にて作られた厚さ30μmの遮蔽部材18が設けられた。
なお、遮蔽部材18の上面には、装飾被膜として厚さ0.5μmの金めっきが施され、
さらにその上にはパット印刷により表示印刷層26が印刷された。
また、光透過性基板12の表面には、表示印刷層26がパット印刷により印刷され、計器類用表示板10が作成された。
このように得られた計器類用表示板10は、立体感・高級感を演出することができ、また、今までにない、色調変化、金属質感、光の輝きなどが醸し出された、極めて、高級感、デザインバリエーションに優れ、外観品質が良好で、商品性を高めることができた。
なお、マイカは、計器類用表示板10の下地の色調によって、見え方が異なるため、実施例では、計器類用表示板10のみを見た際の評価をした。
また、この計器類用表示板10を、ソーラー時計用表示板に用いたところ、ソーラーセルの発電に寄与する光透過率15〜40%を有し、ソーラー時計自体の機能を阻害することがなかった。
基材の樹脂として、ポリカーボネート樹脂を用いて射出成形を行い、厚さ600μmの無色透明の光透過性基板12を得た。
また、射出成形に用いられる金型のキャビ側(光透過性基板12の表面に該当)には予め、部分印刷層14に対応する箇所に旭光目の模様が加工され、それ以外の箇所には部分印刷層14に対応する箇所とは異なるピアジェカットの模様が加工され、この金型を用いて成形された光透過性基板12には、表面にこれらの模様が施された。
この光透過性基板12の裏面に、黄橙(色調番号6)色の顔料を混ぜたウレタン樹脂より成る厚さ5μm〜15μmの部分印刷層14と、さらにこの上から緑みかかった青(色調番号17)色の顔料を混ぜたウレタン樹脂より成る厚さ5μm〜15μmの異色印刷層16がスクリーン印刷により印刷された。
また、光透過性基板12の表面には、光透過性基板12の裏面に設けられた部分印刷層14と対応する部分に、スクリーン印刷にて厚さ20μmの遮蔽部材18が印刷された。
なお、遮蔽部材18は、金色のインキが施され、さらにその上にはパット印刷により表示印刷層26が印刷された。
また、光透過性基板12の表面には、表示印刷層26がパット印刷により印刷され、計器類用表示板10が作成された。
このように得られた計器類用表示板10は、立体感・高級感を演出することができ、また、今までにない、色調変化、金属質感、光の輝きなどが醸し出された、極めて、高級感、デザインバリエーションに優れ、外観品質が良好で、商品性を高めることができた。
また、この計器類用表示板10を、ソーラー時計用表示板に用いたところ、ソーラーセルの発電に寄与する光透過率15〜40%を有し、ソーラー時計自体の機能を阻害することがなかった。
基材の樹脂として、ポリカーボネート樹脂を用いて射出成形を行い、厚さ500μmの無色透明の光透過性基板12を得た。
この光透過性基板12の裏面に、黄橙(色調番号6)色の顔料を混ぜたアルキッド樹脂より成る厚さ5μm〜15μmの部分印刷層14と、さらにこの上から青みかかった緑(色調番号13)色の顔料を混ぜたアルキッド樹脂より成る厚さ5μm〜15μmの異色印刷層16がスクリーン印刷により印刷された。
また、光透過性基板12の表面には、光透過性基板12の裏面に設けられた部分印刷層14と対応する部分に、スクリーン印刷にて厚さ25μmの遮蔽部材18が印刷された。
なお、遮蔽部材18は、黒色のインキが施され、さらにその上にはパット印刷により表示印刷層26が印刷された。
また、光透過性基板12の表面には、表示印刷層26がパット印刷により印刷され、計器類用表示板10が作成された。
このように得られた計器類用表示板10は、立体感・高級感を演出することができ、また、今までにない、色調変化、金属質感、光の輝きなどが醸し出された、極めて、高級感、デザインバリエーションに優れ、外観品質が良好で、商品性を高めることができた。
また、この計器類用表示板10を、ソーラー時計用表示板に用いたところ、ソーラーセルの発電に寄与する光透過率15〜40%を有し、ソーラー時計自体の機能を阻害することがなかった。
基材の樹脂として、アクリル樹脂を用いて射出成形を行い、厚さ400μmの無色透明の光透過性基板12を得た。
また、射出成形に用いられる金型のキャビ側(光透過性基板12の表面に該当)には予め、部分印刷層14に対応する箇所に旭光目の模様が加工され、それ以外の箇所には部分印刷層14に対応する箇所とは異なるピアジェカットの模様が加工され、この金型を用いて成形された光透過性基板12には、表面にこれらの模様が施された。
この光透過性基板12の裏面に、マイカ(Al23)の表面にSnO2とTiO2を層状に被覆してシルバー色の色調とした顔料を混ぜたアクリル樹脂より成る厚さ5μm〜15μmの部分印刷層14と、さらにこの上から青(色調番号18)色の顔料を混ぜたアクリル樹脂より成る厚さ5μm〜15μmの異色印刷層16がスクリーン印刷により印刷された(部分印刷層14はメタリック調の色調)。
また、光透過性基板12の表面には、光透過性基板12の裏面に設けられた部分印刷層14と対応する部分に、金属板をエッチングして作られた厚さ30μmの遮蔽部材18が接着剤を介して接着された。
なお、遮蔽部材18の上面には、装飾被膜として厚さ0.8μmのロジウムめっきが施され、さらにその上にはパット印刷により表示印刷層26が印刷された。
また、光透過性基板12の表面には、表示印刷層26がパット印刷により印刷され、計器類用表示板10が作成された。
このように得られた計器類用表示板10は、立体感・高級感を演出することができ、また、今までにない、色調変化、金属質感、光の輝きなどが醸し出された、極めて、高級感、デザインバリエーションに優れ、外観品質が良好で、商品性を高めることができた。
なお、マイカは、計器類用表示板10の下地の色調によって、見え方が異なるため、実施例では、計器類用表示板10のみを見た際の評価をした。
また、この計器類用表示板10を、ソーラー時計用表示板に用いたところ、ソーラーセルの発電に寄与する光透過率20〜40%を有し、ソーラー時計自体の機能を阻害することがなかった。
以上の実施例1〜実施例6について、表1に示した。
Figure 0005177729
図1(a)は、本発明の第1の実施例である計器類用表示板の概略正面図、図1(b)は図1(a)のA−A線による断面図である。 図2は、本発明の第1の実施例である計器類用表示板の部分印刷層と異色印刷層の関係を説明するために用いる色相環の図である。 図3(a)は、本発明の他の実施例である計器類用表示板の概略正面図、図3(b)は図3(a)のA−A線による断面図である。 図4(a)は、本発明の他の実施例である計器類用表示板の概略正面図、図4(b)は図4(a)の要部拡大図、図4(c)は図4(a)の要部拡大図である。 図5(a)は、本発明の他の実施例である計器類用表示板の概略正面図、図5(b)は図5(a)のA−A線による断面図である。 図6(a)は、本発明の他の実施例である計器類用表示板の概略正面図、図6(b)は図6(a)のA−A線による断面図である。 図7(a)は、本発明の他の実施例である計器類用表示板の概略正面図、図7(b)は図7(a)のA−A線による断面図である。 図8(a)は、本発明の他の実施例である計器類用表示板の概略正面図、図8(b)は図8(a)のA−A線による断面図である。 図9(a)は、本発明の他の実施例である計器類用表示板の概略正面図、図9(b)は図9(a)のA−A線による断面図である。 図10(a)は、本発明の他の実施例である計器類用表示板の要部拡大正面図、図10(b)は図10(a)の要部拡大図である。 図11(a)は、本発明の他の実施例である計器類用表示板の要部拡大正面図、図11(b)は図11(a)のA−A線による断面図である。 図12(a)は、本発明の他の実施例である計器類用表示板の要部拡大正面図、図12(b)は図12(a)のA−A線による断面図である。 図13は、従来の時計用文字板の正面図と断面図である。 図14は、従来の時計用文字板の正面図と断面図である。
符号の説明
10 計器類用表示板
12 光透過性基板
12a 無色透明層
12b 有色透明層
14 部分印刷層
16 異色印刷層
18 遮蔽部材
20 模様
22 模様
24 模様
26 表示印刷層
28 インキ
30 インキ
32 装飾被膜
34 接着剤
36 光反射粉
50 色相環
52 赤
54 赤橙
56 黄橙
58 黄
60 黄緑
62 緑
64 緑青
66 青緑
68 青
70 青紫
72 紫
74 赤紫
100 時計用文字板
102 円板状の板
104 サブダイヤル部
200 時計用文字板
202 上板
204 サブダイヤル部
206 下板

Claims (17)

  1. 光透過性基板と、
    前記光透過性基板の裏面に、
    少なくとも1つの部分印刷層と、
    前記部分印刷層の色調とは異なる色調で設けられた異色印刷層と、
    が設けられ、
    前記光透過性基板の表面に、
    前記部分印刷層の印刷部分の外周部の一部または全周を囲む位置と対応した位置に遮蔽部材が設けられ、
    前記光透過性基板を上方より見た際に、前記遮蔽部材の内周側に前記部分印刷層が見え、前記遮蔽部材の外側に前記異色印刷層が見える位置関係となり、
    前記部分印刷層と前記異色印刷層とに対応する部分の前記光透過性基板が透明層であり、
    前記異色印刷層は、前記部分印刷層の上から重ねて前記光透過性基板の全面に設けられ、
    前記部分印刷層をサブダイヤル部に対応させ、前記異色印刷層を前記サブダイヤル部以外の部分に対応させて形成したことを特徴とする時計用文字板。
  2. 前記部分印刷層の印刷部分の外周部の一部を囲む位置と対応した位置に配置する前記遮蔽部材をリングを部分的に切断した形状とするか、または、前記部分印刷層の印刷部分の外周部の全周を囲む位置と対応した位置に配置する前記遮蔽部材をリング状に形成し、
    前記異色印刷層は、前記遮蔽部材の外周側に見える位置関係にあることを特徴とする請求項1に記載の時計用文字板。
  3. 前記光透過性基板の全体が透明層であることを特徴とする請求項1または2に記載の時計用文字板。
  4. 前記光透過性基板の透明層が、
    無色透明層であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の時計用文字板。
  5. 前記光透過性基板の透明層が、
    有色透明層であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の時計用文字板。
  6. 前記透明層である前記光透過性基板の上面に、
    部分的に前記透明層とは異なる色調の透明層を有することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の時計用文字板。
  7. 前記光透過性基板が、
    その表面に少なくとも1つの模様が設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の時計用文字板。
  8. 前記光透過性基板が、
    その裏面に少なくとも1つの模様が設けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の時計用文字板。
  9. 前記光透過性基板に設けられた模様が、
    前記光透過性基板の一部に設けられた部分模様であることを特徴とする請求項7または8に記載の時計用文字板。
  10. 前記部分模様が、
    前記部分印刷層に対応する部分に設けられていることを特徴とする請求項9に記載の時計用文字板。
  11. 前記部分印刷層と前記異色印刷層との色調関係が、
    略補色の関係であることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の時計用文字板。
  12. 前記光透過性基板に、
    表示印刷層が設けられていることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の時計用文字板。
  13. 前記遮蔽部材に、
    文字又は記号から成る表示印刷層が設けられていることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の時計用文字板。
  14. 前記表示印刷層が、
    色調の異なるインキでそれぞれのインキが部分的に重なるように設けられていることを特徴とする請求項12または13に記載の時計用文字板。
  15. 前記表示印刷層が、
    色調の異なるインキでそれぞれのインキが部分的に接するように設けられていることを特徴とする請求項12または13に記載の時計用文字板。
  16. 前記遮蔽部材と前記光透過性基板の光屈折率が異なることを特徴とする請求項1から15のいずれかに記載の時計用文字板。
  17. 少なくとも部分印刷層と対応する部分が透明である光透過性基板を用意する工程と、
    前記光透過性基板の裏面の透明な部分に、前記部分印刷層の色調とは異なる色調の異色印刷層を形成する工程と、
    前記光透過性基板の表面に、前記部分印刷層の外周の一部を囲んで覆うように、前記光透過性基板の表面に遮蔽部材を設ける工程、または、前記部分印刷層の外周全周を囲んで覆うように、前記光透過性基板の表面に遮蔽部材を設ける工程と、
    前記光透過性基板の裏面に、前記光透過性基板を上方より見た際に、前記遮蔽部材の内周側に部分印刷層が見える位置関係となるように、少なくとも1つの前記部分印刷層を形成する工程と、
    を備え、
    前記異色印刷層を形成する工程において、前記遮蔽部材の外側に前記異色印刷層が見える位置関係となるように該異色印刷層を形成し、
    前記異色印刷層は、前記部分印刷層の上から重ねて前記光透過性基板の全面に設けられ、
    前記部分印刷層をサブダイヤル部に対応させ、前記異色印刷層を前記サブダイヤル部以外の部分に対応させて形成したことを特徴とする時計用文字板の製造方法。
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