JP2008249497A - 窓枠開口部を有する基板を備えた表示板 - Google Patents

窓枠開口部を有する基板を備えた表示板 Download PDF

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Abstract

【課題】衝撃の負荷によって表示板そのものが弾性変形しても、窓枠部材が表示板より脱落せず、表示板に大きな力学的負荷をかけずに、窓枠部材を表示板に強固に固定でき、強度的にも優れ、しかも、美観が良好で、高級感を有した表示板を提供する。
【解決手段】窓枠開口部を有する基板を備えた表示板であって、窓枠開口部の外周上面に配置された金属製の窓枠部材と、窓枠開口部の内壁を覆う被覆層とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、時計用の表示板、卓上計算機、自動車、飛行機の計器パネル、携帯電話などのモバイル機器などの機器類の表示板であって、曜日や日付などの指標を表示するための窓枠開口部を有する基板を備えた表示板に関する。
また、本発明は、例えば、ソーラーセル(太陽電池)からなるソーラー発電装置を備えたソーラー時計、ソーラー発電装置を使った卓上計算機などのソーラーセル機器類に用いられ、ソーラー発電装置の上方に配置されるる表示板であって、日付などの指標を表示するための窓枠開口部を有する基板を備えた表示板に関する。
近年、ソーラーセル機器、特に、時計においては、ソーラーセル(太陽電池)からなるソーラー発電装置を備え、このソーラー発電装置が発電した電力によって駆動されるソーラー時計が市場を大きく占めるようになっている。
このようなソーラー時計用の表示板(文字板)では、受光した光を透過させて、その下面側に配設したソーラー発電装置に発電機能を起こさせるように構成されている。
従って、ソーラー時計用の表示板は、少なくともソーラー発電装置の発電に寄与する波長域の外部の光を透過して、ソーラー発電装置に起電力を付与するため、ある程度の光の透過性が要求され、透光性である必要がある。
このため、ソーラー時計用の表示板を構成する基板は、例えば、合成樹脂、紙、布などの軟質材料や、ガラスなどのセラミックに代表される脆性材料によって、透明または半透明の部品として製造されている。
一方、このソーラー時計用の表示板には、例えば、曜日や日付などの指標を表示するカレンダー表示部を上部より視認できるように、窓枠開口部の外周を囲むように窓枠部材が配置されている。
この場合、窓枠部材は、表示板を観るユーザーに美観と高級感を与えるという理由から金属製であることが望まれており、このような金属製の窓枠部材を、軟質材料や脆性材料の表示板に確実に固定する手段が、従来より、種々提案されており、例えば、金属製の窓枠部材を、軟質材料や脆性材料の表示板に、圧入やカシメなどの方法で固定することが行われている。
しかしながら、圧入やカシメなどの方法では、金属製の窓枠部材を表示板に強固に固定することができなかったため、例えば、大きな衝撃が表示板に負荷された場合に、窓枠部材が表示板から脱落してしまうおそれがあった。
このため、従来より、特許文献1(特開2001−42055号公報)では、図11〜図13に示したように、表示板100を構成する軟質材料や脆性材料の基板102の窓枠開口部104の内壁106に、金属製の窓枠部材108が食い付き固定する構造が提案されている。
すなわち、窓枠部材108は、窓枠開口部104内に挿入される枠本体部110と、この枠本体部110の上方に連続する飾り縁101から成る。枠本体部110の外周には、外方に突設する突起部112が形成される。飾り縁101は、枠本体部110より平面方
向に沿ってフランジ状に延出し、窓枠開口部104を通過できない大きさに形成される。枠本体部110と飾り縁101は、共に上下方向に沿ってくり貫かれ、枠本体部110と飾り縁101を上下に貫通する貫通窓103が形成される。
窓枠部材108は、次のように、基板102に固定される。
窓枠部材108の枠本体部110が、基板102の窓枠開口部104内に挿入される。これにより、枠本体部110の突起部112が、窓枠開口部104の内壁106に没入して(食い付いて)、枠本体部110が窓枠開口部104内に固定される。飾り縁101は、基板102の上面に接触して、基板102の上方に位置する。
時計を観る観察者は、窓枠部材108の貫通窓103を通して、例えば、基板102の下方に稼動するカレンダー表示部の日付や曜日を読みとる。ここで、観察者の目に触れる部分は、カレンダー表示部の日付や曜日を囲む飾り縁101の上面、および貫通窓103の内壁である。この場合、飾り縁101の上面、および貫通窓103の内壁が金属であるため、観察者に高級感のある美観が与えられる。
窓枠開口部104を貫通する貫通部110の外周に、外方に突設する突起部112を形成して、この突起部112が窓枠開口部104の内壁106に没入して(食い付いて)、窓枠部材108が窓枠開口部104に固定されるように構成されている。
特開2001−42055号公報
しかしながら、特許文献1の表示板100では、基板102が軟質材料から成る場合、窓枠部材108の突起部112が、窓枠開口部104の内壁106に没入すると、窓枠開口部104の周囲に歪が生じて、窓枠開口部104の周囲が変色したり、はなはだしい場合には、塑性変形する場合もあり、その結果、表示板100の美観が著しく損なわれることになっていた。
また、外部から表示板100に対して、大きな衝撃力が負荷されると、基板102自体が弾性変形するため、窓枠部材108の突起部112が、窓枠開口部104の内壁106より抜け落ちてしまうことになる。その結果、衝撃によって窓枠部材108が基板102から脱落してしまうことが多かった。
一方、基板102が脆性材料から成る場合、窓枠部材108の突起部112が、窓枠開口部104の内壁106に没入すると、脆性材料から成る表示板では、窓枠開口部104の周囲にクラックが生じやすく、はなはだしい場合には、窓枠開口部104の周囲が破損損傷したり、欠けることがあり、その結果、表示板100の美観が著しく損なわれることになっていた。
本発明は、このような現状に鑑み、衝撃の負荷によって表示板そのものが弾性変形しても、窓枠部材が表示板より脱落せず、表示板に大きな力学的負荷をかけずに、窓枠部材を表示板に強固に固定でき、強度的にも優れ、しかも、美観が良好で、高級感を有した表示板を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明の表示板は、窓枠開口部を有する基板を備えた表示板であって、
前記窓枠開口部の外周上面に配置された金属製の飾り縁と、
前記窓枠開口部の内壁を覆う被覆層と
を備えることを特徴とする。
なお、本明細書中、「上下方向」とは、図1において、紙面の手前側を上方向、紙面の奥側を下方向として意味する。従って、上面とは、腕時計を手首に装着した状態において、外方に露出する面であり、下面とは、同状態において手首と相対する面である。
また、「平面方向」とは、上下方向に直交する方向であって、図1において、上下方向を意味するものであり、平面方向が、バンドの長手方向、または、バンドの幅方向と重複する場合もある。
このように構成することによって、従来の窓枠部材における金属製の飾り縁を窓枠開口部の外周上面に配置し、窓枠開口部の内壁を被覆層で覆うだけで、金属製の飾り縁と被覆層によって金属外観を呈する窓枠が窓枠開口部に構成されることになり、観察者に金属外観を呈する窓枠が視認されることになる。これは、窓枠開口部の内壁の被覆層が、従来の窓枠部材における枠本体部の内壁に錯覚されるためである。観察者は、窓枠開口部の内壁の被覆層を、あたかも枠本体部が基板に埋め込まれているかのように錯覚する。
従って、表示板を構成する基板が軟質材料から成る場合であっても、基板に負荷がかかることがないので、周囲に歪が生じることがなく、窓枠開口部の周囲が変色せず、塑性変形する場合もなく、表示板の美観が損なわれることもない。
また、表示板を構成する基板が脆性材料から成る場合であっても、基板に負荷がかかることがないので、窓枠開口部の周囲にクラックが生じることがなく、窓枠開口部の周囲が破損損傷することもなく、欠けることもなく、表示板の美観が損なわれることもない。
従って、衝撃の負荷によって基板そのものが弾性変形しても、窓枠部材が基板より脱落せず、基板に大きな力学的負荷をかけずに、窓枠部材を表示板に強固に固定でき、強度的にも優れ、しかも、美観が良好で、高級感を有した表示板を提供することができる。
また、飾り縁は、窓枠開口部を囲む枠体であり、窓枠開口部へと連通する飾り縁開口部を備えるのが望ましい。この飾り縁開口部の内壁面は、窓枠開口部の内壁面、特に被覆層の表面と、ほぼ連続する面を構成することが好ましい。このように構成することによって、観察者は、飾り縁開口部の内壁と被覆層とが成す連続面を、従来の窓枠部材の貫通窓の内壁に錯覚しやすくなる。
これにより、従来の窓枠部材における枠本体部が存在しないにもかかわらず、あたかも枠本体部が埋め込まれているかのように、観察者に視認させることができる。
この飾り縁は、軟質材料、あるいは脆性材料から成る基板に力学的な負荷をかけないように、貼着されることが好ましい。
また、本発明の表示板は、前記被覆層が、窓枠部材の視認面の色調である金属外観と同色色調である金属外観を呈することを特徴とする。
ここで、「視認面」とは、外面のうち、観察者に視認される領域を言う。
このように構成することによって、窓枠開口部に金属製の窓枠部材と、窓枠部材の視認面の色調である金属外観と同色色調である金属外観を呈する被覆層によって、全体として金属外観を呈する窓枠が構成されることになり、観察者に金属外観を呈する窓枠が視認されることになる。これは、観察者が、窓枠開口部の内壁の被覆層を、あたかも金属製の枠本体部が基板に埋め込まれているかのように錯覚するためである。これにより、金属製の飾り窓と、金属製の枠本体部から成る、従来の金属製の窓枠部材が基板に取り付けられて
いるかのように、観察者は錯覚する。
また、ここで、「同色色調」とは、窓枠部材と被覆層との色調とが、共に同じ色調と認識され得る範囲内にあることを意味し、その色調の濃淡や明暗など、色調の外観上の風合いが完全に一致することに限定されない。例えば、濃い金色、薄い金色、明るい金色、または暗い金色は、ここではすべて金色の同色色調とされる。
例えば、窓枠部材が明るい金色色調であり、被覆層が暗い金色色調であろうとも、窓枠部材と被覆層の視認面が金色の同色色調を呈すれば、全体として金属外観を呈する窓枠が構成されることになり、観察者に金属外観を呈する窓枠が視認されることになる。
この場合、窓枠開口部を有する基板を備えた表示板は、軟質材料、あるいは脆性材料より成る透光性基板から構成されているのが、例えば、ソーラーセル(太陽電池)からなるソーラー発電装置を備えたソーラー時計、ソーラー発電装置を使った卓上計算機などのソーラーセル機器類に用いられ、ソーラー発電装置の上方に配置される表示板として用いる場合には、受光した光を透過させて、その下面側に配設したソーラー発電装置に発電機能を起こさせるためには望ましい。
また、表示板を構成する基板の厚さとしては、30μm〜1000μmであるのが望ましく、厚さがこのような範囲にあれば、例えば、腕時計用の表示板として用いる場合に、時計を薄くするために、基板の厚さを薄くしても機械的強度が低下することなく、加工することができる。また、基板の厚さが厚すぎて、時計の針が揺動することなく、正確な時間を指示することができるとともに、時計自体の厚さをコンパクトにすることができる。
さらに、基板の厚さがこのような範囲にあれば、例えば、ソーラー時計用表示板などのソーラー機器類の表示板として用いた場合にも、光透過率が低下することなく、発電に寄与することができ、機器類の駆動力などを確保することができるとともに、表示板の下方に配置されたソーラーセルの境界線である十字線や、濃紫色を消し去り、ソーラーセルの色調が視認されないようにすることができる。
なお、基板は、上記の軟質材料、脆性材料を平面的、または多層に組み合わせて形成したものであっても良い。
また、窓枠開口部の内壁を覆う被覆層の膜厚は、ソーラー発電装置の上方に配置される表示板として用いる場合には、受光した光を透過させて、その下面側に配設したソーラー発電装置に発電機能を起こさせるためには、透過性を持たせるために150Å〜500Åの厚みに設定する。そして、この厚みの範囲内で単一層、または、2層以上の多層の被覆層を設ければ良い。
さらに、基板を構成する軟質材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、合成樹脂、紙、布などを用いることができる。また、基板を構成する脆性材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、七宝、ガラスなどのセラミック、白蝶貝などの貝などを用いることができる。
一方、金属製の窓枠部材を構成する材料としては、例えば、金、銀、銅、黄銅、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、チタン、またはこれらの合金などが採用される。また、例えば、チタン合金、ステンレススチール、タンタルカーバイドなどが採用されてもよい。
また、本発明の表示板は、前記被覆層が、メタリック塗装、メタリック印刷、メッキから選択した少なくとも一つの手段によって形成されていることを特徴とする。
このように被覆層が、メタリック塗装、メタリック印刷、メッキから選択した少なくと
も一つの手段によって形成されていれば、被覆層が、より金属外観を呈することいなって、全体として金属外観を呈する窓枠が構成されることになり、観察者に金属外観を呈する窓枠が視認される。
すなわち、金属製の窓枠部材の視認面と同じような金属外観を得るために、例えば、被覆層は、金属製の窓枠部材と同色色調のメタリック塗装、メタリック印刷による塗装被膜または印刷被膜に被覆されてもよい。このメタリック塗装、メタリック印刷による塗装被膜または印刷被膜として、例えば、メタリック顔料が混入されたメタリック塗装、メタリック印刷による塗装被膜または印刷被膜が採用される。
例えば、ステンレス色を得るためには、鉄、クロム、ニッケル、モリブデンなどを成分とするステンレス顔料が含有されたメタリック塗装、メタリック印刷による塗装被膜または印刷被膜が被覆される。
また、例えば、金色を得るためには、銅、亜鉛、鉄などを成分とするブロンズ顔料が含有されたメタリック塗装、メタリック印刷による塗装被膜または印刷被膜が被覆される。
または、例えば、銀色を得るためには、アルミニウムを成分とするアルミニウム顔料、またはニッケルを成分とするニッケル顔料が含有されたメタリック塗装、メタリック印刷による塗装被膜または印刷被膜が被覆される。
これら以外にも、パール顔料や、グラファイト顔料、フタロシャニンフレークなど、様々な顔料が採用されても良い。
また、メッキとしては、例えば、真空蒸着、イオンプレーティング法、スパッタリング法などの乾式メッキを採用することができ、メッキの材料として、Au、Ag、Al、Cu、Co、Cr、Fe、In、Ni、Pd、Pt、Rh、Sn、Tiの中の元素またはこれらの元素の合金、または、これらの元素もしくはこれらの元素の合金の窒化膜、酸化膜、炭化膜またはこれらの混合膜などを好適に適用できるものとして選択する。
乾式メッキにより金属被膜が採用される場合、この金属被膜の厚みは150〜500Åであることが好ましい。このような範囲に金属被膜の厚みがあれば、この金属被膜は、観察者に金属外観を与えると共に、ソーラーセルの発電に寄与する波長域の外光を部分的に透過させる。これにより、金属被膜を被覆した場合あであっても、金属被膜によってソーラーセルの発電を阻害することが少ない。
すなわち、これらの金属は、時計部品の表面処理には良く使われる金属で、これらの金属を使うことにより時計としての耐触性や外観装飾に良い結果が得られる。また、これらの金属は、比較的反射率が高いので材料の金属色が視認され易い。また、これらの金属は上記で述べた基板を形成する合成樹脂などの軟質材料、セラミック、貝などに対しても密着性などの点で良い効果が得られる。また、これらの金属の窒化膜、酸化膜、炭化膜またはこれらの混合膜なども同じ効果を得ることができる。
また、これらのメタリック塗装、メタリック印刷、メッキによる塗装被膜、印刷被膜、メッキ被膜の表面に、表面保護層を設けることができる。
例えば、Au金属からなる被覆層の表面に、青色の顔料で薄く青色に着色した表面保護層を形成することによって、Au金属は耐触性に強いのでそれ自体で保護層を設ける必要はないが、Au金属被覆層の損傷などの防止と、赤味がかった光沢のある金色色調を少し変える目的で薄く青色に着色した表面保護層を設けることができる。
すなわち、赤味がかった光沢のある金色色調を呈する被覆層の上に薄い青色色調の表面保護層を設けると、僅かに青味を帯びた金色色調が得られる。一般的に、金色にも赤金と
か青金と呼ばれる色調があり、赤金とは赤味の帯びた色調を指しており、青金とは青味を帯びた色調を指している。このように、薄い青色着色を施した表面保護層を設けて赤味を帯びた金色色調を青味の帯びた金色色調に変えることができる。また、この表面保護層によって光沢性も僅かに薄れたものとすることができる。
また、この表面保護膜層は、例えば、ウレタン樹脂に青色顔料を0.05重量% 配合して塗料化し、吹き付け塗装方法で約10μmの厚みに形成すれば良い。厚みが薄いために透過率も極端に下がることなく全体の透過率としては30%とすることができる。
また、Ag金属からなる被覆層の表面に、表面保護膜層としては、MgO、TiO2
SiO2、SiO、ZrO2、Al23などの金属酸化物を、真空蒸着などによって真空蒸着することによって形成することができる。
この場合、蒸着機のチャンバー内の蒸着時の圧力は、1×10-6〜5×10-5 torr(1.33×10-4〜6.65×10-3 Pa)で行うのが好ましい。金属酸化物被膜の膜厚としては、光透過率および保護膜としての保護機能、機械的強度などを考慮すれば、500〜10000Å、好ましくは、1000〜5000Åとするのが望ましい。すなわち、膜厚が500Åより薄ければ、保護膜としての保護機能が良好でなく、10000Åより厚ければ、膜が脆くなり機械的強度が良好でないからである。
なお、被覆層の表面に表面保護膜層として、金属酸化物被膜を形成する方法としては、このような真空蒸着の他、ドライメッキとして、イオンプレーティング法、または、スパッタリング法を用いることが可能である。
なお、窓枠開口部の内壁を覆う被覆層を形成する工程は以下の通りである。
先ず、基板の窓枠開口部の内壁上に下地塗装被膜が被覆される。次いで、この下地塗装被膜の上にメタリック塗装、メタリック印刷、メッキによる塗装被膜、印刷被膜、メッキ被膜が被覆される。さらに、このメタリック塗装、メタリック印刷による塗装被膜または印刷被膜の上に、必要に応じて、透明、または半透明な合成樹脂層であるクリアコートが被覆され、被覆層が形成される。
また、本発明の表示板は、前記表示板の窓枠開口部の外周下面に、金属色調の補助被覆層が形成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、例えば、基板の窓枠開口部の内壁を覆う被覆層が部分的に欠落した場合にも、透光性基板から構成されている基板を介して、窓枠開口部の外周下面に形成された金属色調の補助被覆層が観察者に視認されることになり、金属外観を呈することになって、全体として金属外観を呈する窓枠が構成されることになり、観察者に金属外観を呈する窓枠が視認される。
好ましい実施形態において、補助被覆層は、基板の下面(裏面)であって、窓枠開口部を囲むように被覆される。たとえば、補助被覆層は、飾り縁と相似形状を成すように中空の枠形状に被覆され得る。これにより、被覆層のいかなる箇所に欠落が生じようとも、補助被覆層は、その欠落を補うことができる。
好ましい実施形態において、補助被覆層は、上面視において、飾り縁よりはみ出さない範囲において被覆される。たとえば、補助被覆層は、飾り縁と相似形状を成すように、かつ飾り縁より小さく被覆される。
なぜならば、補助被覆層が、上面視において、飾り縁からはみ出してしまうと、飾り縁の外形を越えた補助被覆層の「はみ出し部分」が、上面視で観察者に視認されてしまうの
で、表示板の美観が損なわれるためである。
また、本発明の表示板は、前記補助被覆層が、飾り縁の視認面の色調である金属外観と同色色調である金属外観を呈することを特徴とする。
このように構成することによって、窓枠開口部に金属製の飾り縁と、飾り縁の視認面の色調である金属外観と同色色調である金属外観を呈する被覆層と、飾り縁の視認面の色調である金属外観と同色色調である補助被覆層によって、全体として金属外観を呈する窓枠が構成されることになり、観察者に金属外観を呈する窓枠が視認されることになる。
また、本発明の表示板は、前記補助被覆層が、メタリック塗装、メタリック印刷、メッキから選択した少なくとも一つの手段によって形成されていることを特徴とする。
このように補助被覆層が、メタリック塗装、メタリック印刷、メッキから選択した少なくとも一つの手段によって形成されていれば、補助被覆層が、より金属外観を呈することいなって、全体として金属外観を呈する窓枠が構成されることになり、観察者に金属外観を呈する窓枠が視認される。
なお、この場合、補助被覆層のメタリック塗装、メタリック印刷、メッキとしては、上記の基板の窓枠開口部の内壁を覆う被覆層と同様な材料、方法によって形成することができる。
また、補助被覆層の表面にも、基板の窓枠開口部の内壁を覆う被覆層の表面に形成した表面保護膜層と同様な材料、方法によって表面保護膜層を形成することができる。
なお、補助被覆層の色調は、基板の窓枠開口部の内壁を覆う被覆層よりも濃い目の色調を選択することによって、透光性基板から構成されている基板を介して、濃い目の色調の補助被覆層が、窓枠開口部の内壁を覆う被覆層と同等の金属色調として、観察者に視認されることになり、金属外観を呈することになって、全体として金属外観を呈する窓枠が構成されることになり、観察者に金属外観を呈する窓枠が視認される。
また、本発明の表示板は、前記窓枠開口部の内壁が、飾り縁から離間する方向に開口サイズが小さくなるように傾斜面を形成していることを特徴とする。たとえば、窓枠開口部の内壁は、基板の上面から下面に向かうにつれて、徐々に内側に向けて窄むように傾斜する。たとえば、窓枠開口部の内壁は、底面が上面より小さい円錐台や角錐台の側面を成すように形成される。
このように構成することによって、上記のように窓枠開口部の内壁に、メタリック塗装、メタリック印刷、メッキを施すことが容易となり、しかも、この傾斜面上に形成された被覆層が観察者に視認し易くなり、窓枠開口部に金属製の飾り縁と被覆層によって金属外観を呈する窓枠が構成されることになり、より観察者に金属外観を呈する窓枠が視認されることになる。
また、本発明の表示板は、前記被覆層が、少なくとも飾り縁に対応する領域まで、窓枠開口部の外周上面を覆うように延設されていることを特徴とする。
このように構成することによって、例えば、飾り縁の窓枠開口部の外周上面への配置位置がずれたとしても、飾り縁の周囲にこの被覆層が存在することになるので、窓枠開口部に金属製の窓枠部材と被覆層によって金属外観を呈する窓枠が一体的に構成されることになり、より観察者に金属外観を呈する窓枠が視認されることになる。
また、本発明の表示板は、前記飾り縁が、接合層を介して、窓枠開口部の外周上面に取り付けられていることを特徴とする。
また、本発明の表示板は、前記接合層が、接着剤、粘着剤から選択した少なくとも一つ
の接合層から構成されていることを特徴とする。
このように窓枠部材が、接着剤、粘着剤から選択した少なくとも一つの接合層を介して、窓枠開口部の外周上面に取り付けられているので、窓枠部材を基板の窓枠開口部の外周上面に正確にしかも強固に取り付けることができる。
従って、衝撃の負荷によって基板そのものが弾性変形しても、窓枠部材が基板より脱落せず、基板に大きな力学的負荷をかけずに、窓枠部材を表示板に強固に固定でき、強度的にも優れ、しかも、美観が良好で、高級感を有した表示板を提供することができる。
また、本発明の表示板は、前記金属製の飾り縁が、転写メッキ層から構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、メッキを転写することによって、簡単な工程で容易に、飾り窓を形成することができる。
このような転写メッキは、は、一般的に下記の手順で行われるものである。
先ず、図6(a)に示されるように、仮基板40上の、目的とされる飾り窓28に対応する形状以外の面に、スクリーン印刷によるマスキング42を施し、このマスキング42以外の場所、すなわち飾り窓28の部分に、クロム酸水溶液等を塗布し、クロム酸化膜を形成し、離型剤44とする。
次に、図6(b)に示されるように、上記仮基板40上に金属メッキを施し、飾り窓28の形状の金属メッキ被膜46を形成し、続いて、図6(c)に示されるように、マスキング42を有機溶剤等で除去する。すると仮基板40上には離型剤44を介して飾り窓28に対応する形状の金属メッキ被膜46が残っている状態になる。
この状態の仮基板40上に弱粘着性の粘着テープ48を貼り付け、剥ぎ取ると、図6(d)に示されるように、飾り窓28に対応する形状の金属メッキ被膜46が粘着テープ48側に付着する。このとき、クロム酸化膜により金属メッキ被膜46を容易に仮基板40から剥離することができる。
続いて金属メッキ被膜46の下面の離型剤44が付着している面に接着剤50を塗布する。この状態の粘着テープ48を基板20上の目的とする位置に貼り付け、剥ぎ取ると、粘着テープ48の粘着性より接着剤50の接着力が強いため、図6(e)に示されるように、基板20上に金属メッキ被膜46からなる飾り窓28が形成される。
また、本発明の表示板は、前記窓枠開口部の外周に、上面方向に突設した段部が形成され、飾り縁が段部の上面に配置されていることを特徴とする。
このように窓枠開口部の外周に、上面方向に突設した段部が形成され、窓枠部材を段部の上面に配置することによって、窓枠部材に立体感を付与することができ、表示板の美観、高級感などを付与することができる。特に、上述のように飾り縁が転写メッキ層から形成される場合、従来の窓枠部材における飾り縁と同等の厚み(上下方向に沿った高さ)を得ることが難しい。しかしながら、転写メッキ層から形成された薄い飾り縁を採用した場合にも、この段部によって、飾り縁を従来と同じ厚みに錯覚させることができる。
この段部は、合成樹脂やセラミックなどの材料を使って基板が射出成形される場合、その射出成形により基板と一体に形成されてもよい。このように構成することによって、極めて容易に基板に段部が形成され得る。
また、本発明の表示板は、前記表示板が、ソーラー発電装置の上方に配置される表示板
であって、
前記ソーラー発電装置の上方に配置され、外部からの光を透過可能な透光性基板に窓枠開口部が形成されていることを特徴とする。
また、本発明の表示板の製造方法は、上記のいずれかに記載の窓枠開口部を有する基板を備えた表示板の製造方法であって、
前記窓枠開口部の内壁を被覆層で覆う工程と、
前記窓枠開口部の外周上面に金属製の飾り縁を配置する工程と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明の表示板の製造方法は、前記窓枠開口部の内壁を、メタリック塗装、メタリック印刷、メッキから選択した少なくとも一つの手段によって被覆層で覆うことを特徴とする。
このように構成することによって、窓枠開口部に金属製の飾り縁と被覆層によって金属外観を呈する窓枠が構成されることになり、より観察者に金属外観を呈する窓枠が視認されることになる。
従って、衝撃の負荷によって基板そのものが弾性変形しても、窓枠部材が基板より脱落せず、基板に大きな力学的負荷をかけずに、窓枠部材を表示板に強固に固定でき、強度的にも優れ、しかも、美観が良好で、高級感を有した表示板を簡単容易に提供することができる。
本発明によれば、従来の窓枠部材における金属製の飾り縁を窓枠開口部の外周上面に配置し、窓枠開口部の内壁を被覆層で覆うだけで、金属製の飾り縁と被覆層によって金属外観を呈する窓枠が窓枠開口部に構成されることになり、観察者に金属外観を呈する窓枠が視認されることになる。これは、窓枠開口部の内壁の被覆層が、従来の窓枠部材における枠本体部の内壁に錯覚されるためである。観察者は、窓枠開口部の内壁の被覆層を、あたかも枠本体部が基板に埋め込まれているかのように錯覚する。
従って、表示板を構成する基板が軟質材料から成る場合であっても、基板に負荷がかかることがないので、周囲に歪が生じることがなく、窓枠開口部の周囲が変色せず、塑性変形する場合もなく、表示板の美観が損なわれることもない。
また、表示板を構成する基板が脆性材料から成る場合であっても、基板に負荷がかかることがないので、窓枠開口部の周囲にクラックが生じることがなく、窓枠開口部の周囲が破損損傷することもなく、欠けることもなく、表示板の美観が損なわれることもない。
従って、衝撃の負荷によって基板そのものが弾性変形しても、窓枠部材が基板より脱落せず、基板に大きな力学的負荷をかけずに、窓枠部材を表示板に強固に固定でき、強度的にも優れ、しかも、美観が良好で、高級感を有した表示板を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の表示板を、ソーラーセル(太陽電池)からなるソーラー発電装置を備えたソーラー腕時計に組み込んだ状態を説明する上面図、図2は、図1の部分拡大上面図、図3は、図2のA−A線での断面図、図4は、本発明の表示板の製造工程を説明する図3と同様な断面図、図5は、本発明の表示板の製造工程を説明する図3と同様な断面図である。
なお、図1の上面図では、説明の便宜上、ムーブメント、ソーラーセルなどの構成部品を省略して図示している。以下の図面においても同様である。
図1において、符号10は、全体で本発明の表示板を組み込んだソーラー腕時計を示している。
図1に示したように、ソーラー腕時計10は、ハウジング12を備えている。
このハウジング12は、金属製の略円筒形状の枠体を構成する時計ケース14と、時計ケース14の下面開口部を覆うように密封状態で装着される金属製の裏蓋(図示せず)と、この時計ケースの上面開口部を覆うように、密封状態で装着される風防(ガラス)16とを備えている。
このハウジング12内には、時計駆動部を構成するムーブメント(図示せず)と、このムーブメントの上面に配置され、ムーブメントを光の起電力によって駆動するためのソーラーセル(図示せず)を備えている。
また、このソーラーセルの上面には、ソーラーセルの発電に寄与する波長の外光を、少なくともムーブメントの駆動に足るだけ透過させる透光機能を有する本発明の表示板(文字板)18を備えている。
なお、図1、図2中、符号11は、時針を、13は、分針を示しており、ムーブメントより突出して、ソーラーセルと表示板18とを貫通する針軸15に取り付けられ、これら分針と時針とは、表示板18と風防16との間に位置して時刻を表示するようになっている。また、図1において、符号17は、バンド取り付け部を示している。
この表示板18は、図1、図2に示したように、外部からの光を透過可能な透光性の基板20を有している。そして、この基板20には、例えば、曜日や日付などの指標を表示するカレンダー表示部19を上部より視認できるように、この実施例では略矩形状の窓枠開口部22が形成されている。
また、窓枠開口部22の基板20の外周上面24に、接合層26を介して、略矩形枠形状の金属製の飾り窓28が取り付けられている。この場合、図3に示したように、窓枠開口部22の外周に、上面方向に突設した段部30が形成され、飾り窓28が段部30の上面に配置されている。
このように窓枠開口部22の外周に、上面方向に突設した段部30が形成され、飾り窓28を段部30の上面に配置することによって、飾り窓28に立体感を付与することができ、表示板18の美観、高級感などを付与することができる。特に、上述のように飾り縁が転写メッキ層から形成される場合、従来の窓枠部材における飾り縁と同等の厚み(上下方向に沿った高さ)を得ることが難しい。しかしながら、転写メッキ層から形成された薄い飾り縁を採用した場合にも、この段部によって、飾り縁を従来と同じ厚みに錯覚させることができる。
この段部は、合成樹脂やセラミックなどの材料を使って基板が射出成形される場合、その射出成形により基板と一体に形成されてもよい。このように構成することによって、極めて容易に基板に段部が形成され得る。
なお、もちろん、このような段部30を形成しないで、窓枠開口部22の基板20の外周上面24に、接合層26を介して、略矩形枠形状の金属製の飾り窓28が取り付けるこ
ともできる。
この場合、接合層26が、接着剤、粘着剤から選択した少なくとも一つの接合層から構成されているのが望ましい。
このように飾り窓28が、接着剤、粘着剤から選択した少なくとも一つの接合層26を介して、窓枠開口部22の外周上面24に取り付けられているので、飾り窓28を基板20の窓枠開口部22の外周上面24に正確にしかも強固に取り付けることができる。
従って、衝撃の負荷によって基板20そのものが弾性変形しても、飾り窓28が基板20より脱落せず、基板20に大きな力学的負荷をかけずに、飾り窓28を基板20に強固に固定でき、強度的にも優れ、しかも、美観が良好で、高級感を有した表示板18を提供することができる。
一方、窓枠開口部22の内壁32には、内壁32を覆うように被覆層34が形成されている。
このように構成することによって、窓枠開口部22の内壁32を被覆層34で覆い、金属製の飾り窓28を窓枠開口部22の基板20外周上面24に配置するだけで、窓枠開口部22に金属製の飾り窓28と被覆層34によって金属外観を呈する窓枠36が構成されることになり、観察者に金属外観を呈する窓枠36が視認されることになる。
このように構成することによって、従来の窓枠部材における金属製の飾り縁28を窓枠開口部22の外周上面24に配置し、窓枠開口部22の内壁32を被覆層34で覆うだけで、金属製の飾り縁28と被覆層34によって金属外観を呈する窓枠36が窓枠開口部22に構成されることになり、観察者に金属外観を呈する窓枠36が視認されることになる。これは、窓枠開口部22の内壁32の被覆層34が、従来の窓枠部材における枠本体部の内壁に錯覚されるためである。観察者は、窓枠開口部22の内壁の32被覆層34を、あたかも枠本体部が基板に埋め込まれているかのように錯覚する。
従って、表示板18を構成する基板20が軟質材料から成る場合であっても、基板20に負荷がかかることがないので、周囲に歪が生じることがなく、窓枠開口部22の周囲が変色せず、塑性変形する場合もなく、表示板18の美観が損なわれることもない。
また、表示板18を構成する基板20が脆性材料から成る場合であっても、基板20に負荷がかかることがないので、窓枠開口部22の周囲にクラックが生じることがなく、窓枠開口部22の周囲が破損損傷することもなく、欠けることもなく、表示板18の美観が損なわれることもない。
従って、衝撃の負荷によって基板20そのものが弾性変形しても、飾り窓28が基板20より脱落せず、基板20に大きな力学的負荷をかけずに、飾り窓28を基板20に強固に固定でき、強度的にも優れ、しかも、美観が良好で、高級感を有した表示板18を提供することができる。
また、飾り縁28は、窓枠開口部22を囲む枠体であり、窓枠開口部22へと連通する飾り縁開口部29を備えるのが望ましい。この飾り縁開口部29の内壁面29aは、窓枠開口部22の内壁面32、特に被覆層34の表面と、ほぼ連続する面を構成することが好ましい。このように構成することによって、観察者は、飾り縁開口部29の内壁29aと被覆層とが成す連続面を、従来の窓枠部材の貫通窓の内壁に錯覚しやすくなる。
これにより、従来の窓枠部材における枠本体部が存在しないにもかかわらず、あたかも枠本体部が埋め込まれているかのように、観察者に視認させることができる。
この飾り縁28は、軟質材料、あるいは脆性材料から成る基板に力学的な負荷をかけないように、貼着されることが好ましい。
また、この場合、表示板18は、被覆層34が、飾り窓28の視認面の色調である金属外観と同色色調である金属外観を呈するのが望ましい。ここで、「視認面」とは、外面のうち、観察者に視認される領域を言う。
このように構成することによって、窓枠開口部22に金属製の飾り窓28と、飾り窓28の視認面の色調である金属外観と同色色調である金属外観を呈する被覆層34によって、全体として金属外観を呈する窓枠36が構成されることになり、観察者に金属外観を呈する窓枠36が視認されることになる。
これは、観察者が、窓枠開口部22の内壁32の被覆層34を、あたかも金属製の枠本体部が基板に埋め込まれているかのように錯覚するためである。これにより、金属製の飾り窓38と、金属製の枠本体部から成る、従来の金属製の窓枠部材が基板に取り付けられているかのように、観察者は錯覚する。
また、ここで、「同色色調」とは、窓枠部材と被覆層との色調とが、共に同じ色調と認識され得る範囲内にあることを意味し、その色調の濃淡や明暗など、色調の外観上の風合いが完全に一致することに限定されない。例えば、濃い金色、薄い金色、明るい金色、または暗い金色は、ここではすべて金色の同色色調とされる。
例えば、窓枠部材が明るい金色色調であり、被覆層が暗い金色色調であろうとも、窓枠部材と被覆層の視認面が金色の同色色調を呈すれば、全体として金属外観を呈する窓枠が構成されることになり、観察者に金属外観を呈する窓枠が視認されることになる。
この場合、窓枠開口部22を有する基板20を備えた表示板18は、軟質材料、あるいは脆性材料より成る透光性基板から構成されているのが、例えば、ソーラーセル(太陽電池)からなるソーラー発電装置を備えたソーラー時計、ソーラー発電装置を使った卓上計算機などのソーラーセル機器類に用いられ、ソーラー発電装置の上方に配置される表示板として用いる場合には、受光した光を透過させて、その下面側に配設したソーラー発電装置に発電機能を起こさせるためには望ましい。
また、表示板18を構成する基板20の厚さとしては、30μm〜1000μmであるのが望ましく、厚さがこのような範囲にあれば、例えば、腕時計用の表示板として用いる場合に、時計を薄くするために、基板20の厚さを薄くしても機械的強度が低下することなく、加工することができる。また、基板20の厚さが厚すぎて、時計の針が揺動することなく、正確な時間を指示することができるとともに、時計自体の厚さをコンパクトにすることができる。
さらに、基板20の厚さがこのような範囲にあれば、例えば、ソーラー時計用表示板などのソーラー機器類の表示板として用いた場合にも、光透過率が低下することなく、発電に寄与することができ、機器類の駆動力などを確保することができるとともに、表示板18の下方に配置されたソーラーセルの境界線である十字線や、濃紫色を消し去り、ソーラーセルの色調が視認されないようにすることができる。
なお、基板20は、上記の軟質材料、脆性材料を平面的、または多層に組み合わせて形成したものであっても良い。
また、窓枠開口部22の内壁32を覆う被覆層34の膜厚は、ソーラー発電装置の上方に配置される表示板として用いる場合には、受光した光を透過させて、その下面側に配設
したソーラー発電装置に発電機能を起こさせるためには、透過性を持たせるために150Å〜500Åの厚みに設定する。そして、この厚みの範囲内で単一層、または、2層以上の多層の被覆層を設ければ良い。
さらに、基板20を構成する軟質材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、合成樹脂、紙、布などを用いることができる。また、基板を構成する脆性材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、七宝、ガラスなどのセラミック、白蝶貝などの貝などを用いることができる。
一方、金属製の飾り窓28を構成する材料としては、例えば、金、銀、銅、黄銅、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、チタン、またはこれらの合金などが採用される。また、例えば、チタン合金、ステンレススチール、タンタルカーバイドなどが採用されてもよい。
また、本発明の表示板18は、被覆層34が、メタリック塗装、メタリック印刷、メッキから選択した少なくとも一つの手段によって形成されているのが望ましい。
このように被覆層34が、メタリック塗装、メタリック印刷、メッキから選択した少なくとも一つの手段によって形成されていれば、被覆層34が、より金属外観を呈することいなって、全体として金属外観を呈する窓枠36が構成されることになり、観察者に金属外観を呈する窓枠36が視認される。
すなわち、金属製の飾り窓28の視認面と同じような金属外観を得るために、例えば、被覆層34は、金属製の飾り窓28と同色色調のメタリック塗装、メタリック印刷による塗装被膜または印刷被膜に被覆されてもよい。このメタリック塗装、メタリック印刷による塗装被膜または印刷被膜として、例えば、メタリック顔料が混入されたメタリック塗装、メタリック印刷による塗装被膜または印刷被膜が採用される。
例えば、ステンレス色を得るためには、鉄、クロム、ニッケル、モリブデンなどを成分とするステンレス顔料が含有されたメタリック塗装、メタリック印刷による塗装被膜または印刷被膜が被覆される。
また、例えば、金色を得るためには、銅、亜鉛、鉄などを成分とするブロンズ顔料が含有されたメタリック塗装、メタリック印刷による塗装被膜または印刷被膜が被覆される。
または、例えば、銀色を得るためには、アルミニウムを成分とするアルミニウム顔料、またはニッケルを成分とするニッケル顔料が含有されたメタリック塗装、メタリック印刷による塗装被膜または印刷被膜が被覆される。
これら以外にも、パール顔料や、グラファイト顔料、フタロシャニンフレークなど、様々な顔料が採用されても良い。
また、メッキとしては、例えば、真空蒸着、イオンプレーティング法、スパッタリング法などの乾式メッキを採用することができ、メッキの材料として、Au、Ag、Al、Cu、Co、Cr、Fe、In、Ni、Pd、Pt、Rh、Sn、Tiの中の元素またはこれらの元素の合金、または、これらの元素もしくはこれらの元素の合金の窒化膜、酸化膜、炭化膜またはこれらの混合膜などを好適に適用できるものとして選択する。
乾式メッキにより金属被膜が採用される場合、この金属被膜の厚みは150〜500Åであることが好ましい。このような範囲に金属被膜の厚みがあれば、この金属被膜は、観察者に金属外観を与えると共に、ソーラーセルの発電に寄与する波長域の外光を部分的に透過させる。これにより、金属被膜を被覆した場合あであっても、金属被膜によってソーラーセルの発電を阻害することが少ない。
すなわち、これらの金属は、時計部品の表面処理には良く使われる金属で、これらの金属を使うことにより時計としての耐触性や外観装飾に良い結果が得られる。また、これらの金属は、比較的反射率が高いので材料の金属色が視認され易い。また、これらの金属は上記で述べた基板を形成する合成樹脂などの軟質材料、セラミック、貝などに対しても密着性などの点で良い効果が得られる。また、これらの金属の窒化膜、酸化膜、炭化膜またはこれらの混合膜なども同じ効果を得ることができる。
また、これらのメタリック塗装、メタリック印刷、メッキによる塗装被膜、印刷被膜、メッキ被膜の表面に、図示しないが、表面保護層を設けることができる。
例えば、Au金属からなる被覆層の表面に、青色の顔料で薄く青色に着色した表面保護層を形成することによって、Au金属は耐触性に強いのでそれ自体で保護層を設ける必要はないが、Au金属被覆層の損傷などの防止と、赤味がかった光沢のある金色色調を少し変える目的で薄く青色に着色した表面保護層を設けることができる。
すなわち、赤味がかった光沢のある金色色調を呈する被覆層の上に薄い青色色調の表面保護層を設けると、僅かに青味を帯びた金色色調が得られる。一般的に、金色にも赤金とか青金と呼ばれる色調があり、赤金とは赤味の帯びた色調を指しており、青金とは青味を帯びた色調を指している。このように、薄い青色着色を施した表面保護層を設けて赤味を帯びた金色色調を青味の帯びた金色色調に変えることができる。また、この表面保護層によって光沢性も僅かに薄れたものとすることができる。
また、この表面保護膜層は、例えば、ウレタン樹脂に青色顔料を0.05重量% 配合して塗料化し、吹き付け塗装方法で約10μmの厚みに形成すれば良い。厚みが薄いために透過率も極端に下がることなく全体の透過率としては30%とすることができる。
また、Ag金属からなる被覆層の表面に、表面保護膜層としては、MgO、TiO2
SiO2、SiO、ZrO2、Al23などの金属酸化物を、真空蒸着などによって真空蒸着することによって形成することができる。
この場合、蒸着機のチャンバー内の蒸着時の圧力は、1×10-6〜5×10-5 torr(1.33×10-4〜6.65×10-3 Pa)で行うのが好ましい。金属酸化物被膜の膜厚としては、光透過率および保護膜としての保護機能、機械的強度などを考慮すれば、500〜10000Å、好ましくは、1000〜5000Åとするのが望ましい。すなわち、膜厚が500Åより薄ければ、保護膜としての保護機能が良好でなく、10000Åより厚ければ、膜が脆くなり機械的強度が良好でないからである。
なお、被覆層34の表面に表面保護膜層として、金属酸化物被膜を形成する方法としては、このような真空蒸着の他、ドライメッキとして、イオンプレーティング法、または、スパッタリング法を用いることが可能である。
このように構成される表示板18を製造する方法としては、窓枠開口部22の内壁32を被覆層34で覆う工程と、窓枠開口部22の外周上面金属製の飾り窓28を配置する工程とから成る。
すなわち、窓枠開口部22の内壁32を覆う被覆層34を形成する工程は以下の通りである。
先ず、図4に示した基板20の窓枠開口部22の内壁32上に、図示しない下地塗装被膜が被覆される。次いで、この下地塗装被膜の上にメタリック塗装、メタリック印刷、メッキによる塗装被膜、印刷被膜、メッキ被膜が被覆される。さらに、このメタリック塗装、メタリック印刷による塗装被膜または印刷被膜の上に、必要に応じて、透明、または半透明な合成樹脂層であるクリアコートが被覆され、被覆層34が形成される(図5参照)。
そして、このように窓枠開口部22の内壁32を覆う被覆層34が形成された後、図3に示したように、窓枠開口部22の基板20の外周上面24に、すなわち、上面方向に突設した段部30上に、接合層26を介して、略矩形枠形状の金属製の飾り窓28が取り付ければよい。
なお、この実施例では、表示板18は、基板20の窓枠開口部22の内壁32が、飾り窓28から離間する方向に開口サイズが小さくなるように傾斜面38を形成している。
たとえば、窓枠開口部の内壁は、基板の上面から下面に向かうにつれて、徐々に内側に向けて窄むように傾斜する。たとえば、窓枠開口部の内壁は、底面が上面より小さい円錐台や角錐台の側面を成すように形成される。
このように構成することによって、上記のように窓枠開口部22の内壁32に、メタリック塗装、メタリック印刷、メッキを施すことが容易となり、しかも、この傾斜面38上に形成された被覆層34が観察者に視認し易くなり、窓枠開口部22に金属製の飾り窓28と被覆層34によって金属外観を呈する窓枠が構成されることになり、より観察者に金属外観を呈する窓枠が視認されることになる。もちろん、このような傾斜面38を形成しないこともできる。
また、本発明の表示板18は、金属製の飾り窓28が、転写メッキ層から構成することもできる。このように構成することによって、メッキを転写することによって、簡単な工程で容易に、窓枠部材を形成することができる。
このような転写メッキは、は、一般的に下記の手順で行われるものである。
先ず、図6(a)に示されるように、仮基板40上の、目的とされる飾り窓28に対応する形状以外の面に、スクリーン印刷によるマスキング42を施し、このマスキング42以外の場所、すなわち飾り窓28の部分に、クロム酸水溶液等を塗布し、クロム酸化膜を形成し、離型剤44とする。
次に、図6(b)に示されるように、上記仮基板40上に金属メッキを施し、飾り窓28の形状の金属メッキ被膜46を形成し、続いて、図6(c)に示されるように、マスキング42を有機溶剤等で除去する。すると仮基板40上には離型剤44を介して飾り窓28に対応する形状の金属メッキ被膜46が残っている状態になる。
この状態の仮基板40上に弱粘着性の粘着テープ48を貼り付け、剥ぎ取ると、図6(d)に示されるように、飾り窓28に対応する形状の金属メッキ被膜46が粘着テープ48側に付着する。このとき、クロム酸化膜により金属メッキ被膜46を容易に仮基板40から剥離することができる。
続いて金属メッキ被膜46の下面の離型剤44が付着している面に接着剤50を塗布する。この状態の粘着テープ48を基板20上の目的とする位置に貼り付け、剥ぎ取ると、粘着テープ48の粘着性より接着剤50の接着力が強いため、図6(e)に示されるように、基板20上に金属メッキ被膜46からなる飾り窓28が形成される。
なお、この実施例では、略矩形状の窓枠開口部22が形成され、この窓枠開口部22の形状に対応して、略矩形枠形状の金属製の飾り窓28が取り付けられているが、この窓枠開口部22、飾り窓28の形状は、このような形状に限定されるものではなく、例えば、
円形、三角形状、多角形状など、表示する指標に応じて適宜決定すればよい。
(実施例2)
図7は、本発明の別の実施例の表示板の図3と同様な断面図である。
この実施例の表示板18は、図1〜図5に示した表示板18と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例の表示板18では、表示板18の基板20の窓枠開口部22の外周下面21に、金属色調の補助被覆層23が形成されている。
このように構成することによって、例えば、基板20の窓枠開口部22の内壁32を覆う被覆層34が部分的に欠落した場合にも、透光性基板から構成されている基板20を介して、窓枠開口部22の外周下面21に形成された金属色調の補助被覆層23が観察者に視認されることになり、金属外観を呈することになって、全体として金属外観を呈する窓枠36が構成されることになり、観察者に金属外観を呈する窓枠36が視認される。
図8に示したように、好ましい実施形態において、補助被覆層23は、基板20の下面(裏面)であって、窓枠開口部22を囲むように被覆される。たとえば、補助被覆層23は、飾り縁28と相似形状を成すように中空の枠形状に被覆され得る。これにより、被覆層34のいかなる箇所に欠落が生じようとも、補助被覆層23は、その欠落を補うことができる。
好ましい実施形態において、図8に示したように、補助被覆層23は、上面視において、飾り縁28よりはみ出さない範囲において被覆される。たとえば、補助被覆層23は、飾り縁28と相似形状を成すように、かつ飾り縁28より小さく被覆される。
なぜならば、補助被覆層23が、上面視において、飾り縁28からはみ出してしまうと、飾り縁28の外形を越えた補助被覆層23の「はみ出し部分」が、上面視で観察者に視認されてしまうので、表示板の美観が損なわれるためである。
また、補助被覆層23が、飾り窓28の視認面の色調である金属外観と同色色調である金属外観を呈するのが望ましい。
このように構成することによって、窓枠開口部22に金属製の飾り窓28と、飾り窓28の視認面の色調である金属外観と同色色調である金属外観を呈する被覆層34と、飾り窓28の視認面の色調である金属外観と同色色調である補助被覆層23によって、全体として金属外観を呈する窓枠36が構成されることになり、観察者に金属外観を呈する窓枠36が視認されることになる。
また、補助被覆層23が、メタリック塗装、メタリック印刷、メッキから選択した少なくとも一つの手段によって形成されているのが望ましい。
このように補助被覆層23が、メタリック塗装、メタリック印刷、メッキから選択した少なくとも一つの手段によって形成されていれば、補助被覆層23が、より金属外観を呈することいなって、全体として金属外観を呈する窓枠36が構成されることになり、観察者に金属外観を呈する窓枠36が視認される。
なお、この場合、補助被覆層23のメタリック塗装、メタリック印刷、メッキとしては、上記の基板20の窓枠開口部22の内壁32を覆う被覆層34と同様な材料、方法によって形成することができる。
また、補助被覆層23の表面にも、基板20の窓枠開口部22の内壁32を覆う被覆層34の表面に形成した表面保護膜層と同様な材料、方法によって表面保護膜層を形成する
ことができる。
なお、補助被覆層23の色調は、基板20の窓枠開口部22の内壁32を覆う被覆層34よりも濃い目の色調を選択することによって、透光性基板から構成されている基板20を介して、濃い目の色調の補助被覆層23が、窓枠開口部22の内壁32を覆う被覆層34と同等の金属色調として、観察者に視認されることになり、金属外観を呈することになって、全体として金属外観を呈する窓枠36が構成されることになり、観察者に金属外観を呈する窓枠が視認される。
(実施例3)
図9は、本発明の別の実施例の表示板の図3と同様な断面図、図10は、図9の表示板の製造工程を説明する図3と同様な断面図である。
この実施例の表示板18は、図1〜図5に示した表示板18と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例の表示板18では、図9、図10に示したように、基板20の窓枠開口部22の内壁32を覆う被覆層34が、少なくとも飾り窓28に対応する領域まで、窓枠開口部22の外周上面24を覆うように平面的に延設された延設部25を備えている。
このように構成することによって、図9で示したように、例えば、飾り窓28の窓枠開口部22の外周上面24への配置位置がずれたとしても、飾り窓28の周囲にこの被覆層34の延設部25が符号27で示したように存在することになるので、窓枠開口部22に金属製の飾り窓28と被覆層34によって金属外観を呈する窓枠36が一体的に構成されることになり、より観察者に金属外観を呈する窓枠が視認されることになる。
このように構成される表示板18を製造する方法としては、窓枠開口部22の内壁32を被覆層34で覆うとともに、窓枠開口部22の外周上面24を覆うように平面的に延設された延設部25を形成する工程と、窓枠開口部22の外周上面金属製の窓枠部材を配置する工程とから成る。
すなわち、窓枠開口部22の内壁32を覆う被覆層34を形成する工程は以下の通りである。
先ず、図4に示した基板20の窓枠開口部22の内壁32上に、図示しない下地塗装被膜が被覆される。次いで、この下地塗装被膜の上にメタリック塗装、メタリック印刷、メッキによる塗装被膜、印刷被膜、メッキ被膜が被覆される(図10参照)。さらに、このメタリック塗装、メタリック印刷による塗装被膜または印刷被膜の上に、必要に応じて、透明、または半透明な合成樹脂層であるクリアコートが被覆され、被覆層34、延設部25が形成される。
そして、このように窓枠開口部22の内壁32を覆う被覆層34、窓枠開口部22の外周上面24を覆うように平面的に延設された延設部25が形成された後、図9に示したように、窓枠開口部22の基板20の外周上面24に、すなわち、上面方向に突設した段部30上に、接合層26を介して、略矩形枠形状の金属製の飾り窓28が取り付ければよい。
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、上記実施例では、本発明の表示板を、ソーラーセル(太陽電池)からなるソーラー発電装置を備えたソーラー腕時計に適用したが、ソーラー発電装置を使った卓上計算機などのソーラーセル機器類に用いることもできる
さらには、ソーラーセル機器類以外にも、例えば、時計用の表示板、卓上計算機、自動車、飛行機の計器パネル、携帯電話などのモバイル機器などの機器類の表示板としても用
いることも可能であり、この場合には、基板20は、透過性の基板でなくてもよいなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
図1は、本発明の表示板を、ソーラーセル(太陽電池)からなるソーラー発電装置を備えたソーラー腕時計に組み込んだ状態を説明する上面図である。 図2は、図1の部分拡大上面図である。 図3は、図2のA−A線での断面図である。 図4は、本発明の表示板の製造工程を説明する図3と同様な断面図である。 図5は、本発明の表示板の製造工程を説明する図3と同様な断面図である。 図6は、本発明の表示板の製造工程を説明する概略断面図である。 図7は、本発明の別の実施例の表示板の図3と同様な断面図である。 図8は、図7の部分拡大上面図である。 図9は、本発明の別の実施例の表示板の図3と同様な断面図である。 図10は、図9の表示板の製造工程を説明する図3と同様な断面図である。 図11は、従来の表示板の上面である。 図12は、図11のB−B線での部分拡大断面図である。 図13は、図11の窓枠部材108の斜視図である。
符号の説明
10 ソーラー腕時計
11 時針
12 ハウジング
13 分針
14 時計ケース
15 針軸
16 風防
17 バンド取り付け部
18 表示板
19 カレンダー表示部
20 基板
21 下面
22 窓枠開口部
23 補助被覆層
24 外周上面
25 延設部
26 接合層
28 飾り窓
29 飾り縁開口部
29a 内壁面
30 段部
32 内壁
34 被覆層
36 窓枠
38 傾斜面
40 仮基板
42 マスキング
44 離型剤
46 金属メッキ被膜
48 粘着テープ
50 接着剤
100 表示板
102 基板
104 窓枠開口部
106 内壁
108 窓枠部材
110 貫通部
112 突起部

Claims (15)

  1. 窓枠開口部を有する基板を備えた表示板であって、
    前記窓枠開口部の外周上面に配置された金属製の飾り縁と、
    前記窓枠開口部の内壁を覆う被覆層と
    を備えることを特徴とする表示板。
  2. 前記被覆層が、飾り縁の視認面の色調である金属外観と同色色調である金属外観を呈することを特徴とする請求項1に記載の表示板。
  3. 前記被覆層が、メタリック塗装、メタリック印刷、メッキから選択した少なくとも一つの手段によって形成されていることを特徴とする請求項2に記載の表示板。
  4. 前記表示板の窓枠開口部の外周下面に、金属色調の補助被覆層が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の表示板。
  5. 前記補助被覆層が、飾り縁の視認面の色調である金属外観と同色色調である金属外観を呈することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の表示板。
  6. 前記補助被覆層が、メタリック塗装、メタリック印刷、メッキから選択した少なくとも一つの手段によって形成されていることを特徴とする請求項5に記載の表示板。
  7. 前記窓枠開口部の内壁が、飾り縁から離間する方向に開口サイズが小さくなるように傾斜面を形成していることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の表示板。
  8. 前記被覆層が、少なくとも飾り縁に対応する領域まで、窓枠開口部の外周上面を覆うように延設されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の表示板。
  9. 前記飾り縁が、接合層を介して、窓枠開口部の外周上面に取り付けられていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の表示板。
  10. 前記接合層が、接着剤、粘着剤から選択した少なくとも一つの接合層から構成されていることを特徴とする請求項9に記載の表示板。
  11. 前記金属製の飾り縁が、転写メッキ層から構成されていることを特徴とする請求項9から10のいずれかに記載の表示板。
  12. 前記窓枠開口部の外周に、上面方向に突設した段部が形成され、飾り縁が段部の上面に配置されていることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の表示板。
  13. 前記表示板が、ソーラー発電装置の上方に配置される表示板であって、
    前記ソーラー発電装置の上方に配置され、外部からの光を透過可能な透光性基板に窓枠開口部が形成されていることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の表示板。
  14. 請求項1から13のいずれかに記載の窓枠開口部を有する基板を備えた表示板の製造方法であって、
    前記窓枠開口部の内壁を被覆層で覆う工程と、
    前記窓枠開口部の外周上面に金属製の飾り縁を配置する工程と、
    を備えることを特徴とする表示板の製造方法。
  15. 前記窓枠開口部の内壁を、メタリック塗装、メタリック印刷、メッキから選択した少なくとも一つの手段によって被覆層で覆うことを特徴とする請求項14に記載の表示板の製造方法。
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