JP5069853B2 - 装飾性表示板 - Google Patents

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Description

本発明は、装飾性に優れた装飾性表示板及びそれを用いた携帯時計に関するものである。
従来から、時計の表示板に装飾性と高級感を持たせる方法として、素材自体が高価な貴石やセラミックスなどの装飾部材を表示板に使用する方法が多く取られている。貴石やセラミックスなどを表示板に用いた技術の一つに、下記の特許文献1に開示された技術を見ることができる。特許文献1に記載された表示板は、図9に示すように、貴石やセラミックスを文字板形状に加工してフェイスダイアル1を形成し、その表面に、貴石、セラミックス等で作られた指標2を無機質インキ3を介して加熱圧着し、これを、モジュールに固定するための足を溶接した金属ベースダイヤル5の表面にパッキン4または接着剤を介して固定して時計用文字板としているものである。
また、時計の表示板に装飾性と高級感を持たせたものとして、下記の特許文献2に開示された技術を見ることができる。特許文献2に記載された表示板は、図10に示すように、金属からなる文字板基板11の表面に樹脂(a)12と、その表面に金箔13と、その表面に樹脂(b)14とを積層(3層)させ、その後に加熱冷却処理することにより、樹脂と金箔との熱膨張差により金箔にひびまたは亀裂を入れ、このひびまたは亀裂を模様にして高級感と装飾性等を持った時計用文字板としたものである。
実開昭58−145585号公報 実開平04−15085号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている時計用文字板は、フェイスダイアル及びその表面に固着された指標が貴石やセラミックスからできているので高級感は得られるが、その素材固有の色、模様等に限定されるため、デザイン変化に乏しく、冷たい感じの表現しかできない。その上、フェイスダイアルに指標を固定するため使用される無機質インキの乾燥温度が、500〜650℃と非常に高く、フェイスダイアル及び指標に使用できる素材に制約があるばかりか、作業性が極めて悪いものであった。
また、特許文献2に開示されている時計用文字板は、金属からなる文字板基板表面に樹脂層とひびまたは亀裂を模様とした金箔からなっているが、一般の塗装または印刷で使用されている樹脂であるので、今一高級感に欠けていた。また、この樹脂を硬化させると共に金箔にひびまたは亀裂の模様を設けるため、約120〜280℃の高い温度を掛けなければならず、樹脂によって熱による変色が起こるものもあり、樹脂の種類の制約や、温度管理等が厳しく要求されることが考えられ、作業性が悪いものであった。
本発明は、上記問題点を解決し、高級感があり、装飾性に富み、その上、自由にデザイン変化を持たせることのできる装飾性表示板、及びそれを用いた携帯時計を提供することにある。
上記の課題を解決するための手段として、本発明の請求項1に記載の装飾性表示板の特徴は、時計用の表示板であって、該表示板は、光透過性の貴石からなる装飾基体層と、該装飾基体層の下面に設けられ、飾り部材を有する飾り部材層と、該飾り部材層の下面に設けられた表示基板層とから構成され、前記各層は一体化されており、前記装飾基体層は琥珀からなり、前記表示基板層は、下面に裏打ち反射膜が設けられた樹脂、又は、表面にメッキが施された金属であり、前記飾り部材は、視認可能な模様を有する、光透過性の金箔又は光透過性の銀箔であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載の装飾性表示板の特徴は、前記琥珀は、プレスアンバー材から形成されていることを特徴とするものである。
発明の効果として、光透過性の装飾樹脂や貴石などの装飾基体層の下面に飾り部材層を設けた構成にすることによって、装飾基体層の装飾の中に飾り部材層の装飾が重なり、混じり合って見えてくる。即ち、装飾性に富んで高級感を感じさせる装飾樹脂や貴石の独特の色彩の中に飾り部材層による飾り色彩や模様が現れて見えてくる。これにより、表示板の装飾性が更に高められる効果を生む。また、装飾基体層の少なくとも一面が鏡面に仕上げられていると、装飾基体層である装飾樹脂や貴石に光沢のある独特の色彩が現れ、また、飾り部材層の飾り模様が綺麗に見えるようになる。そして、光輝感や高級感を高める効果を生む。
そして、装飾樹脂からなる装飾基体層に琥珀を用いる。また、貴石からなる装飾基体層にサファイヤ、オパール、ヒスイ、ルビーなどの貴石を用いる。これらのものはそれぞれ独特の色調と色彩を持っており、装飾性が高く高級感を感じさせる。また、これらのものは加工が容易であることから時計用の表示板に好適に用いることができる。
また、琥珀やサファイヤ、オパール、ヒスイ、ルビーなどの装飾基体層の表面を緩やかな球面形状に、また、外周部を曲面形状に仕上げることにより、丸味が有って滑らかさを持った宝石調の感覚が得られるようになり、高級感を一層高める効果を生む。
更にまた、このような装飾基体層の表面に、うるしと金粉などを用いて平蒔絵模様などを設けることによって伝統工芸的な装飾に仕立てることができる。宝石調と貴金属調とが混ざり合って装飾性が一段と高められる。これは、平蒔絵模様に限らず高蒔絵模様や研出蒔絵模様などの模様を設けても同様となる。
飾り部材層には、金箔、銀箔、貝、ラメ、マニキュア、ホログラムなどの飾り部材を用いる。これらの飾り部材と接着樹脂とで飾り部材層構成することにより、金箔や銀箔を用いた場合は装飾基体層の装飾色彩の中に金色や銀色の貴金属色が輝きをもって現れる。また、貝を用いた場合は貝独特の光輝色彩が現れる。また、ラメを用いた場合はキラキラとした金色、銀色色調の輝きが得られる。マニキュアは各種の色彩を持った種類のものがあり、色々なカラー模様や光輝模様を出現させることができる。また、ホログラムを用いた場合は3次元像や見る方向によっては異なった模様などが見えるようになる。このように、飾り部材層は選択する飾り部材によってその部材独特の色彩模様を出現させることができる。そして、琥珀やサファイヤ、オパール、ヒスイ、ルビーなどの装飾基体層の単一的色彩の上に飾り部材層の色彩模様を加えて装飾性を高める効果をなす。また、部材の選択により装飾のバリエーションを格段と増すことができる。
また、接着樹脂にうるしを用いて、うるしに金箔、銀箔、貝などを貼付けて研出しなど
を施して飾り部材層を形成することにより、伝統芸術的な深みのある模様などが出現でき、装飾性豊かで高級感のする飾り部材層に仕立て上げることができる。その上、しっとりと落ち着きがあって、しかも光輝感と貴金属感が現れて美しい装飾が得られる。
次に、表示基板層は樹脂、ガラス、金属などで形成する。樹脂、ガラスは透過性を持たせることができるのでソーラ時計用やエレクトロルミネッセンス時計用の表示板に適用することができる。特に、樹脂を用いた場合は材料費も安くて量産性もあり、色々な形状に形成できるメリットが得られる。また、樹脂は透明なポリカーボネイト樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、アクリル樹脂が好適に選ばれる。これらの樹脂は耐熱性、耐湿性、耐光性、耐衝撃性、耐薬品性などに強いことから表示板の寿命を非常に長く持たせることができる。また、金属は材料費も安くて量産性があり、色々な形状に形成することができ、また、色々な表面処理を施すことができるメリットがある。用いる金属としては黄銅、洋白、リン青銅、銅、ステンレススチールが好適に選択できる。黄銅、洋白、リン青銅、銅などは加工がし易いことから所望の表示板形状が容易に得ることができる。また、ステンレススチールは耐蝕性に強い。また、電鋳法により表面に模様の入った表示基板を作り、これを表示基板層として使用しても良い。この表示基板の材料は銅、ニッケルなどからできている。
表示基板層に樹脂やガラスを用いた場合は、下面に裏打ち反射膜を設けることにより、裏打ち反射膜による反射光で飾り部材層の飾り色彩や模様を引き立たせることができる。裏打ち反射膜は白色色調を選択するのが好ましい。白色色調を選択するとコントラストが高められて飾り部材層の色彩がはっきりと目立って視認されるようになる。また、白色色調としては、白色樹脂膜や白色系金属膜などを用いるのが良く、散乱した反射光でもって飾り部材層の飾り色彩や模様が明るく鮮やかに現れてくる。また、裏打ち反射膜は透明な樹脂やガラスからなる表示基板層の下面に設けていることから、飾り部材層と裏打ち反射層との間に透明層が生まれ、これにより、飾り部材層の色彩や模様などに立体感が生まれてくる。また、この裏打ち反射膜に透過性を持たせることにより、ソーラーセル付時計やエレクトロルミネッセンス付時計にも使用することが可能になる。
そして、以上述べた効果の現れる装飾性表示板を携帯時計の表示板として用いることにより、携帯時計の装飾性が非常に高められて高級感を増す効果を生む。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図1〜図3を用いて説明する。ここで、図1は本発明の実施形態に係る携帯時計の要部断面図を示しており、図2は図1における装飾性表示板の要部断面図、図3は図2におけるA部の拡大平面図を示している。
図1より、本発明の実施形態に係る携帯時計20は、ケース21内に中枠27を介して時計用の装飾性表示板30、ムーブメント28、ムーブメント28上に一体的に設けられたソーラーセル29を配設している。ムーブメント28には指針軸が装飾性表示板30の上面側まで突き出しており、その先端に長針、短針などの指針24を取付けている。そして、それらを覆うようにしてカバーガラス22をケース21に固定している。また、裏面側には裏蓋26を固定している。また、図示はしていないが、ケース21の嵌又部分にバンドを取付け、ケース21の側面側にはリューズを取付けている。ここで、装飾性表示板30は本発明の装飾性表示板の仕様になっており、携帯時計20は本発明の装飾性表示板30を用いた携帯時計になっている。また、この携帯時計20はソーラーセルを用いた携帯時計で、装飾性表示板30を介して光を採光し、装飾性表示板30の下面側に配設したソーラーセル29でもって発電を起こす構造になっている。従って、本発明の装飾性表示板30はソーラーセル付携帯時計の表示板構造を取っている。
装飾性表示板30は、図2に示すように、上から装飾基体層32、飾り部材層33、表示基板層31を積層した構成をなしている。また、表示基板層31の下面には裏打ち反射膜37を設け、装飾基体層32の上面には所定の位置に1〜12時の時字を示す指標39を設けた構造をなしている。尚、図2において、装飾性表示板30の中心部の指針24を取付けるための小孔は省略している。
装飾基体層32は琥珀や貴石などを用いて形成する。本実施形態においては装飾樹脂であるところの琥珀を使用している。天然の琥珀はスライスなどを施すと割れが発生し易い。このため、天然の琥珀を使用する場合は厚めにスライスして研磨量を多く取って仕上げる必要がある。従って、天然の琥珀を用いた場合は研磨などの仕上げ加工時間が長く掛かり、コスト的には高くなる。琥珀の安い作り方としては、プレスアンバー材を使用して人工的に琥珀を形成する方法がある。これは、粉末にした琥珀を成形型に充填して加圧・加熱の下で所要の形状に成形し、その成形したものを用いる方法である。本実施形態においては、プレスアンバー材を用いて人工的に形成した琥珀でもって装飾基体層32を構成している。見た目に天然の琥珀から形成したものと著しい差はなく、色調や光沢などの面において天然の琥珀と同等の品質が得られる。この琥珀からなる装飾基体層32は、その上面32a、下面32bはバフやラッピングなどの方法によって研磨して鏡面仕上げを施している。この鏡面仕上げによって琥珀色が光沢を持って綺麗に見え、また、下面32b側に設けた飾り部材層33の飾り色彩や模様などが鮮明になって見えてくる。また、上面32aは緩やかな球面状に仕上げており、外周部32cはR付けなどによって曲面状に仕上げている。上面、側面に丸味が付いていると光沢のある滑らかな表面が得られ、琥珀の美しさや綺麗さが良く現れて宝石調に視覚され、高貴感や高級感が現れてくる。
この装飾基体層32である琥珀は光透過性を有する。琥珀は黄色、黄褐色、赤色などのものがあるが、装飾基体層32の下面側に配設する飾り部材層33の色彩や模様をはっきり見えるようにするために透過性の高いものを使用するのが好ましい。琥珀色がはっきりと現れて、且つ、飾り部材層33の色彩や模様がはっきりと見える状態のものを用いるのが良い。また、琥珀の厚みによって光透過度合いも変わってくるので、好適な厚みを設定することが必要である。時計用の表示板として用いる場合は200〜1000μmの厚みが好適で、光透過率も30〜75%の透過率が得られる。これは、琥珀色がはっきりと現れて、且つ、飾り部材層33の色彩や模様がはっきりと見える状態であり、且つ、容易に加工ができる範囲で、強度的にも問題がない。
装飾基体層32に貴石を用いる場合は、貴石としてサファイヤ、オパール、ヒスイ、ルビーなどが好適に選択できる。サファイヤは種類により青色透明色調やホワイト(無色)、イエロー、グリーン、ピンクなどの色調、オパールは乳白色の中に青や緑、赤などが混ざり合った半透明色調、ヒスイは緑色色調、ルビーは赤色色調とそれぞれ独特の色調を有しており、加工が容易で、加工、研磨などによって宝石調の装飾を得ることができる。
次に、飾り部材層33は金箔、銀箔、貝、ラメ、マニキュア、ホログラムなどの装飾部材を用いて形成する。本実施形態においては図3に示すように、適宜な大きさの金箔なる飾り部材34と透明な接着樹脂35とで構成している。金箔は光沢を有して0.1μm位の厚みからなっているので50%近くの光透過率を持っている。本実施形態においては、この金箔を矩形や三角形に切り取った切片を用いて、適度な間隔を持たせてアトランダムに接着樹脂35に貼付けたもので飾り部材層33を形成している。そして、この飾り部材層33の接着樹脂35でもって装飾基体層32と表示基板層31を接合している。接着樹脂35は本実施形態においてはアクリル樹脂を用いているが、アクリル樹脂に限らずウレタン樹脂やエポキシ樹脂などが接着樹脂として用いることができる。
金箔の形状や大きさは矩形や三角形に限るものではなく、また、同じ大きさに限るもの
ではない。形状や大きさは設計デザインなどに応じて適宜な文様に設定すると良い。このようにすると、飾り部材層33に金箔の色彩がアトランダムに分散した模様が現れてくる。
次に、表示基板層31は樹脂やガラス、金属などの材料を用いて形成する。本実施形態においては、ソーラーセル29への光透過を必要とすることから透明なプラスチック樹脂からなる板で構成している。樹脂としてはポリカーボネイト樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、アクリル樹脂などが時計用の表示板の材料として好適に選ばれる。これらの樹脂は耐熱性、耐湿性、耐光性、耐衝撃性、耐薬品性などに強いことから表示板の寿命を非常に長く持たせることができる。樹脂からなる表示基板層31の厚みは成形性や強度性を考慮して200〜400μmの範囲の厚みに射出成形方法などで形成する。また、金属を使用する場合は、150〜400μmの範囲の厚みを使用する。
また、表示基板層31の下面に裏打ち反射膜37を設けている。本実施形態においては、この裏打ち反射膜37は白色インクを用いて印刷方法で形成した白色樹脂膜でもって構成している。この白色樹脂膜は反射性と透過性の両方の機能を持った裏打ち反射膜に仕立てるが、ソーラーセル29への光透過率に支障を及ぼさない範囲の透過率を持たせて形成する。白色樹脂膜の光透過率は透明樹脂と白色顔料の配合量や白色樹脂膜の膜厚によって決まってくる。例えば、白色顔料を5重量%配合し、膜厚を7〜10μmの厚み(これは、スクリーン印刷の1回印刷で得られる厚みに相当する)に形成すれば約50%前後の光透過率が得られ、10重量%の配合で7〜10μmの厚みでは約30%程度の光透過率となる。例えば、本実施形態の場合には、白色顔料を5重量%配合し、膜厚を7〜10μmの厚みに形成して約50%近くの透過率を確保すれば、装飾性表示板30の全体の光透過率は少なくとも25%近くの透過率が得られる。近年のソーラーセルは発電効率が良くなり、15〜20%の光透過率で十分満足する発電量が得られるものが現れている。このことから、白色樹脂膜に50%の透過率を持たせて装飾性表示板30に25%の透過率が得られればソーラーセルの発電機能を十分満足させることができる。裏打ち反射膜37は装飾性基板全体の透過率を考慮し、ソーラーセル29への光透過率に支障を及ぼさない範囲の透過率をもって形成するようにする。
このように、白色樹脂膜からなる裏打ち反射膜37を設けることにより、装飾基体層32、飾り部材層33を透過した光で一部の光はこの裏打ち反射膜37で反射されて再び飾り部材層33、装飾基体層32を透過して放射される。白色樹脂膜からの白色反射光によって装飾基体層32の色彩や飾り部材層33の色彩、模様が明るくなり、そして、鮮明に視認されるようになる。
この裏打ち反射膜37は白色樹脂膜に限るものではなく、白色系金属膜でも同様な効果を奏する。白色系金属膜としてはアルミ金属膜、銀金属膜などが好適なものとして選択できる。これらの金属膜は真空蒸着方法、スパッタリング方法、イオンプレーティング方法などで形成することができ、銀蒸着膜であると100Åの厚みで約55%の透過率、150Åの厚みで約40%の透過率が得られる。金属膜を用いる場合も光透過率を考慮して適宜な厚みに設定するようにする。
また、この裏打ち反射膜37は白色樹脂膜や白色系金属膜に限るものではない。全体的に、或いは部分的に装飾基体層32の色彩や飾り部材層33の色彩と異なった色付けを施したいと云う場合には、この裏打ち反射膜37に色付けを施して色調の調整を行うことも可能である。このような場合は、飾り部材層33の色彩や模様を不鮮明にしない色調の色付けが好ましい。
時字をなす指標39は、本実施形態においては、電鋳方法で形成した金属指標を装飾基体層32の上面、所定の位置に接着剤を介して貼付けて設けている。金属指標を用いると金メッキや銀メッキを施すことにより指標に立体感と貴金属感が現れて高級感が得られるようになる。しかしながら、金属指標に限るものではなく、印刷方法で指標を形成しても良い。
以上の構成を取った装飾性表示板30は、本実施形態においては、装飾基体層32の琥珀は上下面を鏡面に仕上げており、上面は緩やかな球面状に、外周面は曲面状に仕上げていることから、光沢表面が得られて美しく綺麗な琥珀の色彩が得られる。また、全体的に丸味を帯びていることから光沢を持った滑らかな表面が得られて宝石調に視覚されるようになる。そして、非常に装飾性が高く高級感が得られるようになる。
更にまた、その琥珀色の色彩の中に飾り部材層33の金箔の色彩が模様をなして現れてくる。しかも装飾基体層32の下面が鏡面になっていることから飾り部材層33の金箔の色彩と模様は鮮明になって現れる。
また、裏打ち反射膜37の白色樹脂膜の作用を受けて装飾基体層32の琥珀の色彩がより明るく鮮やかに視認されてくる。また、飾り部材層33の金箔の色彩や模様も白色樹脂膜の作用を受けて明るく鮮明になる。これらのことから、装飾に明るさと鮮明さが現れて美しさや綺麗さが倍加し、装飾性が更に豊かになって更なる高級感が生み出される。
更に、裏打ち反射膜37の白色樹脂膜が透明樹脂からなる表示基板層31の下面に設けられていることから、飾り部材層33と裏打ち反射層37との間に透明層が存在することになって飾り部材層33の飾り部材34に立体感が現れてくる。
尚、本実施形態においては、装飾基体層32に琥珀を用いたが、琥珀以外のものとしてサファイヤ、オパール、ヒスイ、ルビーなどの貴石も装飾基体層として用いることができる。また、飾り部材層33の飾り部材34は、本実施形態においては、金箔を用いたが、金箔以外のものとして銀箔、貝、ラメ、マニキュア、ホログラムなども飾り部材34として用いることができる。銀箔は光沢のある銀色の色彩を持って貴金属感が現れる。貝を用いた場合は貝独特の光輝色彩が現れる。また、ラメを用いた場合はキラキラとした金色、銀色の光輝模様が現れてくる。マニキュアは各種のカラー色彩や光輝色彩を持った種類のものがあり、色々なカラー色彩模様や光輝色彩模様を出現させることができる。また、ホログラムを用いた場合は3次元的に模様を出現させ、また、仕様によっては見る方向によって模様や色合いが変わって見えるようになる。このように、飾り部材層は選択する飾り部材によってその部材独特の色彩模様を出現させることができる。そして、装飾基体層32の材料と飾り部材層33の飾り部材34との組合せによってバリエーション豊富な装飾を作り出すことができる。
また、本実施形態においては、表示基板層31に樹脂を用いたが、ガラスを用いても同じ効果を奏するものである。
また、以上の構成をなした装飾性表示板30を用いた携帯時計20にあっては、装飾性表示板30から明るくて鮮やかな光沢有る琥珀の色彩の中に明るくて光沢有る金箔の色彩と模様が得られ、しかもその金箔の色彩と模様が立体的に現れることから、非常に装飾性に富んで高級感の現れた時計用表示板が得られる。そして、携帯時計20に綺麗さ、装飾豊かさ、高貴さ、高級さなどが現れる効果を生む。
以下、実施例を挙げて更に本発明の詳しい内容を説明する。最初に、本発明の実施例1
を図4を用いて説明する。図4は本発明の実施例1に係る装飾性表示板の要部断面図を示している。
実施例1における装飾性表示板は携帯時計に用いられる表示板の仕様になっていて、図4に示すように、装飾性表示板40は、上から装飾基体層42、飾り部材層43、表示基板層41が積層した構成をなしている。そして、装飾基体層42の上面所定の位置に時字なる指標49を設けた構造をなしている。
ここでの装飾基体層42は装飾樹脂であるところの琥珀を使用している。この琥珀はプレスアンバー材を用いて人工的に形成した琥珀で、粉末にした琥珀を成形型に充填して加圧・加熱の下で所要の形状に成形したものである。天然の琥珀はスライスなどを施すと割れが発生し易い。従って、天然の琥珀を使用する場合は厚めにスライスして研磨量を多く取って仕上げる必要があるのでコスト的には高くなる。プレスアンバー材を使用して人工的に琥珀を形成するとコスト的に安い琥珀を得ることができる。見た目に天然の琥珀から形成したものと著しい差はなく、色調や光沢などの面において天然の琥珀と同等の品質が得られる。
この琥珀からなる装飾基体層42は、その上面42a、下面42bはバフやラッピングなどの方法によって研磨して鏡面仕上げを施している。この鏡面仕上げによって琥珀の色彩が光沢を持って綺麗に見え、また、下面42b側に設けた飾り部材層43の色彩や模様などが鮮明になって見えてくる。また、上面42aは緩やかな球面状に、下面42bはフラット面に仕上げており、外周部42cはR付けなどによって曲面状に仕上げている。上面、側面に丸味が付いていると光沢のある滑らかな表面が得られ、琥珀の美しさや綺麗さが良く現れて、宝石調の視覚が得られ、高貴感や高級感が現れてくる。
この琥珀は黄色や黄褐色などの色彩を持っており、光透過性を有する。この琥珀の厚みは中心部500μmの厚みに形成していて、この琥珀の下面側に設けた飾り部材層43の色彩や模様が良く見えるようになっている。時計用の表示板として琥珀を装飾基体層に用いた場合は200〜1000μmの厚みが好適である。これは、琥珀の色彩がはっきりと現れて、且つ、その下面の飾り部材層の色彩や模様がはっきりと見える状態であり、且つ、加工が容易な範囲になっている。
次に、飾り部材層43は金箔の飾り部材44とその上下面に設けた透明な接着樹脂45でもって構成していて、45〜50μmの厚みをなしている。金箔は光沢を有して0.1μm位の厚みからなっているので50%近くの光透過率を持っている。この金箔を琥珀なる装飾基体層42と表示基板層41との間に挟み、接着樹脂45を介して一体的に接合した構造を取っている。この金箔は装飾基体層42の大きさと同じ大きさに形成して貼付けてある。接着樹脂45はアクリル樹脂を用いているが、アクリル樹脂に限らずウレタン樹脂やエポキシ樹脂なども接着樹脂として用いることができる。
次に、表示基板層41は金属板からなり、その下面に2本の足41aをロー付けによって設けたものからなっている。この足41aは時計のムーブメントに取付け固定するために設けている。金属板としては200μm厚みのリン青銅板を用い、プレス加工方法によって所要の形状に成形している。表示基板層41はリン青銅板の表面にニッケルメッキの下地メッキを施し、その上にロジウムメッキの仕上げメッキを施したものからなっている。ロジウムメッキは白色系の色調を有していることから良く光を反射する。尚、本実施例1においては、表示基板層41はリン青銅板を用いて形成しているが、リン青銅以外の金属板としては黄銅、洋白、銅、ステンレススチールが好適に選択できる。黄銅、洋白、リン青銅、銅などは加工がし易いことから所望の表示板形状が容易に得ることができる。尚、表示基板層41を金属板で形成した場合は150〜400μmの範囲の厚みのものが選
択される。
時字をなす指標49は電鋳方法で形成した金属指標を装飾基体層42の上面で所定の位置に接着剤を介して貼付けて設けている。金属指標を用いると金メッキや銀メッキを施すことにより指標に立体感と貴金属感が現れて高級感が得られるようになる。しかしながら、金属指標に限るものではなく、印刷方法で指標を形成しても良い。
以上の構成を取った装飾性表示板40は、装飾基体層42の琥珀が上下面を鏡面に仕上げており、上面は緩やかな球面状に、外周面は曲面状に仕上げていることから、光沢表面が得られて美しく綺麗な琥珀の色彩が得られる。また、全体的に丸味を帯びていることから光沢を持った滑らかな表面が得られて宝石調に視覚される。そして、非常に装飾性が高く高貴感、高級感が現れてくる。
更にまた、その琥珀色の色彩の中に飾り部材層43の金箔の色彩が光沢を持って現れてくる。更に装飾性が非常に富んだものとなり高級感が更に高められる。
また、表示基板層41に白色系色調のロジウムメッキを施してあることから、琥珀、金箔を透過した光がそのメッキ表面で反射されて再び金箔、琥珀を透過して外に放射される。この作用により光沢のある金箔の色彩や琥珀の色彩が明るく、鮮明に現れるようになる。
そして、このような効果を生む装飾性表示板40を用いた携帯時計にあっては、金箔による貴金属感と琥珀による宝石調の外観仕様が得られ、明るく装飾性に富んだ高級感のする時計表示外観が得られる。
尚、本実施例1においては、装飾基体層42にプレスアンバー材から形成した琥珀を用いたが、天然の琥珀を用いても同様な効果を奏する。また、装飾基体層42にサファイヤ、オパール、ヒスイ、ルビーなどの貴石を用いることも可能で、これら貴石独特の色彩を出現させることができる。
また、本実施例1においては、飾り部材層43の飾り部材44に金箔を用いたが、金箔の外に、銀箔、貝、ラメ、マニキュア、ホログラムなども好適な飾り部材の材料として用いることができる。そして、装飾基体層42の材料と飾り部材層43の飾り部材44との組合せによってバリエーション豊富な装飾を作り出すことができる。
また、本実施例1においては、表示基板層41の表面処理にロジウムメッキを施したが、銀メッキ、プラチナメッキ、白金メッキなどで白色系金属膜を設けてもロジウムメッキのものと同様な効果を奏する。表示基板層41の仕上げメッキは装飾基体層42の色彩や飾り部材層43の色彩、模様が引き立つような種類のメッキを選択するのが好ましい。
次に、本発明の実施例2を図5を用いて説明する。図5は本発明の実施例2に係る装飾性表示板の要部断面図を示している。
実施例2における装飾性表示板はソーラーセル用の表示板仕様になっていて、図5に示すように、装飾性表示板50は、上から装飾基体層52、飾り部材層53、表示基板層51が積層した構成をなしている。また、装飾基体層52の上面所定の位置に時字なる指標59を設けた構造をなしている。また、表示基板層51の下面には裏打ち反射膜57を設けている。この装飾性表示板50はソーラーセルの上面側に配設して用いられる。
ここでの装飾基体層52は装飾樹脂であるところの琥珀を使用しており、天然の琥珀をスライスし、バフやラッピングなどの方法で研磨して形成している。この琥珀からなる装飾基体層52は、その上面52a、下面52bはバフやラッピングなどの方法によって研磨して平坦面での鏡面仕上げを施しており、外周部52cも面取りを施している。
この琥珀は黄色や黄褐色などの色彩を持っており、光透過性を有する。この琥珀の厚みは400μmの厚みに形成していて、この琥珀の下面側に設けた飾り部材層53の色彩や模様が良く見えるようになっている。400μmの厚みであると、鏡面仕上げによって琥珀の色彩が光沢をもって綺麗に見え、また、下面52b側に設けた飾り部材層53の色彩や模様などが鮮明になって見えてくる。そして、琥珀の美しさや綺麗さが良く現れて、宝石調に視覚されてくる。
次に、実施例2における飾り部材層53は2種類の飾り部材54と接着樹脂55とからなっている。1種類の飾り部材54は金箔54aを用い、もう1種類の飾り部材54は銀箔54bを用いている。いずれも箔を文様に切り取って形成したもので、文様の形状や大きさは所望の形状、大きさに形成している。そして、この2種類の箔をアトランダムに並べて接着樹脂55に貼付けて飾り部材層53を15〜25μmの範囲の厚みに形成している。従って、飾り部材層53は金箔54aと銀箔54bとがアトランダムに並んだ模様を成している。金箔、銀箔は0.1μm程度の厚みであるので約50%近くの光透過率を有している。そして、装飾基体層52と表示基板層51は飾り部材層53の接着樹脂55を介して一体的に接合した構造になっている。接着樹脂55はアクリル樹脂を用いているが、アクリル樹脂に限らずウレタン樹脂やエポキシ樹脂なども接着樹脂として用いることができる。
表示基板層51は透明なポリカーボネイト樹脂の板からなっている。ポリカーボネイト樹脂を用いて射出成形方法で300μmの厚みに形成している。また、この表示基板層51の下面には白色樹脂膜からなる裏打ち反射膜57を設けている。この裏打ち反射膜57の白色樹脂膜は透過性と反射性の両方の機能を持った半透過反射膜に仕上げている。透過機能をもって、この装飾性表示板50の下面側に配設されるソーラーセルに発電機能を起こさせる。また、反射機能をもって、装飾基体層52や飾り部材層53の色彩や模様を明るく鮮明にする働きをなす。
近年のソーラーセルは非常に発電効率が高くなってきており、光透過率が15〜20%で十分満足する発電量が得られるものが現れてきている。白色樹脂膜の透過率は透明樹脂と白色顔料の配合量や白色樹脂膜の形成する膜厚によって決まってくる。例えば、白色顔料を5重量%配合し、膜厚を7〜10μmの厚み(これは、スクリーン印刷の1回印刷で得られる厚みに相当する)に形成すれば約50%前後の光透過率が得られ、10重量%の配合で7〜10μmの厚みでは約30%程度の光透過率となる。白色樹脂膜はソーラーセルの発電に支障を及ぼさない範囲でその白色顔料の配合量や膜厚などを適宜に設定するようにする。
次に、時字をなす指標59は電鋳方法で形成した金属指標を装飾基体層52の上面で所定の位置に接着剤を介して貼付けて設けている。金属指標を用いると金メッキや銀メッキを施すことにより指標に立体感と貴金属感が強く現れて高級感が得られるようになる。しかしながら、金属指標に限るものではなく、印刷方法で指標を形成しても良い。
以上の構成をなした装飾性表示板50は、装飾基体層52である琥珀独特の色彩が色艶を持って明るく綺麗に現れ、更に、その琥珀の色彩の中に金箔、銀箔の光沢有る色彩と模様が明るく、鮮明に現れる。そして、光沢のある琥珀の色艶と金箔、銀箔の貴金属色彩並びに模様が混じり合って装飾性表示板50が美しく綺麗で、装飾性に富んで高級感が更に
増して現れてくる。
更にまた、飾り部材層53と裏打ち反射膜57との間に表示基板層51なる透明層があることにより装飾基体層52や飾り部材層53の飾り部材54に立体感が現れて視認されてくる。即ち、装飾性表示板50に立体的で深みのある色彩、模様などが現れてくる。
尚、本実施例2においては、裏打ち反射膜57は白色樹脂膜で構成したが、白色系金属膜で構成しても同じ効果を奏する。白色金属膜としては、アルミ、銀、ロジウム、プラチナ、白金などの金属で形成した金属蒸着膜などが利用できる。例えば、銀蒸着膜を100Åの厚みで形成すれば約55%の光透過率が得られ、150Åの厚みに形成すれば約40%近くの光透過率が得られる。このように、金属を薄膜状態で形成すれば透過性と反射性の両方の機能を持たせることができる。
次に、本発明の実施例3を図6を用いて説明する。図6は本発明の実施例3に係る装飾性表示板の要部断面図を示している。
実施例3における装飾性表示板はソーラーセル用の表示板仕様になっていて、図6に示すように、装飾性表示板60は、上から装飾基体層62、飾り部材層63、表示基板層61が積層した構成をなしている。また、装飾基体層62の上面所定の位置に時字なる指標69を設けた構造をなしている。また、表示基板層61の下面には裏打ち反射膜67を設けている。この装飾性表示板60はソーラーセルの上面側に配設して用いられる。
実施例3においては、装飾基体層62は貴石であるオパールを使用している。オパールは乳白色の中に青(紫)や緑、赤色などが混ざり合った半透明色彩をなし、貴石として独特の色彩を有して高級感を覚えさせる。このオパールからなる装飾基体層62は、上面62aは球面状に、下面62bは平面状にバフやラッピングなどの方法で研磨して中心部600μmの厚みで鏡面に仕上げている。また、外周部62cはR付けなどを施して曲面状に仕上げている。
中心部600μmの厚みで鏡面に仕上げたオパールは、オパール独特の光沢のある乳白色色彩の色艶をなし、高い透過性を有して下面側に設けた飾り部材層63の色彩や模様が見える。
次に、飾り部材層63は、ラメなる飾り部材64を使用し、接着樹脂65にラメを混ぜ合わせたものから構成している。本実施例3で用いたラメは金属酸化物からなるもので、砂金の如くキラキラと輝いた高貴外観が得られる。また、接着樹脂65は透明なアクリル樹脂を用いている。ラメを混ぜ合わせた飾り部材層63は透過性を持たせて形成していて、ラメの配合量が多いと透過率が低くなりソーラーセルの発電機能に影響を与える。本実施例3においては、ラメの配合量を0.3〜0.5重量%位に非常に少なくして75%前後の光透過率を持たせている。また、飾り部材層63の厚みは15〜25μmの厚みに形成している。
表示基板層61は透明なポリカーボネイト樹脂の板からなっている。ポリカーボネイト樹脂を用いて射出成形方法で300μmの厚みに形成している。また、この表示基板層61の下面には白色樹脂膜からなる裏打ち反射膜67を設けている。この裏打ち反射膜67の白色樹脂膜は透過性と反射性の両方の機能を持った半透過反射膜に仕上げている。透過機能をもって、この装飾性表示板60の下面側に配設されるソーラーセルに発電機能を起こさせる。従って、この白色樹脂膜はソーラーセルの発電機能に影響を与えない範囲の透過率でもって形成する。また、この白色樹脂膜の反射機能をもって、装飾基体層62や飾
り部材層63の色彩や模様を明るく鮮明にする働きをなす。
次に、時字をなす指標69は電鋳方法で形成した金属指標を装飾基体層62の上面で所定の位置に接着剤を介して貼付けて設けている。金属指標を用いると金メッキや銀メッキを施すことにより指標に立体感と貴金属感が強く現れて高級感が得られるようになる。しかしながら、金属指標に限るものではなく、印刷方法で指標を形成しても良い。
以上の構成をなした装飾性表示板60は、オパール独特の乳白色の中に青(紫)や緑、赤色などが混ざり合った半透明色彩が明るく美しい色艶で現れ、更に、その色艶の中にラメによるキラキラとした輝きが現れることから更に装飾性が豊かになって高級感も高められる。
更にまた、飾り部材層63と裏打ち反射膜67との間に表示基板層61なる透明層があることにより装飾基体層62のオパールや飾り部材64のラメの色彩や模様が立体的に視認されてくる。尚、その他のラメとして、金糸、銀糸を細かく切断したものや、樹脂フィルムに金属薄膜を付着させ、これを細かく切断したものなどがある。
次に、本発明の実施例4を図7を用いて説明する。図7は本発明の実施例4に係る装飾性表示板の要部断面図を示している。
実施例4における装飾性表示板はソーラーセル用の表示板仕様になっていて、図7に示すように、装飾性表示板70は、上から装飾基体層72、飾り部材層73、表示基板層71が積層した構成をなしている。また、装飾基体層72の上面所定の位置に時字なる指標79を設けた構造をなしている。また、表示基板層71の下面には裏打ち反射膜77を設けている。この装飾性表示板70はソーラーセルの上面側に配設して用いられる。
実施例4においては、装飾基体層72は貴石である青色透明色のサファイヤを使用している。サファイヤには青色透明、ホワイト(無色)透明、イエロー透明、グリーン透明などの色調を持つものがあって透明度が高く高級感を覚えさせる。このサファイヤからなる装飾基体層72は、上面72aは緩やかな球面状に、下面72bは平面状になっていて、ラッピングやバフなどの方法で研磨して鏡面に仕上げていている。また、外周部72cはR付けなどを施して曲面状に仕上げている。そして、中心部400μmの厚みに形成している。鏡面仕上げや曲面仕上げなどによって滑らかで光沢のある色艶をなして青色透明の色彩が綺麗に現れる。また、高い透過性を有して下面側に設けた飾り部材層73の色彩や模様が良く見える。
次に、飾り部材層73は、飾り部材74に貝を用い、接着樹脂75にうるしを用いて構成している。貝はアワビ貝、白蝶貝、夜光貝、黒蝶貝などの薄貝(約70μm位の厚み)を所望の文様に切り取った切片を用いている。表示基板層71上にうるしを塗り、その上に薄貝を貼り、そして、うるしの上塗りを行った後に研ぎを入れて貝面を露出させ、更に、薄くうるしを塗って装飾基体層72を接着する方法を取っている。薄貝を使用することから貝自体にも光透過性を持ち、飾り部材層73にも比較的高い光透過率が得られる。このように形成した飾り部材層73には貝独特の光輝色彩が得られ、また、その貝を分散して配設してあることからそれが一つの模様となって現れてくる。この飾り部材層73は45〜50μmの厚みの範囲に形成している。
表示基板層71は透明なポリカーボネイト樹脂の板からなっている。ポリカーボネイト樹脂を用いて射出成形方法で300μmの厚みに形成している。また、この表示基板層71の下面には白色樹脂膜からなる裏打ち反射膜77を設けている。この裏打ち反射膜77
の白色樹脂膜は透過性と反射性の両方の機能を持った半透過反射膜に仕上げている。透過機能をもって、この装飾性表示板70の下面側に配設されるソーラーセルに発電機能を起こさせる。従って、この白色樹脂膜はソーラーセルの発電機能に影響を与えない範囲の透過率でもって形成する。また、白色樹脂膜の反射機能をもって、装飾基体層72や飾り部材層73の色彩や模様を明るく鮮明にする働きをなす。
次に、時字をなす指標79は電鋳方法で形成した金属指標を装飾基体層72の上面で所定の位置に接着剤を介して貼付けて設けている。金属指標を用いると金メッキや銀メッキを施すことにより指標に立体感と貴金属感が強く現れて高級感が得られるようになる。しかしながら、金属指標に限るものではなく、印刷方法で指標を形成しても良い。
以上の構成をなした装飾性表示板70は、サファイヤ独特の青色透明の色彩が明るく美しい色艶で現れ、更に、その色艶の中に貝独特の光輝色彩が明るく鮮明に現れてくる。更に、貝の光輝色彩が分散的な模様を持って現れることから芸術的で伝統工芸的な文様が現れて高級感、高貴感が一層高められる。
更にまた、飾り部材層73と裏打ち反射膜77との間に表示基板層71なる透明層があることにより装飾基体層72のサファイヤ独特の色彩や飾り部材74の貝独特の光輝色彩や模様に立体感が現れてくる。
また、飾り部材層73は貝とうるしを使っての青貝の加飾技法で形成している。伝統工芸的な装飾を施していることから装飾に深みがあって装飾価値が非常に高められる効果を生む。尚、本実施例4においては、青貝の加飾技法で飾り部材層73を形成したが、金や銀の蒔絵粉を蒔き付けて加飾を行う蒔絵技法や、金、銀、錫、鉛などの薄板を文様に切り取って貼付ける平文技法などを用いて飾り部材層73を形成することもできる。何れも伝統工芸的な深みのある装飾模様が得られる。
尚、本実施例4においては、表示基板層71にポリカーボネイト樹脂を用いたが、ポリイミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、アクリル樹脂などの他の樹脂を用いても良いものである。これらの樹脂は耐熱性、耐湿性、耐光性、耐衝撃性、耐薬品性などに強いことから表示板の材料として好適に利用できるものである。
また、裏打ち反射膜77は白色樹脂膜で構成したが、白色系金属膜で構成しても同じ効果を奏する。白色金属膜としては、アルミ、銀、ロジウム、プラチナ、白金などの金属で形成した金属蒸着膜などが利用できる。何れも透過性と反射性の両方の機能を持つ厚みに形成する。
次に、本発明の実施例5を図8を用いて説明する。図8は本発明の実施例5に係る装飾性表示板の要部断面図を示している。
実施例5における装飾性表示板80は、図8に示すように、上から装飾基体層82、飾り部材層83、表示基板層81が積層した構成をなしている。この装飾基体層82はその上面に部分的に平蒔絵処理を施してある。また、装飾基体層82の上面所定の位置に時字なる指標89を設けた構造をなしている。
実施例5での装飾基体層82はプレスアンバー材を使用しての人工的に形成した琥珀でもって構成している。そして、上面82aは緩やかな球面状に、下面82bは平面状にバフやラッピングなどの方法で研磨して鏡面に仕上げている。また、外周部82cはR付けを施しての曲面状に仕上げている。
更に、装飾基体層82はその上面82aの一部分に平蒔絵処理を施して平蒔絵模様86を部分的に設けている。この平蒔絵模様86は次のようにして形成する。最初に、装飾基体層82の上面一部分にうるしで文様を描き、次に、その文様の上に金粉を蒔き付ける。次に、余分な金粉を拭き取って乾燥させる。乾燥後に再度摺りうるしを金粉の上に塗って固め、最後に、磨きを行って金粉を磨き上げる。これによって平蒔絵模様86ができあがる。文様の形状で様々な蒔絵模様を形成することができる。このように、平蒔絵模様を所望の形状で部分的に形成することによって装飾性表示板80に伝統工芸的な深みのある装飾が付加され、綺麗さと高級感が更に高められる。尚、琥珀の厚みは、第1実施例と同様に、中心部500μmの厚みに形成している。
次に、飾り部材層83は銀箔なる飾り部材84とその上下面に設けた透明な接着樹脂85でもって構成していて、45〜50μmの厚みをなしている。銀箔は光沢を有して0.1μm位の厚みからなっているので50%近くの光透過率を持っている。この銀箔を琥珀なる装飾基体層82と表示基板層81との間に挟み、接着樹脂85を介して一体的に接合した構造を取っている。また、銀箔は装飾基体層82の大きさと同じ大きさに形成して貼付けてある。接着樹脂85はアクリル樹脂を用いているが、アクリル樹脂に限らずウレタン樹脂やエポキシ樹脂なども接着樹脂として用いることができる。
次に、表示基板層81は金属板からなり、その下面に2本の足81aをロー付けによって設けたものからなっている。足81aは時計のムーブメントに取付け固定するために設けている。金属板としては200μm厚みのリン青銅板を用い、プレス加工方法によって所要の形状に成形している。この表示基板層81はリン青銅板の表面にニッケルメッキの下地メッキを施し、その上にロジウムメッキの仕上げメッキを施したものからなっている。ロジウムメッキは白色系の色調を有していることから良く光を反射する。そして、飾り部材84である銀箔の光沢有る色彩がより強く現れるような作用を果たす。
時字をなす指標89は電鋳方法で形成した金属指標を装飾基体層82の上面で所定の位置に接着剤を介して貼付けて設けている。金属指標を用いると金メッキや銀メッキを施すことにより指標に立体感と貴金属感が現れて高級感が得られるようになる。しかしながら、金属指標に限るものではなく、印刷方法で指標を形成しても良い。
以上の構成をなした装飾性表示板80は、装飾基体層82に滑らかで光沢のある綺麗な色艶を持った琥珀の色彩が明るく鮮明に現れる。また、その琥珀の色彩の中に部分的形成した蒔絵模様の色彩が綺麗に見えることから格段と装飾性が増し、更に、蒔絵模様の色彩が伝統工芸的な深みのある模様であることから高貴感や高級感が尚一層増して視認されてくる。また、明るく鮮明な琥珀の色彩の中に飾り部材層83の銀箔の色彩が光沢をもって明るく現れて、貴金属感なども混じり合った装飾が得られる。高い装飾性の下で貴金属感、高貴感、高級感が現れる。
そして、この装飾性表示板80を用いた携帯時計にあっては、宝石調に仕立てられた綺麗な琥珀の色彩を持って、芸術的で伝統工芸的な深みのある蒔絵模様を有した時計の表示面が現れることから、装飾豊かで高貴感、高級感に満ちた時計として視認されてくる。
尚、本実施例5においては、表示基板層81はリン青銅板を用いて形成しているが、リン青銅以外の金属板としては黄銅、洋白、銅、ステンレススチールが好適に選択できる。黄銅、洋白、リン青銅、銅などは加工がし易いことから所望の表示板形状が容易に得ることができる。尚、表示基板層81を金属板で形成した場合は150〜400μmの範囲の厚みのものが選択される。
また、本実施例5においては、装飾基体層82の上面に平蒔絵模様を設けたが、高蒔絵模様や研出蒔絵模様などの模様も設けることができる。何れも同様な効果を生み、芸術的で工芸的な装飾模様のある表示板が得られる。
本発明の実施形態に係る携帯時計の要部断面図である。 図1における装飾性表示板の要部断面図である。 図2におけるA部の拡大平面図である。 本発明の実施例1に係る装飾性表示板の要部断面図である。 本発明の実施例2に係る装飾性表示板の要部断面図である。 本発明の実施例3に係る装飾性表示板の要部断面図である。 本発明の実施例4に係る装飾性表示板の要部断面図である。 本発明の実施例5に係る装飾性表示板の要部断面図である。 従来の技術として特許文献1に示された時計用文字板の要部断面図である。 従来の技術として特許文献2に示された時計用文字板の要部断面図である。
符号の説明
20 携帯時計
21 ケース
22 カバーガラス
24 指針
26 裏蓋
27 中枠
28 ムーブメント
29 ソーラーセル
30、40、50、60、70、80 装飾性表示板
31、41、51、61、71、81 表示基板層
32、42、52、62、72、82 装飾基体層
32a、42a、52a、62a、72a、82a 上面
32b、42b、52b、62b、72b、82b 下面
32c、42c、52c、62c、72c、82c 外周部
33、43、53、63、73、83 飾り部材層
34、44、54、64、74、84 飾り部材
35、45、55、65、75、85 接着樹脂
37、57、67、77 裏打ち反射膜
39、49、59、69、79、89 指標
41a、81a 足
54a 金箔
54b 銀箔
86 平蒔絵模様

Claims (2)

  1. 時計用の表示板であって、
    該表示板は、光透過性の貴石からなる装飾基体層と、該装飾基体層の下面に設けられ、飾り部材を有する飾り部材層と、該飾り部材層の下面に設けられた表示基板層とから構成され、
    前記各層は一体化されており、
    前記装飾基体層は琥珀からなり、
    前記表示基板層は、下面に裏打ち反射膜が設けられた樹脂、又は、表面にメッキが施された金属であり、
    前記飾り部材は、視認可能な模様を有する、光透過性の金箔又は光透過性の銀箔であることを特徴とする装飾性表示板。
  2. 前記装飾基体層は、粉末状の琥珀を成形型に充填して加圧及び加熱することにより所望の形状に形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の装飾性表示板。
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