JP5013972B2 - 自動販売機の商品コラム - Google Patents

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Description

本発明は、商品を前後方向に配列し自動販売機の商品コラムに関するものである。
従来、この種の商品コラムは種々提案されているが、一般的には商品が載せられる底壁と底壁の左右に延在された側壁により商品通路を形成したものが知られている。商品を搬出するときは、商品コラムの底壁に設置されたプッシャを駆動して後方の商品を前方に押し出し、最も前方にある商品から一個ずつ落下搬出する構造となっている。
特開2006−318258号公報
ところで、商品コラムに商品を補充する際、或いは、商品コラムを修理保全する際は、商品コラム毎に前方に引き出したり、或いは、前方に引き出された商品コラムを取り外したりするが、このような商品コラム毎の引出操作或いは取外操作を実現するため、各隣接する商品コラム間に前後方向に延びる支持部材を形成し、この支持部材を介して商品コラムを前に引き出せるようにしている。ここで、従来の商品コラムではコラム毎に商品列が一列のみとなっているため、各商品列の数分だけ商品コラムがあり、また、各商品コラム間の支持部材配置空間もこれまた多数となっている。
しかしながら、各商品コラム間に形成されるスペースは一つ一つは僅かなものに過ぎないが、各商品コラムの個数が多数となっているため、スペースを全て合わせると極めて大きなスペースとなり、自動販売機の商品収納容量を減少させる大きな原因になっていた。
本発明の目的は前記従来の課題に鑑み、商品コラム間の支持部材配置スペースの個数を少なくして、商品収納容量の減少を極力小さくできる自動販売機の商品コラムを提供することにある。
本発明は前記課題を解決するため、請求項1の発明は、商品を前後方向に配列し商品収納室内に左右に複数配置した自動販売機の商品コラムにおいて、前後方向に延在した側壁と側壁から左右一方に延在した底壁とからなり底壁の延在端を介して互いに連結可能な商品通路部材と、商品通路部材の底壁の延在端に連結可能な通路側面部材とを有し、商品通路部材は左右一方に向かって複数配置されるとともに互いに隣接する各商品通路部材は各延在端を介して連結され、通路側面部材は各商品通路部材のうち左右一方の最も端に位置する商品通路部材の延在端に連結されている。
請求項1の発明によれば、隣接する各商品通路部材同士が側壁を共通にして連結し商品コラムを構成するため、1個の商品コラムに複数列の商品配列通路が形成される。したがって、商品コラムの数が全体として少なくなるため、各商品コラム間に形成されるスペースも少なくなる。
請求項2の発明は、請求項1の自動販売機の商品コラムにおいて、各商品通路部材の後端と通路側面部材の後端とを後端連結部材を介して一体に連結している。これにより、商品コラムの強度が向上する。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の自動販売機の商品コラムにおいて、商品通路部材に配列した商品を前方に押し出すプッシャを有し、プッシャを商品通路部材の側壁に支持している。
従来は底壁にプッシャを設置し、この底壁にプッシャ用の案内溝などが加工されていたため、底壁に加わる商品荷重と相俟って、底壁が変形するという問題点を有していた。これに対して、請求項3の発明はプッシャを商品通路部材の側壁に支持しているため、底壁の変形等の不具合が起きない。なお、請求項4の発明の如く、プッシャの上部を左右に隣接する各側壁の上部に支持するとともに、プッシャの下部を左右に隣接する少なくとも一方の側壁に支持するよう構成してもよい。
請求項5の発明は、請求項3又は請求項4の自動販売機の商品コラムにおいて、商品通路部材には前記プッシャの側面に対向する通路幅調整用のスペーサを有するとともに、プッシャ及びスペーサの対向する部位のうちの一方には他方に向かって突出した凸部を有し、他方には凸部の外周縁を囲むよう形成された凹部を有する構造となっている。
請求項5の発明によれば、プッシャ及びスペーサの両者が上下方向に亘って重なり合っているため、通路幅を拡大するようスペーサをプッシャから離隔してセットする場合においても、凸部の先端と凹部の先端との間の隙間がさほど大きくなることがなく、これにより、プッシャとスペーサとの間の隙間に商品が挟まることがない。
請求項6の発明は、請求項5の自動販売機の商品コラムにおいて、スペーサの下端を商品通路部材の底壁に支持するとともに、スペーサの上端をプッシャに遊嵌しているため、スペーサの上下端が底壁及びスペーサで支持される。
本発明によれば、1個の商品コラムに複数列の商品配列通路が形成されるため、商品収納室の幅方向寸法の割には商品コラムの数が少なく、これにより、各商品コラム間に形成される配置空間が少なくなる。したがって、各商品コラム間の配置空間が少なくなる分、商品収納室の商品収納容量を増大させることができる。
図1乃至図11は本発明に係る自動販売機の商品コラムの一実施形態を示すもので、図1は自動販売機の正面図、図2は商品コラムの組み付け方法を示す分解斜視図、図3は商品コラムの分解斜視図、図4は商品通路部材と後面連結部材との連結構造を示す分解斜視図、図5は後端連結部材の支持構造を示す斜視図、図6はゼンマイバネの配置状態を示す平面図、図7は商品コラムの一部省略正面断面図、図8はスペーサの側面図、図9はスペーサを設置した状態を示す商品コラムの一部省略正面断面図、図10はスペーサ及びプッシャの変形例を示す商品コラムの一部省略正面断面図、図11はプッシャの他の変形例を示す一部切欠き平面図である。
本実施家形態に係る商品コラムは自動販売機に設置されるもので、まず、自動販売機の概略構成を図1及び図2を参照して説明する。
図1に示すように、自動販売機1の正面に外扉11を開閉自在に設置している。この外扉11には商品サンプル部12、商品選択ボタン13、商品取出口14、紙幣投入装置15、硬貨投入口16、商品搬送用のバケット17等が設置されている。
図2に示すように、外扉11の内側には商品収納室2が形成されている。商品収納室2の内側には後述する商品コラム3を支持する支持部材として、商品収納室2の左右方向に延在された板状の第1支持部材21と、前後方向に延在された複数の棒状の第2支持部材22とを有している。第1支持部材21は商品コラム3の先端側を支持するもので、左右をブラケット23を介して商品収納室2の側壁24に固定している。また、第2支持部材22は商品コラム3の底を前後に亘って支持するもので、先端を第1支持部材21に挿入固定するとともに、後端を商品収納室2の背壁25に挿入固定している。これらの第1、2支持部材21,22により商品コラム3が商品収納室2内に支持される構造となっている。このように支持された各商品コラム3には図1に示すバケット17が移動し、次いで、バケット17が商品コラム3から商品Aを受け取り、この商品Aを商品取出口14に搬送するようになっている。
図3に示すように、商品コラム3は、3個の商品通路部材31と、商品通路部材31に連結する通路側面部材32と、各商品通路部材31及び通路側面部材32に連結する後端連結部材33と、各商品通路部材31の搬出口を開閉するゲート34と、各商品通路部材31内の商品滑走を良好にするスライダ35と、各商品通路部材31内の商品Aを前方に向かって押圧するプッシャ36と、商品通路幅を調整するスペーサ37(図8及び図9に示す)とを有している。
まず、商品通路部材31の構成を主に図3を参照して説明する。各商品通路部材31は前後方向に延在した側壁311と側壁311から図3に向かって右方向に延在した底壁312を一体に形成してなる。
商品通路部材31の構成のうち側壁311を図3及び図7を参照して説明する。図3に示すように、側壁311の上端には前後方向に切り込んだプッシャ第1案内溝311aを形成している。側壁311の内面のうち上下方向略中央には多少幅広のゼンマイバネ案内溝311bを形成し、同じく側壁311の内面のうち下部側にはプッシャ第2案内溝311cを形成している。図7に示すように、側壁311の外面には前後方向に切り込んで形成したプッシャ第3案内溝311dと通路部材連結溝311eを有している。プッシャ第3案内溝311dはプッシャ第1案内溝311aの僅かに下方に位置し、通路部材連結溝311eは側壁311の下部に位置している。
側壁311の先端下部には、図3に示すように、下方に向かって延在したゲート支持部311fを一体に形成している。このゲート支持部311fの上部にはゲート34が上下方向に回動自在に設置されるゲート取付部311gを形成し、ゲート支持部311fの下部には人の指が引っ掛け可能な引っ掛け溝311hを形成し、ゲート取付部311gと引っ掛け溝311hとの間の位置には隣接する他の商品通路部材31と係合する係合爪311iを形成している。
商品通路部材31のうち底壁312を主に図3を参照して説明する。底壁312は側壁311の下端から直角に屈曲した状態となっており、図6に示すように、商品Aを前後方向に載置している。底壁312の商品載置面312aのうち後寄りが前寄りより強い傾斜となっており、後方の商品Aが容易に前方に移動し易くなるよう工夫している。
底壁312の前端には、図3に示すように、最前列の商品Aの落下を防止する落下規制部材312bと、隣接する他の商品通路部材31の係合爪311iが係合する引っ掛け穴312cを形成している。底壁312の後端には、図3及び図4に示すように、後方に向かって複数の後面連結突起312d,312eが並設され、中央の後面連結突起312dは大きく形成され、この後面連結突起312dを間にして位置する後面連結突起312eは小さく形成されている。底壁312の延在端(図3において底壁312の右端)には下方に向かって屈曲した第1支持受け部312fを有し、この第1支持受け部312fの側面に前後方向に延在された2個の側面連結突起312gを突設している。また、底壁312には左右に所定間隔をおいて配置されたスペーサ取付穴312hを有し、左右2個のスペーサ取付穴312Hは底壁312の前後に亘って3箇所設けられている。
続いて、通路側面部材32の構成を主に図3を参照して説明する。通路側面部材32は商品通路部材31の側壁311と同様の形状となっている。また、通路側面部材32の下部には、側壁311に形成した通路部材連結溝311eと同様の構造となっている通路部材連結溝(図示しない)が形成され、上部にはプッシャ第3案内溝311dと同様の構造となっているプッシャ第3案内溝(図示しない)が形成され、通路側面部材32の前端には商品通路部材31の係合爪311iと同様の係合爪321が形成されている。
更に、後端連結部材33を主に図4を参照して説明する。後端連結部材33は四角柱形状の横柱331と、横柱331の上に等間隔に配置され4本の立ち柱332と、横柱331の左右両端から下方に形成された第2支持受け部333とを有している。
横柱331の前面には、図4に示すように、後面連結突起312dに対応するよう形成された突起嵌合穴331aと、後面連結突起312eに対応するよう形成された突起嵌合穴331bとを有している。この突起嵌合穴331aを間にして左右に突起嵌合穴331bが2個配置されてなり、これらの組み合わせが横方向に3組(3個の商品通路部材31に対応するよう)形成されている。
立ち柱332のうち左側3個の立ち柱332には、上部から下部に向かって第1案内溝入口332a、ゼンマイバネ案内溝入口332b、第2案内溝入口332cが形成されている。ここで、第1案内溝入口332aはプッシャ第1案内溝311aに対向し、ゼンマイバネ案内溝入口332bはゼンマイバネ案内溝311bに対向し、第2案内溝入口332cはプッシャ第2案内溝311cに対向している。また、右側3個の立ち柱332には第3案内溝入口332dが形成され、第3案内溝入口332dは図7に示すプッシャ第3案内溝311dに対向している。
第2支持受け部333は、図5に示すように、内側を方形状に切り欠いた支持溝333aを有している。この支持溝333aは第2支持部材22の径よりも大きく形成し、第2支持部材22の後端が遊びをもって挿通している。
ゲート34は、図1に示すように、商品通路部材31の最も前端に位置する商品Aの落下を防止するもので、図3に示すように、商品通路部材31のゲート取付部311gに取り付け、商品通路部材31の搬出口を開閉するようになっている。
スライダ35は、図3に示すように、商品通路部材31の底壁312上に設置するもので、底壁312の前後方向全体に亘って形成されている。スライダ35の上面は商品Aとの摩擦抵抗を小さくするために湾曲しており、これにより、商品Aが円滑に前方向に移動できるようになっている。
プッシャ36は、図6及び図7に示すように、全体的に上下に延在した方形状の押圧板361と駆動源であるゼンマイバネ362とから構成され、最後端の商品Aを後から前方に向かって押圧するよう機能している。
押圧板361の上端の一方には逆L字状の第1案内片361aを形成し、下部には外側に突出した第2案内片361bを形成し、押圧板361で上部で第1案内片361aの逆側には第3案内片361cを形成している。ここで、第1案内片361aは第1案内溝入口332aを通じてプッシャ第1案内溝311aに挿入され、第2案内片361bは第2案内溝入口332cを通じてプッシャ第2案内溝311cに挿入され、第3案内片361cは第3案内溝入口332dを通じてプッシャ第3案内溝311dに挿入される。また、押圧板361の側面のうち第3案内片361c側の側面には方形状に突出した凸部361dが形成されている。
ゼンマイバネ362は、図6に示すように、押圧板361の後面に設置されているもので、ゼンマイバネ362のうち引き出されたバネ片362aがゼンマイバネ案内溝入口332b及びゼンマイバネ案内溝311bに配置され、バネ片362aの先端がゼンマイバネ案内溝311bの前端に連結している。これにより、ゼンマイバネ362の復元力がプッシャ36に対して前方への押圧力として加わり、プッシャ36が前方に向かって押圧される。
スペーサ37は、図8及び図9に示すように、細長板状に形成されもので、上下に間隔をおいて2本の案内枠371を有している。また、各案内枠371が内側に向かって突出しているため、各案内枠371の間には凹部372が形成されている。この凹部372はプッシャ36の凸部361dの外周縁を囲むような形状になっている。また、スペーサ37は下辺に3個の取付片373を有し、底壁312のスペーサ取付穴312hに着脱自在に固定される。
以上のように構成された商品コラム3の組み付け方法を、主に図3を参照して説明する。
まず、商品通路部材31を左右に3個配置する。ここで、各商品通路部材31を連結する際、各商品通路部材31は次のように組み付ける。
一方の商品通路部材31の係合爪311iを隣接する他方の商品通路部材31の引っ掛け穴312cに挿入して互いに前端側が連結する。これにより、各商品通路部材31が互いに位置決めされる。次いで、図7に示すように、一方の商品通路部材31の延在端に形成された側面連結突起312gを隣接する他方の商品通路部材31の通路部材連結溝311eに嵌め込んで、各商品通路部材31を連結する。これにより、左右に隣接する商品通路部材31が互いに連結する。このような連結作業を繰り返して行い3個の商品通路部材31を連結する。
このような商品通路部材31の連結作業が終了したときは、各商品通路部材31のうちで最も端に位置する商品通路部材31の側面に通路側面部材32を連結する。即ち、通路側面部材32の係合爪321を当該商品通路部材31の引っ掛け穴312cに挿入するとともに、側面連結突起312gを通路側面部材32の通路部材連結溝(図示しない)に嵌め込み、通路側面部材32を連結する。
このように組み付けることにより、各商品通路部材31内に一つずつ商品配列通路が形成され、これにより、1つの商品コラム3内に3個の商品配列通路が形成される。
前述の如き、商品通路部材31と通路側面部材32の組み付け作業が終了したときは、これらの連結強度を向上させるため、後端連結部材33を次の要領で取り付ける。即ち、図4に示すように、各商品通路部材31の後方に後端連結部材33を配置するとともに、横柱331は各商品通路部材31の底壁312の後端に対向させ、各立ち柱332は各側壁311及び通路側面部材32の後端に対向させる。次いで、各商品通路部材31の後面連結突起312dを後端連結部材33の突起嵌合穴331aに嵌め込み、後面連結突起312eを突起嵌合穴331bに嵌め込む。これにより、商品通路部材31及び通路側面部材32が後端連結部材33により強固に連結される。なお、連結強度を更に向上させるために立て柱332と各側壁311及び通路側面部材32とをネジなどで締結するようにしても良い。
このように後端連結部材33の連結作業が終了したときは、図3に示すように、各スライダ35を各商品通路部材31の商品載置面312aに設置し、ゲート34を各商品通路部材31のゲート取付部311gに取り付ける(なお、ゲート34は各商品通路部材31を組み付ける前に予め取り付けておいても良い)。
次いで、プッシャ36を次の要領で組み付ける。即ち、まず、ゼンマイバネ362を押圧板361の後面に設置しておく。次いで、各プッシャ36を後端連結部材33の後方で各商品通路部材31と対向させるように位置させる。しかる後、プッシャ36の第1案内片361aを第1案内溝入口332aを介してプッシャ第1案内溝311aに移動させ、プッシャ36の第2案内片361bを第2案内溝入口332cを介してプッシャ第2案内溝311cに移動させ、プッシャ36の第3案内片361cを第3案内溝入口332dを介してプッシャ第3案内溝311dに移動させる。一方、ゼンマイバネ362のバネ片362aはゼンマイバネ案内溝入口332bを介してゼンマイ案内溝311bに配置され、バネ片362aの先端をゼンマイ案内溝311bの先端に固定する。
なお、スペーサ37により各商品通路部材31の内側の商品通路幅を調整するときは、スペーサ37の取付片373を図9に示すように内側又は外側のスペーサ取付穴312hに固定すればよい。
以上のような組み付け工程により商品コラム3が構成される。商品コラム3を商品収納室2内に配置するときは、図2に示すように、商品コラム3の前側を第1支持部材21に載せ、図5に示すように、後端連結部材33の支持溝333aに第2支持部材22を挿入する。これにより、商品コラム3が商品収納室2内に設置され、図1のように、複数の商品コラム3が商品収納室2内に配置される。
本実施形態に係る商品コラム3は、商品通路部材31と通路側面部材32を有している。そして、商品通路部材31が前後方向に延在した側壁311と側壁311から左右一方に延在した底壁312とからなり底壁312の延在端を介して互いに連結可能となっており、また、商品通路部材32が底壁312の延在端に連結可能となっている。この構造を採用することにより、商品通路部材31は左右一方に向かって複数配置されるとともに互いに隣接する各商品通路部材31は各延在端を介して連結され、通路側面部材32は各商品通路部材31のうち左右一方の最も端に位置する商品通路部材31に延在端を介して連結されている。
本実施形態に係る商品コラム3によれば、隣接する各商品通路部材31同士が側壁311を共通にして連結し商品コラム3を構成するため、1個の商品コラム3に複数列の商品配列通路が形成される。したがって、商品配列通路が多数の割には商品コラム3の数が全体として少なくなるため、支持部材の配置空間W1の個数もその分少なくなり、商品収納室2の商品収納容量を増大させることができる。
また、商品通路部材31及び通路側面部材32により商品配列通路が形成されるが、これらの部材31,32が後端連結部材33により補強されているため、商品配列通路の歪み等を防止することができる。
更に、ゼンマイバネ362(駆動源)のバネ片362aが商品通路部材31の側壁311に配置され、押圧板361の第1〜第3案内片361a〜361c(案内部材)がこれまた側壁311や通路側面部材32に支持されている。即ち、プッシャ36の駆動源や案内部材が全て側壁311に支持され、従来の如く底壁312に支持されるものとはなっていない。よって、従来の如く、商品を支持案内する底壁312が変形することがなく、底壁312の変形に伴う商品搬出不良を起こすことがない。
更にまた、図9に示すように、プッシャ36には凸部361dを形成し、また、スペーサ37には凸部361dの外周縁を囲むように凹部372を形成している。即ち、図9の実線で示すように、プッシャ36及びスペーサ37の両者が上下方向に亘って重なり合っている。これにより、図9の2点鎖線に示すように、通路幅を拡大するようスペーサ37をプッシャ36から離隔してセットする場合においても(案内枠371が大きく離れるときでも(図9のW3))、凸部361dの先端と凹部372の先端との間の隙間(図9のW4)がさほど大きくなることがなく、これにより、プッシャ36とスペーサ37との間の隙間に商品Aが挟まることがない。
図10は前記実施形態に係るプッシャ36及びスペーサ37の変形例を示すもので、前記実施形態に係るプッシャ36及びスペーサ37と同一構成部分は同一符号をもって表す。
本変形例に係るスペーサ37’は上部の案内枠371の上方に更に取付片373を延在し、プッシャ36’には当該取付片374の取付溝363を形成したものである。本変形例によれば、スペーサ37’の上下端が確実に保持され、スペーサ37’が安定的に設置されるという利点を有する。
図11は前記実施形態に係るプッシャ36の変形例を示すもので、前記実施形態に係るプッシャ36と同一構成部分は同一符号をもって表す。
本変形例に係るプッシャ36”は押圧板361の前面のうち商品Aと対向する部分(前面中央)を商品Aの外形に対応するよう湾曲溝364を形成している。
従来は押圧用の駆動源を中央に設置していたため、押圧板361の前面中央の厚さを薄くすることができなかった。これに対して、図11に示すように、駆動源(ゼンマイバネ362)を側方寄りに設置できるため、その分中央の幅を小さくすることができる(W5の分薄くできる)。これにより、各商品通路部材31の商品収納容量が増加するという利点を有する。
なお、前記実施形態では、商品コラム3を支持する各支持部材21,22を各商品コラム3間に設置することなく各商品コラム3の下方に設置しているが、各商品コラム3間に設置してもよいことは勿論である。
自動販売機の正面図 商品コラムの組み付け方法を示す分解斜視図 商品コラムの分解斜視図 商品通路部材と後端連結部材との連結構造を示す分解斜視図 後面連結部材の支持構造を示す斜視図 ゼンマイバネの配置状態を示す平面図 商品コラムの一部省略正面断面図 スペーサの側面図 スペーサを設置した状態を示す商品コラムの一部省略正面断面図 スペーサ及びプッシャの変形例を示す商品コラムの一部省略正面断面図 プッシャの他の変形例を示す一部切欠き平面図
符号の説明
1…自動販売機、2…商品収納室、3…商品コラム、31…商品通路部材、32…通路側面部材、33…後端連結部材、36…プッシャ、37…スペーサ、311…側壁、312…底壁、311a…プッシャ第1案内溝、311b…ゼンマイバネ案内溝、311c…プッシャ第2案内溝、311d…プッシャ第3案内溝、312d,312e…後面連結突起、312g…側面連結突起、331a,331b…突起嵌合穴、361a…第1案内片、361b…第2案内片、361c…第3案内片、361d…凸部、372…凹部、A…商品。

Claims (6)

  1. 商品を前後方向に配列し商品収納室内に左右に複数配置した自動販売機の商品コラムにおいて、
    前後方向に延在した側壁と側壁から左右一方に延在した底壁とからなり該底壁の延在端を介して互いに連結可能な商品通路部材と、該商品通路部材の底壁の延在端に連結可能な通路側面部材とを有し、
    前記商品通路部材は左右一方に向かって複数配置されるとともに互いに隣接する該各商品通路部材は該各延在端を介して連結され、前記通路側面部材は該各商品通路部材のうち左右一方の最も端に位置する商品通路部材の延在端に連結された
    自動販売機の商品コラム。
  2. 前記各商品通路部材の後端と前記通路側面部材の後端とを後端連結部材を介して一体に連結した
    ことを特徴とする請求項1記載の自動販売機の商品コラム。
  3. 前記商品通路部材に配列した商品を前方に押し出すプッシャを有し、該プッシャを前記商品通路部材の側壁に支持してなる
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動販売機の商品コラム。
  4. 前記プッシャの上部を左右に隣接する前記各側壁の上部に支持するとともに、該プッシャの下部を左右に隣接する少なくとも一方の側壁に支持する
    ことを特徴とする請求項3記載の自動販売機の商品コラム。
  5. 前記商品通路部材には前記プッシャの側面に対向する通路幅調整用のスペーサを有するとともに、前記プッシャ及び該スペーサの対向する部位のうちの一方には他方に向かって突出した凸部を有し、他方には該凸部の外周縁を囲むよう形成された凹部を有する
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の自動販売機の商品コラム。
  6. 前記スペーサの下端を前記商品通路部材の底壁に支持するとともに、該スペーサの上端を前記プッシャに遊嵌してなる
    ことを特徴とする請求項5記載の自動販売機の商品コラム。
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