この種の直積式商品収納ラックは、箱形のコラムケース内に画成した商品通路に商品を上下一列に積み上げ収納し、ベンド機構の操作により最下位の商品から順に落下搬出するようにしたもので、この直積式商品収納ラックには、収容商品の外形サイズに合わせて商品通路の商品通路幅を可変調整する手段として通路幅調整機構を備えている。この通路幅調整機構は、コラムケースの内部に画成した商品通路に沿ってコラムケースの側壁に平行リンクを介して支持した可動側板を配備し、この可動側板を調節レバーの設定操作により商品通路の幅方向へ移動して通路幅を規制するようにした通路幅調整機構が知られている(例えば、特許文献1参照)。
前記直積式商品収納ラックを搭載した自動販売機の直積式商品収納ラックを図7〜図9に示す。図7において、1は前面が開口した箱形の筐体として形成され、底壁1aを挟んで上部領域が断熱構造の商品収納庫、下部領域が機械室として形成された本体キャビネットである。この本体キャビネット1の商品収納庫内は、仕切壁1bにより左右に並ぶ複数の商品収納室(この例では2室)に仕切られており、各商品収納室には紙パック入り飲料などの商品を収容するとともにその下端に商品を搬出するベンド機構を有する直積式商品収納ラック4、商品搬出用コンベヤー5および冷却/加熱ユニット(不図示)が上下方向に収設されている。前記本体キャビネット1にはその商品収納庫の前面を閉塞する片開き式の断熱内扉3が取付けられるとともに本体キャビネット1の前面開口を開閉する片開き式の外扉2が取付けられている。前記外扉2の前面には、周知のように、商品見本のディスプレイ室,硬貨投入口,紙幣投入口,返却レバー,釣銭返却口,ロック付きハンドルなどが設けられている。前記断熱内扉3には前記商品搬出用コンベヤー5と外扉2に形成した商品取出口2aとを連係して開口したフラッパ付きの商品搬出口3aが設けられている。前記本体キャビネット1の機械室には、商品収納室内の冷却ユニットと冷凍サイクルを構成する凝縮器,圧縮機などからなる冷凍機のコンデンシングユニット6が配備されている。
前記直積式商品収納ラック4はレール機構8により本体キャビネット1の商品収納庫内に引出し自在に格納されている。この直積式商品収納ラック4は、図8に示したコラムケース10を前後方向に組合せて構築した集合体になり、コラムケース10にはそのケース中央に配した仕切隔壁11および該仕切隔壁11の下部に連ねて配したベンド機構12の両側に一対の商品通路(コラム)を画成しており、各コラムには不図示のコラム扉を備えている。
図8は、前記直積式商品収納ラック4における一基分のコラムケース10の模式構造図を示し、この図8から明らかなように、前面(自動販売機の正面から見て右側面)および底面を開放した箱型に形成されている。なお、以下の説明ではコラムケース10の前後左右とは、図8に示した白抜き矢印の方向から見た場合の方向を指すものである。前記コラムケース10の内部には左右方向中央に配した仕切隔壁11および仕切隔壁11の下部に連ねて配したベンド機構12を挟んでコラムケース10の左右側壁10a,10aとの間に商品通路(コラム)14を画成し、コラムケース10の開放した前面には商品補給時に開放されるコラム扉(不図示)を備えている。前記ベンド機構12は、各商品通路14に出没自在な上部フラッパ12aおよび下部フラッパ12bを有し、不図示のベンドモータの駆動軸に連結したそれぞれの制御カムの操作で上部フラッパ12aおよび下部フラッパ12bが交互に商品通路14に出没するように構成されている。
前記仕切隔壁11,ベンド機構12に対向してコラムケース10の左右側壁10a,10aの内側には、商品通路14の通路幅を商品S1,S2の外形サイズに合わせて調整する可動側板15が後述する平行リンクを介して架設され、前記可動側板15に内蔵された通路幅調整機構の調節レバー20(後述)をコラムケース10の前面側の操作部16に配置して可動側板15を設定操作するようにしている。なお、17は商品S1,S2の長さサイズに合わせてコラムにおける商品通路14の奥行き寸法を規制する奥行きアタッチメントである。
前記可動側板15は、図9に示すように、その前後両端を平板面に対して垂直に折り曲げて横断面コ字形に形成した長尺状の板金製になり、該可動側板15の裏面側(コラムケース10の左右側壁10aと対向する側)に、上下二枚のリンク板19a,19bの他端同士を連結して“くの字”状に曲折可能な調整リンク19、該調整リンク19の上リンク板19aの一端に結合した調節レバー20、上下二枚のリンク板21a,21bの他端同士を連結して“くの字”状に曲折可能な上下一対の従動リンク21、前記調整リンク19の上リンク板19aの一端および上下一対の従動リンク21のそれぞれ上リンク板21aの一端と連結され、前記調整リンク19と上下一対の従動リンク21とを連係する可動連結板22からなる通路幅調整機構が組み付けられている。前記調整リンク19の下リンク板19bと上下一対の従動リンク21のそれぞれの下リンク板21bの一端は可動側板15に固定され、調整リンク19の上リンク板19a,下リンク板19bの連結点および従動リンク21の上リンク板21a,下リンク板21bの連結点がコラムケース10の左右側壁10aに当接する態様で組み付けられている。また、前記可動側板15の裏面には上下一対のU字状平行リンク23の脚部が結合され、この上下一対の平行リンク23のU字状部はコラムケース10の左右側壁10aの内側に係止されて平行リンク機構を形成することにより可動側板15が垂直姿勢を保って商品通路14に進退するように構成されている。そして、前記可動側板15は上下一対の平行リンク23の脚部と係合・離脱可能に構成されており、これにより可動側板15はコラムケース10の左右側壁10aに着脱自在に架設されている。
前記調節レバー20は、可動側板15の前方側脚片に開口した上下方向に延在する調節溝15aに嵌挿されている。前記調節レバー20を調節溝15aにおける調節段位置の最上段の調節段部に係合させた状態では調整リンク19および従動リンク21の上リンク板19a,下リンク板19bおよび上リンク板21a,下リンク板21bが略直線状に伸長した状態となり、調節レバー20を調節溝15aにおける調節段位置の最下段の調節段部に係合させた状態では調整リンク19および従動リンク21の上リンク板19a,下リンク板19bおよび上リンク板21a,下リンク板21bが“くの字”に曲折した状態となり、調整リンク19の上リンク板19a,下リンク板19bおよび従動リンク21の上リンク板21a,下リンク板21bのそれぞれの連結点が可動側板15に対して接近・離隔する。
前記可動側板15は調節レバー20による操作を容易とするために前後方向幅が商品通路(コラム)の奥行き寸法よりも短く形成して軽量化されている。そして、前記ベンド機構12は、上部フラッパ12aが商品通路14に突出してコラムケース10の左右側壁10a(可動側板15)との間に商品を挟み付けて保持するように構成されており、商品通路14に突出する上部フラッパ12aが商品通路14の奥行き寸法を規制する奥行きアタッチメント17と当接することがないようにコラムケース10の前方寄りに配設されている。このベンド機構12の配設位置に対応して可動側板15もコラムケース10の前方寄りに配されている。これは、上部フラッパ12aが可動側板15との間に商品を挟み付けて保持するように構成されていることから、可動側板15が後方側に配設されると上部フラッパ12aに押圧された商品が左右方向に傾いてしまうおそれがあるからである。
上記の構成により、図8においてコラムケース10における左右側壁10aの前面側に配した操作部16に露出した調節レバー20を操作して調整リンク19,従動リンク21の “くの字”状の曲折角度を変化させると、上下一対の平行リンク23を介してコラムケース10の左右側壁10aの内側に垂直姿勢を保つ態様で架設された可動側板15はケース側壁10aから離隔(商品通路14に進出)若しくはケース側壁10aに近接(商品通路14から退避)して商品通路14の通路幅を縮小若しくは拡大する。
ところで、このコラムケース10の商品通路14の通路幅H(図8参照)は仕切隔壁11および仕切隔壁11の下部に連ねて配したベンド機構12と対向配置された可動側板15(の平板面)との間の寸法により定められる。ここで、可動側板15が通路幅調整機構を収容するために横断面コ字形に形成されているため、コラムケース10のケース側壁10aの壁面が真っ平らである場合には、可動側板15の両脚片が真っ平らなケース側壁10aの壁面に当接して可動側板15が商品通路14に突き出すので、商品通路14の通路幅Hが可動側板15の高さ分だけ狭くなってしまう。このため、コラムケース10のケース側壁10aに凹溝を形成して可動側板15を格納するように構成したものも知られている(例えば、特許文献2)。
以下、本発明の実施の形態に係る自動販売機の直積式商品収納ラックについて添付図面を参照して説明する。なお、本発明の実施の形態に係る自動販売機の直積式商品収納ラックにおいて、図7〜図9に示したものと同一若しくは同一の機能を有するものには同一の符号を付して説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る自動販売機の直積式商品収納ラックの要部を拡大して示す斜視図であり、図において、10で再びコラムケースを示す。前記コラムケース10の内部には左右方向中央に配した仕切隔壁11および仕切隔壁11の下部に連ねて配したベンド機構12(図8参照)を挟んでコラムケース10の左右側壁10a,10aとの間に商品通路(コラム)14を画成し、コラムケース10の開放した前面には商品補給時に開放されるコラム扉(不図示)を備えている。前記仕切隔壁11,ベンド機構12に対向してコラムケース10の左右側壁10a,10aの内側には、商品通路14の通路幅を商品S1,S2(図7参照)の外形サイズに合わせて調整する可動側板15Aが配設されている。図1では左端のコラムケース10の商品通路14,14に可動側板15Aが配設され、その右側に隣接するコラムケース10の商品通路14では可動側板15Aを取り外した状態を示しており、可動側板15Aはコラムケース10の左右側壁10aに取付けられた平行リンク23を介して架設されている。
前記コラムケース10の左右側壁10a,10aには可動側板15Aを格納する凹溝10bが形成され、この凹溝10bは、当該凹溝10bにおける前方側溝壁がコラムケース10の前端近傍に位置するとともに後方側溝壁を奥行き方向に移動させて前記凹溝の幅が奥行き方向に広げられている。ここで、図1ではコラムケース10の背壁より前方側に凹溝10bの後方側溝壁が形成されているが、これはコラムケース10の背壁までの間にフランジを形成して剛性を高めることによりコラムケース10の薄板化を図るためであり、コラムケース10の剛性に支障がない場合には凹溝10bにおける後方側溝壁をコラムケース10の背壁とすることもできる。なお、17は商品S1,S2の長さサイズに合わせてコラムにおける商品通路14の奥行き寸法を規制する奥行きアタッチメントである。
前記可動側板15Aは、図2、図3に示すように、上端側の太幅部15A1とその下方側の細幅部15A2とを備え、その太幅部15A1と細幅部15A2の前後両端を平板面に対して垂直に折り曲げて横断面コ字形に形成された長尺状の板金製になる。前記可動側板15Aの太幅部15A1および細幅部15A2の後方側脚片は同一線上に位置しており、細幅部15A2の前方側脚片が太幅部15A1の前方側脚片よりも後方側に位置するように切削加工されている。前記可動側板15Aは太幅部15A1の前方側脚片を前記コラムケース10の左右側壁10a,10aに形成された凹溝10bの前方側溝壁に近接した状態で配設され(図1参照)、この状態で可動側板15Aの細幅部15A2の前方側脚片が前記凹溝10bの前方側溝壁との間に所定寸法の隙間hが形成されるように構成されている。ここで、所定寸法とは商品容器の本体部の外郭から外方に突出する環状膨出部を有する異形商品、例えば図8に示した鍔付き商品S1のように、頭部周縁から外方に突出するキャップ係止用若しくは蓋装着用の鍔を有し、当該鍔にキャップが係止若しくは当該鍔に蓋が装着された異形商品におけるキャップ若しくは蓋の周縁(環状膨出部)が進入可能な寸法である。
前記可動側板15Aの裏面側(コラムケース10の左右側壁10aと対向する側)には、上下二枚のリンク板19a,19bの他端同士を連結して“くの字”状に曲折可能な調整リンク19、該調整リンク19の上リンク板19aの一端に前後方向に摺動自在に結合した調節レバー20、上下二枚のリンク板21a,21bの他端同士を連結して“くの字”状に曲折可能な上下一対の従動リンク21、前記調整リンク19の上リンク板19aの一端および上下一対の従動リンク21のそれぞれ上リンク板21aの一端と連結され、前記調整リンク19と上下一対の従動リンク21とを連係する可動連結板22および設定金具24(図4参照)からなる通路幅調整機構RGが組み付けられている。
前記調整リンク19を構成する上下二枚のリンク板19a,19bおよび上下一対の従動リンク21を構成する上下二枚のリンク板21a,21bは略同一の構成になるので、ここでは調整リンク19を構成する上下二枚のリンク板19a,19bについて説明し、上下一対の従動リンク21については参照符号を括弧内に示して説明を省略する。図4の(b)に示すように、前記調整リンク19(21)の上リンク板19a(21a)の一端(上端)には前後一対のカール部19a1,19a1が形成され、その他端(下端)にも一回り小さな前後一対のカール部19a2,19a2が形成されている。一方、前記調整リンク19(21)の下リンク板19b(21b)の一端(下端)には前後一対であって下リンク板19b(21b)から外方に延在するカール部19b1,19b1が形成され、その他端(上端)には前後一対のカール部19b2,19b2が形成されている。このカール部19b2,19b2は、前記上リンク板19a(21a)の他端に形成されたカール部19a2,19a2よりも一回り大きく形成されている。前記上リンク板19a(21a)と下リンク板19b(21b)の他端同士を突き合せた状態で、上リンク板19a(21a)の他端に形成されたカール部19a2,19a2を下リンク板19b(21b)の他端に形成された前後一対のカール部19b2,19b2に差し込むことにより上下二枚のリンク板19a,19b(21a,21b)は連結され、二枚のリンク板19a,19b(21a,21b)の連結点を中心に“くの字”状に曲折可能である。なお、上リンク板19a(21a)の他端に形成されたカール部19a2,19a2の基端部には前後方向(差し込み方向)に切欠きを有しており、これにより上リンク板19a(21a)の他端に形成されたカール部19a2,19a2が下リンク板19b(21b)の他端に形成された前後一対のカール部19b2,19b2に深く差し込まれるように構成されている。前記調整リンク19(21)の下リンク板19b(21b)の一端に形成されたカール部19b1,19b1は可動側板15Aに板面に切り起こしにより形成された軸受151により軸支される。
前記調整リンク19と上下一対の従動リンク21とを連係する可動連結板22は横断面コ字形に形成された長尺状の板金製になる。この可動連結板22の前方側脚片には4個の切欠部22a(下方に3個、上方に1個)が形成され、後方側脚片には3個の開口部22b(下方に2個、上方に1個)が形成されている。前記開口部22bは図には明示されていないが、切欠22aの開放部を連結した構造になる。前記3個の開口部22bは、前記調整リンク19および上下一対の従動リンク21のそれぞれの下リンク板19b,21bの一端を可動側板15Aに固着、すなわち、下リンク板19b,21bの一端に形成されたカール部19b1,19b1を可動側板15Aに形成された軸受151により軸支した状態で、かつ、上下二枚のリンク板19a,19bおよび上下二枚のリンク板21a,21bを直線状に伸長させた状態で前記調整リンク19および上下一対の従動リンク21のそれぞれの上リンク板19a,21aのそれぞれの一端に形成したカール部19a1に対応した位置に形成されている。また、前記4個の切欠部22aは、前記と同様に調整リンク19および上下一対の従動リンク21のリンク板19a,19bおよびリンク板21a,21bを直線状に伸長させた状態で前記調整リンク19および上下一対の従動リンク21のそれぞれの上リンク板19a,21aのそれぞれの一端に形成したカール部19a1と上下一対の従動リンク21のうち下方の従動リンク21における上下二枚のリンク板21a,21bの連結点に対応した位置に形成されている。つまり、4個の切欠部22aは、調整リンク19および上下一対の従動リンク21のリンク板19a,19bおよびリンク板21a,21bを直線状に伸長した際にカール部19a1、19b2が当接することを回避する逃げに相当する。なお、可動連結板22における上方の従動リンク21のリンク板21a,21bの連結点に対応した位置に切欠部22aが形成されていないが、これは当該箇所における可動連結板22の脚片の長さを短く形成してリンク板21a,21bの連結点が当接するのを逃げるように構成しているからである。
前記調節レバー20は、後述する設定金具24の両脚片に跨る長さを有し、前記調整リンク19の上リンク板19aの一端に形成した前後一対のカール部19a1,19a1に挿通される丸棒軸部20aの前方側を扁平状にプレス加工して幅を広げ、その先端を図示のようにL形に屈曲して指を掛ける把手部20bが形成されている。前記調節レバー20は可動側板15Aの前方側脚片に開口した櫛状の調節溝15aにおける上下方向に延在するスリットの下部に形成した大径部を介して嵌挿され、把手部20bの扁平部が調節溝15aのスリット内を上下方向に移動自在である。また、前記把手部20bの背面に形成した前後方向に延在するリブ状の係止爪20cが前記該調節溝15aから横向き延在する複数の調節段部(櫛の歯部)に係合・離脱可能である。さらに、前記調節レバー20の丸棒軸部20aの後端部は円錐状のテーパ付き端部として形成され、このテーパ付き端部が後述する設定金具24の後方側脚片に穿孔された上下複数段の各調節穴に係合・離脱可能である。
前記調節レバー20を調整リンク19の上リンク板19aの一端に形成した前後一対のカール部19a1,19a1に挿通させる際、前後一対のカール部19a1,19a1の間に可動連結板22の後方側脚片に形成した最下位の開口部22bと付勢ばね(圧縮コイルばね)SPを配置した状態で挿通される。そして、調節レバー20の丸棒軸部20aに巻回された付勢ばねSPを前方側に圧縮させた状態で丸棒軸部20aにスナップピンSNを取り付ける。これにより調節レバー20は付勢ばねSPにより常時後方に付勢されて丸棒軸部20aのテーパ付き端部が設定金具24(後述)の後方側脚片に穿孔した調節穴の一つに係合し、かつ、把手部20bの背面に形成したリブ状の係止爪20cが可動側板15の前方側脚片に開口した櫛状の調節溝15aの調節段部の一つに係止され、把手部20bを手前に引くとリブ状の係止爪20cが調節溝15aの調節段部から引き外され、丸棒軸部20aのテーパ付きの端部が調節穴15bから引き外されるように構成されている。
ここで、可動連結板22の後方側脚片に形成した最下位の開口部22bを調整リンク19の上リンク板19aの一端に形成した前後一対のカール部19a1,19a1に間に配置した状態で調節レバー20が挿通されることにより可動連結板22が調整リンク19に連結される。これと同様に、上下一対の従動リンク21の上リンク板21aのそれぞれの一端に形成した前後一対のカール部21a1,21a1の間に可動連結板22の後方側脚片に形成した中段および最上位の開口部22bを配置したうえで前後一対のカール部に軸ピン(不図示)を挿通させると可動連結板22が上下一対の従動リンク21に連結される。これにより調整リンク19と上下一対の従動リンク21が可動連結板22を介して連結される。
前記設定金具24は可動側板15Aの細幅部15A2よりも細幅の横断面コ字形に形成された板金製になり、前方側脚片には可動側板15Aの前方側脚片に開口した櫛状の調節溝15aよりも一回り大きな櫛状の調節溝24aが形成され、後方側脚片には上下複数段の調節穴(不図示)が穿孔されている。この設定金具24の後方側脚片に形成された上下複数段の調節穴は、前述した調節レバー20のテーパ付き端部が係合・離脱可能に構成されている。前記設定金具24は前記可動側板15Aの裏面側における調整リンク19に対応する位置であって、前記設定金具24の前方側脚片に形成した櫛状の調節溝24aを可動側板15Aの前方側脚片の櫛状の調節溝15aと一致させた状態で前方側脚片同士を当接させたうえで可動側板15Aに溶接される。前記設定金具24の前方側脚片に形成した調節溝24aの各調節段部および後方側脚片に穿孔された上下複数段の各調節穴(不図示)のそれぞれは互いに高さ位置が同一の調節段位置となるように構成されている。この設定金具24の後方側脚片に穿孔された上下複数段の各調節穴に前記調節レバー20の丸棒軸部20aの丸棒軸部20aのテーパ付き端部が係合する一方、設定金具24の前方側脚片に形成した調節溝24aの各調節段部に前記調節レバー20の把手部20bの背面に形成したリブ状の係止爪20cが係止される。
上記構成になる可動側板15Aをコラムケース10の左右側壁10aに架設する上下一対の平行リンク23,23は、図1に示すように、弾性材料によりU字状に形成されるとともに両脚片先端に外方に延在するフックを備えたものである。前記上下一対の平行リンク23,23のうち、上方の平行リンク23はそのU字状部が、コラムケース10の左側側壁10aに切り起こしにより形成されたカール状(半割り)の軸受150,150に、コラムケース10の側壁10aの外側から係止される一方、前記両脚片先端に設けたフックが可動側板15Aの太幅部15A1の前方側脚片および太幅部15A1の板面に切り起こしにより形成された係合片152,153の係止孔に、前記両脚片が接近する態様で撓ませたうえで両フックを係合片152,153の内側から挿通させることにより係止される。下方の平行リンク23も上方の平行リンク23と同様にコラムケース10Rの左側側壁10aに係止される一方、両脚片先端に設けたフックが可動側板15Aの細幅部15A2の前方側脚片に形成された係止孔154および細幅部15A2の板面に切り起こしにより形成された係合片155の係止孔に係止される。なお、コラムケース10の左側側壁10aに切り起こしにより形成されたカール状(半割り)の軸受150,150の開放部は、隣接するコラムケース10を組合せた際に隣接する軸受同士により閉塞されるものである。
前述したように上下一対の平行リンク23,23を介してコラムケース10の左右側壁10aの内側に架設された可動側板15Aは、コラムケース10の左右側壁10aと上下一対の平行リンク23,23とともに平行リンク機構を形成し、これにより可動側板15Aは垂直姿勢を保って商品通路14に進退移動するものである。また、可動側板15Aは上下一対の平行リンク23,23の両脚片を摘んでその両脚片先端に外方に延在するフックによる係止を解除すればコラムケース10から取り外すことができ、これにより可動側板15Aも平行リンク23,23を介してコラムケース10の左右側壁10aに着脱自在に配設されているものである。
かかる構成において可動側板15Aに内蔵された通路幅調整機構RGの調節レバー20がコラムケース10の前面の操作部16(図8参照)に露出するに配置される点は従来装置と同一である。以下、図8も参照しつつ前記調節レバー20の設定操作について説明する。この場合、コラムケース10における前面に配した操作部16に露出した通路幅調整機構RGの調節レバー20の把手部20bに手を掛けて手前に引っ張り、調節レバー20の把手部20bの背面に形成したリブ状の係止爪20cを可動側板15Aの前方側脚片に開口した櫛状の調節溝15aにおける調節段部から引き外すと同時に調節レバー20のテーパ付きの端部を設定金具24の後方側脚片に穿孔した調節穴から引き外す。調節レバー20の手前への移動は調節レバー20の丸棒軸部20aに取り付けたスナップピンSNにより規制される。前記調節レバー20を手前に引っ張った状態を維持しつつ調節レバー24の把手部20bの扁平部を櫛状の調節溝15aにおける上下方向に延在するスリットに沿って移動、例えば、収容商品の外形サイズが最小の商品の場合には下方に移動させて調節レバー20の把手部20bの背面に形成したリブ状の係止爪20cを調節溝15aの最下段の調節段部に対峙させたうえで調節レバー20の把手部20bから手を離す。手を離された操作レバー20は丸棒軸部20aに巻回された圧縮コイルばねSPの付勢力により可動側板20に押し込まれて把手部20bの背面に形成したリブ状の係止爪20cが櫛状の調節溝15aの最下段の調節段部に係合すると同時に調節レバー20のテーパ付きの端部が設定金具24の後方側脚片に穿孔した調節穴の最下段の調節段部に係合する。これにより調節レバー20は収容商品の外形サイズの設定位置に係止される。
前記調節レバー20の移動操作時に調整リンク19における上リンク板19a,下リンク板19bおよび従動リンク21の上リンク板21a,下リンク板21bの連結点がコラムケース10の側壁10aに当接した状態で調整リンク19における上リンク板19a,下リンク板19bおよび従動リンク21の上リンク板21a,下リンク板21bがなす“くの字”状の曲折角度が次第に小さくなる。これにより上下一対の平行リンク23,23を介してコラムケース10の側壁10aの内側に垂直姿勢を保つ状態で配設された可動側板15Aは側壁10aから離隔する態様で商品通路14に進出して商品通路14を外形サイズが最小の商品に応じた通路幅に縮小する。
前記コラムケース10に外形サイズが最大の商品を収容する場合には調節レバー20を前述した操作と同様に操作レバー20の把手部20bに手を掛けて手前に引っ張った後、操作レバー20を上方に移動させて調節レバー20の把手部20bの背面に形成したリブ状の係止爪20cを櫛状の調節溝15aの最上段の調節段部に係合させるとともに調節レバー20のテーパ付きの端部を設定金具24における後方側脚片に穿孔した調節穴の最上段の調節段部に係合させて外形サイズが最大の商品に対応する設定位置に係止する。前記操作レバー20の上方向への移動操作時に調整リンク19の上リンク板19a,下リンク板19bおよび従動リンク21の上リンク板21a,下リンク板21bがなす“くの字”状の曲折角度が次第に大きくなって調整リンク19の上リンク板19a,下リンク板19bおよび従動リンク21の上リンク板21a,下リンク板21bが直線状に伸長した状態となる。これにより、可動側板15Aがコラムケース10の側壁10aに形成した凹溝10bに格納、つまり、商品通路14から退避して商品通路14を外形サイズが最大の商品に応じた通路幅に拡大する。
さて、図8に示した鍔付き商品S1のように、商品容器の頭部周縁から外方に突出するキャップ係止用若しくは蓋装着用の鍔を有し、当該鍔に係止されたキャップ若しくは前記鍔に装着された蓋の外形寸法が通路幅Hよりも大きい異形商品、つまり、商品容器の本体部の外郭から外方に突出する環状膨出部を有する異形商品を販売可能とするため、この実施の形態においては、上端側の太幅部15A1とその下方側の細幅部15A2とを備え、その太幅部15A1と細幅部15A2の前後両端を平板面に対して垂直に折り曲げて横断面コ字形に形成され、前記太幅部15A1および細幅部15A2の後方側脚片が同一線上に位置する一方、細幅部15A2の前方側脚片が太幅部15A1の前方側脚片よりも後方側に位置するように切削加工された可動側板15Aを採用するとともに、前記可動側板15Aを格納するところの、コラムケース10の左右側壁10a,10aに形成した凹溝10bを、当該凹溝10bにおける前方側溝壁がコラムケース10の前端近傍に位置するとともに後方側溝壁を奥行き方向に移動させて前記凹溝の幅が奥行き方向に広げられている。このような構成において、調節レバー20を外形サイズが最大の商品に対応する設定段部に係止すると、可動側板15Aがコラムケース10の側壁10aに形成した凹溝10bに格納された状態で可動側板15Aの細幅部15A2における前方側脚片と前記凹溝10bの前方側溝壁との間には隙間hが形成されている。前記隙間hは、異形商品の環状膨出部が侵入可能な寸法に定めている。そこで、異形商品を商品通路14に環状膨出部が交互に前後方向を向くように互い違いに積み重ねて収容する際、前方を向く異形商品の環状膨出部を前記隙間hに進入させる態様で収納する一方、後方を向く異形商品についてはその軸線を奥行き方向に対して傾斜させつつ環状膨出部を可動側板15Aと仕切隔壁11(ベンド機構12)の間を通過させて可動側板15Aの背後側の凹溝10bに進入させる。これにより異形商品を商品通路14に交互に積み重ねて収容することができる。この場合、異形商品の長さサイズに応じて奥行きアタッチメント17は適宜位置に調整して取付けられる。
前述したように、この実施の形態1に係る自動販売機の直積式商品収納ラックによれば、一側面と下面を開放した箱形をなし、開放した一側面から見て左右の左右側壁10a,10aと開放した一側面から見て奥行き方向後方の背壁とを有するコラムケース10を備え、コラムケース10の左右方向の中央部に配置した仕切隔壁11,ベンド機構12とこの仕切隔壁11,ベンド機構12に対向する左右側壁10a、10aとの間に画成した商品通路(コラム)14に商品を上下一列に積み上げ収納し、ベンド機構12の操作により最下位の商品から順に落下搬出する自動販売機の直積式商品収納ラックであって、前記仕切隔壁11,ベンド機構12に対向するコラムケース10の左右側壁10a,10aに、この左右側壁10a,10aに沿う態様で上下方向に延在して前記仕切隔壁11,ベンド機構12との間に形成される商品通路14の通路幅Hを調整する横断面コ字形の可動側板15Aを配設するとともに前記可動側板15Aを商品通路14から退避させる態様で格納する凹溝10bを備えたものにおいて、前記可動側板15Aを商品通路14から退避させる態様で格納する前記凹溝10bの前方側溝壁と後方側溝壁との間の寸法(奥行き方向の溝幅)を前記可動側板15Aのコ字形両脚片の間の寸法(可動側板の奥行き方向の幅)よりも大きく前記コラムケース10の前後方向長さ(左右側壁の前後方向長さ)よりも短い長さに形成して可動側板15Aのコ字形両脚片と凹溝10bの前方側溝壁と後方側溝壁との間に、商品容器の本体部の外郭から外方に突出する環状膨出部を有する異形商品における環状膨出部を進入させる隙間を形成したことにより、前記コラムケース10の側壁10aに設けた凹溝10bの前方側溝壁とコ字形の可動側板15Aにおける前方側脚片との間に形成された隙間hに異形商品における環状膨出部を進入させて積み重ねることができ、コ字形の可動側板15Aを格納する凹溝10bを有効活用して販売可能な商品の種類を増加することが可能となる。
なお、この実施の形態では可動側板15Aが着脱自在であることから既設の自動販売機の可動側板と交換することにより、既設の自動販売機に商品容器の本体部の外郭から外方に突出する環状膨出部を有する異形商品をも収容して販売することが可能となる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る自動販売機の直積式商品収納ラックについて図5および図6を用いて説明する。図5および図6は自動販売機の直積式商品収納ラックの要部を拡大して示す斜視図であり、図において図1と同一若しくは同様な機能を有するものには同一の符号を付して説明を省略する。
図5および図6に示した実施の形態2の直積式商品収納ラックが実施の形態1の直積式商品収納ラックと相違する点は、可動側板15Bと、この可動側板15Bをコラムケース10の左右側壁10aに着脱自在に配設する上下一対の平行リンク23Bをコラムケース10の左右側壁10aに係止する構造であり、その他の構成は同一であるので重複する説明は割愛する。なお、従来装置でも説明したとおり、図7に示した直積式商品収納ラック4は、コラムケース10を前後方向に組合せて構築した集合体になるものであり、この実施の形態2においては前後方向に組合せて構築した集合体の左端側のコラムケース10における左側の商品通路(コラム)14に架設される可動側板15Bを示すものである。つまり、複数のコラムのうちの左端側の一つのコラムを異形商品の収容コラムと定めたものである。
前記可動側板15Bは前後両端を平板面に対して垂直に折り曲げて横断面コ字形に形成され、上端から下端まで同一幅の長尺状の板金製になる。前記可動側板15Bの幅は前記コラムケース10の左右側壁10a,10aに形成された凹溝10b溝幅よりも小さく、実施の形態1の可動側板15Aの太幅部15A1と同一の幅である。
一方、上下一対の平行リンク23Bは、実施の形態1の平行リンク23の形状と同様に、弾性材料によりU字状に形成されるとともに両脚片先端に外方に延在するフックを備えたものであるが、平行リンク23Bがコラムケース10の左右側板10aに前後方向の二つの係止位置に選択的に係止可能な態様で構成されている点が相違する。すなわち、コラムケース10の左右側板10aに形成された凹溝10bの板面に、平行リンク23Bの両脚片の幅よりも狭い幅の隔壁を隔てて前後方向に二つの開口156,156が形成されている。前後二つの開口156,156の対峙する辺は切り起こしによりフランジ157,157が形成され、フランジ157,157の基端部には軸受溝157a,157aが形成されている。前後二つの開口156,156の間の隔壁は、前記フランジ157,157の基端部に形成した軸受溝157a,157aを結ぶ箇所が切除されて上下に分断されている。また、前後二つの開口156,156の下辺にはカール状の軸受部158,158が形成され、それぞれの軸受部158,158は平行リンク23Bが通過可能な間隙をもって外方に開放されている。そして、軸受溝157a,157aと軸受部158,158の位置関係は、軸受部158,158の間の間隔が平行リンク23Bの両脚片の幅よりも広い一方、前方側の軸受部158と後方側の軸受溝157aとの間の寸法および後方側の軸受部158と前方側の軸受溝157aとの間の寸法が平行リンク23Bの両脚片の幅よりも狭くなるように定められている。前記前方側の軸受部158と軸受溝157a,157aが第一の係止位置を形成し、後方側の軸受部158と軸受溝157a,157aが第二の係止位置を形成する。
前記第一係止位置および第二の係止位置への平行リンク23Bの取り付けは、コラムケース10の左右側壁10aの外側から平行リンク23Bの両脚片を左右側壁10aの開口156,156に挿通させたうえで平行リンク23BのU字状部を前方側の軸受部158と軸受溝157a,157aとに跨って配設することにより平行リンク23Bが第一係止位置に係止され(図5参照)、平行リンク23Bの両脚片を左右側壁10aの開口156,156に挿通させたうえで平行リンク23BのU字状部を後方側の軸受部158と軸受溝157a,157aとに跨って配設することにより平行リンク23Bが第二係止位置に係止される(図6参照)。前記第一係止位置に平行リンク23Bを係止した状態で当該へ平行リンク23Bの両脚片先端に形成された外方に延在するフックを可動側板15Bに係止した場合、可動側板15Bの前方側脚片がコラムケース10の左右側壁10aに形成した凹溝10bの前方側溝壁に近接する一方、前記第二係止位置に平行リンク23Bを係止した状態で当該へ平行リンク23Bの両脚片先端に形成された外方に延在するフックを可動側板15Bに係止した場合、可動側板15Bの前方側脚片がコラムケース10の左右側壁10aに形成した凹溝10bの前方側溝壁から離隔して可動側板15Bの前方側脚片と凹溝10bの前方側溝壁との間に所定寸法の隙間hが形成されるように構成されている。ここで、所定寸法とは商品容器の本体部の外郭から外方に突出する環状膨出部を有する異形商品、例えば図8に示した鍔付き商品S1のように、頭部周縁から外方に突出するキャップ係止用若しくは蓋装着用の鍔を有し、当該鍔にキャップが係止若しくは当該鍔に蓋が装着された異形商品におけるキャップ若しくは蓋の周縁(環状膨出部)が進入可能な寸法である。
前記第一係止位置に平行リンク23Bを取り付けた状態は従来装置と同様に通常の商品を収納して販売する自動販売機に相当する。この通常状態の自動販売機に異形商品を収納して販売を行う場合、第一係止位置に取り付けた平行リンク23Bに係止された可動側板15Bを取り外す、つまり、平行リンク23Bの両脚片を摘んでその両脚片先端に形成されたフックを可動側板15Bから離脱させた後、平行リンク23Bを第一係止位置から第二係止位置に移動させたうえで当該平行リンク23Bに再び可動側板15Bを係止させる。これにより可動側板15Bの前方側脚片とコラムケース10の左右側壁10aに形成した凹溝10bの前方側溝壁との間に所定寸法の隙間が形成され、この隙間に異形商品における環状膨出部を進入させることができる。前記異形商品の商品通路14への収納方法は実施の形態1と同様であるので、ここではその説明を割愛する。
前述したように、この実施の形態2に係る自動販売機の直積式商品収納ラックによれば、一側面と下面を開放した箱形をなし、開放した一側面から見て左右の左右側壁10a,10aと開放した一側面から見て奥行き方向後方の背壁とを有するコラムケース10を備え、コラムケース10の左右方向の中央部に配置した仕切隔壁11,ベンド機構12とこの仕切隔壁11,ベンド機構12に対向する左右側壁10a、10aとの間に画成した商品通路(コラム)14に商品を上下一列に積み上げ収納し、ベンド機構12の操作により最下位の商品から順に落下搬出する自動販売機の直積式商品収納ラックであって、前記仕切隔壁11,ベンド機構12に対向するコラムケース10の左右側壁10a,10aに、この左右側壁10a,10aに沿う態様で上下方向に延在して前記仕切隔壁11,ベンド機構12との間に形成される商品通路14の通路幅Hを調整する横断面コ字形の可動側板15Aを配設するとともに前記可動側板15Aを商品通路14から退避させる態様で格納する凹溝10bを備えたものにおいて、前記可動側板15Aを商品通路14から退避させる態様で格納する前記凹溝10bの前方側溝壁と後方側溝壁との間の寸法(奥行き方向の溝幅)を前記可動側板15Aのコ字形両脚片の間の寸法(可動側板の奥行き方向の幅)よりも大きく前記コラムケース10の前後方向長さ(左右側壁の前後方向長さ)よりも短い長さに形成して可動側板15Aのコ字形両脚片と凹溝10bの前方側溝壁と後方側溝壁との間に、商品容器の本体部の外郭から外方に突出する環状膨出部を有する異形商品における環状膨出部を進入させる隙間を形成したにより、前記コラムケース10の側壁10aに設けた凹溝10bの前方側溝壁とコ字形の可動側板15Bにおける前方側脚片との間に形成された隙間hに異形商品における環状膨出部を進入させて積み重ねることができ、コ字形の可動側板15Bを格納する凹溝10bを有効活用して販売可能な商品の種類を増加することが可能となる。
なお、前述した実施の形態では、可動側板の裏面に通路幅調整機構が組み付けられているものについて説明したが、通路幅調整機構がコラムケース側に組み付けられ、調整リンクおよび従動リンクを構成する二枚のリンク板の連結点が可動側板の裏面に当接して商品通路内に進出させるように構成することもできるものであり、実施の形態により本発明が限定されるものではない。