以下、添付図面を適宜参照しながら、本発明に係る商品搬出制御装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に係る商品搬出制御装置を適用した自動販売機において、その外扉を開放した状態の斜視図、図2は、その自動販売機の内部を示す断面側面図、図3は、その自動販売機が備える商品ラックの断面側面図である。以下、これら図1〜図3を参照しながら、商品搬出制御装置を適用した自動販売機の構成について説明する。
ここで例示する自動販売機は、缶入り飲料、ビン入り飲料、又はペットボトル入り飲料等の商品Cを冷却、もしくは加熱した状態で販売するもので、本体キャビネット10、外扉11、及び内扉12を備えている。
本体キャビネット10は、複数の鋼板を適宜組み合わせることによって前面が開口した箱状に構成したもので、その内部に断熱構造の商品収容庫13を備えている。
外扉11は、本体キャビネット10の前面開口を覆うためのもので、本体キャビネット10の一側縁部に開閉可能に配設してある。図には明示していないが、この外扉11の前面には、ディスプレイウィンドウ、商品選択押ボタン、紙幣挿通口、硬貨投入口、返却レバー、金額表示器、硬貨返却口、商品取出口等々、商品を販売する際に必要となる構成が設けてある。
内扉12は、商品収容庫13の前面開口を覆うための断熱扉であり、外扉11よりも内方となる位置において本体キャビネット10の一側縁部に開閉可能に配設してある。この内扉12の下方部には、商品を商品収容庫13の外部に搬出するための商品搬出口12aが設けてある。
また、上記自動販売機には、商品収容庫13の内部に商品シュータ13aが設けてあり、この商品シュータ13aよりも下方となる領域(以下、「熱交換領域」という)に温度調整ユニット14が配設してある一方、商品シュータ13aよりも上方となる領域(以下、「商品収納領域」という)に複数の商品ラック15が配設してある。
商品シュータ13aは、商品ラック15の後述する商品収納通路から払い出された商品Cを内扉12の商品搬出口12aに案内するためプレート状部材であり、手前側に向けて下方に傾斜する態様で配設してある。以下、本体キャビネット10の手前側から奥側への方向もしくは奥側から手前側への方向を奥行幅方向といい、水平面において、奥行幅方向と直交する方向を左右幅方向という。また、この商品シュータ13aには、熱交換領域と商品収納領域との間を連通させる通気孔が多数穿設してある。
温度調整ユニット14は、商品収容庫13の内部雰囲気(内部の空気)を所望の温度状態に維持するためのもので、冷凍サイクルの蒸発器14a、電熱ヒータ14b及び送風ファン14cを備えて構成してある。この温度調整ユニット14においては、例えば冷凍サイクルを運転した状態で送風ファン14cを駆動すると、蒸発器14aにおいて冷却された空気が商品シュータ13aの通気孔を通じて上方に送給されるため、商品収納領域を低温状態に維持することができる。一方、電熱ヒータ14bに通電した状態で送風ファン14cを駆動すると、電熱ヒータ14bによって加熱された空気が商品シュータ13aの通気孔を通じて上方に送給されるため、商品収納領域を高温状態に維持することができる。
商品ラック15は、一対の側板の間にセグメントと称される湾曲形状の案内部材15aを配設することによって蛇行状に構成した商品収納通路Pを備え、商品収納通路Pの内部に上下方向に沿って複数の商品Cを収納するものである。商品Cは、それぞれの中心軸が略水平方向に沿って延在した横臥姿勢で上記商品収納通路Pに収容してある。
この商品収納通路Pには、上端部にトップトレイ15bが設けてある一方、下端部に商品搬出制御装置2が設けてある。
トップトレイ15bは、商品収容庫13の前面開口15zから投入された商品Cを商品収納通路Pの上端開口に案内するためのプレート状部材であり、商品収納通路Pの上端から手前側に向けて漸次上方に傾斜する態様で配設してある。
商品搬出制御装置2は、通路幅規定板16との間において商品Cの挙動を制御することにより、販売待機状態においては商品収納通路Pに商品Cを収納する一方、販売指令(搬出指令)が与えられた場合には対応する商品Cを1つずつ商品シュータ13aに払い出すように機能するもので、図4〜図6に示すように、ベース部材20を備えている。
ベース部材20は、案内基壁20aの両側にそれぞれ側壁20bを備えて構成したもので、案内基壁20aの外表面を通路幅規定板16に対向させる態様で商品収納通路Pに配設してある。案内基壁20aは、板状に形成してあり、通路幅規定板16と平行となる態様で上下方向に延在したもので、その中間部に挿通孔20zを有している。挿通孔20zは、矩形状の貫通開口であり、案内基壁20aのほぼ全幅に亘る部位に形成してある。
このベース部材20には、一対の側壁20bの間に第1揺動支持軸301および第2揺動支持軸401が架設してあるとともに、案内基壁20aの内表面側上部にアクチュエータ23が配設してある。
第1揺動支持軸301は、一対の側壁20bの下端部間に略水平方向に沿って延在するよう配設した軸状部材であり、その中間部にフラッパ部材3を支承している。
第2揺動支持軸401は、一対の側壁20bの下端部間において、上記第1揺動支持軸301よりも下方となる部位に、略水平方向に沿って延在するよう配設した軸状部材であり、その中間部にペダル部材4を支承している。
フラッパ部材3は、ベース部材20に形成した挿通孔20zとほぼ同じ幅を有したプレート状部材であり、基端部に第1揺動支持軸301を挿通させることによりこの第1揺動支持軸301の軸心回りに揺動可能となる態様でベース部材20に配設してある。
フラッパ部材3の先端部は、第1揺動支持軸301の径外方向に向けて延在しており、第1揺動支持軸301の軸心回りに揺動した場合には案内基壁20aに形成した挿通孔20zを通じて商品収納通路Pに進退移動することが可能である。
このフラッパ部材3とベース部材20との間には、フラッパ部材付勢バネ302が設けてある。フラッパ部材付勢バネ302は、商品収納通路Pに対してフラッパ部材3が常時退行する方向に向けて付勢するものである。
フラッパ部材3には、先端に押圧傾斜面31が設けてあるとともに、背面に凹部32とストッパ当接部33が設けてある。押圧傾斜面31は、フラッパ部材3を商品収納通路Pに対して退行させた場合には、商品収納通路Pに向けて漸次低くなる態様で形成した湾曲状の傾斜面である。凹部32は、フラッパ部材3の両側面に開口する態様で形成した略水平に延在する一条の凹所である。ストッパ当接部33は、後述するフラッパストッパ部材が当接する部位であり、フラッパ部材3の背面において、凹部32の上方に傾斜する態様で形成してある。
このフラッパ部材3は、上記フラッパ部材付勢バネ302の付勢力によって、商品収納通路Pに対して退行するよう付勢されているが、上記凹部32にフラッパストッパ部材が当接することにより、商品収納通路Pに対して退行した状態に初期位置が設定されている。
このようなフラッパ部材3は、商品収納通路Pに対して最も進出した進出位置に配置された場合に、図12に示すように、第1揺動支持軸301を通過する鉛直面に対して前傾した状態にあり、かつフラッパ部材3の第1揺動支持軸301からの径外方向の長さは、上述した前傾した状態において、通路幅規定板16との間に最も外径の小さい販売対象商品の外径よりも小さい間隙を確保する長さに設定してある。
ペダル部材4は、ベース部材20に形成した挿通孔20zとほぼ同じ幅を有したプレート状部材であり、基端部に第2揺動支持軸401を挿通させることによりこの第2揺動支持軸401の軸心回りに揺動可能となる態様で配設してある。
ペダル部材4の先端部は、第2揺動支持軸401の径外方向に向けて延在しており、第2揺動支持軸401の軸心回りに揺動した場合に案内基壁20aに形成した挿通孔20zを通じて商品収納通路Pに進退移動することが可能である。
このペダル部材4とベース部材20との間には、ペダル部材付勢バネ402が設けてある。ペダル部材付勢バネ402は、商品収納通路Pに対してペダル部材4を、常時進出する方向に向けて付勢するものである。
ペダル部材4は、板状のペダル本体部41と、一対の案内部42とを備えている。一対の案内部42は、上記ペダル本体部41の背面側に設けてある。各案内部42は、上下方向に延在する板状部材であり、互いに対向するよう形成されている。各案内部42の互いに対向する対向面には、案内溝43を形成してある。
案内溝43は、図4に示すように、ペダル部材4を商品収納通路Pに対して最も進出した進出位置に配置した状態において、最も下方に位置し、かつ後述する第2ストッパ部材が嵌入される嵌入部43aと、図12に示すように、ペダル部材4を商品収納通路Pに対して最も退行した退行位置に配置した状態において、最も上方に位置し、かつ第2ストッパ部材が当接する当接部43dと、これら嵌入部43aおよび当接部43dとが連続するよう接続する第1案内部43bと第2案内部43cとを備えている。
第1案内部43bは、図4に示すように、ペダル部材4を商品収納通路Pに対して最も進出した進出位置に配置した状態において、嵌入部43aからベース部材20に対して離隔するよう斜め上方に傾斜した後、ベース部材20に対して近接するよう斜め上方に傾斜して当接部43dに至る態様で案内部42に形成してある。
第2案内部43cは、図4に示すように、ペダル部材4を商品収納通路Pに対して最も進出した進出位置に配置した状態において、当接部43dからベース部材20に対して離隔するよう斜め下方に傾斜して嵌入部43aに至る態様で案内部42に形成してある。
このようなペダル部材4の第2揺動支持軸401からの径外方向の長さは、商品収納通路Pに対して最も進出した進出位置に配置された場合、図4に示すように、通路幅規定板16との間に最も外径の小さい販売対象商品の外径よりも小さい間隙を確保する長さに設定してある。
また、このベース部材20には、一対の案内部材5を設けてある。各案内部材5は、図4〜図7に示すように、上記アクチュエータ23に設けるリンク部材7の上下方向の移動を案内するものであり、上下方向に延在する態様で形成してあり、一方の端部を挿通孔20zの上端縁に取り付けてあり、かつ他方の端部を挿通孔20zの下端縁に取り付けてあり、挿通孔20zを縦断するよう配置してある。
各案内部材5は、第1揺動支持軸挿通孔51と、第2揺動支持軸挿通孔52と、フラッパストッパ部材挿通孔53と、ペダルストッパ部材支持溝54と、ペダル操作部材支持溝55とをそれぞれ備えている。
第1揺動支持軸挿通孔51は、第1揺動支持軸301を挿通し、かつ第1揺動支持軸301を軸支する孔である。この第1揺動支持軸挿通孔51は、各案内部材5の上下方向の中間となる部位にそれぞれ形成してある。第2揺動支持軸挿通孔52は、第2揺動支持軸401を挿通し、かつ第2揺動支持軸401を軸支する孔である。第2揺動支持軸挿通孔52は、第1揺動支持軸挿通孔51よりも下方となる部位であって、各案内部材5の上下方向の中間となる部位にそれぞれ形成してある。
フラッパストッパ部材挿通孔53は、後述するフラッパストッパ部材を摺動自在に軸支する孔であって、軸状に形成したフラッパストッパ部材の直径に比して上下方向への延在長さが大きくなるよう形成してある。よって、このフラッパストッパ部材挿通孔53は、フラッパストッパ部材の上下方向の移動を許容するものであり、各案内部材5において、自身の上端部と、第1揺動支持軸挿通孔51を形成した部位とのほぼ中間となる部位に設けてある。
ペダルストッパ部材支持溝54は、後述するペダルストッパ部材を摺動自在に軸支する孔であって、軸状に形成したペダルストッパ部材の直径に比して上下方向への延在長さが大きくなるよう形成してある。よって、このペダルストッパ部材支持溝54は、ペダルストッパ部材の上下方向の移動を許容するものであり、各案内部材5において、第2揺動支持軸挿通孔52を形成した部位と、自身の下端部とのほぼ中間となる部位にそれぞれ設けてある。
ペダル操作部材支持溝55は、後述する第3揺動支持軸を軸支する孔であり、各案内部材5において、その下端部に形成してある。
また、一対の案内部材5の間には、フラッパストッパ部材530、ペダルストッパ部材(係合部材)540、および第3揺動支持軸550が架設してある。
フラッパストッパ部材530は、一対の案内部材5の中間部間に略水平に沿って配設した軸状部材であり、両端部を各案内部材5のフラッパストッパ部材挿通孔53にそれぞれ遊嵌してある。このフラッパストッパ部材530は、フラッパストッパ部材挿通孔53の内部において上下方向に移動が可能である。また、このフラッパストッパ部材530は、初期位置にあるフラッパ部材3の凹部32に当接している。
ペダルストッパ部材540は、本発明に係る係合ピンであって、一対の案内部材5の中間部間に略水平に沿って配設した軸状部材(軸心を左右方向に延在させる態様で配設した軸状部材)であり、両端部を各案内部材5のペダルストッパ部材支持溝54にそれぞれ遊嵌してある。このペダルストッパ部材540は、ペダルストッパ部材支持溝54の内部において上下方向に移動が可能である。このペダルストッパ部材540の周面は、リンク部材7を上下方に移動させた場合には、ペダルストッパ部材支持溝54の内周面に当接することとなる。
第3揺動支持軸550は、一対の案内部材5の下端部間に略水平方向に沿って配設した軸状部材であり、その中間部にペダル操作部材6を支承している。
ペダル操作部材6は、上記挿通孔20zよりも狭い幅を有したプレート状部材であり、基端部に第3揺動支持軸550を挿通させ、かつこの第3揺動支持軸550の軸心回りに揺動可能となる態様で一対の案内部材5の間に配設してある。
ペダル操作部材6の先端部は、第3揺動支持軸550の径外方向に向けて延在しており、第3揺動支持軸550の軸心回りに揺動した場合に案内基壁20aに形成した挿通孔20zを通じて商品収納通路Pに進退移動することが可能である。
このペダル操作部材6は、先端部にペダル操作軸61を有しており、かつ背面に凹部62とストッパ当接部63が設けてある。
ペダル操作軸61は、略水平方向に沿って配設した軸状部材であり、その両端部を上記ペダル部材4の案内溝43に嵌入してある。
このペダル操作部材6と上記ベース部材20との間には、ペダル操作部材付勢バネ64が設けてある。ペダル操作部材付勢バネ64は、商品収納通路Pに対してペダル操作部材6を、常時退行する方向に向けて付勢するものである。
凹部62は、ペダル操作部材6の両側面に開口する態様で形成した略水平に延在する一条の凹所である。この凹部62には、ペダルストッパ部材支持溝54の最下部に位置するペダルストッパ部材540が当接することとなる。ストッパ当接部63は、ペダルストッパ部材支持溝54の最下部にペダルストッパ部材540が配置された状態から、ペダルストッパ部材540が上方に移動した場合、当該ペダルストッパ部材540に当接する部位であり、ペダル操作部材6の背面において、凹部62の上方に傾斜する態様で形成してある。
このペダル操作部材6は、上記ペダル操作部材付勢バネ64の付勢力によって、商品収納通路Pに対して退行するよう付勢されているが、上記凹部62にフラッパストッパ部材530が当接することにより、退行位置に向けた移動が規制されているため、商品収納通路Pに対して進出した状態に初期位置が設定されている。また、ペダル部材4がペダル部材付勢バネ402の付勢力によって付勢されているため、ペダル操作部材6は、ペダル操作軸61の両端が、上記案内溝43の嵌入部43aに位置しており、ペダル部材4が商品収納通路Pに対して進出した位置に初期位置が設定されている。
アクチュエータ23は、プランジャ23aを下方に向ける態様で配設した電磁ソレノイドである。このアクチュエータ23には、図4、図6及び図7に示すように、プランジャ23aの下端部にリンク部材7を連結してある。なお、この例では、リンク部材7は、上端部に係合爪72を有しており、この係合爪72をプランジャ23aの下端部に形成した係合孔23bに係合させ、それによりプランジャ23aと係合してある。
また、リンク部材7は、図8および図9に示すように、上下方向に延在するよう形成した板状のリンク本体部71と、フラッパストッパ部材係合部73と、ペダルストッパ部材係合部(ピン保持部)74と、リンク付勢部材切欠部75と、手動操作部76とを有している。
フラッパストッパ部材係合部73は、上下方向において、リンク本体部71の中間部に配設してあり、一対の係合片73aによって構成してある。各係合片73aは、リンク本体部71の表面から突出する態様で板状に形成してあり、互いに対向するよう配置してある。
各係合片73aには、フラッパストッパ部材係合孔73bをそれぞれ形成してある。フラッパストッパ部材係合孔73bは、係合片73aのほぼ全域に亘る部位に、フラッパストッパ部材530の横断面の縦横の大きさS1(フラッパストッパ部材530の直径をD1とした場合の横断面の縦横の面積S1)に比し、その縦横の大きさが十分に広い面積S2を有する態様で形成してある。よって、これらフラッパストッパ部材係合部73には、フラッパストッパ部材530をそれぞれ遊嵌してある。
ペダルストッパ部材係合部74は、上下方向において、リンク本体部71の下端部に配設してあり、一対の係合片74a,74bをリンク本体部71の側縁にそれぞれ設けることで構成してある。各係合片74a,74bは、リンク本体部71の表面から突出する態様で板状に形成してある。これら一対の係合片74a,74bは、互いの間にペダルストッパ部材540を配置できるようペダルストッパ部材540の直径D2の大きさとほぼ同一の大きさの間隙G1を有する態様で上下方向に並設してある。
これらペダルストッパ部材係合部74には、上下方向において、ペダルストッパ部材540を一対の係合片74a,74bが当接する態様で挟み込むことで、ペダルストッパ部材540を係合してある。
また、一対の係合片74a,74bのうち、下方に配置する一方の係合片74bの先端には、戻り部74b1を配設してある。この戻り部74b1は、一方の係合片74aの先端から、上方に向けて傾斜するよう突出する態様で形成してあり、上方に位置する他方の係合片74aとの間隙G2が、上記ペダルストッパ部材540の直径D2の大きさとほぼ同一となるよう形成してある。
したがって、このようなリンク部材7を、一対の案内部材5の間に架設されたペダルストッパ部材540に係合させる場合には、リンク部材7の表面と、案内基壁20aの内表面とが近接するようリンク部材7を斜め上方に移動させ、他方の係合片74aと、一方の係合片74bの戻り部74b1との間隙G2にペダルストッパ部材540を通過させた後、リンク部材7の表面と、案内基壁20aの内表面とが一層近接するようリンク部材7を水平方向に移動させ、他方の係合片74aの基端部と一方の係合片74bの基端部との間隙G1にペダルストッパ部材540を配置すれば良い。
逆に、リンク部材7とペダルストッパ部材540との係合を解除するには、リンク部材7の表面と、案内基壁20aの内表面とが離隔するようリンク部材7を水平方向に移動させ、他方の係合片74aの基端部と一方の係合片74bの基端部との間隙G1からペダルストッパ部材540を離脱させた後、リンク部材7の表面と、案内基壁20aの内表面とが一層離隔するようリンク部材7を斜め下方に移動させ、他方の係合片74aと、一方の係合片74bの戻り部74b1との間隙G2からペダルストッパ部材540を離脱させれば良い。
リンク付勢部材切欠部75は、リンク本体部71の下端から上方に向かう態様で形成した切欠である。
手動操作部76は、リンク本体部71の側縁から案内基壁20aの左右幅方向における中央に向けて側方に突出した後、下方に向けて延在し、その後、自身の先端が通路幅規定板16の表面から離隔するよう形成してある。この手動操作部76は、リンク部材7とペダルストッパ部材540との係合を解除する際、作業者が指で操作する部位である。
このようなリンク部材7と上記ベース部材20との間には、リンク部材付勢バネ(復帰バネ)79が設けてある。リンク部材付勢バネ79は、上記リンク付勢部材切欠部75において、自身の一方の端部を、ペダルストッパ部材係合部74に係合したペダルストッパ部材540に掛け留めてある一方、自身の他方の端部を、後述する第3揺動支持軸550に掛け留めてあり、自身の付勢力によって、リンク部材7を常時下方に向けて付勢するものである。
また、リンク部材7とベース部材20との間には、図6に示すように、第2リンク部材付勢バネ78が設けてある。この第2リンク部材付勢バネ78は、一方の端部をリンク部材7の下端に形成した係合孔に掛止してあり、かつ他方の端部を第3揺動支持軸550に掛止してある。この第2リンク部材付勢バネ78は、自身の弾性力により、通常、ペダルストッパ部材540とリンク部材7との係合が解除されることを防止するものであり、かつペダルストッパ部材540とリンク部材7との係合が解除された状態では、ペダルストッパ部材540とリンク部材7とが係合するようリンク部材7の下端部を付勢するものである。
上記リンク部材7がリンク部材付勢バネ79の付勢力によって下方に配置された状態では、フラッパストッパ部材挿通孔53の下端部にフラッパストッパ部材530が配置され、かつペダルストッパ部材支持溝54の下端部にペダルストッパ部材540が配置されることとなる(以下、ペダルストッパ部材支持溝54の下端部にペダルストッパ部材540が配置された状態を、ペダルストッパ部材540の規制位置という)。この状態では、フラッパストッパ部材530に、退行位置に配置されたフラッパ部材3の凹部32が当接している。しかも、ペダルストッパ部材540に、進出位置に配置されたペダル操作部材6の凹部62が当接しており、ペダル操作部材6の退行移動が規制されている。また、進出位置に配置されたペダル操作部材6のペダル操作軸61は上記ペダル部材4の嵌入部43aに嵌入してあり、これにより進出位置に配置されたペダル部材4の退行移動が規制されている。
これに対して、アクチュエータ23を励磁(駆動)するとプランジャ23aが縮退動作し、リンク部材付勢バネ79の付勢力に抗してリンク部材7が上方に配置されることとなる。
リンク部材付勢バネ79の付勢力に抗してリンク部材7が上方に配置された状態では、図12に示すように、フラッパストッパ部材挿通孔53の上端部にフラッパストッパ部材530が配置され、かつペダルストッパ部材支持溝54の上端部にペダルストッパ部材540が配置されることとなる。この状態では、上記フラッパストッパ部材530に、フラッパ部材3のストッパ当接部33が当接することにより、フラッパ部材3の退行移動が規制され、フラッパ部材付勢バネ302の付勢力に抗してフラッパ部材3が進出位置に配置されている。しかも、ペダル操作部材付勢バネ64の付勢力により、上記ペダルストッパ部材540に、ペダル操作部材6のストッパ当接部63が当接しながら、ペダル操作部材6が退行位置に配置されることとなる。また、ペダル操作部材6が退行位置に配置されると、ペダル操作軸61が、上記ペダル部材4の嵌入部43aから外れるため、商品Cの重力の作用により、ペダル部材4は退行位置に移動することとなる。
上記のように構成した自動販売機の商品搬出制御装置2では、販売待機状態においてリンク部材付勢バネ79の付勢力によりリンク部材7が下方に配置された状態にある。さらに、アクチュエータ23が消磁された状態にあり、図4に示すように、ペダルストッパ部材540が規制位置に配置されており、ペダル操作部材6の退行移動を規制している。これにより、退行移動が規制されたペダル操作部材6のペダル操作軸61が、ペダル部材4の案内溝43の嵌入部43aに嵌入され、進出位置に配置されたペダル部材4の退行移動が規制されている。この結果、ペダル部材4に当接した最下位の商品の下方への移動が規制され、商品ラック15の商品収納通路Pに商品がそれぞれ横臥姿勢で収納された状態となる。この間、温度調整ユニット14の駆動により温度調整された後の空気が商品収容庫13の商品収納領域に供給されるため、商品収納通路Pに収納した商品が所望の温度状態に維持されることとなる。
この販売待機状態において利用者の購入操作により販売指令が与えられると、アクチュエータ23が励磁され、図10および図11に示すように、プランジャ23aが縮退動作し、リンク部材付勢バネ79の付勢力に抗してリンク部材7が上方に移動を開始することとなる。
このリンク部材7の上方への移動に伴い、フラッパストッパ部材530は、フラッパストッパ部材挿通孔53の下端部から上方に移動するとともに、ペダルストッパ部材540は、ペダルストッパ部材支持溝54の下端部から上方に移動することとなる。
フラッパ部材3は、フラッパ部材付勢バネ302の付勢力により付勢されているが、フラッパストッパ部材530がストッパ当接部63に当接しながら上方に移動するため、フラッパ部材付勢バネ302の付勢力に抗して退行位置から進出位置に向けて移動を開始し、図11に示すように、フラッパ部材3が最下位から2番目の商品に当接することとなる。この状態では、フラッパ部材3によって、最下位から2番目の商品C2が下方に移動することが規制される。
一方、ペダル操作部材6は、ペダル操作部材付勢バネ64の付勢力によって退行位置に向けて付勢されおり、上記ペダルストッパ部材540の上方への移動とともに、ペダルストッパ部材540にストッパ当接部63が当接しながらペダル操作部材6が退行位置に向けて移動することとなる。
このようにペダル操作部材6が移動すると、ペダル操作軸61が嵌入部43aから抜け出し、商品Cの荷重によって、ペダル部材付勢バネ402の付勢力に抗してペダル部材4が退行位置に向けて移動を開始する。嵌入部43aから抜け出したペダル操作部材6のペダル操作軸61は、第1案内部43bに沿い、第1案内部43bと第2案内部43cとが交差する位置に向けて移動することとなる。
この後、最下位の商品C1の重力によりペダル部材4が退行位置に向けて移動し、最下位に位置する商品C1の下方への移動が許容され、最下位の商品C1が下方に搬出されることとなる。商品収納通路Pから搬出された商品は、商品シュータ13aを通じて商品搬出口12aに案内され、さらに外扉11の商品取出口を介して利用者の手に渡ることになる。この間、リンク部材7が上方に移動し、フラッパストッパ部材530がフラッパストッパ部材挿通孔53の上端部に位置し、かつペダルストッパ部材540がペダルストッパ部材支持溝54の上端部に位置することとなる。その後、励磁されてから所定時間経過後にアクチュエータ23は消磁される。
アクチュエータ23が消磁されると、リンク部材付勢バネ79の付勢力により、リンク部材7が下方に移動を開始することとなる。
このリンク部材7の下方への移動に伴い、フラッパストッパ部材530は、フラッパストッパ部材挿通孔53の上端部から下方に移動するとともに、ペダルストッパ部材540は、ペダルストッパ部材支持溝54の上端部から下方に移動することとなる。
ペダルストッパ部材540は、ペダル操作部材6のストッパ当接部63に当接しながら下方に移動するため、ペダル操作部材付勢バネ64の付勢力に抗してペダル操作部材6が進出位置に向けて移動することとなる。
このようにペダル操作部材6が移動すると、第1案内部43bと第2案内部43cとが交差する位置に保持されていたペダル操作軸61が嵌入部43aに向けて第2案内部43cに沿って移動することとなる。このようにペダル操作軸61が嵌入部43aに向けて移動を開始すると、ペダル部材4は、ペダル部材付勢バネ402の付勢力により進出位置に向けて移動を開始する。
一方、フラッパ部材3は、フラッパ部材付勢バネ302の付勢力により退行位置に向けて付勢されているため、フラッパストッパ部材530の下方への移動に伴い、進出位置にあるフラッパ部材3が退行位置に向けて移動することが許容される。よって、フラッパ部材3は、退行位置に向けて移動する。この状態では、フラッパ部材3によって、最下位から2番目の商品C2が下方に移動することが許容され、進出位置に復帰されたペダル部材4に最下位から2番目の商品が当接することとなり、図12に示すように、最下位から2番目に位置していた商品が搬出される以前の状態、つまり図10と同様に商品搬出制御装置2が販売待機状態となる。
以降、上述した動作が繰り返し行われ、商品収納通路Pに収納した商品を個別に搬出することができるようになる。
このような自動販売機において、図13に示すように、横臥姿勢で収納された商品Cが起立姿勢となった場合には、その起立姿勢となった商品Cが商品収納通路Pで詰まり商品詰まりが発生する。商品詰まりが発生した状態では、フラッパ部材3を進出位置に移動させることができないため、リンク部材7の移動が阻止されることとなり、ペダル部材4を退行位置に移動させることができない。
この商品詰まりが発生した場合、商品詰まりが発生した商品ラック15において、隣接する商品収納通路Pのベース部材20の挿通孔20zから作業者が指Fを入れ、図14および図15に示すように、リンク部材7の内表面からペダルストッパ部材540が離隔するよう第2リンク部材付勢バネ78の弾性力に抗してリンク部材7の手動操作部76を指Fで押してリンク部材7の下端部を水平方向に移動させ、他方の係合片74aの基端部と一方の係合片74bの基端部との間隙G1からペダルストッパ部材540を離脱させた後、リンク部材7の表面と、案内基壁20aの内表面とが一層離隔するようリンク部材7を斜め下方に移動させ、他方の係合片74aと、一方の係合片74bの戻り部74b1との間隙G2からペダルストッパ部材540を離脱させてリンク部材7とペダルストッパ部材540との係合を解除する。
このようにリンク部材7とペダルストッパ部材540との係合を解除した状態では、フラッパ部材3とペダル操作部材6(換言すればペダル部材4)とを個別に移動させることができるようになる。
そして、図16および図17に示すように、ペダル操作部材6は、ペダル部材4に加わる商品Cに働く重力の作用により退行位置に移動し、かつペダル部材4も商品Cに働く重力の作用により退行位置に移動することとなるため、商品詰まりの原因となった起立姿勢の商品Cが商品収納通路Pの下方から落下し、商品詰まりを解消することができる。
この後、作業者の力をリンク部材7の手動操作部76から解除すれば、第2リンク部材付勢バネ78の弾性復元力に基づき、リンク部材7の表面に対してペダルストッパ部材540が近接移動することで、他方の係合片74aと、一方の係合片74bの戻り部74b1との間隙G2にペダルストッパ部材540が通過し、その後、さらにリンク部材7の表面に対してペダルストッパ部材540が一層近接移動することで、他方の係合片74aの基端部と一方の係合片74bの基端部との間隙G1にペダルストッパ部材540を配置され、リンク部材7とペダルストッパ部材540とが係合することとなる。
従って、この実施の形態1に係る商品搬出制御装置2によれば、リンク部材7とペダルストッパ部材540との係合を解除することで、商品詰まりの原因となった起立姿勢の商品Cを商品収納通路Pの下方から取り出すことができる。従って、商品詰まりを容易に解消することができる商品搬出制御装置2を提供することができる。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2に係る商品搬出制御装置を適用した自動販売機について説明する。なお、この実施の形態2で説明する自動販売機は、上記リンク部材7に代えて、第2リンク部材700を備えているが、その他の構成部品は、実施の形態1の自動販売機と同様である。また、実施の形態2に示す自動販売機において、実施の形態1の自動販売機と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
第2リンク部材700は、図18に示すようにリンク本体部710と連結具720とで構成してある。
リンク本体部710は、図18および図19に示すように、上下方向に延在するよう形成した板状部材であって、上端部に係合爪72を備えており、上下方向の中間部にフラッパストッパ部材係合部73を備えており、下端部に矩形状に形成した係合孔711を有し、かつペダルストッパ部材係合部(ピン保持部)740と、リンク付勢部材切欠部75とを有している。
ペダルストッパ部材係合部740は、上下方向において、リンク本体部710の下端部に配設してあり、一対のスライドアーム740aをリンク本体部710の側縁にそれぞれ設けることで構成してある。スライドアーム740aは、リンク本体部710の表面から突出し、その後、上方に向けて延在する態様で形成してある。
連結具720は、図18、図20、図21、および図22に示すように、連結具本体721と、係合凸部722と、ピン保持部723と、第2手動操作部724と備えている。
連結具本体721は、板状に形成してある。係合凸部722は、連結具本体721の上端部に設けてあり、連結具本体721の表面から突出する態様で形成してある。この係合凸部722の縦横の大きさは、上記リンク本体部710の係合孔711の縦横の大きさと同一であり、係合孔711に係合凸部722を挿入することで、リンク本体部710と連結具720とを連結することができる。この係合凸部722の先端側には、その表面を平坦に構成した押圧部722aを形成してある。
ピン保持部723は、連結具本体721の下端部に設けてあり、内部に空間を有する円筒部723aを3つ、左右幅方向に並設することで構成してある。円筒部723aの空間は、その横断面における縦横の大きさが、上記ペダルストッパ部材(係合部材)540の横断面における縦横の大きさと同一であり、各円筒部723aの内部空間にペダルストッパ部材540を挿入してある。
第2手動操作部724は、連結具本体721から最も離隔する円筒部723aの上端に形成してあり、図18に示すように、リンク本体部710と連結具720とを連結した状態では、リンク本体部710の側縁から側方に突出するだけの長さを有するよう形成してある。この第2手動操作部724は、後述するように第2リンク部材700とペダルストッパ部材540との係合を解除する際、作業者が指で操作する部位である。
このような第2リンク部材700は、上述したように、係合孔711に係合凸部722を挿入することで、リンク本体部710と連結具720とを連結することができる。一方、第2リンク部材700の裏面側から押圧部722aを押し、係合孔711から係合凸部722を押し出せば、リンク本体部710と連結具720との連結を解除することができる。
上記連結具720と第2リンク部材700との間には、図22に示すように、第1連結具付勢バネ(復帰バネ)731と第2連結具付勢バネ(復帰バネ)732とが設けてある。第1連結具付勢バネ731は、一方の端部をペダルストッパ部材540に取り付けてあり、かつ他方の端部を第3揺動支持軸550に取り付けてある。この第1連結具付勢バネ731は、自身の弾性力により、連結具720を介して第2リンク部材700を常時下方に向けて付勢するものである。そして、第1連結具付勢バネ731の弾性力によって、ピン保持部723で保持するペダルストッパ部材540が、スライドアーム740aの上端に当接することとなり、上下方向において、第2リンク部材700は、下方に移動した初期位置に配置されることとなる。第2リンク部材700を初期位置に配置した場合、上下方向において、第2リンク部材700の係合孔711と、連結具720の係合凸部722とが合致している。
第2連結具付勢バネ732は、ペダルストッパ部材540に装着してあり、例えば一方の端部を連結具本体721に当接してあり、かつ他方の端部を第2リンク部材700に当接してあり、図23に示すように、連結具720の押圧部722aが、第2リンク部材700の表面に近接するよう、ペダルストッパ部材540の軸心を中心に、第2リンク部材700に対して連結具720を常時反時計回りに付勢するものである。上述したように、第1連結具付勢バネ731と、ペダルストッパ部材係合部740と、ピン保持部723とによって、係合孔711と係合凸部722とが合致するように連結具720が配置されることとなるため、上記第2連結具付勢バネ732の弾性力により、係合孔711に係合凸部722が挿入され、リンク本体部710と連結具720とが連結された状態が維持されている。
このような自動販売機において、横臥姿勢で収納された商品Cが起立姿勢となった場合には、その起立姿勢となった商品Cが商品収納通路Pで詰まり商品詰まりが発生する。商品詰まりが発生した状態では、フラッパ部材3を進出位置に移動させることができないため、第2リンク部材700の移動が阻止されることとなり、ペダル部材4を退行位置に移動させることができない。
この商品詰まりが発生した場合、商品詰まりが発生した商品ラック15において、隣接する商品収納通路Pのベース部材20の挿通孔20zから作業者が指Fを入れ、図23および図24に示すように、第2リンク部材700の表面からペダルストッパ部材540が離隔するよう連結具720の第2手動操作部724を指Fで押し、第2連結具付勢バネ732の弾性力に抗して係合孔711から係合凸部722を押し出すことで、リンク本体部710と連結具720との連結を解除する。
このようにリンク本体部710と連結具720との連結を解除した状態では、フラッパ部材3とペダル操作部材6(換言すればペダル部材4)とを個別に移動させることができるようになる。
そして、図25に示すように、ペダル操作部材6は、ペダル部材4に加わる商品Cに働く重力の作用により退行位置に移動し、かつペダル部材4も商品Cに働く重力の作用により退行位置に移動することとなるため、商品詰まりの原因となった起立姿勢の商品Cが商品収納通路Pの下方から落下し、商品詰まりを解消することができる。
この後、作業者の力を連結具720の第2手動操作部724から解除すれば、第2連結具付勢バネ732の弾性復元力によって、連結具720の押圧部722aが、第2リンク部材700の表面に近接するよう付勢されるため、係合孔711に係合凸部722が挿入され、リンク本体部710と連結具720とが連結されることとなる。
従って、この実施の形態2に係る商品搬出制御装置2によれば、第2リンク部材700とペダルストッパ部材540との係合を解除することで、商品詰まりの原因となった起立姿勢の商品Cを商品収納通路Pの下方から取り出すことができる。従って、商品詰まりを容易に解消することができる商品搬出制御装置2を提供することができる。
[実施の形態3]
次に、本発明の実施の形態3に係る商品搬出制御装置を適用した自動販売機について説明する。なお、この実施の形態3で説明する自動販売機は、実施の形態1で示した自動販売機のペダル部材4およびペダル操作部材6に代えて、図26および図27に示すように、ペダル部材600を備えているが、その他の構成部品は、実施の形態1の自動販売機と同様である。また、実施の形態3に示す自動販売機において、実施の形態1の自動販売機と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
このペダル部材600は、ペダル本体601と、ペダル操作部材620とを備えている。ペダル本体601は、ベース部材20に形成した挿通孔20zとほぼ同じ幅を有したプレート状部材であり、基端部に第2揺動支持軸401を挿通させ、この第2揺動支持軸401の軸心回りに揺動可能となる態様で配設してある。
ペダル本体601の先端部は、第2揺動支持軸401の径外方向に向けて延在しており、第2揺動支持軸401の軸心回りに揺動した場合に案内基壁20aに形成した挿通孔20zを通じて商品収納通路Pに進退移動することが可能である。
このペダル本体601とベース部材20との間には、ペダル部材付勢バネ402が設けてある。ペダル部材付勢バネ402は、商品収納通路Pに対してペダル本体601を常時進出する方向に向けて付勢するものである。
ペダル本体601は、板状のペダル本体部41と、一対の案内部42とを備えている。このようなペダル本体601の第2揺動支持軸401からの径外方向の長さは、商品収納通路Pに対して最も進出した進出位置に配置された場合、通路幅規定板16との間に最も外径の小さい販売対象商品の外径よりも小さい間隙を確保する長さに設定してある。
ペダル操作部材620は、第3揺動支持軸550の左右幅方向における中間部に支承させてある。このペダル操作部材620は、第1ペダル操作部材621と、第2ペダル操作部材(リンク係合部材)625とで構成してある。
第1ペダル操作部材621は、上記挿通孔20zよりも狭い幅を有した部材であり、図28に示すように、一対の側壁部622と、ペダル操作軸保持部623と、連結部624と、リブ部621aとを有しており、第3揺動支持軸550の軸心回りに揺動可能となる態様で一対の案内部材5の間に配設してある。
各側壁部622は、第3揺動支持軸挿通孔622hを有する側壁基部622aを基端部にそれぞれ備えている一方、上方の先端部にペダル操作軸保持部623をそれぞれ備えており、側壁基部622aから第3揺動支持軸550の径外方向に延在する態様でそれぞれ板状に形成している。第3揺動支持軸挿通孔622hは、第3揺動支持軸550を挿通させるための孔である。また、側壁基部622aにおける第3揺動支持軸挿通孔622hの上部において、各側壁部622の一方の表面(図27および図28においては、左側の表面)には、図28および図30に示すように、側壁部622の表面から突出する態様で復帰凸部622bがそれぞれ設けてある。この復帰凸部622bは、側壁部622の一方の表面側から見た場合は矩形状を成し、突出させた先端部に平坦な当接面622baを有し、かつその先端面622bbは、下方に行くに従って側壁部622の表面からの突出量が漸次増大するように、側壁部622の一方の表面に対して傾斜する態様で形成してある。
また、側壁部622には、ペダル操作軸保持部623と復帰凸部622bとの中間部位に、ロック片載置部622cを形成してある。ロック片載置部622cは、側壁部622の中間部位からリンク部材7の表面に向けて突出するよう形成してあり、その上部には平坦部622dを形成してある。さらに、上記一対の側壁部622のうち、一方の側壁部622(図28において、左側に配置する側壁部622)の下端部奥側には、第1スライド溝622eを形成してある。
ペダル操作軸保持部623は、上記ペダル操作軸61を挿通保持する軸孔623aを有しており、ペダル操作軸61の延在方向(すなわち左右幅方向)に延在する態様で形成してある。
連結部624は、一方の側壁部622と、他方の側壁部622とを連結するものであり、板状に形成してある。この連結部624において、他方の側壁部622(図27において、右側に配置する側壁部622)の近傍には、第2スライド溝624aを形成してある。
リブ部621aは、連結部624の左右幅方向の中間部位において、リンク部材7に向けて突出する態様で形成してある。
第2ペダル操作部材625は、上記挿通孔20zよりも狭い幅を有した部材であって、図29に示すように、一対の側板部626と、第2連結部627とを有しており、図26および図27に示すように、第3揺動支持軸550の軸心回りに揺動可能となる態様で一対の案内部材5の間に配設してある。
各側板部626は、第3揺動支持軸挿通孔626hを有する側板基部626aを基端部にそれぞれ備えている一方、先端部にロック片626bをそれぞれ備えており、側板基部626aから第3揺動支持軸550の径外方向に延在する態様でそれぞれ板状に形成してある。これら一対の側板部626は、図27に示すように、上記第1ペダル操作部材621の一対の側壁部622の間隔G6と略同一の間隔G7を有するよう配置してある。
第3揺動支持軸挿通孔626hは第3揺動支持軸550を貫通させるためのものである。この第3揺動支持軸挿通孔626hは、第3揺動支持軸550に対して長孔であり、第3揺動支持軸550が上下方向に移動することを許容するものである。具体的には、第3揺動支持軸挿通孔626hの第3揺動支持軸550の軸心に対する径内外方向の大きさL1は、図30に示すように、第3揺動支持軸550の軸心に対する径内外方向の大きさL2と、第3揺動支持軸550の軸心に対する復帰凸部622bの径内外方向の大きさL3とを合算したものである。このような第3揺動支持軸挿通孔626hは、第1ペダル操作部材621の一対の側壁部622のうち、図27中、右側に配置された側壁部622の対向面と、第2ペダル操作部材625の一対の側板部626のうち、図27中、右側に配置された側板部626の非対向面とが当接した場合には、図30に示すように、自身の内部に、復帰凸部622bが配置されることとなり、かつ、第1ペダル操作部材621の一対の側壁部622のうち、図27中、左側に配置された側壁部622の非対向面と、第2ペダル操作部材625の一対の側板部626のうち、図27中、左側に配置された側板部626の対向面とが当接した場合には、自身の内部に、復帰凸部622bの先端面622bbが配置されることとなる。
ロック片626bは、図27に示すように、側板部626の上端部から上方に向けて延在した後、図27中、右方に向けて突出する態様で形成してある。しかも、このロック片626bは、図26に示すように、第3揺動支持軸550の軸心に対して径方向に延在する態様で形成してある。さらに、ロック片626bの上面を詳細に説明すると、第3揺動支持軸550の軸心からロック片626bの上面626baに至るまでの距離が、リンク部材7の表面に近接する部位が最も短く、リンク部材7の表面から離隔するに従って徐々に大きくなる態様で形成してある。また、ロック片626bの下端部は、平坦となるよう形成してある。また、この第3の実施の形態では、上記ロック片626bの上面に、ペダルストッパ部材540を当接させてある。すなわち、第3揺動支持軸550の軸心に対する周面である、ロック片626bの上面に、ペダルストッパ部材540を当接させてあり、ロック片626bが、上述したストッパ当接部63の機能を有している。
第2連結部627は、一方の側板部626と、他方の側板部626とを連結するものであり、板状に形成してある。
第1ペダル操作部材621と、第2ペダル操作部材625との間には、不図示の第2ペダル操作部材付勢バネを設けてある。この第2ペダル操作部材付勢バネは、自身の弾性力によって、第1ペダル操作部材621の一対の側壁部622のうち、図27中、右側に配置された側壁部622の対向面と、第2ペダル操作部材625の一対の側板部626のうち、図27中、右側に配置された側板部626の非対向面とが当接するように、第2ペダル操作部材625を第1ペダル操作部材621に付勢する(図27中、第2ペダル操作部材625を右側方向に向けて付勢する)ものである。この第2ペダル操作部材付勢バネの弾性力によって、上述したように第1ペダル操作部材621の一方の側壁部622の対向面と、第2ペダル操作部材625の一方の側板部626の非対向面とが当接した場合には(ペダル本体601に対する第2ペダル操作部材625の上述した位置を「係合位置」という)、第3揺動支持軸挿通孔626hの内部に、復帰凸部622bの先端面622bbが配置され、復帰凸部622bの当接面622baと、第3揺動支持軸挿通孔626hの内周面の上部とが当接し、ロック片載置部622cの平坦部622dと、第2ペダル操作部材625のロック片626bの下端面とが当接し、第1ペダル操作部材621と第2ペダル操作部材625とが連結した状態が維持される。この状態では、第2ペダル操作部材625を介して、リンク部材7とペダル本体601とが連係されており、上述した実施の形態1と同様、アクチュエータ23の励磁、消磁に応じてリンク部材7が上下方向に移動し、そのリンク部材7の上下方向の移動に伴い、ペダル本体601が、商品収納通路Pに対して進退移動を行う。
また、上記構成を有するペダル操作部材620と上記ベース部材20との間には、ペダル操作部材付勢バネ64が設けてある。ペダル操作部材付勢バネ64は、商品収納通路Pに対してペダル操作部材620を、常時退行する方向に向けて付勢するものである。
ペダル操作部材620は、上記ペダル操作部材付勢バネ64の付勢力によって、商品収納通路Pに対して退行するよう付勢されているが、ロック片626bの上面626baにペダルストッパ部材540が当接することにより、退行位置に向けた移動が規制されているため、商品収納通路Pに対して進出した状態に初期位置が設定されている。また、ペダル本体601がペダル部材付勢バネ402の付勢力によって付勢されているため、ペダル操作部材620の初期状態では、ペダル操作軸61の両端が、上記案内溝43の嵌入部43aに位置しており、ペダル本体601が商品収納通路Pに対して進出した位置に初期位置が設定されている。
このような自動販売機において、横臥姿勢で収納された商品Cが起立姿勢となった場合には、その起立姿勢となった商品Cが商品収納通路Pで詰まり商品詰まりが発生する。商品詰まりが発生した状態では、フラッパ部材3を進出位置に移動させることができないため、リンク部材7の移動が阻止されることとなり、ペダル本体601を退行位置に移動させることができない。
この商品詰まりが発生した場合、商品詰まりが発生した商品ラック15において、隣接する商品収納通路Pのベース部材20の挿通孔20zから作業者が指Fを入れ、図31に示すように、第1ペダル操作部材621と第2ペダル操作部材625とが離隔するよう第2ペダル操作部材625を図31中、左側に移動させることで、第1ペダル操作部材621と第2ペダル操作部材625との連結を解除する。
この後、復帰凸部622bの先端面622bbに、第2ペダル操作部材625の側板部626の表面を摺接させながら、図32および図33に示すように、第3揺動支持軸挿通孔626hの内周面の上端部に、第3揺動支持軸550が当接するまで、第2ペダル操作部材付勢バネの弾性力に抗して、第1ペダル操作部材621に対して第2ペダル操作部材625を下方に移動させる(ペダル本体601に対して第2ペダル操作部材625を上述したように移動させた後の位置を「非係合位置」という)。第2ペダル操作部材625を非係合位置に移動させた状態では、図32に示すように、第3揺動支持軸挿通孔626hの外部に復帰凸部622bの先端面622bbが配置され、第1ペダル操作部材621と第2ペダル操作部材625との連結が解除されることとなる。この状態で、仮に、アクチュエータ23を励磁しても、アクチュエータ23の励磁に応じてリンク部材7は上下方向に移動するが、第1ペダル操作部材621、ペダル本体601はアクチュエータ23の励磁に応じて移動することはない。よって、この状態では、リンク部材7とペダル本体601との連係状態が、第2ペダル操作部材625によって解除されている。
よって、ペダル本体601は、自身に加わる商品Cに働く重力の作用により退行位置に移動することとなるため、商品詰まりの原因となった起立姿勢の商品Cが商品収納通路Pの下方から落下し、商品詰まりを解消することができる。
この後、作業者の力を第2ペダル操作部材625から解除すれば、ペダル部材付勢バネ402の弾性力復元力によって退行位置にあるペダル本体601は進出位置に復帰する。しかも、第2ペダル操作部材付勢バネの弾性復元力に基づき、第2ペダル操作部材625の表面が、第1ペダル操作部材621の復帰凸部622bの先端面622bbに当接し、かつ復帰凸部622bの先端面622bbの傾斜方向に沿って、第2ペダル操作部材625が上方に移動し、その後、第1ペダル操作部材621の側壁部622の表面と、第2ペダル操作部材625の側板部626の表面とが当接するよう、第1ペダル操作部材621に対して第2ペダル操作部材625が側方に移動し、第2ペダル操作部材625が係合位置に復帰することとなる。
従って、この実施の形態3に係る商品搬出制御装置2によれば、第2ペダル操作部材625を係合位置から非係合位置に移動させれば、リンク部材7とペダル本体601との係合を解除することで、商品詰まりの原因となった起立姿勢の商品Cを商品収納通路Pの下方から取り出すことができる。従って、商品詰まりを容易に解消することができる商品搬出制御装置2を提供することができる。
[実施の形態4]
次に、本発明の実施の形態4に係る商品搬出制御装置を適用した自動販売機について説明する。なお、この実施の形態4で説明する自動販売機は、上記ペダル部材4に代えて、第2ペダル部材(ペダル部材)900を備えているが、その他の構成部品は、実施の形態1の自動販売機と同様である。また、実施の形態4に示す自動販売機において、実施の形態1の自動販売機と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
上記第2ペダル部材900は、図34および図35に示すように、ベース部材20に形成した挿通孔20zとほぼ同じ幅を有したプレート状部材であり、基端部に第2揺動支持軸401を挿通させ、この第2揺動支持軸401の軸心回りに揺動可能となる態様で配設してある。
第2ペダル部材900の先端部は、第2揺動支持軸401の径外方向に向けて延在しており、第2揺動支持軸401の軸心回りに揺動した場合に案内基壁20aに形成した挿通孔20zを通じて商品収納通路Pに進退移動することが可能である。
この第2ペダル部材900とベース部材20との間には、第2ペダル操作部材付勢バネ930が設けてある。第2ペダル操作部材付勢バネ930は、商品収納通路Pに対して第2ペダル部材900を常時進出する方向に向けて付勢するものである。
この第2ペダル部材900は、一対のペダル体910,920で構成してある。一方のペダル体910は板状の第1ペダル基部911を備え、この第1ペダル基部911の背面側には、一対の案内部42を配設してある。すなわち、この案内部42を介して、一方のペダル体910と、リンク部材7とが連係させてある。
他方のペダル体920は、板状の第2ペダル基部921で構成してある。また、一方のペダル体910と、他方のペダル体920との間には、連結部材925を配設してある。本実施の形態では、他方のペダル体920の側端部に、一方のペダル体910に向けて
突出する連結部材925を一体化する態様で配設してある。
また、他方のペダル体920は、一方のペダル体910に対して左右方向に移動が可能である。また、他方のペダル体920は、ペダル体付勢バネ929によって、常時、一方のペダル体910の側端部の上に、他方のペダル体920の連結部材925が載る連結位置に付勢されている。一方のペダル体910の側端部の上に、他方のペダル体920の連結部材925が載った状態では、一方のペダル体910の動作に連動して他方のペダル体920が動作することとなる。
一方、ペダル体付勢バネ929の付勢力に抗して、一方のペダル体910に対して他方のペダル体920が離隔するよう他方のペダル体920を移動させ、一方のペダル体910の上方領域外に、他方のペダル体920の連結部材925が配置された場合(以下、この他方のペダル体920の位置を非連結位置という)には、他方のペダル体920は、第2揺動支持軸401の軸心回りに揺動が可能である。
このような自動販売機において、横臥姿勢で収納された商品Cが起立姿勢となった場合には、その起立姿勢となった商品Cが商品収納通路Pで詰まり商品詰まりが発生する。商品詰まりが発生した状態では、フラッパ部材3を進出位置に移動させることができないため、リンク部材7の移動が阻止されることとなり、第2ペダル部材900を退行位置に移動させることができない。
この商品詰まりが発生した場合、例えば商品詰まりが発生した商品収納通路Pの下端部から作業者が指Fを入れ、図36に示すように、ペダル体付勢バネ929の付勢力に抗して、他方のペダル体920を非連結位置に移動させる。そして、この状態で、他方のペダル体920を、第2揺動支持軸401の軸心回りに揺動させれば、一方のペダル体910に隣接する開口が形成されることとなる。そして、この開口を通じて、起立姿勢となった商品Cを商品収納通路Pの下端部から取り出し、商品詰まりを解消することができる。
この後、ペダル体付勢バネ929の付勢力によって、他方のペダル体920は、連結位置に復帰することとなる。
従って、この実施の形態4に係る商品搬出制御装置2によれば、他方のペダル体920を非連結位置に移動させれば、商品収納通路Pの下端部から、商品詰まりの原因となった起立姿勢の商品Cを取り出すことができる。従って、商品詰まりを容易に解消することができる商品搬出制御装置2を提供することができる。
[実施の形態5]
次に、本発明の実施の形態5に係る商品搬出制御装置を適用した自動販売機について説明する。なお、この実施の形態5で説明する自動販売機は、上記通路幅規定板16に代えて、上下方向に移動自在の通路幅規定板(通路構成部材)801を備えているが、その他の構成部品は、実施の形態1の自動販売機と同様である。
この商品搬出制御装置2は、図37に示すように、実施の形態1の通路幅規定板16と同一の位置に配設された通路幅規定板801を備えている。上記通路幅規定板801は、矩形のプレート状部材から成り、左右側縁に、外方(左右幅方向)に突出する上下一対の係合軸(不図示)を備えている。この通路幅規定板801は、図37に示すように、下方に移動させた閉塞位置と、図38に示すように上方に移動させた開放位置との間を移動自在に構成してある。通路幅規定板801の左右幅方向にそれぞれ配置する一対の側板には、上記通路幅規定板801を上下方向に移動する際に、係合軸を案内する上下方向に延びるガイド溝(不図示)がそれぞれ形成されている。そして、係合軸とガイド溝とで、通路幅規定板801を上下方向にスライド移動させるスライド移動手段を構成してある。
上記左右一対の側板に形成されたガイド溝の下端に通路幅規定板801の係合軸が当接した状態で、通路幅規定板801が図37に示す位置に配置されるよう定められている。
従って、図37に示す状態では、通路幅規定板801と、進出移動したペダル部材4とで最下位に位置する商品Cの下方への移動を阻止できる(以下、この通路幅規定板801の位置を閉塞位置という)。
一方、上記スライド移動手段により、図38に示すように、通路幅規定板801を、ペダル部材4に対向する位置から外れるよう上方に移動させた場合(以下、この通路幅規定板801の位置を開放位置という)には、進出移動したペダル部材4と通路幅規定板801との間に、起立した商品Cがベース部材20から下方に離隔するように移動させることができるようになる。
このような自動販売機において、横臥姿勢で収納された商品Cが起立姿勢となった場合には、その起立姿勢となった商品Cが商品収納通路Pで詰まり商品詰まりが発生する。商品詰まりが発生した状態では、フラッパ部材3を進出位置に移動させることができないため、リンク部材7の移動が阻止されることとなり、ペダル部材4を退行位置に移動させることができない。
この商品詰まりが発生した場合、例えば商品詰まりが発生した商品収納通路Pの下端部から作業者が指Fを入れ、図38に示すように、スライド移動手段によって通路幅規定板801を開放位置に移動させれば、起立姿勢となった商品Cがベース部材20から離隔してフラッパ部材3を進出位置に移動可能となるので、商品搬出制御装置2を作動させて、商品詰まりを解消することができる。
この後、スライド移動手段によって、図37に示すように、通路幅規定板801を閉塞位置に復帰させる。
従って、この実施の形態5に係る商品搬出制御装置2によれば、スライド移動手段によって通路幅規定板801を開放位置に移動させれば、商品搬出制御装置2を作動させて、商品詰まりの原因となった起立姿勢の商品Cを搬出することができる。従って、商品詰まりを容易に解消することができる商品搬出制御装置2を提供することができる。