JP5552867B2 - 自動販売機の商品収納装置 - Google Patents

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本発明は、自動販売機の商品収納装置に関し、より詳細には、例えば缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を販売する自動販売機に適用される商品収納装置に関するものである。
従来、例えば缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を販売する自動販売機の商品収納装置としてサーペンタイン式商品ラックが知られている。このような商品収納装置は、左右に対向して立設された一対のベース側板の間に複数の円弧状のセグメント(通路構成要素)が架設されることにより、上下方向に沿って蛇行状に延在する態様で画成された商品収納通路を有している。また、この商品収納装置には、商品収納通路の下方側に最下位にある商品を切り出して払い出すための払出機構が設けられている一方、商品収納通路の上方側にはトップトレイが設けられている。
トップトレイは、一対のベース側板の間で前後方向に沿って、かつ前方から後方に向けて漸次下方に傾斜する態様で設けられた商品投入用のものであり、その上面には、商品収納通路の上端開口に連通する態様で、前方の商品投入口より投入された商品を商品収納通路の上端開口に案内する商品案内通路が形成されている。より詳細に説明すると、このようなトップトレイは、強度保持のために左右両側部が上方に屈曲されて構成されており、左右端部から側方に突出する係止片がベース側板に設けられた係止孔に挿通することによりベース側板間に設けられ、商品案内通路を形成している。
そのような構成を有する商品収納装置においては、商品を補充する場合、商品投入口からトップトレイの上面(商品案内通路)に商品を横倒し姿勢で投入することになる。これにより、商品は、トップトレイの傾斜にしたがって漸次後方に転動し、該トップトレイの後端からセグメントに沿って蛇行状の商品収納通路を転動しながら落下して払出機構の上に一列に積み上げ収納される。そして、商品を販売する場合、払出機構が払出指令に基づいて駆動して最下位の商品を下方に落下させる。これにより、商品は自動販売機の商品取出口まで送出される(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−110463号公報
ところで、近年においては販売商品の多様化の要請により、缶入り飲料やペットボトル入り飲料以外の商品も自動販売機での販売が求められており、飲料ではなく、例えばポテトチップスのような菓子を円筒状の容器に入れて販売することも求められている。このような菓子を入れる容器は、飲料等を入れる容器(缶やペットボトル等)に比べて大きく、しかも菓子は、飲料に比して重量が小さいのが一般的である。
このような菓子を円筒状容器に入れた商品を商品投入口より投入して商品案内通路に進入させた場合に次のような問題があった。商品案内通路の左右幅は、本来的には商品収納通路の左右幅と同等であることが好ましいが、上述したようにトップトレイの左右両側部を上方に屈曲させているために実際は、上方に屈曲された両側部間の距離により決められ、ベース側板間の距離、すなわち商品収納通路の左右幅よりも小さい。そのため、飲料等を入れる容器よりも大きい円筒状容器に菓子を入れた商品を横倒し姿勢で商品案内通路に進入させた場合、商品詰まりが発生してしまう虞れがあった。
本発明は、上記実情に鑑みて、円筒状容器入り菓子のような商品についても商品詰まりを発生させずに良好に収納することができる自動販売機の商品収納装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る自動販売機の商品収納装置は、左右一対のベース側板間に複数の通路構成要素を配設することにより上下方向に沿って延在する態様で画成され、かつ投入された商品を横倒し姿勢で順次収納する商品収納通路と、前記ベース側板の間に前後方向に沿って配設されたトップトレイにより、該トップトレイの上面に前記商品収納通路の上端開口に連通する態様で形成され、かつ前方より投入された商品を前記商品収納通路の上端開口に案内する商品案内通路と、前記ベース側板に近接離反する態様で左右方向に沿って移動可能に配設され、前記商品収納通路の左右幅を調整する可動側板と、前記商品収納通路に対して進退移動する態様で通路構成要素に揺動可能に配設され、常態においては付勢手段に付勢されて商品収納通路に進出移動し、商品収納通路を通過する商品に当接することにより自身は付勢手段の付勢力に抗して退行移動して該商品の姿勢を修正するフラッパ部材とを備え、払出指令が与えられた場合に前記商品収納通路に収納された商品のうち最下位の商品を下方へ払い出す自動販売機の商品収納装置において、前記トップトレイは、左右両側部が下方に屈曲されて構成され、左右端部から側方に突出する係止片が前記ベース側板に設けられた係止孔に挿通することにより前記商品案内通路を形成するものであり、前記可動側板により規定される前記商品収納通路の左右幅が予め決められた大きさとなる場合に、前記フラッパ部材が該可動側板に押圧されて常時前記付勢手段の付勢力に抗して商品収納通路から退行移動した姿勢に保持されるようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、トップトレイの左右両側部が下方に屈曲されて構成され、左右端部から側方に突出する係止片がベース側板に設けられた係止孔に挿通することにより商品案内通路を形成するので、商品案内通路の左右幅は、ベース側板間の距離と同等になる。これにより、例えば円筒状容器入り菓子のような商品、つまり缶入り飲料やペットボトル入り飲料よりも大きい商品が横倒し姿勢で投入された場合にも、商品案内通路で商品詰まりの発生を抑制することができる。従って、円筒状容器入り菓子のような商品についても商品詰まりを発生させずに良好に収納することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態である商品収納装置が適用された自動販売機の内部構造を示す断面側面図である。 図2は、図1に示した商品収容庫の要部の内部構造を拡大して示す説明図である。 図3は、図1に示した商品収容庫の要部の内部構造を拡大して示す説明図である。 図4は、図1に示した商品ラックの内部構造を示す説明図である。 図5は、図4に示したトップトレイの構造を模式的に示す斜視図である。 図6は、図4に示した商品案内通路を上方から見た場合を示す説明図である。 図7は、図4に示した商品ラックの要部を模式的に示す説明図である。 図8は、図7に示した可動側板とフラッパとの位置関係を上方から見た場合を示す説明図である。 図9は、図7に示した可動側板とフラッパとの位置関係を側方から見た場合を示す説明図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る自動販売機の商品収納装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である商品収納装置が適用された自動販売機の内部構造を示す断面側面図である。ここで例示する自動販売機は、商品を冷却、若しくは加熱した状態で販売するもので、本体キャビネット1、外扉2及び内扉3を備えている。
本体キャビネット1は、複数の鋼板を適宜組み合わせることによって前面が開口した直方状に構成したもので、その内部に断熱構造の商品収容庫4を有している。外扉2は、本体キャビネット1の前面開口を覆うためのもので、本体キャビネット1の一側縁部に開閉可能に配設してある。図には明示していないが、この外扉2の前面には、ディスプレイウィンドウ、商品選択ボタン、紙幣挿通口、硬貨投入口、返却レバー、一体表示器、硬貨返却口、商品取出口2a等々、商品を販売する際に必要となるものが設けてある。内扉3は、商品収容庫4の前面開口を覆うための断熱扉であり、外扉2よりも内方となる位置において外扉2の一側縁部に開閉可能に配設してある。この内扉3の下方部には、商品を商品収容庫4の外部に搬出するための商品搬出口3aが設けてある。
また、上記自動販売機には、商品収容庫4の内部に商品シュータ5が設けてあり、この商品シュータ5よりも下方となる領域(以下、「熱交換領域」ともいう)に温度調節ユニット6が配設してある一方、商品シュータ5よりも上方となる領域(以下、「商品収納領域」ともいう)に商品ラック(商品収納装置)10が配設してある。
商品シュータ5は、商品ラック10から払い出された商品を内扉3の商品搬出口3aに案内するためのプレート状部材であり、前方側に向けて漸次下方に傾斜する態様で配設してある。図1には明示していないが、この商品シュータ5には、熱交換領域と商品収納領域との間を連通させる通気孔(図示せず)が多数穿設してある。
この商品シュータ5は、図2に示すように、一側部、すなわち左側部5aが上方に屈曲されて構成されている。そして、このような商品シュータ5の左方側の断熱仕切板4aには、商品ラック10を構成する電装機器(例えば、後述する払出機構30)に接続された配線35、並びに当該配線35を覆う配線カバー36が設けられている。そして、上記自動販売機においては、商品シュータ5の左方域、すなわち商品シュータ5と断熱仕切板4aとの間にガイド部材20が着脱可能に設けてある。
ガイド部材20は、例えば鋼板等の板状体を切削加工、並びに屈曲加工を施すことにより構成したものであり、商品シュータ5の傾斜に合わせて形成された段部21と、配線35を挿通させるための切欠部22とが形成してある。このガイド部材20は、図2に示すように前方側から挿入され、図3に示すように、商品シュータ5の左側部5aと同一平面上を形成して商品ラック10に達するまで上方に延在するものである。尚、図2及び図3に示す例では、ガイド部材20は、前後3列に並ぶ商品ラック10のうち、最前位の商品ラック10の下方域にのみ着脱可能に配設してあるが、本発明はこれに限定されず、任意の商品ラック10の下方域にガイド部材20を着脱可能に配設しても構わない。
温度調節ユニット6は、商品収容庫4の内部雰囲気を所望の温度状態に維持するためのもので、冷凍サイクルの蒸発器6a、電熱ヒータ6b及び送風ファン6cを備えて構成してある。この温度調節ユニット6においては、例えば冷凍サイクルを運転した状態で送風ファン6cを駆動すると、蒸発器6aにおいて冷却された空気が商品シュータ5の通気孔5bを通じて上方に送給されるため、商品収納領域を低温状態に維持することができる。一方、電熱ヒータ6bに通電した状態で送風ファン6cを駆動すると、電熱ヒータ6bによって加熱された空気が商品シュータ5の通気孔5bを通じて上方に送給されるため、商品収納領域を高温状態に維持することができる。尚、冷凍サイクルの圧縮機、凝縮器及び膨張弁は、いずれも商品収容庫4の外部となる機械室に配設してある。
上記商品ラック10は、図4に示すように、図示の例では前後3列に並ぶように配設してあり、一対のベース側板11の間にセグメントと称される湾曲形状の案内部材(通路構成要素)12を配設することによって上下方向に沿って蛇行状に構成した商品収納通路13を備え、商品収納通路13の内部に上下方向に沿って複数の商品を横倒しの姿勢で収納するものである。より詳細に説明すると、案内部材12は、商品収納通路13の前方側と、後方側とに互いに対向するよう適宜配設したものであって、ベース側板11に固定してある。案内部材12は、一枚の板状部材を加工したものであり、商品収納通路13を臨む側が凹となる湾曲形状を有している。そして、商品収納通路13を通過する商品が、前方側に配設した案内部材12の凹となる面と、後方側に配設した案内部材12の凹となる面とに交互に当接するように、前方側の案内部材12と後方側の案内部材12とを上下方向において交互に配設することにより、商品収納通路13が上下方向に沿って蛇行している。
このような案内部材12には、略「へ」字状のフラッパ14が設けてある。フラッパ14は、商品収納通路13に対して進退移動する態様で案内部材12に揺動可能に配設してある。このフラッパ14は、コイルバネ(図示せず)に付勢されて常態においては商品収納通路13に進出移動した姿勢となる。そして、商品収納通路13を通過する商品に当接することにより自身はコイルバネの付勢力に抗して蛇行状の商品収納通路13に沿うように退行移動して該商品の姿勢を修正するものである。
上記商品収納通路13には、上端部にトップトレイ16が設けてある一方、下端部に払出機構30が設けてある。トップトレイ16は、前方の商品投入口17から投入された商品を商品収納通路13の上端開口に案内するためのプレート状部材であり、自身の上面に商品案内通路18を構成している。このトップトレイ16は、商品収納通路13の上端から前方側に向けて漸次上方に傾斜する態様で配設してある。尚、最前にある商品収納通路13の上端部には、トップトレイ16は設けられておらず、当該商品収納通路13の上端部は、商品投入口17と一体となっている。
上記トップトレイ16は、図5に示すように、左右両側部16a,16bが下方に屈曲されて構成され、図6に示すように、左右端部から側方に突出する係止片16cがベース側板11に設けられた係止孔11aに挿通することにより商品案内通路18を形成している。これにより商品案内通路18の左右幅は、一対のベース側板11間の距離となり、これにより商品収納通路13の左右幅と同等の大きさになる。
払出機構30は、通路幅規定板31との間において商品の挙動を制御することにより、待機状態においては商品収納通路13に商品を収納する一方、払出指令が与えられた場合には対応する商品を1つずつ商品シュータ5に払い出すように機能するものである。このような払出機構30は、図4に示すように、第1ペダル部材30aと第2ペダル部材30bとを備えて構成してある。第1ペダル部材30aは、商品収納通路13に対して進退移動する態様で揺動可能に配設され、待機状態においては商品収納通路13に進出移動することにより最下位の商品に当接して商品の下方への移動を規制する一方、払出指令が与えられた場合には商品収納通路13から退行移動して該商品の下方への移動を許容するものである。第2ペダル部材30bは、商品収納通路13に対し進退移動する態様で揺動可能に配設され、待機状態においては商品収納通路13から退行移動する一方、払出指令が与えられた場合には商品収納通路13に対して進出移動して最下位から2番目の商品に当接して該商品の下方への移動を規制するものである。このような払出機構30は、従来公知のものであり、詳細な説明については割愛する。
上記商品ラック10には、図7に示すように、このような商品収納通路13の左右幅(通路幅)を調整するための可動側板40が設けてある。可動側板40は、商品収納通路13の形状に合わせて板金加工した薄鋼板製のものである。この可動側板40は、図示せぬリンク機構によってベース側板11に近接離反する態様で左右方向に沿って移動可能に配設してある。この可動側板40の位置決めは、一対のベース側板11間に架設した位置決板50の切欠部分51に可動側板40の一部を挿入させることによって行われる。つまり、可動側板40は、ベース側板11に近接離反する態様で左右方向に沿って移動するものであるが、実際には、可動側板40の一部が切欠部分51が離脱するよう上方に向けて移動させた後、左右方向に沿って移動させ、その後可動側板40の一部を該当する切欠部分51に挿入させるべく下方に向けて移動させることにより行われる(図7中の矢印参照)。
そして、位置決板50に形成された切欠部分51のうち、予め決められた個所の切欠部分51aは他の切欠部分51よりも切欠の程度が大きくしてある。つまり、商品収納通路13の左右幅を予め決められた大きさ、すなわち上述した円筒状容器入り菓子のような商品の左右幅に相当する大きさに規定する際の可動側板40が挿入する切欠部分51aを大きく切り込んで形成してある。これにより、当該切欠部分51aに可動側板40の一部が挿入する場合、当該可動側板40は、一部が他の切欠部分51に挿入する場合に比して下方に向けて変位した状態になる。
このように大きく切り込んで形成した切欠部分51aに一部が挿入して可動側板40が位置決めされる場合には、当該可動側板40は、自身に形成された突部41が、図8及び図9に示すように、案内部材12に揺動可能に配設されたフラッパ14を上方から押圧するように調整してある。これにより、フラッパ14は、可動側板40に押圧されて常時コイルバネの付勢力に抗して商品収納通路13から退行移動して蛇行状の商品収納通路13に沿った姿勢に保持されるようになる。
以上のような構成を有する商品ラック10においては、商品案内通路18の左右幅は、ベース側板11間の距離と同等にしていることから、例えば円筒状容器入り菓子のような商品、つまり缶入り飲料やペットボトル入り飲料よりも大きい商品が横倒し姿勢で投入された場合にも、当該商品が商品案内通路18で商品詰まりを生じさせることを回避することができる。
そして、かかる商品案内通路18を転動した商品は、商品収納通路13に進入することになる。ここで、商品収納通路13の左右幅を規定する可動側板40をベース側板11間に近接離反する態様で移動させることとなるが、上述したように、円筒状容器入り菓子のような商品の左右幅に相当する大きさに規定する際の可動側板40が挿入する切欠部分51aを大きく切り込んで形成してあるので、当該切欠部分51aに可動側板40の一部を挿入することにより、当該可動側板40の突部41がフラッパ14を押圧して、該フラッパ14をコイルバネの付勢力に抗して商品収納通路13より退行移動させた姿勢に保持することができる。これにより、円筒状容器入り菓子のような商品は、缶入り飲料やペットボトル入り飲料等よりも軽いが、商品収納通路13においてフラッパ14に当接せず、当該商品収納通路13で商品詰まりが生ずることを回避することができ、当該商品収納通路13に順次収納される。
その後、払出指令が与えられることにより払出機構30が駆動し、最下位の商品が商品ラック10より下方に払い出される。上述したように、商品シュータ5の左方域には、該商品シュータ5の左側部5aと同一平面上を形成して商品ラック10に達するまで上方に延在するガイド部材20が着脱可能に配設してある。そのため、商品ラック10より下方に払い出された商品が、従来のように商品シュータ5の左側部5a上に載置することがない。しかもガイド部材20が配線35及び配線カバー36を覆う態様で配設してあるため、当該商品が配線カバー36等に引っかかってしまうことがなく、これにより商品シュータ5の上面にて商品詰まりを発生させることはない。つまり、商品ラック10より下方に払い出された商品は、商品シュータ5の上面を転動し、商品搬出口3aを通過して商品取出口2aより取り出し可能な状態になる。
以上説明したように、本発明の実施の形態である自動販売機の商品ラック10によれば、トップトレイ16の左右両側部16a,16bが下方に屈曲されて構成され、左右端部から側方に突出する係止片16cがベース側板11に設けられた係止孔11aに挿通することにより商品案内通路18を形成しているので、商品案内通路18の左右幅は、ベース側板11間の距離と同等になる。これにより、例えば円筒状容器入り菓子のような商品、つまり缶入り飲料やペットボトル入り飲料よりも大きい商品が横倒し姿勢で投入された場合にも、商品案内通路18で商品詰まりの発生を抑制することができる。従って、円筒状容器入り菓子のような商品についても商品詰まりを発生させずに良好に収納することができる。
また、上記商品ラック10によれば、円筒状容器入り菓子のような商品の左右幅に相当する大きさに規定する際の可動側板40が挿入する切欠部分51aを大きく切り込んで形成してあるので、当該切欠部分51aに可動側板40の一部を挿入することにより、当該可動側板40の突部41がフラッパ14を押圧して、該フラッパ14をコイルバネの付勢力に抗して商品収納通路13より退行移動させた姿勢に保持するので、つまり、可動側板40により規定される商品収納通路13の左右幅が予め決められた大きさとなる場合に、フラッパ14が該可動側板40に押圧されて常時コイルバネの付勢力に抗して商品収納通路13から退行移動した姿勢に保持されるようにしたので、円筒状容器入り菓子のような商品がフラッパ14に当接して商品詰まりを発生させる虞れがない。従って、円筒状容器入り菓子のような商品についても商品詰まりを発生させずに良好に収納することができる。
以上のように、本発明に係る自動販売機の商品収納装置は、例えば缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を販売する自動販売機に有用であり、特に円筒状容器入り菓子のような商品の収納に適している。
1 本体キャビネット
2 外扉
3 内扉
4 商品収容庫
4a 断熱仕切板
5 商品シュータ
5a 左側部
10 商品ラック(商品収納装置)
11 ベース側板
11a 係止孔
12 案内部材(通路構成要素)
13 商品収納通路
14 フラッパ
16 トップトレイ
16a 左側部
16b 右側部
16c 係止片
17 商品投入口
18 商品案内通路
20 ガイド部材
21 段部
22 切欠部
30 払出機構
30a 第1ペダル部材
30b 第2ペダル部材
31 通路幅規定板
35 配線
36 配線カバー
40 可動側板
41 突部
50 位置決板
51 切欠部分
51a 切欠部分

Claims (1)

  1. 左右一対のベース側板間に複数の通路構成要素を配設することにより上下方向に沿って延在する態様で画成され、かつ投入された商品を横倒し姿勢で順次収納する商品収納通路と、
    前記ベース側板の間に前後方向に沿って配設されたトップトレイにより、該トップトレイの上面に前記商品収納通路の上端開口に連通する態様で形成され、かつ前方より投入された商品を前記商品収納通路の上端開口に案内する商品案内通路と
    前記ベース側板に近接離反する態様で左右方向に沿って移動可能に配設され、前記商品収納通路の左右幅を調整する可動側板と、
    前記商品収納通路に対して進退移動する態様で通路構成要素に揺動可能に配設され、常態においては付勢手段に付勢されて商品収納通路に進出移動し、商品収納通路を通過する商品に当接することにより自身は付勢手段の付勢力に抗して退行移動して該商品の姿勢を修正するフラッパ部材と
    を備え、
    払出指令が与えられた場合に前記商品収納通路に収納された商品のうち最下位の商品を下方へ払い出す自動販売機の商品収納装置において、
    前記トップトレイは、左右両側部が下方に屈曲されて構成され、左右端部から側方に突出する係止片が前記ベース側板に設けられた係止孔に挿通することにより前記商品案内通路を形成するものであり、
    前記可動側板により規定される前記商品収納通路の左右幅が予め決められた大きさとなる場合に、前記フラッパ部材が該可動側板に押圧されて常時前記付勢手段の付勢力に抗して商品収納通路から退行移動した姿勢に保持されるようにしたことを特徴とする自動販売機の商品収納装置。
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