JP2971535B2 - 自動販売機の商品充填案内装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、缶，ビン等の円筒形の商品を販売する自動
販売機の商品充填案内装置に関するものである。

従来の技術 従来のこの種の自動販売機の商品充填案内装置は、缶
及びビンなど全ての商品が収納可能となったサーペンタ
イン方式の商品収納棚が知られている。しかしこれら従
来の商品収納棚では、ビン商品を販売する時には、収納
時、案内板に沿って商品収納棚の商品投入口まで、注ぎ
口の首をふることなく投入する為に各種のアタッチメン
トを取付け，取り外しを行なうことが必要であった。

例えば、実開昭60−135981号公報に示されているよう
に案内板の角穴に、商品の長さ寸法よりやや大きめの幅
を有する断面コ字状の板を、前記案内板の面に対し幅方
向の片側が浮くような傾斜状態を保持するよう、爪を前
記角穴に嵌合させ、着脱自在となる商品充填案内装置が
知られている。

以下図面を参照しながら上述した従来の商品充填案内
装置の一例について説明する。第３図から第５図は従来
の自動販売機の商品充填案内装置を示すものである。１
は自動販売機の商品通路で、２は左右の側板、３は側板
２間に形成した蛇行状の商品案内通路、４は案内板、５
は転動制御板、６は転動制御板補助部材、７は前記転動
制御補助部材６に設けられた爪部、８は前記案内板４に
設けられた角穴である。

以上のように構成された自動販売機の商品充填案内装
置について、以下その動作について説明する。

販売する商品がビンの場合、転動制御補助部材６の爪
部７を案内板４に設けた角穴８に嵌合させることで、転
動制御板５によって片側が浮くような傾斜状態が形成さ
れ、ビンの注ぎ口を片側の浮いた所へ置き、投入するこ
とで、商品案内通路3,商品通路１へ収納されていく。次
に缶等を販売するには、案内板４の角穴８に嵌合した転
動制御板５を取り外し、案内板４のみの状態にもどして
投入，充填していった。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記のような構成では、缶，ビンと商
品を変更する毎に、転動制御板５の脱着が必要となり手
間と時間を要すると共に、転動制御板５の保管場所の確
保が必要で、作業が非常に面倒であった。

本発明は、上記従来の課題を解決するもので缶，ビン
と商品が変更になっても、転動制御板の脱着を必要とせ
ず、案内板自体が、傾斜状態を保てるようにすること
で、作業の手間で時間を省くと共に、収納性も向上し、
保管場所の確保や、紛失を防ぐことができるものであ
る。

課題を解決するための手段 この目的を達成するために本発明の自動販売機の商品
充填案内装置は、商品収納棚に充填される商品を載せ受
けかつ前記商品収納棚の商品投入口まで案内し前方両端
に突設部を一体に形成した案内板と、前記案内板を支持
し商品案内通路及び商品通路を形成する一対の側板と、
前記側板のうち一方に設けられた変形孔と、他方の前記
側板に設けられた長穴とを有し、前記案内板の一方の突
設部は前記変形孔に他方の突設部は前記長穴にそれぞれ
摺動自在に挿入され、前記案内板が、水平支持状態ある
いは傾斜支持状態に変更自在に設けられ、かつ前記変形
孔が、前記案内板の水平支持状態の位置で前記突設部を
係止する孔位置と前記案内板の傾斜支持状態の位置で前
記突設部を係止する孔位置とを連通した孔である。

作用 この構成によって、側板に設けられた変形孔及び他方
の側板にある穴に各々案内板の前方両端部が突設されて
おり、ビン販売時、側板の変形孔に沿って摺動させ傾斜
状態を有す。次に缶を販売する時、側板の変形孔に沿っ
て案内板の突設部を摺動させ、水平状態にすることで缶
が水平に商品投入口へ誘導されていくこととなる。

実 施 例 以下図面を用いて本発明の一実施例を図面を参照しな
がら説明する。尚、従来と同一構成については、同一番
号を付して詳細な説明を省略する。第１図及び第２図は
本発明の一実施例における商品充填案内装置の要部斜視
図である。９は前方が、側板２より突設する箇所を有す
る案内板、10は側板２に設けられたコ字状の変形孔、10
aはビンを販売する時の位置であり、10bは円筒形の缶を
販売する時の位置である。11は他方の側板２に設けられ
た長穴で、変形孔10と長穴11に各々案内板９の突設部が
貫通している。12は前記案内板９の姿勢保持を目的とす
るピンである。

以上のように構成された自動販売機の商品充填案内装
置について、以下第２図を用いてその動作を説明する。
缶からビン販売へ変更する時、変形孔10bの位置から変
形孔10aへ変形孔10の形状に沿うよう引っ張ると、案内
板９の一方の突設部が変形孔10の内面に沿って摺動する
とともに、他方の突設部が長穴11の形状に従い前後方向
へ動き、変形孔側の突設部が上下へ動く時は長穴側の突
設部が支点となり、変形孔10aへ移動が行なわれる。

以上のように本実施例によれば、案内板９の移動のみ
で各々の設定が行なうことができる。

発明の効果 本発明によれば、各種の商品毎に商品投入口へアタッ
チメントを取り付けたり、又取り外したりして調整する
ことや、取り外した後の保管場所を要すこともない。取
り付け時も爪を案内板の角穴にセットして確実に行なわ
ないと、商品詰りや、案内板での止りが発生するが、本
発明では、軽い力で案内板のみを側板の変形孔に沿って
動かし各々の設定位置に、案内板の突設部をセットする
ことのみで、缶，ビンの販売をスムーズにかつ確実にセ
ットすることができる効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における自動販売機の商品充
填案内装置の要部分解斜視図、第２図は第１図に示した
商品充填案内装置の斜視図、第３図は従来の自動販売機
の商品充填案内装置の要部の斜視図、第４図は第３図に
示された転動制御板の斜視図、第５図は第３図において
転動制御板を取り外した状態の斜視図である。 １……商品通路、２……側板、９……案内板、10……変
形孔、11……長穴。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】商品収納棚に充填される商品を載せ受けか
   つ前記商品収納棚の商品投入口まで案内し前方両端に突
   設部を一体に形成した案内板と、前記案内板を支持し商
   品案内通路及び商品通路を形成する一対の側板と、前記
   側板のうち一方に設けられた変形孔と、他方の前記側板
   に設けられた長穴とを有し、前記案内板の一方の突設部
   は前記変形孔に他方の突設部は前記長穴にそれぞれ摺動
   自在に挿入され、前記案内板が、水平支持状態あるいは
   傾斜支持状態に変更自在に設けられ、かつ前記変形孔
   が、前記案内板の水平支持状態の位置で前記突設部を係
   止する孔位置と前記案内板の傾斜支持状態の位置で前記
   突設部を係止する孔位置とを連通した孔である自動販売
   機の商品充填案内装置。