JP6683853B1 - 戸体 - Google Patents

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Abstract

【課題】用途や設置形態に応じて、開閉操作のための指掛りを様々な部位に設けることができるように、框材および関連部材の断面形状や連結形態をシステム化する。【解決手段】縦框4の本体部分40の外縁部に沿って面材収容溝4Gが設けられるとともに、本体部分40の支保面部41の中間部分に上下方向に延びる操作凹部47が形成され、その本体部分40の内縁部に引手框6が添設される。引手框6は、前後両側の面材12を裏支えする支保面部61と、その外縁部に沿って設けられた面材収容溝6Gと、を具備して、横框(上框2・下框3)に対し、引手框6の面材収容溝6Gと横框の面材収容溝2G、3GとがL字形に連続するように組み付けられる。引手框6の面材収容溝6Gに面材12の縦方向の縁部が収容されることで、縦框4の支保面部41に形成された操作凹部47が面材12に隠れずに露出して、戸体1を開閉する際の指掛りとなる。【選択図】図6

Description

本願は、出入口や間仕切り等の建具に用いられる戸体に関する。
屋内の出入口や間仕切り等の建具に用いられる軽量タイプの戸体として、ペーパーハニカムボード等からなる芯材の前後両面に、化粧合板や樹脂板等からなる薄い面材を対向するように張設し、その四周にアルミ合金や合成樹脂等からなる框材(縁枠材)を組み付けた(中空構造の)戸体が広く利用されている(例えば、特許文献1、2等)。
特許文献3には、その種の戸体をレールから吊持する吊下げ式の引戸に関して、戸体(障子)を左右に移動させる際の指掛りとなる操作溝部を、戸体の左右の縦框の見付け面に、その全長にわたって形成した構成が開示されている。このような操作溝部を縦框と一体的に設けると、面材に掘り込みや切欠を形成するなどして引手等を取り付ける手間を省くことができる。
特開2000−17960号公報 特開2012−117319号公報 特開2018−127824号公報
特許文献3に記載された戸体は、指掛りとなる操作溝部が左右両側の縦框に形成される構成になっている。しかし、戸体の開閉方式が、例えば片引き、引込み、引分け等の場合は、指掛りが必要になるのは戸先側だけなので、戸尻側にまで操作溝部を設けるのは無駄になる。また、特許文献3に記載された戸体は、操作溝部が縦框の全長にわたって形成されているが、戸体の高さ方向における中間部だけに指掛りを設けたい場合もある。このように、特許文献3に記載された戸体は、指掛りの配置に関する設計上の自由度がないので、建具としての用途や設置形態が限定されてしまう。
本願が開示する発明は、用途や設置形態に応じて、開閉操作のための指掛りを様々な部位に設けることができるように、框体を構成する框材および関連部材の断面形状や連結形態をシステム化した戸体を提供するものである。
本願が開示する発明の戸体は、上下一対の横框と左右一対の縦框とを四周組みして框体が形成され、前記框体の外縁部の前後両側に面材収容溝が設けられて、前記面材収容溝に前後両側の面材の縁部が収容されることにより、前記前後両側の面材が対向して框体に組み付けられる戸体において、前記縦框が、前記前後両側の面材に挟まれて前記前後両側の面材の間隔を一定に保持する本体部分を備え、前記本体部分には、前記前後両側の面材を裏支えする前後一対の支保面部が形成され、前記各支保面部の外縁部に沿って前記面材収容溝が設けられる、という基本構造を備える。
そして、第1の発明は、前述の基本構造に加えて、前記各支保面部の左右方向における中間部分には上下方向に延びる操作凹部が形成されるとともに、前記一対の縦框の少なくとも一方については、その本体部分の内縁部に引手框が添設され、前記引手框は、前記前後両側の面材に挟まれて前記前後両側の面材を裏支えする前後一対の支保面部と、前記支保面部の外縁部に沿って設けられた前後一対の面材収容溝と、を具備して、前記引手框は前記横框に対し、前記引手框の面材収容溝と前記横框の面材収容溝とが正面視L字形に連続するように組み付けられ、前記引手框の面材収容溝に前記面材の縦方向の縁部が収容されることにより、前記縦框の支保面部に形成された操作凹部が前記面材に隠れずに露出して、戸体を開閉する際の指掛りとなる、との構成を採用する。
この構成によれば、縦框の本体部分に形成された操作凹部が面材に隠れることなく、縦框の略全長にわたって露出するので、この操作凹部を、戸体を開閉する際の指掛かりとして好適に利用することが可能になる。
次に、第2の発明は、前述の基本構造に加えて、前記各支保面部の左右方向における中間部分には上下方向に延びる操作凹部が形成されるとともに、前記両縦框の間に1本ないし複数本の横中桟が取り付けられ、前記横中桟は、前記前後両側の面材に挟まれて前記前後両側の面材の間隔を一定に保持する本体部分を備え、前記本体部分には、その上下両向きに開口する前後二か所ずつ、計四か所の面材収容溝が設けられ、前記横中桟は前記縦框に対し、前記横中桟の面材収容溝と前記縦框の面材収容溝とが正面視横T字形に連続するように接合されるとともに、前記横中桟によって上下方向に分割された区画の少なくとも一か所において、前記縦框の本体部分の内縁部に引手框が添設され、前記引手框は、前記前後両側の面材に挟まれて前記前後両側の面材を裏支えする前後一対の支保面部と、前記支保面部の外縁部に沿って設けられた前後一対の面材収容溝と、を具備して、前記引手框は前記横框または横中桟に対し、前記引手框の面材収容溝と前記横框または横中桟の面材収容溝とが正面視L字形に連続するように組み付けられ、前記引手框の面材収容溝に当該区画の面材の縦方向の縁部が収容されることにより、当該区画においては前記縦框の支保面部に形成された操作凹部が前記面材に隠れずに露出して、戸体を開閉する際の指掛りとなる、との構成を採用する。
この構成によれば、横中桟によって上下方向に分割された区画のいずれかを任意に選択し、その区画では縦框に引手框を添設して、縦框に形成された操作凹部を露出させることができるので、この操作凹部を、戸体を開閉する際の指掛かりとして好適に利用することが可能になる。
さらに、第3の発明は、前述の基本構造に加えて、前記両横框の間に1本ないし複数本の縦中桟が取り付けられ、前記縦中桟は、前記前後両側の面材に挟まれて前記前後両側の面材の間隔を一定に保持する本体部分を備え、前記本体部分には、その左右方向における中間部分にて上下方向に延びる操作凹部が形成されるとともに、前記操作凹部を間に挟んで、その左右両側に、前後二か所ずつ、計四か所の面材収容溝がそれぞれ前記操作凹部と反対向きに開口するように設けられ、前記縦中桟は前記横框に対し、前記縦中桟の面材収容溝と前記横框の面材収容溝とが正面視L字形に連続するように接合され、前記縦中桟の面材収容溝に前記面材の縦方向の縁部が収容されることにより、前記縦中桟の本体部分に形成された操作凹部が前記面材に隠れずに露出して、戸体を開閉する際の指掛りとなる、との構成を採用する。
この構成によれば、戸体の左右方向における任意の位置に縦中桟を配置し、その縦中桟に形成された操作凹部を戸体の高さ一杯にわたって露出させることができるので、この操作凹部を、戸体を開閉する際の指掛かりとして好適に利用することが可能になる。
さらに、第1、第2または第3の発明においては、前記横框、縦框または横中桟の少なくともいずれか一つに対して、前後一対の傾斜面部と、それら両傾斜面部の裾縁から延設されて互いに対向する前後一対の支保面部と、を有する補助材が添設されてもよい。この構成によれば、各框材や横中桟の面材収容溝に面材の縁部を挿し込む際の誘導が容易になり、組み付けられた面材のバタつきも抑制される。
本願が開示する発明にかかる戸体は、縦框と横框とを四周組みして形成される基本構造としての框体に、オプション部材としての引手框、横中桟または縦中桟を選択的に取り付けることができるように構成されるとともに、縦框および縦中桟については、あらかじめその本体部分に操作凹部が形成されている。したがって、それらの部材の組み合わせ次第で、戸体を開閉する際の指掛かりを、縦框に沿ってその高さ一杯に設けたり、縦框に沿って任意の高さに部分的に設けたり、縦框から離して戸体の左右方向における中間部に設けたりするなど、戸体の大きさや設置形態に応じて指掛りを柔軟に配置することが可能になる。かくして、戸体の意匠性および施工性が向上し、施工コストの低減も図られる。
本願が開示する戸体の基本構造を示す分解斜視図である。 図1の戸体を構成する横框の材軸直交方向断面図であり、(a)は上框、(b)は下框をそれぞれ示す。 図1の戸体を構成する縦框の材軸直交方向断面図である。 図1の戸体を構成する縦框と横框との接合構造を示す部分正面図である。 図1の戸体を構成する框材に添設される補助材の材軸直交方向断面図である。 本願が開示する発明の第1実施形態に係る戸体の(a)全体正面図および(b)横断面図である。 図6の戸体を構成する引手框の材軸直交方向断面図である。 図6の戸体を構成する引手框と横框との接合構造を示す部分斜視図である。 本願が開示する発明の第2実施形態に係る戸体の(a)全体正面図および(b)縦断面図である。 図9の戸体を構成する横中桟の材軸直交方向断面図である。 図9の戸体を構成する横中桟と縦框と引手框との接合構造を示す部分斜視図である。 本願が開示する発明の第3実施形態に係る戸体の(a)全体正面図および(b)横断面図である。 図12の戸体を構成する縦中桟の材軸直交方向断面図である。 図12の戸体を構成する縦中桟と横框との接合構造を示す部分斜視図である。
以下、本願が開示する発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、以下の説明において、部材、部位等の位置関係や向きを特定する際には、建物の開口面等を閉じるように設置された戸体を面直方向から見た状態を正面として、開口面および戸体の高さ方向を上下方向または縦方向、開口面および戸体の間口方向を左右方向または横方向、開口面に直交する方向を前後方向または見込み方向として説明する。また、開口面および戸体の外周側を外側、中心部側を内側と呼ぶこととする。
<戸体の基本構造>
図1は、本願が開示する戸体1の基本構造を示す。戸体1は、正面視略矩形の框体11と、その前後両面に組み付けられた面材12と、を最小限の構成要素として具備する。
框体11は、上下一対の横框(上框2・下框3)と左右一対の縦框4とを四周組みして形成される。それらの框材はいずれもアルミ合金製の押出形材からなり、材軸直交方向の断面形状は、材軸方向について一様、かつ框体11の前後方向について対称になっている。框体11の外縁部の前後両側には、面材12の厚さに対応する溝幅の面材収容溝が、その開口を框体11の内側に向けて設けられている。その面材収容溝に面材12の四周の縁部が収容されることにより、前後両側の面材12が所定間隔を保持して框体11に組み付けられる。
なお、本願が開示する戸体1は、面材12の種類や材質は特に限定しない。面材12は、少なくとも周縁部が略一様の厚さで裏面が略平坦であればよく、木質や合成樹脂製の化粧板材、金属製の薄板材、ガラス板材、あるいはそれらの複合材等を適宜選択して利用することができる。また、部位によって異なる種類の面材を用いることも可能である。
この戸体1が引戸として設置される場合は、例えば下框3の両端近傍に戸車13(図6、図9参照)が取り付けられて、その戸車13が床レール(図示せず)上を転動するように建て込まれるか、あるいは、上框2の両端近傍に吊り車14(図6、図9参照)が取り付けられて、その吊り車14が天井の吊りレール(図示せず)に吊持される。そのような引戸においては、戸体1の前後両側の適所(主として戸先近傍)に、戸体1を左右に移動させる際の指掛りを設ける必要がある。本願が開示する戸体1は、戸車13や吊り車14を框体11に納まりよく組み付けることができるとともに、戸体1を移動させる際の指掛りを、戸体1の設置形態に応じて様々な部位に設けることができるように、框体11を構成する框材および関連部材の断面形状や連結形態をシステム化したものである。まず、基本構造となる框体11を構成する框材の断面形状を、図2〜図3に拡大して示す。
上框2は、図2(a)に示すように、前後両側の面材12に挟まれて両面材12の間隔を一定に保持する本体部分20を備える。本体部分20は、縦長の略矩形断面をなしており、両面材12を裏支えする前後一対の支保面部21と、支保面部21の上縁部同士を前後方向に接続する上側見込み部22と、支保面部21の下縁部同士を前後方向に接続する下側見込み部23と、によって中空状に囲まれている。上側見込み部22は略平坦で、その前後両縁部には、上側見込み部22と同一面をなすように張り出す面材包囲部24と、両面材包囲部24の縁部からそれぞれ下向きに延出する面材押え片25と、が設けられている。これら面材包囲部24および面材押え片25と、支保面部21とによって形成される断面コ字形の溝部が、上框2の面材収容溝2Gとなる。各支保面部21の下側寄りには、前後一対の補強リブ211が中空側に向けて突設されている。
この戸体1が吊下げ式の引戸として設置される場合は、上框2の上側見込み部22の両端近傍に切欠部229(図1参照)が形成され、吊り車14のブラケット141が上框2の両端近傍から本体部分20内に収容されて、吊り車14の吊り軸142が切欠部229を通じて上方に延び出し、その上部に走行ローラ143が取り付けられる(図9(b)参照)。
両支保面部21の見付け面には、互いに平行に延びる上下二段の支保突条212がそれぞれ形成されており、これらの支保突条212が面材12の裏面に当接する。前後両側の支保突条212の頂面間寸法が、両面材12間の保持間隔Dとなる。
下段の支保突条212よりも下側の部分は、上側の部分よりも若干、見込み寸法が小さくなっていて、その見付け面には、後述する補助材5(図5)を連結するための係合凹部26が形成されている。また、下側見込み部23の下面は略平坦な水平面となされ、その中央部には上框2の見込み方向における中心位置を示す略V字断面の溝罫208が形成されている。下側見込み部23の上面側にはタッピングホール209が形成されていて、このタッピングホール209は上框2と縦框4とのビス止めに利用される(詳細は後述)。
下框3は、図2(b)に示すように、前後両側の面材12に挟まれて両面材12の間隔を一定に保持する本体部分30を備える。本体部分30は、縦長の略矩形断面をなしており、両面材12を裏支えする前後一対の支保面部31と、支保面部31の上下方向における中間部同士を前後方向に接続する中間見込み部32と、支保面部31の上縁部同士を前後方向に接続する上側見込み部33と、によって中空状に囲まれている。中間見込み部32よりも下方に延びた支保面部31の下縁部には、前方および後方にそれぞれ張り出す面材包囲部34と、両面材包囲部34の縁部からそれぞれ上向きに延出する面材押え片35と、が設けられている。これら面材包囲部34および面材押え片35と、支保面部31とによって形成される断面コ字形の溝部が、下框3の面材収容溝3Gとなる。
この戸体1が引戸として設置される場合は、両支保面部31と中間見込み部32とに囲まれて下向きに開口する略溝形の底部空間に、戸車13や走行ガイド部材等が適宜取り付けられる(図9参照)。
中間見込み部32の下面には、下框3の見込み方向における中心位置を示す略V字断面の溝罫307が形成されており、また中間見込み部32の上面には厚肉部321が形成されていて、これらは戸車13等の固定等に利用される。
両支保面部31の見付け面には、互いに平行に延びる上中下三段の支保突条312がそれぞれ形成されており、これらの支保突条312が面材12の裏面に当接する。上框2と同様に、前後両側の支保突条312の頂面間寸法が両面材12間の保持間隔Dとなる。
上段の支保突条312よりも上側の部分は、下側の部分よりも若干、見込み寸法が小さくなっていて、その見付け面には、後述する補助材5(図5)を連結するための係合凹部36が形成されている。また、上側見込み部33の上面は略平坦な水平面となされ、その中央部には下框3の見込み方向における中心位置を示す略V字断面の溝罫308が形成されている。上側見込み部33の下面側には、タッピングホール309が形成されていて、このタッピングホール309は下框3と縦框4とのビス止めに利用される(詳細は後述)。
縦框4は、図3に示すように、前後両側の面材12に挟まれて両面材12の間隔を一定に保持する本体部分40を備える。本体部分40は、左右方向における中間部分が見込み方向に凹んだ断面形状をなしており、両面材12を裏支えする前後一対の支保面部41と、支保面部41の外縁部同士を前後方向に接続する外側見込み部42と、支保面部41の内縁部同士を前後方向に接続する内側見込み部43と、によって中空状に囲まれている。その中空部分は、さらに、本体部分40の左右方向における中間位置よりもやや内側寄りに形成された中仕切部411によって内外2つの区画に仕切られている。
外側見込み部42には、緩衝材取付用溝部421が形成されている。ここには、戸体1を閉じたときの戸当りとなる合成ゴムや軟質樹脂製の緩衝材15が嵌め込まれる。緩衝材取付用溝部421の内底面には、縦框4の見込み方向における中心位置を示す略V字断面の溝罫407が形成されている。
支保面部41の外縁部には、外側見込み部42の最外面と面一になるようにして前方および後方にそれぞれ張り出す面材包囲部44と、両面材包囲部44の縁部からそれぞれ内向きに延出する面材押え片45と、が設けられている。これら面材包囲部44および面材押え片45と、支保面部41とによって形成される断面コ字形の溝部が、縦框4の面材収容溝4Gとなる。
各支保面部41の左右方向における中間部分には、上下方向に延びる操作凹部47が形成されている。操作凹部47は断面略円弧状をなし、互いの凸面を対向させて前後両側に形成されている。前述した中仕切部411は、操作凹部47の内縁部近傍に接続されている。
操作凹部47よりも外側の部分における両支保面部41の表面間寸法は、両面材12間の保持間隔Dに合致している。操作凹部47よりも内側の部分は、外側の部分よりも若干、見込み寸法が小さくなっていて、その見付け面には、後述する補助材5(図5)を連結するための係合凹部46が形成されている。
内側見込み部43の内側面は略平坦な垂直面となされ、その中央部には縦框4の見込み方向における中心位置を示す略V字断面の溝罫408が形成されている。また、内側見込み部43の中空部側には厚肉部431が形成されている。この溝罫408や厚肉部431は、後述する引手框6(図7)のビス止めに利用される(詳細は後述)。
図4は、縦框4と横框との接合構造を示す。
縦框4と上框2との接合部においては、図1に示したように、縦框4の本体部分40の上端部が、外側見込み部42およびその近傍部分を残して、正面視L字形に切り欠かれる。切欠部分の高さ寸法は上框2の高さ寸法と略同寸であり、縦框4の外側に残されて上方に延びる部分の見付け寸法は、縦框4の面材押え片45の見付け寸法と略同寸である。そして、横方向の切欠端面に上框2の本体部分20が載置され、縦方向の切欠端面に上框2の端面が突き当てられた状態で、縦框4の緩衝材取付用溝部421の内底面から上框2の下側見込み部23に形成されたタッピングホール209に対してビスが止め付けられる。これにより、縦框4と上框2とが、互いの支保面部41、21同士および互いの面材収容溝4G、2G同士を正面視L字形に連続させるようにして接合される。
縦框4と下框3との接合部においても、上框2との接合部とおおむね同様に、縦框4の本体部分40の下端部が、図1に示したように、外側見込み部42およびその近傍部分を残して、正面視L字形に切り欠かれる。切欠部分の高さ寸法は下框3の高さ寸法と略同寸であり、縦框4の外側に残されて下方に延びる部分の見付け寸法は、縦框4の面材押え片45の見付け寸法と略同寸である。そして、横方向の切欠端面に下框3の本体部分30が押し当てられ、縦方向の切欠端面に下框3の端面が突き当てられた状態で、縦框4の緩衝材取付用溝部421の内底面から下框3の上側見込み部33に形成されたタッピングホール309に対してビスが止め付けられる。これにより、縦框4と下框3とが、互いの支保面部41、31同士および互いの面材収容溝4G、3G同士を正面視L字形に連続させるようにして接合される。
図5は、基本構造となる框体11に必要に応じて添設される補助材5の断面形状を示す。補助材5は、細幅の頂面部53を挟んで断面略V字形に接続する前後一対の傾斜面部58と、それら両傾斜面部58の裾縁から外向きに延設されて互いに対向する前後一対の支保面部51と、を有する。縦框4と同様に、両支保面部51の表面間寸法が両面材12間の保持間隔Dに合致している。
両支保面部51の外縁部には、見込み方向に突出して互いに対向する前後一対の係合爪56が形成されている。これらの係合爪56は、前記各框材の本体部分の内縁部近傍に形成された係合凹部26、36、46、に前後両側から係止される。このような補助材5を必要に応じて上框2、下框3、縦框4に添設することにより、各框材の面材収容溝2G、3G、4Gに面材12の縁部を挿し込む際の誘導が容易になるとともに、框体11に組み付けられた面材12のバタつきが抑制される。
このように横框(上框2・下框3)と縦框4とを四周組みして框体11を形成し、その外縁部の前後両側に設けられた面材収容溝2G、3G、4Gに面材12の四周の縁部を収容する戸体1の基本構造は、横框と縦框4との接合に際して部材を切り欠くべき部分が縦框4の上下端部近傍だけでよく、しかも、その切欠部分の形状が単純なL字形になるので、切欠加工や接合作業が容易になる、という利点を有している。
ただし、この基本構造では、縦框4に形成された操作凹部47が面材12に隠れてしまう。したがって、戸体1が引戸として設置される場合、縦框4の操作凹部47は、戸体1を開閉する際の指掛かりにすることができない。そこで、縦框4の本体部分40の内側に引手框6を添設することで、操作凹部47を利用可能にする構成を以下に開示する。
<第1実施形態>
図6は、前述の基本構造に引手框6を追加した第1実施形態にかかる戸体1を示す。図6(a)は該戸体1の正面図であり、図6(b)は該戸体1の横断面図である。例示の戸体1は、正面視左側の縦框4の内縁部に、その略全長にわたって1本の引手框6が添設されている。
図7は、引手框6の断面形状を示す。引手框6は、前後両側の面材12に挟まれて両面材12を裏支えする前後一対の支保面部61と、支保面部61の左右方向における中間部同士を前後方向に接続する見込み部62と、各支保面部61の内縁部から框体11の内側へ延び出しつつ、互いに前後方向に接近する前後一対の傾斜面部68と、各傾斜面部68の内縁部と見込み部62とを左右方向に接続する前後一対の内側対向部63と、を有する。
縦框4と同様に、両支保面部61の表面間寸法が両面材12間の保持間隔Dに合致している。支保面部61と見込み部62と傾斜面部68と内側対向部63とによって囲まれた中空部分は、断面形状が台形状になっている。相対する内側対向部63に挟まれた見込み部62の内側面には、引手框6の見込み方向における中心位置を示す略V字断面の溝罫608が形成されている。
各支保面部61の外縁部には、前方および後方にそれぞれ張り出す面材包囲部64と、両面材包囲部64の縁部からそれぞれ内向きに延出する面材押え片65と、が設けられている。これら面材包囲部64および面材押え片65と、支保面部61とによって形成される断面コ字形の溝部が、引手框6の面材収容溝6Gとなる。
この引手框6は、両支保面部61と見込み部62とによって囲まれた凹部を、縦框4の本体部分40の内縁部近傍に被せるようにして縦框4に添設される。そして、引手框6の見込み部62の内側から、縦框4の内側見込み部43の厚肉部431に対してビス止めすることにより、引手框6が縦框4に一体化される。
図8は、引手框6と横框との接合構造を示す。
縦框4と上框2とは、図1および図4に示した通りに接合されるが、その縦框4に添設される引手框6は、その上端部が、面材包囲部64および面材押え片65を残して側面視凹形に切り欠かれる。切欠部分の高さ寸法は、上框2における面材押え片25の下縁部以下の高さ寸法と略同寸であり、この切欠部分に上框2の本体部分20が収容される。そして、縦框4に添設された引手框6と、縦框4に接合された上框2とがこのような形態で組み付けられることにより、引手框6と上框2とが、互いの支保面部61、21同士および互いの面材収容溝6G、2G同士を正面視L字形に連続させるようにして間接的に接合される。
下框3に対しても同様に、縦框4と下框3とが図1および図4に示した通りに接合され、その縦框4に添設される引手框6の下端部が、面材包囲部64および面材押え片65を残して、側面視凹形に切り欠かれる。切欠部分の高さ寸法は、下框3の面材押え片35の上縁部以上の高さ寸法と略同寸であり、この切欠部分に下框3の本体部分30が収容される。框4に添設された引手框6と、縦框4に接合された下框3とがこのような形態で組み付けられることにより、引手框6と下框3とが、互いの支保面部61、31同士および互いの面材収容溝6G、3G同士を正面視L字形に連続させるようにして間接的に接合される。
縦框4の内側にこのような引手框6を添設し、面材12の縦方向の縁部を縦框4ではなく引手框6の面材収容溝6Gに収容すると、縦框4の本体部分40に形成された操作凹部47が面材12に隠れることなく、縦框4の略全長にわたって露出する。この操作凹部47は、戸体1を開閉する際の指掛かりとして利用することができる。操作凹部47の外側には縦框4の面材押え片45が手前にせり出し、操作凹部47の内側には引手框6の面材包囲部64が手前にせり出すので、戸体1を左右いずれの向きに動かす場合も確実な指掛かりが得られる。このような操作凹部47が戸体1の高さ一杯にわたって設けられることで、利用者の身長差にかかわらず戸体1の開閉操作が容易になる。
なお、図6に示した形態は、図示右側の縦框4に対しては引手框6を添設せず、縦框4の面材収容溝4Gに面材12の縦方向の縁部を収容して、縦框4に形成された操作凹部47を隠している。このように、本願が開示する戸体1は、縦框4が戸体1の戸先側および戸尻側のどちらにも利用可能な断面形状を有しているので、部材の活用効率にも優れる。戸体1の設置形態によっては、左右両側の縦框4に引手框6を添設して、左右両側の操作凹部47を利用できるようにすることも、もちろん可能である。
<第2実施形態>
図9は、前述の第1実施形態に横中桟7を追加して面材12を上下方向に分割した、第2実施形態にかかる戸体1を示す。図9(a)は該戸体1の正面図であり、図9(b)は該戸体1の縦断面図である。例示の戸体1は、上下方向における中間部二か所に横中桟7が取り付けられて面材12が三分割されるとともに、上下の横中桟7に挟まれた中段部分においては、正面視左側の縦框4に前述の引手框6が添設されている。
図10は、横中桟7の断面形状を示す。横中桟7は、前後両側の面材12に挟まれて両面材12の間隔を一定に保持する本体部分70を備える。本体部分70は、横長の中空断面をなしており、その上下方向における一方(図10では上部)において両面材12を裏支えする前後一対の第1支保面部71aと、他方(同、下部)において両面材12を裏支えする前後一対の第2支保面部71bと、を有している。両第1支保面部71aの縁部同士は第1見込み部72aを介して前後方向に接続され、両第2支保面部71bの縁部同士は第2見込み部72bを介して前後方向に接続されている。基本的には、第1支保面部71aおよび第1見込み部72aが框体11の外側に、第2支保面部71bおよび第2見込み部72bが框体11の内側に、それぞれ位置するようにして框体11に組み付けられる。ただし、例示形態の横中桟7は、内側と外側とを逆にして組み付けることも可能である。
第2見込み部72bは、その前後両縁部が第2支保面部71bよりもわずかに突出して、それらの縁部間寸法が両面材12間の保持間隔Dとなる。第1支保面部71a同士の対向間隔は、第2支保面部71b同士の対向間隔よりも若干、小さくなっていて、第1支保面部71aの見付け面には、前述した補助材5を連結するための係合凹部76が形成されている。本体部分70の中央部分には、第1見込み部72aおよび第2見込み部72bの両方に連続するようにしてタッピングホール709が形成されている。
第1支保面部71aと第2支保面部71bとの接続箇所には、前方および後方にそれぞれ張り出す面材包囲部74と、両面材包囲部74の縁部からそれぞれ上下両向きに延出する面材押え片75とが設けられている。面材押え片75の上縁部および下縁部の高さは、本体部分70における第1見込み部72aの上面および第2見込み部72bの下面の高さに揃えられている。そして、面材包囲部74および面材押え片75と、第1支保面部71aおよび第2支保面部71bとによって囲まれた、上下両向きに開口する前後各二か所、計四か所の溝部が、横中桟7の面材収容溝7Gとなる。
図11は、横中桟7と、縦框4および引手框6との接合構造を示す。
縦框4と横中桟7との接合部においては、縦框4の本体部分40が、外側見込み部42およびその近傍部分を残して、正面視コ字形に切り欠かれる。切欠部分の高さ寸法は横中桟7の本体部分70の高さ寸法と略同寸であり、縦框4の外側に残される部分の見付け寸法は、縦框4の面材押え片45の見付け寸法と略同寸である。その切欠部分に横中桟7の端部が挿し込まれ、縦方向の切欠端面に横中桟7の端面が突き当てられた状態で、縦框4の緩衝材取付用溝部421の内底面から横中桟7の本体部分70に形成されたタッピングホール709に対してビスが止め付けられる。これにより、縦框4と横中桟7とが、互いの支保面部41、71(a、b)同士および互いの面材収容溝4G、7G同士を正面視横T字形に連続させるようにして接合される。
そして、上下の横中桟7に挟み込まれるようにして、縦框4に引手框6が添設される。引手框6は、上下の横中桟7の対向間隔と略同寸の長さに切断されて、図7と同じ形態で縦框4に対してビス止めされる。これにより、横中桟7と引手框6も、互いの支保面部71(a、b)、61同士および互いの面材収容溝7G、6G同士を正面視L字形に連続させるようにして間接的に接合される。
こうして框体11の内側に横中桟7を架け渡すことにより、框体11の剛性が向上する。そして、框体11の上段部分および下段部分においては、面材12の縁部が、横框(上框2または下框3)、左右の縦框4および横中桟7にそれぞれ設けられた面材収容溝2G、3G、4G、7Gに収容される。中段部分においては、面材12の縁部が、上下の横中桟7と、左側の縦框4に連結された引手框6と、右側の縦框4と、にそれぞれ設けられた面材収容溝7G、6G、4Gに収容される。これにより、上下の横中桟7に挟まれた中段部分においては、左側の縦框4に形成された操作凹部47が面材12に隠れることなく露出する。この操作凹部47は、戸体1を開閉する際の指掛かりとして利用することができる。
このように、本願発明が開示する戸体1は、引手框6および横中桟7を選択的に組み合わせることで、縦框4に形成された操作凹部47を所望の高さに露出させ、それを開閉操作時の指掛りとして好適に利用することができるものである。
<第3実施形態>
図12は、図1〜図5に示した基本構造に縦中桟8を追加した第3実施形態にかかる戸体1を示す。図12(a)は該戸体1の正面図であり、図12(b)は該戸体1の横断面図である。例示の戸体1は、左右方向における中間部一か所に縦中桟8が取り付けられて面材12が二分割されている。
縦中桟8は、図13に示すように、前後両側の面材12に挟まれて両面材12の間隔を一定に保持する本体部分80を備える。本体部分80は、横長の略左右対称断面をなしており、その左右方向における一方において両面材12を裏支えする前後一対の第1支保面部81aと、他方において両面材12を裏支えする前後一対の第1支保面部81bと、を有している。両第1支保面部81aは、その側縁部近傍が第1見込み部82aを介して前後方向に接続され、両第1支保面部81bは、その側縁部近傍が第2見込み部82bを介して前後方向に接続されている。例示の形態では、第1支保面部81aおよび第1見込み部82aが框体11の戸先側(図13における左側)に、第2支保面部81bおよび第2見込み部82bが框体11の戸尻側(同、右側)に、それぞれ位置するようにして框体11に組み付けられる。 縦框4および補助材5と同様に、両支保面部81a、81bの表面間寸法は両面材12間の保持間隔Dに合致している。
本体部分80の左右方向における中間部分、つまり第1支保面部81aと第2支保面部81bとの間には、上下方向に延びる操作凹部87が形成されている。操作凹部87は断面略円弧状をなし、互いの凸面を対向させて前後両側に形成されている。前後の操作凹部87は、それらの間に形成されたタッピングホール809を介して一体的に連続している。
この操作凹部87を間に挟んで、その左右両側には、前後二か所ずつ、計四か所の面材収容溝8Gが設けられている。図示左側については、第1支保面部81aの前方および後方に、それぞれ第1面材包囲部84aが張り出している。第1面材包囲部84aの縁部には、第1面材押え片85aが左右両向きに延出している。図示右側については、第2支保面部81bの前方および後方に、それぞれ第2面材包囲部84bが張り出している。第2面材包囲部84bの縁部には、第2面材押え片85bが右向きに延出している。これら第1面材包囲部84aと第1面材押え片85aの左側片と第1支保面部81aとによって囲まれた、図示左向きに開口する断面略コ字形の溝部、および第2面材包囲部84bと第2面材押え片85bと第1支保面部81bとによって囲まれた、図示右向きに開口する断面略コ字形の溝部が、縦中桟8の面材収容溝8Gとなる。
また、両支保面部81a、81bの側縁部には、細幅の頂面部83を挟んで断面略V字形に接続する前後一対の傾斜面部88が、両支保面部81a、81bと一体的に連続するように形成されている。
図14は、縦中桟8と横框との接合構造を示す。
縦中桟8と上框2との接合部においては、縦中桟8の上端部の、第1見込み部82aよりも左側の部分と、第2見込み部82bよりも右側の部分とが、それぞれ正面視L字形に切り欠かれる。切欠部分の高さ寸法は、上框2における面材押え片25の下縁部以下の高さ寸法と略同寸である。また、上框2の本体部分20が、上側見込み部22およびその近傍部分を残して、正面視門形に切り欠かれる。切欠部分の横幅は、縦中桟8の第1見込み部82aから第2見込み部82bまでの横幅と略同寸であり、上框2の上部に残される部分の高さは、上框2の面材押え片25の見付け寸法と略同寸である。そして、上框2の切欠部分に縦中桟8の上端部が挿し込まれ、上框2の上側見込み部22の上面から縦中桟8の本体部分80に形成されたタッピングホール809に対してビスが止め付けられる。これにより、上框2と縦中桟8とが、互いの支保面部21、81(a、b)同士および互いの面材収容溝2G、8G同士を正面視L字形に連続させるようにして接合される。
縦中桟8と下框3との接合部においては、縦中桟8の下端部の本体部分80が、第1面材包囲部84aとd第1面材押え片85a、および第2面材包囲部84bと第2面材押え片85bを残して、側面視凹形に切り欠かれる。切欠部分の高さ寸法は、下框3の面材押え片35の上縁部以上の高さ寸法と略同寸であり、この切欠部分に下框3の本体部分30が収容される。そして、下框3の中間見込み部32の下面から縦中桟8の本体部分80に形成されたタッピングホール809に対してビスが止め付けられる。これにより、下框3と縦中桟8とが、互いの支保面部31、81(a、b)同士および互いの面材収容溝3G、8G同士を正面視L字形に連続させるようにして接合される。
框体11の左右方向における中間部にこのような縦中桟8を連結し、左右の面材12の縁部をそれぞれ縦中桟8の左右の面材収容溝8Gに収容すると、縦中桟8の本体部分80に形成された操作凹部87が面材12に隠れることなく、縦中桟8の略全長にわたって露出する。この操作凹部87は、戸体1を開閉する際の指掛かりとして利用することができる。操作凹部87の左右両側には縦中桟8の面材包囲部84および面材押え片85が手前にせり出すので、戸体1を左右いずれの向きに動かす場合も確実な指掛かりが得られる。このような操作凹部87が戸体1の高さ一杯にわたって設けられることで、利用者の身長差にかかわらず戸体1の開閉操作が容易になる。
以上に説明したように、本願が開示する戸体1は、横框(上框2、下框3)と縦框4とからなる基本構造としての框体11に、オプション部材としての引手框6、横中桟7、縦中桟8、補助材5を選択的に取り付けて構成される。縦框4および横框と、複数種類のオプション部材とは、面材12を裏支えする支保面部や、面材12の縁部を保持する面材収容溝が互いに納まりよく連続するように、それぞれの断面形状が合理的にシステム化されている。
縦框4には、その本体部分40にあらかじめ操作凹部47が形成されており、戸先側の縦框4については、その内側に引手框6を添設して、面材12の縁部を引手框6の面材収容溝6Gに収容することで、縦框4に形成された操作凹部47を、開閉操作時の指掛りとして利用することができる。戸尻側に配置される縦框4については、面材12の縁部を縦框4の面材収容溝4Gに収容することで、縦框4に形成された操作凹部47を隠し、縦框4の見えがかり面を最小化して、戸体1の縁部を端正に仕上げることができる。
さらに、この戸体1は、横中桟7を用いて上下方向に分割することができ、そこに引手框6を組み合わせることもできる。この場合は、横中桟7によって分割された区画ごとに、縦框4に引手框6を添設するかしないかを選択することができるので、戸体1の任意の高さの範囲内に指掛かりを配置することが可能になる。
また、この戸体1は、縦中桟8を用いて戸体1を左右方向に分割することもできる。縦中桟8にも、その本体部分80にあらかじめ操作凹部87が形成されているので、縦中桟8の取付位置を左右に動かすことで、指掛りの位置を任意に設定することができる。
さらに、具体的には図示しないが、横中桟7を用いて戸体1を上下方向に分割し、分割された区画のいずれに縦中桟8を取り付ける、という組合せパターンも可能である。
これらの構成を採用することで、指掛りの配置に関する設計上の自由度が飛躍的に拡大し、戸体1の大きさや設置形態に応じて、開閉操作のための指掛りを様々な部位に設けることができる。基本構造としての框体11を構成する上框2、下框3、縦框4と、オプション部材としての引手框6、横中桟7、縦中桟8、補助材5は、断面形状が互いに整合するようにシステム化されているので、戸体1の外形寸法や分割パターンが様々に変化しても有効に活用することができる。かくして、戸体1の意匠性および施工性が向上し、施工コストの低減も図られる。
なお、本願が開示する発明の技術的範囲は、例示した実施の形態によって限定的に解釈されるべきものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて概念的に解釈されるべきものである。本願が開示する発明の実施に際しては、特許請求の範囲において具体的に特定していない部材・部品の形状や構造、位置関係、接合形態等を、例示形態と実質的に同様の作用効果が得られる範囲内で適宜、改変して実施することができる。
1 戸体
11 框体
12 面材
13 戸車
14 吊り車
141 ブラケット
142 吊り軸
143 走行ローラ
15 緩衝材
2 上框
20 本体部分
208 溝罫
209 タッピングホール
21 支保面部
211 補強リブ
212 支保突条
22 上側見込み部
229 切欠部
23 下側見込み部
24 面材包囲部
25 面材押え片
26 係合凹部
2G 面材収容溝
3 下框
30 本体部分
307 溝罫
308 溝罫
309 タッピングホール
31 支保面部
311 補強リブ
312 支保突条
32 中間見込み部
321 厚肉部
329 切欠部
33 上側見込み部
34 面材包囲部
35 面材押え片
36 係合凹部
3G 面材収容溝
4 縦框
40 本体部分
407 溝罫
408 溝罫
41 支保面部
411 中仕切部
42 外側見込み部
421 緩衝材取付用溝部
43 内側見込み部
431 厚肉部
44 面材包囲部
45 面材押え片
46 係合凹部
47 操作凹部
4G 面材収容溝
5 補助材
51 支保面部
53 頂面部
56 係合爪
58 傾斜面部
6 引手框
608 溝罫
61 支保面部
62 見込み部
63 内側対向部
64 面材包囲部
65 面材押え片
68 傾斜面部
6G 面材収容溝
7 横中桟
70 本体部分
709 タッピングホール
71a 第1支保面部
71b 第2支保面部
72a 第1見込み部
72b 第2見込み部
74 面材包囲部
75 面材押え片
76 係合凹部
7G 面材収容溝
8 縦中桟
80 本体部分
809 タッピングホール
81a 第1支保面部
81b 第2支保面部
82a 第1見込み部
82b 第2見込み部
83 頂面部
84a 第1面材包囲部
84b 第2面材包囲部
85a 第1面材押え片
85b 第2面材押え片
87 操作凹部
88 傾斜面部
8G 面材収容溝

Claims (4)

  1. 上下一対の横框と左右一対の縦框とを四周組みして框体が形成され、
    前記框体の外縁部の前後両側に面材収容溝が設けられて、前記面材収容溝に前後両側の面材の縁部が収容されることにより、前記前後両側の面材が対向して框体に組み付けられる戸体において、
    前記縦框は、前記前後両側の面材に挟まれて前記前後両側の面材の間隔を一定に保持する本体部分を備え、
    前記本体部分には、前記前後両側の面材を裏支えする前後一対の支保面部が形成され、
    前記各支保面部の外縁部に沿って前記面材収容溝が設けられるとともに、
    前記各支保面部の左右方向における中間部分には上下方向に延びる操作凹部が形成されており、
    前記一対の縦框の少なくとも一方については、その本体部分の内縁部に引手框が添設され、
    前記引手框は、前記前後両側の面材に挟まれて前記前後両側の面材を裏支えする前後一対の支保面部と、前記支保面部の外縁部に沿って設けられた前後一対の面材収容溝と、を具備して、
    前記引手框は前記横框に対し、前記引手框の面材収容溝と前記横框の面材収容溝とが正面視L字形に連続するように組み付けられ、
    前記引手框の面材収容溝に前記面材の縦方向の縁部が収容されることにより、前記縦框の支保面部に形成された操作凹部が前記面材に隠れずに露出して、戸体を開閉する際の指掛りとなる
    ことを特徴とする戸体。
  2. 上下一対の横框と左右一対の縦框とを四周組みして框体が形成され、
    前記框体の外縁部の前後両側に面材収容溝が設けられて、前記面材収容溝に前後両側の面材の縁部が収容されることにより、前記前後両側の面材が対向して框体に組み付けられる戸体において、
    前記縦框は、前記前後両側の面材に挟まれて前記前後両側の面材の間隔を一定に保持する本体部分を備え、
    前記本体部分には、前記前後両側の面材を裏支えする前後一対の支保面部が形成され、
    前記各支保面部の外縁部に沿って前記面材収容溝が設けられるとともに、
    前記各支保面部の左右方向における中間部分には上下方向に延びる操作凹部が形成されており、
    前記両縦框の間に1本ないし複数本の横中桟が取り付けられ、
    前記横中桟は、前記前後両側の面材に挟まれて前記前後両側の面材の間隔を一定に保持する本体部分を備え、
    前記本体部分には、その上下両向きに開口する前後二か所ずつ、計四か所の面材収容溝が設けられ、
    前記横中桟は前記縦框に対し、前記横中桟の面材収容溝と前記縦框の面材収容溝とが正面視横T字形に連続するように接合されるとともに、
    前記横中桟によって上下方向に分割された区画の少なくとも一か所において、前記縦框の本体部分の内縁部に引手框が添設され、
    前記引手框は、前記前後両側の面材に挟まれて前記前後両側の面材を裏支えする前後一対の支保面部と、前記支保面部の外縁部に沿って設けられた前後一対の面材収容溝と、を具備して、
    前記引手框は前記横框または横中桟に対し、前記引手框の面材収容溝と前記横框または横中桟の面材収容溝とが正面視L字形に連続するように組み付けられ、
    前記引手框の面材収容溝に当該区画の面材の縦方向の縁部が収容されることにより、当該区画においては前記縦框の支保面部に形成された操作凹部が前記面材に隠れずに露出して、戸体を開閉する際の指掛りとなる
    ことを特徴とする戸体。
  3. 上下一対の横框と左右一対の縦框とを四周組みして框体が形成され、
    前記框体の外縁部の前後両側に面材収容溝が設けられて、前記面材収容溝に前後両側の面材の縁部が収容されることにより、前記前後両側の面材が対向して框体に組み付けられる戸体において、
    前記縦框は、前記前後両側の面材に挟まれて前記前後両側の面材の間隔を一定に保持する本体部分を備え、
    前記本体部分には、前記前後両側の面材を裏支えする前後一対の支保面部が形成され、
    前記各支保面部の外縁部に沿って前記面材収容溝が設けられており、
    前記両横框の間に1本ないし複数本の縦中桟が取り付けられ、
    前記縦中桟は、前記前後両側の面材に挟まれて前記前後両側の面材の間隔を一定に保持する本体部分を備え、
    前記本体部分には、その左右方向における中間部分にて上下方向に延びる操作凹部が形成されるとともに、
    前記操作凹部を間に挟んで、その左右両側に、前後二か所ずつ、計四か所の面材収容溝がそれぞれ前記操作凹部と反対向きに開口するように設けられ、
    前記縦中桟は前記横框に対し、前記縦中桟の面材収容溝と前記横框の面材収容溝とが正面視L字形に連続するように接合され、
    前記縦中桟の面材収容溝に前記面材の縦方向の縁部が収容されることにより、前記縦中桟の本体部分に形成された操作凹部が前記面材に隠れずに露出して、戸体を開閉する際の指掛りとなる
    ことを特徴とする戸体。
  4. 請求項1、2または3に記載された戸体において、
    前記横框、縦框または横中桟の少なくともいずれか一つに対して、前後一対の傾斜面部と、それら両傾斜面部の裾縁から延設されて互いに対向する前後一対の支保面部と、を有する補助材が添設された
    ことを特徴とする戸体。
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