JP6210627B2 - アウトセット型のレール構造 - Google Patents

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本発明は、引戸や折戸などを開閉案内するアウトセット型のレール構造に関する。本発明に係るレール構造は、開口枠の上枠前面に固定されるレール支持枠と、レール支持枠に締結されるレール本体と、レール本体の前面を覆う化粧カバーとを備えている。
この種のレール構造は、例えば特許文献1に開示されている。そこでは、壁面に固定されるレール取付ブラケットと、同ブラケットの天井板片に締結されるレール本体と、レール取付ブラケットとレール本体の前面を覆う化粧板とでレール構造を構成している。レール取付ブラケット、レール本体、および化粧板は、いずれもアルミニウム製の長尺の押出成形品からなる。レール取付ブラケットは、壁面に接合される背板片と、背板片の上端から前方へ張出される天井板片と、天井板片の後端寄りから壁面に向かって斜めに張出される取付板片と、天井板片の突端の上下に設けられるマスト片を一体に備えている。レール取付ブラケットは、背板片と取付板片をビスで締結することにより壁面に締結してある。天井板片には、長手方向に沿って長穴状のビス穴が一定間隔おきに形成してあり、これにより、吊り引戸の厚みの違いに応じてレール本体の締結位置を前後に調整できる。化粧板は、レール取付ブラケットの前端に設けたマスト片に係止装着してある。同種のガイドレールは特許文献2にも開示されている。
特開2013−2038号公報(段落番号0048〜0050、図12) 特開2009−68208号公報(段落番号0021〜0025、図1)
特許文献1のレール構造によれば、レール取付ブラケットおよびレール本体の内面や、レール本体と吊り引戸の間の隙間などを化粧板で覆い隠して、レール構造の外観をすっきりした印象にできる。また、必要に応じて化粧板をレール取付ブラケットから取外すことができるので、ランナーに設けた調整ボルトなどの調整操作を、化粧板に邪魔されることもなく簡便に行うことができる。しかし、施工に多くの手間がかかる点と、レール取付ブラケットの剛性、とくに片持ち梁状に張出された天井板片の構造強度に限界がある点に問題がある。
レール取付ブラケットを壁面に固定する際には、天井板片より上側で取付板片をビスで壁面に締結し、さらに、天井板片の下側で背板片をビスで壁面に締結しなければならない。そのため、取付板片と背板片の締結作業とを交互に行う場合には、締結工具を天井板片の上側から下側へと交互に移動させる必要があり煩わしい。また、取付板片の締結作業をレール取付ブラケットの長手方向に連続して行なったのち、背板片の締結作業をレール取付ブラケットの長手方向に連続して行なう場合には、作業者がレール取付ブラケットの長手方向に沿って2度移動する必要があるため余分な手間がかかる。さらに、レール取付ブラケットを壁面の天井寄りの上隅に締結する場合に、天井が邪魔になって背板片をビスで締結することが困難になる不利もある。
レール本体をレール取付ブラケットに固定する場合には、レール本体を支えた状態のままで締結作業を行なわねばならず、一人の作業者のみでレール本体をレール取付ブラケットに締結できない。加えて、レール本体は、ビスとキャップナットでレール取付ブラケットに締結するが、その際にビスとキャップナットのいずれか一方を回止め保持した状態で締結する必要があるため、レール本体の締結作業はさらに面倒なものとなり、全体として施工に手間と時間がかかる。
レール取付ブラケットの剛性に関して、板状の天井板片を背板片の上端から前方へ張出す片持ち梁構造であるので、天井板片の張出し基端部に大きな曲げモーメントが集中する。そのため、天井板片の構造強度に限界があり、吊り引戸の重量が一定の値を越える場合にレール構造を適用できない。剛性が充分に大きなレール取付ブラケットを用意して、吊り引戸の重量に応じてレール取付ブラケットを使分けると、大重量の吊り引戸にも対応できるが、レール取付ブラケットの種類が増える分だけコストが嵩むのを避けられない。レール本体はインセット型のレール構造に流用することができるが、化粧板がレール取付ブラケットに組付けてあるので、インセット型のレール構造としてレール本体を使用するときに、化粧板を利用してレール本体の前後外面を覆うことができず、専用の化粧板を用意する必要がある。
本発明の目的は、レール本体をレール支持枠に対して仮組み保持することができ、従って、レール本体のレール支持枠に対する組付けを、単独の作業者のみで簡便にしかも安全に行えるアウトセット型のレール構造を提供することにある。
本発明の目的は、レール支持枠を強固に締結できるにも拘らず、レール構造の外観をすっきりした印象にまとめて、従来にない高品位感を醸すことができるアウトセット型のレール構造を提供することにある。
本発明の目的は、レール支持枠を天井寄りの上隅に支障なく締結することができ、従って、レール構造の適用場所に関して制約がない汎用性に優れたアウトセット型のレール構造を提供することにある。
本発明の目的は、レール支持枠の剛性を大幅に向上して、軽量の戸パネルから大重量の戸パネルまで共通して使用できるアウトセット型のレール構造を提供することにある。
本発明に係るアウトセット型のレール構造は、開口枠1の上開口縁に臨む装着部9に締結固定される長尺のレール支持枠10と、レール支持枠10に設けたレール締結壁25に締結固定される長尺のレール本体11とを含む。レール支持枠10とレール本体11との間に、互いに係合してレール本体11をレール支持枠10に対して仮組み保持する仮組み構造を設ける。仮組み構造は、レール支持枠10に設けられる複数の固定係合体19・21と、固定係合体19・21に対応してレール本体11に設けられる複数の可動係合体36・37とで構成する。各可動係合体36・37を各固定係合体19・21に係合した状態において、レール本体11の傾動モーメントを少なくともひとつの固定係合体19・21で受止めて、レール本体11を仮組み姿勢に保持する。
レール支持枠10は、第1締結体14により装着部9に締結固定される締結ベース15と、締結ベース15の上部から片持ち梁状に突設される支持ベース16とを備える。図1に示すように、固定係合体は、締結ベース15の側からレール本体11へ向かって下り傾斜する状態で突設される第1固定腕19と、第1固定腕19より下側において締結ベース15の側からレール本体11へ向かって突設される第2固定腕21とで構成する。可動係合体は、レール本体11の側から第1固定腕19の下面側へ向かって上り傾斜する状態で突設される第1可動腕36と、レール本体11の側から第2固定腕21の上面側へ向かって突設される第2可動腕37とで構成する。仮組み状態における第1、第2の両可動腕36・37を、第1、第2の両固定腕19・21で係合支持することにより、レール本体11の傾動モーメントを第1、第2の両固定腕19・21で受止める。
11に示すレール構造においては、支持ベース16のレール締結壁25に、レール本体11の上部前隅80を受入れる逃げ凹部81を凹み形成する。仮組み状態においては、レール本体11を、その上部前隅80が逃げ凹部81内に入り込む姿勢に後傾させて、可動係合体36・37を固定係合体19・21に係合連結する。
図5に示すように、レール本体11の開放面を、レール本体11に対して着脱可能に装着した化粧カバー12で覆う。レール本体11と化粧カバー12との対向面の上下複数位置には、化粧カバー12を係合支持するカバー支持腕46・47と、カバー支持腕46・47に対応するカバー掛止腕51・52とを設ける。上端および下端に位置するカバー掛止腕51・52が、対応するカバー支持腕46・47を上下に挟持する状態で、化粧カバー12をレール本体11に装着する。
図8に示すように、対応するカバー支持腕46・47とカバー掛止腕51・52との少なくともひとつの連結部分に弾性体54を配置する。化粧カバー12をレール本体11に装着した状態において、弾性体54が弾性変形して化粧カバー12を上下いずれか一方へ移動付勢して、化粧カバー12を固定保持する。
図3に示すようにレール支持枠10は、装着部9に締結される締結ベース15と、締結ベース15の上部から前方へ突設される支持ベース16を一体に備えている。締結ベース15の上下複数個所を第1締結体14で装着部9に締結する。締結ベース15を締結する複数の第1締結体14の外面を、支持ベース16に締結したレール本体11で覆うようにする(図8参照)。
本発明のアウトセット型のレール構造では、レール支持枠10に設けた複数の固定係合体19・21と、レール本体11に設けた複数の可動係合体36・37とで仮組み構造を構成した。また、各可動係合体36・37を各固定係合体19・21に係合した状態において、レール本体11の傾動モーメントを少なくともひとつの固定係合体19・21で受止めて、レール本体11を仮組み姿勢に保持できるようにした。このように、レール本体11を仮組み姿勢に保持できるレール構造によれば、レール本体11のレール支持枠10に対する組付け作業を、一人の作業者のみで簡便に行うことができる。従って、従来のこの種のレール構造に比べて、レール本体11のレール支持枠10に対する組付けをより簡便にしかも安全に行うことができ、さらに、施工の手間とコストを削減できる。
固定係合体を第1固定腕19と第2固定腕21とで構成し、可動係合体を第1可動腕36と第2可動腕37とで構成する仮組み構造によれば、第1可動腕36を第1固定腕19の下面にあてがった状態で、レール本体11を上限まで押上げたのち、レール本体11を水平姿勢にして下降操作するだけの簡単な操作で、レール本体11をレール支持枠10に仮組みできる。また、仮組み状態においては第1可動腕36が第1固定腕19と、第2可動腕37が第2固定腕21と係合して、レール本体11の傾動モーメントを受止めるので、仮組み姿勢を安定した状態で保持でき、全体として、レール本体11の仮組み作業を的確にしかも安全に行うことができる。また、両固定腕19・21や両可動腕36・37の成形精度にばらつきがある場合でも、各固定腕19・21と各可動腕36・37との係合寸法の範囲内で先のばらつきを吸収できるので、長尺のレール本体11を円滑に、しかも確実に仮組み姿勢に保持することができる。
支持ベース16のレール締結壁25に逃げ凹部81を凹み形成し、仮組み状態において、レール本体11を、その上部前隅80が逃げ凹部81内に入り込む姿勢に後傾できるようにすると、可動係合体36・37を固定係合体19・21に対してより簡便に、しかも的確に係合させることができる。従って、レール本体11のレール支持枠10に対する組付けをより簡便にしかも安全に行うことができる。
化粧カバー12をレール本体11に対して着脱可能に装着すると、レール本体11の開放面側のみを化粧カバー12で覆えば済むので、レール本体および支持ベースの開放面側を化粧カバーで覆う場合に比べて、化粧カバー12を小形化して、その製造コストを削減できる。また、レール本体11をインセット型のレール構造に流用する際に、化粧カバー12も併せて使用することができるので、レール本体11および化粧カバー12の汎用性を拡大して、その製造コストを削減できる。
また、化粧カバー12をレール本体11に装着した状態において、上端および下端に位置するカバー掛止腕51・52で、対応するカバー支持腕46・47を上下に挟持するカバー装着構造によれば、化粧カバー12の装着を容易化しながら、同カバー12がレール本体11から分離し脱落するのをよく防止できる。詳しくは、化粧カバー12を装着する場合には、上端のカバー掛止腕51を上側のカバー支持腕46に係合した状態で、化粧カバー12の全体をレール本体11側へ傾動操作するだけで、レール本体11に簡単に装着できる。さらに、レール本体11に装着した化粧カバー12は、カバー掛止腕51・52と係合するカバー支持腕46・47によって上下方向の動きが規制されるので、一定の手順に従って分離操作しない限りは、化粧カバー12を分離できないからである。
対応するカバー支持腕46・47とカバー掛止腕51・52との少なくともひとつの連結部分に弾性体54を配置すると、化粧カバー12をレール本体11に装着した状態において、弾性体54を弾性変形させて、その弾性力で化粧カバー12を上下いずれか一方へ移動付勢できる。そのため、化粧カバー12のレール本体11に対する着脱操作を、さらに簡便に行うことができる。また、カバー支持腕46・47やカバー掛止腕51・52の成形精度にばらつきがあったとしても、これらのばらつきを弾性体54で吸収して、化粧カバー12のレール本体11に対する組付けを円滑に、しかも確実に行うことができる。さらに、弾性体54の弾性力で化粧カバー12をカバー支持腕46・47のいずれか一方に押付けるので、外部の振動や衝撃が作用する状態において化粧カバー12ががたつくのを解消して、同カバー12を確りと固定保持できる。
図3に示すように、締結ベース15と支持ベース16とでレール支持枠10を構成し、締結ベース15の上下複数個所を第1締結体14で装着部9に締結すると、従来のこの種のレール構造に比べてより少ない手間でレール支持枠10を装着部9に締結できる。これは、支持ベース16より下側においてのみ、締結ベース15を第1締結体14で装着部9に締結するだけで、レール支持枠10を装着部9に固定できるからである。また、レール支持枠10が天井寄りの上隅に配置される場合であっても、問題なくレール支持枠10を装着部9に締結できる。従って、レール構造の適用場所に制約のないアウトセット型のレール構造を提供できる。
また、締結ベース15を締結する複数の第1締結体14の外面を、支持ベース16に締結したレール本体11で覆うと、第1締結体14の操作頭部が外部から視認されるのを防止できる。従って、複数の第1締結体14でレール支持枠10を強固に締結できるにも拘らず、レール構造の外観をすっきりした印象にまとめて、従来にない高品位感を醸すことができるアウトセット型のレール構造を提供できる。
本発明の実施例1に係るアウトセット型のレール構造の仮組み状態を示す縦断側面図である。 アウトセット型のレール構造を備えた引戸を示す正面図である。 アウトセット型のレール構造の分解側面図である。 レール本体の仮組み要領を示す縦断側面図である。 化粧カバーの組付け要領を示す縦断側面図である。 エンドカバーの正面図、および斜視図である。 エンドカバーの固定構造を示す縦断正面図である。 アウトセット型のレール構造の縦断側面図である。 実施例1に係るレール構造の別の施工例を示す縦断側面図である。 実施例1に係るレール本体を利用したインセット型のレール構造の縦断側面図である。 本発明の実施例2に係るレール構造の仮組み状態を示す縦断側面図である。 本発明の実施例3に係るレール構造の仮組み状態を示す縦断側面図である。 本発明の実施例4に係る化粧カバーの装着構造を示す縦断側面図である。 本発明の実施例5に係るにレール構造を示す縦断側面図である。 実施例5に係るレール本体の仮組み前段状態を示す縦断側面図である。 実施例5に係るレール本体の仮組み状態を示す縦断側面図である。 実施例5に係る化粧カバーの組付け要領を示す縦断側面図である。
(実施例1) 図1ないし図8は、本発明に係るアウトセット型のレール構造を引戸に適用した実施例1を示している。なお、本発明における前後、左右、上下とは、図1および図2に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。
図2において引戸は、開口枠1と、開口枠1の開口面を開閉する戸パネル2と、戸パネル2の上隅に装着されるランナー3と、ランナー3を移行案内するレール構造などで構成してある。符号4は把手、符号5は床面に設けた振止めローラー、符号6は戸パネル2の下端に形成される振止め溝である。図8に示すように、ランナー3は、ランナーボディ7と、同ボディ7の前後面に配置した左右一対ずつのローラー8などで構成してある。
レール構造は、開口枠1の上開口縁に臨む装着部9に締結される長尺のレール支持枠10と、レール支持枠10に締結される長尺のレール本体11と、レール本体11の開放面(前面側)を覆う帯板状の化粧カバー12と、エンドカバー13などで構成する。図1および図3に示すように、レール支持枠10は、装着部9にビス(第1締結体)14で締結される縦長の締結ベース15と、締結ベース15の上部から前方へ突設される横長の支持ベース16とを一体に備えた逆L字状のアルミニウム条材からなる。ビス14は、市販のセルフドリリングビス、あるいはタッピンビスを適用できる。
締結ベース15の前面には、上締結座(締結座)18と、同ベース15の側からレール本体11へ向かって下り傾斜する第1固定腕(固定係合体)19と、下締結座(締結座)20とが形成され、締結ベース15の下端に第2固定腕(固定係合体)21が突設してある。第1固定腕19は断面がへ字状に形成してあり、その腕基端は上締結座18の下端に位置させてある。第2固定腕21は水平に突設されており、その突端の上面には掛止爪22が上向きに突設してある。下締結座20が装着部9と平行な垂直の座面で形成してあるのに対して、上締結座18は装着部9に対して前傾する壁面で形成されている。レール支持枠10を装着部9に締結した状態において、上締結座18と装着部9が挟む角度は15度とした。
支持ベース16は、上締結座18の上端に連続して前方へ水平に突設される下側のレール締結壁25と、上締結座18の上端に連続して立上がる垂直の縦壁26と、縦壁26の上端に連続してレール締結壁25の上側に水平に突設される上べース壁27と、レール締結壁25と上べース壁27を前後中央で繋ぐ逆ハ字状の橋絡壁28とで中空枠状に構成してある。レール締結壁25と上べース壁27の前端は、両壁に連続する垂直の端壁29で塞がれている。レール締結壁25の前後中途部には、後述する皿ビス40用のねじ下穴30が一定間隔おきに形成してある。レール本体11が締結されるレール締結壁25の下面の前後には、位置決めリブ31が形成してある。
上記のように、レール締結壁25および上べース壁27と、両壁25・27を繋ぐ橋絡壁28とで、支持ベース16を中空枠状に構成すると、支持ベース16の構造強度を格段に増強できる。また、上締結座18でレール締結壁25の基端部分を支持し、さらに縦壁26で上べース壁27の基端部分を支持して、曲げモーメントが集中する支持ベース16の基端部分の構造強度を向上し、支持ベース16に作用する曲げモーメントを分散させるので、支持ベース16を中空枠状に形成することと相俟って、より大きな曲げモーメントに対抗することができる。従って、軽量の戸パネル2はもちろん、大重量の戸パネル2であっても、支持ベース16に締結したレール本体11で問題なく吊下げ支持できる。なお、片持ち梁状に形成した支持ベース16に作用する曲げモーメントは、締結ベース15側の支持ベース16の基端部分、詳しくは上締結座18とレール締結壁25との交差隅部に集中する。
レール本体11は、前後一対の周壁33と、周壁33の上端同士を繋ぐ上壁34とを備えた、下向きに開口する断面コ字状のアルミニウム条材からなり、両周壁33の下端にランナー3を移行案内するレール壁35が対向状に形成してある。周壁33の外面の上下には、先の第1、第2の両固定腕19・21に対応して、第1可動腕(可動係合体)36と第2可動腕(可動係合体)37とが突設してある。また、周壁33の内面の上部には、ボスリブ38が形成され、ボスリブ38の下方にローラー8の上方移動を規制する規制リブ39が前後に対向する状態で突設してある。上壁34の下面側には、皿ビス(第2締結体)40を受入れるビス座41が、先のねじ下穴30と同じ隣接ピッチで一定間隔おきに形成してある。また、ビス座41を間に挟む上壁34の上面側には、先の位置決めリブ31と係合する位置決め溝42が形成してある。
第1可動腕36は、第1固定腕19の下面側へ向かって上り傾斜する状態で突設されており、その上端に垂直の掛止部44が設けてある。掛止部44の端部は丸められている。第2可動腕37は第2固定腕21の上面側へ突設されており、その突端の下面には先の掛止爪22と係合する掛止片45が下向きに突設してある。前側の周壁33と後側の周壁33に設けた両可動腕36・37は前後対称に形成してある。後側の周壁33の第1可動腕36および第2可動腕37と、レール支持枠10に設けた第1固定腕19および第2固定腕21とは、レール本体11をレール支持枠10に対して仮組み保持するための仮組み構造を構成している。また、前側の周壁33の第1可動腕36と第2可動腕37は、化粧カバー12を支持するカバー支持腕46・47として機能しており、両可動腕36・37がカバー支持腕46・47を兼ねることにより、レール本体11の構造の簡素化を実現した。
前後の周壁33の内面で、規制リブ39とレール壁35との間の壁面には、ローラー8の移動軌跡に沿う状態で凹凸構造48が形成してある。図8に示すように、凹凸構造48は山部と谷部が交互に連続する連続山形の凹凸面で構成してあり、レール本体11の内部で発生したランナー3の転動騒音を凹凸面で乱反射させ、騒音同士の干渉作用によって、レールの外へ漏洩する騒音のレベルを低減する。凹凸構造48は、レール本体11を押出し成型する過程で形成される。
化粧カバー12は帯板状のアルミニウム条材からなり、レール本体11と化粧カバー12の対向面に設けたカバー装着構造を介して、レール本体11に対して着脱可能に装着する。カバー装着構造は、先に説明したカバー支持腕46・47と、化粧カバー12の装着面側の上下に形成した上側のカバー掛止腕51および下側のカバー掛止腕52と、下側のカバー掛止腕52の下方に突設される水平の接当壁53と、上側のカバー掛止腕51に装着される弾性体54とで構成する。上側のカバー掛止腕51は逆L字状の突起からなり、化粧カバー12の面壁と協同して下向きに開口する装着溝55を形成している。下側のカバー掛止腕52は水平に突設されており、その突端の上面にはカバー支持腕47の掛止片45と係合する掛止爪56が形成してある。弾性体54は、断面が円形のゴム製の線状体からなり、装着溝55の一側端から他側端にわたって溝内に嵌込んだ状態で出荷される。化粧カバー12の下端の後面には断面がL字状の補強リブ57が一体に形成してある。必要があれば、下側のカバー支持腕47あるいは下側のカバー掛止腕52の側に、弾性体54を設けてもよい。
図6において、エンドカバー13は、レール支持枠10とレール本体11の側端を塞ぐ四角形状の端壁61を主体にして、その上縁および前縁からカバー壁62を張出し、カバー壁62の下部にすのこ状の枠部63を設けたプラスチック成形品からなる。端壁61の上部中央にはねじ下穴64を備えた締結座65が横向きに張り出してあり、締結座65より後側の上下に縦長の位置決め片66が突設してある。
レール構造は以下の手順で取付ける。まず、レール支持枠10を開口枠1の装着部9にあてがって上下方向および左右方向へ位置決めした状態で、上締結座18および下締結座20にビス14をねじ込んで、締結ベース15を装着部9に固定する。このとき、ビス14として例えばセルフドリリングビスを使用することにより、各締結座18・20に対するビス挿通穴の形成作業を省略して、締結ベース15の締結をより少ない手間で簡便に行える。
下締結座20側のビス14は概ね水平にねじ込まれるが、上締結座18側のビス14は、上締結座18と概ね直交する状態でねじ込まれる。つまり、上締結座18側のビス14は、ビス中心軸が操作頭部の側からねじ軸端の側へ向かって上り傾斜する状態でねじ込まれる。そのため、下締結座20を締結したのち上締結座18を締結することにより、締結ベース15に上向きの締結分力を作用させた状態で締結することができる。従って、両締結座18・20を締結した状態では、締結ベース15を上下のビス14でがたつきのない状態で強固に締結してレール支持枠10の締結強度を向上して、傾動モーメントに対する対抗力を増強することができる。
次に、図4に示すように、後傾姿勢にしたレール本体11の第1可動腕36を締結ベース15の第1固定腕19の下面側に差込んで、第1可動腕36の掛止部44が第1固定腕19の下面上部で受止められるまで、レール本体11の全体を押上げ操作する。この状態では、第2可動腕37が第2固定腕21より上方に位置しているので、掛止部44と第1固定腕19の接当部分を支点にしてレール本体11を水平姿勢に戻して、第2可動腕37を第2固定腕21と上下に正対させる。さらに、レール本体11の全体を下側へ降下させることにより、第2可動腕37の掛止片45を第2固定腕21の掛止爪22に係合させて、レール本体11を締結ベース15に対して仮組みする。
上記の仮組み状態においては、図1に示すように、第1可動腕36の上端の掛止部44が、第1固定腕19の先端下面に接当して、レール本体11の自重による傾動モーメントを受止めている。換言すると、仮組み状態における第1、第2の両可動腕36・37は、第1、第2の両固定腕19・21で係合支持されて、レール本体11の傾動モーメントが第1、第2の両固定腕19・21で受止められている。従って、レール本体11がレール支持枠10から脱落し落下することはなく、仮組み状態を保持し続けることができる。
仮組み状態のレール本体11の一端寄りを支持して上壁34をレール締結壁25の下面にあてがい、位置決め溝42が位置決めリブ31と係合する状態で、ビス座41に挿通した皿ビス40をねじ下穴30にねじ込むことにより、レール本体11を支持ベース16に仮締結する。同様にして、レール本体11の他端寄りをレール締結壁25の下面にあてがい、ビス座41に挿通した皿ビス40をねじ下穴30にねじ込むことにより、レール本体11を支持ベース16に仮締結する。以後は、レール本体11の中央付近からレール側端へ向かって、皿ビス40をねじ下穴30にねじ込むことにより、レール本体11を支持ベース16に締結して一体化する。レール本体11を固定した状態の第2可動腕37は、第2固定腕21から離れて、同腕21の上方に位置している(図5参照)。また、レール本体11の後側の周壁33の下端は、第2固定腕21の突端で受止められている。なお、レール本体11の左右側端を固定する皿ビス40はエンドカバー13の締結に利用するので、締結しない状態のまま残しておく。
図5に示すように、レール本体11を支持ベース16に固定した状態では、上下の締結座18・20にねじ込んだビス14の外面が、レール本体11で覆われるので、レール構造の外観をすっきりした印象にすることができる。また、各締結座18・20と周壁33との間に形成される空所に、ビス14の操作頭部を収容するので、レール本体11を支持ベース16に仮組みする際に、操作頭部が周壁33と接触するのを防止して仮組み作業を円滑に行える。レール本体11が支持ベース16に固定されたのち、ランナー3をレール本体11の側端開口からレール内部に組付ける。
次に、化粧カバー12をレール本体11の解放面側に装着する。詳しくは、図5に示すように、化粧カバー12の上側のカバー掛止腕51を、レール本体11の上側のカバー支持腕46の掛止部44に掛止めて、掛止部44を装着溝55内に係合する。この状態のままで、化粧カバー12の全体をレール本体11の側へ揺動操作して、下側のカバー掛止腕52の掛止爪56を、レール本体11の下側のカバー支持腕47の掛止片45に接当させる。さらに、化粧カバー12の全体を引下げるようにして、レール本体11の側へ押込み操作して、掛止爪56を掛止片45の下面に係合させる。この状態の接当壁53の突端は、レール本体11の前側の周壁33で受止められている。
掛止爪56が掛止片45の下面をくぐり抜ける過程では、弾性体54が上側のカバー支持腕46の掛止部44で押し潰されて弾性変形する。そのため、化粧カバー12をレール本体11に装着した状態では、化粧カバー12が弾性体54の弾性力を受けて上向きに移動付勢され、下側のカバー掛止腕52の掛止爪56が、下側のカバー支持腕47の掛止片45で受止められる。これにより、化粧カバー12を上下遊動不能に固定保持することができ、例えば振動や衝撃がレール構造に作用するような状況であっても、化粧カバー12がレール本体11から脱落することはない。なお、必要時には、上記の装着手順とは逆の手順に従って化粧カバー12を操作することにより、化粧カバー12をレール本体11から取外すことができる。
最後に、レール本体11の側端開口にエンドカバー13を装着する。まず、エンドカバー13の締結座65を、レール支持枠10の橋絡壁28の間の空間に差し込みながら、上下一対の位置決め片66を縦壁26および下締結座20の前面に差込む。同時に、支持ベース16の上面および化粧カバー12の前面にカバー壁62を被せて、レール支持枠10およびレール本体11の側端面に端壁61を接当させる。この状態で、図7に示すように、皿ビス40を締結座65のねじ下穴64にねじ込んでエンドカバー13を固定する。
図8に示すように、レール支持枠10およびレール本体11に固定された状態のエンドカバー13は、その枠部63の上面が、第2固定腕21の下面と、レール壁35の下面と、接当壁53の下面に接当している。また、化粧カバー12の補強リブ57が、カバー壁62と枠部63との間に位置している。そのため、化粧カバー12が上下あるいは左右に動く余地はなく、化粧カバー12をレール本体11と左右のエンドカバー13で固定できる。以後、戸パネル2をレール本体11の真下に起立させ、その上隅に設けたランナーホルダーにランナー3を嵌込むことにより、戸パネル2をレール本体11に吊込むことができる。
上記の状態の化粧カバー12は、その下端位置が戸パネル2の上面より下方に位置して、レール本体11と戸パネル2との間の隙間を覆い隠しており、さらに、化粧カバー12は端壁29の下方に隙間を介して面一状に隣接している。そのため、レール構造全体の外観をすっきりとした印象にまとめることができる。また、レール本体11の開放面側のみを化粧カバー12で覆うので、レール本体および支持ベースの開放面側の全体を化粧カバーで覆う場合に比べて、化粧カバー12を小形化し軽量化して、その製造コストを削減できる。
図9は、開口枠1が天井の近傍に設けてある場合のレール構造の施工例を示す。この場合には上記と同様にして、開口枠1の上開口縁に臨む装着部9にレール支持枠10を締結する。このとき、下締結座20および上締結座18にねじ込まれるビス14は、いずれの場合にも支持ベース16の下方空間側からねじ込めばよいので、レール支持枠10を天井寄りの上隅に密着する状態で、支障なく締結することができる。従って、アウトセット型のレール構造の適用場所に関する制約を一掃して、レール構造の適用範囲を拡大できる。図9ではエンドカバー13を省略したが、必要があれば上記の実施例と同様にしてエンドカバー13を装着することができる。その場合には、端壁61の上縁側のカバー壁62を省略しておくことにより、エンドカバー13をレール支持枠10およびレール本体11の側端に後付けすることができる。他は、先の実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。以下の実施例においても同じとする。
上記のレール本体11は化粧カバー12とともに、インセット型のレール構造として使用することができる。その場合には、図10に示すように、レール本体11の上壁34を開口枠1を構成する上枠の下面の装着部9にあてがって、タッピンビス(第1締結体)14を上枠にねじ込んでレール本体11を固定する。この後、化粧カバー12を先に説明した要領でレール本体11の前後面に装着してインセット型のレール構造を完成する。この場合の第1可動腕36と第2可動腕37は、いずれもカバー支持腕46・47として機能する。
上記のように、アウトセット型のレール構造を利用して、インセット型のレール構造を構成する場合には、レール本体11に加えて、化粧カバー12も併せて利用することができるので、レール本体11および化粧カバー12の汎用性を拡大して、レール構造の製造コストを削減することができる。なお、インセット型のレール構造において、開口枠1の断面形状が階段状に形成してあって、レール本体11の後面側が開口枠1の縦壁で覆われるような場合には、レール本体11の開放面の側のみを化粧カバー12で覆うとよい。
上記のアウトセット型のレール構造は、以下の各形態で実施することができる。
支持ベース16を、締結ベース15に連続して前方へ突設されるレール締結壁25と、締結ベース15に連続してレール締結壁25の上側に突設される上べース壁27と、これら両壁25・27を繋ぐ橋絡壁28とで中空枠状に構成する。
上記のように、レール締結壁25と、上べース壁27と、橋絡壁28とで支持ベース16を中空枠状に構成すると、片持ち梁状に突設される支持ベース16の構造強度を大幅に向上して、レール支持枠10の剛性を増強できる。従って、軽量の戸パネル2から大重量の戸パネル2まで共通して適用できる、汎用性に優れたアウトセット型のレール構造を提供できる。
締結ベース15に設けた複数の締結座18・20の少なくともひとつを、装着部9に対して傾斜させて、装着部9にねじ込んだ複数の第1締結体14の中心軸線を、ねじ軸端の側へ向かって拡開させる。
上記のように、複数の締結座18・20の少なくともひとつを装着部9に対して傾斜させて、装着部9にねじ込んだ複数の第1締結体14の中心軸線をねじ軸端の側へ向かって拡開させると、締結ベース15を装着部9に強固に締結できる。これは、締結ベース15に対して、第1締結体14の締結力が互いに拡開する向きに作用するため、締結ベース15をがたつきのない状態で締結でき、これにより、レール支持枠10の締結強度を向上できるからである。結果、レール支持枠10をより大きな傾動モーメントに対抗できる状態で装着部9に装着して、レール構造の耐荷重を増強できる。
レール本体11の内面に、レール本体11内で発生した騒音を乱反射させて、レール外へ漏洩する騒音のレベルを低減する凹凸構造48を一体に形成する。このように、レール本体11の内面に凹凸構造48を一体に形成すると、レール本体11の内部で発生したランナー3の転動騒音を凹凸構造48で乱反射させ、騒音同士の干渉作用によって、レールの外へ漏洩する騒音のレベルを低減できる。
本発明者は、試作した実施例1に係るレール支持枠10およびレール本体11について仮組み作業を行って、仮組み時の作業性を満足できるか否かを確認した。その結果、第1固定腕19、第2固定腕21、第1可動腕36、第2可動腕37の形状や寸法のばらつきが殆どない場合には、仮組み作業を確実かつ容易に行うことができた。しかし、先の各腕19・21・36・37の形状や寸法にばらつきがある場合には、第2可動腕37を第2固定腕21に係合させるのが困難になることがあった。あるいは、仮組み終了状態における第1可動腕36と第1固定腕19の係合量が不足して、レール本体11の仮組み姿勢を安定した状態で保持できないことがあった。こうした、レール支持枠10およびレール本体11の寸法および形状のばらつきを吸収して、レール本体11の仮組み作業を確実かつ容易に行うようにしたのが、次に説明する実施例2のアウトセット型のレール構造である。
(実施例2) 図11は本発明に係るアウトセット型のレール構造の実施例2を示す。そこでは、レール支持枠10およびレール本体11の基本構造を、実施例1で説明したレール支持枠10およびレール本体11と同じ構造にするが、以下の点が実施例1のレール構造と異なっている。まず、へ字状に形成される第1固定腕19の先端部分を斜め下方へ延長して、仮組み時の第1可動腕36を、他に先行して第1固定腕19の下面側に差込みやすくした。さらに、第2可動腕37の掛止片45を第2固定腕21の掛止爪22に係合させて、レール本体11を締結ベース15に対して前傾する仮組み姿勢にした状態において、第1可動腕36と第1固定腕19との上下方向の係合長さが、実施例1の場合よりも大きくなるようにした。
また、支持ベース16のレール締結壁25の前部に、レール本体11の上部前隅80を受入れる逃げ凹部81を凹み形成して、仮組み初期のレール本体11を、上部前隅80が逃げ凹部81内に入り込む状態で後傾できるようにした。このように、レール本体11を後傾させた状態で仮組みを行うと、第1可動腕36を第1固定腕19に対して、さらに確実に差込み係合することができ、第2可動腕37の第2固定腕21との係合を容易に行うことができる。
以上のように、実施例2のレール構造では、第1固定腕19の先端部分を斜め下方へ延長し、さらに、レール締結壁25に逃げ凹部81が凹み形成するので、レール支持枠10およびレール本体11に成型上のばらつきがあったとしても、これらのばらつきを吸収できるだけの充分な余裕を持つことができる。従って、レール本体11の仮組みを容易化できるうえ、仮組み姿勢を安定した状態で保持できる。具体的には、仮組み時の第2可動腕37と第2固定腕21の係合を確実に行うことができ、さらに、仮組み終了状態における第1可動腕36と第1固定腕19の係合量を充分なものとして、仮組み姿勢を安定した状態で保持できる。
(実施例3) 図12は、本発明に係るアウトセット型のレール構造の実施例3を示す。そこでは、固定係合体を、締結ベース15の側からレール本体11へ向かって水平に突設される第1固定腕19および第2固定腕21とで構成した。また、可動係合体は、レール本体11の側から第1固定腕19と第2固定腕21との間に向かって突設される1個の水平の可動腕36で構成した。可動腕36は、実施例1における第1可動腕に相当する部材である。第1固定腕19と第2固定腕21との上下の対向隙間は、可動腕36の上下厚みに余裕寸法を加えた寸法に設定してあり、従って、可動腕36は第1固定腕19と第2固定腕21をガイド体にして両固定腕19・21の間に支障なく出入りできる。
レール本体11をレール支持枠11に仮組みするときは、レール本体11をレール締結壁25に沿ってスライドさせて可動腕36を両固定腕19・21の間に差込み操作し、レール本体11を自重で前傾させる。この仮組み状態においては、可動腕36の上下面を第1、第2の両固定腕19・21で支持して、レール本体11の傾動モーメントを第1、第2の両固定腕19・21で受止めている。可動腕36の両固定腕19・21に対する差込み量が小さい場合には、可動腕36の上下面が第1、第2の両固定腕19・21で支持されるのと同時に、レール本体11の上部後隅がレール締結壁25で受止められることもある。なお、締結ベース15の下端には、レール接当腕83がレール本体11へ向かって水平に突設してある。化粧カバー12は、レール本体11の周壁33の上下に設けたカバー支持腕46・47に装着される。この実施例における第1固定腕19と第2固定腕21は、必要があれば水平に突設する必要はなく、また平行に突設する必要もない。例えば、第1、第2の両固定腕19・21は上下いずれか一方へ僅かに傾斜させることができる。また、両固定腕19・21は非平行に突設してあってもよい。
図12に示すレール構造は、以下の形態で実施することができる。
固定係合体を、締結ベース15の側からレール本体11へ向かって突設される第1固定腕19および第2固定腕21とで構成する。可動係合体は、レール本体11の側から第1固定腕19と第2固定腕21との間に向かって突設される可動腕36で構成する。仮組み状態における可動腕36の上下面を、第1、第2の両固定腕19・21で支持することにより、レール本体11の傾動モーメントを第1、第2の両固定腕19・21で受止める。
図12に示す仮組み構造によれば、仮組み状態における可動腕36の上下面を、第1、第2の両固定腕19・21で支持して、レール本体11の傾動モーメントを第1、第2の両固定腕19・21で受止めることができる。また、第1固定腕19の下方近傍に第2固定腕21を隣接配置するので、両固定腕19のいずれか一方をガイド体にして、可動腕36を両固定腕19の間に差し込むことができ、従って、レール本体11の支持ベース16に対する組付けを簡便に行うことができる。
(実施例4) 図13は、実施例4に係る化粧カバー12の別の装着構造を示す。そこでは、下側のカバー支持腕47に弾性体54を装着して、化粧カバー12をレール本体11に装着した状態において、弾性体54の下部が下側のカバー掛止腕52で弾性変形されるようにした。弾性体54は断面C字状に形成して、T字状の溝69に下側のカバー支持腕47を係合連結するようにした。また、上側のカバー掛止腕51を横臥J字状に形成して、カバー支持腕46の掛止部44をカバー掛止腕51の下面に係合できるようにした。この実施例から理解できるように、弾性体54は、対応するカバー支持腕46・47とカバー掛止腕51・52との少なくともひとつの連結部分に配置してあればよく、カバー支持腕46・47とカバー掛止腕51・52のどちらの側に装着してあってもよい。
(実施例5) 図14ないし図17は、本発明に係るアウトセット型のレール構造の実施例5を示す。そこでは、支持ベース16のレール締結壁25に凹み形成されるレール受座71と、締結ベース15の下端からレール本体11へ向かって水平に突設されるレール支持腕72とで固定係合体を構成した。また、レール受座71に係脱するレール本体11の上壁34と、レール本体11の側からレール支持腕72の上面側へ向かって突設される仮組み腕73とで可動係合体を構成した。レール支持腕72の上面には、掛止段部74が形成してある。上下の締結座18・20の間には、レール本体11の周壁33を受止める接当壁75が水平に突設してある。符号77は庇壁である。なお、この実施例におけるレール支持腕72は、先の実施例における第2固定腕21に相当する部材であり、仮組み腕73は、先の実施例における第2可動腕37に相当する部材である。この実施例から理解できるように、固定係合体のひとつは支持ベース16に設けることができる。
レール本体11の前後の周壁33には、上側のカバー支持腕46と下側のカバー支持腕47とが突設してあり、これらの支持腕46・47のうち、後側の周壁33の下側のカバー支持腕47がレール支持腕72に対応するレール本体11側の仮組み腕73として機能する。仮組み腕73の下面の突端には、先の掛止段部74に係合する係合爪76が形成してある。上側のカバー支持腕46は断面L字状に形成されて、その上端が丸めてある。化粧カバー12の上側のカバー掛止腕51は断面C字状に形成されていて、その下面に上側のカバー支持腕46を係合することができる。
レール本体11は、以下の要領でレール支持枠10に仮組みする。まず、図15に示すように、レール本体11の仮組み腕73を、レール支持枠10のレール支持腕72に掛止した状態で、両者72・73の接当部分を支点にして、レール本体11を矢印で示すようにレール受座71へ向かって上方揺動させる。レール本体11の上壁34が水平になる直前に、レール本体11を締結ベース15の側へ押込んで上壁34をレール受座71に嵌込んで仮組みを終了する。
仮組み状態におけるレール本体11には、図16に矢印で示す向きの自重による傾動モーメントが作用する。しかし、仮組みした状態のレール本体11は、その上壁34の前端がレール受座71の前側の開口縁で受止められ、さらに、仮組み腕73がレール支持腕72で係合保持されて、レール本体11の傾動モーメントをレール受座71とレール支持腕72とが共同して受止めている。そのため、レール本体11がレール支持枠10から脱落するのを防止して、レール本体11を仮組み姿勢に保持し続けることができる。この状態で、皿ビス40をねじ下穴30にねじ込むことにより、レール本体11をレール支持枠10に締結固定できる。この状態のレール本体11の後側の周壁33は、接当壁75で受止められている。
次に図17に示すように、化粧カバー12をレール本体11の解放面側に装着する。まず、化粧カバー12の上側のカバー掛止腕51を、レール本体11の上側のカバー支持腕46の掛止部44に掛止めて、掛止部44をカバー掛止腕51の下面側に係合する。この状態のままで、化粧カバー12の全体をレール本体11の側へ揺動操作して、下側のカバー掛止腕52の掛止爪56を、レール本体11の下側のカバー支持腕47の掛止片45に接当させる。さらに、化粧カバー12の全体を引下げるようにして、レール本体11の側へ押込み操作して、掛止爪56を掛止片45の下面に係合させる。これにより、図14に示すように、上下のカバー掛止腕51・52が、対応するカバー支持腕46・47を上下に挟持する状態で、化粧カバー12をレール本体11に装着することができる。必要があれば、図8に示すように、カバー掛止腕51の下面側に弾性体54を配置することができる。
図14ないし図17で説明したアウトセット型のレール構造は、以下の形態で実施することができる。アウトセット型のレール構造は、開口枠1の上開口縁に臨む装着部9に締結固定される長尺のレール支持枠10と、レール支持枠10に設けた支持ベース16の下面に締結固定される長尺のレール本体11とを含む。レール支持枠10とレール本体11との間に、互いに係合してレール本体11をレール支持枠10に対して仮組み保持する仮組み構造を設ける。仮組み構造は、レール支持枠10に設けられる複数の固定係合体と、固定係合体に対応してレール本体11に設けられる複数の可動係合体とで構成する。図14に示すように、固定係合体は、支持ベース16の下面に凹み形成されるレール受座71と、締結ベース15の側からレール本体11へ向かって突設されるレール支持腕72とで構成する。可動係合体は、レール受座71に係脱するレール本体11の上壁34と、レール本体11の側からレール支持腕72の上面側へ向かって突設される仮組み腕73とで構成する。仮組み状態におけるレール本体11は、その上壁34がレール受座71で係合支持され、仮組み腕73がレール支持腕72で係合支持されて、レール本体11の傾動モーメントをレール受座71とレール支持腕72で受止める。
上記の仮組み構造によれば、仮組み腕73をレール支持腕72の上面にあてがった状態で、レール本体11を上向きに揺動操作することにより、上壁34をレール受座71にはめ込んで、レール本体11をレール支持枠に仮組みできる。また、仮組み状態においては、レール本体11の傾動モーメントをレール受座71とレール支持腕72が受止めて、レール本体11を仮組み姿勢に保持するので、レール本体11の仮組み作業を確実にしかも安全に行うことができる。
上記の実施例では、レール本体11の勝手違いを解消するために、レール本体11の周壁33の上下に第1可動腕36と第2可動腕37を前後対称に設けて、各可動腕36・37がカバー支持腕46・47を兼ねるようにしたが、その必要はない。例えば、締結ベース15と正対するレール本体11の周壁33に、第1可動腕36と第2可動腕37を設け、レール本体11の解放面側の周壁33に、化粧カバー12専用のカバー支持腕46・47を設けることができる。
開口枠1の上下の開口高さが充分に大きい場合など、レール構造の適用場所の状況によっては、化粧カバー12を省略して、レール支持枠10とレール本体11のみでレール構造を構成することができる。化粧カバー12は、アルミニウム条材で形成する以外に、プラスチック製のパネルや、木質系のパネル、あるいはステンレス製のパネルなどで形成することができる。支持ベース16の上べース壁27は、解放面の側へ向かって下り傾斜する状態で形成することができる。両支持壁25・27を繋ぐ橋絡壁28は、部分円弧状、X字状、波形、格子状、ハニカム状など、任意の形状に形成することができるが、いずれの場合にも支持ベース16は中空枠状に形成する。締結ベース15の上締結座18を装着部9と平行に形成し、下締結座20を装着部9に対して後傾させることができる。凹凸構造48は、レール本体11の周壁33の内面に機械加工を施して形成することができる。例えば、周面に微小凹凸が形成してある成型ローラーを周壁33の内面に押付けて、レール本体11と成型ローラーを相対移動させて凹凸構造48を形成することができる。
本発明に係るレール構造は、引戸に適用する以外に、折戸に適用することができる。また、レール本体11は、ランナー3の走行溝が複数個設けてあって、複数の戸パネル2を開閉案内できる引違い戸用のガイドレールとして構成してあってもよい。レール本体11は戸パネル2のランナー3を移行案内するレールとして使用する以外に、戸パネルの上部に設けた振止具を移行案内するレールとして使用することができる。
1 開口枠
2 戸パネル
9 装着部
10 レール支持枠
11 レール本体
12 化粧カバー
14 ビス(第1締結体)
15 締結ベース
16 支持ベース
18 上締結座
19 第1固定腕(固定係合体)
20 下締結座
21 第2固定腕(固定係合体)
25 レール締結壁
27 上ベース壁
28 橋絡壁
36 第1可動腕(可動係合体)
37 第2可動腕(可動係合体)
46 上側のカバー支持腕
47 下側のカバー支持腕
48 凹凸構造
51 上側のカバー掛止腕
52 下側のカバー掛止腕
71 レール受座
72 レール支持腕
73 仮組み腕

Claims (5)

  1. 開口枠(1)の上開口縁に臨む装着部(9)に締結固定される長尺のレール支持枠(10)と、レール支持枠(10)に設けたレール締結壁(25)に締結固定される長尺のレール本体(11)とを含み、
    レール支持枠(10)とレール本体(11)との間に、互いに係合してレール本体(11)をレール支持枠(10)に対して仮組み保持する仮組み構造が設けられており、
    仮組み構造は、レール支持枠(10)に設けられる複数の固定係合体(19・21)と、固定係合体(19・21)に対応してレール本体(11)に設けられる可動係合体(36・37)とで構成されており、
    可動係合体(36・37)を固定係合体(19・21)に係合した状態において、レール本体(11)の傾動モーメントを少なくともひとつの固定係合体(19・21)で受止めて、レール本体(11)を仮組み姿勢に保持でき、
    レール支持枠(10)は、第1締結体(14)により装着部(9)に締結固定される締結ベース(15)と、締結ベース(15)の上部から片持ち梁状に突設される支持ベース(16)とを備え、
    固定係合体が、締結ベース(15)の側からレール本体(11)へ向かって下り傾斜する状態で突設される第1固定腕(19)と、第1固定腕(19)より下側において締結ベース(15)の側からレール本体(11)へ向かって突設される第2固定腕(21)とで構成されており、
    可動係合体が、レール本体(11)の側から第1固定腕(19)の下面側へ向かって上り傾斜する状態で突設される第1可動腕(36)と、レール本体(11)の側から第2固定腕(21)の上面側へ向かって突設される第2可動腕(37)とで構成されており、
    仮組み状態における第1、第2の両可動腕(36・37)を、第1、第2の両固定腕(19・21)で係合支持することにより、レール本体(11)の傾動モーメントを第1、第2の両固定腕(19・21)で受止めていることを特徴とするアウトセット型のレール構造。
  2. 支持ベース(16)のレール締結壁(25)に、レール本体(11)の上部前隅(80)を受入れる逃げ凹部(81)が凹み形成されており、
    仮組み状態において、レール本体(11)を、その上部前隅(80)が逃げ凹部(81)内に入り込む姿勢に後傾させて、可動係合体(36・37)を固定係合体(19・21)に係合連結する請求項1に記載のアウトセット型のレール構造。
  3. レール本体(11)の開放面が、レール本体(11)に対して着脱可能に装着した化粧カバー(12)で覆われており、
    レール本体(11)と化粧カバー(12)との対向面の上下複数位置には、化粧カバー(12)を係合支持するカバー支持腕(46・47)と、前記カバー支持腕(46・47)に対応するカバー掛止腕(51・52)とが設けられており、
    上端および下端に位置するカバー掛止腕(51・52)が、対応するカバー支持腕(46・47)を上下に挟持する状態で、化粧カバー(12)がレール本体(11)に装着してある請求項1または2に記載のアウトセット型のレール構造。
  4. 対応するカバー支持腕(46・47)とカバー掛止腕(51・52)との少なくともひとつの連結部分に弾性体(54)が配置されており、
    化粧カバー(12)をレール本体(11)に装着した状態において、前記弾性体(54)が弾性変形して化粧カバー(12)を上下いずれか一方へ移動付勢して、化粧カバー(12)を固定保持している請求項3に記載のアウトセット型のレール構造。
  5. レール支持枠(10)が、前記装着部(9)に締結される締結ベース(15)と、締結ベース(15)の上部から前方へ突設される支持ベース(16)を一体に備えており、
    締結ベース(15)の上下複数個所が第1締結体(14)で前記装着部(9)に締結されており、
    締結ベース(15)を締結する複数の第1締結体(14)の外面が、支持ベース(16)に締結したレール本体(11)で覆われている請求項1から4のいずれかひとつに記載のアウトセット型のレール構造
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