JP5886140B2 - 開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、開口部の上壁の外面に固定されるアウトセット型のガイドレールを備えている引戸、折戸、吊戸などの開閉装置に関する。
この種のアウトセット型の開閉装置は、既存の開口部に対して、その縦横寸法の制約を受けることなく施工することが可能であるため、新築の住宅はもちろん、特に既存の住宅の部屋やクローゼットのリフォームを行う場合に好適である。アウトセット型の開閉装置の公知例としては、例えば図6に示すものを挙げることができる。そこではガイドレール70が、開口部1の上壁の前面にビス71で締結されるレール枠72と、レール枠72の上面および前面を覆うカバー枠73とで構成してある。レール枠72は、ランナー3を走行案内する走行レール部74と、走行レール部74の後側(開口部側)に隣接するスペーサー部75とを一体に備えている。そして、スペーサー部75に設けた上下一対の締結座76・77が、ビス71で上壁に固定してある。スペーサー部75は、走行レール部74でスライド案内される戸パネル2を、開口部1の外縁壁から所定距離だけ離れた位置に位置させて、開閉時の戸パネル2が外縁壁と擦れあうのを防ぐために設けてある。
また、アウトセット型の開閉装置は特許文献1にも記載されており、そこでは、先に桟部材を壁面に固定し、当該桟部材の前面にレール枠(ガイドレール)を固定している。桟部材は、レール枠の長手方向に伸びる角材で構成されて、開口部の上辺に沿う壁面にねじで固定してある。桟部材は、開口部周辺を補強するとともに、図6に示したレール枠72のスペーサー部75と同様の機能を発揮する。桟部材の前面には長手方向に沿って取付溝が形成してある。また、レール枠の後面には取付リブが形成してあり、この取付リブを取付溝に圧入した状態で、レール枠が桟部材にねじで固定してある。このねじ用の締結壁は、走行レール部の後端から上向きに突設してある。
特開2004−116247号公報(段落番号0023、図2)
図6に示すレール枠72の取付作業を一人で行うには、一方の手でレール枠72を支えながら、他方の手でビス71をねじ込む必要がある。しかし、このレール枠72は、走行レール部74とスペーサー部75を一体に備える構成であるため重量が大きく、従って片手で支えることが難しい。また支えられたとしても、作業の安全性に問題があり、レール枠72の取付作業を一人で行うのは困難である。
一方、特許文献1に係る開閉装置では、スペーサー部が省略してある分だけ、レール枠の重量が図6のそれに比べて小さい。また、取付リブを取付溝に圧入すると、レール枠が桟部材で支持されて仮組み状態を維持できるので、ねじ固定の際にレール枠の重量を手で支える必要がなく、従って、レール枠の締結作業を一人で問題なく行える。しかし、特許文献1に係るレール枠では、走行レール部の上側にねじ用の締結壁が配置してある。そのため、開口部の上縁から天井面までの距離が小さく、ガイドレールの取付個所が天井面付近になる場合に、天井面やレール部が邪魔になって、レール枠の締結作業を行い難く、この点に改良の余地がある。
本発明の目的は、一人の作業者でも容易かつ安全に取り付けることができ、しかも、天井面付近にも簡便に取り付け可能なアウトセット型のガイドレールを備える開閉装置を提供することにある。
本発明は、開口部1の上壁の外面に固定されて、戸パネル2の上部に設けたランナー3を走行案内するアウトセット型のガイドレール4を備えている開閉装置に関する。ガイドレール4は、上壁の前面にビス13・14で固定されるベース枠15と、ランナー3を走行案内するレール本体16と、これら両者15・16の間に設けられる連結構造とを備えている。連結構造は、ベース枠15に設けられる固定連結部25と、レール本体16に設けられる可動連結部26と、レール本体16をベース枠15に対して分離不能に締結するねじ体27とを含む。可動連結部26を固定連結部25に連結した仮組み状態において、レール本体16をベース枠15で支持する。レール本体16に設けられるねじ体27用の締結壁33を、ランナー3を走行案内する走行レール部31よりも下側に配置する。ベース枠15の上部に、ビス13用の第1締結座19を設ける。ベース枠15の下部に、ビス14用の第2締結座20を設ける。固定連結部25を、第1締結座19の上端に片持ち状に形成した支持腕28と、支持腕28の先端に設けた軸部29とで構成する。可動連結部26を、レール本体16の上端に設けたフック状の掛止片で構成する。可動連結部26を構成する掛止片を、固定連結部25を構成する軸部29に掛け止めて連結した仮組み状態において、レール本体16は、軸部29を中心にして前後揺動可能にベース枠15で支持されている。ベース枠15とレール本体16の間に、仮組み状態のレール本体16を前後方向に位置決めする位置決め構造を設ける。位置決め構造は、ベース壁15とレール本体16の対向面のいずれか一方に設けられた位置決め壁48と、対向面の他方に設けた当接片50と、ベース壁15に設けた固定係合部49と、レール本体16に設けた可動係合部51とを含む。ベース枠15を仮組みしたレール本体16が、自重による回転モーメントで軸部29を中心にして後ろ向きに回動した状態において、位置決め壁48と当接片50とが当接して、レール本体16がベース壁15に対して前後方向に位置決めされるとともに、両係合部49・51が係合することにより、レール本体16の前方への遊動が規制されている。上壁に固定したベース枠15およびレール本体16を覆うカバー枠17を装着する。カバー枠17は、ベース枠15およびレール本体16の上面を覆う上板57と、レール本体16の前面を覆う前板58とを一体に備えている。カバー枠17の上板57をベース枠15あるいはレール本体16の上面で支持し、カバー枠17の前板58を、前板58の内面とレール本体16の前面との間に設けた係止構造を介してレール本体16に係止装着する。係止構造を、レール本体16の前面と前板58の内面のそれぞれに突設した係合爪59・60および係合突条61・62で構成する。レール本体16側の係合爪59を走行レール部31の前壁の下端に形成し、その先端を下向きに屈曲形成し、前板58側の係合爪60を、先端が上向きに屈曲形成する。各係合突条61・62を、係合爪59・60の上方に配置する。前板58側の係合爪60がレール本体16側の係合爪59の下面側に係合し、かつ前板58側の係合突条62がレール本体16側の係合突条61の上面側に係合することにより、カバー枠17の前板58をレール本体16に係止する。
ベース枠15の上部に設けられた第1締結座19が、開口部1の上壁に対して前傾している。第1締結座19を介して上壁へねじ込まれるビス13を、上壁に対して斜め上向きに傾斜させる。
仮組み状態のレール本体16を、軸部29に沿って長手方向へスライド可能にベース枠15で支持する。
本発明では、ガイドレール4を、上壁の前面にビス13・14で固定されるベース枠15と、ランナー3を走行案内するレール本体16と、これら両者15・16の間に設けられる連結構造とを備えるものとし、連結構造を、ベース枠15に設けられる固定連結部25と、レール本体16に設けられる可動連結部26と、レール本体16をベース枠15に対して分離不能に締結するねじ体27とを含むものとし、可動連結部26を固定連結部25に連結した仮組み状態において、レール本体16をベース枠15で支持するようにした。これによれば、レール本体16をベース枠15に仮組みし、その重量をベース枠15で支持した状態で、両者15・16をねじ体27で分離不能に固定できるので、レール本体16をベース枠15に締結する際に、レール本体16の重量を手で支える必要がない。従って、レール本体16の締結作業を一人の作業者でも容易かつ安全に行うことができる。しかも本発明では、レール本体16に設けられるねじ体27用の締結壁33を、走行レール部31よりも下側に配置するので、ねじ体27によるレール本体16の締結作業を、走行レール部31の下方空間において行える。従って、ガイドレール4を天井面付近に取り付ける場合にも、天井面に邪魔されることもなく、レール本体16の締結作業を簡便に、しかも的確に行える。
ベース枠15の上部に前傾する締結座19を設け、締結座19を介して上壁へねじ込まれるビス13を、上壁に対して斜め上向きに傾斜させると、ビス13のねじ込み作業を天井から離れた位置で斜め上向きに行うことができる。従って、ガイドレール4を天井面付近に取り付ける場合のベース枠15の固定作業を、楽な姿勢で的確に行うことができる。例えば、電動ドライバーでビス13をねじ込み操作する場合に、電動ドライバーが天井面につかえることもない。
片持ち状に形成した支持腕28と軸部29で固定連結部25を構成し、フック状の掛止片26で可動連結部を構成すると、軸部29に掛止片26を掛け止めるだけの簡単な作業で、レール本体16をベース枠15に仮組みできる。さらに、仮組みしたレール本体16の重量をベース枠15で支持して仮組み状態を保持できる。従って、一人の作業者のみで、仮組み作業を容易かつ安全に行うことができる。
仮組みしたレール本体16が、軸部29を中心にして自重のモーメントで後ろ向きに回動するとき、位置決め壁48に当接片50を当接させて、レール本体16をベース枠15に対して前後方向に位置決めできるようにすると、前後方向の位置決めの手間を省くことができる。従って、作業者は、レール本体16をベース枠15に仮組みしたのち、レール本体16の長手方向の位置を調整した状態で、レール本体16をねじ体27で締結すればよく、レール本体16のベース枠15に対する一連の組付け作業を、速やかにしかも的確に行うことができる。
ベース枠15とレール本体16にそれぞれ設けた係合部49・51を係合することにより、レール本体16がベース枠15に対して前後方向に位置決めされた状態で、レール本体16の前方への遊動を規制できるようにすると、レール本体16の位置決め状態を保持し続けることができるので、ねじ体27によるレール本体16の締結作業をより少ない手間で簡便に行える。
レール本体16をベース枠15に仮組みする過程で、ベース枠15とレール本体16の長手方向の位置をいきなり正確に合わせることは難しい。しかし、本発明のように、仮組み状態のレール本体16をベース枠15で長手方向へスライド自在に支持すると、レール本体16をベース枠15に仮組みし作業者の重量負担をなくしてから、レール本体16をスライドさせて長手方向位置を調整できる。従って、仮組みしたレール本体16の長手方向の位置調整を、簡便にしかも的確に行うことができる。因みに、特許文献1においては、取付リブを取付溝に圧入するので、レール枠を桟部材に圧入した後は、レール枠を桟部材に対してスライド調整することが難しく、長手方向の位置調整を手軽に行うことができない。
カバー枠17の上板57をベース枠15あるいはレール本体16の上面で支持し、カバー枠17の前板58を、係止構造を介してレール本体16に係止装着すると、天井面に邪魔されることもなくカバー枠17を簡便に装着することができる。ガイドレール4が天井面に接近して取付けてある場合には、ガイドレール4と天井面との間の上下方向の隙間が小さいため、カバー枠17を動かす余地が限られ、しかも係止構造を目視することができない。そのため、例えば係止構造が上板57の側に配置してある場合には、天井面が邪魔になって係止作業を行い難い。しかし、係止構造を前板58の内面とレール本体16の前面との間に設けると、係止構造を目視した状態でカバー枠17を上下動するだけで、係止構造を係止させてカバー枠17をレール本体16に簡単に組付けることができる。また、カバー枠17を設けることにより、係止構造がカバー枠17の外面に露出するのを避けて、ガイドレール4の外観を向上できる。
本発明の実施例に係る引戸のガイドレールの縦断側面図である。 引戸の正面図である。 ガイドレールを分解した状態の縦断側面図である。 ガイドレールのレール本体の仮組み作業を示す縦断側面図である。 ガイドレールのカバー枠の装着作業を示す縦断側面図である。 従来の開閉装置のガイドレールの縦断側面図である。
(実施例) 図1ないし図5は、本発明に係るアウトセット型の開閉装置を引戸に適用した実施例を示している。なお、本発明における前後、左右、上下とは、図1および図2に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。
図2において引戸は、開口部1を開閉する戸パネル2と、戸パネル2の上隅に装着した左右一対のランナー3・3と、ランナー3・3を吊持状態で走行案内する上側のガイドレール4などで構成される。ガイドレール4は、開口部1の前壁面側の天井面の近傍に配置されている。戸パネル2の下面には、床面に固定した振止めローラー5で案内される規制溝6が凹み形成してある。戸パネル2の開放端および閉止端に臨む床面には、それぞれ戸パネル2の移動を規制する下ストッパー7・8が固定してある。戸パネル2の壁面の閉止端側には、戸パネル2を開閉するための把手9が装着してある。ガイドレール4の両端はサイドカバー10・10で塞がれている。
図1においてガイドレール4は、開口部1の上壁の前面にビス13・14で固定されるベース枠15と、ベース枠15の前面側に配置されるレール本体16と、ベース枠15およびレール本体16を覆うカバー枠17とで構成される。これら各部材15〜17はいずれもアルミニウム条材からなり、左右方向(長手方向)の寸法は同じである。ベース枠15は、レール本体16を開口部1の上壁に装着するための取付け枠として機能するが、同時に、開閉時の戸パネル2が上壁と擦れあうのを防ぐためのスペーサーとして機能する。
ベース枠15の上部には、開口部1の上壁に対して前傾する第1締結座(締結座)19が設けてあり、ベース枠15の下部には、垂直壁からなる第2締結座20が設けてある。第2締結座20を介して上壁にねじ込んだビス14の中心軸線が水平であるのに対し、第1締結座19を介して上壁にねじ込んだビス13の中心軸線は、上壁に対して斜め上向きに傾斜している。
ベース枠15とレール本体16の間には、両者15・16を連結するための連結構造が設けてある。連結構造は、ベース枠15の前面に突設した固定連結部25と、レール本体16の上端に設けたフック状の掛止片(可動連結部)26と、レール本体16をベース枠15に対して分離不能に締結するビス(ねじ体)27とを含む。固定連結部25は、第1締結座19の上端に連続して片持ち状に形成した支持腕28と、支持腕28の先端から上向きに突設した軸部29とで構成してある。軸部29は、その上面および前面が丸められている。この軸部29に掛止片26を掛け止めることにより、レール本体16をベース枠15に仮組みすることができる。仮組み状態におけるレール本体16は、軸部29を中心にして前後揺動可能に、かつ、軸部29の上面に沿って左右方向にスライド可能に、ベース枠15で支持される。レール本体16の前後方向の揺動動作は、後述する固定係合部49と可動係合部51の係合により規制することができる。
レール本体16は、先の連結構造を構成する掛止片26と、ランナー3を走行案内する走行レール部31と、ビス27用の締結壁33とを一体に備えている。走行レール部31は、下向きに開口する状態で断面C字状に形成してあり、その下端部には、ランナー3のランナーローラー3a・3aを支持する前後一対のレール壁35・35が設けてある。締結壁33は、走行レール部31の後方に設けられた垂直壁からなり、走行レール部31のレール壁35よりも下側に配置してある。具体的には、走行レール部31の後壁の下端から、接続片36が後ろ向きに突設してあり、この接続片36の後端から締結壁33が下向きに突設してある。この締結壁33とベース枠15の第2締結座20とを介して、ビス27が開口部1の上壁にねじ込んであり、これによりレール本体16がベース枠15に対して分離不能に締結してある。このビス27と、ベース枠15を上壁に固定するビス13・14とは、ガイドレール4の左右方向の複数個所に設けてある。
ベース枠15とレール本体16の間には、ベース枠15に組付けたレール本体16を前後方向に位置決めし、その状態を保持するための位置決め構造が設けてある。位置決め構造は、ベース枠15に設けた位置決め壁48および固定係合部49と、レール本体16に設けた上下一対の当接片50・50および可動係合部51とで構成される。一対の当接片50・50が位置決め壁48に当接することにより、レール本体16がベース枠15に対して前後方向に位置決めされる。さらに、可動係合部51が固定係合部49に係合することにより、軸部29を中心にしたレール本体16の前方への回動が規制されて、レール本体16が前後方向に位置決めされた状態で保持される。なお、これら位置決め構造でレール本体16を前後方向に位置決めした後も、レール本体16をベース枠15に対して左右方向にスライドさせることは可能である。
位置決め構造について具体的に説明すると、ベース枠15の位置決め壁48は垂直壁からなり、第2締結座20の上端に連続して形成してある。位置決め壁48に当接する下側の当接片50は、接続片36の後端から後ろ向きに突設してあり、上側の当接片50は、接続片36よりも上方において、位置決め壁48に対向するレール本体16の後壁面から後ろ向きに突設してある。ベース枠15の固定係合部49は、その先端が上向きに屈曲形成された係合爪からなり、位置決め壁48の上下方向の中途部から前方へ突設してある。固定係合部49に係合する可動係合部51は、その先端が下向きに屈曲形成された係合爪からなり、接続片36の後端から上斜め後方へ突設してある。第2締結座20の下端には、レール本体16の締結壁33を受止める受止片53が前向きに突設してあり、当接片50・50が位置決め壁48に当接する状態において、締結壁33が受止片53で受止められる。
本実施例では、レール本体16をベース枠15に仮組みすると、レール本体16が自重による回転モーメントで軸部29を中心にして後ろ向きに回動する。そのため、仮に固定係合部49と可動係合部51を省略しても、当接片50・50が位置決め壁48に当接する状態、すなわちレール本体16の位置決め状態を保持できる。ただ、本実施例のように両係合部49・51を設けると、仮組み状態のレール本体16をビス27で締結する際に、レール本体16が前方へずれ動くのを規制して、ビス27のねじ込み作業をより簡便に行える。
カバー枠17は、ベース枠15およびレール本体16の上面を覆う上板57と、レール本体16の前面を覆う前板58とを一体に備える断面L字状に形成してある。上板57はベース枠15の上面で支持され、前板58は係止構造を介してレール本体16に係止装着してある。係止構造は、レール本体16の前面と前板58の内面のそれぞれに突設した係合爪59・60および係合突条61・62で構成される。レール本体16側の係合爪59は、走行レール部31の前壁の下端に形成されており、その先端が下向きに屈曲形成してある。前板58側の係合爪60は、先端が上向きに屈曲形成してある。各係合突条61・62は、先端側半部が上下方向に膨出形成された鍵穴形状の断面を有しており、係合爪59・60の上方に配置されている。前板58側の係合爪60がレール本体16側の係合爪59の下面側に係合し、かつ、前板58側の係合突条62がレール本体16側の係合突条61の上面側に係合することにより、前板58がレール本体16に係止されている。
ガイドレール4の取付手順について説明すると、まず図3に示すように、開口部1の上壁にベース枠15を固定する。具体的には、第1締結座19と第2締結座20のそれぞれをビス13・14で上壁に締結固定する。ベース枠15は軽量であるため、一人の作業者が一方の手でベース枠15を支えながら、他方の手でビス13・14のねじ込み作業を行える。
次いで、レール本体16をベース枠15に仮組みする。具体的には、ベース枠15の支持腕28の先端に設けた軸部29に、レール本体16の掛止片26を掛け止める。これにより、図4に示すように、レール本体16が自重による回転モーメントで後ろ向きに回動して、固定係合部49と可動係合部51の先端に設けた爪どうしが突き当たり、さらに可動係合部51の先端の爪が固定係合部49の先端の爪を乗り越えて、可動係合部51が固定係合部49の上面側に係合し、これと同時にレール本体16の当接片50・50がベース枠15の位置決め壁48に当接する。これにより、レール本体16を前後方向に位置決めするとともに、レール本体16の前方への回動を規制して、レール本体16の位置決め状態を保持できる。その後、必要に応じて、ベース枠15に対するレール本体16の左右位置をスライド調整する。以上の仮組み作業は、一人の作業者のみで行うことができる。
次いで、レール本体16に設けた締結壁33と、ベース枠15の第2締結座20とを介して、ビス27を上壁にねじ込む。仮組み状態のレール本体16はベース枠15で支持されているので、ねじ込み作業の際にレール本体16の重量を手で支える必要は無く、片方の手でレール本体16を軽く押さえて、レール本体16の左右方向のずれ動きを規制しながら、ビス27をねじ込めばよい。
最後に、カバー枠17を装着する。具体的には、図5に示すように、上板57をレール本体16およびベース枠15と天井面との間に挿入し、前板58側の係合爪60をレール本体16側の係合爪59に引っ掛けてから、前板58における係合爪60よりも上側の部分をレール本体16へ向かって押し付ける。これにより、前板58側の係合突条62がレール本体16側の係合突条61に係合して、前板58がレール本体16に係止される。これにて、カバー枠17をレール本体16で脱落不能に支持して、ガイドレール4の取付作業を完了できる。
以上のレール構造によれば、ガイドレール4を構成するベース枠15の固定作業と、ベース枠15に対するレール本体16の仮組みおよび締結作業と、カバー枠17の装着作業とを、全て一人の作業者で容易かつ安全に行うことができる。しかも、レール本体16の締結壁33を走行レール部31よりも下側に配置したので、ビス27によるレール本体16の締結作業を、走行レール部31の下方空間において行える。従って、ガイドレール4を天井面付近に取り付ける場合にも、天井面に邪魔されることもなく、レール本体16の締結作業を簡便に、しかも的確に行える。
上記の実施例では、仮組み状態のレール本体16を、軸部29を中心にして自重のモーメントで後ろ向きに回動させ、位置決め構造によって前後方向に位置決めするが、本発明はこれに限られない。つまり、レール本体16の重心位置を、軸部29の回動中心を通る垂直線より後ろに位置させておき、レール本体16を仮組みした状態において、当接片50が位置決め壁48から離れるようにしてもよい。この場合には、ねじ体27でレール本体16を締結する際に、作業者がレール本体16をベース枠15に押し付けて、当接片50を位置決め壁48に当接させ、レール本体16を前後方向に位置決めした状態で、レール本体16を締結する。また、上記のようにレール本体16を仮組みした状態において、当接片50が位置決め壁48から離れるレール構造である場合には、固定係合部49と可動係合部51を係合させて位置決め状態を保持することができる。当接片50は1個または3個以上であってもよい。位置決め壁48をレール本体16に設け、当接片50をベース枠15に設けることもできる。
ねじ体27を開口部1の上壁にねじ込むのに代えて、ベース枠15にねじボスを設け、これにねじ体27をねじ込んで、レール本体16をベース枠15に締結することができる。また、ねじ体27はビスに限られず、例えばベース枠15の前面に固定されて、レール本体16に設けた孔を貫通するねじ軸と、レール本体16の前面側においてねじ軸にねじ込まれるナットとで、ねじ体27を構成してもよい。
固定連結部25と可動連結部26は、上記実施例で示した構造のものに限られず、例えば可動連結部26の側に軸部29を設け、固定連結部25に軸部29を支持する半円状の軸受凹部を設けることができる。また、ベース枠15の前面の複数個所に突設した棒状のガイド体で固定連結部25を構成し、該ガイド体に対応してレール本体16に穿設した複数個のガイド穴で可動連結部26を構成することができる。この場合は、各ガイド穴にガイド体を挿通することにより、レール本体16をベース枠15に仮組みすることができ、仮組み状態のレール本体16は、棒状のガイド体に沿って前後スライド可能にベース枠15で支持される。
ベース枠15は、レール本体16の長手方向に沿って複数個に分割することができる。レール本体16が比較的長い場合には、ベース枠15を複数個に分割して、各ベース枠15を短尺化および軽量化することにより、ベース枠15を固定する作業の安全性をさらに向上できる。また、複数個に分割したベース枠15は、レール本体16の長手方向に沿って隙間無く配置してもよく、断続的(例えば、レール本体16の長手方向の両端と中央の計三箇所)に配置してもよい。
ベース枠15の第1締結座19と第2締結座20、およびレール本体16の締結壁33に、予めビス13・14・27用の挿通穴を形成することができる。特に、開口部1の上壁に対して前傾する第1締結座19に予め挿通穴を形成し、この挿通穴を、中心軸線が上壁に対して斜め上向きに傾斜するものとし、さらに、穴径をビス13のねじ軸よりも僅かに大きく設定すると、挿通穴でビス13を上壁へ向かって斜め上向きに挿通案内できる。さらに、第1締結座19の下端から後ろ向きに伸びる水平壁の上面に、ビス13のねじ軸の周面下部を受止めるガイドを設けて、ビス13を斜め上向きに案内することができる。
その他、ベース枠15の上下3個所以上に締結座を設けることができる。レール本体16がベース枠15に対して長手方向に位置決めされた状態で、レール本体16のスライド移動を規制する長手方向の位置決め構造を設けることができる。カバー枠17の上板57は、レール本体16の上面で支持することもできる。またカバー枠17は、断面L字状に限られず、例えば図6に示した断面へ字状や、断面四分円状などに形成することができる。本発明は、本実施例のような1枚の戸パネル2で構成される引戸以外に、2枚以上の戸パネルで構成される引き違い戸や折戸など、アウトセット型のガイドレールを備えるその他の開閉装置に適用できる。
1 開口部
2 戸パネル
3 ランナー
4 ガイドレール
13 ビス
15 ベース枠
16 レール本体
17 カバー枠
19 締結座(第1締結座)
25 固定連結部
26 可動連結部(掛止片)
27 ねじ体(ビス)
28 支持腕
29 軸部
31 走行レール部
33 締結壁
48 位置決め壁
49 固定係合部
50 当接片
51 可動係合部
57 上板
58 前板

Claims (3)

  1. 開口部(1)の上壁の外面に固定されて、戸パネル(2)の上部に設けたランナー(3)を走行案内するアウトセット型のガイドレール(4)を備えている開閉装置であって、
    ガイドレール(4)は、上壁の前面にビス(13・14)で固定されるベース枠(15)と、ランナー(3)を走行案内するレール本体(16)と、これら両者(15・16)の間に設けられる連結構造とを備えており、
    連結構造が、ベース枠(15)に設けられる固定連結部(25)と、レール本体(16)に設けられる可動連結部(26)と、レール本体(16)をベース枠(15)に対して分離不能に締結するねじ体(27)とを含み、
    ール本体(16)に設けられるねじ体(27)用の締結壁(33)が、ランナー(3)を走行案内する走行レール部(31)よりも下側に配置されており、
    ベース枠(15)の上部に、ビス(13)用の第1締結座(19)が設けられており、ベース枠(15)の下部に、ビス(14)用の第2締結座(20)が設けられており、
    固定連結部(25)が、第1締結座(19)の上端に片持ち状に形成した支持腕(28)と、支持腕(28)の先端に設けた軸部(29)とで構成されており、
    可動連結部(26)が、レール本体(16)の上端に設けたフック状の掛止片で構成されており、
    可動連結部(26)を構成する掛止片を、固定連結部(25)を構成する軸部(29)に掛け止めて連結した仮組み状態において、レール本体(16)は、軸部(29)を中心にして前後揺動可能にベース枠(15)で支持されており、
    ベース枠(15)とレール本体(16)の間に、仮組み状態のレール本体(16)を前後方向に位置決めする位置決め構造が設けられており、
    位置決め構造が、ベース壁(15)とレール本体(16)の対向面のいずれか一方に設けられた位置決め壁(48)と、対向面の他方に設けた当接片(50)と、ベース壁(15)に設けた固定係合部(49)と、レール本体(16)に設けた可動係合部(51)とを含み、
    ベース枠(15)を仮組みしたレール本体(16)が、自重による回転モーメントで軸部(29)を中心にして後ろ向きに回動した状態において、位置決め壁(48)と当接片(50)とが当接して、レール本体(16)がベース壁(15)に対して前後方向に位置決めされるとともに、両係合部(49・51)が係合することにより、レール本体(16)の前方への遊動が規制されるようになっており、
    上壁に固定したベース枠(15)およびレール本体(16)を覆うカバー枠(17)が装着されており、
    カバー枠(17)は、ベース枠(15)およびレール本体(16)の上面を覆う上板(57)と、レール本体(16)の前面を覆う前板(58)とを一体に備えており、
    カバー枠(17)の上板(57)がベース枠(15)あるいはレール本体(16)の上面で支持され、カバー枠(17)の前板(58)が、前板(58)の内面とレール本体(16)の前面との間に設けた係止構造を介してレール本体(16)に係止装着されており
    前記係止構造は、レール本体(16)の前面と前板(58)の内面のそれぞれに突設した係合爪(59・60)および係合突条(61・62)で構成されており、
    レール本体(16)側の係合爪(59)は、走行レール部(31)の前壁の下端に形成されており、その先端が下向きに屈曲形成されており、前板(58)側の係合爪(60)は、先端が上向きに屈曲形成されており、
    各係合突条(61・62)は、係合爪(59・60)の上方に配置されており、
    前板(58)側の係合爪(60)がレール本体(16)側の係合爪(59)の下面側に係合し、かつ前板(58)側の係合突条(62)がレール本体(16)側の係合突条(61)の上面側に係合することにより、カバー枠(17)の前板(58)がレール本体(16)に係止されていることを特徴とする開閉装置。
  2. ベース枠(15)の上部に設けられた第1締結座(19)が、開口部(1)の上壁に対して前傾しており、
    第1締結座(19)を介して上壁へねじ込まれるビス(13)が、上壁に対して斜め上向きに傾斜している請求項1に記載の開閉装置。
  3. 仮組み状態のレール本体(16)が、軸部(29)に沿って長手方向へスライド可能にベース枠(15)で支持されている請求項1または2に記載の開閉装置
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