JP2009221675A - 引戸用の上レール、及び、間仕切構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】引戸を備える間仕切構造において、施工誤差や撓みなどの経年変化が生じても、長期間にわたり安定した引戸の摺動性と、余剰の隙間のない納まりを実現することを可能とする新規な構造を提案する。
【解決手段】室内の天面を構成する部材(スペーサー材10)に対して固定される第一枠体60と、前記第一枠体60に対して上下方向の固定位置を調整可能に取付けられる第二枠体70とを具備し、第二枠体70に対して、引戸1の被ガイド部11が案内される構成とする。
【選択図】図3
【解決手段】室内の天面を構成する部材(スペーサー材10)に対して固定される第一枠体60と、前記第一枠体60に対して上下方向の固定位置を調整可能に取付けられる第二枠体70とを具備し、第二枠体70に対して、引戸1の被ガイド部11が案内される構成とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、室内空間を間仕切るための引戸に関し、より詳しくは、スライドする引戸の上部を案内するための上レールの構造に関する。
従来、室内空間を引戸により区画する間仕切構造が周知となっており、この間仕切構造について開示する文献も存在する(例えば、特許文献1参照。)。
この特許文献1に開示されるように、一般的な間仕切構造においては、天井面に長尺の上レールが設置され、この上レール内において引戸の上部を案内することにより、引戸を横方向にスライドさせる構成としている。
この上レールは、引戸の上部に設けた被ガイド部が挿入されるように、下方が開放された断面視略コ字状に構成されるものであり、この上レールの上面がビス等の固着具によって天井面に対して固定されるようになっている。なお、特許文献1に開示されるものは、天井に下方が開口する凹部が設けられ、この凹部内に上レールが収容される構成となっている。
特開2002−285664号公報
間仕切構造の施工後において、年月が経つことにより天井が垂れ下がることが生じると、これに伴って上レールも施工時と比較して下方にずらされることになる。特に、上レールが設置される天井の部位については、上レールの荷重がかかることや、引戸から受ける荷重が上レールを介して伝達される観点から、垂れ下がりなどの変化が大きい部位となる。
従って、図7に示すごとく、施工時において、直線状の天井面100に対して上レール101を設置した場合であっても、経年変化によって引戸102・103のスライド方向の中央部における部位が垂れ下がった天井面104が形成され、これに伴って、上レール101の中央部が垂れ下がってしまうと、引戸102・103が床面105と上レール101との間で突っ張ってしまうことになり、引戸102・103をスライドさせる際の摺動性が悪い、若しくは、摺動ができなくなってしまうという事態が生じることになる。
また、上記の経年変化による弊害のほか、建物施工時において、天井面の高さには施工誤差が生じるものであり、この施工誤差が大きいと、前述した経年変化による天井の垂れ下がりとあいまって、短い年月であっても引戸の摺動性に問題が生じることになる。
また、上記の不具合を引戸側に設けた調整機構により解消することも可能ではある。例えば、引戸の下部に戸車を設け、この戸車を上下方向に調節可能とするものであり、この調節機構についても周知の技術が数多くある。しかし、この調節機構は複雑となりがちであって、部品点数も多くなることから、耐久性の問題や、製作コストが高くなるという問題が生じることになる。また、図7に示すごとく、仮に、引戸の下部の戸車108・108を調整して、引戸102・103の上部106の位置を下げたとしても、今度は引戸102・103の上部106と上レール101の間に隙間107が生じてしまうことになり、引戸102・103の納まりに問題が生じることになる。
そこで、本発明は、以上の問題点に鑑み、引戸を備える間仕切構造において、施工誤差や経年変化が生じても、長期間にわたり安定した引戸の摺動性と、余剰の隙間のない納まりを実現することを可能とする新規な構造を提案するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1に記載のごとく、
室内の天面を構成する部材に対して固定される第一枠体と、
前記第一枠体に対して上下方向の固定位置を調整可能に取付けられる第二枠体と、
を具備し、
前記第二枠体に対して、引戸の被ガイド部が案内される構成とするものである。
室内の天面を構成する部材に対して固定される第一枠体と、
前記第一枠体に対して上下方向の固定位置を調整可能に取付けられる第二枠体と、
を具備し、
前記第二枠体に対して、引戸の被ガイド部が案内される構成とするものである。
また、請求項2に記載のごとく、
前記第二枠体を前記第一枠体に固定するための複数の固着具の各操作箇所は、
引戸用の上レールの見込方向において同一の側に配置される、構成とするものである。
前記第二枠体を前記第一枠体に固定するための複数の固着具の各操作箇所は、
引戸用の上レールの見込方向において同一の側に配置される、構成とするものである。
また、請求項3に記載のごとく、
前記複数の固着具は、引戸用の上レールの長手方向において略同一の位置に配置される、
構成とするものである。
前記複数の固着具は、引戸用の上レールの長手方向において略同一の位置に配置される、
構成とするものである。
また、請求項4に記載のごとく、
前記第一枠体には、
前記第二枠体を前記第一枠体に固定するための固着具を外部から隠すための遮蔽部材が設けられる、構成とするものである。
前記第一枠体には、
前記第二枠体を前記第一枠体に固定するための固着具を外部から隠すための遮蔽部材が設けられる、構成とするものである。
また、請求項5に記載のごとく、
前記固着具による固定を緩めた状態で、
前記第二枠体が前記固着具を介して前記第一枠体に吊設される構成とするものである。
前記固着具による固定を緩めた状態で、
前記第二枠体が前記固着具を介して前記第一枠体に吊設される構成とするものである。
また、請求項6に記載のごとく、
引戸用の上レールと、前記引戸用の上レールによって案内される引戸を有する、間仕切構造とするものである。
引戸用の上レールと、前記引戸用の上レールによって案内される引戸を有する、間仕切構造とするものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、請求項1に記載の発明においては、
第二枠体の第一枠体に対する調整代が確保されることになり、必要に応じて、第二枠体の上下方向の固定位置を調整することが可能となる。そして、これにより、上レールについて、施工誤差や撓みなどの経年変化が生じても、第二枠体の上下方向の固定位置を調整することによって、長期間にわたり安定した引戸の摺動性と、余剰の隙間のない納まりを実現することが可能となる。
第二枠体の第一枠体に対する調整代が確保されることになり、必要に応じて、第二枠体の上下方向の固定位置を調整することが可能となる。そして、これにより、上レールについて、施工誤差や撓みなどの経年変化が生じても、第二枠体の上下方向の固定位置を調整することによって、長期間にわたり安定した引戸の摺動性と、余剰の隙間のない納まりを実現することが可能となる。
また、請求項2に記載の発明においては、
上レールの片側から複数の固着具の作業を行うことができ、作業性を良好なものとすることが可能となる。
上レールの片側から複数の固着具の作業を行うことができ、作業性を良好なものとすることが可能となる。
また、請求項3に記載の発明においては、
上レールの長手方向において移動をすることなく、複数の固着具を操作することが可能となり、脚立の移動や体勢の変更が不要となるため、作業性を良好なものとすることができる。
上レールの長手方向において移動をすることなく、複数の固着具を操作することが可能となり、脚立の移動や体勢の変更が不要となるため、作業性を良好なものとすることができる。
また、請求項4に記載の発明においては、
固着具が外観に現れて煩雑な印象が与えられるといった不具合が生じない。
固着具が外観に現れて煩雑な印象が与えられるといった不具合が生じない。
また、請求項5に記載の発明においては、
固着具を緩めた場合においても、第二枠体が第一枠体から脱落して下方に落下することがなく、また、第二枠体の調整作業時においては、第二枠体の落下を気にすることなく作業を行えることから、作業者の手が自由になるなど、作業性の向上を図ることができる。
固着具を緩めた場合においても、第二枠体が第一枠体から脱落して下方に落下することがなく、また、第二枠体の調整作業時においては、第二枠体の落下を気にすることなく作業を行えることから、作業者の手が自由になるなど、作業性の向上を図ることができる。
また、請求項6に記載の発明においては、
長期間にわたり安定した引戸の摺動性と、余剰の隙間のない納まりを実現することが可能となる。
長期間にわたり安定した引戸の摺動性と、余剰の隙間のない納まりを実現することが可能となる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1及び図2に示す例では、一枚の引戸1を紙面左右方向にスライドさせる構成の間仕切構造2とするものであり、引戸1を閉めた状態においては引戸1と平行する壁3の表面が現れ、引戸1を開いた状態では、前記壁3に対して引戸1が対向して配置され、開口部4が開放されるようになっている。なお、引戸1の実施形態としては、透明のアクリル板をアルミ枠で囲んで構成されるものや、木製のパネルなど、多くの実施形態が適用可能である。
図1及び図2に示す例では、一枚の引戸1を紙面左右方向にスライドさせる構成の間仕切構造2とするものであり、引戸1を閉めた状態においては引戸1と平行する壁3の表面が現れ、引戸1を開いた状態では、前記壁3に対して引戸1が対向して配置され、開口部4が開放されるようになっている。なお、引戸1の実施形態としては、透明のアクリル板をアルミ枠で囲んで構成されるものや、木製のパネルなど、多くの実施形態が適用可能である。
また、図1及び図2に示すごとく、室内の天面5には、引戸1のスライドを案内するための上レール6が付設されている。この上レール6は、開口部4及び壁3の天面5に対して固定され、この上レール6内において、引戸1の上部に設けた被ガイド部11が摺動自在に設けられる構成としている。また、床面7には、下レール8が埋設された構成となっており、この下レール8に対し、引戸1の下部に設けた戸車12・12が載せられる構成としている。以上の構成により、引戸1が開口部4の位置と壁3の位置とでスライドして移動することができるようになっている。なお、前記戸車12・12には、引戸1の上下位置を調整するための高さ調整機構を設けてもよい。
図3は、図2に示される上レール6の拡大図である。
この図3に示すごとく、上レール6は、天面5に対して固着具81にて固定される取付固定部61を有する第一枠体60と、この第一枠体60に対して上下方向の固定位置を調整可能に取付けられる第二枠体70とを具備し、第二枠体70に対して、引戸1の被ガイド部11が摺動自在に案内される構成とするものである。
この図3に示すごとく、上レール6は、天面5に対して固着具81にて固定される取付固定部61を有する第一枠体60と、この第一枠体60に対して上下方向の固定位置を調整可能に取付けられる第二枠体70とを具備し、第二枠体70に対して、引戸1の被ガイド部11が摺動自在に案内される構成とするものである。
以下詳述すると、図3に示す例では、第一枠体60は、スペーサー材10を介して野縁9に固定されている。また、この第一枠体60は、紙面と直交する方向に長い長尺部材であって、スペーサー材10の天面5に対する取付固定部61と、該取付固定部61の見込方向の両端部よりそれぞれ下方に垂設される第一縦面構成部62(図において左側)、第二縦面構成部63(図において右側)を有し、これらの取付固定部61、第一縦面構成部62、第二縦面構成部63によって下方が開口される略コ字状の枠部材として構成されている。なお、第一枠体60は、本例のようにスペーサー材10(野縁9)の天面5に固定されるほか、天井仕上げ材の天面など、室内の天面を構成する部材に対して固定されることが想定される。
また、図3に示すごとく、第一枠体60の中に、第二枠体70が収容される。この第二枠体70は、紙面と直交する方向に長い長尺部材であって、第一枠体60の取付固定部61に対向する面を形成する平面部71と、該平面部71の見込方向の両端部よりそれぞれ下方に垂設される第一取付部72(図において左側)、第二取付部73(図において右側)を有している。また、この第一取付部72、第二取付部73には、それぞれ、第二枠体70の見込方向中心に向かって、下面構成部72a・73aが突設されている。さらに、この下面構成部72a・73aの突端においては、縦面部72b・73bが下方に向けて突設されており、この縦面部72b・73bには、それぞれ、第二枠体70の見込方向中心に向かって、突条係止部72c・73cが突設されている。
そして、図3に示すごとく、突条係止部72c・73cの間の空間にてレール溝74を構成し、このレール溝74に対し、引戸1側に固定される被ガイド部11が挿入され、レール溝74に沿って被ガイド部11が案内される構成としている。なお、この被ガイド部11は、突条係止部72c・73cに摺接する円筒状の胴部11aと、該胴部11aよりも径が大きく構成され、レール溝74よりも幅が広く構成される円筒状の頭部11bとを有しており、頭部11bが突条係止部72c・73cよりも上方に配置されて、被ガイド部11がレール溝74の下方に外れようとした際には、頭部11bが突条係止部72c・73cに係止されることで、被ガイド部11のレール溝74からの脱落が防がれるようになっている。この構成により、例えば、引戸1の下部に物が衝突するなどして、戸車12・12(図1参照)が外れた場合でも、被ガイド部11がレール溝74から脱落しないため、引戸1の転倒が防止できることになる。
また、図3に示すごとく、第一枠体60に対する第二枠体70の固定に関し、第一枠体60の第一縦面構成部62の内側面62u(第一枠体60の見込方向中心側)には、第二枠体70の第一取付部72と対向する固定部62aが設けられており、この固定部62aに第一取付部72の外側面72sを当着させた状態とし、第一取付部72の貫通孔72hを介して固着具82を固定部62aに設けた係合孔62kに固着することで、第一取付部72が固定部62aに対して固定されるようになっている。また、固定部62aと第一縦面構成部62の間には、固着具82のビス軸82aを収容するための収容部62cが構成され、これにより、第一縦面構成部62の外側面62s側には、固着具82が現れないようになっている。
また、図3に示すごとく、第一縦面構成部62において、前記固定部62aの上方には、第一取付部72に当接させるための突起部62bが設けられており、第一縦面構成部62からの見込方向における突起部62bと固定部62aの突出量を略同一とすることで、固定部62aに第一取付部72が固定された際には、この第一取付部72が略垂直に配置されるようになっている。
また、図3に示すごとく、同じく第一枠体60に対する第二枠体70の固定に関し、第一枠体60の第二縦面構成部63の内側面63uに、第二枠体70の第二取付部73の外側面73sを当着させた状態とし、第二縦面構成部63の貫通孔63hを介して固着具83を第二取付部73の係合孔73kに固着することで、第二取付部73が第二縦面構成部63に対して固定されるようになっている。ここで、第二取付部73は第二縦面構成部63に当着されるため、この第二取付部73は略垂直に配置されるようになっている。
以上のようにして、図3に示すごとく、第一取付部72が第一縦面構成部62に固定され、第二取付部73が第二縦面構成部63に固定されることで、第二枠体70が第一枠体60に対して固定される。
さらに、図3及び図4に示すごとく、第二枠体70の第一取付部72において、固着具82が挿入される貫通孔72hは、固着具82に対する上下方向の相対位置が変更可能となるように、上下方向に長く構成されている。本実施例では、固着具82をビスとし、貫通孔72hはビス軸82aの径よりも上下方向に長い長孔形状としている。
また、図3及び図4に示すごとく、第一枠体60の第二縦面構成部63において、固着具83が挿入される貫通孔63hは、固着具83に対する上下方向の相対位置が変更可能となるように、上下方向に長く構成されている。本実施例では、固着具83をビスとし、貫通孔63hはビス軸83aの径よりも上下方向に長い長孔形状としている。
以上のようにして、図5に示すごとく、第一枠体60に対する第二枠体70の上下方向の固定位置を調整できるようになっている。左の図の例では、第二枠体70を第一枠体60に対して最も低い位置に配置した状態を示すものであり、右の図の例では、第二枠体70を第一枠体60に対して最も高い位置に配置した状態を示すものである。このように、第二枠体70の第一枠体60に対する調整代Dが確保されることになり、必要に応じて、第二枠体70の上下方向の固定位置を調整することが可能となっている。
また、図5に示すように、第二枠体70の上下方向の固定位置を調整する際には、図4に示すごとく、前記固着具82・83と長孔形状の貫通孔63h・72hの組み合わせにより、前記固着具82・83による固定を緩めた状態で、前記第二枠体70が前記固着具82・83を介して前記第一枠体60に吊設されることとすることができる。これにより、固着具82・83を緩めた場合においても、第二枠体70が第一枠体60から脱落して下方に落下することがなく、また、第二枠体70の調整作業時においては、第二枠体70の落下を気にすることなく作業を行えることから、作業者の手が自由になるなど、作業性の向上を図ることができる。
また、図3及び図4に示すごとく、第二枠体70を第一枠体60に固定するための固着具82・83について、固着具82・83の操作箇所となるビス頭82b・83bが、上レール6の見込方向において同一の側(右側)に配置されることとなっている。これにより、上レール6の見込方向の一側(片側)から固着具82・83の操作を行うことができるようになる。この固着具82・83の操作に関し、特に、上レール6は、室内の天面5に取り付けられ、脚立などを利用した高所での作業となるため、このように上レール6の片側から複数の固着具82・83の操作を行うことができることとなれば、脚立の移動や体勢の変更をする必要がなくなり、作業性を良好なものとすることが可能となる。
また、図3及び図4に示すごとく、前記複数の固着具82・83は、前記上レール6の長手方向において略同一の位置に配置されることとしている。即ち、上レール6の長手方向における複数の固着具82・83の位置を略同一の位置とするとともに、上レール6の上下方向における複数の固着具82・83の位置をずらして配置することとして、上レール6の長手方向における複数の固着具82・83の各操作箇所(ビス頭82b・83b)が略同一の位置とされることとなっている。これにより、作業時においては、上レール6の長手方向において移動をすることなく、複数の固着具82・83を操作することが可能となる。本実施例では、上レール6の長手方向において、同一の箇所に二つの固着具82・83が配置されるため、脚立の移動や体勢の変更をせずに、二つの固着具82・83の操作が可能となって、作業性を良好なものとすることができる。なお、この構成は、上レール6の長手方向の寸法が大きく、長手方向の複数箇所に、図4に示す固着具82・83の組が配置される構成においては、特に優れた効果を発揮することになる。
そして、本実施例では、図3及び図4に示すごとく、第一枠体60の取付固定部61からの第二縦面構成部63の上下寸法を、第一縦面構成部62の上下寸法よりも短く構成し、第二縦面構成部63に配置される固着具83が、第一縦面構成部62に配置される固着具82よりも上方に配置されることとし、これにより、図4に示すごとく、第二縦面構成部63の側から臨んだ際には、固着具83の下方に固着具82が現れる。このような構成により、固着具82・83を上レール6の長手方向の同一位置において、操作することが可能となる。
また、図3に示すごとく、前記第一枠体60には、固着具82・83を外部から隠すための遮蔽部材90が設けられる。本実施例では、第一枠体60において、取付固定部61と第二縦面構成部63から構成される隅部64に、断面視略C字状の係合筒部65を設け、この係合筒部65の外周面に対して、板状の遮蔽部材90の同じく断面視略C字状の係合筒部91の内周面を回動自在に係合させることにより、遮蔽部材90が第一枠体60の隅部64において回動自在に支持される構成としている。また、第二縦面構成部63の下端部には、遮蔽部材90側に向かって係合部63kが突設されるとともに、遮蔽部材90の上下中途部には、この係合部63kと係合させるための係合部90kが設けられている。そして、遮蔽部材90を閉じた際には、係合部63k・90k同士が係合し合うことにより、遮蔽部材90が第一枠体60に対して係合固定されることになる。
以上の構成において、引戸の施工が完了した通常時においては、図3に示すごとく、遮蔽部材90が閉じられて、この遮蔽部材90の外側面90sによって内側の固着具82・83が遮蔽されるとともに、遮蔽部材90の外側面90sによって外観が構成される。これにより、固着具82・83が外観に現れて煩雑な印象が与えられるといった不具合が生じることがない。また、この遮蔽部材90の外側面90sは、第一縦面構成部62の外側面62sと同様の表面仕様とするとともに、遮蔽部材90が閉じた際の下端部90xの位置が、第一縦面構成部62の下端部62xの位置と同一となるように設計されることにより、上レール6を遮蔽部材90の側から見たときと、第一縦面構成部62の側から見たときにおいて、同一の意匠が構成されることになり、デザインの統一感を得ることができる。
一方、引戸の施工時や、施工後に必要が生じた場合における、第二枠体70の調整作業の際には、図3に示すごとく、遮蔽部材90を回動させて開くことにより、固着具82・83を出現させることができ、固着具82・83を操作することで第一枠体60の上下方向の固定位置を調整することが可能となる。
なお、図3に示すごとく、遮蔽部材90の回動機構については、前述のごとく、係合筒部65・91同士の係合によって構成されるものであり、別途蝶番を設ける必要がない点で、部品点数の削減と、コスト削減が図れるものとなっている。また、遮蔽部材90が閉じた際において、係合筒部91の上部に配置されるC字断面の端部は、下方に突出される係合部91aを構成しており、この係合部91aが係合筒部65の上側端部65aと係合することにより、係合筒部91が係合筒部65から脱落しないようになっている。
また、図5の左側の状態に示すごとく、本実施例では、第二枠体70を最下位置に調整した際において、第二枠体70の第一取付部72の下端部72xが、第一縦面構成部62の下端部62xよりも下方に配置され、外部に現れてしまう構成となっているが、第一取付部72の上下寸法などを変更することによって、第一縦面構成部62の下端部62xよりも第一取付部72の下端部72xが上方に配置されることとして、第一取付部72の下端部72xが第一縦面構成部62の下端部62xにて隠される構成としてもよい。
以上の例のようにして、本発明の実施がなされるものである。
即ち、図3に示すごとく、室内の天面を構成する部材(スペーサー材10)に対して固定される第一枠体60と、前記第一枠体60に対して上下方向の固定位置を調整可能に取付けられる第二枠体70とを具備し、第二枠体70に対して、引戸1の被ガイド部11が案内される構成とするものである。
即ち、図3に示すごとく、室内の天面を構成する部材(スペーサー材10)に対して固定される第一枠体60と、前記第一枠体60に対して上下方向の固定位置を調整可能に取付けられる第二枠体70とを具備し、第二枠体70に対して、引戸1の被ガイド部11が案内される構成とするものである。
このようにして、図5に示すごとく、第二枠体70の第一枠体60に対する調整代Dが確保されることになり、必要に応じて、第二枠体70の上下方向の固定位置を調整することが可能となる。そして、これにより、上レール6について、施工誤差や撓みなどの経年変化が生じても、第二枠体70の上下方向の固定位置を調整することによって、長期間にわたり安定した引戸の摺動性と、余剰の隙間のない納まりを実現することが可能となる。
また、以上の例では、一枚の引戸1を具備する間仕切構造について説明をしたが、図6(a)(b)に示すごとく、二枚、三枚の引戸1・1をそれぞれ具備する間仕切構造2A・2Bについても、以上の構成と同様の上レール6A・6Bを適用することが可能である。
本発明の構造は、スライドする引戸の上部を案内するため上レールの構造について幅広く適用可能であり、室内空間を間仕切る間仕切構造に適用する他、例えば、玄関ドアなどの室外空間と室内空間を間仕切る建具についての間仕切構造といったものについても、幅広く適用可能である。
1 引戸
2 間仕切構造
3 壁
4 開口部
5 天面
6 上レール
7 床面
8 下レール
11 被ガイド部
12 戸車
60 第一枠体
70 第二枠体
2 間仕切構造
3 壁
4 開口部
5 天面
6 上レール
7 床面
8 下レール
11 被ガイド部
12 戸車
60 第一枠体
70 第二枠体
Claims (6)
- 室内の天面を構成する部材に対して固定される第一枠体と、
前記第一枠体に対して上下方向の固定位置を調整可能に取付けられる第二枠体と、
を具備し、
前記第二枠体に対して、引戸の被ガイド部が案内される構成とする、
引戸用の上レール。 - 前記第二枠体を前記第一枠体に固定するための複数の固着具の各操作箇所は、
前記引戸用の上レールの見込方向において同一の側に配置される、
ことを特徴とする請求項1に記載の引戸用の上レール。 - 前記複数の固着具は、前記引戸用の上レールの長手方向において略同一の位置に配置される、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の引戸用の上レール。 - 前記第一枠体には、
前記第二枠体を前記第一枠体に固定するための固着具を外部から隠すための遮蔽部材が設けられる、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の引戸用の上レール。 - 前記固着具による固定を緩めた状態で、
前記第二枠体が前記固着具を介して前記第一枠体に吊設される構成とする、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の引戸用の上レール。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の引戸用の上レールと、
前記引戸用の上レールによって案内される引戸を有する、間仕切構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008064572A JP2009221675A (ja) | 2008-03-13 | 2008-03-13 | 引戸用の上レール、及び、間仕切構造 |
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JP2008064572A JP2009221675A (ja) | 2008-03-13 | 2008-03-13 | 引戸用の上レール、及び、間仕切構造 |
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Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2008
- 2008-03-13 JP JP2008064572A patent/JP2009221675A/ja active Pending
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