JP5012151B2 - 医薬用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、医薬用の耐熱容器に関する。さらに詳しくは日本薬局方に適合し、耐熱性、透明性、柔軟性に優れた、血液、薬剤等を入れる医薬用耐熱容器に関するものである。
現在、医薬用として市販されているソフトバッグは軽量で場所をとらない、破損しにくい、携帯しやすい等の特長から近年需要が伸びている。ソフトバッグにはフィルムタイプとブロータイプがあり、フィルムタイプは折りたたみができ、輸注スピードが落ちないメリットがある。ブロータイプはコスト的に安く、バリアー性に優れていることがメリットとなっている。ソフトバッグにはポリプロピレン、ポリエチレン等が使用されている。
また、近年、安全性と衛生性に関する意識の高まりから、より高い温度で滅菌処理が行われる傾向にあり、容器の材料としては、より耐熱性の高い材料が望まれている。滅菌処理を121℃以上で行なう場合については耐熱性、透明性が優れるポリプロピレンが使用されているが、柔軟性や低温衝撃性に問題がある。一方、ポリエチレンは、柔軟性や透明性は優れるものの耐熱性に問題があり、各種の試みがなされてきたが、医薬用容器として要求される物性をバランスよく満たし、耐熱性と柔軟性を両立した容器の出現が望まれていた。
これらの要求を満たす組成物として、ポリプロピレンの代わりに、エチレン・α−オレフィン共重合体や高圧ラジカル重合法による低密度ポリエチレンあるいはこれらの混合物からなるポリエチレン系医療用容器が提案されている(特許文献1、2参照)。しかし、いずれの容器も滅菌処理温度が低く、高温滅菌対応のものではなかった。
また、耐熱性を向上させる目的で放射線架橋が行われているが、架橋設備を設置する場合、多大な費用がかかるばかりか設備使用時の安全対策やメンテナンス等に費用がかかり、経済的な面で問題になっていた。
特開平3−168231号公報 特開平3−29659号公報
本発明の目的は、高温加熱滅菌処理を行っても変形が起こらず、しかも柔軟性、透明性に優れた医薬用容器を提供することにある。
本発明は、上記の目的に対して鋭意検討した結果見出されたものである。すなわち、本発明は、下記成分[A]および[B]からなり、DSC(示差走査型熱量計)の吸熱曲線から求めた117℃での残存結晶化度が4.0〜5.5重量%である樹脂組成物からなることを特徴とする医薬用容器に関するものである。
[A]:下記(a)〜(f)の要件を満たすエチレン・α−オレフィン共重合体60〜90重量%、
(a)JIS K6922−1に準拠した密度が910〜925kg/m
(b)JIS K6922−1に準拠したメルトマスフローレイトが0.1〜5g/10min、(c)ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィーにより求められる重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が1.5〜3.0であり、
(d)DSC(示差走査型熱量計)により測定された融点が1つであり、
(e)日本薬局方に規定の強熱残分試験法による残分が0.1重量%以下であり、
(f)50℃におけるn−ヘプタン抽出量が2.0wt%以下である。
[B]:下記(a)〜(c)の要件を満たす高密度ポリエチレン40〜10重量%、
(a)JIS K6922−1に準拠した密度が940〜965kg/m
(b)JIS K6922−1に準拠したメルトマスフローレイトが0.01〜10g/10min、(c)日本薬局方に規定の強熱残分試験法による残分が0.1重量%以下である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の医薬用容器を構成するエチレン・α−オレフィン共重合体(A)はエチレンと炭素数3〜20のオレフィンとの共重合体であり、α−オレフィンとしては、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘプテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン、1−オクタデセン、1−ノナデセン、1−エイコセンを例示することができる。また、これらのオレフィンを2種類以上混合して用いることもできる。
本発明の医薬用容器を構成するエチレン・α−オレフィン共重合体[A]の製造方法等については特に制限はなく、例えば触媒系としてチタン系の遷移金属を主体とするチーグラー触媒、メタロセン等を主体とするカミンスキー型触媒などのいずれの触媒系を使用しても製造することができる。本発明において用いるエチレン・α−オレフィン共重合体としてはMw/Mnが1.5〜3の範囲である。特にエチレンとα−オレフィンの組成分布が均一であることから得られる容器の透明性と機械的強度が優れるメタロセン等を主体とするカミンスキー型触媒を用いて製造されたエチレン・α−オレフィン共重合体が好ましい。
このようなカミンスキー型触媒としては、例えばチタン、ジルコニウム、ハフニウム等の遷移金属を主体とするメタロセン化合物(遷移金属化合物)と有機金属化合物あるいはメタロセン化合物と反応して安定アニオンとなるイオン化合物、粘土鉱物との組み合わせからなる一般的に知られている重合触媒系を用いることができる。また、カミンスキー型触媒は、1種または2種以上混合して使用しても差し支えない。メタロセン化合物としては、例えばビス(シクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(シクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、ビス(インデニル)チタニウムジクロライド、ビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(インデニル)ハフニウムジクロライド、エチレンビス(インデニル)チタニウムジクロライド、エチレンビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド、エチレンビス(インデニル)ハフニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(9−フルオレニル)ジルコニウムジクロライド等を挙げることができ、有機金属化合物として、例えばトリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム等を挙げることができ、遷移金属化合物と反応して安定アニオンとなるイオン化合物として、例えばリチウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート等からなるものが挙げられ、粘土鉱物としては、モンモリロナイト、ヘクトライト、サポナイト等を挙げることができる。
また、その際の重合方法としては特に制限はなく、一般的な重合方法である気相法、スラリー法、溶液法、高圧法などいずれでも差し支えない。また、1段または2段以上で多段重合されたものでも、2種類以上の重合体を機械的にブレンドすることによっても製造できる。
本発明の医薬用容器を構成するエチレン・α−オレフィン共重合体[A]の密度は、JIS K6922−1(1997)に準拠して密度勾配管法で測定した値として、910〜925kg/mである。910kg/m未満では、容器にした際の耐熱性が劣り、925kg/mを超えると柔軟性、透明性が劣るものとなる。
本発明の医薬用容器を構成するエチレン・α−オレフィン共重合体[A]の190℃、2.16kg荷重におけるメルトマスフローレイトは、0.1〜5g/10分、好ましくは1〜5g/10分である。0.1g/10分未満の場合は溶融粘度が高すぎて押出負荷が大きいばかりでなく、フィルムの外観(表面肌)を損なう恐れがある。5g/10分を超えると溶融張力が小さくなりすぎて水冷式インフレーションフィルム成形においては溶融パリソンを吹き下げる際にドローダウン(自重垂れ)が激しく成形できない。
本発明の医薬用容器を構成するエチレン・α−オレフィン共重合体[A]のゲル・パーミエーション・クロマトグラフィーにより求められる重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)は1.5〜3.0、好ましくは1.5〜2.5である。Mw/Mnが1.5未満の場合は押出負荷が大きくなりフィルムの外観(表面肌)を損なう恐れがある。また3.0を越えると透明性を損なう恐れがある。
本発明の医薬用容器を構成するエチレン・α−オレフィン共重合体[A]のDSC(示差走査型熱量計)による昇温測定において得られる吸熱曲線のピークが1つであることを特徴とし、これによって得られる医薬用容器は弾性率の温度依存性が小さく、かつ、透明性に優れる。吸熱曲線は、アルミニウム製のパンに5〜10mgのサンプルを挿填し、DSCにて昇温することによって得られる。なお、昇温測定は、予め230℃で3分間放置した後、10℃/分で−10℃まで降温し、その後、10℃/分の昇温速度で150℃まで昇温することにより行われる。
本発明の医薬用容器を構成するエチレン・α−オレフィン共重合体[A]の日本薬局方に規定の強熱残分試験法による残分が0.1重量%以下である。日本薬局方に規定の強熱残分試験法による残分が0.1重量%を超える場合には、薬剤等の内容液への不純物溶出が懸念され、衛生性が悪くなる恐れがある。強熱残分は重金属試験で鉛として比色されない不揮発性無機物の検出を目的としており、材料の触媒残渣や無機系の添加剤が影響する。触媒残渣の少ないメタロセン等を主体とするカミンスキー型触媒が好ましく、加える添加剤も少ない方が好ましい。
本発明の医薬用容器を構成するエチレン・α−オレフィン共重合体[A]の50℃におけるn−ヘプタン抽出量は2.0wt%以下である。エチレン・α−オレフィン共重合体の50℃におけるn−ヘプタン抽出量が2.0wt%を超える場合、耐熱性に劣る低分子量成分が増加するため、得られたフィルムを加熱処理した際に表面へのブリードが起こり、透明性が悪化したりブロッキングが発生するという問題がある。n−ヘプタン抽出量は材料の結晶化度、低分子量成分量が影響する。材料の密度が低く、メルトマスフローレイトが高いと多くなる。また、メタロセン等を主体とするカミンスキー型触媒が好ましい。
本発明の医薬用容器を構成する高密度ポリエチレン[B]の製造方法等については特に制限はなく、例えば触媒系としてチタン系の遷移金属を主体とするチーグラー触媒、クロム系触媒を主体とするフィリップス触媒、メタロセン等を主体とするカミンスキー型触媒などのいずれの触媒系を使用しても製造することができる。特にMw/Mnが2〜3の範囲である高密度ポリエチレンは組成分布が均一であり、得られる容器の透明性が優れることからメタロセン等を主体とするカミンスキー型触媒を用いて製造された高密度ポリエチレンが好ましい。エチレン単独重合体のみならず、エチレンと少量のα−オレフィン、例えばプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘプテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン、1−オクタデセン、1−ノナデセン、1−エイコセン等を共重合させたエチレン・α−オレフィン共重合体を用いることもできる。
本発明の医薬用容器を構成する高密度ポリエチレン[B]の密度は、JIS K6922−1(1997)に準拠して密度勾配管法で測定した値として、940〜965kg/m、好ましくは950kg/m未満である。940kg/m未満では、耐熱性がないため容器にした際の耐熱性が劣り、965kg/mを超えると柔軟性、透明性が劣るものとなる。
本発明の医薬用容器を構成する高密度ポリエチレン[B]の190℃、2.16kg荷重におけるメルトマスフローレイトは、0.01〜10g/10分、好ましくは0.3〜5g/10分である。0.01g/10分未満の場合は溶融粘度が高すぎて押出負荷が大きいばかりでなく、フィルムの外観(表面肌)を損なう恐れがある。10g/10分を超えると溶融張力が小さくなりすぎて水冷式のインフレーションフィルム成形においてはドローダウンが激しく成形できない。
本発明の医薬用容器を構成する高密度ポリエチレン[B]の日本薬局方に規定の強熱残分試験法による残分が0.1重量%以下である。日本薬局方に規定の強熱残分試験法による残分が0.1重量%を超える場合には、薬剤等の内容液への不純物溶出が懸念され、衛生性が悪くなる恐れがある。強熱残分は重金属試験で鉛として比色されない不揮発性無機物の検出を目的としており、材料の触媒残渣や無機系の添加剤が影響する。触媒残渣の少ないメタロセン等を主体とするカミンスキー型触媒が好ましく、加える添加剤も少ない方が好ましい。
本発明の医薬用容器を構成する樹脂組成物はエチレン・α−オレフィン共重合体[A]と高密度ポリエチレン[B]の配合割合(重量比)が85/15〜60/40であり、特に透明性と耐熱性のバランスに優れる容器が得られる80/20〜65/35からなることが好ましい。ここでエチレン・α−オレフィン共重合体[A]/高密度ポリエチレン[B]の配合割合が85/15より高い場合、容器の滅菌処理を行った際の変形が大きくなり耐熱性が劣るものとなる。また、エチレン・α−オレフィン共重合体[A]/高密度ポリエチレン[B]の配合割合が60/40より低い場合、容器の柔軟性、透明性が劣るものとなる。
本発明の[A]および[B]の樹脂組成物は、任意の方法で混合することによって得られる。混合方法としては、単軸または二軸押出機、オープンロールミル、バンバリーミキサー、ニーダー、ニーダールーダーを用いて、機械的混合条件下で混合する方法、容器成形時に混合するドライブレンドする方法等を採用することができる。
本発明の医薬用容器を構成する樹脂組成物はDSC(示差走査型熱量計)の吸熱曲線から求めた117℃での残存結晶化度4.0〜5.5重量%である。残存結晶化度が4.0重量%未満の場合は、耐熱性が不足し、滅菌処理により成形体の変形や透明性の低下が生じるため好ましくない。残存結晶化度が5.5重量%を超える場合は、透明性に悪影響を及ぼす高結晶成分が存在するため、透明性が劣るものとなる。残存結晶化度は、使用する高密度ポリエチレンの密度と配合量のバランスからなり、高密度ポリエチレンの密度が低い場合は配合量を多く、密度が高い場合は配合量を少なくする必要がある。
本発明の医薬用容器を構成する樹脂組成物は、無添加、または、必要に応じて酸化防止剤、耐候安定剤、帯電防止剤、滑剤、ブロッキング防止剤、有機・無機顔料等、通常ポリオレフィンに使用される添加剤を添加しても構わない。樹脂中に上記の添加剤を混合する方法は特に制限されるものではないが、例えば、重合後のペレット造粒工程で直接添加する方法、また、予め高濃度のマスターバッチを作製し、これを成形時にドライブレンドする方法等が挙げられる。
本発明の医薬用容器の成形方法は特に制限はなく一般に知られている方法でよく、例えば水冷式または空冷式インフレーション成形、ブロー成形、チューブ成形、回転成形、射出成形、射出ブロー成形等の成形法が用いられる。特に衛生性、透明性に優れることから水冷式インフレーション成形法が好ましい。また、これらの成形法を用いて単層または多層によって容器を成形してもよい。
本発明の医薬用容器は、その厚みが0.05〜1mmであることが好ましく、更には0.1〜0.5mmであることが好ましい。
本発明の医薬用容器を滅菌する方法としては、例えば高圧蒸気法(オートクレーブ)、乾熱法等の加熱滅菌法、放射線法、高周波法等の照射法、ガス法、ろ過法等が挙げられる。特に高圧蒸気滅菌処理する際の滅菌温度は耐熱性と透明性のバランスから115〜120℃が好ましい。薬液を収容した後、115〜120℃で滅菌処理を行うことが好ましい。薬液としては、注射剤に使用する注射用水、生理食塩液等がある。
本発明の医薬用容器は、血液バッグ、採血容器、血液製剤容器、輸液容器、輸液セット、点眼剤容器、内服剤容器、排尿バッグ、外用液剤容器等に好適に利用される。
本発明の医薬用容器は、耐熱性、透明性、柔軟性等に優れ、医薬用容器として好適に利用される。
以下実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
〜密度の測定〜
密度は、JIS K6922−1(1997)に準拠して密度勾配管法で測定した。
〜メルトマスフローレイトの測定〜
メルトマスフローレイトは、JIS K6922−1(1997)に準拠して190℃、2.16kg荷重で測定した。
〜Mw/Mnの測定〜
重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)によって測定した。GPC装置としては東ソー(株)製 HLC−8121GPC/HTを用い、カラムとしては東ソー(株)製 TSKgel GMHhr−H(20)HTを用い、カラム温度を140℃に設定し、溶離液として1,2,4−トリクロロベンゼンを用いて測定した。測定試料は1.0mg/mLの濃度で調製し、0.3mL注入して測定した。分子量の検量線は、分子量既知のポリスチレン試料を用いて校正されている。
〜吸熱ピーク数の測定〜
DSC(パーキンエルマー社製、商品名:DSC−7)を用いて測定を行なった。5〜10mgのサンプルをアルミニウムパンに挿填し、DSCに設置した後、80℃/分の昇温速度で230℃まで昇温し、230℃で3分間放置する。その後、10℃/分の降温速度で−10℃まで冷却し、再度10℃/分の昇温速度で−10℃から150℃まで昇温する手順で昇温/降温操作を行い、2回目の昇温時に観測される吸熱曲線のピーク数を評価した。
〜n−ヘプタン抽出量の測定〜
200メッシュパスの粉砕試料約10gを精秤し、400mlのn−ヘプタンを加えて50℃で2時間抽出を行い、抽出液から溶媒を蒸発させて、乾燥固化させて得た抽出物の重量の初期重量に対する百分率を求めることによって算出した。
〜強熱残分の測定〜
日本薬局方に規定の強熱残分試験法に準拠し、試料50gを精秤した後、白金皿に入れてガスバーナーにより燃焼させ、さらに電気炉で650℃×1時間の条件で完全灰化させたときの残留物の重量を秤量し、初期重量に対する百分率を求めることによって算出した。
〜残存結晶化度の測定〜
組成物の残存結晶化度(W)は上記の吸熱ピーク数の測定方法により容器の吸熱曲線を測定して容器の全融解熱量と117℃以上の融解熱量を求め、次式により算出した。
W(重量%)={ρ(ρ−ρ)/ρ(ρ−ρ)}×(Q117℃/Qall)/1,000
ここで、Qall:全融解熱量、Q117℃:117℃以上の融解熱量、ρ:試料の密度、ρ:ポリエチレンの完全結晶の密度(1,000kg/m)、ρ:完全非結晶密度(855kg/m)である。
〜耐熱性の評価〜
日本薬局方に準拠し、実施例1に示す方法により作製した容器をオートクレーブ内にセットした後、117℃または119℃の温度で30分間加熱処理した後、室温まで冷却後、容器を取り出し、外観を以下の項目について観察して評価した。容器の波打ち状態を観察した。ほとんど波打ちが見られず変形度合いが小さかったものを○、容器の波打ちが大きく、容器の変形が大きかったものを×とした。肌荒れ状態を目視観察し、容器の表面に斑点状の模様が見られなかったものを○、容器表面に数個の斑点状の模様が見られたものを×とした。
〜透明性の評価〜
耐熱性の評価を行った後の容器の胴部の中心付近より幅9.5mm、長さ50mmのサンプルを切り出し、島津製作所製、紫外可視分光光度計(商品名UV−1600)を用いて、純水中で波長450nmの透過率を測定した。55%以上を○、55%未満を×とした。
〜微粒子数の測定〜
耐熱性を評価した後の容器内の純水を23℃で一定期間放置した後、HIAC/ROYCO社製液体微粒子カウンター・シリーズ4100で、1μm以上の微粒子の数を測定した。全ての操作は、クラス1000のクリーンルーム内で行った。数値が少ないほど溶出性は良好とした。
〜柔軟性の評価〜
JIS K7127−1989に準拠して、5%ひずみ時の引張割線弾性率(以下、5%モジュラスという)を測定した。数値が低いほど柔軟性が良好とした。
合成例1
[変性粘土化合物の調製]
水1,500mlに、37%塩酸30mlおよびN,N−ジメチル−オクタデシルアミンを89.1g加え、N,N−ジメチル−オクタデシルアンモニウム塩酸塩水溶液を調整した。平均粒径7.8μmのヘクトライト(商品名:ラポナイトRD、 ロックウッドアディティブズ社製)300gを上記塩酸塩水溶液に加え、6時間反応させた。反応終了後、反応溶液を濾過し、得られたケーキを6時間減圧乾燥し、変性粘土化合物360gを得た。
[重合触媒の調製]
窒素雰囲気下の20Lステンレス容器に、ヘプタン3.3L、トリイソプロピルアルミニウムのヘプタン溶液(20wt%希釈品)をアルミニウム原子当たり3.5mol(2.8L)および上記で得られた変性粘土化合物300gを加えて1時間撹拌した。そこへジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロライドをジルコニウム原子当たり10mmol加えて12時間撹拌した。得られた懸濁系に脂肪族系飽和炭化水素溶媒(出光石油化学製、商品名IPソルベント2835)8.7Lを加えることにより、触媒を調製した(ジルコニウム濃度0.67mmol/L)。
[エチレン・α−オレフィン共重合体の製造]
高温高圧重合用に装備された槽型反応器を用い、エチレンおよび1−ヘキセンを連続的に反応器内に圧入して、全圧を900kg/cm、1−ヘキセン濃度を27.0mol%になるように設定した。そして反応器を1,500rpmで撹拌し、上記により得られた重合触媒を反応器の供給口より連続的に供給し、平均温度を185℃に保ち重合反応を行い、エチレン・ヘキセン−1共重合体(以下、エチレン・α−オレフィン共重合体[A1]と記す。)をペレット形状で得た。得られたエチレン・α−オレフィン共重合体[A1]は密度=911kg/m、MFR=2.2g/10min、Mw/Mn=2.2、n−ヘプタン抽出量=1.0重量%であった。
合成例2
[変性粘土化合物の調製]
脱イオン水4.8L、エタノール3.2Lの混合溶媒に、ジメチルベヘニルアミン;(C2245)(CHN 354gと37%塩酸83.3mLを加え、ジメチルベヘニルアミン塩酸塩溶液を調製した。この溶液に合成ヘクトライト(商品名:ラポナイトRD、 ロックウッドアディティブズ社製)1,000gを加え終夜攪拌させ、得られた反応液をろ過し、固体分を水で十分洗浄した。固体分を乾燥させたところ、1,180gの有機変性粘土化合物を得た。赤外線水分計で測定した含液量は0.8%であった。次に、この有機変性粘土化合物を粉砕し、平均粒径を6.0μmに調整した。
[重合触媒の調製]
5Lのフラスコに、[変性粘土化合物の調製]に従って合成した有機変性粘土化合物450g、ヘキサン1.4kgを加え、その後トリイソブチルアルミニウムのヘキサン20重量%溶液1.78kg(1.8モル)、ビス(n−ブチル−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド7.32g(18ミリモル)を加え、60℃に加熱して1時間撹拌した。反応溶液を45℃に冷却し、2時間静置した後に傾斜法で上澄液を除去した。次に、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン1重量%溶液1.78kg(0.09モル)を添加し、45℃で30分間反応させた。反応溶液を45℃で2時間静置した後に傾斜法で上澄液を除去し、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン20重量%溶液0.45kg(0.45モル)を加え、ヘキサンで再希釈して全量を4.5Lとし触媒溶液を調製した。
[高密度ポリエチレンの製造]
内容積300Lの重合器に、ヘキサンを135kg/時、エチレンを20.0kg/時、ブテン−1を0.4kg/時、水素8NL/時および[重合触媒の調製]によって得られた重合触媒を連続的に供給した。また、助触媒として液中のトリイソブチルアルミニウムの濃度を0.93ミリモル/kgヘキサンとなるように、それぞれ連続的に供給した。重合温度は85℃に制御した。得られた高密度ポリエチレン[B2]はMFR3.30g/10分密度は945kg/mであった。
示す。
実施例1
合成例1で得られたエチレン・α−オレフィン共重合体[A1]75重量%、高密度ポリエチレン[B1](東ソー(株)製、ニポロンハード4200(メルトマスフローレイト=2.3g/10min、密度=960kg/m))25重量%をタンブラーでドライブレンド後、下記の条件で容器の製造、滅菌処理を行い、製品の物性を評価した。容器の耐熱性、微粒子数、光線透過率、柔軟性は良好であった。
[水冷インフレーション成形]
45mmφ単層水冷インフレーション成形機(プラコー製)にて、樹脂温度195℃、引取速度6m/分、冷却水温度20℃にて、折径115mm、厚み250μmのチューブ状のフィルムを得た。
[容器の製造]
上記操作で得られたチューブ状のフィルムから、長さ180mmのチューブ状サンプルを切り出し、一方の開口部をインパルスシーラー(富士インパルス製)で開口部の端から10mm幅でシールした。次に純水を300ml充填し、内部のエアー量が50ccになるようにもう一方の開口部をインパルスシーラーで開口部の端から10mm幅でシールして容器を製造した。なお、容器の製造に際しては、クラス1000に保たれたクリーンルーム内で行った。
[滅菌処理]
上記操作で得られた容器を日阪製作所製高温高圧調理殺菌機内にセットして117℃で30分間加熱処理を行い、サンプルを室温まで冷却した。
実施例2
滅菌処理温度を120℃で30分間とした以外は実施例1と同様の操作を行い、製品の物性を評価した。容器の耐熱性、微粒子数、光線透過率、柔軟性は良好であった。
実施例3
エチレン・α−オレフィン共重合体[A1]の配合量を70重量%、高密度ポリエチレン[B1]の配合量を30重量%とした以外は実施例1と同様の操作を行い、製品の物性を評価した。容器の耐熱性、微粒子数、光線透過率、柔軟性は良好であった。
実施例4
滅菌処理温度を120℃で30分間とした以外は実施例3と同様の操作を行い、製品の物性を評価した。容器の耐熱性、微粒子数、光線透過率、柔軟性は良好であった。
実施例5
エチレン・α−オレフィン共重合体[A1]70重量%、合成例2で得られた高密度ポリエチレン[B2]30重量%とした以外は実施例1と同様の操作を行い、製品の物性を評価した。容器の耐熱性、微粒子数、光線透過率、柔軟性は良好であった。
比較例1
エチレン・α−オレフィン共重合体[A1]の配合量を90重量%、高密度ポリエチレン[B1]の配合量を10重量%とした以外は実施例1と同様の操作を行い、製品の物性を評価した。その結果、容器の加熱処理後の変形、肌荒れが発生し、容器としての使用が難しいと判断した。
比較例2
エチレン・α−オレフィン共重合体[A1]の配合量を50重量%、高密度ポリエチレン[B1]の配合量を50重量%とした以外は実施例1と同様の操作を行い、製品の物性を評価した。その結果、容器の耐熱性は良好であったが、透明性、柔軟性が不足し、容器としての使用が難しいと判断した。
比較例3
エチレン・α−オレフィン共重合体[A1]80重量%、直鎖状低密度ポリエチレン[B3](東ソー(株)製、ニポロン−Z ZF260(メルトマスフローレイト=2.0g/10min、密度=936kg/m))20重量%とした以外は実施例1と同様の操作を行い、製品の物性を評価した。その結果、加熱処理後の容器の変形、肌荒れが発生し、容器としての使用が難しいと判断した。
比較例4
直鎖状低密度ポリエチレン[A2](東ソー(株)製、ニポロン−Z ZF230(メルトマスフローレイト=2.0g/10min、密度=920kg/m))80重量%、高密度ポリエチレン[B1]20重量%とした以外は実施例1と同様の操作を行い、製品の物性を評価した。その結果、容器の耐熱性は良好であったが、透明性、柔軟性が不足し、容器としての使用が難しいと判断した。
Figure 0005012151
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Claims (3)

  1. 下記成分[A]および[B]からなり、DSC(示差走査型熱量計)の吸熱曲線から求めた117℃での残存結晶化度が4.0〜5.5重量%である樹脂組成物からなることを特徴とする医薬用容器。
    [A]:下記(a)〜(f)の要件を満たすエチレン・α−オレフィン共重合体60〜85重量%、
    (a)JIS K6922−1に準拠した密度が910〜925kg/m
    (b)JIS K6922−1に準拠したメルトマスフローレイトが0.1〜5g/10min、(c)ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィーにより求められる重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が1.5〜3.0であり、
    (d)DSC(示差走査型熱量計)により測定された融点が1つであり、
    (e)日本薬局方に規定の強熱残分試験法による残分が0.1重量%以下であり、
    (f)50℃におけるn−ヘプタン抽出量が2.0wt%以下である。
    [B]:下記(a)〜(c)の要件を満たす高密度ポリエチレン40〜15重量%、
    (a)JIS K6922−1に準拠した密度が940〜965kg/m
    (b)JIS K6922−1に準拠したメルトマスフローレイトが0.01〜10g/10min、(c)日本薬局方に規定の強熱残分試験法による残分が0.1重量%以下である。
  2. インフレーションフィルムからなることを特徴とする請求項1に記載の医薬用容器。
  3. 薬液を収容した後、115〜120℃で滅菌処理を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の医薬用容器。
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