JP4670327B2 - 耐熱性フィルム - Google Patents

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Description

本発明は、フィルム製造時の加工性に優れ、かつ120℃以上の高圧蒸気滅菌処理を行った際に変形や融着が少なく、透明性に優れた耐熱性フィルムに関するものである。
近年、食品、医薬品、飲料などの包装においては、安全性と衛生性に関する意識の高まりから、より高い温度で高圧蒸気滅菌処理(すなわちレトルト処理)が行われる傾向にあり、包装材料としては、より耐熱性の高い材料が望まれている。
一般的に、ポリプロピレンフィルムは、耐熱性や透明性には優れるものの、低温衝撃性が劣っている。また、ポリエチレンフィルムは、低温衝撃性や透明性には優れるものの、耐熱性に劣るため、滅菌時の処理温度を上げることができないという問題があった。また、滅菌処理後に透明性が失われる現象(失透現象)があり、透明性の低下が問題になっていた。これらの問題に対して、要求される物性をバランス良く満たした包装材料の出現が望まれていた。
そこで、特定範囲のメルトフローレートと密度を有するエチレンと炭素数3〜18のα−オレフィンからなるエチレン−α−オレフィン共重合体70〜95重量%および特定範囲のメルトフローレートと密度を有する高密度ポリエチレン30〜5重量%からなるポリエチレン系樹脂組成物よりなるレトルト包装用フィルムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、エチレンと炭素数3〜12のα−オレフィンとを共重合させて得られる特定の密度、分子量分布を有する直鎖状ポリエチレンからなる層を有するレトルト容器が開示されている(例えば、特許文献2参照)。さらに、チタン、ジルコニウムもしくはハフニウムを含む触媒系で重合され、特定範囲のメルトフローレートと密度を有するエチレン・α−オレフィン共重合体95〜50重量%と特定範囲のメルトフローレートと密度を有するエチレン単独重合体またはエチレン・α−オレフィン共重合体5〜50重量%からなるポリエチレン組成物が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平8−3383号公報 特開平8−244791号公報 特開平9−255819号公報
本発明は、フィルム製造時の加工性に優れ、食品、医薬品、飲料などを容器に充填して120℃以上の高圧蒸気滅菌処理を行った際に、容器の変形や容器同士の融着が少なく、かつ容器の透明性が失われる現象(失透現象)の少ない透明性に優れた耐熱性フィルムを提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、特定のポリエチレン系樹脂が優れた流動性を有し、かつ得られた成形体が優れた物性であることを見い出した。
すなわち本発明は、下記(A)〜(D)の要件を満たすポリエチレン系樹脂からなることを特徴とする耐熱性フィルムに関するものである。
(A)密度が890kg/m以上980kg/m以下、
(B)炭素数6以上の長鎖分岐数が1,000個の炭素原子当たり0.01個以上3個以下、
(C)190℃で測定した溶融張力(MS190)(mN)と2.16kg荷重のMFR(g/10分、190℃)が、下記式(1)
MS190>22×MFR−0.88 (1)
を満たすと共に160℃で測定した溶融張力(MS160)(mN)と2.16kg荷重のMFR(g/10分、190℃)が、下記式(2)を満たし、
MS160>110−110×log(MFR) (2)
(D)示差走査型熱量計による昇温測定において得られる吸熱曲線のピークが一つである
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で用いるポリエチレン系樹脂の密度は、JIS K6922−1(1998)に準拠して密度勾配管法で測定した値として、890kg/m以上980kg/m以下である。密度が890kg/m未満の場合、得られるフィルムの剛性が不足するためフィルムの腰が弱くなる。また、密度が高くなるとフィルムの衝撃強度が低下するので、密度の上限としては980kg/mが好ましい。本発明の耐熱性フィルムを120℃以上で高圧蒸気滅菌処理を行う場合には、930kg/m以上980kg/m以下とすることが望ましい。
本発明で用いるポリエチレン系樹脂の直鎖状ポリエチレン換算の重量平均分子量(M)は、10,000以上1,000,000以下であり、好ましくは20,000以上700,000以下であり、さらに好ましくは25,000以上300,000以下である。Mが10,000未満では得られる耐熱性フィルムの衝撃強度が低下したり、成形時にロールに低分子量ポリエチレンの付着物がつき、ロール汚染を引き起こして連続成形が困難となる。また、1,000,000以上では押出機内の樹脂圧力や電流値が上昇し、成形性が低下する恐れがある。
本発明で用いるポリエチレン系樹脂の190℃、2.16kg荷重におけるMFRは、0.1g/10分以上200g/10分以下、好ましくは0.1g/10分以上100g/10分以下、さらに好ましくは0.1g/10分以上50g/10分以下である。0.1g/10分未満である場合は押出負荷が大きくなるため、耐熱性フィルムの成形を行うことが困難となり、200g/10分を超えると実用に耐えない強度となってしまう。
本発明で用いるポリエチレン系樹脂の長鎖分岐数は、1,000個の炭素原子当たり0.01個以上3個以下である。0.01個未満では流動性が悪く、良好な成形体を得られない恐れがある。また、3個を超えると力学的性質に劣る成形体となる恐れがある。なお、長鎖分岐数とは13C−NMR測定で検出されるヘキシル基以上(炭素数6以上)の分岐の数である。
本発明の耐熱性フィルムに用いるポリエチレン系樹脂の190℃で測定した溶融張力(MS190)(mN)と2.16kg荷重のMFR(g/10分、190℃)は、
MS190>22×MFR−0.88 (1)
で示される関係にあり、好ましくは下記式(1)’
MS190>30×MFR−0.88 (1)’
で示される関係にあり、さらに好ましくは下記式(1)”
MS190>5+30×MFR−0.88 (1)”
で示される関係にある。(1)式を満たさない場合、流動性が乏しく、良好な耐熱性フィルムを得られない恐れがある。
また、本発明の耐熱性フィルムに用いるポリエチレン系樹脂の160℃で測定した溶融張力(MS160)(mN)と2.16kg荷重のMFR(g/10分、190℃)は、
MS160>110−110×log(MFR) (2)
で示される関係にあり、好ましくは下記式(2)’
MS160>130−110×log(MFR) (2)’
で示される関係にあり、さらに好ましくは下記式(2)”
MS160>150−110×log(MFR) (2)”
で示される関係にある。(2)式を満たさない場合、流動性が悪く、薄肉の耐熱性フィルムを得られない恐れがある。
本発明で用いるポリエチレン系樹脂は、示差走査型熱量計(DSC)による昇温測定において得られる吸熱曲線のピークが一つであることを特徴とする。これによって得られる耐熱性フィルムは弾性率の温度依存性が小さく、かつ耐熱性に優れる。吸熱曲線は、アルミニウム製のパンに5〜10mgのサンプルを挿填し、DSCにて昇温することによって得られる。なお、昇温測定は、予め230℃で3分間放置した後、10℃/分で−10℃まで降温し、その後、10℃/分の昇温速度で150℃まで昇温することにより行われる。
本発明の耐熱性フィルムに用いるポリエチレン系樹脂は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)/固有粘度計によって評価した収縮因子(g’値)が0.1以上0.9未満、さらには0.1以上0.7以下であることが好ましく、これによってポリエチレン系樹脂を耐熱性フィルムに成形する際、インフレーション成形の場合はバブルの安定性が増したり、キャスト成形の場合はネックインが小さくなるため、得られるフィルムの歩留まりが向上する。本発明における収縮因子(g’値)とは、長鎖分岐の程度を表すパラメータであり、重量平均分子量(M)の3倍の絶対分子量における本ポリエチレン系樹脂の固有粘度と、分岐が全くない高密度ポリエチレン(HDPE)の同じ分子量における固有粘度との比である。また、このg’値とGPC/光散乱計によって評価した収縮因子(g値)との間には、好ましくは式(3)、さらに好ましくは式(3)’で示される関係があり、これによって成形品の収縮率はさらに低減する。なお、g値はMの3倍の絶対分子量における本ポリエチレン系樹脂の慣性半径の二乗平均と、分岐が全くないHDPEの同じ分子量における慣性半径の二乗平均との比である。
0.2<log(g’)/log(g)<1.3 (3)
0.5<log(g’)/log(g)<1.0 (3)’
さらに、Mの3倍の絶対分子量におけるg値(g3M)とMの1倍の絶対分子量におけるg値(g)の間には、式(4)、好ましくは式(4)’、さらに好ましくは式(4)”で示される関係があることが、耐熱性フィルムの収縮率低減のために望ましい。
0<g3M/g≦1 (4)
0<g3M/g≦0.9 (4)’
0<g3M/g≦0.8 (4)”
本発明の耐熱性フィルムに用いるポリエチレン系樹脂は、エチレンを重合することによって得られる末端にビニル基を有するエチレン重合体、またはエチレンと炭素数3以上のオレフィンを共重合することによって得られる末端にビニル基を有するエチレン共重合体であり、
(E)Mが2,000以上であり、
(F)M/Mが2以上5以下である
マクロモノマーの存在下に、エチレンおよび任意に炭素数3以上のオレフィンを重合することによって得られたものであることが望ましい。マクロモノマーとは、末端にビニル基を有するオレフィン重合体であり、好ましくはエチレンを重合することによって得られる末端にビニル基を有するエチレン重合体、またはエチレンと炭素数3以上のオレフィンを共重合することによって得られる末端にビニル基を有するエチレン共重合体であり、さらに好ましくは、任意に用いられる炭素数3以上のオレフィンに由来する分岐以外の分岐のうち、長鎖分岐(すなわち、13C−NMR測定で検出されるヘキシル基以上の分岐)が、主鎖メチレン炭素1,000個当たり0.01個未満である、末端にビニル基を有する直鎖状エチレン重合体または直鎖状エチレン共重合体である。
炭素数3以上のオレフィンとしては、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ブテンもしくはビニルシクロアルカン等のα−オレフィン、ノルボルネンもしくはノルボルナジエン等の環状オレフィン、ブタジエンもしくは1,4−ヘキサジエン等のジエンまたはスチレンを例示することができる。また、これらのオレフィンを2種類以上混合して用いることもできる。
マクロモノマーとして末端にビニル基を有するエチレン重合体または末端にビニル基を有するエチレン共重合体を用いる場合、その直鎖状ポリエチレン換算の数平均分子量(M)は、2,000以上であり、好ましくは3,000以上であり、さらに好ましくは5,000以上である。直鎖状ポリエチレン換算の重量平均分子量(M)は、3,000以上であり、好ましくは5,000以上であり、さらに好ましくは10,000より大きい。また、重量平均分子量(M)とMの比(M/M)は、2以上5以下であり、好ましくは2以上4以下であり、さらに好ましくは2以上3.5以下である。下記一般式(5)
Z=[X/(X+Y)]×2 (5)
(ここで、Xはマクロモノマーの主鎖メチレン炭素1,000個当たりのビニル末端数であり、Yはマクロモノマーの主鎖メチレン炭素1,000個当たりの飽和末端数である。)
で表されるZは0.25以上1以下であり、好ましくは0.50以上1以下である。XおよびYは、H−NMR、13C−NMRまたはFT−IR等で求められる。例えば、13C−NMRにおいて、ビニル末端は114ppm、139ppm、飽和末端は32.3ppm、22.9ppm、14.1ppmのピークにより、その存在および量が確認できる。
本発明におけるマクロモノマーの製造方法に関して特に限定はないが、マクロモノマーとして末端にビニル基を有するエチレン重合体または末端にビニル基を有するエチレン共重合体を製造する場合は、例えば、周期表第3族、第4族、第5族および第6族から選ばれる遷移金属を含有するメタロセン化合物を主成分として含む触媒を用いてエチレンを重合する方法を用いることができる。助触媒としては、有機アルミニウム化合物、プロトン酸塩、ルイス酸塩、金属塩、ルイス酸および粘土鉱物等が挙げられる。
本発明に用いられるポリエチレン系樹脂は、例えば、周期表第3族、第4族、第5族および第6族から選ばれる遷移金属を含有するメタロセン化合物を主成分として含む触媒を用いて、マクロモノマーの存在下に、エチレンおよび任意に炭素数3以上のオレフィンを重合することによって得られる。また、マクロモノマーの製造と同様に、助触媒を用いることができる。重合温度は、−70〜300℃、好ましくは0〜250℃、さらに好ましくは20〜150℃の範囲である。エチレン分圧は、0.001〜300MPa、好ましくは0.005〜50MPa、さらに好ましくは0.01〜10MPaの範囲である。また、重合系内に分子量調節剤として水素を存在させてもよい。
本発明において、マクロモノマーの存在下に、エチレンと炭素数3以上のオレフィンを重合する場合、エチレン/炭素数3以上のオレフィン(モル比)は、1〜200、好ましくは3〜100、さらに好ましくは5〜50の供給割合を用いることができる。
本発明の耐熱性フィルムは、公知の方法を利用して成形加工することができる。例えば、空冷インフレーション成形、水冷インフレーション成形、キャスト成形、カレンダー成形、シート成形等の成形方法によってフィルムを得ることができる。成形加工温度は特に制限はないが、安定した成形加工ができることから140〜250℃の範囲が好ましい。
本発明の耐熱性フィルムは、本発明に用いるポリエチレン系樹脂100重量部に対して熱可塑性樹脂および/または熱可塑性エラストマーを5〜100重量部配合してなる樹脂組成物を成形することにより得ることもできる。上記範囲の配合量にすることによって、本発明に用いるポリエチレン系樹脂の特徴を損なわずに、さらに機械強度や透明性などの物性を高めることが可能となる。
熱可塑性樹脂の例として、高圧法低密度ポリエチレン、エチレン・α−オレフィン共重合体、高密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、プロピレン・α−オレフィンブロック共重合体、プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体等のオレフィン系重合体、ビニルアルコール重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリ−1−ブテン、ポリ−4−メチル−1−ペンテン、ワックス、粘着付与樹脂、これらの無水マレイン酸グラフト物等を例示することができる。
また、熱可塑性エラストマーとしては、一般の熱可塑性ゴムが使用できる。その例としては、エチレン・1−ブテン共重合体ゴム、エチレン・1−ヘキセン共重合体ゴム、エチレン・1−オクテン共重合体ゴム、エチレン・プロピレン・ジエン共重合体ゴム、エチレン・プロピレン・1−ブテン共重合体ゴム、スチレン・ブタジエンブロック共重合体あるいはスチレン・イソプレンブロック共重合体の水素添加物を挙げることができる。前記の熱可塑性樹脂および熱可塑性エラストマーは、チーグラー触媒、フィリップス触媒、メタロセン触媒等のいずれの触媒によって製造されたものでもよい。
本発明の耐熱性フィルムは、本発明に用いるポリエチレン系樹脂100重量部に対して、有機過酸化物を0.0025〜0.05重量部配合してなる樹脂組成物を成形して得ることもできる。上記範囲の配合量にすることによって、本発明に用いるポリエチレン系樹脂の特徴を損なわずに、さらに機械強度や透明性などの物性を高めることが可能となる。
有機過酸化物の例として、ケトンパーオキサイド類、パーオキシケタール類、ハイドロパーオキサイド類、ジアルキルパーオキサイド類、ジアシルパーオキサイド類、パーオキシジカーボネート類、パーオキシエステル類、その他パーオキサイド類などを挙げることができる。
本発明の耐熱性フィルムは、120℃以上の条件下で高圧蒸気滅菌処理した後のヘーズ値が、30%以下であることが好ましい。30%を超える場合には、透明性が悪化するため、内容物を充填した容器にした場合に、内容物の確認が困難になる場合がある。
本発明の耐熱性フィルムの厚みは、特に限定されるものではないが、本発明の耐熱フィルムを用いて単層の容器や袋にする場合には、10〜500μmが好ましく、30〜300μmがさらに好ましい。フィルム厚みが10μm未満の場合には、容器や袋にするためのシール時にしわが発生しやすくなる。また、500μmを超える場合には、透明性が悪化するため、実用容器とした場合に問題が生じる恐れがある。
さらに、本発明の耐熱性フィルムを少なくとも1層として有する積層体として用いることも可能である。
積層する場合の樹脂としては、例えば、ポリエチレン、エチレン・α−オレフィン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、プロピレン・α−オレフィンブロック共重合体、プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体等のオレフィン系重合体、ビニルアルコール重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリブテン、ポリメチルペンテン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロン等のポリアミド、ポリカーボネート、メタクリル樹脂、ポリウレタン、セルロース系樹脂等が挙げられ、シリカや酸化アルミニウムなどの酸化物あるいは無機物を蒸着したフィルム等を用いることもできる。また、これらのフィルムは無延伸であってもよいし、一軸または二軸方向に延伸されたフィルムであってもよい。
積層体の製造方法は特に制限はなく、多層空冷インフレーション成形、多層水冷インフレーション成形、多層キャスト成形等の共押出し法、押出ラミネーション法、サンドイッチラミネーション法、タンデムラミネーション法、ドライラミネーション法等を例示することができる。
本発明の耐熱性フィルムを用いた積層体の厚みは、特に制限はないが、経済性や加工性等の点から30〜500μmの範囲が好ましい。
本発明の耐熱性フィルムに用いるポリエチレン系樹脂には、必要に応じて、酸化防止剤、耐候安定剤、帯電防止剤、スリップ剤、界面活性剤、酸素吸収剤、ガスバリア剤、防曇剤、流滴剤、造核剤、顔料、染料、シリカ、タルク、マイカ、カーボン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、金属ステアレート、木粉、コルク粉末、滑剤、ポリエチレンワックスやポリプロピレンワックスなどのポリオレフィンワックス、セルロースパウダー等の無機あるいは有機の添加剤や充填剤を本発明の目的を損なわない範囲で添加してもよい。
酸化防止剤の例としては、フェノール系酸化防止剤、有機ホスファイト系酸化防止剤、チオエーテル系酸化防止剤、ヒンダードアミン系酸化防止剤等を挙げることができる。
アンチブロッキング剤の例としては、酸化アルミニウム、微粉末シリカ、ポリメチルメタアクリレート粉末、ゼオライト、シリコン樹脂等を挙げることができる。
スリップ剤の例としては、ラウリン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、ベヘニン酸アミド、ヒドロキシステアリン酸アミドなどの飽和脂肪酸モノアミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、リシノール酸アミドなどの不飽和脂肪酸モノアミド、N−ステアリルステアリン酸アミド、N−オレイルオレイン酸アミド、N−ステアリルオレイン酸アミド、N−オレイルステアリン酸アミド、N−ステアリルエルカ酸アミド、N−オレイルパルミチン酸アミドなどの置換アミド、メチロールステアリン酸アミド、メチロールベヘニン酸アミドなどのメチロールアミド類、メチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスカプリン酸アミド、エチレンビスラウリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスイソステアリン酸アミド、エチレンビスヒドロキシステアリン酸アミド、エチレンビスベヘニン酸アミドなどの飽和脂肪酸ビスアミド、エチレンビスオレイン酸アミド、ヘキサメチレンビスオレイン酸アミド、N,N’−ジオレイルアジピン酸アミド、N,N’−ジオレイルセバシン酸アミドなどの不飽和脂肪酸ビスアミド、m−キシリレンビスステアリン酸アミド、N,N’−ジステアリルイソフタル酸アミドなどの芳香族系ビスアミドなどを挙げることができ、これらは単品や2種類以上を併用して用いることができる。
造核剤の例としては、ジベンジリデンソルビトール、ロジン酸の部分金属塩等のロジン系核剤、アルミニウム系核剤等を挙げることができる。
これらの添加剤、充填剤、熱可塑性樹脂および熱可塑性エラストマーを添加する場合は、公知な種々の方法、例えば、ヘンシェルミキサー、V−ブレンダー、リボンブレンダー、タンブラーブレンダー等で混合後、単軸押出機、二軸押出機、ニーダー、バンバリーミキサー等で溶融混練し、造粒あるいは粉砕する方法、事前に溶融混練せずにドライブレンドまたはオートフィーダーによりブレンドする方法等を用いることができる。
本発明の耐熱性フィルムおよび積層体の用途としては、例えば、食品、医薬品、工業薬品、工業部品、電子部品、飲料等の包装袋や容器等として好適に用いることができる。さらに詳しくは、規格袋、重袋、米袋、ラップフィルム、マスキングフィルム、クリーニング袋、繊維包装袋、工業部品包装袋、電子部品包装袋、ファッションバッグ、ラミ原反、砂糖袋、油物包装袋、水物包装袋、食品包装用等の包装用フィルム、延伸テープ、バッグインボックス、輸液バッグ、血液バッグ、医療器具容器、工業薬品容器、農業用資材等に利用することができる。
本発明の耐熱性フィルムに用いるポリエチレン系樹脂は、溶融張力が高く、流動性が極めて優れるため、フィルム製造時のバブルやエッジ(耳)の安定性などの加工性に優れ、成形時の負荷が低くなるため、所定の温度よりもさらに10〜20℃温度を下げても成形が可能となる。そのため、樹脂劣化や低分子量成分の生成を低減することができ、成形時のロール汚染、臭気の発生を低減することが可能となる。
本発明の耐熱性フィルムは、120℃以上の高圧蒸気滅菌処理を行った際に、変形や内面融着が少なく、かつ透明性に優れるため、例えば、食品、医薬品、工業薬品、飲料等の包装袋や容器として好適に用いることができる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
変性ヘクトライトの調製、マクロモノマー製造用触媒の調製、マクロモノマーの製造、ポリエチレンの製造および溶媒精製は、全て不活性ガス雰囲気下で行った。変性ヘクトライトの調製、マクロモノマー製造用触媒の調製、マクロモノマーの製造、ポリエチレンの製造に用いた溶媒等は、全て予め公知の方法で精製、乾燥、脱酸素を行ったものを用いた。ジフェニルシランジイルビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシランジイルビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジフェニルメチレン(1−シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロリドは公知の方法により合成、同定したものを用いた。トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714mol/L)は東ソー・ファインケム(株)製を用いた。
さらに、実施例および比較例におけるポリエチレン系樹脂の諸物性は、以下に示す方法により測定した。
〜分子量および分子量分布〜
重量平均分子量(M)および数平均分子量(M)は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)によって測定した。GPC装置としては東ソー(株)製 HLC−8121GPC/HTを用い、カラムとしては東ソー(株)製 TSKgel GMHhr−H(20)HTを用い、カラム温度を140℃に設定し、溶離液として1,2,4−トリクロロベンゼンを用いて測定した。測定試料は1.0mg/mLの濃度で調製し、0.3mL注入して測定した。分子量の検量線は、分子量既知のポリスチレン試料を用いて校正されている。なお、MおよびMは直鎖状ポリエチレン換算の値として求めた。
〜収縮因子(g’値)〜
収縮因子(g’値)は、GPCによって分別したポリエチレン系樹脂の[η]を測定する手法で求めたMの3倍の絶対分子量における[η]を、分岐が全くないHDPEの同一分子量における[η]で除した値である。GPC装置としては東ソー(株)製 HLC−8121GPC/HTを用い、カラムとしては東ソー(株)製 TSKgel GMHhr−H(20)HTを用い、カラム温度を145℃に設定し、溶離液として1,2,4−トリクロロベンゼンを用いて測定した。測定試料は2.0mg/mLの濃度で調製し、0.3mL注入して測定した。粘度計は、Viscotek社製 キャピラリー差圧粘度計210R+を用いた。
〜収縮因子(g値)〜
収縮因子(g値)は、GPCによって分別したポリエチレン系樹脂を、光散乱によって慣性半径を測定する手法で求めた。本発明の耐熱性フィルムに用いるポリエチレン系樹脂のMの3倍の絶対分子量における慣性半径の二乗平均を、分岐が全くないHDPEの同一分子量における慣性半径の二乗平均で除した値である。光散乱検出器としては、Wyatt Technology社製 多角度光散乱検出器DAWV EOSを用い、690nmの波長で、29.5°、33.3°、39.0°、44.8°、50.7°、57.5°、64.4°、72.3°、81.1°、90.0°、98.9°、107.7°、116.6°、125.4°、133.2°、140.0°、145.8°の検出角度で測定した。
〜Z値〜
ビニル末端、飽和末端などのマクロモノマーの末端構造は、日本電子(株)製 JNM−ECA400型核磁気共鳴装置を用いて、13C−NMRによって測定した。溶媒はテトラクロロエタン−dである。ビニル末端数は、主鎖メチレン炭素(化学シフト:30ppm)1,000個当たりの個数として114ppm、139ppmのピークの平均値から求めた。また、飽和末端数は、同様に32.3ppm、22.9ppm、14.1ppmのピークの平均値から求めた。このビニル末端数(X)と飽和末端数(Y)から、Z=[X/(X+Y)]×2を求めた。
〜密度〜
密度は、JIS K6922−1(1998)に準拠して密度勾配管法で測定した。
〜MFR〜
MFRは、JIS K6922−1(1998)に準拠して190℃、2.16kg荷重で測定した。
〜長鎖分岐数〜
ポリエチレン系樹脂の長鎖分岐数は、日本電子(株)製 JNM−GSX270型核磁気共鳴装置を用いて、13C−NMRによって測定した。
〜溶融張力(MS)〜
溶融張力(MS)の測定に用いたポリエチレンは、予め耐熱安定剤としてイルガノックス1010TM(チバスペシャリティケミカルズ社製)1,500ppm、イルガフォス168TM(チバスペシャリティケミカルズ社製)1,500ppmを添加し、インターナルミキサー(東洋精機製作所製、商品名:ラボプラストミル)を用いて、窒素気流下、190℃、回転数30rpmで3分間混練したものを用いた。溶融張力(MS)は、バレル直径9.55mmの毛管粘度計(東洋精機製作所、商品名:キャピログラフ)に、長さ(L)が8mm、直径(D)が2.095mm、流入角が90°のダイを装着し測定した。MSは、温度を160℃または190℃に設定し、ピストン降下速度を10mm/分、延伸比を47に設定し、引き取りに必要な荷重(mN)をMSとした。
〜吸熱ピークの数〜
DSC(パーキンエルマー社製、商品名:DSC−7)を用いて測定を行なった。5〜10mgのポリエチレン系樹脂をアルミニウムパンに挿填し、DSCに設置した後、80℃/分の昇温速度で230℃まで昇温し、230℃で3分間放置する。その後、10℃/分の降温速度で−10℃まで冷却し、再度10℃/分の昇温速度で−10℃から150℃まで昇温する手順で昇温/降温操作を行い、2回目の昇温時に観測される吸熱曲線のピーク数を評価した。
〜フィルム物性評価〜
[フィルム成形]
住友重機械モダン(株)製 キャスト成形機(押出機スクリュー径50mmφ、Tダイス350mm、リップクリアランス1mm、エアチャンバー式)により、設定温度220℃、引取速度17m/分、チルロール温度60℃の成形条件で、幅220mm、厚み60μmのキャストフィルムを成形した。
[エッジ安定性]
キャスト成形時のチルロール上のフィルムの両端の安定性を目視により評価した。
○:フィルム両端の揺れおよびネックイン(フィルムの幅方向の収縮)が少なく、安定した成形が可能
△:フィルム両端の揺れおよびネックインが若干見られ、成形がやや不安定
×:フィルム両端の揺れおよびネックインが大きく、成形が不安定
[ロール汚染]
キャスト成形時のチルロールの汚染状況を目視により評価した。
○:ロール汚染がほとんど見られない
△:ロール汚染が若干見られる
×:ロール汚染が激しい
[吐出変動]
キャスト成形時のフィルム厚みの変動状態で判断した。すなわち、厚みが60μmのキャストフィルムを成形し、成形開始後、30分よりフィルムの厚みを1分毎に10分間測定した。
○:厚みの範囲が57〜63μmであるもの
△:厚みの範囲が54〜66μmであるもの
×:厚みの範囲が上記△を超えるもの
耐熱評価用容器の製造
キャスト成形によって得られたフィルムを2枚重ねた後、インパルスシーラー(富士インパルス(株)製)を用い、10mm幅で3方をシールして、内寸180mm×120mmの袋を作成した。次に、生理食塩液(光製薬(株)製)を200mL充填し、開口部をインパルスシーラー(富士インパルス(株)製)を用い、端から10mm幅でシールして耐熱評価用容器を製造した。
〜耐熱性の評価〜
前記容器を高温高圧調理殺菌機((株)日阪製作所製)内にセットして、123℃で20分間高圧蒸気滅菌処理を行い、室温まで冷却した。その後、容器を取り出し、以下の項目について観察して評価した。
[ヘーズ(透明性)]
滅菌後の容器の胴部の中心付近より幅50mm、長さ50mmのサンプル片を切り出し、JIS K7105(1981年)に準拠して、日本電色工業(株)製 ヘーズメーター(型番 300A)により測定した。
[変形]
滅菌後の容器の変形状態を以下の基準で目視観察した。
○:容器の波打ちが少なく、変形が少ない
△:容器に若干の波打ちが見られるが、大きな変形はない
×:容器の波打ちが大きく、変形が大きい
[内面融着]
キャスト成形によって得られたフィルムを2枚重ねた後、インパルスシーラー(富士インパルス(株)製)を用い、10mm幅でシールして、折り径150mm、長さ300mmのチューブ状サンプルを作成した。次に、該チューブの内面に折畳まれた一方の側面に沿って幅20mm、長さ300mmの台紙を挿入し、チューブの内部のエアーを抜きながら2方の開口部をインパルスシーラー(富士インパルス(株)製)で溶着した。その後、耐熱性の評価と同様にして、123℃で20分間高圧蒸気滅菌処理を行い、処理後のフィルムから幅15mm、長さ100mmのサンプル片を切り出し、オートグラフ((株)島津製作所製、商品名:DCS−500)を用いて、引張速度300mm/分で引張剥離試験を行った。剥離強度が2.0kg/15mm幅以下であれば、人の手で容易に剥離することが可能であり、フィルム内面同士の融着が少なく、良好であると判断した。
[引裂強度]
JIS K7128−2(1998)に準拠して、エレメンドルフ引裂法により、オートグラフ((株)島津製作所製、商品名:DCS−100)を用いて測定を行った。
[引張呼び歪み]
JIS K7127(1999)に準拠して、オートグラフ((株)島津製作所製、商品名:DCS−100)を用いて測定を行った。
製造例1 メタロセン触媒によるエチレン・α−オレフィン共重合体の製造
[触媒の調製]
重合、操作、反応および溶媒精製は、すべて不活性ガス雰囲気下で行った。また、反応に用いた溶媒等は、すべて予め公知の方法で精製、乾燥、脱酸素を行ったものを用いた。さらに、反応に用いた化合物は、公知の方法により合成、同定したものを用いた。
窒素雰囲気下の20Lステンレス容器に、ヘプタン3.3L、トリイソプロピルアルミニウムのヘプタン溶液をアルミニウム原子当たり2.5mol(3.6L)およびジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(9−フルオレニル)ジルコニウムジクロリドをジルコニウム原子当たり10mmol加えて1時間攪拌した。そこへN,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートをホウ素原子当たり11mmol加えて12時間攪拌した。得られた懸濁系に脂肪族系飽和炭化水素溶媒(IPソルベント2835(出光石油化学社製))を8.7L加えることにより、触媒を調製した(ジルコニウム濃度0.64mmol/L)。
[重合]
槽型反応器を用いて重合を行った。エチレンおよび1−ヘキセンを連続的に反応器内に圧入して、全圧を900kg/cmに、1−ヘキセン濃度を68.0mol%になるように設定した。そして、反応器を1500rpmで撹拌した。
その後、触媒を反応器の供給口より連続的に供給して、平均温度が145℃に保たれるように重合を行った。その結果、MFRが2.0g/10分、密度が900kg/mのエチレン・1−ヘキセン共重合体を得た。
実施例1
[変性ヘクトライトの調製]
水60mLにエタノール60mLと37%濃塩酸2.0mLを加えた後、得られた溶液にN,N−ジメチルオクタデシルアミン 6.55g(0.022mol)を添加し、60℃に加熱することによって、N,N−ジメチルオクタデシルアミン塩酸塩溶液を調製した。この溶液にヘクトライト20gを加えた。この懸濁液を60℃で3時間撹拌し、上澄液を除去した後、60℃の水1Lで洗浄した。その後、60℃、10−3torrで24時間乾燥し、ジェットミルで粉砕することによって、平均粒径5.2μmの変性ヘクトライトを得た。元素分析の結果、変性ヘクトライト1g当たりのイオン量は0.85mmolであった。
[マクロモノマー製造用触媒の調製]
上記変性ヘクトライト8.0gをヘキサン29mLに懸濁させ、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714mol/L)46mLを添加し、室温で1時間攪拌することにより、変性ヘクトライトとトリイソブチルアルミニウムの接触生成物を得た。一方、ジメチルシランジイルビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド111.5mg(320μmol)をトルエンに溶解させたものを添加し、室温で一晩攪拌することにより、触媒スラリー(100g/L)を得た。
[マクロモノマーの製造]
10Lオートクレーブに、ヘキサン6,000mLとトリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714mol/L)12mLを導入し、オートクレーブの内温を85℃に昇温した。このオートクレーブに、上記触媒スラリー3mLを添加し、エチレンを分圧が1.2MPaになるまで導入して重合を開始した。重合中、分圧が1.2MPaに保たれるようにエチレンを連続的に導入した。また、重合温度を85℃に制御した。重合開始53分後に、内温を50℃まで降温してオートクレーブの内圧を0.1MPaまで脱圧した後、オートクレーブに窒素を0.6MPaになるまで導入して脱圧した。この操作を5回繰り返した。このオートクレーブから抜き出したマクロモノマーのMは9,600、M/Mは2.30であり、13C−NMRによりマクロモノマーの末端構造を解析したところ、ビニル末端数と飽和末端数の比(Z)はZ=0.57であった。また、13C−NMRにおいてメチル分岐が1,000炭素原子当たり0.52個、エチル分岐が1,000炭素原子当たり1.22個検出された。さらに、13C−NMRにおいて長鎖分岐は検出されなかった。
[ポリエチレンの製造]
上記で製造したマクロモノマーが含まれる10Lオートクレーブに、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714mol/L)1.4mLとジフェニルメチレン(1−シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロリド 7μmolを導入し、オートクレーブの内温を60℃に昇温後、30分間攪拌した。続いてオートクレーブの内温を90℃に昇温後、エチレン/水素混合ガス(水素1,500ppm)を分圧が0.3MPaになるまで導入して重合を開始した。重合中、分圧が0.3MPaに保たれるようにエチレン/水素混合ガスを連続的に導入した。また、重合温度を90℃に制御した。重合開始220分後に、オートクレーブの内圧を脱圧した後、内容物を吸引ろ過した。乾燥後、1,017gのポリマーが得られた。得られたポリエチレンのMFRは2.2g/10分、密度は960kg/m、Mは10.0×10、M/Mは7.6、長鎖分岐数は0.03個/1,000炭素、示差走査型熱量計による昇温測定において得られる吸熱曲線のピークは一つであった。その他の物性を表1〜3に示した。
引き続いて、得られたポリエチレン100重量部、酸化防止剤(旭電化工業(株)製 AO−50RG)0.1重量部、酸化防止剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製 イルガフォス168)0.2重量部、安定剤(協和化学工業(株)製 DHT−4A)0.05重量部をヘンシェルミキサー((株)三井三池製作所製 型番FM75C)により820rpmで1分間混合した。その後に、50mmφ単軸押出機((株)プラコー製 型番PDA−50)を用い、設定温度200℃、回転数100rpmで混練してペレット状にした。得られたペレットを用いてキャスト成形を行い、厚み60μmのフィルムを作成し、耐熱性の評価を行った。その結果、成形性は良好であり、ヘーズ値は14.5%で透明性は良好であった。また、容器の波打ちが少なく、内面融着強度が0.65kg/15mm幅であり、耐熱性は良好であった。その他の結果を表4に示した。
実施例2
[マクロモノマー製造用触媒の調製]
実施例1[変性ヘクトライトの調製]で調製した変性ヘクトライト8.0gをヘキサン29mLに懸濁させ、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714mol/L)46mLを添加し、室温で1時間攪拌することにより、変性ヘクトライトとトリイソブチルアルミニウムの接触生成物を得た。一方、ジフェニルシランジイルビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド151mg(320μmol)をトルエンに溶解させたものを添加し、室温で一晩攪拌することにより、触媒スラリー(100g/L)を得た。
[マクロモノマーの製造]
10Lオートクレーブに、ヘキサン6,000mLとトリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714mol/L)5.0mLを導入し、オートクレーブの内温を85℃に昇温した。このオートクレーブに、上記触媒スラリー0.88mLを添加し、エチレンを分圧が1.2MPaになるまで導入して重合を開始した。重合中、分圧が1.2MPaに保たれるようにエチレンを連続的に導入した。また、重合温度を85℃に制御した。重合開始90分後に、内温を50℃まで降温してオートクレーブの内圧を0.1MPaまで脱圧した後、オートクレーブに窒素を0.6MPaになるまで導入して脱圧した。この操作を5回繰り返した。このオートクレーブから抜き出したマクロモノマーのM=14,400、M/M=3.02であり、13C−NMRによりマクロモノマーの末端構造を解析したところ、ビニル末端数と飽和末端数の比(Z)はZ=0.65であった。また、13C−NMRにおいてメチル分岐が1,000炭素原子当たり0.41個、エチル分岐が1,000炭素原子当たり0.96個検出された。さらに、13C−NMRにおいて長鎖分岐は検出されなかった。
[ポリエチレンの製造]
上記で製造したマクロモノマーが含まれる10Lオートクレーブに、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714mol/L)1.4mLとジフェニルメチレン(1−シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロリド 7μmolを導入し、オートクレーブの内温を60℃に昇温後、30分間攪拌した。続いてオートクレーブの内温を90℃に昇温後、エチレン/水素混合ガス(水素2,000ppm)を分圧が0.3MPaになるまで導入して重合を開始した。重合中、分圧が0.3MPaに保たれるようにエチレン/水素混合ガスを連続的に導入した。また、重合温度を90℃に制御した。重合開始173分後に、オートクレーブの内圧を脱圧した後、内容物を吸引ろ過した。乾燥後、865gのポリマーが得られた。得られたポリエチレンのMFRは4.3g/10分、密度は960kg/m、Mは9.6×10、M/Mは6.6、長鎖分岐数は0.03個/1,000炭素、示差走査型熱量計による昇温測定において得られる吸熱曲線のピークは一つであった。その他の物性を表1〜3に示した。
引き続いて、得られたポリエチレン100重量部、酸化防止剤(旭電化工業(株)製 AO−50RG)0.1重量部、酸化防止剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製 イルガフォス168)0.2重量部、安定剤(協和化学工業(株)製 DHT−4A)0.05重量部をヘンシェルミキサー((株)三井三池製作所製 型番FM75C)により820rpmで1分間混合した。その後に、50mmφ単軸押出機((株)プラコー製 型番PDA−50)を用い、設定温度200℃、回転数100rpmで混練してペレット状にした。得られたペレットを用いてキャスト成形を行い、厚み60μmのフィルムを作成し、耐熱性の評価を行った。その結果、成形性は良好であり、ヘーズ値は11.5%で透明性は良好であった。また、容器の波打ちが少なく、内面融着強度が0.75kg/15mm幅であり、耐熱性は良好であった。その他の結果を表4に示した。
実施例3
[ポリエチレンの製造]
実施例2で製造したマクロモノマーが含まれる10Lオートクレーブに、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714mol/L)1.4mLとジフェニルメチレン(1−シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロリド 7μmolを導入し、オートクレーブの内温を90℃に昇温後、エチレン/水素混合ガス(水素2,500ppm)を分圧が0.3MPaになるまで導入して重合を開始した。重合中、分圧が0.3MPaに保たれるようにエチレン/水素混合ガスを連続的に導入した。また、重合温度を90℃に制御した。重合開始126分後に、オートクレーブの内圧を脱圧した後、内容物を吸引ろ過した。乾燥後、665gのポリマーが得られた。得られたポリエチレンのMFRは8.0g/10分、密度は972kg/m、Mは8.6×10、M/Mは6.4、長鎖分岐数は0.03個/1,000炭素、示差走査型熱量計による昇温測定において得られる吸熱曲線のピークは一つであった。その他の物性を表1〜3に示した。
引き続いて、得られたポリエチレン100重量部、製造例1で得られたMFRが2.0g/10分、密度が900kg/mのエチレン・1−ヘキセン共重合体20重量部、酸化防止剤(旭電化工業(株)製 AO−50RG)0.1重量部、酸化防止剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製 イルガフォス168)0.2重量部、安定剤(協和化学工業(株)製 DHT−4A)0.05重量部をヘンシェルミキサー((株)三井三池製作所製 型番FM75C)により820rpmで1分間混合した。その後に、50mmφ単軸押出機((株)プラコー製 型番PDA−50)を用い、設定温度200℃、回転数100rpmで混練してペレット状にした。得られたペレットを用いてキャスト成形を行い、厚み60μmのフィルムを作成し、耐熱性の評価を行った。その結果、成形性は良好であり、ヘーズ値は6.7%で透明性は良好であった。また、容器の波打ちが少なく、内面融着強度が1.25kg/15mm幅であり、耐熱性は良好であった。その他の結果を表4に示した。
実施例4
[ポリエチレンの製造]
実施例2で製造したマクロモノマーが含まれる10Lオートクレーブに、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714mol/L)1.4mLとジフェニルメチレン(1−シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロリド 7μmolを導入し、オートクレーブの内温を90℃に昇温した。エチレン/水素混合ガス(水素3,600ppm)を分圧が0.3MPaになるまで導入して重合を開始した。重合中、分圧が0.3MPaに保たれるようにエチレン/水素混合ガスを連続的に導入した。また、重合温度を90℃に制御した。重合開始40分後に、オートクレーブの内圧を脱圧した後、内容物を吸引ろ過した。乾燥後、650gのポリマーが得られた。得られたポリエチレンのMFRは14.8g/10分、密度は958kg/m、Mは7.7×10、M/Mは6.2、長鎖分岐数は0.03個/1,000炭素、示差走査型熱量計による昇温測定において得られる吸熱曲線のピークは一つであった。その他の物性を表1〜3に示した。
引き続いて、得られたポリエチレン100重量部、有機過酸化物(日本油脂(株)製 パーヘキサ25B)0.01重量部、酸化防止剤(旭電化工業(株)製 AO−50RG)0.1重量部、酸化防止剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製 イルガフォス168)0.2重量部、安定剤(協和化学工業(株)製 DHT−4A)0.05重量部をヘンシェルミキサー((株)三井三池製作所製 型番FM75C)により820rpmで1分間混合した。その後に、50mmφ単軸押出機((株)プラコー製 型番PDA−50)を用い、設定温度220℃、回転数100rpmで混練してペレット状にした。得られたペレットを用いてキャスト成形を行い、厚み60μmのフィルムを作成し、耐熱性の評価を行った。その結果、成形性は良好であり、ヘーズ値は5.4%で透明性は良好であった。また、容器の波打ちが少なく、内面融着強度が1.15kg/15mm幅であり、耐熱性は良好であった。その他の結果を表4に示した。
比較例1
示差走査型熱量計による昇温測定において得られる吸熱曲線のピークが一つである、市販の高密度ポリエチレン(ニポロンハード#4200、東ソー(株)製、MFR=2.0g/10分、密度=960kg/m)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で評価を行った。その結果、成形性がやや不安定であり、ヘーズ値は21.2%で透明性が劣っていた。また、容器の波打ちは問題ないが、内面融着強度が2.15kg/15mm幅であり、耐熱性が劣っていた。その他の結果を表4に示した。
比較例2
示差走査型熱量計による昇温測定において得られる吸熱曲線のピークが一つである、市販の高密度ポリエチレン(ニポロンハード#4000、東ソー(株)製、MFR=5.0g/10分、密度=965kg/m)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で評価を行った。その結果、成形性がやや不安定であり、ヘーズ値は26.8%で透明性が劣っていた。また、容器の波打ちが見られ変形が起きており、内面融着強度が3.20kg/15mm幅であり、耐熱性も劣っていた。その他の結果を表4に示した。
比較例3
示差走査型熱量計による昇温測定において得られる吸熱曲線のピークが一つである、市販の高密度ポリエチレン(ニポロンハード#2500、東ソー(株)製、MFR=8.0g/10分、密度=961kg/m)を用いた以外は、実施例3と同様の方法で評価を行った。その結果、成形性がやや不安定であり、ヘーズ値は28.5%で透明性が劣っていた。また、容器の波打ちが見られ変形が起きており、内面融着強度が3.75kg/15mm幅であり、耐熱性も劣っていた。その他の結果を表4に示した。
比較例4
示差走査型熱量計による昇温測定において得られる吸熱曲線のピークが一つである、市販の高密度ポリエチレン(ニポロンハード#2000、東ソー(株)製、MFR=15.0g/10分、密度=960kg/m)を用いた以外は、実施例4と同様の方法で評価を行った。その結果、成形性がやや不安定であり、ヘーズ値は34.5%で透明性が劣っていた。また、容器の波打ちが大きく変形が起きており、内面融着強度が3.55kg/15mm幅であり、耐熱性も劣っていた。その他の結果を表4に示した。
Figure 0004670327
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Claims (5)

  1. エチレンを重合することによって得られる末端にビニル基を有するエチレン重合体、またはエチレンと炭素数3以上のオレフィンを共重合することによって得られる末端にビニル基を有するエチレン共重合体であり、
    (E)Mが9,600以上であり、
    (F)M/Mが2以上5以下である
    マクロモノマーの存在下に、エチレン、または、エチレンおよび炭素数3以上のオレフィンを重合することによって得られ、かつ下記(A)〜(D)の要件を満たすポリエチレン系樹脂からなり、120℃以上の条件下で高圧蒸気滅菌処理した後のヘーズ値が30%以下であることを特徴とする耐熱性フィルム。
    (A)密度が890kg/m以上980kg/m以下、
    (B)炭素数6以上の長鎖分岐数が1,000個の炭素原子当たり0.01個以上3個以下、
    (C)190℃で測定した溶融張力(MS190)(mN)と2.16kg荷重のMFR(g/10分、190℃)が、下記式(1)
    MS190>22×MFR−0.88 (1)
    を満たすと共に160℃で測定した溶融張力(MS160)(mN)と2.16kg荷重のMFR(g/10分、190℃)が、下記式(2)を満たし、
    MS160>110−110×log(MFR) (2)
    (D)示差走査型熱量計による昇温測定において得られる吸熱曲線のピークが一つである
  2. (A)’密度が930kg/m以上980kg/m以下であるポリエチレン系樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載の耐熱性フィルム。
  3. (G)190℃、2.16kg荷重でのMFRが0.1g/10分以上50g/10分以下であるポリエチレン系樹脂からなることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の耐熱性フィルム。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のポリエチレン系樹脂100重量部に熱可塑性樹脂および/または熱可塑性エラストマーを5〜100重量部配合してなる樹脂組成物を成形することにより得られる耐熱性フィルム。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のポリエチレン系樹脂100重量部に有機過酸化物を0.0025〜0.05重量部配合してなる樹脂組成物を成形することにより得られる耐熱性フィルム。
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