JP2000202002A - 医療用耐熱容器 - Google Patents

医療用耐熱容器

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JP2000202002A
JP2000202002A JP11222633A JP22263399A JP2000202002A JP 2000202002 A JP2000202002 A JP 2000202002A JP 11222633 A JP11222633 A JP 11222633A JP 22263399 A JP22263399 A JP 22263399A JP 2000202002 A JP2000202002 A JP 2000202002A
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container
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medical
density polyethylene
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Hiroshi Furuta
啓 古田
Masato Otake
真都 大嶽
Tsutae Ando
傳 安藤
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Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性、透明性、柔軟性等に優れた、血液、
薬剤等を入れる医療用耐熱容器を提供する。 【解決手段】エチレンと炭素数3〜20のα−オレフィ
ンを共重合させてなる(a)〜(d)に示す特性を満足
するエチレン・α−オレフィン共重合体(A)95〜5
0重量%及び(e)〜(h)に示す特性を満足する高圧
法低密度ポリエチレン(B)5〜50重量%からなる層
を少なくとも1層有することを特徴とする医療用耐熱容
器を用いる。 (a)密度が0.920〜0.960g/cm3
(b)MFRが0.1〜10g/10分、(c)Mw/
Mnが1.5〜10、(d)50℃におけるn−ヘプタ
ン抽出量が0.2重量%以下、(e)密度が0.920
〜0.935g/cm3、(f)MFRが0.1〜30
g/10分、(g)Mw/Mnが8以下、(h)190
℃で測定した溶融張力が3g以上

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用耐熱容器に
関し、さらに詳しくは、特定のエチレン・α−オレフィ
ン共重合体と高圧法低密度ポリエチレンからなる耐熱
性、透明性、柔軟性等に優れた、血液、薬剤等を入れる
医療用耐熱容器に関するのもである。
【0002】
【従来の技術】現在、市販されている医療用容器として
は、ガラス、ポリエチレン、ポリプロピレンなどからな
る硬質の容器と可塑剤を含むポリ塩化ビニルからなる軟
質容器が知られている。
【0003】しかし、上記の硬質容器は、内容薬剤を滴
下する場合に通気針または通気孔付きの輸液セットを用
いて空気を導入する必要があり、内容薬剤の汚染などが
生じる恐れがある。
【0004】一方、軟質容器は、使用時に空気の導入が
不要で内容薬剤の滴下とともに容器自体が大気圧によっ
て絞られるため、安全性、運搬上の便利性などがある。
しかし、ポリ塩化ビニルは、可塑剤や残留モノマーなど
の毒性の強い物質を含む問題がある。ポリプロピレン製
容器は耐熱性に優れ高温滅菌が可能なことから広く用い
られている。しかし、近年は、使用前の運搬時および使
用後の廃棄時に、容器を押しつぶして容積を小さくする
ことが要求されており、透明性および耐熱性を有しかつ
柔軟性のある新たな医療容器の出現が望まれている。
【0005】これらの要求を満たす組成物として、ポリ
プロピレンの代わりに、エチレン・α−オレフィン共重
合体や高圧ラジカル重合法による低密度ポリエチレンあ
るいはこれらの混合物からなるポリエチレン系医療用容
器が提案されている。(特開昭59−203560号、
特開平3−168231号、特開平3−29659号公
報など)。しかし、いずれも高温滅菌時の耐熱性と透明
性をバランス良く備えたものではないのが現状であっ
た。
【0006】これに対して、ポリエチレンは、柔軟性、
透明性、衛生性等の向上を目的として、エチレン・酢酸
ビニル共重合体、エラストマー等のポリマーを中間層に
用いた医療用容器が提案されている(特開昭58−16
5866号公報)。しかし、この医療容器では、中間層
に使用されているポリマーの耐熱性が乏しいため、滅菌
処理時に容器にシワが発生するなどの問題があった。
【0007】同様に、特開平4−40956号公報、特
公平4−11220号公報、特開平4−266759号
公報では多層化による検討が行われているが、内層・中
間層の耐熱が劣り、滅菌時に容器にシワが生じるなどの
問題があった。
【0008】特開平5−293160号公報では外層の
耐熱が劣り、滅菌時に容器にシワが生じるなどの問題が
あり、微粒子数の増加を抑制するために内層に高密度ポ
リエチレンを使わざるを得なく、透明性、柔軟性の点で
十分なものではなかった。
【0009】また、特公平5−59831号公報では、
透明性が劣っていたり、特公平1−47188号公報で
は、事実上118℃滅菌しか行われておらず、耐熱性が
十分ではなかった。また、耐熱性を向上させる目的で、
化学架橋(例えば過酸化物)や放射線(例えば電子線)
などによる架橋が行われているが、化学架橋では、有機
・無機過酸化物が添加されるため衛生性の面で問題が生
じたり、また、放射線架橋では、架橋設備を設置する場
合に多大な費用がかかるばかりか設備使用時の安全対策
やメンテナンス等に費用がかかり、経済的な面で問題に
なっていた。
【0010】したがって、衛生性および柔軟性が良好で
日本薬局方に示されている121℃以上の滅菌処理を行
っても透明性が損なわれず、しかも、耐熱性に優れた、
シワや変形が生じたりしないようなポリエチレン製の医
療用容器の出現が望まれていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの従
来の欠点を解消したものであって、日本薬局方に示され
ている121℃以上の高圧蒸気滅菌を行ってもシワや変
形がなく耐熱性に優れ、しかも、透明性が損なわれず、
衛生性および柔軟性のバランスに優れ、成形時の加工性
に優れた医療用耐熱容器を提供することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に対し鋭意検討した結果、特定のエチレン・α−オレフ
ィン共重合体と高圧法低密度ポリエチレンを用いること
によって耐熱性および透明性を付与できることを見出
し、かつ、衛生性および柔軟性も良好で、しかも、成形
時の加工性に優れた医療用耐熱容器が得られることを見
出し本発明に到達した。
【0013】即ち、本発明は、エチレンと炭素数3〜2
0のα−オレフィンを共重合させてなる下記(a)〜
(d)に示す特性を満足するエチレン・α−オレフィン
共重合体(A)95〜50重量%及び下記(e)〜
(h)に示す特性を満足する高圧法低密度ポリエチレン
(B)5〜50重量%からなることを特徴とする医療用
耐熱容器に関するものである。
【0014】(a)JIS K6760−1981に準
じて測定した密度が0.920〜0.960g/c
3、(b)JIS K7210−1976に準じて1
90℃、2160gの荷重下で測定したメルトフローレ
ート(以下、MFRと記す。)が0.1〜10g/10
分、(c)ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィ
ー(以下、GPCと記す。)により求められる重量平均
分子量(以下、Mwと記す。)と数平均分子量(以下、
Mnと記す。)の比で表される分子量分布(以下、Mw
/Mnと記す。)が1.5〜10、(d)50℃におけ
るn−ヘプタン抽出量が0.2重量%以下、(e)JI
S K6760−1981に準じて測定した密度が0.
920〜0.935g/cm3、(f)JIS K72
10−1976に準じて190℃、2160gの荷重下
で測定されたMFRが0.1〜30g/10分、(g)
GPCにより求められるMwとMnの比であるMw/M
nが8以下、(h)190℃で測定した溶融張力が3g
以上以下に、本発明をより詳細に説明する。
【0015】本発明の医療用耐熱容器を構成するエチレ
ンと炭素数3〜20のα−オレフィンを共重合させてな
るエチレン・α−オレフィン共重合体(A)としては、
上記の(a)〜(d)に示す特性を満足するエチレン・
α−オレフィン共重合体であればいかなるエチレン・α
−オレフィン共重合体を用いることが可能であり、炭素
数3〜20のα−オレフィンとしては、例えばプロピレ
ン、ブテン−1、4−メチル−ペンテン−1、3−メチ
ル−ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテ
ン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、ウン
デセン−1、ドデセン−1、トリデセン−1、テトラデ
セン−1、ペンタデセン−1、ヘキサデセン−1、ヘプ
タデセン−1、オクタデセン−1、ノナデセン−1、エ
イコセン−1などが挙げられ、これらの2種類以上をエ
チレンと共重合したものを用いても差し支えない。
【0016】本発明においてエチレン・α−オレフィン
共重合体(A)として用いられるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体は、JIS K6760−1981に準じ
て測定したその密度が0.920〜0.960g/cm
3の範囲である。ここで、密度が0.920g/cm3
満である場合、得られる医療用容器の耐熱性が低下し、
高温滅菌時にブロッキング、変形、肌荒れ等の不具合が
生じる。一方、密度が0.960g/cm3を超える場
合、得られる医療用容器の透明性が悪くなることに加え
て、容器の柔軟性が低下し、内容薬液等の排出性が悪化
する。そして、本発明においては、より耐熱性及び柔軟
性に優れる医療用容器となることからエチレン・α−オ
レフィン共重合体(A)としては、密度が0.920〜
0.955g/cm3であることが好ましい。
【0017】本発明においてエチレン・α−オレフィン
共重合体(A)として用いられるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体は、JIS K7210−1976に準じ
て190℃、2160gの荷重下で測定したMFRが
0.1〜10g/10分の範囲である。ここで、MFR
が0.1g/10分未満である場合、エチレン・α−オ
レフィン共重合体の流動性が劣るため、医療用容器を成
形加工する際の加工性が低下する。一方、MFRが10
g/10分を超える場合、エチレン・α−オレフィン共
重合体の溶融張力が低下することから、やはり、医療用
容器を成形加工する際の加工性が低下する。
【0018】本発明においてエチレン・α−オレフィン
共重合体(A)として用いられるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体は、その分子量分布であるMw/Mnが
1.5〜10の範囲である。ここで、Mw/Mnが10
を超える場合、エチレン・α−オレフィン共重合体の組
成分布が広くなり耐熱性が劣る低分子量成分を多く含む
ため得られる医療用容器の耐熱性が低下したり、滅菌後
の失透が大きくなり透明性が悪化する。一方、Mw/M
nが1.5未満の場合、医療用容器を成形加工する際の
加工性が低下する。そして、本発明においては、特に耐
熱性及び透明性に優れた医療用容器となることからエチ
レン・α−オレフィン共重合体(A)としては、Mw/
Mnが1.5〜3の範囲であることが好ましい。
【0019】本発明においてエチレン・α−オレフィン
共重合体(A)として用いられるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体は、50℃におけるn−ヘプタン抽出量が
0.2重量%以下である。ここで、エチレン・α−オレ
フィン共重合体の50℃におけるn−ヘプタン抽出量が
0.2重量%を超える場合、耐熱性の劣る低分子量成分
が増加することから、得られた医療用容器の滅菌時に容
器表面へのブリードが起こり透明性が悪化したりブロッ
キングが発生しやすくなる。
【0020】そして、本発明において用いられるエチレ
ン・α−オレフィン共重合体(A)の製造方法について
は特に制限はなく、上記(a)〜(d)に示す特性を満
足するエチレン・α−オレフィン共重合体を得る製造方
法であればいかなる製造方法を用いてもよく、例えば触
媒系としてチタン系の遷移金属を主体とするチーグラー
型触媒、クロム系触媒を主体とするフィリップス触媒又
はメタロセン等を主体とするカミンスキー型触媒などい
ずれも使用することができる。
【0021】そして、本発明において用いられるエチレ
ン・α−オレフィン共重合体(A)としては、特に組成
分布が均一で、Mw/Mnが1.5〜3.0の範囲のエ
チレン・α−オレフィン共重合体を得やすいことから、
メタロセン等を主体とするカミンスキー型触媒を用いて
製造されたエチレン・α−オレフィン共重合体、又は、
特に50℃におけるn−ヘプタン抽出量の少ないエチレ
ン・α−オレフィン共重合体が得られやすことから、特
開平4−309505号公報に記載の触媒系により製造
されたエチレン・α−オレフィン共重合体であることが
好ましい。
【0022】カミンスキー型触媒としては、チタン、ジ
ルコニウム、ハフニウム等の遷移金属を主体とする遷移
金属化合物(メタロセン)と有機金属化合物あるいは遷
移金属化合物と反応して安定アニオンとなるイオン化合
物との組み合わせからなる。また、カミンスキー型触媒
は、1種または2種以上を混合して使用しても差し支え
ない。具体的なカミンスキー型触媒を挙げると、遷移金
属化合物として、例えばビス(シクロペンタジエニル)
チタニウムジクロライド、ビス(シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロライド、ビス(シクロペンタジ
エニル)ハフニウムジクロライド、ビス(インデニル)
チタニウムジクロライド、ビス(インデニル)ジルコニ
ウムジクロライド、ビス(インデニル)ハフニウムジク
ロライド、エチレンビス(インデニル)チタニウムジク
ロライド、エチレンビス(インデニル)ジルコニウムジ
クロライド、エチレンビス(インデニル)ハフニウムジ
クロライド等が挙げられ、有機金属化合物として、例え
ばトリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、
トリイソプロピルアルミニウム等が挙げられ、遷移金属
化合物と反応して安定アニオンとなるイオン化合物とし
て、例えばリチウムテトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレート、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキ
ス(ペンタフルオロフェニル)ボレート等が挙げられ
る。
【0023】また、重合方法についても限定はなく一般
的な重合方法である気相法、スラリー法、溶液法、高圧
法などいずれの方法でも差し支えない。そして、特に5
0℃におけるn−ヘプタン抽出量を抑えたエチレン・α
−オレフィン共重合体を得やすいことからスラリー法が
好ましい。また、1段または2段以上の多段重合された
ものでも、2種以上のエチレン・α−オレフィン共重合
体を機械的にブレンドすることによっても製造できる。
【0024】また、本発明の医療用耐熱容器を構成する
高圧法低密度ポリエチレン(B)としては、前記(e)
〜(h)に示す特性を満足する高圧法低密度ポリエチレ
ンであればいかなる高圧法低密度ポリエチレンを用いる
ことが可能であり、ここでいう高圧法低密度ポリエチレ
ンとは、高圧ラジカル重合によって得られる分岐状低密
度ポリエチレンであり、例えば槽型反応器もしくは管状
反応器を用いて、ラジカル開始剤の存在下に、通常50
0〜3000kgf/cm2、重合温度150〜350
℃でエチレンを重合することによって得られるものであ
る。
【0025】本発明の医療用耐熱容器を構成する高圧法
低密度ポリエチレン(B)は、JIS K6760−1
981に準じて測定したその密度が0.920〜0.9
35g/cm3の範囲である。ここで、密度が0.92
0g/cm3未満の高圧法低密度ポリエチレンを用いた
場合、得られる医療用容器の耐熱性が満足できなくな
る。一方、密度が0.935g/cm3を超える高圧法
低密度ポリエチレンを製造することは、実質上困難であ
る。
【0026】また、本発明の医療用耐熱容器を構成する
高圧法低密度ポリエチレン(B)は、JIS K721
0−1976に準じて190℃、2160gの荷重下で
測定されたMFRが0.1〜30g/10分の範囲であ
る。ここで、高圧法低密度ポリエチレンのMFRが0.
1g/10分未満である場合、流動性が悪く、得られる
医療用容器に肌荒れを起こすなどの問題が生じる。一
方、高圧法低密度ポリエチレンのMFRが30g/10
分を超える場合、溶融張力が低下し、医療用容器を成形
する際の成形性が悪くなる。
【0027】また、本発明の医療用耐熱容器を構成する
高圧法低密度ポリエチレン(B)は、Mw/Mnが8以
下である。ここで、高圧法低密度ポリエチレンのMw/
Mnが8を超える場合、耐熱性を低下する低分子量成分
が増加するため得られる医療用容器の耐熱性が満足でき
ない。そして、本発明においては、特に耐熱性に優れた
医療用容器が生産性よく製造することが可能となること
から高圧法低密度ポリエチレン(B)のMw/Mnが3
〜8であることが好ましく、特に透明性にも優れた医療
用容器となることから高圧法低密度ポリエチレン(B)
のMw/Mnが3〜5であることが特に好ましい。
【0028】本発明の医療用耐熱容器を構成する高圧法
低密度ポリエチレン(B)は、その溶融張力が3g以上
である。ここで、高圧法低密度ポリエチレンの溶融張力
が3g未満である場合、医療用容器を成形する際の成形
性が悪くなる。そして、本発明においては、特に透明性
に優れた医療用容器が生産性よく製造することが可能と
なることから高圧法低密度ポリエチレン(B)の溶融張
力が3〜20gであることが好ましい。
【0029】本発明の医療用耐熱容器は、上述のエチレ
ン・α−オレフィン共重合体(A)95〜50重量%及
び上述の高圧法低密度ポリエチレン(B)5〜50重量
%からなるものであり、ここで、エチレン・α−オレフ
ィン共重合体(A)が95重量%を越える場合、溶融張
力が低下することにより医療用耐熱容器の成形性が低下
するとともに、溶融混練時の吐出安定性が悪化するなど
の問題が生じる。一方、エチレン・α−オレフィン共重
合体(A)が50重量%未満の場合、得られる医療用容
器の耐熱性が十分でなくなる。そして、本発明において
はエチレン・α−オレフィン共重合体(A)90〜60
重量%及び上述の高圧法低密度ポリエチレン(B)10
〜40重量%よりなることが好ましい。
【0030】本発明における医療用耐熱容器は、日本薬
局方の基準値を達成することが可能となり、医療用容器
としての使用に際して何ら問題となり得ない衛生性を確
保できることから1μm以上の微粒子が0個/10ml
であることが確認された純水を充填し、121℃以上の
条件下で高圧蒸気滅菌処理した後に測定される2μm以
上の微粒子数が200個/10ml以下であることが好
ましく、更には30個/10ml以下であることが好ま
しい。本発明の医療用耐熱容器は、柔らかく、柔軟性が
あることから121℃以上で高圧蒸気処理した後の5%
割線モジュラスが4000kg/cm2以下であること
が好ましい。
【0031】また、本発明の医療用耐熱容器は、日本薬
局方の基準値を達成でき、透明性に優れ、医療用容器内
の内容物の確認が十分にできることから121℃以上で
高圧蒸気滅菌処理した後の、水を対照として測定したと
きの波長450nmの透過率が55%以上であることが
好ましい。
【0032】本発明の医療用耐熱容器は、その厚みが
0.05〜1mmであることが好ましく、更に好ましく
は0.1〜0.8mm、更には0.1〜0.6mmであ
ることが最も好ましい。
【0033】また、本発明の医療用耐熱容器を構成する
エチレン・α−オレフィン共重合体(A)及び/又は高
圧法低密度ポリエチレン(B)は、本発明の目的を逸脱
しない限りにおいて、必要に応じて酸化防止剤、ブロッ
キング防止剤、帯電防止剤、滑剤、耐候剤、光安定剤、
紫外線吸収剤、無機・有機充填剤、造核剤、透明化剤、
着色剤、触媒中和剤、可塑剤、防曇剤、有機・無機顔
料、分散剤などの公知の添加剤を添加してもよい。ま
た、必要に応じて有機過酸化物等による変性を行なって
もよい。
【0034】本発明の医療用耐熱容器の成形方法として
は、特に制限はなく本発明の医療用耐熱容器を製造する
ことが可能であればいかなる方法を用いてもよく、例え
ば水冷式または空冷式インフレーション成形、キャスト
(Tダイ)成形、ブロー成形、シート成形、回転成形、
射出(2軸延伸)ブロー成形、射出成形、チューブ成
形、ドライラミネーション成形、押出ラミネーション成
形等の成形法が挙げられ、これらは単層または多層で用
いられる。そして、特に衛生性、透明性などに優れる医
療用耐熱容器が生産効率良く製造できることから水冷式
インフレーション成形を用いることが好ましい。
【0035】本発明のエチレン・α−オレフィン共重合
体(A)と高圧法低密度ポリエチレン(B)からなる層
は、単層容器または多層容器の少なくとも一層として用
いられる。多層で用いる場合には、最外層を最も高耐熱
にするのが望ましく、中間層は、滅菌時のブロッキン
グ、変形等を考慮して最内層より耐熱を高めるのが望ま
しい。例えば、外層に密度0.942〜0.970g/
cm3の高密度ポリエチレンを用い、内層に本発明の密
度0.920〜0.940g/cm3のエチレン・α−
オレフィン共重合体(A)90〜60重量%と密度0.
920〜0.935g/cm3の高圧法低密度ポリエチ
レン(B)10〜40重量%からなる組成物を用いて二
層化する方法や、外層にポリプロピレンを用い、内層に
密度0.925〜0.940g/cm3のエチレン・α
−オレフィン共重合体(A)90〜60重量%と密度
0.920〜0.935g/cm3の高圧法低密度ポリ
エチレン(B)10〜40重量%からなる組成物を用い
て二層化する方法や、外層に密度0.950〜0.97
0g/cm3の高密度ポリエチレンを用い、中間層に密
度0.930〜0.950g/cm3のエチレン・α−
オレフィン共重合体(A)90〜60重量%と密度0.
920〜0.935g/cm3の高圧法低密度ポリエチ
レン(B)10〜40重量%からなる組成物からなる層
を用い、内層に密度0.920〜0.940g/cm3
のエチレン・α−オレフィン共重合体(A)90〜60
重量%と密度0.920〜0.935g/cm3の高圧
法低密度ポリエチレン(B)10〜40重量%からなる
組成物からなる層を用いて三層化する方法等が例示され
る。
【0036】本発明の医療用耐熱容器を滅菌する際の滅
菌方法としては、例えばEOG滅菌法、高圧蒸気(オー
トクレーブ)滅菌法、放射線照射滅菌法が挙げられる。
高圧蒸気滅菌法とは、加圧して温度を高めた飽和水蒸気
を使用して、一定時間加熱して滅菌する方法であり、こ
の方法は、日本薬局方において、115℃で30分間、
121℃で20分間または126℃で16分間の条件が
定められており、製品の材質や滅菌後の製品の安全性等
によって処理条件が決定され、血液バッグや輸液剤等の
薬剤入り容器の滅菌に、一般的に用いられる方法であ
る。
【0037】本発明の医療用耐熱容器は、例えば血液バ
ッグ、採血容器、血液製剤容器、輸液容器、輸液セッ
ト、点眼剤容器、内服剤容器、透析液容器、排尿バッ
グ、外用液剤容器等の各種容器として用いることが可能
である。
【0038】
【実施例】以下に、実施例により本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0039】〜密度測定〜 JIS K6760−1976に準拠して、100℃の
熱水に1時間浸し、その後、室温まで放冷した試料につ
いて、23℃に保った密度勾配管を用いて測定した。
【0040】〜メルトフローレート(MFR)測定〜 JIS K6760−1981に準拠して、190℃、
2160gの荷重下で測定した。
【0041】〜分子量分布(Mw/Mn)測定〜 ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GP
C)法(ウオーターズ製、商品名150C ALC/G
PC、カラム 東ソー(株)製 商品名GMHHR−H
(S)、溶媒 1,2,4−トリクロロベンゼン)によ
り、重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(M
n)を測定し、Mw/Mnを算出した。なお、東ソー製
標準ポリスチレンを用いて、ユニバーサルキャリブレ
ーション法によりカラム溶出体積は校正した。
【0042】〜n−ヘプタン抽出量測定〜 200メッシュパスの粉砕試料約10gを精秤し、40
0mlのn−ヘプタンを加えて50℃で2時間抽出を行
い、抽出液からn−ヘプタンを蒸発させて、乾燥固化さ
せて得た抽出物の重量の初期重量に対する割合を求める
ことによって算出した。
【0043】〜溶融張力測定〜 キャピログラフ(東洋精機(株)製)を用い、長さ=
8.00mm、オリフィス径=2.095mmのオリフ
ィスを使用して、樹脂温度190℃、ピストン押出速度
=10mm/分、引取速度=10m/分の条件で、オリ
フィス出口後に保温チャンバーを取り付けた状態で溶融
張力を測定した。
【0044】〜耐熱性の評価〜 日本薬局方に準拠し、高圧蒸気滅菌法により、オートク
レーブ内に容器をセットした後、121℃の温度で20
分間処理した後、容器を取り出し、容器の外観を以下の
項目について観察して評価した。
【0045】ブロッキング(容器の内面同志の溶着状
態) ○:溶着が全く見られなかったもの。
【0046】×:極一部でも溶着が見られたもの。
【0047】変形(容器の波打ち状態) ○:全く容器の波打ちが見られなかったもの。
【0048】△:わずかに容器の波打ちが見られたも
の。
【0049】×:容器の波打ちが大きかったもの。
【0050】肌荒れ(容器表面の荒れ状態) ○:全く容器表面に斑点状の模様が見られなかったも
の。
【0051】×:極一部でも容器表面に斑点状の模様が
見られたもの。
【0052】〜透過率測定〜 紫外可視分光光度計(日立製作所(株)製、商品名22
0A)を用いて、滅菌後の容器から幅9.5mm、長さ
50mmのサンプル片を切り出し、純水中で波長450
nmの透過率を測定した。
【0053】〜微粒子の評価〜 チューブ状フィルムを一定の大きさに切断して容器化し
た後、1μm以上の微粒子の数が0個/10mlである
ことが確認された純水を用いて洗浄し、純水100m
l、クリーンエアー10mlを封入した後、121℃で
20分間の高圧蒸気滅菌処理を実施し、1日放置後、微
粒子カウンター(HIAC/ROYCO製、商品名M−
3000・4100・HR−60HA)を用いて2μm
以上の微粒子数を測定した。まお、これらの操作は、す
べてクラス1000のクリーンルーム内で行った。
【0054】〜5%割線モジュラス測定〜 121℃で高圧蒸気滅菌処理後の容器からサンプルを採
取し、JIS K7127−1989に準拠して行っ
た。
【0055】〜加工性の評価〜 押出性:インフレーションフィルム成形時の押出機の電
流変動を観察し、以下の基準で判定した。
【0056】○:押出機の電流変動がほとんど見られな
い。
【0057】△:押出機の電流変動がわずかに見られ
る。
【0058】×:押出機の電流変動が大きい。
【0059】バブル安定性:インフレーションフィルム
成形時のバブルの安定性を観察し、以下の基準で判定し
た。
【0060】○:バブルが安定している。
【0061】△:バブルがやや不安定。
【0062】×:不安定で成形に支障がある(安定成形
不能)。
【0063】実施例1 〜固体触媒成分Aの合成〜 200mlのシュリンク管に、シリカ(ダビソン94
8、200℃、5時間減圧焼成)5.30g、トルエン
100ml及び(p−N,N−ジメチルアルミノフェニ
ル)トリメトキシシラン2.0g(9.1mmol)を
加え、110℃で16時間攪拌した。反応終了後、トル
エンで4回洗浄した。得られたシラン化合物で修飾した
シリカ中の炭素含有量は4.3wt%であった。
【0064】このシラン化合物で修飾したシリカ1.8
7gをエーテル50mlに懸濁し、塩化水素ガスを室温
で30分間吹き込んだ後、ヘキサンにて洗浄し、減圧乾
燥させた。
【0065】これをさらに塩化メチレン60mlに懸濁
そた後、リチウムテトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレート0.6g(0.87mmol)の塩化メチ
レン(40ml)溶液を加え、室温で3時間攪拌した。
塩化メチレンで3回洗浄した後、真空乾燥し、固体触媒
成分Aを得た。得られた固体触媒成分A中の炭素含有量
は11.1wt%であった。
【0066】〜固体触媒成分Aを用いたエチレン・ブテ
ン−1共重合体のヘキサンスラリー重合〜 予め乾燥し、乾燥窒素でパージした2lオートクレーブ
に、ヘキサン500ml、トリイソブチルアルミニウム
(0.25mmol)およびエチレンビスインデニルジ
ルコニウムジクロライド(0.0005mmol)を加
え、5分間攪拌した後、上述の固体触媒成分Aを添加し
水素濃度が45ppmとなるように水素を導入し、ブテ
ン−1濃度が4.8mol%となるようにエチレン及び
ブテン−1を導入し、内圧を30kg/cm2に保った
まま85℃で30分間重合を行った。そして、オートク
レーブを冷却し、エチレン・ブテン−1共重合体スラリ
ーを濾過した後に減圧下で乾燥し、エチレン・ブテン−
1共重合体Aのパウダーを得た。
【0067】さらに、このパウダーを50mmΦ単軸押
出機(プラコー(株)製)で造粒し、エチレン・ブテン
−1共重合体Aのペレットを得た。
【0068】得られたエチレン・ブテン−1共重合体A
は、密度=0.940g/cm3、MFR=2.1g/
10分、Mw/Mn=1.9,n−ヘプタン抽出量が
0.06重量%であった。
【0069】〜チューブ状フィルムの製造〜 上記のエチレン・ブテン−1共重合体A7kgと密度=
0.932g/cm3、MFR=3.0g/10分、M
w/Mn=4.1、溶融張力=3.8gである高圧法低
密度ポリエチレン1(東ソー(株)製、商品名ペトロセ
ン 219)3kgとをタンブラーブレンダーに投入
し、15分間混合した後、該混合物を45mmΦ単層水
冷インフレーション成形機(プラコー(株)製)を用い
て、下記の条件にて、折り径80mm、厚み200μm
のチューブ状フィルムを成形した。
【0070】単層水冷インフレーション成形条件 シリンダー温度C1:200℃ シリンダー温度C2:200℃ アダプター温度AD:200℃ ジョイント温度J:200℃ ダイス温度D1:200℃ ダイス温度D2:200℃ 〜医療用容器の製造〜 得られたチューブ状フィルムから長さ250mmのサン
プルを切り出し、インパルスシーラー(富士インパルス
製)で一方の端を10mm幅でシールした。次に100
mlの蒸留水を内部に注入し、もう一方の端を10mm
幅でシールした。この時、容器内の空気量は約10ml
と一定になるように治具を用いて調整し、最終的に容器
の長さが160mmである医療用容器を製造した。
【0071】〜医療用容器の評価〜 得られた医療用容器を高温高圧調理滅菌機(日阪製作所
製)を用いて、121℃で20分間高圧蒸気滅菌し、室
温まで冷却した。
【0072】得られた評価結果を表1に示す。
【0073】得られた医療用容器は、ブロッキング、変
形、肌荒れは見られず耐熱性は良好であった。また、透
過率は62%であり、微粒子数は12個/10ml、5
%割線モジュラスは2950kg/cm2であり、加工
性も良好であった。
【0074】実施例2 ブテン−1濃度を5.7mol%とした以外は、実施例
1と同様の方法により重合を行い、ヘキサン中でエチレ
ンとブテン−1を共重合して、エチレン・ブテン−1共
重合体Bのパウダーを得た。
【0075】さらに、このパウダーを50mmΦ単軸押
出機(プラコー(株)製)で造粒し、エチレン・ブテン
−1共重合体Bのペレットを得た。
【0076】得られたエチレン・ブテン−1共重合体B
は、密度=0.935g/cm3、MFR=2.2g/
10分、Mw/Mn=1.9,n−ヘプタン抽出量が
0.07重量%であった。
【0077】そして、実施例1と同様の方法により医療
用容器の製造を行い、滅菌後の医療用容器の観察を行っ
た。得られた評価結果を表1に示す。得られた医療用容
器は、ブロッキング、変形、肌荒れは見られず耐熱性は
良好であった。また、透過率は66%であり、微粒子数
は15個/10ml、5%割線モジュラスは2450k
g/cm2であり、加工性も良好であった。
【0078】実施例3 実施例1の高圧法低密度ポリエチレン1を密度=0.9
24g/cm3、MFR=0.3g/10分、Mw/M
n=4.6、溶融張力=13gである高圧法低密度ポリ
エチレン2(東ソー(株)製、商品名ペトロセン 17
3R)とした以外は実施例1と同様の方法により、医療
用容器を製造し、その評価を行った。
【0079】得られた評価結果を表1に示す。得られた
医療用容器は、ブロッキング、変形、肌荒れは見られず
耐熱性は良好であった。また、透過率は61%であり、
微粒子数は25個/10ml、5%割線モジュラスは2
600kg/cm2であり、加工性も良好であった。
【0080】実施例4 実施例2の高圧法低密度ポリエチレン1を高圧法低密度
ポリエチレン2とした以外は実施例2と同様の方法によ
り、医療用容器を製造し、その評価を行った。
【0081】得られた評価結果を表1に示す。得られた
医療用容器は、ブロッキング、変形、肌荒れは見られず
耐熱性は良好であった。また、透過率は68%であり、
微粒子数は20個/10ml、5%割線モジュラスは2
350kg/cm2であり、加工性も良好であった。
【0082】実施例5 実施例1のエチレン・ブテン−1共重合体Aを7kg及
び高圧法低密度ポリエチレン1を3kgの代わりにエチ
レン・ブテン−1共重合体Aを9kg及び高圧法低密度
ポリエチレン1を1kgとした以外は実施例1と同様の
方法により、医療用容器を製造し、その評価を行った。
【0083】得られた評価結果を表1に示す。得られた
医療用容器は、ブロッキング、変形、肌荒れは見られず
耐熱性は良好であった。また、透過率は57%であり、
微粒子数は15個/10ml、5%割線モジュラスは2
750kg/cm2であり、加工性も良好であった。
【0084】実施例6 実施例2のエチレン・ブテン−1共重合体Bを7kg及
び高圧法低密度ポリエチレン1を3kgの代わりにエチ
レン・ブテン−1共重合体Bを9kg及び高圧法低密度
ポリエチレン1を1kgとした以外は実施例2と同様の
方法により、医療用容器を製造し、その評価を行った。
【0085】得られた評価結果を表1に示す。得られた
医療用容器は、ブロッキング、変形、肌荒れは見られず
耐熱性は良好であった。また、透過率は61%であり、
微粒子数は16個/10ml、5%割線モジュラスは2
400kg/cm2であり、加工性も良好であった。
【0086】実施例7 〜触媒成分Bの調整〜 攪拌装置を備えた1lのガラスフラスコに、金属マグネ
シウム粉末7.0g(0.288モル)およびチタンテ
トラブトキシド49.0g(0.144モル)を入れ、
ヨウ素0.35gを溶解したn−ブタノール44.8g
(0.60モル)を90℃で2時間かけて加え、さらに
発生する水素ガスを排除しながら窒素シール下、140
℃で2時間攪拌した。これを110℃とした後に、テト
ラエトキシシラン18g(0.086モル)とテトラメ
トキシシラン13.2g(0.086モル)を加え、さ
らに140℃で2時間攪拌した。
【0087】次いで、ヘキサン490mlを加えて、M
g−Ti溶液を得た。このMg−Ti溶液96.8g
(Mgとして0.058モル相当)を別途用意した50
0mlガラスフラスコに入れ、45℃でジエチルアルミ
ニウムクロライド0.07モルとi−ブチルアルミニウ
ムジクロライド0.023モルを含むヘキサン溶液69
mlを加え、さらに1時間攪拌した。次いで、i−ブチ
ルアルミニウムジクロライド0.17モルを含むヘキサ
ン溶液63mlを加え、70℃で1時間攪拌を行い、ヘ
キサンに懸濁した触媒成分Bを得た。
【0088】〜触媒成分Bを用いたエチレン・α−オレ
フィン共重合体のヘキサンスラリー重合〜 内容積370lの攪拌機を備えた重合器を十分窒素置換
した後、ヘキサン200kgを仕込み、内温を85℃、
内圧30kg/cm2Gに調整した。その後、ヘキサン
を80kg/hr、エチレンを50kg/hr、水素を
150nl/hr、ブテン−1を5.0kg/hr、上
記の触媒成分Bを1.5g/hr、触媒成分としてトリ
−i−ブチルアルミニウムをヘキサン中のAL濃度が4
0mg/kgになるように連続的に供給して重合を行
い、エチレン・ブテン−1共重合体のヘキサンスラリー
を得た。該スラリーよりヘキサンを分離し、乾燥した
後、エチレン・ブテン−1共重合体Cのパウダーを得
た。
【0089】上記のエチレン・ブテン−1共重合体Cの
パウダーを、50mmφ単軸押出機(プラコー製)でペ
レット化し、エチレン・ブテン−1共重合体Cのペレッ
トを得た。
【0090】得られたエチレン・ブテン−1共重合体C
は、密度=0.940g/cm3、MFR=2.1g/
10分、Mw/Mn=5.1、n−ヘプタン抽出量=
0.04重量%であった。
【0091】〜医療用容器の製造及びその評価〜 実施例1のエチレン・ブテン−1共重合体Aのペレット
を7kgの代わり上記のエチレン・ブテン−1共重合体
Cのペレット7kgを用いた以外は実施例1と同様の方
法により、医療用容器を製造し、その評価を行った。
【0092】得られた評価結果を表2に示す。得られた
医療用容器は、ブロッキング、変形、肌荒れは見られず
耐熱性は良好であった。また、透過率は64%であり、
微粒子数は35個/10ml、5%割線モジュラスは3
100kg/cm2であり、加工性も良好であった。
【0093】実施例8 実施例7のブテン−1供給量を5.5kg/hrとし、
実施例7と同様の方法によりヘキサン中でエチレンとブ
テン−1を共重合を行い、エチレン・ブテン−1共重合
体Dのペレットを得た。得られたエチレン・ブテン−1
共重合体Dは、密度=0.935g/cm3、MFR=
2.2g/10分、Mw/Mn=5.5、n−ヘプタン
抽出量=0.08重量%であった。
【0094】実施例7のエチレン・ブテン−1共重合体
Cの代わりに得られたエチレン・ブテン−1共重合体D
を用いた以外は、実施例1と同様の方法により医療用容
器を製造し、その評価を行った。
【0095】得られた評価結果を表2に示す。得られた
医療用容器は、ブロッキング、変形、肌荒れは見られず
耐熱性は良好であった。また、透過率は66%であり、
微粒子数は45個/10ml、5%割線モジュラスは2
850kg/cm2であり、加工性も良好であった。
【0096】実施例9 実施例7の高圧法低密度ポリエチレン1の代わりに高圧
法低密度ポリエチレン2を用いた以外は、実施例7と同
様の方法により医療用容器を製造し、その評価を行っ
た。
【0097】得られた評価結果を表2に示す。得られた
医療用容器は、ブロッキング、変形、肌荒れは見られず
耐熱性は良好であった。また、透過率は65%であり、
微粒子数は50個/10ml、5%割線モジュラスは3
000kg/cm2であり、加工性も良好であった。
【0098】実施例10 実施例7のブテン−1供給量を4.0kg/hrとし、
実施例7と同様の方法によりヘキサン中でエチレンとブ
テン−1を共重合を行い、エチレン・ブテン−1共重合
体Eのペレットを得た。該エチレン・ブテン−1共重合
体Eは、密度=0.945g/cm3、MFR=2.5
g/10分、Mw/Mn=8.8、n−ヘプタン抽出量
=0.07重量%であった。
【0099】実施例9のエチレン・ブテン−1共重合体
樹脂C7kgの代わりに上記のエチレン・ブテン−1共
重合体E7kgを用いた以外は実施例9と同様の方法に
より医療用容器を製造し、その評価を行った。
【0100】得られた評価結果を表2に示す。得られた
医療用容器は、ブロッキング、変形、肌荒れは見られず
耐熱性は良好であり、透過率は60%、微粒子数は30
個/10ml、5%割線モジュラスは3400kg/c
2であり、加工性も良好であった。
【0101】実施例11 実施例10のエチレン・ブテン−1共重合体樹脂Eを7
kgと高圧法低密度ポリエチレン2を3kgの代わりに
エチレン・ブテン−1共重合体樹脂Eを9.5kgと高
圧法低密度ポリエチレン2を0.5kgとした以外は、
実施例10と同様の方法により医療用容器を製造し、そ
の評価を行った。
【0102】得られた評価結果を表2に示す。得られた
医療用容器は、ブロッキング、変形、肌荒れは見られず
耐熱性は良好であり、透過率は58%、微粒子数は28
個/10ml、5%割線モジュラスは3500kg/c
2であり、加工性も良好であった。
【0103】比較例1 実施例1のエチレン・ブテン−1共重合体A7kgの代
わりに、密度=0.935g/cm3、MFR=2.1
g/10分、Mw/Mn=3.3、n−ヘプタン抽出量
が0.4重量%であるエチレン・α−オレフィン共重合
体F(三井化学(株)製、商品名ウルトゼックス352
0L)7kgを用いた以外は、実施例1と同様の方法に
より医療用容器を製造し、その評価を行った。
【0104】得られた評価結果を表4に示す。得られた
医療用容器を滅菌処理したところ容器の肌荒れは見られ
なかったがブロッキングを起こし、変形が見られ耐熱性
が不良であり、透過率が42%と悪く、医療用容器とし
ての使用は難しいものであった。
【0105】比較例2 実施例1のエチレン・ブテン−1共重合体Aの代わり
に、密度=0.920g/cm3、MFR=2.0g/
10分、Mw/Mn=3.8、n−ヘプタン抽出量が
1.1wt%であるエチレン・α−オレフィン共重合体
G(三井化学(株)製、商品名ウルトゼックス2022
L)を用いた以外は実施例1と同様の方法により医療用
容器を製造し、その評価を行った。
【0106】得られた評価結果を表4に示す。得られた
医療用容器の加工性は良好であったが、滅菌処理時に容
器が溶解し、物性測定不能であった。
【0107】比較例3 実施例1のエチレン・ブテン−1共重合体Aの代わり
に、密度=0.963g/cm3、MFR=5.3g/
10分のエチレン・α−オレフィン共重合体H(日本ポ
リオレフィン(株)製、商品名ジェイレクスHD E7
50(C))を用いた以外は実施例1と同様の方法によ
り医療用容器を製造し、その評価を行った。
【0108】得られた評価結果を表4に示す。得られた
医療用容器は、透過率が22%と悪く、5%割線モジュ
ラスは4500kg/cm2と高いことから内容物の排
液性が悪く、医療容器としての使用は難しいものであっ
た。
【0109】比較例4 実施例10のエチレン・ブテン−1共重合体樹脂Eを7
kgと高圧法低密度ポリエチレン2を3kgの代わりに
エチレン・ブテン−1共重合体Eを4.5kgと高圧法
低密度ポリエチレン2を5.5kgとした以外は、実施
例10と同様の方法により医療用容器を製造し、その評
価を行った。
【0110】得られた評価結果を表4に示す。得られた
医療用容器は、透過率は48%と悪く、5%割線モジュ
ラスは3200kg/cm2であったが、容器表面にあ
ばた状の肌荒れが発生し、ブロッキングを起こし、変形
が見られ耐熱性は不良であり、医療用容器としての使用
は難しいものであった。
【0111】比較例5 実施例1のエチレン・ブテン−1共重合体Aを9.5k
g、高圧法低密度ポリエチレン1を0.5kgとした以
外は、実施例1と同様の方法により医療用容器を製造
し、その評価を行った。
【0112】得られた評価結果を表4に示す。得られた
医療用容器は、透過率は42%と悪く、成形時の安定性
に問題があり、連続生産は難しいと判断された。
【0113】比較例6 実施例2のエチレン・ブテン−1共重合体Bを4.5k
g、高圧法低密度ポリエチレン1を5.5kgとした以
外は、実施例2と同様の方法により医療用容器を製造
し、その評価を行った。
【0114】得られた評価結果を表4に示す。得られた
医療用容器は、透過率は38%と悪く、容器表面にあば
た状の肌荒れが発生し、ブロッキングおよび変形が見ら
れ耐熱性に問題があると判断された。
【0115】比較例7 実施例1の高圧法低密度ポリエチレン1を密度=0.9
18g/cm3、MFR=9.0g/10分、Mw/M
n=18、溶融張力=2.5gの高圧法低密度ポリエチ
レン3(旭化成工業(株)製、商品名サンテック−LD
L1885)とした以外は、実施例1と同様の方法に
より医療用容器を製造し、その評価を行った。
【0116】得られた評価結果を表4に示す。得られた
医療用容器は、透過率は38%と悪く、ブロッキング、
変形・波打ちおよび肌荒れが見られ耐熱性に問題がある
と判断された。
【0117】比較例8 実施例1の高圧法低密度ポリエチレン1を密度=0.9
18g/cm3、MFR=10.5g/10分、Mw/
Mn=10.7、溶融張力=1.7gの高圧法低密度ポ
リエチレン4(旭化成工業(株)製、商品名サンテック
−LD L6810)とした以外は、実施例1と同様の
方法により医療用容器を製造し、その評価を行った。
【0118】得られた評価結果を表4に示す。得られた
医療用容器は、透過率は35%と悪く、ブロッキング、
変形・波打ちおよび肌荒れが見られ耐熱性に問題がある
と判断された。
【0119】実施例12 実施例7のブテン−1の供給量を3.0kg/hrとし
た以外は、実施例7と同様の方法によりヘキサン中でエ
チレンとブテン−1の共重合を行ない、エチレン・ブテ
ン−1共重合体Fのペレットを得た。該エチレン・ブテ
ン−1共重合体Fは、密度=0.953g/cm3、M
FR=1.0g/10分、Mw/Mn=5.1、n−ヘ
プタン抽出量=0.1重量%であった。
【0120】続いて、水冷インフレーション成形機(プ
ラコー製)にて、下記の条件で、内層に実施例1で用い
たエチレン・ブテン−1共重合体Aを7kgと高圧法低
密度ポリエチレン1を3kgからなる樹脂及び外層に密
度=0.953g/cm3、MFR=1.0g/10
分、Mw/Mn=5.1、n−ヘプタン抽出量が0.1
重量%であるエチレン・ブテン−1共重合体Fを用い
て、折り径80mm、内層厚み=170μm、外層厚み
=30μm、トータル厚み=200μmのフィルムを得
た。
【0121】そして、実施例1と同様の方法により、医
療用容器を製造し、その評価を行った。
【0122】得られた評価結果を表3に示す。得られた
医療用容器は、ブロッキング、変形、肌荒れは見られず
耐熱性は良好であった。また、透過率は60%であり、
微粒子数は20個/10ml、5%割線モジュラスは3
000kg/cm2であり、加工性も良好であった。
【0123】2層インフレーション成形条件 内層 シリンダー温度C11:190℃ シリンダー温度C12:200℃ アダプター温度AD1:200℃ ジョイント温度J1:200℃ 外層 シリンダー温度C21:190℃ シリンダー温度C22:200℃ シリンダー温度C23:200℃ アダプター温度AD2:200℃ ジョイント温度J2:200℃ ダイス温度D1:200℃ ダイス温度D2:200℃ ダイス温度D3:200℃ 実施例13 実施例12の外層のエチレン・ブテン−1共重合体Fの
代わりに密度=0.90g/cm3、MFR=1.8g
/10分のポリプロピレン(チッソ(株)製、商品名X
F1893)を用い、成形条件を下記のように変更した
以外は、実施例12と同様の方法により、医療用容器を
製造し、その評価を行った。
【0124】得られた評価結果を表3に示す。得られた
医療用容器は、ブロッキング、変形、肌荒れは見られず
耐熱性は良好であった。また、透過率は75%であり、
微粒子数は18個/10ml、5%割線モジュラスは2
850kg/cm2であり、加工性も良好であった。
【0125】2層インフレーション成形条件 内層 シリンダー温度C11:190℃ シリンダー温度C12:200℃ アダプター温度AD1:200℃ ジョイント温度J1:200℃ 外層 シリンダー温度C21:200℃ シリンダー温度C22:210℃ シリンダー温度C23:220℃ アダプター温度AD2:220℃ ジョイント温度J2:220℃ ダイス温度D1:220℃ ダイス温度D2:220℃ ダイス温度D3:220℃ 実施例14 エチレン・ブテン−1共重合体Aを7kgと高圧法低密
度ポリエチレン2を3kgからなる樹脂を内層に用い、
エチレン・ブテン−1共重合体Eを7kgと高圧法低密
度ポリエチレン1を3kgからなる樹脂を外層に用い
て、以下、実施例12と同様にして容器の評価を行っ
た。
【0126】得られた評価結果を表3に示す。得られた
医療用容器は、ブロッキング、変形、肌荒れは見られず
耐熱性は良好であった。また、透過率は62%であり、
微粒子数は26個/10ml、5%割線モジュラスは2
950kg/cm2であり、加工性も良好であった。
【0127】比較例9 実施例12の内層を比較例2で用いた樹脂に変更した以
外は、実施例12と同様の方法により医療用容器を製造
し、その評価を行った。
【0128】得られた評価結果を表3に示す。得られた
医療用容器は、透過率が42%と悪く、ブロッキングお
よび変形が見られ耐熱性が不良であり、医療用容器とし
ての使用は難しいものであった。
【0129】比較例10 実施例13の内層を比較例2で用いた樹脂に変更した以
外は、実施例13と同様の方法により医療用容器を製造
し、その評価を行った。
【0130】得られた評価結果を表3に示す。得られた
医療用容器は、ブロッキングを起こし、変形が見らたこ
とより耐熱性が不良であり、医療用容器としての使用は
難しいものであった。
【0131】
【表1】
【0132】
【表2】
【0133】
【表3】
【0134】
【表4】
【0135】
【発明の効果】本発明によって得られる医療用耐熱容器
は、耐熱性、透明性、衛生性および柔軟性等に優れ、し
かも、成形時の加工性に優れ、血液バッグ、採血容器、
血液製剤容器、輸液容器、輸液セット、点眼剤容器、内
服剤容器、透析液容器、排尿バッグ、外用液剤容器等の
医療用容器として好適なものである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレンと炭素数3〜20のα−オレフィ
    ンを共重合させてなる下記(a)〜(d)に示す特性を
    満足するエチレン・α−オレフィン共重合体(A)95
    〜50重量%及び下記(e)〜(h)に示す特性を満足
    する高圧法低密度ポリエチレン(B)5〜50重量%か
    らなる層を少なくとも1層有することを特徴とする医療
    用耐熱容器。 (a)JIS K6760−1981に準じて測定した
    密度が0.920〜0.960g/cm3、(b)JI
    S K7210−1976に準じて190℃、2160
    gの荷重下で測定したメルトフローレートが0.1〜1
    0g/10分、(c)ゲル・パーミエーション・クロマ
    トグラフィーにより求められる重量平均分子量(Mw)
    と数平均分子量(Mn)の比で表される分子量分布(M
    w/Mn)が1.5〜10、(d)50℃におけるn−
    ヘプタン抽出量が0.2重量%以下、(e)JIS K
    6760−1981に準じて測定した密度が0.920
    〜0.935g/cm3、(f)JIS K7210−
    1976に準じて190℃、2160gの荷重下で測定
    されたメルトフローレートが0.1〜30g/10分、
    (g)ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィーに
    より求められる重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
    (Mn)の比で表される分子量分布(Mw/Mn)が8
    以下、(h)190℃で測定した溶融張力が3g以上
  2. 【請求項2】エチレンと炭素数3〜20のα−オレフィ
    ンを共重合させてなる下記(a)〜(d)に示す特性を
    満足するエチレン・α−オレフィン共重合体(A)90
    〜60重量%及び下記(e)〜(h)に示す特性を満足
    する高圧法低密度ポリエチレン(B)10〜40重量%
    からなる層を少なくとも1層有することを特徴とする請
    求項1に記載の医療用耐熱容器。 (a)JIS K6760−1981に準じて測定した
    密度が0.920〜0.955g/cm3、(b)JI
    S K7210−1976に準じて190℃、2160
    gの荷重下で測定したメルトフローレートが0.1〜1
    0g/10分、(c)ゲル・パーミエーション・クロマ
    トグラフィーにより求められる重量平均分子量(Mw)
    と数平均分子量(Mn)の比で表される分子量分布(M
    w/Mn)が1.5〜3、(d)50℃におけるn−ヘ
    プタン抽出量が0.2重量%以下、(e)JIS K6
    760−1981に準じて測定した密度が0.920〜
    0.935g/cm3、(f)JIS K7210−1
    976に準じて190℃、2160gの荷重下で測定さ
    れたメルトフローレートが0.1〜30g/10分、
    (g)ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィーに
    より求められる重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
    (Mn)の比で表される分子量分布(Mw/Mn)が3
    〜8、(h)190℃で測定した溶融張力が3〜20g
  3. 【請求項3】高圧法低密度ポリエチレン(B)が下記
    (g)の特性を満足することを特徴とする請求項1また
    は2のいずれかに記載の医療用耐熱容器。(g)ゲル・
    パーミエーション・クロマトグラフィーにより求められ
    る重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比
    で表される分子量分布(Mw/Mn)が3〜5
  4. 【請求項4】1μm以上の微粒子が0個/10mlであ
    ることが確認された純水を充填し、121℃以上の条件
    下で高圧蒸気滅菌処理した後に測定される2μm以上の
    微粒子数が200個/10ml以下であることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の医療用耐熱容器。
  5. 【請求項5】1μm以上の微粒子が0個/10mlであ
    ることが確認された純水を充填し、121℃以上の条件
    下で高圧蒸気滅菌処理した後に測定される2μm以上の
    微粒子数が30個/10ml以下であることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載の医療用耐熱容器。
  6. 【請求項6】121℃以上で高圧蒸気滅菌処理した後の
    5%割線モジュラスが4000kg/cm2以下である
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の医療
    用耐熱容器。
  7. 【請求項7】121℃以上で高圧蒸気滅菌処理した後
    の、水を対照として測定したときの波長450nmの透
    過率が55%以上であることを特徴とする請求項1〜6
    のいずれかに記載の医療用耐熱容器。
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