JP5011446B1 - 陳列用台紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数の増大を招くことなく1枚のシートを折り曲げるだけで、段状に並ぶ複数の陳列物保持部を簡単且つ確実に所定形状に形成することができ、この組立て形状を確実に維持することができる陳列用台紙を提供する。
【解決手段】少なくとも1つの陳列物保持部10において、側方支持部26または前方支持部25の一方に折り目を介して左右方向外側に連なる突出片30を設けるとともに、側方支持部26または前方支持部25の他方に、前方支持部25と側方支持部26との間に形成される折り曲げ角度が所定角度であるときに該角度が維持されるように突出片30を係止可能な係止部36を設ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、陳列棚の側面や店舗の壁等の任意の場所に吊り下げられた状態で、物品を保持して陳列するために使用される陳列用台紙に関する。
店舗等において、陳列棚の側面や壁等に陳列用の台紙を吊り下げて、該台紙に複数の商品を保持させて陳列することがある。この場合、図10に示すように、段状に組み立てられる陳列用台紙201を使用して、各段の陳列物保持部210(210a,210b,210c,210d)に商品250を保持させて陳列することがある。
図10に示す台紙201は、上下方向に細長い1枚のシートを組み立てて使用されるものである。具体的に、台紙201には、左右一対の上下方向の切り込み212,213が上下方向に間隔を空けて複数組形成されており、左右の切り込み212,213で挟まれた部分と、左右方向において切り込み212,213よりも外側の部分とがそれぞれ段状に折り込まれることで、陳列物保持部210が形成されるようになっている。
このように形成された各陳列物保持部210は、左右方向において切り込み212,213よりも外側の部分からなる左右一対の前方支持部225(225a,225b)および左右一対の側方支持部226(226a,226b)と、左右の切り込み212,213で挟まれた部分からなる底面支持部222および後方支持部221とを有し、底面支持部222に載置された商品250を、左右の前方支持部225、後方支持部221及び左右の側方支持部226によりそれぞれ前方、後方および側方から支持できるようになっている。
この台紙201において、各陳列物保持部210は、商品250が収められることにより形状が維持されるようになっており、陳列物保持部210の形状を維持するためのパーツ等が別途用いられることはない。すなわち、打ち抜き加工された1枚のシートを折り曲げるだけで、簡単に台紙201を組み立てることができるようになっている。
なお、この種の陳列用台紙は、例えば特許文献1及び2に開示されている。
実開昭54−98197号公報 実開昭60−17169号公報
しかしながら、図10に示す前記台紙201では、商品250が適切にセットされることで初めて陳列物保持部210が所定形状に維持され得るため、商品250のセットの仕方によっては陳列物保持部210の形状が崩れてしまうことがある。
また、図11に示すように、各陳列物保持部210から商品250を抜き取ると、陳列物保持部210の形状が著しく崩れやすくなる。なお、この傾向は、台紙201の自重の影響を受けやすい上段の陳列物保持部210ほど顕著となる。そのため、商品250が抜き取られた陳列物保持部210が平坦な形状となって見栄えが悪くなるとともに、商品250を再セットする際、形状が一旦崩れた陳列物保持部210を所定形状に戻すように台紙201を折り直す手間がかかる問題がある。
このような問題の解決策として、形状を維持するためのパーツを各陳列物保持部210に取り付けたり、全ての陳列物保持部210に1本の紐を通して締め上げたりすることが考えられる。
しかし、このような解決策を採用すると、台紙201に別パーツを貼り付けたり紐を通したりするなどといった煩雑な作業を強いられるとともに、部品点数が増加してコストの増大を招いてしまう。
そこで、本発明は、部品点数の増大を招くことなく1枚のシートを折り曲げるだけで、段状に並ぶ複数の陳列物保持部を簡単且つ確実に所定形状に形成することができ、この組立て形状を確実に維持することができる陳列用台紙を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る陳列用台紙は、
1枚のシートを折り曲げることで組み立てられ、組み立てられた状態において吊り下げられて使用される陳列用台紙であって、
使用時において段状に並ぶように配置される複数の陳列物保持部と、
該陳列物保持部毎に左右一対、それぞれ上下方向に延びるように形成された切り込みと、を有し、
各陳列物保持部において、前記左右の切り込みで挟まれた台紙部分は、それぞれ左右方向に延びる上下一対の折り目に沿って段状に折り込むことで、該上側の折り目よりも上側部分からなり使用時において略鉛直方向に沿って配設される後方支持部と、前記上側の折り目よりも下側部分からなり使用時において前記後方支持部の下端から前面側に向かって延びるように配設される底面支持部とに区分され、
各陳列物保持部において、左右方向において前記左右の切り込みよりも外側の台紙部分は、それぞれ左右方向に延びる上下一対の折り目に沿って段状に折り込むことで、該下側の折り目よりも下側部分からなり使用時において部分的に前記後方支持部に対向配置される前方支持部と、前記下側の折り目よりも上側部分からなり使用時において前記前方支持部の上端から後面側に向かって延びるように配設される側方支持部とに区分され、
少なくとも1つの前記陳列物保持部は、前記側方支持部に折り目を介して左右方向外側に連なる突出片と、上下方向に細長く延びるように前記前方支持部に穿設された係止用孔とを有し、
該係止用孔の左右方向内側縁部は上下方向に延設され、
前記係止用孔の上縁部は左右方向内側に向かって上方へ傾斜した方向に延設され、
前記係止用孔の前記左右方向内側縁部の上端と前記上縁部の上端との間に鋭角のコーナー部が形成され、
前記突出片は、前記前方支持部と前記側方支持部との間に形成される折り曲げ角度が所定角度であるときに該折り曲げ角度が維持されるように前記係止用孔に係止される爪部を備え、
該爪部と前記係止用孔との係止状態において、
前記突出片は、該突出片と前記側方支持部との間の前記折り目に沿って下側へ略直角に折り曲げられ且つ前記前方支持部に略直交する面に沿って配置された状態となり、且つ、
前記爪部は、前記突出片の前辺部の下端部から前面側且つ上方へ延びるように配置され、且つ、
前記爪部の基部は、該爪部と前記前辺部との間のくぼみ部において前記係止用孔の上縁部の前記コーナー部に係止されるように構成されていることを特徴とする。
なお、特段の説明がある場合を除いて、本願明細書において、「前」、「後」、「前後」、「右」、「左」及び「左右」を含む方向を示す用語は、組立状態であるか否かに関わらず、吊り下げられた状態の陳列用台紙の正面側を「前」、背面側を「後」とした場合の方向を指すものとする。
また、本願明細書において、陳列用台紙の「使用時」又は「使用状態」という用語は、陳列用台紙が所定形状に組み立てられた状態で吊り下げられているとき又は状態を意味するものとする。
本発明によれば、各陳列物保持部において、前方支持部と側方支持部との折り曲げ角度と、後方支持部と底面支持部との折り曲げ角度とが所定角度となるように折り曲げた状態で、側方支持部または前方支持部の一方に連なる突出片を、側方支持部または前方支持部の他方に設けられた係止部に係止することで、上記の両折り曲げ角度を所定角度に維持することができるため、作業者の技量に関わらず、陳列物保持部を確実に所定形状に組み立てられる。また、陳列物保持部の形状を維持するために別パーツを貼り付けたり紐を通したりしなくて済むため、上述のように折り曲げて突出片を係止部に係止するだけで簡単に台紙を組み立てることができるとともに、部品点数の増加を回避して、コストの抑制を図ることができる。
さらに、突出片と係止部との係止状態が維持されている限り、陳列物保持部の形状は所定形状に維持されるため、一旦セットされた陳列物が陳列物保持部から取り外されても、これによって陳列物保持部の形状が崩れることはない。よって、従来のように陳列物が抜き取られた陳列物保持部が平坦な形状となって見栄えが悪くなることを回避できるとともに、陳列物を再セットする際に陳列物保持部が所定形状となるように折り直す手間を省くことができる。
またさらに、1枚のシートを折り曲げて前記突出片を前記係止部に係止するだけで台紙が組み立てられるため、該台紙の組立状態を容易に解除することができる。
第1の実施形態に係る陳列用台紙の組立て前の状態を示す平面図である。 図1に示す台紙の陳列物保持部を示す拡大図である。 図1に示す台紙の組立て途中の状態を示す斜視図である。 図1の示す台紙の使用状態を示す斜視図である。 第2の実施形態に係る陳列用台紙の組立て前の状態を示す平面図である。 図5に示す台紙の陳列物保持部を示す拡大図である。 図5に示す台紙の組立て途中の状態を示す斜視図である。 図5に示す台紙の使用状態を示す斜視図である。 第3の実施形態に係る陳列用台紙の使用状態を示す斜視図である。 従来の陳列用台紙の一例を示す斜視図である。 図10に示す台紙から商品を取り外した状態を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
図1〜図4を参照しながら、第1の実施形態に係る陳列用台紙1について説明する。
先ず、図1及び図2を参照しながら、組立て前の状態における陳列用台紙1の構成について説明する。
図1に示すように、台紙1は、打ち抜き加工された1枚のシートで構成され、該シートを折り曲げることで所定形状に組み立てられる。また、台紙1は、後述のように所定形状に組み立てられた状態において陳列棚の側面や壁等の任意の場所に吊り下げられて使用される(図4参照)。台紙1の材質は特に限定されないが、例えば厚紙が用いられる。
台紙1を構成するシートは概略細長い矩形である。台紙1は、吊り下げ状態において上端に配置される上端ベース部2と、該上端ベース部2の下側において組立て前の吊り下げ状態において上下方向に並ぶように、組立て状態においては段状に並ぶように配置される複数の陳列物保持部10(10a,10b,10c,10d)と、陳列物保持部10毎に左右一対、それぞれ上下方向に延びるように形成された切り込み12,13と、を有する。
上端ベース部2の上端部には、例えば左右一対の穴4が形成されており、台紙1は、これらの穴4に通される例えば紐6を介して、陳列棚の側面や店舗の壁面などといった任意の場所に吊り下げられて使用される(図4参照)。
図2に示すように、各陳列物保持部10において、前記左右の切り込み12,13は左右対称に形成され、各切り込み12,13は、上下方向に延びる上側直線部14,15と、該上側直線部14,15の下端に曲線部16,17を介して連なり下方に延びる下側直線部18,19とを有する。下側直線部18,19は、上側直線部14,15に比べて左右方向中央寄りに配設されており、これにより、左右の下側直線部18,19間の距離は、左右の上側直線部14,15間の距離に比べて小さくなっている。
各陳列物保持部10において、左右の切り込み12,13で挟まれた台紙部分20には、それぞれ左右方向に延びる上下一対の折り目41,42が設けられている。上側の折り目41は、左右の下側直線部18,19の上端部間に跨って設けられ、下側の折り目42は、左右の下側直線部18,19の下端部間に跨って設けられている。なお、これら上下の折り目41,42に沿って、それぞれ複数の切り目51,52が間隔を空けて設けられており、これにより、該折り目41,42に沿った台紙1の折り曲げが容易になし得るようになっている。
この台紙部分20は、前記上下の折り目41,42に沿って段状に折り込むことで、上側の折り目41よりも上側部分からなり使用状態において略鉛直方向に沿って配設される後方支持部21と、上側の折り目41よりも下側部分からなり使用時において後方支持部21の下端から前面側に向かって延びるように配設される底面支持部22とに区分される(図3参照)。
一方、左右方向において左右の切り込み12,13よりも外側の台紙部分24(24a,24b)にも、それぞれ左右方向に延びる上下一対の折り目43(43a,43b),44(44a,44b)が設けられている。上側の折り目43は、上側直線部14,15の上端部から左右方向外側に向かって延設され、下側の折り目44は、上側直線部14,15の下端部から左右方向外側に向かって延設されている。
この台紙部分24は、前記上下の折り目43,44に沿って段状に折り込むことで、下側の折り目44よりも下側部分からなり使用時において略鉛直方向に沿って且つ部分的に前記後方支持部21に対向して配設される前方支持部25(25a,25b)と、下側の折り目44よりも上側部分からなり使用時において前方支持部25の上端から後面側に向かって延びるように配設される側方支持部26(26a,26b)とに区分される(図3参照)。具体的に、前方支持部25は、その左右方向の内側縁部が後方支持部21の外側縁部に対向配置される。
また、各陳列物保持部10は、側方支持部26に折り目45(45a,45b)を介して左右方向外側に連なる突出片30(30a,30b)と、前方支持部25に設けられた係止部36(36a,36b)とを有する。
係止部36は、前方支持部25と側方支持部26との間の折り目44に沿った折り曲げ角度が所定角度(本実施形態では90°)である状態で該角度が維持されるように突出片30を係止可能となっている。本実施形態において、係止部36は、前方支持部25において左右方向外側へ突設された突出部で構成されている。該突出部36の下縁部は、左右方向外側に向かって斜め下方へ傾斜して延設され、該突出部36の基端部下縁に突出片30が係止されるようになっている(図4参照)。
突出片30は、折り目45の上端部に位置する頂点と、折り目45の下端部に位置する頂点と、折り目45よりも左右方向外側に位置する頂点とを有する略三角形状に形成され、該突出片30の左右方向外側端部に、前記突出部36に係止可能な爪部32が設けられている。該爪部32は、突出片30の下側において左右方向内側に向かって延設されている。
図3に示すように、台紙1を組み立てる際は、各陳列物保持部10において、左右の切り込み12,13で挟まれた台紙部分20を、上側の折り目41に沿って谷折り、下側の折り目42に沿って山折りでそれぞれ略直角に折り曲げるとともに、左右方向において左右の切り込み12,13よりも外側の台紙部分24を、上側の折り目43に沿って谷折り、下側の折り目44に沿って山折りでそれぞれ略直角に折り曲げる。なお、本明細書において、「山折り」及び「谷折り」という台紙1を折り曲げる方向を示す用語は、台紙1を正面側から見たときの方向を指すものとする。
これにより、左右の切り込み12,13で挟まれた台紙部分20と、左右方向において左右の切り込み12,13よりも外側の台紙部分24とは、互いに段違いとなるようにそれぞれ段状に折り曲げられた状態となる。
続いて、図4に示すように、各陳列物保持部10において、突出片30を折り目45に沿って山折りで略直角に折り曲げて、該突出片30先端の爪部32を前方支持部25の突出部36の基部下縁に引っ掛けることにより、陳列用台紙1の組立てが完了する。
このようにして組み立てられた台紙1は、例えば紐6を介して任意の場所に吊り下げて使用することができ、使用状態において各陳列物保持部10により陳列物50を保持することができる。なお、本発明において、陳列物50の種類は特に限定されるものでないが、例えば、直方体の包装箱で包装された商品などが、本実施形態に係る台紙1を用いて好適に保持された状態で陳列され得る。
各陳列物保持部10において、陳列物50は底面支持部22に載置され、陳列物50の前面の左右両端部が左右の前方支持部25a,25bにより、陳列物50の後面全体が後方支持部21により、陳列物50の左右の側面が所定高さにおいて左右の側方支持部26a,26bによりそれぞれ支持されるようになっている。
爪部32と突出部36との係止状態は、折り目44に沿った前方支持部25と側方支持部26との折り曲げ角度が略直角であるときのみ実現されるようになっている。また、前方支持部25と側方支持部26との折り曲げ角度が略直角であるときは、必然的に、折り目41に沿った後方支持部21と底面支持部22との折り曲げ角度も略直角となる。
そのため、本実施形態によれば、作業者の技量に関わらず、陳列物保持部10の形状が、陳列物50がセットされる前から確実に所定形状となるように組み立てられる。また、陳列物保持部10の形状を維持するために別パーツを貼り付けたり紐を通したりしなくても、上述のように折り曲げて爪部36を突出部36に引っ掛けるだけで簡単に台紙1を組み立てることができ、部品点数の増加を招くこともない。
さらに、爪部32と突出部36との係止状態が維持されている限り、陳列物保持部10の形状は所定形状に維持されるため、一旦セットされた陳列物50が陳列物保持部10から取り外されても、これによって陳列物保持部10の形状が崩れることはない。よって、従来のように陳列物50が抜き取られた陳列物保持部10が平坦な形状となって見栄えが悪くなることを回避できるとともに、陳列物50を再セットする際に陳列物保持部10が所定形状となるように折り直す手間を省くことができる。
またさらに、組立ての際に台紙1以外のパーツや接着剤等を使用しないため、各陳列物保持部10の突出部36から爪部32を外すだけで、台紙1の組立状態を容易に解除することができる。
なお、第1の実施形態では、互いに係止される突出片30と突出部36とが各陳列物保持部10の左右両側に設けられる場合について説明したが、突出片30と突出部36とは、各陳列物保持部10の左右一方にのみ設けられるようにしてもよい。
[第2の実施形態]
続いて、図5〜図8を参照しながら、第2の実施形態に係る陳列用台紙51について説明する。なお、第2の実施形態において、第1の実施形態と同様の構成については詳細な説明を省略する。また、図5〜図8において、第1の実施形態と同様の機能を有する部材には同符号を付してある。
図5に示すように、本実施形態に係る台紙51も、打ち抜き加工された1枚のシートで構成され、該シートを折り曲げることで所定形状に組み立てられる。また、第1の実施形態と同様、台紙51は、後述のように所定形状に組み立てられた状態において陳列棚の側面や壁等の任意の場所に吊り下げられて使用される(図8参照)。台紙51の材質は特に限定されないが、例えば厚紙が用いられる。
第1の実施形態と同様、台紙51を構成するシートは概略細長い矩形であり、台紙51は、吊り下げ状態において上端に配置される上端ベース部2と、該上端ベース部2の下側において組立て前の吊り下げ状態において上下方向に並ぶように、組立て状態においては段状に並ぶように配置される複数の陳列物保持部10(10a,10b,10c,10d)と、陳列物保持部10毎に左右一対、それぞれ上下方向に延びるように形成された切り込み12,13と、を有する。
また、図6に示すように、各陳列物保持部10は、第1の実施形態と同様、後方支持部21と、底面支持部22と、左右一対の前方支持部25(25a,25b)と、左右一対の側方支持部26(26a,26b)とを有する。さらに、各側方支持部26には、突出片30(30a,30b)が折り目45(45a,45b)を介して左右方向外側に連ねて設けられ、前方支持部25には係止部86(86a,86b)が設けられている。
この係止部86は、前方支持部25と側方支持部26との間の折り目44に沿った折り曲げ角度が所定角度(本実施形態では90°)である状態で該角度が維持されるように突出片30を係止可能である点で、第1の実施形態に係る係止部36と同様であるが、前方支持部25に穿設された係止用孔で構成されている点で第1の実施形態と異なっている。
この係止用孔86は上下方向に細長く形成されている。係止用孔86の上縁は、左右方向内側に向かって上方へ傾斜して設けられ、この傾斜部の上端に鋭角のコーナーが形成されている。これより、突出片30の爪部32は、係止用孔86に挿通された状態で該係止用孔86の上縁の前記コーナー部に係止可能となっている(図8参照)。
なお、本実施形態では、前方支持部25に係止用孔86を形成するために、前方支持部25は、左右方向において突出片30の基部よりも外側へ膨出するように形成され、該膨出部に係止用孔86が設けられている。
図7に示すように、台紙51を組み立てる際は、第1の実施形態と同様、各陳列物保持部10において、左右の切り込み12,13で挟まれた台紙部分20を、上側の折り目41に沿って谷折り、下側の折り目42に沿って山折りでそれぞれ略直角に折り曲げるとともに、左右方向において左右の切り込み12,13よりも外側の台紙部分24を、上側の折り目43に沿って谷折り、下側の折り目44に沿って山折りでそれぞれ略直角に折り曲げる。
これにより、左右の切り込み12,13で挟まれた台紙部分20と、左右方向において左右の切り込み12,13よりも外側の台紙部分24とは、互いに段違いとなるようにそれぞれ段状に折り曲げられた状態となる。
続いて、図8に示すように、各陳列物保持部10において、突出片30を折り目45に沿って山折りで略直角に折り曲げるとともに、該突出片30先端の爪部32を前方支持部25の係止用孔86に差し込んで、この爪部32の基部を係止用孔86の上縁部に引っ掛けることにより、陳列用台紙51の組立てが完了する。
この組立て状態において、爪部32と係止用孔86との係止状態は、第1の実施形態の係止状態と同様、折り目44に沿った前方支持部25と側方支持部26との折り曲げ角度が略直角であるときのみ実現されるようになっている。また、前方支持部25と側方支持部26との折り曲げ角度が略直角であるときは、必然的に、折り目41に沿った後方支持部21と底面支持部22との折り曲げ角度も略直角となる。
そのため、第1の実施形態と同様、作業者の技量に関わらず、陳列物保持部10の形状が、陳列物50がセットされる前から確実に所定形状となるように組み立てられる。また、陳列物保持部10の形状を維持するために別パーツを貼り付けたり紐を通したりしなくても、上述のように折り曲げて爪部36を係止用孔86の上縁部に引っ掛けるだけで簡単に台紙51を組み立てることができ、部品点数の増加を招くこともない。
さらに、本実施形態において、係止用孔86の上縁部に係止された爪部32は、上記のように細長く形成された係止用孔86の周縁部により左右方向の移動が規制されることにより、係止用孔86から誤って抜け外れ難くなっている。
また、第1の実施形態と同様、爪部32と係止用孔86との係止状態が維持されている限り、陳列物保持部10の形状は所定形状に維持されるため、一旦セットされた陳列物50が陳列物保持部10から取り外されても、これによって陳列物保持部10の形状が崩れることはない。よって、従来のように陳列物50が抜き取られた陳列物保持部10が平坦な形状となって見栄えが悪くなることを回避できるとともに、陳列物50を再セットする際に陳列物保持部10が所定形状となるように折り直す手間を省くことができる。
またさらに、第1の実施形態と同様、組立ての際に台紙51以外のパーツや接着剤等を使用しないため、各陳列物保持部10の係止用孔86から爪部32を外すだけで、台紙51の組立状態を容易に解除することができる。
なお、第2の実施形態では、互いに係止される突出片30と係止用孔86とが各陳列物保持部10の左右両側に設けられる場合について説明したが、突出片30と係止用孔86とは、各陳列物保持部10の左右一方にのみ設けられるようにしてもよい。
[第3の実施形態]
次に、図9を参照しながら、第3の実施形態に係る陳列用台紙101について説明する。なお、第3の実施形態において、第1の実施形態と同様の構成については詳細な説明を省略する。また、図9において、第1の実施形態と同様の機能を有する部材には同符号を付してある。
本実施形態では、陳列物保持部10が1列のみに並べて配設された第1及び第2の実施形態とは異なり、陳列物保持部10(10p,10q,10r,10s,10t,10u,10v,10w)が左右2列に分かれて配設されている。
各陳列物保持部10の基本的な構造は第1の実施形態と同様であるが、台紙101の正面から見て、左側の列に属する陳列物保持部10p,10q,10r,10sにおける右側の前方支持部25bと、右側の列に属する陳列物保持部10t,10u,10v,10wにおける左側の前方支持部25aとは共通の台紙部分で構成され、当該前方支持部25b(25a)に突出部36は設けられていない。
同様に、左側の列に属する陳列物保持部10p,10q,10r,10sにおける右側の側方支持部26bと、右側の列に属する陳列物保持部10t,10u,10v,10wにおける左側の側方支持部26aとは共通の台紙部分で構成され、当該側方支持部26b(26a)に突出片30は設けられていない。
すなわち、左側の列に属する陳列物保持部10p,10q,10r,10sには、左側の前方支持部25a及び側方支持部26aにのみ突出部36a及び突出片30aがそれぞれ設けられ、右側の列に属する陳列物保持部10t,10u,10v,10wには、右側の前方支持部25b及び側方支持部26bにのみ突出部36b及び突出片30bがそれぞれ設けられている。
かかる構成によっても、突出片30の爪部32と突出部36との係止状態は、陳列物保持部10が所定形状に組み立てられた状態でのみ実現され、この係止状態が維持される限り、陳列物保持部10の形状は所定形状に維持されるため、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、第3の実施形態では、突出片30の爪部32を係止可能な係止部として、第1の実施形態と同様の突出部36を設ける場合について説明したが、この突出部36に代えて第2の実施形態と同様の係止用孔86を設けて、該係止用孔86に爪部32を係止するようにしてもよい。
また、第3の実施形態では、陳列物保持部10が左右2列に並べて配設される場合について説明したが、本発明は、陳列物保持部10が左右3列以上に分かれて配設される場合にも同様に適用でき、この場合、左右両端の列に属する陳列物保持部10にのみ突出片30と前記係止部とを設けるようにすればよい。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、最上段から最下段まで全段の陳列物保持部10に突出片30と係止部36,86を設ける構成について説明したが、本発明は、一部の段の陳列物保持部10にのみ突出片30と係止部36,86を設ける構成を含むものとする。この場合、特に形状が崩れやすい上段の陳列物保持部10に優先的に突出片30と係止部36,86とを設けることが好ましい。
また、上述の実施形態では、突出片30を側方支持部26に連ねて設けるとともに、係止部36,86を前方支持部25に設ける場合について説明したが、本発明では、前方支持部25に突出片30を連ねて設けるとともに、側方支持部26に係止部36,86を設けるようにしてもよい。
さらに、上述の実施形態では、突出片を係止するための係止部を突出部36又は係止用孔86で構成する場合について説明したが、本発明において、係止部の構成はこれらに限定されるものでなく、例えば、前方支持部25又は側方支持部26に形成されたスリットで係止部を構成してもよい。
加えて、上述の実施形態では、前方支持部25と側方支持部26との間の折り曲げ角度と、後方支持部21と底面支持部22との間の折り曲げ角度とが略直角である場合について説明したが、本発明は、これらの折り曲げ角度が鋭角または鈍角の所定角度である場合にも等しく適用することができる。
1,51,101:陳列用台紙、10:陳列物保持部、12,13:切り込み、20:左右の切り込みで挟まれた部分、21:後方支持部、22:底面支持部、24a,24b:左右の切り込みよりも外側の台紙部分、25a,25b:前方支持部、26a,26b:側方支持部、30:突出片、32:突出片の爪部、36:突出部(係止部)、50:陳列物、86:係止用孔(係止部)。

Claims (1)

  1. 1枚のシートを折り曲げることで組み立てられ、組み立てられた状態において吊り下げられて使用される陳列用台紙であって、
    使用時において段状に並ぶように配置される複数の陳列物保持部と、
    該陳列物保持部毎に左右一対、それぞれ上下方向に延びるように形成された切り込みと、を有し、
    各陳列物保持部において、前記左右の切り込みで挟まれた台紙部分は、それぞれ左右方向に延びる上下一対の折り目に沿って段状に折り込むことで、該上側の折り目よりも上側部分からなり使用時において略鉛直方向に沿って配設される後方支持部と、前記上側の折り目よりも下側部分からなり使用時において前記後方支持部の下端から前面側に向かって延びるように配設される底面支持部とに区分され、
    各陳列物保持部において、左右方向において前記左右の切り込みよりも外側の台紙部分は、それぞれ左右方向に延びる上下一対の折り目に沿って段状に折り込むことで、該下側の折り目よりも下側部分からなり使用時において部分的に前記後方支持部に対向配置される前方支持部と、前記下側の折り目よりも上側部分からなり使用時において前記前方支持部の上端から後面側に向かって延びるように配設される側方支持部とに区分され、
    少なくとも1つの前記陳列物保持部は、前記側方支持部に折り目を介して左右方向外側に連なる突出片と、上下方向に細長く延びるように前記前方支持部に穿設された係止用孔とを有し、
    該係止用孔の左右方向内側縁部は上下方向に延設され、
    前記係止用孔の上縁部は左右方向内側に向かって上方へ傾斜した方向に延設され、
    前記係止用孔の前記左右方向内側縁部の上端と前記上縁部の上端との間に鋭角のコーナー部が形成され、
    前記突出片は、前記前方支持部と前記側方支持部との間に形成される折り曲げ角度が所定角度であるときに該折り曲げ角度が維持されるように前記係止用孔に係止される爪部を備え、
    該爪部と前記係止用孔との係止状態において、
    前記突出片は、該突出片と前記側方支持部との間の前記折り目に沿って下側へ略直角に折り曲げられ且つ前記前方支持部に略直交する面に沿って配置された状態となり、且つ、
    前記爪部は、前記突出片の前辺部の下端部から前面側且つ上方へ延びるように配置され、且つ、
    前記爪部の基部は、該爪部と前記前辺部との間のくぼみ部において前記係止用孔の上縁部の前記コーナー部に係止されるように構成されていることを特徴とする陳列用台紙。
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