JP3186695U - ディスプレイ用具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】底板部1と、背面板部2と、下正面板部3a、上正面板部3b及び一対の吊り正面板部3c,3cを有する正面板部3とを連設する。一対の吊り正面板部は、正面板部形成部材の中央領域の三辺に切り込みを入れ、中央領域を、底板部に重ねて二重構造底板部4を形成させつつ係合孔2aに先端部分を挿脱自在に係合させ、二重構造底板部に臨む開口6を相互間に有せしめて形成される。開口から二重構造底板部上に載置した商品が背面板部、下正面板部及び両吊り正面板部で保持される。上部の二重構造部に貫通孔9が穿設される。
【選択図】図1
Description
これは、商品の一部を突出させる窓枠を設けた商品展示部と、商品の一部を保持し落下を防止する商品保持部と、商品展示部と商品保持部に連接して商品吊り下げ用の貫通孔を設けた商品係止部とを備えてなる商品吊り下げホルダである。
このため、ディスプレイ用具に収納された商品の上面に付された広告や説明のための文字、図形等の後側半分が係止板によって目隠しされ、上面全体を見通せない。
また、陳列棚の背面板から突出する吊り下げ棒に、商品を収納したディスプレイ用具を各々係止板に設けられた貫通孔を通して多数押し込んで吊り下げると、商品の正面が斜め上方に不揃いに向きやすく、商品陳列の美観を損ないやすい。
また、上記課題を解決したディスプレイ用具を低コストで簡単に製作でき、加えて、多数輸送する場合に輸送から物品の収納に至って使い勝手のよいディスプレイ用具を提供することにある。
請求項2に記載の考案は、底板部と、該底板部の後端に折り曲げ線を介して連設され該底板部の後端から直立する背面板部と、前記底板部の前端に折り曲げ線を介して連設され前記底板部の前端から直立する下正面板部、前記背面板部の上部に重ね合わされる上正面板部、及び前記下正面板部の上端左右部から折り曲げ線を介して斜め上方に延出し前記上正面板部の下端左右部に折り曲げ線を介して連結される一対の吊り正面板部を備えてなる正面板部とを具備し、前記一対の吊り正面板部は、前記底板部の前端に折り曲げ線を介して連設された正面板部形成部材の中央領域の外周の下辺を除く三辺に切り込みを入れ、その中央領域を、前記下正面板部の内面に添わせて下方に折り込み、かつ前記底板部の上面に重ね合わせて二重構造底板部を形成させつつ前記背面板部の前記底板部との境界部分に穿設された係合孔に先端部分を挿脱自在に係合させることにより、前記二重構造底板部に臨む開口を相互間に有せしめて形成され、前記背面板部に前記上正面板部が重ね合わされた部分には吊り下げ用の貫通孔が穿設され、前記開口から前記二重構造底板部上に物品を挿入載置させることにより、その物品が前記背面板部、前記正面板部の下正面板部及び前記一対の吊り正面板部によって位置決め保持されることを特徴とする。
請求項3に記載の考案は、請求項2に記載の考案において、前記正面板部形成部材の中央領域の外周下辺の左右端間に、前記下正面板部側とは反対側に進入して突出形状を描く切り込みを入れ、前記中央領域を前記下正面板部の内面に添わせて下方に折り込んだ際に前記突出形状部分が上方に突出してなる物品保持部を有することを特徴とする。
請求項4に記載の考案は、請求項2又は3に記載の考案において、前記正面板部形成部材の中央領域の外周上辺に入れられる上切り込みを前記上正面板部の下端よりも下方側に位置させ、該上正面板部の下端から前記上切り込みまでの範囲の板部を前記背面板部に重ね合わせて背面補強部が形成されることを特徴とする。
請求項5に記載の考案は、請求項2ないし4のいずれか1の項に記載の考案において、一枚の平板状の紙材を打ち抜き、切り込み、折り曲げ加工してなることを特徴とする。
請求項2に記載の考案によれば、請求項1に記載のディスプレイ用具と同様の効果を奏する上に、多数輸送する場合において、輸送から物品の収納に至る使い勝手を大きく向上させ得るディスプレイ用具を、一枚の平板状の厚紙等の紙材から容易に製作できる。
請求項3に記載の考案によれば、請求項2に記載の考案において、収納された物品の前のめり、ひいては下正面板部の上端からの落下を防止することができる。
請求項4に記載の考案によれば、請求項2又は3に記載の考案において、物品の背面側の上部に対向する部位も補強され、耐久性が高められる。
請求項5に記載の考案によれば、請求項2ないし4のいずれか1の項に記載の考案において、低コストで簡単に製作できる。
本考案の実施形態に係るディスプレイ用具(本ディスプレイ用具)Aは、図1に示すように、底板部1と、底板部1の後端から直立する背面板部2と、底板部1の前端に連設された正面板部3とを備えてなる。
上記正面板部3は、底板部1の前端から直立する下正面板部3a、背面板部2の上部前面に裏面全面が重ね合わされ貼着される上正面板部3b、及び下正面板部3aの上端左右部から斜め上方に延出し上正面板部3bの下端左右部に連結される一対の吊り正面板部3c,3cを備えてなる。この正面板部3、つまり下正面板部3a、上正面板部3b及び一対の吊り正面板部3c,3cの表面には、広告等のための文字や図形等が印刷等によって適宜付される。
ここで、底板部1は少なくとも中央部分が二重構造(二重構造底板部4)とされている。また、背面板部2に上正面板部3bが重ね合わされた部分の左右方向の中央には吊り下げ用の貫通孔9が穿設されている。
図3に示すように、上記背面板部2は、底板部1の後端(図中、下端)に破線で示す折り曲げ線L1を介して連設されている。正面板部3(図1参照)の下正面板部3aは、底板部1の前端(図中、上端)に破線で示す折り曲げ線L2を介して連設されている。
また、一対の吊り正面板部3c,3cは、下正面板部3aの上端左右部から破線で示す折り曲げ線L3を介して延出し上正面板部3bの下端左右部に一点鎖線で示す折り曲げ線L4を介して連結される。
すなわち、上記正面板部形成部材3′の四辺形をなす中央領域(薄墨を付した部分:薄墨部分)の外周の、上記下正面板部3aとの境界をなす下辺を除く三辺に切り込みを入れ、その中央領域(薄墨部分)を、図1に示すように下正面板部3aの内面に添わせて下方に折り込む。次いで、その中央領域(薄墨部分)を、同図1に示すように、底板部1の上面に重ね合わせて二重構造底板部4を形成させつつ先端部分5を係合孔2aに挿脱自在に係合させる。これにより、一対の吊り正面板部3c,3cが、相互間に二重構造底板部4に臨む開口6(図1参照)を有せしめて形成される。
なお、上記係合孔2aは、背面板部2の底板部1との境界部分に穿設されている、例えばスリットである。
すなわち図3において、正面板部形成部材3′の中央領域(薄墨部分)の外周下辺の左右端間中央部に、下正面板部3a側とは反対側に進入して半円形の突出形状を描く切り込みを入れる。そして、上記中央領域(薄墨部分)を、図1に示すように下正面板部3aの内面に添わせて下方に折り込むことにより、上記半円形の突出形状部分が上方に突出して商品保持部7が形成される。
すなわち図3において、正面板部形成部材3′の中央領域(薄墨部分)の外周上辺に入れられる上切り込みを上正面板部3bの下端よりも下方側に位置させ、上正面板部3bの下端から上切り込みまでの範囲におけるほぼ四辺形の板部8′を、図1に示すように背面板部2に重ね合わせて貼着し、背面補強部8が形成される。前記板部8′はデザインに応じて任意に切り離してもよい。
なお、背面板部2に上正面板部3bが重ね合わされる部分の左右方向の中央には、吊り下げ用の貫通孔9が穿設される。
したがって、この開口6から二重構造底板部4上に物品、ここでは商品Bを図2に示すように挿入載置させる(ディスプレイ用具Aに収納する)ことにより、商品Bが背面板部2、正面板部3の下正面板部3a及び一対の吊り正面板部3c,3cによって位置決め保持される(図2参照)。
各板部3a〜3cの寸法、換言すれば上記開口6の寸法は、収納する商品B(図2参照)の寸法に応じて設定される。基本的には、商品Bの上記位置決め保持が隙間なく行われる寸法に設定されていて、商品Bの収納、保持が確実になされる。
図3に例示する板紙ブランクαは、本実施形態では一枚の平板状の厚紙を打ち抜き、切り込み加工して得られる。
すなわち、板紙ブランクαは、その外形線(細実線で示す線)よりも外周側に切り代を設定した一枚の平板状の厚紙(図示せず)を、図3中の細実線位置で打ち抜いて作成される。この際、吊り下げ用の貫通孔9も打ち抜き形成される。
板紙ブランクαの外形状、特に正面板部形成部材3′における外形状は、そこに付される広告等のための文字や図形等のデザインに応じて任意に設定される。
図中、破線は山折り曲げ線(L1,L2,L3)、一点鎖線は谷折り曲げ線(L4,L5)、二点鎖線は輸送時においてのみ谷折りされる谷折り曲げ線(L6)を示す。太実線は切り込みを示す。切り込みは上記打ち抜き加工後に、又は打ち抜き加工と共に入れられる。
そして、正面板部形成部材3′の中央領域(薄墨部分)を、図1に示すように下正面板部3aの内面に添わせて下方に折り込む。次いで、その中央領域(薄墨部分)を、同図1に示すように、底板部1の上面に重ね合わせて二重構造底板部4を形成させつつ先端部分5を係合孔2aに挿脱自在に係合させる。これにより、二重構造底板部4に臨む開口6を相互間に有する一対の吊り正面板部3c,3cを形成させる。これにより、図1に示す本ディスプレイ用具Aの形態が得られる。
図1、図2に示すように、本ディスプレイ用具Aは、底板部1の後端から直立する背面板部2に上正面板部3bが重ね合わされた部分に吊り下げ用の貫通孔9が穿設されている。つまり、底板部1の前後端の中央位置から上方に延出する板部ではなく、底板部1の後端位置から直立する部分に吊り下げ用の貫通孔9が穿設されていて、ディスプレイ用具Aは底板部1の後端位置(背面)にて、ほぼ垂直に安定して保持される。
また、ディスプレイ用具Aに収納された商品Bの上面に付された広告や説明のための文字、図形等がディスプレイ用具Aの構成部材によって目隠しされることはなく、最前列の商品Bにおいて常に上面全体を見通せる。
なお、本ディスプレイ用具Aは、陳列棚C等の吊り下げ棒52に吊り下げなくとも、図2に例示するように、カウンタ等の平面部Dに置いて陳列展示できることは勿論である。このような展示形態においても、収納された商品Bの上面に付された文字等が目隠しされることはなく、常に上面全体を見通せる。
なお、下正面板部3aの上端から商品保持部7が上方に突出しているが、これによれば、ディスプレイ用具Aに収納された商品B(図2参照)の前のめり、ひいては下正面板部3aの上端からの落下を防止することができる。
これによれば、多数のディスプレイ用具Aが嵩張って輸送効率が低下することはない。また、輸送先における商品収納に当たっては、最初(図3の展開状態)から組み立てる必要がないので、組み立て、商品収納が簡単、迅速に行える。
更に、折り畳みや、折り畳み状態からの組み立ては、図3の展開状態から組み立てる際に用いる折り曲げ線L1〜L5以外には底板部1の前後端間に形成された二点鎖線で示す1本の折り曲げ線L6を追加使用するだけで行える(図3、図4、図6参照)。したがって、多数輸送する場合に、輸送から商品Bの収納に至る使い勝手が大きく向上する。
Claims (5)
- 底板部と、
この底板部の後端から直立する背面板部と、
前記底板部の前端から直立する下正面板部、前記背面板部の上部に重ね合わされる上正面板部、及び前記下正面板部の上端左右部から斜め上方に延出し前記上正面板部の下端左右部に連結される一対の吊り正面板部を備えてなる正面板部とを具備し、
前記底板部は二重構造とされ、
前記背面板部に前記上正面板部が重ね合わされた部分には吊り下げ用の貫通孔が穿設され、
前記一対の吊り正面板部相互間にあって前記底板部に臨む開口から該底板部上に物品を挿入載置させることにより、その物品が前記背面板部、前記正面板部の下正面板部及び前記一対の吊り正面板部によって位置決め保持されることを特徴とするディスプレイ用具。 - 底板部と、
該底板部の後端に折り曲げ線を介して連設され該底板部の後端から直立する背面板部と、
前記底板部の前端に折り曲げ線を介して連設され前記底板部の前端から直立する下正面板部、前記背面板部の上部に重ね合わされる上正面板部、及び前記下正面板部の上端左右部から折り曲げ線を介して斜め上方に延出し前記上正面板部の下端左右部に折り曲げ線を介して連結される一対の吊り正面板部を備えてなる正面板部とを具備し、
前記一対の吊り正面板部は、
前記底板部の前端に折り曲げ線を介して連設された正面板部形成部材の中央領域の外周の下辺を除く三辺に切り込みを入れ、その中央領域を、前記下正面板部の内面に添わせて下方に折り込み、かつ前記底板部の上面に重ね合わせて二重構造底板部を形成させつつ前記背面板部の前記底板部との境界部分に穿設された係合孔に先端部分を挿脱自在に係合させることにより、前記二重構造底板部に臨む開口を相互間に有せしめて形成され、
前記背面板部に前記上正面板部が重ね合わされた部分には吊り下げ用の貫通孔が穿設され、
前記開口から前記二重構造底板部上に物品を挿入載置させることにより、その物品が前記背面板部、前記正面板部の下正面板部及び前記一対の吊り正面板部によって位置決め保持されることを特徴とするディスプレイ用具。 - 前記正面板部形成部材の中央領域の外周下辺の左右端間に、前記下正面板部側とは反対側に進入して突出形状を描く切り込みを入れ、前記中央領域を前記下正面板部の内面に添わせて下方に折り込んだ際に前記突出形状部分が上方に突出してなる物品保持部を有することを特徴とする請求項2に記載のディスプレイ用具。
- 前記正面板部形成部材の中央領域の外周上辺に入れられる上切り込みを前記上正面板部の下端よりも下方側に位置させ、該上正面板部の下端から前記上切り込みまでの範囲の板部を前記背面板部に重ね合わせて背面補強部が形成されることを特徴とする請求項2又は3に記載のディスプレイ用具。
- 一枚の平板状の紙材を打ち抜き、切り込み、折り曲げ加工してなることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1の項に記載のディスプレイ用具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013004617U JP3186695U (ja) | 2013-08-08 | 2013-08-08 | ディスプレイ用具 |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018099268A (ja) * | 2016-12-20 | 2018-06-28 | 株式会社マンダム | 商品ホルダ |
-
2013
- 2013-08-08 JP JP2013004617U patent/JP3186695U/ja not_active Expired - Lifetime
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