JP5010298B2 - 放電灯点灯装置及び照明器具 - Google Patents

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本発明は、放電灯点灯装置及び照明器具に関するものである。
従来の放電灯点灯装置の一例を図7に示す。この従来装置は、冷陰極放電灯の一種である冷陰極蛍光灯を点灯するためのものであって、商用交流電源ACの電源電圧(100V)よりも低い脈流電圧に変換する電圧変換回路4aと、電圧変換回路4aで変換された脈流電圧を平滑する平滑回路4bと、平滑回路4bから出力される直流電圧によって二次電池4dを充電する充電回路4cと、平滑回路4b又は二次電池4dから出力される直流電圧を商用電源周波数よりも高い周波数の交流電圧に変換するインバータ回路INVと、通常時はインバータ回路INVの入力端を平滑回路4bの出力端に接続し、商用交流電源ACが停電したときにインバータ回路INVの入力端を平滑回路4bの出力端から切り離して二次電池4dの両極に接続する切換スイッチ部Sとを備えている。かかる放電灯点灯装置は、例えば、誘導灯のような照明器具に搭載される。
インバータ回路INVは、例えば、図8に示すような自励発振型のプッシュプルインバータ回路で構成され、始動時にはトランスTの2次側に接続されたバラストコンデンサC0を介して高電圧(始動電圧)を印加することにより冷陰極蛍光灯3を始動し、始動後はバラストコンデンサC0が限流要素となって略一定の高周波交流電流を冷陰極蛍光灯3に供給できるものである。また、インバータ回路INVに供給する直流電圧を調整したり、あるいは直流電圧を数10〜数100Hzの周波数で断続すれば、冷陰極蛍光灯3を調光することも可能である。但し、このように自励発振型のプッシュプルインバータ回路は従来周知であるから、詳細な構成並びに動作説明は省略する。
ところで、図8に示す回路構成においては、冷陰極蛍光灯3と放電灯点灯装置4の電気的な接続が解除された場合にインバータ回路INVを停止する保護回路4eが設けられている。この保護回路4eはインバータ回路INVから出力される電流を監視し、冷陰極蛍光灯3が接続されていないことで電流が流れなくなれば、切換スイッチ部Sを制御してインバータ回路INVへの直流電圧の給電路を開放することでインバータ回路INVを停止させるものである。しかしながら、冷陰極蛍光灯3と放電灯点灯装置4を電気的に接続しているコネクタ等にはインバータ回路INVから出力される高電圧(例えば、数100V〜2000V(実効値)程度)が印加されるため、例えば、冷陰極蛍光灯3の電極(若しくは電極に接続された端子など)と放電灯点灯装置4の出力端子(若しくは出力端子に接続されたコネクタなど)が微少な距離を隔てて離れているような状態(以下、「不完全な接続状態」と呼ぶ。)になると火花放電やグロー放電などの異常放電が冷陰極蛍光灯3と放電灯点灯装置4との間に発生し、放電灯点灯装置4から冷陰極蛍光灯3へ電流が流れ続けてしまうことで保護回路4eが動作しない虞がある。
これに対して特許文献1には、異常放電時にインバータ回路の出力トランスの2次側に発生する放電パルスの周波数成分を検出してインバータ回路への電源供給を停止する保護回路が記載されている。また特許文献2には、インバータ回路の出力電流を検出する電流検出器を備え、電流検出器においてインバータ回路の発振周波数よりも高い放電ノイズ周波数成分が検出されたときに放電灯点灯装置を停止して異常放電の継続を防止する保護回路が記載されている。
特許第3123161号公報 特開2002−151287号公報
しかしながら、上記特許文献1,2に記載されている保護回路では、何れも異常放電に伴って発生する「放電パルス」や「放電ノイズ」といった、インバータ回路の発振周波数よりも高い周波数成分を検出しているので、例えば、外来ノイズを放電パルスや放電ノイズと誤検出し、不完全な接続状態による異常放電が発生していないにもかかわらず放電灯点灯装置を停止して放電灯を消灯してしまう虞がある。特に上述のような誘導灯においては、保護回路4eの誤動作によって放電灯点灯装置4が停止してしまうと非常時における避難誘導に支障を来すので、このような誤動作を起こしてはならない。
そこで本出願人は、放電灯が正常点灯しているときのインバータ回路の出力電圧又は出力電流と、不完全な接続状態による異常放電が生じているときのインバータ回路の出力電圧又は出力電流との差分を検出して異常放電か否かを判別することで上述のような誤動作を防止する技術について既に提案している。しかしながら、かかる従来技術では異常放電が発生していると判断してインバータ回路を停止した後、不完全な接続状態が解消されないままで再びインバータ回路を動作させた場合、正常点灯時の出力電圧や出力電流が不明であるために異常放電が生じているか否かを判別することができない。したがって、一旦異常放電を検出して放電灯点灯装置が停止したときに、不完全な接続状態が解消されないままで安易に放電灯点灯装置の動作を再開することは避けなければならない。
しかしながら、照明器具としての使い勝手を考慮すれば、交換のために放電灯を取り外すことで放電灯点灯装置が停止した場合は、新しい放電灯を装着(接続)したとき、若しくは装着後の簡単な操作で放電灯点灯装置の動作を再開させて放電灯を始動・点灯できることが望ましい。
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、放電灯が不完全な接続状態にあるときと放電灯との接続が完全に外れているときを判別して誤動作を防止しつつ使い勝手を向上した放電灯点灯装置及び照明器具を提供することにある。
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、直流電圧を高周波交流電圧に変換して放電灯に供給するインバータ回路と、放電灯が正常に点灯しているときのインバータ回路の出力との差分に基づいてインバータ回路の出力端に生じている異常放電を検出する異常放電検出手段と、異常放電検出手段が異常放電を検出したら所定の待機時間のカウントを開始し当該待機時間のカウント終了後のインバータ回路の出力に基づいて放電灯とインバータ回路の接続状態を判断するとともに不完全な接続状態であればインバータ回路を停止させ、不完全な接続状態でなければインバータ回路を停止させない制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記制御手段は、待機時間のカウント終了後にインバータ回路の出力電流が検出されたときに不完全な接続状態であると判断することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記制御手段は、待機時間のカウント終了後にインバータ回路の出力電圧が所定値を超えているときに不完全な接続状態であると判断することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3の何れか1項の発明において、放電灯の累積点灯時間を計時する計時手段と、操作入力を受け付ける操作入力受付手段と、操作入力受付手段が操作入力を受け付けたときにインバータ回路の停止状態並びに計時手段による計時内容を初期化する初期化手段とを備えたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、初期化手段は、操作入力受付手段が操作入力を受け付けたときに異常放電検出手段の異常放電検出によりインバータ回路を停止していれば計時手段による計時内容を初期化せずにインバータ回路の停止状態のみを初期化することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1〜5の何れか1項の発明において、放電灯が冷陰極蛍光灯であることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1〜6の何れか1項の発明において、インバータ回路が自励発振型のプッシュプルインバータ回路からなることを特徴とする。
請求項8の発明は、上記目的を達成するために、請求項1〜7の何れか1項に記載の放電灯点灯装置と、商用電源の停電時に放電灯点灯装置に電源を供給する二次電池と、商用電源の非停電時に二次電池を充電する充電回路と、放電灯点灯装置、二次電池、充電回路を支持する器具本体とを備えたことを特徴とする。
請求項9の発明は、上記目的を達成するために、請求項4又は5記載の放電灯点灯装置と、商用電源の停電時に放電灯点灯装置に電源を供給する二次電池と、商用電源の非停電時に二次電池を充電する充電回路と、放電灯点灯装置、二次電池、充電回路を支持する器具本体とを備え、操作入力受付手段は、器具本体の内部に配置されたことを特徴とする。
本発明によれば、異常放電検出手段によって異常放電が検出されてから所定の待機時間が経過した後のインバータ回路の出力に基づいて放電灯とインバータ回路の接続状態、すなわち、不完全な接続状態にあるのか完全に外されているのかを制御手段で判別することができ、また、制御手段は不完全な接続状態であればインバータ回路を停止させ、不完全な接続状態でなければインバータ回路を停止させないので、放電灯が不完全な接続状態にあるときと放電灯との接続が完全に外れているときを判別して誤動作を防止しつつ使い勝手を向上した放電灯点灯装置及び照明器具が提供できる。
以下、従来技術で説明した冷陰極蛍光灯3を光源とする放電灯点灯装置4並びに誘導灯に本発明の技術思想を適用した実施形態について図面を参照して詳細に説明する。但し、本発明に係る放電灯点灯装置や照明器具は実施形態に限定されるものではなく、冷陰極蛍光灯以外の放電灯を光源とする放電灯点灯装置や誘導灯以外の照明器具にも本発明の技術思想が適用可能である。
(実施形態1)
本実施形態の誘導灯は、図4に示すように前面が開口した矩形箱状の器具本体10と、器具本体10の前面に取り付けられる表示ユニット20と、冷陰極蛍光灯3を保持したランプホルダユニット30とを備えた導光板式(若しくはパネル式と称される)の誘導灯である。器具本体10の底面(図4における背面)には放電灯点灯装置4などが収納されている。また、表示ユニット20は、表示パネル21と、表示パネル21の後面側に配設された導光板(図示せず)とを有し、導光板の上端縁に対向配置した冷陰極蛍光灯3からの光を導光板内での全反射により導光板の下端縁側に導きながら導光板の後面に設けた光拡散部に入射させ、光拡散部で拡散した光のうち、表示パネル21へ向かう光を表示パネル21の前方に出射するものである。また、ランプホルダユニット30は、冷陰極蛍光灯3と反射板(図示せず)とこれらを保持するユニット本体たるランプホルダ31とを備えており、表示ユニット20が器具本体10に取り付けられた状態において、この隙間をなくし表示ユニット20と合わせて器具本体10の前面開口を覆う形で器具本体10の前面に着脱自在に取り付けられる。さらにランプホルダユニット30は、ランプホルダ31の長手方向両端に設けられた一対の支持台(図示せず)により直管形の放電灯である冷陰極蛍光灯3の両端部が支持され、冷陰極蛍光灯3の電極(図示せず)に接続され且つ両端部から突出したリード線(図示せず)にそれぞれ接続された接続端子36,36が後方に向かって突出している。
一方、器具本体10において両側壁の上部の内側には、放電灯点灯装置4にそれぞれ電線(図示せず)を介して接続されランプホルダユニット30の接続端子36,36が前方から挿入接続されるコネクタ50,50が配置されている。各コネクタ50は直方体状に形成された絶縁性のカバー50aの長手方向の両端面に端子挿入口50bが開口されており、カバー50a内には、端子挿入口50bに対応する部位に端子挿入口50bから挿入された接続端子36を受ける刃受(図示せず)が収納されている。従って、器具本体10にランプホルダユニット30を取り付けて接続端子36,36とコネクタ50,50を接続することで冷陰極蛍光灯3が放電灯点灯装置4と電気的に接続される。ここで、器具本体10に対するランプホルダユニット30の取付方によっては接続端子36,36とコネクタ50,50が不完全な接続状態となる場合があり、接続端子36とコネクタ50の刃受とが微少な距離を隔てて離れているような状況において、火花放電やグロー放電などの異常放電が接続端子36とコネクタ50(刃受)との間に発生し、放電灯点灯装置4から冷陰極蛍光灯3へ電流が流れ続けてしまうことがある。
ここで、冷陰極蛍光灯3が正常に点灯しているときのインバータ回路INVの出力電圧は冷陰極蛍光灯3の両端電圧(以下、「ランプ電圧」と呼ぶ。)Vlaに等しくほぼ正弦波状の波形となるが、上述のように接続端子36とコネクタ50が不完全な接続状態となってコネクタ50の刃受と接続端子36との間で火花放電やグロー放電のような異常放電が発生すると、インバータ回路INVの出力電圧(ランプ電圧Vla)に異常放電による電圧(以下、「異常放電電圧」と呼ぶ。)Vgが重畳されて実効値並びにピーク値が何れも上昇することになる(図3参照)。従って、冷陰極蛍光灯3が正常点灯しているときのインバータ回路INVの出力電圧(ランプ電圧Vla)に対する差分ΔVが所定レベルを超えていれば、そのときはインバータ回路INVの出力端で異常放電が発生しているとみなすことができる。
図1は本実施形態の放電灯点灯装置4を示す概略回路図である。なお、本実施形態の放電灯点灯装置4の基本構成は図8に示した従来例と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の放電灯点灯装置4は、冷陰極蛍光灯3が正常点灯しているときのインバータ回路INVの出力電圧(ランプ電圧Vla)に対する差分ΔVに基づいてインバータ回路INVの出力端に生じている異常放電を検出する異常放電検出回路41を備えている。異常放電検出回路41は、図2(a)に示すようにインバータ回路INVの出力電圧を分圧する抵抗R1,R2と、分圧抵抗R1,R2で分圧された電圧を整流するダイオードD1と、整流後の脈流電圧を平滑するコンデンサC1並びに抵抗R3の並列回路(積分回路)と、平滑された電圧から直流成分を除去するコンデンサC2と、コンデンサC2とグランドの間に直列接続された抵抗R4,R5と、抵抗R4,R5の接続点とグランドの間に挿入されたコンデンサC3と、抵抗R4,R5の接続点にベースが接続されるとともにエミッタがグランドに接続され且つコレクタが抵抗R6を介してプルアップされたトランジスタQ3とを具備し、トランジスタQ3のコレクタからローレベルの異常放電検出信号Vsが出力される。すなわち、冷陰極蛍光灯3が正常点灯している場合は積分回路で積分された電圧がほぼ直流成分のみとなるためにコンデンサC2で阻止されてトランジスタQ3のベースに電圧が印加されず、トランジスタQ3がオンしないからコレクタが抵抗R6を介してプルアップされてハイレベルとなって異常放電検出信号Vsが出力されないが、異常放電が発生して放電電圧Vgがインバータ回路INVの出力電圧に重畳された時点で正常時の出力電圧との間に差分ΔVが生じるから、当該差分ΔVに応じた電圧がコンデンサC2を通過し、抵抗R4,R5並びにコンデンサC3で平滑されてトランジスタQ3のベースに印加されトランジスタQ3がオンすることでコレクタがローレベルに変化して異常放電検出信号Vsが出力される。
異常放電検出回路41から出力された異常放電検出信号Vsは制御部40に入力される。また制御部40には電流検出回路42から検出信号Vxが入力されている。この電流検出回路42は、図2(b)に示すようにインバータ回路INVの出力端とコネクタ50の刃受との間に挿入された検出抵抗Rsと、インバータ回路INVの出力電流(以下、「ランプ電流」と呼ぶ。)Ilaに比例した検出抵抗Rsの両端電圧を整流するダイオードD2と、整流後の脈流電圧を平滑するコンデンサC4並びに抵抗R7の並列回路と、平滑された電圧を分圧する抵抗R8,R9とを具備し、抵抗R8,R9で分圧された検出信号(ランプ電流Ilaに比例した電圧信号)Vxを制御部40に出力している。
ここで、冷陰極蛍光灯3を交換するためにランプホルダユニット30を器具本体10から取り外す際にも一時的に接続端子36とコネクタ50の刃受が不完全な接続状態となって異常放電が発生する場合がある。そして、このような場合においてはランプホルダユニット30を器具本体10から取り外すのに要する時間を経過したら、接続端子36とコネクタ50の刃受の距離が拡がって異常放電が生じなくなり、その結果、ランプ電流Ilaも流れなくなる。
そこで本実施形態では、ローレベルの異常放電検出信号Vsが入力された制御部40がタイマ(図示せず)を起動して所定の待機時間のカウントを開始し、タイマによる待機時間のカウントが終了したら電流検出回路42から入力される検出信号Vxによってランプ電流Ilaが流れているか否かを調べ、ランプ電流Ilaが流れていれば異常放電が発生していると判断して切換スイッチ部Sを制御してインバータ回路INVへの直流電圧の給電路を開放することでインバータ回路INVを停止させるが、ランプ電流Ilaが流れていなければ冷陰極蛍光灯3が完全に外されたと判断して切換スイッチ部Sをオンのままとしインバータ回路INVを引き続き動作させる。なお、ランプホルダユニット30を器具本体10から取り外すときの作業時間に基づいて待機時間を設定すればよい。
上述のように本実施形態によれば、異常放電検出回路41によって異常放電が検出されてから所定の待機時間が経過した後のインバータ回路INVの出力(出力電流)に基づいて冷陰極蛍光灯3とインバータ回路INVの接続状態(接続端子36とコネクタ50の刃受の接続状態)、すなわち、不完全な接続状態にあるのか完全に外されているのかを制御部40で判別することができ、また、制御部40は不完全な接続状態であればインバータ回路INVを停止させ、不完全な接続状態でなければインバータ回路INVを停止させないので、例えば、冷陰極蛍光灯3を交換する際にはインバータ回路INVが停止しないから、誤動作を防止しつつ使い勝手を向上することができる。
ところで、従来技術で説明したように異常放電が発生していると判断してインバータ回路INVを停止した後、冷陰極蛍光灯3とインバータ回路INVの不完全な接続状態が解消されないままで再びインバータ回路INVを動作させた場合、インバータ回路INVの出力電圧には最初から異常放電による放電電圧Vgが重畳されてしまうために正常時の電圧との差分ΔVが生じず、異常放電検出回路41において異常放電を検出することができない。したがって、一旦異常放電を検出してインバータ回路INVを停止したときに、不完全な接続状態が解消されないままで安易にインバータ回路INVの動作を再開することは避けなければならない。
そこで、放電灯点灯装置4に操作入力を受け付ける操作入力受付手段としての押釦スイッチSWを設け(図4参照)、この押釦スイッチSWが押操作されて操作入力が受け付けられないかぎりは制御部40が切換スイッチ部Sをオフからオンに切り換えてインバータ回路INVの停止状態を初期化しないためにインバータ回路INVを再度動作させることができないようにしている。すなわち、押釦スイッチSWを押操作するためにはランプホルダユニット30を器具本体10から取り外した後に表示ユニット20を器具本体10から取り外す必要があるので、押釦スイッチSWが押操作される際に必然的に冷陰極蛍光灯3とインバータ回路INV(接続端子36とコネクタ50の刃受)の不完全な接続状態が解除され、インバータ回路INVが動作を再開したときに異常放電が発生するのを防ぐことができる。
また、冷陰極蛍光灯3の累積点灯時間を計時する計時手段(タイマ)を制御部40に具備し、累積点灯時間によって冷陰極蛍光灯3の寿命を判断するとともに冷陰極蛍光灯3が寿命末期になれば発光ダイオード等からなる報知ランプ(図示せず)を点灯して冷陰極蛍光灯3の交換を促すようにしているが、冷陰極蛍光灯3の交換時にタイマによる累積点灯時間のカウント値を初期化する必要がある。そこで、上述の押釦スイッチSWが押操作されたときに制御部40が累積点灯時間のカウント値を初期化すれば、別途、累積点灯時間のカウント値を初期化するためのスイッチを設けなくても済み、部品の共用化によるコストダウンが図れる。但し、異常放電検出によるインバータ回路INVの停止状態を初期化する場合、冷陰極蛍光灯3が交換されないから累積点灯時間のカウント値を初期化することは望ましくない。そこで、初期化手段たる制御部40では、押釦スイッチSWが押操作されたときに、異常放電検出に基づいてインバータ回路INVを停止している状態であれば累積点灯時間のカウント値を初期化せずにインバータ回路INVの停止状態のみを初期化し、インバータ回路INVを停止していなければ累積点灯時間のカウント値とインバータ回路INVの停止状態の両方を初期化するようにしている。
(実施形態2)
図5は本実施形態の放電灯点灯装置4を示す概略回路図である。なお、本実施形態は電流検出回路42の代わりにインバータ回路INVの出力端間の電圧を検出する電圧検出回路43を備えた点に特徴があり、その他の構成は実施形態1と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
実施形態1で説明したように、接続端子36とコネクタ50が不完全な接続状態となってコネクタ50の刃受と接続端子36との間で火花放電やグロー放電のような異常放電が発生するとインバータ回路INVの出力電圧の実効値並びにピーク値が何れも上昇することになる(図3参照)。図6は接続端子36とコネクタ50の刃受との間の距離(以下、「放電距離」と呼ぶ。)Gに応じたインバータ回路INVの出力電圧Voの変化の様子を示しており、放電距離Gが限界値Gmを超えるまではインバータ回路INVの出力電圧Voが徐々に上昇するが、放電距離Gが限界値Gmを超えると異常放電が維持されなくなるためにインバータ回路INVの出力電圧Voが開放電圧(無負荷電圧)まで一気に上昇することになる。したがって、インバータ回路INVの出力電圧Voが放電距離Gの限界値Gmに対応する電圧と無負荷電圧の間に設定した閾値電圧Vrを超えるか否かで異常放電が発生しているか否かを判断することができる。
而して、ローレベルの異常放電検出信号Vsが入力された制御部40がタイマを起動して所定の待機時間のカウントを開始し、タイマによる待機時間のカウントが終了したら電圧検出回路43の検出電圧に基づいてインバータ回路INVの出力電圧Voが閾値電圧Vrを超えているか否かを調べ、インバータ回路INVの出力電圧Voが閾値電圧Vrを超えていなければ異常放電が発生していると判断して切換スイッチ部Sを制御してインバータ回路INVへの直流電圧の給電路を開放することでインバータ回路INVを停止させる。一方、インバータ回路INVの出力電圧Voが閾値電圧Vrを超えていれば、制御部40は冷陰極蛍光灯3が完全に外されたと判断して切換スイッチ部Sをオンのままとしインバータ回路INVを引き続き動作させる。なお、ランプホルダユニット30を器具本体10から取り外すときの作業時間に基づいて待機時間を設定すればよい。
上述のように本実施形態によれば実施形態1と同様に、異常放電検出回路41によって異常放電が検出されてから所定の待機時間が経過した後のインバータ回路INVの出力(出力電圧)に基づいて冷陰極蛍光灯3とインバータ回路INVの接続状態(接続端子36とコネクタ50の刃受の接続状態)、すなわち、不完全な接続状態にあるのか完全に外されているのかを制御部40で判別することができ、また、制御部40は不完全な接続状態であればインバータ回路INVを停止させ、不完全な接続状態でなければインバータ回路INVを停止させないので、誤動作を防止しつつ使い勝手を向上することができる。なお、制御部40により異常放電が発生していると判断してインバータ回路INVを停止した後の処理については、実施形態1と共通であるから説明を省略する。
本発明に係る放電灯点灯装置の実施形態1を示す概略回路構成図である。 (a)は同上における異常放電検出回路の回路構成図、(b)は同上における電流検出回路の回路構成図である。 同上における異常放電が発生したときの動作説明図である。 本発明に係る照明器具(誘導灯)の分解斜視図である。 本発明に係る放電灯点灯装置の実施形態2を示す概略回路構成図である。 同上における異常放電が発生したときの動作説明図である。 従来の放電灯点灯装置を示す回路ブロック図である。 同上の概略回路構成図である。
符号の説明
3 冷陰極蛍光灯(冷陰極放電灯)
4 放電灯点灯装置
40 制御部(制御手段)
41 異常放電検出回路(異常放電検出手段)
42 電流検出回路
S 切換スイッチ部
INV インバータ回路

Claims (9)

  1. 直流電圧を高周波交流電圧に変換して放電灯に供給するインバータ回路と、放電灯が正常に点灯しているときのインバータ回路の出力との差分に基づいてインバータ回路の出力端に生じている異常放電を検出する異常放電検出手段と、異常放電検出手段が異常放電を検出したら所定の待機時間のカウントを開始し当該待機時間のカウント終了後のインバータ回路の出力に基づいて放電灯とインバータ回路の接続状態を判断するとともに不完全な接続状態であればインバータ回路を停止させ、不完全な接続状態でなければインバータ回路を停止させない制御手段とを備えたことを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 前記制御手段は、待機時間のカウント終了後にインバータ回路の出力電流が検出されたときに不完全な接続状態であると判断することを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 前記制御手段は、待機時間のカウント終了後にインバータ回路の出力電圧が所定値を超えているときに不完全な接続状態であると判断することを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  4. 放電灯の累積点灯時間を計時する計時手段と、操作入力を受け付ける操作入力受付手段と、操作入力受付手段が操作入力を受け付けたときにインバータ回路の停止状態並びに計時手段による計時内容を初期化する初期化手段とを備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の放電灯点灯装置。
  5. 初期化手段は、操作入力受付手段が操作入力を受け付けたときに異常放電検出手段の異常放電検出によりインバータ回路を停止していれば計時手段による計時内容を初期化せずにインバータ回路の停止状態のみを初期化することを特徴とする請求項4記載の放電灯点灯装置。
  6. 放電灯が冷陰極蛍光灯であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の放電灯点灯装置。
  7. インバータ回路が自励発振型のプッシュプルインバータ回路からなることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の放電灯点灯装置。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載の放電灯点灯装置と、商用電源の停電時に放電灯点灯装置に電源を供給する二次電池と、商用電源の非停電時に二次電池を充電する充電回路と、放電灯点灯装置、二次電池、充電回路を支持する器具本体とを備えたことを特徴とする照明器具。
  9. 請求項4又は5記載の放電灯点灯装置と、商用電源の停電時に放電灯点灯装置に電源を供給する二次電池と、商用電源の非停電時に二次電池を充電する充電回路と、放電灯点灯装置、二次電池、充電回路を支持する器具本体とを備え、操作入力受付手段は、器具本体の内部に配置されたことを特徴とする照明器具。
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