JP2006073373A - 放電管点灯装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
異常放電成分と静電気放電成分とを区別することで、信頼性の高い保護回路を備えた放電管点灯装置を提供する。
【解決手段】
トランスTRの出力電流を検出する電流検出回路16と、この出力電流に含まれる異常放電成分を検出する異常放電検出回路32と、該異常放電検出回路32の出力を計数するカウンタ回路34とを設け、該カウンタ回路34が所定の期間内に計数した結果に基づいて、点灯制御回路12の制御を停止させることで、誤動作の少ない保護回路を提供する。
【選択図】 図1
異常放電成分と静電気放電成分とを区別することで、信頼性の高い保護回路を備えた放電管点灯装置を提供する。
【解決手段】
トランスTRの出力電流を検出する電流検出回路16と、この出力電流に含まれる異常放電成分を検出する異常放電検出回路32と、該異常放電検出回路32の出力を計数するカウンタ回路34とを設け、該カウンタ回路34が所定の期間内に計数した結果に基づいて、点灯制御回路12の制御を停止させることで、誤動作の少ない保護回路を提供する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、放電管点灯装置に関し、特に、異常放電の検出に有効な放電管点灯装置に関する。
高圧の発生により放電管を点灯させる放電管点灯装置では、トランスや放電管の接触不良によって異常放電が発生する場合がある。この種の異常放電は、発煙や発火に至る恐れがあるため、異常放電が発生した場合には、点灯動作を停止させる必要がある。
ここで、異常放電を検出して動作停止を行う手法としては、例えば下記の文献に示されたものが知られている。
特開昭55−166662号公報
特許第3123161号公報
特開2002−151287号公報 特許文献1には、同文献の第2図および第3図に記載されたように、過電流検出回路とカウンタを用いることで、1個の偶発的なアーク放電による誤停止を防止する手法が開示されており、特許文献2には、同文献の図1に記載されたように、コンデンサを用いて放電成分を検出する手法が開示されており、特許文献3には、同文献の図2に記載されたように、ハイパスフィルタを用いて放電成分を検出する手法が開示されている。
しかし、特許文献1に示された手法では、過電流の判定基準よりも小さな異常放電についてはカウントされず、また、カウンタをどのタイミングでリセットするかについての検討がなされていないため、異常放電成分とノイズ成分とを精度良く区別することが困難である。
また、特許文献2および3に示された手法では、異常放電以外のノイズ成分、例えば、静電気放電が発生した場合でも、このノイズ成分は、コンデンサやハイパスフィルタを通過するため、本来停止させるべきではない状況下でも動作停止に至る可能性があるという課題があった。
そこで、本発明は、異常放電とノイズとの区別に有効な手法を提供する。
上記目的を達成するため、本発明の第1の手段は、高圧トランスの2次側に形成された高圧ラインと、該高圧ラインに接続された放電管と、前記高圧トランスの1次側に設けられたスイッチング素子を制御することで前記放電管の点灯制御を行う点灯制御部と、前記高圧ラインの異常を検出して前記点灯制御部に点灯動作の停止を指示する保護回路とを備えた放電管点灯装置において、前記保護回路は、前記高圧ラインに発生した異常放電を検出する異常放電検出回路と、前記異常放電検出回路の出力を計数するカウンタとを具備するすることを特徴とする。
このように、異常放電検出回路の出力をカウントすることで、レベルの低い異常放電成分とノイズ成分であってもカウントによる比較が可能になるため、より精度の高い保護動作を得ることができる。
また、本発明の第2の手段は、高圧トランスの2次側に形成された高圧ラインと、該高圧ラインに接続された放電管と、前記高圧トランスの1次側に設けられたスイッチング素子を制御することで前記放電管の点灯制御を行う点灯制御部と、前記高圧ラインの異常を検出して前記点灯制御部に点灯動作の停止を指示する保護回路とを備えた放電管点灯装置において、前記保護回路は、前記高圧ラインに発生した異常放電を検出する異常放電検出回路と、前記異常放電検出回路の出力を計数するカウンタと、前記点灯制御部の内部で使用される周期信号を用いて前記カウンタのリセット信号を生成するリセット信号生成回路とを具備するすることを特徴とする。
このように、点灯制御部が用いる内部信号を利用してカウンタのリセット信号を生成することにより、内部信号を併用したリセットタイミングの生成が可能となる。その結果、リセットされるまでのカウンタの計数結果に基づいて、異常放電とノイズとを区別することが可能となり、より精度の高い保護動作を得ることができる。
ここで、後述するように、異常放電は、放電管に流れる電流が極性反転する回数と同等の頻度で発生するのに対し、ノイズ成分の発生頻度は非常に少ないため、放電管に流れる電流の周期よりも十分長い期間、望ましくは1秒程度の発生頻度を比較することで、これらを好適に判別することができる。
よって、前記周期信号としては、前記スイッチング素子の制御基準となるクロック信号または前記放電管の輝度制御に用いられる調光信号を分周等の手段により長周期化して利用することが可能である。特に、調光信号には、200Hz程度の長周期の信号が用いられるため、そのままリセット信号として利用しても異常放電とノイズとの区別が可能な計数期間を確保することができる。
また、本発明の第3の手段は、高圧トランスの2次側に形成された高圧ラインと、該高圧ラインに接続された放電管と、前記高圧トランスの1次側に設けられたスイッチング素子を制御することで前記放電管の点灯制御を行う点灯制御部と、前記高圧ラインの異常を検出して前記点灯制御部に点灯動作の停止を指示する保護回路とを備えた放電管点灯装置において、前記保護回路は、前記高圧ラインに発生した異常放電を検出する異常放電検出回路と、前記異常放電検出回路の出力を計数する同期式カウンタと、前記点灯制御部の内部で使用される周期信号を用いて前記同期式カウンタのクロック信号を生成するクロック信号生成回路とを具備するすることを特徴とする。
このように、点灯制御部が用いる内部信号をカウンタの基準クロック信号として利用することにより、同期式カウンタを用いた判定が可能になる。ここで、異常放電は、後述するように、放電管に流れる電流の周期と同等の周期で発生するため、同期式カウンタの計数タイミングは、この電流周期よりも長い周期で行うことが可能である。
よって、前記周期信号としては、前記スイッチング素子の制御基準となるクロック信号または前記放電管の輝度制御に用いられる調光信号を利用することが可能であり、特に、スイッチングクロックは、放電管に流れる電流と同じ周期を有するため、同期式カウンタの基準クロックとしてそのまま利用しても十分な計数タイミングを得ることができる。
また、本発明の第4の手段は、高圧トランスの2次側に形成された高圧ラインと、該高圧ラインに接続された放電管と、前記高圧トランスの1次側に設けられたスイッチング素子を制御することで前記放電管の点灯制御を行う点灯制御部と、前記高圧ラインの異常を検出して前記点灯制御部に点灯動作の停止を指示する保護回路とを備えた放電管点灯装置において、前記保護回路は、前記高圧ラインに発生した異常放電を検出する異常放電検出回路と、前記異常放電検出回路の出力を計数するカウンタとを具備し、前記異常放電検出回路は、前記高圧ラインに発生したインパルス成分を抽出するインパルス検出回路と、前記インパルス成分を所定の幅を有したパルス信号に変換するパルス変換回路とを具備することを特徴とする。
このように、インパルス成分を所定の幅を有したパルス信号に変換することで、カウンタ回路に対して計数容易な信号を与えることが可能になり、その結果、より精度の高い異常放電とノイズとの区別が可能となる。
望ましくは、前記インパルス検出回路または前記パルス変換回路の出力を所定の閾値と比較して、該閾値以上の信号を出力するピーク判定回路をさらに設けることで、誤動作の防止を図る。
また、本発明の第5の手段は、高圧トランスの2次側に形成された高圧ラインと、該高圧ラインに接続された放電管と、前記高圧トランスの1次側に設けられたスイッチング素子を制御することで前記放電管の点灯制御を行う点灯制御部と、前記高圧ラインの異常を検出して前記点灯制御部に点灯動作の停止を指示する保護回路とを備えた放電管点灯装置において、前記保護回路は、前記高圧ラインに発生した異常放電を検出する異常放電検出回路と、前記検出した異常放電の周期を判定する周期判定回路とを具備することを特徴とする。
ここで、後述するように、異常放電は、放電管に流れる電流の周期に同期した形で発生するのに対し、ノイズ成分は不規則に発生するため、検出した異常放電の周期を判定するすることでも異常放電とノイズとの区別が可能である。
異常放電の周期を判定する手法としては、検出した信号の周波数を周波数カウンタを用いて計測する方法や、異常放電が特定の周期で得られることが予め分かっている場合には、当該周期の信号のみを抽出するバンドパスフィルタを用いてノイズ成分のインパルス信号と分離する方法が採用可能である。
以上説明したように、本発明によれば、異常放電成分とノイズ成分の区別に有効な放電管点灯装置が提供できる。
以下、本発明に係る放電管点灯装置を添付図面を参照して詳細に説明する。尚、本発明は、以下説明する実施形態に限らず適宜変更可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係る放電管点灯装置の構成を示す回路ブロック図である。同図に示す放電管点灯装置は、複数の放電管を点灯させるフルブリッジ型のインバータユニットを例示したものであり、複数の放電管に対して制御回路とトランスを1つずつ設けた多灯制御構成を有する。
同図に示すように、直流電源10がスイッチング素子SW1〜SW4で構成されたフルブリッジ回路に接続され、このフルブリッジ回路の後段にコンデンサCを介してトランスTRが接続されて、該トランスTRの2次側から高圧電力を出力するインバータ回路が構成される。このトランスTRの2次側から後段が高圧ラインとなる。尚、トランスTRの2次側に接続され、制御回路に帰還されるラインも便宜上、高圧ラインと称す。また、インバータ回路の構成や動作は、周知の技術であるため、本実施形態では説明を省略する。
インバータ回路の後段には、20本の放電管14−1〜14−20が高圧ラインに対して並列に接続され、トランスTRの2次側巻線とGND間には、高圧ラインを流れる電流量を検出する電流検出回路16と、高圧ラインに印加された電圧値を検出する電圧検出回路18とがそれぞれ配置される。
放電管14−1〜14−20とGND間には、各放電管の合計電流量を検出する管電流検出回路20が配置され、この管電流検出回路20の検出結果が制御回路12に出力される。制御回路12は、管電流検出回路20の出力に基づいて、スイッチング素子SW1〜SW4を制御し、放電管14−1〜14−20に流れる電流を一定に維持する定電流フィードバック制御を行う。
制御回路12は、さらに、電流検出回路16の検出結果を内部に取り込んで所定の基準値と比較し、検出結果が基準値を超えた場合には過電流保護を行うとともに、電圧検出回路18の検出結果を内部に取り込んで所定の基準値と比較し、検出結果が基準値を超えた場合には過電圧保護を行う。
制御回路12は、上記過電流保護および過電圧保護に加えて、保護回路22による異常放電検出時の保護動作を実行する。この保護回路22は、高圧ラインに発生した異常放電成分を検出する異常放電検出回路32と、該異常放電検出回路32の出力を計数するカウンタ回路34とで構成され、このカウンタ回路34の計数結果を利用してノイズ成分には反応せずに異常放電のみに反応する保護回路を提供する。尚、保護回路22は、管電流検出回路20の出力に接続しても良い。
図2は、高圧ラインに発生する放電成分と静電気成分の様子を示す特性図である。同図(a)に示すように、高圧ラインに放電成分が発生した場合は、管電流50に異常放電成分52が周期的に重畳した電流波形が得られ、同図(b)に示すように、高圧ラインに静電気成分が発生した場合は、管電流50に静電気成分54が瞬間的に重畳した電流波形が得らる。
これらのグラフが示すように、異常放電成分の重畳は、ピークの小さなインパルス成分の周期的な重畳となり、静電気成分の重畳は、ピークの大きなインパルス成分の単発的な重畳となる。さらに、異常放電成分は、高圧ラインに流れる交流電流の極性反転に対応して発生する傾向にあるのに対し、静電気成分は、外部要因によって発生することが多く不規則に重畳する傾向にある。よって、これらの性質を利用した放電成分と静電気成分の区別が有効と考えられる。
図3は、図1に示した保護回路および点灯制御回路の一構成例を示す回路図である。同図に示す構成は、点灯制御回路12の内部で用いられるスイッチングクロックを利用してカウンタ回路34のリセットタイミングを決定する例である。
この構成において、異常放電検出回路32は、異常放電成分を抽出するハイパスフィルタ68と、該ハイパスフィルタから出力される信号のうち、所定の閾値以上のレベルを有する信号を検出してカウンタ回路34に出力するピーク判定回路70とで構成され、このピーク判定回路70の出力パルスをカウンタ回路34で計数することにより、異常放電の発生が判定可能な構成とする。
点灯制御回路12は、図1に示した放電管に流れる電流を所定の基準値と比較して定電流制御用の誤差信号を出力するエラーアンプ60と、所定周波数、例えば60kHzのスイッチングクロックを利用して三角波を生成し、この三角波とエラーアンプ60の出力を比較してPWM信号を生成するPWMコンパレータ62と、このPWM信号に対して十分長い周期、例えば200Hzの調光信号を生成するバースト調光回路66と、PWM信号と調光信号との論理積を取るゲート回路30とで構成される。
カウンタ回路34の計数結果は、デコーダ35に出力され、このデコーダ35はカウンタ回路34から所定の計数結果、例えば、3万回が出力されると、Lowレベルの信号をゲート回路30に出力し、PWM信号にマスクをかける。その結果、点灯制御回路12による放電管の制御が停止し、動作停止状態となる。
一方、カウンタ回路34のリセット端子には、リセットパルス生成回路72から出力されるリセット信号が入力され、このリセット信号がカウンタ回路34に入力されると、計数結果が0にリセットされる。
リセットパルス生成回路72は、三角波生成回路64で使用される60kHzのクロック信号を例えば1/Mに分周して、1秒程度の幅を有するパルス信号を生成し、このパルス信号をリセット信号としてカウンタ回路34に出力する。
図4は、図3に示した保護回路および点灯制御回路による制御動作例を示したタイミングチャートである。同図(a)に示すように、放電管に流れる管電流に異常放電が発生すると、60kHzの交流信号の各所に異常放電によるインパルス信号が重畳した信号となる。
そして、同図(b)に示すように、図3に示したハイパスフィルタ68によって、60kHzの交流信号に重畳したインパルス成分が抽出され、同図(c)に示すように、図3に示したカウンタ回路34によって、このインパルス成分が「1、2、3、・・・30000」と順次カウントされる。
一方、図3に示したリセットパルス生成回路72によって、図3に示した三角波生成回路64で用いられる同図(d)に示したクロック信号CLKから、同図(e)に示した分周パルスが生成され、この分周パルスを反転して同図(f)に示すリセットパルスが生成される。その結果、このリセットパルスが立上るタイミングでカウンタ回路34の計数値がリセットされる。
図5は、図3に示した回路構成の変形例を示す回路図である。同図に示す構成は、点灯制御回路12の内部で用いられる調光信号を利用してカウンタ回路34のリセットタイミングを決定する例である。
同図に示すように、調光信号を利用してリセット信号を生成する場合には、バースト調光回路66で用いられる200Hzの基準クロックを1/Nに分周して1秒程度の幅を有するリセットパルスを生成し、このリセットパルスをカウンタ回路34のリセット端子に入力する。その他の構成は、図3に示した構成と同様である。
ここで、調光回路66で用いられる基準クロックは、異常放電が発生する周期に比べて十分長いため、1/Nの分周は行わずに、そのままカウンタ34のリセット信号として用いても良い。
図6は、図3に示したカウンタに同期式カウンタを用いた場合の構成例を示す回路図である。同図に示すように、図3に示したカウンタに同期式カウンタを用いる場合には、三角波発生回路64で用いる60kHzのクロック信号を同期式カウンタ34のクロック端子に入力する構成とする。
尚、三角波発生回路64で用いるクロック信号のパルス幅が短すぎるために、異常放電の検出が困難となる場合には、異常放電の発生を確実に捕獲できる長さ、例えば、2〜3倍の幅やクロック信号の2周期分に延長して使用しても良い。
図7は、図5に示したカウンタに同期式カウンタを用いた場合の構成例を示す回路図である。同図に示すように、図5に示したカウンタに同期式カウンタを用いる場合には、バースト調光回路66で用いる200Hzのクロック信号を同期式カウンタ34のクロック端子に入力する構成とする。
尚、バースト調光回路66で用いるクロック信号の周期が長すぎるために計数頻度が低下し、その結果、異常放電とノイズ成分との区別が困難となる場合には、60kHz〜120kHz程度の異常放電の発生頻度に対応させた周波数に逓倍して使用しても良い。
図8は、図1に示した異常放電検出回路の別の構成例を示す回路図である。同図に示す異常放電検出回路32は、ハイパスフィルタ68が出力したインパルス信号をCRで決まる幅を有するパルス信号に変換するモノマルチ回路74を具備し、このモノマルチ回路74によりパルス表現された異常放電信号のレベルがピーク判定回路70で判定される。
このようにモノマルチ回路74をピーク判定回路70の前段に設けることで、該ピーク判定回路を低速のコンパレータで構成することが可能となる。また、異常放電検出回路32にピーク判定回路70を設けない場合であっても、モノマルチ回路74をカウンタ回路34の前段に設けることで、インパルス信号の計数が可能な高価なカウンタではなく、パルス信号の計数が可能な汎用カウンタを使用することができる。
図9は、図1に示した異常放電検出回路の他の構成例を示す回路図である。同図に示す異常放電検出回路32は、高圧ラインの電流成分をインダクタLとコンデンサCとで構成されるローパスフィルタを通すことで、異常放電成分を含まない低周波信号を生成し、この低周波信号と高圧ラインの電流成分とを比較器76で比較することで、異常放電成分を検出する構成を有する。
図10は、図1に示した異常放電検出回路の他の構成例を示す回路図である。同図に示すように、異常放電検出回路32は、デジタルフィルタ78を用いて構成することもできる。
図11は、図1に示したリセットパルス生成回路72の別の構成例を示す回路ブロック図である。同図に示すリセットパルス生成回路72は、マスク時間を設定してリセットをかける場合の構成例である。
このリセットパルス生成回路72は、モノマルチ回路74とAND演算器75とで構成され、異常放電検出回路32の出力は、カウンタ34のIN端子とモノマルチ回路74とに入力される。モノマルチ回路74は、異常判定に十分な時間Tの幅を有するマスクパルスを生成し、この生成したマスクパルスをAND演算器75に出力する。尚、マスクパルスを生成するための回路は、同図に示したようなモノマルチ回路でも第二のカウンタでも良い。
AND演算器75には、モノマルチ回路からのマスクパルスとクロック信号CLKまたは該クロック信号を分周した信号とが入力され、モノマルチ回路74が出力するマスクパルスの極性は、通常時がHiレベル、マスク時がLowレベルに設定されるため、通常時は、リセット信号がAND演算器75を素通りで出力され、定期的にカウンタ34がリセットされる構成となる。
ここで、異常放電検出回路32から異常放電パルスが出力されると、カウンタ34がカウントを始めるとともに、AND演算器75によって時間Tの間だけリセット信号がブロックされる。その結果、カウンタ34によるカウント値が規定数に達した場合には異常放電と判定し、達しなかった場合にはその他のノイズと判定し、リセット信号を再び素通しする。
図12は、図1に示した保護回路の他の構成例を示す回路図である。同図に示すように、保護回路22は、異常放電検出回路32が出力した信号の周期を判定する周期判定回路36を用いて構成しても良い。この構成では、異常放電成分が周期的に発生するのに対して、ノイズ成分が不規則に発生する現象を利用して、両者の区別が行われる。
よって、同図に示した周期判定回路には、予め実験等によって取得した異常放電成分に特有の周期情報を格納しておき、この周期情報を基準として異常放電検出回路32で検出された信号が異常放電によるものか他のノイズによるものかを判定すれば良い。
本発明によれば、異常放電成分とノイズ成分との区別が可能になるため、静電気の影響を受けやすい機器への適用が期待される。
10…直流電源、12…制御回路、14…放電管、16…電流検出回路、18…電圧検出回路、20…管電流検出回路、22…保護回路、30…ゲート回路、32…異常放電検出回路、34…カウンタ回路、35…デコーダ、36…周期判定回路、50…管電流、52…異常放電成分、54…静電気成分、60…エラーアンプ、62…PWMコンパレータ、64…三角波生成回路、66…バースト調光回路、68…ハイパスフィルタ、70…ピーク判定回路、72…リセットパルス生成回路、74…モノマルチ回路、75…AND演算器、76…比較器、78…デジタルフィルタ
Claims (8)
- 高圧トランスの2次側に形成された高圧ラインと、該高圧ラインに接続された放電管と、前記高圧トランスの1次側に設けられたスイッチング素子を制御することで前記放電管の点灯制御を行う点灯制御部と、前記高圧ラインの異常を検出して前記点灯制御部に点灯動作の停止を指示する保護回路とを備えた放電管点灯装置において、
前記保護回路は、
前記高圧ラインに発生した異常放電を検出する異常放電検出回路と、
前記異常放電検出回路の出力を計数するカウンタと、
を具備するすることを特徴とする放電管点灯装置。 - 高圧トランスの2次側に形成された高圧ラインと、該高圧ラインに接続された放電管と、前記高圧トランスの1次側に設けられたスイッチング素子を制御することで前記放電管の点灯制御を行う点灯制御部と、前記高圧ラインの異常を検出して前記点灯制御部に点灯動作の停止を指示する保護回路とを備えた放電管点灯装置において、
前記保護回路は、
前記高圧ラインに発生した異常放電を検出する異常放電検出回路と、
前記異常放電検出回路の出力を計数するカウンタと、
前記点灯制御部の内部で使用される周期信号を用いて前記カウンタのリセット信号を生成するリセット信号生成回路と
を具備するすることを特徴とする放電管点灯装置。 - 前記周期信号は、前記スイッチング素子の制御基準となるクロック信号または前記放電管の輝度制御に用いられる調光信号であることを特徴とする請求項2記載の放電管点灯装置。
- 高圧トランスの2次側に形成された高圧ラインと、該高圧ラインに接続された放電管と、前記高圧トランスの1次側に設けられたスイッチング素子を制御することで前記放電管の点灯制御を行う点灯制御部と、前記高圧ラインの異常を検出して前記点灯制御部に点灯動作の停止を指示する保護回路とを備えた放電管点灯装置において、
前記保護回路は、
前記高圧ラインに発生した異常放電を検出する異常放電検出回路と、
前記異常放電検出回路の出力を計数する同期式カウンタと、
前記点灯制御部の内部で使用される周期信号を用いて前記同期式カウンタのクロック信号を生成するクロック信号生成回路と
を具備するすることを特徴とする放電管点灯装置。 - 前記周期信号は、前記スイッチング素子の制御基準となるクロック信号または前記放電管の輝度制御に用いられる調光信号であることを特徴とする請求項4記載の放電管点灯装置。
- 高圧トランスの2次側に形成された高圧ラインと、該高圧ラインに接続された放電管と、前記高圧トランスの1次側に設けられたスイッチング素子を制御することで前記放電管の点灯制御を行う点灯制御部と、前記高圧ラインの異常を検出して前記点灯制御部に点灯動作の停止を指示する保護回路とを備えた放電管点灯装置において、
前記保護回路は、
前記高圧ラインに発生した異常放電を検出する異常放電検出回路と、
前記異常放電検出回路の出力を計数するカウンタとを具備し、
前記異常放電検出回路は、
前記高圧ラインに発生したインパルス成分を抽出するインパルス検出回路と、
前記インパルス成分を所定の幅を有したパルス信号に変換するパルス変換回路と
を具備することを特徴とする放電管点灯装置。 - 前記異常放電検出回路は、前記インパルス検出回路または前記パルス変換回路の出力を所定の閾値と比較して、該閾値以上の信号を出力するピーク判定回路をさらに具備することを特徴とする請求項6記載の放電管点灯装置。
- 高圧トランスの2次側に形成された高圧ラインと、該高圧ラインに接続された放電管と、前記高圧トランスの1次側に設けられたスイッチング素子を制御することで前記放電管の点灯制御を行う点灯制御部と、前記高圧ラインの異常を検出して前記点灯制御部に点灯動作の停止を指示する保護回路とを備えた放電管点灯装置において、
前記保護回路は、
前記高圧ラインに発生した異常放電を検出する異常放電検出回路と、
前記検出した異常放電の周期を判定する周期判定回路と
を具備することを特徴とする放電管点灯装置。
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JP2008186634A (ja) * | 2007-01-26 | 2008-08-14 | Matsushita Electric Works Ltd | 放電灯点灯装置及び照明器具 |
KR101274590B1 (ko) | 2006-06-30 | 2013-06-13 | 엘지디스플레이 주식회사 | 엘씨디 백라이트용 디지털 인버터의 엘씨씨 |
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2004
- 2004-09-02 JP JP2004256011A patent/JP2006073373A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101274590B1 (ko) | 2006-06-30 | 2013-06-13 | 엘지디스플레이 주식회사 | 엘씨디 백라이트용 디지털 인버터의 엘씨씨 |
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