JP2005130644A - 欠相検出装置 - Google Patents

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宏之 大嶽
Koichi Kimura
幸市 木村
Seiji Kondo
成治 近藤
Koji Toyama
浩司 外山
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Abstract

【課題】 ノイズフィルタの影響により電流の流れ込みが生じても、正確に、且つ、簡単な回路構成により欠相を検出できる欠相検出装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 フォトカプラ12aは、電流IRSを検出し、矩形波を出力信号Aとして出力する。同様に、フォトカプラ12bは、電流ISTを検出し、矩形波を出力信号Bとして出力する。マイコン13は、出力信号Aの立ち上がり時、立下り時における出力信号Bの値を取得し、取得した2つの値が同値であるか否かを判断する。この結果、2つの値が同値であれば、欠相が生じていると判断し、表示部14に欠相を通知する表示を行う。
【選択図】 図2

Description

本発明は、三相交流電源における欠相を検出する欠相検出装置に関するものである。
従来、空気調和機等の三相交流電源を動力源とする機器においては、断線又はコネクタはずれなどの理由で欠相が生じた場合に、機器を保護する目的で欠相検出装置を備えているのが一般的である。
このような欠相検出装置として、例えば、特開平9−312928号公報(特許文献1)に示されるものがある。
この特許文献1には、各相の電圧をフォトカプラにより検出し、フォトカプラの各出力信号をCRフィルタを介して3入力AND素子へ入力し、3入力AND素子の出力信号の電位レベルを判定することによって欠相を検出する技術が開示されている。
特開平09−312928号公報(段落[0025]〜[0027]、及び図1)
ところで、通常、空気調和機等には電力変換器としてインバータが用いられているが、インバータから発生するノイズをある規定値以下に抑えることが義務付けられている。このノイズを抑えるためのノイズフィルタとして、一般的なLC回路を用いた場合、欠相検出に次のような問題が生ずる。
即ち、ある相に欠相が生じた場合、ノイズフィルタのコンデンサの作用により他相の電圧が欠相している相と接続された状態となる。このため、欠相においても電圧が検出されてしまい、欠相の検出を困難にしていた。
上記特許文献1に開示されている発明では、ノイズフィルタによる上記問題点については一切開示されていない。そこで、特許文献1に開示されている欠相検出装置をノイズフィルタが設けられている機器に適用した場合を考えると、電圧により欠相を検出しているため、ノイズフィルタが仮に設けられていても、欠相を検出するのは可能である。
しかし、欠相を正確に検出するためには、マイコン入力電圧の閾値を好適な値に設定しなければならないが、この設定は非常に難しく、また、回路も複雑になるという問題があった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、ノイズフィルタの影響により電圧の回り込みが生じても、正確に、且つ、簡単な回路構成により欠相を検出できる欠相検出装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明の欠相検出装置は、第1相、第2相、及び第3相からなる3相交流電源において、第1相と第2相との間の電圧と、第1相と第3相との間の電圧とをそれぞれ検出し、検出結果を出力信号として出力する電圧検出手段と、前記電圧検出手段により出力されるそれぞれの前記出力信号の位相に基づいて欠相を判断する欠相判断手段とを具備することを特徴とする。
電圧検出手段は、各相間電圧の内、2つの相間の電圧を検出する。なお、検出する電圧の向きは限定されない。即ち、第1相と第2相との間の電圧を例に挙げれば、第1相から第2相へ流れる電流を検出しても良いし、第2相から第1相へ流れる電流を検出するようにしても良い。
欠相判断手段は、電圧検出手段により出力された出力信号の位相に基づいて欠相を判断する。
ここで、電圧検出手段により検出された2つの出力信号の位相は、電圧検出手段の精度や検出する電圧の向き等によって定まり、また、この位相は、正常時と欠相が生じた場合とで異なる値となる。発明者らは、このような各相間電圧の位相に着目し、位相の相違により欠相か否かを判断することとした。
なお、上記電圧検出手段としては、例えば、電圧が有るか否かを検出し、その結果を矩形波として出力する電圧検出器や、リアルタイム或いは所定の時間間隔で電圧値を検出し、検出した電圧値に応じた出力を行う電圧検出器等が挙げられる。
また、前記欠相判断手段は、2つの出力信号の位相差が所定の範囲であるか否かにより、欠相を判断することを特徴とする。
例えば、正常時における2つの出力信号の位相差は、電圧検出手段の精度や検出する電圧の向き等により所定の範囲に定まる。従って、2つの出力信号の位相差が正常時における位相差の範囲からはずれていた場合には、正常ではない、即ち欠相であると判断することができる。
また、欠相が生じた場合における2つの出力信号の位相差についても、電圧検出手段の精度等により所定の範囲に定まる。従って、位相差が所定の範囲内か否かによって欠相を判断することも当然可能である。
また、前記欠相判断手段は、正常時又は欠相が生じた場合における位相差に関する時間情報を予め保持する保持手段と、前記電圧検出手段から得た2つの前記出力信号に基づいて、位相差に関する時間を計時する計時手段と、前記保持手段が保持する時間情報と前記計時手段により計時された時間とを比較し、その結果に基づいて、欠相を判断する比較手段とを具備することを特徴とする。
正常時における2つの出力信号の位相差は、電圧検出手段の精度や検出する電圧の向き等により所定の範囲に定まる。従って、予め保持手段(例えば、後述の第2の実施形態におけるマイコン内に設けられたメモリ)が正常時又は欠相が生じた場合における位相差に関する時間情報を保持しており、計時手段(例えば、後述の第2の実施形態におけるマイコン内に設けられたタイマ)が電圧検出手段から得た2つの出力信号に基づいて位相差に関する時間を計時し、比較手段(例えば、後述の第2の実施形態におけるマイコン内のCPUが行う処理であり、図8のステップS5に相当する)が計時手段により計時された時間と保持手段が保持している時間情報とを比較して、これらの値の一致、不一致により欠相を判断することにより、欠相を検出することができる。
なお、上記位相差に関する情報とは、3相交流電源の出力周波数(例えば、50Hz又は60Hz)に基づいて、位相差を時間に変換した情報である。
また、計時手段が計時する位相差に関する時間とは、例えば、一方の出力信号の立ち上がりから、他方の出力信号の立ち上がりまでの時間をいう。
また、前記電圧検出手段は、入力電流に応じた矩形波の出力信号を出力し、前記欠相判断手段は、一方の出力信号の立ち上がり及び立下りにおける他方の出力信号の値を取得し、取得した2つの値の組み合わせに基づいて欠相を判断することを特徴とする。
電圧検出手段は、例えば、入力電圧が閾値以上であれば「L(ロー)」の値を、閾値未満であれば「H(ハイ)」の値を示す矩形波の出力信号を出力する。
ここで、発明者らは、正常時であれば、電圧検出手段に入力される2つの電圧波形は、同一周期、且つ、位相差が120°又は60°となり、一方、欠相が生じている場合には、同一周期、且つ、位相差が180°又は0°となる点に着目し、次の手法により欠相を検出することとしている。
即ち、一方の立ち上がり及び立下りにおける他方の出力信号の値に基づいて欠相を検出する。
これにより、位相差が180°或いは0°となる欠相時においては、他方の出力信号の値は、必ず同じ値を示すのに対して、正常時は、必ず異なる値を示すこととなり、簡単に欠相を検出することができる。
なお、上記欠相検出の判断をソフトウェア処理により実現することにより、回路構成を簡単にすることができ、コストを低減させることが可能となる。
また、前記電圧検出手段は、フォトカプラであることを特徴とする。
フォトカプラは、汎用素子であり、また、入力部と出力部とがアイソレーションされるため、所定のロジックの電圧レベルにより欠相判断を行うことができる。従って、簡易で且つ効果的な電圧検出手段としては、フォトカプラが好適である。
特に、一方の出力信号の立ち上がり、立下りにおける他方の出力信号の値に基づいて欠相を判断する場合には、好適である。
即ち、電圧検出手段の閾値は0V以外の値とするのが好ましい。なぜなら欠相が生じた場合に、位相差は0°又は180°となるため、立ち上がりと立下りのタイミングが同時に起こってしまい、他方の出力信号の値を取得するのが困難となるからである。そこで、もともと閾値が0Vでないフォトカプラを採用することにより、設計者等による閾値の設定が不要となる。
また、前記欠相判断手段によって欠相が判断された場合に、欠相を通知する通知手段を備えることを特徴とする。
欠相判断手段により欠相を判断し、操作者等に欠相を通知する必要がある。なお、通知の手法としては、例えば、表示による手法、音声による手法、振動(例えば、バイブレータ)による手法等がある。なお、これらを組み合わせても良い。
また、本発明の欠相検出装置は、空気調和機に使用されるのに好適である。
本発明の欠相検出装置は、以下の効果を奏する。
本発明の電圧検出手段により出力されるそれぞれの出力信号の位相に基づいて欠相を判断するようにしたので、ノイズフィルタの影響により、欠相が生じているにも拘わらず電圧が有るような現象が生じても、欠相を正確に検出することができる。
また、2つの出力信号の位相差が所定の範囲内であるか否かにより、欠相を判断することにしたので、2つの位相を検出して、所定の範囲内か否かを判断するという非常に単純な処理を行うだけで正確に、且つ、簡単に欠相を検出することができる。
また、保持手段が保持する時間情報と計時手段により計時された時間とを比較し、この結果に基づいて、欠相を判断するようにしたので、位相についてより詳細に評価することで、高精度な欠相検出を実現することができる。
また、欠相判断手段は、一方の出力信号の立ち上がり及び立下りにおける他方の出力信号の値を取得し、取得した2つの値の組み合わせに基づいて欠相を判断することとしたので、非常に簡単な処理内容により、欠相検出を正確に行うことができる。
また、電圧検出手段として、フォトカプラを採用することにより、簡易に電圧を検出することができる。
また、欠相を通知する通知手段を採用するので、使用者は欠相が生じていることを認識することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る欠相検出装置を空気調和機に適用した場合における装置全体の概略構成を示した図である。
この図において、符号1は3相交流電源であり、R相(第1相)、S相(第2相)、T相(第3相)からなる。符号2はノイズフィルタである。符号3はノイズフィルタ2を介して出力された3相交流電力を整流平滑するための整流平滑部であり、ブリッジに接続された6つのダイオードと平滑用コンデンサ31とから構成される。符号4は、整流平滑部3により平滑された出力を3相交流電力として負荷であるモータ5へ出力するインバータである。
また、ノイズフィルタ2と整流平滑部3との間には、ノイズフィルタ2によりノイズ成分が除去された3相交流電圧を入力信号として得、欠相を検出する欠相検出装置6が設けられている。なお、この欠相検出装置6の電源は、整流平滑部3の平滑用コンデンサの両端の電圧から供給される。
次に、図2に本発明の第1の実施形態に係る欠相検出装置6の構成を示す。
図2に示すように、R−S相間、及びT−S相間には、それぞれR−S相、T−S相の電圧を検出するためのフォトカプラ(電圧検出手段)12a及び12bが設けられている。フォトカプラ12a、及び12bは、ともに発光ダイオードとフォトトランジスタとから構成されている。R−S相間において、発光ダイオードはR相からS相へ流れる電流が順方向となるように接続されている。また、S−T相間においては、S相からT相へ電流が流れる方向を順方向とするように発光ダイオードが接続されている。
また、各フォトカプラ12a、及び12bには、フォトカプラ12a、及び12bの入力側のダイオードと逆極性になるように逆耐圧保護用のダイオード11a及び11bがそれぞれ並列に接続されている。
符号13はマイコン(欠相判断手段)であり、フォトカプラ12a、及び12bの出力信号に基づいて所定の処理を行うことにより、欠相を判断する。符号14は、欠相が検出された場合に、操作者等に対して欠相を通知するための表示部(通知手段)である。
次に、本実施形態に係る欠相検出装置の動作について説明する。
まず、フォトカプラ12aは、R−S相間の電圧を次に示すように検出する。具体的には、フォトカプラ12aの入力側のダイオードに流れる順方向の電流IRS、即ち、R相からS相へ流れる電流を検出し、矩形波を出力信号Aとして出力する。
同様に、フォトカプラ12bは、S−T相間の電圧を次に示すように検出する。即ち、フォトカプラ12bの入力側ダイオードに流れる順方向の電流ISTを検出し、矩形波を出力信号Bとして出力する。なお、フォトカプラ12a、及び12bは、入力側と出力側とがアイソレーションされているため、入力側の電圧値に関わらず、出力信号A、Bは、マイコンのロジック電圧に合わせた矩形波となる。
マイコン13は、まず、出力信号Aの立ち上がり時、立下り時における出力信号Bの値を取得する(図3のステップS1)。
続いて、取得した2つの値が同値であるか否かを判断する(ステップS2)。この結果、2つの値が同値であれば、欠相が生じていると判断し(ステップS2において「YES」)、表示部14に欠相を通知する表示を行い(ステップS3)、処理を終了する。
一方、取得した2つの値が同値でなければ、正常であると判断し(ステップS2において「NO」)、上述したステップS1へ戻り、当該処理を繰り返し行う。
例えば、正常時には、フォトカプラ12a及び12bにそれぞれ流れる電流IRS、IST、並びに、フォトカプラ12a及び12bの出力信号A、出力信号Bは、図4に示すような波形となる。この図からわかるように、正常時には、フォトカプラ12aに流れる電流IRSに対して、フォトカプラ12bに流れる電流ISTは、周期が同じで位相が120°ずれている。そして、このような電流がフォトカプラ12a、及び12bにそれぞれ流れると、発光ダイオードが発光し、これを受けたフォトトランジスタがオンすることにより、出力がグラウンドに落ち、出力信号は「L」となる。一方、電流が流れない場合には、フォトトランジスタはオフとなるので、プルアップ電圧が出力され、出力信号は「H」となる。
この結果、この図4に示す出力信号A及び出力信号Bがマイコン13に入力される。
マイコン13は、出力信号Aの立ち下がり時における出力信号Bの値「H」と、出力信号Aの立ち上がり時における出力信号Bの値「L」とを取得する。この結果、上述した図3のステップS2では、取得した2つの値は同値でないと判断し、正常であるとして、ステップS1へ戻り繰り返し処理を行う。
一方、欠相が生じている場合には、フォトカプラ12a及び12bにそれぞれ流れる電流IRS、IST、並びに、フォトカプラ12a及び12bの出力信号A、出力信号Bは、図5に示すような波形となる。この図からわかるように、欠相が生じた場合には、フォトカプラ12aに流れる電流IRSに対して、フォトカプラ12bに流れる電流ISTは、周期が同じで位相が180°、即ち半周期ずれている。
この結果、この図5に示す出力信号A及び出力信号Bが入力されたマイコン13は、出力信号Aの立ち下がり時における出力信号Bの値「L」と、出力信号Aの立ち上がり時における出力信号Bの値「L」とを取得する。この結果、上述した図3のステップS2では、取得した2つの値は同値であると判断し、欠相であるとして、表示部14に欠相を通知する表示を行う。
なお、上述の実施形態においては、出力信号Aの立ち上がり等における出力信号Bの値を取得したが、逆に、出力信号Bの立ち上がり等における出力信号Aの値を取得するようにしても良い。
なお、フォトカプラ12a、及び12bの発光ダイオードの順方向の向きは、図2に示した向きに限られず、例えば、フォトカプラ12bの発光ダイオードの向きを反転させた構成、又は、フォトカプラ12aの発光ダイオードの向きを反転させた構成、又は、フォトカプラ12a及び12bの発光ダイオードをともに反転させた構成としても良い。
図2に示した構成のうち、一方のフォトカプラの発光ダイオードの順方向を反転させると、当然そのフォトカプラの出力信号の波形は反転、即ち、180°ずれることとなる。この結果、図2の構成で120°であった位相差は、60°(180°−120°=60°)に変わる。一方、欠相時における位相差は、半周期、即ち180°であったものが、0°となる。
例えば、図6は、フォトカプラ12bの発光ダイオードの向きを反転させた場合における、正常時のフォトカプラ12a、及び12bに流れる電流IRS及び電流ITS、並びに出力信号A及び出力信号Bを示している。
この図からわかるように、いずれか一方のフォトカプラの発光ダイオードの順方向を反転させたとしても、出力信号Aの立ち上がり、立下り時における出力信号Bの値は、異なる値となるので、マイコン13は正常であると判断することができる。
一方、図7は、欠相が生じた場合のフォトカプラ12a、及び12bに流れる電流IRS及び電流ITS、並びに出力信号A及び出力信号Bを示したものであるが、この場合には、出力信号Aの立ち上がり、立下り時における出力信号Bの値は、同じ値となるので、欠相を検出することができる。
このように、いずれか一方のフォトカプラの発光ダイオードを反転させたとしても、正確に欠相を検出することができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る欠相検出装置6について説明する。
本実施形態に係る欠相検出装置6の構成は、図2に示した構成と比較して、マイコン13が次の処理を行う点で異なる。
以下、本実施形態に係るマイコンの処理について図8を参照して説明する。
まず、マイコン13は正常時における位相差に関する時間情報を内蔵するメモリ(図示略)内に予め保持している。例えば、インバータから供給する電力の周波数が60Hzであれば、正常時における位相差120°に関する時間情報は、5.53msとなる。即ち、位相差に関する時間情報とは、位相を周波数に基づいて時間に変換した情報である。
次に、マイコン13は、入力される出力信号A、出力信号Bのうち、出力信号Aの立ち上がり時を検出すると(図8のステップS1で「YES」)、内蔵のタイマ(図示略)をオンさせ、立ち上がり時からの時間を計時する(ステップS2)。次に、出力信号Bの立ち上がり時を検出すると(ステップS3の「YES」)、タイマをオフ(ステップS4)させる。続いて、タイマの値を読み出し、読み出した値が予めメモリに保持している位相差に関する時間情報と一致するか否かを判断する(ステップS5)。この結果、値が一致すれば(ステップS5で「YES」)、正常であると判断して、ステップS1へ戻り、処理を繰り返す。一方、値が一致していなければ(ステップS5で「NO」)、欠相であると判断し、表示部14へ欠相である旨の表示を行う(ステップS6)。
このように、予め正常時における位相差に関する情報をメモリ内に保持しておき、この情報と実測値とを比較することにより、欠相を判断することができる。
なお、検出誤差などを考え、保持する時間情報にある所定の範囲を持たせても良い。例えば、5%の誤差範囲として、5.25ms以上5.80ms以下の範囲であれば、正常であると判断するようにしても良い。
なお、第1の実施形態で述べたように、位相差はフォトカプラの発光ダイオードの向きによって変わるため、その回路構成に応じた位相差に関する情報をメモリ内に保持しておく必要がある。
また、正常時における位相差ではなく、欠相時における位相差に関する情報をメモリ内に保持しておき、タイマの値が保持している値、あるいは所定の範囲と一致したときに欠相であると判断するようにしても良い。
以上、本発明の欠相検出装置について説明してきたが、電圧検出を行う相は、R−S相、S−T相に限らず、例えば、R−T相、S−T相の組み合わせ、その他の組み合わせでも良い。
また、操作者が誤って逆相に負荷を接続してしまった場合においても、位相が進むか遅れるかの違いが生ずるのみであるため、同様に上記構成により欠相を正確に検出することが可能となる。
フォトカプラ12a、及び12bは、発光ダイオードとフォトトランジスタの組み合わせに限られることなく、例えば、フォトサイリスタを使用したものや、フォトトライアックカプラなどでも良い。
本実施形態に係る欠相検出装置によれば、以下のような作用効果を奏する。
フォトカプラ12a、12bによりR相、S相、及びT相からなる3相交流電源において、R相とS相との間の電圧と、S相とT相との間の電圧とをそれぞれ検出し、検出結果を出力信号として出力し、マイコン13が電圧検出手段により出力されるそれぞれの出力信号の位相に基づいて欠相を判断することにしたので、ノイズフィルタの影響によって欠相が生じているにも拘わらず電圧が有るような現象が生じても、欠相を正確に検出することができる。
また、マイコン13は、2つの出力信号の位相差が所定の範囲であるか否かにより、即ち、正常時又は欠相が生じた場合における位相差に関する時間情報を予めメモリ内に保持しておき、フォトカプラ12a及び12bの出力信号に基づいて求めた実際の位相差に相当する時間と、メモリに保持されている時間情報とが一致するか否かにより欠相を判断する。このように、位相についてより詳細に評価することで、高精度な欠相検出を実現することができる。
また、マイコン13が、フォトカプラ12a、12bの出力信号の内、一方の出力信号の立ち上がり及び立下りにおける他方の出力信号の値を取得し、取得した2つの値の組み合わせに基づいて欠相を判断することにより、簡単な処理により、正確に欠相を検出することができる。
なお、欠相検出の判断をマイコンを使用して、ソフトウェア処理により実現することにより、回路構成を簡単にすることができ、コストを低減させることが可能となる。
また、電圧を検出する手段として、フォトカプラを採用することにより、簡易に電流を検出することができる。
また、欠相が判断された場合に、欠相を通知する通知手段として表示部14を備えたため、使用者は欠相が生じていることを認識することができる。
以上、本発明の欠相検出装置について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明の一実施形態に係る欠相検出装置を空気調和機に適用した場合における装置全体の概略構成を示した図である。 本発明の第1の実施形態に係る欠相検出装置の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るマイコンの処理を示すフローチャートである。 図2に示す構成において、正常時におけるフォトカプラ及びマイコンへの入力波形を示した図である。 図2に示す構成において、欠相が生じた場合におけるフォトカプラ及びマイコンへの入力波形を示した図である。 図2に示す構成のいずれかのフォトカプラの発光ダイオードを反転させた場合において、正常時におけるフォトカプラ及びマイコンへの入力波形を示した図である。 図2に示す構成のいずれかのフォトカプラの発光ダイオードを反転させた場合において、欠相が生じた場合におけるフォトカプラ及びマイコンへの入力波形を示した図である。 本発明の第2の実施形態に係るマイコンの処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 3相交流電源
2 ノイズフィルタ
3 整流平滑部
4 インバータ
5 モータ
6 欠相検出装置
31 平滑用コンデンサ
11a、11b 逆耐圧保護用のダイオード
12a、12b フォトカプラ
13 マイコン
14 表示部

Claims (7)

  1. 第1相、第2相、及び第3相からなる3相交流電源において、第1相と第2相との間の電圧と、第1相と第3相との間の電圧とをそれぞれ検出し、検出結果を出力信号として出力する電圧検出手段と、
    前記電圧検出手段により出力されるそれぞれの前記出力信号の位相に基づいて欠相を判断する欠相判断手段と
    を具備することを特徴とする欠相検出装置。
  2. 前記欠相判断手段は、2つの出力信号の位相差が所定の範囲内であるか否かにより、欠相を判断することを特徴とする請求項1に記載の欠相検出装置。
  3. 前記欠相判断手段は、
    正常時又は欠相が生じた場合における位相差に関する時間情報を予め保持する保持手段と、
    前記電圧検出手段から得た2つの前記出力信号に基づいて、位相差に関する時間を計時する計時手段と、
    前記保持手段が保持する前記時間情報と前記計時手段により計時された時間とを比較し、その結果に基づいて欠相を判断する比較手段と
    を具備することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の欠相検出装置。
  4. 前記電圧検出手段は、入力電圧に応じた矩形波の出力信号を出力し、
    前記欠相判断手段は、一方の出力信号の立ち上がり及び立下りにおける他方の出力信号の値を取得し、取得した2つの値の組み合わせに基づいて欠相を判断することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の欠相検出装置。
  5. 前記電圧検出手段は、フォトカプラであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかの項に記載の欠相検出装置。
  6. 前記欠相判断手段によって欠相が判断された場合に、欠相を通知する通知手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかの項に記載の欠相検出装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかの項に記載の欠相検出装置を備えた空気調和機。
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JP2008187874A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Densei Lambda Kk 三相交流電源の欠相検出装置
JP2009244217A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Hitachi Ltd 圧縮機の制御装置および電動モータの制御装置
JP2010252582A (ja) * 2009-04-17 2010-11-04 Daikin Ind Ltd 欠相検知装置
CN102044861A (zh) * 2010-11-11 2011-05-04 苏州合欣美电子科技有限公司 一种生态屋的三相电检测保护电路
WO2018074428A1 (ja) * 2016-10-19 2018-04-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 三相電源の結線判定装置

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