JPH10199686A - 放電ランプ点灯装置および照明装置 - Google Patents

放電ランプ点灯装置および照明装置

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JPH10199686A
JPH10199686A JP503197A JP503197A JPH10199686A JP H10199686 A JPH10199686 A JP H10199686A JP 503197 A JP503197 A JP 503197A JP 503197 A JP503197 A JP 503197A JP H10199686 A JPH10199686 A JP H10199686A
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discharge lamp
lighting device
voltage
filament
circuit
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JP503197A
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Kazutoshi Mita
一敏 三田
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フィラメント予熱用コンデンサの容量を高周波
発生手段の回路設計の要求に応じて最適に設定しながら
フィラメント予熱を所要に設定することができ、しかも
放電ランプの異常を検出して保護する手段を付設するこ
とにより、的確に異常検出ができる放電ランプ点灯装置
およびこれを用いた照明装置を提供する。 【解決手段】放電ランプの各フィラメント電極と並列に
少なくとも一方がダイオードである一対のインピーダン
ス素子を接続し、フィラメント電極の非電源側端子間に
フィラメント予熱用コンデンサを接続した。ダイオード
がフィラメント予熱用コンデンサに流れる電流とフィラ
メント電極に流れる電流とを分離するので、それぞれの
条件を最適化することができる。また、電流変成器を用
いた駆動回路においては、ダイオードにより、ランプ脱
を検出することができる。さらに、放電ランプと直列に
接続されるインピーダンス手段の電圧に応動する保護回
路を付設してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放電ランプを高周波
で点灯する放電ランプ点灯装置およびこれを用いた照明
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】放電ランプの交流点灯においては、放電
ランプが寿命末期になると、半波放電を起こすことが多
い。半波放電になると、直流モードになってしまうた
め、これが継続すると、インバータなどの高周波発生手
段によって放電ランプを点灯する場合には、高周波発生
手段を損傷するおそれがある。また、放電ランプにおい
ても、フィラメントが過熱してリング垂れにより管壁に
クラックが発生するなどの問題がある。そこで、安全装
置を付設して高周波発生手段や放電ランプを保護するよ
うにしている。また、点灯中に放電ランプが何らかの原
因によって脱落し、または取り外され、あるいは放電回
路の一部たとえば放電ランプのフィラメントや導入線が
断線したり、ソケットの接触不良が生じた場合(以下、
本発明においてはこれらを総称して「ランプ脱」とい
う。)には、始動時に放電灯に印加する高電圧が連続し
て発生するため、高周波発生手段または負荷回路の絶縁
不良を招く恐れがある。したがって、このようなランプ
脱に対しても安全回路が作動して回路を保護するように
している。
【0003】図15は、特開平1−122599号公報
に記載されている従来のこの種放電ランプ点灯装置を示
す回路図である。
【0004】図において、151は電源回路、152は
タイマ回路、153は主スイッチングトランジスタ、1
54は並列共振回路、155は蛍光ランプ、156は限
流インピーダンス、156aは帰還巻線、157は駆動
回路、158は電圧検出回路、159は遮断回路であ
る。
【0005】主スイッチングトランジスタ153、並列
共振回路154および駆動回路157によりインバータ
主回路が構成され、インバータの出力により蛍光ランプ
155が付勢される。駆動回路157は、限流インピー
ダンス156に磁気結合している帰還巻線156aから
駆動信号および駆動エネルギーを得ている。タイマ回路
152は、始動時に蛍光ランプ155を所定時間フィラ
メントを予熱するように作用する。
【0006】ところで、この従来の放電ランプ点灯装置
においては、蛍光ランプ155が寿命末期になると、過
大電流が流れて帰還巻線156aの帰還量が増加する。
これに伴い、電圧検出回路158の検出電圧が高くなる
ので、遮断回路159がオンする。すると、主スイッチ
ングトランジスタ153のベース・エミッタ間が短絡さ
れるので、主スイッチングトランジスタ153がオフ
し、インバータ動作を停止する。そして、放電ランプを
新しいものに交換すると、再び始動電圧を発生して再始
動が行われる。
【0007】ランプ脱の場合は、放電が停止して限流イ
ンピーダンス156に電流が流れないので、帰還巻線1
56aの出力がなくなり、主スイッチングトランジスタ
153は駆動されない。したがって、インバータはその
動作を停止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図15に示す従来の放
電ランプ点灯装置は、放電ランプの寿命末期およびラン
プ脱に対して必要な保護動作を行うことができる。
【0009】しかし、この従来技術は放電回路のインピ
ーダンス手段に帰還巻線を設けることができて、かつ放
電ランプが取り外されたときにはインバータの出力側の
回路が完全に開放されるような回路方式のものに限定さ
れ、他の回路方式に適用することができないという問題
がある。
【0010】一方、上記従来技術においては、放電ラン
プ155のフィラメント電極の非電源側端子間にフィラ
メント予熱用コンデンサ160を接続してフィラメント
予熱回路を形成しているが、主スイッチングトランジス
タ156のスイッチング特性を良好にするためには、フ
ィラメント予熱用コンデンサ160の容量が大きい方が
よいので、コンデンサ160の容量を大きくすると、フ
ィラメント予熱電流が大きくなりすぎる。
【0011】そこで、フィラメント電極と並列にコンデ
ンサを挿入して、フィラメント電流を分流することが従
来から知られている。
【0012】しかし、ランプ脱の際にフィラメント電極
に並列接続のコンデンサによって、インバータの出力側
に閉回路が形成されるため、従来技術では複雑な特別の
回路を付加しない限りランプ脱を検出することができな
い。
【0013】本発明は、所望のフィラメント予熱を行う
ことができるとともに、フィラメント予熱用コンデンサ
の容量を高周波発生手段の回路設計の要求に応じて最適
に設定することができ、さらには所望により、特別な回
路を付加することなくランプ脱を検出できる放電ランプ
点灯装置およびこれを用いた照明装置を提供することを
第1の目的とする。
【0014】また、本発明は、さらに寿命末期およびラ
ンプ脱を検出することができる放電ランプ点灯装置およ
びこれを用いた照明装置を提供することを第2の目的と
する。
【0015】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の放電ラ
ンプ点灯装置は、高周波発生手段と;フィラメント電極
を備え高周波発生手段の高周波出力により付勢される放
電ランプと;放電ランプの非電源側端子間に接続されて
フィラメント予熱回路を形成しているコンデンサと;各
フィラメント電極と並列接続され少なくとも一方はダイ
オードである一対のインピーダンス素子と;を具備して
いることを特徴としている。
【0016】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0017】高周波発生手段は、高周波を発生するもの
であれば、インバータまたはインバータおよびチョッパ
の組み合わせなどどのような構成のものであってもよ
い。インバータは、一石式インバータ、並列インバー
タ、ハーフブリッジインバータ、フルブリッジインバー
タまたは上記各インバータの変形などどのようなインバ
ータであってもよい。
【0018】高周波とは、点灯装置の小形化、軽量化お
よびまたは点灯効率向上を目的とする点から、本発明に
おいては10KHz以上、好ましくはスイッチング手段
のスイッチング損失およびコストの観点から40KHz
〜250KHzとする。
【0019】放電ランプは、フィラメント電極を備えた
ものであれば、蛍光ランプ、殺菌ランプなどの放電ラン
プに適応する。
【0020】フィラメント電極と並列接続されるインピ
ーダンス素子は、そのいずれもダイオードによって構成
することができる。また、いずれか任意の一方のフィラ
メント電極にはコンデンサ、インダクタおよび抵抗器の
1種または複数種を並列接続することができる。
【0021】いずれか一方または両方のフィラメント電
極と並列にダイオードを接続する場合であっても、ダイ
オードの極性は、特段制限されるものではない。
【0022】そうして、本発明においては、放電ランプ
のフィラメント電極と並列にダイオードを接続すること
により、フィラメント予熱用コンデンサの容量を高周波
発生手段の回路の最適化設計の要求によって設定するこ
とができる。しかも、フィラメント電極の予熱は、フィ
ラメント電極と並列接続される少なくとも一方がダイオ
ードであるインピーダンス素子によって、フィラメント
予熱用コンデンサを流れる電流を分流してフィラメント
電極に流すので、たとえ高周波発生手段の回路設計上の
要求からフィラメント予熱用コンデンサの容量を大き目
に設定したとしても、フィラメント電極の予熱は所要量
に設定することができる。また、インピーダンス素子の
少なくとも一方はダイオードであるから、ランプ脱が発
生しても高周波発生手段の出力側に高周波の閉回路が形
成されないようにすることができる。
【0023】請求項2の発明の放電ランプ点灯装置は、
スイッチイング手段、共振回路を含むスイッチング回路
および1次巻線が負荷回路に挿入された電流変成器の2
次巻線を含む駆動回路を備えた高周波発生手段と;フィ
ラメント電極を備え高周波発生手段の高周波出力により
付勢される放電ランプと;放電ランプの非電源側端子間
に接続されてフィラメント予熱回路を形成しているコン
デンサと;各フィラメント電極と並列接続され少なくと
も一方はダイオードである一対のインピーダンス素子
と;を具備していることを特徴としている。
【0024】本発明において、スイッチング手段とは、
トランジスタに限定されるものではなく、高周波を発生
するためにスイッチングる手段であればよい。
【0025】共振回路は、スイッチングによって発生し
た高周波を正弦波ないしは正弦波に近似の波形に整形す
るためのもので、発振周波数を決定するための機能を兼
ねていてもよい。
【0026】電流変成器は、1次巻線が負荷回路に挿入
されているが、負荷回路の挿入位置は制限されない。負
荷回路とは、負荷電流が通流する回路ないしは負荷電流
に近似の電流が通流する回路をいう。
【0027】そうして、本発明においては、電流変成器
を備えていてスイッチング手段の駆動信号および駆動エ
ネルギーを電流変成器から得る構成において、ランプ脱
が発生すると、フィラメント電極と並列のダイオードが
高周波の通流を阻止するから、電流変成器には正常点灯
時におけるような帰還が行われないので、ランプ脱を的
確に検出することができる。
【0028】請求項3の発明の放電ランプ点灯装置は、
高周波発生手段と;フィラメント電極を備え高周波発生
回路の高周波出力により付勢される放電ランプと;放電
ランプの非電源側端子間に接続されてフィラメント予熱
回路を形成しているコンデンサと;各フィラメント電極
と並列され少なくとも一方はダイオードである一対のイ
ンピーダンス素子と;放電ランプの異常を検出する異常
検出手段と;異常検出手段の出力に応じて高周波発生手
段を制御する保護手段と;を具備していることを特徴と
している。
【0029】放電ランプの異常とは、放電ランプの寿命
末期およびランプ脱の状態を含む。ランプ脱には、原因
の如何を問わないで、放電ランプが取り外され、放電ラ
ンプが高周波発生手段に適正に接続されないで照明装置
に装着され、または放電ランプのフィラメントまたは導
入線が断線している状態を含む。
【0030】保護の態様の一例をあげれば、高周波発生
手段の出力を絞ること、または出力を停止することであ
る。出力を絞る方法としては、出力周波数を高くして限
流インピーダンス手段のインピーダンス値を大きくした
り、高周波発生手段のスイッチング手段のオンデューテ
ィを小さくするなどどのような方法であってもよい。
【0031】異常検出手段は、ランプ脱検出手段と寿命
末期検出手段とを別に配設していて、両検出手段を総合
して異常検出手段として機能するように構成されていて
もよい。
【0032】そうして、本発明においては、放電ランプ
のフィラメントと並列のインピーダンス素子の少なくと
も一方はダイオードであるから、放電ランプの異常検出
に対してインピーダンス素子が悪影響するようなことが
ない。
【0033】請求項4の発明の放電ランプ点灯装置は、
高周波発生手段と;フィラメント電極を備え高周波発生
手段の高周波出力により付勢される放電ランプと;放電
ランプの非電源側端子間に接続されてフィラメント予熱
回路を形成しているコンデンサと;各フィラメント電極
と並列され少なくとも一方はダイオードである一対のイ
ンピーダンス素子と;高周波発生手段の出力端間に放電
ランプと直列に接続されたインピーダンス手段と;イン
ピーダンス手段の電圧を検出する電圧検出手段と;電圧
検出手段の出力に応じて放電ランプの異常を判別すると
ともに、判別内容に応じて高周波発生手段を制御する保
護手段と;を具備していることを特徴としている。
【0034】本発明は、放電ランプと直列に接続された
インピーダンス手段の電圧を検出し、保護手段において
放電ランプの異常を判別し、さらに高周波発生手段を保
護動作するように制御するものであるが、インピーダン
ス手段の構成は限定されない。
【0035】インピーダンス手段は、放電ランプのバラ
スト要素を兼ねていてもよいし、兼ねなくてもよい。な
お、バラスト要素とは、放電ランプを安定に点灯するた
めの限流インピーダンスであり、インダクタ、コンデン
サおよび抵抗器のいずれか一または任意の組み合わせで
あることを許容する。バラスト要素以外のインピーダン
ス手段としては、たとえば高周波発生手段がトランスレ
スタイプの場合に、高周波発生手段と放電ランプとの間
を直流的に遮断するために、直流カットコンデンサを挿
入することがあるが、この直流カットコンデンサをイン
ピーダンス手段の一部として用いることができる。
【0036】また、インピーダンス手段の電圧を検出す
るには、インピーダンス手段全体の電圧降下を検出して
もよいし、インピーダンス手段の一部の電圧降下を検出
してもよい。インピーダンス手段の一部または全部と並
列に検出手段を接続してもよいし、誘導的に検出しても
よい。インピーダンス手段の少なくとも一部がインダク
タである場合には、インダクタに2次巻線を配設して電
圧検出してもよい。
【0037】そうして、放電ランプの少なくとも一方の
フィラメント電極にはダイオードが並列接続されている
ので、ランプ脱の場合において高周波発生手段の出力端
から見てインピーダンス手段およびダイオードを含む一
対のインピーダンス素子からなる回路が形成されても、
ダイオードによって高周波が阻止され、インピーダンス
手段の電圧は検出されないか、正常点灯時のそれと明ら
かに区別できる程度に低い電圧が検出されるだけであ
る。なお、放電ランプの異常時におけるインピーダンス
手段の電圧を一層低く抑えたいなら、ダイオードの極性
を変えることによってかなりの程度で満足できる程度に
実現することができる。
【0038】したがって、放電ランプの異常を明確に判
別することができる。
【0039】請求項5の発明の放電ランプ点灯装置は、
請求項4記載の放電ランプ点灯装置において、保護手段
は、放電ランプの異常時に高周波発生手段などを保護す
る安全化手段ならびに放電ランプの異常時において電圧
検出手段の電圧が第1の所定値より高いときおよび第2
の所定値より低いときに安全化手段を作動させる制御手
段を具備していることを特徴としている。
【0040】電圧検出手段の電圧の第1の所定値は、以
下により決定する。すなわち、放電ランプの異常時すな
わち寿命末期になって半波放電が生じたときに、電圧検
出手段の検出電圧が正常点灯時のそれより上昇するよう
にしておき、異常時の上昇電圧と、正常点灯時の電圧と
の中間付近に第1の所定値を設定する。第2の所定値
は、正常点灯時の電圧と、0Vとの間に設定する。
【0041】そうして、本発明においては、電圧検出手
段の電圧が第1の所定値より高いか第2の所定値より低
いかにより、放電ランプの異常の種類を判別するので、
正確かつ迅速に検出でき、しかも異常の内容にしたがっ
て最適な安全化を図ることができる。
【0042】請求項6の発明の放電ランプ点灯装置は、
請求項4または5記載の放電ランプ点灯装置において、
インピーダンス手段は、直列接続されたインダクタおよ
びコンデンサを含むことを特徴としている。
【0043】本発明は、放電ランプの異常を検出するの
に最適な構成の一例を明確にするものである。すなわ
ち、インダクタおよびコンデンサの直列接続からなるイ
ンピーダンス手段を放電ランプと直列に接続すると、放
電ランプの異常を的確に、しかも簡単な構成で検出する
ことができる。制御手段は、安全化手段を作動させれば
よく、保持手段の有無および制御の手法は問わない。
【0044】請求項7の発明の放電ランプ点灯装置は、
請求項5記載の放電ランプ点灯装置において、保護手段
は、さらに安全化手段の動作を保持する保持手段を具備
し;制御手段は、電圧検出手段の電圧が所定値より高い
ときに安全化化手段および保持手段を作動させるととも
に、電圧検出手段の電圧が所定値より低いときに安全化
手段を作動させるが保持手段を作動させないように構成
されている;ことを特徴としている。
【0045】本発明においては、放電ランプが寿命末期
になると、制御手段がこれを判別して安全化手段および
保持手段を動作させるので、安全化手段は保持手段によ
ってその作用を継続する。安全化手段が動作すると、高
周波発生手段は保護動作となり、たとえば出力が絞られ
る。この保護動作は正常な放電ランプに交換されるまで
継続する。しかも、保護動作は継続するから、放電ラン
プが気障りな明滅を繰り返すようなことはない。放電ラ
ンプが交換のために取り外されると、制御手段が、ラン
プ脱と判別し、保持手段が動作を停止するように構成し
て、新しい放電ランプの交換と同時に始動電圧が自動的
に発生するようにしてもよい。また、新しい放電ランプ
に交換するときに電源をいったんオフにする、すなわち
リセットすることによって、高周波発生手段が始動電圧
を発生して放電ランプを始動させ、点灯するように構成
してもよい。
【0046】保持手段は、その保持電流を高周波発生手
段の電源または高周波発生手段の高周波出力から得るこ
とができる。高周波発生手段の電源から保持電流を得る
場合は、高周波発生手段の動作の如何にかかわらず保持
電流を安定に得ることができる。したがって、異常時に
高周波発生手段を停止させるなど保護動作を多様化する
ことができる。高周波発生手段の出力から保持電流を得
る場合、安全化手段が高周波発生手段の出力を絞るよう
に構成されているときには、絞られた出力でも所要の保
持電流を確保できるよう構成すればよい。
【0047】次に、ランプ脱の場合は、安全化手段のみ
が動作するので、放電ランプが装着されると、高周波発
生手段が始動電圧を発生するから、放電ランプは速やか
に始動して点灯する。
【0048】請求項8の発明の放電ランプ点灯装置は、
請求項7記載の放電ランプ点灯装置において、制御手段
は、所定値を設定する定電圧手段を含むとともに、保持
電流源の電圧を定電圧手段により定電圧化し;保持手段
は、安全化手段と直列に接続されたスイッチ手段を含す
る;ことを特徴としている。
【0049】本発明は、制御手段および保持手段の具体
的な回路構成例を規定しているもので、所定値を定電圧
手段で設定し、保持手段を定電圧手段と直列接続された
スイッチで構成しているので、制御手段の回路構成を簡
単にするとともに、動作の安定性を良好にすることがで
きる。
【0050】請求項9の発明の放電ランプ点灯装置は、
請求項5ないし8のいずれか一記載の放電ランプ点灯装
置において、安全化手段は、高周波発生手段を制御する
フォトカプラであることを特徴としている。
【0051】本発明は、安全化手段をフォトカプラで構
成しているので、回路設計が容易であり、高周波発生手
段の制御も容易となる。
【0052】請求項10の発明の放電ランプ点灯装置
は、請求項5ないし9のいずれか一記載の放電ランプ点
灯装置において、安全化手段は、高周波発生手段の出力
を低減させることで安全を図ることを特徴としている。
【0053】本発明においては、高周波発生手段の出力
を低減する方法は問わない。
【0054】請求項11の発明の放電ランプ点灯装置
は、請求項1ないし10のいずれか一記載の放電ランプ
点灯装置において、インピーダンス素子は、一方がダイ
オードで、他方がダイオード以外のインピーダンス素子
であることを特徴とする。
【0055】本発明においては、ダイオード以外のイン
ピーダンス素子については請求項1の説明において述べ
たとおりである。
【0056】フィラメント電極と並列のインピーダンス
素子の一方をダイオード以外のインピーダンス素子にす
ることにより、フィラメント予熱電流の微調整が可能に
なる。すなわち、フィラメント予熱用コンデンサはスイ
ッチング特性などを考慮して主回路設計上最適になるよ
う設定し、フィラメント予熱電流はフィラメント電極と
並列のインピーダンス素子によって最適値に設定するこ
とができる。しかも、上記インピーダンス素子の値は主
回路への影響がすこぶる小さい。
【0057】請求項12の発明の放電ランプ点灯装置
は、請求項1ないし11のいずれか一記載の放電ランプ
点灯装置において、高周波発生手段は、一石式トランジ
スタインバータを構成しており;ダイオードは、高周波
発生手段の直流電流出力を打ち消す方向の電流を流す極
性に接続されている;ことを特徴としている。
【0058】一石式トランジスタインバータは、その出
力の交流成分に直流成分が重畳しているので、フィラメ
ント電極と並列のダイオードに流れる電流によって負荷
電流を上記直流成分と反対極性の非対称にすることによ
り、上記直流成分の一部または大部分を相殺して、クレ
ストファクタを改善することができる。クレストファク
タは、IEC規格においては1.7以下、わが国の電気
用品規格においては2.1以下に規制されているが、本
発明によって規制の遵守が容易化する。
【0059】請求項13の発明の照明装置は、照明装置
本体と;照明装置本体に支持された請求項1ないし12
のいずれか一記載の放電ランプ点灯装置と;を具備して
いることを特徴としている。
【0060】本発明の照明装置は、各種照明器具、画像
表示装置、電球形蛍光ランプなど何らかの目的で放電ラ
ンプの発光を利用するあらゆるものに適応する。
【0061】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0062】図1は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
1の実施形態を示す回路図である。
【0063】図において、1は直流電源、2は高周波発
生手段、3は放電ランプ、4はフィラメント予熱用コン
デンサ、5はインピーダンス手段、6a、6bはダイオ
ードである。
【0064】直流電源1は、交流電源1a、全波整流回
路1bおよび平滑コンデンサ1cからなる。
【0065】高周波発生手段2は、一石式トランジスタ
インバータからなり、このインバータは主スイッチング
トランジスタ2a、インダクタ2bおよびコンデンサ2
cからなる並列形の共振回路2d、駆動回路2e、調光
制御回路2f、ダイオード2gを主体として構成されて
いる。
【0066】駆動回路2eは、一対のコンデンサ2e
1、2e2、電流変成器2e3、始動回路2e4および
FET素子2e5からなる。
【0067】一対のコンデンサ2e1、2e2は、その
一端が電流変成器2e3の2次巻線の一端に接続されて
いる。コンデンサ2e1の他端は直接トランジスタ2a
のエミッタに接続している。コンデンサ2e2の他端は
FET素子2e5を介してトランジスタ2aのエミッタ
に接続している。電流変成器2e3の2次巻線の他端は
トランジスタ2aのベースに接続している。そして、電
流変成器2e3の1次巻線はトランジスタ2aのコレク
タと放電ランプ3のフィラメント電極3aとの間に介在
している。
【0068】始動回路2e4は、トランジスタ2aのベ
ースおよび直流電源1の負極の間に接続されている。
【0069】FET素子2e5のゲートには調光制御回
路2fの出力端が接続されている。
【0070】放電ランプ3は、一対のフィラメント電極
3a、3bを備えた蛍光ランプである。
【0071】ダイオード2gは、トランジスタ2aのコ
レクタ−エミッタ間に同極性で並列に接続されている。
【0072】フィラメント加熱用コンデンサ4は、放電
ランプ3の両フィラメント電極3a、3bの非電源側端
子間に接続されてフィラメント予熱回路を形成してい
る。
【0073】インピーダンス手段5は、放電ランプ3と
直列接続されてバラスト要素を構成しているインダクタ
5aと直流カットコンデンサ5bとの直列回路から構成
されている。
【0074】各ダイオード6a、6bは、放電ランプ3
の各フィラメント電極3a、3bと並列に接続されてい
る。ダイオード6a、6bの極性は、それぞれのカソー
ドがフィラメント予熱用コンデンサ4側すなわち互いに
逆極性となっている。
【0075】そうして、まずフィラメント予熱電流の分
流について説明する。
【0076】放電ランプ3のフィラメント予熱期間にお
いて、高周波発生手段2の高周波出力がフィラメント電
極3a側がプラスの半サイクルのときは、ダイオード6
aの順方向インピーダンスの方が小さいので、殆どの電
流はダイオード6aを通過し、フィラメント電極3aを
流れる電流は少ない。ダイオード6aおよびフィラメン
ト電極3aを通過した電流はさらにフィラメント予熱用
コンデンサ4を通ってフィラメント電極3bおよびダイ
オード6bに向かうが、ダイオード6bの逆方向インピ
ーダンスは極めて大きいから、電流は殆どがフィラメン
ト電極3bを通過してフィラメント電極3bを予熱す
る。
【0077】次に、高周波発生手段2の高周波出力の極
性が反転して、フィラメント電極3b側がプラスになる
と、上記とは逆に殆どの電流がダイオード6bを通過
し、フィラメント電極3bを流れる電流は少ない。ダイ
オード6bおよびフィラメント電極3bを通過した電流
はフィラメント予熱用コンデンサ4を通ってさらに他方
のフィラメント電極3aを通過してフィラメント電極3
aを予熱する。
【0078】上記のようにして高周波出力の半サイクル
ごとに各フィラメント電極3a、3bが交互に予熱され
るので、フィラメント予熱をダイオード6a、6bを接
続しない場合に比べて実質的に約半分に減少することが
できる。
【0079】これに対して、高周波発生手段2から供給
されるフィラメント予熱電流はダイオード6a、6bを
接続しない場合に比べて殆ど変わらないので、高周波発
生手段2の動作を最適状態に維持することができる。
【0080】さて、放電ランプ3の異常時の対応につい
て説明する。
【0081】放電ランプ3がランプ脱になると、ダイオ
ード6は互いに逆極性であるから、負荷回路には電流が
流れない。したがって、電流変成器2e3の2次巻線に
出力がないから、高周波発生手段2は駆動信号および駆
動エネルギーが得られないので、動作を停止する。放電
ランプ3を正規のとおりに接続すると、高周波発生手段
2は始動回路により再び発振を開始し、電流変成器2e
3から駆動信号および駆動エネルギーを得て始動電圧を
発生して放電ランプ3が始動し点灯する。なお、始動時
にはフィラメント予熱用コンデンサ4が共振回路2dと
一緒に高い周波数で共振するために、フィラメント予熱
用コンデンサ4の両端に高い電圧すなわち始動電圧が発
生する。
【0082】次に、放電ランプ3が寿命末期になった場
合、図示の回路では検出できないが、図2に示すように
半波放電検出手段を配設して、半波放電検出時に調光制
御回路を作動させれば、高周波発生手段2の出力を低減
することができ、高周波発生手段2および放電ランプ3
などを保護することができる。
【0083】図2は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
2の実施形態を示す回路図である。
【0084】図において、図1と同一部分には同一符号
を付して説明は省略する。
【0085】本実施形態は、寿命末期時の保護をも行う
ことができるようにしたものである。すなわち、保護手
段7を配設している点に特徴がある。この保護手段7
は、インピーダンス手段5の電圧を検出し、放電ランプ
3の異常を判別して調光制御手段2fを制御するように
した構成を備えている。インピーダンス手段5には放電
ランプ3が寿命末期になって半波放電になると、正常点
灯時とは明らかに異なる電圧たとえば高い電圧が現れ
る。この電圧は保護手段7で検出され、保護手段7は寿
命末期あることを判別すると、調光制御手段2fを制御
する。調光制御手段2fは駆動回路2eのFET素子2
e5をオフさせ、これによりコンデンサ2e2が切り離
され、駆動回路2eの発振周波数が高くなる。その結
果、インピーダンス手段5のインピーダンスが増加し放
電ランプ3に供給される出力が絞られ、高周波発生手段
2および放電ランプ3などが保護される。
【0086】図3は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
3の実施形態におけるダイオードの接続を示す回路図で
ある。
【0087】図において、図1と同一部分には同一符号
を示す。本実施形態は、ダイオード6aの極性を図1と
逆にしたものである。すなわち、ダイオード6a、6b
はともに同極性で、しかもフィラメント電極3b側がプ
ラスのときに順方向になる極性になっている。
【0088】そうして、本実施形態においてはフィラメ
ント電極3a、3bのいずれもフィラメント電極3a側
がプラスの半サイクルにおいて予熱され、反対の半サイ
クルにおいては予熱用コンデンサ4およびダイオード6
a、6bを通って電流が流れ、フィラメント電極3a、
3bには流れない。したがって、図1と同様にフィラメ
ント予熱は約半分に低減することができる。
【0089】しかし、ダイオード6a、6bがともに同
極性であり、フィラメント電極3a、3bよりダイオー
ド6a、6bの順方向インピーダンスの方がインピーダ
ンスがかなり小さいから、ダイオード6a、6bの順方
向に高周波発生手段2から直流が供給されることにな
る。高周波発生手段2が一石式トランジスタインバータ
の場合、その出力には本質的に直流成分を含み、図1の
場合、フィラメント3a側がプラスの直流成分であるか
ら、この直流成分を打ち消す図示の極性のダイオード6
a、6bによる直流を流すことにより、負荷回路に流れ
る電流のクレストファクタを改善することができる。
【0090】図4は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
4の実施形態におけるダイオードの接続を示す回路図で
ある。
【0091】図において、図1と同一部分には同一符号
を付して説明は省略する。
【0092】本実施形態は、図1に示す実施形態とはダ
イオードの極性を逆にしたものである。
【0093】本実施形態は、図1とダイオード6a、6
bの極性を逆にしたものである。動作は図1と全く変わ
らない。
【0094】図5は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
5の実施形態におけるダイオードの接続を示す回路図で
ある。
【0095】図において、図1と同一部分には同一符号
を付して説明は省略する。すなわち、高周波発生手段が
図1と逆方向の直流成分を含む場合、または高周波発生
手段がダイオードによる直流の通流を問題にしない場合
は本実施形態を許容するものである。
【0096】図6は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
6の実施形態を示す回路図である。
【0097】図において、図1と同一部分には同一符号
を付して説明は省略する。
【0098】本実施形態は、一方のフィラメント電極3
aと並列にコンデンサ6cを接続している。
【0099】そうして、コンデンサ6cの容量を適当に
設定することにより、フィラメント電極3aとコンデン
サ6cとに流れる電流の分流比をフィラメント電極3a
の予熱に最適なように調整することができる。
【0100】図7は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
7の実施形態を示す回路図である。
【0101】図において、図1と同一部分には同一符号
を付して説明は省略する。
【0102】本実施形態は、一方のフィラメント電極3
aと並列にインダクタ6dを接続している。
【0103】そうして、本実施形態の作用も基本的には
図6のものと変わらない。
【0104】図8は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
8の実施形態を示す回路図である。
【0105】図において、図1と同一部分には同一符号
を付して説明は省略する。
【0106】本実施形態は、一方のフィラメント電極3
aと並列に抵抗器6eを接続している。
【0107】そうして、本実施形態の作用も基本的には
図6のものと変わらない。
【0108】図9は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
9の実施形態を示す回路図である。
【0109】図において、図2と同一部分には同一符号
を付して説明は省略する。
【0110】本実施形態は、図2に示す実施形態に比較
して保護手段7および調光制御手段2fの具体的な回路
構成例を示している。
【0111】すなわち、保護手段7は、電圧検出手段7
a、制御手段7b、安全化手段7cおよび保持手段7d
からなる。
【0112】電圧検出手段7aは、抵抗分圧器7a1、
コンデンサ7a2、7a3とダイオード7a4、7a5
とで形成された倍電圧整流回路および放電用の抵抗器7
a6から構成されている。
【0113】制御手段7bは、電圧検出手段7aの出力
を受けて安全化手段7cおよび保持手段7dのPUT素
子7d1の直列回路に対して電解コンデンサ7b1によ
って平滑化された電源を供給するとともに、定電圧ダイ
オード7b2を備えている。定電圧ダイオード7b2に
は、抵抗器7b3を介して電圧検出手段7aの出力が電
解コンデンサ7b1で平滑化されて印加される。抵抗器
7b3および定電圧ダイオード7b2の接続点は保持手
段7dのPUT素子7d1のゲートに接続されている。
【0114】安全化手段7cは、フォトカプラにて構成
されている。7c1はフォトカプラの発光ダイオードで
ある。
【0115】保持手段7dは、安全化手段7cと直列接
続されたPUT素子7d1およびPUT素子7d1と並
列接続されたトランジスタ7d2にて構成されている。
トランジスタ7d2のベースには電圧検出手段7aの出
力が印加される。
【0116】調光制御手段2fは、安全化手段7cのフ
ォトカプラを構成するフォトトランジスタ7c2が並列
接続され、直流電源1から充電される電解コンデンサ2
f1、電解コンデンサ2f1と並列接続された定電圧ダ
イオード2f2および定電圧ダイオード2f2と並列接
続された分圧器2f3からなり、分圧器2f3の出力が
FET素子2E5のゲートに接続されている。
【0117】そうして、放電ランプ3が寿命末期になる
と、インピーダンス手段5の電圧が高くなり、保護手段
7の電圧検出手段7aで検出され倍電圧整流されて、制
御手段7bに印加される。制御手段7bは電解コンデン
サ7b1で平滑化された電圧をPUT素子7d1および
安全化手段7cの直列回路に印加する。PUT素子7d
1のゲートには定電圧ダイオード7b2の定電圧が印加
される。これによってPUT素子7d1がオンし、安全
化手段7cが動作してフォトカプラを構成している発光
ダイオード7c1が発光する。安全化手段7cの発光ダ
イオード7c1が発光すると、調光制御手段2fの電解
コンデンサ2f1に並列接続されている安全化手段7c
のフォトトランジスタ7c2が受光してオンする。フォ
トトランジスタ7c2のオンにより、電解コンデンサ2
f1が短絡されるため、分圧器2f3の電位が低下して
FET素子2e5がオフする。このため、コンデンサ2
e2が開放されて高周波発生手段2の発振周波数が高く
なり、出力が絞られる。
【0118】そして、PUT素子7d1にはそのゲート
に保持電流が直流電源1から継続して供給されるので、
保持手段7dはオン状態を保持し、安全化手段7cは動
作を継続する。すなわち高周波発生手段2は出力を絞り
続ける。新しい放電ランプに交換すると、電圧検出手段
7aの出力によってトランジスタ7d2のベース電流が
流れるため、トランジスタ7d2はオンし、PUT素子
7d1をリセットする。これにより始動電圧が発生して
放電ランプ3を始動し点灯する。
【0119】ランプ脱の場合は、電圧検出手段7aの出
力電圧が制御手段7bの定電圧ダイオード7b2の定電
圧に達しないので、保持手段7dのPUT素子7d1は
オンしないが、トランジスタ7d2が電圧検出手段7a
の出力でオンする。これにより、安全化手段7cが動作
し高周波発生手段2は出力を絞る。そして、直流電源1
からエミッタ電源が供給されてトランジスタ7d2はオ
ンを継続する。
【0120】正常点灯時はインピーダンス手段5の端子
電圧が低く保持手段のPUT素子7d1およびトランジ
スタ7d2をオンすることはないので、安全化手段7c
は動作しない。
【0121】図10は、本発明の放電ランプ点灯装置の
第10の実施形態における直流電源および高周波発生手
段の回路図である。
【0122】図11は、同じく要部の回路図である。
【0123】図12は、同じく調光制御手段を示す回路
図である。
【0124】各図において、図9と同一部分には同一符
号を付して説明は省略する。
【0125】本実施形態は、図9のものと比較におい
て、より実際的な構成である。
【0126】図10において、直流電源1は、交流電源
1aおよび全波整流回路1bからなる非平滑直流電源で
ある。
【0127】高周波発生手段2の高周波出力を正弦波に
整形する共振回路2dは、トランジスタ2aのコレクタ
・エミッタ間に接続されたコンデンサ2cと、トランジ
スタ2aのコレクタと直流電源1の正極との間に直列接
続されたインダクタ2bとの直列共振回路で構成されて
いる。
【0128】1fは部分平滑回路で、コンデンサAおよ
びインダクタBは高周波電圧を直流電源1の出力に重畳
することにより、非平滑電圧の谷間を埋めて平滑化作用
を行う。交流電源1aに流れる高調波歪を極力低減する
ように作用する。
【0129】図11において、線l5〜l7は図10にお
ける同一符号を付した線と接続する。放電ランプ3は高
周波発生手段2に対してその2本が並列に接続されてい
る。
【0130】各放電ランプ3と直列に接続されているイ
ンピーダンス手段5には、それぞれ電圧検出手段7aが
並列に接続され、それぞれの出力は共通で単一の制御手
段7bに対して並列的に供給されるように構成されてい
る。
【0131】したがって、いずれかの放電ランプ3が寿
命末期またはランプ脱になると、制御手段7bが動作し
て安全化手段7cのフォトカプラを作動させるから、そ
の発光ダイオード7c1は発光し、図12に示すフォト
トランジスタ7c2がこれを受光する。前述のようにフ
ォトトランジスタ7c2の受光により、後述の回路動作
にとり高周波発生手段2は発振周波数を高くして出力が
絞られ安全化を図る。
【0132】図12において、線l1〜l4は図10にお
ける同一符号を付した線に接続する。そして、図11に
おける発光ダイオード7d1とともにフォトカプラを構
成しているところのフォトトランジスタ7d2がオンす
ると、トランジスタ2f4がオンする。これにより、ト
ランジスタ2f5、2f6がオフする。トランジスタ2
f6がオフすることによって図10に示すFET素子2
e5がオフする。反対にフォトトランジスタ7d2がオ
フすると、上記と逆の動作により、FET素子2e5が
オンし、コンデンサ2e2が回路に挿入される。コンデ
ンサ2e2が接続された状態では正常な点灯時の周波数
となる。
【0133】図13は、本発明の放電ランプ点灯装置の
第11の実施形態を示す回路図である。
【0134】図において、図9と同一部分には同一符号
を付して説明は省略する。
【0135】本実施形態は、保持電流を高周波発生手段
2の出力により賄うように構成している点において図2
の実施形態と異なる以外は構成および保護動作は図2と
同じである。
【0136】図14は、本発明の照明装置の一実施形態
を示す照明器具の斜視図である。
【0137】図において、8は照明器具本体、9は放電
ランプとしての蛍光ランプである。
【0138】照明器具本体8は、蛍光ランプ9を支持す
るとともに、点灯装置を内蔵している。
【0139】
【発明の効果】請求項1ないし12の各発明によれば、
放電ランプの各フィラメント電極と並列に少なくとも一
方はダイオードであるインピーダンス素子を接続してい
ることにより、所望のフィラメント予熱を行うことがで
きるとともに、フィラメント予熱用コンデンサの容量を
高周波発生手段の回路設計の要求に応じて最適に設定す
る放電ランプ点灯装置を提供することができる。
【0140】請求項2の発明によれば、加えて負荷回路
と駆動回路とに介在する電流変成器がランプ脱の場合に
出力を生じないにより、ランプ脱を検出する放電ランプ
点灯装置を提供することができる。
【0141】請求項3の発明によれば、加えて放電ラン
プの異常検出手段を備えて異常を検出する放電ランプ点
灯装置を提供することができる。
【0142】請求項4の発明によれば、加えて放電ラン
プと直列に接続されたインピーダンス手段の電圧を検出
して放電ランプの異常を検出する放電ランプ点灯装置を
提供することができる。
【0143】請求項5の発明によれば、加えて電圧検出
手段の電圧が制御手段において所定値より高いか低いか
によって異常の内容を的確に判別する放電ランプ点灯装
置を提供することができる。
【0144】請求項6の発明によれば、加えてインピー
ダンス手段を直列接続されたインダクタおよびコンデン
サで構成することにより、比較的簡単な回路構成で放電
ランプの寿命末期およびランプ脱を明確に判別する放電
ランプ点灯装置を提供することができる。
【0145】請求項7の発明によれば、加えて保持手段
によって寿命末期の際に高周波発生手段の制御を継続す
る放電ランプ点灯装置を提供することができる。
【0146】請求項8の発明によれば、加えて制御手段
が所定値を設定する定電圧手段を含むとともに、保持手
段をスイッチ手段で構成することにより、回路構成の簡
単な放電ランプ点灯装置を提供することができる。
【0147】請求項9の発明によれば、加えて安全化手
段をフォトカプラによって構成することにより、回路構
成の簡単な放電ランプ点灯装置を提供することができ
る。
【0148】請求項10の発明によれば、加えて安全化
手段により高周波発生手段の高周波出力を低減する放電
ランプ点灯装置を提供することができる。
【0149】請求項11の発明によれば、加えてフィラ
メント電極の一方と並列接続されるインピーダンス素子
をダイオード以外のインピーダンス素子にすることによ
り、フィラメント予熱を所望に調整する放電ランプ点灯
装置を提供することができる。
【0150】請求項12の発明によれば、加えて一石式
トランジスタインバータからなる高周波発生手段が本質
的に出力に含む直流成分をダイオードによって緩和する
放電ランプ点灯装置を提供することができる。
【0151】請求項13の発明によれば、請求項1ない
し12の発明の効果を有する照明装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放電ランプ点灯装置の第1の実施形態
を示す回路図
【図2】本発明の放電ランプ点灯装置の第2の実施形態
を示す回路図
【図3】本発明の放電ランプ点灯装置の第3の実施形態
におけるダイオードの接続を示す回路図
【図4】本発明の放電ランプ点灯装置の第4の実施形態
におけるダイオードの接続を示す回路図
【図5】本発明の放電ランプ点灯装置の第5の実施形態
におけるダイオードの接続を示す回路図
【図6】本発明の放電ランプ点灯装置の第6の実施形態
を示す回路図
【図7】本発明の放電ランプ点灯装置の第7の実施形態
を示す回路図
【図8】本発明の放電ランプ点灯装置の第8の実施形態
を示す回路図
【図9】本発明の放電ランプ点灯装置の第9の実施形態
を示す回路図
【図10】本発明の放電ランプ点灯装置の第10の実施
形態における直流電源および高周波発生手段の回路図
【図11】同じく駆動回路の一部を示す回路図
【図12】同じく調光制御手段を示す回路図
【図13】本発明の放電ランプ点灯装置の第11の実施
形態を示す回路図
【図14】本発明の照明装置の一実施形態を示す照明器
具の斜視図
【図15】特開平1−122599号公報に記載されて
いる従来のこの種放電ランプ点灯装置を示す回路図
【符号の説明】
1…直流電源 2…高周波発生手段 2a…主スイッチング手段 2d…共振回路 2e…駆動回路 2f…調光制御手段 3…放電ランプ 4…フィラメント予熱用コンデンサ 5…インピーダンス手段 6a…ダイオード 6b…ダイオード

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高周波発生手段と;フィラメント電極を備
    え高周波発生手段の高周波出力により付勢される放電ラ
    ンプと;放電ランプの非電源側端子間に接続されてフィ
    ラメント予熱回路を形成しているコンデンサと;各フィ
    ラメント電極と並列接続され少なくとも一方はダイオー
    ドである一対のインピーダンス素子と;を具備している
    ことを特徴とする放電ランプ点灯装置。
  2. 【請求項2】スイッチイング手段、共振回路を含むスイ
    ッチング回路および1次巻線が負荷回路に挿入された電
    流変成器の2次巻線を含む駆動回路を備えた高周波発生
    手段と;フィラメント電極を備え高周波発生手段の高周
    波出力により付勢される放電ランプと;放電ランプの非
    電源側端子間に接続されてフィラメント予熱回路を形成
    しているコンデンサと;各フィラメント電極と並列接続
    され少なくとも一方はダイオードである一対のインピー
    ダンス素子と;を具備していることを特徴とする放電ラ
    ンプ点灯装置。
  3. 【請求項3】高周波発生手段と;フィラメント電極を備
    え高周波発生手段の高周波出力により付勢される放電ラ
    ンプと;放電ランプの非電源側端子間に接続されてフィ
    ラメント予熱回路を形成しているコンデンサと;各フィ
    ラメント電極と並列され少なくとも一方はダイオードで
    ある一対のインピーダンス素子と;放電ランプの異常を
    検出する異常検出手段と;異常検出手段の出力に応じて
    高周波発生手段を制御する保護手段と;を具備している
    ことを特徴とする放電ランプ点灯装置。
  4. 【請求項4】高周波発生手段と;フィラメント電極を備
    え高周波発生手段の高周波出力により付勢される放電ラ
    ンプと;放電ランプの非電源側端子間に接続されてフィ
    ラメント予熱回路を形成しているコンデンサと;各フィ
    ラメント電極と並列され少なくとも一方はダイオードで
    ある一対のインピーダンス素子と;高周波発生手段の出
    力端間に放電ランプと直列に接続されたインピーダンス
    手段と;インピーダンス手段の電圧を検出する電圧検出
    手段と;電圧検出手段の出力に応じて放電ランプの異常
    を判別するとともに、判別内容に応じて高周波発生手段
    を制御する保護手段と;を具備していることを特徴とす
    る放電ランプ点灯装置。
  5. 【請求項5】保護手段は、放電ランプの異常時に高周波
    発生手段などを保護する安全化手段ならびに放電ランプ
    の異常時において電圧検出手段の電圧が第1の所定値よ
    り高いときおよび第2の所定値より低いときに安全化手
    段を作動させる制御手段を具備していることを特徴とす
    る請求項4記載の放電ランプ点灯装置。
  6. 【請求項6】インピーダンス手段は、直列接続されたイ
    ンダクタおよびコンデンサを含むことを特徴とする請求
    項4または5記載の放電ランプ点灯装置。
  7. 【請求項7】保護手段は、さらに安全化手段の動作を保
    持する保持手段を具備し;制御手段は、電圧検出手段の
    電圧が第1の所定値より高いときに安全化化手段および
    保持手段を作動させるとともに、電圧検出手段の電圧が
    第2の所定値より低いときに安全化手段を作動させるが
    保持手段を作動させないように構成されている;ことを
    特徴とする請求項5記載の放電ランプ点灯装置。
  8. 【請求項8】制御手段は、所定値を設定する定電圧手段
    を含むとともに、保持電流源の電圧を定電圧手段により
    定電圧化し;保持手段は、安全化手段と直列に接続され
    たスイッチ手段を含する;ことを特徴とする請求項7記
    載の放電ランプ点灯装置。
  9. 【請求項9】安全化手段は、高周波発生手段を制御する
    フォトカプラであることを特徴とする請求項5ないし8
    のいずれか一記載の放電ランプ点灯装置。
  10. 【請求項10】安全化手段は、高周波発生手段の出力を
    低減させることで安全を図ることを特徴とする請求項5
    ないし9のいずれか一記載の放電ランプ点灯装置。
  11. 【請求項11】インピーダンス素子は、一方がダイオー
    ドで、他方がダイオード以外のインピーダンス素子であ
    ることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一記
    載の放電ランプ点灯装置。
  12. 【請求項12】高周波発生手段は、一石式トランジスタ
    インバータを構成しており;ダイオードは、高周波発生
    手段の直流電流成分を打ち消す方向の電流を流す極性に
    接続されている;ことを特徴とする請求項1〜11のい
    ずれか一記載の放電ランプ点灯装置。
  13. 【請求項13】照明装置本体と;照明装置本体に支持さ
    れた請求項1ないし12のいずれか一記載の放電ランプ
    点灯装置と;を具備していることを特徴とする照明装
    置。
JP503197A 1997-01-14 1997-01-14 放電ランプ点灯装置および照明装置 Pending JPH10199686A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20030027991A (ko) * 2001-09-27 2003-04-08 이동화 방전 램프용 안정장치
JP2007080797A (ja) * 2005-09-16 2007-03-29 Taiyo Yuden Co Ltd ランプ駆動装置

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