JP3834938B2 - 照明装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フイラメントを有する放電灯(蛍光ランプ)を使用した照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の省電力化や高光束化の流れにより、インバータによる高周波点灯を前提とした蛍光灯〔以下Hfランプと称する〕も実用化されるようになった。従来からある銅鉄型安定器による商用周波数での点灯は非常に困難だが、ランプの設計ポイントを予め高周波に設定してあるため、FLランプやFLRランプより更に高い変換効率を実現することが可能となり、照明器具の更なる省電力化や高光束化に貢献している。
【0003】
ところが、このHfランプは、省電力化や高光束化を図るために、FLやFLRのランプに比べて管径が細いものが多い。そのために、ランプの寿命末期にフィラメントに過電流が流れてフィラメントが高温になり、結果として口金部が高温になる恐れがある。特に図14のような所謂直管タイプのランプ1では2つのフィラメントf部分がランプ1の両端に離れているために口金部2が高温になる恐れは無いが、図15に示すような所謂ツイン、U字管と呼ばれるタイプのランプ1ではフィラメントf部分が近接しているために口金部2が高温になりやすい。
【0004】
そこで、このように口金部2が高温になることを防止するために、図16のように口金部2に温度ヒューズTFを4カ所設けて、寿命末期に口金部2が高温になると温度ヒューズTFが切れ、ランプ1への電源の供給を遮断してランプ1をは消灯させ、口金部2が高温になることを防止している。
尚図15〜図16中4は接続端子である。
【0005】
具体的には図17に示すように、商用電源ACを整流するダイオードブリッジのような整流回路DBと、整流されて得られる脈流を平滑する平滑用コンデンサC0 とからなる直流電源に、並列にMOSFETのような半導体スイッチング素子からなる第1のスイッチング素子Q1 と半導体スイッチング素子からなる第2のスイッチング素子Q2 を直列に接続し、直流電源の高圧線(+側)と、スイッチング素子Q1 とスイッチング素子Q2 の中点との間に蛍光灯のようなフィラメントf,fを有するランプ1とバラストチョークL1 と直流カット用のコンデンサC1 を直列に接続し、ランプ1と並列に予熱用コンデンサC2 を接続している点灯装置3で、スイッチング素子Q2 、Q3 を制御回路5により数十kHzの高周波で駆動してランプ1に高周波の交流電圧を印加し、ランプ1を点灯させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述の図17に示す構成では、ランプ1の寿命末期に口金部2が高温になると温度ヒューズTFが動作して図18のように点灯装置3からランプ1は切り離されるので、ランプ1は消灯し、口金部2が高温になることを防止できる。
しかし、上記のように温度ヒューズTFを4カ所も口金部2に設けると口金部分が大きくなりまたコストも高くなるという間題点があった。
【0007】
本発明は上記問題点に為されたもので、その目的とするところは、常用点灯装置で点灯させている放電灯が寿命末期になった場合に温度ヒューズの溶断で放電灯を消灯させ、口金部分が高温になることを防止でき、しかも非常時には温度ヒューズが溶断に関係なく非常点灯を行うことができ、その上放電灯の形状を小型化することができ、且つコストの安い照明装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、二つのフィラメントを有し、一方のフィラメントと接続端子との間に温度ヒューズを設けた放電灯と、商用電源を整流、平滑して得られた直流電源を高周波の交流電圧に変換して該交流電圧を放電灯に印加して放電灯を点灯する高周波交流電源及び放電灯のフィラメントを予熱する予熱回路を有する常用点灯装置と、商用電源の停電を検出する停電検出回路、二次電池、商用電源の非停電時に二次電池を充電する充電回路、停電時に二次電池を電源として高周波の交流電圧に変換する高周波交流電源を有する非常点灯回路、停電検出回路が停電を検出していない時に放電灯を常用点灯装置の高周波交流電源に接続し、停電検出回路が停電を検出すると放電灯を非常点灯回路の高周波交流電源に接続する切替回路からなる非常点灯装置とから成り、放電灯の温度ヒューズが接続されている接続端子を常用点灯装置の高周波交流電源側と、非常点灯装置の高周波交流電源側以外の端子とに前記切替回路を介して切替接続することを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明では、二つのフィラメントを有し、一方のフィラメントと接続端子との間に温度ヒューズを設けた放電灯と、商用電源を整流、平滑して得られた直流電源を高周波の交流電圧に変換して該交流電圧を放電灯に印加して放電灯を点灯する高周波交流電源及び放電灯のフィラメントを予熱する予熱回路を有する常用点灯装置と、商用電源の停電を検出する停電検出回路、二次電池、商用電源の非停電時に二次電池を充電する充電回路、停電時に二次電池を電源として高周波の交流電圧に変換する高周波交流電源を有する非常点灯回路、停電検出回路が停電を検出していない時に放電灯を常用点灯装置の高周波交流電源に接続し、停電検出回路が停電を検出すると放電灯を非常点灯回路の高周波交流電源に接続する切替回路からなる非常点灯装置とから成り、放電灯の温度ヒューズが接続されている接続端子を、常用点灯装置の高周波交流電源側と非常点灯装置の予熱側の端子とに切替回路を介して切替接続することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施形態により説明する。
基本形態1)
図1(a)は本基本形態の回路構成を示しており、商用電源ACを高周波の交流電圧に変換してフィラメントf1 ,f2 を有する蛍光灯のような放電灯(以下ランプと称する)1に印加してランプ1を点灯させる点灯装置3を備え、点灯装置3の高周波交流電源6側を2つのフィラメントf1 ,f2 の一端に夫々接続し、予熱回路を構成する予熱用のコンデンサC2 の両側端子を2つのフィラメントf1 ,f2 の非電源側接続端子間に接続してある。ランプ1には過熱時の保護用の温度ヒューズTFが高周波交流電源6に接続する一方のフィラメントf1 の一端と対応する接続端子4との間に接続されている。
【0013】
図2は本基本形態に用いるランプ1の口金部2の構成を示しており、図示するように温度ヒューズTFはフィラメントf1 の一端と接続端子4との間に設けられ、当該接続端子4は、点灯装置3の高周波交流電源6の接続端子に接続回路(所謂管灯回路)により接続されている。
図3は本基本形態の具体回路を示しており、点灯装置3は商用電源ACを整流するダイオードブリッジのような整流回路DBとこの整流回路DBから出力される脈流を平滑する平滑用コンデンサC0 からなる直流電源と、この直流電源に並列に第1のスイッチング素子Q1 と第2のスイッチング素子Q2 との直列回路を接続し、直流電源の高圧線(+側)とスイッチング素子Q1 とQ2 の中点との間にランプ1とバラストチョークL1 と直流カット用のコンデンサC1 との直列回路を接続し、ランプ1と並列に予熱用コンデンサC2 を接続し、スイッチング素子Q1 、Q2 を制御回路5により数十kHzの高周彼で駆動し、ランプ1に高周波の交流電圧を印加する高周波交流電源6とで構成され、ランプ1を高周波で点灯させるようになっている。
【0014】
ランプ1は温度ヒューズTFが設けられたフィラメントf1 を点灯装置3の高周波交流電源6側に接続回路(管灯回路)を介して接続してある。
而してランプ1の寿命末期に過電流により口金部2が高温になると、図4に示すように温度ヒューズTFが溶断して点灯装置3の高周波交流電源6が開放状態になる。そのためランプ1には高周波の交流電圧が印加されなくなってランプ1は消灯し、口金部2はそれ以後温度上昇せず高温にならない。
【0015】
このように、本基本形態では口金部2が高温になって温度ヒューズTFが溶断することによりランプ1への電源供給を遮断してランプ1を消灯させ、安全性を確保するのである。尚図1(b)は温度ヒューズTFの位置を変えたものである。
基本形態2
基本形態1は通常の点灯に用いるものであったが、基本形態2基本形態1の点灯装置3に、図5に示すように停電などの非常時に二次電池7を電源として動作する非常点灯装置8を組み合わせたものである。
【0016】
常用点灯装置3は基本形態1と同じ構成である。非常点灯装置8は商用電源ACに常用点灯装置3と並列に接続し、商用電源ACの停電を検出してランプ1を非常点灯側に切り替えるとともに非常点灯回路9を動作させる停電検出回路10と、Ni−Cd等の二次電池7と、常時に二次電池7を充電する充電回路11と、二次電池7を電源として数十kHzの高周波の交流電圧を発生する高周波交流電源13と予熱用コンデンサC3 からなる予熱回路を持ち、高周波交流電圧でランプ1で点灯する非常点灯回路9と、常用点灯装置3と非常点灯回路9との間でランプ1を切替接続する切替回路12とから構成されている。
【0017】
ランプ1は過熱時の保護用の温度ヒューズTFがフィラメントf1 の一端と対応する接続端子4との間に設けられているもので、温度ヒューズTFが接続されているフィラメントf1 側の接続端子4を基本形態1と同様に常用点灯装置3の高周波交流電源6側に接続するように切替回路12を介して接続回路(管灯回路)が配線されている。
【0018】
非常点灯回路9の高周波交流電源13は接続回路(管灯回路)と切替回路12を介して温度ヒューズTFが接続されているランプ1のフィラメントf1 に接続され、非常点灯回路9の予熱用コンデンサC3 からなる予熱回路は接続回路(管灯回路)と切替回路12を介してランプ1のフィラメントf1 ,f2 の非電源側の接続端子4間に接続されるようになっている。
【0019】
勿論図6に示すように非常点灯回路9側に予熱用コンデンサを設けない場合には、高周波交流電源13のみが接続回路(管灯回路)と切替回路12を介してランプ3に接続される。
図7は本基本形態の具体回路を示しており、非常点灯装置8の停電検出回路10は例えばリレー(他の手段でも良い)から構成され、そのリレー接点からなる切替えスイッチr1 乃至r4 で切替回路12を構成するとともに、切替えスイッチr5 で二次電池7を充電回路1側と非常点灯回路9側とに切替え接続する切替回路を構成し、図示する状態は商用電源ACが供給されて動作し、各切替えスイッチr1 〜r5 を常開接点(NO接点)側に切替え接続している状態である。
【0020】
非常点灯回路9はプッシュプル構成であり、二次電池7に切替えスイッチr5 の常閉接点(NC接点)側を介して並列にインダクタンス素子L2 と発振トランスTの1次巻線N11とを介して第3のスイッチング素子Q3 を接続し同様に二次電池7と並列にインダクタンス素子L2 と発振トランスTの1次巻線N12とを介して第4のスイッチング素子Q4 を接続し、両スイッチング素子Q3 ,Q4 のコレクタ間にはコンデンサC4 を接続している。発振トランスTの2次巻線N2 の一端はバラストコンデンサC5 、切替回路12の切替えスイッチr4 の常閉接点(NC接点)側、温度ヒューズTFを介しを介してランプ1の一方のフィラメントf1 の一端に接続され、2次巻線の他端に切替回路12の切替えスイッチr2 の常閉接点(NC接点)側を介してランプ1の他方のフィラメントf2 の一端に接続されている。発振トランスTの3次巻線N3 は予熱用コンデンサC3 、切替回路12の切替えスイッチr1 の常閉接点(NC接点)、フィラメントf2 、切替回路12の切替えスイッチr2 の常閉接点(NC接点)の直列回路が並列接続されている。また発振トランスTの帰還巻線N4 は一端をスイッチング素子Q3 のベースに、他端をスイッチング素子Q4 のベースに接続している。また各スイッチング素子Q3 ,Q4 のベースは抵抗R1 とインダクタンス素子L2 と切替えスイッチr5 の常閉接点(NC接点)側を介して二次電池7の+極に接続している。
【0021】
常用点灯装置3は基本形態1と同様な構成となっており、予熱用コンデンサC2 は切替回路12の切替えスイッチr2 ,r3 の常開接点(NO接点)側を介して、温度ヒューズTFを設けていないフィラメントf2 の両端に接続されている。
而して商用電源ACが供給されている状態では非常点灯装置8の停電検出回路10が停電を検出していないため、切替回路12の各切替えスイッチr1 〜r4及び切替えスイッチr5 は図示する状態に接続され、充電回路11は商用電源ACから電力を受けて二次電池7を充電する。
【0022】
一方常用の点灯装置3では商用電源ACを入力して得られた直流電源により高周波交流電源6が動作し、その高周波の交流電圧を切替回路12を介してランプ1に印加し、ランプ1を高周波点灯させる。
商用電源ACが停電すると、停電検出回路10が停電を検出して切替えスイッチr1 〜r5 を常閉接点(NC接点)側に切替える。従って、二次電池7が非常点灯回路9に接続され、インダクタンス素子L2 抵抗R1 を介して、スイッチング素子Q3 ,Q4 にベース電流が流れ、スイッチング素子Q3 ,Q4 を構成するトランジスタの増幅率のばらつきによりスイッチングQ3 ,Q4 のどちらかがオンして発振を開始する。発振が始まると帰還巻線N4 の出力によりスイッチング素子Q3 ,Q4 は交互にオン・オフされ発振が継続する。そして非常点灯回路9の発振トランスの2次巻線N2 からは高周波の交流電圧が発生する。つまり高周波交流電源として機能し、バラストコンデンサC5 と切替回路12の切替えスイッチr4 の常閉接点(NC接点)及びr2 の常閉接点(NC接点)を介して、高周彼の交流電圧がランプ1の両端に印加されるとともに3次巻線N3 からの高周波の交流電圧がコンデンサC3 ,及び切替えスイッチr1 ,r2 の常閉接点を介してフィラメントf2 に印加されてフィラメントf2 を予熱し、ランプ1は非常点灯する。
【0023】
ところで、通常時において、ランプ1が寿命末期になって、過電流が流れて口金部2が高温になり、温度ヒューズTFが溶断した場合には、ランプ1には高周波の交流電圧が印加されなくなるのでランプ1は消灯する。また非常点灯装置8が動作しても、温度ヒューズTFが溶断している場合には非常点灯装置8からランプ1に高周波の交流電圧が供給されないためランプ1は点灯しない。また非常点灯時に温度ヒューズTFが溶断した場合にも高周波の交流電圧が印加されなくなるのでランプ1は消灯する。従って口金部2が過熱することがなく、安全性が確保できると共に温度ヒューズTFを従来のように4カ所に設ける必要がないために、ランプ1の小型化を行うことができかつコストを安くすることが可能となる。
【0024】
尚図7では非常点灯装置8の非常点灯回路9は予熱回路を一つ有しているが、図8に示すように2次巻線N2 の一端をバラストコンデンサC5 を介して3次巻線N3 の一端に接続するとともに、発振トランスTに5次巻線N5 を設け、5次巻線N5 の両端を切替回路12の切替えスイッチr3 ,r4 の常閉接点(NC接点)側に予熱用コンデンサC3 ’を介して接続し、非常点灯時においてもランプ1の両フィランメントf1 ,f2 を予熱するようにしても良い。尚図8のその他の構成及び動作は図7の回路と基本的には同じであるから説明は省略する。
【0025】
基本形態3
基本形態は図9に示すように図8の回路に、温度ヒューズTFが溶断してランプ1のフィラメント1が断線した状態と同じ状態となった時にこれを検出して非常点灯回路9の動作を停止させる断線検出回路13を追加したものである。
尚点灯装置3の構成及び非常点灯装置8のその他の構成は基本形態1、2で説明したものと同じであるから説明は省略する。
【0026】
つまり断線検出回路13は、ランプ1の温度ヒューズTFが接続されているフィラメントf1 に接続される予熱回路、例えば非常点灯回路9の発振トランスTの5次巻線N5 に直列に接続される予熱用コンデンサC3 ’に並列にフォトカプラの発光ダイオードLEDと限流抵抗R2 との直列回路を接続し、発光ダイオードLEDの光を受光するフォトカプラのフォトトランジスタPTとコンデンサC6 の並列回路を抵抗R3 と切替えスイッチr5 の常閉接点(NC接点)を介して二次電池7に接続した回路と、コンデンサC6 の両端電圧と基準電源電圧Vrefと比較しその出力端をスイッチングQ3 ,Q4 のベースに接続しているコンパーレタCPとで構成されている。
【0027】
点灯装置3及び8の基本的な動作は基本的に基本形態2で説明した通りであるから、簡略的に説明する。まず商用電源ACが供給されている時には、停電検出回路10は切替えスイッチr1 〜r5 を常開接点側に接続しており、常用点灯装置3は商用電源ACを直流に変換した後、高周波の交流電圧に変換して該高周波の交流電圧を切替回路12を介してランプ1に印加し、ランプ1を高周波点灯する。一方非常点灯装置8では充電回路11により切替えスイッチr5 を介して二次電池7を充電する。
【0028】
もしランプ1が寿命末期となり過電流が流れ、口金部2が高温となると、温度ヒューズTFが溶断しランプ1に印加されていた高周波の交流電圧を遮断し、ランプ1を消灯する。
次に商用電源ACが停電すると、停電検出回路10が停電を検出して切替えスイッチr1 〜r5 を常開接点側から常閉接点側に切り換える。そのため二次電池7が非常点灯回路9に接続されるとともに、コンデンサC6 に抵抗R3 を介して充電電流が流れて充電され、その両端電圧が図10(a)に示すように上昇する。
【0029】
一方コンパレータCPでは図10(a)に示すようにコンデンサC6 が電圧が基準電圧Vrefを越えるまで上昇していないため図10(b)に示すように”H”の出力を発生する。従って非常点灯回路9のスイッチング素子Q3 又はQ4 にベース電流が流れて非常点灯回路9が動作を開始する。そして温度ヒューズTFが切れていなければランプ1のフィラメントf1 ,f2 には発振トランスTの3次巻線N3 ,5次巻線N5 から予熱電流が流れて予熱されるとともに、2次巻線N2 の2次電圧によりランプ1が点灯する。
【0030】
そしてコンデンサC3 に発生する電圧により発光ダイオードLEDは半波の発光電流が流れて間欠的に発光することになる。この発光によりフォトトランジスタPTは間欠的にオン、オフを繰り返し、オン時にコンデンサC6 の電荷を放電させる。従ってコンデンサC6 は図10(b)に示すように充放電を繰り返すことによりその電圧は基準電圧Vrefを越えることがなく、従ってコンパレータCPの”H”出力が維持され、非常点灯回路9は動作を継続する。
【0031】
ところで温度ヒューズTFが切れている場合或いは非常点灯時においてランプ1が寿命末期となって、口金部2が高温となり温度ヒューズTFが溶断すると、断線検出回路13の発光ダイオードLEDに発光電流が流れず発光ダイオードLEDは発光しない。そのためフォトトランジスタPTがオフし、コンデンサC6 は抵抗R3 を通じて充電され、やがて図10(a)に示すように基準電圧Vrefを越えることになり、その時点でコンパレータCPの出力が図10(b)に示すように”L”となって、非常点灯回路9のトランジスタQ3 ,Q4 のベース電流を引き込むことになり、非常点灯回路9は動作を停止する。
【0032】
このように本基本形態では、ランプ1の寿命末期に口金部2が高温になった時に常時、非常時共にランプ1の点灯を防止することができ、安全性が確保できると共に温度ヒューズTFを4カ所に設ける必要がないために、ランプ1の小型化を行うことができかつコストを安くすることが可能となる。また、非常点灯装置8は断線検出回路13を設けたことにより、非常点灯回路9の接続回路(管灯回路)の配線を指定する必要がなく、組立が容易となる。
【0033】
(実施形態
本実施形態は基本的には基本形態2の図7の回路と同様な点灯装置3、8を用いるが、非常点灯回路9の接続回路(管灯回路)と切替回路12の接続が異なっている。つまり図7の回路では非常点灯回路9の発振トランスTの2次巻線N2の一端をバラストコンデンサC5 を介して切替えスイッチr4 の常閉接点(NO接点)側に接続していたが、本実施形態では図11に示すように切替えスイッチr3 の常閉接点(NO接点)側に接続し、切替えスイッチr4 の常閉接点(NO接点)側には非常点灯回路9からは接続しないようにしている。
【0034】
つまり通常点灯時において、ランプ1の寿命末期等により温度ヒューズTFが溶断した場合には、点灯装置3からの高周波の交流電圧が遮断され、ランプ1が消灯することになるが、非常点灯時には非常点灯回路9の発振トランスTの2次巻線N2 からの高周波の交流電圧は切替回路12のバラストコンデンサC5 と切替えスイッチr2 、r3 の常閉側接点(NC接点)とを介してランプ1に印加されランプ1を非常点灯させるのである。ここで非常点灯時の電源は二次電池7のように有限な電源であるために、ランプ1を点灯させても点灯時間は30分等の短期間であるために、口金部2が高温になることはない。
【0035】
このように本実施形態では、通常点灯時においてランプ1の寿命末期に口金部2が高温になった場合にはランプ1の点灯を防止し、口金部2の温度上昇を防止することができる。一方非常事態が生じて停電が起きたときにはランプ1を非常点灯させる非常点灯装置8の電源が二次電池7のように有限な電源で、点灯時間が短時間であるため、口金部2の温度上昇を防止しながらランプ1を点灯させることにより停電時の照明を得て、避難時等の安全性を確保することができる。
【0036】
図12は図8の回路と同様に非常点灯回路9にランプ1の両側のフィラメントf1 ,f2 に対応して発振トランスTに予熱用の3次巻線N3 ,5次巻線N5 を設けたものであるが、図8の回路では、5次巻線N5 の予熱用コンデンサC3 ’を接続した一端を切替えスイッチr3 に接続し、他端(2次巻線N2 の一端)を切替えスイッチr4 に接続しているが、図12の場合には5次巻線N5 の予熱用コンデンサC3 ’を接続した一端を切替えスイッチr4 に接続し、他端(2次巻線N2 の一端)を切替えスイッチr3 に接続した構成となっており、温度ヒューズTFが切れていても図11の回路と同様に非常点灯回路9の2次出力をランプ1の両端に印加して非常点灯を可能としている。
【0037】
また図13は図10において切替回路12の切替えスイッチr3 を無くして、常用点灯装置3の予熱用コンデンサC2 の一端をランプ1の温度ヒューズTFを接続しているフィラメントf1 の非電源側接続端子4に直接接続するとともに、非常点灯回路9の発振トランスTの2次巻線N2 の一端をバラストコンデンサC5 を介して接続した例を示す。
【0039】
【発明の効果】
請求項1の発明は、二つのフィラメントを有し、一方のフィラメントと接続端子との間に温度ヒューズを設けた放電灯と、商用電源を整流、平滑して得られた直流電源を高周波の交流電圧に変換して該交流電圧を放電灯に印加して放電灯を点灯する高周波交流電源及び放電灯のフィラメントを予熱する予熱回路を有する常用点灯装置と、商用電源の停電を検出する停電検出回路、二次電池、商用電源の非停電時に二次電池を充電する充電回路、停電時に二次電池を電源として高周波の交流電圧に変換する高周波交流電源を有する非常点灯回路、停電検出回路が停電を検出していない時に放電灯を常用点灯装置の高周波交流電源に接続し、停電検出回路が停電を検出すると放電灯を非常点灯回路の高周波交流電源に接続する切替回路からなる非常点灯装置とから成り、放電灯の温度ヒューズが接続されている接続端子を常用点灯装置の高周波交流電源側と、非常点灯装置の高周波交流電源側以外の端子とに前記切替回路を介して切替接続するので、常用点灯装置による点灯時において、ランプ寿命末期になって過電流が流れ温度ヒューズが溶断した場合に、高周波交流電源の交流電圧が放電灯に印加されるのを止めて放電灯を消灯させ、口金部の温度が上昇するのを防止することができるものであって、放電灯内において温度ヒューズを4ヵ所に設ける必要がないため、放電灯の小型化を行うことができ且つコストを安くすることが可能となるという効果がある。
その上非常点灯時には温度ヒューズの溶断に関係なく、非常点灯装置の高周波交流電源により非常点灯を行なって照明が得、避難通路など安全性を確保することができるという効果がある。
【0040】
請求項の発明は、二つのフィラメントを有し、一方のフィラメントと接続端子との間に温度ヒューズを設けた放電灯と、商用電源を整流、平滑して得られた直流電源を高周波の交流電圧に変換して該交流電圧を放電灯に印加して放電灯を点灯する高周波交流電源及び放電灯のフィラメントを予熱する予熱回路を有する常用点灯装置と、商用電源の停電を検出する停電検出回路、二次電池、商用電源の非停電時に二次電池を充電する充電回路、停電時に二次電池を電源として高周波の交流電圧に変換する高周波交流電源を有する非常点灯回路、停電検出回路が停電を検出していない時に放電灯を常用点灯装置の高周波交流電源に接続し、停電検出回路が停電を検出すると放電灯を非常点灯回路の高周波交流電源に接続する切替回路からなる非常点灯装置とから成り、放電灯の温度ヒューズが接続されている接続端子を、常用点灯装置の高周波交流電源側と非常点灯装置の予熱側の端子とに切替回路を介して切替接続するので、請求項1の発明と同様な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明の基本形態1の概略構成図である。(b)は同上の別の概略構成図である。
【図2】 同上のランプの一部破断省略した斜視図である。
【図3】 同上の回路図である。
【図4】 同上の動作説明用の回路図である。
【図5】 本発明の基本形態2の概略構成図である。
【図6】 同上の別の概略構成図である。
【図7】 同上の回路図である。
【図8】 同上の別の例の回路図である。
【図9】 本発明の基本形態3の回路図である。
【図10】 同上の動作説明用タイミングチャートである。
【図11】 本発明の実施形態の回路図である。
【図12】 同上の別の例の回路図である。
【図13】 本発明の他の例の回路図である。
【図14】 直管型の蛍光灯の構成説明図である。
【図15】 ツインタイプの蛍光灯の構成説明図である。
【図16】 ツインタイプの蛍光灯の従来例の一部破断省略した斜視図である。
【図17】 従来のツインタイプの蛍光灯を用いた従来例の回路図である。
【図18】 同上の動作説明用回路図である。
【符号の説明】
1 ランプ
3 点灯装置
6 高周波交流電源
1 ,f2 フィラメント
TF 温度ヒューズ
2 予熱用コンデンサ
AC 商用電源

Claims (2)

  1. 二つのフィラメントを有し、一方のフィラメントと接続端子との間に温度ヒューズを設けた放電灯と、商用電源を整流、平滑して得られた直流電源を高周波の交流電圧に変換して該交流電圧を放電灯に印加して放電灯を点灯する高周波交流電源及び放電灯のフィラメントを予熱する予熱回路を有する常用点灯装置と、商用電源の停電を検出する停電検出回路、二次電池、商用電源の非停電時に二次電池を充電する充電回路、停電時に二次電池を電源として高周波の交流電圧に変換する高周波交流電源を有する非常点灯回路、停電検出回路が停電を検出していない時に放電灯を常用点灯装置の高周波交流電源に接続し、停電検出回路が停電を検出すると放電灯を非常点灯回路の高周波交流電源に接続する切替回路からなる非常点灯装置とから成り、放電灯の温度ヒューズが接続されている接続端子を常用点灯装置の高周波交流電源側と、非常点灯装置の高周波交流電源側以外の端子とに前記切替回路を介して切替接続することを特徴とする照明装置。
  2. 二つのフィラメントを有し、一方のフィラメントと接続端子との間に温度ヒューズを設けた放電灯と、商用電源を整流、平滑して得られた直流電源を高周波の交流電圧に変換して該交流電圧を放電灯に印加して放電灯を点灯する高周波交流電源及び放電灯のフィラメントを予熱する予熱回路を有する常用点灯装置と、商用電源の停電を検出する停電検出回路、二次電池、商用電源の非停電時に二次電池を充電する充電回路、停電時に二次電池を電源として高周波の交流電圧に変換する高周波交流電源を有する非常点灯回路、停電検出回路が停電を検出していない時に放電灯を常用点灯装置の高周波交流電源に接続し、停電検出回路が停電を検出すると放電灯を非常点灯回路の高周波交流電源に接続する切替回路からなる非常点灯装置とから成り、放電灯の温度ヒューズが接続されている接続端子を、常用点灯装置の高周波交流電源側と非常点灯装置の予熱側の端子とに切替回路を介して切替接続することを特徴とする照明装置
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