JPH11307291A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JPH11307291A
JPH11307291A JP11400898A JP11400898A JPH11307291A JP H11307291 A JPH11307291 A JP H11307291A JP 11400898 A JP11400898 A JP 11400898A JP 11400898 A JP11400898 A JP 11400898A JP H11307291 A JPH11307291 A JP H11307291A
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JP
Japan
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lamp
circuit
voltage
current
type
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JP11400898A
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Nobukazu Miki
伸和 三木
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大々的な回路の追加を行なわずに簡単な回路構
成で定格が異なる同形状同寸法の蛍光灯を適合ランプと
して使用する。 【解決手段】チョッパ回路2の出力電圧を400V、イ
ンバータ回路4の発振周波数を焼く50kHzとし、イ
ンダクタL4を2.2mH、コンデンサC12を15n
Fとすると、HE28W、HO54Wを定格点灯させる
ことができる。また、可変抵抗VR20でインバータ回
路4の発振周波数を変化させると、他のランプの組み合
わせにも適合可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同形状同寸法で定
格がそれぞれ異なる複数種の蛍光灯を適合ランプとして
使用する放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、蛍光灯のような放電灯には、F
HF32(高周波点灯専用で32Wと45Wの2重定格
ランプ)、FLR40S(定格40W)、FL40SS
/ 37(定格37W)、FPL36(定格36W)等種
々の定格のものがある。それぞれ構造的に寸法、形状や
フィラメント構造等に違いがあるばかりか、定常時のラ
ンプ電圧やランプ電流、始動時の始動電圧、予熱時の予
熱電流特性等の電気特性についても違いがある。その結
果、日本市場のみならず、海外市場でも蛍光灯の品名
(蛍光灯の形状毎に、また定格違いに応じて)に対し
て、ほぼ1:1の関係で、専用のインバータ装置を使用
していた。
【0003】ただし、従来よりある直管ラピッド型の一
般ランプ(例FLR40S:ランプ電流380mA、ラ
ンプ電圧105V、定格40W)と省電力ランプ(FL
R40S/ 36:ランプ電流400mA、ランプ電圧9
0V、定格36W)のように略10%程度の違いに対し
て一品種のインバータ装置で共用することはあった(松
下電工株式会社製ESX4021HK−5ENH等)。
【0004】ところが、管径が15.9mmの通称T5
(以下T5ランプと称する。)と呼ばれる蛍光灯は、同
形状同寸法であっても定格がl:1.4倍以上の差を有
するものがある。例を上げると、T5ランプの管長4フ
ィートのものでは定格が大きい方のランプ(以後HOラ
ンプと呼ぶ)が54W(ランプ電流400mA、ランプ
電圧135V)、定格が小さい方のランプ(以後HEラ
ンプと呼ぶ)が28W(ランプ電流170mA、ランプ
電圧165V)であり、両者には略2倍の定格差があ
る。そのため、上記FLR40SとFLR40S/ 36
の取り扱いと同じようには点灯装置の共用化ができな
い。
【0005】なお、異種異定格のランプを共用しようと
するものとしては、特公平7−66864号公報に記載
されたもののように、始動時にステップ的に始動電圧を
与え、点灯したタイミングでランプの種類を判別し、ラ
ンプ種別に応じたランプ定格を与えるものがある。
【0006】また、特公平6−12714号公報に示さ
れているインバータ回路は、定格ランプ電流が略等しく
定格ランプ電圧がそれぞれ異なる複数種の蛍光灯を適合
ランプとし、ランプ電圧−ランプ電流特性を急峻な垂下
性の定電流特性としている。
【0007】さらに、一定のランプ電流を供給するイン
バータ回路で、管径が等しくランプ電流が等しい(25
5mA)高周波専用のランプ(T8ランプ)を点灯させ
るもの等が提供されている。
【0008】ところで、特公平7−66864号公報に
示されるものは始動電圧で蛍光灯の種類を検出するとし
ているが、蛍光灯の始動電圧は周囲温度の変化でも大き
く変化するばかりか、現在のように多種多用の蛍光灯が
存在している場合、始動電圧の違いだけで蛍光灯の種別
を検出すると誤動作の危険性が高いという問題がある。
【0009】また、このような従来構成ではマイクロコ
ンピュータ等により各蛍光灯の特徴を記憶させておく必
要があり、非常に大がかりな装置を必要とし、高コスト
化や制御の難しさから実用的でないという問題があっ
た。
【0010】さらに、特公平6−12714号公報に記
載のものはHEランプとHOランプのように定格電流が
大きく異なるものは対象としていない。
【0011】さらにまた、管径およびランプ電流が等し
い蛍光灯を点灯させるものは、同形同寸法でランプ電流
が異なる場合には対処できない等の問題があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したT
5ランプのような蛍光灯は同形状同寸法であっても定格
の違いがl:1.4倍以上あるから、放電灯点灯装置の
製造サイドでもユーザーによる挿入間違いを考慮する必
要がある。しかしながら、定格の違いがl:1.4倍以
上ある場合それぞれのランプ定格を同時に満たし、双方
を適合ランプとすることは非常に困難であり、大々的な
対策回路の付加が必要となり、実装面での問題や製品単
体コストで課題がある。
【0013】また、各種ランプに対応して異なるインバ
ータ回路からなる放電灯点灯装置を使用することは、放
電灯点灯装置の種類が多くなり、使用する上で、繁雑に
なるとともに、放電灯点灯装置の製造が多品種少量生産
になるから、製造設備投資等に時間とコストが投入され
市場に対し低コストかつ信頼性の高い製品を提供できな
いものである。さらに、この場合は、製品ごとに最初か
ら設計を行なうことになるから、設計が煩雑になるとい
う不都合もある。
【0014】本発明は、上記事由に鑑みて為されたもの
であり、その目的は、大々的な回路の追加を行なわずに
簡単な制御のみで、同形状同寸法で定格の異なる蛍光灯
を使用可能とした低価格な放電灯点灯装置を提供するこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、同形
状同寸法で定格がそれぞれ異なる複数種の蛍光灯を適合
ランプとし、商用電源を整流平滑して直流電源を得る電
源回路と、この電源回路に接続される1乃至複数のスイ
ッチ要素並びにLC共振回路を具備し該1乃至複数のス
イッチ要素が高周波でスイッチング動作することでLC
共振回路を介して上記蛍光灯に高周波電力を供給するイ
ンバータ回路と、少なくとも上記複数種の蛍光灯のそれ
ぞれを点灯させるときにインバータ回路の発振周波数を
変化させずに個々の適合ランプの定格が得られるように
動作特性を補正する補正手段とを設けたものである。こ
の構成により、インバータ回路の発振周波数を固定した
ままで補正手段により動作特性を変化させることで、そ
れぞれの蛍光灯に応じた定格出力を得ることができ、大
々的な回路の追加を行なわずに非常に簡単な制御のみで
定格が異なる同形状同寸法の蛍光灯を適合ランプとして
使用することができる、低価格な放電灯点灯装置が提供
可能となる。
【0016】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記蛍光灯の種類を判別する種類判別手段を備え、
該種類判別手段の判別結果に基づいて上記補正手段が動
作特性を補正するものである。この構成によれば、請求
項1の発明の作用に加えて、たとえば、使用者などが蛍
光灯の種別を手動で設定するような手間をかける必要が
なく、使い勝手の向上が図れる。
【0017】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、上記種類判別手段が、それぞれの蛍光灯のフィラメ
ント抵抗値を検出し該抵抗値に基づいて種類の判別を行
なうものである。この構成によれば、請求項2の発明の
作用に加えて、簡単な回路構成で蛍光灯の種別が容易に
判別できる。
【0018】請求項4の発明は、請求項2の発明におい
て、上記種類判別手段が、それぞれの蛍光灯の点灯時に
おけるランプ電圧またはランプ電流を検出し該検出電圧
または検出電流に基づいて種類の判別を行なうものであ
る。この構成によれば、請求項2の発明の作用に加え
て、簡単な回路構成で蛍光灯の種別が容易に判別でき
る。
【0019】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、上記補正手段が、上記電源回路の出力電圧を可変す
るものである。この構成によれば、請求項1の発明の作
用に加えて、電源回路の出力電圧を可変するだけの簡単
な回路構成で定格の異なる蛍光灯に適合させることがで
きる。
【0020】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、上記補正手段が、上記LC共振回路の共振特性を可
変するものである。この構成によれば、請求項1の発明
の作用に加えて、LC共振回路の共振特性を可変にする
だけの簡単な回路構成で定格の異なる蛍光灯に適合させ
ることができる。
【0021】請求項7の発明は、請求項1ないし請求項
6の発明において、フィラメントに予熱電流を流す経路
に定格の異なるそれぞれの蛍光灯に適正な予熱電流を流
すインピーダンス要素が挿入されているものである。こ
の構成によれば、請求項1ないし請求項6の発明の作用
に加えて、定格の異なる蛍光灯に対してインピーダンス
要素を設けるだけの簡単な回路構成で適性な予熱電流を
得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明は、直管型で管径が16m
m(最大17mm)の通称T5ランプを高周波で点灯さ
せるものであるが、T5ランプには同形状同寸法であっ
て定格が違う2種類のランプがあり、この定格違いのラ
ンプに対して一つのインバータで共用することに技術目
的を有するものである。
【0023】つまり従来技術でも述べたとおり、FLR
40SとFLR40S/36のように同形状同寸法で定
格差が10%程度のランプは以前よりあるが、ランプの
消費電力の定格差が1.4倍以上のランプは、最近にな
って日本市場に初めて導入されたものである。同形状同
寸法で異定格の2種のランプは、図3(a)に示すHE
ランプのうちの14Wと、図3(b)に示すHOランプ
の内の24W、同様にHEランプの21WとHOの39
W、HEランプの28WとHOランプの54W、HEラ
ンプの35WとHOアンプの49Wの各組み合わせがあ
り、ランプ電流、フィラメント抵抗値、等価抵抗に差が
あることが理解できる。
【0024】このような同形状同寸法のランプを共用す
るための本発明の放電灯点灯装置の実施形態を以下に説
明する。
【0025】(実施形態1)本実施形態は、図1に示す
回路構成を有し、商用電源AC、商用電源ACを全波整
流する整流回路1、整流回路1の出力を昇圧するチョッ
パ回路2、チョッパ回路2を制御するチョッパ制御回路
3、チョッパ回路2の出力を電源として高周波電圧を出
力するインバータ回路4、インバータ回路4を制御する
インバータ制御回路5を含む。
【0026】商用周波数の交流電圧は、フィルタ回路9
を介して整流回路1により整流され、チョッパ回路2に
より昇圧平滑されて直流電圧が生成される。この直流電
圧はインバータ回路4により高周波に変換される。イン
バータ回路4はインダクタL4とコンデンサC12からな
るLC共振回路を含み、その共振電流により2灯直列に
接続した蛍光灯たるT5ランプ(以下、単に「ランプ」
と呼ぶ。)FL1,FL2が高周波で駆動される。ラン
プFL1,FL2を数10kHzの高周波で点灯するこ
とにより、光出力の増加、装置の小型化、可聴騒音の低
減、ちらつきの抑制、即時点灯などが可能となる。
【0027】チョッパ回路2は、電磁エネルギーを蓄積
するイングクタL3、パワーMOSFETよりなるスイ
ッチング素子Q1、逆流防止用のダイオードD1、平滑
用コンデンサC4,C5を具備する。しかして、スイッ
チング素子Q1がオンである期間に、整流回路1の出力
電圧がインダクタL3に印加されてインダクタL3に流
れる電流が直線的に増加し、イングクタL3に電磁エネ
ルギーが蓄積される。また、スイッチング素子Q1がオ
フの期間に、インダクタL3に蓄積された電磁エネルギ
ーにより、イングクタL3の両端に逆起電力が発生す
る。この逆起電力は整流回路1の出力電圧に加算され、
ダイオードD1を介してコンデンサC4,C5を充電す
る。これによりコンデンサC4,C5の両端に整流回路
1の出力電圧を昇圧し平滑した直流電圧が得られる。な
お、本実施形態では、出力電圧が400Vとなるように
設定している。また、本実施形態では整流回路1とチョ
ッパ回路2とにより電源回路を構成している。
【0028】チョッパ制御回路3は、チョッパ回路2に
流れる電流とチョッパ回路2の出力電圧とを検出するこ
とにより、チョッパ回路2のスイッチング素子Q1のオ
ンオフ制御を行なっている。このチョッパ制御回路3は
汎用の集積回路IC1(ユニットロード社製UC385
2)とその外付け部品群により構成されているものであ
る。
【0029】インバータ回路4は、バイポーラのパワー
トランジスタQ2、パワーMOSFETQ3、ダイオー
ドD2、インダクタL4、コンデンサC8,C12、ト
ランスT1を含むハーフブリッジインバータ回路で構成
されたいわゆる自励他励制御型インバータ回路である。
ここで、インダクタL4(インダクタンス値=2.2m
H)とコンデンサC12(静電容量値=15nF)とで
LC直列共振回路を構成している。
【0030】インダクタL4とコンデンサC12、トラ
ンスT1、ランプFL1,FL2を有する負荷回路6に
流れる振動電流がイングクタL4の2次巻線n2から、
パワートランジスタQ2のベースにフィードバックさ
れ、パワートランジスタQ2がオンオフされる。パワー
MOSFETQ3は、インバータ制御回路5によりオン
オフされる。インバータ回路4は高周波で発振し、その
発振周波数の電力がトランスTlを介して負荷回路6の
ランプFL1,FL2に供給され、ランプFL1,FL
2が点灯する。
【0031】インバータ制御回路5は、専用の集積回路
IC2(たとえば、松下電子部品社製のAN6766
K)と、周辺用の電子部品とからなり、インバータ回路
4の始動、ランプFL1 ,FL2 の予熱、インバータ
回路4の発振周波数の変更を行なうように構成される。
インバータ回路4の発振周波数は、パワーMOSFET
Q3のオン期間を変えることで制御される。パワーMO
SFETQ3のオン期間は、パワートランジスタQ2が
ターンオフした直後から始まるのであって、パワートラ
ンジスタQ2のターンオフは、パワーMOSFETQ3
のボディダイオードが導通したときに、インバータ制御
回路5で検出される。集積回路IC2の制御電圧は、抵
抗R11とツェナーダイオードZD1とコンデンサC10と
により構成された電源部により供給される。なお、本実
施形態では、トランスT1に設けた2次巻線に接続され
たランプ電圧検出回路7と、間欠発振タイマ回路8とを
備えている。
【0032】ランプ電圧検出回路7は、ランプFL1 ,
FL2 の寿命末期における放電抵抗の増加に伴う端子
電圧の大幅な上昇を検出し、検出電圧が規定の閾値に達
するとインバータ回路4の出力電圧を制限するように機
能する。ランプ電圧検出回路7における検出電圧の上記
閾値は、過電圧からインバータ回路4を保護するように
設定される。
【0033】間欠発振タイマ回路8は、ランプFL1 ,
FL2 が取り外されたときにインバータ回路4の動作
を停止させ、ランプFL1 ,FL2 が再装着されたと
きにインバータ回路4に始動電圧を与えて再始動させる
ために設けられている。以下に動作の詳細を説明する。
【0034】まず、チョッパ回路2について動作を説明
する。上述した回路に商用電源である交流電源ACを接
続すると、チョッパ制御回路3では整流回路1の出力に
より抵抗R12を通してコンデンサC17が充電される。コ
ンデンサC17の両端電圧は集積回路IC1の電源電圧と
なり、上記電圧が集積回路IC1の動作電圧(約15
V)よりも上昇すると、集積回路IC1は制御端子であ
る6番端子から制御信号を出力してスイッチング素子Q
1を所定期間だけオンにし、チョッパ回路2を始動させ
る。チョッパ制御回路3では、始動後にはチョッパ回路
2に設けたインダクタL3の2次巻線N2の誘起電力が
ダイオードD6を通してコンデンサC17を充電し、集積
回路IC1の7番端子である電源端子への給電が維持さ
れる。スイッチング素子Q1のオン期間は、集積回路I
C1の3番端子に接続された抵抗R17と4番端子に接続
されたコンデンサC18と、集積回路IC1の1番端子で
あるフィードバック端子に印加されるチョッパ回路2の
出力電圧を抵抗R20,R21と可変抵抗VR1とにより分
圧して得た電圧とにより決定される。
【0035】ところで、スイッチング素子Q1は、集積
回路IC1の2番端子に印加される抵抗R1の端子電圧
により決定されるタイミングで6番端子から出力される
制御信号によってターンオンする。抵抗R1の端子電圧
は2番端子に印加されるのであって、この電圧はインバ
ータ回路4の負側を基準(接地電位)としてチョッパ回
路2に流れる電流を示す。抵抗R1の端子電圧は集積回
路IC1によって基準電圧と比較され、インダクタL3
がエネルギーを放出してチョッパ回路2の出力電流がほ
ぼ零になったか否かが判定される。集積回路IC1は、
チョッパ回路2の出力電流がほぼ零になったことを検出
すると、6番端子からスイッチング素子Q1をターンオ
ンする制御信号を出力し、上述のようにして設定された
オン期間だけスイッチング素子Q1をオンにする。上述
のようにしてスイッチング素子Q1は、40〜100k
Hzの高周波でオンオフを繰り返してコンデンサC4,
C5の両端の直流電圧を安定化するようにフィードバッ
ク制御される。しかるに、チョッパ回路2の出力電圧
は、商用交流電源ACのピーク電圧よりも高く、かつ商
用交流電源ACの変動にかかわらず一定に保たれること
になる。
【0036】抵抗R2,R3は、スイッチング素子Q1
のゲート電流を制限し、スイッチング素子Q1の誤動作
を防止するために設けられている。集積回路IC1は、
8番端子であるオフセット端子を備え、1番端子である
フィードバック端子に対して抵抗R18およびコンデンサ
C19を介して接続されている。抵抗R18およびコンデン
サC19は、集積回路IC1が内蔵している演算増幅器の
オフセットを設定する。
【0037】チョッパ回路2が上述のように動作するこ
とによって、インダクタL3には休止期間のない鋸歯状
波形の高周波電流が流れる。この高周波電流は、フィル
タ回路9により平滑化されて入力電流を正弦波とするの
であって、商用交流電源ACの電圧波形の位相にほぼ一
致し、結果的に高周波成分の除去によって入力電流歪を
抑制しかつ力率を向上させる。
【0038】次に、インバータ制御回路5について説明
する。インバータ制御回路5のコンデンサC10は抵抗R
11を通して充電され、このコンデンサC10の両端電圧が
集積回路IC2の1番端子である電源端子に動作電圧と
して印加される。この電圧の上限は、ツェナーダイオー
ドZD1により制限されている。上記動作電圧が約10
Vまで上昇すると、集積回路IC2はパワーMOSFE
TQ3をターンオンできるようになる。ここにおいて、
集積回路IC2は集積回路IC1の作動後に、チョッパ
制御回路3の抵抗R12とコンデンサC17とに関連付けて
設定した抵抗R11とコンデンサC10との時定数分だけ遅
延して作動する。パワーMOSFETQ3は集積回路I
C2により設定された期間だけオンになるように制御さ
れる。パワーMOSFETQ3がターンオフすると、パ
ワートランジスタQ2はインバータ回路4の構成部品に
より決定される所定時間だけオンになり、その後、再び
パワーMOSFETQ3がターンオンするように制御さ
れる。このようにしてパワーMOSFETQ3とパワー
トランジスタQ2とは高周波で交互にオンオフされるこ
とになる。オンオフの周波数は略50kHzに設定さ
れ、このインバータ回路4の出力はトランスT1と共振
回路とを介してランプFL1 ,FL2 に供給され、ラ
ンプFL1 ,FL2 に高周波電圧が印加されるのであ
る。
【0039】しかして、初期動作期間では、インバータ
回路4の発振周波数はLC共振回路の共振周波数よりも
高く設定される。このことによって、ランプFL1 ,
FL2 には始動電圧よりも低い予熱電圧が印加されフ
ィラメントが予熱される。予熱期間はコンデンサC24の
容量により設定され、トランスT1の2次巻線から共振
用のコンデンサC12を通して流れる電流および別に設け
た予熱巻線からの電流によりフィラメントが予熱され
る。こうしてフィラメントを予熱することにより、イオ
ン衝撃によるフィラメントの損耗を抑制しフィラメント
の寿命を長くすることができる。
【0040】予熱は通常は電源投入から約1秒以内に行
なわれ、予熱後にはパワーMOSFETQ3は定常動作
時よりもオン期間が引き延ばされるように制御される。
このことによって、インバータ回路4は共振回路の共振
周波数に近い発振周波数で動作し、ランプFL1 ,F
L2 に対して始動電圧を与えるのである。その後、イ
ンバータ回路4はランプFL1 ,FL2 が点灯するま
でほぼ同じ発振周波数で動作し続ける。
【0041】インバータ回路4の動作さらに詳しく説明
する。1番端子である電源端子への印加電圧が上昇する
と、集積回路IC2では基準電圧を発生させる。この基
準電圧についてはパワーMOSFETQ3の動作に関連
させて後述する。チョッパ回路2が始動した直後は、パ
ワートランジスタQ2およびパワーMOSFETQ3は
ともにオフ状態に保たれており、その間には、チョッパ
回路2の出力電圧は抵抗R7の両端間とパワーMOSF
ETQ3のソース−ドレイン間とに印加される。パワー
MOSFETQ3のソース−ドレイン間の電圧は抵抗R
4〜R6により分圧され、抵抗R6の両端電圧は集積回
路IC2の18番端子に印加される。集積回路IC2の
11番端子に印加されるコンデンサC24の端子電圧が約
0.5Vまで上昇し、抵抗R6の両端電圧が上記基準電
圧よりも低くなると、集積回路IC2の22番端子の出
力はHレベルになる。22番端子のHレベルの出力は抵
抗R10を通してパワーMOSFETQ3のゲートに始動
パルスを与え、パワーMOSFETQ3をターンオンさ
せる。このとき、パワートランジスタQ2はオフ状態に
保たれる。
【0042】パワーMOSFETQ3がオンになると、
インバータ回路4では、コンデンサC9、トランスT1
の1次巻線、共振用のインダクタL4、パワーMOSF
ETQ3、抵抗R9を通して電流が流れる。したがっ
て、抵抗R9の両端電圧が上昇し、この電圧は集積回路
IC2の20番端子である電流検出端子に印加され、集
積回路IC2の内部で別に設定された基準縁圧を越える
と、集積回路IC2の内部タイマが作動し、内部タイマ
の出力電圧がHレベルになる。内部タイマの時限時間
は、集積回路IC2の2番端子に外付された抵抗R20と
コンデンサC21並びにスイッチSWを介して接続された
抵抗RHEとにより決定される。ここに、内部タイマは、
パワーMOSFETQ3のオン期間を、始動パルスによ
って得たオン期間よりも引き延ばす機能を有する。すな
わち、パワーMOSFETQ3は、内部タイマが動作し
ていないときには短時間だけオンになる。内部タイマの
出力があらかじめ設定された時間間隔が経過してLレベ
ルになると、集積回路IC2は22番端子の出力をLレ
ベルにし、パワーMOSFETQ3をターンオフさせ
る。パワーMOSFETQ3がオンになっている期間に
は、インダクタL4の2次巻線n2にはパワートランジ
スタQ2を逆バイアスしてオフに保つように電圧が発生
する。逆に、パワーMOSFETQ3がターンオフする
と、2次巻線n2には逆極性の電圧が発生してパワート
ランジスタQ2が順バイアスされ、パワートランジスタ
Q2がターンオンする。このようにして、インバータ回
路4は発振電流ないし発振電圧の出力を開始する。
【0043】ドレイン電流が停止してパワーMOSFE
TQ3がターンオフすると、インダクタL4は同じ向き
の電流を流し続けようとするから、インダクタL4の2
次巻線n2には逆極性の電圧が誘起される。この誘起電
圧による電流は、ダイオードD2を通して流れる。した
がって、パワートランジスタQ2は2次巻線n2に誘起
された電圧によって順バイアスされてターンオンする。
上記電流が減少して零になると、コンデンサC9が電源
として機能し、パワートランジスタQ2にコレクタ電流
を流す。コレクタ電流がベース電流の所定倍になると、
パワートランジスタQ2は不飽和になる。したがって、
2次巻線n2の誘起電圧は、パワートランジスタQ2の
オン状態を維持できなくなるまでパワートランジスタQ
2のベース電流を減少する。パワートランジスタQ2が
ターンオフした後にも、インダクタL4は、トランスT
1の1次巻線、チョッパ回路2よりなる直流電源、パワ
ーMOSFETQ3のボディダイオードを通して同じ向
きに電流を流し続けようとする。ボディダイオードが導
通すると、ソース−ドレイン間電圧は零まで低下し、そ
れに伴って、集積回路IC2の18番端子である電圧モ
ニタ端子への印加電圧も低下する。その結果、抵抗R6
の両端電圧は集積回路IC2の内部で設定されている基
準電圧よりも下がり、集積回路IC2は22番端子であ
る出力端子の出力をHレベルにして、パワーMOSFE
TQ3をターンオンさせる。これによって、パワーMO
SFETQ3にドレイン電流が流れる。ドレイン電流が
流れ始めた後には、抵抗R10の両端に電圧が発生し、こ
の電圧が集積回路IC2の20番端子である電流検出端
子に印加され、この電圧は基準電圧と比較される。比較
される電圧が基準電圧を越えていると、集積回路IC2
の内部タイマはあらかじめ設定された時限時間で動作
し、パワーMOSFETQ3のオン期間を時限し、その
後、集積回路IC2はパワーMOSFETQ3をターン
オフさせるように制御する。上述のようにして、パワー
MOSFETQ3およびパワートランジスタQ2は高周
波で交互にオンオフされ、トランスT1およびインダク
タL4とコンデンサC12とにより形成された共振回路を
通してランプFL1 ,FL2 を点灯させるのである。
【0044】次に、ランプ電圧検出回路7の動作につい
て説明する。ランプFL1 ,FL2が寿命末期に近付く
と、ランプ電流が減少してランプ電圧が上昇し、インバ
ータ回路4の出力電圧も上昇する。したがって、トラン
スT1の2次巻線の誘起電圧が上昇し、2次巻線にダイ
オードD5および抵抗R32を介して直列接続されている
抵抗R33の両端電圧が上昇する。抵抗R33の両端電圧
は、集積回路IC2の15番端子に入力され所定の閾値
(集積回路IC2の内部でたとえば5Vに設定される)
と比較される。抵抗R33の電圧がこの閾値を越えると、
集積回路IC2は22番端子である出力端子の出力をL
レベルに設定し、パワーMOSFETQ3をターンオフ
させるか、あるいは所定時間内で間欠的に出力をHレベ
ルに設定する。このようにして、インバータ回路4の発
振が停止もしくはランプ電圧が制限されることになる。
したがって、ランプ電圧検出回路7を設けていることに
より、集積回路IC2はランプFL1 ,FL2 の寿命が
末期に近づいたことを知ることができ、インバータ回路
4の動作を停止させたり制限したりし、寿命末期では無
負荷状態に近くなってランプ電圧が上昇するのに対し
て、このような過電圧から回路要素を保護することがで
きるのである。したがって、パワートランジスタQ2お
よびパワーMOSFETQ3は過電圧による破壊が防止
され、インダクタL4およびトランスT1の1次巻線は
過熱が防止される。
【0045】次に、間欠発振タイマ回路8の動作につい
て説明する。いま、本装置を作動させた状態でいずれか
一方のランプFL1 ,FL2 を交換のために取り外す
と、共振用のコンデンサC12が切り離されてインバータ
回路4は停止する。すなわち、コンデンサC12が切り離
されると共振回路が形成されなくなり、またトランスT
1の2次巻線が開放されて1次巻線のインダクタンスが
増加する。その結果、インダクタL4を通過する電流が
減少し、パワートランジスタQ2のベースに十分な順方
向バイアスを与えることができなくなり、パワートラン
ジスタQ2とパワーMOSFETQ3とはともにオフに
なる。この状態が継続すれば、一般に使用者はランプ交
換を行なって再始動させることになる。このとき、ラン
プの予熱が必要になるから、ランプの点灯までに時間遅
れが生じる。しかしながら、本実施形態の構成では間欠
発振タイマ回路8を設けていることによって、このよう
な操作が不要になるのである。この理由を以下に説明す
る。間欠発振タイマ回路8は、整流回路1に接続された
抵抗R11の一端に抵抗R31を介してコレクタが接続され
たバイポーラトランジスタQ4を備え、このトランジス
タQ4のコレクタは集積回路IC2の12番端子にも接
続される。トランジスタQ4のベースは抵抗R22,R23
を通してパワーMOSFETQ3のドレインに接続さ
れ、またトランジスタQ4のベース−エミッタ間にはコ
ンデンサC25が接続される。すなわち、コンデンサC25
は抵抗R22,R23と直列接続され、この直列回路はパワ
ーMOSFETQ3のドレイン−ソース間に並列的に接
続されるのである。インバータ回路4が高周波電圧を供
給するときには、コンデンサC25はパワートランジスタ
Q2およびトランスT1の1次巻線を通る交流によって
常時充電されており、抵抗R22,R23を通してトランジ
スタQ4をオン状態に保つように順バイアスする。この
とき集積回路IC2の12番端子はLレベルになる。
【0046】一方、ランプFL1,FL2が取り外され
コンデンサC12が切り離されることによってインバータ
回路4の動作が停止し、パワートランジスタQ2および
パワーMOSFETQ3がともにオフになると、チョッ
パ回路2から抵抗R7a,R7b,R22,R23を通して流れ
る電流によってコンデンサC25は急速に充電され、トラ
ンジスタQ4を順バイアスしてターンオンさせようとす
る。その結果、トランジスタQ4はターンオンしてコン
デンサC25は放電し、このコンデンサC25は上記経路を
通して再充電されることになる。このようにして、コン
デンサC25は充放電を繰り返して、集積回路IC2の1
2番端子にHレベルとLレベルとの入力を交互に与える
のである。集積回路IC2は、12番端子がHレベルに
立ち上がるたびに所定時間幅の始動パルスを22番端子
である出力端子から出力してパワーMOSFETQ3を
オンにするように構成されている。したがって、ランプ
FL1,FL2が取り外され無負荷状態になって共振回
路が形成されなくなると、トランスT1の2次巻線が切
り離されて、1次巻線とインダクタL4とはパワーMO
FSETQ3への電流を制限するように機能する。すな
わち、抵抗R6の両端電圧は基準電圧まで上昇できず、
内部タイマはインバータ回路4の発振動作を開始させる
に必要な程度にパワーMOSFETQ3のオン時間を引
き延ばすことができなくなる。上述のようにして、ラン
プFL1,FL2が取り外された後には、集積回路IC
2は、インバータ回路4をいつでも再始動できるように
いつもリセットされ、パワートランジスタQ2をオフに
保ったままでパワーMOSFETQ3のオンオフを繰り
返させるのである。
【0047】ランプFL1,FL2が装着されると、抵
抗R10の両端電圧は基準電圧までただちに上昇して、内
部タイマはパワーMOSFETQ3のオン時間を引き延
し、上記動作によってパワートランジスタQ2をオンさ
せることができるようにする。すなわち、インバータ回
路4が再び作動して高周波電圧がランプFL1,FL2
に印加されるのである。
【0048】次に、本発明の要旨の部分について説明す
る。本実施形態では上述のように、パワーMOSFET
Q3のオン期間を決定する集積回路IC2の内部タイマ
の時限時間、つまりインバータ回路4の発振周波数をラ
ンプFL1,FL2の点灯中には変化させずに固定して
いる。
【0049】ところで、本発明者らは上記放電灯点灯装
置を用いて、前述のHE28WのランプとHO54Wの
ランプとを点灯した場合のランプ電流を測定したところ
図2に示すような特性を示すという知見を得た。図2中
イはHEランプの電流を示し、ロはHOランプの電流を
示す。また、両ランプのランプ定格電力の比はl:1.
9である。図では、インバータ回路4の発振周波数を5
0k Hz固定で動作させると、HE28Wでは170m
A、HO54Wでは400mAのランプ電流が得られ、
それぞれの定格出力(HE:28W、HO:54W)が
得られることを示している。このときのインダクタL4
とコンデンサC12とのLC共振回路の固有振動周波数は
略28kHzに設定してあり、チョッパ回路2の出力電
圧は400Vとした。
【0050】しかして、本実施形態ではHE28Wのラ
ンプとHO54Wのランプ( HE:982Ω、HO:3
37Ω)と、インダクタL4( 2.2mH) −コンデン
サC12(15nF)の組合せとチョッパ電圧(400
V) および発振周波数を50kHzで固定する組み合わ
せにより、HE28Wの使用時は170mA、HO54
Wの使用時は400mAのランプ電流が得られ、上記ラ
ンプ電流をそれぞれ得られる組合せの構成であれば、H
E28WとHO54Wのランプで共用できる放電灯点灯
装置が実現できた。
【0051】また、集積回路IC2の2番端子に抵抗R
20と可変抵抗VR20との直列回路を接続して、可変抵抗
VR20の調整によりインバータ回路4の発振周波数を調
整可能としてある。可変抵抗VR20の抵抗値を大きくす
るほど発振周波数は低くなる。しかして、複数種のラン
プのそれぞれを点灯させたときに個々の適合ランプの定
格が得られるようにインバータ回路4の発振周波数を可
変抵抗VR20により調節すれば、インバータ回路4の発
振周波数を可変することによりそれぞれのランプに応じ
た定格出力をインバータ回路4からランプに供給し、大
々的な回路の追加を行なわずに非常に簡単な制御のみで
定格が異なるランプを適合ランプとして使用することが
できる、低価格な放電灯点灯装置が提供可能となる。
【0052】つまり、インバータ回路4の発振周波数を
調節すれば、管長が2フィートである定格14WのHE
ランプと定格24WのHOランプを共用したり、管長が
3フィートである定格21WのHEランプと定各39W
のHOランプを共用したり、あるいは管長が5フィート
である定各35WのHEランプと定格49WのHOラン
プを共用することが可能になる。
【0053】ところで、上述のような昇圧チョッパ回路
2と自励他制のハーフブリッジ型インバータ回路との組
み合わせ以外にも、図4に示すように共振回路を形成し
ているLCのインピーダンス要素が商用交流電源ACの
電源電圧に応じて変化する、いわゆる高周波充電式のイ
ンバータ回路を用いたものや、ハーフブリッジ型のイン
バータ回路の一方のスイッチング素子をチョッパ回路の
スイッチング素子と兼用する、いわゆる1石兼用式のイ
ンバータ回路を用いたものや、図5に示すようにハーフ
ブリッジ型のインバータ回路の両方のスイッチング素子
Q1’,Q2’をチョッパ回路と兼用する、いわゆる2
石兼用式のインバータ回路を用いたものや、4つのスイ
ッチング素子をブリッジ状に接続してなる、いわゆるフ
ルブリッジ式のインバータ回路を用いたもの、スイッチ
ング素子を1つしか具備しない、いわゆる1石式のイン
バータ回路を用いたもの、あるいはプッシュプル式のイ
ンバータ回路を用いたものなどにおいてもLC共振回路
の組み合わせは無限にあり、インバータ回路の発振周波
数を約20〜100kHzの範囲内で適宜値に調節し、
その周波数に固定したままで、HEランプとHOランプ
との同形状同寸法の異定格の2種のランプに1つの点灯
装置で対応することが可能になる。
【0054】(実施形態2)実施形態1では、インバー
タ回路4の発振周波数を固定し、無制御でHEランプと
HOランプとの共用を図っているが、ランプの動作には
予熱、始動、寿命末期の検出等各種の動作状態があるな
ど、実使用上は無制御とするよりもランプの種類に応じ
た制御を行なうのが望ましい。
【0055】本実施形態では、図6のブロック図に示す
ように負荷回路6に接続されたランプFLの種類(HE
ランプとHOランプ)を判別するランプ種類判別回路1
0を備え、このランプ種類判別回路10により求めたラ
ンプの種類に応じてチョッパ補正回路12がチョッパ回
路2の出力電圧を制御するようにしたものである。
【0056】図7にランプ種類判別回路10の具体例を
示す。なお、チョッパ回路2、チョッパ制御回路3、イ
ンバータ回路4、インバータ制御回路5の構成について
は基本的に実施形態1と共通である。図2(a)(b)
に示したようにHEランプとHOランプとでは互いにフ
ィラメント抵抗値が異なっている。つまり、HEランプ
のフィラメント抵抗値は定格電力にかかわりなく40Ω
であるのに対し、HOランプのフィラメント抵抗値は、
定格電力に応じて12Ω、8Ω、7Ωがある。そこで、
本実施形態のランプ種類判別回路10では上記フィラメ
ント抵抗値の違いを利用してHEランプとHOランプの
種類を判別する。
【0057】ランプ種類判別回路10は、図7に示すよ
うに、ランプFLの一方のフィラメントに接続され、商
用交流電源ACの電源投入後かつ予熱前のわずかな時間
に整流回路1の出力端から直流電圧を上記フィラメント
間に印加して種類の判別を行なうものであり、バイポー
ラトランジスタからなるスイッチング素子Q5〜Q8、
サイリスタSCR、コンパレータCP3、抵抗R35〜R
40、コンデンサC20〜C23並びにダイオードD10,D11
などで構成される。
【0058】スイッチ11をオンして商用交流電源AC
が投入されると、整流回路1の脈流出力電圧が抵抗R3
5,R36を介してコンデンサC20に印加されてコンデン
サC20が充電される。これとほぼ同時に抵抗R39を介し
てコンデンサC21も充電される。コンデンサC21の充電
電圧によって2つのスイッチング素子Q5,Q6がオン
するとともに、スイッチング素子Q5がオンすることで
スイッチング素子Q7もオンする。すると、充電された
コンデンサC20の両端電圧がスイッチング素子Q7から
ダイオードD10を介してランプFLのフィラメントに印
加され、コンデンサC20→ダイオードD10→フィラメン
ト→抵抗R37→ダイオードD11→スイッチング素子Q6
→抵抗R38→コンデンサC20の経路で電流が流れる。こ
のとき、フィラメントの抵抗値の違いによって抵抗R38
の両端電圧に差が生じる。ゆえに、抵抗R38の両端電圧
をコンパレータCP3にて基準電圧Vrと比較すること
でフィラメント抵抗値の違いに基づくランプFLの種類
判別が可能となる。
【0059】コンパレータCP3の出力端はサイリスタ
SCRのゲートに接続されており、たとえばランプFL
としてフィラメント抵抗値が大きい方のHEランプが接
続されていれば、コンパレータCP3の出力がHレベル
となってサイリスタSCRがターンオンする。その結
果、サイリスタSCRを介してコンデンサC23が充電さ
れ、このコンデンサC23の充電電圧がランプ種類の判別
信号としてインバータ制御回路5に入力される。チョッ
パ制御回路3ではHレベルの判別信号が入力されればチ
ョッパ回路2の出力電圧を低くするように制御してHE
ランプからなるランプFLに定格電流を供給する。
【0060】一方、ランプFLとしてフィラメント抵抗
値が小さい方のHOランプが接続されていれば、コンパ
レータCP3の出力がLレベルとなるためにサイリスタ
SCRがターンオンしない。よって、コンデンサC23が
充電されないからチョッパ制御回路3にはLレベルの判
別信号が入力される。チョッパ制御回路3はLレベルの
判別信号が入力されるとチョッパ回路2の出力電圧を高
くするように制御してHOランプからなるランプFLに
定格電流を供給する。
【0061】また、コンデンサC20の放電によって抵抗
R40を介してコンデンサC22が充電される。ここで、抵
抗R40とコンデンサC22の時定数はコンデンサC20,C
21の充電時間よりも大きく設定してあり、上記抵抗R40
とコンデンサC22でタイマ回路が構成してある。コンデ
ンサC22の両端電圧が上昇してスイッチング素子Q8が
オンすると、インバータ制御回路5によってランプFL
の予熱が開始される前にスイッチング素子Q5,Q6の
ベース電流が引き抜かれてスイッチング素子Q5〜Q7
がすべてオフとなり、ランプ種類判別回路10がランプ
FLや整流回路1から切り離される。よって、ランプ種
類判別回路10がランプFLの予熱および点灯動作に何
ら影響を与えることがない。
【0062】上述のように本実施形態では、フィラメン
ト抵抗値の違いに基づいてランプの種類を判別するラン
プ種類判別回路10を設け、ランプ種類判別回路10の
判別結果に応じてチョッパ制御回路3が自動的にチョッ
パ回路2の出力電圧を可変制御するようにしているの
で、実施形態1のように無制御である場合よりもさらに
安定した動作が可能になる。
【0063】なお、本実施形態ではランプFLを予熱す
る前にフィラメント抵抗値の検出を行なっているが、制
御をさらに簡単にするためにランプFLの点灯後にフィ
ラメント抵抗値の検出を行なうようにしてもよい。
【0064】図8および図9は、図7に示した回路にお
いて、インバータ回路4に含まれるLC共振回路を構成
するインダクタL4を3.3mHとし、コンデンサC12
を5.1nFとしたときの周波数−ランプ電流特性を示
している。図8ではチョッパ回路2の出力電圧を400
Vとしたときに発振周波数f1(≒65kHz)でHE
ランプの定格出力が得られたことを示しており、図9で
はチョッパ回路の出力電圧を600Vとしたときに発振
周波数f1でHOランプの定格出力が得られたことを示
している。
【0065】上述のように、HEランプとHOランプと
に応じてチョッパ回路2の出力電圧を調節することによ
り各ランプの共振カーブの滑らかな部分を用いることが
できるから、LC共振回路とインバータ回路4の発振周
波数との関係が進相にならずインバータ回路4の回路素
子へのストレスを防止することができる。なお、チョッ
パ回路2を設けていない場合でも、ランプの種類に応じ
て交流電源ACの入力電圧を可変する構成を採用するこ
とも可能である。
【0066】(実施形態3)本実施形態は、図10のブ
ロック図に示すように実施形態2と同様のランプ種類判
別回路10と、このランプ種類判別回路10による判別
結果に応じてインバータ回路4に含まれるLC共振回路
の容量成分を可変して共振特性を切り替える共振切替回
路13とを備え、ランプの種類に応じてインバータ回路
4のLC共振回路の共振特性の切替制御を行なうように
して、制御性を向上させたものである。なお、チョッパ
回路2、チョッパ制御回路3、インバータ回路4、イン
バータ制御回路5並びにランプ種類判別回路10の構成
については基本的に実施形態1および実施形態2と共通
であるから説明を省略する。
【0067】共振切替回路13はランプ種類判別回路1
0からの判別信号に応じてインバータ回路4に含まれる
LC共振回路の容量成分を可変するもので、ランプの種
類がHEランプである場合には上記LC共振回路の容量
成分を増大させ、HOランプである場合には上記LC共
振回路の容量成分を減少させる。なお、容量成分を可変
するには、たとえばLC共振回路にスイッチによって容
量成分の接続・切り離しを行なうなどの適宜の手段を用
いることができる。
【0068】図11に共振特性の切替制御の具体例を示
す。図示回路構成では、インバータ回路4にいわゆる他
励他制御のハーフブリッジ型インバータ回路を用いてい
る点以外、チョッパ回路2、チョッパ制御回路3並びに
インバータ制御回路5の構成については基本的に実施形
態1と共通である。図2(a)および(b)に示したよ
うにHEランプとHOランプとではその定常点灯時のラ
ンプ電圧が異なっている。
【0069】図示例ではLC共振回路を、コンデンサC
12a(3.2nF)およびコンデンサC12b(2.0n
F)とインダクタL4(3.3mH)とにより構成した
ものであり、コンデンサC12bをスイッチ要素SWと直
列接続し、このスイッチ要素SWを共振切替回路13に
よりオンオフさせるようにしたものである。つまり、ス
イッチ要素SWがオンであると3.2nFと2.0nF
とを並列接続した合成容量である5.2 nFと3.3
mHとの直列共振になり、スイッチ要素SWがオフであ
ると3.2nFと3.3mHとの直列共振になる。
【0070】図12に上記定数に設定した場合のHEラ
ンプとHOランプとに対する共振特性を示す。HOラン
プに対してはランプ電流が小さくなり、HEランプに対
してはランプ電流が大きくなるのであって、両ランプで
定格出力を得られることがわかる。なお、図12はチョ
ッパ回路2の出力電圧を400Vとした場合の例を示し
ている。
【0071】上述のようにHEランプとHOランプとの
違いに対して共振特性を変化させるから、より柔軟かつ
精密にランプ制御が可能になる。また、上述の回路例で
はLC共振回路を構成するコンデンサの容量を変化させ
ているが、インダクタンスを変化させるようにしても同
様の効果が得られる。さらに、LC共振回路の特性を予
熱、始動、正常点灯、寿命末期などに対応させて切り換
えるようにしてもよい。
【0072】(実施形態4)上述した各実施形態では、
ランプのフィラメント抵抗に基づいてランプの種類を判
別しているが、本実施形態ではランプ電圧を検出してそ
のランプ電圧からランプの種類を判別するようにしてい
る。図13は本実施形態のブロック図を示しており、ラ
ンプ電圧を検出して種類の判別を行なうランプ種類判別
回路10を備え、このランプ種類判別回路10による判
別結果に応じて、ランプ種類補正回路14を通してチョ
ッパ回路2の出力電圧を制御したり、インバータ回路4
の共振特性を制御したりしている。
【0073】たとえば、HE28WとHO54Wとを例
とすれば、HE28Wでは通常点灯時のランプ電圧が1
67V、HO54Wでは135Vである。したがって、
ランプ電圧の違いを利用してランプの種類を判別するこ
とができる。他の構成および動作は上述した各実施形態
と同様である。
【0074】ところで、本発明者らは寿命末期時のラン
プ電圧が略200V(25℃時)であるという知見を実
験により得ることができた。そこで、図14に示すよう
な回路構成を採用すれば、寿命末期の制御を行なうこと
ができる。ここでは、ランプの種別をランプ種類判別回
路10’で検出する。ランプ種別判別回路10’は、ト
ランスT1の2次巻線に生じる誘起電圧でダイオードD
5および抵抗R32を介してコンデンサC30を充電し、ラ
ンプ電圧に対応したコンデンサC30の両端電圧をコンパ
レータCP4で基準電圧Vrと比較することにより、H
EランプとHOランプの種類を判別している。このコン
パレータCP4の出力がインバータ制御回路5に入力さ
れており、インバータ制御回路5ではランプの種類に応
じてスイッチング素子Q2’,Q3’のオンオフの周波
数(発振周波数)を可変制御し、ランプの定格にあった
出力を得る。なお、タイマ回路を用いてランプFL1,
FL2の点灯の数十秒後に検出を行なうようにしてもよ
い。また、ランプ電圧の代わりにランプ電流を検出し
て、ランプ電流の違いからランプの種類を判別すること
も可能である。
【0075】ところで、ランプFL1 ,FL2 が寿命末
期に近付くとランプ電流が減少してランプ電圧が上昇
し、インバータ回路4’の出力電圧も上昇するから、ト
ランスT1の2次巻線の誘起電圧が上昇してランプ種類
判別回路10’のコンデンサC30の両端電圧が異常上昇
する。そこで、本実施形態ではコンデンサC30の両端電
圧が異常上昇した場合にオンするツェナーダイオードZ
D2と、ツェナーダイオードZD2がオンしたときにイ
ンバータ制御回路5に異常検出信号(エミレス検出信
号)を出力する異常検出回路15とを備えている。イン
バータ制御回路5では、異常検出回路15から異常検出
信号が入力されるとインバータ回路4の動作を停止させ
たり制限したりする。その結果、寿命末期では無負荷状
態に近くなってランプ電圧が上昇するのに対して、この
ような過電圧から回路要素を保護することができるので
ある。なお、LC共振回路はインダクタL4とコンデン
サC12,C12’により構成される。
【0076】上述した例ではランプ電圧に基づいてラン
プの種類を判別しているが、ランプ電流を検出するよう
にしても同様の技術を適用することができる。
【0077】(実施形態5)本実施形態は、フィラメン
トにインピーダンス要素を直列に接続することにより、
ランプの種類による予熱電流の違い対応可能としたもの
である。
【0078】図15は、HE28WのランプとHO54
Wのランプの予熱電流特性を示したものである。図中
イ、イ’はHEランプの予熱電流の最大、最小を示し、
ロ、ロ’はHOランプの予熱電流の最大、最小をそれぞ
れ示す。ランプの予熱電流(図15:予熱電流の最大と
最小はIEC81Aでの推奨値)はランプそれぞれに差
がある。
【0079】ランプの寿命を考慮すると、コールドスタ
ートさせないtめに、予熱電流は少なくとも最小値以上
にすることが必要である。図15によれば、予熱時間が
1秒であればHOランプでは最低850mA、HEラン
プでは最低250mAの予熱電流が必要である。このよ
うに必要最小限の予熱電流に3.4倍の差がある。一
方、フィラメントのみのインピーダンスの差は40/8
=5倍である。そこで、この差を小さくするために、本
実施形態では、図16に示すように、フィラメント抵抗
Rに対してインピーダンス要素Xを直列接続しているの
である。その結果、予熱電流Ipreは、フィラメント抵
抗Rとインピーダンス要素Xとの直列回路に印加される
電圧Eとの関係から、 Ipre=E/Z になる。ただし、全インピーダンスZ=(X2+R2
1/2である。図示例ではインピーダンス要素Xをコンデ
ンサのような容量性とした。なお、図17からわかるよ
うにフィラメント抵抗Rにインピーダンス要素Xを直列
接続したとしてもHEランプの予熱電流については変化
率が比較的少なく、HOランプの予熱電流を大きく変化
させるから、両者に適合させるような適宜のインピーダ
ンス要素Xを選択することができる(図17は予熱電流
とインピーダンス要素Xと電圧Eとの関係を示してい
る)。このように、インピーダンス要素Xを設けること
により、予熱電流の変化幅を改善することができ、ラン
プを共用させる際の予熱設計に効果がある。
【0080】
【発明の効果】請求項1の発明は、同形状同寸法で定格
がそれぞれ異なる複数種の蛍光灯を適合ランプとし、商
用電源を整流平滑して直流電源を得る電源回路と、この
電源回路に接続される1乃至複数のスイッチ要素並びに
LC共振回路を具備し該1乃至複数のスイッチ要素が高
周波でスイッチング動作することでLC共振回路を介し
て上記蛍光灯に高周波電力を供給するインバータ回路
と、少なくとも上記複数種の蛍光灯のそれぞれを点灯さ
せるときにインバータ回路の発振周波数を変化させずに
個々の適合ランプの定格が得られるように動作特性を補
正する補正手段とを設けたものであり、インバータ回路
の発振周波数を固定したままで補正手段により動作特性
を変化させることで、それぞれの蛍光灯に応じた定格出
力を得ることができ、大々的な回路の追加を行なわずに
非常に簡単な制御のみで定格が異なる同形状同寸法の蛍
光灯を適合ランプとして使用することができる、低価格
な放電灯点灯装置が提供可能となるという利点がある。
【0081】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記蛍光灯の種類を判別する種類判別手段を備え、
該種類判別手段の判別結果に基づいて上記補正手段が動
作特性を補正するものであり、請求項1の発明の効果に
加えて、たとえば、使用者などが蛍光灯の種別を手動で
設定するような手間をかける必要がなく、使い勝手の向
上が図れるという利点がある。
【0082】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、上記種類判別手段が、それぞれの蛍光灯のフィラメ
ント抵抗値を検出し該抵抗値に基づいて種類の判別を行
なうものであり、請求項2の発明の効果に加えて、簡単
な回路構成で蛍光灯の種別が容易に判別できるという利
点がある。
【0083】請求項4の発明は、請求項2の発明におい
て、上記種類判別手段が、それぞれの蛍光灯の点灯時に
おけるランプ電圧またはランプ電流を検出し該検出電圧
または検出電流に基づいて種類の判別を行なうものであ
り、請求項2の発明の効果に加えて、簡単な回路構成で
蛍光灯の種別が容易に判別できるという利点がある。
【0084】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、上記補正手段が、上記電源回路の出力電圧を可変す
るものであり、請求項1の発明の作用に加えて、電源回
路の出力電圧を可変するだけの簡単な回路構成で定格の
異なる蛍光灯に適合させることができるという利点があ
る。
【0085】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、上記補正手段が、上記LC共振回路の共振特性を可
変するものであり、請求項1の発明の作用に加えて、L
C共振回路の共振特性を可変にするだけの簡単な回路構
成で定格の異なる蛍光灯に適合させることができるとい
う利点がある。
【0086】請求項7の発明は、請求項1ないし請求項
6の発明において、フィラメントに予熱電流を流す経路
に定格の異なるそれぞれの蛍光灯に適正な予熱電流を流
すインピーダンス要素が挿入されているものであり、請
求項1ないし請求項6の発明の作用に加えて、定格の異
なる蛍光灯に対してインピーダンス要素を設けるだけの
簡単な回路構成で適性な予熱電流を得ることができると
いう利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す具体回路図である。
【図2】同上の動作説明図である。
【図3】同上に用いられるT5ランプの特性を示し、
(a)がHEランプ、(b)がHOランプである。
【図4】同上の他の構成を示す回路図である。
【図5】同上のさらに他の構成を示す回路図である。
【図6】実施形態2を示すブロック図である。
【図7】同上の具体回路図である。
【図8】同上の動作説明図である。
【図9】同上の動作説明図である。
【図10】実施形態3を示すブロック図である。
【図11】同上の具体回路図である。
【図12】同上の動作説明図である。
【図13】実施形態4を示すブロック図である。
【図14】同上の具体回路図である。
【図15】実施形態5に対応する予熱電流の説明図であ
る。
【図16】同上の概略回路図である。
【図17】同上の動作を説明する図である。
【符号の説明】
1 整流回路 2 チョッパ回路 3 チョッパ制御回路 4 インバータ回路 5 インバータ制御回路 6 負荷回路 IC2 集積回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同形状同寸法で定格がそれぞれ異なる複
    数種の蛍光灯を適合ランプとし、商用電源を整流平滑し
    て直流電源を得る電源回路と、この電源回路に接続され
    る1乃至複数のスイッチ要素並びにLC共振回路を具備
    し該1乃至複数のスイッチ要素が高周波でスイッチング
    動作することでLC共振回路を介して上記蛍光灯に高周
    波電力を供給するインバータ回路と、少なくとも上記複
    数種の蛍光灯のそれぞれを点灯させるときにインバータ
    回路の発振周波数を変化させずに個々の適合ランプの定
    格が得られるように動作特性を補正する補正手段とを設
    けたことを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 上記蛍光灯の種類を判別する種類判別手
    段を備え、該種類判別手段の判別結果に基づいて上記補
    正手段が動作特性を補正することを特徴とする請求項1
    記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 上記種類判別手段は、それぞれの蛍光灯
    のフィラメント抵抗値を検出し該抵抗値に基づいて種類
    の判別を行なうことを特徴とする請求項2記載の放電灯
    点灯装置。
  4. 【請求項4】 上記種類判別手段は、それぞれの蛍光灯
    の点灯時におけるランプ電圧またはランプ電流を検出し
    該検出電圧または検出電流に基づいて種類の判別を行な
    うことを特徴とする請求項2記載の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 上記補正手段は、上記電源回路の出力電
    圧を可変することを特徴とする請求項1記載の放電灯点
    灯装置。
  6. 【請求項6】 上記補正手段は、上記LC共振回路の共
    振特性を可変することを特徴とする請求項1記載の放電
    灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 フィラメントに予熱電流を流す経路に定
    格の異なるそれぞれの蛍光灯に適正な予熱電流を流すイ
    ンピーダンス要素が挿入されていることを特徴とする請
    求項1ないし請求項6記載の放電灯点灯装置。
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