JP5009529B2 - 炭材ペレットの製造方法 - Google Patents

炭材ペレットの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5009529B2
JP5009529B2 JP2006010177A JP2006010177A JP5009529B2 JP 5009529 B2 JP5009529 B2 JP 5009529B2 JP 2006010177 A JP2006010177 A JP 2006010177A JP 2006010177 A JP2006010177 A JP 2006010177A JP 5009529 B2 JP5009529 B2 JP 5009529B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
monomer
less
manufacturing
coke
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006010177A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007191561A (ja
Inventor
誠章 内藤
俊次 笠間
務 岡田
克之 河野
悟 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd, Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP2006010177A priority Critical patent/JP5009529B2/ja
Publication of JP2007191561A publication Critical patent/JP2007191561A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5009529B2 publication Critical patent/JP5009529B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Coke Industry (AREA)
  • Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)

Description

本発明は、炭材ペレットの製造方法に関する。より詳しくは、製鉄プロセスでの使用、特に、高炉用燃料及び炭材、焼結用燃料、コークス炉用配合原料等の使用に好適な炭材ペレットの製造方法に関する。
製鉄所における各工程において、多量の微粉の炭材が発生する。例えばコークス乾式消火設備や、コークス粉剤設備で発生する微粉コークス、石炭やコークスの運搬時、特にベルトコンベアの乗り継ぎ部の集塵機で補集される微粉石炭や微粉コークス等である。環境面、又は、資源の有効活用といった面からも、これらの微粉炭材は、製鉄所内で消費することが望ましいが、これらの微粉炭材を、そのまま焼結用の燃料や高炉用炭材として使用すると、生産性、及び、安定操業の面で大きな問題が生じるため、通常、ペレット化するなど、造粒処理して再利用される。このとき、微粉炭材の造粒性が十分でないことが多く、強度の高い微粉炭材の造粒物を得るためには、造粒機での混練時間を増やすなど、非常に製造時間が長くなったり、大量のバインダーなどを添加する必要がある。
そのような背景から、造粒効率を向上する技術や造粒後の造粒物強度を向上する技術が要望されていた。
コークス粒の製造方法に関し、粉コークス、水硬性物質及び効果促進剤を混合し造粒する製造方法、及び、必要に応じて減水剤などを併用できることが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。減水剤としては一般市販のリグニンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、メラミンスルホン酸塩、ポリカルボン酸等が挙げられ、造粒を促進するための糊剤として、リグニン、PVA、MC、CMC、アクリル酸塩などの有機高分子材料が例示されている。しかし、このような製造方法における粉コークスは、水硬性物質を添加しているため、長期間養生した後のコークス粒強度は向上するものの、養生前の強度を向上させ、運搬時等における崩壊を抑制する工夫をする余地があった。また、微粉炭材の造粒性を向上させる工夫をする余地があった。さらに、特許文献1における製造方法における粉コークスは、粒径が0.25mm以下の微粒部が20〜40重量%、3.0mm以上の粗粒部が20重量%以下であり、原料の粉コークス粒度を調整し、コークス造粒物の強度を向上させる検討をする余地があった。
粉コークスの造粒方法に関し、(1)1.0mm以下の粒子が70重量%以上を占める粉コークスを含有水分が10〜28%になるように水分調整しながら遠心力を利用した造粒機を用いて造粒する方法(例えば、特許文献2参照。)、(2)コークス製造過程で発生する微粉コークスと製鉄所内で発生する微粉原料とを60〜80:40〜20で混合し、ペレタイザー上で10〜20%の水を添加しつつ造粒する方法が開示されている(例えば、特許文献3参照。)。また、微粉コークスによる小ペレットの製造方法に関し、(3)微粉コークスにセメント等を配合し、造粒し、養生する製造方法が開示されている(例えば、特許文献4参照。)。このような方法により製造された粒コークスや小ペレットは、粒子の崩壊等を生じることなく使用できる充分な強度を有することが重要となっている。例えば、(3)では養生前のグリーンペレットの強度が充分でない場合、(4)では乾留前のグリーンペレットの強度が充分でない場合、ベルトコンベアで運搬する際等に、これらの方法により製造したペレットが崩壊するおそれがある。したがって、グリーンペレットの強度を充分に高め、製鉄プロセスでの使用に耐える強度を有する炭材ペレットを効率よく製造するための工夫の余地があった。
特公昭62−167395号公報(第1、2頁) 特公平8−19485号公報(第1頁) 特公平7−2977号公報(第1頁) 特公昭59−3511号公報(第1頁)
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、コークスや無煙炭の粉砕時やコンベアの乗り継ぎ部で集塵される微粉炭材、コークス乾式消化設備(CDQ;Coke Dry Quenching equipment)で発生する微粉コークス、粉コークスや無煙炭の微粉部分等を用いて、充分な強度を有するグリーンペレットを形成し、製鉄プロセスでの使用に耐える強度を有する炭材ペレットを効率よく製造する方法を提供することを目的とするものである。
本発明者等は、炭材ペレットを製造する方法について種々検討したところ、高分子化合物を用いて微粉炭材を含有する組成物を造粒すると、造粒が促進されることに着目し、高分子化合物としてカルボキシル基、スルホン酸基及びこれらの塩からなる群より選ばれる1種類以上を有するものを炭材ペレットの製造助剤として用いることにより、グリーンペレットや、製造後のペレットが充分な強度を有するものとでき、このため炭材ペレットの生産性が向上することを見いだした。また、特定の粒度分布を有する微粉炭材を造粒することにより、上述の作用効果を相乗的に発揮することができ、製鉄プロセスでの使用、特に、高炉用燃料及び炭材、焼結用燃料、コークス炉用配合原料等の使用に好適な炭材ペレットとできることを見いだし、上記課題をみごとに解決することができることに想到し、本発明に到達したものである。
すなわち本発明は、高分子化合物の存在下で微粉炭材を造粒処理して炭材ペレットを製造する方法であって、上記微粉炭材は、粒径20μm以下の粒度部分が5質量%以上であり、上記高分子化合物は、カルボキシル基、スルホン酸基及びこれらの塩からなる群より選ばれる1種類以上を有する化合物である炭材ペレットの製造方法である。
本発明はまた、アクリル酸、マレイン酸、スチレンスルホン酸及びこれらの塩からなる群より選ばれる1種類以上の単量体から構成される単量体単位を有する高分子化合物を必須として含有する炭材ペレットの製造助剤でもある。
以下に本発明を詳述する。
本発明の炭材ペレットの製造方法は、高分子化合物の存在下で微粉炭材を造粒処理することになる。
上記微粉炭材は、コークスや無煙炭の粉砕時やコンベアの乗り継ぎ部で集塵される微粉炭材、コークス乾式消化設備(CDQ)で発生する微粉コークス、粉コークスや無煙炭の微粉部分であり、そのままでは製鉄プロセスでの使用、特に、高炉用燃料及び炭材、焼結用燃料、コークス炉用配合原料等として使用できない細かい粒度部分を有する微粉炭材である。
上記微粉炭材としては、粒径20μm以下の粒度部分が5質量%以上かつ1mm以下の粒度部分が60質量%以上であることが好ましい。粒径20μm以下の粒度部分が5質量%未満であると、造粒性が低くなったり、得られた造粒物の強度が低下する恐れがある。1mm以下の粒度部分が60質量%未満であると、グリーンペレットや炭材ペレットが充分な強度を有さず、製造過程で崩壊したり、製鉄プロセスでの使用に耐えるものとならないおそれがある。微粉炭材としては、粒径20μm以下の粒度部分が、7質量%以上が好ましく、10質量%以上が更に好ましい。また、1mm以下の粒度部分が、60質量%以上が好ましく、70質量%以上が更に好ましい。
このように本発明によると、上記粒度分布を有し、粒径が小さいため通常は廃棄される微粉炭材や微粉コークス等を有効に利用することができる。なお、本発明で造粒処理される微粉炭材は、上記粒度分布を有する限り、他の成分を含む微粉炭材含有組成物であってもよく、微粉炭材を主成分とする組成物であってもよい。
本発明において、上記微粉炭材における20μm以下及び1mm以下の粒度部分の割合は、以下の方法により測定した値を用いることができる。
(粒度分布の測定方法)
2.8mm以上、1〜2.8mm、0.5mm〜1.0mm、0.25mm〜0.5mm、0.25mm以下にふるい分けし、質量を測定することにより、各粒度範囲の微粉炭材の割合を算出する。
ふるい振とう器はMIC−113−0−02(MARUIN&Co.,LTD)を用い600秒かけて乾燥した微粉炭材約300gを分級する。
ふるいはφ200mmの6.5メッシュ、16メッシュ、30メッシュ、60メッシュのものを使用する。
20μm以下の粒度範囲の微粉炭材の割合はレーザー回析/散乱式粒度分布測定装置 LA−910(堀場製作所社製)により測定する。測定はフロー式で行い、攪拌モーターの速度は7、循環ポンプの速度は7に設定し、測定前の超音波動作を10分に設定する。分散溶媒には蒸留水を使用し、0.25mm以下にふるい分けした微粉炭材を測定し、得られた累積ふるい下%のグラフから、20μm以下の粒度範囲の割合を算出し、全微粉炭材に対する割合に換算する。
上記炭材ペレットの原料として、微粉炭材のみを使用しても構わないが、粗粒炭材、他の成分などを添加してもかまわない。上記炭材ペレットの原料に占める微粉炭材の割合として、10質量%以上が好ましく、20質量%以上が更に好ましい。10質量%未満になると、粗粒炭材の割合が増加した場合、造粒性の低下を引き起こす可能性があり、他の成分の割合が増加した場合、得られた炭材ペレットの燃焼効率などの性能が低下する可能性がある。
本発明の炭材ペレットの製造方法においては、上記微粉炭材含有組成物を、カルボキシル基、スルホン酸基及びこれらの塩からなる群より選ばれる1種類以上を有する高分子化合物の存在下で造粒処理して製造することが好ましい。
このように、高分子化合物の存在下で微粉炭材を造粒処理して炭材ペレットを製造する方法であって、上記微粉炭材は、粒径20μm以下の粒度部分が5質量%以上かつ1mm以下の粒度部分が70質量%以上であり、上記高分子化合物は、カルボキシル基、スルホン酸基及びこれらの塩からなる群より選ばれる1種類以上を有する化合物である炭材ペレットの製造方法は、本発明の一つである。
上記高分子化合物は、分散剤として用いられてもよく、その使用形態としては特に限定されないが、造粒処理の際に微粉炭材含有組成物と高分子化合物とが共に存在することが望ましい。また、造粒処理の際に水分が含まれていてもよく、このような水分含有量としては、微粉炭材含有組成物と高分子化合物とを含む炭材ペレットの原料100質量%に対して5〜30質量%であることが好ましい。より好ましくは、6〜27質量%であり、更に好ましくは、7〜25質量%である。
なお、微粉炭材含有組成物と高分子化合物と水分とは充分に混合されていることが好ましく、例えば、パンペレタイザー、ドラムミキサー、アイリッヒミキサー、レーディゲミキサー、ロッドミル、ボールミル、ローラーミル等で混合する方法等が好適に用いることができる。
上記高分子化合物の使用量としては、微粉炭材含有組成物の造粒性(種類)や、高分子化合物の種類、使用する装置の種類等に応じて適宜設定すればよい。例えば、炭材ペレット100重量部に対して高分子化合物が0.001重量部以上であることが好ましく、また、5重量部以下であることが好ましい。0.001重量部未満であると、本発明の作用効果を充分に発揮することができなくなるおそれがあり、5重量部を超えると、ペレットに対する高分子化合物の添加量が多くなりすぎ、造粒過多となってペレットの大きな固まりができてしまい、ペレットの粒径のバラツキが大きくなる等の悪影響が生じるおそれがある。より好ましくは、0.01重量部以上であり、また、2重量部以下である。
上記高分子化合物としては、重量平均分子量が2000〜1000000であることが好ましい。重量平均分子量が2000未満であると、分散剤としての作用が低下するおそれがある。1000000を超えると、高分子化合物の粘度が高くなり過ぎて分散剤としての作用が充分に発揮されるように添加しにくいものとなるおそれがある。より好ましくは、3000以上であり、また、500000以下である。更に好ましくは、5000以上であり、また、100000以下である。
このように、上記高分子化合物は、重量平均分子量が2000〜100000の化合物である形態は、本発明の好ましい形態の一つである。
なお、本明細書中、重量平均分子量は、以下の測定条件で測定される値である。
(重量平均分子量測定条件)
カラム:水系GPCカラム「GF−7MHQ」(商品名、昭和電工社製)1本
キャリア液:リン酸水素二ナトリウム十二水和物34.5g及びリン酸二水素ナトリウム二水和物46.2gに超純水を加えて全量を5000gとする。
水溶液流速:0.5ml/min
ポンプ:「L−7110」(商品名、日立製作所社製)
検出器:紫外線(UV)検出器「L−7400」(商品名、日立製作所社製)、波長214nm
分子量標準サンプル:ポリアクリル酸ナトリウム(創和科学社より入手可能な重量平均分子量1300〜1360000のポリアクリル酸ナトリウム)
分析サンプルは、高分子化合物が固形分で0.1質量%となるように上記キャリア液で希釈することにより調整する。
ただし、上記測定条件で測定ができない高分子化合物については、以下の測定条件を適用する。
機種:Waters LCM1
キャリア液:水10999g、アセトニトリル6001gの混合液に酢酸ナトリウム三水和物115.6gを溶解し、更に30%水酸化ナトリウム水溶液でpH6.0に調節した水溶液
流速:0.8ml/min
カラム:水系GPCカラム「TSKgel GuardColumnSWXL+G4000SWXL+G3000SWXL+G2000SWXL」(東ソー社製)
カラム温度:35℃
検出器:Waters 410 示差屈折検出器
分子量標準サンプル:ポリエチレングリコール
分析サンプルは、高分子化合物が固形分で0.1%となるように上記キャリア液で希釈することにより調製する。
上記高分子化合物としてはまた、分散度が12以下であることが好ましい。分散度が12を超えると、微粉炭材含有組成物を分散する作用が小さくなることに起因して、ペレット化させる作用が低下する傾向にある。より好ましくは、10以下である。分散度とは、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)であり、分子量分布を表すものである。数平均分子量は、重量平均分子量と同様の方法で測定される。
これらの高分子化合物は、固形のまま添加しても構わないが、固形分濃度0.1〜70%の水溶液の形態で添加することが好ましい。
上記高分子化合物としては、(1)カルボキシル基及び/又はその塩を有する高分子化合物、(2)スルホン酸基及び/又はその塩を有する高分子化合物、(3)カルボキシル基及び/又はその塩、並びに、スルホン酸基及び/又はその塩を有する高分子化合物のいずれか1種又は2種以上が挙げられる。このような高分子化合物としては、カルボキシル基を有する単量体、スルホン酸基を有する単量体及びこれらの塩を有する単量体からなる群より選択される少なくとも1種の単量体を必須とする単量体組成で重合することにより得ることができるものが好ましい。このような単量体としては1種又は2種以上用いることができるが、より好ましくは、全単量体組成100モル%に対して、(1)カルボキシル基を有する単量体及び/又はその塩を有する単量体、並びに、(2)スルホン酸基を有する単量体及び/又はその塩を有する単量体の少なくとも一方を10モル%以上含有する単量体組成で重合してなるものである。単量体組成における(1)及び/又は(2)の単量体の含有量が10モル%未満であると、本発明における作用効果を充分には得られないおそれがある。更に好ましくは、30モル%以上であり、特に好ましくは、50モル%以上である。上記より好ましい高分子化合物のなかでも、カルボキシル基を有する単量体及び/又はその塩を有する単量体を必須とする組成で重合してなるものが更に好ましい。すなわち高分子化合物は、全単量体組成100モル%に対して、カルボキシル基を有する単量体及び/又はその塩を有する単量体を10モル%以上含有する単量体組成で重合してなるものであることが更に好ましい。
上記カルボキシル基を有する単量体やその塩を有する単量体としては、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、クロトン酸、アクリルアミドグリコール酸等のカルボキシル基を有する単量体やその塩等が好適である。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、無水マレイン酸、(メタ)アクリル酸及び/又はその塩がより好ましい。すなわち本発明におけるカルボキシル基及び/又はその塩を有する高分子化合物としては、無水マレイン酸、(メタ)アクリル酸及び/又はその塩を主成分とする単量体組成で重合してなるものが好ましい。より好ましくは、無水マレイン酸、アクリル酸及び/又はその塩である。また、塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩;アンモニウム塩;モノエタノールアミン、トリエタノールアミン等の有機アミシ塩が好適である。これらの中でも、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩が好ましく、ナトリウム塩がより好ましい。
上記スルホン酸基を有する単量体やその塩を有する単量体としては、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、スルホエチル(メタ)アクリレート、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等のスルホン酸基を有する単量体やその塩等が好適である。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、スチレンスルホン酸が好ましい。
このように、上記高分子化合物が、アクリル酸、マレイン酸、スチレンスルホン酸及びこれらの塩からなる群より選ばれる1種類以上の単量体を必須として構成される単量体単位を有するものである形態は、本発明の好ましい形態の一つである。
上記単量体組成は、カルボキシル基を有する単量体、スルホン酸基を有する単量体やこれらの塩を有する単量体の他に、これらの単量体と共重合可能な他の共重合性単量体1種又は2種以上を含んでいてもよい。
上記他の共重合性単量体としては、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルアシッドホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピルアシッドホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシ−3−クロロプロピルアシッドホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニルホスフェート等の酸性リン酸エステル基を有する単量体;ビニルフェノール等の石炭酸系単量体等の酸基を有する単量体及びその塩等が好適である。
上記他の共重合性単量体としてはまた、ポリエチレングリコールモノメタアクリル酸エステル、メトキシポリエチレングリコールモノメタクリル酸エステル、メトキシポリエチレングリコールモノアクリル酸エステル等のポリアルキレングリコール(メタ)アクリル酸エステル;3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキサイドを付加してなるポリアルキレングリコールモノアルケニルエーテル単量体;アリルアルコールにエチレンオキサイドを付加してなるポリエチレングリコールモノエテニルエーテル単量体;無水マレイン酸にポリエチレングリコールを付加させたマレイン酸ポリエチレングリコールハーフエステル等のポリアルキレングリコール鎖を有する単量体等が好適である。これらのポリアルキレングリコール鎖を有する単量体の中でも、エチレンオキサイド換算で5モル以上、100モル以下の鎖長のポリアルキレングリコール鎖を有する単量体が、入手が容易であり、また、擬似粒化性の向上、重合性の点から好ましい。より好ましくは、エチレンオキサイド換算で10モル以上、また、100モル以下の鎖長のポリアルキレングリコール鎖を有する単量体である。
上記他の共重合性単量体としては、上述したものの他にも、下記の化合物を用いることができる。
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸(N,N−ジメチルアミノエチル)、(メタ)アクリル酸(N,N−ジエチルアミノエチル)、(メタ)アクリル酸アミノエチル等の炭素数1〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエステル;(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド及びその誘導体;酢酸ビニル;(メタ)アクリロニトリル;N−ビニル−2−ピロリドン、ビニルピリジン、ビニルイミダゾール等の塩基含有単量体;N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド等の架橋性を有する(メタ)アクリルアミド系単量体;ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、アリルトリエトキシシラン等の加水分解性を有する基がケイ素原子に直結しているシラン系単量体;グリシジル(メタ)アクリレート、グリシジルエーテル(メタ)アクリレート等のエポキシ基を有する単量体;2−イソプロペニル−2−オキサゾリン、2−ビニル−2−オキサゾリン等のオキサゾリン基を有する単量体;2−アジリジニルエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルアジリジン等のアジリジン基を有する単量体;フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、塩化ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン基を有する単量体;(メタ)アクリル酸と、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール等の多価アルコールとのエステル化物等の分子内に不飽和基を複数有する多官能(メタ)アクリル酸エステル;メチレンビス(メタ)アクリルアミド等の分子内に不飽和基を複数有する多官能(メタ)アクリルアミド;ジアリルフタレート、ジアリルマレエート、ジアリルフマレート等の分子内に不飽和基を複数有する多官能アリル化合物;アリル(メタ)アクリレート;ジビニルベンゼン。
上記他の共重合性単量体の含有量としては、上述した(1)カルボキシル基を有する単量体及び/又はその塩を有する単量体、並びに、(2)スルホン酸基を有する単量体及び/又はその塩を有する単量体の全単量体組成に対する割合を満足していればよい。他の共重合性単量体の含有量としては、例えば、全単量体組成に対して、0.1〜90モル%の範囲とすることが好ましい。
上記単量体を(共)重合する際には、分子量の調節を目的として、連鎖移動剤を用いることもできる。連鎖移動剤としては、メルカプトエタノール、メルカプトプロピオン酸、t−ドデシルメルカプタン等のメルカプト基を有する化合物;四塩化炭素;イソプロピルアルコール;トルエン;次亜リン酸、次亜リン酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム等の連鎖移動係数の高い化合物等が好適である。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。連鎖移動剤の使用量としては、単量体1モルに対し、0.005〜0.15モルとすることが好ましい。
上記単量体を(共)重合する方法としては、従来公知の種々の重合法、例えば、水中油型乳化重合法、油中水型乳化重合法、懸濁重合法、分散重合法、沈澱重合法、溶液重合法、水溶液重合法、塊状重合法等を採用することができる。これらの中でも、重合コスト(生産コスト)の低減及び安全性等の観点から、水溶液重合法が好ましい。
上記重合に用いられる重合開始剤としては、熱又は酸化還元反応によって分解し、ラジカル分子を発生させる化合物であればよい。また、水溶液重合法により重合を行う場合には、水溶性を備えた重合開始剤を用いることが好ましい。重合開始剤としては、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩類;2,2′−アゾビス−(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、4,4′−アゾビス−(4−シアノペンタン酸)等の水溶性アゾ化合物;過酸化水素等の熱分解性開始剤;過酸化水素及びアスコルビン酸、t−ブチルハイドロパーオキサイド及びロンガリット、過硫酸カリウム及び金属塩、過硫酸アンモニウム及び亜硫酸水素ナトリウム等の組み合わせからなるレドックス系重合開始剤が好適である。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。重合開始剤の使用量としては、単量体の組成や重合条件等に応じて適宜設定すればよい。
上記重合における反応温度や反応時間等の重合条件としては、単量体の組成や、重合開始剤の種類等に応じて適宜設定すればよいが、反応温度としては、0〜150℃とすることが好ましく、40〜105℃とすることがより好ましい。また、反応時間としては、3〜15時間程度が好適である。水溶液重合法により重合を行う場合における単量体の反応系への供給方法としては、一括添加法、分割添加法、成分滴下法、パワーフィード法、多段滴下法により行うことができる。また、重合は常圧下、減圧下、加圧下の何れで行ってもよい。
上記高分子化合物の製造において、水溶液重合法を採用した場合に得られる高分子化合物水溶液中に含まれる、高分子化合物を含む不揮発分の濃度としては、70質量%以下であることが好ましい。70質量%を超えると、粘度が高くなり過ぎるおそれがある。
上記スルホン酸基及び/又はその塩を有する高分子化合物としては、β−ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物、メラミンスルホン酸塩ホルマリン縮合物、芳香族アミノスルホン酸ポリマー等の使用も可能である。
上記製造方法により得られるカルボキシル基、スルホン酸基及びこれらの塩からなる群より選ばれる1種類以上を有する高分子化合物を含む生成物は、そのまま本発明における製造助剤として用いることができるものである。このような高分子化合物としては、アクリル酸、マレイン酸、スチレンスルホン酸及びこれらの塩からなる群より選ばれる1種類以上の単量体を必須として構成される単量体単位を有することが好ましい。このように、アクリル酸、マレイン酸、スチレンスルホン酸及びこれらの塩からなる群より選ばれる1種類以上の単量体から構成される単量体単位を有する高分子化合物を必須として含有する炭材ペレットの製造助剤もまた、本発明の一つである。
上記製造助剤を用いる炭材ペレットの製造方法は、特定の粒度分布を有する微粉炭材を造粒することにより、グリーンペレットや、製造後のペレットが充分な強度を有するという作用効果を相乗的に発揮することができるものである。また、このようにして製造されたペレットは、製鉄プロセスでの使用に耐えうる強度を有する炭材ペレットとすることができ、特に、高炉用燃料及び炭材、焼結用燃料、コークス炉用配合原料等の使用に好適に用いることができるものである。
本発明の炭材ペレットの製造方法としては、また、必要に応じて水や生石灰等の従来公知の造粒添加剤等の他の成分1種又は2種以上を添加してもよい。
上記造粒処理剤とは、微粉炭材含有組成物を造粒する際に、造粒性を向上させるために用いる化合物等を意味する。このような造粒処理剤としては、本発明におけるカルボキシル基、スルホン酸基及びこれらの塩からなる群より選ばれる1種類以上を有する高分子化合物、及び、平均粒径が200μm以下の微粒子が含まれていてもよい。
上記造粒処理剤としては、生石灰、ベントナイト、リグニン亜硫酸塩(パルプ廃液)、澱粉、砂糖、糖蜜、水ガラス、セメント、ゼラチン、コーンスターチ等を1種又は2種以上用いることができ、これらの中でも、生石灰を用いることが好ましい。
上記造粒処理剤の使用量としては、炭材ペレット100重量部に対して、0.1重量部以上とすることが好ましく、また、5.0重量部以下とすることが好ましい。より好ましくは0.3重量部以上であり、また、2.5重量部以下である。
本発明においては、更に、炭材ペレットの崩壊を抑制することを目的として、必要に応じて平均粒径が200μm以下の微粒子をバインダーとして用いて造粒処理を行ってもよい。このような微粒子としては、上記平均粒径を有する微細な粒子であればよく、炭酸カルシウム、カオリンクレー、シリカ、珪砂、タルク、ベントナイト、ドロマイト粉末、ドロマイトプラスタ、炭酸マグネシウム、シリカフューム、無水石膏、セリサイト、モンモリロナイト、シラス、シラスバルーン、珪藻土、焼成珪藻土、シリコンカーバイド、黄色酸化鉄、炭酸ストロンチウム、炭酸バリウム、黒鉛、ワラストナイト、クレカスフェアー、カーボンブラック、べんがら、粉砕蛇紋岩、活性白土、ポルトランドセメント、粉砕珪石、粉砕蛇紋岩、酸化マグネシウム、焼成ヒル石、粉鉄鉱石、製鉄所以外のプロセスで発生するダスト、具体的には、フライアッシュや重油灰等の火力発電所で発生するダスト、製銅プロセスで発生するカラミ鉄精鉱や銅スラグ、アルミナ製造工程で排出される赤泥、その他、排煙脱硫石膏やアスベスト粉塵等が好適であり、1種又は2種以上を用いることができる。好ましくは、ベントナイト、ポルトランドセメント、粉鉄鉱石、炭酸カルシウム、フライアッシュ、カオリンクレー、シリカ、タルク、シリカフューム及び無水石膏からなる群より選択される少なくとも一種のものである。より好ましくは、ベントナイト、ポルトランドセメント、粉鉄鉱石、炭酸カルシウム、フライアッシュ、シリカフュームである。
上記平均粒径が200μm以下の微粒子の平均粒径としては、0.01μm以上であることが好ましく、また、100μm以下であることが好ましい。より好ましくは、0.02μm以上であり、また、50μm以下である。最も好ましくは、0.1μm以上であり、また、20μm以下である。
平均粒径が200μmを超えた場合、炭材ペレットの崩壊抑制効果のある微粒子の割合に対して、微粒子の付着する粒径の大きな粒子の割合が多くなるため、添加効果は得られにくくなる。一方、0.01μm未満になると、微粒子の凝集力が強くなり、微粉炭材含有組成物に分散しにくくなるから、添加効果は得られにくくなる。
上記平均粒径が200μm以下の微粒子の使用量としては、炭材ペレット100重量部に対し、0.1重量部以上とすることが好ましく、また、30重量部以下とすることが好ましい。より好ましくは、0.3重量部以上であり、また、10重量部以下である。
炭材ペレット100重量部に対し、0.1重量部未満の場合はペレットの崩壊抑制効果が得られにくくなり、30重量部より多く添加した場合、ペレットの崩壊抑制効果は頭打ちになる傾向にあるので、製造コスト面で無駄になるおそれがある。
本発明の炭材ペレットの製造方法は、上述のような構成であるので、コークスや無煙炭の粉砕時やコンベアの乗り継ぎ部で集塵される微粉炭材、コークス乾式消化設備(CDQ;Coke Dry Quenching equipment)で発生する微粉コークス、粉コークスや無煙炭の微粉部分等を用いて、充分な強度を有するグリーンペレットを形成し、製鉄プロセスでの使用に耐える強度を有する炭材ペレットを効率よく製造することができることとなる。
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「部」は「重量部」を、「%」は「質量%」を意味するものとする。
合成例1
攪拌機及びコンデンサを備えた容器(SUS316製)に、30%過酸化水素水溶液1.2部、イオン交換水113.8部を仕込み、攪拌下、65℃まで昇温した。続いて、上記容器内に、カルボキシル基含有単量体としての80%アクリル酸水溶液32.5部、及び、スルホン酸基含有単量体としての14.9%スチレンスルホン酸ナトリウム水溶液228.4部をそれぞれ別々の滴下口より180分かけて、並びに、L−アスパラギン酸0.5部とメルカプトプロピオン酸2.2部とイオン交換水22.3部を予め混合した水溶液25部とを210分で滴下し、更に30分65℃に維持した。その後、上記容器内の反応溶液のpHが8.0になるように水酸化ナトリウム48%水溶液を添加、混合することにより、固形分15.3%重合体水溶液(造粒処理剤1)を得た。このようにして得られた重合体水溶液中の重合体(高分子化合物1)の重量平均分子量を測定したところ、重量平均分子量は5400であった。
合成例2
温度計、撹拌機、滴下ロート、窒素導入管及び還流冷却器を備えたガラス製の反応容器に、イオン交換水1291部と、ポリアルキレングリコール鎖含有モノマーとしての、3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキサイドを平均50モル付加してなるポリアルキレングリコールモノアルケニルエーテルモノマー1812部と、酸基含有モノマーとしての無水マレイン酸188部とを仕込み、反応溶液とした。次いで、この反応溶液を60℃に昇温した。
続いて、この反応溶液に、重合開始剤としての、「NC−32W」(商品名;日宝化学社製、2,2’−アゾビス−2メチルプロピオンアミジン塩酸塩の87%濃度品)の15%水溶液50部を加えて7時間攪拌し、さらに温度を80℃まで上昇した後、1時間攪拌して重合反応を完結させた。
その後、この反応溶液を30%水酸化ナトリウム水溶液で中和して不揮発分の濃度が43.2%であるポリマー水溶液(造粒処理剤2)を得た。造粒処理剤2に含まれる高分子化合物(高分子化合物2)の重量平均分子量は23800であった。
合成例3
攪拌機及びコンデンサを備えた容器(SUS316製)に、30%過酸化水素水溶液1.2部、イオン交換水113.8部を仕込み、攪拌下、65℃まで昇温した。続いて、上記容器内に、スルホン酸基含有単量体としてのスチレンスルホン酸ナトリウム34部と、アクリルアミド26部を、水で希釈して254.4部に調整した水溶液を180分かけて、並びに、L−アスパラギン酸0.5部とメルカプトプロピオン酸2.2部とイオン交換水22.3部を予め混合した水溶液25部とを210分でそれぞれ別個の滴下口より滴下した。その後、更に30分65℃に維持することにより、固形分16.0%の重合体水溶液(造粒処理剤3)を得た。このようにして得られた重合体水溶液中の重合体(高分子化合物3)の重量平均分子量を測定したところ、重量平均分子量は5800であった。
合成例4
攪拌機及びコンデンサを備えた容器(SUS316製)に、イオン交換水805.5部及び連鎖移動剤としての45%次亜リン酸ナトリウム一水和物水溶液40.1部を仕込み、攪拌下、系の沸点(100℃)まで昇温した。
続いて、上記容器内に、カルボキシル基含有単量体としての80%アクリル酸水溶液2126.1部、並びに、重合開始剤としての15%過硫酸ナトリウム水溶液112.4部及び45%次亜リン酸ナトリウム一水和物水溶液160.2部を滴下した。上記80%アクリル酸水溶液、15%過硫酸ナトリウム水溶液、45%次亜リン酸ナトリウム一水和物水溶液は、それぞれ別々の滴下口より滴下した。80%アクリル酸水溶液は180分間で滴下した。15%過硫酸ナトリウム水溶液は185分間で滴下した。45%次亜リン酸ナトリウム一水和物水溶液は180分間で滴下した。滴下時間中、反応温度は系の沸点を維持した。滴下終了後、同温度に5分間保持した後、中和剤としての48%水酸化ナトリウム水溶液1889.0部を60分間かけて滴下することにより、重合体水溶液(造粒処理剤4)を得た。このようにして得られた重合体水溶液中の重合体(高分子化合物4)の重量平均分子量6200であった。
実施例1〜6、比較例1〜3及び比較例5
1mm以下の粒度割合が90%、20μm以下の割合が40%に調整したコークス(絶乾)100部に、バインダーと、分散剤を添加水で希釈した水溶液とを表1に示す添加量で添加し、セメントミキサーで1分間混合後、直径300mmのパンペレタイザーで10分混合した。
以上の操作で得られた造粒物の約半量を、粒度が変わらないように取り出し、2mの高さから、鉄板上に5回落下させた後、110℃で3時間乾燥し、ふるい分けを行うことにより、10mm以上の粒度の造粒物の割合を比較した。篩振盪機MIC−113−0−02(MARUIN&Co.,LTD)を用い、30秒でふるい分けした。
一方、造粒物の残りの約半量を、110℃で3時間乾燥し、粒径15〜20mmの粒度のペレット(乾燥ペレット)を無作為に10個選び、木屋式光度計で圧壊強度を測定した。
Figure 0005009529
実施例7〜9及び比較例4
以下に示したのは、焼結用の炭材造粒物製造の実施例及び比較例である。
CDQ粉と無煙炭の混合物を20μm以下が15質量%、1mm以下が75質量%に調整した炭材原料(水分7%に調整)100部に、表2に表す最終水分量、分散剤添加量になるように、分散剤水溶液を添加し、アイリッヒミキサーで5分間造粒した。
得られた造粒物を、湿体のままで篩分けを行い、造粒後の0.5mm以下の割合を比較することにより、造粒性の評価とした。
ふるい分け条件は、篩振盪機MIC−113−0−02(MARUIN&Co.,LTD)を用い、180秒でふるい分けした。
Figure 0005009529
実施例3において、1mm以下の粒度分布の割合が90%、20μm以下の割合が40%に調整したコークスの代りに、1mm以下の粒度分布の割合が90%、20μm以下の割合が10%に調整したコークスを使用する他は、実施例3と同様にして、落下強度、圧壊強度を評価したところ、それぞれ、53.0、2.6であった。

Claims (5)

  1. 高分子化合物の存在下で微粉炭材を造粒処理して炭材ペレットを製造する方法であって、
    該微粉炭材は、粒径20μm以下の粒度部分が5質量%以上であり、コークス若しくは無煙炭の粉砕時又はコンベアの乗り継ぎ部で集塵される微粉炭材、コークス乾式消化設備(CDQ)で発生する微粉コークス、粉コークス又は無煙炭の微粉部分の少なくとも1種であり、
    該高分子化合物は、アクリル酸、マレイン酸、スチレンスルホン酸及びこれらの塩からなる群より選ばれる1種類以上の単量体を必須として構成される単量体単位を有するものであり、カルボキシル基、スルホン酸基及びこれらの塩からなる群より選ばれる1種類以上を有する化合物であり、全単量体組成100モル%に対して、カルボキシル基を有する単量体及び/又はその塩を有する単量体、並びに、スルホン酸基を有する単量体及び/又はその塩を有する単量体の少なくとも一方を10モル%以上含有する単量体組成で重合してなるものであり、重量平均分子量が2000〜100000の化合物であることを特徴とする炭材ペレットの製造方法。
  2. 前記製造方法は、造粒処理の際の水分含有量を、微粉炭材と高分子化合物とを含む炭材ペレットの原料100質量%に対して5〜30質量%とすることを特徴とする請求項1に記載の炭材ペレットの製造方法。
  3. 前記製造方法は、高分子化合物の使用量を炭材ペレット100重量部に対して0.001重量部以上、5重量部以下とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の炭材ペレットの製造方法。
  4. 前記製造方法は、高分子化合物の重量平均分子量と数平均分子量との比である分散度を12以下とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の炭材ペレットの製造方法。
  5. 前記製造方法は、平均粒径が200μm以下の微粒子をバインダーとして炭材ペレット100重量部に対し、0.1重量部以上、30重量部以下用いて造粒処理を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の炭材ペレットの製造方法
JP2006010177A 2006-01-18 2006-01-18 炭材ペレットの製造方法 Active JP5009529B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006010177A JP5009529B2 (ja) 2006-01-18 2006-01-18 炭材ペレットの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006010177A JP5009529B2 (ja) 2006-01-18 2006-01-18 炭材ペレットの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007191561A JP2007191561A (ja) 2007-08-02
JP5009529B2 true JP5009529B2 (ja) 2012-08-22

Family

ID=38447519

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006010177A Active JP5009529B2 (ja) 2006-01-18 2006-01-18 炭材ペレットの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5009529B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20100047372A (ko) * 2008-10-29 2010-05-10 임서환 무연탄을 이용한 성형 고체연료 및 그 제조방법
KR101220546B1 (ko) 2011-09-23 2013-01-10 주식회사 포스코 수용성 아크릴 수지를 포함한 바인더 및 그 제조방법
CN102408931A (zh) * 2011-09-30 2012-04-11 内蒙古包钢钢联股份有限公司 一种高炉喷吹用混合燃料

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5636593A (en) * 1979-09-03 1981-04-09 Nippon Kokan Kk <Nkk> Granule of pulverized coke
JPS56159292A (en) * 1980-05-14 1981-12-08 Kao Corp Granulating agent for water slurry of coal powder
JPS5721492A (en) * 1980-07-15 1982-02-04 Neos Co Ltd Granulating agent for pulverized coal
JPS6116992A (ja) * 1984-07-03 1986-01-24 Agency Of Ind Science & Technol 燃料ブリケツトの製造方法
JPS6333495A (ja) * 1986-07-28 1988-02-13 Nikkei Tomakomai Kk 燃料造粒物の防湿性向上方法
JPS63196689A (ja) * 1987-02-10 1988-08-15 Nippon Steel Chem Co Ltd 粉コ−クスの成型法
JPH0635623B2 (ja) * 1989-04-12 1994-05-11 日本磁力選鉱株式会社 炭素粉の製団方法
JPH06108073A (ja) * 1992-09-30 1994-04-19 Sekisui Plastics Co Ltd 微粉炭の造粒方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007191561A (ja) 2007-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5180438B2 (ja) 炭材含有ペレットの製造方法
KR100816311B1 (ko) 제철용 소결 원료의 조립 처리 방법
KR100550438B1 (ko) 제철용 원료의 조립 처리 방법 및 제철용 조립 처리제
JP5009529B2 (ja) 炭材ペレットの製造方法
JP4159939B2 (ja) マラマンバ鉱石を含む焼結原料の造粒処理方法
JP5308711B2 (ja) 製鉄用焼結原料の造粒処理方法
JP4152285B2 (ja) 製鉄用焼結原料の造粒処理方法
JP4133766B2 (ja) 製鉄用原料の造粒処理方法
JP4152286B2 (ja) 製鉄用焼結原料の造粒処理方法
JP4133764B2 (ja) 製鉄用焼結原料の造粒処理方法
JP3822115B2 (ja) 製鉄用造粒処理剤およびこれを用いた造粒処理方法
JP4133111B2 (ja) 製鉄用原料の造粒処理方法
JP4204798B2 (ja) 製鉄用原料の造粒処理方法
JP3703769B2 (ja) 製鉄用原料の造粒処理方法
JP4190992B2 (ja) ピソライト鉱石を含む焼結原料の造粒処理方法
JP4191017B2 (ja) 焼結鉱の製造方法
JP4133113B2 (ja) 製鉄用原料の造粒処理方法
JP2003239024A (ja) 製鉄用原料の造粒処理方法
JP4190829B2 (ja) 製鉄用造粒処理剤
JP2005154824A (ja) 製鉄用焼結原料の造粒処理方法
JP3942167B2 (ja) 製鉄用原料の造粒処理方法
JP3949032B2 (ja) 製鉄用原料の造粒処理方法及び製鉄用造粒処理剤の運搬方法
JP4133112B2 (ja) 製鉄用原料の造粒処理方法
JP3792581B2 (ja) 製鉄用原料の造粒処理方法
JP2004076133A (ja) 製鉄用造粒処理剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080307

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120508

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120531

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5009529

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150608

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150608

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250