JP2003239024A - 製鉄用原料の造粒処理方法 - Google Patents

製鉄用原料の造粒処理方法

Info

Publication number
JP2003239024A
JP2003239024A JP2002037439A JP2002037439A JP2003239024A JP 2003239024 A JP2003239024 A JP 2003239024A JP 2002037439 A JP2002037439 A JP 2002037439A JP 2002037439 A JP2002037439 A JP 2002037439A JP 2003239024 A JP2003239024 A JP 2003239024A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw material
iron
making
pseudo
granulation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002037439A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4204789B2 (ja
Inventor
Tsutomu Okada
務 岡田
Jun Okazaki
潤 岡崎
Yozo Hosoya
陽三 細谷
Katsuyuki Kono
克之 河野
Satoru Miura
悟 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd, Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP2002037439A priority Critical patent/JP4204789B2/ja
Publication of JP2003239024A publication Critical patent/JP2003239024A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4204789B2 publication Critical patent/JP4204789B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼結原料に含まれる微粉の量を低減させる効
果が高く、焼結機の生産効率を向上させることができ、
製鉄用原料を造粒処理し擬似粒化またはペレット化する
のに好適に用いられる製鉄用原料の造粒処理方法を提供
する。 【解決手段】 付着力試験により求められる付着力評価
値が1.2以上となるように、高分子化合物を必須とす
る製鉄用造粒剤を選択し、この製鉄用造粒剤を製鉄用原
料(焼結原料またはペレット原料)に添加して造粒処理
(擬似粒化またはペレット化)する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製鉄用原料となる
焼結鉱の製造方法またはペレットの製造方法に関わり、
製鉄用原料を造粒処理する際、特に製鉄用原料の水分を
調節して造粒し擬似粒化またはペレット化するのに好適
に用いられる製鉄用原料の造粒処理方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】焼結鉱の製造においては、先ず焼結原料
となる鉄鉱石、副原料、燃料等を混合し、ドラムミキサ
ー、ペレタイザー、アイリッヒミキサー等の造粒機で水
分を調節しながら造粒して擬似粒子を造る。擬似粒子と
は、一般的に、0.5mm以下の微粒子が1〜3mmの
核粒子に付着している粒子である。この際、造粒に求め
られる作用は、微粉粒子が核粒子の周りに付着する擬似
粒化性を向上すること、擬似粒子が焼結過程における湿
潤帯、乾燥帯等で崩壊し難いこと等である。焼結原料を
このように擬似粒子とすることで、焼結機上での焼結原
料充填層(焼結ベッド)中の通気性を向上し、焼結機の
生産性向上を図ることができる。
【0003】焼結原料を焼結する焼結機は下方吸引式を
採用しており、焼結原料の下側から吸引することによっ
て焼結に必要な空気を流通させると共に、焼結原料の上
側から下側へ向かって燃料を燃焼させることにより、焼
結原料を焼結するようになっている。このため、焼結原
料が微粉を多く含んでいると、目詰まりを起こす等して
通気性が低下し、燃料であるコークスの燃焼速度が遅く
なるので焼結機の生産効率が低下する。
【0004】そこで、通気性を改善すべく、焼結原料を
造粒(擬似粒化)する等の事前処理が行われている。該
事前処理としては、例えば、焼結原料に少量の水を添加
して攪拌する等の造粒操作が行われている。しかし、水
だけを用いた造粒操作では、擬似粒化性を向上させる効
果が乏しいため、焼結原料に含まれる微粉の量をあまり
低減することができない。
【0005】このために、従来から擬似粒化性を向上さ
せる対策として、焼結原料中に粘結剤として種々の造粒
添加剤を添加する方法が提案されている。造粒添加剤と
して用いられるものは、数多く知られている。例えば、
ベントナイト、リグニン亜硫酸塩(パルプ廃液)、澱
粉、砂糖、糖蜜、水ガラス、セメント、ゼラチン、コー
ンスターチ等が結合剤或いは増粘剤として、その使用が
検討されている。
【0006】また、特開昭59−50129号公報に
は、特定濃度の分散剤および/または特定濃度の界面活
性剤を含有する水を用いた焼結原料の前処理方法が記載
されており、分散剤としては、平均分子量2000〜2
0000のアクリル酸系重合体、マレイン酸系重合体、
スチレンスルホン酸系重合体等が記載されている。
【0007】また、特開昭61−61630号公報に
は、平均分子量500〜300000のマレイン酸重合
体等の水溶性高分子化合物を含む焼結鉱製造用粘結剤が
記載されている。
【0008】しかしながら、これらは何れも、焼結鉱の
製造において、疑似粒化性が不十分であるという問題点
を有しており、焼結原料に含まれる微粒子の量を低減す
ることはできるものの、その量が不充分であることに加
え、輸送時や焼結ベッドでの水分凝縮帯での崩壊は避け
られないため、その添加量が比較的多くて高コストとな
ることや、使用する量の確保が困難である等の問題があ
り、工業的には使用されていない。
【0009】この他にも、特開昭52−117820号
公報や特開平3−183729号公報には、鉄鉱石や炭
酸カルシウム等の微粉を添加することを特徴とするもの
の記載があるが、やはり疑似粒化性が不充分である等の
問題があり、工業的には使用されていない。
【0010】現在実用化されている造粒添加剤として
は、例えば、製鉄研究第288号(1976)9頁に開
示されている生石灰が広く使われている。これによる
と、生石灰の効果は、次のように示されている。第一
に、ミキサー内での擬似粒化の促進を図ることができ
る。第二に、擬似粒子よりなる焼結原料を特定の高さに
充填し、焼結ベッドを形成した後に表層に点火した後の
焼結過程において、乾燥、加熱する過程で擬似粒子が崩
壊することを防止し、焼結層中の均一な風の流れを保つ
ことができるとされている。
【0011】一方、ペレットの製造においては、原料と
なる鉄鉱石、ダスト、炭材等を混合した後、ペレタイザ
ー等の造粒機で水分を調節しながら造粒する。ペレット
とは、一般的に、1.0mm以下の粒子が固まって6.
0〜50mmの球状になった粒子を指す。この際、造粒
に求められる作用は、乾燥する前の生ペレットの状態で
の強度が高いこと、乾燥工程中や輸送工程中に破壊され
て粉化しないこと等である。そして、従来からペレット
の強度を向上させるために、微粉状の原料に造粒添加剤
としてベントナイトを1重量%以上加えて混練し、適量
の水を散布しながら造粒操作を行い、ペレットを製造す
る方法が提案されている。尚、ここで述べるペレットと
は、高炉原料、焼結原料、転炉原料等になるものであ
り、その製造方法等は、特に限定されるものではない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、焼結鉱
の製造においては、生石灰や糖蜜等のバインダーの使用
は、一般に高価であるために製造コストの上昇を招く。
また、生石灰を用いた造粒化は実用化されてはいるもの
の、生石灰は吸湿し易く、このとき発熱するため、取り
扱いに注意を要するという問題点を有している。また、
現在使用されている生石灰は、使用量を比較的多くしな
いと充分な効果が得られないため、コストが高くなる。
よって、その使用量を極力減少させて操業しているのが
現状である。そして、生石灰を2重量%以上添加して
も、その擬似粒化性の向上効果は頭打ちとなる傾向にあ
る。
【0013】さらに、最近では、優良塊鉱の枯渇化と共
に、粉鉱石の劣質化も激しく、焼結原料の造粒性が以前
よりも悪化している問題がある。このために、生石灰添
加による造粒を実施しても、その効果が以前よりも小さ
くなっている。さらに、生石灰以外のバインダーは、焼
結原料に含まれる微粉の量を低減させる効果が不充分で
あり、焼結ベッドの通気性を向上させて焼結時間を短縮
する効果が小さく、かつ、得られる焼結鉱の焼結鉱強度
が弱い。焼結鉱強度が弱い焼結鉱は、例えば焼結後の破
砕時に微粉が発生し易くなるので、返鉱が多くなり、成
品歩留が低下し、その生産効率が低下する。このため、
生石灰以外のバインダーを用いた造粒化は実用化されて
いない。
【0014】また、生石灰を使用した場合でも焼結原料
に含まれる微粉の量を低減させる効果はまだ充分とは言
えない状態である。これに対し、生石灰以外のバインダ
ーと生石灰とを併用するという考え方があるが、生石灰
以外の公知のバインダーには、生石灰と併用しても、焼
結原料に含まれる微粉の量を低減させる効果の高いもの
は知られていない。
【0015】それゆえ、焼結原料に含まれる微粉の量を
低減させる効果が高く、焼結機の生産効率を向上させる
ことができる造粒方法が求められている。
【0016】一方、ペレットの製造において、ベントナ
イトを使用すると、膨潤性が大きいために造粒時に多量
の水分を添加する必要がある。このため、生ペレットは
柔らかいために変形し易く、乾燥工程時にガスの通気性
が悪化し、充分な乾燥を行うのに長時間を要したり、強
度が低下する問題がある。さらに、ベントナイト中には
シリコン等の不純物成分が多く含まれており、溶銑、溶
鋼中のスラグの増大を招く等の問題がある。
【0017】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであり、その目的は、焼結原料に含まれる微粉の
量を低減させる効果が高く、焼結機の生産効率を向上さ
せることができ、製鉄用原料を造粒処理し擬似粒化また
はペレット化するのに好適に用いられる製鉄用原料の造
粒処理方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本願発明者らは、上記目
的を達成すべく鋭意検討した結果、製鉄用造粒剤とし
て、ある特定の条件下で付着力を測定し、良好な結果が
得られる製鉄用造粒剤を選択すると、実際に造粒を行っ
たときに良好な擬似粒化性が得られることを見出した。
そして、本願発明者らは、上記製鉄用造粒剤として、高
分子化合物を含み、かつ、付着力試験により求められる
付着力評価値が1.2以上となる製鉄用造粒剤を使用す
ることにより、実際に造粒を行ったときに良好な擬似粒
化性が得られ、焼結原料に含まれる微粉の量を低減させ
ることができ、しかも、得られる焼結鉱の焼結鉱強度が
強く、焼結機の生産効率を向上させることができること
を見出して本発明を完成させるに至った。さらに、本願
発明者らが鋭意検討した結果、特に、高分子化合物と、
平均粒径が200μm以下の微粒子とを併用して上記造
粒処理を行うことで、擬似粒化性が高く、焼結機の生産
効率を向上させる効果が高いこともまた見出した。
【0019】すなわち、本発明にかかる造粒処理方法
は、上記の課題を解決するために、高分子化合物を含
み、かつ、付着力試験により求められる付着力評価値が
1.2以上となる製鉄用造粒剤を上記製鉄用原料に添加
することを特徴としている。
【0020】また、本発明にかかる造粒処理方法は、上
記の課題を解決するために、製鉄用原料を造粒処理する
方法において、上記製鉄用原料に、高分子化合物と、平
均粒径が200μm以下の微粉とを、付着力試験により
求められる付着力評価値が1.2以上となるように選択
して添加することを特徴としている。
【0021】さらに、本発明にかかる造粒処理方法は、
上記の課題を解決するために、上記高分子化合物が、酸
基および/またはその塩を有する高分子化合物であるこ
とを特徴としている。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明にかかる製鉄用原料の造粒
処理方法は、微粉の鉄鉱石を含む製鉄用原料(焼結原料
またはペレット原料)を混合、調湿等して造粒処理(擬
似粒化またはペレット化)する方法において、製鉄用造
粒剤として、鉄鉱石を用いた後述する付着力試験により
求められる付着力評価値が1.2以上となる製鉄用造粒
剤を上記製鉄用原料に添加して造粒処理を行う方法であ
る。本発明において用いられる上記製鉄用造粒剤は、高
分子化合物を必須成分として含んでいる。上記製鉄用造
粒剤は、平均粒径が200μm以下の微粉をさらに含ん
でいることが好ましい。
【0023】また、本発明にかかる製鉄用原料の造粒処
理方法は、微粉の鉄鉱石を含む製鉄用原料(焼結原料ま
たはペレット原料)を混合、調湿等して造粒処理(擬似
粒化またはペレット化)する方法において、高分子化合
物と、平均粒径が200μm以下の微粉とを、鉄鉱石を
用いた後述する付着力試験により求められる付着力評価
値が1.2以上となるように選択して上記製鉄用原料に
添加して造粒処理を行う方法である。
【0024】本発明において必須に用いられる高分子化
合物は、重量平均分子量が1000以上の高分子化合物
である。上記高分子化合物としては、特に限定されるも
のではないが、具体的には、例えば、ヒドロキシエチル
セルロース、メチルセルロース、ポリエチレングリコー
ル、ポリビニルアルコールおよびその変性物、ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート系水溶性高分子、ヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレート系水溶性高分子、ポ
リビニルピロリドン等の水溶性ノニオン系高分子化合
物;カルボキシエチルセルロース、リグニンスルホン酸
ナトリウム等酸基またはその塩を有する半合成高分子化
合物;β−ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物、
メラミンスルホン酸塩ホルマリン縮合物、芳香族アミノ
スルホン酸ポリマー等酸基またはその塩を有する縮合系
高分子化合物;等が挙げられる。
【0025】また、上記高分子化合物としては、その他
の酸基またはその塩を含有する高分子化合物が挙げられ
る。具体的には、例えば、(メタ)アクリル酸、マレイ
ン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、クロト
ン酸、アクリルアミドグリコール酸等のカルボキシル基
含有単量体;ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、
スルホエチル(メタ)アクリレート等のスルホ基含有単
量体;2−(メタ)アクリロイルオキシエチルアシッド
ホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピ
ルアシッドホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオ
キシ−3−クロロプロピルアシッドホスフェート、2−
(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニルホスフェー
ト等の酸性リン酸エステル基含有単量体;ビニルフェノ
ール等の石炭酸系単量体;等の酸基含有単量体、および
その塩からなる群より選ばれる少なくとも一種の単量体
を重合成分(単量体成分)の一つとして重合(共重合)
させることにより、酸基またはその塩が導入された高分
子化合物が挙げられる。
【0026】なお、上記単量体として酸基含有単量体の
塩を使用する場合、その中和塩基としては、特に限定さ
れるものではないが、カリウムイオン、ナトリウムイオ
ン等のアルカリ金属イオン;カルシウムイオン等のアル
カリ土類金属イオン;アンモニウム、1級〜4級アミン
等の窒素含有塩基;等が挙げられる。
【0027】上記例示の単量体由来の酸基は、一種類の
みが含まれていてもよく、また、二種類以上が含まれて
いてもよい。これら単量体由来の酸基のうち、カルボキ
シル基および/またはその塩が好ましく、(メタ)アク
リル酸、マレイン酸、およびそれらの塩からなる群より
選ばれる少なくとも一種の単量体を重合成分の一つとし
て重合(共重合)させることによって導入されるものが
さらに好ましい。
【0028】また、上記酸基含有単量体に、上記酸基含
有単量体と共重合可能な単量体を重合成分の一つとして
共重合させてもよい。上記酸基含有単量体と共重合可能
な単量体としては、例えばポリアルキレングリコール鎖
を含有する単量体(以下、ポリアルキレングリコール鎖
含有単量体と記す)が挙げられる。ポリアルキレングリ
コール鎖を含有する単量体としては、具体的には、例え
ば、ポリエチレングリコールモノメタアクリル酸エステ
ル、メトキシポリエチレングリコールモノメタクリル酸
エステル、メトキシポリエチレングリコールモノアクリ
ル酸エステル等のポリアルキレングリコール(メタ)ア
クリル酸エステル;3−メチル−3−ブテン−1−オー
ルにエチレンオキサイドを付加してなるポリアルキレン
グリコールモノアルケニルエーテル単量体;アリルアル
コールにエチレンオキサイドを付加してなるポリエチレ
ングリコールモノエテニルエーテル単量体;無水マレイ
ン酸にポリエチレングリコールを付加させたマレイン酸
ポリエチレングリコールハーフエステル;等を挙げるこ
とができるが、特に限定されるものではない。これらポ
リアルキレングリコール鎖含有単量体は、一種類または
二種類以上使用することができる。
【0029】上記ポリアルキレングリコール鎖含有単量
体のなかでも、エチレンオキサイド換算で5mol以
上、100mol以下、好適には10mol以上、10
0mol以下の鎖長のポリアルキレングリコール鎖を含
有する単量体が、入手が容易であり、また、擬似粒化性
を向上させる上で好ましく、また、重合性の面から良好
である。
【0030】また、上記酸基含有単量体と共重合可能な
その他の単量体として、以下の単量体(共重合性単量
体)に由来する構造単位を含んでいてもよい。該共重合
性単量体としては、具体的には、例えば、(メタ)アク
リル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)ア
クリル酸ブチル等の、(メタ)アクリル酸と炭素数1〜
18の一価アルコールとのエステル化物である(メタ)
アクリル酸アルキルエステル;シクロヘキシル(メタ)
アクリレート等の(メタ)アクリル酸シクロアルキルエ
ステル;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、(メ
タ)アクリル酸とポリプロピレングリコールとのモノエ
ステル化物、等のヒドロキシル基含有(メタ)アクリル
酸エステル;スチレン、ビニルトルエン、α−メチルス
チレン、エチルビニルベンゼン、クロロメチルスチレ
ン、等のスチレンおよびその誘導体;(メタ)アクリル
アミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチ
ル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)
アクリルアミド、等の(メタ)アクリルアミドおよびそ
の誘導体;酢酸ビニル;(メタ)アクリロニトリル;N
−ビニル−2−ピロリドン;ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アク
リルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリル
アミド、ビニルピリジン、ビニルイミダゾール等の塩基
含有単量体;N−メチロール(メタ)アクリルアミド、
N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド等の、架橋
性を有する(メタ)アクリルアミド系単量体;ビニルト
リメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−
(メタ)アクリロイルプロピルトリメトキシシラン、ビ
ニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、アリルト
リエトキシシラン等の、加水分解性を有する基がケイ素
原子に直結しているシラン系単量体;グリシジル(メ
タ)アクリレート、グリシジルエーテル(メタ)アクリ
レート等のエポキシ基含有単量体;2−イソプロペニル
−2−オキサゾリン、2−ビニル−2−オキサゾリン等
のオキサゾリン基含有単量体;2−アジリジニルエチル
(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルアジリジ
ン等のアジリジン基含有単量体;フッ化ビニル、フッ化
ビニリデン、塩化ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン
基含有単量体;(メタ)アクリル酸と、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
1,3−ブチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、1,6−ヘキサンジオール、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール等
の多価アルコールとのエステル化物等の、分子内に不飽
和基を複数有する多官能(メタ)アクリル酸エステル;
メチレンビス(メタ)アクリルアミド等の、分子内に不
飽和基を複数有する多官能(メタ)アクリルアミド;ジ
アリルフタレート、ジアリルマレエート、ジアリルフマ
レート等の、分子内に不飽和基を複数有する多官能アリ
ル化合物;アリル(メタ)アクリレート;ジビニルベン
ゼン;等が挙げられるが、特に限定されるものではな
い。これら単量体は、必要に応じて、一種類を用いても
よく、また、二種類以上を用いてもよい。
【0031】さらに、これら単量体の他に、分子量の調
節を目的として、連鎖移動剤を用いることもできる。該
連鎖移動剤としては、具体的には、例えば、メルカプト
エタノール、メルカプトプロピオン酸、t−ドデシルメ
ルカプタン等のメルカプト基含有化合物;四塩化炭素;
イソプロピルアルコール;トルエン;等の連鎖移動係数
の高い化合物が挙げられる。
【0032】上記酸基またはその塩を有する高分子化合
物に占める酸基の割合は、特に限定されるものではない
が、下限値が好ましくは5モル%以上であり、さらに好
ましくは10モル%以上である。
【0033】酸基またはその塩を有する高分子化合物の
製造方法、つまり、上記単量体成分の重合方法は、特に
限定されるものではなく、従来公知の種々の重合法、例
えば、水中油型乳化重合法、油中水型乳化重合法、懸濁
重合法、分散重合法、沈澱重合法、溶液重合法、水溶液
重合法、塊状重合法等を採用することができる。上記例
示の重合方法のなかでも、重合コスト(生産コスト)の
低減並びに安全性等の観点から、水溶液重合法が好まし
い。
【0034】上記の重合法に用いられる重合開始剤は、
熱または酸化還元反応によって分解し、ラジカル分子を
発生させる化合物であればよい。また、水溶液重合法を
採用する場合においては、水溶性を備えた重合開始剤が
好ましい。該重合開始剤としては、具体的には、例え
ば、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモ
ニウム等の過硫酸塩類;2,2’−アゾビス−(2−ア
ミジノプロパン)二塩酸塩、4,4’−アゾビス−(4
−シアノペンタン酸)等の水溶性アゾ化合物;過酸化水
素等の熱分解性開始剤;過酸化水素およびアスコルビン
酸、t−ブチルハイドロパーオキサイドおよびロンガリ
ット、過硫酸カリウムおよび金属塩、過硫酸アンモニウ
ムおよび亜硫酸水素ナトリウム、等の組み合わせからな
るレドックス系重合開始剤;等が挙げられるが、特に限
定されるものではない。これら重合開始剤は、一種類の
みを用いてもよく、また、二種類以上を併用してもよ
い。尚、重合開始剤の使用量は、単量体成分の組成や重
合条件等に応じて適宜設定すればよい。
【0035】反応温度や反応時間等の重合条件は、単量
体成分、つまり単量体組成物の組成や、重合開始剤の種
類等に応じて適宜設定すればよいが、反応温度は0〜1
50℃の範囲内であることがより好ましく、40〜12
0℃の範囲内であることがさらに好ましい。また、反応
時間は1〜15時間程度が好適である。水溶液重合法を
採用する場合における単量体成分の反応系への供給方法
としては、例えば、一括添加法、分割添加法、成分滴下
法、パワーフィード法、多段滴下法等を行うことができ
るが、特に限定されるものではない。
【0036】上記高分子化合物は、一種類のみを用いて
もよく、二種類以上を適宜混合して用いてもよい。上記
高分子化合物のなかでも、酸基および/またはその塩を
有する高分子化合物が好適に用いられる。酸基またはそ
の塩を有する上記高分子化合物の重量平均分子量は、1
000以上、100万以下であることが好ましく、その
上限値(重量平均分子量)は、20万であることがより
好ましい。上記重量平均分子量が、1000未満の場
合、擬似粒化性が低下する傾向にあり、100万を超え
る場合、粘度が高くなりすぎ、高分子化合物が鉄鉱石に
充分に廻らなくなり、擬似粒化性が低下するおそれがあ
る。上記高分子化合物の中でも、カルボキシル基および
/またはその塩を有する高分子化合物が特に好適であ
り、重量平均分子量が1000以上、20万以下のポリ
アクリル酸ナトリウムまたはポリアクリル酸アンモニウ
ムが、微粒子の分散性が高く、また、安価であるため、
最も好適に使用できる。
【0037】通常、製鉄用原料中には、元々製鉄用原料
に付着、混入している微粉(微粒子)が含まれている。
例えば、製鉄用原料として配合される鉄鉱石には、鉄鉱
石の微粒子やカオリンクレー等の粘土が付着している。
また、石灰石には、石灰石(炭酸カルシウム)の微粒子
等が含まれている。さらに、上記したように製鉄用原料
の造粒に際しては、配合原料として、製鉄所内で発生す
るダスト、例えば高炉・焼結・転炉等で発生したダスト
が用いられる場合もある。
【0038】しかしながら、これらの微粒子は通常、水
への自己分散能が低く、そのままでは擬似粒化性を著し
く向上させることはできない。鉄鉱石の造粒は水でもあ
る程度なされるが、これは、鉄鉱石の表面に付着してい
る200μm以下の微粒子や、石灰石、蛇紋岩、珪石等
の副原料、ダスト等に含まれる200μm以下の微粒子
が水に分散し、この微粒子分散水の凝集力によって20
0μmよりも大きな鉄鉱石をバインディングし、擬似粒
子をなしていることによる。しかしながら、元々製鉄用
原料中に含まれている水に分散し得る微粒子量は少な
く、微粒子自体も凝集体を作っていることが多いため、
水がこの凝集体中に捕えられる等して、結果的に、この
微粒子分散水の量が少なくなるため、水だけの造粒では
充分に擬似粒化させることはできない。また、水だけの
造粒で得られた擬似粒化物(擬似粒子)は、核粒子の周
りに付着した微粉粒子の付着力が小さく、焼結原料に含
まれる微粉の量を低減させる効果が不充分であり、焼結
ベッドの通気性を向上させて焼結時間を短縮する効果が
小さい。さらに、核粒子の周りに付着した微粉粒子の付
着力が小さい擬似粒子は輸送中、あるいは焼結ストラン
ド上への挿入時に崩壊し、微粉を発生するため、焼結ベ
ッドの通気性を阻害する原因となり、焼結鉱の焼結鉱強
度が弱く、例えば焼結後の破砕時に微粉が発生し易くな
るので、返鉱が多くなり、成品歩留が低下し、その生産
効率が低下する。
【0039】上記高分子化合物は、微粒子分散水中の微
粒子の凝集体をほぐし、微粒子を水に分散させることに
よって、凝集体に捕らわれる水を解放すると共に、水に
分散される粒子量を増加させることができる。これによ
り、上記高分子化合物には、擬似粒子化に働くバインダ
ーを増加させ、バインダー自体の凝集力をも向上させ、
核粒子の周りに付着した微粉粒子の付着力を増加させる
働きがある。このため、上記高分子化合物は、擬似粒化
性の向上効果を有し、造粒後の擬似粒子の強度を増加さ
せることができ、焼結時における焼結ベッド内での擬似
粒子の崩壊を軽減させることができる。その結果、焼結
ベッドの通気性が向上し、焼結機の生産性を上げること
ができる。また、焼結後の焼結鉱の強度、成品歩留等も
向上し、焼結鉱の生産率を飛躍的に向上させることがで
きる。
【0040】本願発明者らが鋭意検討した結果、上記製
鉄用原料の造粒処理に、付着力試験として、上記高分子
化合物を含む製鉄用造粒剤を用いて、または、微粉と上
記高分子化合物とを併用して用いて、ある特定の条件下
で測定した鉄鉱石の付着力(g/cm2 )を、上記製鉄
用造粒剤に代えて水を用いて同様に測定した鉄鉱石の付
着力(g/cm2 )で除すことにより求められる付着力
評価値が1.2以上となる製鉄用造粒剤を使用すること
により、実際に造粒を行ったときに良好な擬似粒化性が
得られ、焼結原料に含まれる微粉の量を低減させること
ができ、しかも、得られる焼結鉱の焼結鉱強度が強く、
焼結機の生産効率を向上させることができることがわか
った。上記付着力評価値は、1.3以上であることが好
ましく、1.4以上であることがより好ましい。
【0041】本発明において、上記付着力試験における
上記鉄鉱石の付着力(g/cm2 )とは、上記付着力試
験において上記製鉄用造粒剤もしくは単に水の存在下で
鉄鉱石同士が付着する力の大きさを示し、互いに付着し
ている鉄鉱石同士を分離するのに必要な単位面積当たり
の力で表される。
【0042】本発明において、上記付着力試験により求
められる付着力評価値が高ければ、上記製鉄用造粒剤を
用いて実際に造粒を行ったときに、核粒子となる鉄鉱石
に対する微粉の鉄鉱石の付着力、つまり、上記鉄鉱石の
核粒子から微粒子を分離するのに必要な単位面積当たり
の力が大きくなると考えられる。
【0043】上記付着力評価値は、前記したように、上
記製鉄用造粒剤を用いたときの鉄鉱石の付着力(g/c
2 )を、単に水を用いて同様に測定した鉄鉱石の付着
力(g/cm2 )で除すことにより求められる。上記鉄
鉱石の付着力は、例えば、後述する実施例に記載された
方法に従って測定される。上記鉄鉱石の付着力は、本発
明においては、島津製作所製の付着力測定装置EB−3
300CHまたは三協パイオテク株式会社製のパウダー
ベッドテスターPTHN−BBAを用いて測定を行う。
【0044】また、本願発明者らが鋭意検討した結果、
特に、平均粒径が200μm以下の微粉(微粒子)を補
充すると共に上記高分子化合物を使用することで、微粒
子分散水中の微粒子の凝集を防ぎ、添加水を増やすこと
なく、バインダーとなる微粒子分散水を充分な量確保す
ることができ、この結果、微粒子を併用しない場合、す
なわち、製鉄用造粒剤における固形分(有効成分)とし
て例えば高分子化合物のみを用いた場合と比較して、上
記付着力をより一層向上させることができることが判っ
た。
【0045】このように高分子化合物と平均粒径が20
0μm以下の微粒子とを併用する場合、上記高分子化合
物は、元々の配合原料(製鉄用原料)中に付着、混入し
ている200μm以下の微粒子の凝集体および/また
は、配合原料に後から添加した平均粒径が200μm以
下の範囲内の微粒子の凝集体をほぐし、微粒子を水に分
散させることによって、凝集体に捕らわれる水を解放す
ると共に、水に分散される粒子量を増加させる役割を有
し、擬似粒子化に働くバインダーを増加させ、バインダ
ー自体の凝集力をも向上させる働きがある。
【0046】このため、高分子化合物と平均粒径が20
0μm以下の微粒子とを併用して上記造粒処理を行うこ
とで、微粒子分散水中の微粒子量を増加させることがで
き、造粒後の擬似粒子の強度がさらに増加し、焼結時に
おける焼結ベッド内での擬似粒子の崩壊がさらに軽減す
る。その結果、焼結ベッドの通気性が向上し、焼結機の
生産性を上げることができる。また、焼結後の焼結鉱の
強度、成品歩留等も向上し、焼結鉱の生産率を飛躍的に
向上させることができる。そして、上記の方法によれ
ば、擬似粒化性を向上させることができるので、微粒子
を添加しているにも拘らず、造粒後の微粉量は飛躍的に
減少する。
【0047】上記微粒子、すなわち、上記製鉄用原料に
別途添加する微粒子としては、鉄鉱石の微粒子やカオリ
ンクレー、石灰石(炭酸カルシウム)の微粒子、鉄粉、
ペレットフィード等の鉄鉱石の微粉、各種ダスト等、製
鉄用原料に含まれている微粒子と同種の微粒子でもよい
が、コロイダルシリカ、フライアッシュ、シリカヒュー
ム、無水石膏等、製鉄用原料に含まれている微粒子とは
異なる微粒子でもよい。
【0048】すなわち、別途添加する微粒子としては、
上記した平均粒径を有する微粒子であれば特に限定され
るものではないが、例えば、鉄鉱石、鉄鋼用副原料、石
灰石(炭酸カルシウム)、カオリンクレー、ベントナイ
ト、鉄粉、ペレットフィード等の鉄鉱石の微粉、製鉄所
内で発生するダスト、シリカヒューム、フライアッシ
ュ、無水石膏、コロイダルシリカからなる群より選ばれ
る少なくとも1種が挙げられ、そのなかでも、鉄鉱石、
鉄鋼用副原料、石灰石(炭酸カルシウム)、カオリンク
レー、ベントナイト、鉄粉、ペレットフィード等の鉄鉱
石の微粉、製鉄所内で発生するダスト、シリカヒュー
ム、フライアッシュ、無水石膏等の無機物の微粒子が、
焼結時並びに焼結後の強度が向上するため好ましく、炭
酸カルシウム、カオリンクレーが、焼結機の生産性がさ
らに向上するので特に好ましい。
【0049】また、上記微粒子の平均粒径は、200μ
m以下であればよいが、造粒性並びに上記付着力の向上
効果に優れていることから、より好ましくは0.01μ
m以上、100μm以下の範囲内であり、さらに好まし
くは、21μm以上、75μm以下の範囲内である。上
記平均粒径が0.01μm未満であれば、微粒子が凝集
し易い傾向にある。一方、上記平均粒径が200μmを
越えると、バインダーとしての能力が低下する傾向にあ
り、高い擬似粒化性を得ることができないため好ましく
ない。しかしながら、製鉄用原料によって分散安定化に
適した粒径は異なるため、上記微粒子の平均粒径は、用
いる製鉄用原料の種類によって、上記した範囲内におい
て適宜設定することが好ましい。
【0050】本発明において、上記高分子化合物の使用
量は、用いる高分子化合物の種類並びに使用する製鉄用
原料の種類や組み合わせに応じて適宜設定すればよく、
特に限定されるものではないが、製鉄用原料に対し、
0.001重量%以上、2重量%以下の範囲内が好まし
く、0.005重量%以上、0.5重量%以下の範囲内
がより好ましい。上記高分子化合物の使用量が0.00
1重量%よりも少ない場合は上記高分子化合物の添加効
果が得られず、前記した付着力を得ることができず、擬
似粒化性が向上しない。また、高分子化合物を2重量%
を越えて使用すると、全体がスラリー状あるいは固まり
になり、結果的に、出来上がった粒子(固まり)内の通
気性が悪化するため好ましくない。なお、上記高分子化
合物の使用量は、用いる製鉄用原料の造粒性や、水分添
加量、使用する造粒機等によって左右されるが、できる
だけ少量となるように設計することが望ましい。
【0051】また、製鉄用原料に別途添加される上記微
粒子の添加量(比率)は、用いる高分子化合物の種類並
びに使用する製鉄用原料の種類や組み合わせに応じて、
適宜設定すればよく、特に限定されるものではないが、
鉄鉱石に対し、0.01重量%以上、30重量%以下の
範囲内であることが好ましく、0.1重量%以上、20
重量%以下の範囲内であることがより好ましい。上記添
加量が0.01重量%未満である場合は、焼結ベット中
での擬似粒子の崩壊を防止する効果が得られ難く、付着
力の向上効果並びに擬似粒子化の促進効果が小さく、微
粉はあまり減少しない。また、30重量%よりも多い場
合は、多量のスラグ等の廃棄物が増えたり、微粒子分が
逆に増加し、通気性が低下するため、焼結機の生産性が
低下するおそれがある。
【0052】なお、製鉄用原料に対して添加される水の
割合は、造粒時に添加される水と原料中に含まれる持ち
込み水分との合計量が、焼結原料に対し、最終的に4重
量%以上、15重量%以下の範囲内、より好ましくは5
重量%以上、12重量%以下の範囲内であり、ペレット
原料に対しては、5重量%以上、50重量%以下の範囲
内、より好ましくは7重量%以上、30重量%以下の範
囲内である。
【0053】よって、上記製鉄用造粒剤における上記高
分子化合物の含有量の下限値は、上記高分子化合物がポ
リマー水溶液の形態で得られる場合、0.01重量%で
あることが好ましく、0.08重量%であることがより
好ましい。一方、上記高分子化合物の含有量の上限値
は、70重量%であることが好ましく、60重量%であ
ることがより好ましい。また、上記製鉄用造粒剤におけ
る水の含有量は、その下限値が30重量%であることが
好ましく、40重量%であることがより好ましい。一
方、水の含有量の上限値は、99.99重量%であるこ
とが好ましく、99.92重量%であることがより好ま
しい。
【0054】また、微粉(微粒子)を添加する場合、上
記高分子化合物に対する微粉の使用割合は、上記高分子
化合物1重量部に対して0.01重量部以上、3000
0重量部以下の範囲内であることが好ましく、0.2重
量部以上、4000重量部以下の範囲内であることがよ
り好ましい。
【0055】本願発明者等が鋭意検討した結果、例え
ば、鉄鉱石を含む製鉄用配合原料に微粒子として平均粒
径が200μm以下のカオリンクレーか炭酸カルシウム
を添加し、さらに重量平均分子量が1000以上、20
万以下のポリアクリル酸ナトリウムを製鉄用造粒剤とし
て添加する方法が、造粒効果並びに付着力の向上効果が
高く、造粒後の擬似粒子の強度を増加させることがで
き、焼結時における焼結ベッド内での擬似粒子の崩壊を
軽減させることができ、この結果、焼結機の生産率や成
品歩留を飛躍的に向上させることができることが判っ
た。
【0056】本発明において、上記した微粒子や高分子
化合物を製鉄用原料に添加する方法は、特に限定するも
のではないが、微粒子の添加方法としては、例えば、製
鉄用原料に予め配合しておく方法;ミキサー等による原
料混合時に添加する方法;添加水を散布し、造粒を行っ
ているときに添加する方法;添加水に分散させて散布す
る方法等が挙げられる。
【0057】また、高分子化合物の添加方法としては、
例えば、原料混合前、または原料混合後に散布する方
法;原料混合時に散布する方法;造粒時に添加水と別系
列で散布する方法;添加水に混合して散布する方法;等
が挙げられる。また、この他にも、微粒子と上記高分子
化合物とを併用する場合には、高分子化合物を使用して
微粒子を添加水に分散したものを散布し、造粒する方法
等が挙げられる。上記高分子化合物と微粒子とは、同時
に添加してもよく、別々に添加してもよい。
【0058】さらに、上記製鉄用原料には、鉄鉱石の微
粒子を含む製鉄用原料の造粒に用いた場合における擬似
粒化性の向上効果を阻害しない範囲内で、あるいはさら
に擬粒化性を向上するために、必要に応じて、他の成
分、例えば生石灰、増粘剤等の従来公知の他の造粒添加
剤等を、上記高分子化合物と併用する製鉄用造粒剤とし
て添加してもよい。
【0059】本発明にかかる製鉄用原料の造粒処理方法
は、以上のように、高分子化合物を必須成分としてなる
製鉄用造粒剤を製鉄用原料に添加して造粒を行うことで
上記製鉄用原料の擬似粒化性を高め、これにより造粒後
の擬似粒子の強度を高める方法であり、以下に示す付着
力試験において付着力評価値が1.2以上となるように
用いる製鉄用造粒剤の組成が設定、選択される。より具
体的には、本発明にかかる造粒処理方法においては、高
分子化合物、好適には高分子化合物と微粒子とが必須に
製鉄用原料に添加され、これら高分子化合物や微粒子
は、以下に示す付着力試験において付着力評価値が1.
2以上となるように用いる高分子化合物や微粒子の種類
やその組み合わせが設定される。
【0060】上記の方法によれば、製鉄用原料の水分を
調節して造粒処理し、擬似粒化またはペレット化するに
際し、造粒用の水の中、例えば添加水中に、微粒子を一
定量以上、安定して分散せしめることができ、擬似粒化
性を著しく向上させ、擬似粒子の強度を上げ、焼結時の
通気性を向上させ、焼結機の生産性(生産率)を向上さ
せることができる。
【0061】したがって、本発明によれば、微粉の鉄鉱
石を含む製鉄用原料(焼結原料またはペレット原料)を
造粒処理(擬似粒化またはペレット化)するのに好適な
造粒処理方法を提供することができる。
【0062】また、本発明によれば、上記条件にて造粒
処理を行うことで、造粒後の鉄鉱石(擬似粒子)のGI
指数が75%以上、好適には80%以上という、非常に
高いGI指数を得ることができる。なお、造粒された擬
似粒子のGI指数とは、核粒子の周りに付着する微粉粒
子の割合を示す値であり、この値が大きいものほど造粒
性が良好で、焼結ベッドの通気性が向上し、焼結機の生
産効率が高くなる。
【0063】また、本発明によれば、副原料や燃料等を
含む製鉄用原料の各銘柄の粒度分布、造粒性、組成等に
応じて、製鉄用原料の一部を混合・混練・造粒した後、
これを残りの製鉄用原料に混合して造粒する処理方法に
ついても、本発明にかかる造粒処理方法を用いて、上記
した高分子化合物もしくは高分子化合物と微粒子とを上
記製鉄用原料に添加することにより、擬似粒化すること
ができる。例えば、製鉄用原料の一部が難造粒性を示す
場合には、この難造粒性の製鉄用原料に上記した高分子
化合物もしくは高分子化合物と微粒子とを添加すること
により、付着力評価値並びに擬似粒化性を向上させるこ
とができる。
【0064】本発明によれば、製鉄用原料や造粒機、各
成分、つまり、例えば上記した高分子化合物や前記の平
均粒径を有する微粒子を添加するタイミングや場所等の
組み合わせを自由に選択することができ、従ってその組
み合わせは、特に限定されるものではない。つまり、複
数の処理工程を有し、各処理方法と、上記した高分子化
合物や微粒子の各添加方法を組み合わせる造粒処理にお
いても、本発明にかかる造粒処理方法を適用して上記し
た高分子化合物や微粒子を製鉄用原料に添加することに
より、擬似粒化することができる。勿論、公知の擬似粒
化方法(手段)に対しても有効である。
【0065】
【実施例】以下、実施例および比較例により、本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限
定されるものではない。尚、実施例および比較例に記載
の「部」は「重量部」を示し、「%」は「重量%」を示
す。また、以下に記載の実施例および比較例における焼
結原料並びにペレット原料は、全て、絶乾状態のものを
使用した。
【0066】実施例および比較例における重量平均分子
量、GI指数、成品歩留、焼結鉱強度、生産率は、下記
方法により測定した。また、付着力評価値は、以下に示
す付着力試験により求めた。
【0067】(重量平均分子量)高分子化合物の重量平
均分子量は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィー)で測定した。測定条件は以下の通りである。 ポンプ:「L−7110」(株式会社日立製作所製) キャリア液:リン酸水素二ナトリウム十二水和物34.
5gおよびリン酸二水素ナトリウム二水和物46.2g
に超純水を加えて全量を5000gとした。 流速:0.5ml/min カラム:水系GPCカラム「GF−7MHQ」(昭和電
工株式会社製)1本 検出器:紫外線(UV)検出器「L−7400」(株式
会社日立製作所製)、波長214nm 分子量標準サンプル:ポリアクリル酸ナトリウム(創和
科学株式会社製) 分析サンプルは、高分子化合物が固形分で0.1重量と
なるように上記キャリア液で希釈することにより調整し
た。
【0068】(GI指数)造粒操作を行って得られた擬
似粒子を80℃で1時間乾燥後、ふるいを用いて分級す
ることにより、その粒度(擬似粒度)並びに平均粒径を
求めた。造粒された擬似粒子のGI指数とは、製鉄研究
第288号(1976)9頁に開示されている評価方法
の一つであり、核粒子の周りに付着する微粉粒子の割合
を示す。なお、GI指数の測定は、製鉄研究第288号
(1976)9頁に記載の方法に準じて行った。以下の
測定においては、造粒後の粒径が0.25mm以下の擬
似粒子のGI指数を求めた。また、0.25mm以下の
擬似粒子のGI指数(擬似粒化指数)は以下の式により
計算した。 GI指数=(造粒前の0.25mm未満の原料の比率−
造粒後の0.25mm未満の原料の比率)/(造粒前の
0.25mm未満の原料の比率)×100 (付着力試験)ローブリバー鉱石をふるいを用いて
0.063mm以下、0.063mmを越えて0.1
25mm以下、0.125mmを越えて0.25mm
以下、0.25mmを越えて0.5mm以下、0.
5mmを越えて1mm以下に分級した。分級した鉄鉱石
(ローブリバー)をそれぞれ20部ずつ配合し、この配
合物に対し5%の水のみを添加し、均一に混合したもの
を試料として用いて市販の付着力測定装置(島津製作所
製、付着力測定装置EB−3300CH)にて付着力
(g/cm2 )を測定した。
【0069】引き続き、同様に〜の分級した鉄鉱石
をそれぞれ20部ずつ配合し、この配合物に対し、高分
子化合物(固形分)を0.05%、微粒子(微粉)を添
加する場合は微粒子を2%、水を全量で5%になるよう
に配合物に添加し、均一に混合した後、同様に付着力
(g/cm2)を測定した。本発明における付着力評価
値は、以下の式により算出した。 付着力評価値=製鉄用造粒剤を添加して測定した付着力
(g/cm2)/水のみを添加して測定した付着力(g
/cm2) (成品歩留、焼結鉱強度、生産率)成品歩留は、焼結鍋
試験において、焼結後の焼結鉱(シンターケーキ)70
kgを2mの高さから鉄板上に5回落下させたときの、
粒径5mm以上の粒度を有する粒子の割合を測定するこ
とにより評価した。
【0070】焼結鉱強度は、以下の強度測定方法(S
I:シャッターインデックス)により測定した。焼結鉱
強度は、上記成品歩留評価後の焼結鉱(粒径5mm以上
の粒子)を粒度分布が変わらないように10kg採取
し、2mの高さからさらに4回鉄板上に落下させたとき
の、粒径5〜10mmの粒度を有する粒子の割合を測定
することにより評価した。
【0071】生産率は、以下の式 生産率(t/day/m2)=成品歩留評価後の粒径5
mm以上の粒度を有する粒子の総重量(t)/焼結時間
(day)/焼結機(鍋)の表面積(m2) により算出した。
【0072】〔実施例1〕表1に示す組成を有する焼結
原料(製鉄用原料)を調製した。
【0073】
【表1】
【0074】上記の焼結原料70000部に、本発明に
かかる微粒子としての平均粒径30μmの重質炭酸カル
シウム(微粒子(1))1400部を加え、ドラムミキ
サーに投入し、回転速度24min-1で1分間、予備撹
拌することにより、上記焼結原料を含む造粒処理用の組
成物を得た。その後、該組成物を同回転速度で撹拌しな
がら、該組成物(焼結原料)に、本発明にかかる高分子
化合物としての重量平均分子量10000のポリアクリ
ル酸ナトリウムを不揮発分として含み、予め不揮発分を
0.4%に調製したポリマー水溶液(1)5250部を
霧吹きを用いて約1.5分間かけて噴霧(添加)した。
焼結原料に対するポリアクリル酸ナトリウムの割合は
0.03%であった。上記ポリアクリル酸ナトリウム水
溶液噴霧後、このポリアクリル酸ナトリウム水溶液が添
加された上記の組成物をさらに同回転速度で3分間撹拌
することにより、造粒処理(擬似粒化)を行った。
【0075】得られた擬似粒子に含まれる水分を測定す
ると共に、該擬似粒子を、乾燥後、ふるいを用いて分級
することにより、擬似粒子のGI指数を求めた。また、
上記付着力試験に従い、付着力評価値を求めた。これら
の結果をまとめて表2に示す。
【0076】〔比較例1〕実施例1において、微粒子と
しての重質炭酸カルシウム1400部の代わりに平均粒
径45μmの生石灰840部を使用し、かつ、予め不揮
発分0.4%に調整したポリマー水溶液(1)5250
部の代わりに水5600部を使用した以外は、実施例1
と同様の操作を行って造粒処理を行い、得られた擬似粒
子に含まれる水分を測定すると共に、該擬似粒子を、乾
燥後、ふるいを用いて分級することにより、擬似粒子の
GI指数を求めた。また、上記付着力試験に従い、付着
力評価値を求めた。これらの結果をまとめて表2に示
す。
【0077】
【表2】
【0078】〔実施例2〕実施例1で得られた擬似粒子
を50kgスケールの鍋試験にて焼結を行い、焼結鉱を
得た。該試験の条件は、焼結鍋は直径300mm、高さ
600mm、層厚を550mmとし、吸引負圧を9.8
kPa(一定)とした。得られた焼結鉱の生産率、成品
歩留、焼結鉱強度を測定した。これらの結果をまとめて
表3に示す。
【0079】〔比較例2〕比較例1で得られた擬似粒子
を50kgスケールの鍋試験にて焼結を行い、焼結鉱を
得た。該試験の条件は、焼結鍋は直径300mm、高さ
600mm、層厚を550mmとし、吸引負圧を9.8
kPa(一定)とした。得られた焼結鉱の生産率、成品
歩留、焼結鉱強度を測定した。これらの結果をまとめて
表3に示す。
【0080】
【表3】
【0081】表3に示す結果から、本発明によれば、得
られた擬似粒子を焼結してなる焼結鉱の生産率、成品歩
留、焼結鉱強度を向上させることができることが判る。
焼結鉱強度が弱い焼結鉱は微粉が発生し易くなるので、
返鉱が多くなり成品歩留が低下し、その生産効率が低下
する。しかしながら、上記した結果から、本発明によれ
ば、このような問題点を解消することができることが判
る。
【0082】
【発明の効果】本発明にかかる製鉄用原料の造粒処理方
法は、以上のように、高分子化合物を含み、かつ、付着
力試験により求められる付着力評価値が1.2以上とな
る製鉄用造粒剤を上記製鉄用原料に添加する方法であ
る。
【0083】上記の方法によれば、上記付着力評価値が
1.2以上となるように製鉄用造粒剤を選択し、この選
択した製鉄用造粒剤を上記製鉄用原料に添加して造粒処
理を行うことで、焼結原料に含まれる微粉の量を低減さ
せる効果が高く、焼結機の生産効率を向上させることが
でき、焼結鉱を得るべく微粉の鉄鉱石を含む製鉄用原料
(焼結原料またはペレット原料)を造粒処理(擬似粒化
またはペレット化)するのに好適な造粒処理方法を提供
することができるという効果を奏する。
【0084】また、本発明にかかる製鉄用原料の造粒処
理方法は、以上のように、上記製鉄用原料に、高分子化
合物と、平均粒径が200μm以下の微粉とを、付着力
試験により求められる付着力評価値が1.2以上となる
ように選択して添加する方法である。
【0085】上記の方法によれば、平均粒径が200μ
m以下の微粉(微粒子)を補充すると共に上記高分子化
合物を必須とする製鉄用造粒剤を使用することで、微粒
子分散水中の微粒子の凝集を防ぎ、添加水を増やすこと
なく、バインダーとなる微粒子分散水を充分な量確保す
ることができ、この結果、擬似粒化性、並びに造粒後の
擬似粒子の強度を大幅に増加させることができ、この結
果、成品歩留や焼結鉱の生産率を飛躍的に向上させるこ
とができるという効果を奏する。
【0086】また、本発明にかかる製鉄用原料の造粒処
理方法は、以上のように、上記高分子化合物が、酸基お
よび/またはその塩を有する高分子化合物である方法で
ある。
【0087】上記の方法によれば、上記高分子化合物を
用いて造粒を行うことで、擬似粒化性、並びに造粒後の
擬似粒子の強度を大幅に増加させることができる。この
結果、成品歩留や焼結鉱の生産率をより一層向上させる
ことができるという効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡崎 潤 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社内 (72)発明者 細谷 陽三 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社内 (72)発明者 河野 克之 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 (72)発明者 三浦 悟 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 Fターム(参考) 4K001 AA10 BA02 CA39 GA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】製鉄用原料を造粒処理する方法において、 高分子化合物を含み、かつ、付着力試験により求められ
    る付着力評価値が1.2以上となる製鉄用造粒剤を上記
    製鉄用原料に添加することを特徴とする製鉄用原料の造
    粒処理方法。
  2. 【請求項2】製鉄用原料を造粒処理する方法において、 上記製鉄用原料に、高分子化合物と、平均粒径が200
    μm以下の微粉とを、付着力試験により求められる付着
    力評価値が1.2以上となるように選択して添加するこ
    とを特徴とする製鉄用原料の造粒処理方法。
  3. 【請求項3】上記高分子化合物が、酸基および/または
    その塩を有する高分子化合物であることを特徴とする請
    求項1または2記載の製鉄用原料の造粒処理方法。
JP2002037439A 2002-02-14 2002-02-14 製鉄用原料の造粒処理方法 Expired - Fee Related JP4204789B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002037439A JP4204789B2 (ja) 2002-02-14 2002-02-14 製鉄用原料の造粒処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002037439A JP4204789B2 (ja) 2002-02-14 2002-02-14 製鉄用原料の造粒処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003239024A true JP2003239024A (ja) 2003-08-27
JP4204789B2 JP4204789B2 (ja) 2009-01-07

Family

ID=27779036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002037439A Expired - Fee Related JP4204789B2 (ja) 2002-02-14 2002-02-14 製鉄用原料の造粒処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4204789B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007191748A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 Nippon Steel Corp 炭材含有ペレットの製造方法
JP2011047006A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Nippon Steel Corp 高炉用原料の焼結鉱の製造方法
CN103290227A (zh) * 2013-06-20 2013-09-11 嘉峪关大友企业公司 不锈钢除尘灰为原料的镍铬生铁制备方法
JP2017125247A (ja) * 2016-01-15 2017-07-20 Jfeスチール株式会社 焼結原料の処理方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007191748A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 Nippon Steel Corp 炭材含有ペレットの製造方法
JP2011047006A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Nippon Steel Corp 高炉用原料の焼結鉱の製造方法
CN103290227A (zh) * 2013-06-20 2013-09-11 嘉峪关大友企业公司 不锈钢除尘灰为原料的镍铬生铁制备方法
JP2017125247A (ja) * 2016-01-15 2017-07-20 Jfeスチール株式会社 焼結原料の処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4204789B2 (ja) 2009-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100550438B1 (ko) 제철용 원료의 조립 처리 방법 및 제철용 조립 처리제
JP4204798B2 (ja) 製鉄用原料の造粒処理方法
JP2003239024A (ja) 製鉄用原料の造粒処理方法
JP4773607B2 (ja) 製鉄用造粒処理剤およびこれを用いた造粒処理方法
JP4152285B2 (ja) 製鉄用焼結原料の造粒処理方法
JP3703769B2 (ja) 製鉄用原料の造粒処理方法
JP5009529B2 (ja) 炭材ペレットの製造方法
JP2002322514A (ja) 製鉄用造粒処理剤およびこれを用いた造粒処理方法
JP4133111B2 (ja) 製鉄用原料の造粒処理方法
JP4190992B2 (ja) ピソライト鉱石を含む焼結原料の造粒処理方法
JP4152286B2 (ja) 製鉄用焼結原料の造粒処理方法
JP4133766B2 (ja) 製鉄用原料の造粒処理方法
JP3792583B2 (ja) 製鉄用造粒処理剤およびこれを用いた造粒処理方法
JP4190830B2 (ja) 製鉄用造粒処理剤
JP3792581B2 (ja) 製鉄用原料の造粒処理方法
JP4837851B2 (ja) 製鉄用原料の造粒処理方法
JP4191017B2 (ja) 焼結鉱の製造方法
JP4133112B2 (ja) 製鉄用原料の造粒処理方法
JP4190829B2 (ja) 製鉄用造粒処理剤
JP4188187B2 (ja) 製鉄用原料の造粒処理方法及びその方法によって得られる製鉄用原料
JP3942167B2 (ja) 製鉄用原料の造粒処理方法
JP2003073749A (ja) 製鉄用原料の造粒処理方法
JP4837850B2 (ja) 製鉄用造粒処理剤およびこれを用いた造粒処理方法
JP4133113B2 (ja) 製鉄用原料の造粒処理方法
JP3949032B2 (ja) 製鉄用原料の造粒処理方法及び製鉄用造粒処理剤の運搬方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040812

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060926

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081014

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081015

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111024

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4204789

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111024

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121024

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121024

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131024

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees