JP5004335B2 - 記録位置調整方法、記録システム、ホスト装置及びプログラム - Google Patents

記録位置調整方法、記録システム、ホスト装置及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、ドットマトリックス記録を行う記録装置によって記録されるドットの記録位置調整方法及び該方法を達成する記録システム、ホスト装置及びプログラムに関する。具体的には、例えば双方向で記録を行う場合の往走査と復走査とで記録されるドットの位置を合わせるための記録位置調整や、複数の記録ヘッドで記録されるドットの位置を合わせるための記録位置調整に関する。
近年、比較的低廉なパーソナルコンピュータやワードプロセッサ等のOA機器が広く普及しており、これらの機器で入力した情報を記録する様々な記録装置や該装置の高速化技術、高画質化技術が急速に開発されてきている。記録装置の中でも、ドットマトリクス記録(プリント)方法を用いたシリアルプリンタは、低コストで高速ないしは高画質の記録を実現する記録装置(プリンタ)として着目されている。
高速化のために、例えば双方向記録を行う記録装置の場合、往走査で記録したドットと復走査で記録したドットの位置が記録媒体上で互いにずれてしまうと、罫線ずれのような画像弊害が発生する。すなわち、記録ヘッドの走査方向に垂直な縦罫線を往走査と復走査で交互に形成した場合には、往走査で記録したドットと復走査で記録したドットの位置が合わずに、罫線が直線にならなくなる。この罫線ずれは、ユーザが認識する最も一般的な画像弊害の一つと言える。罫線は黒で形成される場合が多いので、罫線ずれは罫線が黒で形成された画像の問題として認識されがちであるが、罫線が他の色で形成された画像においても同様の現象は起こる。
また、このような往走査と復走査間の記録位置のずれは、高画質化のためにマルチパス記録を行った際に、テキスチャーと呼ばれる画像弊害を発生する。マルチパス記録とは、記録ヘッドが1回の記録走査で記録可能な画像データに対し、所定の間引きパターンに従ってマスクをかけながら記録を行う方法である。詳しくは、記録媒体の同一画像領域を互いに補完の関係にある複数の間引きパターンを使用して複数回記録走査させることによって順次画像を形成する方法である。よって、上述した罫線ずれのような現象は確認されないが、往走査で記録する際に用いる間引きパターンと復走査で記録する際に用いる間引きパターンとの間でずれが生ずると、不均一な画像となってしまう。また、この不均一な画像は、適用するマスクパターンに依存した周期で現れる。このため、マクロ的に見た場合には、画像全体に不快な模様(テキスチャー)が認識される。このテキスチャーは、モノクロームで記録する場合やコート紙に記録する場合のように、記録された画像が高濃度でコントラストが強い場合に特に中間調の色の部分で目立ちやすい傾向がある。
更に、複数の記録ヘッドを有する記録装置の場合、例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックの4色をそれぞれ記録する4つの記録ヘッドで着弾位置にずれが生じると、画像上では「色ずれ」という現象が起こる。以下に「色ずれ」について簡単に説明する。
例えばブルーの色を形成するには、マゼンタインクとシアンインクを用いる。このとき、2色のドットが互いに重なっている部分と重なっていない部分とでは若干異なった色味となってしまう。一様なブルー画像の中で、このような異なった色味の部分が存在しても、それが僅かな領域であれば画像上目立つことはない。しかし、例えば特定の記録走査で、マゼンタとシアンの記録ヘッドによるドットがずれて、このずれが走査方向に連続して発生すると、その記録走査で記録された領域のみバンド状に色味の差が確認され、不均一なブルー画像になってしまう。これを本明細書では以下「色ずれ」と称する。「色ずれ」は、普通紙では然程目立たないが、コート紙のように発色の良い記録媒体では目立つ傾向にある。
また、このように互いに異なる色を複数の記録ヘッドによって隣接する画素に記録する場合、両者の間でずれが生じると、記録されるべきドットがずれた部分に隙間が生じ、記録媒体の色が直接確認されてしまうことがある。記録媒体は一般に白地が多いので、このような現象を「白抜け」と呼んでいる。この現象は、コントラストの強い画像で特に目立ちやすく、例えば黒色の画像を形成した場合にこの画像とこの画像の背景との間にインクの記録されない白い領域が存在すると、白と黒との間のコントラストが強いために、よりはっきりと確認されやすい。
以上のような画像弊害を抑制するために、ドット調整値取得処理を採用した記録装置が多く提供されている。本明細書におけるドット調整値取得処理とは、第1の記録での記録ドットと第2の記録での記録ドットとの記録位置を合わせる等これらの記録位置を調整するための調整値を取得する処理のことを示す。ここで、第1の記録及び第2の記録とは、例えば双方向記録における往走査での記録及び復走査での記録である。また、ドット調整値取得処理で取得する調整値とは、例えば双方向記録における往走査と復走査の記録位置を合わせるために往走査と復走査とのそれぞれで記録ヘッドがインクを吐出するタイミングを調整するための補正値である。
ドット調整値取得処理を行う場合の一般的な手順を、双方向記録を例に以下に説明する。まず、記録装置は、往走査での記録位置と復走査での記録位置が相対的に異なった複数の罫線パターンを、吐出するタイミングを調整することによって、記録媒体上に記録する。ユーザは、出力された複数の罫線パターンの中から、直線となっているもの又は最も直線に近いものを目視で判断してこれを選択する。そして、選択した罫線パターンを示すパラメータを、直接記録装置にキー操作等で入力するか、若しくは記録装置に接続されたホストコンピュータを操作することにより入力する。記録装置は、入力されたパラメータにより、往走査と復走査間の最適な吐出タイミングを設定する。以後、記録を行う際には、設定された吐出タイミングによって、各走査の記録制御を行う。
また、複数の記録ヘッド間でドット調整値取得処理を行う場合は、例えば複数の記録ヘッドからの記録ドットが同一直線上に記録されるように罫線パターンを記録する。また、その際、吐出タイミングを相対的に異ならせて当該罫線パターンを複数個記録する。ユーザは、出力された複数の罫線パターンの中から、最もずれのない罫線を目視で判断してこれを選択する。そして、選択した罫線パターンを示すパラメータを、直接記録装置にキー操作等で入力するか、若しくは記録装置に接続されたホストコンピュータを操作することにより入力する。記録装置は、入力されたパラメータにより、各記録ヘッドの最適な吐出タイミングを設定する。以後、記録を行う際には、設定された吐出タイミングによって各記録ヘッドの記録制御を行う。
以上説明した方法は、テストパターンを出力し、これをユーザが目視で判断して入力する方法(以下、手動ドット調整値取得処理と称す)である。しかし、この方法ではユーザにとって手間がかかるばかりでなく、判断ミスや誤操作の恐れもある。よって近年では、光学センサを用いることにより、自動でドット調整値取得処理を行う方法(以下、自動ドット調整値取得処理と称す)も提案及び実用化されている(例えば特許文献1参照)。
以下、特許文献1に記載の自動ドット調整値取得処理の具体的な工程を簡単に説明する。まず、手動ドット調整値取得処理と同様に、記録ヘッドの往復走査又は複数の記録ヘッドによって、所定のテストパターンを記録する。そして、基準となるドット(例えば往走査によるドットやブラックの記録ヘッドによるドット)に対して、他のドット(例えば復走査によるドットやカラーの記録ヘッドによるドット)を所定量ずつずらした複数のパターンを記録する。
これら複数のパターンは、それぞれドットが互いにずれ合うことにより、各パターン領域のエリアファクター(その領域の非記録部分に対するドットの占有面積)がそれぞれ変動する構成となっている。特許文献1によれば、これら複数のテストパターンの平均濃度を光学センサによって読み取り、最も平均濃度が高いパターンが、ドットのずれが最も少ないパターンであると判断している。そして、各記録ヘッドの各記録走査に対し、最適な吐出タイミングを自動で設定する内容が開示されている。このような自動ドット調整値取得処理であれば、ユーザにとって煩わしい作業を行う必要も無く、判断ミスや誤入力の恐れも無い。
ただし、記録装置が自動ドット調整値取得処理でしか記録位置調整が行えない構成であると、自動ドット調整値取得処理作動中に不慮の原因で動作が正常に行えない事態が発生した場合、その段階でドットの記録位置調整が不可能になってしまう。よって、特許文献1では、例えば自動ドット調整値取得処理と手動ドット調整値取得処理の双方に対応しておきながら、自動ドット調整値取得処理でエラーが生じた場合のみ、ユーザに対し手動ドット調整値取得処理を促す構成も開示している。
特開平11−291470号公報 米国特許第4723129号明細書 米国特許第4740796号明細書 米国特許第4463359号明細書 米国特許第4345262号明細書 米国特許第4313124号明細書 米国特許第4558333号明細書 米国特許第4459600号明細書 特開昭59―123670号公報 特開昭59―138461号公報 特開昭54―56847号公報 特開昭60―71260号公報
上述したように、手動ドット調整値取得処理は、ユーザがテストパターンを出力させ、これを観察し、最適な条件を選択し、入力作業を行う。このように、ユーザにとって煩雑でかつ多くの手順を必要とする。特に、記録装置を使い慣れていない初心者のユーザにとっては、分かりにくく煩わしい作業である。一方、テストパターンの出力から最適な調整値の判断まで全て自動で行う自動ドット調整値取得処理は、ユーザによる入力作業の煩雑さやタイムパフォーマンスの問題が解消される。ただし、自身の目で確認しながら調整することができる手動ドット調整値取得処理方法は、記録装置を使い慣れているユーザにとっては、納得のいく調整をすることができる。このため、自動ドット調整値取得処理よりも精度良く調整できる場合もある。
また、これらのドット調整値取得処理において、調整に用いる記録媒体は安価な普通紙が一般的である。しかし、普通紙は、着弾したインクが紙の繊維方向に滲み易い傾向にあり、着弾したドット位置に起因する濃度特性等が明確に出ない記録媒体である。したがって、近年の高画質化の要求を満足する非常に厳密なドット位置の調整を、普通紙を用いて行うことは困難な場合がある。その結果、特にドットのずれの影響が出やすいコート紙などの高品位記録紙である特殊紙に画像の記録を行う場合に、ユーザが求める高品位な画像を得ることが困難となることが考えられる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ユーザニーズに応じたドット調整値取得処理を可能にし、さらに近年の高画質化に対応可能な高精度のドット調整値取得処理を可能にすることである。さらには、高精度のドット調整値取得処理が可能な記録位置調整方法及び当該調整方法を実現可能な記録システムを提供することである。
上記目的を達成するための本発明は、記録ヘッドを用いて記録媒体に記録される複数のドットのうち第1のドットと第2のドットとの前記記録媒体上の相対的な位置関係を調整する記録位置調整方法であって、
前記位置関係を調整するための第1の調整値を第1の記録媒体を用いて取得する第1のドット調整値取得モードと、前記第1の調整値よりも高い調整精度で前記位置関係を調整可能な第2の調整値を第2の記録媒体を用いて取得する第2のドット調整値取得モードの内いずれか一方のドット調整値取得モードを選択する選択工程と、
前記選択されたドット調整値取得モードを実行する実行工程とを有することを特徴とする記録位置調整方法である。
また、上記目的を達成するための別の本発明は、記録媒体に記録される複数のドットのうち第1のドットと第2のドットとの前記記録媒体上の相対的な位置関係を調整するための調整値を取得するドット調整値取得モードを実行可能な記録装置に接続されたホスト装置であって、
前記位置関係を調整するための第1の調整値を第1の記録媒体を用いて取得する第1のドット調整値取得モードと、前記第1の調整値よりも高い調整精度で前記位置関係を調整可能な第2の調整値を第2の記録媒体を用いて取得する第2のドット調整値取得モードの内いずれか一方のドット調整値取得モードを選択させる選択手段と、
前記選択されたドット調整値取得モードの情報を前記記録装置に送信する送信手段とを有することを特徴とするホスト装置である。
また、上記目的を達成するための別の本発明は、記録媒体に記録される複数のドットのうち第1のドットと第2のドットとの前記記録媒体上の相対的な位置関係を調整するための調整値を取得するドット調整値取得モードを実行可能な記録装置と、該記録装置に接続されたホスト装置とを含む記録システムであって、
前記ホスト装置は、
前記位置関係を調整するための第1の調整値を第1の記録媒体を用いて取得する第1のドット調整値取得モードと、前記第1の調整値よりも高い調整精度で前記位置関係を調整可能な第2の調整値を第2の記録媒体を用いて取得する第2のドット調整値取得モードの内いずれか一方のドット調整値取得モードを選択させる選択手段と、
前記選択されたドット調整値取得モードの情報を前記記録装置に送信する送信手段とを有し、
前記記録装置は、
前記ホスト装置から送信された前記ドット調整値取得モードの情報を受信する受信手段と、
前記受信した前記ドット調整値取得モードの情報に基づいて、ドット調整値取得モードを実行する実行手段とを有することを特徴とする記録システムである。
さらに、上記目的を達成するための別の本発明は、記録媒体に記録される複数のドットのうち第1のドットと第2のドットとの前記記録媒体上の相対的な位置関係を調整するための調整値を取得するドット調整値取得モードを実行可能な記録装置に接続されたホスト装置で実行されるプログラムであって、
前記位置関係を調整するための第1の調整値を第1の記録媒体を用いて取得する第1のドット調整値取得モードと、前記第1の調整値よりも高い調整精度で前記位置関係を調整可能な第2の調整値を第2の記録媒体を用いて取得する第2のドット調整値取得モードの内いずれか一方のドット調整値取得モードを選択させる選択処理と、
前記選択されたドット調整値取得モードの情報を前記記録装置に送信する送信処理とを実行させることを特徴とするプログラムである。
本発明によれば、ユーザニーズに従って、高精度のドット調整値取得処理を適宜実行することができるので、要求される高画質に対応した適切なドット調整値取得処理が実施され、高精度な高画質記録が実現可能となる。
以下に、本発明の実施形態を、図面を用いて詳細に説明する。
なお、この明細書において、「記録」とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、又は媒体の加工を行う場合も表すものとする。また、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わない。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
また、「インク」とは、上記「記録」の定義と同様広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成又は記録媒体の加工、或いはインクの処理に供され得る液体を表すものとする。インクの処理としては、例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固又は不溶化させることが挙げられる。
(記録装置の構成)
図1は本発明を適用可能なインクジェット記録装置の要部構成を模式的に示した斜視図である。図1において、1A、1B、1C及び1Dはヘッドカートリッジであり、キャリッジ2に対しそれぞれ独立に交換可能に搭載されている。ヘッドカートリッジ1A〜1Dのそれぞれには、記録ヘッドを駆動する信号を受けるためのコネクタが設けられている。以下の説明において、ヘッドカートリッジ1A〜1Dの全体又は任意の1つを指す場合、単にヘッドカートリッジ(記録ヘッド又は記録手段)1として示すことにする。
複数のヘッドカートリッジ1は、互いに異なる色のインクを吐出するものであり、ヘッドカートリッジ1に具備されたインクタンク部には、例えばシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及び黒(Bk)などのインクが収納されている。各ヘッドカートリッジ1は、キャリッジ2に位置決めして交換可能に搭載されており、キャリッジ2には、コネクタを介してヘッドカートリッジ1のそれぞれに駆動信号等を伝達するためのコネクタホルダ(電気接続部)が設けられている。
キャリッジ2は、記録装置本体に配備されたガイドシャフト3に沿って、主走査方向に往復移動可能な状態に案内支持されている。また、キャリッジ2は、主走査モータ4により、モータプーリ5、従動プーリ6及びタイミングベルト7を介して駆動され、その位置及び移動が制御されている。
用紙やプラスチック薄板等の記録媒体8は、2組の搬送ローラ9、10及び11、12の回転により、ヘッドカートリッジ1の吐出口面と対向する位置(記録部)を通過する様に搬送(紙送り)されている。また、記録部において平坦な記録面を形成できるように、その裏面をプラテン(不図示)により指示されている。また、2組の搬送ローラ対(9と10及び11と12)は、キャリッジ2に搭載された各ヘッドカートリッジ1の吐出口面と、プラテン上の記録媒体8との距離が所定量に維持されるように、記録部の両側から記録媒体8を支える役割も果たしている。
図1には示していないが、キャリッジ2には光学センサが取り付けられている。本実施形態で適用する光学センサは、発光素子と受光素子を有する赤色LED若しくは赤外線LEDである。これらの素子は記録媒体8に対してほぼ平行になるような角度で取り付けられている。また、光学センサから記録媒体8まで距離は、用いる光学センサの特性に応じて決定されるものであるが、本実施形態では6〜8mm程度に設定されているものとする。さらに、ヘッドカートリッジ1からのインク吐出によるミストなどの影響を受け難くするために、光学センサは筒状の部材で覆われていることが好ましい。
本実施形態で適用するヘッドカートリッジ1は、熱エネルギを発生してインクを吐出する記録素子を複数有したインクジェット方式の記録手段である。
図2は、ヘッドカートリッジ1におけるインク吐出部13の主要な構造を説明するための模式的斜視図である。図2において、吐出口面21は記録媒体8と所定の隙間(本実施形態では約0.5〜2[mm]程度)を保って対向する面であり、吐出口面21には所定のピッチで複数の吐出口22が形成されている。各吐出口22は複数の流路24を介して共通液室23と連通されており、共通液室23から吐出口22までは、常に断続的にインクが充填された状態となっている。各流路24の壁面には、インクを吐出するためのエネルギを発生する電気熱変換体(発熱抵抗体など。以下、吐出ヒータともいう)25が配設されている。
吐出を行う際、画像信号又は吐出信号に基づいて各電気熱変換体25に所定の電圧が印加される。これにより、電気熱変換体25は電気エネルギを熱エネルギに変換し、発生した熱により流路24内のインクに膜沸騰が生じる。さらに、急激に発泡する泡の圧力によって、インクが吐出口22へと押し出され、所定量のインクが滴として吐出される。本実施形態では、このように膜沸騰による気泡の成長及び収縮によって生じる圧力変化を利用して、吐出口22よりインクを吐出させるインクジェット記録ヘッドを適用している。
なお、本実施形態においては、複数の吐出口22がキャリッジ2の走査方向と交差する方向に配列するような位置関係で、ヘッドカートリッジ1がキャリッジ2に搭載されるものとする。
(制御回路の構成)
図3は、本実施形態で適用するインクジェット記録装置における制御の構成を説明するためのブロック図である。図3において、コントローラ100は主制御部であり、記録ヘッド1の駆動制御など記録装置の全体的な記録制御を行う。コントローラ100には、例えばマイクロコンピュータ形態のCPU101が具備されている。また、プログラムや所要のテーブルその他の固定データを格納したROM103、画像データを展開する領域や作業用の領域等を設けたRAM105、EEPROM等の不揮発性メモリ106が具備されている。
ホスト装置110は、記録装置に対する画像データの供給源であり、記録データの作成や処理等を行うコンピュータとする他、画像読み取り用のリーダ部等の形態であってもよい。ホスト装置110は、CPU170、インタフェース(I/F)171、RAM172、ハードディスク(HD)を備えている。また、指示手段であるキーボード(KB)174、ポインティングデバイス(PD)175と、表示手段であるディスプレイ(DPY)176が接続されている。ホスト装置110から出力される画像データ、その他のコマンドなどは、ホスト装置のI/F171及びインタフェース(I/F)112を介してコントローラ100にて受信される。また、さらに記録装置からもステータス信号等が、やはりI/F112及びI/F171を介してホスト装置110へ送信される。
操作部120はユーザによる指示入力を受容するスイッチ群であり、電源スイッチ122、記録開始を指示するための記録スイッチ124、吸引回復の起動を指示するための回復スイッチ126等を有している。
ヘッドドライバ140は、記録データ等に応じて記録ヘッド1の吐出ヒータ25を駆動するドライバである。ヘッドドライバ140は、記録データを吐出ヒータ25の位置に対応させて整列させるシフトレジスタ、適宜のタイミングでラッチするラッチ回路、駆動タイミング信号に同期して吐出ヒータ25を作動させる論理回路素子を有している。さらに、ドットを形成する位置を合わせるために駆動タイミング(吐出タイミング)を適切に設定するタイミング設定部等を有している。
記録ヘッド1には、サブヒータ142が設けられている。サブヒータ142はインクの吐出特性を安定させるための温度調整を行うものであり、吐出ヒータ25と同時に記録ヘッド1の基板上に形成された形態、又はインク吐出部13ないしはヘッドカートリッジ1の一部に取り付けられる形態とすることができる。
モータドライバ150は、キャリッジ2の移動方向である主走査方向に走査するための主走査モータ4を駆動するドライバである。モータドライバ160は、記録媒体8を主走査方向と直行する副走査方向に搬送するための副走査モータ162を駆動するドライバである。
164は光学センサであり、本実施形態の自動ドット調整値取得処理を行う際に用いる。
なお、図3の制御図では、指示手段であるキーボード(KB)174、ポインティングデバイス(PD)175と、表示手段であるディスプレイ(DPY)176刃ホストに接続されていたが、これらが記録装置に備えられる形態であってもよい。
以下に、本発明の最も特徴的な構成となるドット調整値取得処理について説明する。本実施形態で適用する記録装置は、同一の記録ヘッドの往走査と復走査による記録走査によってそれぞれ記録を行う双方向記録を実現可能なものとする。また、往走査での記録ドットの記録媒体への着弾位置と復走査での記録媒体への着弾位置とを合わせるためのドット調整値取得処理を実現可能なものとする。また、本実施形態で適用する記録ヘッドは同色のインクを吐出するために複数の吐出口列を有するものとし、各吐出口列から吐出される記録ドットの着弾位置を調整するドット調整値取得処理も可能にするものである。さらに、異なる色のインクを吐出する複数の記録ヘッドによるドット間の記録位置を合わせるためのドット調整値取得処理も可能にするものとする。このように本実施形態は記録条件の異なる記録走査により形成される記録ドットの記録位置調整を可能にしている。
本実施形態のインクジェット記録装置では、「通常ドット調整値取得処理モード」と、「高精度ドット調整値取得処理モード」の2つのモードを実現可能なものとしている。そして、それぞれのモードにおいて上述したような複数種類のドット調整値取得処理を行うことが可能な構成になっている。
(通常ドット調整値取得処理モード)
以下、本実施形態における「通常ドット調整値取得処理モード」について説明する。
本実施形態の「通常ドット調整値取得処理モード」では、ユーザが簡単にドット調整値取得処理を実行及び完了できることを目的としている。また、テストパターンを出力する記録媒体は普通紙を想定している。また、初心者のユーザによる誤操作を防止することが望まれるため、本実施形態では、光学センサを用いて自動的に調整を行う「自動ドット調整値取得処理」を適用している。
図4は、本実施形態の通常ドット調整値取得処理モードで適用する自動ドット調整値取得処理において、CPU101が行う一連の処理の流れを示したフローチャートである。ここでは、往走査での記録ドットの記録媒体への着弾位置と復走査での記録媒体への着弾位置とを合わせるためのドット調整値取得処理を行う場合を例に説明する。
自動ドット調整値取得処理シーケンスが開始されると、まず、ステップS110にて記録ヘッドの回復処理を行う。
ステップS110で行う回復処理は、自動ドット調整値取得処理を実行する直前の記録ヘッドに対し、吸引、ワイピング、予備吐出の一連の動作を行うものである。これにより、記録ヘッドの吐出状態が安定した状態でテストパターンを記録することができるので、より信頼性の高いドット調整値取得処理が可能となる。
ここでは回復処理として吸引、ワイピング、予備吐出という一連の動作で説明したが、ステップS110の回復処理は特にこれに限定されなくともよい。例えば、本モードにおける廃インクの量を極力低減させるために、回復処理は予備吐出又は予備吐出とワイピングだけにしても良い。但しこの場合、通常の記録を行う際よりも多数の予備吐出を行うように設定するのが好ましい。
また、前回の吸引動作からの経過時間に応じて、ステップS110で行う回復処理における吸引動作の実行、非実行を決定する構成であっても良い。この場合、まず前回の吸引動作から所定の時間が経過したどうかを判定し、所定時間よりも短い時間しか経過していない場合には、そのままステップS120へ進む。一方、前回の吸引動作から所定時間以上が経過している場合には、吸引動作を含んだ一連の回復処理を実施し、その後ステップS120へと進めばよい。
また、前回の吸引動作を実行した後に、記録ヘッドが吐出した回数をカウントし、その値に応じてステップS110での吸引動作の実行、非実行を決定する構成であっても良い。この場合、吐出回数が所定の値より多い場合にのみ、ステップS110での回復動作を実行するようにしてもよいが、前回の吸引動作からの経過時間と吐出回数の両方から回復動作の有無を判断する構成でもよい。
このように、様々な条件を課することによって、過剰な吸引動作を防止することができるので、無駄にインクを消費することなく、効率的な自動ドット調整値取得処理を行うことが可能となる。
さらに、本実施形態における、吸引、ワイピング、予備吐出の回数や動作順序についても特に限定させるものでなく、使用条件に応じて適切に設定されればよい。
続くステップS120では、光学センサであるLEDのキャリブレーションを行う。ここでは、光学センサの出力特性が、読み取る画像の濃度に対し線形となる状態で使用することができるように、投入する電流量の調整を行う。具体的には、投入する電流量を、例えば100%dutyのフル通電から5%dutyの通電まで、5%間隔で段階的に制御する。これにより最適な電流dutyを得、以後のステップで行う調整においては、ここで得られた電流値によって光学センサを駆動する。
次に、ステップS130において双方向記録に於ける粗調整を実施する。すなわち、往走査で記録したドットと復走査で記録したドットの着弾位置の調整をある程度粗く行う。なお、本実施形態の記録装置においては、双方向記録における記録ドットの相対的な着弾位置の公差精度が±4ドットであるものとする。
図5は、ステップS130で記録ヘッドが記録する調整用のテストパターンの一例を示したものである。図5では、黒丸を往走査記録で記録した基準ドットとし、白丸を復走査で記録し基準ドットに対して記録位置をずらして記録するずらしドットとしている。なお、図5では、基準ドットである黒丸とずらしドットである白丸が重なり合うことなく、基準ドットの間にずらしドットが記録される状態が理想の記録状態となる。ずらしドットの記録位置は、基準ドットの記録位置に対して、2ドットピッチずつずらしながら5段階分変化させている。図5(c)で示される状態で生じるずれ量は、記録ヘッドの製造上のバラツキ等に起因して発生するずれ量となる。図5では、(c)の状態が最も基準ドットとずらしドットの間のずれが少なくなっている。しかし、公差精度が±4ドットの記録装置においては、(a)〜(e)に示される範囲で、往走査で記録したドットと復走査で記録したドットの着弾位置がばらつく可能性がある。このため、本実施形態では、−4ドット〜+4ドットまでのパターンを段階的に記録し、各パターンの光学濃度を検出する。なお、各パターンの光学濃度を検出する際、キャリッジ2に搭載された先述の光学センサを用いる。
図6は、図5で示したテストパターンを光学センサが読み取ったときの出力値の特性を示したものである。詳しくは、光学センサの照射光をパターンに照射し、その反射光を受光して、A/D変換を行った後の値を、パターン毎に求めたものである。ここでは、各パターンにおけるずらし量と出力値との関係を多項式で近似し、得られた曲線を点線で示している。更に、点線上にある各パターンの近似値を実線で結んでいる。この様に近似特性を得ることによって、反射濃度が最大となるポイントのずらし量を推定することができる。本実施形態の調整値は、図5で示したずらし量の間隔よりも細かい1ドットピッチで設定することができるものとする。よって、近似曲線から得られた反射濃度が最大となるポイントに最も近くなるように、1ドット単位でずらし量を調整し、このずらし量を調整値とすることができる。
ステップS130における調整を行うための一連の処理を説明した。しかし、本実施形態における、記録パターン数、ずらし量及び調整精度については、上述した構成に限定されるものではない。例えば、図6で示したような詳細な近似を行わずに、2ドットピッチずつずらした複数のパターンの中から、反射濃度の最大値を示すものを選択し、そのパターンのずらし量をそのまま粗調整の調整値としてもよい。
次に、ステップS140では、ユーザがドット調整値取得処理を成功したことを認識するため、若しくはドット調整値取得処理の結果をユーザに認識させるため、得られた調整値を用いて確認パターンを記録する。確認パターンとしてはユーザが認識しやすい罫線パターンなどを用い、ステップS130で求めた最終的な調整値を用いて双方向記録を行う。複数のキャリッジ移動速度に対応した双方向記録のモードが有る場合には、それぞれの速度によって確認用のパターンを記録しても良い。このように、自動ドット調整値取得処理シーケンスでは、調整を行うための濃度を測定する調整パターンと調整の確認をするための、確認パターンの2種類の記録パターンを記録することになる。
ステップS140による調整値確認パターンの記録、及びユーザによる確認が終了すると、ステップS150に進み、CPU101は、得られた調整値を記録装置本体のメモリ(RAM105又は不揮発性メモリ106)に格納する。本実施形態では自動ドット調整値取得処理シーケンスを行うたびに、得られた調整値は前記メモリに上書きされる構成となっている。
以上で、自動ドット調整値取得処理シーケンスが終了する。
次回、通常の記録を行う際には、ステップS150で格納された調整値を読み出し、この値に従って補正をかける構成となっている。
以上説明したように、本実施形態の自動ドット調整値取得処理シーケンスにおいては、一連の処理を自動的に行うことができる。このため、手動ドット調整値取得処理のように、処理の途中にユーザの判断が入らず、判断ミスや誤操作の発生を抑制することができる。
以上の自動ドット調整値取得処理の説明においては、簡単のため双方向記録における往走査と復走査との着弾位置ずれを補正することを目的とした内容で説明してきた。しかし、上述した様に、本実施形態の記録装置は他の目的のドット調整値取得処理も同時に行える構成となっている。例えば、本実施形態で適用する記録ヘッドは同色のインクを吐出するために複数の吐出口列を具備するものであり、各吐出口列から吐出される記録ドットの着弾位置を調整するためのドット調整値取得処理も行われる。さらに、異なる色のインクを吐出する複数の記録ヘッドによる記録ドット間の着弾位置を調整するためのドット調整値取得処理も同時に行われている。また、例えば、同一の記録ヘッド内に複数の色若しくは異なる吐出量のインクを吐出する吐出口列を有する場合でも、本実施形態は対応可能となっている。
本実施形態においては図4で示したステップS130によって、目的の異なるドット調整値取得処理のために、双方向記録のドット調整値取得処理と同時に同一の記録媒体にテストパターンを記録することができる。また、同一の光学センサで濃度を読み取って調整値を求めることもできる。
どのような目的でドット調整値取得処理を行うにせよ、基準ドットを形成する第1の記録とずらしドットを形成する第2の記録を、調整したい2つの記録手段で分担して行うことにより、双方向記録の場合と同様の工程で最終的な調整値を求めることができる。例えば、2列の吐出口列から吐出される記録ドットの着弾位置を調整する場合には、片方の吐出口列によって第1の記録を行い、もう片方の吐出口列によって第2の記録を行えば良い。また、異なる色のインクを吐出する複数の記録ヘッドによる着弾位置を調整する場合には、例えばブラックによって第1の記録を行い、シアンにより第2の記録を行う。これにより、ブラックとシアンの間の調整ができる。さらにブラックとマゼンタ及びブラックとイエローの調整をそれぞれ行うことにより、全ての色がブラックに合わせて調整されるので、カラー間のずれも同時に補正されることになる。
無論、各テストパターンのパターン数やずらし量のピッチ及び調整精度については、各ドット調整値取得処理の目的に応じて、独立に設定される。
また、次回の自動ドット調整値取得処理シーケンスが実行された際には、今回調整された値をテストパターンの中心に位置する様に(図5では(c)の位置にある様に)記録し、これに応じて調整できる範囲をずらす構成にしてもよい。一般に、一旦調整したドット調整値取得処理は、記録ヘッドを交換するなどの作業を行わない限り大きくずれることは殆どない。本実施形態では、自動ドット調整値取得処理シーケンスを行うたびに、得られた調整値がメモリに上書きされる構成となっている。このため、次に調整する場合には、この値を中心とした狭い調整範囲内で微調整のみを行う構成にしておけば十分である。その結果、ドット調整値取得処理のために記録するパターンの数を低減することができ、ドット調整値取得処理に要する時間も少なくすることができる。特に簡易的な調整を望むユーザにとっては、有意義な方法である。
上記自動ドット調整値取得処理では、光学センサに使用されるLEDが発光する色に対して、光の吸収特性に優れている色のインクでテストパターンを記録することが好ましい。すなわち、本実施形態の記録装置は、赤色若しくは赤外線LEDを使用する光学センサを用いているので、赤色若しくは赤外線に対する吸収特性の点から、ブラック又はシアンで記録されたテストパターンが、最も感度良く濃度特性及びS/N比を取得できる。よって、本実施形態の双方向記録における調整は、ブラック又はシアンインクを用いてテストパターンを記録している。
但し、赤色若しくは赤外線LEDを光学センサとして用いることは、本発明を限定するものではない。例えば、赤色と同時に青色LEDや緑色LED等を搭載することで、全ての色に対し感度良く濃度特性及びS/N比を取得することが可能となり、各色間の記録
位置をより精度良く調整することができる。
上記自動ドット調整値取得処理は、光学センサの検出結果に依存したオープンループ制御であり、テストパターンを記録する環境や、その時々の記録装置や記録ヘッドあるいは光学センサの状態のように、様々な誤差因子が存在する中での調整となっている。よって、真に厳密な調整を行うにはあまり適当ではない。これに対し、手動ドット調整値取得処理は、ユーザの判断で1ステップずつ調整を進めていく。よって、誤差因子を包含した状態で調整を行うことが可能であり、確実な結果が得られる。
「通常ドット調整値取得処理モード」の適用例として手動ドット調整値取得処理について説明をする。
図7は、本実施形態で適用する手動ドット調整値取得処理において、CPU101及びユーザが行う一連の処理の流れを示したフローチャートである。ここでは簡単のため、双方向のドット調整値取得処理のみを行う場合を例に説明する。
図7において、手動ドット調整値取得処理シーケンスが開始されると、まずステップS210において、ユーザは、記録媒体を記録装置本体にセットし、プリンタドライバのメニュー等から、テストパターンの記録開始を指示する。
記録開始のコマンドが入力されるとステップS220に進み、CPU101はテストパターンを記録させる。このとき記録されるテストパターンは、図5に示したようなドット着弾位置の変化に対して反射光学濃度が変化するようなパターンでも良いし、図8に示すような罫線パターンであっても良い。
続くステップS230で、ユーザは、出力されたテストパターンを観察し、適切な調整値を判断する。ステップS220記録されるテストパターンが図5に示したようなパターンの場合には、最も一様に見えるパターンの調整値を選択すればよい。また、図8に示すような罫線パターンの場合には、最も直線性に優れた罫線の調整値を選択すればよい。
このように、自動ドット調整値取得処理と手動ドット調整値取得処理では同じテストパターン用いることも可能である。しかし、その後の判断を光学センサに依るか、ユーザの観察に依るかという点が、両者で明らかに異なっている。
ステップS240では、ユーザが選択した調整値をプリンタドライバのメニュー等から入力する。
入力が確認されると、CPU101は得られた値をRAM105などのメモリに記憶する(ステップS250)。ここで、本手動ドット調整値取得処理シーケンスの調整値を格納するエリアは、先述した自動ドット調整値取得処理シーケンスの調整値を格納するエリアと異なる。
以上で手動ドット調整値取得処理シーケンスは終了する。
このように手動ドット調整値取得処理は、ユーザ自身が、観察及び判断して調整を行う手法であり、調整の信頼性は、ユーザの判断に委ねられている。従って、記録装置に不慣れな初心者ユーザにとっては困難で不確かな作業になりかねない。しかし、記録装置の取り扱いに慣れたユーザにとっては、簡単な作業であり、問題なく進めることができ、むしろ信頼できる方法と言える。
さらに、光学センサを用いる自動ドット調整値取得処理では、発光される光の色によっては調整が困難なインク色もあり、限られたインク色に対する調整しか行えない場合がある。先に述べたように、全てのインク色に対応可能なように複数のセンサを具備させることも可能であるが、この場合には記録装置のコストが高くなってしまう。これに対し、手動ドット調整値取得処理は上記のような問題が無いため、ほとんどの色に対して調整を確実に行うことが可能となる。
以上の手動ドット調整値取得処理の説明においては、簡単のため双方向記録の往走査と復走査との着弾位置ずれを補正することを目的とした内容で説明してきた。しかし、自動ドット調整値取得処理と同様、本実施形態の記録装置は他の目的のドット調整値取得処理も同時に行える。そして、他の目的のドット調整値を取得する場合、双方向記録のためのテストパターンを記録するときにこの他の目的のためのテストパターンも記録し、ユーザがそれらのテストパターンを確認することによって、取得することができる。
無論、各テストパターンのパターン数や基準ドットに対するずらしドットのずらし量等については、各ドット調整値取得処理の目的に応じて、独立に設定される。
また、次回の手動ドット調整値取得処理シーケンスが実行された際には、今回調整された値をテストパターンの中心に位置するように(図5では(c)の位置にあるように)記録し、これに応じて調整できる範囲をずらして、調整する構成にしてもよい。本実施形態では、手動ドット調整値取得処理シーケンスを行うたびに、得られた調整値が自動ドット調整値取得処理シーケンスとは異なる領域のメモリに上書きされる構成となっている。よって、次に手動ドット調整値取得処理によって調整する場合には、この値を中心とした狭い調整範囲内で微調整のみを行う構成にすることができる。このような構成とすることで、ドット調整値取得処理のために記録するパターンの数を低減することができ、ドット調整値取得処理に要する時間も少なくすることができる。
以上説明してきたように、自動ドット調整値取得処理若しくは手動ドット調整値取得処理を行うことで、所望のドットの着弾位置を制御するための調整値を得ることができる。しかし、より高精度なドット位置の調整を求められる場合は、「通常ドット調整値取得処理モード」とは異なる「高精度ドット調整値取得処理モード」が必要になってくる。
(高精度ドット調整値取得処理モード)
ここで、高精度ドット調整値取得処理モードについて説明をする。本実施形態の「高精度ドット調整値取得処理モード」では、より高い精度で且つ確実にドット調整値取得処理を行うことを目的としている。そのために、「通常ドット調整値取得処理モード」に比べて、テストパターンとして出力するパターンが複雑であり、また多少の煩雑さも発生する。但し、高画質な画像品位を望むユーザにとっては、満足の行く調整が達成されるものである。本実施形態のインクジェット記録装置では、通常のドット調整値取得処理とは異なる「高精度ドット調整値取得処理モード」を実現可能なものとし、それぞれのモードにおいて上述したような複数種類のドット調整値取得処理を行うことが可能な構成になっている。
通常のドット調整値取得処理では、一般的に普通紙を使用する。普通紙に着弾したインク滴は紙繊維に沿ってあらゆる方向に浸透していく。その浸透過程で着色成分である染料分子若しくは顔料分子が繊維質に付着していく。染料分子若しくは顔料分子と繊維質との付着力は大きなものではないため、紙表面に着色成分が残り難い。その結果、光学的反射濃度が低くなり易い。更には繊維方向に沿って、インクが移動するため、着弾したインク滴により形成されるドットは、歪な形状になってしまう。ドット調整値取得処理を考えた場合、普通紙は特性的には不向きであると言えるが、安価な記録媒体であるために、一般に使われる。1200dpi程度の着弾精度であれば、普通紙を用いても十分な精度でドット調整値取得処理を行うことは可能であり、実際の製品においても、普通紙を用いたドット調整値取得処理が既に実用化されている。
しかし、より高い精度でのドット調整値取得処理、つまり2400dpi(約10μm)や4800dpi(約5μm)の着弾精度の調整が必要な場合、普通紙では正確な調整値を得ることはかなり困難である。一例として、図9に、高い反射光学濃度が出易い記録媒体と出難い記録媒体の、ドット位置の変化に応じた濃度特性を示す。これは、図5に示したようなテストパターンの濃度特性であり、ずらし量をドット単位ではなくμm単位で表記したものである。通常、1200dpiの1ドット間隔を単位としてずらし量を制御している場合、約20μmが最小の制御単位になる。図5においては、2ドット間隔での制御であったので、ずらし量の制御単位は約40μmであった。一方、図9では、最小制御単位が5μmであり、より高精細なずらし量に対する濃度特性を表している。
図9において、濃度特性1は普通紙の濃度特性を示している。また、濃度特性2は特殊紙(高品位記録紙)であるコート紙の濃度特性を示している。この両者の違いは明白であり、同じ濃度変化であるΔDを得るために、普通紙では約25μmのずらし量が必要なのに対して、コート紙では約10μmのずらし量が必要である。つまり同じずらし量に対する濃度特性が異なり、コート紙の方が、ずらし量に対する感度が高く、より高いS/N比特性を有していると言える。
前述の自動ドット調整値取得処理の場合、光学センサを用いて濃度変化から調整値を取得する。そのため、例えば、図9の濃度特性2を示すような記録媒体を用いた場合には、濃度特性1を示すような記録媒体を用いた場合には調整できない精度で、調整ができる可能性がある。
また、前述の手動ドット調整値取得処理の場合、図8に示すような罫線パターンをユーザが見て調整値を取得する。そのため、記録したパターンの形状そのものが精度に影響する。この手法では、10μm、20μmの罫線ズレを見極めるのは困難である。さらに、普通紙のような着弾したドットが歪な形状をしてしまう記録媒体ではより困難である。本発明者らは、経験的には罫線パターンでは、目視では40〜50μmが限界であると認識している。
そこで、本実施形態の「高精度ドット調整値取得処理モード」では前述の自動ドット調整値取得処理で用いるような着弾位置のズレに対する濃度特性から調整値を取得するためのパターン形成を行う。そして、前述の手動ドット調整値取得処理で行うように、ユーザ自身がテストパターンを観察及び判断して調整を行う。ここで、本実施形態は高精度の調整を要求する場合であり、対象となるのは記録装置の取り扱いに慣れたユーザである。彼らにとってこれらは簡単な作業であり、彼らにとっての判断の観点からは光学センサなどを用いるより信頼できる方法と言える。
記録媒体としては図9に示した濃度特性2のような特性を持っていた方が、高精度ドット調整値取得処理には有利である。濃度特性2のような特性を持つ記録媒体としては、コート紙等の特殊紙が挙げられる。一方、光学センサを用いる場合は、光沢紙などの反射率が高い特殊紙は、記録媒体表面での反射が強くなるため不向きである。図4のステップS120のようなゲイン調整をしても、表面反射してしまうため、ドットのズレに対する濃度特性のS/N比は十分に得られないと考えられる。しかし、本実施形態の「高精度ドット調整値取得処理モード」ではテストパターンの観察及び判断をユーザ自身が行うので、コート紙の他、光沢紙等の特殊紙でも高精度ドット調整値取得処理は可能である。
次に、高精度ドット調整値取得処理で用いるテストパターンについて説明をする。図10は高精度の調整用テストパターンの一部を示したものである。図10では、白丸を往走査記録で記録した基準ドットとし、黒丸を復走査で記録するずらしドットとしている。また、ずらしドットの記録位置を基準ドットの記録位置に対して5μmずつずらしながら5段階分変化させている。ずらし量に応じて、基準ドットとずらしドットの重なり方が変化している。その結果、画像としてみた場合の光学的反射濃度が異なって見えることになり、それをユーザが判断することになる。図10では、(c)が基準ドットとずらしドットの重なりが最も多く、いずれのドットも打たれていない面積が最も大きいため、マクロ的な光学的反射濃度は最も低くなる。一方、(a)が基準ドットとずらしドットの重なりが最も少なく、いずれのドットも打たれていない面積が最も小さいため、マクロ的な光学的反射濃度は最も高くなる。この特性を利用して、光学的反射濃度が最も低い調整値をユーザに選択してもらい、調整値を決定する。
この調整用テストパターンを用いた高精度ドット調整値取得処理は、この処理を行う前に、通常ドット調整値取得処理が既に行われ、通常の調整が済んでいる状態で行われることを前提としている。つまり、通常ドット調整値取得処理が行われて、例えば±10μmの範囲内に調整が済んでから行われることを前提としている。通常ドット調整値取得処理の調整精度に応じて、高精度ドット調整値取得処理の調整範囲は決定される。
図10(c)をユーザが最終的な調整値として選択した場合、この状態で生じているズレ量が、最終的に残ってしまうズレ量となる。図10の例では着弾位置を5μmずつずらした調整値の中から最適なものを選択しているため、最終的に残ってしまうずれ量は5μm以下になる。なお、調整用テストパターンのずらし量は要求される精度に応じて決定すれば良い。
次に、実際にユーザが判断する場合について説明をする。図11は高精度の調整用テストパターンの全体を示したものである。(a)がずらし量:−10μm、(b)がずらし量:−5μm、(c)がずらし量:0μm、(d)がずらし量:+5μm、(e)がずらし量:+10μmに対応している。また、調整パターンの上下に比較パターンを配置している。比較パターンは、基準ドット(往走査記録)を2回同じ着弾位置に重ねて記録を行う。つまり、調整すべき基準ドットとずらしドットの着弾位置が一致している理想状態を表している。比較パターンに対して、調整パターンの濃度が最も近い調整値をユーザに選択してもらう。調整パターンと比較パターンを近接することで、視覚的に判断しやすい配置としている。
図10及び図11に示した調整パターンは、特殊紙に記録された場合により正確な調整値の判断ができると考えられる。普通紙に記録された場合は濃度変化が不十分であり、高精度で調整することはできない。本実施形態では、この調整パターンと使用する記録媒体とは一対の組み合わせと考えている。
(ドット調整値取得処理選択シーケンス)
次に、ドット調整値取得処理選択シーケンスについて説明をする。本実施形態の「高精度ドット調整値取得処理モード」では、高精度ドット調整値取得処理に移行する前に、ユーザに高精度ドット調整値取得処理の実行の確認を行ってから実施している。図12はユーザが2つのドット調整値取得処理方法から任意の方法を選択するためのドット調整値取得処理選択シーケンス示すフローチャートである。ここではホストPCの画面上にプリンタドライバのユーティリティ画面などを表示してドット調整値取得処理方法を選択させる一例を示している。まず、ステップS310において、ホスト装置内のプリンタドライバは、ユーザにドット調整値取得処理方法の選択指示をさせるために、ドット調整値取得処理方法の選択画面をホストPCの画面上に表示させる。ステップS320で、プリンタドライバは、ユーザによって選択されたドット調整値取得処理が高精度ドット調整値取得処理であるか否かを判断する。
ステップS320で、高精度ドット調整値取得処理が選択されたとプリンタドライバが判断した場合、ステップS330へ進み、プリンタドライバは記録装置に高精度ドット調整値取得処理を行うように設定する。
高精度ドット調整値取得処理の実行命令が記録装置に入力されると、ステップS340で、CPU101は後ほど説明する高精度ドット調整値取得処理シーケンスを実行する。
一方、ステップS320で高精度ドット調整値取得処理が選択されていないとプリンタドライバが判断した場合、ステップS350へ進み、プリンタドライバは記録装置に通常ドット調整値取得処理を行うように設定する。
通常ドット調整値取得処理の実行命令が記録装置に入力されると、ステップS360でCPU101は先に説明した自動若しくは手動ドット調整値取得処理シーケンスを実行するよう実行制御し、ステップS370へ進む。ステップS370では、通常ドット調整値取得処理を実行した後に高精度ドット調整値取得処理を行うか否かを選択する。高精度ドット調整値取得処理を行う場合は、ステップS370へ進み高精度ドット調整値取得処理シーケンスを実行する。高精度ドット調整値取得処理を行わない場合は、ドット調整値取得処理選択シーケンスを抜ける。
以上でドット調整値取得処理選択シーケンスが終了する。
以上説明したように本実施形態では、ドット調整値取得処理方法を複数有し、ユーザニーズに適したあるいは記録しようとする画像の品位に見合ったドット調整値取得処理方法をユーザが選択することができる。よって、近年多様化するユーザニーズに対応可能なドット調整値取得処理が可能となる。また、特にニーズが多い高画質化に対応可能な高精度ドット調整値取得処理が可能となる。
(高精度ドット調整値取得処理シーケンス)
次に、高精度ドット調整値取得処理シーケンスについて説明をする。本実施形態の「高精度ドット調整値取得処理モード」では、特殊紙を用いて高精度のドット調整値取得処理を行う。図13は、本実施形態で適用する高精度ドット調整値取得処理において、CPU101及びユーザが行う一連の処理の流れを示したフローチャートである。
図13において、高精度ドット調整値取得処理シーケンスが開始されると、まずステップS410において、ユーザは、記録媒体を記録装置本体にセットし、プリンタドライバのメニュー等から、テストパターンの記録開始を指示する。ここでは、記録媒体は特殊紙を用いる。
記録開始のコマンドが入力されるとステップS420に進み、取得済みの調整値があるかを確認する。これは、高精度ドット調整値取得処理は通常ドット調整値取得処理が行われていることを前提として行われ、通常ドット調整値取得処理により調整値が決定されていることが実行可能な条件の1つであるからである。高精度ドット調整値取得処理では、微細なずらし量で調整パターンを形成するため、調整範囲が大きくなってしまうと、膨大なパターン数になってしまい、テストパターンの記録時間も増大し、ユーザが選択することの煩雑さも増加してしまう。
ステップS420で調整済みの調整値がある場合、ステップS430でCPU101はテストパターンを記録させる。このとき記録されるテストパターンは、図10に示したようなドット着弾位置の変化に対して反射光学濃度が変化するようなパターンである。このテストパターンを記録する場合、通常ドット調整値取得処理により取得した調整値に基づいて、基準ドットに対するずらしドットのずらし量の調整範囲を決定することができる。
続くステップS440で、ユーザは、出力されたテストパターンを観察し、適切な調整値を判断する。ステップS430で記録されるテストパターンが図11に示したようなパターンの場合には、比較パターンと濃度が同じパターン、つまり濃度が最も一様に見えるパターンの調整値を選択すればよい。
ステップS450では、ユーザが選択した調整値をプリンタドライバのメニュー等から入力する。入力が確認されると、ステップS460で、CPU101は得られた調整値をRAM105などのメモリに記憶する。ここで、本高精度ドット調整値取得処理シーケンスの調整値を格納するエリアは、先述した通常ドット調整値取得処理シーケンスの調整値を格納するエリアと異なる。以上のようにして、本シーケンスを終了する。
また、ステップS420で取得済みの調整値がない場合は、ステップS470に移行して、通常ドット調整値取得処理が実行済みかを確認する。通常ドット調整値取得処理が実行されている場合は、ステップS430に移行して高精度ドット調整値取得処理を実行する。取得済みの調整値が工場出荷時の値と同じ場合は、このループになる可能性がある。そのため、ステップS470で通常ドット調整値取得処理の実行有無を確認している。従って、RAM若しくはEEPROMなどの記憶媒体に通常ドット調整値取得処理の実行有無を関連づける情報を記憶しておく構成とする。通常ドット調整値取得処理が実行されていない場合は、ステップS480で通常ドット調整値取得処理の実行を推奨して、本シーケンスを終了する。
高精度ドット調整値取得処理では普通紙に比べて一般的にコストが高い特殊紙を用いて調整を行う。このため、通常ドット調整値取得処理を行わずに高精度ドット調整値取得処理を行うことで正確な調整ができず、通常ドット調整値取得処理からやり直すことで特殊紙を無駄にすることを防止したい。そこで、ステップS470で通常ドット調整値取得処理を実施したかを確認している。通常ドット調整値取得処理を行ってから高精度ドット調整値取得処理を行うようにしている。
以上説明したように、本実施形態は、精度が高い「高精度ドット調整値取得処理モード」と、精度は然程高くないが簡易的に調整可能な「通常ドット調整値取得処理モード」とを独立に設けていることを特徴とする。また、これら2つのモードを適宜使い分けることが可能であることを特徴とする。例えば、必要な場合にのみ、高精度ドット調整値取得処理を行うことが可能である。一般ユーザは、通常の使用においては精度的に十分な、普通紙を用いた通常ドット調整値取得処理のみを行うことができる。それに対して、より高画質を追求するユーザは、特殊紙を用いた高精度ドット調整値取得処理をさらに行うことができる。
(ドット調整値取得処理選択シーケンスの変形例)
次に、ドット調整値取得処理選択シーケンスの変形例について説明をする。本実施形態の「高精度ドット調整値取得処理モード」では、高精度ドット調整値取得処理に移行する前に、ユーザに高精度ドット調整値取得処理の実行の確認を行ってから実施している。図14はユーザが2つのドット調整値取得処理方法から任意の方法を選択するためのドット調整値取得処理選択シーケンス示すフローチャートである。ここではホストPCの画面上にプリンタドライバのユーティリティ画面などを表示してドット調整値取得処理方法を選択させる一例を示している。まず、ステップS510において、プリンタドライバは、ホストPCの画面上にドット調整値取得処理方法を実行することをユーザに確認するための表示をさせる。ステップS520で、ユーザは記録媒体を記録装置に設置し、設置した記録媒体の種類を選択する。プリンタドライバは、選択された記録媒体が高精度ドット調整値取得処理に適切な記録媒体であるかを判断する。本実施例では、高精度の調整は特殊紙を使用するので、特殊紙であるかを判断する。
ステップS520で、プリンタドライバが高精度ドット調整値取得処理に適切な記録媒体が設置されていると判断した場合、ステップS530へ進み、プリンタドライバは記録装置に高精度ドット調整値取得処理を行うように設定する。
高精度ドット調整値取得処理の実行命令が入力されると、ステップS540で、CPU101は前述の高精度ドット調整値取得処理シーケンスを実行する。
一方、ステップS520で、プリンタドライバが高精度ドット調整値取得処理に適切な記録媒体が設置されていないと判断した場合、ステップS550へ進み、プリンタドライバは記録装置に通常ドット調整値取得処理を行うように設定する。
通常ドット調整値取得処理の実行命令が入力されると、ステップS560でCPU101は前述の自動若しくは手動ドット調整値取得処理シーケンスを実行する。
以上でドット調整値取得処理選択シーケンスが終了する。
以上説明したように本実施形態では、ドット調整値取得処理を行う際に使用される記録媒体の種類に応じたドット調整値取得処理方法を複数有し、ユーザは記録媒体の種類を選択することによってドット調整値取得処理方法を選択することができる。よって、近年多様化するユーザニーズに対応可能なドット調整値取得処理が可能となる。
(その他)
なお、本発明は、特にインクジェット記録方式の記録ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらす。特に、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらす。かかる方式によれば記録の高密度化、高精細化が達成できるからである。
その代表的な構成や原理については、例えば、特許文献2や特許文献3に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。
この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュアス型のいずれの記録装置にも適用可能である。特に、オンデマンド型の記録装置は、電気熱変換体に駆動信号を記録情報に対応して印可することによって熱エネルギを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせることにより駆動信号に一対一で対応したインク内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長、収縮により記録ヘッドの吐出口からインクを吐出させる。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長、収縮が行われるので、特に応答性に優れたインクの吐出が達成できるため好ましい。このパルス形状の駆動信号としては、特許文献4や、特許文献5に記載されているようなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の特許文献6に記載されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことができる。
記録ヘッドの構成として、上述の各明細書に記載される吐出口、電気熱変換体、インク流路(直線状又は直角インク流路)を組み合わせた構成の他に熱作用部が屈曲する領域に配置される特許文献7や特許文献8に開示される構成も本発明に含まれる。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特許文献9や熱エネルギの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を開示する特許文献10に基づいた構成も本発明に含まれる。記録ヘッドの形態がどのようなものであっても、本発明の効果が得られるためである。
加えて、前述のようなシリアルタイプの記録装置に対しても本発明は有効に適用できる。記録装置本体に固定された記録ヘッド、交換自在の記録ヘッド、インクタンクが一体となったカートリッジタイプの記録ヘッド等、いずれの記録ヘッドを用いた記録装置にも本発明は有効である。また、搭載される記録ヘッドの種類又は個数についても特に限定はない。
さらに加えて、前述の実施形態においては液体のインクを使用して説明しているが、一般的な室温やそれ以上の温度では固体のインクであって、ある程度温度が高くなると軟化若しくは液化するインクを用いてもよい。一般的なインクジェット記録装置は、インクを安定的に吐出させるのに好ましい粘度にするために、インクの温度が30℃以上70℃以下の所定範囲内となるように温度調整を行っている。このため、一般的な室温やそれ以上の温度では固体のインクを記録時に温度調整して液化させることができる。このようなインクを使用することで、インク中の揮発成分の蒸発等を防止できる。また、特許文献11あるいは特許文献12に記載されるように、このようなインクが、多孔質シートの凹部又は貫通孔に液体又は固体として保持され、電気熱変換体に対向する位置となるときに吐出するような形態としてもよい。
さらに加えて、本発明インクジェット方式の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
また、本発明の効果を得ることができる記録位置調整方法を実行するプログラム、該プログラムを記憶する記憶媒体にも適用できる。
本発明は、ドット調整値取得処理によってドットの記録位置を調整しながらドットマトリクス記録を行う記録システムに利用することができる。
本発明を適用可能なインクジェット記録装置の要部構成を模式的に示す斜視図である。 インク吐出部の主要な構造を説明するための模式的斜視図である。 本発明の実施形態で適用するインクジェット記録装置における制御の構成を説明するためのブロック図である。 本発明の実施形態で適用する自動ドット調整値取得処理において、CPUが行う一連の処理の流れを示したフローチャートである。 自動ドット調整値取得処理用のテストパターンの一例を示した図である。 テストパターンを読み取ったときの光学センサの出力値の特性を示した図である。 本発明の実施形態で適用する手動ドット調整値取得処理において、CPU及びユーザが行う一連の処理の流れを示したフローチャートである。 手動ドット調整値取得処理用のテストパターンの一例を示した図である。 本発明の実施形態で用いる各記録媒体におけるテストパターンを読み取ったときの光学センサの出力値の特性を示した図である。 高精度ドット調整値取得処理用のテストパターンの一部を示した図である。 高精度ドット調整値取得処理用のテストパターンの全体を示した図である。 本発明の実施形態で適用するドット調整値取得処理選択シーケンスを示すフローチャートである。 本発明の実施形態で適用する高精度ドット調整値取得処理シーケンスを示すフローチャートである。 本発明の実施形態で適用するドット調整値取得処理選択シーケンスの変形例を示すフローチャートである。
符号の説明
1、1A、1B、1C、1D ヘッドカートリッジ
2 キャリッジ
3 ガイドシャフト
4 主走査モータ
5 モータプーリ
6 従動プーリ
7 タイミングベルト
8 記録媒体
9、10、11、12 搬送ローラ
13 インク吐出部
21 吐出口面
22 吐出口
23 共通液室
24 液路
25 電気熱変換体
100 コントローラ
101 CPU
103 ROM
105 RAM
110 ホスト装置
112 I/F
120 操作部
122 電源スイッチ
124 記録スイッチ
126 回復スイッチ
140 ヘッドドライバ
142 サブヒータ
150、160 モータドライバ
162 副走査モータ
170 CPU
171 I/F
172 RAM
173 HD
174 KB
175 PD
176 DPY

Claims (10)

  1. 記録ヘッドを用いて記録媒体に記録される複数のドットのうち第1のドットと第2のドットとの前記記録媒体上の相対的な位置関係を調整する記録位置調整方法であって、
    前記位置関係を調整するための第1の調整値を第1の記録媒体を用いて取得する第1のドット調整値取得モードと、前記第1の調整値よりも高い調整精度で前記位置関係を調整可能な第2の調整値を第2の記録媒体を用いて取得する第2のドット調整値取得モードの内いずれか一方のドット調整値取得モードを選択する選択工程と、
    前記選択されたドット調整値取得モードを実行する実行工程とを有することを特徴とする記録位置調整方法。
  2. 前記第1の記録媒体は普通紙であり、
    前記第2の記録媒体は高品位記録紙であることを特徴とする請求項1に記載の記録位置調整方法。
  3. 前記記録ヘッドは、往復走査されて記録を行い、
    前記第1のドットは前記記録ヘッドの往走査により記録されるドットであり、
    前記第2のドットは前記記録ヘッドの復走査により記録されるドットであることを特徴とする請求項1または2に記載の記録位置調整方法。
  4. 前記記録ヘッドは、第1の吐出口列と第2の吐出口列を有し、
    前記第1のドットは前記第1の吐出口列により記録されるドットであり、
    前記第2のドットは前記第2の吐出口列により記録されるドットであることを特徴とする請求項1または2に記載の記録位置調整方法。
  5. 前記選択工程で前記第1のドット調整値取得モードが選択された場合に、前記第2のドット調整値取得モードを実行するか否かを設定する設定工程と、
    前記設定工程で前記第2のドット調整値取得モードを実行することが設定された場合に、前記第2のドット調整値取得モードをさらに実行する再実行工程とを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の記録位置調整方法。
  6. 前記第2の調整値取得モードは、前記第1の調整値が既に取得されている場合に、前記第1の調整値を利用して前記第2の調整値を取得することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の記録位置調整方法。
  7. 前記第1及び第2の調整値は前記第1のドットを基準として前記第2のドットの記録位置を調整するための調整値であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の記録位置調整方法。
  8. 記録媒体に記録される複数のドットのうち第1のドットと第2のドットとの前記記録媒体上の相対的な位置関係を調整するための調整値を取得するドット調整値取得モードを実行可能な記録装置に接続されたホスト装置であって、
    前記位置関係を調整するための第1の調整値を第1の記録媒体を用いて取得する第1のドット調整値取得モードと、前記第1の調整値よりも高い調整精度で前記位置関係を調整可能な第2の調整値を第2の記録媒体を用いて取得する第2のドット調整値取得モードの内いずれか一方のドット調整値取得モードを選択させる選択手段と、
    前記選択されたドット調整値取得モードの情報を前記記録装置に送信する送信手段とを有することを特徴とするホスト装置。
  9. 記録媒体に記録される複数のドットのうち第1のドットと第2のドットとの前記記録媒体上の相対的な位置関係を調整するための調整値を取得するドット調整値取得モードを実行可能な記録装置と、該記録装置に接続されたホスト装置とを含む記録システムであって、
    前記ホスト装置は、
    前記位置関係を調整するための第1の調整値を第1の記録媒体を用いて取得する第1のドット調整値取得モードと、前記第1の調整値よりも高い調整精度で前記位置関係を調整可能な第2の調整値を第2の記録媒体を用いて取得する第2のドット調整値取得モードの内いずれか一方のドット調整値取得モードを選択させる選択手段と、
    前記選択されたドット調整値取得モードの情報を前記記録装置に送信する送信手段とを有し、
    前記記録装置は、
    前記ホスト装置から送信された前記ドット調整値取得モードの情報を受信する受信手段と、
    前記受信した前記ドット調整値取得モードの情報に基づいて、ドット調整値取得モードを実行する実行手段とを有することを特徴とする記録システム。
  10. 記録媒体に記録される複数のドットのうち第1のドットと第2のドットとの前記記録媒体上の相対的な位置関係を調整するための調整値を取得するドット調整値取得モードを実行可能な記録装置に接続されたホスト装置で実行されるプログラムであって、
    前記位置関係を調整するための第1の調整値を第1の記録媒体を用いて取得する第1のドット調整値取得モードと、前記第1の調整値よりも高い調整精度で前記位置関係を調整可能な第2の調整値を第2の記録媒体を用いて取得する第2のドット調整値取得モードの内いずれか一方のドット調整値取得モードを選択させる選択処理と、
    前記選択されたドット調整値取得モードの情報を前記記録装置に送信する送信処理とを実行させることを特徴とするプログラム。
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