JP4029584B2 - 主走査の往路と復路における記録位置ずれの調整値の決定 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、主走査を行いつつ印刷媒体上にドットを形成することによって画像を印刷する技術に関し、特に、主走査方向のドットの記録位置ずれを補正するための調整値を定める技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータの出力装置として、インクをヘッドから吐出するタイプのプリンタが広く普及している。このようなプリンタの中には、往路と復路の双方向の主走査を行いつつノズルからインク滴を吐出して、印刷媒体上にドットを形成することによって画像を印刷するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ノズルからインク滴を吐出させて、印刷媒体上にドットを形成する印刷では、インク滴の吐出方向のずれや、主走査方向の駆動機構のバックラッシュ、印刷媒体を下で支えているプラテンの反り等に起因して、ドットの記録位置がずれてしまうことがある。このような位置ずれを解決する技術としては、例えば本出願人により開示された特開平5−69625号公報に記載されたものが知られている。この従来技術では、主走査方向におけるドット形成位置ずれを打ち消すための調整値を予め登録しておき、この調整値に基づいて往路と復路における記録位置を補正している。
【0004】
しかし、従来の調整値の決定方法においては、ユーザが印刷結果を目視で確認し適切な調整値を決定しなければず、自動的に調整値を設定することができなかった。
【0005】
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、ノズルからインク滴を吐出させて、印刷媒体上にドットを形成する印刷を行う際の、主走査方向の記録位置のずれを調整するための調整値の設定を自動的に行うことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明では、ノズルを備えた印刷ヘッドを有する印刷装置を用いて、所定の処理を行う。この印刷装置は、インク滴を吐出するノズルを備えた印刷ヘッドと、ノズルから吐出されるインク滴が所定の検出位置を通過したことを光学的に検出するための検査部と、ノズルを駆動してインク滴の吐出を行わせるヘッド駆動部と、検査部に対して印刷ヘッドを相対的に送る主走査を行う主走査駆動部と、タイマと、各部を制御するための制御部と、を備えている。
【0007】
上記のような印刷装置において、印刷ヘッドを主走査の往路の向きに移動させつつ検査対象のノズルから異なるタイミングで複数のインク滴を吐出させ、検査部によってインク滴を検出する往路テストを実行する。そして、印刷ヘッドを主走査の復路の向きに移動させつつ検査対象のノズルから異なるタイミングで複数のインク滴を吐出させ、検査部によってインク滴を検出する復路テストを実行する。その後、往路テストと復路テストにおける検出されたインク滴の吐出のタイミングに基づいて調整値を定める。このような態様とすれば、人間の目視を必要とせずに、自動的にドット形成位置ずれの調整値を決定することができる。
【0008】
なお、往路テストにおいては、検査部がインク滴を検知した時刻tfpを測定することが好ましい。そして、復路テストにおいては、検査部がインク滴を検知した時刻tbpを測定することが好ましい。そして、時刻tfpおよび時刻tbpを用いて調整値を決定する。このような態様とすれば、測定値tfp,tbpに基づいてドット形成位置ずれの調整値を計算することができる。さらに、調整値を定める際には、以下のような処理を行うことが好ましい。すなわち、往路テストにおいて本来検知されるべきインク滴の吐出時刻である往路テスト用基準時刻tf0と時刻tfpとの第1の差、ならびに復路テストにおいて本来検知されるべきインク滴の吐出時刻である復路テスト用基準時刻tb0と時刻tbpとの第2の差を計算する。そして、インク滴が吐出されてから印刷媒体に着弾するまでの時間間隔と、第1の差と、第2の差と、に基づいて調整値を決定する。
【0009】
さらに、調整値を決定する際には、ノズルが印刷媒体と向かい合う位置にあるときのノズルと印刷媒体の表面との距離HPと、検査部の検出位置に最も近づいたときのノズルと検出位置とを結ぶ方向についての、インク滴の速度成分Vkと、に基づいて上記の時間間隔を計算することによって、調整値を計算することが好ましい。このような態様とすれば、あらかじめ定められている値と、往路テストおよび復路テストの測定値と、に基づいて、調整値を定めることができる。
【0010】
なお、次のような態様とすることもできる。すなわち、往路テストにおいて、検査部がインク滴を検知した時刻tfpにおけるノズルの位置Pfpを測定する。そして、復路テストにおいて、検査部がインク滴を検知した時刻tbpにおけるノズルの位置Pbpを測定する。その後、位置Pfpおよび位置Pbpを用いて調整値を決定する。このような態様としても、測定値Pfp,Pbpに基づいてドット形成位置ずれの調整値を計算することができる。さらに、調整値を定める際に、以下のような処理を行うことも好ましい。すなわち、往路テストにおいて本来検知されるべきインク滴の吐出時刻におけるノズルの位置である往路テスト用基準位置Pf0と、位置Pfpとの第1の差、ならびに復路テストにおいて本来検知されるべきインク滴の吐出時刻におけるノズルの位置である復路テスト用基準位置Pb0と、位置Pbpとの第2の差を計算する。そして、インク滴の検出位置から印刷媒体までインク滴が飛翔する間のノズルの移動距離と、第1の差と、第2の差と、に基づいて、調整値を決定する。
【0011】
また、調整値を決定する際には、ノズルが印刷媒体と向かい合う位置にあるときのノズルと印刷媒体の表面との距離HPと、ノズルと検査部の検出位置との最短距離HLと、検出位置に最も近づいたときのノズルと検出位置とを結ぶ方向についての、インク滴の速度成分Vkと、主走査における印刷ヘッドと印刷媒体との相対速度Vcと、に基づいて、上記のノズルの移動距離を計算することによって、調整値を計算する態様とすることができる。このような態様としても、あらかじめ定められている値と、往路テストおよび復路テストの測定値と、に基づいて、調整値を定めることができる。
【0012】
なお、本発明は、以下に示すような種々の態様で実現することが可能である。
(1)調整値決定方法、印刷方法、印刷制御方法。
(2)印刷装置、印刷制御装置。
(3)上記の装置や方法を実現するためのコンピュータプログラム。
(4)上記の装置や方法を実現するためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体。
(5)上記の装置や方法を実現するためのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.発明の概要:
B.第1実施例:
B−1.装置の構成:
B−2.ドット抜け検査:
B−3.ノズル列間の記録位置ずれの発生:
B−4.調整値の決定:
B−5.復路におけるインク滴吐出タイミングの調整:
C.第2実施例:
D.第3実施例:
E.第4実施例:
F.変形例
F−1.変形例1:
F−2.変形例2:
F−3.変形例3:
F−4.変形例4:
【0014】
A.発明の概要:
図1は、調整値を決定するための往路テストと復路テストの説明図である。主走査の往路の向きに印刷ヘッド36を搬送しつつ、ノズルn0から一定の周期でインク滴を吐出させる。ノズルからレーザ光Lに向かう方向についてのインク滴の速度成分、およびインク滴を吐出してからレーザ光Lを通過するまでの時間は、インク滴の吐出方向のずれによらずほぼ一定であると考えられる。よって、レーザ光Lを横切ったインク滴をノズルから吐出した時刻tf(2)は、インク滴が通過した時刻tfpに基づいて計算によって得られる。また、主走査の復路の向きに印刷ヘッド36を搬送しつつ、同様にインク滴を吐出させる。レーザ光Lを横切ったインク滴を吐出した時刻tb(1)は、やはり、インク滴が通過した時刻tbpに基づいて計算によって得られる。
【0015】
ドット形成位置ずれの標準的な調整状態のもとで往路でレーザ光Lを通過するはずだとされるインク滴の吐出時刻をtf(0)、同じく復路における吐出時刻をtb(0)とする。往路においては、インク滴の吐出タイミングを現状よりもΔta1=(tf(2)−tf(0))だけ遅らせれば、レーザ光Lを狙ってインク滴を吐出して、実際にレーザ光Lと交差させることができる。復路においては、インク滴の吐出タイミングを現状よりもΔta2=(tb(1)−tb(0))だけ遅らせれば、レーザ光Lを狙ってインク滴を吐出して、実際にレーザ光Lと交差させることができる。インク滴を吐出するタイミングの調整が往路と復路の一方においてのみ可能である場合は、いずれかにおいて、インク滴の吐出タイミングをΔta1+Δta2だけ遅らせれば、往路と復路で同一点を狙って吐出したインク滴が実際に同一点を通過する。
【0016】
B.第1実施例:
B−1.装置の構成:
図2は、本発明の一実施例としてのカラーインクジェットプリンタ20の主要な構成を示す概略斜視図である。このプリンタ20は、用紙スタッカ22と、図示しないステップモータで駆動される紙送りローラ24と、プラテン板26と、キャリッジ28と、ステップモータ30と、ステップモータ30によって駆動される牽引ベルト32と、キャリッジ28のためのガイドレール34と、ガイドレールに沿って配された符号板33とを備えている。キャリッジ28には、多数のノズルを備えた印刷ヘッド36、および符号板33を読みとるためのエンコーダ29が搭載されている。
【0017】
印刷用紙Pは、用紙スタッカ22から紙送りローラ24によって巻き取られて、プラテン板26の表面上を一方向に搬送される。この方向を「副走査方向」と呼ぶ。キャリッジ28は、ステップモータ30により駆動される牽引ベルト32に牽引されて、ガイドレール34に沿って副走査方向に垂直な方向に移動する。この副走査方向に垂直な方向を「主走査方向」と呼ぶ。なお、印刷ヘッド36による印刷は、この主走査においてプラテン板26上の印刷用紙Pに対して行われる。この印刷が行われるプラテン板26上の領域を「印刷領域」と呼ぶ。
【0018】
印刷領域の外側(図2において右側)には、ドット抜け検査部40とクリーニング機構200が設けられている。なお、図2においては、クリーニング機構200はヘッドキャップ210のみ示し、他の構成は省略している。印刷ヘッド36がガイドレール34に沿って主走査方向に移動する行路のうち、このドット抜け検査部40とヘッドキャップ210が設けられている領域を、上記「印刷領域」に対して「調整領域」とよぶ。
【0019】
ドット抜け検査部40は、2本のガイドレール34と向かい合うように設けられた廃インク受け46を有する。この廃インク受け46は、インク滴の吐出検査の際、および調整値を決定するための往路テスト、復路テストの際に、印刷ヘッド36から吐出されるインク滴を受けるものである。また、ドット抜け検査部40は、発光部40aと受光部40bを有する。この発光部40aと受光部40bは、廃インク受け46を挟んで向かい合うように設けられている。
【0020】
発光部40aはレーザ光を射出し、受光部40bは、そのレーザ光を受光する。発光部40aは、光を射出することができるものであればよく、例えば、Max出力7mWで、赤色650nmの光を射出する半導体レーザとすることができる。そのような半導体レーザとして、例えば、SHARP製のGH06507A2Bを、SHARP製のAPC内蔵ドライバIC、IR3C07Nで駆動して使用することができる。受光部40bは、受光する光量に応じてその出力を変える装置であればよく、例えば、フォトダイオードとすることができる。例えば、SHARP製のIS456を使用することができる。すなわち、検査部40は、インク滴が所定の検査位置を通過したことを検出することができるものであればよい。
【0021】
この発光部40aが射出し受光部40bが受光するレーザ光は、副走査方向に対して約26度の角度をなして、2本のガイドレール34と廃インク受け46の間の空間を横切る。ガイドレール34上のレーザ光の上方の位置に印刷ヘッド36がある場合には、レーザ光は、印刷ヘッド36の下面から1mm下方を横切ることとなる。なお、このレーザ光の高さは、印刷用紙Pの表面の高さと同じである。印刷ヘッド36の各ノズル列は副走査方向に沿って配されているので、レーザ光は、ノズル列の並び方向に対して約26度の角度をなすこととなる。このレーザ光を使って廃インク受け46上の領域でインク滴の吐出検査を行うことから、ガイドレール34に沿った印刷ヘッド36の主走査方向の移動範囲のうち、この廃インク受け46上の領域を「検査領域」とよぶ。なお、ドット抜け検査部40の詳細な構成およびドット抜け検査の方法については、後述する。また、図2においては、ドット抜け検査部40の他の構成要素については、図示が省略されている。
【0022】
ガイドレール34に沿って配された符号板33には、所定の間隔でスリットが設けられている。この符号板33をまたぐように設けられているエンコーダ29には、符号板33を挟んで発光ダイオードとフォトダイオードが設けられている。エンコーダ29は、発光ダイオードが発した光が符号板33のスリットを通過してフォトダイオードに受光されたり、符号板33に遮られたりする回数に基づいて、キャリッジ28の主走査方向の位置を検出することができる。すなわち、キャリッジ28に搭載された印刷ヘッド36、および印刷ヘッド36に設けられた各ノズルの位置を検出することができる。なお、本実施例では、印刷ヘッド36の位置を検出する手段として光学式リニアエンコーダ29を使用したが、位置センサはこれにかぎられるものではなく、例えば、マグネスケールであってもよい。すなわち、位置センサは、主走査の際の印刷ヘッドの位置を検出することができるものであればどのようなものでもよい。
【0023】
図3は、印刷ヘッド36を下面側から見た図である。印刷ヘッド36の下面には、ブラックインクを吐出するためのブラックインクノズル群KDと、濃シアンインクを吐出するための濃シアンインクノズル群CDと、淡シアンインクを吐出するための淡シアンインクノズル群CLと、濃マゼンタインクを吐出するための濃マゼンタインクノズル群MDと、淡マゼンタインクを吐出するための淡マゼンタインクノズル群MLと、イエロインクを吐出するためのイエロインクノズル群YDとが形成されている。
【0024】
各ノズル群の複数のノズルは副走査方向SSに沿ってそれぞれ1列のノズル列として配列されている。印刷時には、キャリッジ28(図2参照)とともに印刷ヘッド36が主走査方向MSに移動しつつ、各ノズルからインク滴が吐出される。
【0025】
図4は、プリンタ20の電気的な構成を示すブロック図である。プリンタ20は、ホストコンピュータ100から供給された信号を受信する受信バッファメモリ50と、印刷データを格納するイメージバッファ52と、プリンタ20全体の動作を制御するシステムコントローラ54と、メインメモリ56と、PROM57と、タイマ58と、を備えている。
【0026】
図5は、システムコントローラ54と各ドライバの関係を示すブロック図である。図4および図5に示すように、システムコントローラ54には、キャリッジモータ30を駆動する主走査駆動ドライバ61と、紙送りモータ31を駆動する副走査駆動ドライバ62と、ドット抜け検査部40を駆動する検査部ドライバ63と、印刷ヘッド36を駆動するヘッド駆動ドライバ66と、エンコーダ29の信号を処理するキャリッジ位置検出ドライバ65とが接続されている。また、システムコントローラ54には、メインメモリ56とPROM57とタイマ58も接続されている。そして、システムコントローラ54は、往路テスト部54a、復路テスト部54b、調整値決定部54cとして機能する。これらの機能部は、主走査駆動ドライバ61、副走査駆動ドライバ62、検査部ドライバ63、ヘッド駆動ドライバ66およびキャリッジ位置検出ドライバ65を制御して所定の動作を行わせる。これらの機能部が実現する動作については、後述する。
【0027】
図4に示すホストコンピュータ100のプリンタドライバ(図示せず)は、ユーザの指定した印刷モード(高速印刷モード、高画質印刷モード等)に基づいて、印刷動作を規定する各種のパラメータ値を決定する。このプリンタドライバは、さらに、これらのパラメータ値に基づいて、その印刷モードで印刷を行うための印刷データを生成して、プリンタ20に転送する。転送された印刷データは、一旦、受信バッファメモリ50に蓄えられる。プリンタ20内では、システムコントローラ54が、受信バッファメモリ50から印刷データの中から必要な情報を読取り、これに基づいて、各ドライバに対して制御信号を送る。
【0028】
イメージバッファ52には、受信バッファメモリ50で受信された印刷データを色成分毎に分解して得られた複数の色成分の印刷データが格納される。ヘッド駆動ドライバ66は、システムコントローラ54からの制御信号に従って、イメージバッファ52から各色成分の印刷データを読出し、これに応じて印刷ヘッド36に設けられた各色のノズルアレイを駆動する。
【0029】
B−2.ドット抜け検査:
図3を使用して、ドット抜け検査部40の構成と、その検査方法の原理を説明する。図3には、印刷ヘッド36の6色分のノズルアレイと、第1のドット抜け検査部40を構成する発光部40aおよび受光部40bが模式的に描かれている。
【0030】
発光部40aは、射出位置における外径が約1mm以下の光束Lを射出するレーザである。このレーザ光Lは、図3に示すように、副走査方向SSに対して約26度傾いた方向に射出され、受光部40bで受光される。すなわち、レーザ光Lは、副走査方向SSに沿って配列されている各ノズル列に対して約26度傾いた方向に射出される。また、このレーザ光Lは、プラテン板26上に置かれる印刷用紙Pの表面の高さと同じ面内に含まれる位置に射出される。
【0031】
ノズルから正常にかつ下方の想定した範囲内にインク滴が吐出されると、吐出されたインク滴は、途中でレーザ光Lのインク滴検知空間を横切るので、受光部40bにおける受光が一時的に中断されるか、または弱くなり、受光される光量が所定の閾値未満となる。この場合には、そのノズルに目詰まりが無いと判断することができる。一方、あるノズルの駆動期間内に受光部40bで受光される光量が所定の閾値以上のときには、そのノズルは目詰まりしている可能性があると判断される。
【0032】
なお、本明細書では、印刷ヘッド36からプラテン26またはプラテン26上の印刷用紙Pに向かう向きを、便宜上「下」とし、印刷ヘッド36のプラテン26に向かい合う面を「下面」としている。また、印刷ヘッド36とプラテン26を結ぶ方向を「鉛直方向」としており、印刷ヘッド36とプラテン26を結ぶ方向について、プラテン26側から計った位置を「高さ」と表記している。しかし、これらの呼称は便宜上使用されるものであり、かならずしもプリンタ20の設置の向きを限定するものではない。したがって、例えば、インク滴の吐出速度の成分Vkも、重力の向きについての成分に限られるものではなく、レーザ光Lの副走査方向についての中央部Lp(検出位置)に最も近づいたときのノズルn0とレーザ光Lの中央部Lpとを結ぶ方向についての、インク滴の速度成分であればよい。
【0033】
B−3.ノズル列間の記録位置ずれの発生:
第1実施例では、双方向印刷時の記録位置ずれを調整する。そこで、以下ではまず、双方向印刷時の記録位置ずれの発生について説明する。
【0034】
図6は、双方向印刷時の位置ずれを示す説明図である。図6(a)は、往路の印刷時のドットの着弾位置を示す説明図であり、図6(b)は、往路の印刷時のドットの着弾位置を示す説明図である。ノズルnは、印刷用紙Pの上方において双方向に水平に移動しており、往路と復路においてそれぞれインクを吐出することによって印刷用紙P上にドットを形成する。インクは、鉛直下方に向けて吐出速度Vkで吐出されるものと仮定している。各インクの合成速度ベクトルCVkは、下方への吐出速度ベクトルと、ノズルnの主走査速度ベクトルVcとを合成したものとなる。したがって、主走査の往路と復路において、印刷用紙Pと印刷ヘッド36とが同じ位置関係にあるときにインク滴を吐出したのでは、インク滴の印刷媒体上への着弾位置がずれてしまう。したがって、インク滴の印刷媒体上への着弾位置が一致するように、主走査の往路と復路でインク滴の吐出タイミングを調整する必要がある。
【0035】
図6においては、往路と復路とで、インク滴吐出時のノズルの位置に対してドット形成位置ずれがほぼ対称となっている。しかし、ノズルからのインク滴の吐出方向のずれ、主走査方向の駆動機構のバックラッシュ、印刷媒体を下で支えているプラテンの反りなど、往路と復路とでずれが対称とはならないような要素も存在する。そのような要素に起因するドット形成位置ずれを吸収するためにも、主走査の往路と復路でインク滴の吐出タイミングを調整することが好ましい。
【0036】
B−4.調整値の決定:
図7は、調整値を決定するための手続きを示すフローチャートである。まずステップS2で往路テストを行う。その後、ステップS4で復路テストを行う。そして、ステップS6で往路テストと復路テストで得た測定値に基づいて、調整値を決定する。以下で各手続きについて説明する。
【0037】
図8は、調整値を決定するための往路テストと復路テストの説明図である。図1は、印刷ヘッドを側面から見た図であるのに対して、図8は、印刷ヘッドを上面から見た図である。図1と図8においては、説明を簡単にするために、印刷ヘッドをノズル列1列分に対応する縦長の長方形で示し、さらに、複数のノズルのうちテストに使用する中央の一つのノズルn0のみを示している。また、図1においては、レーザ光Lのうちのノズルn0の直下に位置する部分、すなわち副走査方向についての中央部分Lp(図8参照)のみを示している。このレーザ光Lの副走査方向についての中央部分Lpが特許請求の範囲にいう「検出位置」に相当する。第1実施例では、副走査方向中央に位置するノズルn0を使用してテストを行うため、レーザ光Lの副走査方向についての中央部分Lpが「検出位置」に相当する。しかし、検出位置はテストに使用するノズルに応じて他の位置とすることもできる。第1実施例では、印刷ヘッド36の下面とレーザ光Lの間の距離と、印刷ヘッドの下面とプラテン上の印刷用紙Pの間の距離とが、等しく設定されている。この印刷ヘッド36の下面とレーザ光Lの距離をHLとする。図1では、印刷用紙Pの位置を一点鎖線で仮想的に示している。
【0038】
往路における吐出タイミングの調整値を決定するための往路テストにおいては、主走査の往路の向き(図1および図8の左から右に向かう向き)に印刷ヘッド36を一定速度で搬送しつつ、ノズル列の中央のノズルn0から一定の周期でインク滴を吐出させる。工場出荷段階で定められているドット形成位置ずれの標準的な調整状態のもとで、レーザ光Lを通過するはずのインク滴の吐出時刻をtf(0)とする。往路テストにおいては、その前後いくつかのタイミングでインク滴を吐出する。
【0039】
図9は、廃インク受け46上を一定速度でキャリッジ28を移動させる際の、キャリッジの速度変化を示すグラフである。横軸は、主走査方向のキャリッジの位置xであり、縦軸はキャリッジ28の移動速度Vである。そして、R46は、廃インク受け46が設けられている範囲を示す。印刷ヘッド36を搭載したキャリッジの加減速は次のように行われる。すなわち、図9に示すように、印刷ヘッド36は、廃インク受け46上を一定速度で移動できるよう、廃インク受け46の十分手前から加速を開始し、廃インク受け46を通過してから、減速を開始するものとする。発光部40aが射出するレーザ光Lは、この廃インク受け46上を横切るように射出されている。
【0040】
符号板33には、廃インク受け46の両端近辺の位置で印刷ヘッド36が一定速度で通過できる位置に、それぞれ基準位置がマークされている。図9においては、この基準位置をPr1,Pr2で示す。往路テストおよび後述する復路テストの際にキャリッジ28に搭載されたエンコーダ29が、最初にこの基準位置Pr1,Pr2のいずれかを検出したときを基準時刻とする。往路テストにおいては、最初にPr1が検出される。そして、往路テストおよび復路テストにおいては時刻は、この基準時刻からの経過時刻として計測される。なお、工場出荷段階で定められているドット形成位置ずれの標準的な調整状態のもとで、レーザ光Lを通過するはずのインク滴の吐出時刻tf(0)についても、同様に、上記の基準位置を通過した時刻(基準時刻)からの経過時刻として設定されている。その際、通過後のキャリッジ速度として想定されている速度も、同様に、一定速度Vcである。
【0041】
往路テストでは、時刻tf(0)を含みその前後の時刻tf(−1)、tf(0)、tf(1)、tf(2)、tf(3)のタイミングで複数発ずつインク滴を吐出するものとする。これらの処理は、タイマ58から得られる時刻の情報に基づいてシステムコントローラ54が行う。それぞれのタイミングでのノズルn0の位置は、キャリッジ28に設けられたエンコーダ29で検出できる。時刻tf(−1)、tf(0)、tf(1)、tf(2)、tf(3)でのノズルn0の位置をそれぞれPf(−1)、Pf(0)、Pf(1)、Pf(2)、Pf(3)とする。なお、往路テストは、往路テスト部54a(図5参照)によって実行される。
【0042】
レーザ光Lの検出域の大きさに対してインク滴の吐出間隔およびキャリッジの搬送速度を適切に設定すれば、いずれかのタイミングで吐出したインク滴がレーザ光Lを横切る。ここでは、図1に実線で示すように、時刻tf(2)に吐出したインク滴がレーザ光Lを横切ったとする。
【0043】
図10は、受光部40bの出力信号Voutを示すグラフである。図10に示すように、時刻tf(2)のタイミングで吐出した複数のインク滴(図10においては8個)が受光部40bによって検出された場合には、最初の検出パルスの中央の時刻を「インク滴がレーザ光Lを通過した時刻」とする。この時刻を、tfpとする。具体的な時刻のデータはタイマ58から得られる。なお、前記標準的な調整状態を定めるテストにおいても、インク滴の検出時刻は同様にして定められる。
【0044】
レーザ光Lが遮られた時刻tfpが得られると、レーザ光Lを横切ったインク滴がノズルn0から吐出された時刻tf(2)は、以下の計算式で得られる。なお、Δt1は、レーザ光Lを横切ったインク滴がノズルn0から吐出されてからレーザ光Lを横切るまでの時間である。
【0045】
tf(2)=tfp−Δt1 ・・・(1)
【0046】
ノズルn0からのインク滴の吐出方向が鉛直方向からθだけずれている場合、インク滴の鉛直方向の速度成分はインク滴の吐出の速さにcosθを掛けた値となる。しかし、ノズルn0からのインク滴の吐出方向のずれの大きさθは微小であるので、cosθはほぼ1と考えることができる。すなわち、インク滴の吐出方向が多少ずれていても、インク滴の鉛直方向の速度成分はほとんど変化がないと考えることができる。よって、インク滴の鉛直方向の速度成分を、印刷ヘッドが静止しているときのノズルからのインク滴の吐出の速さVk(一定値)に等しいとすると、Δt1は次の式で一定値として求めることができる。
【0047】
Δt1=HL/Vk ・・・(2)
【0048】
よって、(2)式より、(1)式は以下のようになる。
【0049】
tf(2)=tfp−HL/Vk ・・・(1’)
【0050】
一方、復路テストにおいては、主走査の復路の向き(図1および図8の右から左に向かう向き)に印刷ヘッド36を搬送しつつ、同様に、ノズルn0から一定の周期でインク滴を吐出させる。キャリッジ28の加減速および時刻の計測については、往路テストの場合と同様である。ただし、復路テストにおいては、基準位置Pr2を通過してからの経過時間が、計測される。
【0051】
ドット形成位置ずれの標準的な調整状態にしたがって計算した、レーザ光Lを通過するはずのインク滴の吐出時刻をtb(0)とする。そして、復路テストでは、その前後の時刻tb(−1)、tb(0)、tb(1)、tb(2)、tb(3)のタイミングでインク滴を吐出するものとする。これらの処理も、タイマ58から得られる時刻の情報に基づいてシステムコントローラ54が行う。それぞれのタイミングでのノズルn0の位置は、Pb(−1)、Pb(0)、Pb(1)、Pb(2)、Pb(3)とする。これらの位置も、各時刻のエンコーダ29の測定値によって得られる。
【0052】
図10に示すように、時刻tb(1)のタイミングで吐出した複数のインク滴(図10においては8個)が検出された場合には、最後の検出パルスの中央の時刻を「インク滴がレーザ光Lを通過した時刻」とする。この時刻を、tbpとする。なお、ここでは、工場の出荷段階における標準的な調整状態を定めるテストと対応させて、往路テストにおいては最初のパルスの中央の時刻を検出時刻とし、復路テストにおいては最後のパルスの中央の時刻を検出時刻とした。しかし、インク滴の検出時刻は、標準的な調整状態を定めるテストと同じ定め方であれば、他の定め方となることもある。例えば、標準的な調整状態を定めるテストにおいて、最初に検出パルスが立ち上がった時刻と最後の検出パルスがなくなった時刻の中間の時刻を「インク滴の検出時刻」としたのであれば、往路テスト、復路テストにおいても、同様に、最初にパルスが立ち上がった時刻と最後のパルスがなくなった時刻の中間の時刻を「インク滴の検出時刻」とすることが好ましい。
【0053】
なお、復路テストは、復路テスト部54b(図5参照)によって実行される。また、第1実施例では、往路テストを行った後、復路テストを行うこととしたが、往路テストと復路テストはいずれを先に行ってもよい。
【0054】
レーザ光Lがインク滴によって遮られた時刻をtbpが得られれば、レーザ光Lを横切ったインク滴がノズルn0から吐出された時刻tb(1)は、以下の式で表される。
【0055】
tb(1)=tbp−HL/Vk ・・・(4)
【0056】
図1からも分かるように、先の主走査の往路テストにおいて、時刻tf(2)にノズルがいた位置Pf(2)と、主走査の復路における吐出テストにおいて、時刻tb(1)にノズルがいた位置Pb(1)が、主走査の往路と復路において実際にレーザ光Lに向けてインク滴を吐出できる位置である。
【0057】
図1から分かるように、標準的な調整状態のままでは、往路と復路でレーザ光Lを狙って吐出したインク滴(tf(0)とtb(0)で吐出したインク滴)は、実際にはレーザ光Lを通過しない。したがって、次のように吐出タイミングを調整する。すなわち、往路においては、インク滴の吐出タイミングを時刻tf(0)からtf(2)まで遅らせる。復路については、時刻tb(0)からtb(1)まで遅らせる。そうすれば、往路と復路でレーザ光を狙って吐出したインク滴が、実際にレーザ光Lを通過する。よって、往路におけるインク滴吐出タイミングの調整量Δta1と復路における調整量Δta2は、以下の式で求められる。
【0058】
Δta1=tf(2)−tf(0) ・・・(5)
【0059】
Δta2=tb(1)−tb(0) ・・・(6)
【0060】
なお、tf(2)、tb(1)は、式(1’),(4)から得られる。すなわち、式(5),(6)は、以下の形に書き直すことができる。
【0061】
Δta1=tfp−HL/Vk−tf(0)
={tfp−tf(0)}−HL/Vk ・・・(5’)
【0062】
Δta2=tbp−HL/Vk−tb(0)
={tbp−tb(0)}−HL/Vk ・・・(6’)
【0063】
なお、上記の調整量Δta1、Δta2は、いずれも吐出タイミングを遅らせる方向を「正」とする。式(5’),(6’)によれば、往路テストと復路テストにおける測定値tfp、tbp、設計値HL、Vk、工場出荷時のドット形成位置ずれの標準的な調整状態から得られる計算値tf(0)、tb(0)に基づいて、調整値Δta1、Δta2を定めることができる。
【0064】
これらの調整値は時間を基準としたものであるが、位置を基準とする調整値は、以下の式で表される。ΔPa1は往路における吐出位置の調整量であり、ΔPa2は復路における吐出位置の調整量である。いずれも、キャリッジ28の進行方向にずらす向きを「正」としている。
【0065】
ΔPa1=Pf(2)−Pf(0) ・・・(7)
【0066】
ΔPa2=Pb(1)−Pb(0) ・・・(8)
【0067】
Pf(2)は、時刻tf(2)の印刷ヘッドの位置の測定値として得ることができ、Pb(1)は、時刻tb(1)の印刷ヘッドの位置の測定値として得ることができる。したがって、式(7),(8)によれば、往路テストと復路テストにおける測定値Pf(2)、Pb(1)、工場出荷時のドット形成位置ずれの標準的な調整状態から得られる計算値Pf(0)、Pb(0)に基づいて、調整値ΔPa1、ΔPa2を定めることができる。
【0068】
また、往路と復路のいずれか一方においてのみ、吐出タイミングの調整が可能である場合は、次のように考えることができる。すなわち、双方向印刷の往路と復路において、同一地点にインク滴を着弾させるためには、位置Pf(2)と位置Pb(1)との間の距離D1(図1参照)だけキャリッジ28の進行方向とは反対の向きに吐出位置をずらして、インク滴を吐出させればよい。このようにすれば、往路と復路でそれぞれ吐出されたインク滴は、かならずしも当初狙った位置に着弾するわけではないが、同一位置に着弾することになる。すなわち、同一位置にインク滴を着弾させるためには、主走査の往路と復路の両方において、インク滴の吐出位置を着弾位置からずらして、そのずらし量の合計をD1としてもよいし、往路と復路の一方で、インク滴の吐出位置を他方の吐出位置に対してずらし量D1だけずらしてもよい。
【0069】
標準的な調整状態からの調整値を決定する際にも、先に式(5’)、(6’)、(7)、(8)で求めた往路と復路それぞれにおける調整を、往路と復路のいずれか一方ですべておこなうものとして、調整値を決定してもよい。往路と復路のいずれか一方においてのみ、吐出タイミングの調整が可能である場合は、吐出タイミングの調整値Δtaeは以下の式で表される。
【0070】
Δtae=Δta1+Δta2 ・・・(9)
【0071】
Δtaeは、Δta1とΔta2のみから求めることができる。このため、Δta1、Δta2と同様、往路テストと復路テストにおける測定値tfp、tbp、設計値HL、Vk、工場出荷時のドット形成位置ずれの標準的な調整状態から得られる計算値tf(0)、tb(0)に基づいて定めることができる。なお、式(9)は、式(5’),(6’)を用いて以下の形にすることができる。
【0072】
Δtae=tfp−tf(0)+tbp−tb(0)−2HL/Vk ・・・(9’)
【0073】
また、往路と復路のいずれか一方においてのみ、吐出タイミングの調整が可能である場合の、吐出位置の調整値ΔPaeは(ΔPa1+ΔPa2)で求めることができる。この調整値ΔPaeは、(7)、(8)式より、以下の式で表すことができる。
【0074】
ΔPae=Pf(2)−Pf(0)+Pb(1)−Pb(0)・・・(10)
【0075】
調整値ΔPaeは、ΔPa1、ΔPa2と同様、往路テストと復路テストにおける測定値Pf(2)、Pb(1)、工場出荷時のドット形成位置ずれの標準的な調整状態から得られる計算値Pf(0)、Pb(0)に基づいて定めることができる。
【0076】
以上に説明したようにしてインク滴の吐出タイミングの調整値、吐出位置の調整値を定めれば、ユーザの目視によらず、印刷装置が単独で自動的に調整値を定めることができる。なお、このような調整値の計算は、調整値決定部54c(図5参照)によって実行される。なお、あらかじめ定められているHL,Vk,tf(0),tb(0),Pf(0),Pb(0)は、PROM57に格納されており、調整値の計算をする際にシステムコントローラ54によって取り出される。すなわち、PROM57が特許請求の範囲にいう「メモリ」に相当する。tfp,tbpなどの測定値および測定値から計算で得られる値は、メインメモリ56に格納され、調整値の計算に使用される。なお、tf(0),tb(0),Pf(0),Pb(0)の値は、PROM57にあらかじめ記憶しておくのではなく、検査のたびに計算して得ることとしてもよい。
【0077】
また、第1実施例では、往路テストおよび復路テストにおいて一定速度でキャリッジ28を移動させているため、容易に調整値を求めることができる。
【0078】
図11は、ノズル列中の各ノズルの着弾位置のずれdxを示すグラフである。図11においては、ノズル列中の各ノズルの着弾位置のずれの一例を実線で示し、他の例を一点鎖線で示す。図11に示すように、一般に、中央近辺を含む比較的多数のノズルは、着弾位置のずれdxが比較的少なく、ノズル列の端の部分のノズルは大きいという傾向がある。本実施例では、調整値を定めるための吐出テストに使用するノズルは、ノズル列の中央に位置するノズルn0である。このため、ノズル列の多数のノズルと傾向を同じくするノズルを使用して、インク滴の吐出タイミングの調整値を定めることができる。よって、多数のノズルに対して適切な調整値を定めることができ、印刷結果の品質を高めることができる。
【0079】
なお、ノズル列の中央のノズルn0以外の他のノズルを使用して、吐出テストを行うこととしてもよい。着弾位置のずれ量がノズル列の全ノズルのずれ量の平均値dmに近いと思われるノズルn1を使用して吐出テストを行えば、ノズル列全体のインク滴着弾位置のずれの平均dmを小さくすることができる。
【0080】
また、本実施例では、位置ずれ調整テストに使用するノズルは、ノズル列の中央に位置するノズルn0であるため、レーザ光Lの光軸がノズル列に対して所定の角度を有している場合にも、主走査の往路におけるノズルとレーザ光と光軸の関係と、主走査の復路におけるノズルn0とレーザ光Lと光軸の関係とは、対称であると考えることができる。よって、容易に調整値を定めることができる。
【0081】
第1実施例では、インク滴を吐出させながらキャリッジ28を動かして、往路テストおよび復路テストを行っている。このため、レーザ光Lを通過するインク滴を吐出したキャリッジ位置およびそのインク滴の吐出時刻を、短時間で特定することができる。また、第1実施例では、往路テストと復路テストにおいて、一定速度でキャリッジ28を搬送している。このため、容易に調整値を定めることができる。そして、第1実施例では、ノズルn0から一定の周期でインク滴を吐出させている。よって、この点からも容易に調整値を定めることができる。
【0082】
また、本実施例では、複数のインク滴が受光部40bによって検出された場合には、往路テストにおいては、最初のパルスに基づいて検出時刻tfpを定め、復路テストにおいては、最後のパルスに基づいて検出時刻tbpを定めている。このため、往路と復路におけるインク滴の着弾位置を正確に一致させるような調整値を決定することができる。なお、往路テストにおいて、最後のパルスに基づいて検出時刻tfpを定め、復路テストにおいて、最初のパルスに基づいて検出時刻tbpを定めることとしてもよい。すなわち、複数のインク滴が受光部40bによって検出された場合に、
往路テストにおいて、最後のパルスと最後のパルスのうちの一方に基づいて検出時刻tfpを定め、復路テストにおいて、他方のパルスに基づいて検出時刻tbpを定めることとすればよい。
【0083】
B−5.復路におけるインク滴吐出タイミングの調整:
図12は、第1実施例における双方向印刷時のずれ補正に関連する主要な構成を示すブロック図である。プリンタ20内のPROM57には、調整値格納領域202が設けられている。調整値格納領域202には、上記の手順で定められた好ましい調整値が格納されている。なお、第1実施例では、復路においてのみインク滴の吐出タイミングの調整を行うものとし、調整値格納領域202に格納されてる調整値は、式(9’)にしたがって定められるΔtaeであるものとする。
【0084】
プリンタ20内のメインメモリ56には、双方向印刷時の位置ずれを補正するための位置ずれ補正実行部210としての機能を有するコンピュータプログラムが格納されている。この位置ずれ補正実行部210は、調整値格納領域202から調整値を取り出す。そして、調整値に基づいてヘッドの記録タイミングを指示するための信号をヘッド駆動ドライバ66に供給する。
【0085】
ヘッド駆動ドライバ66は、3つのアクチュエータチップ91〜93に同一の駆動信号を供給しており、位置ずれ補正実行部210から与えられた記録タイミング(すなわち遅延量設定値Δtae)に応じて復路のインク滴の吐出タイミングを調整する。これによって、復路において、6組のノズル列のドット記録位置が共通する補正量で調整される。
【0086】
C.第2実施例:
第1実施例では、往路テストと復路テストにおけるレーザ光Lの通過時刻tfp、tbpからそれぞれのインク滴を通過した時刻tf(2)、tb(1)を求め(図1参照)、調整値Δta1、Δta2、ΔPa1、Pa2を求めた。しかし、他の方法で調整値を求めてもよい。例えば、往路テストにおけるレーザ光Lの通過時刻tfpのキャリッジ28の位置Pf(p)を求める。一方、ドット形成位置ずれの標準的な調整状態のもとで、時刻tfpにおけるキャリッジ28の予定位置をPfr(p)とする。この場合、以下の式で調整値ΔPa1を求めてもよい。
【0087】
ΔPa1=Pf(p)−Pfr(p) ・・・(11)
【0088】
同様にして、ΔPa2およびΔPaeも、以下の式で求めることができる。ここで、Pb(p)は、復路テストにおけるレーザ光Lの通過時刻tbpのキャリッジ28の位置であり、Pbr(p)は、標準的な調整状態に基づいて計算した時刻tbpにおけるキャリッジ28の予定位置である。
【0089】
ΔPa2=Pb(p)−Pbr(p) ・・・(12)
【0090】
ΔPae=Pf(p)−Pfr(p)+Pb(p)−Pbr(p) ・・・(13)
【0091】
なお、上記の各式は、キャリッジ28の進行方向にインク滴吐出位置をずらす向きを「正」としている。また、Δta1、Δta2、Δtaeについては、以下の式で求めることができる。なお、Vcは往路テスト及び復路テストにおけるキャリッジ28の移動の速さである。また、各式は、インク滴の吐出タイミングを遅らせる向きを「正」としている。
【0092】
Δta1=(Pf(p)−Pfr(p))/Vc ・・・(14)
【0093】
Δta2=(Pb(p)−Pbr(p))/Vc ・・・(15)
【0094】
Δtae=(Pf(p)−Pfr(p)+Pb(p)−Pbr(p))/Vc・・・(16)
【0095】
このような態様としても、調整値を適切に定めることができる。
【0096】
D.第3実施例:
図13は、第3実施例における印刷時のずれ補正に関連する主要な構成を示すブロック図である。このブロック図の構成は、ヘッド駆動回路およびアクチュエータチップの構成以外は、図12のブロック図と同じである。第3実施例の印刷装置は、各アクチュエータチップについて独立のヘッド駆動ドライバ66a〜66cを有している。このため、ブラックと濃シアンのインク滴の吐出タイミング、淡シアンと濃マゼンタのインクのインク滴の吐出タイミング、淡マゼンタとイエロの吐出タイミングを、それぞれ独立に調整することができる。このような印刷装置においては、図1、図8に示す往路テストと復路テストを各アクチュエータチップが駆動するノズル列ごとに行うことが好ましい。このような態様とすれば、印刷結果の品質をより高めることができる。
【0097】
E.第4実施例:
第1実施例では、レーザ光Lの高さはプラテン上に配された印刷用紙Pの高さと同じであるものとした。しかし、第4実施例では、両者の高さは異なっている。他の点は第1実施例と同様である。
【0098】
図14は、第4実施例において実施する往路テストと復路テストを示す説明図である。第4実施例における印刷用紙Paと印刷ヘッド36の下面との距離をHPとする。図14では、印刷用紙Paの位置を一点鎖線で仮想的に示している。また、印刷用紙Paの高さにおいて、主走査方向についてレーザ光Lの副走査方向の中央部Lpに相当する位置をLpaとして示している。
【0099】
往路において吐出タイミングtf(2)でインク滴を吐出し、復路において吐出タイミングtb(1)でインク滴を吐出すれば、各インク滴はレーザ光Lの中央部Lpを通過する。しかし、図14から分かるように、それらのインク滴は、印刷用紙Paの高さにおいては同一地点を通過しない。往路において、印刷用紙Paの高さにおける地点Lpaにインク滴を着弾させるには、時刻tf(2)よりも早めにインク滴を吐出しなければならない。インク滴が高さPを通過してから、高さPaに到達するまでの時間Δt2は、以下の式で表される。なお、HPは、PROM57に格納されている。
【0100】
Δt2=(HP−HL)/Vk ・・・(21)
【0101】
よって、往路における吐出タイミングの調整値Δta3は、以下の式で定められる。
【0102】
Δta3=Δta1−Δt2 ・・・(22)
【0103】
式(22)は、式(5’)、(21)を用いて以下のような形にすることができる。
【0104】
Δta3=tfp−HP/Vk−tf(0)
={tfp−tf(0)}−HP/Vk ・・・(22’)
【0105】
同様に、復路における吐出タイミングの調整値Δta4は、以下の式で定められる。
【0106】
Δta4=tbp−HP/Vk−tb(0)
={tbp−tb(0)}−HP/Vk ・・・(23)
【0107】
印刷用紙Paと印刷ヘッド36の下面との距離HPは、印刷ヘッドの下面とプラテン間の距離、および印刷用紙の厚みから求めることができる。よって、式(22’)、(23)によれば、往路テストと復路テストにおける測定値tfp、tbp、設計値Vk、工場出荷時のドット形成位置ずれの標準的な調整状態から得られる計算値tf(0)、tb(0)、設計値に基づいて得られるHPに基づいて、調整値Δta3、Δta4を定めることができる。
【0108】
往路と復路のいずれか一方においてのみ、吐出タイミングの調整が可能である場合は、吐出タイミングの調整値Δtafは、(Δta3+Δta4)で得られるので、以下の式で表すことができる。
【0109】
Δtaf=tfp−tf(0)+tbp−tb(0)−2HP/Vk ・・・(24)
【0110】
また、往路の吐出位置の調整値ΔPa3は、(ΔPa1−Δt2×Vc)で得られる。なお、Vcは、主走査の際にキャリッジ28が搬送される速度である。この実施例では、キャリッジ28が印刷用紙Pに対して搬送されるが、主走査において、印刷用紙Pがキャリッジ28に対して搬送される態様においては、主走査における印刷用紙Pの搬送速度である。すなわち、Vcは、主走査における印刷ヘッドと印刷媒体との相対速度である。一方、復路の吐出位置の調整値ΔPa4は、(ΔPa2−Δt2×Vc)で得られる。よって、調整値ΔPa3、ΔPa4は、以下の式で表される。
【0111】
Figure 0004029584
【0112】
Figure 0004029584
【0113】
そして、往路と復路のいずれか一方においてのみ、吐出タイミングの調整をする場合の吐出位置の調整値ΔPafは、(ΔPa3+ΔPa4)で得られるので、以下の式で表される。
【0114】
ΔPaf=(Pf(2)−Pf(0)+Pb(1)−Pb(0))−(HP−HL)×2Vc/Vk
=(Pf(2)−Pf(0)+Pb(1)−Pb(0))
−(HP−HL)/Vk×2Vc ・・・(27)
【0115】
なお、HP=HLである場合には、式(22’)は式(5’)と一致し、式(23)は式(6’)と一致し、式(24)は式(9’)と一致する。同様に、HP=HLである場合には、式(25)は式(7)と一致し、式(26)は式(8)と一致し、式(27)は式(10)と一致する。
【0116】
このようにしてインク滴の吐出タイミングの調整値、吐出位置の調整値を定めれば、ノズルとレーザ光Lの距離HLと、ノズルと印刷用紙Paの距離HPが異なっている場合にも、適切な調整値を定めることができる。また、印刷用紙の種類によって印刷用紙の厚さが異なる場合に、あらかじめ印刷用紙の種類に応じて複数種類のHPをPROM57に記憶しておけば、印刷用紙の種類(厚み)に応じた調整値を定めることができる。
【0117】
また、第2実施例のように、キャリッジ28の位置を測定するものとして、ΔPa3、ΔPa4、ΔPafを、以下のようにして求めることもできる。
【0118】
ΔPa3=(Pf(p)−Pfr(p))−(HP−HL)×Vc/Vk ・・・(28)
【0119】
ΔPa4=(Pb(p)−Pbr(p))−(HP−HL)×Vc/Vk ・・・(29)
【0120】
ΔPaf=(Pf(p)−Pfr(p)+Pb(p)−Pbr(p))−(HP−HL)×2Vc/Vk
=(Pf(p)−Pfr(p)+Pb(p)−Pbr(p))
−(HP−HL)/Vk×Vc×2 ・・・(30)
【0121】
なお、HP=HLである場合には、式(28)は式(11)と一致し、式(29)は式(12)と一致し、式(30)は式(13)と一致する。このようにしてインク滴の吐出タイミングの調整値、吐出位置の調整値を定めても、ノズルとレーザ光Lの距離HLと、ノズルと印刷用紙Paの距離HPが異なっている場合にも、適切な調整値を定めることができる。
【0122】
F.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0123】
F−1.変形例1:
実施例では、単一色のインクを吐出するノズル群は、列状に並んだノズルからなるノズル列であるものとしたが、ノズルの配置はこれに限られるものではない。すなわち、インクを吐出するノズルの集合であればどのようなものでもよい。
【0124】
F−2.変形例2:
実施例では、復路のインク滴の吐出タイミングまたはインク滴を吐出するときのキャリッジの位置を調整することによって位置ずれを補正していたが、往路のインク滴の吐出タイミング等を調整することによって位置ずれを補正するようにしてもよい。また、往路と復路の両方のインク滴の吐出タイミングを調整することによって位置ずれを補正するようにしてもよい。すなわち、一般には、往路と復路の記録位置の少なくとも一方を調整することによって位置ずれを補正するようにすればよい。
【0125】
F−3.変形例3:
上記各実施例では、インクジェットプリンタについて説明したが、本発明はインクジェットプリンタに限らず、一般に、印刷ヘッドを用いて印刷を行う種々の印刷装置に適用可能である。また、本発明は、インク滴を吐出する方法や装置に限らず、他の手段でドットを記録する方法や装置にも適用可能である。
【0126】
F−4.変形例4:
上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、図5に示した各ドライバの一部の機能をソフトウェアによって実現することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】調整値を決定するための往路テストと復路テストの説明図。
【図2】本発明の一実施例としてのカラーインクジェットプリンタ20の主要な構成を示す概略斜視図。
【図3】印刷ヘッド36を下面側から見た図。
【図4】プリンタ20の電気的な構成を示すブロック図。
【図5】システムコントローラ54と各ドライバの関係を示すブロック図。
【図6】双方向印刷時の位置ずれを示す説明図。
【図7】調整値を決定するための手続きを示すフローチャート。
【図8】調整値を決定するための往路テストと復路テストの説明図。
【図9】廃インク受け46上を一定速度でキャリッジ28を移動させる際の、キャリッジの速度変化を示すグラフ。
【図10】受光部40bの出力信号Voutを示すグラフ。
【図11】ノズル列中の各ノズルの着弾位置のずれdxを示すグラフ。
【図12】第1実施例における双方向印刷時のずれ補正に関連する主要な構成を示すブロック図。
【図13】第3実施例における印刷時のずれ補正に関連する主要な構成を示すブロック図。
【図14】第4実施例において実施する往路テストと復路テストを示す説明図。
【符号の説明】
20…カラーインクジェットプリンタ
22…用紙スタッカ
24…紙送りローラ
26…プラテン板
28…キャリッジ
29…エンコーダ
30…キャリッジモータ
31…紙送りモータ
32…牽引ベルト
33…符号板
34…ガイドレール
36…印刷ヘッド
40…検査部
40a…発光部
40b…受光部
50…受信バッファメモリ
52…イメージバッファ
54…システムコントローラ
54a…往路テスト部
54b…復路テスト部
54c…決定部
56…メインメモリ
57…PROM
61…主走査駆動ドライバ
62…副走査駆動ドライバ
63…検査部ドライバ
65…キャリッジ位置検出ドライバ
66…ヘッド駆動ドライバ
91〜93…アクチュエータチップ
100…ホストコンピュータ
200…クリーニング機構
202…格納領域
210…ヘッドキャップ
210…補正実行部
D…濃シアンインクノズル群
L…淡シアンインクノズル群
CVk…合成速度ベクトル
D1…往路と復路でインク滴を同一位置に着弾させるためのずらし量
HL…印刷ヘッドの下面とレーザ光Lの距離
HP…印刷用紙と印刷ヘッドの下面との距離
D…ブラックインクノズル群
L…レーザ光
Lp…レーザ光の副走査方向についての中央部
Lpa…レーザ光の中央部を印刷用紙上に投射した地点
D…濃マゼンタインクノズル群
L…淡マゼンタインクノズル群
MS…主走査方向
P,Pa…印刷用紙
Pb(i)…復路テスト時のキャリッジの位置
Pf(i)…往路テスト時のキャリッジの位置
SS…副走査方向
V…キャリッジの搬送の速さ
Vc…キャリッジの搬送の速さ
Vk…インク滴の吐出の速さ
Vout…受光素子の出力信号
D…イエロインクノズル群
dm…インク滴の着弾位置のずれの平均
n…ノズル
N…ノズル列中のノズルの総数
n0…ノズル列の中央のノズル
n1…インク滴の着弾位置のずれ量がノズル列の各ノズルのズレ量の平均と思われるノズル
tb…復路テストにおけるインク滴の吐出タイミング(吐出時刻)
tbp…インク滴がレーザ光を横切った通過時刻
tf…往路テストにおけるインク滴の吐出タイミング(吐出時刻)
tfp…インク滴がレーザ光を横切った通過時刻
x…主走査方向のキャリッジの位置
Δt2…インク滴がレーザ光の高さから印刷用紙表面の高さまで飛翔するのにかかる時間
Δta1…往路におけるインク滴吐出タイミングの調整量
Δta2…復路におけるインク滴吐出タイミングの調整量
Δtae…往路または復路におけるインク滴吐出タイミングの調整量

Claims (11)

  1. ノズルを備えた印刷ヘッドを有する印刷装置を用いて、前記印刷ヘッドと印刷媒体との少なくとも一方を移動させる主走査を双方向に行いつつ、前記印刷媒体上にインク滴を着弾させてドットを形成することにより印刷を行う際の、主走査方向のドット形成位置を調整するための調整値を定める方法であって、
    (a)前記ノズルから吐出されるインク滴が所定の検出位置を通過したことを光学的に検出するための検査部を準備する工程と、
    (b)前記印刷ヘッドを主走査の往路の向きに移動させつつ検査対象のノズルから異なるタイミングで複数のインク滴を吐出させ、前記検査部によって前記インク滴を検出する往路テストを実行する工程と、
    (c)前記印刷ヘッドを主走査の復路の向きに移動させつつ前記検査対象のノズルから異なるタイミングで複数のインク滴を吐出させ、前記検査部によって前記インク滴を検出する復路テストを実行する工程と、
    (d)前記往路テストと前記復路テストにおける前記検出されたインク滴の吐出のタイミングに基づいて前記調整値を定める工程と、を備える調整値決定方法。
  2. 請求項1記載の調整値決定方法であって、
    前記工程(b)は、前記往路テストにおいて、前記検査部が前記インク滴を検知した時刻tfpを測定する工程を備え、
    前記工程(c)は、前記復路テストにおいて、前記検査部が前記インク滴を検知した時刻tbpを測定する工程を備え、
    前記工程(d)で、前記調整値を定める際に、
    前記往路テストにおいて本来検知されるべきインク滴の吐出時刻である往路テスト用基準時刻tf0と前記時刻tfpとの第1の差、ならびに前記復路テストにおいて本来検知されるべきインク滴の吐出時刻である復路テスト用基準時刻tb0と前記時刻tbpとの第2の差を計算し、
    前記検査部の前記検出位置に最も近づいたときの前記ノズルと前記検出位置とを結ぶ方向についての前記インク滴の速度成分Vkと、前記第1の差と、前記第2の差と、に基づいて前記調整値を決定する、調整値決定方法。
  3. 請求項2記載の調整値決定方法であって、
    前記工程(d)は、前記調整値を定める際に、
    前記ノズルが前記印刷媒体と向かい合う位置にあるときの前記ノズルと前記印刷媒体の表面との距離HPと、前記速度成分Vkと、に基づいて、前記インク滴が吐出されてから前記印刷媒体に着弾するまでの時間間隔を計算して、前記調整値を計算する工程を備える、調整値決定方法。
  4. 請求項1記載の調整値決定方法であって、
    前記工程(b)は、前記往路テストにおいて、前記検査部が前記インク滴を検知した時刻tfpにおける前記ノズルの位置Pfpを測定する工程を備え、
    前記工程(c)は、前記復路テストにおいて、前記検査部が前記インク滴を検知した時刻tbpにおける前記ノズルの位置Pbpを測定する工程を備え、
    前記工程(d)で、前記調整値を定める際に、
    前記往路テストにおいて本来検知されるべきインク滴の吐出時刻における前記ノズルの位置である往路テスト用基準位置Pf0と、前記位置Pfpとの第1の差、ならびに前記復路テストにおいて本来検知されるべきインク滴の吐出時刻における前記ノズルの位置である復路テスト用基準位置Pb0と、前記位置Pbpとの第2の差を計算し、
    前記検査部の前記検出位置に最も近づいたときの前記ノズルと前記検出位置とを結ぶ方向についての前記インク滴の速度成分Vkと、前記第1の差と、前記第2の差と、に基づいて、前記調整値を決定する調整値決定方法。
  5. 請求項4記載の調整値決定方法であって、
    前記工程(d)は、前記調整値を定める際に、
    前記ノズルが前記印刷媒体と向かい合う位置にあるときの前記ノズルと前記印刷媒体の表面との距離HPと、
    前記ノズルと前記検査部の前記検出位置との最短距離HLと、
    前記速度成分Vkと、
    前記主走査における前記印刷ヘッドと前記印刷媒体との相対速度Vcと、に基づいて、前記検出位置から前記印刷媒体まで前記インク滴が飛翔する間の前記ノズルの移動距離を計算して、前記調整値を計算する工程を備える、調整値決定方法。
  6. ノズルからインク滴を吐出することによって印刷を行う印刷装置であって、
    インク滴を吐出するノズルを備えた印刷ヘッドと、
    前記ノズルから吐出されるインク滴が所定の検出位置を通過したことを光学的に検出するための検査部と、
    前記ノズルを駆動してインク滴の吐出を行わせるヘッド駆動部と、
    前記検査部に対して前記印刷ヘッドを相対的に送る主走査を行う主走査駆動部と、
    タイマと、
    前記印刷ヘッドと、前記検査部と、前記ヘッド駆動部と、前記主走査駆動部と、前記タイマと、を制御するための制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記印刷ヘッドを主走査の往路の向きに移動させつつ検査対象のノズルから異なるタイミングで複数のインク滴を吐出させ、前記検査部によって前記インク滴を検出する往路テストを実行する往路テスト部と、
    前記印刷ヘッドを主走査の復路の向きに移動させつつ前記検査対象のノズルから異なるタイミングで複数のインク滴を吐出させ、前記検査部によって前記インク滴を検出する復路テストを実行する復路テスト部と、
    前記往路テストと前記復路テストにおいて前記タイマを使用して測定された、前記検出されたインク滴の吐出のタイミングに基づいて、主走査方向のドット形成位置を調整するための調整値を定める調整値決定部と、を備える印刷装置。
  7. 請求項6記載の印刷装置であって、
    前記往路テスト部は、前記検査部が前記インク滴を検知した時刻tfpを測定し、
    前記復路テスト部は、前記検査部が前記インク滴を検知した時刻tbpを測定し、
    前記調整値決定部は、前記調整値を定める際に、
    前記往路テストにおいて本来検知されるべきインク滴の吐出時刻である往路テスト用基準時刻tf0と前記時刻tfpとの第1の差、ならびに前記復路テストにおいて本来検知されるべきインク滴の吐出時刻である復路テスト用基準時刻tb0と前記時刻tbpとの第2の差を計算し、
    前記検査部の前記検出位置に最も近づいたときの前記ノズルと前記検出位置とを結ぶ方向についての、前記インク滴の速度成分Vkと、前記第1の差と、前記第2の差と、に基づいて前記調整値を決定する印刷装置。
  8. 請求項7記載の印刷装置であって、
    前記印刷装置は、さらに、
    前記ノズルが印刷媒体と向かい合う位置にあるときの前記ノズルと前記印刷媒体の表面との距離HPと、前記速度成分Vkと、を格納するメモリを備え、
    前記調整値決定部は、前記調整値を定める際に、それぞれ前記メモリに格納された前記距離HPと前記速度成分Vkとに基づいて、前記インク滴が吐出されてから前記印刷媒体に着弾するまでの時間間隔を計算することによって、前記調整値を計算する、印刷装置。
  9. 請求項6記載の印刷装置であって、さらに、
    前記主走査の際の前記印刷ヘッドの位置を検出する位置センサを備え、
    前記往路テスト部は、前記検査部が前記インク滴を検知した時刻tfpにおける前記ノズルの位置Pfpを前記位置センサにより測定し、
    前記復路テスト部は、前記検査部が前記インク滴を検知した時刻tbpにおける前記ノズルの位置Pbpを前記位置センサにより測定し、
    前記調整値決定部は、前記調整値を定める際に、
    前記往路テストにおいて本来検知されるべきインク滴の吐出時刻における前記ノズルの位置である往路テスト用基準位置Pf0と、前記位置Pfpとの第1の差、ならびに前記復路テストにおいて本来検知されるべきインク滴の吐出時刻における前記ノズルの位置である復路テスト用基準位置Pb0と、前記位置Pbpとの第2の差を計算し、
    前記検査部の前記検出位置に最も近づいたときの前記ノズルと前記検出位置とを結ぶ方向についての、前記インク滴の速度成分Vkと、前記第1の差と、前記第2の差と、に基づいて前記調整値を決定する印刷装置。
  10. 請求項9記載の印刷装置であって、さらに、
    前記往路テスト用基準位置Pf0と、前記復路テスト用基準位置Pb0と、前記ノズルが印刷媒体と向かい合う位置にあるときの前記ノズルと前記印刷媒体の表面との距離HPと、前記ノズルと前記検査部の前記検出位置との最短距離HLと、前記速度成分Vkと、前記主走査における前記印刷ヘッドと前記印刷媒体との相対速度Vcと、を格納するメモリを備え、
    前記調整値決定部は、前記調整値を定める際に、
    それぞれ前記メモリに格納された前記距離HPと、前記最短距離HLと、前記速度成分Vkと、前記相対速度Vc、に基づいて、前記インク滴の前記検出位置から前記印刷媒体まで前記インク滴が飛翔する間の前記ノズルの移動距離を計算し、
    前記メモリに格納された前記往路テスト用基準位置Pf0と前記測定された前記位置Pfpとに基づいて、前記第1の差を計算し、さらに、
    前記メモリに格納された前記復路テスト用基準位置Pb0と前記測定された前記位置Pbpとに基づいて、前記第2の差を計算して、前記調整値を計算する、印刷装置。
  11. ノズルを備えた印刷ヘッドを有する印刷装置に接続されたコンピュータに、前記印刷ヘッドと印刷媒体との少なくとも一方を移動させる主走査を双方向に行いつつ、前記印刷媒体上にインク滴を着弾させてドットを形成することにより印刷を行う際の、主走査方向のドット形成位置を調整するための調整値を決定させるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記コンピュータプログラムは、
    前記印刷ヘッドを主走査の往路の向きに移動させつつ検査対象のノズルから異なるタイミングで複数のインク滴を吐出させ、前記ノズルから吐出されるインク滴が所定の検出位置を通過したことを光学的に検出する検査部によって前記インク滴を検出する往路テストを、前記コンピュータが前記印刷装置を制御して実行させるための往路テストプログラムと、
    前記印刷ヘッドを主走査の復路の向きに移動させつつ前記検査対象のノズルから異なるタイミングで複数のインク滴を吐出させ、前記検査部によって前記インク滴を検出する復路テストを、前記コンピュータが前記印刷装置を制御して実行させるための復路テストプログラムと、
    前記往路テストと前記復路テストにおける前記検出されたインク滴の吐出のタイミングに基づいて前記コンピュータが前記調整値を決定するための調整値決定プログラムと、を備えるコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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